JP3473513B2 - 缶胴への印刷方法 - Google Patents

缶胴への印刷方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツーピース缶など
の缶胴への印刷方法に関するもので、より詳細には、光
輝性インキの転移性、印刷の光輝感及び画線の再現性に
優れた缶胴への印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶の外表面には、内容物やそのイメ
ージ、或いはその出所をデザインで表示しまた商品価値
を高める目的で、各種の印刷が施されている。この印刷
缶の断面構造は、例えば図1(公知例)に示すとおり、
金属基体1があり、その外面にホワイト乃至サイズと呼
ばれる下地層2、印刷インキ層3及び仕上げワニス層4
が順次設けられた構造となっている。
【0003】印刷インキ層としては、光輝性を付与する
目的で、アルミフレークや微粒子被覆パール顔料などの
光輝性顔料を含有するインキも使用されている。
【0004】また、グラビヤ印刷フィルムを製缶用金属
素材にラミネートしたものを缶胴に用いることも既に知
られており、例えば、特開平7−41740号公報に
は、缶体材料用金属板に熱硬化型樹脂系接着剤を介して
加熱接着されて保護被覆層を形成するポリエステルフィ
ルムであって、該ポリエステルフィルムの一方の面にパ
ール顔料を含む樹脂組成物からなる印刷層がグラビア印
刷により設けられ、該印刷層上に熱硬化型樹脂系接着剤
が設げられていることを特徴とする缶体材料被覆用ポリ
エステルフィルムが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の印刷缶において
は、印刷インキ層は、一般にオフセット方式で缶体表面
に施されるが、光輝性顔料を含有するインキの場合、イ
ンキ中での光輝性顔料の分散メジアン径は5μm未満と
かなり小さなものであり、インキ層の光輝性の程度が暗
く、得られる装飾効果において未だ不満足なものであ
る。この理由としては、大別して二つの原因があり、第
一に、粒径の大きい光輝性顔料を使用すると、インキの
転移中に光輝性顔料がロールの端に溜まり、スムーズに
転移が進行しないため、粒径の小さな光輝性顔料を使用
せざるを得なかったこと、及び第二に、印刷インキがロ
ーラで練られることによりメジアン径の低下が生じるこ
と、などが挙げられる。
【0006】一方、後者の印刷缶においては、光輝性は
高いが、工程が煩雑であり、しかもツーピース缶に適用
すると、フィルムラップ部の加工性が問題になるという
欠点がある。
【0007】本発明者らは、光輝性顔料を含有する印刷
インキをオフセット方式で缶外面に施す場合でも、優れ
た光輝性インキの転移性、光輝感及び画線再現性が得ら
れる要因について鋭意検討を重ねた。その結果、粒径の
比較的大きい光輝性顔料を選択し、且つ光輝性インキの
ピックアップに彫刻ロールを用いることが重要であるこ
とを見出した。
【0008】即ち、本発明の目的は、光輝性インキの転
移性、印刷の光輝感及び画線再現性に優れた、オフセッ
ト方式による缶胴への印刷方法を提供するにある。本発
明の他の目的は、粘度などの性状の異なる複数のインキ
を用いる場合にも、インキの転移不良や、画線部或いは
非画線部の太り、或いは汚れの発生がなく、鮮明で高品
質の印刷画像を缶胴表面に形成させるための印刷方法を
提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アルミ
フレーク及び微粒子被覆パール顔料から成る群より選択
された少なくとも1種の平均粒子径が5乃至25μmの
範囲にある光輝性顔料を含む光輝性インキを彫刻ロール
によりピックアップし、ピックアップしたインキを直接
或いはゴムロールを介して刷版に供給し、前記刷版上の
インキをブランケットホイールを介して缶胴上に施すこ
とを特徴とする缶胴への印刷方法が提供される。本発明
の印刷方法においては、 1.光輝性インキが温度35℃及び剪断速度100se
−1で20ポイズ以下の粘度を有するものであるこ
と、 2.前記刷版が凸版であり且つ刷版上に湿し水を施すこ
となしにインキ層の形成を行うこと、 3.前記刷版がJISA硬度で90度以下の硬度を有す
るものであること、 4.前記ゴムロールがJISA硬度で60度以下の硬度
を有するものであること、 5.彫刻ロール上のインキをゴムロールを介して刷版に
供給すると共に、ゴムロールと彫刻ロールとの周速比を
変化させること、 6.ゴムロールの周速をVr及び彫刻ロールの周速をV
aとしたとき、周速比(Vr/Va)を0.5乃至1.
5の範囲内で変化させること、が好ましい。 本発明は、多色印刷にも容易に適用することができ、こ
の場合、ブランケットホイールの周囲に多ロール式イン
カーをも配置し、ペースト状のインキを多ロール式イン
カーの刷版から共通のブランケットホイールに供給し、
缶胴上に多色印刷を行うことが好ましい。
【0010】
【発明の実施形態】[作用]本発明の缶胴への印刷方法
では、アルミフレーク及び微粒子被覆パール顔料から成
る群より選択された少なくとも1種の光輝性顔料を含有
する光輝性インキを用いて、オフセット方式で缶胴への
印刷を行うが、この光輝性顔料として平均粒径が5乃至
25μmのものを選択すること、及び光輝性インキを彫
刻ロールによりピックアップし、ピックアップしたイン
キを直接或いはゴムロールを介して刷版に供給し、刷版
上のインキをブランケットホイールを介して缶胴上に施
すことが特徴である。
【0011】印刷インキ層に存在するアルミフレーク顔
料は入射光に対して金属的反射光、即ち正面反射光を与
えるものであり、また真珠光沢フレーク顔料は、入射光
に対して多重反射による特異な干渉色光を与えるもので
ある。これらの顔料は何れも、印刷インキ層に光輝性の
ある外観を与えるという点で共通している。
【0012】しかしながら、これらの光輝性顔料を含む
印刷インキにおける光輝感は、光輝性顔料の平均粒径と
密接な関係があり、平均粒径が5乃至25μmのものを
用いることが光輝感の点で重要であることが分かった。
即ち、この平均粒径が上記範囲を下回ると、印刷インキ
層が全体的に暗くなる傾向があり、光輝性が不十分なも
のとなることが確認されている。一方、平均粒径が上記
範囲を上回ると、光輝性顔料のある部分とない部分との
反射の差が大きすぎ、バランスのよい光輝性が得られな
いことが確認されている。これに対して、上記範囲の平
均粒径を有するものでは、明るくしかもバランスのよい
光輝感が発現されるものである。
【0013】ところが、上記のように粒径の比較的大き
い光輝性顔料を含むインキでは、オフセット印刷に際し
て多くの問題を含むことが分かった。第一に、上記の平
均粒径の光輝性顔料を用いた場合にも、印刷工程におい
て顔料粒子の破砕を生じたり、或いは粒径の微細な顔料
粒子の転移のみが生じたりして、印刷されたインキ層中
に上記粒径範囲の顔料粒子を確実に存在させることが困
難となるという問題がある。第二に、光輝性顔料粒子を
含む印刷インキは、印刷に際してインキの転移性が必ず
しも十分でなく、従来の缶胴への印刷方式では刷版への
転移不良や転移むらが発生するなど、インキの転移が不
良となる傾向があった。第三に、光輝性顔料を含む印刷
インキでは、刷版の非画線部にインキが溜まる傾向があ
り、これにより画線部の太りを生じるなど、画線部の再
現性が十分でないという問題がある。
【0014】本発明によれば、上記の問題点は、上記平
均粒径の光輝性顔料を有する光輝性インキを、彫刻ロー
ルによりピックアップし、ピックアップしたインキを直
接或いはゴムロールを介して刷版に供給し、刷版上のイ
ンキをブランケットホイールを介して缶胴上に施すこと
により、解消することができる。
【0015】彫刻ロールは一般に、ロール表面に彫刻や
エッチング処理による凹部が多数形成されたロールであ
り、就中2方向の互いに交差する一定間隔の平行線群よ
り形成される格子部分に断面が台形状をなす微小孔が多
数設けられた彫刻ローラが好ましい。この彫刻ロールを
用いることにより、光輝性インキの転移性、印刷の光輝
感及び画線再現性が向上するのは、現象として見いださ
れたものであり、本発明は以下の理由により何らかの拘
束を受けるものではないが、その理由としては次のよう
に考えられる。即ち、この彫刻ロールでは、光輝性顔料
も含めてインキは前記微小孔中に保持されるので、イン
キのピックアップや転移に際して顔料粒子の破砕が避け
られ、またロール表面に一様に存在するため、転移が比
較的一様に偏りなしに行われ、また転移が一様に行われ
るため、画線部の太りを生じることも少ないものと認め
られる。
【0016】本発明で用いる光輝性インキは、温度35
℃及び剪断速度100sec−1で20ポイズ以下の粘
度を有するものであることが特に好ましい。光輝性イン
キでは、刷版の非画線部にインキが溜まりやすく、画線
部に太りを生じやすいことは既に指摘したとおりである
が、これを防止するにはインキの粘度の低いものを用い
ることが有効であり、具体的には上記粘度のものを用い
ることにより、画線部の再現性を向上させることができ
る。
【0017】また、本発明では、刷版として凸版を使用
し、刷版上に湿し水を施すことなしにインキ層の形成を
行うことが好ましい。即ち、オフセット印刷では、親油
性のインキ受領面と親水性の非画像面とを備えた刷版を
用い、インキを転移させるに先立って、刷版に湿し水を
施すのが一般的である。この湿し水の施用は、インキが
広がりにくい、冷却効果があるなどの利点を有するが、
その反面、水が混入してインキが乳化する、画像に滲み
がでるなどの欠点を生じやすい。更に、インカーユニッ
トが大型化する、印刷のスピードを出しにくいなどの欠
点もある。これに対して、本発明では彫刻ロールによる
ピックアップ方式を用いることにより、凸版を用いた場
合にも非画線部の埋まりの程度が小さく、しかも湿し水
を施さないので、インキの乳化や、画像の滲みの問題が
なく、インカーユニットが小型化し、印刷のスピードを
出すことが可能であるという利点が奏される。
【0018】本発明に用いる刷版には、光輝性インキの
転移に関して一定の好適範囲があり、JISA硬度で9
0度以下の硬度を有するものを用いることが好ましい。
刷版の硬度が上記範囲を上回ると、刷版に光輝性顔料が
溜まる傾向があるが、上記範囲の硬度の刷版を用いるこ
とにより、この傾向を防止することが可能となる。
【0019】また、彫刻ロールでピックアップしたイン
キをゴムロールを介して刷版に供給する場合、用いるゴ
ムロールはJISA硬度で60度以下の硬度を有するも
のであることが好ましい。上記硬度のゴムロールを用い
ることにより、ゴムロールから刷版へのインキの転移を
円滑に行うことが可能となる。
【0020】本発明の一つの変形では、彫刻ロール上の
インキをゴムロールを介して刷版に供給すると共に、ゴ
ムロールと彫刻ロールとの周速を異ならせることによ
り、刷版へのインキ転移量を調節することができる。即
ち、後述する例に示すとおり、ゴムロールと彫刻ロール
との周速比が1である場合にインキの転移量は最大であ
り、この周速比が1からずれるに従って、インキの転移
量が減少することが認められる(実施例3乃至5参照)
ので、ゴムロールの周速を彫刻ロールの周速と異なる速
度とすることにより、彫刻ロールからゴムロールへのイ
ンキ転移量を調節することができる。このインキの転移
量調節の目的には、ゴムロールの周速をVr及び彫刻ロ
ールの周速をVaとしたとき、ゴムロールの周速Vrを
彫刻ロールの周速Vaの0.5乃至1.5倍の範囲内と
することが好ましい。
【0021】本発明は、上記光輝性顔料含有インキを彫
刻ロールによりピックアップし、刷版上のインキをブラ
ンケットホイールを介して缶胴上に施すものであるが、
上記インキと共にペースト状インキをも併用して、多色
印刷にも容易に適用することができる。この場合、ブラ
ンケットホイールの周囲に多ロール式インカーをも配置
し、ペースト状のインキを多ロール式インカーの刷版か
ら共通のブランケットホイールに供給し、缶胴上に多色
印刷を行う。
【0022】即ち、ペースト状インキのような高粘度の
インキでは、多ロール式インカーの使用が刷版へのイン
キの均一な転移の点で有利であり、またこのペースト状
インキは、刷版からブランケットへの転移及びブランケ
ットから缶への転移で画線が太るのを防止する点でも有
利である。本発明のこの態様では、光輝性インキの彫刻
ロールからの供給と、ペースト状インキの多ロール式イ
ンカーからの供給とを、共通のブランケットホイールに
対して行うことにより、刷版、特に凸版の非画線部にイ
ンキが溜まり、画面が太ること(第1段の太り)も、刷
版からブランケットへの転移及びブランケットから缶へ
の転移で画線が太ること(第2段の太り)も、共に有効
に防止され、画線部の再現性を顕著に向上させることが
できる。
【0023】[印刷方法に用いる装置]本発明に用いる
印刷機の一例の配置を示す図2において、この印刷機は
彫刻ロール23、版胴24、ブランケットホイール25
の3本のロールから構成され、いずれのロールも順方向
に駆動し、所定の厚みの刷版及びブランケットをそれぞ
れ版胴、ブランケットホイールに装着した際に、各ロー
ルはその周速が等しくなるように設計されている。イン
キの供給は、ドクターブレード22を備えたチャンバー
式インキ供給ユニット21により行われ、ドクターブレ
ードは彫刻ロールに接触するように配置されている。彫
刻ロール23/版胴24上の刷版、刷版/ブランケット
ホイール25上のブランケット間の圧は、圧ムラや圧抜
けが発生しない範囲でできるだけキスタッチに近い状態
に設定する。光輝性インキをインキ供給ユニット21か
ら彫刻ロール23によりピックアップし、刷版に供給
し、次いで、刷版画線部上のインキをブランケットに転
移させ、更にマンドレル26に装着した薄肉化シームレ
ス缶に転移させることにより、印刷缶を得ることができ
る。
【0024】本発明に用いる印刷機の他の例の配置を示
す図3において、この印刷機は、彫刻ロール23、ゴム
ロール27、版胴24、ブランケットホイール25の4
本のロールから構成され、いずれのロールも順方向に駆
動し、所定の厚みの刷版及びブランケットをそれぞれ版
胴、ブランケットホイールに装着した際に、ゴムロー
ル、版胴、ブランケットホイールはその周速が等しくな
るように設計されている。彫刻ロール23は、ゴムロー
ル27、版胴24、ブランケットホイール25と独立に
駆動する機構になっており、その周速は任意に設定可能
となっている。インキの供給は、ドクターブレード22
を備えたチャンバー式インキ供給ユニット21により行
われ、ドクターブレードは彫刻ロールに接触するように
配置されている。インキ供給ユニット21から、光輝性
インキを彫刻ロール23によりピックアップし、ゴムロ
ール27を介して、刷版に供給し、次いで、刷版画線部
上のインキをブランケットに転移させ、更にマンドレル
26に装着した薄肉化シームレス缶に転移させることで
印刷缶を得ることができる。
【0025】本発明を缶胴への多色印刷機に適用した例
の配置を示す図4において、第1〜第6の印刷ユニット
は、ブランケットホイール34を取り巻くように設置さ
れている。第1印刷ユニットは、等周速で駆動する彫刻
ロール32と版胴33から成るもので、チャンバー式イ
ンキ供給ユニット31に満たされた光輝性インキを印刷
する。一方、第2〜第6印刷ユニットは、公知の多ロー
ル式の印刷ユニットであって、ぺースト状の色インキを
印刷するためのものである。各ユニットの版胴から、共
通のブランケットに互いの絵柄が重ならないように逐次
ブランケット上にインキを転移させた後、一度にその絵
柄をマンドレルに装着した薄肉化シームレス缶に転移さ
せ、これにより光輝性インキ層を備えた多色印刷画像を
シームレス缶表面に形成することができる。
【0026】本発明に用いる彫刻ロールは、互いに交差
する2種類の等間隔な平行線群より形成される格子部分
に断面形状が台形の微小孔を設けたものである。平行線
のピッチは一般に80乃至220本/インチ、特に10
0乃至180本/インチの範囲にあるのが望ましい。一
方の平行線は軸線に対して、25乃至75度、特に30
乃至60度の範囲にあるのが良く、この平行線と軸線対
称に他方の平行線が設けられている。微小孔の径は、一
般に80乃至300μm、特に100乃至250μmで
あり、孔の深さは一般に6乃至50μm、特に10乃至
30μmの範囲にあるのが良い。また、微小孔は、倒立
円錐台、倒立角錐台等の形状のものであって良い。本発
明に用いる彫刻ロールの他の例としては、互いに交差す
る2種類の等間隔な平行線群より形成される格子部分に
断面形状が台形の微小突起を設けたものがある。この場
合、平行線のピッチは一般に120乃至220本/イン
チ、特に150乃至200本/インチの範囲にあるのが
望ましい。一方の平行線は軸線に対して、25乃至75
度、特に30乃至60度の範囲にあるのが良く、この平
行線と軸線対称にもう一方の平行線が設けられている。
微小突起の頂上部の径は、一般に70乃至150μm、
特に75乃至120μmであり、突起の高さは一般に1
0乃至30μm、特に15乃至25μmの範囲にあるの
が良い。また、微小突起は円錐台、角錐台等の形状のも
のであって良い。彫刻ロールの材質は、特に制限されな
いが、一般にスチールで形成されている。
【0027】刷版としては、JISA硬度が90度以
下、特に40乃至90度であるという条件を満足する範
囲でそれ自体公知の樹脂製凸版が使用される。また、ゴ
ムロールとしては、JISA硬度が60度以下、特に2
0乃至50度であるという条件を満足する範囲でそれ自
体公知の転移用ゴムロールが使用される。更に、ブラン
ケットとしては、缶胴への印刷に従来用いられている公
知のブランケットが使用される。
【0028】[印刷インキ] (1)光輝性顔料 本発明において、用いる光輝性顔料は、アルミフレーク
或いは微粒子被覆パール顔料の少なくとも1種からな
り、前述した範囲の平均粒径を有するものである。これ
らの光輝性顔料粒子は、何れも偏平であって、印刷の
際、面方向に平行に配向する傾向を有するものであり、
特異な金属状光沢或いは真珠状光沢を有する。
【0029】アルミフレークとしては、リーフイング型
のものと、ノンリーフイング型のものとが知られてい
る。リーフイング型のものは、ステアリン酸のような高
級脂肪酸により処理されており、インキ層の表面に浮く
傾向があるが、ややキラキラ感に欠ける傾向がある。一
方、ノンリーフイング型のものはインキ層の表面に浮く
傾向がなく、見る角度によってキラキラ感が強い。本発
明においては、これら何れのものも使用可能である。ま
た、アルミフレークに微粒子や着色物質を付着させて、
特異な色調のメタリック感を発現する、いわゆる着色ア
ルミフレークも使用可能である。
【0030】微粒子被覆パール顔料としては、それ自体
公知の任意の微粒子被覆パール顔料が何れも使用される
が、特に好適なものとして、雲母チタン顔料が挙げられ
る。干渉有彩色の発生を、雲母チタン顔料を例として説
明すると、この雲母チタン顔料はアスペクト比の大きい
雲母基体とこの雲母基体表面に形成された二酸化チタン
の微粒子析出層(以下単にチタン層とも呼ぶ)とから成
る。
【0031】この雲母チタン顔料に光線が入射するとチ
タン層の表面で入射して反射する光線と、チタン層と雲
母基体との界面で入射して反射する光線とが干渉し、干
渉光を生ずる。
【0032】チタン層の厚みと、光の干渉により生じる
有彩色との間には一定の関係があり、この関係は下記表
1の通りである。
【0033】
【表1】 光学的距離 幾何学的厚 1m当たり 色 (nm) さ(nm) のTiO(mg) 銀 96 35 85 薄い金 150 59 145 金 175 71 163 赤 250 95 186 紫 297 117 231 青 325 129 250 緑 358 145 275 第2オーダーの金 412 161 320 第2オーダーの紫 487 194 385
【0034】雲母チタン顔料は、雲母(3Al
O・6SiO・nHO)の薄片状結晶を核と
し、この核の上に酸化チタン水和物を析出させ、これを
焼成して、二酸化チタンとしたものである。表面の二酸
化チタン層は、アナターゼ型でもよいし、またルチル型
であってもよい。雲母は、劈開性を有し、厚さが1μm
以下で、アスペクト比が50以上と大きい薄片状の結晶
であることが特徴であり、この表面に屈折率の大きいチ
タン顔料の薄層を形成させることにより、その層厚に応
じて、表1に示すような有彩色の干渉色が得られるわけ
である。
【0035】(2)印刷インキ組成 本発明に用いる印刷インキは、上記光輝性顔料を、ビヒ
クル及び添加剤に、必要に応じ他の着色剤と共に、分散
させたものである。
【0036】ビヒクルとしては、油、樹脂、溶剤、可塑
剤などが使用される。油類としては、乾性油であるアマ
ニ油、煮沸アマニ油や、半乾性油である大豆油、不乾性
油であるひまし油などが、単独或いは組合せで使用さ
れ、これらの油類はまた、後述する樹脂の変性にも使用
される。樹脂としては、ロジン、変性ロジン、ギルソナ
イトなどの天然樹脂や、下記の合成樹脂、例えば、フェ
ノール樹脂、アルキド樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、ケトン樹脂、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ゴム、環化
ゴム、セルロース誘導体などが、単独或いは2種以上の
組合せで使用される。溶剤としては、トルエン、メチル
エチルケトン(MEK)、ソルベントナフサなどが使用
される。可塑剤としては、フタル酸エステル系、アジピ
ン酸エステル系、クエン酸エステル系、ポリエステル系
などの可塑剤が使用される。
【0037】一方、添加剤としては、天然或いは合成の
ワックス類、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、架橋剤、ゲル化
剤、増粘剤、皮張り防止剤、安定剤、艶消し剤、消泡
剤、光重合開始剤などが用いられる。
【0038】着色剤としては、それ自体公知の染料や顔
料が使用される。その適当な例は次の通りである。 黒色染顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラッ
ク、アニリンブラック、ニグロシンブラック。 黄色染顔料 亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルフ
ァストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルス
イエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、
ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジ
ジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマン
ネントイエローNCG、タートラジンレーキ。 橙色染顔料 赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダスレンブリリアントオレンジGK。 赤色染顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3B。 紫色染顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレ
ットレーキ。 青色染顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーB
C。 緑色染顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G。 白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。 体質顔料 バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイト。これらの顔料と
しては、分散性の点でフラッシュ顔料を用いるのが好ま
しい。
【0039】用いるインキビヒクルは、加熱硬化性で
も、紫外線硬化性でもよい。加熱硬化型のものとして
は、アルキッド型あるいはポリエステル型ビヒクルを用
いたインクが好適である。アルキッド型或いはポリエス
テル型のビヒクルは、(i)多価アルコール、例えば
グリセリン、ペンタエリスリトール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ソルビトール、マンニトール、
トリメチロールプロパンの少なくとも1種と、(ii)多
塩基酸、例えば無水フタル酸、イソフタル酸、マレイン
酸、フマル酸、セバシン酸、アジピン酸、クエン酸、酒
石酸、リンゴ酸、ジフェン酸、1,8−ナフタリル酸、
テルペン油、ロジンの少なくとも1種、とを縮重合し、
必要により、これを(iii)脂肪油または脂肪酸、例え
ばアマニ油、大豆油、エゴマ油、魚油、桐油、ヒマワリ
油、クルミ油、オイチシカ油、ヒマシ油、脱水ヒマシ
油、蒸留脂肪酸、綿実油、ヤシ油、或いはこれらの脂肪
酸、或いは脂肪酸のモノグリセリドで変性した樹脂であ
り、この樹脂は更にロジン変性、不乾性脂肪酸変性、尿
素メラミン樹脂変性、乾性油脂肪酸変性、石炭酸樹脂変
性、マレイン酸樹脂変性、エステルロジン変性、その他
の天然樹脂変性の形でも使用される。硬化剤としては、
鉛、コバルト、亜鉛、マンガン等の各種金属の金属石
鹸、ナフテン酸塩等が使用される。
【0040】紫外線カチオン重合型のものとして、例え
ば、紫外線硬化型エポキシ樹脂と光カチオン重合触媒の
組み合わせが使用される。紫外線硬化型エポキシ樹脂と
しては、分子内に脂環族基を有し且つ脂環基の隣接炭素
原子がオキシラン環を形成しているエポキシ樹脂成分を
含有するものであり、例えば分子内に少なくとも1個の
エポキシシクロアルカン基、例えばエポキシシクロヘキ
サン環、エポキシシクロペンタン環等を有するエポキシ
化合物等が単独或いは組み合わせで使用される。その適
当な例は、これに限定されないが、ビニルシクロヘキセ
ンジエポキシド、ビニルシクロヘキセンモノエポキシ
ド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−
エポキシシクロヘキサン・カーボキシレート、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−
3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m−ジオキサン、
ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、
リモネンジオキサイド等である。上記エポキシ樹脂と組
み合わせで用いるカチオン性紫外線重合開始剤とは、紫
外線によって分解し、ルイス酸を放出し、このルイス酸
がエポキシ基を重合する作用を有するものであり、その
例として、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルフォニウ
ム塩、芳香族セレニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩等が
挙げられる。
【0041】本発明に用いる印刷インキにおいて、光輝
性顔料の含有量は、要求される光輝感の程度によっても
相違するが、インキ中の固形分基準で、一般に5乃至2
5重量%で含有されているのが好ましい。
【0042】[缶胴]本発明の印刷方法は、ツーピース
缶やスリーピース缶などのそれ自体公知の任意の金属缶
体に適用することができる。これらの金属缶体の内、金
属或いは被覆金属の絞り・深絞り成形、絞りしごき成形
等で形成されたツーピース缶(シームレス缶)では、成
形後の缶体に外面印刷を行うのが通例であり、このよう
な缶体への外面印刷に本発明は有用である。そこで、本
発明をこのツーピース缶について説明するが、本発明は
勿論この例に限定されない。
【0043】本発明において印刷に用いるツーピース缶
は、金属素材或いは有機被覆金属素材の絞り−再絞り加
工或いは絞り−しごき加工等により製造される。有機被
覆金属板をカップに成形したものでも、金属製カップに
後から有機被覆を設けたものでもよいが、製造の容易さ
及び簡略さの点で、有機被覆金属板をカップに成形した
ものが好適である。
【0044】このツーピース缶の断面構造の一例を示す
図5において、このカップ10は金属基体11とその内
面側表面上に設けられた内面有機被膜12と基体の他方
の表面に設けられた外面有機被膜13とから成ってい
る。断面構造の他の例を示す図6において、カップに成
形された金属基体11に対して、後から塗装により施さ
れた内面有機被膜12aを備えており、金属基体11の
外面には格別の有機被膜は形成されていないが、この外
面には、ホワイトコートなどの塗装13aと印刷が施さ
れることになる。
【0045】本発明では、金属板としては各種表面処理
鋼板やアルミニウム等の軽金属板が使用される。
【0046】表面処理鋼板としては、冷圧延鋼板を焼鈍
後二次冷間圧延し、亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケルメ
ッキ、電解クロム酸処理、クロム酸処理等の表面処理の
一種または二種以上行ったものを用いることができる。
好適な表面処理鋼板の一例は、電解クロム酸処理鋼板で
あり、特に10乃至200mg/mの金属クロム層と
1乃至50mg/m(金属クロム換算)のクロム酸化
物層とを備えたものであり、このものは塗膜密着性と耐
腐食性との組合せに優れている。表面処理鋼板の他の例
は、0.5 乃至11.2g/mの錫メッキ量を有する硬質ブ
リキ板である。このブリキ板は、金属クロム換算で、ク
ロム量が1乃至30mg/mとなるようなクロム酸処
理或いはクロム酸/リン酸処理が行われていることが望
ましい。更に他の例としてはアルミニウムメッキ、アル
ミニウム圧接等を施したアルミニウム被覆鋼板が用いら
れる。
【0047】軽金属板としては、所謂純アルミニウム板
の他にアルミニウム合金板が使用される。耐腐食性と加
工性との点で優れたアルミニウム合金板は、Mn 0.
2乃至1.5重量%、Mg 0.8乃至5重量%、Zn
0.25乃至0.3重量%、及びCu 0.15乃至
0.25重量%、残部がAlの組成を有するものであ
る。これらの軽金属板も、金属クロム換算で、クロム量
が20乃至300mg/mとなるようなクロム酸処理
或いはクロム酸/リン酸処理が行われていることが望ま
しい。
【0048】金属板の素板厚、即ち缶底部の厚み(tB)
は、金属の種類、容器の用途或いはサイズによっても相
違するが、一般に0.10乃至0.5mmの厚みを有す
るのがよく、この内でも表面処理鋼板の場合には、0.
10乃至0.3mmの厚み、また軽金属板の場合には
0.15乃至0.40mmの厚みを有するのがよい。
【0049】金属基体上に所望により設ける有機被覆
は、熱可塑性樹脂でも、熱硬化性樹脂でも或いはその組
成物であってもよいが、一般には熱可塑性樹脂であるの
が好適である。尚、金属基体がアルミニウム系基体であ
る場合には、外面の樹脂被覆は省略しても差し支えな
い。
【0050】上記金属板上に被覆される熱可塑性樹脂と
しては、結晶性の熱可塑性樹脂が好ましく、その例とし
て、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリルエステル共重合体、アイオノマー等のオレ
フィン系樹脂フィルム;ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート
/イソフタレート共重合体等のポリエステル;ナイロン
6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロン12等の
ポリアミド;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン等を
挙げることができる。
【0051】上記熱可塑性樹脂の被覆層には、金属板を
隠蔽し、また絞り−再絞り成形時等に金属板へのしわ押
え力の伝達を助ける目的で無機フィラー(顔料)を含有
させることができる。また、このフィルムにはそれ自体
公知のフィルム用配合剤、例えば非晶質シリカ等のアン
チブロッキング剤、各種帯電防止剤、滑剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等を公知の処方に従って配合すること
ができる。
【0052】無機フィラーとしては、ルチル型またはア
ナターゼ型の二酸化チタン、亜鉛華、グロスホワイト等
の無機白色顔料;バライト、沈降性硫酸バライト、炭酸
カルシウム、石膏、沈降性シリカ、エアロジル、タル
ク、焼成或は未焼成クレイ、炭酸バリウム、アルミナホ
ワイト、合成乃至天然のマイカ、合成ケイ酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等の白色体質顔料;カーボンブラ
ック、マグネタイト等の黒色顔料;ベンガラ等の赤色顔
料;シエナ等の黄色顔料;群青、コバルト青等の青色顔
料を挙げることができる。これらの無機フィラーは、樹
脂当り10乃至500重量%、特に10乃至300重量
%の量で配合させることができる。
【0053】被覆熱可塑性樹脂の金属板への被覆は、熱
融着法、ドライラミネーション、押出コート法等により
行われ、被覆樹脂と金属板との間に接着性(熱融着性)
が乏しい場合には、例えばウレタン系接着剤、エポキシ
系接着剤、酸変性オレフィン樹脂系接着剤、コポリアミ
ド系接着剤、コポリエステル系接着剤等を介在させるこ
とができる。
【0054】また、熱可塑性樹脂の厚みは、一般に3乃
至50μm、特に5乃至40μmの範囲にあることが望
ましい。フィルムを用いた熱融着の場合、未延伸のもの
でも延伸のものでもよい。
【0055】特に好適なフィルムとして、エチレンテレ
フタレート単位またはブチレンテレフタレート単位を主
体とするポリエステルを、T−ダイ法やインフレーショ
ン製膜法でフィルムに成形し、このフィルムを延伸温度
で、逐次或いは同時二軸延伸し、延伸後のフィルムを熱
固定することにより製造されたフィルムを挙げることが
できる。
【0056】原料ポリエステルとしては、ポリエチレン
テレフタレートそのものも制限された延伸、熱固定及び
ラミネート条件下で使用可能であるが、フィルムの到達
し得る最高結晶化度を下げることが耐衝撃性や加工性の
点で望ましく、この目的のためにポリエステル中にエチ
レンテレフタレート以外の共重合エステル単位を導入す
るのがよい。エチレンテレフタレート単位或いはブチレ
ンテレフタレート単位を主体とし、他のエステル単位の
少量を含む融点が210乃至252℃共重合ポリエステ
ルの二軸延伸フィルムを用いることが特に好ましい。
尚、ホモポリエチレンテレフタレートの融点は一般に2
55〜265℃である。
【0057】一般に共重合ポリエステル中の二塩基酸成
分の70モル%以上、特に75モル%以上がテレフタル
酸成分から成り、ジオール成分の70モル%以上、特に
75モル%以上がエチレングリコールまたはブチレング
リコールから成り、二塩基酸成分の1乃至30モル%、
特に5乃至25モル%がテレフタル酸以外の二塩基酸成
分から成ることが好ましい。
【0058】テレフタル酸以外の二塩基酸としては、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸:シクロヘキサンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸:コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸:の1種
又は2種以上の組合せが挙げられ、エチレングリコール
またはブチレングリコール以外のジオール成分として
は、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
1,6−ヘキシレングリコール、シクロヘキサンジメタ
ノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物
等の1種又は2種以上が挙げられる。勿論、これらのコ
モノマーの組合せは、共重合ポリエステルの融点を前記
範囲とするものでなければならない。
【0059】用いるポリエステルは、フィルムを形成す
るに足る分子量を有するべきであり、このためには固有
粘度(I.V.)が0.55乃至1.9dl/g、特に0.6
5乃至1.4dl/gの範囲にあるものが望ましい。
【0060】フィルムの延伸は一般に80乃至110℃
の温度で、面積延伸倍率が2.5乃至16.0、特に
4.0乃至14.0となる範囲で行うのがよく、フィル
ムの熱固定は、130乃至240℃、特に150乃至2
30℃の範囲で行うのがよい。
【0061】ポリエステルフィルムは、二軸延伸されて
いることが好ましく、二軸配向の程度は、偏光蛍光法、
複屈折法、密度勾配管法密度等でも確認することができ
る。
【0062】積層に際しては、過度の結晶化を防ぐ目的
で、積層されるフィルムが結晶化温度域を通過する時間
を可及的に短くし、好ましくはこの温度域を10秒以
内、特に5秒以内で通過するようにする。このために、
積層に際して金属素材のみを加熱し、フィルム積層後直
ちに積層体を強制冷却するようにする。冷却には、冷
風、冷水との直接的な接触や強制冷却された冷却ローラ
の圧接が用いられる。この積層に際してフィルムを融点
近傍の温度に加熱し、積層後急冷を行えば、結晶配向度
を緩和させることも可能なことが理解されるべきであ
る。
【0063】接着用プライマーを用いる場合に、フィル
ムへの接着用プライマーとの密着性を高めるために、フ
ィルムの表面をコロナ放電処理しておくことが一般に望
ましい。コロナ放電処理の程度は、そのぬれ張力が44
dyne/cm 以上となるようなものであることが望ましい。
【0064】この他、フィルムへのプラズマ処理、火炎
処理等のそれ自体公知の接着性向上表面処理やウレタン
樹脂系、変性ポリエステル樹脂系等の接着性向上コーテ
ィング処理を行っておくことも可能である。
【0065】ポリエステルフィルムと金属素材の間に所
望により設ける接着プライマーは、金属素材とフィルム
との両方に優れた接着性を示すものである。密着性と耐
腐食性とに優れたプライマー塗料の代表的なものは、種
々のフェノール類とホルムアルデヒドから誘導されるレ
ゾール型フェノールアルデヒド樹脂と、ビスフェノール
型エポキシ樹脂とから成るフェノールエポキシ系塗料で
あり、特にフェノール樹脂とエポキシ樹脂とを50:5
0乃至5:95重量比、特に40:60乃至10:90
の重量比で含有する塗料である。
【0066】接着プライマー層は、一般に0.3乃至5
μmの厚みに設けるのがよい。接着プライマー層は予め
金属素材上に設けてもよく或いは予めポリエステルフィ
ルム上に設けてもよい。
【0067】金属の被覆となるポリエステル層は、二軸
延伸フィルムの形で施す代わりに、所謂押出コートで設
けることもできる。この押出コート法では、加熱された
金属基体の上にダイスから押し出された溶融樹脂のウエ
ッブを供給し、ラミネートロールで圧着した後、直ちに
急冷を行うようにする。
【0068】一方、被覆に用いる樹脂塗料としては、例
えば、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、フラン−ホ
ルムアルデヒド樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹
脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビスマ
レイミド樹脂、トリアリルシアヌレート樹脂、熱硬化性
アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油性樹脂、或は上記熱
硬化性樹脂と熱可塑性樹脂塗料、例えば、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸共重合
体、塩化ビニル−マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、ア
クリル重合体、飽和ポリエステル樹脂との組成物等を挙
げることができる。これらの樹脂塗料は単独でも2種以
上の組合せでも使用される。
【0069】ツーピース缶(シームレス缶)への成形
は、それ自体公知の手段、例えば絞り−再絞り加工、絞
り−再絞り−しごき加工、絞り−曲げ延ばし再絞り加
工、絞り−曲げ延ばし−しごき加工等で行われる。
【0070】例えば、深絞り成形(絞り−再絞り成形)
によれば、被覆金属板から成形された前絞りカップを、
このカップ内に挿入された環状の保持部材とその下に位
置する再絞りダイスとで保持する。これらの保持部材及
び再絞りダイスと同軸に、且つ保持部材内を出入し得る
ように再絞りポンチを配置する。再絞りポンチと再絞り
ダイスとを互いに噛みあうように相対的に移動させる。
【0071】これにより、前絞りカップの側壁部は、環
状保持部材の外周面から、その曲率コーナー部を経て、
径内方に垂直に曲げられて環状保持部材の環状底面と再
絞りダイスの上面とで規定される部分を通り、再絞りダ
イスの作用コーナー部により軸方向にほぼ垂直に曲げら
れ、前絞りカップよりも小径の深絞りカップに成形する
ことができる。
【0072】更に再絞りダイスの作用コーナー部の曲率
半径(Rd )を、金属板素板厚(tB )の1乃至2.9
倍、特に1.5 乃至2.9 倍の寸法とすることにより、側壁
部の曲げ引張りによる薄肉化を有効に行うことができ
る。のみならず、側壁部の下部と上部とにおける厚みの
変動が解消され、全体にわたって均一な薄肉化が可能と
なる。一般に、缶胴の側壁部は素板厚(tB )に対する
薄肉化率(厚みの変動率)を5乃至45%(−5乃至−
45%)、特に5乃至40%(−5乃至−40%)の厚
みに薄肉化することができる。
【0073】深絞り缶の場合、下記式(2) 式中、Dは剪断したラミネート材の径であり、dはポン
チ径である、で定義される絞り比RD は一段では1.1
乃至3.0の範囲、トータルでは1.5乃至5.0の範
囲にあるのがよい。
【0074】また再絞り或いは曲げ伸ばし再絞りの後方
にしごきダイスを配置して、側壁部に対して、下記式
(3) 式中、tB は素板厚であり、tW は側壁部の厚みである
で定義されるしごき率RI が5乃至70%、特に10乃
至60%の厚みになるようにしごきで薄肉化することも
できる。
【0075】絞り成形等に際して、被覆金属板或は更に
カップに、各種滑剤、例えば流動パラフィン、合成パラ
フィン、食用油、水添食用油、パーム油、各種天然ワッ
クス、ポリエチレンワックスを塗布して成形を行うのが
よい。滑剤の塗布量は、その種類によっても相違する
が、一般に0.1乃至10mg/dm、特に0.2乃
至5mg/dmの範囲内にあるのがよく、滑剤の塗布
は、これを溶融状態で表面にスプレー塗布することによ
り行われる。
【0076】カップへの絞り成形性を向上させるため、
樹脂被覆絞りカップの温度を被覆樹脂のガラス転移点
(Tg)以上、特に熱結晶化温度以下の範囲に予め設定
して、樹脂被覆層の塑性流動を容易にした状態で成形す
ることが有利である。
【0077】成形後の内面側有機被覆金属製カップは、
カップ開口部の耳の部分を切断する、所謂トリミングを
行った後、印刷工程に付する。このトリミング処理に先
立って、成形後のカップを被覆樹脂のガラス転移点(T
g)以上で融点よりも低い温度に加熱して、被覆樹脂の
歪みを緩和しておくことができる。この操作は、熱可塑
性樹脂の場合特に被覆と金属との密着性を高めるために
有効である。
【0078】本発明によれば、上記のように製造された
缶胴に、図2乃至図4に示した印刷機を用いて印刷を行
う。
【0079】缶胴への印刷では、インキ層の上にクリヤ
ー塗膜を形成させるのが一般的である。クリヤー塗膜の
形成は、クリヤー塗料が施されたアプリケーターローラ
を使用し、このアプリケーターローラを印刷された缶体
外表面と接触させることにより、同様に行われる。
【0080】印刷インキ層の形成と、クリヤー塗膜の形
成とは、いわゆるウエット・オン・ウエットの関係で行
うこともできるし、印刷インキ層の硬化を行った後、ク
リヤー塗膜の形成を、いわゆるウエット・オン・ドライ
の関係で行うこともできる。
【0081】印刷インキ層の上に施すクリヤー塗膜とし
ては、一般に製缶印刷の分野で仕上げワニスと呼ばれる
ものが使用される。このクリヤー塗膜としては、印刷イ
ンクに関して説明した樹脂のうち、透明性に優れたもの
が、光輝性顔料や着色剤の添加なしに使用され、この樹
脂は加熱硬化性のものでも、紫外線硬化性のものでも、
何れであってもよい。クリヤー塗膜の厚みは、印刷イン
キ層の保護が十分なものである限り、特に制限はない
が、一般に3乃至10μm、特に4乃至6μmの範囲に
あることが好適である。
【0082】印刷インキ層及びクリヤー塗膜の硬化は、
加熱硬化の場合、180乃至220℃の温度を使用でき
る。一方、紫外線硬化の場合、紫外線としては、近紫外
領域をも含めて、一般に波長200乃至430nm、特
に240乃至420nmの光線が使用される。紫外光源
としては、ハライドランプ、高圧水銀灯、低圧水銀灯等
が使用される。コーティング層の厚みは小さいので、硬
化に要するエネルギーはかなり少なくてすむことが利点
であり、一般に500乃至5000ジュール/m等の
エネルギーで十分である。
【0083】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明がこれに限定されないのは勿論である。
【0084】[薄肉化シームレス缶の作製]素板厚0.
18mm、調質度DR−9のテインフリースチール板
(表面処理被覆量としてクロム量120mg/m、ク
ロム酸化物量15mg/mとした)の缶内面になる側
に厚さ20μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート
/イソフタレート共重合体フィルムを、一方、缶外面に
なる側に酸化チタンを20重量%含有する厚さ15μm
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/イソフタレー
ト共重合体フィルムをフィルムの融点で両面同時に熱接
着し、直ちに水冷することにより有機被覆金属板を得
た。この有機被覆金属板にグラマーワックスを均一に塗
布した後、直径160mmの円板に打ち抜き、常法に従
って浅絞りカップを成形した。この絞り工程における絞
り比は1.59である。次いで、第1次、第2次再絞り
加工を行い、薄肉化深絞りカップを得た。再絞り工程の
成形条件及び再絞り成形された深絞りカップの諸特性を
以下に示す。 第1次再絞り比 1.23 第2次再絞り比 1.24 再絞りダイス作用コーナー部曲率半径 0.30mm 再絞りダイス保持コーナー部曲率半径 1.0mm カップ径 66mm カップ高さ 130mm 側壁厚み変化率 −40% この後、常法に従ってドーミング成形を行った後、前記
深絞りカップを215℃で1分間熱処理し、フィルムの
加工歪みを取り除くとともに、潤滑剤を揮発させた。次
いで、開口端部の縁切りを行い、高さ123mmの樹脂
被覆薄肉化シームレス缶を得た。
【0085】[インキ]アルミフレーク、微粒子被覆パ
ールを表2に記載の配合でビヒクルに分散させて、光輝
性インキを調製した。
【0086】[粘度測定]コーン/プレート型回転粘度
計ARES−(レオメトリックスサイエンティフィック
エフ・イー(株))を用いて、35℃で剪断速度100
sec−1におけるインキの見掛け粘度を測定した。結
果は、表2に記載した。
【0087】[光輝性インキ中の顔料粒径測定]未使用
のインキの微量をスライドグラスに取り、カバーグラス
により押し拡げた後、前記スライドグラスをオーブンに
入れインキを硬化させた。この試料を反射型顕微鏡で観
察し、光輝性インキ部の拡大写真を撮影して、この写真
より光輝性顔料の平均粒径を算出した。一方、缶に印刷
されたインキについては、オーブンでインキを硬化させ
た後、缶を切り開いて平板状とし、反射型顕微鏡により
光輝性印刷部位の拡大写真を撮影して、この写真より光
輝性顔料の平均粒径を算出した。
【0088】[刷版の硬度測定]刷版を平らな机の上に
置き、JISA硬度計で画線部の硬度を測定した。
【0089】[実施例1]図2に印刷機の概略図を示
す。印刷機は彫刻ロール23、版胴24、ブランケット
ホイール25の3本のロールから構成され、いずれのロ
ールも順方向に駆動し、所定の厚みの刷版及びブランケ
ットをそれぞれ版胴、ブランケットホイールに装着した
際に、各ロールはその周速が等しくなるように設計され
ている。インキの供給は、ドクターブレード22を備え
たチャンバー式インキ供給ユニット21により行われ、
ドクターブレードは彫刻ロールに接触するように配置さ
れている。彫刻ロールには、ロール軸線に対して45度
と135度の互いに直交する120線/インチのピッチ
の平行線群より形成される格子部分に、倒立角錐台形状
の深さ20μmの孔が設けられたものを使用した。孔の
開口部の正方形の一辺は170μm、孔の底となる正方
形の一辺は110μmである。チャンバー式インキ供給
ユニットから彫刻ロールに供給されたインキは、ドクタ
ーブレードにより余分なインキが掻き落とされた後、前
記孔部分に保持される。刷版及びブランケットには、そ
れぞれJISA硬度70度の樹脂凸版及び公知の2ピー
ス缶用ブランケットを用いた。彫刻ロール/刷版、刷版
/ブランケット間の圧は、圧ムラや圧抜けが発生しない
範囲でできるだけキスタッチに近い状態に設定した。ま
た、ブランケット/缶の間の印圧は常法に従った。光輝
性インキAをインキ供給ユニット21から彫刻ロール2
3によりピックアップし、刷版に供給した。次いで、刷
版画線部上のインキをブランケットに転移させ、更にマ
ンドレル26に装着した薄肉化シームレス缶に転移させ
ることで印刷缶を得た。彫刻ロール、版胴、ブランケッ
トホイールは50m/分の周速で駆動させた。各ロール
間のインキの受給バランスが十分定常に達してから評価
を行うため、刷り始めから20缶目以降の印刷缶をサン
プルとした。得られた印刷缶は光輝感に優れていた。ま
た、画線再現性も良好であった。次いで、これらの印刷
缶を熱風循環式オーブンにより加熱して、湿潤インキ皮
膜を硬化させ、反射型顕微鏡によりインキ層中の光輝性
顔料の粒径を観察したところ、未使用のインキ中の光輝
性顔料の粒径と有意差は認められなかった。
【0090】[実施例2]光輝性インキBを用いる以外
は、実施例1と同様にして印刷缶を作製した。印刷缶は
光輝性に優れ、インキ層中の光輝性顔料と未使用のイン
キ中の光輝性顔料の粒径に有意差は、認められなかっ
た。また、画線再現性も良好であった。
【0091】[実施例3]図3に印刷機の概略図を示
す。印刷機は彫刻ロール23、ゴムロール27、版胴2
4、ブランケットホイール25の4本のロールから構成
され、いずれのロールも順方向に駆動し、所定の厚みの
刷版及びブランケットをそれぞれ版胴、ブランケットホ
イールに装着した際に、ゴムロール、版胴、ブランケッ
トホイールはその周速が等しくなるように設計されてい
る。これに対して、彫刻ロール23は、ゴムロール2
7、版胴24、ブランケットホイール25と独立に駆動
する機構になっており、その周速は任意に設定できる。
インキの供給は、ドクターブレード22を備えたチャン
バー式インキ供給ユニット21により行われ、ドクター
ブレードは彫刻ロールに接触するように配置されてい
る。彫刻ロールには、ロール軸線に対して45度と13
5度の互いに直交する180線/インチのピッチの平行
線群より形成される格子部分に、角錐台形状の高さ25
μmの突起が設けられたものを使用した。角錐台の底辺
となる正方形の一辺は130μm、角錐台の頂上部分の
正方形の一辺は58μmである。チャンバー式インキ供
給ユニットから彫刻ロールに供給されたインキは、ドク
ターブレードにより余分なインキが掻き落とされた後、
前記突起と突起の間の谷部分に保持される。ゴムロール
はJISA硬度で30度のものを使用した。刷版及びブ
ランケットには、それぞれJISA硬度80度の樹脂凸
版及び公知の2ピース缶用ブランケットを用いた。使用
した刷版の画面面積は200cmである。彫刻ロール
/ゴムロール、ゴムロール/刷版、刷版/ブランケット
間の圧は、圧ムラや圧抜けが発生しない範囲でできるだ
けキスタッチに近い状態に設定した。また、ブランケッ
ト/缶の間の印圧は常法に従った。インキ供給ユニット
21から光輝性インキCを彫刻ロール23によりピック
アップし、ゴムロール27を介して、刷版に供給した。
この時、彫刻ロールと、ゴムロール、版胴、ブランケッ
トホイールはそれぞれ50m/分の同一周速で駆動させ
た。次いで、刷版画線部上のインキをブランケットに転
移させ、更にマンドレル26に装着した薄肉化シームレ
ス缶に転移させることで印刷缶を得た。各ロール間のイ
ンキの受給バランスが十分定常に達してから評価を行う
ため、刷り始めから20缶目以降の印刷缶をサンプルと
した。得られた印刷缶は光輝感に優れており、画線再現
性も良好であった。缶に転移したインキの重量を測定し
たところ、62mgであった。次いで、これらの印刷缶
を熱風循環式オーブンにより加熱して、湿潤インキ皮膜
を硬化させ、反射型顕微鏡によりインキ層中の光輝性顔
料の粒径を観察したところ、未使用のインキ中の光輝性
顔料の粒径と有意差は認められなかった。
【0092】[実施例4]彫刻ロールの周速Vaを55
m/分とする以外、実施例3と同様にして印刷缶を作製
した。缶に転移したインキ重量は35mgであり、実施
例3の場合に比べてインキ転移量は減少した。得られた
印刷缶はインキ膜厚を考慮すれば十分な光輝感を有する
ものであった。また、画線再現性も良好であった。作製
した印刷缶を熱風循環式オーブンにより加熱して、湿潤
インキ皮膜を硬化させ、反射型顕微鏡によりインキ層中
の光輝性顔料の粒径を観察したところ、未使用のインキ
中の光輝性顔料の粒径と有意差は認められなかった。こ
のように本発明の範囲内で彫刻ロールの周速をゴムロー
ルの周速より速くすると、光輝性顔料の粒度分布に悪影
響を与えずにインキ転移量のみを減少させることができ
るため、例えば印刷中にインキ膜厚が厚くなり過ぎた場
合に、彫刻ロールをゴムロールより速く駆動させて、イ
ンキ膜厚を制御することが可能であり、また彫刻ロール
を交換しなくても異なったインキ膜厚の印刷物を得るこ
とができる。
【0093】[実施例5]彫刻ロールの周速Vaを40
m/分とする以外、実施例3と同様にして印刷缶を作製
した。缶に転移したインキ量は56mgであり、実施例
3に比べてインキ転移量は減少した。得られた印刷缶は
インキ膜厚を考慮すれば十分な光輝感を有するものであ
った。また、画線再現性も良好であった。作製した印刷
缶を熱風循環式オーブンにより加熱して、湿潤インキ皮
膜を硬化させ、反射型顕微鏡によりインキ層中の光輝性
顔料の粒径を観察したところ、未使用のインキ中の光輝
性顔料の粒径と有意差は認められなかった。このように
本発明の範囲内で彫刻ロールの周速をゴムロールの周速
より遅くすると、光輝性顔料の粒度分布に悪影響を与え
ずに、インキ転移量を減少させることができるため、例
えば印刷中にインキ膜厚が厚くなり過ぎた場合に、彫刻
ロールをゴムロールより速く駆動させて、インキ膜厚を
制御することが可能であり、また彫刻ロールを交換しな
くても異なったインキ膜厚の印刷物を得ることができ
る。
【0094】[実施例6]図4に多色印刷機の概略図を
示す。第1〜第6の印刷ユニットは、ブランケットホイ
ール34を取り巻くように設置されている。第1印刷ユ
ニットは等周速で駆動する彫刻ロール32と版胴33か
ら成るもので、チャンバー式インキ供給ユニット31に
満たされた光輝性インキを印刷する。これに対して、第
2〜第6印刷ユニットは公知の多ロール式の印刷ユニッ
トであって、ぺースト状の色インキを印刷するためのも
のである。各ユニットの版胴から、共通のブランケット
に互いの絵柄が重ならないように逐次ブランケット上に
インキを転移させた後、一度にその絵柄をマンドレルに
装着した薄肉化シームレス缶に転移させる。第1印刷ユ
ニットの刷版はJISA硬度70度の樹脂凸版を用い、
他の印刷ユニットの版胴には公知の2ピース缶用の樹脂
凸版を用いた。彫刻ロールは実施例1と同様のものを用
いた。また、ブランケットは公知の2ピース缶用ブラン
ケットを使用した。光輝性インキは実施例1と同様のイ
ンキを使用した。印刷機を周速500m/分で駆動さ
せ、印刷を行った。各ロール間のインキの受給バランス
が十分定常に達してから評価を行うため、刷り始めから
20缶目以降の印刷缶をサンプルとした。得られた印刷
缶は優れた光輝感と鮮やかな色彩による意匠性に優れ、
また画線再現性も良好な多色印刷物であった。作製した
印刷缶を熱風循環式オーブンにより加熱して、湿潤イン
キ皮膜を硬化させ、反射型顕微鏡によりインキ中の光輝
性顔料の粒径を観察したところ、未使用のインキ中の光
輝性顔料の粒径と有意差は認められなかった。
【0095】[比較例1]光輝性インキDを用いる以外
は、実施例1と同様にして印刷缶を作製した。光輝性イ
ンキDは100sec−1における粘度が50ポイズと
高いため、刷版上にインキが溜まる傾向があり、画線の
潰れ、太りが大きくなった。しかし、光輝感は良好であ
った。また、硬化インキ層中の光輝性顔料の粒径を観察
したが、未使用のインキ中の光輝性顔料の粒径と有意差
は認められなかった。
【0096】[比較例2]JISA硬度99度の刷版を
用いる以外は、実施例1と同様にして印刷缶を作製し
た。刷版が硬過ぎるため、光輝性顔料が刷版上に溜ま
り、印刷缶は光輝感に乏しいものとなった。また、画線
再現性も低下していた。硬化インキ層中の光輝性顔料の
粒径を観察したが、未使用のインキ中の場合に比べて粒
径の大きな顔料の比率が極端に低下していた。
【0097】[比較例3]JISA硬度80度のゴムロ
ールを用いる以外は、実施例3と同様にして印刷缶を作
製した。ゴムロールが硬過ぎるため、ゴムロールから刷
版へインキが転移せず、印刷画像が薄くムラが発生し、
印刷物として評価できるレベルではなかった。
【0098】[比較例4]彫刻ロールの周速Vaを11
0m/分とする以外は、実施例3と同様にして印刷缶を
作製した。ゴムロールの周速VrとVaの比Vr/Va
が0.45と本発明の範囲を逸脱しており、極端にイン
キ転移性が低下するとともに、光輝性顔料の転移が悪く
なり、印刷物として評価できるレベルではなかった。
【0099】[比較例5]彫刻ロールの周速Vaを20
m/分とする以外は、実施例3と同様にして印刷缶を作
製した。ゴムロールの周速VrとVaの比Vr/Vaが
2.5と本発明の範囲を逸脱しており、極端にインキ転
移性が低下するとともに、光輝性顔料の転移が悪くな
り、印刷物として評価できるレベルではなかった。以
上、実施例、比較例の結果を表3にまとめる。
【0100】
【表2】
【0101】
【表3】
【0102】
【発明の効果】本発明の缶胴への印刷方法では、アルミ
フレーク及び微粒子被覆パール顔料から成る群より選択
された少なくとも1種の光輝性顔料を含有する光輝性イ
ンキを用いて、オフセット方式で缶胴への印刷を行う
が、この光輝性顔料として平均粒径が5乃至25μmの
ものを選択すること、及び光輝性インキを彫刻ロールに
よりピックアップし、ピックアップしたインキを直接或
いはゴムロールを介して刷版に供給し、刷版上のインキ
をブランケットホイールを介して缶胴上に施すことによ
り、光輝性インキの転移性、印刷の光輝感及び画線再現
性を顕著に向上させることができる。また、粘度などの
性状の異なる複数のインキを用いる場合にも、インキの
転移不良や、画線部或いは非画線部の太り、或いは汚れ
の発生がなく、鮮明で高品質の多色印刷画像を缶胴表面
に形成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷缶の断面構造を示す図である。
【図2】実施例1で用いた印刷機の概略図である。
【図3】実施例4で用いた印刷機の概略図である。
【図4】実施例6で用いた印刷機の概略図である。
【図5】本発明の印刷方法に用いるツーピース缶の断面
構造の一例を示す断面図である。
【図6】本発明の印刷方法に用いるツーピース缶の断面
構造の他の例を示す断面図である。
【記号の説明】
1:金属基体 2:ホワイト乃至サイズと呼ばれる下地層 3:印刷インキ層 4:仕上げワニス層 21:チャンバー式インキ供給ユニット 22:ドクターブレード 23:彫刻ロール 24:版胴 25:ブランケットホイール 26:マンドレル 27:ゴムロール 31:チャンバー式インキ供給ユニット 32:彫刻ロール 33:版胴 34:ブランケットホイール 35:マンドレル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 亨 東京都三鷹市野崎2−16−4 (72)発明者 平田 勝之 神奈川県川崎市中原区下小田中6−7− 27 (72)発明者 大塚 晋也 神奈川県横浜市金沢区六浦町1950−49 エステ・シティ四番館301 (56)参考文献 特開 平10−35077(JP,A) 特開 平7−285262(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 1/22 B41F 17/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミフレーク及び微粒子被覆パール顔
    料から成る群より選択された少なくとも1種の平均粒子
    径が5乃至25μmの範囲にある光輝性顔料を含む光輝
    性インキを彫刻ロールによりピックアップし、ピックア
    ップしたインキを直接或いはゴムロールを介して刷版に
    供給し、前記刷版上のインキをブランケットホイールを
    介して缶胴上に施すことを特徴とする缶胴への印刷方
    法。
  2. 【請求項2】 光輝性インキが温度35℃及び剪断速度
    100sec−1で20ポイズ以下の粘度を有するもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記刷版が凸版であり且つ刷版上に湿し
    水を施すことなしにインキ層の形成を行うことを特徴と
    する請求項1または2に記載の印刷方法。
  4. 【請求項4】 前記刷版がJISA硬度で90度以下の
    硬度を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】 前記ゴムロールがJISA硬度で60度
    以下の硬度を有することを特徴とする請求項1乃至4の
    何れかに記載の印刷方法。
  6. 【請求項6】 彫刻ロール上のインキをゴムロールを介
    して刷版に供給すると共に、ゴムロールの周速を彫刻ロ
    ールの周速と異なる速度とすることにより、彫刻ロール
    からゴムロールへのインキ転移量を調節することを特徴
    とする請求項1乃至5の何れかに記載の印刷方法。
  7. 【請求項7】 ゴムロールの周速をVr及び彫刻ロール
    の周速をVaとしたとき、ゴムロールの周速Vrが彫刻
    ロールの周速Vaの0.5乃至1.5倍の範囲内である
    請求項6に記載の印刷方法。
  8. 【請求項8】 ブランケットホイールの周囲に多ロール
    式インカーをも配置し、ペースト状のインキを多ロール
    式インカーの刷版から共通のブランケットホイールに供
    給し、缶胴上に多色印刷を行うことを特徴とする請求項
    1乃至7の何れかに記載の印刷方法。
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