JP3448206B2 - リラクタンスモータ並びに該モータの駆動装置および駆動方法 - Google Patents

リラクタンスモータ並びに該モータの駆動装置および駆動方法

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JP3448206B2
JP3448206B2 JP04500898A JP4500898A JP3448206B2 JP 3448206 B2 JP3448206 B2 JP 3448206B2 JP 04500898 A JP04500898 A JP 04500898A JP 4500898 A JP4500898 A JP 4500898A JP 3448206 B2 JP3448206 B2 JP 3448206B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リラクタンストル
クを用いた同期モータの構造および駆動に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来使用されているモータの種類として
は、直流モータ、誘導モータおよび直流ブラシレスモー
タがほとんどであった。しかし、近年、制御手法および
装置の進歩により、リラクタンストルクを有効に活用す
る技術が改善され、リラクタンストルクのみで動作する
モータおよび従来のマグネットトルク等とリラクタンス
トルクを組み合わせて動作するモータも一般的になりつ
つある。なお、リラクタンストルクは、回転子のd軸励
磁の状態の位置にあるときにおける磁気抵抗とq軸励磁
の状態の位置にあるときにおける磁気抵抗が異なること
によって発生する。
【0003】リラクタンストルクを用いた同期モータで
あるリラクタンスモータにおいて、リラクタンストルク
を有効に活用するためには、回転子形状を工夫して磁気
突極比を大きくする必要があるが、その一手段としては
特開平5−316702号公報に開示された技術があ
る。この突極部を有するリラクタンスモータでは、回転
子の回転軸の軸芯と直交する断面のd軸励磁時の磁路に
沿って複数条の非磁性部を設けることによって、d軸励
磁時における磁気抵抗とq軸励磁時における磁気抵抗と
の差を大きくして、磁気突極比を大きくしている。
【0004】また、リラクタンスモータは、同期状態で
はリラクタンストルクを発生して回転を維持できるが、
起動時には何らかの手段を用いて同期回転数まで持ち上
げてやる必要がある。そのため、誘導モータを併置し
て、起動時に誘導モータによる非同期運転を行って加速
させている。しかしながら、この構造では2種類のモー
タが必要となるので、構造が複雑かつ大型化してしま
う。
【0005】そこで、誘導モータを用いないでリラクタ
ンスモータを駆動するためには、回転子位置を検知し
て、適当な方向に起磁力を与えるように励磁を行うとよ
い。この場合、モータを起動する際には工夫が必要であ
る。その起動方法としては、特開平5−316777号
公報に開示されている。この起動方法は、固定子の巻線
のいずれかを励磁して、突極部を所望の位置に一旦停止
させた後に、回転子の位置を検出してからこの所望位置
の固定子巻線の回転させたい方向側に隣接する固定子巻
線から順次励磁することにより、回転子を任意の方向に
回転させて、モータを駆動させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の磁路に
沿って複数条の非磁性部を設けることにより磁気突極比
を大きくした回転子において、非磁性部は単なる空隙で
もよいが、強度の点から非磁性部材を充填した方がよ
い。この非磁性部材を構成する材料として、強度、コス
ト等から現状ではアルミニウムが最も一般的な材料とな
る。しかし、アルミニウムは導電率が高いため、高調波
成分により誘導電流および過電流が流れて、エネルギー
のロスとなってしまう。しかも、起動時に非同期運転を
行う場合にも、誘導電流が流れて、エネルギーのロスと
なってしまう。
【0007】また、リラクタンスモータを起動すると
き、回転子位置を検出してから、適当な方向に起磁力を
与えるように励磁を行わないと、逆方向に回転したりあ
るいは回転しなかったりする。そのため、リラクタンス
トルクを利用するには、高精度な位置検出器が必要とな
る。さらに、起動前に位置検出過程を設ける必要が生じ
る上に、駆動制御も複雑になる。
【0008】本発明は、上記に鑑み、起動時に発生する
誘導電流を有効に利用して誘導トルクを得ることによ
り、スムーズな起動を行えるリラクタンスモータを提供
することを目的とする。また、起動時に回転子位置を検
出しなくても容易な駆動制御で起動できるリラクタンス
モータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、突極部を有する回転子に、回転子よりも導電率の
高い短絡リングを設けたものである。あるいは、軸方向
に平行な面に沿って磁性材とこれより導電率の高い非磁
性材とを交互に重ね合わせることにより、回転子に磁気
突極構造を持たせて、回転子の軸方向の両端に、回転子
の端部の全面あるいは周縁の一部だけを覆うように導電
率の高い非磁性の被覆板を設け、非磁性材と被覆板とが
電気的に接続されて短絡リングを構成するものである。
【0010】これによって、短絡リングには、回転磁界
により誘導電流が流れ、誘導トルクが発生する。このト
ルクを起動時に利用することによって、非同期運転が行
われる。リラクタンストルクを利用する場合には、磁気
突極構造を持つ回転子の位置を検出し、回転子と一定の
相差角を保つように回転磁界を発生させて、同期運転が
行われる。なお、回転子が、軸方向に沿ってねじれが加
えられた形状にされると、トルク脈動が小さくなり、信
頼性の高いリラクタンスモータとなる。
【0011】上記のリラクタンスモータを駆動するため
の駆動装置は、固定子に回転磁界を発生させるための駆
動回路と、回転子の回転数および位置を検出する位置検
出器と、位置検出器からの出力信号に基づいて回転磁界
の回転数を変化させるために駆動回路を制御する制御回
路とを備えている。
【0012】そして、起動時には固定子に回転磁界を発
生させると、短絡リングの誘導電流によって生じる誘導
トルクで回転子が回転を始め、すべりを持つ誘導モータ
として起動される。所定の回転数に達したとき、回転磁
界の回転数を同期運転を行うための回転数に切換えるよ
うに制御を行うことによって、リラクタンスモータとし
て駆動される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のリラクタンスモータの構
造を説明する。まず、第1実施形態のリラクタンスモー
タは、図1に示すように、回転磁界を発生させる筒状の
固定子1と、固定子1内に挿入され突極部2を有する回
転子3とを備え、2極の磁気突極構造を持っている。
【0014】固定子1には、図示しないが複数極の巻線
が設けられている。回転子3は、ケイ素鋼板等の磁性材
料からなり、円柱の両側面を切り落とした形状とされ、
中心を回転軸4が貫通している。そして、円弧面の部分
が突極部2とされ、突極部2と固定子1との空隙は側面
の平坦な部分と固定子1との空隙よりも狭い。また、回
転子3の一端には、光学式ロータリエンコーダ等の位置
検出器5が配置され、回転子3の回転角度から回転数お
よび位置を検出する。これらにより、シンクロナス・リ
ラクタンスモータが構成される。
【0015】そして、回転子3には、非磁性の一対の短
絡リング6が埋め込まれ、突極部2を軸方向に貫通し
て、両端が回転子3の外側に突出している。短絡リング
6には、回転磁界により誘導電流が流れるように回転子
3よりも導電率の高い材料、例えば銅線、アルミニウム
線のコイルが用いられる。
【0016】このように、リラクタンスモータの回転子
3が磁気突極を持つ構造にすることにより、下記のよう
なリラクタンストルクTを得ることができる。
【0017】 T=n/2・(Ld−Lq)Id・Iq (1) Id=Isinθ (2) Iq=Icosθ (3) n;極数 Ld,Lq;d,q軸インダクタンス Id,Iq;d,q軸電流 θ;d軸に対するIの電流位相角 (1),(2),(3)式から、Iの電流位相角は回転
子d軸と一定に保たなければならない。これは、回転磁
界と回転子d軸が、一定の相差角で同期する必要がある
ことを表わしている。
【0018】また、回転子3に短絡リング6が設けられ
ているとき、固定子1の巻線に適当な励磁を行ない回転
磁界を発生させると、導電率の高い短絡リング6にはフ
レミングの右手則より下記のような起電力eが誘導され
る。
【0019】 e=v・B・l (4) v=r・ω (5) B;磁束密度 l;短絡リングの軸方向の長さ r;軸中心から短絡リングまでの距離 ω;短絡リングからみた回転磁界の角速度 この誘導起電力eにより、短絡リング6に誘導電流Im
が流れるとき、フレミングの左手則より下記に示す電磁
力fが生じる。
【0020】f=Im・B・l (6) (4),(5),(6)式より、回転子3の短絡リング
6は回転磁界に対してある相対速度を持つ必要があるこ
とから、(6)式の電磁力fによりリラクタンスモータ
を運転する場合には、非同期運転となる。
【0021】以上のことから、回転子3に短絡リング6
と磁気突極構造を与えておけば、回転子3の位置を検出
しなくても固定子1によって回転磁界を発生させたと
き、短絡リング6に誘導電流が流れて、時計回りあるい
は反時計回りのいずれか任意に選択された方向の誘導ト
ルクが発生する。すなわち、起動時には誘導トルクを利
用した誘導モータとして駆動される。また、回転子3の
位置を検出して一定の相差角を保って回転磁界を発生さ
せたときには、同期運転が行われ、リラクタンストルク
を利用したリラクタンスモータとして駆動される。
【0022】なお、側面を切り落とした円柱形状の回転
子3の場合について説明したが、空隙または透磁率の異
なる材料によるバリアを用いて磁気的な突極構造を得て
いる回転子3についても適用できる。
【0023】第2実施形態のリラクタンスモータの構造
を図2に示す。この回転子3は、軸方向に平行な面に沿
ってケイ素鋼板等の磁性材7とこれより導電率の高いア
ルミニウム、銅等の非磁性材8とを平行に交互に重ね合
わせて、円柱状に形成される。なお、重ね合わせ方とし
て、非磁性材8が最外層になるように重ね合わせる。こ
のように、両材7,8を重ね合わせることにより軸方向
に平行な方向の磁気突極比を大きくでき、磁気突極構造
を有することになる。
【0024】そして、回転子3の軸方向の両端は、導電
率の高いアルミニウム、銅等の非磁性の被覆板9によっ
て覆われている。被覆板9は回転子3と同径の円盤状と
され、回転軸4が貫通している。これにより、導電性の
よい非磁性材8と被覆板9とは電気的に接続され、回転
磁界により誘導電流が流れる経路である短絡リング10
を構成する。このとき、非磁性の被覆板9で覆う限り、
回転子3の磁気突極性は損なわれない。
【0025】したがって、このような構造にすることに
より、上記短絡リング6を設けた構造と同様に、回転子
3の位置を検出しなくても固定子1によって回転磁界を
発生させたとき、非磁性材8から両側の被覆板9を通じ
て誘導電流が流れて、誘導トルクが発生し、起動時には
誘導モータとして駆動できる。また、磁気突極構造も有
しているので、回転子3の位置を検出して一定の相差角
を保って回転磁界を発生させたときには、同期運転が行
われ、リラクタンスモータとして駆動される。しかも、
回転子3の断面形状を円形にしているので、回転すると
きには空気抵抗が少なく、エネルギーロスも少なくな
り、騒音を軽減できる。
【0026】ここで、非磁性材8の軸近傍部分を流れる
誘導電流はトルクにほとんど関与しないため、この部分
に対応する被覆板9を削除してもよい。すなわち、図3
に示すように、被覆板11を円環状に形成する。そし
て、回転子3の両端の周縁を切り欠いて段差12を付け
ておき、ここに被覆板11を嵌め込んで固定する。な
お、被覆板11の形状は、回転子3の形状に合わせた環
状となる。
【0027】被覆板11をこのような形状にしても、非
磁性材8とは電気的に接続されるので、誘導トルクを有
効に取り出すことができる。しかも、被覆板11に使用
する材料を必要最小限に済ませることができるととも
に、円盤状の被覆板9を回転子3の両端に取り付ける場
合、軸方向の長さは2枚の被覆板9の厚さ分の増加があ
るが、この場合には、軸方向の長さは変わらず、小型
化、軽量化に寄与できる。
【0028】また、第3実施形態のリラクタンスモータ
の構造を図4に示す。この回転子3は、第1実施形態で
示した回転子3に対して軸方向に沿ってねじれ(スキュ
ー)を加えた構造になっている。
【0029】すなわち、ケイ素綱板等の複数枚の磁性材
13を軸方向に積み重ねる。このとき、数枚の磁性材1
3を1組として、回転軸4は揃えたまま各組毎にギャッ
プ面をずらして固定する。そして、それに沿って短絡リ
ング6を挿入すると、スキューを持った回転子3とな
る。このような構造にすることにより、トルク脈動を小
さくすることができる。
【0030】さらに、図5に示すように、第2,第3実
施形態の各リラクタンスモータに対してもスキューを加
えてもよい。この場合、回転子3は円柱状であるので、
円周方向にずれた形状となる。
【0031】次に、各実施形態のリラクタンスモータを
駆動するための駆動装置について説明する。駆動装置
は、図6に示すように、固定子1に回転磁界を発生させ
るための駆動回路20と、回転子3の回転数および位置
を検出する位置検出器5と、位置検出器5からの出力信
号に基づいて回転磁界の回転数を変化させるために駆動
回路20を制御する制御回路21とを備えている。
【0032】駆動回路20は、ダイオードブリッジ2
2、平滑コンデンサ23およびインバータ部24から構
成され、インバータ部24は、IGBT等のパワートラ
ンジスタのスイッチング素子25a〜25fと、リカバ
リーダイオード26a〜26fとからなる。制御回路2
1は、マイクロコンピュータ、メモリを有する主制御部
27と、PWM発生回路等からなるインバータ駆動部2
8とから構成される。
【0033】そして、制御回路21は、起動時に固定子
1に回転磁界を発生させ、誘導電流によって生じる誘導
トルクで回転子3が回転を始めて所定の回転数に達した
とき、回転磁界の回転数を同期運転を行うための回転数
に切換える機能を有している。
【0034】上記構成において、電源29からの交流
は、ダイオードブリッジ22で全波整流され、平滑コン
デンサ23で平滑化された後、インバータ部24に入力
される。リラクタンスモータMが接続されたインバータ
部24にてバイポーラ駆動を行なう。
【0035】まず、3相交流が流れるように主制御部2
7においてPWMスイッチングパターンを決定し、イン
バータ駆動部28によってそれぞれのスイッチング素子
25a〜25fを駆動する。このように、固定子1の巻
線を順に励磁して回転磁界を発生させることにより、回
転子3の短絡リング6,10に誘導電流が流れて、誘導
トルクが発生し、モータMは誘導モータとして駆動され
る。そのため、スムーズに確実な起動を行える。
【0036】また、回転開始のとき誘導モータとして駆
動されるため、回転方向を常にどちらか一方に容易に制
御でき、負荷に対して悪影響を与えることなく、回転開
始時の騒音の発生を防止することができる。
【0037】この駆動中に、位置検出器5によって1度
刻みの回転子3の位置を検出しておく。そして、同期運
転が可能となる所定の回転数、例えば300rpmに達
した時点で、回転子3のd軸と一定の相差角をもつ回転
磁界を発生するように、磁束ベクトル制御方式により主
制御部27でスイッチングパターンを決める。これを決
定するためには、マイクロコンピュータ内に角度ごとに
対応するデータテーブルを持たせておき、このデータテ
ーブルから設定された回転数になるスイッチングパター
ンを選択する。これにより、制御を高速にかつ簡略化で
きる。
【0038】決められたスイッチングパターンに基づい
てインバータ駆動部28がスイッチング素子25a〜2
5fを駆動することにより、モータMはスムーズに同期
運転に切り換わって、リラクタンスモータとして駆動さ
れる。
【0039】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、図7,8に示すように、リラクタンスモータの回転
子3が4極の磁気突極構造であっても、短絡リング6を
設けたり、あるいは磁性材7と非磁性材8を交互に組み
合わせた構造にして短絡リング10を構成することによ
り、起動性をよくすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、磁気的な突極構造を持つ回転子に、回転磁界に
より誘導電流が流れるように回転子よりも導電率の高い
短絡リングを有せしめることにより、回転磁界を発生さ
せたとき誘導トルクが得られる。これによって、非同期
運転時に流れていた誘導電流を利用することが可能とな
り、エネルギーロスを防ぐことができ、効率の向上を図
れる。
【0041】したがって、同期運転ができない低速回転
のときにこの誘導トルクを利用して、リラクタンスモー
タを確実に起動させることができる。すなわち、起動時
には誘導モータとして駆動され、回転子と一定の相差角
を保つように回転磁界を発生させたときにはリラクタン
ストルクを利用したリラクタンスモータとして駆動する
ことが可能になる。
【0042】なお、回転子を軸方向に沿ってねじれが加
えられた形状にしておくことにより、トルク脈動を小さ
くすることができ、出力の安定した信頼性の高いモータ
が得られる。
【0043】そのため、それぞれの特性の有利な部分を
使い分けて、起動時は、誘導トルクを利用した非同期運
転を行ない、所定の回転数に到達した時点でリラクタン
ストルクを利用した同期運転を行なう駆動方法とするこ
とにより、容易に起動ができる。また、誘導モータとし
て駆動できることにより、起動時の回転方向を任意に設
定することができ、起動前に回転子の位置を検出する必
要がなくなり、駆動制御を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のリラクタンスモータの
一部破断斜視図
【図2】第2実施形態のリラクタンスモータの回転子を
示し、(a)は斜視図、(b)は断面図
【図3】第2実施形態の変形例のリラクタンスモータの
回転子の分解斜視図
【図4】第3実施形態のリラクタンスモータの回転子を
示し、(a)は斜視図、(b)は正面図
【図5】他の実施形態のリラクタンスモータの回転子の
正面図
【図6】リラクタンスモータの駆動装置の回路図
【図7】第1実施形態の回転子の他の形状を示し、
(a)は正面図、(b)は断面図
【図8】第2実施形態の回転子の他の形状を示し、
(a)は正面図、(b)は断面図
【符号の説明】
1 固定子 2 突極部 3 回転子 4 回転軸 5 位置検出器 6 短絡リング 7 磁性材 8 非磁性材 9 被覆板 10 短絡リング 11 環状被覆板 20 駆動回路 21 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−59810(JP,A) 特開 昭49−114016(JP,A) 特開 昭48−77314(JP,A) 特開 平11−146615(JP,A) 特開 平5−336716(JP,A) 実開 昭55−79683(JP,U) 実開 昭47−12413(JP,U) 実公 昭33−6746(JP,Y1) 特許142174(JP,B2) 特許120497(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 19/14,19/10 H02P 1/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転磁界を発生させる筒状の固定子と、
    該固定子に挿入され突極部を有する回転子とを備え、該
    回転子の突極部に対して、回転磁界により誘導電流が流
    れるように前記回転子よりも導電率の高い短絡リングが
    設けられ、該短絡リングは、前記突極部を貫通して両端
    が前記回転子の外側に突出するように前記回転子に埋め
    込まれたコイルからなることを特徴とするリラクタンス
    モータ。
  2. 【請求項2】 回転磁界を発生させる筒状の固定子と、
    該固定子に挿入され突極部を有する回転子とを備え、該
    回転子は、軸方向に平行な面に沿って磁性材とこれより
    導電率の高い非磁性材とを交互に重ね合わせてなり、前
    記回転子の軸方向の両端の周縁に段差が付けられ、該段
    差に環状の被覆板が嵌め込まれ、前記非磁性材と導電率
    の高い非磁性の被覆板とが、電気的に接続されて回転磁
    界により誘導電流が流れる短絡リングを構成することを
    特徴とするリラクタンスモータ。
  3. 【請求項3】 非磁性材が最外層になるように重ね合わ
    せられたことを特徴とする請求項2記載のリラクタンス
    モータ。
  4. 【請求項4】 回転子は、軸方向に沿ってねじれが加え
    られた形状にされたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載のリラクタンスモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のリラク
    タンスモータにおいて、前記固定子に回転磁界を発生さ
    せるための駆動回路と、前記回転子の回転数および位置
    を検出する位置検出器と、該位置検出器からの出力信号
    に基づいて回転磁界の回転数を変化させるために前記駆
    動回路を制御する制御回路とを備え、該制御回路は、起
    動後に誘導電流によって生じる誘導トルクで前記回転子
    が回転を始め、所定の回転数に達したとき、回転磁界の
    回転数を同期運転を行うための回転数に切換えることを
    特徴とするリラクタンスモータの駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のリラク
    タンスモータに対して、起動時には、前記短絡リングに
    流れる誘導電流によって生じる誘導トルクを利用した非
    同期運転を行い、所定の回転数に到達した時点でリラク
    タンストルクを利用した同期運転を行うことを特徴とす
    るリラクタンスモータの駆動方法。
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