JP3591417B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、感光体や中間転写媒体などの像担持体の近傍に配置されて、この像担持体上に残留するトナーを除去するクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラープリンター、カラーファクシミリ、カラー複写機等の画像形成装置では、感光体上に形成したトナー像を中間転写体に1次転写する処理を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)ごとに行い、これら4色のトナー像を中間転写体上で重ね合わせてカラートナー像を形成している。そして、そのカラートナー像を2次転写ローラによって記録材に2次転写することで記録材にカラー画像を形成し、さらに定着手段によって記録材表面のトナー像を加熱して記録材上にカラー画像を定着している。
【0003】
また、2次転写後に中間転写体表面に残留したトナーを除去するためにクリーニング装置が設けられている。このクリーニング装置は中間転写体の循環移動方向における2次転写ローラの下流側に配置されている。そして、クリーニング装置でのクリーニング方法としては、構造が簡単なことから、ブレードを用いたブレードクリーニング方式が一般的に採用されている。このブレードは、例えば適度な硬度を有するゴム等の材質からなり、その幅方向の一端に形成されるエッジを中間転写体表面上に適正な圧力で弾性的に当接することによって残留トナーを除去している。そして、クリーニング処理が完了すると、ブレードを中間転写体から離間させ、1次転写処理中、離間状態が維持される。こうすることで、1次転写を行っている最中にブレードが中間転写体上のトナー像を乱すのを防止している。また、1次転写処理が完了し、2次転写が行われると、上記したようにブレードが中間転写体に当接してクリーニング処理を実行する。
【0004】
しかしながら、このように構成されたクリーニング装置では、残留トナーがブレードによって除去されずに中間転写体上に残留し、中間転写体が汚れるという問題がある。特に、ブレードクリーニング方式では、ブレードが中間転写体から離間される際に、ブレードに溜っているトナーが中間転写体上で筋状に残って離間筋が発生するという問題がある。さらに、近年の急速な画像の高解像度化に伴って、粒径の小さい球形トナーが多く用いられるようになったため、ブレードのみによって残留トナーを完全に除去することが難しくなり、このような問題がさらに深刻になってきた。
【0005】
そこで、中間転写体の循環方向に対して上記したブレードの下流側に、さらにクリーニングローラまたはクリーニングブラシなどのクリーニング部材を設けて、ブレードによって除去されなかったトナーをこの下流側クリーニング部材によって除去するクリーニング装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、下流側クリーニング部材についても、ブレードと同様に、中間転写体に対して離当接させる必要がある。そのため、上記のようなクリーニング装置では、ブレードと下流側クリーニング部材とを独立した駆動機構によって離当接駆動させており、装置が大型化するという問題があった。
【0007】
また、ブレードと下流側クリーニング部材とはそれぞれ独立した駆動機構によって離当接駆動されるため、各々の中間転写体に対する離当接タイミングの変動をゼロにすることは実質上不可能である。そのため、例えばブレードが中間転写体から離間する前に下流側クリーニング部材が中間転写体から離間してしまうと、下流側クリーニング部材によって離間筋を拾えないという問題もあった。
【0008】
このような問題は、中間転写体を用いたカラー画像形成装置特有の問題というわけではなく、クリーニング装置が感光体や中間転写体などの像担持体に対して離当接する構造を有する画像形成装置に共通する問題である。
【0009】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、小型で、しかも像担持体に残留するトナーを確実に除去することができるクリーニング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかるクリーニング装置は、画像形成装置において循環移動する像担持体の近傍に配置されて、前記像担持体上に残留するトナーを除去するクリーニング装置であって、上記目的を達成するため、前記像担持体の表面に対して離当接自在に設けられ、前記像担持体に当接されることにより前記像担持体に残留するトナーを除去するとともに、所定の極性に残留トナーを摩擦帯電させるブレード状の第1クリーニング部材と、前記像担持体の移動方向において前記第1クリーニング部材の下流側で前記像担持体の表面に対して離当接自在に設けられ、前記像担持体に当接されることにより前記像担持体に残留するトナーを除去するロール状またブラシ状の第2クリーニング部材と、前記第1クリーニング部材による前記残留トナーの帯電極性と反対の極性のクリーニング用バイアスを前記第2クリーニング部材に印加するバイアス印加手段と、前記第1クリーニング部材および前記第2クリーニング部材を前記像担持体に対して離当接駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段を、回転軸と、前記回転軸に固着されて前記回転軸とともに回転することにより前記第1クリーニング部材を前記像担持体に対して離当接させる第1カムと、前記回転軸に固着されて前記回転軸とともに回転することにより前記第2クリーニング部材を前記像担持体に対して離当接させる第2カムと、前記回転軸に対して回転駆動力を与えて前記1カムおよび前記第2カムを同時に回転させる駆動部とで構成している。
【0011】
このように構成されたクリーニング装置では、同一の回転軸に第1カムと第2カムとが固着されており、回転軸に対して回転駆動が与えられると、それら2つのカムが同時に回転する。そのため、1つの駆動手段によってブレード状の第1クリーニング部材とロール状またブラシ状の第2クリーニング部材とを像担持体に対して離当接させることができ、装置の簡素化および小型化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかるクリーニング装置の一の実施形態を組み込んだ画像形成装置を示す図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像形成指令(印字要求内容を示す信号)が制御ユニットに与えられると、制御ユニット内に設けられたメインコントローラが画像形成装置のエンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータ(印字情報)に変換し、サブコントローラに与える。これを受けたサブコントローラはジョブデータに応じて画像形成装置のエンジン部1を制御している。
【0015】
このエンジン部1では、作像ユニット2の感光体21にトナー像を形成可能となっている。すなわち、作像ユニット2は、図1の矢印方向に回転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ22、現像手段としての現像器23Y,23M,23C,23K、およびクリーニング部24がそれぞれ配置されている。帯電ローラ22は帯電バイアス回路(図示省略)から帯電バイアスが印加されており、感光体21の外周面に当接して外周面を均一に帯電させる。
【0016】
そして、この帯電ローラ22によって帯電された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3からレーザ光LBが照射される。この露光ユニット3は、画像形成指令を画像展開して得られる画像データに応じてレーザ光LBを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像形成指令に対応する静電潜像を形成する。
【0017】
こうして形成された静電潜像は現像部23によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では現像部23として、イエロー用の現像器23Y、マゼンタ用の現像器23M、シアン用の現像器23C、およびブラック用の現像器23Kが軸中心に回転自在に設けられている。これらの現像器23Y,23M,23C,23Kは回転位置決めされるとともに、感光体21に対して選択的に当接し、所定の極性に帯電されたトナーを感光体21の表面に付与する。これによって、感光体21上の静電潜像が顕在化される。そして、現像部23で現像されたトナー像は、1次転写領域TR1で転写ユニット4の中間転写ドラム41上に1次転写される。
【0018】
また、1次転写領域TR1から周方向(図1の矢印方向)に進んだ位置には、クリーニング部24が配置されており、1次転写後に感光体21の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。
【0019】
転写ユニット4の中間転写ドラム41は感光体21と当接しながら、駆動モータ(図2の符号51)からの回転駆動力を受けて回転する。この中間転写ドラム41には、1次転写バイアス回路(図示省略)から1次転写バイアスが印加されている。そして、カラー画像を記録材に転写する場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を中間転写ドラム41上に重ね合わせてカラー像を形成する。また、モノクロ画像を記録材に転写する場合には、感光体21上にブラックトナー像のみを中間転写ドラム41上に形成する。なお、中間転写ドラム41の外周面全体にトナー像が形成されるわけではなく、図1に示すように、その外周面では最大画像(例えばA4サイズの画像を周方向に2枚並べた画像)に対応する画像領域S1のほかに、トナー像が転写されない領域、すなわち非画像領域S2が設けられている。
【0020】
また、こうして中間転写ドラム41上に担持されたトナー像については、2次転写ローラ42によって記録材に2次転写する。この2次転写ローラ42は、中間転写ドラム41に対して接離可能に配置されるとともに、2次転写バイアス回路(図示省略)と電気的に接続されてトナーの帯電極性と反対の極性の2次転写バイアス電圧が印加される。そして、適当なタイミングで中間転写ドラム41に当接すると、搬送経路71に沿って2次転写領域TR2に搬送されてくる記録材を介してトナーと2次転写ローラ42との間にクーロン力が発生し、トナー像が記録材に2次転写される。このように、本実施形態では中間転写ドラム上に記録材に転写すべきトナー像が担持されており、この中間転写ドラムが本発明の「像担持体」に相当する。
【0021】
また、2次転写領域TR2の近傍には、この発明にかかるクリーニング装置6が設けられており、中間転写ドラム41に対して接離可能となっている。そして、適当なタイミングで中間転写ドラム41に当接して、2次転写後に中間転写ドラム41の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。なお、クリーニング装置の構成および動作については、後で詳述する。
【0022】
さらに、搬送経路71に沿って2次転写領域TR2の下流側には、定着ユニット8が配置されており、搬送経路71に沿って搬送されてくる記録材上のトナー像を記録材に定着する。そして、記録材はさらに搬送経路71に沿って排出トレイ(図示省略)に搬送される。
【0023】
ところで、このような画像形成装置では、近年における急速な画像の高解像度化に伴って、粒径の小さい球形トナーが用いられるようになっている。ここで、球形トナーは転写効率が高く転写中抜けが少ないという利点を有しているものの、転がりやすいためブレード状のクリーニング部材をすり抜けやすく、このタイプのクリーニング部材によって中間転写ドラム41から完全に除去することは非常に困難となっている。本実施形態のクリーニング装置は、このような問題にも対応すべく、非球形のトナーを用いた画像形成装置はもちろんのこと、円形度が0.95以上の球形トナーを用いた画像形成装置においてもトナーを確実に、しかも効率よく中間転写ドラム41から除去可能に構成されている。
【0024】
ここで、円形度とは、トナー粒子がどの程度球形に近いものであるかを示す指標であり、ここでは粒子形状を二次元投影する装置、例えばシスメックス株式会社製の製品番号「FPIA−2100」によって粒子投影像を撮像し、その投影面積に相当する円の周囲長と、その粒子投影像の周囲長との比、つまり
円形度=(投影面積に相当する円の周囲長)/(粒子投影像の周囲長)
にしたがって円形度を求めている。ただし、トナー粒子の球形度を示す指標としては、この円形度以外に従来より周知の指標値(例えば形状係数など)によって定義してもよいことはいうまでもない。
【0025】
次に、図2および図3を参照しながら、この発明にかかるクリーニング装置について詳しく説明する。図2はクリーニング装置の構成を示す全体図であり、図3はクリーニング装置の中間転写ドラムに対する離当接状態を示す図である。
【0026】
このクリーニング装置6は、ブレード611が設けられた第1クリーニング部61と、クリーニングローラ621が設けられた第2クリーニング部62と、ブレード611およびクリーニングローラ621を中間転写ドラム41に対して離当接駆動させる駆動装置63とを備えている。また、クリーニングローラ621は、中間転写ドラム41の回転方向(移動方向)αにおけるブレード611の下流側に配置されており、ブレード611によって除去されなかった残留トナーを除去回収する。
【0027】
まず、第1クリーニング部61について図2を参照しつつ説明する。この第1クリーニング部61では、支持部材612が、その一方端に設けられた支軸613を揺動中心として揺動自在に設けられている。そして、この支持部材612の他方端には、中間転写ドラム41上に残留するトナーを掻き落すためのブレード611が取付けられている。また、支持部材612の中間転写ドラム41とは反対側を向いた面には板状のレバー614が設けられており、後述するカムが離当接される。さらに、支持部材612の支軸613側の端部には、棒状部材615が取付けられ、その先端が付勢ばね616の一方端と連結されている。このため、付勢ばね616の付勢力によって、支持部材612が中間転写ドラム41側へ付勢されいる。
【0028】
このように構成された第1クリーニング部61では、レバー614に対して外力が作用しない間、付勢ばね616によりブレード611の先端部が強制的に中間転写ドラム41に対して適当な圧力で当接され、中間転写ドラム41に残留するトナーを掻き落す。
【0029】
ところで、トナーは所定の極性に帯電されて中間転写ドラム41に1次転写されているが、クリーニング処理の際にはその極性が一様となっていない場合がある。例えば、2次転写ローラ42への2次転写バイアスの印加によって、2次転写時に転写されなかったトナーの極性が一部変化することがある。しかしながら、この実施形態ではブレード611によってトナーを掻き取る際に、ブレード611によるトナーの摩擦帯電によりトナーが所定の極性に帯電する。こうすることで、トナーの帯電極性が揃い、後述するクリーニングローラ621による残留トナーの除去が容易になる。
【0030】
次に、第2クリーニング部62について説明する。この第2クリーニング部62では、第1クリーニング部61の支軸613に支持レバー622が同軸上で取付けられており、この支軸613を揺動中心として揺動自在に支持されている。また、支持レバー622の他方端にはクリーニングローラ621が回転自在に支持されており、支持レバー622の揺動動作に応じて中間転写ドラム41に対して離当接する。一方、支持レバー622において中間転写ドラム41とは反対側を向いた面には、ばねケーシング623が設けられている。
【0031】
このばねケーシング623には、その上部を覆うように蓋部624が取付けられるとともに、その内部に圧縮ばね625が収納されている。そして、圧縮ばね625の一方端がばねケーシング623内の底部に固定されるとともに、その他方端が蓋部624の内側に固定されている。
【0032】
クリーニングローラ621は、通常の状態では、中間転写ドラム41から離間されているが、ばねケーシングの蓋部624を後述するカムによって中間転写ドラム41側に押遣ると、支持レバー622が支軸613まわりに揺動されてクリーニングローラ621を中間転写ドラム41に当接する。そしてクリーニングローラ621は、カムによって圧縮された圧縮ばね625の付勢力により適度な圧力で中間転写ドラム41を押圧し、中間転写ドラム41の回転方向と逆方向に回転しながら残留トナーを除去する。
【0033】
また、クリーニングローラ621は、金属製の芯金626に導電性ゴム627を被覆したものであり、この芯金626はクリーニングバイアス回路91と電気的に接続されている。そして、このクリーニングバイアス回路91から芯金626へクリーニング用バイアスが印加される。また、このクリーニングバイアス回路91は、ブレード611によって摩擦帯電されたトナーの帯電極性と反対の極性のバイアス電圧を印加する。そのため、クリーニングローラ621とトナーとの間にはクーロン力が発生し、クリーニングローラ621がトナーを静電吸着して除去することができる。
【0034】
次に、ブレード611及びクリーニングローラ621を中間転写ドラム41に対して離当接させるための駆動装置(駆動手段)63について説明する。この駆動装置63は、回転軸631と、この回転軸631に固着されてブレード611を中間転写ドラム41に対して離当接させる第1カム632と、回転軸631に固着されてクリーニングローラ621を中間転写ドラム41に対して離当接させる第2カム633とを備えている。この第1カム632と第2カム633とは、同一の回転軸631に固着されており、この回転軸631を回転駆動させると両方のカム632,633が同時に回転する。
【0035】
また、回転軸631はクラッチ52を介して駆動モータ51に連結されており、サブコントローラ92からの指令によってクラッチ52が閉じられると、駆動モータ51の駆動力が回転軸631に伝達され、両方のカム632,633が回転する。このように、この実施形態ではクラッチ52と駆動モータ51とで本発明の「駆動部」が構成されている。
【0036】
ここで、第1カム632と第2カム633とは、ブレード611及びクリーニングローラ621が図3に示すような2つのポジションのうち一のポジションを選択的に回転位置決めされるように、回転軸631に対して固着されている。
【0037】
図3(a)は、ブレード611およびクリーニングローラ621が共に中間転写ドラム41から離間されている状態を示しており、第1カム632が第1クリーニング部61のレバー614に当接されるとともに、第2カム633が第2クリーニング部62のばねケーシング623から離間されている(以下、「ポジション1」という)。図3(b)は、ブレード611およびクリーニングローラ621が共に中間転写ドラム41に当接されている状態を示しており、第1カム632が第1クリーニング部61のレバー614から離間されるとともに、第2カム633が第2クリーニング部62のばねケーシング623に当接されている(以下、「ポジション2」という)。
【0038】
また、第1カム632および第2カム633がポジション1からポジション2へ変位する過程においては、まずブレード611が中間転写ドラム41に当接するのに続いて、クリーニングローラ621がブレード611の下流側で中間転写ドラム41に当接するように両カム632,633が回転軸631に固着されている。
【0039】
さらに、第1カム632および第2カム633がポジション2からポジション1へ変位する過程においては、まずブレード611が中間転写ドラム41から離間するのに続き、ブレード611の離間によって発生した離間筋をクリーニングローラ621が拾った後に、クリーニングローラ621が中間転写ドラム41から離間するように両カム632,633が回転軸631に固着されている。
【0040】
また、サブコントローラ92は、ブレード611およびクリーニングローラ621を上記した2つのポジションのいずれかに回転位置決めするため、クラッチ52へ随時指令を送り、回転軸631を回転させて中間転写ドラム41のクリーニング処理を以下のようにして行っている。
【0041】
図4はクリーニング装置6の中間転写ドラム41に対する離当接動作のタイミングを示すタイミングチャートである。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像形成指令(印字要求内容を示す信号)がメインコントローラ93に与えられると、このメインコントローラ93が画像形成指令を画像展開および解析してエンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータ(印字情報)に作成し、サブコントローラ92に与える。そして、サブコントローラ92によってエンジン部1を制御して中間転写ドラム41上の画像領域S1にカラートナー像またはモノクロトナー像を形成する。
【0042】
中間転写ドラム41上にトナー像が形成されている状態、すなわち1次転写されている状態では、2次転写ローラ42は中間転写ドラム41から離間している。また、駆動装置63のカム632,633は図3(a)に示すように、ポジション1に位置決めされており、ブレード611およびクリーニングローラ621も同様に中間転写ドラム41から離間している。このとき、第1カム632が付勢ばね616の付勢力に逆らってレバー614を押遣り、ブレード611を中間転写ドラム41から離間させている。一方、第2カム633は蓋部624から離間している。このように第1カム632にのみ負荷がかかっている。
【0043】
そして、トナー像が全て重ね合されて1次転写が終了し、その画像領域S1の先端が2次転写ローラ42の位置に移動してくると、2次転写ローラ42が中間転写ドラム41に当接し、2次転写バイアスによって2次転写ローラ42とトナーとの間に発生するクーロン力により、トナー像が記録材に転写される。
【0044】
2次転写ローラ42が中間転写ドラム41に当接すると、サブコントローラ92はカム632,633をポジション2へ回転位置決めするようにクラッチ52へ指令を送り、図4のタイミングT1でカム632,633が回転し始める。このとき、図3(b)に示すように、第2カム633が圧縮ばね625のばね力に逆らって蓋部624を中間転写ドラム41側に押遣り、クリーニングローラ621を中間転写ドラム41に当接させている。一方、第1カム632はレバー614から離間している。このように第2カム633にのみ負荷がかかっている。
【0045】
また、サブコントローラ92は、これと同時あるいは一定時間後にクリーニングバイアス回路91に指令を送り、クリーニングローラ621にクリーニング用バイアスを印加する。すると、図4に示すように、カム632,633がポジション1から2へ変位する過程において、まずタイミングT2でブレード611が中間転写ドラム41に当接し、このクリーニング開始位置から中間転写ドラム41上に残留したトナーの掻き取り処理が開始される。このとき残留トナーの極性は、上記したようにばらついていることがあるが、ブレード611による摩擦帯電によってトナーの極性が揃えられる。特に、球形トナーが用いられているときには、トナーが転がりやすいため摩擦帯電が効果的に行われる。
【0046】
次に、ブレード611の当接から若干遅れて(タイミングT3)、クリーニングローラ621が中間転写ドラム41に当接する。この実施形態では、このタイミングT3時点で中間転写ドラム41のクリーニング開始位置、つまりタイミングT2でブレード611と最初に当接した位置がクリーニングローラ621の直下位置に移動してきており、ブレード611によるクリーニング開始位置とクリーニングローラ621によるクリーニング開始位置とが一致している。このように、ブレード611によってクリーニングした部分をクリーニングローラ621でさらにクリーニングしているため、ブレード611によって除去できなかったトナーを中間転写ドラム41上に残留させることなく、除去することができる。
【0047】
しかも、この実施形態では、クリーニングローラ621に摩擦帯電されたトナーの極性と反対の極性のクリーニング用バイアスが印加されているため、ブレード611によって除去されなかったトナーはクリーニングローラ621に静電吸着されて除去される。したがって、例えブレード611をすり抜けるような粒径の小さい球形トナーであっても、確実に除去することができる。なお、一定時間経過後にカム632,633は回転を停止し、ポジション2を維持したままクリーニング処理を行う。
【0048】
続いて、画像領域S1の後端が2次転写ローラ42を通過すると、サブコントローラ92はクラッチ52へ指令を送り、図4のタイミングT4でカム632,633が再び回転し始め、カム632,633をポジション2から1へ変位させる。この過程において、まずブレード611が中間転写ドラム41から離間する(タイミングT5)。このときブレード611に溜っているトナーが非画像領域S2に残り離間筋(図1の符号T)が発生するが、離間筋Tがクリーニングローラ621に対応する位置に移動した時点、つまりタイミングT6ではクリーニングローラ621は中間転写ドラム41と当接しており、離間筋Tがクリーニングローラ621で除去される。また、この実施形態では、単にクリーニングローラ621による機械的なトナー除去にとどまらず、クリーニングローラ621にクリーニング用バイアスを印加することでトナーを静電的に吸着除去しており、残留トナーをより確実に除去することができる。なお、タイミングT7で、クリーニングローラ621が中間転写ドラム41から離間した後、ポジション1に変位するとカム632,633の回転駆動が停止する。
【0049】
以上のように、この実施形態にかかるクリーニング装置6によれば、中間転写ドラム41に対してブレード611を離当接させる第1カム632と、クリーニングローラ621を離当接させる第2カム633とを同一の回転軸631に固着して、ブレード611とクリーニングローラ621の離当接を1つの駆動装置63によって行っているため、それぞれに専用の駆動装置を設けていた従来例に比べて装置を小型化することができる。
【0050】
また、第1カム632と第2カム633とが同一の回転軸631に固着されているため、中間転写ドラム41に対するブレード611の離当接タイミングとクリーニングローラ621のそれとの相対的なずれがなくなる。そのため、予め両カム632,633の相互的な位置関係を上記実施形態の如く設定しておくことで、離間筋を確実に除去することができる。
【0051】
また、上記実施形態では、ブレード611およびクリーニングローラ621がいずれのポジションとなろうとも、第1および第2カム632,633のいずれか一方にのみ負荷がかかることとなり、両方のカム632,633に同時に負荷がかかるのを防止している。そのため、駆動モータ51への負荷が軽減されることとなり、駆動モータ51の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0052】
さらに、ブレード611およびクリーニングローラ621は、図4に示すように当接タイミングを相互にずらすことで、中間転写ドラム41上の特定位置(クリーニング開始位置)より当接しているので、非画像領域S2を短く設定することができる。その理由は以下のとおりである。
【0053】
例えばブレード611とクリーニングローラ621とが同時に中間転写ドラム41に当接すると、それぞれのクリーニング開始位置は相互にずれている。ここで、いずれか一方のクリーニング開始位置が画像領域S1内に位置していると、その当接動作によって画像領域S1が乱される。これを回避するためには、ブレード611とクリーニングローラ621の両方のクリーニング開始位置を含むように非画像領域S2を比較的長く設定すればよい。しかしながら、かかる設定では中間転写ドラム41の大型化を招いてしまう。これに対し、この実施形態では上記したようにクリーニング開始位置が一致するために非画像領域S2を短く設定することができる。したがって、中間転写ドラム41を小型化することができ、その結果、画像形成装置全体を一層小型化することができる。
【0054】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、2次転写後に中間転写ドラム上に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置に関するものであるが、中間転写ドラム以外の中間転写媒体(中間転写ベルトなど)に対するクリーニング装置にも本発明を適用することができる。
【0055】
また、上記実施形態では、第2クリーニング部62をクリーニングローラ621で構成しているが、クリーニングローラ621の代わりにクリーニングブラシを用いてもよい。
【0056】
また、中間トナー像を形成することなく、感光体上のトナー像を記録材に転写し転写後の残留トナーをクリーニングする画像形成装置であっても、クリーニング装置を感光体に対して離当接させる場合がある。このような画像形成装置に対しても本発明を適用することができることはいうまでもない。なお、この装置では、感光体が本発明の「像担持体」に相当する。
【0057】
さらに、画像形成方式として、いわゆるタンデム方式を採用する画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。また、上記において説明した画像形成装置はプリンターであるが、画像形成装置としては複写機やファクシミリ装置などの画像形成装置全般が含まれる。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、同一の回転軸に固着された第1カムと第2カムとを同時に回転させるため、1つの駆動手段によってブレード状の第1クリーニング部材とロール状またブラシ状の第2クリーニング部材とを像担持体に対して離当接させることができ、したがって、装置の簡素化および小型化を図ることができる。
【0059】
また、第1クリーニング部材と第2クリーニング部材とを1つの駆動手段によって像担持体に離当接させているため、2つのクリーニング部材間の像担持体に対する離当接タイミングがずれることはなく、第1クリーニング部材が像担持体から離間する際に発生する離間筋を第2クリーニング部材によって確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるクリーニング装置の一の実施形態を組み込んだ画像形成装置を示す図である。
【図2】この発明にかかるクリーニング装置の一の実施形態を示す側面図である。
【図3】中間転写ドラムに対するブレードおよびクリーニングローラの離当接を示す図である。
【図4】クリーニング装置の中間転写ドラムに対する離当接動作のタイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
6…クリーニング装置
41…中間転写ドラム(像担持体)
51…駆動モータ(駆動部)
52…クラッチ(駆動部)
63…駆動装置(駆動手段)
91…クリーニングバイアス回路(バイアス手段)
611…ブレード(第1クリーニング部材)
616…付勢ばね
621…クリーニングローラ(第2クリーニング部材)
625…圧縮ばね
631…回転軸
632…第1カム
633…第2カム
α…(中間転写ドラムの)回転方向

Claims (2)

  1. 画像形成装置において循環移動する像担持体の近傍に配置されて、前記像担持体上に残留するトナーを除去するクリーニング装置であって、
    前記像担持体の表面に対して離当接自在に設けられ、前記像担持体に当接されることにより前記像担持体に残留するトナーを除去するとともに、所定の極性に残留トナーを摩擦帯電させるブレード状の第1クリーニング部材と、
    前記像担持体の移動方向において前記第1クリーニング部材の下流側で前記像担持体の表面に対して離当接自在に設けられ、前記像担持体に当接されることにより前記像担持体に残留するトナーを除去するロール状またブラシ状の第2クリーニング部材と、
    前記第1クリーニング部材による前記残留トナーの帯電極性と反対の極性のクリーニング用バイアスを前記第2クリーニング部材に印加するバイアス印加手段と、
    前記第1クリーニング部材および前記第2クリーニング部材を前記像担持体に対して離当接駆動する駆動手段とを備え、
    前記駆動手段は、回転軸と、前記回転軸に固着されて前記回転軸とともに回転することにより前記第1クリーニング部材を前記像担持体に対して離当接させる第1カムと、前記回転軸に固着されて前記回転軸とともに回転することにより前記第2クリーニング部材を前記像担持体に対して離当接させる第2カムと、前記回転軸に対して回転駆動力を与えて前記1カムおよび前記第2カムを同時に回転させる駆動部とを備えたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記第1クリーニング部材による前記像担持体への当接と、前記第2クリーニング部材による前記像担持体への当接とが、前記像担持体表面の同一位置において開始されるように構成された請求項1記載のクリーニング装置。
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