JPH1191031A - 光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶 - Google Patents

光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶

Info

Publication number
JPH1191031A
JPH1191031A JP25392397A JP25392397A JPH1191031A JP H1191031 A JPH1191031 A JP H1191031A JP 25392397 A JP25392397 A JP 25392397A JP 25392397 A JP25392397 A JP 25392397A JP H1191031 A JPH1191031 A JP H1191031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flake pigment
layer
resin
titanium oxide
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25392397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Goto
弘明 後藤
Hiroshi Sasaki
佐々木  洋
Shinya Otsuka
晋也 大塚
Yasuhiro Yugawa
泰洋 湯川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP25392397A priority Critical patent/JPH1191031A/ja
Publication of JPH1191031A publication Critical patent/JPH1191031A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内外面が樹脂フィルムで被覆され、しかも外
面側に明るく重厚な光輝感のある外観特性が付与され、
しかも優れた耐腐食性と加工性を備えた缶壁構成積層体
乃至薄肉化シームレス缶を提供するにある。 【解決手段】 内外面樹脂被覆鋼板の外面側において、
鋼板側より酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フィルム
/金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少な
くとも1種を含有するコーティング層/印刷層/仕上げ
ワニス層もしくは酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フ
ィルム/金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料
の少なくとも1種を含有するコーティング層/仕上げワ
ニス層より構成されることを特徴とする缶壁構成積層
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性、耐衝撃性及び
外観特性の向上した缶壁構成積層体乃至薄肉シームレス
缶に関するもので、より詳細には、内外面が樹脂フィル
ムで被覆され、しかも外面側に明るく重厚な光輝感のあ
る外観特性が付与され、しかも優れた耐腐食性と加工性
を備えた缶壁構成積層体乃至薄肉化シームレス缶に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、側面無継目の所謂シームレス缶と
しては、アルミニウム板、ブリキ板或いはティン・フリ
ー・スチール板等の金属素材を、絞りダイスとポンチと
の間で少なくとも1段の絞り加工に付し、側面に継目の
ない胴部と該胴部に継目なしに一体に接続された底部と
から成るカップに形成し、次いで所望により前記胴部
に、しごきポンチとしごきダイスとの間でしごき加工を
加えて、容器胴部を薄肉化する缶の製造方法が知られて
いる。
【0003】また、しごき加工の代わりに、再絞りダイ
スの曲率コーナ部で側壁部を曲げ伸ばしして側壁部を薄
肉化する製法も既に知られている(特表昭56−501
442号公報)。
【0004】容器素材を節約し且つ一定量の金属素材か
ら缶ハイト(高さ)の大きい缶を製造しようとする目的
には、容器胴部をしごき加工或いは曲げ伸ばし加工によ
って薄肉化することは好ましいことである。
【0005】また、側面無継目缶の有機被覆法として
は、一般に広く使用されている成形後の缶に有機塗料を
施す方法の他に、成形前の金属素材に予め樹脂フィルム
をラミネートする方法等が知られており、この後者の例
として、特公昭59−34580号公報には、金属素材
にテレフタル酸とテトラメチレングリコールとから誘導
されたポリエステルフィルムをラミネートしたものを用
いることが記載されている。また、曲げ伸ばしによる再
絞り缶の製造に際して、ビニルオルガノゾル、エポキ
シ、フェノリクス、ポリエステル、アクリル等の被覆金
属板を用いることも知られている。
【0006】シームレス缶の外面にホワイトな被覆を設
け、この上に印刷インキ層と仕上げニス層とを設けるこ
とも公知であり、例えば、実公平6−16739号公報
には、TFS(電解クロム酸処理鋼板)の内面にクリア
ポリエステルフィルム及び外面に二酸化チタン配合ポリ
エステルフィルムを積層したものを深絞りし、このカッ
プの外面に印刷インキ層と仕上げニス層とを塗布し、こ
れを焼き付けした後、ネックイン加工及びフランジ加工
を行って、缶とすることが記載されている。
【0007】特開平5−111980号公報には、スリ
ーピース缶用の素材として、缶外面に当たる鋼板表面
に、鋼板側から接着剤層/白色顔料を含むフィルム層/
商標デザインを表示する印刷インキ層/潤滑皮膜層より
構成される多層構造有機皮膜を有することを特徴とする
優れた意匠性を有する有機被覆積層鋼板が記載されてい
る。
【0008】特開平6−143494号公報には、全て
の面方向の光沢が、光沢度Gs(60。)にて300%
以上の鏡面光沢を有する表面処理鋼板の表面に、鋼板側
から接着剤層/商標デザインを表示したインキ層/飽和
ポリエステル樹脂フィルム層/潤滑性皮膜層の多層構造
の有機皮膜を有することを特徴とする印刷鮮映性の優れ
た容器用有機積層鋼板が記載されている。
【0009】特開平7−41740号公報には、缶体材
料用金属板に熱硬化型樹脂系接着剤を介して加熱接着さ
れて保護被覆層を形成するポリエステルフィルムであっ
て、該ポリエステルフィルムの一方の面にパール顔料を
含む樹脂組成物からなる印刷層がグラビア印刷により設
けられ、該印刷層上に熱硬化型樹脂系接着剤が設げられ
ていることを特徴とする缶体材料被覆用ポリエステルフ
ィルムが記載されている。
【0010】特開平7−41744号公報には、缶体材
料用金属板に熱硬化型樹脂系接着剤を介して加熱接着さ
れて保護被覆層を形成するポリエステルフィルムであっ
て、該ポリエステルフィルムの一方の面に顔料を含む樹
脂組成物からなる第1の印刷層が設けられ、該第1印刷
層上に金属粉末が分散された樹脂組成物からなる第2の
印刷層が設けられ、該第2の印刷層上に、熱硬化型樹脂
系接着剤層が設けられていることを特徴とする缶体材料
被覆用ポリエステルフィルムが記載されている。
【0011】特開平5−124648号公報には、缶外
面に当たる鋼板表面に、鋼板側から熱硬化性接着剤層/
商標デザインを表示する印刷インキ層/延伸配向性を有
するポリエステルフィルム層/潤滑性皮膜層、或いは鋼
板側から熱硬化性有機塗膜層/熱硬化性接着剤層/商標
デザインを表示する印刷インキ層/延伸配向性を有する
ポリエステルフィルム層/潤滑性皮膜層の多層構造有機
皮膜を有することを特徴とする缶外面に多層構造有機皮
膜を有するスリーピース缶が記載されている。
【0012】特開平8−119285号公報には、樹脂
被覆金属素材の薄肉化シームレス缶において、金属素材
の内面側及び外面側被覆が熱可塑性フィルムから成りか
つ少なくとも側壁部の外面側フィルム層上には酸化チタ
ン配合紫外線硬化型コーティング層が2乃至20μmの
厚みで設けられていることを特徴とするシームレス缶が
記載され、外面側被覆の熱可塑性フィルムが酸化チタン
配合ポリエステルフィルムであることも記載されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上に引用した従来技術
の内、ポリエステル層に予め印刷を施したものを広範に
接着させる方法は、鋼板コイルの表面にこれを接着する
のみで、印刷された缶用素材が得られるという利点は与
えるが、溶接や接着に伴う缶継ぎ目の金属切断端縁の被
覆保護の問題があり、耐食性や保護の手間の点で未だ十
分満足しうるものでない。
【0014】一方、上記実公平6−16739号公報に
見られるシームレス缶の外面に予め酸化チタン配合フィ
ルムを積層しておく方法は、金属基体を隠蔽して優れた
外観を与えると共に、酸化チタンそのものの防食効果を
利用し、絞りに際してフィルムに対するしわ押さえ力の
伝達を良好にするなどの優れた効果をもたらすものであ
り、シームレス缶であるため、金属切断端縁露出の問題
もないという利点をもたらすものである。しかしなが
ら、酸化チタン配合による隠蔽力と、シームレス缶側壁
の薄肉化との間には、絶えず微妙な問題が残されてい
る。
【0015】即ち、ラミネート材外面のフィルム中への
酸化チタンの配合量を多くすると、絞り加工性やしごき
加工性が低下し、また工具が磨耗したり、フィルムが削
れたりするという問題が生じやすくなり、一方、酸化チ
タンの配合量を減らすと、ポリエステル層の薄肉化に伴
って隠蔽力がどうしても低下するという問題が生じやす
い。
【0016】酸化チタン配合ポリエステル外層の上に酸
化チタン配合紫外線硬化性塗料を設ける手段は、酸化チ
タンによる隠蔽力を増大させ、白色度を向上させる手段
として意義があるが、隠蔽力及び白色度を増大させると
いう同じ目的のために、酸化チタンを2回の異なる手段
で設けることは、幾分煩瑣な感じも否めない。
【0017】本発明者らは、鋼板上の酸化チタン配合ポ
リエステル層が、隠蔽力が不足するように薄肉化されて
いる場合でも、この上に金属フレーク顔料或いは真珠光
沢フレーク顔料の少なくとも1種を含有するコーティン
グ層を設けるときには、前述した隠蔽力乃至白色不足が
解消され、明るくしかも重厚な光輝感が付与されること
を見い出した。
【0018】従って、本発明の目的は、内外面が樹脂フ
ィルムで被覆され、しかも外面側に明るく重厚な光輝感
のある外観特性が付与され、しかも優れた耐腐食性と加
工性を備えた缶壁構成積層体乃至薄肉化シームレス缶を
提供するにある。
【0019】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、内外
面樹脂被覆鋼板の外面側において、鋼板側より酸化チタ
ンを含有する熱可塑性樹脂フィルム/金属フレーク顔料
或いは真珠光沢フレーク顔料の少なくとも1種を含有す
るコーティング層/印刷層/仕上げワニス層もしくは酸
化チタンを含有する熱可塑性樹脂フィルム/金属フレー
ク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少なくとも1種を
含有するコーティング層/仕上げワニス層より構成され
ることを特徴とする缶壁構成積層体が提供される。本発
明によれば、樹脂被覆金属素材から形成されたシームレ
ス缶において、金属素材の内面側及び外面側は熱可塑性
樹脂フィルムから成ると共に、缶胴部外面側は鋼板側よ
り酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フィルム/金属フ
レーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少なくとも1
種を含有するコーティング層/印刷層/仕上げワニス層
もしくは酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フィルム/
金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少なく
とも1種を含有するコーティング層/仕上げワニス層よ
り構成されることを特徴とするシームレス缶が提供され
る。本発明の缶壁構成積層体乃至シームレス缶におい
て、 1.酸化チタンが外面側の単位面積当たり0.2乃至
1.0mg/cm2 の量で存在し、且つ前記コーティン
グ層は、面方向に見て前記フレーク顔料が存在する部分
とフレーク顔料が存在しない部分とが混在し、フレーク
顔料の存在する部分の面積分率が5乃至50%の範囲内
にあること、 2.前記コーティング層中のフレーク顔料の平均粒径が
5乃至25μmであること、 3.前記コーティング層中のフレーク顔料の含有量が3
乃至15重量%であること、 4.前記コーティングが紫外線硬化樹脂組成物から成る
こと、 が好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
[作用]本発明の缶壁積層体乃至シームレス缶の断面構
造の一例を示す図1において、この積層構造1は、鋼板
基体2及び内面保護熱可塑性樹脂層3及び酸化チタン含
有熱可塑性樹脂外面層4を備えており、鋼板側より外面
に向けて、酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フィルム
4/金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少
なくとも1種を含有するコーティング層5/印刷層6/
仕上げワニス層7からなっている。この外面積層構造に
おいては、金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔
料の少なくとも1種を含有するコーティング層5と仕上
げワニス層7の間に、印刷層6が省略されている部分も
あることが理解されるべきである。本発明の缶壁積層体
乃至シームレス缶の断面構造の他の例を示す図2におい
て、この積層構造1は、図1に示したものと基本的には
同様であるが、鋼板基体2及び内面保護熱可塑性樹脂層
3の間には、接着プライマー層8が設けられている点で
相違している。
【0021】本発明は、酸化チタン含有熱可塑性樹脂フ
ィルム層4上に金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレー
ク顔料含有コーティング層5を設けるという新規な構成
をとるものであり、このコーティング層に存在する金属
フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料が、下地とな
る熱可塑性樹脂フィルム中の酸化チタンによる隠蔽力或
いは白色度を増強するように作用するという知見にも基
づくものである。
【0022】即ち、コーティング層5に存在する金属フ
レーク顔料は入射光に対して金属的反射光、即ち正面反
射光を与えるものであり、また真珠光沢フレーク顔料
は、入射光に対して多重反射による特異な干渉色光を与
えるものであるが、これらの反射光は、フィルム層4の
酸化チタンによる隠蔽力或いは白色度の不足を補足し、
且つこれを増強するのである。しかも、本発明の積層構
造では、下地の酸化チタンによる白色散乱光に加えて、
金属的反射光(正面反射光)または真珠状の特異な干渉
色光が付加されることにより、この積層構造の外観は、
明るくしかも重厚な光輝感のあるものとなり、特異で有
用な装飾性と優れた商品価値をもたらすのである。
【0023】しかも、本発明の積層構造では、熱可塑性
樹脂フィルム層中の酸化チタンの濃度が比較的低い場合
にも十分な明るさと隠蔽力とが得られるので、樹脂中の
酸化チタン濃度を低減させて、満足すべき絞り成形性や
しごき加工性を達成でき、加工中におけるフィルムの削
れや工具の磨耗を防止できる。更に、隠蔽力或いは白色
度の低下を懸念することなく、缶器壁の絞りしごき加工
による薄肉化を高度にできるという利点が奏される。
【0024】更に、本発明のシームレス缶では、缶胴内
面はもとより、缶胴外面の熱可塑性樹脂層が連続してい
て、継ぎ目がなく、また、その上のコーティング層も連
続しているため、耐腐食性や耐衝撃性に強い構造となっ
ており、外観特性においても優れている。
【0025】また、熱可塑性樹脂フィルムとコーティン
グ層との密着に関しては、樹脂フィルム中にフィラーを
充填すると両者の密着性が向上することが知られている
が、本発明の積層構造においても、下地樹脂フィルム中
の酸化チタン粒子はその上のコーティング層に対して密
着力を向上させるためのアンカー効果を付与していると
信じられる。事実、本発明の積層体において、コーティ
ング層はセロファンテープ剥離テストにも耐える優れた
密着性を有している。
【0026】本発明の缶壁積層体乃至シームレス缶にお
いては、酸化チタンが外面側の単位面積当たり0.2乃
至1.0mg/cm2 の量で存在するのが好ましく、ま
た、前記コーティング層は、面方向に見て前記フレーク
顔料が存在する部分とフレーク顔料が存在しない部分と
が混在し、フレーク顔料の存在する部分の面積分率が5
乃至50%の範囲内にあるのが外観特性の点でよい。
【0027】酸化チタンが缶胴部外面側の単位面積当た
り0.2mg/cm2 を下回ると、外観が黒っぽくな
り、本発明の優れた外観特性が失われる傾向がある。一
方、酸化チタンの濃度が1.0mg/cm2 の量を上回
ると、白色度の点では問題がないが、多量の酸化チタン
を必要とする点で経済的に不利となると共に、加工性が
低下し、またフィルムの削れが発生する結果として耐腐
食性が低下し、外観特性も低下する。
【0028】また、前記コーティング層は、面方向に見
て前記フレーク顔料が存在する部分とフレーク顔料が存
在しない部分とが混在すると、下地からのランダムな白
色の散乱光と、フレーク顔料からの金属的な反射光或い
は多重反射干渉光とが重なり、明るくしかも重厚な光輝
感とが特に優れたものとなる。このバランスの点で、フ
レーク顔料の存在する部分の面積分率が5乃至50%の
範囲内にあることが、顕微鏡観察の結果確認されたが、
本発明はこの場合に勿論限定されるものではない。
【0029】[鋼板]本発明では、鋼板として、いわゆ
るブラックプレートや、各種表面処理鋼板が使用され
る。
【0030】表面処理鋼板としては、冷圧延鋼板を焼鈍
後二次冷間圧延し、亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケルメ
ッキ、電解クロム酸処理、クロム酸処理等の表面処理の
一種または二種以上行ったものを用いることができる。
好適な表面処理鋼板の一例は、電解クロム酸処理鋼板で
あり、特に10乃至200mg/m2 の金属クロム層と1乃
至50mg/m2 (金属クロム換算)のクロム酸化物層とを
備えたものであり、このものは塗膜密着性と耐腐食性と
の組合せに優れている。表面処理鋼板の他の例は、0.5
乃至11.2g/m2 の錫メッキ量を有する硬質ブリキ板であ
る。このブリキ板は、金属クロム換算で、クロム量が1
乃至30mg/m2となるようなクロム酸処理或いはクロム
酸/リン酸処理が行われていることが望ましい。更に他
の例としてはアルミニウムメッキ、アルミニウム圧接等
を施したアルミニウム被覆鋼板が用いられる。これらの
内でも、上記電解クロム酸処理鋼板に適用した場合に効
果が特に大きい。
【0031】鋼板の素板厚、即ち缶底部の厚み(tB)は、
鋼板の種類、容器の用途或いはサイズによっても相違す
るが、一般に0.10乃至0.50mmの厚みを有するのがよく、
この内でも表面処理鋼板の場合には、0.10乃至0.30mmの
厚みを有するのがよい。
【0032】[熱可塑性樹脂フィルム層、ラミネート及
び缶への成形]上記鋼板上に被覆される熱可塑性樹脂と
しては、結晶性の熱可塑性樹脂が好ましく、その例とし
て、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリルエステル共重合体、アイオノマー等のオレ
フィン系樹脂フィルム;ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート
/イソフタレート共重合体等のポリエステル;ナイロン
6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロン12等の
ポリアミド;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン等を
挙げることができる。
【0033】上記熱可塑性樹脂の外面被覆層には、鋼板
を隠蔽し、また絞り−再絞り成形時等に鋼板へのしわ押
え力の伝達を助ける目的で酸化チタン或いは更に他の無
機フィラーを含有させる。また、このフィルムにはそれ
自体公知のフィルム用配合剤、例えば非晶質シリカ等の
アンチブロッキング剤、各種帯電防止剤、滑剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤等を公知の処方に従って配合するこ
とができる。
【0034】無機フィラーとしては、ルチル型またはア
ナターゼ型の二酸化チタンが適しており、他に、亜鉛
華、グロスホワイト等の無機白色顔料;バライト、沈降
性硫酸バライト、炭酸カルシウム、石膏、沈降性シリ
カ、エアロジル、タルク、焼成或は未焼成クレイ、炭酸
バリウム、アルミナホワイト、合成乃至天然のマイカ、
合成ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の白色体質
顔料;カーボンブラック、マグネタイト等の黒色顔料;
ベンガラ等の赤色顔料;シエナ等の黄色顔料;群青、コ
バルト青等の青色顔料等を組み合わせで配合することが
できる。これらの無機フィラーは、樹脂当り10乃至5
00重量%、特に10乃至300重量%の量で配合させ
ることができる。二酸化チタンは隠蔽力が特に大きく、
外面側樹脂層に充填する。
【0035】被覆熱可塑性樹脂の鋼板への被覆は、熱融
着法、ドライラミネーション、押出コート法等により行
われ、被覆樹脂と鋼板との間に接着性(熱融着性)が乏
しい場合には、例えばウレタン系接着剤、エポキシ系接
着剤、酸変性オレフィン樹脂系接着剤、コポリアミド系
接着剤、コポリエステル系接着剤等を介在させることが
できる。
【0036】また、熱可塑性樹脂の厚みは、一般に3乃
至50μm、特に5乃至40μmの範囲にあることが望
ましい。フィルムを用いた熱融着の場合、未延伸のもの
でも延伸のものでもよい。
【0037】特に好適なフィルムとして、エチレンテレ
フタレート単位を主体とするポリエステルを、T−ダイ
法やインフレーション製膜法でフィルムに成形し、この
フィルムを延伸温度で、逐次或いは同時二軸延伸し、延
伸後のフィルムを熱固定することにより製造されたフィ
ルムを挙げることができる。
【0038】原料ポリエステルとしては、ポリエチレン
テレフタレートそのものも著しく制限された延伸、熱固
定及びラミネート条件下で使用可能であるが、フィルム
の到達し得る最高結晶化度を下げることが耐衝撃性や加
工性の点で望ましく、この目的のためにポリエステル中
にエチレンテレフタレート以外の共重合エステル単位を
導入するのがよい。本発明ではエチレンテレフタレート
単位を主体とし、他のエステル単位の少量を含む融点が
210乃至252℃共重合ポリエステルの二軸延伸フィ
ルムを用いることが特に好ましい。尚、ホモポリエチレ
ンテレフタレートの融点は一般に255〜265℃であ
る。
【0039】一般に共重合ポリエステル中の二塩基酸成
分の70モル%以上、特に75モル%以上がテレフタル
酸成分から成り、ジオール成分の70モル%以上、特に
75モル%以上がエチレングリコールから成り、二塩基
酸成分及び/又はジオール成分の1乃至30モル%、特
に5乃至25%がテレフタル酸以外の二塩基酸成分及び
/又はエチレングリコール以外のジオール成分から成る
ことが好ましい。
【0040】テレフタル酸以外の二塩基酸としては、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸:シクロヘキサンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸:コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸:の1種
又は2種以上の組合せが挙げられ、エチレングリコール
以外のジオール成分としては、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,
6−ヘキシレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物等の
1種又は2種以上が挙げられる。勿論、これらのコモノ
マーの組合せは、共重合ポリエステルの融点を前記範囲
とするものでなければならない。
【0041】用いるコポリエステルは、フィルムを形成
するに足る分子量を有するべきであり、このためには固
有粘度(I.V.)が0.55乃至1.9dl/g、特
に0.65乃至1.4dl/gの範囲にあるものが望ま
しい。
【0042】フィルムの延伸は一般に80乃至110℃
の温度で、面積延伸倍率が2.5乃至16.0、特に
4.0乃至14.0となる範囲で行うのがよく、フィル
ムの熱固定は、130乃至240℃、特に150乃至2
30℃の範囲で行うのがよい。から、やはり前記条件が
満足されるような熱固定温度を選ぶ。
【0043】コポリエステルフィルムは、二軸延伸され
ていることが好ましく、二軸配向の程度は、偏光蛍光
法、複屈折法、密度勾配管法密度等でも確認することが
できる。
【0044】積層に際しては、過度の結晶化を防ぐ目的
で、積層されるフィルムが結晶化温度域を通過する時間
を可及的に短くし、好ましくはこの温度域を10秒以
内、特に5秒以内で通過するようにする。このために、
積層に際して金属素材のみを加熱し、フィルム積層後直
ちに積層体を強制冷却するようにする。冷却には、冷
風、冷水との直接的な接触や強制冷却された冷却ローラ
の圧接が用いられる。この積層に際してフィルムを融点
近傍の温度に加熱し、積層後急冷を行えば、結晶配向度
を緩和させることも可能なことが理解されるべきであ
る。
【0045】接着用プライマーを用いる場合に、フィル
ムへの接着用プライマーとの密着性を高めるために、フ
ィルムの表面をコロナ放電処理しておくことが一般に望
ましい。コロナ放電処理の程度は、そのぬれ張力が44
dyne/cm以上となるようなものであることが望ま
しい。
【0046】この他、フィルムへのプラズマ処理、火炎
処理等のそれ自体公知の接着性向上表面処理やウレタン
樹脂系、変性ポリエステル樹脂系等の接着性向上コーテ
ィング処理を行っておくことも可能である。
【0047】ポリエステルフィルムと金属素材の間に所
望により設ける接着プライマーは、金属素材とフィルム
との両方に優れた接着性を示すものである。密着性と耐
腐食性とに優れたプライマー塗料の代表的なものは、種
々のフェノール類とホルムアルデヒドから誘導されるレ
ゾール型フェノールアルデヒド樹脂と、ビスフェノール
型エポキシ樹脂とから成るフェノールエポキシ系塗料で
あり、特にフェノール樹脂とエポキシ樹脂とを50:5
0乃至5:95重量比、特に40:60乃至10:90
の重量比で含有する塗料である。
【0048】接着プライマー層は、一般に0.3乃至5
μmの厚みに設けるのがよい。接着プライマー層は予め
金属素材上に設けてもよく或いは予めポリエステルフィ
ルム上に設けてもよい。
【0049】[シームレス缶への成形]金属製カップ状
容器への成形は、側壁部が薄肉化されるようにそれ自体
公知の手段、例えば絞り再絞りしごき加工、絞り曲げ延
ばし再絞り加工、絞り曲げ延ばし再絞りしごき加工等で
行われる。
【0050】例えば、深絞り曲げ延ばし成形(絞り−曲
げ延ばし再絞り成形)によれば、被覆鋼板から成形され
た前絞りカップを、このカップ内に挿入された環状の保
持部材とその下に位置する再絞りダイスとで保持する。
これらの保持部材及び再絞りダイスと同軸に、且つ保持
部材内を出入し得るように再絞りポンチ配置する。再絞
りポンチと再絞りダイスとを互いに噛みあうように相対
的に移動させる。
【0051】これにより、前絞りカップの側壁部は、環
状保持部材の外周面から、その曲率コーナ部を経て、径
内方に垂直に曲げられて環状保持部材の環状底面と再絞
りダイスの上面とで規定される部分を通り、再絞りダイ
スの作用コーナ部により軸方向にほぼ垂直に曲げられ、
前絞りカップよりも小径の深絞りカップに成形すること
ができる。
【0052】この際、再絞りダイスの作用コーナー部の
曲率半径(Rd )を、鋼板素板厚(tB )の1乃至2.
9倍、特に1.5乃至2.9倍の寸法とすることによ
り、側壁部の曲げ引張りによる薄肉化を有効に行うこと
ができる。のみならず、側壁部の下部と上部とにおける
厚みの変動が解消され、全体にわたって均一な薄肉化が
可能となる。一般に、缶胴の側壁部を素板厚(tB )基
準で80%以下の厚み、45%迄、特に40%迄の厚み
に薄肉化することができる。
【0053】深絞り缶の場合、下記数式(1) 式中、Dは剪断したラミネート材の径であり、dはポン
チ径である、で定義される絞り比RD は一段では1.1
乃至3.0の範囲、トータルでは1.5乃至5.0の範
囲にあるのがよい。
【0054】また再絞り或いは曲げ伸ばしでは、再絞り
ダイの後方にしごきダイスを配置して、側壁部に対し
て、下記数式(2) 式中、tB は素板厚であり、tW は側壁部の厚みである
で定義されるしごき率RI が5乃至40%、特に10乃
至30%の厚みになるようにしごきで薄肉化することも
できる。
【0055】絞り成形等に際して、被覆鋼板或は更にカ
ップに、各種滑剤、例えば流動パラフィン、合成パラフ
ィン、食用油、水添食用油、パーム油、各種天然ワック
ス、ポリエチレンワックスを塗布して成形を行うのがよ
い。滑剤の塗布量は、その種類によっても相違するが、
一般に0.1乃至10mg/dm2 、特に0.2乃至5
mg/dm2 の範囲内にあるのがよく、滑剤の塗布は、
これを溶融状態で表面にスプレー塗布することにより行
われる。
【0056】カップへの絞り成形性を向上させるため、
樹脂被覆絞りカップの温度を被覆樹脂のガラス転移点
(Tg)以上、特に熱結晶化温度以下の範囲に予め設定
加熱して、樹脂被覆層の塑性流動を容易にした状態で成
形することが有利である。
【0057】成形後の内面側有機被覆金属製カップは、
カップ開口部の耳の部分を切断する、所謂トリミングを
行った後、印刷工程に付する。このトリミング処理に先
立って、成形後のカップを被覆樹脂のガラス転移点(T
g)以上で融点よりも低い温度に加熱して、被覆樹脂の
歪みを緩和しておくことができる。この操作は、熱可塑
性樹脂の場合特に被覆と金属との密着性を高めるために
有効である。
【0058】[金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレー
ク顔料含有コーティング層]本発明において、コーティ
ング層中に含有させるフレーク顔料は偏平であって、コ
ーティングの際面方向に平行に配向する傾向を有するも
のであり、金属状光沢或いは真珠状光沢を付与するもの
である。
【0059】このフレーク顔料の平均粒径は5乃至25
μmの範囲にあるのがよく、サイズが上記範囲を下回る
と、目立った光沢の付与が困難となり、一方上記範囲を
上回ると、コーティング樹脂への一様な分散が困難とな
ったり、平滑なコーティングが困難となったり、コーテ
ィングロール間の顔料の転移が悪くなったりする傾向が
ある。
【0060】金属フレーク顔料としては、少なくとも表
面が金属で形成されており、フレーク状であるものが使
用され、例えば、ステンレススチール、鋼、鉄、黄銅、
銅、アルミニウム、ニッケル、銀、金等からなるフレー
ク顔料が使用される。これらの内でも、アルミニウムフ
レーク顔料が、効果及び経済性の点で優れている。
【0061】真珠光沢フレーク顔料としては、それ自体
公知の真珠光沢フレーク顔料が何れも使用されるが、特
に好適なものとして、雲母チタン顔料が挙げられる。干
渉有彩色の発生を、雲母チタン顔料を例として説明する
と、この雲母チタン顔料はアスペクト比の大きい雲母基
体とこの雲母基体表面に形成された二酸化チタンの微粒
子析出層(以下単にチタン層とも呼ぶ)とから成る。
【0062】この雲母チタン顔料に光線が入射するとチ
タン層の表面で入射して反射する光線と、チタン層と雲
母基体との界面で入射して反射する光線とが干渉し、干
渉光を生ずる。
【0063】チタン層の厚みと、光の干渉により生じる
有彩色との間には一定の関係があり、この関係は下記表
1の通りである。
【0064】
【表1】
【0065】コーティング層中に含有させて、光の干渉
により有彩色を発生させるための鱗片状薄膜としては、
雲母チタン顔料が好適に使用されるが、その他に天然或
いは合成のパールエッセンスを使用することができる。
雲母チタン顔料は、雲母(3Al23 ・K2 O・6S
iO2 ・nH2 O)の薄片状結晶を核とし、この核の上
に酸化チタン水和物を析出させ、これを焼成して、二酸
化チタンとしたものである。表面の二酸化チタン層は、
アナターゼ型でもよいし、またルチル型であってもよ
い。
【0066】雲母は、劈開性を有し、厚さが1μm以下
で、アスペクト比が50以上と大きい薄片状の結晶であ
ることが特徴であり、この表面に屈折率の大きいチタン
顔料の薄層を形成させることにより、その層厚に応じ
て、表1に示すような有彩色の干渉色が得られるわけで
ある。
【0067】また、他のパールエッセンスとしては、魚
鱗箔や樹脂ミクロ多重積層体のフレークを用いることが
できる。後者のミクロ多重積層体は屈折率の異なる複数
種の樹脂、例えばアクリル樹脂とポリエステル樹脂をミ
クロな厚みに多重に積層したものであり、特開平4−2
78323号公報記載の方法で製造される。このミクロ
多重積層体フレークは、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニ
ーから市販されている。
【0068】コーティング層中のフレーク顔料の含有量
は、前述した分布を与えるために、一般に3乃至15重
量%の範囲にあることが好ましい。また、コーティング
層の厚みは3〜8μmとするのがよい。膜厚が上記範囲
を下回ると重厚感のある外観が得られず、一方上記範囲
を上回ると塗装時に発生するフロー目の影響により、不
均一な斑の目立つ塗膜となる傾向がある。
【0069】コーティング層を形成する樹脂は、加熱硬
化性樹脂でも紫外線硬化性樹脂でもよいが、紫外線硬化
性樹脂が操作の簡便さ、及び積層体への悪い影響が少な
い点で優れている。
【0070】加熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒ
ド樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン−ホ
ルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラ
ミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、
トリアリルシアヌレート樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができ
る。これらの樹脂は単独でも2種以上の組合せでも使用
される。
【0071】本発明では、フレーク顔料配合コーティン
グ層として、紫外線硬化型のものを使用するのが好まし
い。このコーティング層には、紫外線硬化型樹脂組成物
が含有されており、紫外線硬化型樹脂組成物には、大別
してカチオン硬化型のものとラジカル重合型のものがあ
る。
【0072】紫外線カチオン重合型樹脂組成物として
は、紫外線硬化型エポキシ樹脂と光カチオン重合触媒の
組み合わせが使用される。
【0073】紫外線硬化型エポキシ樹脂としては、分子
内に脂環族基を有し且つ脂環基の隣接炭素原子がオキシ
ラン環を形成しているエポキシ樹脂成分を含有するもの
であり、例えば分子内に少なくとも1個のエポキシシク
ロアルカン基、例えばエポキシシクロヘキサン環、エポ
キシシクロペンタン環等を有するエポキシ化合物等が単
独或いは組み合わせで使用される。
【0074】その適当な例は、これに限定されないが、
ビニルシクロヘキセンジエポキシド、ビニルシクロヘキ
センモノエポキシド、3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル−3,4−エポキシシクロヘキサン・カーボキシ
レート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,
5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m−
ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)
アジペート、リモネンジオキサイド等である。
【0075】上記エポキシ樹脂と組み合わせで用いるカ
チオン性紫外線重合開始剤とは、紫外線によって分解
し、ルイス酸を放出し、このルイス酸がエポキシ基を重
合する作用を有するものであり、その例として、芳香族
ヨードニウム塩、芳香族スルフォニウム塩、芳香族セレ
ニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩等が挙げられる。
【0076】ジアリルヨードニウム塩としては、例え
ば、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネ
ート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェ
ート、4−クロルフェニルヨードニウムテトラフルオロ
ボレート、ジ(4−メトキシフェニル)ヨードニウムク
ロライド、(4−メトキシフェニル)フェニルヨードニ
ウム等が挙げられる。
【0077】トリアリールスルホニウム塩としては、例
えば、トリフェニルスルホニウムテトラフルオロボレー
ト、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェ
ート、p−(フェニルチオ)フェニルジフェニルスルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルス
ルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、4−クロル
フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフ
ェート等が挙げられる。
【0078】トリアリールセレニウム塩としては、例え
ば、トリフェニルセレニウムヘキサフルオロホスフェー
ト、トリフェニルセレニウムヘキサフルオロアンチモネ
ート等が挙げられる。
【0079】その他のカチオン重合開始剤として、
(2,4−シクロペンタジェン−1−イル)[(1−メ
トキシチエチル)−ベンゼン]−アイロン−ヘキサフル
オロホスフェート、ジフェニルスルホニウムヘキサフル
ロアンチモネート、ジアルキルフェニルスルホニウムヘ
キサフルオロアンチモネート、ジアルキルフェニルスル
ホニウムヘキサフルオロホスフェート、4,4’−ビス
[ジ(βヒドロキシエトキシ)フェニルスルフォニオ]
フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモー
ネート、4,4-ビス[ジ(βヒドロキシエトキシ)フ
ェニルスルフォニオ]フェニルスルフィド−ビス−ヘキ
サフルオロホスフェート等が挙げられる。
【0080】このカチオン硬化型樹脂組成物には、それ
自体公知の希釈剤、他のエポキシ樹脂、増感剤、架橋剤
等を含有させることができる。
【0081】希釈剤としては、フェニルグリシジルエー
テル、メチルフェニルグリシジルエーテル、n−ブチル
グリシジルエーテル、1,2−エポキシヘキサデカン等
が挙げられる。
【0082】変性用の他のエポキシ樹脂としては、ビス
フェノール型エポキシ樹脂、即ちビスフェノール類とエ
ピクロールヒドリンとから誘導されたエポキシ樹脂、或
いはノボラック型エポキシ樹脂等が使用される。
【0083】近紫外域に感度をもたらすための増感剤と
しては、チオキサントン誘導体、例えば2,4−ジエチ
ルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサン
トンが挙げられる。
【0084】架橋剤としては、種々のポリオール類、例
えばε−カプロラクトントリオール等を挙げることがで
きる。
【0085】カチオン硬化型樹脂組成物の処方の適当な
例は、これに限定されないが、脂環式エポキシ樹脂10
0重量部当たり、カチオン性紫外線重合開始剤0.5乃
至20重量部、特に1乃至10重量部、希釈剤0乃至3
0重量部、特に5乃至20重量部、他のエポキシ樹脂0
乃至30重量部、特に5乃至20重量部、増感剤0乃至
10重量部、特に1乃至5重量部及び架橋剤0乃至30
重量部、特に5乃至20重量部からなるものである。
【0086】紫外線ラジカル重合型樹脂組成物として
は、紫外線重合性モノマー乃至プレポリマーと光重合触
媒の組み合わせが使用される。
【0087】紫外線重合性モノマー乃至プレポリマーと
しては、分子内に複数のエチレン系不飽和基を有するモ
ノマー乃至プレポリマー或いはそれらの混合物が使用さ
れる。その適当な例はエポキシアクリレート樹脂、ウレ
タンアクリレート樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、熱硬化
型ポリエステル樹脂等である。
【0088】エポキシアクリレート樹脂としては、ビス
フェノール型エポキシ樹脂とエチレン系不飽和カルボン
酸、例えばアクリル酸、メタアクリル酸との付加物、或
いはこの付加物とエチレン系不飽和多価カルボン酸無水
物、例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸等との反応
物等が使用される。
【0089】ウレタンアクリレート樹脂としては、イソ
シアネート末端ポリエステル或いはイソシアネート末端
ポリオールと官能基含有アクリル単量体、例えばアクリ
ル酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート等とを反応させて得られたウレタンアクリレート
樹脂が使用される。
【0090】熱硬化型アクリル樹脂としては、1,6 −ヘ
キサンジオールジアクリレート(HDDA)、1,6 −ヘキサン
ジオールジメタクリレート(HDDMA) 、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタ
クリレート、エチレングリコールジアクリレート(EGD
A)、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA) 、ポ
リエチレングリコールジアクリレート(PEGMA−A)、ポリ
エチレングリコールジアクリレート(PEGMA) 、ポリプロ
ピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリ
コールジメタクリレート、ブチレングリコールジアクリ
レート、ブチレングリコールジメタクリレート、ペンタ
エリスリトールジアクリレート、1,4 −ブタンジオール
ジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレート、テトラメチロールメタン
テトラアクリレート、N,N, N′,N′−テトラキス(β−
ヒドロキシエチル)エチレンジアミンのアクリル酸エス
テル、2,2−ビス[4−(3−メタクリロイルオキシ
−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパン等が
使用される。
【0091】熱硬化型ポリエステル樹脂としては、分子
中にエチレン系不飽和結合を含むポリエステル、例え
ば、エチレン系不飽和多価カルボン酸、例えばマレイン
酸、フマール酸、イタコン酸、テトラヒドロフタール酸
等と、イソフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、アジピン酸、セバチン酸、重合脂肪酸等の他の酸成
分との組み合わせと、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ネオ
ペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ビスフエノール類等の多価アルコール
とを縮合させて得られるポリエステル樹脂が使用され
る。
【0092】上記の多官能性モノマー乃至プレポリマー
は、1官能性モノマーと組み合わせで使用するのが普通
であり、このようなモノマーとして、グリシジルアクリ
レート(GA)、グリシジルメタクリレート(GMA) 、カルビ
トールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、ジシク
ロペンタジエニルアクリレート、ジヒドロジシクロペン
タジエニルメタクリレート、イソボルニルアクリレー
ト、アクリルアミド(AAm) 、メタクリルアミド(MAm) 、
N−メチロールアクリルアミド(N-MAM) 、N−ジアセト
ンアクリルアミド(DAAM)、N−ビニルピロリドン、マレ
イン酸、イタコン酸、メチルメタクリレート(MMA) 、エ
チルアクリレート(EA)、スチレン(ST)、 アクリロニトリ
ル(AN)、酢酸ビニル(VAc)、ビニルトルエン(VT)等。
【0093】更に、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレ
ート(DAP)、ジアリルイソフタレート、ジアリルア
ジペート、ジアリルグリコレート、ジアリルマレエー
ト、ジアリルセバケート、トリアリルフオスフエート、
トリアリルアコニテート、トリメリット酸アリルエステ
ル、ピロメリット酸アリルエステル等の他の多官能性モ
ノマーも使用しうる。。
【0094】光ラジカル重合開始剤の代表的なものとし
ては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル
等のベンゾイン及びそのアルキルエーテル類;アセトフ
ェノン、2,2-ジメトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−
1−オン等のアセトフェノン類;2−メチルアントラキ
ノン、2−アミルアントラキノン等のアントラキノン
類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4
−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン
類、アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチ
ルケタール等のケタール類;ベンゾフェノン等のベンゾ
フェノン類またはキサントン類等がある。
【0095】かかる光重合開始剤は、安息香酸系又は第
三級アミン系など公知慣用の光重合促進剤の1種あるい
は2種以上と組み合わせて用いることが出来る。
【0096】ラジカル重合性樹脂組成物において、光重
合開始剤は紫外線硬化性樹脂100 重量部に対して0.1 〜
30重量部、好ましくは1 〜25重量部となる割合で用いる
のが好ましい。
【0097】本発明に用いるフレーク顔料配合紫外線硬
化型コーティングは、上記紫外線硬化性樹脂組成物に前
述した金属フレーク顔料及び真珠光沢フレークを配合し
たものからなり、その粘度は、一般に100乃至400
センチポイズ(cp、20℃)の範囲にあるのが望まし
い。
【0098】コーティング用配合剤としては、消泡剤と
してシリコーンオイル等、レベリング剤としてフッ素系
界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、アクリル共重合
体等、増粘剤、減粘剤等を用いることができる。
【0099】本発明において、フレーク顔料配合コーテ
ィングの塗布は、ローラコート、グラビアコート、スプ
レーコート、静電塗装等の公知の塗布手段を使用するこ
とができるが、ローラコート、グラビアコート等が有利
である。コーティング層の塗布厚みは3乃至8μmの範
囲にあるのがよい。
【0100】コーティング層の硬化は、加熱硬化の場
合、150乃至220℃の温度を使用できる。一方、紫
外線硬化の場合、紫外線としては、近紫外領域をも含め
て、一般に波長220乃至440nm、特に240乃至
420nmの光線が使用される。紫外光源としては、ハ
ライドランプ、高圧水銀灯、低圧水銀灯等が使用され
る。コーティング層の厚みは小さいので、硬化に要する
エネルギーはかなり少なくてすむことが利点であり、一
般に500乃至5000ジュール/m2 等のエネルギー
で十分である。
【0101】[印刷インク層及び仕上げワニス層]コー
ティング層上に施すインクとしては、フレーク顔料の代
わりに着色顔料を配合したものが使用され、一方仕上げ
ニスとしては、フレーク顔料未配合のものが使用され
る。これらの樹脂ビヒクルは加熱硬化型のものでも、紫
外線硬化型のものでもよい。
【0102】インクに使用する着色顔料の適当な例は次
の通りである。 黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラッ
ク、アニリンブラック。 黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネ
ラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネー
ブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、
ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パ
ーマンネントイエローNCG、タートラジンレーキ。 橙色顔料 赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダスレンブリリアントオレンジGK。 赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3B。 紫色顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレ
ットレーキ。 青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーB
C。 緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G。 白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。 体質顔料 バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイト。
【0103】仕上げワニスとしては、着色顔料の配合が
なく、透明性に優れているという点をのぞけば、印刷イ
ンクと同様のものが使用される。その粘度は、一般に1
00乃至300センチポイズ(cp、20℃)の範囲に
あるのが望ましい。
【0104】本発明において、インキの印刷は、オフセ
ット印刷、平版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等
のそれ自体公知の製缶印刷法により行うことができる。
一方、仕上ワニスの塗布は、グラビアロール、通常のコ
ーティングロール等を用いて行うことができる。仕上げ
ワニスの塗布厚みは一般に3乃至5μmの範囲にあるの
がよい。インク層の印刷と仕上げワニスのコートはウェ
ットオンウェットに行うこともできるし、ウェットオン
ドライに行うこともできる。
【0105】インク層等の硬化はフレーク顔料含有コー
ティングの硬化と同様に、加熱硬化或いは紫外線を用い
て行うことができる。
【0106】[後加工]印刷カップのネックイン加工及
びフランジ加工はそれ自体公知の手段で行う。ネックイ
ン加工は、それ自体公知のネックイン加工法、例えば、
ダイ方式、或はスピンネックイン方式により一段或は複
数段で行うことができる。
【0107】下記数式(3) 式中、RL はネックイン加工前の缶胴外径を表わし、R
S はネックイン加工部の缶胴外径を表わす。で定義され
るネックン加工率(NR )は、一段で1.01乃至1.
10、特に1.02乃至1.07の範囲にあるのがよ
く、多段ネックイン加工の場合には、全体で1.10乃
至1.30、特に1.11乃至1.25の範囲内にある
のがよい。
【0108】ネックイン加工は、50℃以上で且つ被覆
のガラス転移点温度(Tg )よりも低い温度で行うのが
推奨される。即ち、被覆のTg 以上の温度では、被覆と
工具との係合等により、被覆自体に傷が入るので好まし
くなく、一方50℃よりも低い温度では、ネックイン加
工に際して被覆が金属素材の塑性流動に追従しない傾向
があり、被覆の剥離やクラック発生等の被覆欠陥が発生
し易い。ネックイン加工に際して、工具と接触する缶胴
部に滑剤、潤滑剤を塗布したり、あるいは缶胴と接触す
る工具表面を潤滑性能に優れた素材で形成したりし得る
ことは任意である。
【0109】ネックイン加工されたカップは、その開口
端部をフランジングダイと係合させて、フランジ加工を
行い、缶端と二重巻締するためのフランジを形成させ
る。
【0110】加工後の金属製カップ状容器を、内面側有
機被覆のガラス転移点(Tg)以上の温度、特に好適に
はTg+100℃以上の温度で加熱して、ネックイン加
工及びフランジ加工部の内面樹脂被覆に残留する歪みを
有効に解放させる。
【0111】この加熱は、熱風加熱炉、赤外線加熱炉等
により容器全体について行ってもよいし、カップのネッ
クイン加工及びフランジ加工部乃至その近傍についての
み行ってもよい。
【0112】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。硬化塗膜の諸物性の測定は下記に記載の方法に
より行った。 [フレーク顔料による下地被覆率]高級倒立型金属顕微
鏡PMG3((株)三光オリンパス)によりフレーク顔
料を含有するコーティング層を設けた塗装板を面方向か
ら観察し、写真撮影した。この顕微鏡写真を画像処理に
より2値化処理し、フレーク顔料被覆部分を黒、それ以
外の部分を白で表示し、黒部分の面積率をフレーク顔料
による下地被覆率とした。 [L値]色彩色差計CR−300(ミノルタカメラ
(株)))により塗装板の測色を行い、Hunterの
L値を求めた。 [酸化チタン含有量]印刷及び塗装前の有機被覆金属板
乃至は有機被覆金属板より作製したシームレス缶缶胴部
より切り出したサンプルについて、内面側フィルムをサ
ンドペーパーでできるだけ擦り取り、金属部分を露出さ
せた後、該サンプルを希塩酸に浸漬して金属を溶解し
た。次いで、溶け残った外面側の酸化チタン含有熱可塑
性フィルムを取り出して、該フィルムを更にヘキサフロ
ロイソプロパノールに溶解し、不溶分を集めて十分乾燥
した後にその重量を測定することで、有機被覆金属板乃
至はシームレス缶缶胴部の単位面積当たりの酸化チタン
含有量を算出した。
【0113】(実施例1)素板厚0.22mm、調質度
DR−9のティンフリースチール板(表面処理被覆量と
して金属クロム量120mg/m2 、クロム酸化物量1
5mg/m2 とした)の缶内面になる側に厚さ20μm
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/イソフタレー
ト共重合体フィルムを、一方缶外面になる側に酸化チタ
ンを20重量%含有する厚さ15μmの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート/イソフタレート共重合体フィル
ムをフィルムの融点で両面同時に熱接着し、直ちに水冷
することにより有機被覆金属板を得た。次いで、この有
機被覆金属板を裁断し、1m四方のシートを得た。シー
ト外面側の単位面積当たりの酸化チタン含有量は0.4
7mg/cm2 であり、L値は77であった。アクリル
アミノ樹脂系溶剤型コーティング用組成物に樹脂100
重量部に対して、アルミフレーク顔料10重量部となる
ように、平均粒径15μmのノンリーフィングタイプの
アルミペーストを添加して、攪拌、混合し、シルバーコ
ーティングを得た。該シルバー塗料 を前記1m四方の
有機被覆金属板の外面側にロールコーターにより、乾燥
膜厚が5μmとなるように塗装し、オーブンにより加熱
硬化した。この有機被覆金属板のフレーク顔料による下
地被覆率は、31%であった。次いで、常法によりオフ
セット方式で枚葉印刷及びアクリルアミノ樹脂系仕上ワ
ニスの塗装並びに加熱硬化を行った。この印刷金属板
は、明るく光輝感に優れた意匠性の良い物であった。更
に該印刷金属板より常法に従い絞り比1.75で絞り成
形を行い、更に所定のネックイン加工を行ってシームレ
ス缶を得たが、この印刷シームレス缶は光輝感に優れた
意匠性の良好なものであった。また、この印刷シームレ
ス缶はセロハンテープによる剥離試験の結果、良好な密
着性を示した。
【0114】(実施例2)素板厚0.18mm、調質度
DR−9のティンフリースチール板(表面処理被覆量と
して金属クロム量120mg/m2 、クロム酸化物量1
5mg/m2 とした)の缶内面になる側に厚さ20μm
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/イソフタレー
ト共重合体フィルムを、一方缶外面になる側に酸化チタ
ンを20重量%含有する厚さ15μmの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート/イソフタレート共重合体フィル
ムをフィルムの融点で両面同時に熱接着し、直ちに水冷
することにより有機被覆金属板を得た。この有機被覆金
属板にグラマーワックスを均一に塗布した後、直径16
0mmの円板に打ち抜き、常法に従って浅絞りカップを
成形した。この絞り工程における絞り比は1.59であ
る。次いで、第1次、第2次再絞り加工を行い、薄肉化
深絞りカップを得た。再絞り工程の成形条件及び再絞り
成形された深絞りカップの諸特性を以下に示す。 第1次再絞り比 1.23 第2次再絞り比 1.24 再絞りダイス作用コーナー部曲率半径 0.30mm 再絞りダイス保持コーナー部曲率半径 1.0 mm カップ径 66mm カップ高さ 130mm 側壁厚み変化率 −40% この後、定法に従ってドーミング成形を行った後、前記
深絞りカップを215℃で1分間熱処理し、フィルムの
加工歪みを取り除くとともに、潤滑剤を揮発させた。次
いで、開口端部の縁切りを行い、高さ123mmの樹脂
被覆薄肉化シームレス缶を得た。この薄肉化シームレス
缶の缶胴外面側熱可塑性樹脂中の酸化チタン含有量は単
位面積当たり0.28mg/cm2 であり、またL値は
70であった。脂環式エポキシ樹脂、ヒドロキシブチル
ビニルエーテル、ノボラック型エポキシ樹脂とスルフォ
ニウム塩系光開始剤を主成分とするカチオン硬化型樹脂
組成物に樹脂100重量部に対して、アルミフレーク顔
料が8重量部となるように平均粒径10μmのリーフィ
ングタイプのアルミペーストを添加して、攪拌、混合
し、シルバーコーティングを得た。前記薄肉化シームレ
ス缶の外面側に、常法に従いこのシルバーコーティング
を乾燥塗膜厚が4μmとなるように塗装し、メタルハラ
イドランプを用いて200mJ/cm2 の紫外線を照射
して硬化させた。缶胴部外面側のフレーク顔料による下
地被覆率は21%であった。次いで、シルバーコートを
施した薄肉化シームレス缶に常法に従いウェットオンウ
ェット方式で印刷及び仕上げワニスを塗布し、オーブン
により加熱硬化した後、所定のネックイン加工を行っ
た。得られた印刷缶は、明るい金属光沢と光輝性を持つ
意匠性に優れたものであった。また、印刷缶はセロハン
テープによる剥離試験の結果、良好な密着性を示した。
【0115】(実施例3)素板厚0.18mm、調質度
DR−9のティンフリースチール板(表面処理被覆量と
して金属クロム量120mg/m2 、クロム酸化物量1
5mg/m2 とした)の缶内面になる側に厚さ20μm
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/イソフタレー
ト共重合体フィルムを、一方缶外面になる側に酸化チタ
ンを25重量%含有する厚さ25μmの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート/イソフタレート共重合体フィル
ムをフィルムの融点で両面同時に熱接着し、直ちに水冷
することにより有機被覆金属板を得た。この有機被覆金
属板にグラマーワックスを均一に塗布した後、直径18
7mmの円板に打ち抜き、常法に従って浅絞りカップを
成形した。この絞り工程における絞り比は1.4であ
る。次いで、第1次、第2次、第3次再絞り加工を行
い、薄肉化深絞りカップを得た。再絞り工程の成形条件
及び再絞り成形された深絞りカップの諸特性を以下に示
す。 第1次再絞り比 1.25 第2次再絞り比 1.25 第3次再絞り比 1.25 再絞りダイス作用コーナー部曲率半径 0.40mm カップ径 66mm カップ高さ 140mm 側壁厚み変化率 −20% この後、定法に従ってドーミング成形を行った後、前記
深絞りカップを215℃で1分間熱処理し、フィルムの
加工歪みを取り除くとともに、潤滑剤を揮発させた。次
いで、開口端部の縁切りを行い、高さ123mmの樹脂
被覆薄肉化シームレス缶を得た。この薄肉化シームレス
缶の缶胴外面側熱可塑性樹脂中の酸化チタン含有量は単
位面積当たり0.74mg/cm2 であり、またL値は
80であった。脂環式エポキシ樹脂、ヒドロキシブチル
ビニルエーテル、ノボラック型エポキシ樹脂とスルフォ
ニウム塩系光開始剤を主成分とするカチオン硬化型樹脂
組成物に樹脂100重量部に対して、アルミフレーク顔
料が10重量部となるように平均粒径20μmのノンリ
ーフィングタイプのアルミペーストを添加して、攪拌、
混合し、シルバーコーティングを得た。前記薄肉化シー
ムレス缶の外面側に、常法に従いこのシルバーコーティ
ングを乾燥塗膜厚が6μmとなるように塗装し、メタル
ハライドランプを用いて200mJ/cm2 の紫外線を
照射して硬化させた。缶胴部外面側のフレーク顔料によ
る下地被覆率は35%であった。次いで、シルバーコー
トを施した薄肉化シームレス缶に常法に従いウェットオ
ンウェット方式で印刷及び仕上げワニスを塗布し、オー
ブンにより加熱硬化した後、所定のネックイン加工を行
った。得られた印刷缶は、明るく光輝性に優れた意匠性
の良好なものであった。また、印刷缶はセロハンテープ
による剥離試験の結果、良好な密着性を示した。
【0116】(実施例4)コーティング中に配合するア
ルミフレーク顔料を樹脂100重量部に対して3重量部
とし、且つコーティング層の乾燥膜厚を4μmとする以
外は、実施例3と同様にして印刷缶を作製した。フレー
ク顔料による下地被覆率は7%で、得られた印刷缶は真
珠光沢のような光輝缶ある意匠性の良好なものであっ
た。また、得られた印刷缶はセロハンテープによる剥離
試験の結果、良好な密着性を示した。
【0117】(実施例5)シルバーコーティングの代わ
りに、脂環式エポキシ樹脂、ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル、ノボラック型エポキシ樹脂とスルフォニウム塩
系光開始剤を主成分とするカチオン硬化型樹脂組成物に
樹脂100重量部に対して、平均粒径15μmの酸化チ
タン被覆雲母フレーク顔料を10重量部添加したパール
コーティングを使用する以外、実施例3と同様にして、
印刷シームレス缶を作製した。フレーク顔料による下地
被覆率は40%であり、得られた印刷シームレス缶は、
真珠光沢のある光輝感に優れた意匠性の良好なものであ
った。また、得られた印刷缶はセロハンテープによる剥
離試験の結果、良好な密着性を示した。
【0118】(比較例1)外面側に酸化チタンを5重量
%含有する厚さ15μmのポリエテレンテレフタレート
/イソフタレート共重合フィルムを使用する以外は、実
施例3と同様にして印刷缶を作製した。缶胴外面側単位
面積当たりの酸化チタン量は0.08mg/cm2 であ
り、ホワイトフィルムのL値が55と低かったため、暗
く意匠性の劣る印刷外観となった。
【0119】(比較例2)コーティング中に配合するア
ルミフレーク顔料の割合を樹脂100重量部に対して1
重量部とする以外は実施例2と同様にして印刷缶を作製
した。この場合、缶胴部外面側のフレーク顔料による下
地被覆率は2%であり、メタリック感、光輝感に乏しい
印刷外観であった。
【0120】(比較例3)コーティング中に配合するア
ルミフレーク顔料の割合を樹脂100重量部に対して2
0重量部とする以外は実施例2と同様にして印刷缶を作
製した。この場合、缶胴部外面側のフレーク顔料による
下地被覆率は58%であり、メタリック感、光輝性はあ
るが、下地の白さが活きず、暗い印刷外観となった。
【0121】(比較例4)平均粒径4μmのアルミフレ
ーク顔料を使用する以外は実施例2と同様にして、印刷
缶を作製した。この場合、下地被覆率は35%であった
が、シルバーコート自体の色相が暗く、結果的に暗い印
刷外観となった。
【0122】(比較例5)平均粒径30μmのアルミフ
レーク顔料を使用する以外は実施例3と同様にして、印
刷缶を作製した。この場合、フレーク顔料の粒径が大き
過ぎ塗装時に顔料の転移不良が発生した。実施例、比較
例の結果を表2にまとめる。
【0123】
【表2】
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、鋼板上の酸化チタン配
合ポリエステル層が、隠蔽力が不足するように薄肉化さ
れている場合、或いは加工性やカバレージの見地から酸
化チタンの配合量が低減されているが場合でも、この上
に金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少な
くとも1種を含有するコーティング層を設けるときに
は、前述した隠蔽力乃至白色不足が解消され、明るくし
かも重厚な光輝感が付与される。従って、本発明によれ
ば、内外面が樹脂フィルムで被覆され、しかも外面側に
明るく重厚な光輝感のある外観特性が付与され、しかも
優れた耐腐食性と加工性を備えた缶壁構成積層体乃至薄
肉化シームレス缶を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶壁構成積層体の断面構造の一例を示
す断面図である。
【図2】本発明の缶壁構成積層体の断面構造の他の例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 積層構造 2 鋼板基体 3 内面保護熱可塑性樹脂層 4 酸化チタン含有熱可塑性樹脂外面層 5 コーティング層 6 印刷層 7 仕上げワニス層 8 接着プライマー層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外面樹脂被覆鋼板の外面側において、
    鋼板側より酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フィルム
    /金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少な
    くとも1種を含有するコーティング層/印刷層/仕上げ
    ワニス層もしくは酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フ
    ィルム/金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料
    の少なくとも1種を含有するコーティング層/仕上げワ
    ニス層より構成されることを特徴とする缶壁構成積層
    体。
  2. 【請求項2】 樹脂被覆金属素材から形成されたシーム
    レス缶において、金属素材の内面側及び外面側は熱可塑
    性樹脂フィルムから成ると共に、缶胴部外面側は鋼板側
    より酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フィルム/金属
    フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少なくとも
    1種を含有するコーティング層/印刷層/仕上げワニス
    層もしくは酸化チタンを含有する熱可塑性樹脂フィルム
    /金属フレーク顔料或いは真珠光沢フレーク顔料の少な
    くとも1種を含有するコーティング層/仕上げワニス層
    より構成されることを特徴とするシームレス缶。
  3. 【請求項3】 酸化チタンが外面側の単位面積当たり
    0.2乃至1.0mg/cm2 の量で存在し、且つ前記
    コーティング層は、面方向に見て前記フレーク顔料が存
    在する部分とフレーク顔料が存在しない部分とが混在
    し、フレーク顔料の存在する部分の面積分率が5乃至5
    0%の範囲内にある請求項1記載の積層体。
  4. 【請求項4】 酸化チタンが缶胴部外面側の単位面積当
    たり0.2乃至1.0mg/cm2 の量で存在し、且つ
    前記コーティング層は、面方向に見て前記フレーク顔料
    が存在する部分とフレーク顔料が存在しない部分とが混
    在し、フレーク顔料の存在する部分の面積分率が5乃至
    50%の範囲内にある請求項2記載のシームレス缶。
  5. 【請求項5】 前記コーティング層中のフレーク顔料の
    平均粒径が5乃至25μmである請求項2または4に記
    載のシームレス缶。
  6. 【請求項6】 前記コーティング層中のフレーク顔料の
    含有量が3乃至15重量%である請求項2または4に記
    載のシームレス缶。
  7. 【請求項7】 前記コーティングが紫外線硬化樹脂組成
    物から成る請求項2または4に記載のシームレス缶。
JP25392397A 1997-09-18 1997-09-18 光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶 Pending JPH1191031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25392397A JPH1191031A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25392397A JPH1191031A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1191031A true JPH1191031A (ja) 1999-04-06

Family

ID=17257913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25392397A Pending JPH1191031A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1191031A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192061A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Toyo Seikan Kaisha Ltd 光輝性を有する塗料、或いはインキの汲み上げ方法
JP2002249131A (ja) * 2001-02-21 2002-09-03 Daiwa Can Co Ltd 有機樹脂被覆絞り缶
JP2005060509A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Toyo Seikan Kaisha Ltd シームレス金属缶外面用水性塗料組成物、及び該塗料組成物の硬化塗膜層を有するシームレス金属缶
WO2010065316A3 (en) * 2008-11-25 2010-07-29 Valspar Sourcing, Inc. Packaging articles and lamination films
JP2016000385A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 武内プレス工業株式会社 鏡面光沢を有する金属容器の製造方法及びこの製法で造られた金属容器
JP2020163316A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 ベック株式会社 被膜形成方法
WO2021215498A1 (ja) * 2020-04-24 2021-10-28 東洋製罐グループホールディングス株式会社 シームレス缶

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192061A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Toyo Seikan Kaisha Ltd 光輝性を有する塗料、或いはインキの汲み上げ方法
JP2002249131A (ja) * 2001-02-21 2002-09-03 Daiwa Can Co Ltd 有機樹脂被覆絞り缶
JP2005060509A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Toyo Seikan Kaisha Ltd シームレス金属缶外面用水性塗料組成物、及び該塗料組成物の硬化塗膜層を有するシームレス金属缶
JP4521169B2 (ja) * 2003-08-12 2010-08-11 東洋製罐株式会社 シームレス金属缶外面用水性塗料組成物、及び該塗料組成物の硬化塗膜層を有するシームレス金属缶
WO2010065316A3 (en) * 2008-11-25 2010-07-29 Valspar Sourcing, Inc. Packaging articles and lamination films
CN102224006A (zh) * 2008-11-25 2011-10-19 威士伯采购公司 包装制品和层压片
US8808844B2 (en) 2008-11-25 2014-08-19 Valspar Sourcing, Inc. Packaging articles and lamination films
JP2016000385A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 武内プレス工業株式会社 鏡面光沢を有する金属容器の製造方法及びこの製法で造られた金属容器
JP2020163316A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 ベック株式会社 被膜形成方法
WO2021215498A1 (ja) * 2020-04-24 2021-10-28 東洋製罐グループホールディングス株式会社 シームレス缶

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3473513B2 (ja) 缶胴への印刷方法
JP4119594B2 (ja) 光輝性に優れた金属缶又は金属製容器蓋のための印刷インキ層
AU638561B2 (en) Thickness-reduced draw-formed can
JP4517538B2 (ja) 印刷インキ、印刷方法及び印刷包装体
US5360649A (en) Thickness-reduced draw-formed can
JPH03155419A (ja) 再絞り方法
GB2216052A (en) Redrawing method and drawn-redrawn can
GB2240503A (en) Draw-formed can
EP1186638B1 (en) Use of a printing ink, printing method and printed packaging material
JPH1191031A (ja) 光輝感に優れた缶壁構成積層体及びシームレス缶
JPH10236483A (ja) 包装容器
JP2798114B2 (ja) 薄肉化シームレス缶
JP4949072B2 (ja) 非光沢面を有する塗装金属板及びその製造方法。
JP2020192787A (ja) 積層フィルム
JPH10195281A (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物、包装容器用外面塗料並びに外面塗装缶
JPH11170684A (ja) 曲面体への印刷方法及び曲面印刷体
JP3899554B2 (ja) シームレス缶及びその製造法
JP5347343B2 (ja) 容器用ポリエステル樹脂被覆金属板
JP2760372B2 (ja) 耐食性の向上した印刷シームレス缶の製造方法
JP2504164B2 (ja) 薄肉化深絞り缶の製造方法
JPH0931144A (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物及びそれを用いた積層体
JPH1179174A (ja) 印刷シームレス缶及びその製造方法
JPH1176930A (ja) 印刷缶の製造方法
JP3695043B2 (ja) 塗装構造物
JPH09103833A (ja) 意匠性に優れた印刷缶の製造方法