JP3110218B2 - 半導体洗浄装置及び方法、ウエハカセット、専用グローブ並びにウエハ受け治具 - Google Patents

半導体洗浄装置及び方法、ウエハカセット、専用グローブ並びにウエハ受け治具

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JP3110218B2 JP05225611A JP22561193A JP3110218B2 JP 3110218 B2 JP3110218 B2 JP 3110218B2 JP 05225611 A JP05225611 A JP 05225611A JP 22561193 A JP22561193 A JP 22561193A JP 3110218 B2 JP3110218 B2 JP 3110218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ウエハを洗浄
する半導体洗浄装置及び方法、並びにその装置に用いら
れるウエハカセット、専用グローブ及びウエハ受け治具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体洗浄装置の構成を図90に
示す。ローダ/アンローダ部11に洗浄前のウエハを収
納した製品カセットが投入される。製品カセットは図示
しない移送ロボットにより移し替え部12に移動し、こ
の移し替え部12でウエハが製品カセットから洗浄用カ
セットに移し替えられる。ウエハ1が収納された洗浄用
カセットは、洗浄製品搬送部19のカセットハンドで保
持されて洗浄部14、水洗部15及び乾燥部16へ順次
移動され、これによりウエハ1の洗浄工程が行われる。
【0003】ここで、図91に洗浄製品搬送部19のカ
セットハンドに保持された洗浄用カセット2を示す。洗
浄用カセット2は、複数のウエハ1を収納し得るように
なっている。カセットハンドは、移動アーム19aに連
結されたチャック支持アーム19bとこのチャック支持
アーム19bに支持されたチャック19cとからなって
おり、チャック19cが洗浄用カセット2のフランジ2
aを支持することによりカセット2がカセットハンドに
保持される。
【0004】図92を用いてウエハ1の洗浄工程を説明
する。まず、チャック19cによりカセット2を保持し
たまま移動アーム19aを収縮させると共に移動アーム
19aをロード19dに沿って移動させてカセット2を
洗浄部14の洗浄槽14aの直上に位置させる。次に、
移動アーム19aを伸長させることによりカセット2を
下降させ、洗浄槽14aの洗浄液14b内にカセット2
を浸漬させる。このとき、カセット2の上端部はここに
収納されたウエハ1の上端部とほぼ同様の高さを有して
いるので、ウエハ1を完全に洗浄液14b中に浸漬させ
るために、チャック19cも洗浄液14b中に浸かって
しまう。
【0005】その後、チャック19cは、支持アーム1
9bによって開かれ、移動アーム19aを収縮させるこ
とにより洗浄部14の上方で待機する。ウエハ1が洗浄
液14bにより処理されると、再び移動アーム19aを
伸長させて洗浄液14b中のカセット2を保持し、カセ
ット2を洗浄槽14aから取り出して水洗部15の水洗
槽15aの水洗液15b中に浸漬させる。ウエハ1が水
洗液15b中で水洗処理されている間、チャック19c
は水洗槽15aの上方で待機する。そして、水洗処理が
終了すると、チャック19cにより水洗槽15a内のカ
セット2を取り出し、乾燥部16内にカセット2をセッ
トする。ウエハ1がカセット2と共に乾燥部16で乾燥
処理されている間に、チャック19cは移動アーム19
aによってハンド洗浄部13へ移動し、ここで、洗浄・
乾燥される。その後、このチャック19cで乾燥部16
内の洗浄用カセット2を保持し、待機部17へ移動させ
る。
【0006】このようにして洗浄工程の終了したウエハ
1が収納されている洗浄用カセット2は洗浄用カセット
搬送部18により待機部17から移し替え部12に移動
し、ここでウエハ1が洗浄用カセット2から製品カセッ
トに移し替えられ、ローダ/アンローダ部11に払い出
される。なお、製品カセットは、洗浄用カセット2と同
様の構造を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の洗浄装置では、上述したように、洗浄用カセ
ット2を洗浄槽14a及び水洗槽15a内に出し入れす
る毎にチャック19cが洗浄液14b及び水洗液15b
中に浸漬されるので、乾燥部16から乾燥されたウエハ
1及びカセット2を取り出すために、チャック19cを
専用のハンド洗浄部13で洗浄・乾燥する必要があっ
た。あるいは、乾燥部16からカセット2を取り出すた
めに、予め乾燥されたチャックを有する専用の搬送部を
設ける必要がある。このため、洗浄装置が大型化すると
いう問題点があった。
【0008】また、洗浄製品搬送部19は、ウエハ1が
収納された洗浄用カセット2の搬送作業とカセットハン
ドの洗浄・乾燥作業とを連続して行うので、搬送部19
の作業負担が大きくなり、作業時間が長くなって洗浄装
置としての処理能力が低下するという問題点もあった。
【0009】また、洗浄部14の洗浄槽14aにおいて
は、洗浄液14bをヒータ等により加熱・保温して処理
を行う。ライトエッチングの場合には例えばSC1(N
4OH+H22+H2O)を40〜50℃に加熱・保温
し、レジスト除去の場合には例えば硫酸過水(H2SO4
+H22+H2O)を140〜150℃に加熱・保温し
て処理する。通常、半導体洗浄装置はクリーンルームの
中に置かれるため、その周囲空気温度は例えば25℃に
なるように管理されている。そのため、図93に示され
るように、洗浄液14bの表面から洗浄液14bが蒸発
してミスト状になって薬液ミスト14cとなり、洗浄液
14bの液表面に発生する自然対流上昇流14dに乗っ
て拡散する。これを防止するため、洗浄槽14aの上部
に局所的に配置した局所排気ダクト14eを設け、自然
対流上昇流14dに乗った薬液ミスト14cを排気流と
共に吸い込んでいる。一方、搬送部19の搬送ロボット
は、カセットハンドにより洗浄用カセット2を保持して
上下動し、洗浄用カセット2を洗浄液14bに浸したり
洗浄液14bから引き上げたりする。
【0010】しかしながら、局所排気ダクト14eによ
って洗浄槽14aの上部全面から自然対流上昇流14d
及びそれに乗った薬液ミスト14cを全て吸い込むこと
ができずに薬液ミスト14cの一部が外部に拡散する。
さらに、洗浄用カセット2を洗浄液14b中から引き上
げる際には、この局所排気の影響が及ばない上部まで洗
浄液14bで濡れた洗浄用カセット2を引き上げるため
に、濡れた洗浄カセット2から新たに薬液ミスト14c
が発生して拡散する。このため、薬液ミスト14cが半
導体洗浄装置内の搬送部の搬送ロボットに付着して腐食
させたり、製品ウエハに付着して欠陥を生じさせるとい
う問題点があった。また、薬液ミスト14cがクリーン
ルーム内の循環気流に乗って拡散し、機器の腐食や製品
ウエハの欠陥の発生を拡大させるという問題点があっ
た。
【0011】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、小型で且つ処理能力の優れた半導
体洗浄装置及びその方法、並びにその装置に用いられる
ウエハカセット、専用グローブ及びウエハ受け治具を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
洗浄装置は、ウエハが収納された製品カセットの受け入
れ及び払い出しを行うローダ/アンローダ部と、ウエハ
を収納するウエハカセットと、前記ローダ/アンローダ
部に受け入れられた製品カセットとウエハカセット置き
台に載置された前記ウエハカセットとの間でウエハカセ
ットへのウエハの投入及び払い出しを行う移載部と、前
記ウエハカセットに収納されたウエハを洗浄液により洗
浄する洗浄部と、前記洗浄部で洗浄されたウエハを前記
ウエハカセットに収納されたまま水洗液により水洗する
水洗部と、前記水洗部で水洗されたウエハを前記ウエハ
カセットに収納されたまま乾燥する乾燥部と、カセット
ハンドで前記ウエハカセットを保持してこのウエハカセ
ットを前記ウエハカセット置き台から前記洗浄部、前記
水洗部、前記乾燥部及び前記ウエハカセット置き台へ順
次搬送する搬送部と、前記搬送部を制御することによ
り、搬送経路を構成する前記ウエハカセット置き台、前
記洗浄部、前記水洗部及び前記乾燥部のウエハカセット
設置箇所のうち少なくとも一箇所にはウエハカセットが
仕掛けられていない空き場所が形成され且つ順次空き場
所にウエハカセットを仕掛けるように搬送経路上のウエ
ハカセット設置箇所の総数より少ない数のウエハカセッ
トを空き場所を中心として順次搬送する搬送制御部とを
備え、ウエハカセットを移動させるタイミングになると
ウエハの有無に拘わらず前記搬送経路上でウエハカセッ
トを巡回するように順次搬送するものである。
【0013】請求項2に記載の半導体洗浄方法は、ウエ
ハを収納するウエハカセットをカセットハンドで保持
し、搬送経路上の複数のウエハカセット設置箇所のうち
少なくとも一箇所にはウエハカセットが仕掛けられてい
ない空き場所が形成され且つ順次空き場所にウエハカセ
ットを仕掛けるように搬送経路上のウエハカセット設置
箇所の総数より少ない数のウエハカセットを空き場所を
中心として順次搬送し、ウエハカセットを移動させるタ
イミングになるとウエハの有無に拘わらず搬送経路上で
ウエハカセットを巡回するように順次搬送する方法であ
る。
【0014】請求項3に記載の半導体洗浄装置は、ウエ
ハを収納するウエハカセットを保持して搬送経路に沿っ
て搬送するカセットハンドを備え、カセットハンドは、
電磁石からなる取り替えチャック接続治具とこの接続治
具に着脱自在に取り付けられ且つ磁性体からなる取り替
えチャックとを有するものである。
【0015】請求項4に記載の半導体洗浄装置は、洗浄
液を収容する洗浄漕と、この洗浄漕内に挿入されたウエ
ハカセットの取っ手が洗浄漕の外部に露出するような開
口部を有し且つ洗浄漕を遮蔽する遮蔽板とを有するもの
である。請求項5に記載の半導体洗浄装置は、水洗槽に
浸漬された状態で水洗槽の外部に露出しているウエハカ
セットの取っ手に純水を噴射するためのノズルを有する
ものである。請求項6に記載の半導体洗浄装置は、ウエ
ハを収納すると共に収納されたウエハより上方に取っ手
が形成されたウエハカセットを備え、前記ウエハカセッ
トの取っ手は収納されているウエハが洗浄漕の洗浄液及
び水洗漕の水洗液の中に完全に浸漬されたときに洗浄液
及び水洗液の液面の上方に位置し、水洗漕は、洗浄漕の
洗浄液の液面より高く且つウエハカセットの取っ手より
低い水洗液の液面を有するものである。請求項7に記載
の半導体洗浄装置は、ウエハを収納するウエハカセット
を保持して搬送経路に沿って搬送するカセットハンドを
有し、前記乾燥部は、ウエハ及びウエハカセットとカセ
ットハンドとを同時に蒸気乾燥すると共にウエハ及びウ
エハカセットを乾燥する蒸気とカセットハンドを乾燥す
る蒸気とを分離するものである。
【0016】請求項8に記載のウエハカセットは、収納
されるウエハよりも高い位置にまで延びる一対の支持板
と、半導体洗浄装置の洗浄部及び水洗部の槽内にウエハ
カセットを挿入・浸漬したときに槽内の液面の上方に位
置するように各支持板の上部に形成された取っ手部と、
各支持板の外側部で且つ前記取っ手部の下方に形成され
た液返しとを備え、前記取っ手部が槽内の液により濡れ
ないようにしたものである。請求項9に記載のウエハカ
セットは、請求項8のウエハカセットにおいて、ウエハ
の直径より十分に高い背丈を有する一対の支持板とこれ
ら支持板の一端部側を互いに連結すると共に複数のウエ
ハを支持するための受け溝が形成された複数のウエハ支
え棒とを有し、取っ手は前記一対の支持板の他端部にそ
れぞれ形成されたものである。請求項10に記載のウエ
ハカセットは、請求項9のウエハカセットにおいて、一
対の支持板にそれぞれ形成された取っ手は支持板から突
起状に形成されているものである。
【0017】請求項11に記載の専用グローブは、ウエ
ハが収納されたカセットを把持して複数の処理漕へ順次
搬送するカセットハンドに選択的に着用されるものであ
る。
【0018】
【0019】
【0020】請求項12に記載の半導体洗浄装置は、ウ
エハを直接把持して搬送経路に沿ってウエハを搬送する
ウエハハンドを有し、乾燥部は、ウエハとウエハハンド
とを同時に蒸気乾燥すると共にウエハを乾燥する蒸気と
ウエハハンドを乾燥する蒸気とを分離するものである。
【0021】請求項13に記載のウエハ受け治具は、ウ
エハ支え材に、ウエハが挿入されるウエハ支持用の溝
と、このウエハ支持用の溝の全長にわたってその底部に
形成され且つウエハの厚さより狭い幅を有する洗浄剤流
出用の溝とを設けたものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【作用】請求項1に記載の半導体洗浄装置では、搬送経
路上のウエハカセット設置箇所の総数より少ない数のウ
エハカセットが空き場所を中心として順次搬送され、ウ
エハカセットを移動させるタイミングになるとウエハの
有無に拘わらず搬送経路上でウエハカセットが巡回され
る。
【0043】請求項2に記載の半導体洗浄方法では、搬
送経路上のウエハカセット設置箇所の総数より少ない数
のウエハカセットが空き場所を中心として順次搬送さ
れ、ウエハカセットを移動させるタイミングになるとウ
エハの有無に拘わらず搬送経路上でウエハカセットが巡
回される。
【0044】請求項3に記載の半導体洗浄装置では、電
磁石と磁性体との間の電磁力により取り替えチャックの
着脱が行われる。
【0045】請求項4に記載の半導体洗浄装置では、洗
浄部の洗浄槽内にセットされたウエハカセットの取っ手
が遮蔽板の開口部を介して露出する。請求項5に記載の
半導体洗浄装置では、水洗部に設けられたノズルからカ
セットの取っ手に純水が噴射される。請求項6に記載の
半導体洗浄装置では、水洗部の水洗槽の液面が、洗浄部
の洗浄液の液面より高く且つカセットの取っ手より低く
設定される。請求項7に記載の半導体洗浄装置では、ウ
エハ及びウエハカセットとカセットハンドとがそれぞれ
乾燥部で分離された蒸気により同時に乾燥される。
【0046】請求項8に記載のウエハカセットでは、取
っ手部の下方に液返しが形成され、取っ手部が漕内の液
で濡れないようになっている。請求項9に記載のウエハ
カセットでは、請求項8のウエハカセットにおいて、取
っ手が一対の支持板の端部にそれぞれ形成されている。
請求項10に記載のウエハカセットでは、請求項9のウ
エハカセットにおいて、取っ手が支持板から突起状に形
成されている。
【0047】請求項11に記載の専用グローブは、カセ
ットハンドに選択的に着用される。
【0048】
【0049】
【0050】請求項12に記載の半導体洗浄装置では、
ウエハとウエハハンドとがそれぞれ乾燥部で分離された
蒸気により同時に乾燥される。
【0051】請求項13に記載のウエハ受け治具では、
ウエハ支持用の溝の全長にわたってその底部に形成され
た溝から洗浄剤が流出される。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係る半導体洗浄
装置5Aの構成を模式的に示す。洗浄製品搬送部35の
長手方向に沿ってローダ/アンローダ部11A、製品挿
出部31A、洗浄部32A、水洗部33A及び乾燥部3
4Aが順次配列されている。製品挿出部31Aは、図2
に示されるように、製品カセット4を支持する支持台3
1aと上下動自在に設けられたウエハ挿出治具31bと
を有している。製品カセット4は、ウエハ1を保持する
ための複数の溝4aを有すると共にその下部が開口して
おり、この開口部を製品挿出部31Aのウエハ挿出治具
31bが上下方向に出入りし得るように構成されてい
る。ウエハ挿出治具31bの上面には、ウエハ1を保持
するための複数の溝31cが形成されている。
【0059】洗浄部32Aの構成を図3に示す。洗浄槽
32aの内部にウエハ受け32bが形成されている。ウ
エハ受け32bには、図示しない複数の溝が形成されて
おり、この溝にウエハ1の縁部を挿入することによりウ
エハ1が保持される。水洗部33Aも図3の洗浄部32
Aと同様の構成を有している。乾燥部34Aの構成を図
4に示す。乾燥槽34aの内部にイソプロピルアルコー
ル(以下、IPAとする)回収槽34bが設けられ、こ
れにより二重構造を形成している。乾燥槽34aの上部
内壁に沿って凝縮コイル34cが設けられると共に乾燥
槽34aの下方には乾燥槽34a内に収容されたIPA
34dを加熱して蒸気化するためのヒータ34eが設け
られている。また、IPA回収槽34bにはここに回収
されたIPAを排出するための排出管34fが接続され
ている。
【0060】次に、この実施例1の動作について説明す
る。まず、ローダ/アンローダ部11aに洗浄前の複数
のウエハ1が収納された製品カセット4が投入される。
製品カセットは図示しない移送ロボットにより製品挿出
部31Aに移動し、図2に示されるように支持台31a
の上に載置される。この状態でウエハ挿出治具31bが
上昇すると、各ウエハ1の縁部がウエハ挿出治具31b
の溝31cに嵌入し、これにより複数のウエハ1が保持
されて製品カセット4からウエハ1が上方に押し出され
る。次に、複数のウエハ1は洗浄製品搬送部35のウエ
ハハンド35aにより把持され、製品挿出部31Aから
洗浄部32Aへ送られて図3に示される洗浄槽32a内
のウエハ受け32bに渡される。この洗浄部32Aでウ
エハ1の洗浄が終了すると、ウエハ1はウエハハンド3
5aにより洗浄部32Aから水洗部33Aのウエハ受け
に渡され、ここで水洗される。
【0061】その後、ウエハ1は水洗部33Aから乾燥
部34Aに送られるが、予め図4のヒータ34eにより
乾燥槽34aの底部に収容されているIPA34dを加
熱して蒸発させると共に凝縮コイル34c内に冷媒を供
給して乾燥槽34a上部の雰囲気を冷却しておく。これ
により、乾燥槽34aの底部から上昇したIPA34d
の蒸気は凝縮コイル34cの近辺で冷却され、凝縮して
再び乾燥槽34aの底部に戻される。このようにして、
IPA34dの乾燥槽34a外部への発散が防止され、
乾燥槽34a内は蒸気化されたIPA34dで満たされ
る。
【0062】水洗部33Aで水洗されてまだ水分が表面
上に残っているウエハ1がウエハハンド35aに把持さ
れたまま回収槽34の内部に保持される。すると、ウエ
ハ1の表面に接触したIPA34dの蒸気はウエハ1に
よって冷却されて液化し、ウエハ1表面に残っていた水
分と混合する。その結果、ウエハ1の表面の水滴は次第
に多量のIPAを含んで大きくなり、ウエハ1の表面に
沿って下降し、回収槽34b内に落下する。このとき、
ウエハ1の表面に付着していた異物等も水滴と共に落下
する。回収槽34b内に落下した水滴は排出管34fを
通って乾燥槽34aの外部に排出される。このようにし
て、ウエハ1表面の水分はIPAへと置換されていく。
ウエハ1の表面温度は次第に上昇し、IPA34dの蒸
気の温度に等しくなる。このため、ウエハ1の表面に水
分に代わって付着したIPAは蒸発する。
【0063】乾燥が終了すると、洗浄製品搬送部35
は、ウエハハンド35aによりウエハ1を乾燥部34A
から製品挿出部31Aへ移動させ、支持台31a上に載
置された製品カセット4内に挿入する。その後、製品カ
セット4は図示しない移送ロボットによりローダ/アン
ローダ部11Aに払い出される。なお、水洗部33Aで
のウエハ1の水洗時には、同時に水洗槽内でウエハハン
ド35aの水洗も行う。一方、洗浄部32Aにおけるウ
エハ1の洗浄時には、同時にウエハハンド35aの洗浄
を行うこともできるが、ウエハハンド35aの洗浄を行
わなくてもよい。上述した実施例1によれば、洗浄用カ
セットを用いずに洗浄、水洗及び乾燥を行うため、洗浄
部32A、水洗部33A及び乾燥部34Aの幅をそれぞ
れ従来のものに比べて15%程度短くすることができ
た。さらに、従来の半導体洗浄装置に比べて洗浄用カセ
ット待機部が不要となるため、洗浄装置全体としておよ
そ30%も長さを短くすることが可能となった。
【0064】実施例2.この発明の実施例2に係るカセ
ット型の半導体洗浄装置5Bの構成を図5に示す。洗浄
カセット搬送部25の長手方向に沿ってローダ/アンロ
ーダ部11B、移載部31B、洗浄部32B、水洗部3
3B及び乾燥部34Bが順次配列されている。実施例1
はウエハハンド35aでウエハ1を直接挟持して搬送す
るカセットレス型の洗浄装置であったが、この実施例2
は図6に示されるような洗浄用カセット20を用いるこ
とによりカセットハンドのチャックを洗浄液あるいは水
洗液に濡らすことなくウエハ1を洗浄槽及び水洗槽内に
セットすることができるようにしたものである。
【0065】洗浄用カセット20は、ここに収納される
ウエハ1の背丈、すなわちウエハ1の直径より十分に高
い背丈Hを有しており、移載部31Bで製品カセットか
ら複数のウエハ1がこの洗浄用カセット20に移載され
た後、図7に示されるように洗浄カセット搬送部25の
カセットハンドにより保持されて洗浄部32B、水洗部
33B及び乾燥部34Bへと順次搬送される。
【0066】洗浄カセット搬送部25のカセットハンド
は、移動アーム25aに連結されたチャック支持アーム
25bと、このチャック支持アーム25bに支持された
チャック25cとからなっている。図8に示されるよう
に、チャック25cには凹部25dが形成されており、
洗浄用カセット20の取っ手20aを凹部25d内に挿
入させることにより洗浄用カセット20がカセットハン
ドに保持される。
【0067】洗浄用カセット20がウエハ1より十分に
高い背丈Hを有しているので、図9に示されるように洗
浄カセット搬送部25のカセットハンドを用いて洗浄用
カセット20を洗浄部32Bの洗浄槽32k内にセット
してウエハ1を完全に洗浄液32m中に浸漬させたと
き、洗浄用カセット20の上端部に位置する取っ手20
aは洗浄液32mの液面の上方に位置している。このた
め、洗浄用カセット20の取っ手20aを保持するカセ
ットハンドのチャック25cは洗浄液32mで濡れるこ
とがない。同様に、洗浄用カセット20を水洗部33B
にセットした際にも、ウエハ1は水洗液中に完全に浸漬
されるが、チャック25cは水洗液で濡れることが防止
される。
【0068】水洗処理が終了すると、図10に示される
ように、ウエハ1は洗浄用カセット20と共に乾燥部3
4Bで乾燥処理される。乾燥部34Bは、図4に示した
乾燥部34Aと同様に、乾燥槽34kとIPA回収槽3
4qとの二重構造を有しており、乾燥槽34kの上部内
壁に沿って凝縮コイル34mが設けられると共に乾燥槽
34kの下方には収容されたIPA34nを加熱するた
めのヒータ34rが設けられている。また、IPA回収
槽34qには回収されたIPAを排出するための排出管
34pが接続されている。
【0069】この実施例2では、上述したようにカセッ
トハンドのチャック25cは洗浄液32mあるいは水洗
液で濡れることがないので、このチャック25cをその
まま用いて乾燥部34Bから乾燥済みの洗浄用カセット
20を取り出すことができる。すなわち、カセットハン
ドを洗浄・乾燥するための専用のハンド洗浄部が不要と
なり、小型の洗浄装置が実現される。
【0070】実施例3.図11に実施例3に係る半導体
洗浄装置の構成を示す。洗浄製品搬送部35の長手方向
に沿ってローダ/アンローダ部11A、製品挿出部31
A、ウエハ置き台200A、洗浄部32A、水洗部33
A及び乾燥部34Aが順次配列されている。洗浄製品搬
送部35は、製品挿出部31A、洗浄部32A、水洗部
33A及び乾燥部34Aの間でウエハを順次搬送する
が、搬送を順次行うためには、搬送先が空の状態でなけ
ればならない。すなわち、製品挿出部31A、洗浄部3
2A、水洗部33A及び乾燥部34Aのうち少なくとも
一つが空の状態でなければ、ウエハの搬送ができないこ
ととなる。
【0071】しかしながら、洗浄部32Aにおける処理
は処理時間を厳しく管理しており、また処理能力を上げ
るために後段の水洗部33Aの空の状態を確認してから
洗浄処理を開始するようなこともしていない。そこで、
この実施例3では、製品挿出部31Aあるいは乾燥部3
4Aでトラブルが発生する等、何等かの原因でウエハの
順次搬送ができなくなった場合の異常事態に備えてウエ
ハ置き台200Aが設けられている。ウエハの順次搬送
ができなくなった場合、まず水洗部33Aにセットされ
ていたウエハをウエハ置き台200Aに待避させた後、
洗浄部32Aで洗浄処理が終了したウエハを水洗部33
Aに搬送する。
【0072】なお、ウエハ置き台200Aに水洗機能を
設ければ、ウエハの順次搬送ができなくなった異常時に
洗浄部32Aから洗浄液に浸かったウエハを直接ウエハ
置き台200Aに待避させることができる。水洗機能と
しては、例えばウエハに純水を噴射させる構造でもよ
く、あるいは水洗部33Aと同様に水洗槽内にウエハを
浸ける構造でもよい。このような水洗機能を備えること
により、洗浄液が付着したままのウエハをウエハ置き台
200Aで水洗し、洗浄処理の進行を防止することがで
きる。
【0073】実施例4.上記の実施例3と同様に、カセ
ット置き台200Bを備えたカセット型の洗浄装置を図
12に示す。移載部31Bあるいは乾燥部34B等でト
ラブルが発生してウエハの順次搬送ができなくなった場
合には、水洗部33Bにセットされていた洗浄用カセッ
トをカセット置き台200Bに待避させた後、洗浄部3
2Bで洗浄処理が終了したウエハを洗浄用カセットと共
に水洗部33Bに搬送する。カセット置き台200Bに
水洗機能を設ければ、ウエハの順次搬送ができなくなっ
た異常時に洗浄部32Bから洗浄液に浸かったウエハを
直接ウエハ置き台200Bに待避させることができる。
【0074】実施例5.直接ハンドリングでウエハ1の
洗浄を行う実施例5に係る洗浄装置の全体構成を図13
に示す。洗浄装置は、洗浄工程の各処理を行う本体処理
部50とローダ/アンローダ部51とを有している。本
体処理部50の中央部で且つ洗浄装置の長手方向に沿っ
て搬送部58が配置されている。搬送部58は、洗浄装
置の長手方向の移動軸とウエハハンドを回転させる回転
軸とを有する搬送ロボットを備えている。搬送部58の
両側に、ウエハ置き台52、洗浄部53の洗浄槽53
a、水洗部54及び55の水洗槽54a及び55a、乾
燥部56の乾燥槽56aが洗浄装置の長手方向に沿って
二列に配列されている。ローダ/アンローダ部51は、
搬送部58の一端側で且つ洗浄装置の幅方向に長く配置
されると共に六つの製品カセット置き台と一つのウエハ
置き台51aとを有しており、六つの製品カセット22
と製品カセットから取り出した一まとまりのウエハ1と
を同時に載置し得るようになっている。また、ローダ/
アンローダ部51に載置された製品カセット22とウエ
ハ置き台51aとの間でウエハ1の移し替えを行うロボ
ット57がローダ/アンローダ部51に隣接して配置さ
れている。図14は洗浄装置の正面図であり、58aは
搬送部58のウエハハンドを示している。
【0075】次に、実施例5の洗浄装置の動作について
説明する。ローダ/アンローダ部51の製品カセット置
き台にウエハ1の収納された製品カセット22が載置さ
れる。ロボット57は、製品カセット22からウエハ1
を取り出し、ウエハ置き台51aに移し替える。このよ
うにして移し替えられたウエハ1は、搬送部58のウエ
ハハンド58aで把持されてウエハ置き台52に移動さ
れ、ここで待機する。その後、搬送部58は、このウエ
ハ1を洗浄部53の洗浄槽53a内にセットする。ウエ
ハ1が所定の洗浄を完了すると、搬送部58はウエハ1
を第1の水洗部54の水洗槽54a内にセットし、所定
の水洗が完了した後、さらに搬送部58はウエハ1を第
2の水洗部55の水洗槽55a内にセットして水洗処理
を行わせる。このように水洗処理を二つの水洗槽54a
及び55aで順次行うことにより、水洗のタクト時間が
短くなると共に確実な水洗効果が期待できる。
【0076】搬送部58は、水洗処理を終えたウエハ1
を乾燥部56の乾燥槽56a内にセットして乾燥処理を
行わせる。乾燥が完了すると、搬送部58は乾燥槽56
aからウエハ1を取り出し、ローダ/アンローダ部51
のウエハ置き台51aの上に移動させる。ロボット57
は、ウエハ置き台51aの上に載置されたウエハ1を把
持して製品カセット置き台の上に載置されている空の製
品カセット22に移し替える。
【0077】なお、上記実施例5では、ウエハハンドで
直接ウエハ1をハンドリングするカセットレス型の洗浄
装置について述べたが、ウエハ置き台51a及び52の
代わりにそれぞれウエハカセット置き台を設け、搬送部
58のウエハハンドの代わりにカセットハンドを設ける
ことにより、同様のレイアウトのカセット型の洗浄装置
を構成することができる。
【0078】実施例6.図15に実施例6に係る洗浄装
置の全体構成を示す。搬送部58の一側方にウエハ置き
台52及び洗浄槽53aが配置されると共に他の側方に
第2の水洗槽55a及び乾燥槽56aが配置され、さら
に第1の水洗槽54aが搬送部58のウエハハンドの回
転軌道上に配置されている。このように、洗浄装置を構
成する複数のユニットの一つを搬送部58のウエハハン
ドの回転軌道上に配置することにより、図13及び14
に示した実施例5の洗浄装置と同じ数のユニットを備え
ながらも小型の洗浄装置を実現することができる。
【0079】なお、上記実施例6においても、ウエハ置
き台51a及び52の代わりにそれぞれウエハカセット
置き台を設け、搬送部58のウエハハンドの代わりにカ
セットハンドを設けることにより、同様のレイアウトの
カセット型の洗浄装置を構成することができる。
【0080】実施例7.図16に実施例7に係る洗浄装
置の全体構成を示す。搬送部58の一側方にウエハ置き
台52、第2の水洗槽55a及び第1の水洗槽54aが
配置されると共に他の側方に洗浄槽53a及び乾燥槽5
6aが配置されている。搬送部58は、ローダ/アンロ
ーダ部51のウエハ置き台51aを通る半円状のウエハ
ハンドの回転軌道R1と、洗浄槽53a及び第1の水洗
槽54aを通り且つローダ/アンローダ部51側に向い
た半円状のウエハハンドの回転軌道R2とを有してい
る。このように、搬送部58のウエハハンドの回転軌道
R1及びR2を共にローダ/アンローダ部51側に向け
て設定したので、小型の洗浄装置を実現することができ
る。
【0081】なお、上記実施例7においても、ウエハ置
き台51a及び52の代わりにそれぞれウエハカセット
置き台を設け、搬送部58のウエハハンドの代わりにカ
セットハンドを設けることにより、同様のレイアウトの
カセット型の洗浄装置を構成することができる。
【0082】実施例8.図17に実施例8に係る洗浄装
置の全体構成を示す。この洗浄装置は、三つの薬液を順
次用いてウエハ1の洗浄を行うものである。本体処理部
70の搬送部78の両側に、ウエハ置き台72、第1の
洗浄槽73a、第1の水洗槽74a、第2の洗浄槽73
b、第2の水洗槽74b、第3の洗浄槽73c、第3の
水洗槽74c、最終の水洗槽75及び乾燥槽76が洗浄
装置の長手方向に沿って二列に配列されている。搬送部
78の一端側に移載ロボット77が配置され、移載ロボ
ット77に隣接してローダ/アンローダ部71が配置さ
れている。第1〜第3の洗浄槽73a〜73cにはそれ
ぞれ異なる薬液が収容されている。
【0083】次に、実施例8の洗浄装置の動作について
説明する。ローダ/アンローダ部71の製品カセット置
き台にウエハ1の収納された製品カセット22が載置さ
れる。移載ロボット77は、製品カセット22からウエ
ハ1を取り出し、ローダ/アンローダ部71のウエハ置
き台71aに移し替える。このようにして移し替えられ
たウエハ1は、搬送部78のウエハハンドで把持されて
ウエハ置き台72に移動され、ここで待機する。その
後、搬送部78は、このウエハ1を第1の洗浄槽73a
内にセットする。ウエハ1が所定の洗浄を完了すると、
搬送部78はウエハ1を第1の水洗槽74a内にセット
し、所定の水洗が完了した後、搬送部78はウエハ1を
第2の洗浄槽73bに移動させて所定の洗浄処理を行わ
せる。さらに、搬送部78はウエハ1を第2の水洗槽7
4bに移動させる。同様にして、ウエハ1を第3の洗浄
槽73c及び第3の水洗槽74cに順次移動させて三つ
の薬液による洗浄処理を順次完了させる。
【0084】その後、搬送部78は、第3の水洗槽74
cからウエハ1を取り出して最終の水洗槽75内にセッ
トし、所定の水洗を行う。搬送部78は、水洗処理を終
えたウエハ1を乾燥槽76内にセットして乾燥処理を行
わせる。乾燥が完了すると、搬送部78は乾燥槽76か
らウエハ1を取り出し、ローダ/アンローダ部71のウ
エハ置き台71aの上に移動させる。移載ロボット77
は、ウエハ置き台71aの上に載置されたウエハ1を把
持して製品カセット置き台の上に載置されている空の製
品カセット22に移し替える。なお、上記の説明では洗
浄装置内に1ロットのウエハ1のみが存在する場合につ
いて述べたが、複数ロットのウエハ1が洗浄装置内に存
在し、各ユニットがそれぞれ同時に対応するウエハ1に
対して処理を行うようにすることもできる。
【0085】なお、上記実施例8においても、ウエハ置
き台71a及び72の代わりにそれぞれウエハカセット
置き台を設け、搬送部78のウエハハンドの代わりにカ
セットハンドを設けることにより、同様のレイアウトの
カセット型の洗浄装置を構成することができる。
【0086】実施例9.半導体洗浄装置として、図1の
実施例1で示したようにローダ/アンローダ部11A、
製品挿出部31A、洗浄部32A、水洗部33A及び乾
燥部34Aの各ユニットを直線状に一列に配列する必要
はない。例えば、図18に示される洗浄装置では、ロー
ダ/アンローダ部111に並設された製品挿出部311
Aに製品搬送部351が接続され、製品搬送部351を
挟んで水洗部331と洗浄部321、水洗部332と洗
浄部322、水洗部333と乾燥部341が互いに向か
い合わせに配置されている。このように、洗浄工程によ
っては複数の洗浄部と複数の水洗部を必要とする場合が
ある。図18のような配置とすることにより、半導体洗
浄装置全体の長さを短くすることができる。特に、薬液
が用いられる洗浄部と水洗が行われる水洗部とが互いに
向かい合うように配置されているので、洗浄部において
発生する薬液の蒸気が他のユニットに悪影響を及ぼすこ
とが防止される。
【0087】図19に示されるように、製品搬送部35
1を挟んでローダ/アンローダ部112及び製品挿出部
311Aと乾燥部341、水洗部331と洗浄部32
1、水洗部332と洗浄部322を互いに向かい合わせ
に配置してもよい。このような配置とすることにより、
さらに洗浄装置全体の長さを短くすることができる。
【0088】また、図20及び図21に示されるよう
に、製品搬送部351を、二列に配列されたユニットの
中央ではなく、一側端部に配置することもできる。
【0089】なお、図18〜21に示された各洗浄装置
は、ウエハハンドで直接ウエハ1をハンドリングするカ
セットレス型の洗浄装置であるが、図22〜25に示さ
れるように、各洗浄装置において製品挿出部311Aの
代わりに移載部311Bを設けると共に製品搬送部35
1の代わりに洗浄カセット搬送部251を設けることに
より、それぞれ同様のレイアウトのカセット型の洗浄装
置を構成することができる。
【0090】実施例10.図26に示されるように、製
品搬送部352の周辺にこれを囲むようにローダ/アン
ローダ部111、製品挿出部311A、洗浄部321、
水洗部331及び乾燥部341を配置することもでき
る。製品搬送部352は、回転式のアームを備え、この
アームによりウエハを周辺の各ユニットに移動させる。
図26では製品搬送部352の周辺に四つのユニットを
配置したが、これに限るものではなく、例えば図27に
示されるように、第2の水洗部332を含む五つのユニ
ットを製品搬送部352の周辺に配置することもでき
る。図26あるいは図27に示した配置とすることによ
り、製品搬送部352の面積を小さくすることができ、
洗浄装置全体の長さを短くすることが可能となる。
【0091】なお、上記実施例10で示された各洗浄装
置は、ウエハハンドで直接ウエハをハンドリングするカ
セットレス型の洗浄装置であるが、図28及び29に示
されるように、各洗浄装置において製品挿出部311A
の代わりに移載部311Bを設けると共に製品搬送部3
52の代わりに洗浄カセット搬送部252を設けること
により、それぞれ同様のレイアウトのカセット型の洗浄
装置を構成することができる。
【0092】実施例11.図30に実施例11に係る搬
送ロボットの搬送制御を行うシステムの構成を示す。搬
送ロボット58bに搬送ロボット制御部67が接続さ
れ、搬送ロボット制御部67に搬送制御CPU65が接
続されている。搬送制御CPU65には処理時間管理C
PU66を介して洗浄槽管理部68が接続されている。
この実施例11の動作について図31を参照して説明す
る。まず、図31に示されるように、ローダ/アンロー
ダ部51及び本体処理部50の洗浄用ウエハカセット置
き台51b及び52b、第1及び第2の水洗槽54a及
び55a、乾燥槽56aにそれぞれ斜線を付して示され
るウエハカセット21が仕掛かり中であるものとする。
すなわち、洗浄装置内で洗浄槽53aのみがウエハカセ
ット21を仕掛けられていない状態を示す。
【0093】搬送ロボット制御CPU65からの指令に
より搬送ロボット制御部67が搬送ロボット58bを制
御して次のような動作を行わせる。すなわち、搬送ロボ
ット58bは、本体処理部50の洗浄用ウエハカセット
置き台52bの上に載置されているウエハカセット21
を洗浄槽53a内に移動した後、ローダ/アンローダ部
51のウエハカセット置き台51b上のウエハカセット
21を本体処理部50のウエハカセット置き台52b上
へ、乾燥槽56a内のウエハカセット21をローダ/ア
ンローダ部51のウエハカセット置き台51bへ、第2
の水洗槽55a内のウエハカセット21を乾燥槽56a
内へ、第1の水洗槽54a内のウエハカセット21を第
2の水洗槽55a内へ順次移動させる。その後、所定の
処理時間が経過すると、ウエハカセット21の空き場
所、すなわち今度は第1の水洗槽54aを中心として同
様にウエハカセット21の移動を行う。ローダ/アンロ
ーダ部51のウエハカセット置き台51bでは、移載ロ
ボット57が洗浄処理済みのウエハ1をウエハカセット
21から取り出して製品カセット22に収納し、他の製
品カセット22内の洗浄処理前のウエハ1をウエハカセ
ット21に移し替える。
【0094】なお、洗浄槽管理部68に接続された処理
時間管理CPU66からの制御タイミングにより所定の
処理時間が決定される。このように、搬送ロボット58
bがウエハカセット21を移動させるタイミングを本体
処理部50の所定の処理時間で決定すると、ローダ/ア
ンローダ部51のウエハカセット置き台51b上のウエ
ハカセット21にウエハ1が投入されていない場合もあ
り得るが、この場合、空のウエハカセット21を別の場
所で待機させるのではなく、空のウエハカセット21の
まま本体処理部50内の搬送経路にのせる。
【0095】図32に示されるように、図30に示した
システムの洗浄槽管理部68の代わりに洗浄槽群管理部
69を処理時間管理CPU66に接続することもでき
る。洗浄槽群管理部69は、洗浄槽53aの管理を行う
洗浄槽管理部69aと水洗槽54a及び55aの管理を
行う水洗槽管理部69bとを備えている。このようにす
れば、同時に洗浄装置内の二箇所のユニットがウエハカ
セット21を持たずに空の状態にある場合に効果的であ
る。例えば、洗浄槽53aと第1の水洗槽54aの二箇
所でウエハカセット21が仕掛けられておらず、ローダ
/アンローダ部51及び本体処理部50の洗浄用ウエハ
カセット置き台51b及び52b、第2の水洗槽55a
及び乾燥槽56aにそれぞれウエハカセット21が仕掛
かり中であるものとする。
【0096】搬送ロボット制御CPU65からの指令に
より搬送ロボット制御部67が搬送ロボット58bを制
御して次のような動作を行わせる。すなわち、搬送ロボ
ット58bは、本体処理部50の洗浄用ウエハカセット
置き台52bの上に載置されているウエハカセット21
を洗浄槽53a内に移動し、所定の洗浄時間経過後、洗
浄槽53aからウエハカセット21を第1の水洗槽54
aに移動させる。このとき、第1の水洗槽54aは空の
状態であったので、洗浄部53で洗浄に必要な時間が経
過した後、直ちにウエハカセット21を第1の水洗槽5
4aへ移動することができる。
【0097】その後、搬送ロボット58bは、ローダ/
アンローダ部51のウエハカセット置き台51b上のウ
エハカセット21を本体処理部50のウエハカセット置
き台52b上へ、乾燥槽56a内のウエハカセット21
をローダ/アンローダ部51のウエハカセット置き台5
1bへ、第2の水洗槽55a内のウエハカセット21を
乾燥槽56a内へ順次移動させる。洗浄槽53aから第
1の水洗槽54aに移動されたウエハカセット21は、
ここで所定の処理時間が経過した後、搬送ロボット58
bにより第2の水洗槽55aへと移動される。このよう
にして、ウエハカセット21の空き場所を中心としてウ
エハカセット21の移動を行う。ローダ/アンローダ部
51のウエハカセット置き台51bでは、移載ロボット
57が洗浄処理済みのウエハ1をウエハカセット21か
ら取り出して製品カセット22に収納し、他の製品カセ
ット22内の洗浄処理前のウエハ1をウエハカセット2
1に移し替える。
【0098】なお、洗浄槽管理部69a及び水洗槽管理
部69bに接続された処理時間管理CPU66からの制
御タイミングにより洗浄槽53aにおける処理時間及び
水洗槽54a及び55aにおける処理時間が決定され
る。ローダ/アンローダ部51のウエハカセット置き台
51b上のウエハカセット21に未だウエハ1が投入さ
れていないときにこのウエハカセット21の移動タイミ
ングになった場合には、空のウエハカセット21を別の
場所で待機させるのではなく、空のウエハカセット21
のまま本体処理部50内の搬送経路にのせる。
【0099】実施例12.上記各実施例の洗浄装置にお
いて、図33に示されるように、洗浄槽85にウエハカ
セット21をセットした後、ウエハカセット21の取っ
手21gが露出するような開口部86aが形成された遮
蔽板86を洗浄槽85の上に設置すれば、洗浄処理によ
りウエハカセット21の取っ手21gにミストが付着す
ることが防止される。すなわち、洗浄処理後のウエハカ
セット21の取っ手21gを搬送ロボットのカセットハ
ンド88で把持したときに、カセットハンド88が汚れ
ることが防止される。
【0100】実施例13.図33に示されるように、水
洗槽89内の水洗液90の液面を洗浄槽85内の洗浄液
87の液面より高くすることにより、洗浄処理で洗浄液
87に浸かったウエハカセット21の支持板21aを完
全に水洗することができる。
【0101】実施例14.図34に示されるように、水
洗槽89にセットされた状態で露出しているウエハカセ
ット21の取っ手21g及び支持板21aの一部にノズ
ル91から純水と乾燥ガスを噴射するような構成とすれ
ば、洗浄処理で付着したミストを除去することが可能と
なる。
【0102】実施例15.図35に示されるように、水
洗槽92にウエハ1をセットした時点から搬送部35の
ウエハハンド35aもそのまま水洗槽92内の純水93
に浸すようにすれば、洗浄処理でウエハハンド35aに
付着した洗浄液及びミストを除去することが可能とな
る。
【0103】実施例16.乾燥部として図36に示され
るような構造の乾燥部を用いることもできる。乾燥槽4
4aの内部にウエハハンド用IPA回収槽44bが設け
られ、この回収槽44bの内部にウエハ用IPA回収槽
44cが設けられている。ウエハ用IPA回収槽44c
内にはウエハ受け44dが形成されている。このウエハ
受け44dは、複数の溝を有しており、この溝にウエハ
1の縁部を挿入することによりウエハ1が保持される。
IPA回収槽44b及び44cの底部にはそれぞれ水分
を含むIPAを回収するための排出管44e及び44f
が接続されている。また、乾燥槽44aの上部内壁に沿
って凝縮コイル44gが設けられると共に乾燥槽44a
の下方にヒータ44hが設けられている。
【0104】この実施例16の乾燥部における動作を説
明する。図1の水洗部33Aで水洗の完了したウエハ1
を製品搬送部35のウエハハンド35aが把持し、図3
7に示されるように乾燥部のウエハ受け44dに保持さ
せる。その後、ウエハハンド35aのみを二つの回収槽
44bと44cとの間に位置させる。一方、乾燥槽44
aの底部に収容されたIPA44iはヒータ44hによ
り加熱されて蒸気化し、ウエハ1の表面及びウエハハン
ド35aの表面で凝縮する。そして、ウエハ1の表面か
らは回収槽44c内に、ウエハハンド35aの表面から
は回収槽44b内にそれぞれ水滴が落下し、排出管44
f及び44eを介して外部へ排出される。このようにし
て、ウエハ1及びウエハハンド35aの表面上の水分、
異物等が除去される。この実施例16では、ウエハ1と
ウエハハンド35aからの水滴が別々に回収されるた
め、ウエハ1とウエハハンド35aとを同時に処理乾燥
しながらも、ウエハハンド35aを処理したIPAによ
ってウエハ1を汚染することが防止される。
【0105】実施例17.図13に示した実施例5の洗
浄装置において、複数ロットのウエハ1が洗浄装置内に
存在し、洗浄部53、水洗部54及び55、乾燥部56
の各ユニットがそれぞれ同時に対応するロットのウエハ
1に対して処理を行うようにすることもできる。特に、
ローダ/アンローダ部51のウエハ置き台51a及び製
品搬送部58の側方のウエハ置き台52を含めて、この
洗浄装置内に6ロットのウエハ1を同時にセットするこ
とができるので、ローダ/アンローダ部51に六つ以上
の製品カセット置き台を設ければ、洗浄装置の稼働効率
を最大にすることができる。また、各製品カセット22
には一般に製品認識票が付けられるが、この製品認識票
が洗浄装置の手前側に位置するように各製品カセット置
き台の方向を制御する機能を設けることも可能である。
【0106】実施例18.図13の実施例5に示された
ロボット57の詳細を図38及び図39に示す。このロ
ボット57は、ローダ/アンローダ部51に載置された
製品カセット22とウエハ置き台51aとの間でウエハ
1の移し替えを行うものである。ロボット57は、ウエ
ハ1を把持するためのハンド57aと、製品カセット2
2に収納されているウエハ1のオリエンテーションフラ
ットを揃えるためのオリエンテーションフラット合わせ
装置57bと、製品カセット22内のウエハ1を製品カ
セット22の上方に突き上げる突き上げ部材57cとを
有している。
【0107】ロボット57はローダ/アンローダ部51
の製品カセット置き台の上に載置された製品カセット2
2の位置までレール57dに沿って移動する。ロボット
57は、オリエンテーションフラット合わせ装置57b
を用いて製品カセット22内に収納されている複数のウ
エハ1のオリエンテーションフラットの向きを揃えた
後、突き上げ部材57cが製品カセット22からウエハ
1を突き上げて製品カセット22の上方に位置させる。
この状態で、ロボット57はハンド57aでウエハ1を
把持し、突き上げ部材57cを下降させた後、ローダ/
アンローダ部51のウエハ置き台51aの位置まで移動
する。ここで、突き上げ部材57cがウエハカセット2
1の下方から上昇し、ハンド57aにより把持されてい
るウエハ1を支持する。ハンド57aがウエハ1を解放
した後、突き上げ部材57cが下降してウエハ1をウエ
ハ置き台51aに移し替える。
【0108】なお、このロボット57は、ウエハ1を直
接ハンドリングするカセットレス型の洗浄装置に設けら
れて、ローダ/アンローダ部51に載置された製品カセ
ット22とウエハ置き台51aとの間でウエハ1の移し
替えを行うロボットであるが、同様の構造によりカセッ
ト型の洗浄装置においてローダ/アンローダ部に載置さ
れた製品カセットとウエハカセット置き台に載置された
ウエハカセットとの間でウエハ1の移し替えを行うロボ
ットを構成することができる。
【0109】実施例19.製品搬送部のウエハハンドと
して図40に示される構造のウエハハンド45aを用い
ることもできる。それぞれ開閉自在に設けられた二組の
腕部対45b−45c及び45d−45eのうち、腕部
45bと45dとを接続するようにウエハ支え棒45f
及び45gが、腕部45cと45eとを接続するように
ウエハ支え棒45h及び45iがそれぞれ設けられてい
る。これらのウエハ支え棒45f〜45iは互いに平行
に設けられ、それぞれ図41及び図42に示されるよう
なウエハ受け溝45jが複数形成されている。ウエハ受
け溝45jは、断面テーパ状に形成されたウエハガイド
部45kと、ウエハ1を支持するウエハ支持部45m
と、ウエハ1及びこのウエハ受け溝45jの表面で凝縮
したIPAを流し出す流出部45nとからなっている。
例えば、厚さ725μmの8インチウエハに対して、ウ
エハ支持部45mの溝幅は900μm、流出部45nの
溝幅は200〜700μmに設定される。
【0110】この実施例19のウエハハンド45aを用
いることにより、一度に複数枚のウエハ1を確実に把持
することができ、処理能力が向上する。また、各ウエハ
受け溝45jが流出部45nを有しているので、このウ
エハハンド45aがウエハ1を把持したまま図4に示し
たような乾燥部34で乾燥する際に、ウエハ1の表面及
びウエハハンド45aの表面を洗って汚れたIPAは各
ウエハ受け溝45jの流出部45nを通って回収槽34
bに落下する。このため、汚れたIPAからウエハ1へ
の水分、異物等の再付着を防止して短時間でウエハ1の
洗浄・乾燥を行うことができる。
【0111】なお、各ウエハ受け溝45jの流出部45
nは必ずしも設ける必要はない。特に、図36に示した
ようなウエハ用IPA回収槽44cとウエハハンド用I
PA回収槽44bとを別個に備えた乾燥部を使用する場
合には、ウエハハンド45aはウエハ1から離れた状態
でIPA蒸気に接するので、ウエハ受け溝45jに流出
部45nを形成しなくてもよい。また、図43に示され
るようなウエハ支え棒45pを用いることもできる。こ
のウエハ支え棒45pはその長手方向に沿って鉛直方向
のカット部45qを有している。このようなカット部4
5qを設けることにより、乾燥部においてウエハ1の表
面及びウエハハンド45aの表面を洗って汚れたIPA
が落下し易くなり、より短時間でウエハ1の洗浄・乾燥
を行うことが可能となる。さらに、図44に示されるよ
うに、ウエハ1に対して凸の弧形を有したウエハ支え棒
45rを用いれば、ウエハ1とウエハ受け溝45sとの
接触面積が最小となるので、この接触部分でのIPAの
溜まり量が小さく、短時間のウエハ洗浄・乾燥が可能と
なる。
【0112】実施例20.図45及び図46に実施例2
0に係る洗浄用ウエハカセット21を示す。ウエハカセ
ット21は、一対の支持板21a及び21bと、これら
支持板21a及び21bを連結するように互いに平行に
設けられたウエハ支え棒21c〜21fとから構成され
ている。各ウエハ支え棒21c〜21fには、それぞれ
ウエハ1を支持するための複数のウエハ受け溝(図示せ
ず)が形成されている。また、各支持板21a及び21
bは、このウエハカセット21に収納されるウエハ1の
背丈、すなわちウエハ1の直径より十分に高い背丈を有
しており、その上端部にはそれぞれウエハカセット21
を把持するための取っ手21gが形成されている。
【0113】このウエハカセット21にウエハ1を収納
して洗浄槽14a内にセットした状態を図47に示す。
支持板21a及び21bがウエハ1より十分に高い背丈
を有しているので、ウエハ1を完全に洗浄液14b中に
浸漬させても、ウエハカセット21の取っ手21gは洗
浄液14bの液面の上方に位置している。このため、取
っ手21gを保持するカセットハンドのチャックは洗浄
液14bで濡れることがない。すなわち、カセットハン
ドを洗浄・乾燥するための専用のハンド洗浄部が不要と
なる。あるいは、濡れたカセットハンドを乾いたカセッ
トハンドに取り替える等の作業が不要となる。
【0114】この実施例のウエハカセット21は従来の
箱型のウエハカセットに比べて表面積が小さく、ウエハ
1の露出度が大きいので、洗浄効果が向上する。また、
ウエハカセット21の幅が小さいので、実施例1に示し
たカセットレス方式の洗浄装置と同様に各ユニットの槽
サイズを小さくすることができる。さらに、カセットレ
ス方式に比べて、搬送時にウエハ1に傷がつきにくい、
メインテナンス時の調整が容易である等のカセット方式
の利点を備えている。
【0115】実施例21.洗浄液14bあるいは水洗液
15bが発泡性溶液である場合には、発泡のために液滴
がウエハカセット21の上端部を濡らす恐れがある。そ
こで、図48に示されるように、ウエハカセット21の
外側部に沿って液返し21hを形成すれば、発泡による
液滴は液返し21hに遮られ、これによりウエハカセッ
ト21の上端部が液滴により濡れることが防止される。
その結果、カセットハンドのチャック25cが濡れるこ
とを効果的に防止することができる。
【0116】実施例22.従来のウエハカセット2を用
いながらもカセットハンドのチャック19cを洗浄液1
4bあるいは水洗液15bで濡らさないように、チャッ
ク19cに図49に示されるような専用グローブ19e
を取り付け、この状態で洗浄処理及び水洗処理を行って
もよい。チャック19cに専用グローブ19eが取り付
けられたカセットハンドを図50に示す。
【0117】図51に示されるように、専用グローブ1
9eが取り付けられたチャック19cを用いてウエハカ
セット2を洗浄槽14a内にセットし、ウエハ1を完全
に洗浄液14b中に浸漬させる。このとき、専用グロー
ブ19eの一部は洗浄液14b中に浸漬されるが、チャ
ック19cは洗浄液14bに濡れることはない。同様
に、ウエハカセット2を水洗槽15aの水洗液15b中
にセットする際にも、専用グローブ19eの一部は水洗
液15b中に浸漬されるが、チャック19cは水洗液1
5bで濡れることが防止される。水洗処理が終了する
と、専用グローブ19eを付けたままウエハカセット2
を乾燥部16内にセットして乾燥処理を行う。乾燥処理
を終えると、チャック19cから専用グローブ19eを
取り外し、チャック19cを直接使用して乾燥部16か
ら乾燥済みのウエハカセット2を取り出す。このように
すれば、カセットハンドを洗浄・乾燥するための専用の
ハンド洗浄部が不要となる。
【0118】また、洗浄液14bあるいは水洗液15b
が発泡性溶液である場合には、発泡のために液滴がチャ
ック19cを濡らす恐れがある。そこで、図52に示さ
れるように、専用グローブ19eの外側部に沿って液返
し19jを形成すれば、発泡による液滴は液返し19j
に遮られ、これにより専用グローブ19eの上端部が液
滴により濡れることが防止される。その結果、カセット
ハンドのチャック19cが濡れることを効果的に防止す
ることができる。さらに、図53に示されるように、洗
浄処理から乾燥処理までチャック19cを直接使用して
ウエハカセット2を取り扱い、乾燥部16から乾燥済み
のウエハカセット2を取り出すときにのみ、チャック1
9cに専用グローブ19eを取り付けて取り出してもよ
い。チャック19cが濡れていても、専用グローブ19
eを取り付けることにより、乾燥済みのウエハ1及びウ
エハカセット2を再び濡らすことなく乾燥部16から取
り出すことができる。
【0119】実施例23.図54はこの実施例23で用
いられるカセットハンドを示す。このカセットハンド
は、移動アーム19aにチャック支持アーム19bを介
して連結された取り替えチャック接続治具19fと、こ
の接続治具19fに取り付け自在に設けられた取り替え
チャック19gとを有している。接続治具19fは電磁
石になっており、一方取り替えチャック19gは磁性体
から形成されている。接続治具19fの先端部を取り替
えチャック19gの取り付け孔19hに挿入すると共に
接続治具19fの電磁石に電流を流すことにより、図5
5に示されるように、取り付けチャック19gが接続治
具19fに接続され、カセットハンドの一部となる。
【0120】図56に示されるように、第1の取り替え
チャック19gを接続治具19fに取り付け、この第1
の取り替えチャック19gを用いてウエハカセット2を
洗浄槽14a内にセットし、ウエハ1を完全に洗浄液1
4b中に浸漬させる。このとき、取り替えチャック19
gの一部は洗浄液14b中に浸漬される。同様に、第1
の取り替えチャック19gを用いてウエハカセット2を
水洗槽15aの水洗液15b中にセットするが、このと
きも取り替えチャック19gの一部は水洗液15b中に
浸漬される。水洗処理が終了すると、第1の取り替えチ
ャック19gによりウエハカセット2を乾燥部16内に
セットして乾燥処理を行う。そして、乾燥処理を終える
と、既に洗浄液14b及び水洗液15bで濡れた第1の
取り替えチャック19gを取り外して代わりに乾燥した
第2の取り替えチャック19iを接続治具19fに取り
付け、この取り替えチャック19iを用いて乾燥部16
から乾燥済みのウエハカセット2を取り出す。このよう
にすれば、カセットハンドを洗浄・乾燥するための専用
のハンド洗浄部が不要となる。
【0121】実施例24.図57に実施例24に係る半
導体洗浄装置の全体構成図を示す。この半導体洗浄装置
は、洗浄工程の各処理を行う洗浄装置本体101とロー
ダ/アンローダ部102とを有している。洗浄装置本体
101の中央部で且つ洗浄装置の長手方向に沿って製品
搬送部110が配置されている。製品搬送部110は、
洗浄装置の長手方向の移動軸とカセットハンド110h
を回転させる回転軸とを有する搬送ロボットを備えてい
る。製品搬送部110の両側に、洗浄用ウエハカセット
置き台123、洗浄部105の洗浄槽114、水洗部1
06a及び106bの水洗槽120a及び120b、乾
燥部107の乾燥槽121が洗浄装置の長手方向に沿っ
て二列に配列されている。ローダ/アンローダ部102
は、製品搬送部110の一端側で且つ洗浄装置の幅方向
に長く配置されると共に六つの製品カセット置き台と一
つの洗浄用カセット置き台124とを有しており、六つ
の製品カセット22と一つの洗浄用カセット21とを同
時に載置し得るようになっている。また、ローダ/アン
ローダ部102に載置された製品カセット22と洗浄用
カセット21との間でウエハの移し替えを行う移載ロボ
ット125がローダ/アンローダ部102に隣接して配
置されている。
【0122】図58は図57に示した半導体洗浄装置の
正面図であり、126は半導体洗浄装置本体の特に洗浄
部105、水洗部106a、106b及び乾燥部107
の上部に設けられ清浄空気を送るための空調フィルタで
ある。図59は図57に示した半導体洗浄装置の側面図
であり、127はローダ/アンローダ部102に清浄空
気を送るための空調フィルタ、128は半導体洗浄装置
本体の洗浄部105、水洗部106a、106b及び乾
燥部107から排気を行うための排気部、129はロー
ダ/アンローダ部102から排気を行うための排気部で
ある。
【0123】次に動作について説明する。ローダ/アン
ローダ部102の製品カセット置き台にウエハの収納さ
れた製品カセット22が載置される。移載ロボット12
5は、製品カセット22からウエハを取り出し、洗浄用
ウエハカセット置き台124に載置されている洗浄用カ
セット21に移し替える。このようにしてウエハが収納
された洗浄用カセット21は、製品搬送部110のカセ
ットハンド110hで把持されて洗浄用ウエハカセット
置き台123に移動され、ここで待機する。その後、製
品搬送部110は、この洗浄用カセット21を洗浄部1
05の洗浄槽114内にセットする。洗浄用カセット2
1内のウエハが所定の洗浄を終了すると、製品搬送部1
10は洗浄用カセット21を第1の水洗部106aの水
洗槽120a内にセットし、所定の水洗が完了した後、
製品搬送部110は洗浄用カセット21を第2の水洗部
106bの水洗槽120b内にセットして水洗処理を行
わせる。このように水洗処理を二つの水洗槽120a及
び120bで順次行うことにより、水洗のタクト時間が
短くなると共に確実な水洗効果が期待できる。
【0124】製品搬送部110は、水洗処理を終えた洗
浄用カセット21を乾燥部107の乾燥槽121内にセ
ットして乾燥処理を行わせる。乾燥が終了すると、製品
搬送部110は乾燥槽121から洗浄用カセット21を
取り出し、ローダ/アンローダ部102の洗浄用ウエハ
カセット置き台124の上に移動させる。移載ロボット
125は、洗浄用ウエハカセット置き台124の上に載
置された洗浄用カセット21からウエハを取り出して製
品カセット置き台の上に載置されている空の製品カセッ
ト22に移し替える。
【0125】この際、空調フィルタ126から吹き出し
た清浄な空気は半導体洗浄装置本体101を通り、排気
部128から排出される。一方、空調フィルタ127か
ら吹き出した清浄な空気はローダ/アンローダ部102
を通り、排気部129から排出される。
【0126】さらに、半導体洗浄装置本体101の内部
の気流の詳細を示す。図60は図57に示した半導体洗
浄装置本体内部の詳細を示す正面断面図である。126
a及び126bは各々洗浄部105の洗浄槽114及び
水洗部106a、106bの水洗槽120a、120b
の上部に設けられ清浄空気を送るための空調フィルタ、
130a及び130bは洗浄槽114及び水洗槽120
a、120bの周囲の空気を吸い込んで排気するために
設けられた排気口、131a〜131gは排気口130
a及び130bに接続された排気ダクト、132a及び
132bは排気ダクト131a〜131gに接続され最
終的に半導体洗浄装置1の外部へ排気を排出する排気管
である。また、A1は空調フィルタ126a及び126
bから送出されるダウンフロー、A2a〜A2dは排気
口127a及び127bへ吸込まれる吸込み気流、A3
a〜A3dは排気ダクト128a〜128gを経由して
排気管132a〜132bへ排出される排気流である。
【0127】空調フィルタ126a及び126bから吹
き出されたダウンフローA1は製品搬送部110、11
0a、カセットハンド110h、洗浄用カセット21を
通り抜け、洗浄部105の洗浄槽114の周囲に設けら
れた排気口130a、及び水洗部106bの水洗槽12
0bの周囲に設けられた排気口130bからA2aない
しA2dのように吸込まれた後、排気ダクト131aな
いし131fから排気管132a及び132bへ排気流
A3aないしA3dのように排出される。このようにす
れば、洗浄槽114や水洗槽120の上部に一様にダウ
ンフローA1が衝突し、洗浄槽114から発生する薬液
ミストを捉えた後に一様に吸込み気流A2aないしA2
dとなって排気口130a及び130bに吸込まれるの
で、薬液ミストが洗浄槽114の上部に拡散することを
防止することができる。さらに、洗浄槽114内の洗浄
液に浸されたカセットハンド110hや洗浄用カセット
21が製品搬送部110aによって引き上げられた際
に、カセットハンド110hや洗浄用カセット21から
発生する薬液ミストもダウンフローA1によって捉えら
れ、吸込み気流A2aないしA2dと共に排気管132
a及び132bへ排出されるので、搬送中に発生する薬
液ミストの拡散も防止することができる。なお、洗浄用
カセットを用いたカセット方式の洗浄装置について説明
したが、洗浄用カセットを用いずに直接ウエハをハンド
リングするカセットレス方式の洗浄装置にもこの実施例
を適用できることは言うまでもない。
【0128】実施例25.図61は実施例25に係る半
導体洗浄装置本体内部の詳細を示す正面断面図であり、
図62は図61に示した半導体洗浄装置の制御シーケン
スを示す図である。図中、133は水洗槽120内に満
たされた純水、A4a及びA4bは自然対流上昇流、A
5a及びA5bは洗浄槽114及び水洗槽120直上の
槽上ダウンフローである。また、134は洗浄槽114
内に満たされた洗浄液の温度T1を検出する洗浄液温度
検出手段、135は洗浄装置内の気温Taを検出する気
温検出手段、136は洗浄液温度検出手段134の出力
T1と気温検出手段135の出力Taとから空調フィル
タ送風圧力変更手段137の制御出力N1を演算する演
算部である。
【0129】洗浄槽114内の洗浄液115や乾燥槽1
21内の乾燥蒸気は、ライトエッチングやレジスト除去
などの処理内容が異なれば、それぞれ設定温度が異な
る。洗浄槽114や乾燥槽121の槽上に生じる自然対
流上昇流A4a及びA4bの上昇速度は、洗浄液温度T
1及び乾燥蒸気温度T2と洗浄装置内気温Taとの差に
比例することが知られており、式1:V1=f1(T1
−Ta)で表すことができる。ここで、V1は自然対流
上昇流の上昇速度、f1は(T1−Ta)の関数を表
す。このように薬液ミスト118や乾燥蒸気が自然対流
A4a及びA4bに乗って上昇する速度V1は、洗浄液
温度T1や乾燥蒸気温度の上昇に伴って大きくなるの
で、これを抑制するための空調フィルタの送風圧力は洗
浄液温度T1や乾燥蒸気温度T2に応じて変更する必要
がある。通常、送風機の送風流速(送風圧力)V2と送
風モータの回転数N1は比例関係にある。従って、送風
モータの回転数N1は式2:N1=f2(T1−Ta)
の様に制御する必要がある。ここで、f2は(T1−T
a)の関数である。
【0130】この制御シーケンスを達成するため、まず
洗浄液温度検出手段134及び気温検出手段135によ
って洗浄液温度T1及び洗浄装置内気温Taを検出し、
これらの信号を演算部36に入力信号として与え、式3
の演算を実施した後、送風モータの回転数N1を出力す
る。送風モータの回転数N1は、空調フィルタ送風圧力
変更手段137の入力信号として与え、送風モータの回
転数を変更する。
【0131】なお、洗浄装置の内部に複数の設定温度が
存在する場合は、それらの中で最も高い設定温度に対し
て送風圧力を制御する必要がある。図63は、複数の設
定温度が存在する場合の半導体洗浄装置の制御シーケン
スを示す図である。図中、136a及び136bは演算
部、138は乾燥蒸気の温度T2を検出する乾燥蒸気温
度検出手段、139は比較手段である。演算部136a
では洗浄液温度T1に応じた送風モータの回転数N1
を、演算部136bでは乾燥蒸気温度T2に応じた送風
モータの回転数N2を演算する。比較手段139におい
て、この2つの回転数N1及びN2の大きさを比較し、
大きい方の回転数Nmaxを出力する。Nmaxは、空
調フィルタ送風圧力変更手段137の入力信号として与
え、送風モータの回転数を変更する。
【0132】なお、空調フィルタ送風圧力変更手段13
7としては、送風モータの電源周波数を制御する手段を
用いることができる。また、送風モータの電源電圧を制
御する手段を用いても、同様の効果を奏することは言う
までもない。また、空調フィルタの送風圧力を変化させ
た際に、半導体洗浄装置本体101の圧力を装置外圧力
とバランスさせる、あるいは装置外圧力に対して負圧に
なるように排気流量を変化させると、薬液ミストが半導
体洗浄装置本体101の外部に拡散するのを防止するこ
とができる。
【0133】以上のように、この実施例では洗浄部10
5の洗浄液温度または乾燥部107の蒸気温度に応じて
空調フィルタ126a及び126bの送風圧力を変化さ
せるので、洗浄部105の洗浄液温度または乾燥部10
7の蒸気温度が高い場合には送風圧力を大きくし、洗浄
部105や乾燥部107上に生じる自然対流上昇力に応
じたダウンフローの抑え込み効果を得ることができ、洗
浄部105において発生する薬液ミストや乾燥部107
の蒸気が洗浄装置の構成機器に付着して腐食させたり、
ウエハに付着して欠陥を生じたり、外部へ拡散して同様
な腐食、欠陥が生じるのを防止することができる。な
お、この実施例は、洗浄用カセットを用いたカセット方
式の洗浄装置にも、また洗浄用カセットを用いずに直接
ウエハをハンドリングするカセットレス方式の洗浄装置
にも適用できる。
【0134】実施例26.図64は実施例26に係る半
導体洗浄装置における洗浄槽の周辺構造の詳細を示す正
面断面図である。図中、130a〜130dは洗浄槽1
14の周囲の空気を吸込んで排気するために設けられた
排気口、140は洗浄槽114の槽上のみ開口とし他の
領域を覆う部分に多数の小孔を設けた槽上パネル、14
1は槽上パネル140により受けとめられた後に多孔部
から滴下した洗浄液滴143を受けるドレン受け、14
2はドレン受け141に受けられたドレン144を排出
するためのドレン排出口、145はドレン排出口142
から排出される排出液流である。また、A2a〜A2d
は排気口130a〜130dに吸込まれる吸込み気流、
A3a及びA3bは排気ダクト131a及び130bか
ら排出される排気流、A5a及びA5bは洗浄槽114
上に到達した槽上ダウンフロー、A6は槽上パネル14
0上に到達した槽上パネル上ダウンフローである。
【0135】洗浄槽114内にセットされた洗浄用カセ
ット21内のウエハが所定の洗浄を終了すると、洗浄用
カセット21は製品搬送部110によって持ち上げられ
水洗槽120aに移動される。この際に、洗浄用カセッ
ト21に付着した洗浄液115が洗浄槽114以外の部
分に滴下して装置を腐食させるのを防止するため、洗浄
槽114、水洗槽120a及び120b、乾燥槽121
の槽上面のみを開口としたドレン受けのための槽上パネ
ル140で覆う。槽上パネル140で受けとめられた洗
浄液滴は槽上パネル140の多孔部を通り抜けて洗浄液
滴143となり、ドレン受け141で集積されてドレン
144となった後、ドレン排出口142から排出液流1
45となって装置外へ排出される。この際、槽上パネル
140の槽上開口部以外の部分を多孔板としているの
で、ダウンフローA1が半導体洗浄装置本体101の全
面において淀みなく均一に形成され、洗浄槽114の上
部では槽上ダウンフローA5a及びA5bが形成され、
槽上パネル上140では多孔部を通り抜ける槽上パネル
上ダウンフローA6が形成される。槽上ダウンフローA
5a、A5b、及び槽上パネル上ダウンフローA6は排
気口130a〜130dに吸込まれ、排気ダクト131
a及び131bから排出される。なお、槽上パネル14
0に設けられた小孔の穴径の大きさや開口率を変更する
ことにより、槽上ダウンフローA5a、A5bと槽上パ
ネル上ダウンフローA6の比率を変更することができ
る。
【0136】以上のように、この実施例では槽上のみ開
口とする一方、他の部分を覆う槽上パネル140を多孔
板とし、この孔を排気管に接続するようにしたので、ダ
ウンフローが槽上パネル140によって阻害されて気流
溜まりが生じることがなく、全面ダウンフローにするこ
とができ、さらに多孔板下部がドレン受けとなるように
したので、搬送中のウエハから滴下する薬液を受けとめ
ることができる。 なお、洗浄用カセットを用いたカセ
ット方式の洗浄装置について説明したが、洗浄用カセッ
トを用いずに直接ウエハをハンドリングするカセットレ
ス方式の洗浄装置にもこの実施例を適用できることは言
うまでもない。
【0137】実施例27.図65は実施例27に係る半
導体洗浄装置の洗浄槽周辺構造の詳細を示す正面断面
図、図66は湿り空気のエンタルピと乾き度の関係を表
す線図、図67は薬液ミストが水ミストに捕獲される様
子を説明するための模式図である。図65において、1
46a及び146bはそれぞれ空調フィルタ126a及
び126bの後段に設けられダウンフローA1を冷却す
るための冷却用熱交換器、147a及び147bは冷却
用熱交換器146a及び146bへ冷却媒体を送るため
の冷凍機、148a及び148bは冷却されたダウンフ
ローA1と温度の高いA4a及びA4bとが衝突した境
界で凝結した水ミストである。また、図66において、
Cは飽和蒸気線、P1は洗浄装置内の状態、P2はダウ
ンフローと自然対流上昇流との衝突位置の状態、Taは
状態P1における温度、T3は状態P2における温度を
示している。図67において、118は薬液ミスト、1
48は水ミスト、118aは水ミストに溶け込む薬液ミ
スト、118bは薬液蒸気、118cは水ミストに溶け
込む薬液蒸気である。
【0138】自然対流上昇流A4a及びA4bに乗って
移動する薬液ミスト118は慣性力を持った有限大の粒
子の挙動を示し、一方薬液蒸気118bはガスの拡散挙
動を示す。従って、薬液ミスト118や薬液蒸気118
bを槽上ダウンフローA5a〜A5dによって捕獲しよ
うとする際、薬液ミスト118の場合は慣性力を持って
いるため槽上ダウンフローA5a〜A5dの流線から逸
脱することがあり、一方薬液蒸気118bの場合は空気
の拡散係数より大きな化学種に対しては空気流の拡散よ
りも広範囲に拡散するため、いずれも空気流のダウンフ
ローのみで完全に遮断することは困難である。そこで、
ダウンフローA1の温度を冷却用熱交換器146a及び
146bにより低下させて低温の槽上ダウンフローA5
a〜A5dを形成し、洗浄槽114から発生した温度の
高い自然対流上昇流A4a及びA4bと衝突させる。
【0139】このときの気流中の湿度の変化を、図66
の湿り空気線図により説明する。周囲温度より高温のT
3における自然対流上昇流A4a及びA4bの状態をP
1とすると、自然対流上昇流A4a及びA4bと低温の
槽上ダウンフローA5a〜A5dとが衝突し、自然対流
上昇流A4a及びA4bの温度がT3から槽上ダウンフ
ローA5a〜A5dによって冷却されて低下していく
と、状態P2は図の横軸に平行に左へ移動して飽和蒸気
線C上に達したときに気流に含まれた水分の凝縮が開始
し、水ミスト148a及び148bが発生する。このと
きの温度をT4とすると、衝突後の自然対流上昇流A4
a及びA4bがT4よりも低温になるように槽上ダウン
フローA5a〜A5bの温度を決定すれば水ミスト14
8a及び148bを発生させることができる。薬液ミス
ト118や薬液蒸気118bは、発生した水ミスト14
8に溶け込んで、各々水ミストに溶け込む薬液ミスト1
18aや水ミストに溶け込む薬液蒸気118cのように
水ミストに捕獲される。水ミストは、吸込み気流と共に
排気口130a〜130d、排気ダクト131a〜13
1dを経て排気管132a及び132bから排出され
る。
【0140】以上のように、この実施例では洗浄部、水
洗部および乾燥部に清浄な空気を送るための第1の空調
フィルタ126a及び126bの前段または後段に、送
り出される空気を冷却するための熱交換器146a及び
146b、熱交換器146a及び146bへ冷却媒体を
送る冷凍機147a及び147bを設け、空調フィルタ
126a及び126bから送り出される冷却空気と、洗
浄部の洗浄槽から出る蒸気の自然対流上昇流、または乾
燥部の蒸気槽から出る蒸気の自然対流上昇流とを洗浄槽
または蒸気槽上端近傍で衝突させ、冷却空気中の水蒸気
を凝縮して水ミストを発生させるようにしたので、この
水ミストで薬液ミストあるいは乾燥用蒸気をトラップし
て、薬液ミストや蒸気が洗浄装置内部や外部に拡散して
装置の腐食やウエハの欠陥が発生するのを防止すること
ができる。なお、洗浄用カセットを用いたカセット方式
の洗浄装置について説明したが、洗浄用カセットを用い
ずに直接ウエハをハンドリングするカセットレス方式の
洗浄装置にもこの実施例を適用できることは言うまでも
ない。
【0141】実施例28.図68は実施例28に係る半
導体洗浄装置の洗浄槽周辺構造の詳細を示す正面断面図
である。図中、149は二流体ノズル、150は純水タ
ンク、151はガス配管、152は液配管、153は液
圧送用ガス配管、154は不活性ガスまたは清浄空気、
155は微粒化された純水ミストである。不活性ガスま
たは清浄空気154は、二流体ノズル149のためのガ
ス配管151と液圧送用ガス配管153の二系統に分配
される。純水タンク150に蓄えられた純水は、液圧送
用ガス配管153から供給された不活性ガスまたは清浄
空気154による圧力のために圧送されて液配管152
に送り出される。二流体ノズル149にはガス配管15
1により不活性ガスまたは清浄空気154が、液配管1
52により純水がそれぞれ供給され、その結果として微
粒化された純水ミスト155を生成する。微粒化された
純水ミスト155は、ダウンフローA1及び槽上ダウン
フローA5a及びA5bと共に洗浄槽114上方に達
し、図67のように薬液ミスト118や薬液蒸気118
bを溶け込ませて捕獲する。純水ミスト155は、吸込
み気流と共に排気口130a及び130b、排気ダクト
131a及び131bを経て排気管132から排出され
る。なお、この実施例においては、二流体ノズル149
を用いた純水の微粒化について述べたが、超音波式、回
転円盤式、透湿膜式及び加熱式等の方式を用いて純水を
微粒化しても同様の効果を奏することは言うまでもな
い。
【0142】以上のように、この実施例では、洗浄部、
水洗部および乾燥部に清浄な空気を送るための第1の空
調フィルタ126の後流に、清浄な空気あるいは不活性
ガス154を二次流体として純水を噴霧する二流体ノズ
ル149の吹出し口を設け、純水ミスト155をダウン
フロー中に混入させるようにしたので、洗浄部の洗浄槽
114から出る薬液ミストや、乾燥部の蒸気槽から出る
蒸気を純水ミスト155でトラップして、薬液ミストや
蒸気が洗浄装置内部や外部に拡散して装置の腐食やウエ
ハの欠陥が発生するのを防止することができる。なお、
この実施例は、洗浄用カセットを用いたカセット方式の
洗浄装置にも、また洗浄用カセットを用いずに直接ウエ
ハをハンドリングするカセットレス方式の洗浄装置にも
適用できる。
【0143】実施例29.図69は実施例29に係る半
導体洗浄装置の洗浄槽周辺構造の詳細を示す正面断面図
である。図中、156はエアカーテン送風機、158は
洗浄槽114の一辺に沿って設けられ一様な幅を持つエ
アカーテン吹出口、157はエアカーテン送風機156
とエアカーテン吹出口158を連結するエアカーテン送
風ダクト、159はエアカーテン吹出し速度分布、16
0は洗浄槽114の上部に形成されたエアカーテン、1
61は洗浄槽114の一辺に沿ってエアカーテン吹出口
158と対向して設けられたエアカーテン吸込口、16
2はエアカーテン吸込口161と排気管を連結するエア
カーテン排気ダクトである。
【0144】エアカーテン送風機156から送出され且
つエアカーテン送風ダクト157を経てエアカーテン吹
出し口158から吹出されたエアカーテン160は、洗
浄槽114の上部を覆うように形成された後、エアカー
テン吸込み口161から吸込まれ、エアカーテン排気ダ
クト162を経て排気管へ排出される。このようにすれ
ば、洗浄槽114の上部がエアカーテン160によって
遮断され、洗浄槽114から発生する薬液ミストがエア
カーテン160によって捉えられた後にエアカーテン排
気口161に吸込まれるので、薬液ミストが洗浄槽11
4の上部に拡散することを防止することができる。
【0145】以上のように、この実施例では、洗浄部の
洗浄槽および乾燥部の蒸気槽の上面開口部に、槽の一辺
から幅方向に一様で厚みのあるエアカーテン160を水
平方向に吹出し、対向する他辺に幅方向に一様なエアカ
ーテン吸込み口161を形成するようにしたので、洗浄
部の洗浄槽114から出る薬液ミストや、乾燥部の蒸気
槽から出る蒸気の自然対流による上昇がエアカーテン1
60によって遮られ、排気ダクト162へ回収されるの
で、薬液ミストや蒸気ミストが洗浄槽内部あるいは外部
へ拡散することを防止することができる。なお、この実
施例は、洗浄用カセットを用いたカセット方式の洗浄装
置にも、また洗浄用カセットを用いずに直接ウエハをハ
ンドリングするカセットレス方式の洗浄装置にも適用で
きる。
【0146】実施例30.図70は実施例30に係る半
導体洗浄装置の洗浄槽周辺構造の詳細を示す正面断面図
である。図中、156はエアカーテン送風機、158は
洗浄槽114の一辺に沿って設けられ一様な幅を持つエ
アカーテン吹出口、157はエアカーテン送風機156
とエアカーテン吹出口158を連結するエアカーテン送
風ダクト、160は洗浄槽114の上部に形成されたエ
アカーテン、161は洗浄槽114の一辺に沿ってエア
カーテン吹出口158と対向して設けられたエアカーテ
ン吸込口、162はエアカーテン吸込口161と排気管
を連結するエアカーテン排気ダクト、163はエアカー
テン吹出口158直前で且つエアカーテン送風ダクト1
57の流路方向に沿って設けられ洗浄槽114に近づく
に従ってその流路方向長さが短くなる整流板、164は
エアカーテン吹出し速度分布である。
【0147】エアカーテン送風機156から送出されエ
アカーテン送風ダクト157を経てエアカーテン吹出し
口158から吹出されたエアカーテン160は、洗浄槽
114の上部を覆うように形成された後、エアカーテン
吸込み口161から吸込まれ、エアカーテン排気ダクト
162を経て排気管へ排出される。その際、エアカーテ
ン160の上端においては、エアカーテンせん断層内の
速度勾配が小さくなり、洗浄槽114の上部空間からは
空気の誘引が少ない。一方、エアカーテン160の下端
においては、エアカーテンせん断層内の速度勾配が大き
くなり、洗浄槽114かた発生する薬液ミストがエアカ
ーテン160によって効率よく誘引され、捉えられる。
このようにすれば、洗浄槽114の上部は、エアカーテ
ン160によって効果的に遮断され、洗浄槽114から
発生する薬液ミストがエアカーテン160によって捉え
られた後にエアカーテン排気口161に吸込まれる。従
って、薬液ミストが洗浄槽114の上部に拡散すること
を防止することができる。
【0148】以上のように、この実施例では、エアカー
テン吹出し口158に洗浄槽114あるいは蒸気槽に近
づくに従って流路方向長さが短くなるように整流格子あ
るいは整流板163を設け、エアカーテン160を層流
状に吹出すと共に槽に近づくに従って速度が徐々に大き
くなるような速度分布を形成するようにしたので、薬液
ミストや蒸気の発生源に近い側のエアカーテンせん断層
内の速度勾配が大きくなり、薬液ミストや蒸気が誘引さ
れて遮断効果を向上でき、薬液ミストや蒸気ミストが洗
浄槽114内部あるいは外部へ拡散することを防止する
ことができる。なお、この実施例は、洗浄用カセットを
用いたカセット方式の洗浄装置にも、また洗浄用カセッ
トを用いずに直接ウエハをハンドリングするカセットレ
ス方式の洗浄装置にも適用できる。
【0149】実施例31.図71は実施例31に係る半
導体洗浄装置の洗浄槽周辺構造の詳細を示す正面断面図
である。図中、134は洗浄槽114内に満された洗浄
液の温度T1を検出する洗浄液温度検出手段、156は
エアカーテン送風機、158は洗浄槽114の一辺に沿
って設けられ一様な幅を持つエアカーテン吹出口、15
7はエアカーテン送風機156とエアカーテン吹出口1
58を連結するエアカーテン送風ダクト、159はエア
カーテン吹出し速度分布、160は洗浄槽114の上部
に形成されたエアカーテン、161は洗浄槽114の一
辺に沿ってエアカーテン吹出口158と対向して設けら
れたエアカーテン吸込口、162はエアカーテン吸込口
161と排気管を連結するエアカーテン排気ダクト、1
65はエアカーテンの気流温度Taを検出するエアカー
テン気流温度検出手段、136は洗浄液温度検出手段1
34の出力T1とエアカーテン気流温度検出手段165
の出力Taを入力としエアカーテン送風圧力変更手段1
66の制御出力N1を演算する演算部である。
【0150】薬液ミスト118や乾燥蒸気が自然対流A
4に乗って上昇する速度V1は、洗浄液温度T1や乾燥
蒸気温度の上昇に伴って大きくなるので、これを抑制す
るためのエアカーテン160の送風圧力は洗浄液温度T
1や乾燥蒸気温度T2に応じて変更する必要がある。洗
浄液温度検出手段134及びエアカーテン気流温度検出
手段165によって洗浄液温度T1及びエアカーテン気
流温度Taを検出し、これらの信号を演算部136に入
力信号として与え、上記実施例25で述べた式2の演算
を実施した後、エアカーテン送風機の回転数N1を出力
する。エアカーテン送風圧力変更手段166は、演算部
136で演算された回転数N1に基づいてエアカーテン
送風機156の回転数を変更する。なお、エアカーテン
送風圧力変更手段166としては、エアカーテン送風機
156の電源周波数を制御する手段でもよく、またエア
カーテン送風機156の電源電圧を制御する手段であっ
てもよい。
【0151】以上のように、この実施例では、エアカー
テンの送風圧力を、洗浄部の洗浄液温度または乾燥部の
蒸気温度に応じて変化させるので、洗浄部の洗浄液温度
または乾燥部の蒸気温度が高い場合には送風圧力を大き
くし、洗浄部や乾燥部上に生じる自然対流上昇力に応じ
たエアカーテンの遮断効果を得ることができ、洗浄部に
おいて発生する薬液ミストや乾燥部の蒸気が洗浄装置の
構成機器に付着して腐食させたり、ウエハに付着して欠
陥を生じたり、外部へ拡散して同様な腐食、欠陥が生じ
るのを防止することができる。なお、この実施例は、洗
浄用カセットを用いたカセット方式の洗浄装置にも、ま
た洗浄用カセットを用いずに直接ウエハをハンドリング
するカセットレス方式の洗浄装置にも適用できる。
【0152】実施例32.図72は実施例32に係る半
導体洗浄装置の洗浄槽周辺構造の詳細を示す正面断面図
である。図中、118は薬液ミスト、156はエアカー
テン送風機、158は洗浄槽114の一辺に沿って設け
られ一様な幅を持つエアカーテン吹出口、157はエア
カーテン送風機156とエアカーテン吹出口158を連
結するエアカーテン送風ダクト、159はエアカーテン
吹出し速度分布、160は洗浄槽114の上部に形成さ
れたエアカーテン、161は洗浄槽114の一辺に沿っ
てエアカーテン吹出口158と対向して設けられたエア
カーテン吸込口、162はエアカーテン吸込口161と
排気管を連結するエアカーテン排気ダクト、167はエ
アカーテン送風ダクト157内に設けられエアカーテン
気流を冷却するための冷却用熱交換器、168は冷却用
熱交換器167へ冷却媒体を送るための冷凍機、148
は冷却されたエアカーテン気流と温度の高い自然対流上
昇流A4とが衝突した境界で凝結した水ミストである。
【0153】エアカーテンの吹出し温度を冷却用熱交換
器167により低下させて低温のエアカーテン160を
形成し、洗浄槽114から発生した温度の高い自然対流
上昇流A4と交差させる。このときの気流中の湿度の変
化を、図66の湿り空気線図により説明する。周囲温度
より高温のT3における自然対流上昇流A4の状態をP
1とすると、自然対流上昇流A4と低温のエアカーテン
160とが洗浄槽114上で交差し、自然対流上昇流A
4の温度がT3からエアカーテン160によって冷却さ
れて低下していくと、状態P2は図66の横軸に平行に
左へ移動して飽和蒸気線C上に達したときに気流に含ま
れた水分の凝縮が開始し、水ミスト148が発生する。
このときの温度をT4とすると、衝突後の自然対流上昇
流A4がT4よりも低温になるようにエアカーテン吹出
し温度を決定すれば水ミスト148を発生させることが
できる。薬液ミスト118や薬液蒸気118bは、発生
した水ミスト148に溶け込んで、各々水ミストに溶け
込む薬液ミスト118aや水ミストに溶け込む薬液蒸気
118cのように水ミストに捕獲される。水ミストは、
吸込み気流と共にエアカーテン排気口161、エアカー
テン排気ダクト162を経て排気管から排出される。
【0154】以上のように、この実施例ではエアカーテ
ン送風機156の前段または後段に、送り出される空気
を冷却するための熱交換器167、熱交換器167へ冷
却媒体を送る冷凍機168を設け、エアカーテン送風機
156から送り出される冷却空気と、洗浄部の洗浄槽1
14から出る蒸気の自然対流上昇流、または乾燥部の蒸
気槽から出る蒸気の自然対流上昇流とを洗浄槽または蒸
気槽上端近傍で衝突させ、冷却空気中の水蒸気を凝縮し
て水ミストを発生させることができる。従って、この水
ミストで薬液ミストあるいは乾燥用蒸気をトラップし
て、薬液ミストや蒸気が洗浄装置内部や外部に拡散して
装置の腐食やウエハの欠陥が発生するのを防止すること
ができる。なお、この実施例は、洗浄用カセットを用い
たカセット方式の洗浄装置にも、また洗浄用カセットを
用いずに直接ウエハをハンドリングするカセットレス方
式の洗浄装置にも適用できる。
【0155】実施例33.図73は実施例33に係る半
導体洗浄装置の洗浄槽周辺構造の詳細を示す正面断面図
である。図中、149は二流体ノズル、150は純水タ
ンク、151はガス配管、152は液配管、153は液
圧送用ガス配管、154は不活性ガスまたは清浄空気、
155は微粒化された純水ミスト、156はエアカーテ
ン送風機、158は洗浄槽114の一辺に沿って設けら
れ一様な幅を持つエアカーテン吹出口、157はエアカ
ーテン送風機156とエアカーテン吹出口158を連結
するエアカーテン送風ダクト、159はエアカーテン吹
出し速度分布、160は洗浄槽114の上部に形成され
たエアカーテン、161は洗浄槽114の一辺に沿って
エアカーテン吹出口158と対向して設けられたエアカ
ーテン吸込口、162はエアカーテン吸込口161と排
気管を連結するエアカーテン排気ダクトである。
【0156】不活性ガスまたは清浄空気154は、二流
体ノズル149のためのガス配管151と液圧送用ガス
配管153の二系統に分配される。純水タンク150に
蓄えられた純水は、液圧送用ガス配管153から供給さ
れた不活性ガスまたは清浄空気154による圧力のため
に圧送されて液配管152に送り出される。二流体ノズ
ル149にはガス配管151により不活性ガスまたは清
浄空気154が、液配管152により純水がそれぞれ供
給され、その結果として微粒化された純水ミスト155
を生成する。微粒化された純水ミスト155は、エアカ
ーテン送風ダクト157内で気流に混入され、エアカー
テン吹出口158からエアカーテン160と共に吹き出
されて、洗浄槽114上方に達し、図67のように薬液
ミスト118や薬液蒸気118bを溶け込ませて捕獲す
る。純水ミスト155はエアカーテン吸込み気流と共に
エアカーテン排気口161、エアカーテン排気ダクト1
62を経て排気管から排出される。なお、この実施例に
おいては、二流体ノズル149を用いた純水の微粒化に
ついて述べたが、超音波式、回転円盤式、透湿膜式及び
加熱式等の方式を用いても同様の効果を奏することは言
うまでもない。
【0157】以上のように、この実施例では、エアカー
テン吹出し口158付近に、清浄な空気あるいは不活性
ガス154を二次流体として純水を噴霧する二流体ノズ
ル149の吹出し口を設け、純水ミスト155をエアカ
ーテン160中に混入するようにしたので、洗浄部の洗
浄槽114から出る薬液ミストや、乾燥部の蒸気槽から
出る蒸気を純水ミスト155でトラップしてエアカーテ
ン160の遮断効果を増大させて、薬液ミストや蒸気が
洗浄装置内部や外部に拡散して装置の腐食やウエハの欠
陥が発生するのを防止することができる。なお、この実
施例は、洗浄用カセットを用いたカセット方式の洗浄装
置にも、また洗浄用カセットを用いずに直接ウエハをハ
ンドリングするカセットレス方式の洗浄装置にも適用で
きる。
【0158】実施例34.図74は実施例34に係る半
導体洗浄装置内部の詳細を示す正面断面図である。図
中、126a及び126bは各々洗浄部105の洗浄槽
114及び水洗部106a、106bの水洗槽120
a、120bの上部に設けられ清浄空気を送るための第
1の空調フィルタ、130a及び130bは洗浄槽11
4及び水洗槽120a、120bの周囲の空気を吸い込
んで排気するために設けられた第1の排気口、131a
〜131gは第1の排気口130a及び130bに接続
された第1の排気ダクト、132a及び132bは第1
の排気ダクト131a〜131gに接続され最終的に半
導体洗浄装置101の外部へ排気を排出する第1の排気
管、169は搬送部110の上部に設けられ清浄空気を
送るための第2の空調フィルタ、170は搬送部110
bの周囲の空気を吸い込んで排気するために設けられた
第2の排気口、171a及び171bは第2の排気口1
70に接続された第2の排気ダクト、172は第2の排
気ダクト171a〜171bに接続され最終的に半導体
洗浄装置101の外部へ排気を排出する第2の排気管で
ある。
【0159】また、A1は第1の空調フィルタ126a
及び126bから送出される第1のダウンフロー、A2
a〜A2dは第1の排気口127a及び127bへ吸込
まれる第1の吸込み気流、A3a〜A3dは第1の排気
ダクト128a〜128gを経由して第1の排気管13
2a〜132bへ排出される第1の排気流、A7は第2
の空調フィルタ169から送出される第2のダウンフロ
ー、A8は第2の排気口170へ吸込まれる第2の吸込
み気流、A9は第2の排気ダクト171a及び171b
を経由して第2の排気管172へ排出される第2の排気
流である。
【0160】第1の空調フィルタ126a及び126b
から吹出されたダウンフローA1は製品搬送部110
a、カセットハンド110h、洗浄用カセット21を通
り抜け、洗浄部105の洗浄槽114の周囲に設けられ
た第1の排気口130a、及び水洗部106bの水洗槽
120bの周囲に設けられた第1の排気口130bから
A2aないしA2dのように吸込まれた後、第1の排気
ダクト131aないし131fから第1の排気管132
a及び132bへ第1の排気流A3aないしA3dのよ
うに排出される。また、空調フィルタ169から吹出さ
れた第2のダウンフローA7は製品搬送部110を通り
抜け、製品搬送部110bの周囲に設けられた第2の排
気口170からA8のように吸込まれた後、第2の排気
ダクト171aないし171bから第2の排気管172
へ第2の排気流A9のように排出される。
【0161】このようにすれば、洗浄槽114や水洗槽
120の上部に一様に第1のダウンフローA1が衝突
し、洗浄槽114から発生する薬液ミストを捉えた後に
一様に第1の吸込み気流A2aないしA2dとなって第
1の排気口130a及び130bに吸込まれ、また搬送
部110の周辺に一様に第2のダウンフローA7が形成
されるので、第1のダウンフローA1と第2のダウンフ
ローA8を分離することができ、洗浄部において発生す
る薬液ミストや乾燥部の蒸気が自然対流にのって上昇・
拡散するのを第1のダウンフローA1によって抑え込ん
で遮断してウエハに欠陥が生じるのを防止すると共に、
第2のダウンフローA2により遮断して洗浄槽から出る
薬液ミストや乾燥部の蒸気が搬送装置に付着して腐食さ
せたり搬送部で生じたメカ発塵による異物が洗浄中のウ
エハに付着するのを防止することができる。更に、洗浄
槽114内の洗浄液に浸されたカセットハンド110h
や洗浄用カセット21が製品搬送部110aによって引
き上げられた際に、カセットハンド110hや洗浄用カ
セット21から発生する薬液ミストも第1のダウンフロ
ーA1によって捉えられ、第1の吸込み気流A2aない
しA2dと共に第1の排気管132a及び132bへ排
出されるので、搬送中に発生する薬液ミストの拡散も防
止することができる。
【0162】以上のように、この実施例では、洗浄部、
水洗部および乾燥部に清浄な空気を送るための第1の空
調フィルタ126a及び126bと、洗浄部、水洗部お
よび乾燥部の槽の周辺近傍に配設された第1の排気管1
32a及び132bを持ち、洗浄部、水洗部および乾燥
部上部にダウンフローを形成すると共に、搬送部に清浄
な空気を送る第2の空調フィルタ169と搬送部から排
気する第2の排気管172を設けるようにしたので、洗
浄部において発生する薬液ミストや乾燥部の蒸気が自然
対流にのって上昇・拡散するのをダウンフローによって
抑え込んで遮断してウエハに欠陥が生じるのを防止する
と共に、洗浄槽から出る薬液ミストや乾燥部の蒸気が搬
送装置に付着して腐食させたり搬送部で生じたメカ発塵
による異物が洗浄中のウエハに付着するのを防止するこ
とができる。なお、洗浄用カセットを用いたカセット方
式の洗浄装置について説明したが、洗浄用カセットを用
いずに直接ウエハをハンドリングするカセットレス方式
の洗浄装置にもこの実施例を適用できることは言うまで
もない。
【0163】実施例35.図75は実施例35に係る半
導体洗浄装置内部の詳細を示す正面断面図である。図
中、A1は第1の空調フィルタ126a及び126bか
ら吹出される第1のダウンフロー、A7は第2の空調フ
ィルタ169から吹出される第2のダウンフロー、A1
0は第2のダウンフローA7が搬送部110から洗浄部
105、水洗部106及び乾燥部107へ向かうダウン
フローである。
【0164】第1の空調フィルタ126a及び126b
から吹出される第1のダウンフローA1の送風流速(送
風圧力)をV2、第2の空調フィルタ169から吹出さ
れる第2のダウンフローA7の送風流速(送風圧力)を
V3とし、V2よりもV3が常に大きいように制御する
と、第2のダウンフローA7の送風圧力が第1のダウン
フローA1の送風圧力よりも大きいので、第2のダウン
フローA7は搬送部110から洗浄部105、水洗部1
06及び乾燥部107へ向かう気流A10と第2の排気
口170へ吸込まれる第2の吸込み気流A8に分かれ
る。したがって、洗浄槽114から出る薬液ミストや乾
燥部の蒸気が搬送部に侵入するのをより完全に防止する
ことができる。
【0165】以上のように、この実施例では、第2の空
調フィルタ169の送風圧力は、洗浄部、水洗部および
乾燥部に清浄な空気を送る第1の空調フィルタ126a
及び126bの送風圧力よりも大きくするようにしたの
で、洗浄槽114から出る薬液ミストや乾燥部の蒸気が
搬送部に侵入するのをより完全に防止することができ
る。なお、洗浄用カセットを用いたカセット方式の洗浄
装置について説明したが、洗浄用カセットを用いずに直
接ウエハをハンドリングするカセットレス方式の洗浄装
置にもこの実施例を適用できることは言うまでもない。
【0166】実施例36.図76は実施例36に係る半
導体洗浄装置内部の詳細を示す正面断面図、第77図は
この実施例の半導体洗浄装置の隔壁周辺を示す斜視図で
ある。図中、110cは搬送部アーム、173a及び1
73bは搬送部と洗浄部、水洗部、乾燥部とを隔絶する
隔壁、174は搬送部アーム110cが上下動する際に
これを通すための切り込み、A2b及びA2cは各々第
1の空調フィルタ126a及び126bから吹き出され
た第1のダウンフローA1が隔壁173a及び173b
により分離されて第1の排気口130a及び130bに
吸込まれる第1の吸い込み気流、A8は第2の空調フィ
ルタ169から吹き出された第2のダウンフローA7が
隔壁173a及び173bにより分離されて第2の排気
口170に吸込まれる第2の吸い込み気流である。ま
た、M1は搬送部110の上下動、M2は搬送部アーム
110cの上下動、M3は搬送部アーム110cの水平
動を示している。
【0167】第1のダウンフローA1と第2のダウンフ
ローA2を完全に分離するには物理的手段によるのが最
も完全である。この実施例では、搬送部110の占める
空間と洗浄槽114及び乾燥槽121の上部空間を隔壁
173a及び173bによって隔離する。その際、洗浄
カセット21を搬送部110のカセットハンド110h
により把持して洗浄槽114、水洗槽120及び乾燥槽
121へと移送して処理するため、搬送部110の上下
動M1に伴って搬送部アーム110cは隔壁173a及
び173bの切り込み174を介して上下動M2を行う
ことができる。また、搬送部アーム110cの水平動M
3は隔壁173の上端より上の空間において行われる。
【0168】以上のように、この実施例では、搬送部と
洗浄部、水洗部、乾燥部とを隔絶する隔壁173を設
け、搬送部に清浄な空気を送る第2の空調フィルタ16
9から出たダウンフローは搬送部下部の第2の排気管1
72へ、洗浄部、水洗部、乾燥部へ清浄な空気を送る第
1の空調フィルタ126a及び126bから出たダウン
フローは洗浄部、水洗部及び乾燥部の槽の周辺に配置さ
れた第1の排気口130a及び130bへ、全く別のダ
ウンフローに分離させるようにするようにしたので、搬
送部の薬液ミスト付着による腐食と、ウエハへの搬送部
メカ発塵による汚染をより完全に防止することができ
る。なお、洗浄用カセットを用いたカセット方式の洗浄
装置について説明したが、洗浄用カセットを用いずに直
接ウエハをハンドリングするカセットレス方式の洗浄装
置にもこの実施例を適用できることは言うまでもない。
【0169】実施例37.図78は実施例37に係る半
導体洗浄装置内部の詳細を示す正面断面図である。図
中、189は洗浄部105a及び105b、水洗部10
6a〜106c、乾燥部107のうち少なくともいずれ
かと搬送部110との隙間にガス状流体を供給するガス
供給部、189aはガス、172は搬送部110の下部
から排気を行うための第4の排気部である。
【0170】予めガス供給部189からのガス供給量を
第4の排気部172の排気量より多くなるように設定し
ておく。ガス供給部189からガス189aが洗浄部1
05a及び105b、水洗部106a〜106c、乾燥
部107と搬送部110との間の隙間に供給されること
により、洗浄部105a及び105b、水洗部106a
〜106c、乾燥部107からのミストは搬送部110
に回り込むことがなくなり、搬送部110の機構部分が
ミストで腐食されることが防止される。また、搬送部1
10の機構部分からの発塵はガス189aの一部と共に
第4の排気部172に流れ込み、発塵が洗浄中のウエハ
に付着することも防止される。なお、この実施例は、洗
浄用カセットを用いたカセット方式の洗浄装置にも、ま
た洗浄用カセットを用いずに直接ウエハをハンドリング
するカセットレス方式の洗浄装置にも適用できる。
【0171】実施例38.図79は実施例38に係る半
導体洗浄装置内部の詳細を示す正面断面図、図80はこ
の実施例の洗浄装置の平面図である。図中、126は清
浄空気を洗浄装置内に供給するための空調フィルタ、1
31aは排気管132に連通する排気ダクト、130a
は排気ダクト131aに連通する開口部、190は搬送
部110の軌道端部から排気を行う第5の排気部、30
0bは淀んだ空気を示している。
【0172】予め空調フィルタ126からの空気の供給
量と排気管132からの排気量とのバランスをとってお
く。空調フィルタ126からの空気は、洗浄部105a
及び105b、水洗部106a〜106c、乾燥部10
7に設けられた開口部130aを通って排気ダクト13
1aから排気管132へと排気されるが、一部の空気は
搬送部110の軌道端部で淀んでしまう。この淀んだ空
気300bには、各部からウエハを引き上げたときにミ
ストが取り込まれている。搬送部110の搬送ロボット
110aが駆動する毎に水洗部106a及び106bに
淀んだ空気300bが流れ込んで、水洗中のウエハや水
洗後に引き上げたウエハにミストが付着するのを防ぐた
めに、第5の排気部190で搬送部110の軌道端部か
らこの淀んだ空気300bを排気する。このようにする
ことにより、洗浄装置内でのミストトラブルを防止する
ことができる。なお、この実施例は、洗浄用カセットを
用いたカセット方式の洗浄装置にも、また洗浄用カセッ
トを用いずに直接ウエハをハンドリングするカセットレ
ス方式の洗浄装置にも適用できる。
【0173】実施例39.図81は実施例39に係る半
導体洗浄装置内部の詳細を示す正面断面図である。図
中、191は洗浄部105a及び105b、水洗部10
6a〜106c、乾燥部107のうち少なくともいずれ
かと洗浄装置本体101の外壁101aとの間から排気
を行う第6の排気部、300cは淀んだ空気を示してい
る。
【0174】予め空調フィルタ126からの空気の供給
量と排気管132からの排気量とのバランスをとってお
く。空調フィルタ126からの空気は、洗浄部105a
及び105b、水洗部106a〜106c、乾燥部10
7に設けられた開口部130aを通って排気ダクト13
1aから排気管132へと排気されるが、洗浄装置本体
101の外壁101aがあるために、一部の空気は洗浄
部105a及び105b、水洗部106a〜106c、
乾燥部107と外壁101aとの間で淀んでしまう。こ
の淀んだ空気300cには、各部からウエハを引き上げ
たときにミストが取り込まれている。この淀んだ空気3
00cが各部に流れ込んで、水洗中のウエハや水洗後に
引き上げたウエハにミストが付着するのを防ぐために、
第6の排気部191で淀んだ空気300cを排気する。
このようにすることにより、洗浄装置内でのミストトラ
ブルを防止することができる。なお、この実施例は、洗
浄用カセットを用いたカセット方式の洗浄装置にも、ま
た洗浄用カセットを用いずに直接ウエハをハンドリング
するカセットレス方式の洗浄装置にも適用できる。
【0175】実施例40.図82は実施例40に係る半
導体洗浄装置の窓構造を示す斜視図である。図中、18
0は洗浄部、水洗部及び乾燥部を密閉室内に密閉するた
めの仕切り板に設けられた開口部、181は開口部18
0の外周部に形成された外枠、182は外枠181に沿
って開閉自在に設けられた扉、183は扉182の開閉
動作を案内するためのガイド部材である。
【0176】洗浄部、水洗部及び乾燥部を密閉室内に密
閉すると共に製品カセット22あるいは洗浄用ウエハカ
セット21の出し入れを自在に行うために図82に示さ
れるような窓構造177が設けられている。扉182
は、ガイド部材183に沿ってスライドすることによ
り、外枠181に接触しないように開口部180を開閉
する。また、外枠181には複数の排気口184が形成
されており、少なくとも扉182が開閉動作をしている
間は排気口184から排気が行われる。これにより、扉
182の開閉に起因して発生するダストと洗浄装置内か
らのミストの舞い込みを防止することができる。なお、
この実施例は、洗浄用カセットを用いたカセット方式の
洗浄装置にも、また洗浄用カセットを用いずに直接ウエ
ハをハンドリングするカセットレス方式の洗浄装置にも
適用できる。
【0177】実施例41.図83は実施例41に係る半
導体洗浄装置を示す平面図、図84はこの実施例を示す
正面図である。図中、175は洗浄装置本体101とロ
ーダ/アンローダ部102との間に形成された窓構造1
77に隣接して設けられたロードロック室、176a及
び176bはそれぞれロードロック室175から製品カ
セット22を出し入れするための開閉自在のロードロッ
ク室扉である。
【0178】ロードロック室175の初期状態として、
ロードロック室扉176a及び176bと窓構造177
とが閉じられている。ローダ/アンローダ部102の製
品カセット置き台にウエハの収納された製品カセット2
2が載置される。移載ロボット125は、製品カセット
22からウエハを取り出し、ロードロック室175の扉
176a及び176bを開いてロードロック室175の
内部に導き入れ、洗浄用ウエハカセット置き台124に
載置されている洗浄用カセット21に移し替える。この
後、ロードロック室175の扉176a及び176bは
閉じられる。このようにしてウエハが収納された洗浄用
カセット21は、ロードロック室175の窓構造177
を開いた後、製品搬送部110のカセットハンド110
hで把持されて洗浄用ウエハカセット置き台123に移
動され、ここで待機する。この後、ロードロック室17
5の窓構造177は閉じられる。
【0179】また、洗浄処理が行われた後においては、
製品搬送部110は乾燥槽121から洗浄用カセット2
1を取り出し、ロードロック室175の窓構造177を
開いてロードロック室175内へ導き入れ、ローダ/ア
ンローダ部102の洗浄用ウエハカセット置き台124
の上に移動させる。その後、ロードロック室175の窓
構造177は閉じられる。その後、移載ロボット125
は、ロードロック室175の扉176a及び176bを
開いた後、洗浄用ウエハカセット置き台124の上に載
置された洗浄用カセット21からウエハを取り出して製
品カセット置き台の上に載置されている空の製品カセッ
ト22に移し替える。そして、ロードロック室175の
扉176a及び176bは閉じられる。従って、洗浄装
置本体101内部の静圧と外部の静圧との間に圧力差が
あっても、圧力差に起因した気流により洗浄部の薬液ミ
ストや乾燥部の蒸気が密閉室内の構成機器に付着して腐
食させたり、ウエハに付着して欠陥を生じたり、外部へ
拡散して同様な腐食・欠陥が生じるのを防止することが
できる。
【0180】以上のように、この実施例では、洗浄部、
水洗部、乾燥部及び搬送部を密閉した密閉室構造とし、
ローダ/アンローダ部102で製品カセット22から移
し替えられたウエハを収納した洗浄用カセット21、あ
るいは製品カセット22から出されたウエハを直接把持
したウエハハンドを出し入れするための開閉自在の窓構
造177の手前にロードロック室175を設けるように
したので、窓開時に密閉室内静圧と窓構造で隔てられた
外部の静圧との圧力差によって生じた気流により洗浄部
の薬液ミストや乾燥部の蒸気が密閉室内の構成機器に付
着して腐食させたり、ウエハに付着して欠陥を生じた
り、外部へ拡散して同様な腐食・欠陥が生じるのを防止
することができる。なお、洗浄用カセットを用いたカセ
ット方式の洗浄装置について説明したが、洗浄用カセッ
トを用いずに直接ウエハをハンドリングするカセットレ
ス方式の洗浄装置にもこの実施例を適用できることは言
うまでもない。
【0181】実施例42.図85及び86はそれぞれ実
施例42に係る半導体洗浄装置を示す平面図及び側面図
である。ローダ/アンローダ部102に洗浄前のウエハ
を収納した製品カセットが投入される。製品カセット内
のウエハは移載ロボット125により製品カセットから
取り出されて移し替え部に移動し、この移し替え部で洗
浄用カセット21に移し替えられる。移載ロボット12
5が移し替え部から待避した後に、遮閉板187bが閉
じて窓177が開き、ウエハが収納された洗浄用カセッ
ト21は、搬送部110の搬送ロボット110aのカセ
ットハンドで保持されて洗浄部105aに投入され、窓
177が閉じて遮閉板187bが開く。洗浄部105a
に投入された洗浄用カセット21は洗浄部105b、水
洗部106a〜106c及び乾燥部107に順次移動さ
れ、これによりウエハの洗浄工程が行われる。
【0182】遮閉板187bが閉じて窓177が開き、
洗浄工程の終了したウエハが収納されている洗浄用カセ
ット21が搬送ロボット110aにより移し替え部に移
動し、窓177が閉じて遮閉板187bが開く。移載ロ
ボット125によりウエハが洗浄用カセット21から取
り出されてローダ/アンローダ部102に移動し、この
ローダ/アンローダ部102で製品カセットに移し替え
られ、払い出される。
【0183】次に、半導体製造工場におけるこの実施例
の洗浄装置の使用状況を図87に示す。図中、132は
工場排気への排気ダクト、301は他の製造装置、20
1は他の製造装置用でクリーン度の高いドライゾーン、
118は洗浄装置から飛散するミストである。この実施
例の洗浄装置101は、密閉室により洗浄部、水洗部、
乾燥部とドライゾーン201とが遮閉されており、しか
も製品カセット中のウエハを洗浄する過程においても窓
177と遮閉板187bが同時に開くことがないため、
洗浄装置101からドライゾーン201へミスト118
が飛散する恐れは全くない。すなわち、他の製造装置と
空調設備を分割する必要もなくなるばかりか、装置や物
の移動、人通りの増加等によってドライゾーン201の
気流が乱れても、ミスト118がドライゾーン201に
まで飛散することはなく、ミストにより製品が不良にな
ったり、特性が劣化することが防止される。なお、洗浄
用カセットを用いたカセット方式の洗浄装置について説
明したが、洗浄用カセットを用いずに直接ウエハをハン
ドリングするカセットレス方式の洗浄装置にもこの実施
例を適用できることは言うまでもない。
【0184】実施例43.図88は実施例43に係る半
導体洗浄装置のロードロック室を示す斜視図である。図
中、175は洗浄装置本体101とローダ/アンローダ
部102との間に形成された窓構造177に隣接して設
けられたロードロック室、176a及び176bはロー
ドロック室175から製品カセット22を出し入れする
ための開閉自在のロードロック室扉、178はロードロ
ック室175の上部に設けられロードロック室175に
清浄空気を送るための空調フィルタ、179はロードロ
ック室175から排気を行うための排気部、184は排
気部179に接続され最終的にロードロック室175の
外部へ排気を排出する排気管である。
【0185】空調フィルタ178から吹出されたダウン
フローA11は、ロードロック室175内を通過した
後、排気部179を経て排気管184からロードロック
室外部へ排出されるので、ロードロック室175内は常
に清浄に保つことができる。さらに、ロードロック室1
75内部の静圧は、常に前の工程において開放されてい
た側の圧力と等しくなっている。すなわち、ロードロッ
ク室扉176a及び176bが開かれた後に閉じられて
も、ロードロック室175内部は外部の静圧と等しくな
っているので、次にロードロック室の窓構造177を開
いたときにはロードロック室175内静圧と洗浄装置本
体101内静圧に圧力差が残っている。ロードロック室
175内の体積が小さいので、圧力差に起因した気流は
ロードロック室175がない場合よりはるかに小さい
が、これを完全に抑える必要がある。そこで、空調フィ
ルタ178の送風圧力と排気管184の排出圧力を変化
させ、ロードロック室175内の静圧と次の工程で導通
される空間の静圧を検出し、この信号をもとにしてロー
ドロック室175内の静圧が次の工程で導通される空間
の静圧と等しくなるように制御する。
【0186】以上のように、この実施例では、ロードロ
ック室175に、清浄な空気を送る第3の空調フィルタ
178とロードロック室175から排気する第3の排気
管184を設けるようにしたので、ロードロック室17
5内を清浄に保つことができ、ロードロック室175の
扉開時に室内気圧ととの圧力差に起因した気流による塵
の舞い上がりを防止できる。なお、洗浄用カセットを用
いたカセット方式の洗浄装置について説明したが、洗浄
用カセットを用いずに直接ウエハをハンドリングするカ
セットレス方式の洗浄装置にもこの実施例を適用できる
ことは言うまでもない。
【0187】実施例44.図89は実施例44に係る半
導体洗浄装置内部の詳細を示す正面断面図である。図
中、126は洗浄槽114の上部に設けられ清浄空気を
送るための空調フィルタ、130a及び130bは洗浄
槽114の周囲の空気を吸い込んで排気するために設け
られた排気口、131a及び131bは排気口130a
及び130bに接続された排気ダクト、132は排気ダ
クト131a及び131gに接続され最終的に半導体洗
浄装置101の外部へ排気を排出する排気管、185は
洗浄槽114から発生した後に吸込み気流A5a及びA
5b、排気流A3a及びA3bに混入した薬液ミストを
取り去るデミスタである。また、A1は空調フィルタ1
26から送出されるダウンフロー、A5a及びA5bは
排気口130a及び130bへ吸込まれる吸込み気流、
A3a及びA3bは排気ダクト131a及び131bを
経由して排気管132へ排出される排気流である。
【0188】空調フィルタ126から吹出されたダウン
フローA1は洗浄槽114の上部空間を通り、洗浄槽1
14から発生した薬液ミストを捉えた後、洗浄槽114
の周囲に設けられた排気口130a及び130bから気
流A5a及びA5bで示されるように吸込まれ、排気ダ
クト131a及び131bから排気管132へ排気流A
3a及びA3bのように排出される。この際、排気管1
32に網状シートを充填したデミスタ185によって薬
液ミストを除去する。このようにすれば、排気管に侵入
した薬液ミストがリターンしてクリーンルームに再び送
出され、クリーンルーム全体あるいは洗浄装置内へ薬液
ミストや乾燥蒸気が拡散し、装置の腐食やウエハの欠陥
が発生するのを防止することができる。なお、デミスタ
185として網状シートを排気管内に充填したものにつ
いて説明したが、網状シートは多孔質体であってもよ
く、また純水中に排気流をバブリングさせるものでも同
様の効果を奏することは言うまでもない。
【0189】以上のように、この実施例では、洗浄部、
水洗部及び乾燥部に清浄な空気を送るための第1のフィ
ルタ126と、洗浄部、水洗部および乾燥部の槽の周辺
近傍に配設された第1の排気管132をもち、この排気
管132の途中に多孔質体あるいは網状充填物で構成さ
れるデミスタ185を配置するようにしたので、排気中
に混入した薬液ミストや乾燥蒸気を取り除くことによ
り、循環空気に乗って洗浄装置内外へ前記薬液ミストや
乾燥蒸気が拡散し、装置の腐食やウエハの欠陥が発生す
るのを防止することができる。なお、洗浄用カセットを
用いたカセット方式の洗浄装置について説明したが、洗
浄用カセットを用いずに直接ウエハをハンドリングする
カセットレス方式の洗浄装置にもこの実施例を適用でき
ることは言うまでもない。
【0190】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
半導体洗浄装置は、ウエハが収納された製品カセットの
受け入れ及び払い出しを行うローダ/アンローダ部と、
ウエハを収納するウエハカセットと、前記ローダ/アン
ローダ部に受け入れられた製品カセットとウエハカセッ
ト置き台に載置された前記ウエハカセットとの間でウエ
ハカセットへのウエハの投入及び払い出しを行う移載部
と、前記ウエハカセットに収納されたウエハを洗浄液に
より洗浄する洗浄部と、前記洗浄部で洗浄されたウエハ
を前記ウエハカセットに収納されたまま水洗液により水
洗する水洗部と、前記水洗部で水洗されたウエハを前記
ウエハカセットに収納されたまま乾燥する乾燥部と、カ
セットハンドで前記ウエハカセットを保持してこのウエ
ハカセットを前記ウエハカセット置き台から前記洗浄
部、前記水洗部、前記乾燥部及び前記ウエハカセット置
き台へ順次搬送する搬送部と、前記搬送部を制御するこ
とにより、搬送経路を構成する前記ウエハカセット置き
台、前記洗浄部、前記水洗部及び前記乾燥部のウエハカ
セット設置箇所のうち少なくとも一箇所にはウエハカセ
ットが仕掛けられていない空き場所が形成され且つ順次
空き場所にウエハカセットを仕掛けるように搬送経路上
のウエハカセット設置箇所の総数より少ない数のウエハ
カセットを空き場所を中心として順次搬送する搬送制御
部とを備え、ウエハカセットを移動させるタイミングに
なるとウエハの有無に拘わらず前記搬送経路上でウエハ
カセットを巡回するように順次搬送するので、効率良く
カセットを搬送して小型でありながら処理能力の向上を
図ることができる。
【0191】請求項2に記載の半導体洗浄方法は、ウエ
ハを収納するウエハカセットをカセットハンドで保持
し、搬送経路上の複数のウエハカセット設置箇所のうち
少なくとも一箇所にはウエハカセットが仕掛けられてい
ない空き場所が形成され且つ順次空き場所にウエハカセ
ットを仕掛けるように搬送経路上のウエハカセット設置
箇所の総数より少ない数のウエハカセットを空き場所を
中心として順次搬送し、ウエハカセットを移動させるタ
イミングになるとウエハの有無に拘わらず搬送経路上で
ウエハカセットを巡回するように順次搬送するので、効
率良くカセットを搬送して処理能力の向上を図ることが
できる。
【0192】請求項3に記載の半導体洗浄装置は、ウエ
ハを収納するウエハカセットを保持して搬送経路に沿っ
て搬送するカセットハンドを備え、カセットハンドは、
電磁石からなる取り替えチャック接続治具とこの接続治
具に着脱自在に取り付けられ且つ磁性体からなる取り替
えチャックとを有するので、カセットハンドの専用の洗
浄部が不要となり、磁気力を利用して容易に取り替えチ
ャックの脱着を行うことができる。
【0193】請求項4に記載の半導体洗浄装置は、洗浄
液を収容する洗浄漕と、この洗浄漕内に挿入されたウエ
ハカセットの取っ手が洗浄漕の外部に露出するような開
口部を有し且つ洗浄漕を遮蔽する遮蔽板とを有するの
で、カセットハンドが洗浄液で汚れることを防止するこ
とができる。請求項5に記載の半導体洗浄装置は、水洗
槽に浸漬された状態で水洗槽の外部に露出しているウエ
ハカセットの取っ手に純水を噴射するためのノズルを有
するので、洗浄処理で付着したミストを除去することが
できる。請求項6に記載の半導体洗浄装置は、ウエハを
収納すると共に収納されたウエハより上方に取っ手が形
成されたウエハカセットを備え、前記ウエハカセットの
取っ手は収納されているウエハが洗浄漕の洗浄液及び水
洗漕の水洗液の中に完全に浸漬されたときに洗浄液及び
水洗液の液面の上方に位置し、水洗漕は、洗浄漕の洗浄
液の液面より高く且つウエハカセットの取っ手より低い
水洗液の液面を有するので、洗浄液に浸かったカセット
を完全に水洗することができる。請求項7に記載の半導
体洗浄装置は、ウエハを収納するウエハカセットを保持
して搬送経路に沿って搬送するカセットハンドを有し、
前記乾燥部は、ウエハ及びウエハカセットとカセットハ
ンドとを同時に蒸気乾燥すると共にウエハ及びウエハカ
セットを乾燥する蒸気とカセットハンドを乾燥する蒸気
とを分離するので、カセットハンドの蒸気乾燥に用いら
れた乾燥媒体によってウエハが汚染されるのを防止する
ことができる。
【0194】請求項8に記載のウエハカセットは、収納
されるウエハよりも高い位置にまで延びる一対の支持板
と、半導体洗浄装置の洗浄部及び水洗部の槽内にウエハ
カセットを挿入・浸漬したときに槽内の液面の上方に位
置するように各支持板の上部に形成された取っ手部と、
各支持板の外側部で且つ前記取っ手部の下方に形成され
た液返しとを備え、前記取っ手部が槽内の液により濡れ
ないようにしたので、発泡による液滴により取っ手部が
濡れることが防止される。請求項9に記載のウエハカセ
ットは、請求項8のウエハカセットにおいて、ウエハの
直径より十分に高い背丈を有する一対の支持板とこれら
支持板の一端部側を互いに連結すると共に複数のウエハ
を支持するための受け溝が形成された複数のウエハ支え
棒とを有し、取っ手は前記一対の支持板の他端部にそれ
ぞれ形成されているので、効果的に洗浄を行うことがで
きる。請求項10に記載のウエハカセットは、請求項9
のウエハカセットにおいて、一対の支持板にそれぞれ形
成された取っ手は支持板から突起状に形成されているの
で、カセットハンドを濡らすことなくウエハの搬送を容
易に行うことができる。
【0195】請求項11に記載の専用グローブは、ウエ
ハが収納されたカセットを把持して複数の処理漕へ順次
搬送するカセットハンドに選択的に着用されるので、カ
セットハンドの専用の洗浄部が不要となり、小型で処理
能力の優れた洗浄装置が実現される。
【0196】
【0197】
【0198】請求項12に記載の半導体洗浄装置は、ウ
エハを直接把持して搬送経路に沿ってウエハを搬送する
ウエハハンドを有し、乾燥部は、ウエハとウエハハンド
とを同時に蒸気乾燥すると共にウエハを乾燥する蒸気と
ウエハハンドを乾燥する蒸気とを分離するので、ウエハ
ハンドの蒸気乾燥に用いられた乾燥媒体によってウエハ
が汚染されるのを防止することができる。
【0199】請求項13に記載のウエハ受け治具は、ウ
エハ支え材に、ウエハが挿入されるウエハ支持用の溝
と、このウエハ支持用の溝の全長にわたってその底部に
形成され且つウエハの厚さより狭い幅を有する洗浄剤流
出用の溝とを設けたものであるので、汚れた洗浄液から
ウエハへの水分、異物等の再付着を防止して短時間でウ
エハの洗浄・乾燥を行うことができる。
【0200】
【0201】
【0202】
【0203】
【0204】
【0205】
【0206】
【0207】
【0208】
【0209】
【0210】
【0211】
【0212】
【0213】
【0214】
【0215】
【0216】
【0217】
【0218】
【0219】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る洗浄装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】実施例1の製品挿出部の構造を示す斜視図であ
る。
【図3】実施例1の洗浄槽を示す断面図である。
【図4】実施例1の乾燥槽を示す断面図である。
【図5】実施例2に係る洗浄装置の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図6】実施例2で用いられる洗浄用カセットを示す斜
視図である。
【図7】図6のカセットがカセットハンドに保持された
状態を示す斜視図である。
【図8】図6のカセットとカセットハンドとの係合部を
示す拡大図である。
【図9】図6のカセットを洗浄槽内にセットした状態を
示す断面図である。
【図10】図6のカセットを乾燥槽内にセットした状態
を示す断面図である。
【図11】実施例3に係る洗浄装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図12】実施例4に係る洗浄装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図13】実施例5に係る洗浄装置の全体構成を示す平
面図である。
【図14】実施例5の洗浄装置を示す正面図である。
【図15】実施例6に係る洗浄装置を示す全体構成図で
ある。
【図16】実施例7に係る洗浄装置を示す全体構成図で
ある。
【図17】実施例8に係る洗浄装置を示す全体構成図で
ある。
【図18】実施例9に係る半導体洗浄装置の全体配置図
である。
【図19】実施例9の変形例を示す全体配置図である。
【図20】実施例9の変形例を示す全体配置図である。
【図21】実施例9の変形例を示す全体配置図である。
【図22】実施例9の変形例を示す全体配置図である。
【図23】実施例9の変形例を示す全体配置図である。
【図24】実施例9の変形例を示す全体配置図である。
【図25】実施例9の変形例を示す全体配置図である。
【図26】実施例10に係る半導体洗浄装置の全体配置
図である。
【図27】実施例10の変形例を示す全体配置図であ
る。
【図28】実施例10の変形例を示す全体配置図であ
る。
【図29】実施例10の変形例を示す全体配置図であ
る。
【図30】実施例11に係る搬送制御システムの構成を
示すブロック図である。
【図31】実施例11の動作を説明するための洗浄装置
の平面図である。
【図32】実施例11に係る搬送制御システムの構成を
示すブロック図である。
【図33】実施例12の洗浄槽及び水洗槽を示す断面図
である。
【図34】実施例14の水洗槽を示す断面図である。
【図35】実施例15の水洗槽を示す断面図である。
【図36】実施例16の乾燥槽を示す断面図である。
【図37】図36の乾燥槽でウエハ及びウエハハンドを
乾燥している状態を示す断面図である。
【図38】実施例18の洗浄装置で用いられた移載ロボ
ットを示す図である。
【図39】図38の細部を示す図である。
【図40】実施例19のウエハハンドを示す斜視図であ
る。
【図41】図40のウエハハンドのウエハ支え棒を示す
正面図である。
【図42】図41のA−A線断面図である。
【図43】ウエハ支え棒の変形例を示す図である。
【図44】ウエハ支え棒の変形例を示す図である。
【図45】実施例20に係るウエハカセットを示す側面
図である。
【図46】実施例20のウエハカセットを示す正面図で
ある。
【図47】実施例20のウエハカセットを洗浄槽内にセ
ットした状態を示す断面図である。
【図48】実施例21に係るウエハカセットがカセット
ハンドに保持された状態を示す斜視図である。
【図49】実施例22の洗浄装置で用いられる専用グロ
ーブを示す斜視図である。
【図50】図49の専用グローブを取り付けたカセット
ハンドを示す斜視図である。
【図51】実施例22の専用グローブを用いた場合の洗
浄工程を示す図である。
【図52】実施例22の変形例に係る専用グローブを示
す斜視図である。
【図53】実施例22の専用グローブを用いた他の洗浄
工程を示す図である。
【図54】実施例23に係るカセットハンドを示す分解
斜視図である。
【図55】実施例23に係るカセットハンドを示す斜視
図である。
【図56】実施例23のカセットハンドを用いた場合の
洗浄工程を示す図である。
【図57】実施例24の洗浄装置を示す平面図である。
【図58】実施例24の洗浄装置を示す正面図である。
【図59】実施例24の洗浄装置を示す側面図である。
【図60】実施例24の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図61】実施例25の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図62】実施例25の洗浄装置の制御シーケンスを示
す図である。
【図63】実施例25の洗浄装置の制御シーケンスの変
形例を示す図である。
【図64】実施例26の洗浄装置における洗浄槽の周辺
構造を示す正面断面図である。
【図65】実施例27の洗浄装置における洗浄槽の周辺
構造を示す正面断面図である。
【図66】湿り空気のエンタルピと乾き度の関係を示す
図である。
【図67】薬液ミストが水ミストに捕獲される様子を説
明するための模式図である。
【図68】実施例28の洗浄装置における洗浄槽の周辺
構造を示す正面断面図である。
【図69】実施例29の洗浄装置における洗浄槽の周辺
構造を示す正面断面図である。
【図70】実施例30の洗浄装置における洗浄槽の周辺
構造を示す正面断面図である。
【図71】実施例31の洗浄装置における洗浄槽の周辺
構造を示す正面断面図である。
【図72】実施例32の洗浄装置における洗浄槽の周辺
構造を示す正面断面図である。
【図73】実施例33の洗浄装置における洗浄槽の周辺
構造を示す正面断面図である。
【図74】実施例34の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図75】実施例35の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図76】実施例36の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図77】実施例36の洗浄装置の隔壁周辺を示す斜視
図である。
【図78】実施例37の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図79】実施例38の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図80】実施例38の洗浄装置を示す平面図である。
【図81】実施例39の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図82】実施例40の洗浄装置における窓構造を示す
斜視図である。
【図83】実施例41の洗浄装置を示す平面図である。
【図84】実施例41の洗浄装置を示す正面図である。
【図85】実施例42の洗浄装置を示す平面図である。
【図86】実施例42の洗浄装置を示す側面図である。
【図87】実施例42の洗浄装置の使用状況を示す図で
ある。
【図88】実施例43の洗浄装置におけるロードロック
室を示す斜視図である。
【図89】実施例44の洗浄装置の内部を示す正面断面
図である。
【図90】従来の半導体洗浄装置を示す全体構成図であ
る。
【図91】従来のウエハカセット及びカセットハンドを
示す斜視図である。
【図92】図90の洗浄装置における洗浄工程を示す図
である。
【図93】従来の洗浄装置の洗浄部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ウエハ 2、20、21 ウエハカセット 4、22 製品カセット 11A、11B、51、71、102、111、112
ローダ/アンローダ部 14a、32a、32k、53a、73a、73b、7
3c、85、114洗浄槽 14b、32m、87 洗浄液 15a、54a、55a、74a、74b、74c、7
5、89、92、120a、120b 水洗槽 15b、90 水洗液 16、34A、34B、56、341 乾燥部 19e 専用グローブ 19f 取り替えチャック接続治具 19g 取り替えチャック 21a、21b 支持板 21c〜21f ウエハ支持棒 21g 取っ手 21h 液返し 25、251、252 洗浄カセット搬送部 31、311A 製品挿出部 31B、311B 移載部 32A、32B、53、321、322 洗浄部 33A、33B、54、55、331、332、333
水洗部 34a、34k、44a、76、121 乾燥槽 35、58、78、110、351、352 製品搬送
部 35a、45a ウエハハンド 45j ウエハ受け溝 57、77、125 移載ロボット 57b オリエンテーションフラット合わせ装置 57c 突き上げ部材 91 ノズル 110h カセットハンド 123、124、200B カセット置き台 126、126a、126b、127、169、178
空調フィルタ 128、129、172、179、190、191 排
気部 130a、130b、170 排気口 134 洗浄液温度検出手段 135 気温検出手段 137 空調フィルタ送風圧力変更手段 140 槽上パネル 141 ドレン受け 146a、146b、167 冷却用熱交換器 147a、147b、168 冷凍機 149 二流体ノズル 156 エアカーテン送風機 157 エアカーテン送風ダクト 158 エアカーテン吹出し口 161 エアカーテン吸込み口 162 エアカーテン排気ダクト 163 整流板 165 エアカーテン気流温度検出手段 166 エアカーテン送風圧力変更手段 175 ロードロック室 177 窓構造 185 デミスタ 187b 遮閉板 189 ガス供給部 200A ウエハ置き台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/304 651 H01L 21/304 651H B65G 49/07 B65G 49/07 F H01L 21/68 H01L 21/68 A T (72)発明者 藤野 直彦 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 材料デバイス研究所内 (72)発明者 笹井 寛 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式 会社 北伊丹製作所内 (72)発明者 古藤 悟 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−189732(JP,A) 特開 昭63−111637(JP,A) 特開 平4−196530(JP,A) 特開 昭63−208223(JP,A) 特開 平4−111315(JP,A) 特開 平4−157724(JP,A) 特開 平4−52287(JP,A) 実開 平2−120834(JP,U) 実開 昭63−16446(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 648 H01L 21/304 643 H01L 21/304 645 H01L 21/304 651 H01L 21/68

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハが収納された製品カセットの受け
    入れ及び払い出しを行うローダ/アンローダ部と、 ウエハを収納するウエハカセットと、 前記ローダ/アンローダ部に受け入れられた製品カセッ
    トとウエハカセット置き台に載置された前記ウエハカセ
    ットとの間でウエハカセットへのウエハの投入及び払い
    出しを行う移載部と、 前記ウエハカセットに収納されたウエハを洗浄液により
    洗浄する洗浄部と、 前記洗浄部で洗浄されたウエハを前記ウエハカセットに
    収納されたまま水洗液により水洗する水洗部と、 前記水洗部で水洗されたウエハを前記ウエハカセットに
    収納されたまま乾燥する乾燥部と、 カセットハンドで前記ウエハカセットを保持してこのウ
    エハカセットを前記ウエハカセット置き台から前記洗浄
    部、前記水洗部、前記乾燥部及び前記ウエハカセット置
    き台へ順次搬送する搬送部と、 前記搬送部を制御することにより、搬送経路を構成する
    前記ウエハカセット置き台、前記洗浄部、前記水洗部及
    び前記乾燥部のウエハカセット設置箇所のうち少なくと
    も一箇所にはウエハカセットが仕掛けられていない空き
    場所が形成され且つ順次空き場所にウエハカセットを仕
    掛けるように搬送経路上のウエハカセット設置箇所の総
    数より少ない数のウエハカセットを空き場所を中心とし
    て順次搬送する搬送制御部とを備え、ウエハカセットを
    移動させるタイミングになるとウエハの有無に拘わらず
    前記搬送経路上でウエハカセットを巡回するように順次
    搬送することを特徴とする半導体洗浄装置。
  2. 【請求項2】 ウエハをウェット処理する半導体洗浄方
    法において、 ウエハを収納するウエハカセットをカセットハンドで保
    持し、搬送経路上の複数のウエハカセット設置箇所のう
    ち少なくとも一箇所にはウエハカセットが仕掛けられて
    いない空き場所が形成され且つ順次空き場所にウエハカ
    セットを仕掛けるように搬送経路上のウエハカセット設
    置箇所の総数より少ない数のウエハカセットを空き場所
    を中心として順次搬送し、 ウエハカセットを移動させるタイミングになるとウエハ
    の有無に拘わらず搬送経路上でウエハカセットを巡回す
    るように順次搬送することを特徴とする半導体洗浄方
    法。
  3. 【請求項3】 ウエハをウェット処理する半導体洗浄装
    置において、 ウエハを収納するウエハカセットを保持して搬送経路に
    沿って搬送するカセットハンドを備え、カセットハンド
    は、電磁石からなる取り替えチャック接続治具とこの接
    続治具に着脱自在に取り付けられ且つ磁性体からなる取
    り替えチャックとを有することを特徴とする半導体洗浄
    装置。
  4. 【請求項4】 ウエハをウェット処理する半導体洗浄装
    置において、 洗浄液を収容する洗浄漕と、この洗浄漕内に挿入された
    ウエハカセットの取っ手が洗浄漕の外部に露出するよう
    な開口部を有し且つ洗浄漕を遮蔽する遮蔽板とを有する
    ことを特徴とする半導体洗浄装置。
  5. 【請求項5】 ウエハをウェット処理する半導体洗浄装
    置において、 水洗槽に浸漬された状態で水洗槽の外部に露出している
    ウエハカセットの取っ手に純水を噴射するためのノズル
    を有することを特徴とする半導体洗浄装置。
  6. 【請求項6】 ウエハをウェット処理する半導体洗浄装
    置において、 ウエハを収納すると共に収納されたウエハより上方に取
    っ手が形成されたウエハカセットを備え、 前記ウエハカセットの取っ手は収納されているウエハが
    洗浄漕の洗浄液及び水洗漕の水洗液の中に完全に浸漬さ
    れたときに洗浄液及び水洗液の液面の上方に位置し、 水洗漕は、洗浄漕の洗浄液の液面より高く且つウエハカ
    セットの取っ手より低い水洗液の液面を有することを特
    徴とする半導体洗浄装置。
  7. 【請求項7】 ウエハを洗浄・水洗した後に乾燥部で乾
    燥する半導体洗浄装置において、 ウエハを収納するウエハカセットを保持して搬送経路に
    沿って搬送するカセットハンドを有し、前記乾燥部は、
    ウエハ及びウエハカセットとカセットハンドとを同時に
    蒸気乾燥すると共にウエハ及びウエハカセットを乾燥す
    る蒸気とカセットハンドを乾燥する蒸気とを分離するこ
    とを特徴とする半導体洗浄装置。
  8. 【請求項8】 半導体洗浄装置に使用されるウエハカセ
    ットにおいて、 収納されるウエハよりも高い位置にまで延びる一対の支
    持板と、 半導体洗浄装置の洗浄部及び水洗部の槽内にウエハカセ
    ットを挿入・浸漬したときに槽内の液面の上方に位置す
    るように各支持板の上部に形成された取っ手部と、 各支持板の外側部で且つ前記取っ手部の下方に形成され
    た液返しとを備え、前記取っ手部が槽内の液により濡れ
    ないようにしたことを特徴とするウエハカセット。
  9. 【請求項9】 ウエハの直径より十分に高い背丈を有す
    る一対の支持板とこれら支持板の一端部側を互いに連結
    すると共に複数のウエハを支持するための受け溝が形成
    された複数のウエハ支え棒とを有し、取っ手は前記一対
    の支持板の他端部にそれぞれ形成されたことを特徴とす
    る請求項8に記載のウエハカセット。
  10. 【請求項10】 前記一対の支持板にそれぞれ形成され
    た取っ手は支持板から突起状に形成されていることを特
    徴とする請求項9に記載のウエハカセット。
  11. 【請求項11】 ウエハをウェット処理する半導体洗浄
    装置において、 ウエハが収納されたカセットを把持して複数の処理漕へ
    順次搬送するカセットハンドに選択的に着用されること
    を特徴とする専用グローブ。
  12. 【請求項12】 ウエハを洗浄・水洗した後に乾燥部で
    乾燥する半導体洗浄装置において、 ウエハを直接把持して搬送経路に沿ってウエハを搬送す
    るウエハハンドを有し、前記乾燥部は、ウエハとウエハ
    ハンドとを同時に蒸気乾燥すると共にウエハを乾燥する
    蒸気とウエハハンドを乾燥する蒸気とを分離することを
    特徴とする半導体洗浄装置。
  13. 【請求項13】 ウェット処理するためにウエハを支持
    するウエハ受け治具であって、 ウエハ支え材に、ウエハが挿入されるウエハ支持用の溝
    と、このウエハ支持用の溝の全長にわたってその底部に
    形成され且つウエハの厚さより狭い幅を有する洗浄剤流
    出用の溝とを設けたことを特徴とするウエハ受け治具。
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