JP3610930B2 - オペレーティングシステム、プログラム、車両用電子制御装置 - Google Patents
オペレーティングシステム、プログラム、車両用電子制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3610930B2 JP3610930B2 JP2001212487A JP2001212487A JP3610930B2 JP 3610930 B2 JP3610930 B2 JP 3610930B2 JP 2001212487 A JP2001212487 A JP 2001212487A JP 2001212487 A JP2001212487 A JP 2001212487A JP 3610930 B2 JP3610930 B2 JP 3610930B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- task
- state
- time
- operating system
- power consumption
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F1/00—Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
- G06F1/26—Power supply means, e.g. regulation thereof
- G06F1/32—Means for saving power
- G06F1/3203—Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
- G06F1/3206—Monitoring of events, devices or parameters that trigger a change in power modality
- G06F1/3228—Monitoring task completion, e.g. by use of idle timers, stop commands or wait commands
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F1/00—Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
- G06F1/26—Power supply means, e.g. regulation thereof
- G06F1/32—Means for saving power
- G06F1/3203—Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
- G06F1/3234—Power saving characterised by the action undertaken
- G06F1/3237—Power saving characterised by the action undertaken by disabling clock generation or distribution
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F1/00—Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
- G06F1/26—Power supply means, e.g. regulation thereof
- G06F1/32—Means for saving power
- G06F1/3203—Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
- G06F1/3234—Power saving characterised by the action undertaken
- G06F1/324—Power saving characterised by the action undertaken by lowering clock frequency
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D10/00—Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Power Sources (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
オペレーティングシステム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マイコン等のコンピュータシステムには、例えばCPUのクロック周波数を通常動作モードより下げたり、クロックの供給を停止することで、消費電力を低減させる低消費電力モードを備えるものがある。こうした低消費電力モードではプログラムの実行が停止等するため、システムの動作に支障がない時点で、通常動作モードから低消費電力モードへの投入を行う必要がある。そのため、通常動作モードから低消費電力モードへの投入時期と投入時間はプログラムによる処理で決定される。
【0003】
例えば、マイコンを搭載したコンピュータシステムの一例として車両のドアロック制御等を行うドア電子制御装置(ECU)の通常動作モードと低消費電力モードの切替の例を説明する。
ドア電子制御ECUは、図8に示すように、通常動作モードでは5ms毎に処理Aの実行を開始し、その後、処理A→処理B→処理C→…→処理nの順に処理を実行する。例えば、処理Aはキーレスエントリーに関する処理、処理Bはドアロックに関する処理のように所定の機能を実現するアプリケーション処理である。各処理内では、その処理における処理結果に基づき、低消費電力モードに投入可能か否かを示すフラグをセットする。例えば、処理Bのドアロックに関する処理では、ドアロックがかかってドアが閉まってから10分が経過した場合に、低消費電力モード投入可能のフラグを立てる。
【0004】
そして、すべてのアプリケーション処理(処理A〜n)が完了すると状態管理処理を行う。この状態管理処理では、各アプリケーション処理内でセットされた低消費電力モードに投入可能か否かを示すフラグの値に基づき、通常動作モードにするか、間欠動作モードにするかを決定する。例えば、処理A〜nで設定されたすべてのフラグの値が投入可能を示す場合には間欠動作モードに投入し、いずれかのフラグの値が投入不可能を示す場合には通常動作モードとする。
【0005】
通常動作モードでは、そのまま5ms毎に処理Aを開始させマイコンを低消費電力モードには投入しない。一方、間欠動作モードでは5msの実行開始間隔(図9のT1参照)を300ms(図9のT2参照)に変更して、次のアプリケーション処理(処理1〜n)の実行完了時からその次の実行開始時点までマイコンを低消費電力モードに投入する(図9のT3参照)。このようにして、通常動作モードから低消費電力モードへの切替を行い、各アプリケーションの処理に支障をきたすことなくECUの消費電力を削減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように定期的に一連のプログラムの実行を開始する方法ではプログラムの規模が増大すると、プログラムの作成が困難になったり、プログラムの実行時間の最大値(図9のT0)が大きくなりシステムの応答性が悪くなる。そのため例えば、各処理をタスクとして管理し、タスクを切り替えて実行すするリアルタイムOS等を利用する必要がある。こうしたリアルタイムOS等のマルチタスクオペレーティングシステムでは、定期的にプログラムの実行を開始するメカニズムのみではなく、実行するジョブのあるタスクを実行するメカニズムをも採用している。
【0007】
このようなリアルタイムOSのタスクの状態遷移の一例を図3に示す。
図3に示すリアルタイムOSはタスクを実行中の状態である実行状態(図3におけるrunning)と実行可能状態(ready)と待ち状態(waiting)と休止状態(suspended)に遷移させて管理する。待ち状態(wating)と休止状態(suspended)のタスクは、条件待ち状態であり、所定の条件が成立した際に実行可能状態(ready)に遷移させる。例えばオペレーティングシステムは所定の割込み等の休止解除条件が成立した場合には、休止状態(suspended)のタスクを実行可能状態(ready)へ遷移させる。また、実行状態(running)のタスクからイベントを受けた際に、対応するイベントを待つタスクを待ち状態(wating)から実行可能状態(ready)に遷移させる。
【0008】
実行状態(running)は実行中のタスクの状態であり、同時に実行可能なタスクの数だけその状態をとりうる。すなわち、タスクを実行するCPUが1個であれば、実行状態(running)をとるタスクは、同時には1個となる。
実行状態(running)のタスクが実行を完了するとオペレーティングシステムは、そのタスクを休止状態(suspended)に遷移させる。また、実行状態(running)のタスクからイベント待ちの指示を受けると、そのタスクを待ち状態(wating)へ遷移させる。
【0009】
このような遷移により実行状態(running)へタスクの割り当てが可能となると、オペレーティングシステムは、実行可能状態(ready)のタスクの中で最も優先度の高いタスクを実行状態(running)へ遷移させて、そのタスクの実行を開始する。
【0010】
また、実行可能状態(ready)のタスクの中に実行状態(running)のタスクよりも優先度の高いタスクがある場合には、実行状態(running)のタスクを実行可能状態(ready)へ遷移させ(「プリエンプトする」という)、その優先度の高い実行可能状態(ready)のタスクを実行状態(running)に遷移させて実行する。
【0011】
このようにタスクの状態は、割込みの発生状況、実行中のタスクからのシステムコールの発行、優先度等の要因により随時変化する。例えば図4に示すように実行中タスク(実行状態(running)のタスク)は、タスクA→タスクB→タスクnのように連続してディスパッチされたり、その後しばらく時間を空けてタスクBが実行されたりする。
【0012】
このようにタスクの状態が随時変化するため、アプリケーション処理の終了後から次の実行開始までの残りの時間(図9のT3)も一意に定義できない。また低消費電力モードへの投入時期を従来のように処理の実行完了後に決定してしまうことができない。
【0013】
そこで本発明はマルチタスクOSにおいてシステムの消費電力を低減させることのできるオペレーティングシステム等を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した問題点を解決するためになされた請求項1に記載のオペレーティングシステムは、実行状態のタスクと実行可能状態のタスクが存在しない場合にCPUを低消費電力モードに投入する。よって実行状態または実行可能状態のタスクが存在する場合には低消費電力モードへの投入は行われない。したがってタスクの実行中に低消費電力モードに投入されることがない。また、実行可能状態のタスクがある状態で低消費電力モードに投入されることにより実行可能状態のタスクの実行が遅延するといったこともない。すなわち、このようなオペレーティングシステムによれば、アプリケーションの処理への影響を抑えて適切な投入時期に低消費電力モードに投入することができる。
【0015】
そしてさらに、請求項1に記載のオペレーティングシステムでは、実行状態のタスクと実行可能状態のタスクが存在せず、かつ、実行状態のタスクと実行可能状態のタスク以外のその他の状態のタスクのうち次に実行可能状態に遷移するまでの残り時間が最も少ないタスクの残り時間(最小残り時間)を加味した時間を投入時間として設定してCPUを低消費電力モードに投入する。
【0016】
実行状態や実行可能状態以外のその他の状態のタスク(例えば、図3に示す待ち状態(wating)や休止状態(suspended)のタスク)が次に実行可能状態(図3ではready)に遷移するまでの時間は、オペレーティングシステムが把握できるものとできないものとがある。例えば、定期的に発生するイベントや割込み等によって遷移するタスクのように遷移までの残り時間が予測可能なタスクや、遷移までの残り時間をオペレーティングシステムが管理しているタスクは、オペレーティングシステムが遷移までの残り時間を把握することができる。一方、例えば不定期な割込みなどを要因として遷移するタスクなどは遷移までの残り時間を把握することができない。
【0017】
このうちオペレーティングシステムが残り時間を把握できないタスクに関しては、前述したように実行可能状態に遷移した時点で、低消費電力モードへの投入をパスする。一方、オペレーティングシステムが把握できるタスクに関しては、その把握した各タスクの遷移までの残り時間のうち最も少ない残り時間(最小残り時間)を加味した時間を投入時間として設定して低消費電力モードに投入する。したがって、実行可能状態に遷移するまでの残り時間が把握できるその他の状態タスクについて、これらのタスクが実行可能状態に遷移するのを妨げることなく低消費電力モードに投入することが可能となる。
【0018】
例えば、請求項2に示すように低消費電力モードへの投入時間を最小残り時間よりも短い時間とすれば、その残り時間を待ってそのタスクをその他の状態から実行可能状態に遷移させることができる。よって、低消費電力モードへの投入時間が最小残り時間をオーバーすることがなくなり、低消費電力モードへの投入時間をさらに適切に設定することができる。したがって、低消費電力モードへの投入によるアプリケーションの実行への影響を抑えることができる。
【0019】
そして、こうした低消費電力モードへの投入は、常に行うようにしてもよいが、請求項3に示すように所定の投入許可時間より長い場合に行うようにするとよい。この投入許可時間は、低消費電力モードを実現するハードウェアで既定される投入可能時間や実行するジョブの種類に応じて設定すればよい。また例えば、実際に複数の投入許可時間を設定して消費電力と処理能力を実測し、そのアプリケーションに最も適した時間を投入許可時間を求めて設定してもよい。
【0020】
ところで、その他の状態としては、例えば、タスク生成中の状態や異常停止状態等を含めることができるが、一般的には請求項4に示すように条件待ち状態である。このような条件待ち状態としては、例えば、入出力待ち状態、仮想メモリ処理待ち状態、通信待ち状態、同期待ち状態、その他の条件待ち状態などを設けることができる。
【0021】
条件待ち状態として例えばイベント待ち状態を持ち、次のイベント発生までの時間がオペレーティングシステムにおいて把握できる場合には、その把握した中で最も直近のイベント発生までの時間と所定の低消費電力モード投入可能時間とを比較して低消費電力モードに投入するか否かを判定することができる。また例えば、請求項5に示すように条件待ち状態のタスクに遷移条件としてアラームが設定されている場合には、そのアラームの設定時間と所定の低消費モード投入可能時間とを比較して低消費電力モードに投入可能か否かを判定するとよい。
【0022】
このようにして低消費電力モードに投入すると、CPUのクロックが停止したり低下することにより、例えばオペレーティングシステムのソフトウェアで管理されているタイマ(カウンタ)が停止したり遅れたりする。このような場合には、請求項6に示すようにしてタイマの値を補正すればよい。このような補正を行うことで例えばアラームのカウント時間等がこのタイマに依存する場合であっても、正しいアラームの設定時間にタスクの状態を遷移させることが可能となる。
【0023】
なお、補正は、例えば、低消費電力モードの投入時間満了によって低消費電力モードから通常動作モードに復帰した場合には投入時間をタイマに足し込むことで行えばよい。また例えば割込みによって低消費電力モードから通常動作モードに復帰した場合には、低消費電力モードに投入されていた時間は少なくとも投入時間以下の時間であるので、例えば投入時間の半分の時間をタイマに足し込むようにすればよい。
【0024】
なお、低消費電力モードは、例えばスリープモードやスタンバイモードと呼ばれるものを含む。例えばCPUのクロックを停止させるだけでなく、CPUの周辺装置のクロックを停止させるように構成してもよい。このようにすれば、さらに消費電力を低減できる。
【0025】
そして、こうしたオペレーティングシステムは、ハードウェアで実現することも可能であるが、請求項7に示すようにコンピュータに実行させるためのプログラムとして構成するのが一般的である。このようなプログラムの場合、例えば、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータ読みとり可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。また、ネットワークを介してロードして起動することにより用いることもできる。
【0026】
なお、請求項1〜6のいずれかに記載の内容は、それぞれCPUの消費電力管理方法をオペレーティングシステムによって実現させる方法を示している。したがって、オペレーティングシステムに代えてCPUの消費電力モード管理方法とすることもできる。このような消費電力モード管理方法によれば、上述した各請求項と同様の効果を得ることができ、オペレーティングシステムにおいて適切に消費電力モードを制御できる。
【0027】
以上のようなオペレーティングシステムは、種々のコンピュータシステムに適用可能である。例えば請求項8に示すように車両用電子制御装置に適用することができる。このような車両用電子制御装置によれば、車両の制御処理に支障をきたすことなく消費電力を低減することが容易にできる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
【0029】
図1は、実施例としてのオペレーティングシステムを備えたボデーECU10を含むボデー系システム100を示す図である。ボデー系システム100は、車内LAN50に接続されたボデーECU10と、車内LAN50を介してボデーECU10と通信可能な通信対象ECU20を備える。ボデーECU10及び通信対象ECU20は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えたコンピュータシステムであり、それぞれのI/Oには入力装置30、出力装置40、車内LAN50等が接続されている。
【0030】
通信対象ECU20は、例えば、D席ドアECU20aやP席ドアECU20bやインパネECU20c等であり、入力装置30の状態を読み取ってパケットを生成し車内LAN50を介してボデーECU10へ送信する機能と、車内LAN50を介して入力されるボデーECU10からのパケットの制御情報に基づいて出力装置40を制御する機能を備える。
【0031】
D席ドアECU20aはドライバ側のドアに設置されたECUであり、入力装置30としてD席ドアコントロールスイッチ30aなどが接続されており、出力装置40としてD席ドアロックモータ40aやD席パワーウインドウモータなどが接続されている。P席ドアECU20bは補助席側のドアに設置されたECUであり、入力装置30としてP席ドアコントロールスイッチ30b等が接続され、出力装置40としてP席ドアロックモータ40bやP席パワーウインドウモータなどが接続されている。また、インパネECUは、インパネに設置されたECUであり、例えば、出力装置40としてブザー40cやランプ40d等が接続されている。
【0032】
ボデーECU10は、通信対象ECU20から車内LAN50に送信されるパケットを受信し、受信したパケットの内容に応じて、各入力装置30の状態を監視し、制御対象の通信対象ECU20への制御指示を含むパケットを生成して送信する制御処理等を行う。
【0033】
こうした処理は、CPU12がボデーECU10のROM14に格納されたリアルタイムOSのプログラムを実行し、そのリアルタイムOSによる管理の下、ROM14に格納されたアプリケーションプログラムに基づくタスクを実行することによって、RAM16や車内LAN50の接続されたI/O18を制御して行う。またリアルタイムOSは、消費電力の制御等の動作モードの管理など各種リソースの管理を行う。
【0034】
ボデーECU10のCPU12は、通常動作モードと低消費電力モード(スリープモード)の2つの動作モードを持つ。通常動作モードは、図2に示すように16MHz(4MHz×4)のマシーンクロックに基づいて、ROM14に記憶されたプログラムを実行するモードである。一方、低消費電力モードはCPU12へのクロックの供給を停止し、消費電力を低減させるモードである。低消費電力モードへの投入は、CPU12が、CPU12に備えたウェイクアップ用タイマに低消費電力モードへの投入時間であるスリープ時間を書き込んだ後に、スリープ命令を実行した場合に行われる。また低消費電力モードから通常動作モードへの復帰は、ウェイクアップ用タイマに書き込まれたスリープ時間が経過した場合と、スリープ状態で割込みがかかった場合に行われる。
【0035】
アプリケーションプログラムのタスクとしては、例えば、通信対象ECU20から車内LAN50に送信されるパケットを受信し、受信したパケットの内容に応じた処理を行うタスクがある。また、例えば出力装置40の制御が必要な場合に制御対象の通信対象ECU20への制御指示を含むパケットを生成して送信する制御処理などをを行う種々のタスクがある。
【0036】
まず、リアルタイムOSの処理によるタスクの管理処理について説明し、次に動作モードの管理処理について説明する。
図3は、本実施例のリアルタイムOSによるタスクの状態遷移を示す図である。このリアルタイムOSは、タスクを、実行中の状態である実行状態(running)と、実行待ち状態である実行可能状態(ready)と、イベント待ち状態である待ち状態(wating)と、休止状態である休止状態(suspended)に遷移させて実行状態を管理する。
【0037】
実行状態(running)のタスクはCPUが実行中のタスクであり、同時には最大で1つのタスクがこの状態をとる。なお実行状態以外の状態は、複数のタスクが同時にその状態をとりうる。
実行状態(running)のタスクは、実行を終了する際にオペレーティングシステムに対してターミネートタスクシステムコールを発行する。オペレーティングシステムは実行状態(running)のタスクからのターミネートタスクシステムコールを受けると、そのタスクの状態を休止状態(suspended)に遷移させる。また、実行中のタスクが所定のイベントを待つ必要がある場合には、ウェイトイベントシステムコールを発行する。ウェイトイベントシステムコールの発行を受けたオペレーティングシステムは、そのタスクの状態を待ち状態(wating)に遷移させる。
【0038】
このようにして実行中のタスクを別の状態に遷移させると、実行状態(running)のタスクが無くなるので、オペレーティングシステムは、実行可能状態(ready)のタスクのうち優先度が最も高いタスクを実行状態(running)に遷移させ、実行を開始する(ディスパッチする)。なお、実行状態(running)のタスクより優先度の高いタスクが実行可能状態(ready)になった際には、実行状態(running)のタスクを実行可能状態(ready)に遷移させ(プリエンプトさせ)、実行可能状態(ready)の優先度の高いタスクを実行状態(running)に遷移させて実行する。すなわちこのリアルタイムOSはプリエンプティブなマルチタスクOSである。
【0039】
休止状態(suspended)のタスクは、休止解除条件が成立した場合に、実行可能状態に遷移させる。この休止解除条件はタスク毎に設定可能であり、▲1▼所定周期、▲2▼割込み、▲3▼チェーンタスク(連鎖実行)等がある。
「所定周期」は、アラームによって実現される。アラームは、設定された時間が経過した際にその経過を知らせるタイマであり、タスク毎に設定することができる。例えば、実行状態(running)のタスクからのシステムコールによって、所定のタスクに対して100ms後にアラームを発火させるといった設定を行うことができる。リアルタイムOSは、設定されたアラーム設定時間の経過を監視し、アラーム設定時間が経過した際に、そのタスクを休止状態(suspended)から実行可能状態(ready)に遷移させる。
【0040】
同様に、「割込み」は、割込み要因毎に遷移させるタスクを設定し、該当する割込み要因の発生時に遷移させるものである。
また、「チェーンタスク」は、連続して実行する必要のあるタスクの実行が完了した際に、次に実行すべきタスクを遷移させるものである。例えば、現在のドアロックの状態を得るためには、車内からのドアロックの状態をチェックした後、連続して車外のからのドアロックの状態をチェックする必要がある。このような場合には、例えば車内のロックの状態をチェックするタスクAを実行したあと連続して、車外側のロックの状態をチェックするタスクBを実行する必要がある。こうした場合、予めタスクBのタスクAに対するチェーンタスクを設定しておき、タスクAの実行が完了した際にタスクBを休止状態(suspended)から実行可能状態(ready)に遷移させる。
【0041】
一方、実行状態(running)のタスクからセットイベントシステムコールが発行された場合には、そのシステムコールで指定されたイベントに対応するタスクを待ち状態(wating)から実行可能状態(ready)に遷移させる。
このようにタスクの状態は、実行中のタスクからのシステムコールの発行状況やイベントや割込みの発生状況等により随時変化する。例えば図4に示すように実行中タスク(実行状態(running)のタスク)は、タスクA→タスクB→タスクnのように連続して変化した後、しばらく時間を空けてタスクBがディスパッチされている。この最初のタスクA→タスクB→タスクnの遷移は、タスクAが実行状態(running)から休止状態(suspended)あるいは待ち状態(wating)に遷移した際にタスクBが実行可能状態(ready)にあり、すぐにリアルタイムOSのスケジューリングによってタスクBが実行状態(running)にディスパッチされたことを示している。一方、タスクnが実行状態(running)から他の状態に遷移した際には実行可能状態(ready)のタスクはなく、その後、タスクBが実行可能状態(ready)に遷移した際に実行状態(running)へディスパッチされたことを示している。
【0042】
次に、こうしたタスクの状態を変化して管理するリアルタイムOSによる動作モード(通常動作モードと低消費電力モード)の管理処理について図5を参照して説明する。
図5に示すように、タスクスケジューリングを行った場合には(S110)、実行可能状態(ready)及び実行状態(running)にタスクがあるか否かを判定する(S120)。実行可能状態(ready)または実行状態(running)のいずれかにタスクが存在する場合には(S120:あり)、低消費電力モードへは移行はせずにS110のタスクスケジューリングに戻る。一方、実行可能状態(ready)と実行状態(running)の双方にタスクが存在しない場合には(S120:なし)、S130へ移行する。
【0043】
S130では、休止状態(suspended)のタスクが実行可能状態(ready)に移行するまでの時間が一定時間(所定の低消費電力モード投入可能時間に相当する)以上あるか否かを判定する。この時点で休止状態(suspended)のタスクのうち実行可能状態(ready)に移行する時期が把握できるのは、前述した▲1▼のアラームの発火によって休止状態(suspended)から実行可能状態(ready)に遷移するタスクである。なお、これ以外の要因(前述▲2▼または▲3▼)の発生によって、休止状態(suspended)から実行可能状態(ready)にタスクの状態が遷移した場合には、前述したS120の判定によって低消費電力モードへの移行は行われない。
【0044】
アラームは、図6に示すように、タスク毎にカウンタ値が設定可能なカウンタから構成される。このカウンタの値は、リアルタイムOSのソフトウェアで構成されたシステムタイマの値に基づいてカウントする。例えばシステムタイマが5カウントされる毎にカウンタの値をそれぞれ1デクリメントし、最終的にカウンタの値が0になった時に、そのタスクの状態を休止状態(suspended)から実行可能状態(ready)に遷移させる指示を出す。このようにアラームのカウンタの値が0になることをアラームが発火する(expire)という。例えば図6のように、タスクAにアラーム1、タスクBにアラーム2、タスクCにアラーム3がそれぞれ割り当てられ、アラーム1に100、アラーム2に10、アラーム3に120がセットされているとする。リアルタイムOSはアラームの単位時間が経過する毎にそれぞれのアラームの値を1づつデクリメントする。これらのアラームのうちで発火までの残り時間が最も少ないもの(すなわち現時点で次に発火する予定のアラーム)の残り時間と、投入を許可する最低の時間である投入許可時間とを比較し(図5のS130)、投入許可時間より残り時間の方が大きい場合に(S130:あり)、S140へ移行する。一方、残り時間が投入許可時間以下の場合には(S130:なし)、S110へ戻る。すなわち、直近のアラームの発火までに、投入許可時間以下の時間しかない場合には、低消費電力モードへの投入は行わない。例えば、現在のアラームの状態が図6のt1の状態である場合には、アラーム2の値「10」がアラームのうちで発火までの時間が最も少ないもの(最小残り時間)に相当し、そのアラームの時間は、アラーム2のカウンタの値「10」にアラームの単位時間を掛けたものになる。したがって、例えばシステムタイマが1ms毎にカウントしておりアラームの単位時間が5msであれば、次のアラーム発火までの残り時間は、5ms×10=50msとなる。ここで、低消費電力モードへの投入許可時間を例えば300msとすると、S130の判定では、次のアラームまでの残り時間<投入許可時間となるので、「S130:なし」となりS110へ移行し、低消費電力モードへの投入は行われない。一方、時刻t3では、アラーム1が次に発火するアラームとなり、発火までの残り時間は5ms×89=445msとなって、次のアラームまでの残り時間>投入許可時間となるので、「S130:あり」となりS140へ移行する。なお、低消費電力モードへの投入許可時間は、ハードウェアの制限を加味して、実際に投入許可時間を何パターンか設定して、消費電力と処理能力を実測して最も適した時間に設定する。例えば、選択可能なスリープ時間が図2に示す4パターン(2ms・8ms・32ms・256ms)であれば、これらの時間のいずれかを投入許可時間として決定すればよい。
【0045】
S140では、最もアラームの発火までの残り時間の少ないアラームの持つ残り時間よりも短い時間であり、かつ、ウェイクアップタイマに設定可能な時間を投入時間として設定して、低消費電力モードへ投入する。例えば、前述したt3時点では、次のアラームの発火まで445msある。したがって445msより短い時間の間、CPU12を低消費電力モードに投入する。CPU12は、図2に示すように2ms・8ms・32ms・256msのスリープ時間(投入時間)を選択可能であるので、例えば256msをスリープ時間としてウェイクアップタイマのレジスタに設定する。もちろん、スリープ時間が任意に設定できるウェイクアップタイマを備えたCPUであれば、例えばスリープ時間を440msなどに設定してもよい。このようにウェイクアップタイマの設定を行い、スリープ命令を実行して、スリープモード(低消費電力モード)に投入する。
【0046】
すると、CPU12へ供給されるマシーンクロックは停止し、ウェイクアップタイマがウェイクアップまでの時間をカウントする(図5のS150の処理に相当する。)。
設定されたスリープ時間に達するか、外部割込みがかかった場合には、CPU12へのクロックの供給が再開され、通常動作モードに復帰してS160へ移行する。
【0047】
S160では、通常動作モードへの復帰要因が外部割込みの場合には(S160:外部割込み)S180へ移行して投入時間の半分の時間に相当する値をシステムクロックに足し込んで(S180)、S110のタスクスケジューリングに戻る。一方、通常動作モードへの復帰要因が低消費電力モードへのスリープ時間(投入時間)満了の場合は(S160:満了)、低消費電力モードへの投入時間に相当する値をシステムクロックに足し込んで(S170)、S110へ戻る。これは基準となるシステムタイマが低消費電力モードの間停止してしまうため、補正するものである。このような補正処理により、アラームのカウンタの値もほぼ正しい値となり、処理を正常に継続することができる。
【0048】
このような動作モードの管理処理によって、実行状態(running)と実行可能状態(ready)のタスクが存在しない状態で、かつ、アラームの発火までの残り時間が最も短いものについてその残り時間が所定の低消費電力モード投入可能時間より長い場合にCPUをその残り時間より短い時間の間、低消費電力モードに投入することができる。したがって、実行状態(running)や実行可能状態(ready)のタスクやアラームの設定されているタスクの実行を妨げることなく、ボデーECU10の消費電力を低減することができる。また、タスクは動作モードを意識する必要がないため、アプリケーションプログラムの作成が容易にできる。
[別実施例]
(1)上記実施例においては、アラームの値は、アラームの単位時間が経過する毎にデクリメントしその値が0になった際に発火することとしたが、アラームの発火時間をシステムタイマの値の増分や絶対時間で設定するようにしてもよい。例えば、1ms毎にカウントされるシステムタイマの値が、図7(a)に示すように10300の時に発火するといった具合に設定してもよい。また、300毎に発火するというように設定できるようにしてもよい。この場合も、図5のS170及びS180と同様の処理によって、低消費電力モードから復帰した際にシステムクロックに相当する時間を足し込む。すなわち、スリープ時間が130msであればスリープから復帰した際に130をシステムタイマに足し込む。こうすることで、図7(b)に示すようなスリープによるシステムタイマの停止を原因とするアラームの発火のディレイ(遅延)を起こすことなく、図7(c)に示すように正しい時間にアラームを発火させることができる。
(2)上記実施例においては、図3に示すように4つの状態でタスクを管理するオペレーティングシステムについて説明したが、もちろんこれに限定されない。例えば、待ち状態(wating)を除く3つの状態をとるオペレーティングシステムや、さらに多くの状態をとるオペレーティングシステムであっても適用できる。また上記実施例では、プリエンプティブなマルチタスクOSとして説明したが、もちろんノンプリエンプティブなOSであっても適用できる。
(3)上記実施例においては、図1に示す車両のボデー系システム100におけるボデーECU10のオペレーティングシステムとして説明したが、各通信対象ECU20のオペレーティングシステムとしても適用できる。また、その他の種々の車両用制御装置やその他の各種装置にも適用できる。特に、電池(バッテリー)駆動型の機器など、低消費電力が要求される機器のオペレーティングシステムとして処理能力と消費電力のバランスに優れた電力制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のオペレーティングシステムを備えたボデーECUを含むボデー系システムの構成を示すブロック図である。
【図2】通常動作モードと低消費電力モードを実現する構成を示す説明図である。
【図3】実施例のオペレーティングシステムの管理するタスクの状態遷移に関する説明図である。
【図4】タスクの実行状態と動作モードの例を示す説明図である。
【図5】実施例のオペレーティングシステムにおける動作モードの管理処理を示すフローチャートである。
【図6】アラームの例を示す説明図である。
【図7】別実施例のアラームと実行状態を示す説明図である。
【図8】従来のスケジューラによる処理方法を示す説明図である。
【図9】図8の従来の処理方法における動作モードの切替方法を説明する図である。
【符号の説明】
100…ボデー系システム
10…ボデーECU
20…通信対象ECU
20a…D席ドアECU
20b…P席ドアECU
30…入力装置
30a…D席ドアコントロールスイッチ
30b…P席ドアコントロールスイッチ
40…出力装置
40a…D席ドアロックモータ
40b…P席ドアロックモータ
40c…ブザー
50…車内LAN
Claims (8)
- タスクの状態を管理する機能を備えたオペレーティングシステムにおいて、
前記タスクの状態として実行状態と、実行可能状態と、前記実行状態及び前記実行可能状態以外の状態であるその他の状態とを備え、
前記実行状態のタスクと前記実行可能状態のタスクが存在しない場合であって、前記その他の状態のタスクの中に次に前記実行可能状態に遷移するまでの残り時間を把握可能なタスクが存在する場合には、その残り時間のうち最小のものである最小残り時間を加味した時間を投入時間として設定してCPUを低消費電力モードに投入する機能を備えること
を特徴とするオペレーティングシステム。 - 請求項1に記載のオペレーティングシステムにおいて、
前記投入時間は、前記最小残り時間よりも短い時間とすること
を特徴とするオペレーティングシステム。 - 請求項1または2に記載のオペレーティングシステムにおいて、
前記低消費電力モードへの投入は、前記最小残り時間が低消費電力モードへの所定の投入許可時間より長い場合に行うこと
を特徴とするオペレーティングシステム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のオペレーティングシステムにおいて、
前記その他の状態は条件待ち状態であること
を特徴とするオペレーティングシステム。 - 請求項4に記載のオペレーティングシステムにおいて、
前記条件待ちの条件として前記タスクに設定したアラームを用い、
前記残り時間として、前記アラームの設定時間を利用することを
を特徴とするオペレーティングシステム。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のオペレーティングシステムにおいて、
前記低消費電力モードから通常動作モードに復帰した場合には、前記低消費電力モードに投入した際に停止していたタイマの値を、前記投入時間を用いて補正すること
を特徴とするオペレーティングシステム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載のオペレーティングシステムとしての機能をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のオペレーティングシステムを備えた車両用電子制御装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212487A JP3610930B2 (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | オペレーティングシステム、プログラム、車両用電子制御装置 |
US10/162,566 US7386853B2 (en) | 2001-07-12 | 2002-06-06 | Multitasking operating system capable of reducing power consumption and vehicle electronic control unit using same |
DE10231668A DE10231668B4 (de) | 2001-07-12 | 2002-07-12 | Multitaskingbetriebssystem zur Verringerung des Stromverbrauchs und elektronische Steuerung im Fahrzeug, die selbiges benutzt |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212487A JP3610930B2 (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | オペレーティングシステム、プログラム、車両用電子制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003029886A JP2003029886A (ja) | 2003-01-31 |
JP3610930B2 true JP3610930B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=19047640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001212487A Expired - Fee Related JP3610930B2 (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | オペレーティングシステム、プログラム、車両用電子制御装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7386853B2 (ja) |
JP (1) | JP3610930B2 (ja) |
DE (1) | DE10231668B4 (ja) |
Families Citing this family (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10228064B4 (de) * | 2002-06-17 | 2005-08-11 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren, Echtzeit-Rechengerät und Initialisierungs-Programm zur Teilinitialisierung eines auf dem Rechengerät ablauffähigen Computerprogramms |
JP2005005909A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc | 競合管理プログラム,競合管理プログラムが記憶された記憶媒体,競合管理方法及び電子機器 |
US20050050310A1 (en) | 2003-07-15 | 2005-03-03 | Bailey Daniel W. | Method, system, and apparatus for improving multi-core processor performance |
JP4433782B2 (ja) * | 2003-12-17 | 2010-03-17 | 株式会社日立製作所 | 情報処理装置及びオペレーティングシステム |
US20050228967A1 (en) * | 2004-03-16 | 2005-10-13 | Sony Computer Entertainment Inc. | Methods and apparatus for reducing power dissipation in a multi-processor system |
US8224639B2 (en) | 2004-03-29 | 2012-07-17 | Sony Computer Entertainment Inc. | Methods and apparatus for achieving thermal management using processing task scheduling |
JP4692318B2 (ja) * | 2005-04-20 | 2011-06-01 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
JP4798445B2 (ja) * | 2006-08-14 | 2011-10-19 | 富士ゼロックス株式会社 | 省電力制御方法、画像形成装置およびプログラム |
JP2008102830A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Denso Corp | マイクロコンピュータ、プログラム及び車両用電子制御装置 |
JP2008107914A (ja) * | 2006-10-23 | 2008-05-08 | Denso Corp | マイクロコンピュータ、プログラム及び車両用電子制御装置 |
TWI353513B (en) * | 2007-11-02 | 2011-12-01 | Htc Corp | Main computer for vehicle and power management met |
JP5515273B2 (ja) * | 2007-12-06 | 2014-06-11 | ミツミ電機株式会社 | 半導体集積回路装置及び電池パック |
JP2009220459A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Ricoh Co Ltd | 機器の制御装置、画像形成装置、プログラム |
JP5294924B2 (ja) * | 2009-03-02 | 2013-09-18 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置及びその制御方法、並びに、プログラム |
JP5363379B2 (ja) | 2009-05-20 | 2013-12-11 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 通信システム |
JP4644747B1 (ja) * | 2009-11-02 | 2011-03-02 | パナソニック株式会社 | 情報処理装置、制御方法および制御プログラム |
JP4965638B2 (ja) * | 2009-12-25 | 2012-07-04 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | タスクの切り換えを制御するシステムおよび方法 |
US8370665B2 (en) * | 2010-01-11 | 2013-02-05 | Qualcomm Incorporated | System and method of sampling data within a central processing unit |
TW201224754A (en) * | 2010-12-08 | 2012-06-16 | Quanta Comp Inc | Portable electronic apparatus and control method thereof |
US20120210150A1 (en) * | 2011-02-10 | 2012-08-16 | Alcatel-Lucent Usa Inc. | Method And Apparatus Of Smart Power Management For Mobile Communication Terminals |
JP5284401B2 (ja) * | 2011-03-24 | 2013-09-11 | 株式会社東芝 | 動作切替装置およびプログラム |
CN103440171B (zh) * | 2013-08-25 | 2016-08-03 | 浙江大学 | 一种构件化硬件实时操作***的实现方法 |
JP6318751B2 (ja) * | 2014-03-20 | 2018-05-09 | 富士通株式会社 | 情報処理装置、アクション切替方法、及びアクション切替プログラム |
CN105117897B (zh) * | 2015-08-19 | 2019-08-16 | 小米科技有限责任公司 | 关机提醒方法及装置 |
US9465664B1 (en) | 2015-09-09 | 2016-10-11 | Honeywell International Inc. | Systems and methods for allocation of environmentally regulated slack |
CN105320561B (zh) * | 2015-11-09 | 2019-03-08 | 深圳市万普拉斯科技有限公司 | 任务管理方法和*** |
CN105320570B (zh) * | 2015-11-09 | 2019-01-29 | 深圳市万普拉斯科技有限公司 | 资源管理方法和*** |
CN111198607B (zh) * | 2018-11-20 | 2022-11-25 | 浙江宇视科技有限公司 | 电子设备功耗管理方法与装置 |
US11614792B2 (en) | 2020-11-20 | 2023-03-28 | Ford Global Technologies, Llc | Coordinating vehicle controller shutdown |
Family Cites Families (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62150416A (ja) | 1985-12-24 | 1987-07-04 | Nec Corp | 低消費電力状態への移行方式 |
JPH04257010A (ja) | 1991-02-08 | 1992-09-11 | Nec Corp | システムクロック切り替え機構 |
JPH0776894B2 (ja) | 1991-02-25 | 1995-08-16 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション | プロセッサ用クロック信号の制御方法及び情報処理システム |
JPH0594313A (ja) | 1991-10-01 | 1993-04-16 | Mitsubishi Electric Corp | タイマ管理方式 |
JP2949998B2 (ja) * | 1992-02-21 | 1999-09-20 | 日産自動車株式会社 | 通信装置 |
JPH05282214A (ja) | 1992-04-03 | 1993-10-29 | Hitachi Ltd | システムリスタート方法及び装置 |
JP3243849B2 (ja) | 1992-08-18 | 2002-01-07 | 富士通株式会社 | タスクスケジューリング装置 |
US5511203A (en) * | 1994-02-02 | 1996-04-23 | Advanced Micro Devices | Power management system distinguishing between primary and secondary system activity |
US5560021A (en) * | 1994-04-04 | 1996-09-24 | Vook; Frederick W. | Power management and packet delivery method for use in a wireless local area network (LAN) |
JPH0876874A (ja) | 1994-09-06 | 1996-03-22 | Hitachi Ltd | 中央処理装置のクロック制御装置およびクロック制御方法 |
US5621250A (en) * | 1995-07-31 | 1997-04-15 | Ford Motor Company | Wake-up interface and method for awakening an automotive electronics module |
JPH09128088A (ja) | 1995-10-26 | 1997-05-16 | Hitachi Ltd | パーソナルコンピュータ |
JP3283754B2 (ja) | 1996-03-04 | 2002-05-20 | 株式会社リコー | 電源制御装置およびそれを備えたファクシミリ装置 |
CN1159021A (zh) | 1996-03-06 | 1997-09-10 | 三菱电机株式会社 | ***时钟确定装置 |
JPH10143274A (ja) | 1996-11-11 | 1998-05-29 | Casio Comput Co Ltd | Cpuのクロック制御装置 |
JPH10222402A (ja) * | 1997-02-12 | 1998-08-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用制御装置 |
JPH10341187A (ja) | 1997-06-09 | 1998-12-22 | Nippon Denki Ido Tsushin Kk | 携帯電話機 |
US6260150B1 (en) * | 1998-03-10 | 2001-07-10 | Agere Systems Guardian Corp. | Foreground and background context controller setting processor to power saving mode when all contexts are inactive |
JP3819166B2 (ja) * | 1998-11-27 | 2006-09-06 | ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ | 消費エネルギー低減方法 |
JP2001109538A (ja) | 1999-10-08 | 2001-04-20 | Nec Eng Ltd | パワーマネジメントシステム |
GB2360670B (en) * | 2000-03-22 | 2004-02-04 | At & T Lab Cambridge Ltd | Power management system |
US6816977B2 (en) * | 2001-12-03 | 2004-11-09 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Power reduction in computing devices using micro-sleep intervals |
-
2001
- 2001-07-12 JP JP2001212487A patent/JP3610930B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-06-06 US US10/162,566 patent/US7386853B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-07-12 DE DE10231668A patent/DE10231668B4/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003029886A (ja) | 2003-01-31 |
DE10231668B4 (de) | 2009-04-09 |
DE10231668A1 (de) | 2003-01-30 |
US7386853B2 (en) | 2008-06-10 |
US20030014467A1 (en) | 2003-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3610930B2 (ja) | オペレーティングシステム、プログラム、車両用電子制御装置 | |
EP1677175B1 (en) | Dynamic power management in system on chips (SOC) | |
US7007180B2 (en) | System and method for switching a computer system to a first or second power saving mode based on whether or not there exists a timer-expiration-waiting event in an event queue | |
EP1868095B1 (en) | Program-execution monitoring method, system, and program | |
JP5491622B2 (ja) | 電力管理型ロック最適化 | |
TWI437434B (zh) | 直接記憶體存取控制器 | |
EP0582391B1 (en) | Clock generator with power savings capability | |
JPWO2005106623A1 (ja) | Cpuクロック制御装置、cpuクロック制御方法、cpuクロック制御プログラム、記録媒体、及び伝送媒体 | |
JPH04278612A (ja) | プロセッサ用クロック信号の制御方法及び情報処理システム | |
US7120911B1 (en) | Processor power-saving control method, storage medium, and processor power-saving control device | |
WO2013116751A1 (en) | Dynamic power management in real-time systems | |
US20230113657A1 (en) | Preemptive wakeup circuit for wakeup from low power modes | |
KR20140127341A (ko) | 휴대용 컴퓨팅 디바이스에서 요청들을 스케쥴링하기 위한 방법 및 시스템 | |
JP2008107914A (ja) | マイクロコンピュータ、プログラム及び車両用電子制御装置 | |
JP5324340B2 (ja) | マイクロコンピュータ | |
US20050160425A1 (en) | Limitation of the response time of a software process | |
CN111813531B (zh) | 一种操作***时钟调度方法及*** | |
JP4147087B2 (ja) | 情報処理通信装置 | |
JPWO2018211865A1 (ja) | 車両制御装置 | |
EP3129876B1 (en) | Scheduling of global voltage/frequency scaling switches among asynchronous dataflow dependent processors | |
US20220382581A1 (en) | Method, arrangement, and computer program product for organizing the excitation of processing paths for testing a microelectric circuit | |
JPH09237132A (ja) | コンピュータシステム及びそのクロック制御方法 | |
JP3711849B2 (ja) | マイクロコンピュータ | |
JPH10177489A (ja) | タスクのスケジュール方法 | |
JP2003337634A (ja) | コンピュータ装置及びプロセッサ制御方法及びプロセッサ制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム及びプロセッサ制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040928 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041011 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3610930 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111029 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121029 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121029 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |