JP3538522B2 - 水性懸濁製剤包装物およびその散布方法 - Google Patents

水性懸濁製剤包装物およびその散布方法

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JP3538522B2 JP13454897A JP13454897A JP3538522B2 JP 3538522 B2 JP3538522 B2 JP 3538522B2 JP 13454897 A JP13454897 A JP 13454897A JP 13454897 A JP13454897 A JP 13454897A JP 3538522 B2 JP3538522 B2 JP 3538522B2
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接散布でき、か
つ使用後の薬剤容器の廃棄も容易である湛水下水田での
直接散布用水性懸濁製剤包装物およびそれを用いた散布
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】湛水下水田における雑草の防除方法とし
ては、農薬活性成分を水に懸濁して分散させた直接散布
用水性懸濁製剤を合成樹脂製の容器に入れて手振りしな
がらそのまま水田中に散布する方法などがある。
【0003】このような直接散布用水性懸濁製剤とし
て、例えば、水溶解度が100ppm(25℃)以下の
除草剤原体を界面活性剤を用いて水に懸濁分散させた水
性懸濁製剤(特公平7−47521号公報)、10μm
以下の微細な水難溶性除草活性成分を水に懸濁させ、粘
度が180〜500センチポイズ(20℃)、初期の水
面拡展速度が4.0cm/sec(20℃)以上、表面
張力が25.0〜31.0dyne/cm(25℃)の
物理性を有する水懸濁水田用除草剤(特開昭62−87
501号公報)、平均粒子径が0.5〜5.0μm、水
溶解度が100ppm(25℃)以下の除草活性化合物
を界面活性剤を用いて水に懸濁させ、表面張力が36〜
65dyne/cm(25℃)の物理性を有する除草用
水性懸濁製剤(特公平7−47522号公報)などがあ
る。
【0004】しかし、これら水性懸濁製剤を充てんした
直接散布用容器はすべて合成樹脂製のものであり、貯蔵
中に合成樹脂中の可塑剤などが水性懸濁製剤に移行する
などして容器が変形したり、経時的に製剤の粘度が上昇
して使用時に容器を振っても製剤が吐出しなかったり、
その吐出量が不均一で散布ムラを生じるなどの問題があ
った。容器の変形は、合成樹脂量を増やして耐変形性を
高めることにより、ある程度は回避できるが、合成樹脂
量を増やすと容器の劣化が生じやすい。また、合成樹脂
製の容器は微生物などにより容易に分解しないことや焼
却炉で焼却すると樹脂の熱量が多いため炉を痛めたり有
害ガスが発生して環境上好ましいとはいえない。
【0005】一方、特開平8−140552号公報には
水性懸濁製剤などの農薬製剤を紙容器に入れ、そのまま
該容器に設けた細孔より湛水下水田に直接落下させる省
力的散布方法が記載されている。しかしながら、該紙容
器の細孔からの製剤の吐出性については必ずしも満足し
うるものではない。また、液体をシャワー状に注出する
ことができる複数個の***を有する紙容器が知られてい
る(特開平5−162749号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貯蔵中の容
器の変形や劣化がなく、水性懸濁製剤を充てんした容器
から直接滴下しても該製剤の吐出性が良好で、しかも使
用済みの空容器の廃棄が容易である湛水下水田における
省力的散布に適した水性懸濁製剤包装物を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決するために鋭意検討した。その結果、(a)
薬活性成分0.1〜60重量%(b) ポリビニルアルコ
ール、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースあるいはカル
ボキシメチルセルロースから選ばれる1種または2種以
上の保護コロイド剤0.5〜15重量%(c) キサンタ
ンガム、ウエランガム、ラムザンガム、リン酸デンプ
ン、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コロイド性含
水ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、コロイド性含水
ケイ酸マグネシウムあるいは二酸化ケイ素から選ばれる
1種または2種以上の増粘剤0.1〜10重量%および
(d)30〜95重量%よりなり、20℃における粘度
が200〜1000mPa・sであり、かつSVI値が2〜
10である水性懸濁製剤または該製剤に高沸点溶剤を添
加した水性懸濁製剤を非透水性紙製の成型容器に充てん
することにより包装物の変形がなく、該包装物から該製
剤の吐出性にもすぐれていることを見いだし、本発明を
完成した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いることができる非透
水性紙を成形した容器とは次のものである。まずその非
透水性紙の材質としては、水性懸濁製剤または水が運搬
中、貯蔵中あるいは散布中に容器の外面に漏出しないも
のであればよく、特定のものに限定されない。その例と
しては、紙をベースにポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、エバールなどの樹脂やアルミニウムなど
のフィルムを貼り合わせるか、紙をベースにポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、エバールなどの樹
脂やアルミニウムなどを蒸着したもの、パラフィン類や
ワックス類をコーティングしたものでも何ら問題はな
い。また、成形容器の形状は特に限定されるものではな
いが、例えば、牛乳、清涼飲料水、酒などの容器として
広く用いられている紙パック形態の立方体やゲーベルト
ップ型のもの、また円柱や三角柱などの種々のものが使
用できる。そして片手で持ちやすく手振りして水田に散
布しやすい形状が望ましい。そのためには、上記した立
方体、円柱、三角柱などの手で握る部分に多少の凸凹な
どを設けてすべらないように工夫(例えば、容器の外側
に帯状に厚さ数mmの紙をはりつけるなど)をするのも
好ましい。また散布しやすくするには片手で容器を容易
に握れる太さであることがよく、最大径は5〜10cm
程度のものがよい。
【0009】また、水性懸濁製剤を散布するために容器
の上部にこれらの薬剤の吐出孔として細孔を設ける必要
があるが、この細孔は1個乃至10個、好ましくは3〜
6個程度がよい。そしてその内径は1〜10mm、好ま
しくは1.5〜5mmがよく、製剤の粘度等により適宜
変更して用いるのがよい。また、この細孔部分には保管
中の液漏れを防ぐため、剥離可能なシール材で被覆して
おくことが望ましい。紙容器に直接穿鑿する以外に吐出
用中栓を持つ樹脂製の口栓を接合しておくことも可能で
ある。
【0010】本発明の農薬製剤の水田への散布量は、農
薬活性成分の種類および含有量にもよるが、省力的にか
つ均一に処理するには、10アールあたり100〜10
00g、または100〜1000mlの範囲で散布すれ
ばよく、好ましくは200〜500mlの範囲である。
【0011】本発明において使用しうる農薬活性成分は
特に限定されるものではないが、従来水田用の農薬とし
て使用されているものが挙げられる。
【0012】例えば、除草活性成分としては、2,4−
D、MCP、MCPB、フェノチオール、クロメプロッ
プ、ナプロアニリド、CNP、クロメトキシニル、ビフ
ェノックス、MCC、ベンチオカーブ、エスプロカル
ブ、モリネート、ジメピペレート、DCPA、ブタクロ
ール、プレチラクロール、ブロモブチド、メフェナセッ
ト、ダイムロン、シメトリン、プロメトリン、ジメタメ
トリン、ベンタゾン、オキサジアゾン、ピラゾレート、
ピラゾキシフェン、ベンゾフェナップ、トリフルラリ
ン、ピペロホス、ブタミホス、DCBN、ACN、メチ
ル=α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカ
ルバモイルスルファモイル)−o−トルアート (ベン
スルフロンメチル)、エチル=5−(4,6−ジメトキ
シピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)
−1−メチルピラゾール−4−カルボキシラート (ピ
ラゾスルフロンエチル)、1−(2−クロロイミダゾ
[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素
(イマゾスルフロン)、1H−ピラゾ−ル−5−スルフ
ォンアマイド,N−(((4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)アミノカルボニル))−1−メチル−4
−(2−メチル−2H−テトラゾ−ル−5−イル)(ア
ジムスルフロン)、 1−{[0−(シクロプロピルカ
ルボニル)フェニル]スルファモイル}−3−(4,6
−ジメトキシ−2−ピリミジニル)尿素 (AC−14
0)、N−(2−クロロイミダゾ−ル[1,2−a]ピ
リジン−3−イル−スルフォニル)−N’−(4,6−
ジメトキシ−2−ピリミジル)ウレア(TH−91
3)、3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5トリアジ
ン−2−イル)−1−[2−(2−メトキシエトキシ)
フェニルスルホニル]−ウレア(シノスルフロン)、3
−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−1−
(2−エトキシフェノキシスルホニル)ウレア (エト
キシスルフロン)、テニルクロール、ジチオピル、ピペ
ロホス、シンメチリン、ピリブチカルブ、3−[4−ク
ロロ−5−(シクロベンチルオキシ)−2−フルオロフ
ェニル]−5−イソプロピリデン−オキサゾリジン−
2,4−ジオン(KPP−314)、[R−(+)−n
−ブチル−2−(4−(2−フルオロ−4−シアノフェ
ノキシ)フェノキシ)プロピオネ−ト (シハロホップ
ブチル)、N,N−ジエチル−3−メシチルスルホニル
−1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−カルボキサミ
ド (CH−900)、S(N(4−クロロフェニル)
−N−イソプロピルカルバモイルメチル)−O,O−ジ
メチルジチオフォスファ−ト (アニロホス)、メチル
=2−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
オキシ]−6−[1−(メトキシイミノ)エチル]ベン
ゾエ−ト (KUH−920)、2−[2−(3−クロ
ロフェニル)−2,3−エポキシプロピル]−2−エチ
ルインダン−1,3−ジオン (MK−243)、4−
(2−クロロフェニル)−N−シクロヘキシル−4,5
−ジヒドロ−N−エチル−5−オキソ−1H−テトラゾ
−ル−1−カルボキシアミド (NBA−061)、3
−[1−(3,5−ジクロロフェニル)−1−メチルエ
チル]−2,3−ジヒドロ−6−メチル−5−フェニル
−4H−1,3−オキサジン−4−オン(MY−10
0)、3−[2,4−ジクロロ−5−(2−プロピニル
オキシ)フェニル]−5−(1,1−ジメチルエチル)
−1,3,4−オキサジアゾ−ル−2(3H)−オン
(オキサジアルギル)などがある。
【0013】殺菌活性成分としては、例えば無機銅、有
機ニッケル、チウラム、フサライド、IBP、EDD
P、チオファネートメチル、ベノミル、イプロジオン、
メプロニル、フルトラニル、テクロフタウム、ペンシク
ロン、メタラキシル、トリフルミゾール、プロクロラ
ズ、ペフラゾエート、ブラストサイジンS、カスガマイ
シン、ポリオキシン、バリダマイシン、ヒドロキシイソ
キサゾール、メタスルホカルブ、有機ひ素剤、ベンチア
ゾール、ジクロメジン、フェリムゾン、プロベナゾー
ル、イソプロチオラン、トリシクラゾール、オキソリニ
ック酸、などがある。
【0014】また殺虫活性成分としては、例えば、MP
P、MEP、ダイアジノン、イソキサチオン、ピリダフ
ェンチオン、クロルピリホスメチル、バミドチオン、マ
ラソン、PAP、ジメトエート、エチルチオメトン、P
MP、モノクロトホス、BRP、CVMP、ジメチルビ
ンホス、プロパホス、アセフェート、DEP、EPN、
NAC、MTMC、MIPC、BPMC、PHC、MP
MC、XMC、カルボスルファン、ベンフラカルブ、メ
ソミル、チオジカルブ、シクロプロトリン、エトフェン
プロックス、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタッ
プ、ブプロフェジン、ピレトリンなどがある。
【0015】なお、これらの化合物名は「農薬ハンドブ
ック1994年版」(社団法人 日本植物防疫協会発
行)に記載の一般名である。これら除草活性成分、殺菌
活性成分、殺虫活性成分は単独でも2種以上の組み合わ
せて用いることができ、殺菌および/または殺虫活性組
成部と除草活性成分と併用も可能である。農薬活性成分
の製剤中の含有量は農薬活性成分の種類によって任意に
変えることができるが、製剤中に0.1〜60重量%の
範囲である。
【0016】本発明に使用できる保護コロイド剤とは、
例えば、ポリビニルアルコール、アラビアガム、ゼラチ
ン、アルブミンのほか、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースなどの水溶性セルロースエーテル、水溶性
大豆多糖類(商品名ソヤファイブ)、アルギン酸ナトリ
ウムなどが挙げられるが、ポリビニルアルコール、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースが好ましい。
【0017】上記のポリビニルアルコールとは、平均重
合度2000以下、ケン化度69〜90モル%のもので
あればよく、例えば、クラレポバールPVA−405
(株式会社クラレの商品名、平均重合度500、ケン化
度80〜83モル%)、クラレポバールPVA−210
(株式会社クラレの商品名、平均重合度1000、ケン
化度87〜89モル%)、クラレポバールPVA−42
0(株式会社クラレの商品名、平均重合度2000、ケ
ン化度78〜81モル%)、クラレポバールL−8(株
式会社クラレの商品名、平均重合度1000以下、ケン
化度69.5〜72.5モル%)などが挙げられる。
【0018】また、上記のメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースとは、セルロース中に含ま
れる1つのグルコース残基中の3個のOH基のうち2個
がメトキシ基で置換され、その分子中にメトキシ基を2
7〜32重量%含有しているメチルセルロース、あるい
は、メチルセルロースのメトキシ基の一部が更にヒドロ
キシプロポキシ基で置換されたヒドロキシプロピルセル
ロースをいう。例えば、メチルセルロースとして松本油
脂製薬株式会社の商品名「マーポローズM」(メトキシ
基置換率27.5〜31.5%、熱ゲル化温度50〜5
5℃)、信越化学工業株式会社の商品名「メトローズS
M」(メトキシ基置換率27.5〜31.5%、熱ゲル
化温度約52℃)などがあり、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースとして松本油脂製薬株式会社の商品名「マ
ーポローズ60MP」(メトキシ基置換率28〜30
%、ヒドロキシプロポキシ基置換率7〜12%、熱ゲル
化温度58〜64℃)、「マーポローズ65MP」(メ
トキシ基置換率27〜30%、ヒドロキシプロポキシ基
置換率4〜7.5%、熱ゲル化温度62〜68℃)、
「マーポローズ90MP」(メトキシ基置換率19〜2
5%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜12%、熱ゲ
ル化温度70〜90℃)、「マーポローズMP」(メト
キシ基置換率16.5〜20%、ヒドロキシプロポキシ
基置換率60〜70%、熱ゲル化温度60〜70℃)な
どが挙げられる。
【0019】これらの保護コロイド剤を1種または2種
以上を併用しても何ら問題ない。保護コロイド剤の製剤
中の含有量は、0.1〜20重量%、好ましくは0.5
〜15重量%である。
【0020】本発明で使用される増粘剤とは、特に限定
されるものではなく、一般に使用されるものであればよ
いが、例えば、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザ
ンガムなどのヘテロポリサッカライド、デキストリン、
リン酸デンプンなどのデンプン誘導体、トラガントガ
ム、カゼイン、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コ
ロイド性含水ケイ酸マグネシウム、コロイド性含水ケイ
酸アルミニウム・マグネシウム、二酸化ケイ素などが挙
げられるが、これらに限定されるものではなく、これら
の1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。増粘
剤は製剤中に0.1〜10.0%添加すればよい。
【0021】SVI(Structural Visc
osity Index:構造粘性指数)値は液体の非
ニュートン性の尺度であり、ずり速度を変えて粘度を測
定して低い方のずり速度における粘度を高い方のずり速
度における粘度で除した値である。B型粘度計を用いる
簡便な測定法は日本工業規格 JIS K 7117の
参考試験におけるSVI値試験で示されており、この方
法でも測定は可能である。しかし、B型粘度計を用いる
方法はずり速度を時間に対し連続的かつ直線的に上げる
ことができず、また2種のずり速度を同一のスピンドル
で測定しなければならない。このため応力検出型レオメ
ーターのようなずり速度を時間に対し連続的かつ直線的
に変えることのできる測定器を用いることが望ましい。
【0022】しかし、粘度およびSVI値は増粘剤の種
類によって一義的に決まるものではなく、農薬活性成
分、保護コロイド剤、増粘剤それぞれの種類と添加量に
よって変わるものであり、本発明においてはこれらを適
宜組み合わせて水性懸濁製剤の粘度(25℃)が200
〜1000mPa・sの範囲でかつSVI値が2〜10
の範囲に入るようにすることにより散布開始より終了ま
で均一な吐出性を得ることができる。
【0023】水性懸濁製剤中の水の含有量は30〜95
重量%、好ましくは50〜90重量%である。
【0024】また、必要に応じて助剤として、例えば、
消泡剤、凍結防止剤、防腐防バイ剤、農薬活性成分安定
化剤を用いることができる。
【0025】例えば、消泡剤としては、シリコン系、脂
肪酸系物質など、凍結防止剤としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリンなど、防腐防
バイ剤としては、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、p
−クロロ−メタキシレノール、p−オキシ安息香酸ブチ
ルなど、農薬活性成分の安定化剤としては、酸化防止
剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤などを添加してもよ
いが、ここに例示した補助剤に限定されるものではな
い。
【0026】本発明の水性懸濁製剤の20℃における比
重は特に限定はないが、施用後の水田での拡散性を考慮
すれば0.9〜1.10の範囲であるが、この範囲外の
ときには高沸点溶剤を添加して比重を好ましい範囲に調
整することができる。また、融点の低い農薬活性成分の
場合、これを高沸点溶剤に溶解することにより、農薬活
性成分が液体化したり、結晶化したり、製剤の懸濁安定
性がわるくなったりすることがない。また、常温で液体
の農薬活性成分の場合、液体農薬活性成分を高沸点溶剤
に溶かして乳化分散させたり、別々に水中に乳化分散さ
せることにより該活性成分の分解を防止し、製剤の懸濁
安定性が良好な製剤を得ることができる。本発明に使用
できる高沸点溶剤としては、例えば、ソルベッソ150
(エクソン化学株式会社の商品名)、ハイゾールE、ハ
イゾールF(日本石油化学株式会社の商品名)、カクタ
スソルベントP100、カクタスソルベントP150、
カクタスソルベントP187、カクタスソルベントP2
00(日本鉱業株式会社の商品名)、アルケン56N、
アルケン60NH、アルケンL(日本石油化学株式会社
の商品名)などのアルキルベンゼン系溶剤、カクタスソ
ルベント220、カクタスソルベントP240(日本鉱
業株式会社の商品名)、ソルベッソ200(エクソン化
学株式会社の商品名)、精製メチルナフタレン(住金化
工株式会社製)、ジイソプロピルナフタレンなどのアル
キルナフタレン系溶剤、イソパラフィン、流動パラフィ
ン、n−パラフィンなどのパラフィン系溶剤、ナフテゾ
ール(日本石油化学株式会社製)、Exssol(エク
ソン化学株式会社の商品名)などのナフテン系溶剤、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノ−n−ブチルエーテルなどのエーテル系溶剤、3−
メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メ
トキシブチルアセテート、3−メチル−1,3−ブタン
ジオールなどのアルコール系溶剤、N−メチルピロリド
ン、n−オクチルピロリドン、n−ドデシルピロリドン
などのアルキルピロリドン系溶剤、デュポンDBE(デ
ュポン株式会社製)、フタル酸ジトリデシル、アジピン
酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジ
デシル、フタル酸ジアルキル(C10〜C12)、トリ
メリット酸トリノルマルアルキル(C8 〜C10)、
トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル、トリメリッ
ト酸トリアルキル(C9 )、トリメリット酸トリイソ
デシル、アジピン酸ジオレイルなどの多塩基酸エステル
系溶剤、オレイン酸イソブチル、ヤシ脂肪酸メチル、ラ
ウリン酸メチル、パーム脂肪酸メチル、パルミチン酸イ
ソプロピル、ステアリン酸イソトリデシル、ステアリン
酸−2−エチルヘキシル、オレイン酸メチル、オレイン
酸オクチル、オレイン酸ラウリル、オレイン酸デシルな
どの脂肪酸エステル、ハイゾールSAS−296、ハイ
ゾールSAS−LH(日本石油化学株式会社製)など、
米ヌカ油脂肪酸メチルエステル、大豆油脂肪酸メチルエ
ステルなどの植物油脂肪酸エステル、ナタネ油、大豆
油、ヒマシ油、綿実油、コーン油などの植物油を挙げる
ことができるが、これらに限定されるものではなく、ま
た、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題
はない。高沸点溶剤の製剤中の含有量は、1〜60重量
%、好ましくは5〜50重量%がよい。
【0027】本発明の水性懸濁製剤包装物は代かき作業
時以降の水田が湛水状態であればよく水深には関係なく
使用することができる。つまり田植え時のような土壌表
面にわずかな水層が存在するような状態から水田全面に
水深5〜3cmの水を張った状態まで、土壌表面が乾き
きった状態でなければ散布が可能であり、さらに潅漑水
の入水時においても使用できる。田植えと同時に滴下処
理をするような田植え時の水の少ない条件下であっても
よく、処理すれば農薬活性成分はある程度拡散し、その
後の入水によってさらに均一となって十分な除草効果を
発揮することができる。
【0028】また、本発明の水性懸濁製剤包装物は稲の
移植前、田植え時、田植え後の何れの時期においても散
布することができ、湛水直播水稲へも適用が可能であ
る。
【0029】本発明の水性懸濁製剤包装物による散布は
原液をそれ以上の水に希釈することなく用いるが、粒剤
のように水田全面に均一散布する必要はない。散布は本
発明の水性懸濁製剤包装物をそのまま畦畔から手振りす
るか、該包装物を倒立させ細孔を下に向けて持ち滴下す
ればよい。また、潅漑水の流入に際して水田の水の取り
入れ口(水口)で流入水に滴下処理を行い、流入水と共
に水田に流し込んでもよい。
【0030】
【実施例】次に、本発明の湛水下水田の直接散布用水性
懸濁製剤包装物の実施例を挙げるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。なお、実施例中の部は、全て
重量%を示す。
【0031】実施例1 水70.4部に平均重合度が500でケン化度が80.
0〜83.0モル%のポリビニルアルコール(商品名
「クラレポバールPVA−405」株式会社クラレ)2
部およびプロピレングリコール3部を溶解し、これにオ
キサジアゾン原体12部、p−クロロ−メタキシレノー
ル 0.1部およびコロイド性含水ケイ酸アルミニウム
0.5部を加え、ダイノミルKDL型(Willy
A.Bachofen AG製)を用いて粉砕液の平均
粒子径が2μmになるように微粉砕した。
【0032】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液12部を加え、スリーワン
モータ(HEIDON社製)を用いて均一に混合して水
性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤の粘度、SVI値
を表1に示す。ポリエチレンフィルム、紙、ポリエチレ
ンフィルム、アルミ箔、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、ポリエチレンフィルムを順に積層した非透水性
紙を5×6×18cmの立方体に成形し、上面には直径
2.5mmの細孔を6個設けておきこの部分をポリエチ
レンフィルムとアルミ箔を積層した剥離可能なシール材
で覆った容器に上記水性懸濁製剤500mlを充填し、
容器を密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
【0033】実施例2 水70.1部にマーポローズM−25(メトキシ基置換
率27.5〜31.5%のメチルセルロース、松本油脂
製薬株式会社の商品名)2部およびプロピレングリコー
ル3部を溶解し、これにオキサジアゾン原体12部、p
−クロロ−メタキシレノール 0.1部およびコロイド
性含水ケイ酸マグネシウム0.3部を加え、ダイノミル
KDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が2μmになるよ
うに微粉砕した。
【0034】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%ウエランガム水溶液12.5部を加え、スリーワ
ンモータ(HEIDON社製)を用いて均一に混合して
水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤の粘度、SVI
値を表1に示す。実施例1と同じ紙容器に上記の水性懸
濁製剤500mlを充填し、容器を密封して水性懸濁製
剤包装物を得た。
【0035】実施例3 水72.4部にマーポローズ65MP−400(メトキ
シ基置換率27〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換
率4〜7.5%のヒドキシプロピルメチルセルソース
松本油脂製薬株式会社の商品名)2部およびプロピレン
グリコール3部を溶解し、これにオキサジアゾン原体1
2部、p−クロロ−メタキシレノール0.1部および二
酸化ケイ素0.5部を加え、ダイノミルKDL型を用い
て粉砕液の平均粒子径が2μmになるように微粉砕し
た。
【0036】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%ラムザンガム水溶液10部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。この
水性懸濁製剤の粘度、SVI値を表1に示す。実施例1
と同じ紙容器に上記水性懸濁製剤500mlを充填し、
容器を密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
【0037】実施例4 水60.4部にケン化度が87.0〜89.0モル%の
ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバールPVA
−210」株式会社クラレ)1部およびプロピレングリ
コール3部を溶解し、これにテニルクロール原体5部、
p−クロロ−メタキシレノール 0.1部およびコロイ
ド性含水ケイ酸アルミニウム・マグネシウム0.5部を
加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径
が2μmになるように微粉砕した。
【0038】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%カルボキシメチルセルロース(商品名「CMCダ
イセル1170」ダイセル化学工業株式会社)水溶液3
0部を加え、スリーワンモータを用いて均一に混合して
水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤の粘度、SVI
値を表1に示す。実施例1と同じ紙容器に上記水性懸濁
製剤500mlを充填し、容器を密封して水性懸濁製剤
包装物を得た。
【0039】実施例5 水66.7部にマーポローズ60MP−50(メトキシ
基置換率28〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換率
7〜12%のヒドロキシプロピルメチルセルロース、松
本油脂製薬株式会社の商品名)3部およびプロピレング
リコール3部を溶解し、これにあらかじめアルキルベン
ゼン(商品名「ソルベッソ150」エクソン化学株式会
社製)20部にフェノチオール原体4.2部を溶解させ
た溶液とp−クロロ−メタキシレノール 0.1部およ
びコロイド性含水ケイ酸マグネシウム3部を加え、ダイ
ノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmに
なるように微粉砕し均一な水性懸濁製剤を得た。
【0040】なお、粉砕用メディアとしては直径1.5
〜2.0mmの硬質ガラスビーズを用いた。この水性懸
濁製剤の粘度、SVI値を表1に示す。実施例1と同じ
紙容器に上記水性懸濁製剤500mlを充填し、容器を
密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
【0041】実施例6 水56.9部に平均重合度が500でケン化度が72.
5〜74.5モル%のポリビニルアルコール(商品名
「クラレポバールPVA−505」株式会社クラレ)2
部およびプロピレングリコール3部を溶解し、これにテ
ニルクロール原体5部、p−クロロ−メタキシレノール
0.1部および流動パラフィン8部を加え、ダイノミ
ルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が2μmになる
ように微粉砕した。
【0042】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に10%リン酸デンプン水溶液25部を加え、スリーワ
ンモータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
この水性懸濁製剤の粘度、SVI値を表1に示す。実施
例1と同じ紙容器に上記水性懸濁製剤500mlを充填
し、容器を密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
【0043】比較例1 実施例6の水を57.9部とし、10%リン酸デンプン
水溶液25部に代えて5%カルボキシメチルセルロース
(商品名「CMCダイセル1590」 ダイセル化学工
業株式会社)水溶液24部とした以外は実施例6と同じ
組成および操作により水性懸濁製剤を得た。この水性懸
濁製剤の粘度、SVI値を表1に示す。実施例1と同じ
紙容器に上記水性懸濁製剤500mlを充填し、容器を
密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
【0044】比較例2 水79.9部にマーポローズ65MP−400(メトキ
シ基置換率27〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換
率4〜7.5%のヒドキシプロピルメチルセルソース
松本油脂製薬株式会社の商品名)2部およびプロピレン
グリコール3部を溶解し、これにオキサジアゾン原体1
2部、p−クロロ−メタキシレノール0.1部およびコ
ロイド性含水ケイ酸マグネシウム3部を加え、ダイノミ
ルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになる
ように微粉砕し均一な水性懸濁製剤を得た。
【0045】なお、粉砕用メディアとしては直径1.5
〜2.0mmの硬質ガラスビーズを用いた。この水性懸
濁製剤の粘度、SVI値を表1に示す。実施例1と同じ
紙容器に上記水性懸濁製剤500mlを充填し、容器を
密封して水性懸濁製剤包装物を得た。
【0046】比較例3 実施例2の水を57.6部とし、2%ウエランガム水溶
液12.5部を25部とした以外は実施例2と同じ組成
および操作により水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製
剤の粘度、SVI値を表1に示す。実施例1と同じ紙容
器に上記水性懸濁製剤500mlを充填し、容器を密封
して水性懸濁製剤包装物を得た。
【0047】比較例4 水75.7部にケン化度が87.0〜89.0モル%の
ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバールPVA
−210」株式会社クラレ)1部およびプロピレングリ
コール3部を溶解し、これにテニルクロール原体5部と
p−クロロ−メタキシレノール 0.1部およびコロイ
ド性含水ケイ酸アルミニウム0.2部を加え、ダイノミ
ルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が2μmになる
ように微粉砕した。
【0048】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%カルボキシメチルセルロース(商品名「CMCダ
イセル1170」ダイセル化学工業株式会社)水溶液1
5部を加え、スリーワンモータを用いて均一に混合して
水性懸濁製剤を得た。この水性懸濁製剤の粘度、SVI
値を表1に示す。実施例1と同じ紙容器に上記水性懸濁
製剤500mlを充填し、容器を密封して水性懸濁製剤
包装物を得た。
【0049】比較例5〜10 実施例1〜6で得た水性懸濁製剤500mlを500m
l容ポリエチレン製ボトル(重量40g)に入れた。こ
のボトルには直径2mmの細孔を6個設けたポリエチレ
ン製吐出用中栓を設け、ねじ込みキャップを付けて密封
包装した。
【0050】
【発明の効果】本発明の湛水下水田の直接散布用水性懸
濁製剤包装物を実施することにより、次のような作用効
果がもたらされる。第1に保存後も容器の変形がない。
第2に保存後においても粘度の変化が小さく、貯蔵後も
吐出性がよく、均一な滴下散布が可能である。第3に紙
を主成分とする容器であるため、散布後の容器の処分が
容易である。第4に水を分散媒とした製剤であるため、
発火性、引火性などの危険が少なく、人体に対する刺激
性、臭気による環境衛生上の問題がない。第5に代かき
作業時以降の何れの時期においても散布でき、水で希釈
することなく薬剤を容器に入れたまま畦畔より滴下する
か、入水時に水口に滴下して流入水と共に流し込むだけ
でよく、薬剤散布作業が省力化できる。
【0051】次に本発明の水性懸濁製剤包装物の有用性
を試験例により示す。
【0052】実施例に準じて調製した水性懸濁製剤の粘
度とSVI値を次の、の方法により測定した。ま
た、該製剤の貯蔵試験と吐出性試験を次の、の方法
により行った。
【0053】
【試験例】 粘度測定 B型粘度計(株式会社トキメック製、スピンドルNo.
1またはNo.2)を用い、スピンドル回転数12r.
p.m、液温20℃で測定した。その結果は表1〜表2
に示す。
【0054】SVI値測定 応力検出型レオメーター レオマット115(コントラ
バス社製)に水性懸濁製剤を測定システムMS−0また
はMS−125に入れてセットし20分間20℃で静置
した。120秒かけてずり速度(D)を 0sec-1
ら33.3sec-1まで連続的かつ直線的に変化させた
あと引き続き120秒かけてずり速度(D)を33.3
sec-1から0sec-1に連続的かつ直線的に変化させ
てこの間の粘度(η)を測定した。ずり速度(D)に対
して粘度(η)をプロットして作図し、水性懸濁製剤の
粘度曲線を得た。ずり速度(D)を0sec-1から3
3.3sec-1へ上げたときのずり速度3sec-1にお
ける粘度(η1)およびずり速度33sec-1における
粘度(η2)を粘度曲線から求め、次式によりSVI値
を求めた。その結果を表1〜表2に示した。
【0055】
【数1】
【0056】貯蔵試験 実施例及び比較例に準じて得た水性懸濁製剤包装物を4
0℃恒温器で60日間保存した後の該包装物の変形の有
無を目視検査した。また、保存後の水性懸濁製剤を取り
出し粘度を測定した。その結果を表1〜表2に示した。
【0057】吐出性試験 実施例及び比較例に準じて得た貯蔵前の水性懸濁製剤包
装物および40℃の恒温器で60日間貯蔵後の水性懸濁
製剤包装物を散布可能な状態にし、該包装物を50回振
って水性懸濁製剤を吐出させ、10振りごとに吐出重量
を測定してその平均値と標準偏差を求め、次式により変
動係数(CV)で示した。その結果を表1〜表2に示し
た。
【0058】
【数2】
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−87501(JP,A) 特開 平6−9302(JP,A) 特開 平1−268604(JP,A) 特開 平1−268603(JP,A) 特開 平1−175902(JP,A) 特開 昭52−66633(JP,A) 特開 平8−140552(JP,A) 特開 平5−163106(JP,A) 日本農薬学会農薬製剤施用法研究会, 農薬の製材技術と基礎,社団法人日本植 物防疫協会,1992年 4月30日,第180 〜181頁 Ibrahim,N.I.,”Col loidal microcrysta lline cellilose as a thickner in flo wables”,ASTM Spec. Tech. Pbl.,1993年,N o.1146,pp.116−132 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)農薬活性成分0.1〜60重量%(b)
    ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロー
    ス、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
    ロースあるいはカルボキシメチルセルロースから選ばれ
    る1種または2種以上の保護コロイド剤0.5〜15重
    量%、 (c) キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガ
    ム、リン酸デンプン、コロイド性含水ケイ酸アルミニウ
    ム、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム・マグネシウ
    ム、コロイド性含水ケイ酸マグネシウムあるいは二酸化
    ケイ素から選ばれる1種または2種以上の増粘剤0.1
    〜10重量%および(d)30〜95重量%よりなり、
    20℃における粘度が200〜1000mPa・sであ
    り、かつSVI値が2〜10である水性懸濁製剤を非透
    水性紙製の成型容器に充してなることを特徴とする、水
    性懸濁製剤包装物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の水性懸濁製剤に高沸点溶
    剤を添加してなることを特徴とする、水性懸濁製剤包装
    物。
  3. 【請求項3】請求項1および請求項2に記載の包装物に
    設けた細孔より水性懸濁製剤を直接湛水下水田に滴下す
    ることを特徴とする、散布方法。
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