JP2003143165A - 回線終端装置 - Google Patents

回線終端装置

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JP2003143165A
JP2003143165A JP2001332915A JP2001332915A JP2003143165A JP 2003143165 A JP2003143165 A JP 2003143165A JP 2001332915 A JP2001332915 A JP 2001332915A JP 2001332915 A JP2001332915 A JP 2001332915A JP 2003143165 A JP2003143165 A JP 2003143165A
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JP
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mhz
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carrier signal
low
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Haruhiko Hyozu
春彦 兵主
Masami Ono
正己 大野
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公衆交換電話回線を伝送される搬送波信号の
反射を防止して、安定した通信を可能とする回線終端装
置を提供する。 【解決手段】 バス型LANシステムの終端部に接続さ
れる回線終端装置10に、5.5MHz以上9.5MH
z以下の周波数帯域の高周波搬送波信号dsgを通過さ
せる、中心周波数が7.5MHzでかつ通過帯域幅が
5.5MHz以上9.5MHz以下であるBPF部11
と、その高周波搬送波信号dsgを終端させる終端抵抗
部13と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公衆交換電話回線
に搬送波の周波数帯域を異ならして情報通信信号と低周
波信号とを混在させて伝送するバス型LANシステムに
接続され、情報通信信号を搬送する搬送波信号を終端さ
せる回線終端装置である。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋、ビル等の建物内に配線され
た公衆交換電話回線(PSTN)に、情報通信信号と低
周波信号の一つである音声通話信号とを異なる周波数帯
域の搬送波を用いて伝送する伝送装置があり、この伝送
装置を用いて宅内LANシステム等が構築されている。
このように、家屋、ビル等の建物内にすでに配線された
公衆交換電話回線を用いれば、新たにデータ通信用ケー
ブル等の通信線を配線し直すことなく、容易にLANシ
ステムを構築することができる。
【0003】このようなLANシステムに用いられる伝
送装置として、例えば、公衆交換電話回線の搬送波周波
数帯域のうち、5.5MHz〜9.5MHzの高周波数
帯域の高周波搬送波を用いて情報通信信号を、4KHz
以下の低周波数帯域の低周波数搬送波を用いて低周波信
号としての音声通話信号を、公衆交換電話回線に混在さ
せて伝送するPNAスイッチがある。このPNAスイッ
チは、HomePNA(Home Phoneline
Networking Alliance)の規格に
よる伝送装置である。
【0004】図9に示すように、このPNAスイッチを
用いたLANシステムにおいては、電話基地局Aから伝
送されてくる音声通話信号と、インターネットのプロバ
イダーBから伝送されてくる情報通信信号と、を伝送装
置としてのPNAスイッチ3が受信する。低周波搬送波
信号vsgにより伝送されてくる音声通話信号について
は、その搬送波の周波数帯域を変更することなくそのま
ま公衆交換電話回線Lsに伝送する。一方、情報通信信
号については、その搬送波の周波数帯域を、5.5MH
z〜9.5MHzの高周波数帯域の高周波搬送波信号d
sgに処理して公衆交換電話回線Lsに伝送する。
【0005】図10に示すLANシステムは、PNAス
イッチ3を用いて宅内もしくはビル内に構築されたもの
であり、公衆交換電話回線Lsと、壁コンセント5a,
‥,5dと、電話機等の通話装置4aと、コンピュータ
等の情報処理端末2a,2bと、PNAスイッチ3と、
PNAブリッジ7a,7bと、を備えて構成されてい
る。
【0006】PNAブリッジ7a,7bは、高周波搬送
波信号dsgを情報処理端末が処理可能なプロトコルで
あるイーサネット(Ethernet、富士ゼロックス
社の登録商標)信号esgに変換する信号変換装置であ
る。
【0007】公衆交換電話回線Lsは、宅内に引き込ま
れた電話機等の通話装置に接続される電話回線である。
【0008】このLANシステムの接続形態としては、
PNAスイッチ3と複数の壁コンセント5a,‥,5d
とが、公衆交換電話回線Lsを介してバス状に接続され
たもの。すなわち、PNAスイッチ3と壁コンセント5
aとが公衆交換電話回線Lsを介して電気的に接続さ
れ、壁コンセント5aと壁コンセント5bが公衆交換電
話回線Lsを介して電気的に接続される。このように、
壁コンセント5a,‥,5dが公衆交換電話回線Lsを
介してそれぞれ電気的に直列に接続されたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなバ
ス状に形成されたLANシステムにおいては、そのLA
Nシステムの終端部に高周波搬送波信号dsgを終端さ
せる回線終端装置が接続されていないと、LANシステ
ムの終端部である壁コンセント5dにおいて、高周波搬
送波信号dsgが反射し、公衆交換電話回線Ls内の特
定の位置でもとの高周波搬送波信号dsgと相殺してし
まうことがあり、その位置に接続された情報処理端末2
a,2bにおいては、高周波搬送波信号dsgを受信で
きなくなることがある。
【0010】この状態を示したものが図11であり、こ
の図において、縦軸に高周波搬送波信号dsgの信号レ
ベル、横軸に公衆交換電話回線LsにおけるPNAスイ
ッチ3からの距離〔m〕を取っている。図11に示すよ
うに、PNAスイッチ3から5mだけ離れたところでの
高周波搬送波信号dsgの信号レベルが大きく低下して
いる。これは、この位置で信号の相殺が起こっているこ
とを示している。
【0011】そこで、本発明は上記事由に鑑みて為され
たものであり、その目的は、公衆交換電話回線を伝送さ
れる搬送波信号の反射を防止して、安定した通信を可能
とする回線終端装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の回線終端装置は、以下の構成を備える。
【0013】請求項1の発明では、公衆交換電話回線を
伝送される搬送波信号のうち、低周波数帯域の搬送波信
号を用いて低周波信号を、5.5MHz以上9.5MH
z以下の高周波数帯域の搬送波信号を用いて情報通信信
号を伝送するバス型LANシステムに接続される回線終
端装置であって、前記公衆交換電話回線から前記高周波
数帯域の搬送波信号を抽出する高域信号抽出手段と、該
高域信号抽出手段により抽出された前記高周波帯域の搬
送波信号を終端させる終端手段と、を備えることを特徴
とする。
【0014】請求項2の発明では、請求項1に記載の回
線終端装置において、前記高域信号抽出手段は、バンド
パスフィルタであり、その中心周波数が7.5MHzで
かつ通過帯域幅が5.5MHz以上9.5MHz以下で
あることを特徴とする。
【0015】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2に記載の回線終端装置において、前記公衆交換電話回
線から前記低周波数帯域の搬送波信号を抽出する低域信
号抽出手段と、該低域信号抽出通過手段に接続される通
話装置接続端子部と、を備えることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明では、請求項3に記載の回
線終端装置において、前記低域信号抽出手段は、ローパ
スフィルタであり、そのカットオフ周波数が1.1MH
z以上2.5MHz以下であること特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明における
第1の実施の形態を、図1と図2、図3、図4を参照し
て以下に説明する。本実施の形態は、回線終端装置10
が、公衆交換電話回線(以下、電話回線)Lsを伝送さ
れる搬送波信号のうち、公衆交換電話回線に対し、1M
Hz以下の低周波数帯域の搬送波信号を用いて低周波信
号としての音声通話信号及びISDN(Integra
ted Services Digital Netw
ork サービス総合デジタル網)情報信号を、5.5
MHz以上9.5MHz以下の高周波数帯域の搬送波信
号を用いて情報通信信号を伝送するバス型LANシステ
ムに接続され、電話回線Lsから高周波搬送波信号ds
gを抽出する高域信号抽出手段と、高域信号抽出手段に
より抽出された高周波搬送波信号dsgを終端させる終
端手段と、を備えている。
【0018】図1に示すように、回線終端装置10は、
壁コンセントを介して電話回線Lsが接続される回線端
子部15と、高域信号抽出手段としてのBPF部11
と、回路において必要な特性インピーダンスを満足する
ように設計した終端抵抗部13と、を備えている。
【0019】BPF部11は、図2に示すように、抵抗
111と、コンデンサー113、コイル115を備えて
構成されており、中心周波数が7.5MHz、通過帯域
幅が5.5MHz以上9.5MHz以下となるように、
抵抗111の抵抗値と、コンデンサー113のコンデン
サー容量、コイル115のインダクタンス、を設計して
いる。
【0020】また、図3に示すように、本実施の形態に
おけるLANシステムは、伝送装置としてのPNAスイ
ッチ3を備えるとともに、複数の壁コンセント5a,
‥,5dと、信号変換装置としての複数のPNAブリッ
ジ7a,7bと、複数の情報処理端末2a,2bと、電
話機等の通話装置4aと、回線終端装置10と、を具備
して構成されている。
【0021】また、このLANシステムは、PNAスイ
ッチ3と複数の壁コンセント5a,‥,5dとが電話回
線Lsを介して直列に接続された、いわゆるバス型LA
Nシステムである。接続状態をより詳しく説明すると、
PNAスイッチ3と壁コンセント5aとが電話回線Ls
を介して電気的に接続されており、壁コンセント5aと
壁コンセント5bとが電話回線Lsを介して電気的に接
続されている。同様に壁コンセント5b,5c,5dに
ついても、電話回線Lsを介してそれぞれ電気的に接続
されており、このLANシステムの終端部の壁コンセン
ト5dに回線終端装置10が電気的に接続されている。
【0022】このLANシステムに備えられたPNAス
イッチは、5.5MHz以上9.5MHz以下の高周波
数帯域の高周波搬送波信号dsgで情報通信信号を、1
MHz以下の低周波数帯域の低周波搬送波信号vsgで
音声通話信号及びISDN通信信号を伝送する。
【0023】壁コンセント5a,‥,5dは、電話回線
Lsの接続端子であるモジューラジャックに対応した受
部(図示せず)を2つと、端末装置としての通話装置4
aや情報処理端末2aからの通信線が接続される通信線
受部(図示せず)と、を有する。この壁コンセント5
a,‥,5dにより、2本の電話回線と、端末装置につ
ながる通信線とが電気的に接続される。
【0024】PNAブリッジ7a,7bは、高周波搬送
波信号dsgを情報処理端末が処理可能なプロトコルで
あるイーサネット信号esgに変換する信号変換装置で
ある。
【0025】次に、このバス型LANシステムにおける
各構成部の動作について説明する。なお、異なる周波数
帯域の搬送波である低周波搬送波信号vsgと高周波搬
送波信号dsgとが混在されて電話回線Lsを伝送され
ている場合には、これをまとめて搬送波信号sgと記載
する。
【0026】まず、各構成部の受信動作について説明す
る。PNAスイッチ3は、電話基地局Aから発信される
低周波搬送波信号vsgを受信すると、信号処理等をす
ることなく低周波搬送波信号vsgのまま電話回線Ls
に送信する。また、インターネットのプロバイダーBか
ら発信される情報通信信号を受信すると、5.5MHz
以上9.5MHz以下の高周波数帯域の搬送波信号によ
り変調して、高周波搬送波信号dsgとして電話回線L
sへ送信する。PNAスイッチ3により低周波搬送波信
号vsgと高周波搬送波信号dsgとが混在された搬送
波信号sgは、電話回線Lsを介し、壁コンセント5a
に到達する。
【0027】壁コンセント5aに到達した搬送波信号s
gは、壁コンセント5aを介してPNAブリッジ7aに
伝送されるとともに、壁コンセント5b側にも伝送され
る。また同様に、壁コンセント5bにおいても、PNA
ブリッジ7bと壁コンセント5c側に伝送される。この
ようにして、壁コンセント5dを介して、バス型LAN
システムの終端部に設けられた回線終端装置10に、搬
送波信号sgが伝送される。
【0028】壁コンセント5dを介して搬送波信号sg
を受信した回線終端装置10は、BPF部11により、
搬送波信号sgのうち低周波搬送波信号vsgを除去す
るとともに、高周波搬送波信号dsgを抽出し、終端抵
抗部13に出力する。高周波搬送波信号dsgは、終端
抵抗部13により終端される。
【0029】また、壁コンセント5aを介して搬送波信
号sgを受信したPNAブリッジ7aは、高周波搬送波
信号dsgをイーサーネット信号esgに変換し、情報
処理端末2aに伝送する。
【0030】また、通話装置4aは、壁コンセント5b
を介して低周波搬送波信号vsgを受信し、電話相手の
声を聞くことができ、通話が開始される。通話装置4a
の代わりにコンピュータ等を接続すれば、低周波搬送波
信号vsgからISDN信号を復調することにより、情
報通信を行うことも可能となる。
【0031】次に、情報処理端末2aと通話装置4a側
からの発信動作について説明する。情報処理端末2aか
ら発信されたイーサーネット信号esgは、PNAブリ
ッジ7aで高周波搬送波信号dsgに変換され、壁コン
セント5aを介してPNAスイッチ3へ伝送される。ま
た、通話装置4aから発信された低周波搬送波信号vs
gは、壁コンセント5bを介してPNAスイッチ3へ伝
送される。
【0032】図4は、電話回線LsにおけるPNAスイ
ッチ3からの距離に対する高周波搬送波信号dsgの信
号レベルを示しており、縦軸に信号レベル、横軸にPN
Aスイッチ3からの電話回線長〔m〕としている。実線
で示すものは、LANシステムの終端部に回線終端装置
10を接続した場合の信号レベルであり、点線で示すも
のは、回線終端装置10を接続しなかった場合の信号レ
ベルである。図4に示すように、回線終端装置10を接
続しなかった場合には、電話回線長の5m付近で信号レ
ベルが大きく低下しているが、本実施の形態に示す回線
終端装置10をLANシステムの終端部に備えることに
より、図4の実線で示すように、電話回線Lsにおける
信号レベルが一定し、局所的に大きく低下することがな
くなる。
【0033】上記のように、この回線終端装置10によ
れば、データ通信網の終端部で高周波搬送波信号dsg
を終端させるので、バス型LANシステムの終端部にお
いて高周波搬送波の反射が起こることによる信号の相殺
が発生せず、安定して通信を行うことが可能となる。
【0034】(第2実施形態)本発明に係わる第2の実
施の形態について、図5と図6を参照して以下に説明す
る。図5に示すように、本実施の形態では、回線終端装
置10を壁コンセント5bと通話装置4aとの間に接続
したものである。
【0035】また、図6に示すように、回線終端装置1
0には、BPF部11と終端抵抗部13、LPF部1
7、通話装置接続端子部19が備えられている。壁コン
セント5b及び回線終端装置10と、通話装置4a及び
通話装置接続端子部19とはそれぞれ電気的に接続され
ている。本実施の形態において、第1の実施の形態と同
じ構成部には同じ符号を付している。
【0036】LPF部17は、入力された搬送波信号s
gのうち4KHz以下の信号を通過させるとともに、そ
れ以外の周波数帯の搬送波を除去するように、カットオ
フ周波数を4KHzとしている。
【0037】本実施の形態における電話回線Lsを伝送
される搬送波信号sgには、4KHz以下の低周波搬送
波信号vsgと、5.5MHz以上9.5MHz以下の
高周波搬送波信号dsgとが含まれているが、このLP
F部17により、搬送波信号sgのうち5.5Mhz〜
9.5MHzの高周波搬送波信号dsgが除去され、4
KHz以下の低周波搬送波信号vsgがLPF部17を
通過し、通話装置接続端子部19に出力される。
【0038】次に、このデータ通信網における各構成部
の動作を説明する。まず、受信動作を説明すると、回線
終端装置10は、電話回線Lsを介して伝送されてきた
搬送波信号sgを壁コンセント5bを介して受信する。
回線終端装置10は、搬送波信号sgをBPF部11側
とLPF部17側に伝送する。BPF部11は、入力さ
れた搬送波信号sgのうち高周波搬送波信号dsgだけ
を通過させ、終端抵抗部13に出力する。終端抵抗部1
3は、受信した高周波搬送波信号dsgを終端する。
【0039】また、LPF部17は、入力された搬送波
信号sgのうち低周波搬送波信号vsgだけを通過さ
せ、通話装置接続端子部19に出力し、通話装置4aは
通話装置接続端子部19を介して低周波搬送波信号vs
gを受信して、通話を行う。
【0040】次に、送信動作を説明するが、本例におい
て情報処理端末2a,2bの送信動作は、第1の実施の
形態における送信動作と同じである。
【0041】通話装置4aの送信動作としては、通話時
に音声通話信号を1MHz以下の低周波搬送波信号vs
gに変調して送信するのであるが、低周波搬送波信号v
sgの発信時に、高周波搬送波信号dsgに干渉するノ
イズ信号nsgを発信することがある。
【0042】回線終端装置10は、通話装置4aから発
信された低周波搬送波信号vsgとノイズ信号nsgを
受信すると、LPF部17でノイズ信号nsgを除去す
るとともに、低周波搬送波信号vsgを通過させて壁コ
ンセント5b側に出力する。
【0043】上記のように、壁コンセント5aと通話装
置4aとの間に回線終端装置10を設けたので、通話装
置4aから発信され、高周波搬送波信号dsgに干渉す
るノイズ信号nsgを除去でき、安定した通信を行うこ
とが可能となる。
【0044】(第3実施形態)本発明に係わる第3の実
施の形態について、図7と図8を参照して以下に説明す
る。
【0045】図7に示すように、本実施の形態において
は、回線終端装置10に設けられた2.0MHzのカッ
トオフ周波数を有する低域信号抽出手段としてのLPF
部17と、壁コンセント5bと通話装置4aとの間に、
回線終端装置10と周波数分離装置としてのスプリッタ
6aを設けたものである。
【0046】図8に示すように、回線終端装置10のL
PF部17が、6.8μHのコイル171と、560p
Fのコンデンサ173とを備えて構成されている。この
ようなコイル171とコンデンサ173とを用いてLP
F部17を構成することにより、カットオフ周波数を
2.0MHzとしている。
【0047】このLPF部17により、例えば、搬送波
信号sgとして、4KHz以下の低周波搬送波信号vs
gと5.5MHz以上9.5MHz以下の高周波搬送波
信号dsgの他に、2.0MHz以下の周波数帯域の搬
送波を用いて通信信号が伝送されている場合に、壁コン
セント5bを介して搬送波信号sgを受信した回線終端
装置10が、高周波搬送波信号dsgを除去するととも
に、低周波搬送波信号vsgとその通信信号を通過さ
せ、スプリッタ6aに伝送することができるようにな
る。
【0048】例えば、2.0MHz以下の周波数帯域の
搬送波を用いた通信信号として、プロバイダーBから送
信される、300KHz以上1.1MHz以下の周波数
帯域の搬送波を使用するADSL(Asymmetri
c Digital Subscriber Line
非対称デジタル加入者線通信)信号asgを用いる場
合におけるこのLANシステムの各構成部の動作を説明
する。
【0049】PNAスイッチ3は、プロバイダーBから
ADSL信号asgを受信すると、信号処理せずそのま
ま電話回線Lsに伝送する。ADSL信号asgを含
み、電話回線Lsに伝送された搬送波信号sgは、壁コ
ンセント5bを介して回線終端装置10に伝送される。
回線終端装置10では、受信した搬送波信号sgのう
ち、高周波搬送波信号dsgを除去するとともに、AD
SL信号asgと低周波搬送波信号vsgを抽出して、
スプリッタ6a側へ出力する。
【0050】スプリッタ6aでは、受信したADSL信
号asgと低周波搬送波信号vsgの搬送波の周波数帯
域の違いにより、低周波搬送波信号vsgを通話装置4
aへ、ADSL信号asgを情報処理端末2bへ分離し
て出力する。ADSL信号asgを受信した情報処理端
末2bは、ADSL信号asgを用いたデータ通信を行
うことが可能となる。
【0051】本実施の形態においては、LPF部17の
カットオフ周波数を2.0MHzとしたが、カットオフ
周波数は、1.1MHz以上2.5MHz以下の周波数
内であればよく、例えば、カットオフ周波数を1.1M
Hzとした場合は、ADSL信号の最高周波数と同じ周
波数となり、1.1MHz以上の搬送波信号を確実に除
去できるようになる。また、カットオフ周波数を2.5
MHzとした場合には、1.1MHz以下の周波数帯域
の搬送波信号で搬送されるADSL信号がLPF部17
を通過する際に余裕を持って通過させることができる。
【0052】上記のように、カットオフ周波数が1.1
MHz以上2.5MHz以下のLPF部を備えた回線終
端装置10により、回線終端装置10を介してデータ通
信を行うことが可能となる。
【0053】以上、本発明の好適な実施の形態を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限らず、種々の形態で
実施することができる。
【0054】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
回線終端装置は、公衆交換電話回線を伝送される搬送波
信号のうち、低周波数帯域の搬送波信号を用いて低周波
信号を、5.5MHz以上9.5MHz以下の高周波数
帯域の搬送波信号を用いて情報通信信号を伝送するバス
型LANシステムに接続される回線終端装置であって、
前記公衆交換電話回線から前記高周波数帯域の搬送波信
号を抽出する高域信号抽出手段と、該高域信号抽出手段
により抽出された前記高周波帯域の搬送波信号を終端さ
せる終端手段と、を備えるので、公衆交換電話回線の終
端部に接続された回線終端装置の高域信号抽出手段が、
公衆交換電話回線を伝送される搬送波信号のうち高周波
搬送波信号を抽出し、終端手段によりその高周波搬送波
信号を終端するので、バス型LANシステムの終端部で
搬送波信号の反射が発生することがなく、安定した通信
を行うことが可能となる。
【0055】本発明の請求項2記載の回線終端装置によ
れば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、前記
高域信号抽出手段は、バンドパスフィルタであり、その
中心周波数が7.5MHzでかつ通過帯域幅が5.5M
Hz以上9.5MHz以下としたので、高周波数帯域の
搬送波信号を抽出するのにより適したものとなり、高周
波数帯域の搬送波信号をより確実に終端させることが可
能となる。
【0056】本発明の請求項3記載の回線終端装置によ
れば、請求項1又は請求項2に記載の発明による効果に
加えて、前記公衆交換電話回線から前記低周波数帯域の
搬送波信号を抽出する低域信号抽出手段と、該低域信号
抽出通過手段に接続される通話装置接続端子部と、を備
えるので、バス型LANシステムに接続される通信装置
から発信され高周波数帯域の搬送波信号に干渉するノイ
ズ信号を低域通過手段が除去するので、より安定した通
信を行うことが可能となる。
【0057】本発明の請求項4記載の回線終端装置によ
れば、請求項3に記載の発明による効果に加えて、前記
低域信号抽出手段は、ローパスフィルタであり、そのカ
ットオフ周波数を1.1MHz以上2.5MHz以下と
したので、低周波数帯域の搬送波信号を用いて伝送され
る低周波信号のうちの音声通話信号と、2MHz以下の
周波数帯域の搬送波により伝送されてくる、例えばAD
SL信号のような情報通信信号が回線終端装置を通過す
ることができ、情報通信信号を伝送する搬送波信号の周
波数帯域と異なる周波数帯域において、回線終端装置を
介する情報通信を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】同上のBPF部のブロック図である
【図3】同上のデータ通信網を示す図である。
【図4】同上の電話回線長に対する信号レベルを示す図
である
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図である
【図6】同上における回線終端装置のブロック図である
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す図である
【図8】同上のLPF部のブロック図である
【図9】従来のバス型LANシステムの全体概略図であ
【図10】同上のブロック図である
【図11】同上の電話回線における信号レベルを示す図
である
【符号の説明】
10 回線終端装置 11 BPF部 13 終端抵抗部 17 LPF部 19 通話装置接続端子部 Ls 電話回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K032 AA05 BA01 CA11 DA04 DB12 DB21 5K101 LL01 MM04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】公衆交換電話回線を伝送される搬送波信号
    のうち、低周波数帯域の搬送波信号を用いて低周波信号
    を、5.5MHz以上9.5MHz以下の高周波数帯域
    の搬送波信号を用いて情報通信信号を伝送するバス型L
    ANシステムに接続される回線終端装置であって、前記
    公衆交換電話回線から前記高周波数帯域の搬送波信号を
    抽出する高域信号抽出手段と、該高域信号抽出手段によ
    り抽出された前記高周波帯域の搬送波信号を終端させる
    終端手段と、を備えることを特徴とする回線終端装置。
  2. 【請求項2】 前記高域信号抽出手段は、バンドパスフ
    ィルタであり、その中心周波数が7.5MHzでかつ通
    過帯域幅が5.5MHz以上9.5MHz以下であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の回線終端装置。
  3. 【請求項3】 前記公衆交換電話回線から前記低周波数
    帯域の搬送波信号を抽出する低域信号抽出手段と、該低
    域信号抽出通過手段に接続される通話装置接続端子部
    と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の回線終端装置。
  4. 【請求項4】 前記低域信号抽出手段は、ローパスフィ
    ルタであり、そのカットオフ周波数が1.1MHz以上
    2.5MHz以下であること特徴とする請求項3に記載
    の回線終端装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006308150A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Hitachi Ltd 空気調和機システム
CN111864900A (zh) * 2020-06-24 2020-10-30 国网福建省电力有限公司南平供电公司 一种基于载波通信的无信号区域硬加密三遥开关集联应用方法及***

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CN111864900B (zh) * 2020-06-24 2024-03-08 国网福建省电力有限公司南平供电公司 一种基于载波通信的无信号区域硬加密三遥开关集联应用方法及***

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