JPH11234646A - 双方向catvシステムおよびこのシステムで用いられるリピータと、共聴同軸ケーブルシステムおよびこのシステムで用いられるアダプタ - Google Patents

双方向catvシステムおよびこのシステムで用いられるリピータと、共聴同軸ケーブルシステムおよびこのシステムで用いられるアダプタ

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JPH11234646A
JPH11234646A JP10034907A JP3490798A JPH11234646A JP H11234646 A JPH11234646 A JP H11234646A JP 10034907 A JP10034907 A JP 10034907A JP 3490798 A JP3490798 A JP 3490798A JP H11234646 A JPH11234646 A JP H11234646A
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signal
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lan
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JP10034907A
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Hiroyuki Ibe
博之 井辺
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Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Details Of Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】共聴同軸ケーブルに接続された端末に対しても
双方向サービスを提供することえを可能とする。 【解決手段】センタ装置1および共聴同軸ケーブルネッ
トワーク2のそれぞれに別々の同軸ケーブルを介してリ
ピータ3を接続する。リピータ3では、共聴同軸ケーブ
ルネットワーク2から出力される上り信号を分合波器3
3で取出し、復調部34での復調処理とデータ識別器3
5でのデータ識別によって一度終端する。そして、デー
タ識別器35で識別されたデータを、変調部36で再度
変調したのち、増幅器37で、その出力の振幅と分合波
器33で取出した上り信号の振幅との比が一定となって
いることを振幅比較器38で検出できるように調整され
た増幅率で増幅し、分合波器31を介してセンタ装置1
に向けて送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センタ装置と、こ
のセンタ装置に共聴同軸ケーブルシステムを介して接続
されたユーザ端末との間で双方向通信を行う双方向CA
TVシステムおよびこのシステムで用いられるリピータ
と、共聴同軸ケーブルネットワークを介してのLAN機
能を実現する共聴同軸ケーブルシステムおよびこのシス
テムで用いられるアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】同軸ケーブルを用いて多チャネルの映像
信号を多数のユーザに分配するCATVシステムは良く
知られている。特に、放送局からの距離が遠い場合や、
電波障害により、正しく映像信号が受信できない地域に
おいて、映像信号を多チャンネル分配できるCATVシ
ステムは便利である。
【0003】一方、インターネットなどのデータ通信サ
ービスの需要が拡大傾向にある。通常、一般家庭におい
て、インターネットに接続するためには、インターネッ
トサービスプロバイダと電話線で接続する手法が取られ
ている。しかし、電話線による接続の場合、高速なIS
DN回線を用いても基本レートで64kbps、バルク
レートを用いても128kbpsまでが主であり、画像
データなどのようなサイズの大きなデータの転送には容
量不足である。
【0004】このような状況において、CATVシステ
ムの同軸ケーブルを用いて、インターネットに接続でき
る技術が出てきた。このようにインターネットに接続す
るためには、双方向信号伝送を行う必要がある。まず、
センタからユーザへの下り方向については、従来の映像
信号と同一の方向であるため、64QAMや256QA
Mなどの高能率変調を用いて、高速にデータを伝送する
ことが可能である。
【0005】一方、上り方向については、70MHz未
満(下り方向は70MHz以上)の周波数を使用する方
式が主に用いられているが、この上りの信号伝送に関し
ては、次のような不具合が発生している。
【0006】ひとつは、非線形歪みにより下り信号のビ
ートが70MHz以下の低周波帯にビートダウンして、
上り信号を妨害する問題である。もうひとつは、ユーザ
宅内やそこに引き込まれるドロップケーブルなどから生
活雑音が混入し、これがセンタ側に分配部を経て流合す
る、いわゆる流合雑音の問題等である。
【0007】前者の非線形歪みによる低周波への漏れ込
みの問題に関しては、CATVネットワークの幹線アン
プや分配アンプなどの終端部の異種金属の接触が原因と
なっており、ケーブルオペレータが容易に対策可能であ
る。しかし、流合雑音の問題に関しては、家庭内同軸ケ
ーブル配線に起因するものであり、ケーブルオペレータ
による対策は困難であった。
【0008】この流合雑音に関して、CATVサービス
を行うユーザの数を500〜1500程度に制限し、途
中までは光ファイバを用い、この光ファイバを終端する
ファイバノードと各ユーザとの間を同軸ケーブルで接続
するHFC(Hybrid Fiber Coax )という手法を用いて
解決することは可能である。また、CATVサービスを
受ける家庭が戸建て住宅の場合は、宅内の同軸ケーブル
分配数が少ないため、雑音の混入箇所が少なく、流合雑
音の問題がそれほど大きくはならない。
【0009】しかし、集合住宅等では、各家庭単位でア
ンテナを立てることが困難なため、一ヶ所にアンテナを
設置するとともに共聴同軸ケーブルを敷設し、アンテナ
で得られた信号を各家庭に分配している。共聴同軸ケー
ブルは、同軸ケーブルの途中にタップし、トランスによ
る弱結合でRFの映像信号を分配する直列ユニットでの
接続が一般的である。この直列ユニットは、インビーダ
ンスの整合性に難点があり、この部分から生活雑音が混
入する。しかし、混入する生活雑音の周波数スペクトル
は、低周波成分がほとんどで、従来の70MHz以上の
下り信号に関しては利用されてはいなかったたため、何
等対策は講じられていなかった。
【0010】このため、集合住宅等の共聴同軸ケーブル
の場合での双方向CATVサービスの提供は、流合雑音
による影響が非常に大きく、技術的に実現されていない
のが現状である。
【0011】一方、このような共聴同軸ケーブルは、各
家庭のテレビジョンセット(TVセット)が正常に受信
できることを主体に考えられてきたため、伝送損失配分
について、アンテナ方向への上り信号に関してはまった
く考えられていない。システムによりばらつきが大きい
と考えられるが、TVセットの雑音限界の最小受信電力
は60dBμV程度で、アンテナで受けた信号を増幅す
る増幅器の出力は100dBμV程度のため、伝送損失
は40dB程度を許している。この内、直列ユニットに
おける損失は20dBあり、集合住宅の規模によっては
途中に中継増幅器を入れるような場合も考えられる。
【0012】一方、同軸ケーブルをローカルエリアネッ
トワーク(LAN)に使用することはごく一般的であ
り、IEEE 802.3における10BASE-2や10BASE-5などが良く
知られている。これらは、同軸ケーブルを媒体にしてベ
ースバンド信号で、CSMA/CD(Carrier Sense Mul
tiple Access/Collision Detection) 方式によるLAN
を構成する手法である。この信号を、既存の共聴同軸ケ
ーブルに流しても、分配器や直列ユニットに信号が通ら
ない。
【0013】また、IEEE 802.3には、10BROAD-36と呼ば
れる方式が標準化されている。この方式は、ヘッドエン
ドに周波数変換器を備え、ケーブルモデムからの上り信
号の周波数をヘッドエンドで、下り信号周波数に変換す
るものである。従って、全ての端末からの信号を、各端
末は受信できることになる。
【0014】この方式では、自局が送信しないときのキ
ャリアセンスは、下り信号の有無で検出できる。一方、
自局が送信しているときは、その送信データが下り信号
として戻ってくるために、下り信号の有無からではキャ
リアセンスを行うことがでない。そこで自局が送信して
いるときの信号衝突に関しては、自局が出しているデー
タ信号と、周波数変換して戻ってきた信号のデータとが
一致しないとき、すなわち、戻ってくる信号が他局の信
号と重り符号誤りが生じていると衝突とする。この10BR
OAD-36では、各局からの信号レベルが大きく異ならない
ことを前提として設計されている。
【0015】ところが共聴同軸ケーブルを用いてLAN
を構成する場合、10BROAD-36の方式を採用しても、損失
のばらつきが大きい場合、信号が衝突しても伝送誤りが
生じない。すなわち、共聴同軸システムにおいて、最大
40dBの単方向の損失があり、そのうち直列ユニット
に20dBの損失があると仮定すると、最大20dBの
損失変動が考えられる。従って、あるアダプタの受信信
号の着信レベルの差は、最大20dBあることになる。
これでは、信号が衝突しても伝送誤りは生じない。ここ
で、単方向損失で考えたのは、上りの信号のレベル変動
は、周波数変換部で損失変動は利得制御増幅器を採用す
れば、十分小さくできるという考えに基づく。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
共聴同軸ケーブルをCATVシステムに取り込み、共聴
同軸ケーブルからの流合雑音による影響が非常に大きく
なってしまうため、双方向サービスを提供することがで
きないという不具合があった。
【0017】また、共聴同軸ケーブルを用いてLANを
構成する場合、損失のばらつきが大きい場合には、自局
が出しているデータ信号と周波数変換して戻ってきた信
号のデータとの比較では衝突検出を行うことができず、
CSMA/CDによるアクセス制御を行うことが困難で
あるという不具合があった。
【0018】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、第1に、共聴
同軸ケーブルに接続された端末に対しても双方向サービ
スを提供することができる双方向CATVシステムおよ
びこのシステムを実現するためのリピータを提供するこ
とにある。
【0019】また本発明の目的とするところは、第2
に、損失のばらつきが大きい共聴同軸ケーブルを用いて
LAN機能を実現することができる共聴同軸ケーブルシ
ステムおよびこのシステムを実現するためのアダプタを
提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために本発明は、センタ装置と、このセンタ装置に共
聴同軸ケーブルシステムを介して接続されたユーザ端末
との間で双方向通信を行うものであって、かつ前記セン
タ装置から前記ユーザ端末へは所定の下り周波数帯の下
り信号を、また前記ユーザ端末から前記センタ装置へ
は、データを所定の変調方式で変調してなる所定の上り
周波数帯の上り信号を伝送する双方向CATVシステム
において、前記センタ装置および前記共聴同軸ケーブル
システムのそれぞれに別々の伝送路を介してリピータを
接続するようにした。
【0021】そしてこのリピータは、前記センタ装置と
の間の伝送路を伝送される信号から少なくとも前記上り
周波数帯以外の信号を抽出する例えば分合波器などの下
り信号抽出手段と、この下り信号抽出手段により抽出さ
れた信号を前記共聴同軸ケーブルシステムとの間の伝送
路へと送出する例えば分合波器などの下り信号送出手段
と、前記共聴同軸ケーブルシステムとの間の伝送路を伝
送される信号から前記上り周波数帯の信号を抽出する例
えば分合波器などの上り信号抽出手段と、この上り信号
抽出手段により抽出された信号に対して前記所定の変調
方式に応じた復調処理を施す例えば復調器などの復調手
段と、この復調手段により復調された信号からデータを
識別する例えばデータ識別器などのデータ識別手段と、
このデータ識別手段により識別されたデータに対して前
記所定の変調方式に応じた変調処理を施す例えば変調器
などの変調手段と、この変調手段により変調処理が行わ
れて得られた信号を、外部から指定された増幅率で増幅
する例えば増幅器などの増幅手段と、この増幅手段の出
力信号の振幅と前記上り信号抽出手段により抽出された
信号の振幅との比を所定の状態とするように前記増幅手
段での増幅率を決定し、この決定した増幅率を前記増幅
手段に対して指定する例えば振幅比較器などの増幅率指
定手段と、前記増幅手段により増幅がなされた信号のう
ちの少なくとも前記下り周波数帯以外の信号を前記セン
タ装置との間の伝送路へと送出する例えば分合波器など
の上り信号送出手段とを備えた。
【0022】このような手段を講じたことにより、セン
タ装置とユーザ端末との間で下り信号および上り信号
は、リピータを介して伝送される。そしてリピータで
は、下り信号については、センタ装置との間の伝送路か
ら一旦取り出されたのち、そのまま共聴同軸ケーブルシ
ステムとの間の伝送路へと送出される。
【0023】しかし上り信号については、共聴同軸ケー
ブルシステムとの間の伝送路から取り出されたのち、復
調およびデータ識別が行われて一旦終端される。そして
識別されたデータが再度復調された上、その振幅が共聴
同軸ケーブルシステムとの間の伝送路から取り出された
上り信号の振幅と一定の関係となるように調整された上
で、センタ装置との間の伝送路へと送出される。
【0024】このように、上り信号がリピータにて一旦
終端されることで、流合雑音も終端され、流合雑音がセ
ンタ装置に到達することが防止される。また前記第2の
目的を達成するために本発明は、所定の入力端に与えら
れる信号を複数の例えば直列ユニットなどの分配器によ
って複数のユーザへと分配する共聴同軸ケーブルネット
ワークと、前記入力端にて前記共聴同軸ケーブルネット
ワークに接続され、所定の上り周波数帯の信号および所
定の複数の上りパイロット周波数の信号を前記共聴同軸
ケーブルネットワークから受け、前記所定の上り周波数
帯に対応した所定の下り周波数帯の信号および前記複数
の上りパイロット周波数のそれぞれに対応した所定の複
数の下りパイロット周波数の信号へと変換して前記共聴
同軸ケーブルネットワークへと出力する例えば周波数変
換部などの周波数変換手段と、他のLAN端末との間で
前記共聴同軸ケーブルネットワークを介してデータの授
受を行うLAN端末を接続するためのLAN端末接続端
子を有して前記LAN端末を前記共聴同軸ケーブルネッ
トワークへと接続するために前記分配器に接続されるア
ダプタとにより共聴同軸ケーブルシステムを構成する。
【0025】そして前記アダプタには、前記LAN端末
接続端子を介して与えられたデータに対して所定の変調
方式に応じた変調処理を施して前記上り周波数帯の上り
LAN信号として前記共聴同軸ケーブルシステムへと送
出する例えば変調部などの上りLAN信号送出手段と、
この上りLAN信号送出手段が上りLAN信号の送出を
行うときに、前記複数の所定の上りパイロット周波数の
うちで自装置にのみ割り当てられた上りパイロット周波
数をもつ上りパイロットキャリアを前記共聴同軸ケーブ
ルシステムへと送出する、例えば端末装置アドレス検出
部、クロック源および周波数シンセサイザよりなる上り
パイロット送出手段と、前記分配器で分配された信号か
ら前記下り周波数帯および前記複数の下りパイロット周
波数をそれぞれ抽出する例えばバンドパスフィルタなど
の下り信号抽出手段と、この下り信号抽出手段により抽
出された前記下り周波数帯の信号に対して前記所定の変
調方式に応じた復調処理を施してデータを再生し、この
データを前記LAN端末接続端子を介して出力する例え
ば復調部などのLAN信号受信手段と、前記下り信号抽
出手段により抽出された前記複数の下りパイロット周波
数の信号から前記複数の下りパイロット周波数をそれぞ
れ検波し、下りパイロット周波数における下りパイロッ
トキャリアの有無を検出する、例えばミキサ、周波数掃
引部、ローパスフィルタおよび検波部からなるパイロッ
ト検出手段と、このパイロット検出手段により下りパイ
ロットキャリアが検出された下りパイロット周波数の数
が「0」、「1以上」および「2以上」のいずれである
かを判定する例えばパルスカウンタなどのパイロット到
来状況監視手段と、このパイロット到来状況監視手段に
より「1以上」と判定されており、かつ前記上りLAN
信号送出手段が上りLAN信号の送信を行っていないと
きには、前記上りLAN信号送出手段による上りLAN
信号の送信を禁止する、例えばロジックおよびジャム部
からなる送信禁止手段と、前記パイロット到来状況監視
手段により「2以上」と判定されており、かつ前記上り
LAN信号送出手段が上りLAN信号の送信を行ってい
るときには、前記上りLAN信号送出手段による上りL
AN信号の送信を中断させる、例えばロジックおよびジ
ャム部からなる送信中断手段とを備えた。
【0026】このような手段を講じたことにより、各ア
ダプタからは、上りLAN信号を送出するときには、固
有の周波数の上りパイロットキャリアが同時に送出され
る。そして、上りパイロットキャリアはそれぞれ、周波
数変換手段によって周波数が変換されて下りパイロット
キャリアとされた上で各アダプタへと到達する。そこで
各アダプタでは、各下りパイロット周波数が検波され、
これにより下りパイロットキャリアが検出された下りパ
イロット周波数の数が「0」、「1以上」および「2以
上」のいずれであるかが判定される。さらに、検出され
た下りパイロット周波数の数が「1以上」と判定されて
おり、かつ上りLAN信号送出手段が上りLAN信号の
送信を行っていないときには、前記上りLAN信号送出
手段による上りLAN信号の送信が禁止され、「2以
上」と判定されており、かつ前記上りLAN信号送出手
段が上りLAN信号の送信を行っているときには、上り
LAN信号送出手段による上りLAN信号の送信が中断
される。
【0027】従って、アダプタでは到来するデータのチ
ェックを行うことなしに、下りパイロット信号の有無と
いう単純な情報から衝突の検出が行われ、確実に衝突の
検出がなされる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態につき説明する。(第1の実施の形態)図1は本
発明の第1実施形態に係る双方向CATVシステムの構
成を示す図である。
【0029】この図に示すように本実施形態の双方向C
ATVシステムは、双方向CATVネットワークのセン
タ装置1と集合住宅等に構築された共聴同軸ケーブルネ
ットワーク2とをリピータ3を介して接続してなる。な
お、本実施形態においてセンタ装置1および共聴同軸ケ
ーブルネットワーク2は、いずれも既存のものと同様な
構成のものであり、この実施形態ではリピータ3の構造
およびこのリピータ3をセンタ装置1と共聴同軸ケーブ
ルネットワーク2との間に介挿している点が特徴となっ
ている。
【0030】共聴同軸ケーブルネットワーク2は、分配
器21により信号分配を行った後、複数の直列ユニット
22でユーザ宅に分配し、ユーザ端末23を接続するも
のとなっている。
【0031】リピータ3は、分合波器31、増幅器3
2、分合波器33、復調器34、データ識別器35、変
調器36、増幅器37および振幅比較器38を有してい
る。次に以上のように構成された双方向CATVシステ
ムの動作につき説明する。
【0032】まずセンタ装置1からユーザ端末23に向
けての下り信号がリピータ3に到達すると、その下り信
号は分合波器31に与えられる。そうすると、この下り
信号は70MHz以上の周波数帯となっているので、分
合波器31において高周波ポート(HPF)31aに分
配され、増幅器32に与えられる。そして下り信号は、
この増幅器32により増幅されたのち、分合波器33の
高周波ポート(HPF)33aに入力され、この分合波
器33から共聴同軸ケーブルネットワーク2に向けて出
力される。なお、共聴同軸ケーブルネットワーク2が増
幅器を有している場合もあり、この場合には増幅器32
を省略することも可能である。
【0033】かくして、下り信号については、センタ装
置1から送出されたときの状態のままで共聴同軸ケーブ
ルネットワーク2に到達することになる。そしてこのよ
うにして下り信号が到達すると共聴同軸ケーブルネット
ワーク2では、この下り信号が分配器21および直列ユ
ニット22により分配されて、各ユーザ宅のユーザ端末
23に与えられる。
【0034】一方、ユーザ端末23からセンタ装置1に
向けて70MHz未満の周波数帯(実際使用される周波
数は10MHz〜50MHzの一部)で出力された上り
信号は、直列ユニット22および分配器21を介して共
聴同軸ケーブルネットワーク2から出力される。
【0035】このように共聴同軸ケーブルネットワーク
2から出力された上り信号がリピータ3に到達すると、
その上り信号は分合波器33に与えられる。そうすう
と、この上り信号は70MHz未満の周波数帯となって
いるので、分合波器33において低周波ポート(LP
F)33bに分配され、復調器34および振幅比較器3
8に与えられる。
【0036】ところで、上り信号の変調方式としては、
QPSKもしくは16QAMの高能率変調が採用されて
いる。また、一本の同軸ケーブルに複数のユーザ端末2
3が接続できるように、時分割多重アクセス方式採用し
ている。さらには、妨害波が上り信号に入った場合にこ
れを避ける目的で、上り信号の搬送波を選択できる構成
になっている。
【0037】従って、分合波器33の低周波ポート(L
PF)33bには、バースト的な変調信号が出力される
ことになる。このような上り信号は、復調器34によっ
て一旦復調される。このとき、搬送波周波数は前述のよ
うに変化することがある。この場合、すなわち周波数ア
ジリティを用いた場合においては、復調器34に入力さ
れるキャリア周波数を再現して、変調器36の搬送波と
する仕組みが必要である。ここでは、周波数アジリティ
を用いないシステムに関して記述をするが、前記に示す
如く、周波数アジリティがあるシステムにおいても、簡
単な構成で実現することができる。
【0038】ところで、時分割多重アクセスのために
は、復調を容易とする目的で、バースト信号の前縁部に
プリアンブル信号を付加している。このプリアンブルが
あることで、信号の受信回路の利得制御や、復調部で必
要なタイミング再生を行う時間的余裕を持つためであ
る。
【0039】従って、復調器34によって復調を一度行
った信号は、プリアンブルの前縁部が欠けてしまうおそ
れがある。そこで本実施形態ではこのような不具合を回
避するために、復調器34のプリアンプには、固定利得
増幅器を使用するものとしている。このように固定利得
増幅器を用いることで、利得制御の遅れが無くなり、バ
ースト信号が入力されても、振幅変動を小さくすること
が可能になる。ただし、信号の変調方式によっては、利
得可変を行わざるをえない場合がある。さらに、復調器
34でのタイミング再生は、時定数の十分長いPLLに
よるクロック再生と、その発生クロックを元に、ほぼ等
間隔で位相差が少しづつずれたクロック信号を発生し、
バースト信号毎に、ひとつのクロック信号を選択する同
期方式を採用する。これにより、プリアンブルの前縁の
欠けを数ビット以下に抑えることが可能となる。なお、
プリアンブルに十分余裕のあるCATVシステムの場合
は、タイミング抽出を高速PLL回路によって実現して
も良い。
【0040】復調部34によって復調された信号は、デ
ータ識別器35に与えられ、ここでユーザ端末23から
出力されたバーストデータ信号の識別再生が行われ、流
合雑音が除去される。
【0041】このようにデータ識別器35で識別再生さ
れたバーストデータ信号は、変調器36にて、所定の変
調が再度なされる。この時の搬送波周波数は、復調器3
4で復調した信号の搬送波と同一の周波数とする。
【0042】復調器34で変調された信号は、増幅器3
7で増幅される。この増幅器37は、増幅率が可変とな
っており、その増幅率は、増幅器37の出力振幅と、復
調器34への入力振幅との比が常に一定となるように振
幅比較器38により制御される。これは、センタ装置1
内のセンタ側装置で、各ユーザ端末23の出力振幅を制
御している場合に有効である。また、共聴同軸ケーブル
ネットワーク2において上り信号周波数帯の損失が大き
い場合は、ユーザ端末23からのバースト信号の振幅の
違いを再現しながら増幅する必要がある。この場合、復
調器34の入力信号振幅と増幅器37の出力振幅の比を
大きい値とし、バースト毎の振幅の違いを再現すること
が可能となる。
【0043】そして増幅器37により増幅された信号
は、分合波器31の低周波ポート(LPF)31bに入
力されて合波され、センタ装置1側の同軸ケーブルに出
力される。
【0044】以上のように本実施形態によれば、リピー
タ3を設け、ここで上り信号を一旦復調してデータの識
別再生を行ったのち、再度復調してセンタ装置1へと与
えるようにしているので、共聴同軸ケーブルネットワー
ク2で発生した生活雑音などの流合雑音は全てリピータ
3で終端され、センタ装置1側に漏れることがない。こ
の結果、共聴同軸ケーブルネットワーク2に収容された
ユーザ端末23に対して、双方向サービスを提供するこ
とが可能となる。
【0045】なお、リピータ3での処理にある程度の時
間を要するために、上り信号に対して若干の遅延時間を
生じさせることになるが、時分割多重アクセスに重大な
問題を与えるほどの時間にはならない。
【0046】(第2の実施の形態)図2は本発明の第2
実施形態に係るローカルエリアネットワーク(LAN)
機能付き共聴同軸ケーブルシステムの全体構成を示す図
である。
【0047】この図に示すように本実施形態のLAN機
能付き共聴同軸ケーブルシステムは、アンテナ4、増幅
器5、周波数変換部6、分配器7-1 ,7-2 、中継器8、
複数の直列ユニット9、アダプタ10、テレビジョンセ
ット(TVセット)11およびLAN端末12を有して
いる。
【0048】このうち、アンテナ4、増幅器5、周波数
変換部6、分配器7-1 、中継器8および分配器7-2 は、
それぞれ同軸ケーブルを介して上記の順序で直列的に接
続されている。また複数の直列ユニット9のうちのいく
つかは分配器7-1 ,7-2 に同軸ケーブルを介して接続さ
れている。さらにこの分配器7-1 ,7-2 に接続された直
列ユニット9に対して、他の直列ユニット9がいくつか
づつ、それぞれ同軸ケーブルを介して直列的に接続され
ている。そして各直列ユニット9には、任意に12アダ
プタ10が接続され、さらにこのアダプタ10にTVセ
ット11およびLAN端末12が任意に接続されてい
る。
【0049】アンテナ4は、FM、VHFテレビ放送、
UHFテレビ放送の周波数帯である70MHzから77
0MHzの電波を受け、電気的な高周波信号(以下、受
信高周波信号と称する)に変換する。
【0050】増幅器5は、アンテナ4から与えられる受
信高周波信号を、例えば100dBμV程度の増幅器出
力となるように増幅する。周波数変換部6は、増幅器5
から与えられる受信高周波信号については、そのまま通
過させる。また周波数変換部6は、後述する上りLAN
信号および上りパイロットキャリアを受けると、その周
波数帯を変換して下りLAN信号および下りパイロット
キャリアとした上で分配器7-1 へと出力する。
【0051】中継器8は、増幅器81,82およびダイ
プレクサ83,84を有しており、伝送損失を補償す
る。直列ユニット9は、同軸ケーブルを介して到来する
信号を、例えばトランスによる弱結合により分配する。
【0052】アダプタ10は、直列ユニット9で分配さ
れる信号から受信高周波信号と下りLAN信号とを分離
するとともに、上りLAN信号の送信を行う。またアダ
プタ10は、上りパイロットキャリアの送信と下りパイ
ロットキャリアの監視とを行う。
【0053】TVセット11は、VHFテレビ放送やU
HFテレビ放送を受けるためのものであり、周知のテレ
ビジョン受像機などである。LAN端末12は、他のL
AN端末とLAN信号の授受を行うものであり、例えば
LAN機能を備えたパーソナルコンピュータである。な
お、このLAN端末12は、TVセット11と一体型と
して実現することも可能である。
【0054】図3はアダプタ10の詳細な構成を示す機
能ブロック図である。この図に示すようにアダプタ10
は、帯域阻止フィルタ101、ドライバ/レシーバ10
2、変調部103、端末装置アドレス検出部104、増
幅器105、クロック源106、周波数シンセサイザ部
107、バンドパスフィルタ(BPF)108,10
9、復調部110、衝突検出部111およびジャム部1
12を有している。
【0055】さらに衝突検出部111は、ミキサ12
1、周波数掃引部122、ローパスフィルタ(LPF)
123、検波部124、パルスカウンタ125およびロ
ジック126,127を有している。
【0056】次に以上のように構成されたLAN機能付
き共聴同軸ケーブルシステムの動作につき説明する。あ
るLAN端末12から他のLAN端末12へと送信する
べき10BASE-T方式のLAN信号が出力されると、このL
AN信号は、その出力元のLAN端末12が接続された
アダプタ10のドライバ/レシーバ102によって取り
込まれる。
【0057】そしてこのアダプタ10においてLAN信
号は、変調部103によって上り用の所定の周波数帯と
なるように変調される。なお本実施形態では、上り用の
周波数帯として、テレビ放送波の3チャネルと4チャネ
ルとの間のミッドバンドである132〜138MHzを
用いることとする。また変調方式にはQPSK方式を用
い、上記6MHzの帯域で10Mbit/sの速度のデ
ータ伝送を行うこととする。また、10BASE-Tの場合、無
信号を表示するためにリンクパルステスト信号がLAN
端末12から来るが、この場合は変調部103にて、デ
ータは全“0”にすることが肝要である。
【0058】一方、ドライバ/レシーバ102で受けら
れたLAN信号の一部は、端末装置アドレス検出部10
4に与えられており、この端末装置アドレス検出部10
4では、EthernetにおけるのMAC送信アドレスがドロ
ップされ、端末側通信カードの装置アドレスに基づいて
周波数シンセサイザ部107の発振周波数が決定され
る。そして周波数シンセサイザ部107では、クロック
源106で発生される10MHzのクロックを元に、端
末装置アドレス検出部104で決定された周波数のパイ
ロットキャリアが発生される。
【0059】ここで、パイロットキャリアの周波数は、
本ネットワークの中で重なることないように設定する。
パイロットキャリアが存在する領域の帯域は6MHzと
したので、50kHz間隔で、最大100チャネルの設
定が可能となる。従って、本ネットワーク内で、100
個のアダプタ10が収容できることになる。
【0060】変調部103で変調されたのちのLAN信
号(上りLAN信号)は、増幅器105で増幅されたの
ち、周波数シンセサイザ部107で生成された上りパイ
ロットキャリアが合成される。そしてこの上りLAN信
号および上りパイロットキャリアは、BPF108で不
要周波数成分が除去された上で、当該アダプタ10の接
続先である直列ユニット9から同軸ケーブルへと送出さ
れる。
【0061】アダプタ10から送出された上りLAN信
号および上りパイロットキャリアは、同軸ケーブルおよ
び直列ユニット9を適宜介して分配器7-1 に至り、さら
にこの分配器7-1 を通って周波数変換部6へと到達す
る。なお、分配器7-2 で分配された同軸ケーブルに介挿
されている直列ユニット9に接続されたアダプタ10か
ら送出された上りLAN信号および上りパイロットキャ
リアについては、中継器8にて、ダイプレクサ84によ
って抽出されて増幅器82に与えられ、この増幅器82
で増幅されることで伝送損失の補償がなされる。そして
この増幅後の上りLAN信号および上りパイロットキャ
リアが、ダイプレクサ83によって分配器7-1 に向けて
送出され、分配器7-1 を通って周波数変換部6へと到達
する。
【0062】周波数変換部6に到達した上りLAN信号
および上りパイロットキャリアは、ここで114MHz
の周波数シフトが施されて、246〜252MHzにア
ップコンバートされた下りLAN信号と、252〜25
8MHzにアップコンバートされた下りパイロットキャ
リアとに変換される。そして、この周波数変換部6で得
られた下りLAN信号および下りパイロットキャリア
は、分配器7-1 に向けて出力される。
【0063】一方、FM、VHFテレビ放送(90〜1
08MHz,170〜222MHz)、UHFテレビ放
送(470〜770MHz)の周波数帯である70MH
zから770MHzの電波は、アンテナ4により受けら
れ、電気的な高周波信号に変換される。この受信高周波
信号は増幅器5により、例えば100dBμV程度の増
幅器出力となるように増幅される。
【0064】増幅器5で増幅された受信高周波信号は、
周波数変換部6をそのまま通過して分配器7-1 に向けて
出力される。そして、このように分配器7-1 に向けて周
波数変換部6から与えられた下りLAN信号、下りパイ
ロットキャリアや受信高周波信号は、分配器7-1 や分配
器7-2 で順次分配され、各直列ユニット9に接続された
アダプタ10にそれぞれ分配されて行く。
【0065】なお、分配器7-1 から分配器7-2 へと向け
て出力された信号は、中継器8にて、ダイプレクサ83
によって抽出されて増幅器81に与えられ、この増幅器
81で増幅されることで伝送損失の補償がなされる。そ
してこの増幅後の信号が、ダイプレクサ84によって分
配器7-2 に向けて送出される。
【0066】ここで、中継器8において伝送損失の補償
を行っているのは、増幅器5から直列ユニット9を複数
個経てTVセット11に至る損失は最大40dBと考え
られ、分配器7が複数挿入される場合は伝送損失が大き
くなり過ぎるためである。
【0067】アダプタ10では、下りLAN信号、下り
パイロットキャリアや受信高周波信号が到来すると、下
りLAN信号および下りパイロットキャリアをTVセッ
ト11に入力させないために、132〜144MHzお
よび246〜258MHzを帯域阻止フィルタ101で
阻止することで受信高周波信号が抽出されて、このアダ
プタ10に接続されたTVセット11へと与えられる。
【0068】またアダプタ10では、BPF109にて
246〜256MHzの信号と252〜258MHzの
信号、すなわち下りLAN信号と下りパイロット信号が
抽出されて、下りLAN信号が復調部110へ、また下
りパイロット信号が衝突検出部11にそれぞれ与えられ
る。
【0069】そして下りLAN信号は、復調部110で
復調されたのち、ドライバ/レシーバ102を介してL
AN端末12へと与えられる。ところで、LAN信号の
伝送に割り当てた周波数帯は唯一であるため、複数のア
ダプタ10が同時にLAN信号を送信するとデータが正
常に伝送できなくなる。そこで、衝突検出部111で
は、下りパイロットキャリアの周波数帯である252〜
258MHzをモニタし、他のアダプタ10が送信中で
あるか否かの監視および自装置による送信時の衝突の有
無の監視を以下のように行っている。
【0070】すなわち、BPF109で抽出された25
2〜258MHzの信号は、ミキサ121に与えられ、
このミキサ121で、周波数掃引部122にて生成され
た発振波とミキシングされる。ここで周波数掃引部12
2にて生成される発振波は、252MHzから258M
Hzまで鋸歯状に周波数が変化するものである。
【0071】ミキサ121で得られた信号は、LPF1
23を通されたのち、検波部124で検波される。ここ
で、LPF123により、雑音を抑圧するとともに、ミ
キサ121の出力信号をリミッティング増幅することに
より、下りパイロットキャリアに40dBの振幅変動が
あっても、下りパイロットキャリアの検出を行うことが
可能となる。検波部124での検波結果を示す信号は、
パルスカウンタ125に与えられ、周波数掃引部122
にて発振波の周波数が252MHzから258MHzま
で1度掃引される期間におけるパルス数がカウントされ
ることで252MHzから258MHzに下りパイロッ
トキャリアが何本あるかが検出される。
【0072】そしてパルスカウンタ125からは、パル
ス数、すなわち下りパイロットキャリア数が1以上であ
れば、ロジック126に「H」レベルが供給される。ロ
ジック126にはこれとは別に、自装置が送信中である
ときに「H」レベルとなる送信中表示信号が反転入力さ
れている。従ってロジック126からは、自装置が送信
中ではなく、かつ自装置に到来する信号中に下りパイロ
ットキャリアが1つでも存在するのであれば「H」レベ
ルが出力される。つまりこのロジック126が出力する
「H」レベルの信号は、他のアダプタが送信を行ってい
るために自装置が送信を行うことができないことを示す
キャリア検出信号となる。
【0073】またパルスカウンタ125からは、パルス
数、すなわち下りパイロットキャリア数が2以上であれ
ば、ロジック127に「H」レベルが供給される。ロジ
ック127にはこれとは別に、送信中表示信号がそのま
ま入力されている。従ってロジック127からは、自装
置が送信中であり、かつ自装置に到来する信号中に下り
パイロットキャリアが2つ以上存在するのであれば
「H」レベルが出力される。つまりこのロジック127
が出力する「H」レベルの信号は、自装置が送信してい
る信号と他のアダプタ10が送信している信号とが衝突
していることを示す衝突検出信号となる。
【0074】これらロジック126,127がそれぞれ
出力する信号は、ジャム部112に与えられる。そして
ジャム部112では、ロジック126からキャリア検出
信号が与えられているならば、自装置を送信待ち状態に
するための制御が行われる。。
【0075】またジャム部112では、ロジック127
から衝突検出信号が与えられているならば、ジャム信号
が発生され、これが変調部103、増幅器105および
BPF108を介して直列ユニット9へと出力される。
このジャム信号が別の各端末に到達することにより、全
端末に衝突発生が知らせられる。またこのときにジャム
部112では、自装置を送信待ち状態にするための制御
が行われ、さらに所定の時間待ってから、再度送信開始
をチャレンジする制御が行われる。
【0076】さらにジャム部112では、ロジック12
6からキャリア検出信号が与えられていない状態、すな
わち下りパイロットキャリアが全く到達していない状態
では、復調部110にリンクパルステスト信号を出力さ
せるための制御が行われ、復調部110からリンクパル
ステスト信号が出力される。
【0077】以上のように本実施形態によれば、アダプ
タ10の衝突検出部111では、各アダプタ10に関す
る下りパイロットキャリアをそれぞれ順に検波する。そ
して、これにより検出できた下りパイロットキャリアの
数が2つ以上であり、しかも自装置が送信中である状況
が発生したことにより、自装置の送信に関して衝突が発
生していると判定するようにしている。
【0078】これにより、受信信号の着信レベルの差が
大きかったとしても、衝突の発生の有無を確実に判定す
ることが可能であり、CSMA/CD方式によるアクセ
ス制御を適確に行うことが可能である。従って、伝送損
失が大きい共聴同軸ケーブルシステムを用いてLAN機
能を実現することが可能となる。
【0079】また本実施形態によれば、分配器7-1 と分
配器7-2 との間には、分配器7-1 から分配器7-2 への信
号を増幅する増幅器81と分配器7-2 から分配器7-1 へ
の信号を増幅する増幅器82とを設けた中継器8を介挿
させ、ここで上りLAN信号および下りLAN信号のい
ずれも増幅を行い、伝送損失の補償を行うようにしてい
るので、多数の分配器7および直列ユニット9を介して
接続されたアダプタ10どうしで十分なレベルの信号の
授受を行うことが可能である。
【0080】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではない。例えば前記第1実施形態では、周波数
アジリティを用いない場合を例示しているが、周波数ア
ジリティを採用する場合には、上り信号に適用したロー
カルオシレータの周波数を変調のキャリア周波数にして
再度変調できるようにしておけばよい。
【0081】前記第2実施形態では、直列ユニットから
分配する複数のアンテナ端子を用意しておき、これらの
アンテナ端子にそれぞれアダプタ10を接続するように
することも可能である。
【0082】前記第2実施例では、LANの方式として
10BASE-Tを採用した例を示しているが、別の周知の方式
や、あるいは独自の方式などを適宜採用可能である。前
記第2実施形態では、MAC送信アドレスに基づいて送
信するパイロットキャリア周波数を決定するようにして
いるが、この限りではなく、同一システムに接続される
各アダプタ10のパイロットキャリア周波数を個々に異
ならせることができればよく、例えば、MAC送信アド
レスを参照せずに、直接DIPスイッチで設定する方法
などを用いることが可能である。
【0083】各種信号に割り当てる周波数の値は前記各
実施形態に示したものには限定されず、任意であってよ
い。例えば、上りの周波数帯に関しては、双方向CAT
Vで採用されている50MHz以下の周波数帯として
も、分配器や直列ユニットでの通過損失が大きくない場
合は、問題なく使用可能である。
【0084】前記第2実施形態では、アンテナ4からT
Vセット11に伝送するテレビ放送波は、アダプタ10
を損失無く通過するようにしたが、デジタル変調信号に
よるテレビ放送波を扱う場合には、TVセット11で受
信可能な信号に加工する機能をアダプタ10に付加する
ことも考えられる。
【0085】前記第2実施形態では、複数のアダプタ1
0のうちの1つの10BASE-Tポートにルータを接続し、ル
ータを外部のWANに接続することで、当該システムを
介して個々の家庭からインターネットにアクセスするこ
とも可能となる。さらに、専用線、公衆網や双方向CA
TVなどとの接続も可能である。
【0086】前記第2実施形態では、セキュリティの問
題が重要となるが、LAN端末12におけるアプリケー
ションのレベルでセキュリティを保つことが可能であ
る。また、アダプタ10とLAN端末12との間に各家
庭毎のファイアウォールの機能を持たせることも可能で
ある。このファイアウォールの機能、複数の端末を家庭
に持てるようにするルータ機能、さらにはWWW(Worl
d Wide Web)プロクシサーバ機能、メールサーバ機能な
どをアダプタ10に実装することも可能である。このほ
か、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が
可能である。
【0087】
【発明の効果】本発明は、センタ装置と、このセンタ装
置に共聴同軸ケーブルシステムを介して接続されたユー
ザ端末との間で双方向通信を行うものであって、かつ前
記センタ装置から前記ユーザ端末へは所定の下り周波数
帯の下り信号を、また前記ユーザ端末から前記センタ装
置へは、データを所定の変調方式で変調してなる所定の
上り周波数帯の上り信号を伝送する双方向CATVシス
テムにおいて、前記センタ装置および前記共聴同軸ケー
ブルシステムのそれぞれに別々の伝送路を介してリピー
タを接続するようにした。
【0088】そしてこのリピータは、前記センタ装置と
の間の伝送路を伝送される信号から少なくとも前記上り
周波数帯以外の信号を抽出する下り信号抽出手段と、こ
の下り信号抽出手段により抽出された信号を前記共聴同
軸ケーブルシステムとの間の伝送路へと送出する下り信
号送出手段と、前記共聴同軸ケーブルシステムとの間の
伝送路を伝送される信号から前記上り周波数帯の信号を
抽出する上り信号抽出手段と、この上り信号抽出手段に
より抽出された信号に対して前記所定の変調方式に応じ
た復調処理を施す復調手段と、この復調手段により復調
された信号からデータを識別するデータ識別手段と、こ
のデータ識別手段により識別されたデータに対して前記
所定の変調方式に応じた変調処理を施す変調手段と、こ
の変調手段により変調処理が行われて得られた信号を、
外部から指定された増幅率で増幅する増幅手段と、この
増幅手段の出力信号の振幅と前記上り信号抽出手段によ
り抽出された信号の振幅との比を所定の状態とするよう
に前記増幅手段での増幅率を決定し、この決定した増幅
率を前記増幅手段に対して指定する増幅率指定手段と、
前記増幅手段により増幅がなされた信号のうちの少なく
とも前記下り周波数帯以外の信号を前記センタ装置との
間の伝送路へと送出する上り信号送出手段とを備えた。
【0089】これにより、共聴同軸ケーブルに接続され
た端末に対しても双方向サービスを提供することができ
る双方向CATVシステムおよびこのシステムを実現す
るためのリピータとなる。
【0090】また本発明は、所定の入力端に与えられる
信号を複数の分配器によって複数のユーザへと分配する
共聴同軸ケーブルネットワークと、前記入力端にて前記
共聴同軸ケーブルネットワークに接続され、所定の上り
周波数帯の信号および所定の複数の上りパイロット周波
数の信号を前記共聴同軸ケーブルネットワークから受
け、前記所定の上り周波数帯に対応した所定の下り周波
数帯の信号および前記複数の上りパイロット周波数のそ
れぞれに対応した所定の複数の下りパイロット周波数の
信号へと変換して前記共聴同軸ケーブルネットワークへ
と出力する周波数変換手段と、他のLAN端末との間で
前記共聴同軸ケーブルネットワークを介してデータの授
受を行うLAN端末を接続するためのLAN端末接続端
子を有して前記LAN端末を前記共聴同軸ケーブルネッ
トワークへと接続するために前記分配器に接続されるア
ダプタとにより共聴同軸ケーブルシステムを構成する。
【0091】そして前記アダプタには、前記LAN端末
接続端子を介して与えられたデータに対して所定の変調
方式に応じた変調処理を施して前記上り周波数帯の上り
LAN信号として前記共聴同軸ケーブルシステムへと送
出する上りLAN信号送出手段と、この上りLAN信号
送出手段が上りLAN信号の送出を行うときに、前記複
数の所定の上りパイロット周波数のうちで自装置にのみ
割り当てられた上りパイロット周波数をもつ上りパイロ
ットキャリアを前記共聴同軸ケーブルシステムへと送出
する上りパイロット送出手段と、前記分配器で分配され
た信号から前記下り周波数帯および前記複数の下りパイ
ロット周波数をそれぞれ抽出する下り信号抽出手段と、
この下り信号抽出手段により抽出された前記下り周波数
帯の信号に対して前記所定の変調方式に応じた復調処理
を施してデータを再生し、このデータを前記LAN端末
接続端子を介して出力するLAN信号受信手段と、前記
下り信号抽出手段により抽出された前記複数の下りパイ
ロット周波数の信号から前記複数の下りパイロット周波
数をそれぞれ検波し、下りパイロット周波数における下
りパイロットキャリアの有無を検出するパイロット検出
手段と、このパイロット検出手段により下りパイロット
キャリアが検出された下りパイロット周波数の数が
「0」、「1以上」および「2以上」のいずれであるか
を判定するパイロット到来状況監視手段と、このパイロ
ット到来状況監視手段により「1以上」と判定されてお
り、かつ前記上りLAN信号送出手段が上りLAN信号
の送信を行っていないときには、前記上りLAN信号送
出手段による上りLAN信号の送信を禁止する送信禁止
手段と、前記パイロット到来状況監視手段により「2以
上」と判定されており、かつ前記上りLAN信号送出手
段が上りLAN信号の送信を行っているときには、前記
上りLAN信号送出手段による上りLAN信号の送信を
中断させる送信中断手段とを備えた。
【0092】これにより、損失のばらつきが大きい共聴
同軸ケーブルを用いてLAN機能を実現することができ
る共聴同軸ケーブルシステムおよびこのシステムを実現
するためのアダプタとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る双方向CATVシ
ステムの構成を示す図。
【図2】本発明の第2実施形態に係るローカルエリアネ
ットワーク(LAN)機能付き共聴同軸ケーブルシステ
ムの全体構成を示す図。
【図3】図2中のアダプタ10の詳細な構成を示す機能
ブロック図。
【符号の説明】
1…センタ装置 2…共聴同軸ケーブルネットワーク 21…分配器 22…直列ユニット 23…ユーザ端末 3…リピータ 31…分合波器 32…増幅器 33…分合波器 34…復調器 35…データ識別器 36…変調器 37…増幅器 38…振幅比較器 4…アンテナ 5…増幅器 6…周波数変換部 7-1 ,7-2 …分配器 8…中継器 81,82…増幅器 83,84…ダイプレクサ 9…直列ユニット 10…アダプタ 101…帯域阻止フィルタ 102…ドライバ/レシーバ 103…変調部 104…端末装置アドレス検出部 105…増幅器 106…クロック源 107…周波数シンセサイザ部 108,109…バンドパスフィルタ(BPF) 110…復調部 111…衝突検出部 112…ジャム部 121…ミキサ 122…周波数掃引部 123…ローパスフィルタ(LPF) 124…検波部 125…パルスカウンタ 126,127…ロジック 11…テレビジョンセット(TVセット) 12…LAN端末

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタ装置と、このセンタ装置に共聴同
    軸ケーブルシステムを介して接続されたユーザ端末との
    間で双方向通信を行うものであって、かつ前記センタ装
    置から前記ユーザ端末へは所定の下り周波数帯の下り信
    号を、また前記ユーザ端末から前記センタ装置へは、デ
    ータを所定の変調方式で変調してなる所定の上り周波数
    帯の上り信号を伝送する双方向CATVシステムにおい
    て、 前記センタ装置および前記共聴同軸ケーブルシステムの
    それぞれに別々の伝送路を介してリピータを接続し、か
    つこのリピータには、 前記センタ装置との間の伝送路を伝送される信号から少
    なくとも前記上り周波数帯以外の信号を抽出する下り信
    号抽出手段と、 この下り信号抽出手段により抽出された信号を前記共聴
    同軸ケーブルシステムとの間の伝送路へと送出する下り
    信号送出手段と、 前記共聴同軸ケーブルシステムとの間の伝送路を伝送さ
    れる信号から前記上り周波数帯の信号を抽出する上り信
    号抽出手段と、 この上り信号抽出手段により抽出された信号に対して前
    記所定の変調方式に応じた復調処理を施す復調手段と、 この復調手段により復調された信号からデータを識別す
    るデータ識別手段と、 このデータ識別手段により識別されたデータに対して前
    記所定の変調方式に応じた変調処理を施す変調手段と、 この変調手段により変調処理が行われて得られた信号
    を、外部から指定された増幅率で増幅する増幅手段と、 この増幅手段の出力信号の振幅と前記上り信号抽出手段
    により抽出された信号の振幅との比を所定の状態とする
    ように前記増幅手段での増幅率を決定し、この決定した
    増幅率を前記増幅手段に対して指定する増幅率指定手段
    と、 前記増幅手段により増幅がなされた信号のうちの少なく
    とも前記下り周波数帯以外の信号を前記センタ装置との
    間の伝送路へと送出する上り信号送出手段とを具備した
    ことを特徴とする双方向CATVシステム。
  2. 【請求項2】 センタ装置と、このセンタ装置に共聴同
    軸ケーブルシステムを介して接続されたユーザ端末との
    間で双方向通信を行うものであって、かつ前記センタ装
    置から前記ユーザ端末へは所定の下り周波数帯の下り信
    号を、また前記ユーザ端末から前記センタ装置へは、デ
    ータを所定の変調方式で変調してなる所定の上り周波数
    帯の上り信号を伝送する双方向CATVシステムにて、
    前記センタ装置および前記共聴同軸ケーブルシステムの
    それぞれに別々の伝送路を介して接続されて用いられる
    リピータにおいて、 前記センタ装置との間の伝送路を伝送される信号から少
    なくとも前記上り周波数帯以外の信号を抽出する下り信
    号抽出手段と、 この下り信号抽出手段により抽出された信号を前記共聴
    同軸ケーブルシステムとの間の伝送路へと送出する下り
    信号送出手段と、 前記共聴同軸ケーブルシステムとの間の伝送路を伝送さ
    れる信号から前記上り周波数帯の信号を抽出する上り信
    号抽出手段と、 この上り信号抽出手段により抽出された信号に対して前
    記所定の変調方式に応じた復調処理を施す復調手段と、 この復調手段により復調された信号からデータを識別す
    るデータ識別手段と、 このデータ識別手段により識別されたデータに対して前
    記所定の変調方式に応じた変調処理を施す変調手段と、 この変調手段により変調処理が行われて得られた信号
    を、外部から指定された増幅率で増幅する増幅手段と、 この増幅手段の出力信号の振幅と前記上り信号抽出手段
    により抽出された信号の振幅との比を所定の状態とする
    ように前記増幅手段での増幅率を決定し、この決定した
    増幅率を前記増幅手段に対して指定する増幅率指定手段
    と、 前記増幅手段により増幅がなされた信号のうちの少なく
    とも前記下り周波数帯以外の信号を前記センタ装置との
    間の伝送路へと送出する上り信号送出手段とを具備した
    ことを特徴とするリピータ。
  3. 【請求項3】 所定の入力端に与えられる信号を複数の
    分配器によって複数のユーザへと分配する共聴同軸ケー
    ブルネットワークと、 前記入力端にて前記共聴同軸ケーブルネットワークに接
    続され、所定の上り周波数帯の信号および所定の複数の
    上りパイロット周波数の信号を前記共聴同軸ケーブルネ
    ットワークから受け、前記所定の上り周波数帯に対応し
    た所定の下り周波数帯の信号および前記複数の上りパイ
    ロット周波数のそれぞれに対応した所定の複数の下りパ
    イロット周波数の信号へと変換して前記共聴同軸ケーブ
    ルネットワークへと出力する周波数変換手段と、 他のLAN端末との間で前記共聴同軸ケーブルネットワ
    ークを介してデータの授受を行うLAN端末を接続する
    ためのLAN端末接続端子を有し、前記LAN端末を前
    記共聴同軸ケーブルネットワークへと接続するために前
    記分配器に接続されるアダプタとを有し、 かつ前記アダプタは、 前記LAN端末接続端子を介して与えられたデータに対
    して所定の変調方式に応じた変調処理を施して前記上り
    周波数帯の上りLAN信号として前記共聴同軸ケーブル
    システムへと送出する上りLAN信号送出手段と、 この上りLAN信号送出手段が上りLAN信号の送出を
    行うときに、前記複数の所定の上りパイロット周波数の
    うちで自装置にのみ割り当てられた上りパイロット周波
    数をもつ上りパイロットキャリアを前記共聴同軸ケーブ
    ルシステムへと送出する上りパイロット送出手段と、 前記分配器で分配された信号から前記下り周波数帯およ
    び前記複数の下りパイロット周波数をそれぞれ抽出する
    下り信号抽出手段と、 この下り信号抽出手段により抽出された前記下り周波数
    帯の信号に対して前記所定の変調方式に応じた復調処理
    を施してデータを再生し、このデータを前記LAN端末
    接続端子を介して出力するLAN信号受信手段と、 前記下り信号抽出手段により抽出された前記複数の下り
    パイロット周波数の信号から前記複数の下りパイロット
    周波数をそれぞれ検波し、下りパイロット周波数におけ
    る下りパイロットキャリアの有無を検出するパイロット
    検出手段と、 このパイロット検出手段により下りパイロットキャリア
    が検出された下りパイロット周波数の数が「0」、「1
    以上」および「2以上」のいずれであるかを判定するパ
    イロット到来状況監視手段と、 このパイロット到来状況監視手段により「1以上」と判
    定されており、かつ前記上りLAN信号送出手段が上り
    LAN信号の送信を行っていないときには、前記上りL
    AN信号送出手段による上りLAN信号の送信を禁止す
    る送信禁止手段と、 前記パイロット到来状況監視手段により「2以上」と判
    定されており、かつ前記上りLAN信号送出手段が上り
    LAN信号の送信を行っているときには、前記上りLA
    N信号送出手段による上りLAN信号の送信を中断させ
    る送信中断手段とを具備することを特徴とする共聴同軸
    ケーブルシステム。
  4. 【請求項4】 アダプタは、 入力端に外部から与えられる所定の周波数帯の放送信号
    を受信する所定の放送受信端末を接続するための放送受
    信端末接続端子と、 分配器で分配された信号から前記放送信号の周波数帯を
    抽出して前記放送受信端末接続端子へと出力する放送信
    号抽出手段とを具備したことを特徴とする請求項3に記
    載の共聴同軸ケーブルシステム。
  5. 【請求項5】 所定の入力端に与えられる信号を複数の
    分配器によって複数のユーザへと分配する共聴同軸ケー
    ブルネットワークと、 前記入力端にて前記共聴同軸ケーブルネットワークに接
    続され、所定の上り周波数帯の信号および所定の複数の
    上りパイロット周波数の信号を前記共聴同軸ケーブルネ
    ットワークから受け、前記所定の上り周波数帯に対応し
    た所定の下り周波数帯の信号および前記複数の上りパイ
    ロット周波数のそれぞれに対応した所定の複数の下りパ
    イロット周波数の信号へと変換して前記共聴同軸ケーブ
    ルネットワークへと出力する周波数変換手段とを有した
    共聴同軸ケーブルシステムにて、他のLAN端末との間
    で前記共聴同軸ケーブルネットワークを介してデータの
    授受を行うLAN端末を前記共聴同軸ケーブルネットワ
    ークへと接続するために前記分配器に接続されて用いら
    れるアダプタにおいて、 前記LAN端末を接続するためのLAN端末接続端子
    と、 前記LAN端末接続端子を介して与えられたデータに対
    して所定の変調方式に応じた変調処理を施して前記上り
    周波数帯の上りLAN信号として前記共聴同軸ケーブル
    システムへと送出する上りLAN信号送出手段と、 この上りLAN信号送出手段が上りLAN信号の送出を
    行うときに、前記複数の所定の上りパイロット周波数の
    うちで自装置にのみ割り当てられた上りパイロット周波
    数をもつ上りパイロットキャリアを前記共聴同軸ケーブ
    ルシステムへと送出する上りパイロット送出手段と、 前記分配器で分配された信号から前記下り周波数帯およ
    び前記複数の下りパイロット周波数をそれぞれ抽出する
    下り信号抽出手段と、 この下り信号抽出手段により抽出された前記下り周波数
    帯の信号に対して前記所定の変調方式に応じた復調処理
    を施してデータを再生し、このデータを前記LAN端末
    接続端子を介して出力するLAN信号受信手段と、 前記下り信号抽出手段により抽出された前記複数の下り
    パイロット周波数の信号から前記複数の下りパイロット
    周波数をそれぞれ検波し、下りパイロット周波数におけ
    る下りパイロットキャリアの有無を検出するパイロット
    検出手段と、 このパイロット検出手段により下りパイロットキャリア
    が検出された下りパイロット周波数の数が「0」、「1
    以上」および「2以上」のいずれであるかを判定するパ
    イロット到来状況監視手段と、 このパイロット到来状況監視手段により「1以上」と判
    定されており、かつ前記上りLAN信号送出手段が上り
    LAN信号の送信を行っていないときには、前記上りL
    AN信号送出手段による上りLAN信号の送信を禁止す
    る送信禁止手段と、 前記パイロット到来状況監視手段により「2以上」と判
    定されており、かつ前記上りLAN信号送出手段が上り
    LAN信号の送信を行っているときには、前記上りLA
    N信号送出手段による上りLAN信号の送信を中断させ
    る送信中断手段とを具備したことを特徴とするアダプ
    タ。
JP10034907A 1998-02-17 1998-02-17 双方向catvシステムおよびこのシステムで用いられるリピータと、共聴同軸ケーブルシステムおよびこのシステムで用いられるアダプタ Pending JPH11234646A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009510849A (ja) * 2005-09-29 2009-03-12 亦兵 王 周波数割り当てユーザーアクセスlanのシステム及びアップリンク・ダウンリンク伝送方法
JP2009523343A (ja) * 2006-01-13 2009-06-18 テレステ オイ 同軸媒体におけるデータリンク管理

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