JP3381509B2 - 電気角検出装置および同期モータの駆動装置 - Google Patents

電気角検出装置および同期モータの駆動装置

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JP3381509B2 JP07150896A JP7150896A JP3381509B2 JP 3381509 B2 JP3381509 B2 JP 3381509B2 JP 07150896 A JP07150896 A JP 07150896A JP 7150896 A JP7150896 A JP 7150896A JP 3381509 B2 JP3381509 B2 JP 3381509B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • H02P6/185Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using inductance sensing, e.g. pulse excitation

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  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期モータにおけ
る電気角を検出する電気角検出装置およびこの電気角検
出装置を用いた同期モータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同期モータにおける電気角を、ロ
ータが停止した状態、あるいは低速回転の状態でも、精
度良く検出することができる装置として、本願出願人
は、巻線に流れる電流の挙動を検出し、この挙動に基づ
いて電気角を検出する装置を既に提案している(特開平
7−177788号公報)。この電気角検出装置は、例
えば三相同期モータの場合、いずれか二つの相に流れる
電流の挙動を検出することにより、少なくとも電気角の
0からπもしくはπ〜2πの範囲において電気角を一意
に決定することができるとの知見に基づいてなされたも
のである。また、多相巻線の総ての電流値を検出する必
要がなく、例えば三相同期モータであれば、2相分の電
流を検出することで、電気角の検出が可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる電気角検出装置
は、ロータ(回転子)が停止した状態や低速回転の状態
でも、精度良く電気角を検出することができるという優
れたものであるが、実際に同期モータの電気角検出装置
として使用すると、検出時に異音を生じる場合があっ
た。この点を、詳細に説明する。上記電気角検出装置で
は、電圧を印加する巻線の相間を次々に変えながら測定
を行なう。即ち、図16(A)および(C)に示すよう
に、U相,V相,W相に電流Iu,Iv,Iwを流して
同期モータを駆動しながら、所定のタイミングで、まず
U−VW相間に電圧を印加してU相に流れる電流値を測
定し(図16(C)、タイミングm1)、次にV−WU
相間に電圧を印加してV相に流れる電流を測定し(タイ
ミングm2)、最後にW−UV相間に電圧を印加してW
相に流れる電流を測定する(タイミングm3)のであ
る。なお、三相に流れる電流の総和は0なので、電流セ
ンサは2箇所(例えばU相およびV相)に設けておけば
足りる。
【0004】電気角を検出するために、このように所定
の相間に電圧を印加した場合の各相の電流を回測定する
と、電気角の検出に数ミリセカンドの時間を必要として
しまう。また、電気角の測定精度をある程度確保しよう
とすると、十数ミリセカンド毎に電気角の測定を行なう
必要があった。この結果、図16に示したように、十数
ミリセカンド毎に数ミリセカンドに亘って測定用の電流
を流すことになり、このとき異音が発生すると考えられ
る。また、複数回に分けて測定を行なうので、U相につ
いて測定したタイミングとW相について測定したタイミ
ングとでは、数ミリセカンドのずれを生じてしまい、電
気角の測定精度を低下させてしまうことも考えられた。
【0005】本発明は、上述した電気角検出装置の問題
を解決するものであり、上記の電気角測定手法の利点を
生かしつつ、異音発生の抑制や検出精度の更なる向上を
図ることを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる目的を達成する本発明の第1の電気角検出装置は、
相交流を巻線に流し、該巻線による磁界と永久磁石に
よる磁界との相互作用により回転子を回転させるU相、
V相、W相を有する三相同期モータの電気角検出装置で
あって、U相−VW相間、V相−UW相間およびW相−
UV相間の各相間の組み合わせに電圧を印加した場合
に、印加した電圧に応じて前記各相に流れる電流の挙動
と電気角との関係を前記各相間の組み合わせについて
め記憶する記憶手段と、前記各相間の組み合わせの内の
1つの相間の組み合わせに対して所定時間内に前記各巻
線が磁気飽和に達する電流が流れる大きさの電圧を印加
する電圧印加手段と、該電圧印加手段により印加された
電圧によって前記各相に流れる電流の挙動を各々検出す
る検出手段と、該検出手段により検出された前記
電流の挙動に基づいて、前記記憶手段に記憶された関係
を参照し、前記モータの電気角を0〜2πの間で求める
電気角演算手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】この電気角検出装置は、記憶手段が、U相
−VW相間、V相−UW相間およびW相−UV相間の各
相間の組み合わせに電圧を印加した場合に、印加した電
圧に応じて前記各相に流れる電流の挙動と電気角との関
係を前記各相間の組み合わせについて予め記憶してい
る。実際に電気角を測定する場合には、電圧印加手段に
より、各相間の組み合わせの内の1つの相間の組み合わ
に対して、所定時間内に前記各巻線が磁気飽和に達す
る電流が流れる大きさの電圧を印加し、この電圧印加手
段により印加された電圧によって各相に流れる電流の挙
動を検出手段より、各々検出する。こうして検出された
の電流の挙動に基づいて、電気角演算手段は、記憶
手段に記憶された関係を参照し、同期モータの電気角を
0〜2πの間で求める。
【0008】したがって、電流の検出を一時に済ませる
ことができるので、異音発生が抑制される。しかも、電
気角測定に時間経過に伴う誤差が生じないので、測定精
度が一層向上するという利点がある。
【0009】かかる電気角検出装置において、さらに
電気角が0〜πもしくはπ〜2πのいずれの区間に属す
るかを特定する区間特定手段と、前記検出手段により検
出された各に流れる電流の挙動が、前記電気角の0〜
2πにおいて2値的なものであるとき、前記特定された
区間から、ただ一つの電気角を決定する電気角決定手段
とを備えることもできる。
【0010】かかる各巻線間と回転子に設けられた永久
磁石との関係が、電気角の0〜π及びπ〜2πで全く対
称になっていると、多相の各巻線間に電流が流れる所定
の組み合わせにおいて測定された各相の電流が、電気角
の0〜2π間で、全く同一となる点が2カ所存在する可
能性がある。この場合に、この電気角検出装置では、区
画特定手段により0〜πもしくはπ〜2πのいずれの区
間に電気角を属するかを特定するので、容易に現在の電
気角を求めることができる。
【0011】また、本発明の第2の電気角検出装置は、
相交流を巻線に流し、該巻線による磁界と永久磁石に
よる磁界との相互作用により回転子を回転させる三相
期モータの電気角検出装置であって、U相−VW相間、
V相−UW相間およびW相−UV相間の各相間の組み合
わせに電圧を印加した場合に、印加した電圧に応じて
記各相に流れる電流の挙動と電気角との関係を前記各相
間の組み合わせについて予め記憶する記憶手段と、電気
角の検出を行なう前記モータの回転数上限値により定ま
る電気角πに要する時間以内に、前記各相間の組み合わ
の内の1つの相間の組み合わせに対して所定時間内に
前記各巻線が磁気飽和に至る電圧よりも小さな電圧を印
加する電圧印加手段と、該印加された電圧に応じて、前
各相に流れる電流の挙動を各々検出する検出手段と、
該検出手段により検出された各の電流の挙動に基づい
て、前記記憶手段に記憶された関係を参照し、前記モー
タの電気角を電気角0〜πもしくはπ〜2πの区間内で
求める角度検出手段と、少なくとも1回、前記電圧印加
手段によって電圧が印加された相間の組み合わせに対し
て所定時間内に前記各巻線が磁気飽和に達する電流が流
れる大きさの電圧を印加することにより、電気角が0〜
πもしくはπ〜2πのいずれの区間に属するかを特定す
る区間特定手段と、前記検出された電気角および該特定
された区間から、電気角の初期値を決定すると共に、そ
の後は前記角度検出手段により検出された電気角を用い
て現在の電気角を更新する電気角更新手段とを備えたこ
とを要旨とする。
【0012】この電気角検出装置は、記憶手段が、U相
−VW相間、V相−UW相間およびW相−UV相間の各
相間の組み合わせに電圧を印加した場合に、印加した電
圧に応じて前記各相に流れる電流の挙動と電気角との関
係を前記各相間の組み合わせについて予め記憶してい
る。実際に電気角を測定する場合には、電圧印加手段に
より、電気角の検出を行なうモータの回転数上限値によ
り定まる電気角πに要する時間以内に、各相間の組み合
わせの内の1つの相間の組み合わせに対して所定時間内
に各巻線が磁気飽和に至る電圧よりも小さな電圧を印
し、この電圧印加手段により印加された電圧によって
に流れる電流の挙動を検出手段より、各々検出する。
こうして検出された各の電流の挙動に基づいて、角度
検出手段は、記憶手段に記憶された関係を参照し、同期
モータの電気角を0〜πもしくはπ〜2πの間で検出す
る。更に、このいずれの区間に属するかを、少なくとも
1回、前記電圧印加手段によって電圧が印加された相間
の組み合わせに対して所定時間内に前記各巻線が磁気飽
和に達する電流が流れる大きさの電圧を印加することに
より、区間特定手段により特定することにより、電気角
の初期値を決定し、それ以後は、角度検出手段により検
出した電気角を用いて、現在の電気角を更新する。した
がって、少なくとも1回、区間特定手段により電気角の
区間を特定しさえすれば、その後は、角度検出手段によ
る電気角の検出が、区間0〜πもしくはπ〜2πのいず
れの区間かを特定することなく行なわれても、いずれの
区間に属するかを判断することは容易であり、電気角を
正しく更新することができる。
【0013】本発明の第1の電気角検出装置において、
前記電圧印加手段は、前記電圧を印加した一つの相間の
組み合わせによっては前記電気角を決定することができ
ない場合には、前記各相間の組み合わせの内の他の組合
わせに対して所定時間内に前記各巻線が磁気飽和に達す
る電流が流れる大きさの電圧を印加しても良い。
【0014】本願発明の同期モータの駆動装置は、上述
した電気角検出装置と、前記同期モータに対して要求さ
れるトルク指令値を入力するトルク指令値入力手段と、
該検出された電気角と前記入力されたトルク指令値とに
基づいて、前記各相の巻線に流す電流を制御する電流制
御手段とを備えたことを要旨としている。
【0015】この同期モータの駆動装置は、上述した電
気角検出装置により電気角を検出しており、この電気角
と同期モータに対して出力されるトルク指令値とに基づ
いて、各相の巻線に流す電流を制御する。したがって、
かかる駆動装置によれば、精度良く検出した電気角に基
づいて巻線に流す電流の制御を行なうことができ、同期
モータを効率よく運転することができる。
【0016】
【発明の他の態様】このほか、本発明の他の態様とし
て、例えば、電圧印加手段を、その印加する電圧の周波
数を、駆動用に前記巻線に印加される交流電圧の周波数
より高い周波数した手段とした電気角検出装置等を考え
ることができる。この場合には、駆動用の交流電圧を印
加したまま測定を行なうことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。図1は本発明の一実施例としての電
気角検出装置を含むモータ制御装置10の概略構成を示
すブロック図、図2は制御対象となっている三相同期モ
ータ40の概略構成を示す説明図、図3はこの三相同期
モータ40の固定子30と回転子50との関係を示す端
面図、である。
【0018】まず、図2を用いて、三相同期モータ40
の全体構造について説明する。この三相同期モータ40
は、固定子30と回転子50とこれらを収納するケース
60とからなる。回転子50は、外周に永久磁石52が
貼付されており、その軸中心に設けられた回転軸55
を、ケース60に設けられた軸受61,62により回転
自在に軸支している。
【0019】回転子50は、無方向性電磁鋼板を打ち抜
いて成形したロータ57を複数枚積層したものである。
このロータ57は、図3に示すように、直交する位置に
4箇所の突極71ないし74を備える。ロータ57を積
層した後、回転軸55を圧入し、積層したロータ57を
仮止めする。この電磁鋼板を素材とするロータ57に
は、その表面に絶縁層と接着層が形成されており、積層
後所定温度に加熱して接着層を溶融・固定している。
【0020】こうして回転子50を形成した後、回転子
50の外周面であって、突極71ないし74の中間位置
に、永久磁石51ないし54を軸方向に亘って貼付す
る。この永久磁石は、厚み方向に磁化されている。回転
子50を固定子30に組み付けた状態では、一組の永久
磁石51,52に着目すると、この永久磁石51,52
は、ロータ57およびステータ20を貫く磁路Mdを形
成する(図3一点鎖線参照)。
【0021】固定子30を構成するステータ20は、ロ
ータ57と同じく無方向性電磁鋼板の薄板を打ち抜くこ
とで形成されており、図3に示すように、計12個のテ
ィース22を備える。ティース22間に形成されたスロ
ット24には、固定子30に回転磁界を発生させるコイ
ル32が巻回されている。尚、ステータ20の外周に
は、固定用のボルト34を通すボルト孔が設けられてい
るが、図3では図示を省略してある。
【0022】固定子30は、板状のステータ20を積層
し互いに押圧した状態として、接着層を加熱・溶融する
ことで一応固定される。この状態で、コイル32をティ
ース22に巻回して固定子30を完成した後、これをケ
ース60に組み付け、ボルト孔に固定用のボルト34を
通し、これを締め付けて全体を固定する。更に回転子5
0をケース60の軸受61,62により回転自在に組み
付けることにより、この三相同期モータ40は完成す
る。
【0023】固定子30の固定子コイル32に回転磁界
を発生するよう励磁電流を流すと、図3に示すように、
隣接する突極およびロータ57,ステータ20を貫く磁
路Mqが形成される。尚、上述した永久磁石52により
形成される磁束が回転子50を径方向に貫く軸をd軸と
呼び、固定子30の固定子コイル32により形成される
磁束が回転子50を径方向に貫く軸をq軸と呼ぶ。この
実施例(極数4)では、両軸は電気的には、90度の角
度をなしている。
【0024】次に、図1に従ってモータ制御装置10の
構成について説明する。モータ制御装置10は、外部か
らのトルク指令を受けて三相同期モータ40の三相
(U,V,W相)のモータ電流を制御するモータ電流制
御回路100、三相同期モータ40のU相電流Iu,V
相電流IvおよびW相電流Iwを検出する電流検出器1
02,104,106、検出したU相電流IuおよびV
相電流Ivに基づいてトルク値を求める電流−トルク換
算器110、同じく検出した電流値をディジタルデータ
に変換する3個のアナログディジタル変換器(ADC)
112,114,116、電気角の演算を行なう1チッ
プマイクロプロセッサ(CPU)120、電気角を演算
するためのテーブルを記憶したメモリ122から構成さ
れている。電流−トルク換算器110により換算された
トルクは、トルク指令値との差分を取るように加えら
れ、三相同期モータ40の実際のトルクをフィードバッ
ク制御する構成となっている。また、モータ電流制御回
路100には、トルク指令に基づいて決定されたモータ
の各相電流Iu,Iv,Iwが得られるようモータの各
コイル間に印加する電圧を決定する電圧印加部130
が、その出力段に設けられている。CPU120からの
制御出力が、この電圧印加部130に出力されており、
三相同期モータ40の各コイルに印加される電圧を外部
から制御することが可能となっている。
【0025】次に、かかる構成の三相同期モータ40お
よびこれを制御するモータ制御装置10において、回転
子50の電気角を検出する原理および実際の構成につい
て詳しく説明する。図4は、三相同期モータ40の等価
回路図である。図示するように、三相同期モータ40の
U相とVW相間に所定の電圧E1をステップ関数的に加
えた場合、ここに流れる電流Iu(t)は、回路のイン
ダクタンス成分Lにより定まる過渡応答を示す。即ち、
回路のインダクタンスLの大小により、電圧印加後の所
定時間での電流値Imは異なったものとなる。この様子
を図5に示した。実際の三相同期モータ40では、イン
ダクタンスLは、その時の回転子50の電気角θの関数
となっているから、所定の巻線間に、所定時間、所定電
圧を加えた場合の各相電流は、電気角に応じた固有の値
となる。
【0026】図4に示す等価回路において流れる電流
(以下、U相電流と呼ぶ)Iu(t)は、次式(1)の
応答を示す。 Iu(t)={1−exp(−Rt/L)}E1/R … (1) ここで、exp()は、指数関数を示し、Rは回路のイ
ンピーダンスを、tは時間を示す。この場合のU相電流
Iu(t)は、インダクタンスLが大きければ電流の増
加は遅く、電圧印加後の所定時間で電流を計測すれば、
インダクタンスLを介して電気角θを計測することがで
きることになることは上述した通りである。予め、様々
な電気角での各相電流を計測した。これを図6に示す。
図6は、図4に示したように、U相−VW相間に電圧を
印加した場合であって、しかもコイルが磁気飽和する程
度の大きな電流を流した場合の各相電流を示している。
この電流Iu,|Iv|,|Iw|は、電流検出器10
2ないし106により計測した。これらの測定値Iu,
|Iv|,|Iw|は、磁気飽和を起こしていることか
ら、対称性が崩れており、U相電流Iuが電流値ie以
下の範囲を除いて、これらの測定値から電気角θを明瞭
に弁別することができる。各相電流Iu,|Iv|,|
Iw|の関係を整理して電気角θと対応付けたマップを
図7として示した。実施例では、これらの関係を予め測
定し、メモリ122に記憶している。
【0027】以上の説明から、U−VW相間に電圧を印
加して各相に流れる電流を測定すれば、U相の電流が所
定値ieより小さい範囲を除いて、電気角θを精度良く
検出することができることが分かった。そこで、次に、
本実施例のCPU120が行なっている電気角検出処理
について説明する。図8は、CPU120が実施する電
気角検出処理ルーチンを示すフローチャートである。な
お、この処理ルーチンの実行に先立って、処理ルーチン
で、巻線間に印加される電圧E1をこの同期モータ40
の巻線間に印加し、電気角と各U相,V相,W相のコイ
ルに流れる電流を計測し、図7に示したマップを予め作
成する。このマップは、CPU120に接続されたメモ
リ122に予め記憶されている。
【0028】CPU120は、図8に示した処理ルーチ
ンを、同期モータ40の最高回転数における電気角0〜
πの変化に要する時間より短い間隔で繰り返し実行す
る。例えば、同期モータ40の最高回転数3600rp
mであれば、回転子50の1回転に要する最短時間は約
16.7ミリセカンドであり、電気角0〜πに要する時
間は、約4ミリセカンドである。本実施例では、CPU
120は、図8の処理ルーチンを、タイマ割込を利用し
て、2.5ミリセカンド毎に実行する。
【0029】CPU120は、図8の処理が起動される
と、まず、電気角θの検出を初めて行なうか否かの判断
を行なう(ステップS200)。電気角θの検出は、一
旦検出が成されてしまえば、次の検出の時点で回転子5
0の回転位置はある程度予測可能となる。これに対して
初回は、回転子50がどの位置にあるか分からない。そ
のため、電気角θの検出が初めてか否かにより、処理を
変えるのである。角度検出の初回であると判断される
と、次に巻線のU−VW間に所定電圧E1を印加する処
理を行なう(ステップ210)。この場合、印加される
電圧E1は、巻線において磁気飽和を生じる程度の電流
が流れる大きさとして、予め定められた電圧であり、図
7に示すマップを作成するのに用いられた電圧と等しい
電圧である。U−VW相間に電圧を印加すると、巻線間
にそのインダクタンスに応じた電流が流れるから、次に
この電流を電流検出器102ないし106を用いて検出
する処理を行なう(ステップS220)。U−VW相間
に印加した電圧と、各相電流との関係の一例を、図9に
示す。図示するように、ステップ関数として電圧E1を
印加すると、印加期間中に亘って電流は増加し、電圧の
をやめると、電流は漸減する。測定は、電圧E1の
印加をやめる直前に行なう。
【0030】次に、検出した三相の電流のうちU相電流
について、その値が、図6に示した所定値ieより小さ
いか否かの判断を行なう(ステップS230)。既述し
たように、正電圧を印加する側のコイルの電流が所定値
ieより小さい範囲では、電気角θの検出の精度はさほ
ど高くない。そこで、正電圧を印加したコイルの電流が
所定値ieにより小さい場合には、電圧を印加する相間
をV−WU相に変更して再度電圧E1の印加(ステップ
S240)、各相電流の検出(ステップS250)を行
なう。同期モータ40の場合、U−VW相間もV−WU
相間も電気的には等価なので、単に電圧を印加する相間
を変更しただけである。この場合の電気角θと各相電流
との関係は、図6に示したグラフを、120度(2π/
3)ずつずらしたものに相当する。U相電流Iuが、所
定値ie以上であれば、ステップS240およびS25
0は実行しない。
【0031】こうして電圧E1の印加に伴って各相コイ
ルに流れる電流Iu,Iv,Iwを、電流検出器102
ないし106により検出し、その値をADC112,1
14,116を介して読み取った後、図7に示した各相
電流と電気角との関係を示すマップを参照して、電気角
θを決定する処理を行なう(ステップS260)。な
お、図7における|Iv|,|Iw|は、U相に正電圧
を印加した場合には、V相,W相には、図9に実例を示
したように実際には負電流が流れるので、図7のマップ
が、絶対値により作表したものであることを示してい
る。
【0032】この実施例では、U−VW相間に印加する
電圧E1を、コイルが磁気飽和する電流が流れる程度の
大きさに設定しているので、各コイルに流れる電流は、
図6に示したように、電気角0〜πおよびπ〜2πで、
同一とはなっていない。したがって、正電圧を印加した
相に流れる電流が所定値ie以上であるようにしておけ
ば、各相電流から電気角θを一意に求めることができ
る。図7のマップを参照して電気角θを決定した後、
「END」に抜けて処理を終了する。
【0033】ステップS200において、電気角の検出
が既に行なわれていると判断された場合には、ステップ
S270に移行し、次の処理を行なって、所定の相間に
電圧を印加する。つまり、既に電気角の検出が行なわれ
ていることから、CPU120は、現在の同期モータ4
0の回転数(電気角の所定時間内の変化の逆数)、回転
の加速度(回転数の微分値)を知ることができる。そこ
で、これらの情報から回転子50のおおよその位置を推
定し、その位置が、正電圧が印されたコイルに流れる
電流が所定値ie未満となる位置になる可能性があるか
否かを判断する。その可能性がなければ、そのまま予め
予定した相間に電圧を印加する。他方、正電圧を印加し
たコイルに流れる電流が所定値ie未満となる可能性が
あれば、電圧を印加する相間の組み合わせを変更し、電
圧E1を印加する。その上で、各相電流を電流検出器1
02なし106により検出する(ステップS28
0)。即ち、このステップS270での判断およびステ
ップS280での各相電流の検出は、実際に電圧を印加
して行なったステップS210ないしS250の処理
を、判断の上で行なうことに等しい。
【0034】ステップS280の処理の後、検出した各
相電流に基づいて、図7のマップを参照し、電気角θを
決定する(ステップS260)。こうして求められた電
気角θの情報は、モータ制御回路100に出力され、モ
ータ40を起動(初回の検出値)および運転制御(初回
以外の検出値)する際の回転子50の回転位置の情報と
して、固定子コイル32のU,V,W各相に印加する信
号の位相の設定に用いられる。
【0035】以上説明した実施例によれば、回転子50
の位置(電気角)を検出するために行なう電圧の印加は
各測定において1回で済ませることができる。したがっ
て、電気角測定用の電圧の印に伴う異音や振動の発生
を低減することができる。また、電気角検出用の電圧の
は原則として一種類の巻線間で済ませられるので、
各相電流の測定も一度で済み、検出の時間的なずれに起
因する誤差を生じる可能性がほとんどない。なお、本実
施例では、正電圧を印加する相の電流が極小となる近傍
では、電圧を印加する相間を変更しているので、特定の
範囲で電気角の検出精度が低下するということもない。
更に、一度電気角を計測してしまえば、その後は、回転
子50の回転数や加速度から測定時の回転子50の位置
を推定し、こうした検出精度の低い領域を避けて各相電
流の検出を行なうので、電圧の印は1回ですませるこ
とが可能となっている。
【0036】また、本実施例では、回転子50の回転位
置による巻線間のインダクタンスの違いを利用して電気
角の検出を行なっているので、回転子50が停止してい
る状態でも電気角を検出することができ、三相同期モー
タ40をスムースに始動し、所望の制御を回転開始時か
ら行なうことができる。しかも、回転子50の回転位置
(電気角)を検出するセンサとしては、制御に必要な電
流検出器102ないし106を流用しているので、セン
サを別に設ける必要がない。なお、U−VW間の巻線に
印加する電圧E1の大きさもしくはその印加時間を、モ
ータの起動トルクを上回る電流が流れる電圧もしくは印
加時間以下に抑えておけば、モータ40が起動するおそ
れはない。この結果、停止状態でも電気角θを検出して
制御可能なセンサレスの同期モータ制御装置10を容易
に構成することができ、装置の小型化、高信頼化も達成
される。起動時に、不慮のモータの回転を生じることも
ない。
【0037】次に本発明の第2実施例について説明す
る。上記第1実施例では、相間に印加する電圧を磁気飽
和を生じる程度の電流に対応したものとし、電気角と電
流(インダクタンス)とが、電気角0〜πおよびπ〜2
πで異なっているものとした。その上で、3つの相に流
れる電流を同時に検出することで電気角を測定したが、
以下の実施例では、各相コイルの線形領域を用い(即
ち、磁気飽和が生じない範囲の電流を流し)、電気角を
0〜πもしくはπ〜2πの範囲内で測定し、その後、追
加的に測定もしくは演算を行なって、電気角がいずれの
範囲(0〜πもしくはπ〜2π)に属するかを決定する
ことで、電気角を最終的に求めている。この点で、第1
実施例とは異なる。なお、以下の説明において、0〜π
もしくはπ〜2πのいずれかの範囲内で特定された電気
角をφと記載し、0〜2πの範囲で一義的に特定された
電気角をθと呼んで区別する。
【0038】まず、第2実施例の同期モータとその制御
装置の構成から説明する。図10は、第3実施例のモー
タ制御装置の概略構成図である。このモータ制御装置
は、三相同期モータ40を駆動する装置であり、演算制
御を司る電子制御ユニット(以下、単にECUと呼ぶ)
300と、ECU300からの制御信号を受けて実際に
三相同期モータ40を駆動するインバータ310とから
構成されている。ECU300は、周知のCPU30
1,ROM302,RAM303などを備えた算術論理
演算回路として構成されており、後述するように、検出
した各相電流IU,IV,IWを入力ポート306を介
して入力し、電気角の検出を行なうと共に、出力ポート
307を介して制御信号をインバータ310へ出力し、
各相への通電時間を制御する。
【0039】インバータ310は、ECU300とのイ
ンタフェースを司るインタフェース部312、6個の大
電力スイッチングトランジスタからなり三相同期モータ
40の各相への通電を直接制御する主ドライブ回路31
4、この主ドライブ回路314をソース側とシンク側で
ドライブするプリドライブ回路316,318、U相,
V相,W相の電流を検出する電流検出器320,32
1,322から構成されている。図中記号「+」「−」
には三相同期モータ40をドライブする主電源が接続さ
れており、記号「+V」「−V」には、インバータ31
0内部の安定化された制御用の正負の電源が、それぞれ
図示しない電源回路から接続されている。
【0040】インタフェース部312は、ECU300
からの信号を受け取り、プリドライブ回路316,31
8に必要な信号を出力する回路であり、特に主ドライブ
回路314の一対のトランジスタが同時にオン状態とな
らないように、デッドタイムを生成するデッドタイム生
成回路を備える。また、ECU300からSHUTDO
WN信号が出力された場合に、プリドライブ回路31
6,318側への一切の信号を遮断するゲートも設けら
れている。
【0041】プリドライブ回路316,318は、主ド
ライブ回路314の大電力スイッチングトランジスタを
高速でスイッチングさせる回路である。なお、本実施例
では、大電力スイッチングトランジスタとして、絶縁ゲ
ートバイポーラモードトランジスタ(IGBT)を使用
した。
【0042】この第2実施例の電気角検出装置は、EC
U300内部で実現されており、その概要を図11のフ
ローチャートに示した。即ち、ECU300内部で実現
された電気角検出装置は、まず、U−VW相間に電圧を
印加し(ステップS300)、この電圧に対応し各相コ
イルに流れる各相電流を測定する(ステップS31
0)。ここで、U−VW相間に印加する電圧は、各相コ
イルにおいて磁気飽和を生じない程度の電流となるよう
予め定めた電圧である。U−VW相間に印加する電圧の
大きさは、第1実施例とは異なる。したがって、この電
圧に応じて流れる各相電流と電気角との関係を記憶した
マップも第1実施例と異なる。
【0043】次に、検出した各相電流を用いて、データ
を正規化する処理を行なう(ステップS320)。この
正規化の処理は、次のように行なう。図12は、ステッ
プS300の処理により各相に流れた電流をロータの電
気角θに応じて示したグラフである。図示するように、
正電圧を印加したU相では正の電流が流れ、負電圧を印
加したV相,W相では負の電流が流れている。図4に示
したように、U相を流れる電流は、V相,W相に流れる
電流の総和に等しいから、U相を流れる電流は、他の2
相の電流の平均の2倍となっている。そこで、まずU相
の検出電流Iuを1/2にし、更に、その電流の平均値
が0となるようU相の検出電流Iuをシフトする。他
方、V相,W相の検出電流Iv,Iwも平均電流が0と
なるようシフトする。この結果、図13として示したよ
うに、各電流Iu,Iv,Iwがそれぞれ120度(2
π/3)だけずれた関係が得られる。これが正規化の処
理である。相間に印加した電圧は、磁気飽和とならない
程度の電流に対応したものとなっているので、正規化に
より得られた各電流Iu,Iv,Iwは、ほぼ同一の波
形をしている。
【0044】図12から明らかなように、各相電流I
u,Iv,Iwの関係は、区間0〜πと区間π〜2πと
で、同一である。即ち、各相電流Iu,Iv,Iwを測
定しても、得られた三者の値からは、電気角がいずれの
区間であるかは特定することができない。そこで、ま
ず、電気角φをこのいずれかの区間にあるとして演算し
(図11ステップS330)、次に角度検出が初めてか
否かを判断し(ステップS340)、初めてであれば以
下に説明する手法により、電気角が区間0〜πもしくは
π〜2πのいずれに属するかを特定する処理を行なう
(ステップS350)。他方、角度検出が既に行なわれ
ているのであれば、前回の位置(電気角)とその回転の
速度とから、現在の回転子50の位置(電気角)の属す
る区間を特定する処理を行なう(ステップS360)。
第1実施例でも説明したように、所定のインターバルで
繰り返し電気角の検出を行なっていれば、現在の同期モ
ータ40の回転数から、次の位置はおおよそ特定できる
ので、現在の電気角の属する区間を誤る心配はない。以
上の処理によって、最終的に0〜2πの範囲での電気角
θを求めることができる。
【0045】以上説明した処理のうち、所定の相間に電
圧を印加して電気角φを0〜πもしくはπ〜2πのいず
れかの区間で演算する処理を、以下、第1ステップと呼
び、電気角がいずれの区間に属するかを判定する処理
を、第2ステップと呼ぶものとする。これらの両ステッ
プは、独立の処理として扱うことができる。本出願人
は、これらの各ステップの様々な実現方法、実施する装
置について、特願平6−238500号(特開平7−1
77788号)により提案している。その中の一つの手
法について、以下簡略に説明するが、他の手法も当然適
用可能である。
【0046】<第1ステップについて>上記実施例で
は、三相の各コイル電流Iu,Iv,Iwと電気角φと
のマップを予め記憶しておき、これから区間0〜πもし
くはπ〜2πのいずれかの範囲で、電気角φを求めるも
のとした。このほかに、第1ステップの手法としては、
次のような構成が考えられる。図13に示したように、
正規化された各相間の電流は、120度ずつずれている
から、電気角0〜180度に着目すると、各相の最大電
流Iu,Iv,Iwの関係は、30度ずつ変化し、全部
で6通りの組合わせになることが分かる。即ち、 区分1(0〜30度) →Iu>Iv>Iw 区分2(30〜60度) →Iv>Iu>Iw 区分3(60〜90度) →Iv>Iw>Iu 区分4(90〜120度) →Iw>Iv>Iu 区分5(120〜150度)→Iw>Iu>Iv 区分6(150〜180度)→Iu>Iw>Iv
【0047】各区間の各相最大電流のうち、中間の大き
さを持つもの(例えば区分1ではIv、区分2ではIu
・・・)をこの区分で直線であるとみなして近似するこ
とができる。この例であれば、各相最大電流の平均値を
Iav、n番目の区分で直線近似する電流をIn、直線の
傾きをmとして、電気角φは、次式(2)により求める
ことができる。 φ=(n−1)×30+15+sgn×(Iav−In)×m … (2) なお、ここで、sgn=1:区分1,3,5、−1:区
分2,4,6である。即ち、奇数区分ではsgnは値1
であり、偶数の区分ではsgnは値−1である。また、
区分1,4ではIn=Iv、区分2,5ではIn=I
u、区分3,6ではIn=Iwである。
【0048】<第2ステップについて>第1ステップで
は、磁気飽和しない程度の磁束となるように、相間コイ
ルに印加する電圧を制限したが、第2ステップでは、磁
気飽和による非対称性を利用して、第1ステップで求め
た電気角φが、0〜π(180度)もしくはπ(180
度)〜2π(360度)のいずれの範囲に属するか、即
ち図14に示した区分1a,2a,3a,4a,5a,
6aと区分1a′,2a′,3a′,4a′,5a′,
6a′のいずれに属するかを判定する。
【0049】U−VW相間に、U相を正、V相W相を負
として、磁気飽和を生じる程度の電流が流れるような電
圧を所定時間印加した場合のコイル電流(以下、これを
Iu+と表記する)の一例を、第1実施例において図6
として示した。他方、U相を負、V相W相に正とした場
合のコイル電流Iu−を極性を入れ換えて、コイル電流
Iu+と重ねて描いたのが、図15である。図示するよ
うに、第1ステップの上記実施例で示した6つの区分1
ないし6に対して、コイル電流Iu+は、区分1ないし
3および区分4′ないし6′でコイル電流Iu−を上回
り、区分4ないし6および区分1′ないし3′でコイル
電流Iu−を下回る。従って、両コイル電流Iu+,I
u−を測定すれば、区分1と1′(2と2′、以下同
様)を判別することができる。
【0050】そこで、上述した第1ステップと第2ステ
ップの組み合わせることにより、電気角θを区間0〜2
πの範囲内で位置に決定することができる。実際に行な
われる測定の様子を図16に示した。電気角測定の初回
には、図16に示すように、まずU−VW相間に、磁気
飽和が生じない程度の電流が流れる電圧を印加し、この
ときの各相コイル電流Iu,Iv,Iwを、電流検出器
320ないし322により検出する。この検出結果に基
づいて、第1ステップの処理により、区間0〜πもしく
はπ〜2πのいずれかの範囲において電気角φを特定す
る。次に、同じU−VW相間に、磁気飽和が生じる程度
の高い電圧を印加し、そのときのU相コイル電流Iu+
を検出し、更に同じ相間にプラスマイナスを逆にして電
圧を印加し、同様にU相コイル電流Iu−を検出する。
これが第2ステップの処理に相当する。以上の第2ステ
ップの処理の後、電気角θの属する区間を特定し、第1
ステップの処理結果と併せて電気角θを特定する。
【0051】なお、電気角の検出が初回でなければ、先
に検出した電気角θから、次の検出時点における電気角
θの存在範囲は推定することができるから、第2ステッ
プの処理を行なうことなく、電気角θを特定することが
できる。こうして得られた電気角θに基づいて、ECU
300は、インバータ310を介して同期モータ40の
駆動電流を制御し、停止状態から回転状態まで、入力し
たトルク指令値に応じて、同期モータ40を効率よく運
転することができる。この場合でも、電気角の検出用の
電圧は、原則として1回印加すれば足りるので、測定用
電圧の印に起因する異音の発生やトルク変動の発生
は、格段に抑制される。また、この実施例では、第1ス
テップの処理のために印加する電圧を第1実施例より小
さくすることができるので、この点で、異音の抑制やト
ルク変動の低減に更に有利である。
【0052】以上本発明のいくつかの実施例について説
明したが、本発明はこれらの実施例に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て、種々なる態様で実施できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略構成を示すブロック
図である。
【図2】実施例の固定子30を組み込んだ三相同期モー
タ40の構造を示す断面図である。
【図3】実施例で用いた三相同期モータ40の固定子3
0と回転子50との関係を示す端面図である。
【図4】実施例における三相同期モータの等価回路を示
す説明図である。
【図5】U−VW相間に電圧E1を印加した場合のU相
電流Iu(t)の過渡応答を示すグラフである。
【図6】電気角θと各相電流Iu,Iv,Iwとの関係
を示すグラフである。
【図7】各相電流の組み合わせから電気角θを求めるた
めのマップを示す説明図である。
【図8】第1実施例における電気角検出処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図9】印加電圧E1に対する検出電流の実例を示すグ
ラフである。
【図10】第2実施例における電気角検出装置および同
期モータ40の駆動装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】第2実施例における電気角検出処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【図12】第2実施例における各相電流を示すグラフで
ある。
【図13】正規化された各相電流を示すグラフである。
【図14】各相電流Iu,Iv,Iwから、電気角を演
算するための近似の手法を示す説明図である。
【図15】電気角の属する区間を特定するためのコイル
電流Iu+とIu−との関係を示すグラフである。
【図16】第2実施例における測定の様子を示すグラフ
である。
【図17】従来技術における電気角の測定の様子を示す
グラフである。
【符号の説明】
10…モータ制御装置 20…ステータ 22…ティース 24…スロット 30…固定子 32…固定子コイル 34…ボルト 36…ボルト孔 40…三相同期モータ 50…回転子 52…永久磁石 55…回転軸 57…ロータ 60…ケース 61,62…軸受 71…突極 100…モータ制御回路 100…モータ電流制御回路 102,104,106…電流検出器 110…トルク換算器 112,114,116…ADC 120…CPU 122…メモリ 130…電圧印加部 300…ECU 310…インバータ 320,321,322…電流検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 7/63 H02P 6/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相交流を巻線に流し、該巻線による磁
    界と永久磁石による磁界との相互作用により回転子を回
    転させるU相、V相、W相を有する三相同期モータの電
    気角検出装置であって、U相−VW相間、V相−UW相間およびW相−UV相間
    の各相間の組み合わせに電圧を印加した場合に、 印加し
    た電圧に応じて前記各相に流れる電流の挙動と電気角と
    の関係を前記各相間の組み合わせについて予め記憶する
    記憶手段と、 前記各相間の組み合わせの内の1つの相間の組み合わせ
    に対して所定時間内に前記各巻線が磁気飽和に達する電
    流が流れる大きさの電圧を印加する電圧印加手段と、 該電圧印加手段により印加された電圧によって前記各相
    流れる電流の挙動を各々検出する検出手段と、 該検出手段により検出された前記の電流の挙動に基
    づいて、前記記憶手段に記憶された関係を参照し、前記
    モータの電気角を0〜2πの間で求める電気角演算手段
    とを備えた電気角検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気角検出装置はさら
    、 電気角が0〜πもしくはπ〜2πのいずれの区間に属す
    るかを特定する区間特定手段と、 前記検出手段により検出された各に流れる電流の挙動
    が、前記電気角の0〜2πにおいて2値的なものである
    とき、前記特定された区間から、ただ一つの電気角を決
    定する電気角決定手段とを備えた電気角検出装置。
  3. 【請求項3】 相交流を巻線に流し、該巻線による磁
    界と永久磁石による磁界との相互作用により回転子を回
    転させる三相同期モータの電気角検出装置であって、U相−VW相間、V相−UW相間およびW相−UV相間
    の各相間の組み合わせに電圧を印加した場合に、 印加し
    た電圧に応じて前記各相に流れる電流の挙動と電気角と
    の関係を前記各相間の組み合わせについて予め記憶する
    記憶手段と、電気角の検出を行なう前記モータの回転数
    上限値により定まる電気角πに要する時間以内に、前記
    各相間の組み合わせの内の1つの相間の組み合わせに対
    して所定時間内に前記各巻線が磁気飽和に至る電圧より
    も小さな電圧を印加する電圧印加手段と、 該印加された電圧に応じて、前記各相に流れる電流の挙
    動を各々検出する検出手段と、 該検出手段により検出された各の電流の挙動に基づい
    て、前記記憶手段に記憶された関係を参照し、前記モー
    タの電気角を電気角0〜πもしくはπ〜2πの区間内で
    求める角度検出手段と、 少なくとも1回、前記電圧印加手段によって電圧が印加
    された相間の組み合わせに対して所定時間内に前記各巻
    線が磁気飽和に達する電流が流れる大きさの電圧を印加
    することにより、電気角が0〜πもしくはπ〜2πのい
    ずれの区間に属するかを特定する区間特定手段と、 前記検出された電気角および該特定された区間から、電
    気角の初期値を決定すると共に、その後は前記角度検出
    手段により検出された電気角を用いて現在の電気角を更
    新する電気角更新手段とを備えた電気角検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電気角検出装置におい
    て、 前記電圧印加手段は、前記電圧を印加した一つの相間の
    組み合わせによっては前記電気角を決定することができ
    ない場合には、前記各相間の組み合わせの内の他の組合
    わせに対して所定時間内に前記各巻線が磁気飽和に達す
    る電流が流れる大きさの電圧を印加する 電気角検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1もしくは請求項3記載の電気角
    検出装置と、 前記同期モータに対して要求されるトルク指令値を入力
    するトルク指令値入力手段と、 該検出された電気角と前記入力されたトルク指令値とに
    基づいて、前記各相に流す電流を制御する電流制御手段
    とを備えた同期モータの駆動装置。
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