JP3180291B2 - フォーム印刷機における用紙テンション制御装置 - Google Patents
フォーム印刷機における用紙テンション制御装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F13/00—Common details of rotary presses or machines
- B41F13/02—Conveying or guiding webs through presses or machines
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
- Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷からパンチ、
ミシン目入れなどの加工までを連続して行うフォーム印
刷機において、印刷用紙のテンションを適正に保ち、印
刷、加工の際の見当ずれをなくすようにした用紙テンシ
ョン制御装置に関するものである。
ミシン目入れなどの加工までを連続して行うフォーム印
刷機において、印刷用紙のテンションを適正に保ち、印
刷、加工の際の見当ずれをなくすようにした用紙テンシ
ョン制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ビジネスフォーム印刷機では、給紙部か
ら印刷部、加工部、折り部の複数のローラニップの相互
間のテンションを、運転中に適正値（同じ値、あるいは
徐々に高くする等）に保つことが、用紙の伸びの変動を
なくし、印刷、加工の見当精度をよくするポイントにな
っている。
ら印刷部、加工部、折り部の複数のローラニップの相互
間のテンションを、運転中に適正値（同じ値、あるいは
徐々に高くする等）に保つことが、用紙の伸びの変動を
なくし、印刷、加工の見当精度をよくするポイントにな
っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の技術
によるフォーム印刷機では次のような問題があった。
（１）胴に巻き付いた用紙の厚さや、胴の仕上がり径で
決まる引率で、ローラニップの相互間の用紙のテンショ
ンが変化することに対して、数値を設定する等の手段を
用いての適正テンションの関係にコントロールすること
ができなかった。
によるフォーム印刷機では次のような問題があった。
（１）胴に巻き付いた用紙の厚さや、胴の仕上がり径で
決まる引率で、ローラニップの相互間の用紙のテンショ
ンが変化することに対して、数値を設定する等の手段を
用いての適正テンションの関係にコントロールすること
ができなかった。
【０００４】（２）ビジネスフォーム印刷機では、天地
サイズ変えの度に、印刷用シリンダを交換するため、圧
胴の仕上り径で決まる圧胴引率を給紙部から加工部の間
で適正に保つのは困難で、この引率がニップ間でバラつ
いてしまい、印刷シリンダを交換するたびに用紙のテン
ションがローラニップ間ごとに変化してしまう。
サイズ変えの度に、印刷用シリンダを交換するため、圧
胴の仕上り径で決まる圧胴引率を給紙部から加工部の間
で適正に保つのは困難で、この引率がニップ間でバラつ
いてしまい、印刷シリンダを交換するたびに用紙のテン
ションがローラニップ間ごとに変化してしまう。
【０００５】（３）湿し水を使う印刷では、用紙が伸び
やすく、このため湿し水を使わない印刷ユニットに対し
て用紙に作用するテンションを低くして印刷しないと乾
いた場合に印刷が天地方向に短くなるため、用紙に作用
するテンションを印刷ユニット毎に１個別に調整する必
要があるが、上記従来のものでは、これが不可能であっ
た。
やすく、このため湿し水を使わない印刷ユニットに対し
て用紙に作用するテンションを低くして印刷しないと乾
いた場合に印刷が天地方向に短くなるため、用紙に作用
するテンションを印刷ユニット毎に１個別に調整する必
要があるが、上記従来のものでは、これが不可能であっ
た。
【０００６】（４）加工部及び折り部においては、用紙
送りが引張りローラとゴムコロの部分的加圧による摩擦
で行われ、回転中に用紙とローラ間にエアーが混入して
スリップが生じやすく、これは特に高速域で生じやす
く、このため、この高速域でのテンションが不安定にな
り、印刷に対する加工見当不良や、パンチ加工ユニット
と横ミシン加工ユニット等、各加工ユニット相互間での
見当不良が生じやすかった。
送りが引張りローラとゴムコロの部分的加圧による摩擦
で行われ、回転中に用紙とローラ間にエアーが混入して
スリップが生じやすく、これは特に高速域で生じやす
く、このため、この高速域でのテンションが不安定にな
り、印刷に対する加工見当不良や、パンチ加工ユニット
と横ミシン加工ユニット等、各加工ユニット相互間での
見当不良が生じやすかった。
【０００７】（５）加工部において、継ぎ目があらく、
切れやすい横ミシン目加工後や、うす紙での横ミシン目
加工後は用紙に作用するテンションを小さくしたいが、
従来のものでは、個々にテンションを変えることができ
なかった。
切れやすい横ミシン目加工後や、うす紙での横ミシン目
加工後は用紙に作用するテンションを小さくしたいが、
従来のものでは、個々にテンションを変えることができ
なかった。
【０００８】これらのことから、印刷部、加工部、折り
部等におけるローラ間での用紙に作用するテンションが
各ローラ間において個々に調整できることが望まれてい
た。
部等におけるローラ間での用紙に作用するテンションが
各ローラ間において個々に調整できることが望まれてい
た。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した従来
の技術における各問題点を解決するためになされたもの
で、その構成は、用紙の走行方向に給紙送り出しローラ
と、印刷部の印刷ユニットと、走行方向上流側に引張り
ローラを有する加工部を配置すると共に、これらの各駆
動部を同期回転させる駆動ラインを設け、印刷ユニット
と引張りローラのそれぞれの上流側に、用紙のテンショ
ンを検出するテンション検出器を設け、印刷ユニットと
引張りローラのそれぞれの上流側に、用紙のテンション
を検出するテンション検出器を配置し、また、メインモ
ータにて駆動される駆動ラインを設け、給紙送り出しロ
ーラを駆動ラインに直接連結し、印刷ユニットと引張り
ローラのそれぞれを、サーボモータにて変速制御可能に
した差動変速機を介して上記駆動ラインに連結し、各差
動変速機のサーボモータに、この各サーボモータを個々
に制御する各コントローラに接続し、この各コントロー
ラに、上記各テンション検出器の検出値をフィードバッ
クすると共に、この各コントローラにテンション設定器
を設け、上記各テンション検出器からの検出値と設定器
による設定値とを比較して、この比較値がゼロとなる回
転速度となるように上記被制御回転体のそれぞれの回転
速度を制御する信号を各コントローラより出力するよう
にした構成となっている。
の技術における各問題点を解決するためになされたもの
で、その構成は、用紙の走行方向に給紙送り出しローラ
と、印刷部の印刷ユニットと、走行方向上流側に引張り
ローラを有する加工部を配置すると共に、これらの各駆
動部を同期回転させる駆動ラインを設け、印刷ユニット
と引張りローラのそれぞれの上流側に、用紙のテンショ
ンを検出するテンション検出器を設け、印刷ユニットと
引張りローラのそれぞれの上流側に、用紙のテンション
を検出するテンション検出器を配置し、また、メインモ
ータにて駆動される駆動ラインを設け、給紙送り出しロ
ーラを駆動ラインに直接連結し、印刷ユニットと引張り
ローラのそれぞれを、サーボモータにて変速制御可能に
した差動変速機を介して上記駆動ラインに連結し、各差
動変速機のサーボモータに、この各サーボモータを個々
に制御する各コントローラに接続し、この各コントロー
ラに、上記各テンション検出器の検出値をフィードバッ
クすると共に、この各コントローラにテンション設定器
を設け、上記各テンション検出器からの検出値と設定器
による設定値とを比較して、この比較値がゼロとなる回
転速度となるように上記被制御回転体のそれぞれの回転
速度を制御する信号を各コントローラより出力するよう
にした構成となっている。
【００１０】
【作 用】用紙は、駆動ラインにて同期回転される給紙
送り出しローラ、印刷ユニット、引張りローラ、加工部
にわたって走行し、この間に印刷ユニットにて印刷さ
れ、加工部にて加工される。このとき、印刷ユニットと
引張りローラの回転速度はそれぞれに連結した差動変速
機により上記駆動ラインによる回転速度に対して個々に
微小に調整されて、この印刷ユニットと引張りローラの
それぞれの部分の用紙の走行速度が、給紙送りローラの
部分の走行速度に対して個々に微小に調整され る。
送り出しローラ、印刷ユニット、引張りローラ、加工部
にわたって走行し、この間に印刷ユニットにて印刷さ
れ、加工部にて加工される。このとき、印刷ユニットと
引張りローラの回転速度はそれぞれに連結した差動変速
機により上記駆動ラインによる回転速度に対して個々に
微小に調整されて、この印刷ユニットと引張りローラの
それぞれの部分の用紙の走行速度が、給紙送りローラの
部分の走行速度に対して個々に微小に調整され る。
【００１１】そして上記各差動変速機は各コントローラ
からの出力信号にて個々に調整されるが、この各コント
ローラでは、それぞれに設けたテンション設定器にて設
定された設定値と、各テンション検出器からフィードバ
ックされたテンションとを個々に比較して、その値がゼ
ロになるような信号を出力し、各テンション検出器を配
置した部分、すなわち、印刷ユニットと引張りローラの
部分の用紙のテンションが各設定機で設定された値に調
整される。
からの出力信号にて個々に調整されるが、この各コント
ローラでは、それぞれに設けたテンション設定器にて設
定された設定値と、各テンション検出器からフィードバ
ックされたテンションとを個々に比較して、その値がゼ
ロになるような信号を出力し、各テンション検出器を配
置した部分、すなわち、印刷ユニットと引張りローラの
部分の用紙のテンションが各設定機で設定された値に調
整される。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図１は３色刷りのビジネスフォーム印刷
機の一例を示すもので、図中１は給紙部、２は１色目、
２色目、３色目の各印刷を順次行う第１・第２・第３の
印刷ユニット２ａ，２ｂ，２ｃからなる印刷部、３はパ
ンチ加工ユニット３ａ、横ミシン目加工ユニット３ｂか
らなる加工部、１３は用紙Ｗをジグザグ折りする折り部
であり、１３ａはその折りユニットである。そして４
ａ，４ｂ，４ｃは各印刷ユニット２ａ，２ｂ，２ｃの印
刷用圧胴である。
いて説明する。図１は３色刷りのビジネスフォーム印刷
機の一例を示すもので、図中１は給紙部、２は１色目、
２色目、３色目の各印刷を順次行う第１・第２・第３の
印刷ユニット２ａ，２ｂ，２ｃからなる印刷部、３はパ
ンチ加工ユニット３ａ、横ミシン目加工ユニット３ｂか
らなる加工部、１３は用紙Ｗをジグザグ折りする折り部
であり、１３ａはその折りユニットである。そして４
ａ，４ｂ，４ｃは各印刷ユニット２ａ，２ｂ，２ｃの印
刷用圧胴である。
【００１３】上記印刷部２の最上流側の印刷ユニット２
ａと給紙部１との間に給紙送り出しローラ５が、また最
下流側の印刷ユニット２ｃと加工部３のパンチ加工ユニ
ット３ａとの間に第１の引張りローラ６ａが、また加工
部３の横ミシン目加工ユニット３ｂの下流側に第２の引
張りローラ６ｂが、さらに折りユニット１３ａの上流側
に第３の引張りローラ６ｃがそれぞれ配設されている。
ａと給紙部１との間に給紙送り出しローラ５が、また最
下流側の印刷ユニット２ｃと加工部３のパンチ加工ユニ
ット３ａとの間に第１の引張りローラ６ａが、また加工
部３の横ミシン目加工ユニット３ｂの下流側に第２の引
張りローラ６ｂが、さらに折りユニット１３ａの上流側
に第３の引張りローラ６ｃがそれぞれ配設されている。
【００１４】印刷部２における各印刷ユニット２ａ，２
ｂ，２ｃのそれぞれの印刷用圧胴４ａ，４ｂ，４ｃの直
上流側、及び第１・第２・第３の各引張りローラ６ａ，
６ｂ，６ｃのそれぞれの直上流側にテンション検出器７
ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅ，７ｆを介装し、これを通
る用紙ＷのテンションＴａ，Ｔｂ，Ｔｃ，Ｔｄ，Ｔｅ，
Ｔｆを常時検出できるようにしている。このテンション
検出器７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅ，７ｆは一般に市
販されている微変位型張力検出器が用いられている。
ｂ，２ｃのそれぞれの印刷用圧胴４ａ，４ｂ，４ｃの直
上流側、及び第１・第２・第３の各引張りローラ６ａ，
６ｂ，６ｃのそれぞれの直上流側にテンション検出器７
ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅ，７ｆを介装し、これを通
る用紙ＷのテンションＴａ，Ｔｂ，Ｔｃ，Ｔｄ，Ｔｅ，
Ｔｆを常時検出できるようにしている。このテンション
検出器７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅ，７ｆは一般に市
販されている微変位型張力検出器が用いられている。
【００１５】図２は、図１に示したビジネスフォーム印
刷機の駆動機構を示すもので、図中８はそのメインモー
タで、印刷機械の各駆動部は駆動ラインＬにて同期され
て駆動されるようになっている。給紙送り出しローラ５
はこのメインモータ８にて直接駆動されるようになって
いる。また、各印刷ユニット２ａ，２ｂ，２ｃの各印刷
用圧胴４ａ，４ｂ，４ｃはそれぞれＤＣサーボモータ９
ａ，９ｂ，９ｃにて制御される差動ギヤ装置１０ａ，１
０ｂ，１０ｃを介して上記メインモータ８にて駆動され
るようになっている。
刷機の駆動機構を示すもので、図中８はそのメインモー
タで、印刷機械の各駆動部は駆動ラインＬにて同期され
て駆動されるようになっている。給紙送り出しローラ５
はこのメインモータ８にて直接駆動されるようになって
いる。また、各印刷ユニット２ａ，２ｂ，２ｃの各印刷
用圧胴４ａ，４ｂ，４ｃはそれぞれＤＣサーボモータ９
ａ，９ｂ，９ｃにて制御される差動ギヤ装置１０ａ，１
０ｂ，１０ｃを介して上記メインモータ８にて駆動され
るようになっている。
【００１６】また、第１・第２・第３の各引張りローラ
６ａ，６ｂ，６ｃのそれぞれも、ＤＣサーボモータ９
ｄ，９ｅ，９ｆにて制御される差動ギヤ装置１０ｄ，１
０ｅ，１０ｆを介して上記メインモータ８にて駆動され
るようになっている。なお、この図２では図示しない
が、加工部３及び折り部１３の各ユニットも上記駆動ラ
インＬにて駆動されるようになっている。
６ａ，６ｂ，６ｃのそれぞれも、ＤＣサーボモータ９
ｄ，９ｅ，９ｆにて制御される差動ギヤ装置１０ｄ，１
０ｅ，１０ｆを介して上記メインモータ８にて駆動され
るようになっている。なお、この図２では図示しない
が、加工部３及び折り部１３の各ユニットも上記駆動ラ
インＬにて駆動されるようになっている。
【００１７】そして上記各ＤＣサーボモータ９ａ〜９ｆ
はそれぞれモータドライバ１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１
１ｄ，１１ｅ，１１ｆを介して、それぞれのコントロー
ラ１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２ｅ，１２ｆか
らの信号にて制御されるようになっていて、上記各印刷
用圧胴４ａ〜４ｃと各引張りローラ６ａ〜６ｃ（以下こ
れを各被制御回転体という）の回転速度は、コントロー
ラ１２ａ〜１２ｆからの信号により、上記メインモータ
８により直接駆動される給紙送り出しローラ５の回転速
度に対して個々に微小に調整できるようになっている。
はそれぞれモータドライバ１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１
１ｄ，１１ｅ，１１ｆを介して、それぞれのコントロー
ラ１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２ｅ，１２ｆか
らの信号にて制御されるようになっていて、上記各印刷
用圧胴４ａ〜４ｃと各引張りローラ６ａ〜６ｃ（以下こ
れを各被制御回転体という）の回転速度は、コントロー
ラ１２ａ〜１２ｆからの信号により、上記メインモータ
８により直接駆動される給紙送り出しローラ５の回転速
度に対して個々に微小に調整できるようになっている。
【００１８】上記各被制御回転体の直上流側における用
紙Ｗの各テンションＴａ〜Ｔｆのうち、第１の印刷用圧
胴４ａの上流側のテンションＴａは、この第１の印刷用
圧胴４ａと、これの上流側に位置する給紙送り出しロー
ラ５との回転速度の差によって発生し、第２の印刷用圧
胴４ｂ以下の各被制御回転体のそれぞれの直上流側の用
紙ＷのテンションＴｂ〜Ｔｆは、それぞれの被制御回転
体の上流側に位置する個々の被制御回転体に対する回転
速度の差によって発生する。従って、上記各被制御回転
体の回転速度を、基準となる給紙送り出しローラ５の回
転速度に対して相対的に制御することにより、上記各テ
ンションＴａ〜Ｔｆが制御されることになる。そしてこ
の各テンションＴａ〜Ｔｆは各被制御回転体の直上流側
に配設されたテンション検出器７ａ〜７ｆにて検出さ
れ、その値が各コントローラ１２ａ〜１２ｆにフィード
バックされるようになっている。
紙Ｗの各テンションＴａ〜Ｔｆのうち、第１の印刷用圧
胴４ａの上流側のテンションＴａは、この第１の印刷用
圧胴４ａと、これの上流側に位置する給紙送り出しロー
ラ５との回転速度の差によって発生し、第２の印刷用圧
胴４ｂ以下の各被制御回転体のそれぞれの直上流側の用
紙ＷのテンションＴｂ〜Ｔｆは、それぞれの被制御回転
体の上流側に位置する個々の被制御回転体に対する回転
速度の差によって発生する。従って、上記各被制御回転
体の回転速度を、基準となる給紙送り出しローラ５の回
転速度に対して相対的に制御することにより、上記各テ
ンションＴａ〜Ｔｆが制御されることになる。そしてこ
の各テンションＴａ〜Ｔｆは各被制御回転体の直上流側
に配設されたテンション検出器７ａ〜７ｆにて検出さ
れ、その値が各コントローラ１２ａ〜１２ｆにフィード
バックされるようになっている。
【００１９】上記各コントローラ１２ａ〜１２ｆにはテ
ンション設定器１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄ，１４
ｅ，１４ｆが設けてある。この各設定器１４ａ〜１４ｆ
は各被制御回転体の上流側の用紙Ｗのテンションの数値
を入力するもので、各コントローラ１２ａ〜１２ｆはこ
の設定値と上記各テンション検出器７ａ〜７ｆからのフ
ィードバック値とを比較するようになっている。そして
各コントローラ１２ａ〜１２ｆは、この比較値がゼロに
なるように、各被制御回転体の回転速度を微調整する修
正信号を出力するようになっている。
ンション設定器１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄ，１４
ｅ，１４ｆが設けてある。この各設定器１４ａ〜１４ｆ
は各被制御回転体の上流側の用紙Ｗのテンションの数値
を入力するもので、各コントローラ１２ａ〜１２ｆはこ
の設定値と上記各テンション検出器７ａ〜７ｆからのフ
ィードバック値とを比較するようになっている。そして
各コントローラ１２ａ〜１２ｆは、この比較値がゼロに
なるように、各被制御回転体の回転速度を微調整する修
正信号を出力するようになっている。
【００２０】すなわち、各モータドライバ１１ａ〜１１
ｆは上記修正信号に応じて各ＤＣサーボモータ９ａ〜９
ｆの回転速度を微小に調整し、各被制御回転体の回転速
度（周速）を増減することで各被制御回転体の上流側の
用紙Ｗのテンションを設定値にする。
ｆは上記修正信号に応じて各ＤＣサーボモータ９ａ〜９
ｆの回転速度を微小に調整し、各被制御回転体の回転速
度（周速）を増減することで各被制御回転体の上流側の
用紙Ｗのテンションを設定値にする。
【００２１】上記各テンション設定器１４ａ〜１４ｆに
よる設定値と各テンション検出器７ａ〜７ｆからのフィ
ードバック値とにて応じて各コントローラ１２ａ〜１２
ｆから出力される修正信号の一例を示すと次のようにな
る。
よる設定値と各テンション検出器７ａ〜７ｆからのフィ
ードバック値とにて応じて各コントローラ１２ａ〜１２
ｆから出力される修正信号の一例を示すと次のようにな
る。
【００２２】例えば設定値を５ｋｇとしたところ、フィ
ードバック値が２ｋｇの場合には、このコントローラ内
での演算装置にてこれが比較され、被制御回転体の回転
速度が、これによって発生するテンションが３ｋｇ増加
するだけの速度に増加するための修正信号がこのコント
ローラから出力される。そしてこの修正信号は設定値と
フィードバック値とが一致するまで行われ、その後は定
速で回転される。
ードバック値が２ｋｇの場合には、このコントローラ内
での演算装置にてこれが比較され、被制御回転体の回転
速度が、これによって発生するテンションが３ｋｇ増加
するだけの速度に増加するための修正信号がこのコント
ローラから出力される。そしてこの修正信号は設定値と
フィードバック値とが一致するまで行われ、その後は定
速で回転される。
【００２３】なお、上記したように、上記各被制御回転
体の直上流側における用紙Ｗの各テンションＴａ〜Ｔｆ
のうち、第１の印刷用圧胴４ａの上流側のテンションＴ
ａは、この第１の印刷用圧胴４ａと、これの上流側に位
置する給紙送り出しローラ５との回転速度の差によって
発生し、第２の印刷用圧胴４ａ以下の各被制御回転体の
それぞれの直上流側の用紙ＷのテンションＴａ〜Ｔｆ
は、それぞれの被制御回転体の上流側に位置する個々の
被制御回転体に対する回転速度の差によって発生するこ
とから、上記各被制御回転体における回転速度の増減に
よる各テンションの修正は上流側の被制御回転体から順
次行われる。
体の直上流側における用紙Ｗの各テンションＴａ〜Ｔｆ
のうち、第１の印刷用圧胴４ａの上流側のテンションＴ
ａは、この第１の印刷用圧胴４ａと、これの上流側に位
置する給紙送り出しローラ５との回転速度の差によって
発生し、第２の印刷用圧胴４ａ以下の各被制御回転体の
それぞれの直上流側の用紙ＷのテンションＴａ〜Ｔｆ
は、それぞれの被制御回転体の上流側に位置する個々の
被制御回転体に対する回転速度の差によって発生するこ
とから、上記各被制御回転体における回転速度の増減に
よる各テンションの修正は上流側の被制御回転体から順
次行われる。
【００２４】上記構成により、各被制御回転体は各テン
ション設定器１４ａ〜１４ｆにて設定されたテンション
が、各被制御回転体の直上流側の用紙Ｗに発生するよう
な回転速度で回転される。そしてこのときの各テンショ
ンＴａ〜Ｔｆの変動は各テンション検出器７ａ〜７ｆに
て検出されて各コントローラ１２ａ〜１２ｆにフィード
バックされ、これに基づいて各修正された信号がコント
ローラ１２ａ〜１２ｆから出力される。
ション設定器１４ａ〜１４ｆにて設定されたテンション
が、各被制御回転体の直上流側の用紙Ｗに発生するよう
な回転速度で回転される。そしてこのときの各テンショ
ンＴａ〜Ｔｆの変動は各テンション検出器７ａ〜７ｆに
て検出されて各コントローラ１２ａ〜１２ｆにフィード
バックされ、これに基づいて各修正された信号がコント
ローラ１２ａ〜１２ｆから出力される。
【００２５】上記実施の形態では、各被制御回転体の直
上流側にテンション検出器７ａ〜７ｆを設けると共に、
この各被制御回転体をそれぞれコントローラ１２ａ〜１
２ｆにて回転制御可能にしてそれぞれの上流側の用紙Ｗ
のテンションを調整できるようにした例を示したが、こ
れは、印刷部２の第１の印刷ユニット２ａと、第１，第
３の両引張りローラ６ａ，６ｃのそれぞれの直上流側に
だけテンション検出器７ａ，７ｄ，７ｆを設け、これを
設けた各第１の印刷ユニット２ａと第１，第３の引張り
ローラ６ａ，６ｃをコントローラ１２ａ，１２ｄ，１２
ｆにて制御するようにしてもよい。
上流側にテンション検出器７ａ〜７ｆを設けると共に、
この各被制御回転体をそれぞれコントローラ１２ａ〜１
２ｆにて回転制御可能にしてそれぞれの上流側の用紙Ｗ
のテンションを調整できるようにした例を示したが、こ
れは、印刷部２の第１の印刷ユニット２ａと、第１，第
３の両引張りローラ６ａ，６ｃのそれぞれの直上流側に
だけテンション検出器７ａ，７ｄ，７ｆを設け、これを
設けた各第１の印刷ユニット２ａと第１，第３の引張り
ローラ６ａ，６ｃをコントローラ１２ａ，１２ｄ，１２
ｆにて制御するようにしてもよい。
【００２６】また上記実施の形態では、加工部３でパン
チ加工、横ミシン目加工を施した用紙Ｗを折り部１３に
てジグザグに折り出すようにした例を示したが、加工部
３の下流側で再び巻き取るようにし、あるいはその他の
処理をしてもよい。
チ加工、横ミシン目加工を施した用紙Ｗを折り部１３に
てジグザグに折り出すようにした例を示したが、加工部
３の下流側で再び巻き取るようにし、あるいはその他の
処理をしてもよい。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、給紙送り出しローラ
と、印刷部の印刷ユニットと、加工部の上流側に位置す
る引張りローラのそれぞれは駆動ラインにて同期して駆
動されることにより、上記印刷部の印刷ユニットと加工
部の引張りローラのそれぞれのテンション調整のための
回転速度の調整量は、駆動ラインにて駆動される給紙送
り出しローラの回転速度に対してわずかで済み、この印
刷ユニットと引張りローラ間を走行する用紙の各ユニッ
ト間におけるテンションを、適正な関係に容易にかつ任
意にコントロールすることができる。
と、印刷部の印刷ユニットと、加工部の上流側に位置す
る引張りローラのそれぞれは駆動ラインにて同期して駆
動されることにより、上記印刷部の印刷ユニットと加工
部の引張りローラのそれぞれのテンション調整のための
回転速度の調整量は、駆動ラインにて駆動される給紙送
り出しローラの回転速度に対してわずかで済み、この印
刷ユニットと引張りローラ間を走行する用紙の各ユニッ
ト間におけるテンションを、適正な関係に容易にかつ任
意にコントロールすることができる。
【００２８】また、本発明によれば、印刷部、加工部の
各ユニット間における用紙Ｗのテンションを任意に設定
できるようにしたので、天地サイズ替えなどで交換胴を
入れ替えても、機械全体の各ユニットのローラニップ間
テンションを適正値に設定することができ、これにより
圧胴径バラツキによる複数の印刷ユニット相互及び印刷
ユニットと加工部との間のテンション不均衡が発生せ
ず、立上りから印刷、加工の見当ずれのない製品を得る
ことができる。
各ユニット間における用紙Ｗのテンションを任意に設定
できるようにしたので、天地サイズ替えなどで交換胴を
入れ替えても、機械全体の各ユニットのローラニップ間
テンションを適正値に設定することができ、これにより
圧胴径バラツキによる複数の印刷ユニット相互及び印刷
ユニットと加工部との間のテンション不均衡が発生せ
ず、立上りから印刷、加工の見当ずれのない製品を得る
ことができる。
【００２９】さらに、本発明によれば、引張りローラの
スリップによるテンション変動を起こしやすい加工部に
おける用紙Ｗのテンションを安定することができ、印刷
部と加工部の間、または加工部における各加工ユニット
相互間の見当精度をよくすることができる。
スリップによるテンション変動を起こしやすい加工部に
おける用紙Ｗのテンションを安定することができ、印刷
部と加工部の間、または加工部における各加工ユニット
相互間の見当精度をよくすることができる。
【００３０】そしてさらに、本発明構成によれば、上記
各部における用紙Ｗのテンションを数値で自在に設定、
管理でき、紙厚、紙幅等の条件に合ったテンションで印
刷、加工を行うことができるので、リピードオーダにも
適する。
各部における用紙Ｗのテンションを数値で自在に設定、
管理でき、紙厚、紙幅等の条件に合ったテンションで印
刷、加工を行うことができるので、リピードオーダにも
適する。
【図１】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図２】本発明の実施の形態の要部を示す説明図であ
る。
る。
１…給紙部、２…印刷部、２ａ，２ｂ，２ｃ…印刷ユニ
ット、３…加工部、３ａ…パンチ加工ユニット、３ｂ…
横ミシン目加工ユニット、４ａ，４ｂ，４ｃ…印刷用圧
胴、５…給紙送り出しローラ、６ａ，６ｂ，６ｃ…引張
りローラ、７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅ，７ｆ…テン
ション検出器、８…メインモータ、９ａ，９ｂ，９ｃ，
９ｄ，９ｅ，９ｆ…ＤＣサーボモータ、１０ａ，１０
ｂ，１０ｃ，１０ｄ，１０ｅ，１０ｆ…差動ギヤ装置、
１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅ，１１ｆ…モ
ータドライバ、１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２
ｅ，１２ｆ…コントローラ、１３…折り部、１３ａ…折
りユニット、１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄ，１４
ｅ，１４ｆ…テンション設定器、Ｌ…駆動ライン、Ｗ…
用紙。
ット、３…加工部、３ａ…パンチ加工ユニット、３ｂ…
横ミシン目加工ユニット、４ａ，４ｂ，４ｃ…印刷用圧
胴、５…給紙送り出しローラ、６ａ，６ｂ，６ｃ…引張
りローラ、７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅ，７ｆ…テン
ション検出器、８…メインモータ、９ａ，９ｂ，９ｃ，
９ｄ，９ｅ，９ｆ…ＤＣサーボモータ、１０ａ，１０
ｂ，１０ｃ，１０ｄ，１０ｅ，１０ｆ…差動ギヤ装置、
１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅ，１１ｆ…モ
ータドライバ、１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，１２
ｅ，１２ｆ…コントローラ、１３…折り部、１３ａ…折
りユニット、１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄ，１４
ｅ，１４ｆ…テンション設定器、Ｌ…駆動ライン、Ｗ…
用紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65H 23/188 B41F 33/06 B41F 33/14
Claims (1)
- 【請求項１】 用紙の走行方向に給紙送り出しローラ
と、印刷部の印刷ユニットと、走行方向上流側に引張り
ローラを有する加工部を配置すると共に、これらの各駆
動部を同期回転させる駆動ラインを設け、 印刷ユニットと引張りローラのそれぞれの上流側に、用
紙のテンションを検出するテンション検出器を設け、 印刷ユニットと引張りローラのそれぞれを、サーボモー
タにて変速制御可能にした差動変速機を介して上記駆動
ラインに連結し、 各差動変速機のサーボモータに、この各サーボモータを
個々に制御する各コントローラに接続し、 この各コント
ローラに、上記各テンション検出器の検出値をフィード
バックすると共に、この各コントローラにテンション設
定器を設け、上記各テンション検出器からの検出値と設
定器による設定値とを比較して、この比較値がゼロとな
る回転速度となるように上記被制御回転体のそれぞれの
回転速度を制御する信号を各コントローラより出力する
ようにしたことを特徴とするフォーム印刷機における用
紙テンション制御装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30675197A JP3180291B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | フォーム印刷機における用紙テンション制御装置 |
| US09/000,763 US5937756A (en) | 1997-11-10 | 1997-12-30 | Tension control system for web in form printing press |
| DE69808872T DE69808872T2 (de) | 1997-11-10 | 1998-01-02 | System zur Regelung der Bahnspannung in einer Formulardruckmaschine |
| EP98100016A EP0914944B1 (en) | 1997-11-10 | 1998-01-02 | Tension control system for web in form printing press |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30675197A JP3180291B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | フォーム印刷機における用紙テンション制御装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11139642A JPH11139642A (ja) | 1999-05-25 |
| JP3180291B2 true JP3180291B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=17960882
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30675197A Expired - Fee Related JP3180291B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | フォーム印刷機における用紙テンション制御装置 |
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| US (1) | US5937756A (ja) |
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| JP (1) | JP3180291B2 (ja) |
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1998
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- 1998-01-02 EP EP98100016A patent/EP0914944B1/en not_active Expired - Lifetime
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