JP3270824B2 - 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤 - Google Patents

湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤

Info

Publication number
JP3270824B2
JP3270824B2 JP03794198A JP3794198A JP3270824B2 JP 3270824 B2 JP3270824 B2 JP 3270824B2 JP 03794198 A JP03794198 A JP 03794198A JP 3794198 A JP3794198 A JP 3794198A JP 3270824 B2 JP3270824 B2 JP 3270824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
water
trade name
aqueous suspension
manufactured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03794198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11158006A (ja
Inventor
佳彦 鍋谷
裕一 黒津
正樹 秋山
伸二 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokko Chemical Industry Co Ltd filed Critical Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP03794198A priority Critical patent/JP3270824B2/ja
Publication of JPH11158006A publication Critical patent/JPH11158006A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3270824B2 publication Critical patent/JP3270824B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製剤を水で希釈す
ることなく容器からそのまま水田に滴下することにより
散布でき、稲の移植前処理、移植同時処理、移植後処理
のできる湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】これまで、除草活性成分を水に懸濁して
分散させた水性懸濁製剤についてはいくつか知られてい
る。例えば、水溶解度が100ppm(25℃)以下の
除草剤原体を界面活性剤を用いて水に懸濁分散させた水
性懸濁製剤に関するもの(特公平7−47521号公
報)、10μm以下の微細な水難溶性除草活性成分を水
に懸濁させ粘度が180〜500センチポイズ(20
℃)、初期の水面拡展速度が4.0cm/sec(20
℃)以上、表面張力が25.0〜31.0dyne/c
m(25℃)の物理性を有する水懸濁水田用除草剤に関
するもの(特開昭62−87501号公報)、平均粒子
径が0.5〜5.0μm、水溶解度が100ppm(2
5℃)以下の除草活性化合物を界面活性剤を用いて水に
懸濁させ、表面張力が36〜65dyne/cm(25
℃)の物理性を有する除草用水性懸濁製剤に関するもの
(特公平7−47522号公報)、除草活性化合物と界
面活性剤、水からなり表面張力が35〜65dyne/
cm(25℃)の物理性を有する除草用水性懸濁製剤に
関するもの(特開昭62−289502号公報)、疎水
性除草成分(ブタミホス)とポリビニルアルコールまた
はアラビアガム、それに増粘剤、水よりなる水中油型懸
濁状除草組成物に関するもの(特開昭55−12470
8号公報)、融点が38〜110℃のペースト状あるい
は固体の水不溶性殺生剤、ポリビニルアルコール、水溶
性増粘剤および水よりなる水性懸濁状殺生剤組成物に関
するもの(特開昭61−126001号公報)などがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水を分散媒とした湛水
下水田の直接散布用水性懸濁製剤は、薬剤散布時に、水
で希釈することなく容器からそのまま田面水に滴下でき
るため、安全性、経済性、省力化などの点で優れた剤型
である。しかし、これまでの湛水下水田の直接散布用水
性懸濁製剤は、長期貯蔵中に分散質が沈降したり、田面
水中での除草活性成分の拡散が不充分なため、自然環
境、特に風により水田の局所に吹き寄せられた部分で水
稲に薬害が発生したり、除草効果が変動したりした。ま
た、除草活性成分の到達性も不充分なため、畦畔から散
布しても水田中央部での除草効果の低下がみられ、大型
水田では畦畔からの滴下に加えて水田内に入って散布す
る必要があった。さらに、製剤処方中に非イオン界面活
性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤などの
界面活性剤を含むため、散布時、稲体へ薬剤が付着しや
すく薬害を発生するなどの問題を生じやすかった。
【0004】従って、従来の湛水下水田への直接散布用
水性懸濁剤に代わって製剤安定性、散布時における除草
活性成分の水中拡散性および到達性が優れ、稲体に対し
て薬害のない水性懸濁製剤の開発が望まれており、本発
明はこれらの要望に合致した湛水下水田の直接散布用水
性懸濁製剤を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、良
好なる製剤安定性と水中拡散性および到達性の改善、薬
剤の稲体への付着を防ぎ薬害を防ぐことを目的とし鋭意
研究した。その結果、20℃の水に対する溶解度が10
0ppm以下の除草活性成分と、保護コロイド剤、高沸
点溶剤および水よりなる水性懸濁製剤がこれらの目的に
対し優れた効果を示すことを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】また、本発明の保護コロイド剤(ポリビニ
ールアルコールを除く)として水溶性セルロースエーテ
ルを使用することにより、製剤安定性、水中拡散性およ
び到達性の良好な湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
を見いだした。すなわち、第1の本発明の要旨とすると
ころは、20℃の水に対する溶解度が100ppm以下
である除草活性成分と保護コロイド剤(ポリビニールア
ルコールを除く)、高沸点溶剤および水よりなることを
特徴とする、湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤にあ
る。
【0007】本発明において使用しうる除草活性成分と
は、20℃の水に対する溶解度が100ppm以下の除
草活性成分であればよく、1種または2種以上を併用し
ても何ら問題はない。
【0008】このような除草活性成分として、例えば、
MCPB、フェノチオール、クロメプロップ、ナプロア
ニド、CNP、クロメトキシニル、ビフェノックス、ベ
ンチオカーブ、エスプロカルブ、ジメピペレート、ブタ
クロール、プレチラクロール、テニルクロール、ブロモ
ブチド、メフェナセット、ダイムロン、ベンスルフロン
メチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロン、
ジメタメトリン、オキサジアゾン、ピラゾレート、ピラ
ゾキシフェン、ベンゾフェナップ、ジチオピル、ピペロ
ホス、ACN、シンメチリン、ピリブチカルブ、1H−
ピラゾールー5ースルフォンアマイド,Nー(((4,
6−ジメトキシピリミジンー2ーイル)アミノカルボニ
ル))ー1ーメチルー4ー(2ーメチルー2Hーテトラ
ゾールー5ーイル)(アジムスルフロン)、 1ー
{[oー(シクロプロピルカルボニル)フェニル]スル
ファモイル}ー3ー(4,6ージメトキシー2ーピリミ
ジニル)尿素(AC−140)、1ー(2ークロロベン
ジル)ー3ー(α,α−ジメチルーベンジル)ウレア
(JC−940)、3ー(4,6ージメトキシー1,
3,5−トリアジンー2ーイル)ー1ー[2ー(2ーメ
トキシエトキシ)フェニルスルホニル]ーウレア(シノ
スルフロン)、3ー(4,6−ジメトキシピリミジンー
2ーイル)ー1ー(2ーエトキシフェノキシスルホニ
ル)ウレア(エトキシスルフロン)、3ー[4−クロロ
−5−(シクロペンチルオキシ)ー2ーフルオロフェニ
ル]ー5ーイソプロピリデンーオキサゾリジンー2,4
−ジオン(KPP−314)、ブチル(R)−2−[4
−(4−シアノ−2−フルオロフェノキシ)フェノキ
シ]プロピオネ−ト(シハロホップブチル)、N,N−
ジエチル−3−メシチルスルホニル−1H−1,2,4
−トリアゾ−ル−1−カルボキサミド(CH−90
0)、S−(N−(4−クロロフェニル)−N−イソプ
ロピルカルバモイルメチル)−O,O−ジメチルジチオ
フォスファ−ト(アニロホス)、メチル=2−[(4,
6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]−6−
[1−(メトキシイミノ)エチル]ベンゾエ−ト(KU
H−920)、2−[2−(3−クロロフェニル)−
2,3−エポキシプロピル]−2−エチルインダン−
1,3−ジオン(MK−243)、4−(2−クロロフ
ェニル)−N−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−N
−エチル−5−オキソ−1H−テトラゾ−ル−1−カル
ボキシアミド(NBA−061)、3−[1−(3,5
−ジクロルフェニル)−1−メチルエチル]−2,3−
ジヒドロ−6−メチル−5−フェニル−4H−1,3−
オキサジン−4−オン(MY−100)、3−[2,4
−ジクロル−5−(2−プロポニルオキシ)フェニル]
−5−1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−オキサ
ジアゾ−ル−2(3H)−オン(オキサジアルギル)な
どがある。
【0009】なお、これらの化合物名は「農薬ハンドブ
ック1994年版」(社団法人 日本植物防疫協会発
行)に記載の一般名等である。
【0010】これらの、除草活性成分の製剤中の含有量
は除草活性成分の種類によって任意に変えることができ
るが、製剤中に0.1〜60重量%の範囲で添加すれば
よい。
【0011】本発明に使用できる保護コロイド剤(ポリ
ビニールアルコールを除く)とは、例えば、アラビアガ
ム、ゼラチン、アルブミンのほか、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロースなどの水溶性セルロースエーテ
ル、水溶性大豆多糖類(商品名ソヤファイブ)、アルギ
ン酸ナトリウムなどが挙げられるが、これらに限定され
るものではなく、また、これらの1種または2種以上を
併用しても何ら問題ない。
【0012】陰イオン性の水溶性セルロースエーテルの
場合は、製剤中や田面水中に金属塩や有機電解質が多量
に含まれるとき、これらの塩との交換がおきて保存中に
製剤が不可逆的なゲルとなったり、湛水下水田に施用し
たとき、液滴がゲル化して拡散しなくなるなどの問題が
ある。このような場合、メチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースなどの非イオン性水
溶性セルロースエーテルが好ましい。
【0013】保護コロイド剤(ポリビニールアルコール
を除く)の製剤中の含有量は、0.1〜20重量%、好
ましくは0.5〜15重量%である。
【0014】本発明に使用できる水溶性セルロースエー
テルとしては、セルロース中に含まれる1つのグルコー
ス残基中の3個のOH基のうち約2個がメトキシ基で置
換され、その分子中にメトキシ基を27〜32重量%含
有しているメチルセルロース、あるいはメチルセルロー
スのメトキシ基の一部が更にヒドロキシプロポキシ基で
置換されたヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げ
られる。例えば、メチルセルロースとして松本油脂製薬
株式会社製の商品名「マーポローズM」(メトキシ基置
換率27.5〜31.5%、熱ゲル化温度50〜55
℃)、信越化学工業株式会社製の商品名「メトローズS
M」(メトキシ基置換率27.5〜31.5%、熱ゲル
化温度約52℃)などがあり、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースとして松本油脂製薬株式会社製の商品名
「マーポローズ60MP」(メトキシ基置換率28〜3
0%、ヒドロキシプロポキシ基置換率7〜12%、熱ゲ
ル化温度58〜64℃)、商品名「マーポローズ65M
P」(メトキシ基置換率27〜30%、ヒドロキシプロ
ポキシ基置換率4〜7.5%、熱ゲル化温度62〜68
℃)、商品名「マーポローズ90MP」(メトキシ基置
換率19〜25%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜
12%、熱ゲル化温度70〜90℃)、商品名「マーポ
ローズMP」(メトキシ基置換率16.5〜20%、ヒ
ドロキシプロポキシ基置換率23〜32%、熱ゲル化温
度60〜70℃)などが挙げられる。
【0015】また、これら以外の本発明で使用できる水
溶性セルロースエーテルとしては次のものが挙げられ
る。すなわち、セルロースに酸化エチレンを反応させて
得られるヒドロキシエチルセルロース、セルロースに酸
化プロピレンを反応させて得られるヒドロキシプロピル
セルロース、セルロースに苛性ソーダを反応させて得ら
れたアルカリセルロースにモノクロル酢酸を反応させ、
セルロースの水酸基の一部をカルボキシル基で置換した
カルボキシメチルセルロースなどである。これら水溶性
セルロースの市販品は、例えばヒドロキシエチルセルロ
ースとして、HECダイセル(ダイセル化学工業株式会
社製の商品名)、フジヘック(フジケミカル株式会社製
の商品名)、NATROSOL(日商岩井株式会社製の
商品名)などがあり、ヒドロキシプロピルセルロースと
しては、日曹HPC(日本曹達株式会社製の商品名)な
どがあり、カルボキシメチルセルロースとしては、サン
ローズ(日本製紙株式会社製の商品名)、CMCニッポ
ン(日本CMC株式会社製の商品名)、セロゲン(第一
工業製薬株式会社製の商品名)、CMCダイセル(ダイ
セル化学工業株式会社製の商品名)などが挙げられる。
水溶性セルロースはこれらに限定されるものではなく、
また、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問
題ない。
【0016】本発明に使用できる高沸点溶剤としては、
例えば、ソルベッソ150(エクソン化学株式会社製の
商品名)、ハイゾールE、ハイゾールF(日本石油化学
株式会社製の商品名)、カクタスソルベントP100、
カクタスソルベントP150、カクタスソルベントP1
87、カクタスソルベントP200(日本鉱業株式会社
製の商品名)、アルケン56N、アルケン60NH、ア
ルケンL(日本石油化学株式会社製の商品名)などのア
ルキルベンゼン系溶剤、カクタスソルベント220、カ
クタスソルベントP240(日本鉱業株式会社製の商品
名)、ソルベッソ200(エクソン化学株式会社製の商
品名)、精製メチルナフタレン(住金化工株式会社
製)、ジイソプロピルナフタレンなどのアルキルナフタ
レン系溶剤、イソパラフィン、流動パラフィン、n−パ
ラフィンなどのパラフィン系溶剤、ナフテゾール(日本
石油化学株式会社製)、Exssol(エクソン化学株
式会社製の商品名)などのナフテン系溶剤、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n
−ブチルエーテルなどのエーテル系溶剤、3−メチル−
3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブ
チルアセテート、3−メチル−1,3−ブタンジオール
などのアルコール系溶剤、N−メチルピロリドン、n−
オクチルピロリドン、n−ドデシルピロリドンなどのア
ルキルピロリドン系溶剤、デュポンDBE(デュポン株
式会社製の商品名)、フタル酸ジトリデシル、アジピン
酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジ
デシル、フタル酸ジアルキル(C10〜C12)、トリメリ
ット酸トリノルマルアルキル(C8〜C10)、トリメリ
ット酸トリ−2−エチルヘキシル、トリメリット酸トリ
アルキル(C9)、トリメリット酸トリイソデシル、ア
ジピン酸ジオレイルなどの多塩基酸エステル系溶剤、オ
レイン酸イソブチル、ヤシ脂肪酸メチル、ラウリン酸メ
チル、パーム脂肪酸メチル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸イソトリデシル、ステアリン酸−2−
エチルヘキシル、オレイン酸メチル、オレイン酸オクチ
ル、オレイン酸ラウリル、オレイン酸デシルなどの脂肪
酸エステル、1−フェニル−1−キシリルエタン等のジ
アリルエタン又はトリアリルジエタンを基本骨格とする
芳香族系炭化水素溶剤[ハイゾールSAS−296、ハ
イゾールSAS−LH(日本石油化学株式会社製の商品
名)]など、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル、大豆油脂
肪酸メチルエステルなどの植物油脂肪酸エステル、ナタ
ネ油、大豆油、ヒマシ油、綿実油、コーン油などの植物
油を挙げることができるが、これらに限定されるもので
はなく、また、これらの1種または2種以上を併用して
も何ら問題はない。
【0017】高沸点溶剤の製剤中の含有量は、1〜60
重量%、好ましくは5〜50重量%がよい。
【0018】また、必要に応じて助剤として、例えば増
粘剤、消泡剤、凍結防止剤、防腐防バイ剤、除草活性成
分の安定化剤などを用いることができる。
【0019】増粘剤としては、一般に使用されるもので
あればよく、例えば、キサンタンガム、トラガントガ
ム、カゼイン、デキストリン、コロイド性含水ケイ酸ア
ルミニウム、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム、コロ
イド性含水ケイ酸アルミニウムマグネシウムなどが挙げ
られるが、これらに限定されるものではなく、これらの
1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0020】また、消泡剤としては、シリコン系、脂肪
酸系物質など、凍結防止剤としてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリンなど、防腐防バ
イ剤としては、ソルビン酸カリウム、p−クロロ−メタ
キシレノール、p−オキシ安息香酸ブチルなど、除草活
性成分の安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止
剤、結晶析出防止剤などを添加してもよいが、ここに例
示した補助剤に限定されるものではない。
【0021】本発明の水性懸濁製剤は、代かき作業時以
降の水田が湛水状態であれば水深には関係なく使用する
ことができる。つまり田植え時のような土壌表面にわず
かな水層が存在するような状態から、水田全面に水深3
〜5cmの水を張った状態まで、土壌表面が乾ききった
状態でなければ散布が可能である。さらに潅漑水の入水
時においても使用できる。田植えと同時に滴下処理をす
るような田植え時の水の少ない条件下であってもよく、
処理すれば除草活性成分はある程度拡散し、その後の入
水によってさらに均一となり、十分な除草効果を発揮す
ることができる。
【0022】また、稲の移植前、移植時、移植後の何れ
の時期においても散布することができる。さらに湛水直
播水稲へも適用が可能である。
【0023】本発明の水性懸濁製剤の散布は、原液をそ
れ以上の水に希釈することなく用いるか、あるいは少量
の水を用いて2〜5倍の高濃度希釈液とし、水田に滴下
処理を行えばよく、粒剤のように水田全面に均一散布す
る必要はない。また散布の方法は原液または高濃度希釈
液、例えば500ml容量のプラスチック製を容器に入
れて手振りするか、または加圧式散布機を用いて噴射ま
たは噴霧すればよい。さらに近年普及しているRCヘリ
コプターからの空中散布または滴下も可能である。ま
た、潅漑水の流入に際して水田の水の取り入れ口(水
口)で流入水に滴下処理を行い、流入水と共に水田に流
し込んでもよい。
【0024】本発明の水性懸濁製剤の単位面積当たりの
施用量は特に制限はないが、散布作業労力及び経済効率
の面より原液散布の場合は、10アール当たり0.05
リットルから2リットルの範囲であり、好ましくは0.
1リットルから1.5リットルの範囲である。また、高
濃度希釈液(2倍〜5倍)での散布の場合は、10アー
ル当たり0.1リットルから6リットル、好ましくは
0.2リットルから5リットルである。
【0025】
【実施例】次に、本発明の湛水下水田の直接散布用水性
懸濁製剤の実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0026】なお、実施例中の部は、すべて重量%を示
す。
【0027】実施例1 水52部にアラビヤガム(商品名「アラビアゴムHP粉
末」五協産業株式会社製) 5部を溶解し、ビフェノッ
クス原体21部とプロピレングリコール 3部を加えて
混合した後、オレイン酸イソブチル(商品名「ビニサイ
ザー30」花王株式会社製)15部を加えダイノミルK
DL型(Willy A.Bachofen AG製の商
品名)を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるよう
に微粉砕した。
【0028】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモ
ータ(HEIDON社製の商品名)を用いて均一に混合
して水性懸濁製剤を得た。
【0029】実施例2 水58部にカルボキシメチルセルロースナトリウム(商
品名「CMCダイセル1130」ダイセル化学工業株式
会社製)6部を溶解し、あらかじめJet−O−miz
er(セイシン企業株式会社製の商品名)を用い平均粒
子径4μmに微粉砕したCNP原体27部とn−パラフ
ィン(商品名「ノルマルパラフィンM」日本石油化学株
式会社製)5部および2%キサンタンガム水溶液4部を
加え、スリーワンモータを用いて混合した後、TKオー
トホモミキサー(日本特殊機化工業株式会社製の商品
名)を用い、6000rpmで30分間撹拌して均一な
水性懸濁製剤を得た。
【0030】実施例3 水48.8部に水溶性大豆多糖類(商品名「ソヤファイ
ブ−S−DN」不二製油株式会社製)10部を溶解し、
あらかじめアルキルベンゼン(商品名「ソルベッソ15
0」エクソン化学株式会社製)30部とフェノチオール
原体4.2部とを相溶させた液およびプロピレングリコ
ール 3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液
の平均粒子径が2μmになるように微粉砕した。このと
き粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら
粉砕を行った。
【0031】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0032】実施例4 水53部にメチルセルロース[商品名「マーポローズM
−25」(メトキシ基置換率27.5〜31.5%)松
本油脂株式会社製]4部を溶解し、ビフェノックス原体
21部とプロピレングリコール3部を加えて混合した
後、オレイン酸イソブチル(商品名「ビニサイザー3
0」花王株式会社製)15部を、ダイノミルKDL型を
用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるように微粉砕
した。
【0033】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0034】実施例5 水53部にヒドロキシプロピルメチルセルロース[商品
名「マーポローズ90MP−4000」(メトキシ基置
換率19〜25%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜
12%)松本油脂株式会社製]4部を溶解し、ビフェノ
ックス原体21部とプロピレングリコール3部を加えて
混合した後、イソパラフィン(商品名「アイソゾール3
00」日本石油化学株式会社製)15部を、ダイノミル
KDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるよ
うに微粉砕した。
【0035】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0036】実施例6 水63部にヒドロキシプロピルメチルセルロース[商品
名「マーポローズ65MP−400」(メトキシ基置換
率27〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜
7.5%)松本油脂株式会社製]2部を溶解し、あらか
じめJet−O−mizerを用い平均粒子径4μmに
微粉砕したCNP原体27部とn−パラフィン(商品名
「ノルマルパラフィンL」日本石油化学株式会社製)5
部および2%キサンタンガム水溶液3部を加え、スリー
ワンモータを用いて混合した後、TKオートホモミキサ
ーを用い、5000rpmで20分間撹拌して均一な水
性懸濁製剤を得た。
【0037】実施例7 水63部にメチルセルロース[商品名「マーポローズM
−400」(メトキシ基置換率27.5〜31.5%)
松本油脂株式会社製]2部を溶解し、あらかじめJet
−O−mizerを用い平均粒子径4μmに微粉砕した
CNP原体27部と大豆油脂肪酸メチルエステル5部お
よび2%キサンタンガム水溶液3部を加え、スリーワン
モータを用いて混合した後、TKオートホモミキサーを
用い、5000rpmで20分間撹拌して均一な水性懸
濁製剤を得た。
【0038】実施例8 水56.8部にヒドロキシプロピルメチルセルロース
[商品名「マーポローズ60MP−50」(メトキシ基
置換率28〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換率7
〜12%)松本油脂株式会社製]3部を溶解し、あらか
じめアルキルベンゼン(商品名「ソルベッソ150」エ
クソン化学株式会社製)30部とフェノチオール原体
4.2部とを相溶させた液およびプロピレングリコール
3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平均
粒子径が3μmになるように微粉砕した。このとき粉砕
液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を
行った。
【0039】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液3部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0040】実施例9 水58.8部にメチルセルロース[商品名「マーポロー
ズM−400」(メトキシ基置換率27.5〜31.5
%)松本油脂株式会社製]1部を溶解し、あらかじめメ
チルナフタレン(商品名「カワカゾール」川崎化成工業
株式会社製)30部とフェノチオール原体4.2部とを
相溶させた液およびプロピレングリコール3部を加え、
ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μ
mになるように微粉砕した。このとき粉砕液の温度が2
0℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。
【0041】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液3部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0042】実施例10 水55.5部にヒドロキシプロピルセルロース[商品名
「マーポローズ65MP−4000」(メトキシ基置換
率27〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜
7.5%)松本油脂株式会社製]0.5部を溶解し、ビ
フェノックス原体21部とエチレングリコール3部を加
え、さらにフタル酸ジトリデシル(商品名「ビニサイザ
ー20」花王株式会社製)20部を加え、4筒式サンド
グラインダーを用いて粉砕液の平均粒子径が3μmにな
るように微粉砕して均一な水性懸濁製剤を得た。
【0043】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。
【0044】実施例11 水49.5部にヒドロキシプロピルメチルセルロース
[商品名「マーポローズ60MP−4000」(メトキ
シ基置換率28〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換
率7〜12%)松本油脂株式会社製]0.5部を溶解
し、CNP原体27部とエチレングリコール3部を加
え、さらにアジピン酸ジイソブチル(商品名「ビニサイ
ザー40」花王株式会社製)20部を加え、4筒式サン
ドグラインダーを用いて粉砕液の平均粒子径が3μmに
なるように微粉砕して均一な水性懸濁製剤を得た。
【0045】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。
【0046】実施例12 水67.8部にヒドロキシエチルセルロース(商品名
「HECダイセルSP200」ダイセル化学工業株式会
社製)5部を溶解し、あらかじめアルキルベンゼン(商
品名「ソルベッソ150」エクソン化学株式会社製)1
0部とフェノチオール原体4.2部とを相溶させた液お
よびプロピレングリコール5部を加え、ダイノミルKD
L型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるように
微粉砕した。
【0047】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液8部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0048】実施例13 水71.8部にヒドロキシプロピルセルロース(商品名
「日曹HPC−M」日本曹達株式会社製)1部を溶解
し、あらかじめアジピン酸ジイソブチル(商品名「ビニ
サイザー40」花王株式会社製)10部とフェノチオー
ル原体4.2部とを相溶させた液およびプロピレングリ
コール5部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液
の平均粒子径が3μmになるように微粉砕した。
【0049】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液8部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0050】実施例14 水69.8部にカルボキシメチルセルロース(商品名
「CMCダイセル1207」ダイセル化学工業株式会社
製)3部を溶解し、あらかじめジイソプロピルナフタレ
ン(商品名「KMC−113」呉羽化学株式会社製)1
0部とフェノチオール原体4.2部とを相溶させた液お
よびプロピレングリコール5部を加え、ダイノミルKD
L型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるように
微粉砕した。
【0051】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液8部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0052】実施例15 水58部にヒドロキシプロピルセルロース(商品名「日
曹HPC−M」日本曹達株式会社製)3部を溶解し、あ
らかじめJet−O−mizerを用い平均粒子径2μ
mに微粉砕したビフェノックス原体21部、イソパラフ
ィン(商品名「アイソゾール400」日本石油化学工業
株式会社製)10部、プロピレングリコール3部、2%
キサンタンガム水溶液5部を加え、スリーワンモータを
用いて混合した後、TKオートホモミキサーを用い、5
000rpmで20分間撹拌して均一な水性懸濁製剤を
得た。
【0053】実施例16 実施例15 の製剤組成のうち、水溶性セルロースエーテ
ル、高沸点溶剤を表4に示したヒドロキシエチルセルロ
ース(商品名「HECダイセルSP200」ダイセル化
学工業株式会社製)、ヒマシ油(日清精油株式会社製)
にした以外は実施例15に準じて調製し、水性懸濁製剤
を得た。
【0054】実施例17 実施例15 の製剤組成のうち、水溶性セルロースエーテ
ル、高沸点溶剤を表4に示したカルボキシメチルセルロ
ース(商品名「CMCダイセル1220」ダイセル化学
工業株式会社製)、ナフテン(商品名「ナフテゾール
M」日本石油化学株式会社製)とし、水を60部とした
以外は実施例15に準じて調製し、水性懸濁製剤を得
た。
【0055】実施例18 水63部にカルボキシメチルセルロース(商品名「CM
Cダイセル1207」ダイセル化学工業株式会社製)5
部を溶解し、あらかじめ二塩基酸エステル(商品名「デ
ュポンDBE」デュポン株式会社製)8部とプレチラク
ロール原体12部とを相溶させた液およびエチレングリ
コール5部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液
の平均粒子径が3μmになるように微粉砕した。このと
き粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら
粉砕を行った。
【0056】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液7部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0057】実施例19 実施例18 の製剤組成のうち、水溶性セルロースエーテ
ル、高沸点溶剤を表5に示したヒドロキシエチルセルロ
ース(商品名「HECダイセルSP400」ダイセル化
学工業株式会社製)、1−フェニル−1−キシリルエタ
ン(商品名「ハイゾールSAS−296」日本石油化学
株式会社製)とし、水を62部とした以外は実施例18
に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0058】実施例20 実施例18 の製剤組成のうち、水溶性セルロースエーテ
ル、高沸点溶剤を表5に示したヒドロキシプロピルセル
ロース(商品名「日曹HPC−M」日本曹達株式会社
製)、アルキルナフタレン(商品名「ソルベッソ20
0」エクソン化学株式会社製)とし、水を64部とした
以外は実施例18に準じて調製し、水性懸濁製剤を得
た。
【0059】実施例21 水74部にヒドロキシエチルセルロース(商品名「HE
CダイセルEP500」ダイセル化学工業株式会社製)
1部を溶解し、テニルクロール原体5部、フタル酸ジト
リデシル(商品名「ビニサイザー20」花王株式会社
製)5部、プロピレングリコール5部を加え、4筒式サ
ンドグラインダーを用いて粉砕液の平均粒子径が3μm
になるように微粉砕して均一な水性懸濁製剤を得た。。
【0060】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液10部を加え、スリーワン
モータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0061】実施例22 実施例21 の製剤組成のうち、水溶性セルロースエーテ
ル、高沸点溶剤を表5に示したヒドロキシエチルセルロ
ース(商品名「HECダイセルSP200」ダイセル化
学工業株式会社製)、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル
(商品名「RCM−101」日清精油株式会社製)と
し、水を73部とした以外は実施例21に準じて調製
し、水性懸濁製剤を得た。
【0062】実施例23 実施例21 の製剤組成のうち、水溶性セルロースエーテ
ル、高沸点溶剤を表5に示したカルボキシメチルセルロ
ース(商品名「CMCダイセル1120」ダイセル化学
工業株式会社製)、流動パラフィン(商品名「流動パラ
フィン70−S」中央化成株式会社製)とした以外は
施例21に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0063】比較例1 水53部に界面活性剤としてリグニンスルホン酸ナトリ
ウム塩(商品名「ソルポール9047K」東邦化学工業
株式会社製)2部を溶解し、ビフェノックス原体21部
とプロピレングリコール 3部を加えて混合し、さらに
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェ
ート(商品名「ソルポール9838P」東邦化学工業株
式会社製)2部とオレイン酸イソブチル15部をあらか
じめ相溶させた液を加えてダイノミルKDL型を用いて
粉砕液の平均粒子径が3μmになるように微粉砕した。
【0064】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0065】比較例2 実施例2のカルボキシメチルセルロースナトリウムにか
えて界面活性剤としてポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル(商品名「エマルゲン PI−20T」花王
株式会社製)2部を用い、水を62部にした以外は実施
例2と同じ組成物と操作により、均一な水性懸濁製剤を
得た。
【0066】比較例3 実施例3の水溶性大豆多糖類にかえて界面活性剤として
ポリオキシエチレンスチレン化フェノールエーテルホス
フェート(商品名「SOPROPHOR FL」ローヌ
・プーラン社製)3部を用い、水を55.8部にした以
外は実施例3と同じ組成物と操作により、均一な水性懸
濁製剤を得た。
【0067】比較例4水50部にジオクチルスルホサクシネート(商品名「ア
エロ−ルCT−1L」東邦化学工業株式会社製)3部を
溶解し、ビフェノックス原体21部とエチレングリコー
ル 3部を加えて混合し、さらにフタル酸ジトリデシル
(商品名 「ビニサイザー20」花王株式会社製)20
部を加えて4筒式サンドグラインダー(アイメックス株
式会社製)を用いて粉砕液の平均粒子径が2μmになる
ように微粉砕した。
【0068】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液3部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0069】比較例5 水51部に界面活性剤としてリグニンスルホン酸ナトリ
ウム塩(商品名「ソルポール9047K」東邦化学工業
株式会社製)2部を溶解し、ビフェノックス原体21部
とプロピレングリコール 3部を加え、さらにポリオキ
シエチレンキャスターオイル2部(商品名「ソルポール
CA30」東邦化学工業株式会社製)とオレイン酸イソ
ブチル(商品名「ビニサイザー30」花王株式会社製)
15部をあらかじめ相溶させた液を加えて、ダイノミル
KDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるよ
うに微粉砕した。
【0070】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液6部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0071】比較例6 比較例5の製剤組成のうち、高沸点溶剤を表3に示した
イソパラフィン(商品名「アイソゾール400」日本石
油化学株式会社製)にした以外は比較例5に準じて調製
し、水性懸濁製剤を得た。
【0072】比較例7 比較例5の製剤組成のうち、除草活性成分と高沸点溶剤
を表3に示したナフテン(商品名「ナフテゾールM」日
本石油化学株式会社製)にし、水を45部とした以外は
比較例5に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0073】比較例8水62部にポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル(商品名「ソルポールOP−10」東邦化学工業株式
会社製)2部を溶解し、あらかじめJet−O−miz
er(セイシン企業株式会社製)を用い平均粒子径4μ
mに微粉砕したCNP原体27部とn−パラフィン(商
品名「ノルマルパラフィンL」日本石油 化学株式会社
製)5部および2%キサンタンガム水溶液4部を加え、
スリーワンモータを用いて混合した後、TKオートホモ
ミキサーを用い、5000rpmで20分間撹拌して均
一な水性懸濁製剤を得た。
【0074】比較例9水62部にポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル(商品名「ソルポールOP−10」東邦化学工業株式
会社製)2部を溶解し、あらかじめJet−O−miz
erを用い平均粒子径4μmに微粉砕したCNP原体2
7部とイソパラフィン(商品名「アイソゾール200」
日本石油化学株式会社製)5部および2%キサンタンガ
ム水溶液4部を加え、スリーワンモータを用いて混合し
た後、TKオートホモミキサーを用い、5000rpm
で20分間撹拌して均一な水性懸濁製剤を得た。
【0075】比較例10水68部にポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル(商品名「ソルポールOP−10」東邦化学工業株式
会社製)2部を溶解し、あらかじめJet−O−miz
erを用い平均粒子径4μmに微粉砕したビフェノック
ス原体21部と大豆油脂肪酸メチルエステル5部および
2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモー
タを用いて混合した後、TKオートホモミキサーを用
い、5000rpmで20分間撹拌して均一な水性懸濁
製剤を得た。
【0076】比較例11水53.8部にポリオキシエチレントリスチリルフェニ
ルエーテル(商品名「SOPROPHOR BSU」ロ
ーヌ・プーラン社製)3部を溶解し、あらかじめアルキ
ルベンゼン(商品名「ソルベッソ150」エクソン化学
株式会社製)30部とフェノチオール原体4.2部と相
溶させた液およびプロピレングリコール3部を加え、ダ
イノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μm
になるように微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20
℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。
【0077】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液6部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0078】比較例12水53.8部にポリオキシエチレントリスチリルフェニ
ルエーテル(商品名「SOPROPHOR BSU」ロ
ーヌ・プーラン社製)3部を溶解し、あらかじめメチル
ナフタレン(商品名「カワカゾール」川崎化成工業株式
会社製)30部とフェノチオール原体4.2部と相溶さ
せた液およびプロピレングリコール 3部を加え、ダイ
ノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmに
なるように微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃
を超えないように冷却しながら粉砕を行った。
【0079】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液6部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0080】比較例13水53.8部にポリオキシエチレントリスチリルフェニ
ルエーテル(商品名「SOPROPHOR BSU」ロ
ーヌ・プーラン社製)3部を溶解し、あらかじめアルキ
ルベンゼン(商品名「ソルベッソ150」エクソン化学
株式会社製)10部とイソパラフィン(商品名「アイソ
ゾール400」日本石油化学株式会社製)20部とフェ
ノチオール原体4.2部と相溶させた液およびプロピレ
ングリコール 3部を加え、ダイノミルKDL型を用い
て粉砕液の平均粒子径が3μmになるように微粉砕し
た。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷
却しながら粉砕を行った。
【0081】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを 用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液6部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0082】比較例14水49部にアルキルフェノールエチレンオキサイド・プ
ロピレンオキサイドブロックコポリマー(商品名「SO
PROPHOR 497/P」ローヌ・プーラン社製)
4部を溶解し、ビフェノックス原体21部とエチレング
リコール 3部を加え、さらにフタル酸ジトリデシル
(商品名「ビニサイザー20」花王株式会社製)20部
を加えて、4筒式サンドグラインダーを用いて粉砕液の
平均粒子径が3μmになるように微粉砕した。
【0083】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液3部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0084】比較例15水43部にアルキルフェノールエチレンオキサイド・プ
ロピレンオキサイドブロックコポリマー(商品名「SO
PROPHOR 497/P」ローヌ・プーラン社製)
4部を溶解し、CNP原体27部とエチレングリコール
3部を加え、さらにオレイン酸メチル(商品名「エキ
セパールM−OL」花王株式会社製)20部を加えて、
4筒式サンドグラインダーを用いて粉砕液の平均粒子径
が3μmになるように微粉砕した。
【0085】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液3部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0086】比較例16水65.8部にアルキルフェノールエチレンオキサイド
・プロピレンオキサイ ドブロックコポリマー(商品名
「SOPROPHOR 497/P」ローヌ・プーラン
社製)4部を溶解し、あらかじめアジピン酸イソブチル
(商品名「ビニサイザー40」花王株式会社製)20部
とフェノチオール原体4.2部と相溶させた液およびエ
チレングリコール 3部を加え、ダイノミルKDL型を
用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるように微粉砕
した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように
冷却しながら粉砕を行った。
【0087】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液3部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0088】比較例17 水53部に界面活性剤としてリグニンスルホン酸ナトリ
ウム塩(商品名「ソルポール9047K」東邦化学工業
株式会社製)2部を溶解し、ビフェノックス原体21部
とプロピレングリコール 3部を加え、ポリオキシエチ
レントリスチリルフェニルエーテルホスフェート(商品
名「ソルポール7678」東邦化学工業株式会社製)2
部とオレイン酸イソブチル15部をあらかじめ相溶させ
た液を加えて、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平
均粒子径が3μmになるように微粉砕した。
【0089】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0090】比較例18 比較例17の製剤組成のうち、高沸点溶剤を表6に示し
たイソパラフィン(商品名「アイソゾール300」日本
石油化学株式会社製)にした以外は比較例17に準じて
調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0091】比較例19実施例6 のヒドロキシプロピルメチルセルロースにかえ
て界面活性剤としてポリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテル(商品名「ソルポールOP−14」東邦化学
工業株式会社製)2部を用いた以外は実施例6と同じ組
成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得た。
【0092】比較例20実施例7 のメチルセルロースにかえて界面活性剤として
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(商品名
「ソルポールOP−14」東邦化学工業株式会社製)2
部を用いた以外は実施例7と同じ組成物と操作により均
一な水性懸濁製剤を得た。
【0093】比較例21実施例8 のヒドロキシプロピルメチルセルロースにかえ
て界面活性剤としてポリオキシエチレントリスチリルフ
ェニルエーテル(商品名「SOPROPHORS/2
5」ローヌ・プーラン社製)3部を用いた以外は実施例
8と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得
た。
【0094】比較例22実施例9 のメチルセルロースにかえて界面活性剤として
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(商
品名「SOPROPHOR S/25」ローヌ・プーラ
ン社製)3部を用い、水を56.8部とした以外は実施
例9と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得
た。
【0095】比較例23実施例10 のヒドロキシプロピルメチルセルロースにか
えて界面活性剤としてアルキルフェノールエチレンオキ
サイド・プロピレンオキサイドブロックコポリマー(商
品名「SOPROPHOR 805/P」ローヌ・プー
ラン社製)0.5部を用いた以外は実施例10と同じ組
成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得た。
【0096】比較例24実施例11 のヒドロキシプロピルメチルセルロースにか
えて界面活性剤としてアルキルフェノールエチレンオキ
サイド・プロピレンオキサイドブロックコポリマー(商
品名「SOPROPHOR 805/P」ローヌ・プー
ラン社製)0.5部を用いた以外は実施例11と同じ組
成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得た。
【0097】比較例25 水68.8部に界面活性剤としてリグニンスルホン酸ナ
トリウム塩(商品名「ソルポール9047K」東邦化学
工業株式会社製)2部を溶解し、あらかじめポリオキシ
エチレントリスチリルフェニルエーテルホスフェート
(商品名「ソルポール7678」東邦化学工業株式会社
製)2部、アルキルベンゼン10部およびフェノチオー
ル原体4.2部を相溶させたものにプロピレングリコー
ル5部を添加し、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の
平均粒子径が3μmになるように微粉砕した。
【0098】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液8部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0099】比較例26 比較例25の製剤組成のうち、高沸点溶剤を表6に示し
たアジピン酸ジイソブチル(商品名「ビニサイザー4
0」花王株式会社製)にした以外は比較例25に準じて
調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0100】比較例27 比較例25の製剤組成のうち、高沸点溶剤を表6に示し
たジイソプロピルナフタレン(商品名「KMC−11
3」呉羽化学工業株式会社製)にした以外は比較例25
に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0101】比較例28実施例15 のヒドロキシプロピルセルロースにかえて界
面活性剤としてポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル(商品名「ソルポールOP−10」東邦化学工業
株式会社製)2部を用い、水を59部にした以外は実施
例15と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁製剤を
得た。
【0102】比較例29実施例16 のヒドロキシエチルセルロースにかえて界面
活性剤としてポリオキシエチレンオクチルフェニルエー
テル(商品名「ソルポールOP−10」東邦化学工業株
式会社製)2部を用い、水を59部にした以外は実施例
16と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得
た。
【0103】比較例30実施例17 のカルボキシメチルセルロースにかえて界面
活性剤としてポリオキシエチレンオクチルフェニルエー
テル(商品名「ソルポールOP−10」東邦化学工業株
式会社製)2部を用い、水を59部にした以外は実施例
17と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得
た。
【0104】比較例31実施例18 のカルボキシメチルセルロースにかえて界面
活性剤としてポリオキシエチレンスチリルフェニルエー
テル(商品名「ソルポールT−20」東邦化学工業株式
会社製)5部を用いた以外は実施例18と同じ組成物と
操作により均一な水性懸濁製剤を得た。
【0105】比較例32実施例19 のヒドロキシエチルセルロースにかえて界面
活性剤としてポリオキシエチレンスチリルフェニルエー
テル(商品名「ソルポールT−20」東邦化学工業株式
会社製)5部を用い、水を63部とした以外は実施例1
9と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得
た。
【0106】比較例33実施例20 のヒドロキシプロピルセルロースにかえて界
面活性剤としてポリオキシエチレンスチリルフェニルエ
ーテル(商品名「ソルポールT−20」東邦化学工業株
式会社製)5部を用い、水を63部とした以外は実施例
20と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁製剤を得
た。
【0107】比較例34実施例21 のヒドロキシエチルセルロースにかえて界面
活性剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックポリマー(商品名「プルロニックP−85」旭
電化工業株式会社製)3部を用い、水を72部にした以
外は実施例21と同じ組成物と操作により均一な水性懸
濁製剤を得た。
【0108】比較例35実施例22 のヒドロキシエチルセルロースにかえて界面
活性剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックポリマー(商品名「プルロニックP−85」旭
電化工業株式会社製)3部を用い、水を72部にした以
外は実施例22と同じ組成物と操作により均一な水性懸
濁製剤を得た。
【0109】比較例36実施例23 のカルボキシメチルセルロースにかえて界面
活性剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックポリマー(商品名「プルロニックP−85」旭
電化工業株式会社製)3部を用い、水を72部にした以
外は実施例23と同じ組成物と操作により均一な水性懸
濁製剤を得た。
【0110】比較例37 水66部に平均重合度500、ケン化度80.0〜8
3.0モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレ
ポバールPVA−405」株式会社クラレ製)4部を溶
解し、ビフェノックス原体21部とプロピレングリコー
ル 3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の
平均粒子径が3μmになるように微粉砕した。
【0111】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液6部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0112】比較例38 水68部にメチルセルロース[商品名「マーポローズM
−25」(メトキシ基置換率27.5〜31.5%、松
本油脂株式会社製)]4部を溶解し、ビフェノックス原
体21部とプロピレングリコール 3部を加え、ダイノ
ミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmにな
るように微粉砕した。
【0113】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液
に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモ
ータを用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0114】比較例39 水75.5部に商品名「マーポローズ65MP−400
0」(メトキシ基置換率27〜30%、ヒドロキシプロ
ポキシ基置換率4〜7.5%、松本油脂株式会社製)
0.5部を溶解し、ビフェノックス原体21部とエチレ
ングリコール3部を加え、4筒式サンドグライダーを用
いて粉砕液の平均粒子径が3μmとなるように微粉砕し
て均一な水性懸濁製剤を得た。
【0115】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7
〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。
【0116】比較例40 水68部に商品名「日曹HPC−M」(ヒドロキシプロ
ピルセルロース 日本曹達株式会社製)3部を溶解し、
あらかじめJet−O−mizerを用い平均粒子径2
μmに微粉砕したビフェノックス原体21部、プロピレ
ングリコール3部、2%キサンタンガム水溶液5部を加
え、スリーワンモータを用いて混合した後、TKオート
ホモミキサーを用い、5000rpmで20分間撹拌し
て均一な水性懸濁製剤を得た。
【0117】
【発明の効果】本発明の湛水下水田の直接散布用水性懸
濁製剤を実施することにより、次のような作用効果がも
たらされる。第1に散布時に薬剤が稲体に付着すること
がないため稲に対する薬害が少なく、しかも高い除草効
果を示す。第2に長期にわたり製剤の安定性がよく、し
かも田面水中での除草活性成分の拡散性と到達性がよ
く、広範囲にわたって均一に速くひろがり、風による吹
き寄せもなく安定した除草効果が得られる。第3に水を
分散媒とした製剤であるため、発火性、引火性などの危
険が少なく、人体に対する刺激性、臭気による環境衛生
上の問題がない。第4に代かき作業時以降、稲の移植
前、移植同時処理、移植後に散布でき、特に、稲の移植
以降、湛水状態であれば、何れの時期においても散布で
き、水で希釈することなく薬剤を容器に入れたまま畦畔
より滴下するか、入水時に水口に滴下して流入水と共に
流し込むだけでよく、薬剤散布作業が省力化できる。
【0118】次に試験例により本発明の水性懸濁製剤の
有用性を示す。
【0119】試験例1 水稲付着および薬害試験 1/5000アールのワグネルポットに水田土壌を充填
し、水を加えて化成肥料(N:P:K=17:17:1
7)2gを混入し代かきを行った後2.5葉期の水稲苗
(品種:日本晴)をポットあたり2本移植した。試験は
1処理区3ポット(合計6本)で実施し、水稲移植5日
後に実施例に準じて調製した水性懸濁製剤50μlを水
稲の第2葉の葉身中央部に葉面より1cmの高さからマ
イクロシリンジで滴下して葉身に薬剤が付着した株数を
調査した。また薬剤処理5日後に下記の基準により水稲
薬害程度を調査した(表1〜表6中の薬害程度は6株の
平均値)。結果は表1〜表6に示す。
【0120】調査基準 0:薬害なし 1:付着部に薬痕が残る 2:付着葉の1/4以下が褐変 3:付着葉の1/4〜1/2が褐変 4:付着葉の1/2〜3/4が褐変 5:付着葉の3/4以上が褐変 6:付着葉が枯死 7:付着葉が枯死し、さらに新葉(第4葉)の1/2以
下が褐変 8:付着葉が枯死し、さらに新葉(第4葉)の1/2以
上が褐変 9:付着葉および新葉が枯死 10:稲全体が枯死
【0121】試験例2 長期保存安定性試験 実施例に準じて調製した水性懸濁製剤30mlを容量3
0ml(φ17mm×長さ180mm)の試験管に入
れ、密栓をし、20℃または40℃の恒温室に静置す
る。20℃で3か月、40℃で3か月後の分離状態を試
験管中の懸濁層が下層に沈降し上層に生じた水層(上ス
キ層)と全層の高さ(cm)を測定し、下記式により算
出した。
【0122】
【数1】
【0123】結果は表1〜表6に示す。
【0124】試験例3 拡散性試験 1区画の面積が9(3m×3m)の試験区(湛水深5c
m)を作り、その中央(A点)に実施例に準じて調製し
た試料を水面から1mよりピペットで直接滴下した。処
理1時間後に試験区の中央(A点)および4隅(B〜E
点の各地点)についての水深5cm〜水面までの水をお
のおの20mlずつ採取し、水中の除草活性成分濃度を
HPLCにて分析した。
【0125】なお、水の採取は、内径1cm長さ8cm
のガラス管を用い、田面水へガラス管を深さ5cmまで
静かに入れ、ガラス管上部にゴム栓をし、静かに引き抜
き、田面水約4mlを採取し、この操作を同一地点で5
回繰り返して、1地点あたり合計20mlの水を採取す
る方法を用いた。 そして、拡散性は、次式により除草
活性成分が試験区内の水中に均一に拡散した場合の理論
水中濃度に対する割合で示した。
【0126】
【数2】
【0127】結果は表1〜表6に示す。
【0128】試験例4 殺草効果および水稲薬害試験 水田に水稲(品種:日本晴2葉期苗)を機械移植した
後、1区30m2(3m×10m)の大きさに区切り試
験区を作った。タイヌビエ種子(12g)を試験区全面
に均一に播種した。タイヌビエが1葉期に達したとき、
実施例および比較例の水性懸濁製剤30ml(10アー
ル当たり1000mlに相当)を試験区の短辺側の一方
にのみ境界から50cmの位置に短辺に沿って直線状に
ピペットで高さ1mの位置より滴下した。
【0129】調査は薬剤処理30日後に行い、試験区の
処理位置(0m地点)と試験区中央(5m地点)および
処理位置の反対側の短辺(10m地点)の3か所からそ
れぞれ1m2(1m×1m)中に生き残ったタイヌビエ
を抜き取り、その乾燥重量(g)を測定し、次式により
各区の除草率を求めた。
【0130】
【数3】
【0131】また、水稲薬害は0地点(1m×1m)に
あるイネについて達観調査した。試験区の状況は図1
に、結果は表7にそれぞれ示す。
【0132】薬害程度 0:なし 1:僅少 2:小 3:中 4:大 5:極大(枯死)
【0133】
【図1】
【0134】
【表1】
【0135】
【表2】
【0136】
【表3】
【0137】
【表4】
【0138】
【表5】
【0139】
【表6】
【0140】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01N 47/22 A01N 47/22 Z (31)優先権主張番号 特願平9−79238 (32)優先日 平成9年3月14日(1997.3.14) (33)優先権主張国 日本(JP) 早期審査対象出願 (72)発明者 米村 伸二 神奈川県厚木市岡田1丁目8番11−205 (56)参考文献 特開 昭61−24506(JP,A) 特開 平3−173801(JP,A) 特開 昭61−126001(JP,A) 特開 昭55−124708(JP,A) 特開 昭62−167702(JP,A) 特開 平10−287503(JP,A) 特開 平10−273405(JP,A) 特開 平10−279406(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/00 - 25/34 A01N 33/20 A01N 37/00 - 39/00 A01N 47/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20℃の水に対する溶解度が100ppm
    以下である除草活性成分、保護コロイド剤(ポリビニー
    ルアルコールを除く。)、高沸点溶剤および水よりなる
    ことを特徴とする湛水下水田の直接散布用水性懸濁製
    剤。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の保護コロイド剤が水溶性
    セルロースエーテルであることを特徴とする湛水下水田
    の直接散布用水性懸濁製剤。
JP03794198A 1997-02-07 1998-02-05 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤 Expired - Fee Related JP3270824B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03794198A JP3270824B2 (ja) 1997-02-07 1998-02-05 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3853397 1997-02-07
JP3853197 1997-02-07
JP3976397 1997-02-10
JP9-38533 1997-03-14
JP9-79238 1997-03-14
JP9-38531 1997-03-14
JP7923897 1997-03-14
JP9-39763 1997-03-14
JP03794198A JP3270824B2 (ja) 1997-02-07 1998-02-05 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11158006A JPH11158006A (ja) 1999-06-15
JP3270824B2 true JP3270824B2 (ja) 2002-04-02

Family

ID=27521906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03794198A Expired - Fee Related JP3270824B2 (ja) 1997-02-07 1998-02-05 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3270824B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3270819B2 (ja) * 1997-02-13 2002-04-02 北興化学工業株式会社 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP3270825B2 (ja) * 1997-02-14 2002-04-02 北興化学工業株式会社 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP4927392B2 (ja) * 2005-11-28 2012-05-09 北興化学工業株式会社 安定化された水性懸濁製剤

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55124708A (en) * 1979-03-16 1980-09-26 Sumitomo Chem Co Ltd Oil-in-water-type herbicidal suspension composition
JPS6124506A (ja) * 1984-07-13 1986-02-03 Otsuka Chem Co Ltd 農業用水中油型分散性組成物
JPS61126001A (ja) * 1984-11-22 1986-06-13 Kao Corp 水性懸濁状殺生剤組成物およびその製造法
JPH0676281B2 (ja) * 1986-01-17 1994-09-28 住友化学工業株式会社 安定化された水中油型懸濁状農薬組成物
JP2941871B2 (ja) * 1989-09-28 1999-08-30 石原産業株式会社 水性懸濁状除草組成物
JP3270819B2 (ja) * 1997-02-13 2002-04-02 北興化学工業株式会社 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP3270825B2 (ja) * 1997-02-14 2002-04-02 北興化学工業株式会社 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP3270820B2 (ja) * 1997-04-02 2002-04-02 北興化学工業株式会社 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11158006A (ja) 1999-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK175268B1 (da) Pesticidpræparat og fremgangsmåde til fremstilling heraf
JPH08175902A (ja) チキソトロピー性水性植物保護剤懸濁物
HU191184B (en) Stabilized herbicide suspension
JP5336741B2 (ja) 薬害軽減した安定懸濁製剤
JP2003128504A (ja) 水分散性デンプンに基づく物理的形態が変更された農業用剤
JP3270824B2 (ja) 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP3270825B2 (ja) 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JPH0789817A (ja) 水中懸濁型除草剤
JP2011168517A (ja) 安定化された水性懸濁製剤
JP3270820B2 (ja) 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
TWI652011B (zh) 新穎之水性濃懸乳劑及其製備方法
JP5280733B2 (ja) 薬害の軽減された除草水性懸濁製剤
JP3618510B2 (ja) 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP3786607B2 (ja) 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP4927392B2 (ja) 安定化された水性懸濁製剤
JP2000281502A (ja) 木材保存剤
JP4641788B2 (ja) 水性懸濁製剤
JP4786811B2 (ja) サスポエマルジョン形態の農園芸用農薬組成物
JP3270819B2 (ja) 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JPH10316503A (ja) 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP5232025B2 (ja) 安定化された水性懸濁製剤
JPH0544441B2 (ja)
JP2004026845A (ja) 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
JP4615086B2 (ja) サスポエマルジョン型の農園芸用農薬組成物
JP5095642B2 (ja) 保存安定性に優れた水性懸濁農薬製剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees