JP3750478B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどの記録材に像担持体上のトナー像を転写手段によって転写するとともに、転写後に像担持体に残留するトナーをクリーニング手段によって除去する画像形成装置であって、特に像担持体に対して転写手段およびクリーニング手段が適当なタイミングで離当接する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置としては、例えばカラープリンター、カラーファクシミリ、カラー複写機等が従来より知られている。これらの画像形成装置では、感光体上に形成したトナー像を中間転写体に1次転写する処理を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)ごとに行い、これら4色のトナー像を中間転写体上で重ね合わせてカラートナー像を形成している。そして、そのカラートナー像を2次転写ローラによって記録材に2次転写することで記録材にカラー画像を形成し、さらに定着手段によって記録材表面のトナー像を加熱して記録材上にカラー画像を定着している。なお、このように構成された画像形成装置では、各色のトナー像を中間転写体に1次転写している間、2次転写ローラを中間転写体から離間しておく必要がある。
【0003】
また、2次転写後に中間転写体表面に残留したトナーを除去するためにクリーニング手段が設けられている。このクリーニング手段は中間転写体の回転方向における2次転写ローラの下流側に配置されている。そして、クリーニング手段としては、構造が簡単なことから、ブレードを用いたブレードクリーニング方式が一般的に採用されている。このブレードは、例えば適度な硬度を有するゴム等の材質からなり、その幅方向の一端に形成されるエッジを中間転写体表面上に適正な圧力で弾性的に当接することによって残留トナーを除去している。なお、このように構成されたクリーニング手段についても、2次転写ローラの場合と同様に、1次転写中において中間転写体から離間しておく必要がある。
【0004】
そこで、従来では、2次転写ローラを2次転写用駆動機構で中間転写体に対して離当接駆動する一方、クリーニング手段については別の駆動機構(クリーニング用駆動機構)によって中間転写体に対して離当接駆動している。具体的には、次の離当接タイミングで2次転写ローラおよびクリーニング手段を中間転写体に対してそれぞれ離当接している。
【0005】
1次転写処理を行っている最中では、上記したように2次転写ローラおよびクリーニング手段は中間転写体から離間されている。そして、中間転写体の全周のうちトナー像が1次転写される領域、つまり画像領域に4色のトナー像が重ね合わされると、その画像領域の先端が2次転写ローラの位置に移動してきてくるのに対応して2次転写ローラが記録材を介して中間転写体に当接して当該記録材への2次転写が開始される。また、これから若干遅れてクリーニング手段が中間転写体に当接して中間転写体に対するクリーニング処理が開始される。
【0006】
一方、画像領域の後端が2次転写ローラを通過すると、2次転写ローラは中間転写体から離間して2次転写を完了する。また、クリーニング手段側でも、中間転写体の後端がクリーニング手段を通過し、トナー像が1次転写されない領域、つまり非画像領域に差し掛かったところでクリーニング手段は中間転写体から離間してクリーニング処理を完了する。
【0007】
ところで、ブレードクリーニング方式では、ブレードが中間転写体から離間される際に、ブレードに溜っているトナーが中間転写体上の非画像領域において筋状に残る離間筋が発生する。このような離間筋が非画像領域に存在すると、次の画像形成工程で2次転写ローラが中間転写体に当接される際に2次転写ローラが離間筋によって汚染されて、これが記録材の裏面に付着し、記録材を汚してしまうという問題があった。
【0008】
そこで、2次転写ローラが離間筋によって汚染されないように、離間筋が通過した後に2次転写ローラが中間転写体に当接されるように2次転写ローラおよびクリーニング手段の離当接タイミングが制御されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにクリーニング手段と2次転写ローラとをそれぞれ独立した駆動機構によって離当接駆動する場合には、クリーニング手段および2次転写ローラが中間転写体に対して離当接するタイミングの変動をゼロにすることは実質上不可能である。そこで、両タイミングのばらつきを各々考慮する必要がある。例えば、非画像領域を比較的長く設定すれば、両タイミングが多少ずれたとしても、クリーニング手段によって発生した離間筋を2次転写ローラが拾わないように設定することができる。しかしながら、このように非画像領域が長くなると、中間転写体自体を大きくしなければならず装置が大型化するという問題があった。
【0010】
また、このような問題は、中間転写体を用いたカラー画像形成装置特有の問題というわけではなく、転写ローラや転写ベルトなどの転写手段と、クリーニング手段とが感光体や中間転写体などの像担持体に対して離当接する構造を有する画像形成装置に共通する問題である。
【0011】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、小型で、しかもクリーニング手段の離間により像担持体上に発生する離間筋によって転写手段が汚染されるのを効果的に防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる画像形成装置は、上記目的を達成するため、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体の表面に対して離当接自在に構成され、記録材を介して前記像担持体に当接されることにより前記像担持体上のトナー像を前記記録材に転写する転写手段と、前記像担持体の表面に対して離当接自在に構成され、前記像担持体に当接されることにより転写後に前記像担持体に残留するトナーを除去するクリーニング手段と、前記クリーニング手段を前記像担持体に当接する方向に付勢するクリーニング用付勢手段と、前記転写手段および前記クリーニング手段を前記像担持体に対して離当接駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段は、回転軸と、前記回転軸に固着されて前記回転軸とともに回転することにより、前記クリーニング用付勢手段の付勢力に逆らって前記クリーニング手段を前記像担持体から離間させるように作用するクリーニング用カムと、前記回転軸に固着されて前記回転軸とともに回転することにより、前記像担持体から離間している前記転写手段を前記像担持体に対し当接させるように作用する転写用カムと、前記回転軸に対して回転駆動力を与えて前記転写用カムおよび前記クリーニング用カムを同時に回転させる駆動部とを備えるとともに、前記クリーニング用付勢手段の付勢力により前記クリーニング手段が前記像担持体に当接し、かつ前記転写用カムの作用により前記転写手段が前記像担持体に当接する状態と、前記クリーニング用カムの作用により前記クリーニング手段が前記像担持体から離間し、かつ前記転写用カムが作用せず前記転写手段が前記像担持体から離間した状態と、前記転写用カムおよび前記クリーニング用カムのいずれもが作用せず、前記クリーニング用付勢手段の付勢力により前記クリーニング手段が前記像担持体に当接し、かつ前記転写手段が前記像担持体から離間した状態とのうち一の状態を選択的に取り得るように、前記転写用カムおよび前記クリーニング用カムが前記回転軸に固着されている。
【0013】
このように構成された画像形成装置では、同一の回転軸に転写用カムとクリーニング用カムとが固着されており、回転軸に対して回転駆動が与えられると、それら2つのカムが同時に回転する。そのため、1つの駆動手段によって転写手段およびクリーニング手段を像担持体に対して離当接させることができ、装置の簡素化およびを小型化を図ることができる。
【0014】
また、転写用カムおよびクリーニング用カムは同一の回転軸に固着されているため、離間筋が発生する要因は駆動手段から生ずる離当接タイミングのばらつきのみであり、これを考慮しながら、転写手段が離間筋を拾わないような非画像領域の長さを設定することができ、非画像領域を従来例に比べて短縮することができる。より詳しく述べると、従来例では転写手段およびクリーニング手段をそれぞれ駆動するために、それぞれ独立した専用の駆動手段が設けられていたため、2つの駆動手段から各々生ずる離当接タイミングのばらつきを総合的に考慮して非画像領域を設定する必要があった。これに対して、本発明では1つの駆動手段から生ずる離当接タイミングのばらつきのみを考慮して非画像領域を設定すればよい。必然的に本発明では従来例に比べて非画像領域を短縮することができ、像担持体の小型化、延いては装置をより一層小型化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像形成指令(印字要求内容を示す信号)が制御ユニットに与えられると、制御ユニット内に設けられたメインコントローラが画像形成装置のエンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータ(印字情報)に変換し、サブコントローラに与える。これを受けたサブコントローラはジョブデータに応じて画像形成装置のエンジン部1を制御している。
【0016】
このエンジン部1では、作像ユニット2の感光体21にトナー像を形成可能となっている。すなわち、作像ユニット2は、図1の矢印方向に回転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ22、現像手段としての現像器23Y,23M,23C,23K、およびクリーニング部24がそれぞれ配置されている。帯電ローラ22は帯電バイアス回路(図示省略)から帯電バイアスが印加されており、感光体21の外周面に当接して外周面を均一に帯電させる。
【0017】
そして、この帯電ローラ22によって帯電された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3からレーザ光LBが照射される。この露光ユニット3は、画像形成指令を画像展開して得られる画像データに応じてレーザ光LBを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像形成指令に対応する静電潜像を形成する。
【0018】
こうして形成された静電潜像は現像部23によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では現像部23として、イエロー用の現像器23Y、マゼンタ用の現像器23M、シアン用の現像器23C、およびブラック用の現像器23Kが軸中心に回転自在に設けられている。これらの現像器23Y,23M,23C,23Kは回転位置決めされるとともに、感光体21に対して選択的に当接し、トナーを感光体21の表面に付与する。これによって、感光体21上の静電潜像が顕在化される。そして、現像部23で現像されたトナー像は、1次転写領域TR1で転写ユニット4の中間転写ドラム41上に1次転写される。
【0019】
また、1次転写領域TR1から周方向(図1の矢印方向)に進んだ位置には、クリーニング部24が配置されており、1次転写後に感光体21の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。
【0020】
転写ユニット4は感光体21と当接しながら、駆動モータ(図2の符号5)からの回転駆動力を受けて回転する。この中間転写ドラム41には、1次転写バイアス回路(図示省略)から1次転写バイアスが印加されている。そして、カラー画像を記録材に転写する場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を中間転写ドラム41上に重ね合わせてカラー像を形成する。また、モノクロ画像を記録材に転写する場合には、感光体21上にブラックトナー像のみを中間転写ドラム41上に形成する。なお、中間転写ドラム41の外周面全体にトナー像が形成されるわけではなく、図1に示すように、その外周面では最大画像(例えばA4サイズの画像を周方向に2枚並べた画像)に対応する画像領域A1のほかに、後述するように離当接タイミングのばらつき等を考慮してトナー像が転写されない領域、すなわち非画像領域A2が設けられている。
【0021】
また、こうして中間転写ドラム41上に担持されたトナー像については、2次転写部42によって記録材に2次転写する。この2次転写部42は、後に詳述するように中間転写ドラム41に対して接離可能となっており、駆動装置(駆動手段)43のカム機構によって適当なタイミングで中間転写ドラム41に当接され、搬送経路61に沿って2次転写領域TR2に搬送されてくる記録材にトナー像を2次転写する。このように本実施形態では中間転写ドラム41上に記録材に転写すべきトナー像が担持されており、この中間転写ドラム41が本発明の「像担持体」に相当する。なお、この中間転写ドラムは接地されており、また、2次転写部42には、2次転写の際に2次転写バイアス回路44によって2次転写バイアスが印加される。
【0022】
この2次転写領域TR2の近傍には、中間転写ドラム41に対して接離可能にクリーニング部45が設けられており、適当なタイミングで中間転写ドラム41に当接している。そして、2次転写後に中間転写ドラム41の外周面に残留付着しているトナーは、クリーニング部45によって掻き落される。
【0023】
さらに、搬送経路61に沿って2次転写領域TR2の下流側には、定着ユニット7が配置されており、搬送経路61に沿って搬送されてくる記録材上のトナー像を記録材に定着する。そして、当該記録材はさらに搬送経路61に沿って排出トレイ(図示省略)に搬送される。
【0024】
次に、図2から図4を参照しつつ、2次転写および中間転写ドラム上に残留したトナーの除去を実行するための構成について説明する。図2は、2次転写部およびクリーニング部の構成を示す全体図であり、図3は図2のA−A線矢視断面図であり、図4は、2次転写部およびクリーニング部の変位状態を示す図である。
【0025】
まず、2次転写部42の構成について図2を参照しつつ説明する。この2次転写部42では、2次転写領域TR2の近傍位置で支持レバー422が支軸421を揺動中心として揺動自在に支持されている。そして、この支持レバー422の一方端には、2次転写ローラ423が回転自在に取り付けられており、支持レバー422の揺動動作に応じて中間転写ドラム41に対して離当接する。一方、支持レバー422の他方端には、ばねケーシング424が取り付けられている。
【0026】
このばねケーシング424は、その上部を覆う蓋部425とばねケーシング424内部に設けられた圧縮ばね426とから構成されており、ばねケーシング424内の底部に圧縮ばね426の一方端が固定されるとともに、他方端が蓋部425の内側に固定されている。2次転写ローラ423は、通常の状態では、中間転写ドラム41から離間されているが、ケーシングの蓋部425を後述するカムによって押圧すると、支持レバー422が支軸421まわりに揺動されて2次転写ローラ423が中間転写ドラム41に当接される。そしてカムによって圧縮された圧縮ばね426の付勢力によって適度な圧力で2次転写ローラ423が中間転写ドラム41を押圧する。なお、2次転写ローラ423は、金属製の芯金427に導電性ゴム428が被覆されている。また、この芯金427は電流検出器46を介して2次転写バイアス回路44と電気的に接続されている。
【0027】
次に、クリーニング部45の構成について図2を参照しつつ説明する。このクリーニング部45では、支軸451を揺動中心として回収ケース452が揺動自在に設けられている。この回収ケース452では、中間転写ドラム41と対向する面に開口部455が設けられるとともに、この開口部455の一側部にブレード456が取り付けられている。また、中間転写ドラム41の反対側を向いた面には、揺動レバー453の一方端が固定されている。さらに、この揺動レバー453の他方端に付勢ばね454が連結されており、回収ケース452を中間転写ドラム41側に付勢している。
【0028】
このように構成されたクリーニング部45に対して外力が作用しない間、中間転写ドラム41の表面にブレード456の先端部が当接し、中間転写ドラム41に残留するトナーを掻き落す。そして、このブレード456により掻き取られた残留トナーは、開口部455を介して回収ケース452内に集められる。
【0029】
一方、次に説明する駆動装置43のクリーニング用カムが揺動レバー453に係合して外力が加わると、ばねの付勢力に抗して揺動レバー453の先端部が押圧されて、回収ケース452が支軸451まわりに揺動し、ブレード456が中間転写ドラム41から離間される。
【0030】
次に、2次転写部42およびクリーニング部45を中間転写ドラム41から離当接させるための駆動装置43について説明する。図3は、図2のA−A線矢視図である。同図に示すように、この駆動装置43は、回転軸431と、この回転軸431に固着されて2次転写部42を中間転写ドラム41に離当接させる転写用カム432と、回転軸431に固着されてクリーニング部45を中間転写ドラム41に離当接させるクリーニング用カム433とを備えている。すなわち、転写用カム432とクリーニング用カム433は、同一の回転軸431に固着されており、この回転軸431を回転駆動させると両方のカム432,433が同時に回転する。また、回転軸431はクラッチ434を介して駆動モータ(駆動部)5に連結されており、サブコントローラ71からの指令によってクラッチ434が閉じられると、駆動モータ5の駆動力が回転軸431に伝達され、両方のカム432,433が回転する。
【0031】
ここで、転写用カム432とクリーニング用カム433は、2次転写部42およびクリーニング部45が図4に示すような3つのポジションのうち一のポジションに選択的に回転位置決めされるように、回転軸431に対して固着されている。
【0032】
すなわち、図4(a)は、2次転写ローラ423およびブレード456が共に中間転写ドラム41に当接されている状態を示しており、転写用カム432が2次転写部42のばねケーシング424に当接されるとともに、クリーニング用カム433がクリーニング部45の揺動レバー453から離間されている(以下、「ポジション1」という)。また、図4(b)は、2次転写ローラ423およびブレード456が共に中間転写ドラム41から離間されている状態を示しており、転写用カム432が2次転写部42のばねケーシング424から離間されるとともに、クリーニング用カム433がクリーニング部45の揺動レバー453に当接されている(以下、「ポジション2」という)。さらに、図4(c)は、2次転写ローラ423が中間転写ドラム41から離間されるとともに、ブレード456が中間転写ドラム41に当接されている状態を示している。このとき、転写用カム432およびクリーニング用カム433は、2次転写部42またはクリーニング部45に当接されていない(以下、「ポジション3」という)。
【0033】
また、サブコントローラ71は、2次転写部42およびクリーニング部45を上記した3つのポジションのいずれかに回転位置決めするため、クラッチ434へ随時指令を送り、回転軸431を回転駆動させている。また、上記のように構成することによって、上記3つのポジションにおいては転写用カム432またはクリーニング用カム433のいずれか一方のみが負荷を受けるか、もしくはいずれも負荷を受けない状態となり、回転軸431への負担および駆動モータ5への負担を軽減している。したがって、駆動モータの大型化を防止することができる。
【0034】
次に、この実施形態にかかる画像形成装置における2次転写処理および残留トナーのクリーニング処理について説明する。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像形成指令(印字要求内容を示す信号)がメインコントローラ72に与えられると、このメインコントローラ72が画像形成指令を画像展開および解析してエンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータ(印字情報)に作成し、サブコントローラ71に与える。そして、サブコントローラ71によってエンジン部1を制御して中間転写ドラム41上の画像領域A1にカラートナー像またはモノクロトナー像を形成する。
【0035】
中間転写ドラム41上にトナー像が形成されている状態、すなわち1次転写されている状態では、駆動装置43のカム432,433は、ポジション2の位置に位置決めされており、2次転写ローラ423およびブレード456は中間転写ドラム41から離間している。そして、トナー像が全て重ね合されて1次転写が終了し、その画像領域の先端が2次転写部42の位置に移動してくると、サブコントローラ71はカム432,433をポジション1へ回転位置決めするようにクラッチ434へ指令を送り、2次転写ローラ423およびブレード456を中間転写ドラム41に当接させる。すると、トナー像が2次転写部42によって記録材に転写されるとともに、中間転写ドラム41に残留したトナーがクリーニング部45によって除去回収される。
【0036】
そして、画像領域の後端がクリーニング部45を通過すると、サブコントローラ71は、クラッチ434へ指令を送り、非画像領域において2次転写ローラ423およびブレード456を中間転写ドラム41から離間させて、2次転写を完了させる。
【0037】
ここで、クリーニング部45のブレード456が中間転写ドラム41から離間されると、ブレード456に溜っているトナーが中間転写ドラム41上の非画像領域に残り離間筋(図1の符号T)を発生させる。そして、次の画像領域の先端が2次転写部42の位置に移動してくると、再びサブコントローラ71がクラッチ434に指令を送り、2次転写ローラ423およびブレード456が中間転写ドラム41に当接される。この場合には、2次転写部42が離間筋を拾わないように、転写用カム432およびクリーニング用カム433は相対的に位置決めされながら、同一の回転軸431に固着されているため、離間筋が発生する要因はクラッチ434の開閉駆動するタイミングのばらつきのみであり、これを考慮しながら、2次転写ローラ423が離間筋を拾わないような非画像領域の長さを設定することができ、非画像領域を従来例に比べて短縮することができる。
【0038】
より詳しく述べると、従来例では2次転写ローラおよびブレードをそれぞれ駆動するために、それぞれ独立した専用の駆動手段が設けられていたため、2つの駆動手段から各々生ずる離当接タイミングのばらつきを総合的に考慮して非画像領域を設定する必要があった。これに対して、この実施形態では1つの駆動装置43から生ずる離当接タイミング(クラッチ434の開閉駆動するタイミング)のばらつきのみを考慮して非画像領域A2を設定すればよい。その結果、従来例に比べて非画像領域A2を周方向に短縮することができ、中間転写ドラム41の小型化、延いては装置をより一層小型化することができる。
【0039】
また、2次転写の途中に用紙切れ、紙詰りなどが発生して記録材が2次転写部側へ供給されない場合には、2次転写ローラ423が記録材を介さずに画像領域に当接し、汚染されるおそれがある。このような場合、図示しないセンサーによって用紙切れ等を検知すると、サブコントローラ71はカム432,433がポジション3に回転位置決めされるようにクラッチ434に指令を送る。すなわち、2次転写ローラ423を中間転写ドラム41から離間させて2次転写ローラ423が汚染されないようにするとともに、ブレード456を中間転写ドラム41に当接させて、転写途中のトナー像を除去する。
【0040】
ところで、装置を再起動させた場合、装置の初期化が必要となる。その初期化処理の一環として2次転写ローラ423のホームポジション(原点位置)を求める必要がある。そこで、本実施形態では、以下のようにして2次転写ローラ423のホームポジションを決定している。
【0041】
装置が再起動されると、サブコントローラ71の指令により駆動モータ5が動作を開始するとともに、クラッチ434が閉じて駆動モータ5からの回転駆動を回転軸431に伝達する。これによって、回転軸431が回転し、2次転写部42およびクリーニング部45が中間転写ドラム41に対して離当接される。また、上記離当接動作と並行して2次転写バイアス回路44から2次転写ローラ423に対して2次転写バイアスが印加される。そのため、中間転写ドラム41から離間していた2次転写ローラ423が中間転写ドラム41に向けて移動し、そして当接した時点で、2次転写ローラ423と中間転写ドラム41との間にバイアス電流が流れ始める。
【0042】
そこで、本実施形態では、この現象を利用して2次転写ローラ423のホームポジションを検出すべくバイアス電流を検出する電流検出器46を2次転写バイアス回路44と2次転写ローラ423との間に配置するとともに、電流検出器46からの出力信号をサブコントローラ71に与えている。なお、バイアス電流を流すためには、2次転写バイアスに限られず、ホームポジション検出用に適当なバイアスを印加してもよい。
【0043】
一方、サブコントローラ71は、バイアス電流値が予め設定されている電流値を超えたと判断すると、その時点で2次転写ローラ423が中間転写ドラム41に当接したと判断する。そして、サブコントローラ71は、この時点から例えば、所定のパルス数をカウントした時点での2次転写ローラ423の位置をホームポジションとして装置の制御を行う。また、本実施形態では、転写用カム432とクリーニング用カム433とが同一の回転軸に固着されていることから、上記のようにして2次転写ローラ423のホームポジションを決定すると、クリーニング部45のホームポジションも一義的に決定される。
【0044】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、中間転写ドラム41に形成されたトナー像を記録材に2次転写する転写手段および2次転写後の残留トナーを除去回収するクリーニング手段に関するものであるが、中間転写ドラム以外の中間転写媒体(中間転写ベルト、中間転写シートなど)に対する転写手段およびクリーニング手段にも本発明を適用することができる。
【0045】
また、中間トナー像を形成することなく、感光体上のトナー像を記録材に転写し、また転写後の残留トナーをクリーニングする画像形成装置であっても、転写手段およびクリーニング手段を感光体に対して離当接させる場合がある。このような画像形成装置に対しても本発明を適用することができることはいうまでもない。なお、この装置では、感光体が本発明の「像担持体」に相当する。
【0046】
さらに、画像形成方式として、いわゆるタンデム方式を採用する画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。また、上記において説明した画像形成装置はプリンタであるが、画像形成装置としては複写機やファクシミリ装置などの画像形成装置全般が含まれる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、同一の回転軸に固着された転写用カムとクリーニング用カムとを同時に回転させることにより、転写手段およびクリーニング手段を像担持体に対して離当接させるため、転写手段およびクリーニング手段の離当接を1つの駆動手段によって行うことができ、したがって、装置を簡素化および小型化することができる。
【0048】
また、転写手段およびクリーニング手段が像担持体に対して離当接するタイミングを1つの駆動手段によって制御しているため、1つの駆動手段に伴う離当接タイミングのばらつきのみを考慮した上で非画像領域を設定することができる。このため、従来は、転写手段およびクリーニング手段に対してそれぞれ独立な駆動手段が設けられていたため、各駆動手段における離当接タイミングのばらつきを各々考慮して非画像領域を比較的長く設定していたのに対し、本発明では、駆動手段が1つであり、この駆動手段による離当接タイミングのばらつきのみを考慮すればよいため、非画像領域を従来よりも短縮設定することができる。したがって、像担持体を小型化することができるとともに、装置のさらなる小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。
【図2】2次転写および残留トナーのクリーニングを実行するための構成を示す図である。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【図4】中間転写ドラムに対する2次転写部およびクリーニング部の離当接を示す図である。
【符号の説明】
5…駆動モータ(駆動部)
41…中間転写ドラム(像担持体)
42…2次転写部(転写手段)
43…駆動装置(駆動手段)
44…2次転写バイアス回路(転写バイアス印加手段)
45…クリーニング部(クリーニング手段)
46…電流検出器(電流検出手段)
426…圧縮ばね
431…回転軸
432…転写用カム
433…クリーニング用カム
454…付勢ばね

Claims (3)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の表面に対して離当接自在に構成され、記録材を介して前記像担持体に当接されることにより前記像担持体上のトナー像を前記記録材に転写する転写手段と、
    前記像担持体の表面に対して離当接自在に構成され、前記像担持体に当接されることにより転写後に前記像担持体に残留するトナーを除去するクリーニング手段と、
    前記クリーニング手段を前記像担持体に当接する方向に付勢するクリーニング用付勢手段と、
    前記転写手段および前記クリーニング手段を前記像担持体に対して離当接駆動する駆動手段とを備え、
    前記駆動手段は、
    回転軸と、前記回転軸に固着されて前記回転軸とともに回転することにより、前記クリーニング用付勢手段の付勢力に逆らって前記クリーニング手段を前記像担持体から離間させるように作用するクリーニング用カムと、前記回転軸に固着されて前記回転軸とともに回転することにより、前記像担持体から離間している前記転写手段を前記像担持体に対し当接させるように作用する転写用カムと、前記回転軸に対して回転駆動力を与えて前記転写用カムおよび前記クリーニング用カムを同時に回転させる駆動部とを備えるとともに、
    前記クリーニング用付勢手段の付勢力により前記クリーニング手段が前記像担持体に当接し、かつ前記転写用カムの作用により前記転写手段が前記像担持体に当接する状態と、
    前記クリーニング用カムの作用により前記クリーニング手段が前記像担持体から離間し、かつ前記転写用カムが作用せず前記転写手段が前記像担持体から離間した状態と、
    前記転写用カムおよび前記クリーニング用カムのいずれもが作用せず、前記クリーニング用付勢手段の付勢力により前記クリーニング手段が前記像担持体に当接し、かつ前記転写手段が前記像担持体から離間した状態と
    のうち一の状態を選択的に取り得るように、前記転写用カムおよび前記クリーニング用カムが前記回転軸に固着されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写用カムと前記転写手段との間に介在して、前記転写用カムの付勢力によって前記転写手段に加えられる前記像担持体への押圧力を調節する転写用付勢手段をさらに備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写手段に転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段と、
    前記転写手段と前記像担持体との間に流れるバイアス電流を検出する電流検出手段とを備え、
    前記転写手段が前記像担持体に対して移動している間に前記電流検出手段によって検出される電流値に基づき前記転写手段のホームポジションを決定する請求項1または2に記載の画像形成装置。
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