JP3656463B2 - カール状のワイヤハーネスの製造方法およびカールチューブ本体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カール状のワイヤハーネスの製造方法およびカールチューブ本体に関し、詳しくは、車両に適用され、車体パネルと該パネルに対して開閉自在に設けられたガラスハッチ等の間に介装されるカール状のワイヤハーネスの製造方法およびカールチューブ本体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等には多数の電気部品が搭載されており、これらの電気部品はワイヤハーネスによって接続されている。また、自動車には、ドア、トランク、ハッチバックのように開閉可能な部材が備えられており、これら開閉可能な部材と車体側に接続されたワイヤハーネスは移動量が多くなっている。
【0003】
また、近時のワゴン車等にあっては、バックドアに対して単独に開閉可能なガラスハッチを備えたものが登場しており、このガラスハッチは、バックドアの開閉量に比べてその開閉量が大きいため、ワイヤハーネスの移動量も多く、かつ、ガラスハッチの外部に設けられたワイパー等にワイヤハーネスを接続する必要があることから、図3に示すようなカールコードを使用している。
【0004】
図3において、1は車体であり、この車体1の後部に開閉自在に設けられたバックドア2には単独で開閉可能なガラスハッチ3が設けられている。また、このガラスハッチ3にはワイパー4が設けられており、このワイパー4とバックドア2の間にはカールコード5を有するワイヤハーネス6、7が介装され、車体1側のワイヤハーネス6は車体1内に設けられた電気部品に接続されている。
【0005】
このようなカールコード5は、専用の成形機によって特殊な被覆電線を金属の棒に巻き付けて加熱することにより、カール状に成形されており、この成形に際して、例えば、図4(a)に示すように5回巻きのカールコードa、図4(b)に示すように8回巻きのカールコードbが成形されるようになっている。そして、このようなカールコードa、bは車種によって予め巻き数が設定されている。
【0006】
また、このカールコード5を有するワイヤハーネス6、7にあっては、車体1側に設けられたワイヤハーネス6の端部に取付けられたコネクター6aにカールコード5の端部に設けられたコネクター5aを接続することにより、ワイヤハーネス6とカールコード5を電気的に接続するようになっている。また、ガラスハッチ3側のカールコード5とワイパーの間に設けられたワイヤハーネス7の端部にもカールコード5の端部に設けられたコネクター5bに接続されるコネクター7aが設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなカールコード5にあっては、車種によって設定された巻き数を有するカールチューブを専用の成形機によってその都度形成しなければならないため、カールチューブの製造が面倒であるという問題があった。
【0008】
また、ワイヤハーネス6とカールコード5を別々に製造して車載する際にコネクター5aと6bおよび5bと7aを接続するようになっていたため、ワイヤハーネス6およびカールコード5の部品点数および製造工数が増大してワイヤハーネス6およびカールコード5の製造コストが増大するという問題もあった。
【0009】
そこで本発明は、巻き数の異なるカール状のワイヤハーネスを簡単、かつ低コストに製造することができるとともに、線状のワイヤハーネスの一部分を簡単にカール状にすることができるようにしてカール状のワイヤハーネスを有するワイヤハーネスの部品点数および製造工程を大幅に削減して製造コストを低減することができるカール状のワイヤハーネスの製造方法およびカールチューブ本体を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、N回(但し、Nは2以上の自然数)巻かれたカールチューブ本体を準備し、該カールチューブ本体から所定の巻き数のカールチューブを切断した後、該カールチューブに少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスを挿通することにより、該ワイヤハーネスを該カールチューブのカール形状に沿わせてカール状に形成することを特徴としている。
【0011】
その場合、予めN回巻かれたカールチューブ本体から必要な巻き数のカールチューブを切断することにより、必要な巻き数のカールチューブを専用の成形機を使用することなしに簡単に得ることができる。
【0012】
そして、このカールチューブに少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスを挿通することにより、該ワイヤハーネスを該カールチューブのカール形状に沿わせてカール状に形成することができるため、従来のようにワイヤハーネスとカール状のワイヤハーネス(以下、カールコードという)を別々に製造してコネクター同士で連結する必要がない。
【0013】
この結果、カールコードを簡単、かつ安価に製造することができるととも、カールコードを有するワイヤハーネスの部品点数および製造工程を大幅に低減して製造コストを低減することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するために、N回(但し、Nは2以上の自然数)巻かれたカールチューブ本体を準備し、該カールチューブ本体から所定の巻き数のカールチューブを切断し、該カールチューブに少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスを挿通した後、前記カールチューブの両端部を前記ワイヤハーネスに固定するようにしたことを特徴としている。
【0015】
その場合、カールチューブに少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスを挿通した後、カールチューブの両端部をカールチューブの延在方向中心部側に寄せるようにしてカールチューブの両端部をワイヤハーネスに固定すると、カールコードの巻き径を簡単に変更することができる。
【0016】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項1または2記載のカール状のワイヤハーネスの製造方法に用いられるカールチューブ本体であって、N回(但し、Nは2以上の自然数)巻かれたことを特徴としている。
【0017】
その場合、予めN回巻かれたカールチューブ本体から必要な巻き数のカールチューブを切断することにより、必要な巻き数のカールチューブを専用の成形機を使用することなしに簡単に得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1、2は本発明に係るカール状のワイヤハーネスの製造方法およびカールチューブ本体の一実施形態を示す図である。
【0020】
まず、構成を説明する。図1において、11は比較的高剛性の樹脂からなるカールチューブ本体であり、このカールチューブ本体11は成形機によって10回巻かれるように製造されている。なお、本実施形態ではカールチューブ本体11として10回巻かれたものを例にしているが、カールチューブ本体11は10回に限らず、任意の巻き数、すなわち、N回(Nは2以上の自然数)であれば何巻きでも良い。
【0021】
また、符号12は少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスであり、このワイヤハーネス12は図3に示すような車体とガラスハッチの間に介装されるものであり、このワイヤハーネス12の一部に本実施形態のカールチューブ11が装着される。
【0022】
次に、図2(a)〜(c)に基づいて作用を説明する。
【0023】
まず、10回巻かれたカールチューブ本体11から車種に応じた巻き数のカールチューブ(例えば、5回巻き)13を切断した後(図2(a)参照)、このカールチューブ13にワイヤハーネス(少なくとも1本以上の電線)12から分岐された分岐ハーネス12aを挿通することにより、ワイヤハーネス12をカールチューブ11のカール形状に沿わせてカール状に形成する(図2(b)参照)。
【0024】
次いで、カールチューブ11の両端部をカールチューブ11の延在方向中心部に寄せた後、カールチューブ11の両端部にテープ14を巻き付けてカールチューブ11を分岐ハーネス12aに固定することにより、カールコード15が製造される(図2(c)参照)。なお、カールチューブ11の両端部にテープ14を巻き付ける代わりに、収縮チューブ等で固定しても良い。
【0025】
この後、ワイヤハーネス12を車体パネルに装着し、カールコード15をガラスハッチ側に取付けることにより、ワイヤハーネス12が車載される。
【0026】
このように本実施形態では、10回巻かれたカールチューブ本体11から必要な巻き数のカールチューブ13を切断することにより、必要な巻き数のカールチューブ13を専用の成形機を使用することなしに簡単に得ることができる。
【0027】
そして、このカールチューブ13に分岐ハーネス12aを挿通することにより、分岐ハーネス12aをカールチューブ13のカール形状に沿わせてカール状に形成することができるため、従来のようにワイヤハーネスとカールコードを別々に製造してコネクター同士で連結する必要がない。
【0028】
この結果、カールコード15を簡単、かつ安価に製造することができるとともに、カールコード15を有するワイヤハーネス12の部品点数および製造工程を大幅に低減して製造コストを低減することができる。
【0029】
また、カールチューブ13に分岐ハーネス12aを挿通した後、カールチューブ13の両端部をカールチューブ13の延在方向中心部側に寄せるようにしてカールチューブ13の両端部をテープ14で分岐ハーネス12aに固定するようにしたため、カールコード15の巻き径を簡単に変更することができる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、予めN回巻かれたカールチューブ本体から必要な巻き数のカールチューブを切断することにより、必要な巻き数のカールチューブを専用の成形機を使用することなしに簡単に得ることができる。
【0031】
そして、このカールチューブに少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスを挿通することにより、該ワイヤハーネスを該カールチューブのカール形状に沿わせてカール状に形成することができるため、従来のようにワイヤハーネスとカール状のワイヤハーネスを別々に製造してコネクター同士で連結する必要がない。
【0032】
この結果、カールコードを簡単、かつ安価に製造することができるととも、カールコードを有するワイヤハーネスの部品点数および製造工程を大幅に低減して製造コストを低減することができる。
【0033】
請求項2記載の発明によれば、カールチューブに少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスを挿通した後、カールチューブの両端部をカールチューブの延在方向中心部側に寄せるようにしてカールチューブの両端部をワイヤハーネスに固定すると、カールコードの巻き径を簡単に変更することができる。
【0034】
請求項3記載の発明によれば、予めN回巻かれたカールチューブ本体から必要な巻き数のカールチューブを切断することにより、必要な巻き数のカールチューブを専用の成形機を使用することなしに簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカール状のワイヤハーネスの製造方法およびカールチューブ本体の一実施形態を示す図であり、(a)はカールチューブ本体の外観図であり、(b)はそのカールチューブが取付けられるワイヤハーネスの外観図である。
【図2】一実施形態のカールコードの製造手順を示す図である。
【図3】(a)は車体の後部の概略外観図、(b)は車体の後部に設けられたカールコードを示す図である。
【図4】(a)(b)はそれぞれ異なる巻き数のカールコードを示す図である。
【符号の説明】
11 カールチューブ本体
12 ワイヤハーネス
12a 分岐ハーネス
13 カールチューブ
15 カールコード(カール状のワイヤハーネス)
Claims (3)
- N回(但し、Nは2以上の自然数)巻かれたカールチューブ本体を準備し、該カールチューブ本体から所定の巻き数のカールチューブを切断した後、該カールチューブに少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスを挿通することにより、該ワイヤハーネスを該カールチューブのカール形状に沿わせてカール状に形成することを特徴とするカール状のワイヤハーネスの製造方法。
- N回(但し、Nは2以上の自然数)巻かれたカールチューブ本体を準備し、該カールチューブ本体から所定の巻き数のカールチューブを切断し、該カールチューブに少なくとも1本以上の電線からなるワイヤハーネスを挿通した後、前記カールチューブの両端部を前記ワイヤハーネスに固定するようにしたことを特徴とするカール状のワイヤハーネスの製造方法。
- 請求項1または2記載のカール状のワイヤハーネスの製造方法に用いられるカールチューブ本体であって、N回(但し、Nは2以上の自然数)巻かれたことを特徴とするカールチューブ本体。
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