JP3028492B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速走行時の空気抵抗
を低減した空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の高速化が進み、時速20
0Kmを越えて走行可能な市販の車両は珍しくなくなっ
てきた。しかし、車両が高速で走行すればするほど空気
抵抗が加速度的に増大し、燃費を増加させるため、でき
るだけ空気抵抗を低減させるようにすることが望まれて
いる。
【0003】このような状況において、車両については
空気抵抗の低減に関する研究の進展が著しく、空気抵抗
を少なくする様々なデザインの車体が発表されている。
これに対し、空気入りタイヤについては殆ど研究がな
く、空力に関して時速300Kmを越える超スピードで
走行するレーシングカー用のタイヤに対しても最高時速
80Kmで走行する軽車両用のタイヤと同一の思想に基
づいて設計が為されている。
【0004】空気入りタイヤに発生する空気抵抗は、図
2により説明することができる。すなわち、リムRにリ
ム組みした空気入りタイヤTを矢印F方向に走行させる
と、タイヤ表面から少し離れた部分の空気の流れとタイ
ヤ表面の空気の流れとには速度差があり、この速度差は
走行速度の増大に伴って増加し、一定限度を越えるとタ
イヤ表面の空気の流れ20が渦巻状になって剥離する。
この剥離現象がタイヤの空気抵抗を著しく大きくするこ
とが知られている。
【0005】この空気の流れの剥離現象は、タイヤのプ
ロフアイルを流線型の形状にして空気の流れを後方に速
やか流れるようにすれば防止することは可能である。し
かし、タイヤのプロファルは様々なタイヤ性能に関係し
ているため、空気抵抗の低減のためだけにプロファイル
を変えると、他のタイヤ性能を悪化する事態を招くこと
になる。例えば、サイドウォール部分の曲率半径を変え
るとタイヤの横剛性が変化したり接地形状が変化したり
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、タイ
ヤ性能を損なうことなく空気抵抗の低減を可能にする空
気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
は、サイドウォール部の表面に、タイヤ最大幅Wの位置
を中心にして半径方向の上下にわたりその表面積の少な
くとも10%の領域にタイヤ全周にわたって等価直径3
〜15mmの多数の凹み又は突起を分布させることによ
り達成することができる。ここで、本発明タイヤにおい
て、サイドウォール部とはタイヤ断面において、ビード
部下端からトレッド側に測定するときタイヤ断面高さH
の10%の位置から90%の位置までに相当する領域を
いう。凹み又は突起は、この領域のタイヤ最大幅Wの位
置を中心にして半径方向の上下にわたり分布するように
設けられ、このように空気抵抗の発生に最も影響が大き
タイヤ最大幅Wの位置を中心に凹み又は突起を設け
ことにより高速走行時の空気抵抗の効率的な低減を図る
ことができる。
【0008】等価直径とは、凹み又は突起の平面視の面
積をそれと等面積の円に換算したときの直径をいう。こ
のようにサイドウォール部のタイヤ全周にわたって多数
の凹み又は突起を分布させることにより、タイヤ表面近
くの剥離をできるだけ後方側へ移動させるようにして渦
流の発生を抑制する。このため、タイヤ性能を損なうこ
となく高速走行時の空気抵抗を低減して車両の最高速度
を向上することができる。
【0009】以下、図面を参照して本発明の乗用車用空
気入りタイヤを具体的に説明する。図1において、2は
タイヤTのトレッド部、3はビード部であり、この両者
の間に挟まれてサイドウォール部4を形成している。こ
のサイドウォール部4の表面には、タイヤ最大幅Wの位
置周辺を中心にして多数の凹み5がタイヤ全周にわたっ
て帯状に設けられている。この凹み5は突起として設け
るようしてもよい。
【0010】上記のようにサイドウォール部4の表面に
多数分布するように設けた凹み5又は突起は、タイヤ表
面の空気の流れを速やかにし、剥離をできる限り進行方
向に対して後ろ側に持ってゆくよう作用する。そのた
め、渦の発生を少なくし空気抵抗を低減する。この凹み
又は突起は、その等価直径が3〜15mmであることが
必要である。等価直径が3mmより小さくては凹み又は
突起による剥離防止作用が低減し、また、15mmより
大きくなると、かえって空気の流れに乱れを生じ易くな
るため、本発明の目的を達成し難くする。
【0011】さらに凹み又は突起は、その密度が0.4
〜10個/cm2、最大深さ又は高さが0.2〜3mm
であることが望ましい。このような範囲の密度及び最大
深さ又は高さとすることにより上述した凹み又は突起の
作用効果を一層向上することができる。上記凹み又は突
起の形状は、その平面視形状が円形に限られることな
く、楕円形、三角形、四角形、五角形等の多角形等の任
意の形状にすることができる。また、これらの凹み又は
突起の中に、大きさ又は形状の異なる別の凹み又は突起
を形成することもできる。また、多数個を分布配列させ
た凹み又は突起の形状、等価直径、密度、最大深さ又は
高さ等は、それぞれ全てが同じである必要はなく、異な
ったものを混在させるようにしてもよい。
【0012】また、上述したように、凹み又は突起はタ
イヤ全周に帯状に設けられるが、この帯は1本に限られ
るものではなく、2本以上に分離して設けるようにして
もよい。以上説明した本発明は、乗用車用空気入りタイ
ヤにおいて優れた効果を発揮するが、レーシングカーの
ように超高速で走行する車両のタイヤにも適用すること
ができることは勿論である。
【0013】
【実施例】前輪用として230/55ZR13,後輪用
として350/40ZR13の、それぞれ次の2種類の
トレッドパターンを設けない空気入りスムースタイヤを
製作した。本発明タイヤ :タイヤ最大幅Wの位置を中心にサイドウ
ォール部のタイヤ断面方向長さの15%ずつ上下の領域
(サイドウォール部の表面積の30%)に、等価直径8
mm、深さ1mmの円形形状の凹みを1.5個/cm2
の密度でタイヤ全周にわたり帯状に設けたタイヤ従来タイヤ :凹みを設けなかった以外は本発明タイヤと
同一構造のタイヤこれら2種類のタイヤを、それぞれフ
ォーミュラーレーシングカーに装着し、それぞれ同一コ
ースを走行したときの最高速度を測定した。その結果、
本発明タイヤを装着したときは時速278Km、従来タ
イヤを装着したときは時速270Kmであった。本発明
タイヤは従来タイヤに比べて最高速度を時速8Kmも速
くすることができ、約時速3%も向上したことがわか
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明タイヤによ
れば、サイドウォール部の表面、タイヤ最大幅Wの位
置を中心にして半径方向の上下にわたりその表面積の少
なくとも10%の領域に、タイヤ全周にわたって等価直
径3〜15mmの多数の凹み又は突起を設けることによ
って、タイヤ表面の空気の流れの剥離現象を防止して渦
流の発生を防止するため、タイヤ性能を損なうことなく
高速走行時の空気抵抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明タイヤのサイドウォール部分の一例を示
す斜視断面図である。
【図2】走行中のタイヤの周りの空気の流れを模式的に
示したタイヤ軸を含む横断面図である。
【符号の説明】
4 サイドウォール部 5 凹み W タイヤ最大幅 H タイヤ断
面高さ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドウォール部の表面に、タイヤ最大
    幅Wの位置を中心にして半径方向の上下にわたりその表
    面積の少なくとも10%の領域にタイヤ全周にわたって
    等価直径3〜15mmの多数の凹み又は突起を分布させ
    た空気入りタイヤ。
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