JP2857319B2 - シート材の供給装置 - Google Patents

シート材の供給装置

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JP2857319B2
JP2857319B2 JP9589294A JP9589294A JP2857319B2 JP 2857319 B2 JP2857319 B2 JP 2857319B2 JP 9589294 A JP9589294 A JP 9589294A JP 9589294 A JP9589294 A JP 9589294A JP 2857319 B2 JP2857319 B2 JP 2857319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート材の供給装置に係
り、特に、シート材を把持して所定位置に敷設する場合
に好適な供給装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】各種部品工場では、部品加工装置から取
り出される製造部品をパレット等の容器に収容し、この
容器毎に部品を搬送し、出荷するようにしている。ここ
で、特に薄片状又は細片状の部品を容器内に収容する場
合、多数の部品を容器内にそのまま積載すると部品が撓
み、変形してしまうという問題がある。また、特に複雑
な形状の部品の場合には容器内で部品が相互に絡み合う
ため、部品の取出作業が困難であり、しかも取出す際に
部品を変形させてしまうという問題がある。そこで、従
来、パレットの内部に新聞紙等のシート材を敷設し、こ
の上に部品を配列し若しくは分散させて収容し、シート
材のほぼ全面に部品が収容された時点で、再び次のシー
ト材をその上に敷設して、さらに部品を収容するという
作業を交互に繰り返すようにしている。このようにする
と、各部品はほぼ一層ずつシート材に挟まれた状態で敷
き詰められるので、部品の変形を防止することができる
とともに、部品が相互に絡み合うこともない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の部品の収容方法では、パレットの傍らに作業員が付
いてシート材を手作業で敷設する必要があり、しかも、
短い時間間隔でシート材を注意深く部品上に敷設する必
要があるため、機械の傍らを一時も離れることができ
ず、人件費等のために製造コストが増大するという問題
がある。また、人手を不要とするためにシート材の敷設
作業を機械的に行うと、シート材の敷設時に下方に収容
された部品に応力が加わって部品が変形し、一方、下方
の部品に応力を加えないために小さな駆動力で動作させ
ると、シート材を水平に敷設することができなくなるな
ど、自動化がきわめて困難であるという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、シ
ート材の敷設動作を自動的に行うようにするとともに、
シート材に大きな応力を付与することなく確実に敷設す
ることができる装置を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、略平面上に複
数配設されたシート保持手段と、シート保持手段の配設
面内若しくはその近傍に回動可能に取付けられ、配設面
に沿って延長する延長部材と、延長部材を配設面から下
方に向けて回動させる回動駆動手段と、配設面を移動さ
せる移送手段とを設けるものである。
【0005】ここで、延長部材を、少なくともその延長
方向に可撓性を有する部材とすることが好ましい。
【0006】また、延長部材を配設面の両端部に各々取
付け、各々他方の端部に向けて延長させることが好まし
い。
【0007】さらに、上記配設面には、シート材を保持
手段から離反させる際に気体を吹付けるように構成され
た気体吹付手段を設けることが好ましい。
【0008】そして、上記配設面に略平行に配置され、
シート材を積層させた状態で支持可能な支持面と、支持
面をシート材の積層方向に移動させる支持面移動手段
と、少なくともシート保持手段のシート材保持時点から
シート材移送時点までの間に、支持面移動手段により支
持面をシート保持手段に対して後退させる制御手段とを
設けることが望ましい。
【0009】或いは、上記配設面に略平行に配置され、
シート材を支持可能な支持面と、シート材を巻回させた
ロールから支持面へシート材を導くシート導入手段と、
導入されたシート材の導入部を切断するシート切断手段
とを設けることが好ましい。
【0010】
【作用】請求項1によれば、複数配設されたシート保持
手段によりシート材を保持し、移送手段によりシート材
を移送することができる。この場合、シート材を所定の
敷設面上で解放する際に、配設面内若しくはその近傍に
取付けられた延長部材を下方に回動させると、保持され
ていたシート材を敷設面に押さえ付けることができるた
め、シート材を速やかにシート保持手段から離反させる
ことができるとともに、敷設面上に確実に敷設できる。
【0011】請求項2によれば、延長部材を可撓性を有
する部材とすることにより、保持されていたシート材の
敷設動作を柔軟に行うことができるとともに、延長部材
の可撓性により平面以外の任意の敷設面にも敷設するこ
とができる。この場合、可撓性の程度を調整することに
より、当該シート材若しくは当該敷設作業に適した敷設
押圧力を得ることができる。また、延長部材として弾性
を有する条体を用いることにより、敷設面に凹凸がある
場合でも確実に敷設できる。特に、配設面に沿って複数
本の条体を延長配置することにより、敷設面に与える押
圧力を抑制しつつ確実にシート材を敷設することが可能
である。
【0012】請求項3によれば、延長部材の取付位置を
配設面の両端部とし、延長部材を一方の端部から他方の
端部へと延長させることにより、シート材の両端部を下
方へ押し付けることができるので、安定した敷設動作が
可能になる。
【0013】請求項4によれば、配設面に気体吹付手段
を設けることにより、シート材をシート保持手段から確
実に解放させることができる。この場合、配設面上に複
数の気体吹付手段を適宜分散させて配置することによ
り、シート材の敷設をより確実に行うことができる。
【0014】請求項5によれば、制御手段により制御さ
れた支持面移動手段は、シート保持手段がシート材を保
持した時点から支持面をシート保持手段に対して後退さ
せるため、移送すべきシート材を下方の支持面又は下方
に積層された他のシート材と確実に分離することがで
き、シート材の変形、載置状態の異常、若しくは静電気
等の影響に起因する下方のシート材の巻き込みを防止す
ることができる。特に、薄く柔軟なシート材に対しても
安定してシート材を移送することができる。
【0015】請求項6によれば、シート導入手段により
ロールから支持面上にシート材が導入され、シート材の
導入部がシート切断手段により切断されるため、シート
材を支持面上に厚く積層させたり、シート材を頻繁に支
持面上に供給する必要がなくなるので、一度に多数枚の
シート材をコンパクトな装置から供給することができ
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係るシート材供給装置の実施
例を説明する。この実施例は、プレス加工部品をパレッ
ト内に収容する際に新聞紙をパレット内に敷設するため
の装置である。この装置のうち、先ず新聞紙を保持して
敷設するためのシート供給ヘッド1の構造を説明する。
図1に示すように、水平方向に延伸した支持板10の下
面に、支持板10に直交する方向に延伸するキャリア板
11が3つ連設されている。キャリア板11の両端部に
は取付用長孔11aが穿設され、この取付用長孔11a
に吸着部材12が各々ねじ止めされる。一方、キャリア
板11の中央部には取付用丸孔が穿設され、ここに吹付
部材13がねじ止めされている。
【0017】支持板10の両端部には支持部材14,1
4’がそれぞれ固定されている。この支持部材14,1
4’には、キャリア板11の延伸方向に平行に伸びる回
動軸15が回動自在に軸支されている。回動軸15の中
央部及び両端部には、それぞれ取付部材16が固着され
ている。この取付部材16には、鋼線21,22,2
3,24,25,26が各々一本ずつ、他端側の回動軸
15に向けて延長するように取付けられている。鋼線2
1,22,23,24,25,26は、弾力性のある針
金又は樹脂棒であることが好ましいが、可撓性を有する
樹脂板等のシート状若しくは帯状部材でもよい。鋼線2
1,22,23,24,25,26の先端部は、新聞紙
や作業員に突き刺さらないように、それぞれU字状に折
り返されている。
【0018】支持板10の上には、それぞれ取付金具3
1を介して一対のエアシリンダ32,32が固定されて
いる。このエアシリンダ32のピストンロッド33はそ
れぞれ支持板10の両端部に向けて延伸し、途中で支持
板10上に固着された軸支部材34,34’にガイドさ
れた後、接続部材35に固着されている。接続部材35
の側部には円筒状の嵌合部35aが形成されている。一
方、回動軸15にはレバー部材36の下端部が固着さ
れ、このレバー部材36の上端部にはU字溝36aが形
成されている。上記嵌合部35aはこのU字溝36aの
内部に導入され、回動自在に嵌合している。
【0019】図2(a)及び(b)に示すように、キャ
リア板11は支持板10の両側でそれぞれ下方に折曲さ
れ、取付用長孔11aの形成されている両端部が支持板
10よりも下方に位置するように構成される。取付用長
孔11aに取付けられた吸着部材12は下端に吸着盤1
2aを装備する。吸着部材12の内部には、昇降自在に
取付けられ図示しないコイルスプリングにより下方に向
けて付勢された軸部材12bが挿通され、この軸部材1
2bの先端に吸着盤12aが取付けられている。したが
って、各吸着盤12aは高さ方向に所定の自由度を持っ
てシート等に当接できるようになっている。吸着部材1
2の内部にはエア吸入管42が接続されており、図示し
ない開閉バルブの制御下で、吸着盤12aから空気を吸
入するようになっている。
【0020】キャリア板11の略中央に取付けられた吹
付部材13は、下端に吹付ノズル13aを備えている。
この吹付部材13はエア導入管43に接続され、図示し
ない開閉バルブの制御下で、吹付ノズル13aから圧縮
空気を吹出すようになっている。なお、図1及び図2に
おいては、吸着部材12、吹付部材13及びエアシリン
ダ32に接続される配管は一部を除き省略して示してい
る。
【0021】以上説明したシート供給ヘッド1は、図3
に示すように、シート支持板2上に積層された新聞紙6
0の上方に配置されている。ここで、図3においてはシ
ート供給ヘッド1の内部構成は省略されている。シート
供給ヘッド1の支持板10は移動板51に固定され、移
動板51は、3本のピストンロッド52により昇降可能
に支持されている。ピストンロッド52は、エアシリン
ダ53により駆動され、エアシリンダ53は被ガイド部
材54上に固着されている。被ガイド部材54は水平方
向に延伸するリニアガイド55に沿って移動可能に取付
けられている。移動板51には、接続板56を介してウ
エイト57が取付けられ、3本のピストンロッド52を
支点として、両側に取付けられたシート供給ヘッド1と
ウエイト57とが相互に略釣り合うように構成されてい
る。
【0022】シート支持板2は駆動ねじ軸3に接続され
るとともに一対の支持ロッド4,4により基台5上に支
持されている。また、駆動ねじ軸3及び支持ロッド4の
周囲には、6か所にて基台5上に6本のガイド軸37が
固着されている。このガイド軸37は各々シート支持板
2を挿通し、積層された新聞紙60の水平位置を周囲か
ら規定している。駆動ねじ軸3は、基台5の内部に回転
自在に設けられたナット部材38に螺合するとともに、
支持ロッド4に接続された補強板39に固着されてい
る。このナット部材38は、駆動ベルト58を介して駆
動モータ59に連結され、駆動モータ59により回転す
るようになっている。
【0023】シート支持板2の傍らには、図示しないパ
レット移送装置が配置され、パレット6を積み重ねた状
態で支持している。パレット6の上方には水平面上を回
動可能に取付けられた搬送コンベア7の先端部が配置さ
れている。搬送コンベア7には、その搬送方向に移動自
在に取付けられたコンベア部8が取付けられ、搬送ベル
ト9上からパレット6内に落下する部品70の位置を自
在に変えられるようになっている。すなわち、パレット
6の開口面の範囲内で、搬送コンベア7の回動とコンベ
ア部8の出没により、部品70の落下位置を移動させ、
パレット6の内部に部品70が分散された状態で落下す
るように設計されている。
【0024】次に、上記構成の本実施例の動作について
説明する。パレット6には順次搬送コンベア7から部品
70が供給され、パレット6の開口面ほぼ全体に亘り部
品70が収容されると、積み重さなりにより部品70が
絡み合わないように、パレット6内に新聞紙60を敷設
する必要がある。新聞紙60の敷設に際しては、各部を
以下のように動作させる。ここで、以下の動作は、すべ
て図示しないプログラマブルコントローラにより各部の
駆動スイッチ、エア開閉弁等を制御して行われる。敷設
動作に入る前に搬送コンベア7は部品供給を停止し、必
要ならばコンベア部8を引き込み、パレット6の開口面
上から退避させる。このときのシート供給ヘッド1のシ
ート供給方向から見た形状を図4(a)に示す。
【0025】まず、図3に示すエアシリンダ53により
ピストンロッド52を下降させ、シート供給ヘッド1全
体を下降させる。シート供給ヘッド1の下降により吸着
部材12の吸着盤12aが最上部にある新聞紙60に接
触すると吸着盤12aからエアが吸引され、図4(b)
に示すように新聞紙60を吸着する。このとき、鋼線2
1,22,23,24,25,26は、吸着盤12aに
吸着される新聞紙60をそのほぼ全長で押さえ付けるの
で、シート支持板2上に載置されている新聞紙60がし
わや折り目により多少波打ち状になっていてもこれを矯
正し、ほぼ水平状態に吸着させることができる。この状
態で、シート支持板2は、駆動モータ59の回転により
ゆっくりと下降し、吸着された最上部の新聞紙60と、
その下に積層している多数の新聞紙60とをゆっくりと
引き離す。シート供給ヘッド1に吸着されている新聞紙
60と他の新聞紙が充分に引き離されると、エアシリン
ダ53はピストンロッド52を上昇させて、シート供給
ヘッド1を最上位置まで引き上げる。
【0026】上記のようなシート支持板2の下降動作
は、シート供給ヘッド1に吸着された新聞紙60とシー
ト支持板2上の積層された新聞紙とを確実に引き離し、
新聞紙の移送を確実化させる。特に、柔軟で薄いシート
を用いる場合には、風、シートのしわ或いはシートに溜
まる静電気等により、吸着部材12とシート間の保持が
一部不完全になったり、シートがシート供給ヘッド1か
ら外れたり、下方のシートを巻き込む等の危険性があ
る。しかし、本実施例では、上述のようにシート支持板
2をゆっくりと後退させることにより最上部の新聞紙を
確実に保持できるとともに、保持した新聞紙を下方の新
聞紙に対して確実に離反させた後に移送が開始されるた
め、下方の新聞紙を巻き込むことも防止できる。
【0027】次に、図3に示す被ガイド部材54がリニ
アガイド55に沿ってパレット側に移動し、シート供給
ヘッド1をパレット6の開口面の上方位置まで移動させ
る。ここで、吸着部材12のエア吸入を停止するととも
に、吹付部材13の吹付ノズル13aからエアを吹き付
けて、吸着していた新聞紙60をシート供給ヘッド1か
ら離反させる。同時に、エアシリンダ32はピストンロ
ッド33を引き込み、図4(c)に示すようにレバー部
材36を手前に回動させるので、取付部材15に取付け
られている鋼線21,22,23,24,25,26
は、それぞれ下方に回動して新聞紙60をパレット6内
に押し込む。
【0028】パレット6内に新聞紙60を敷設し終わる
と、再びエアシリンダ32はピストンロッド33を押し
出し、鋼線21,22,23,24,25,26は、そ
れぞれ上方へ回動して元の位置に復帰する。そして、シ
ート供給ヘッド1は、リニアガイド55に沿って再びシ
ート支持板2の上方位置まで戻る。以上の動作は、パレ
ット6内に部品70が分散収容させる毎に繰り返され、
パレット6の収容量に応じた所定数の層(例えば5層)
の部品70(各層毎に新聞紙60の上に敷き詰められて
いる。)がパレット6内に収容されると、パレット移送
装置によりパレット6は移送されて空のパレットに交換
される。
【0029】上記シート支持板2は、新聞紙60の積層
枚数、積層厚さ又は積層重量に応じてその基準高さが調
整されるように構成してもよい。シート支持板2は、シ
ート供給ヘッド1が最上部の新聞紙60を吸着した後に
ゆっくりと下降するが、この下降動作は、上記基準高さ
を基準として所定の設定距離分継続するようになってい
る。シート供給ヘッド1が新聞紙60を吸着させた状態
でパレット6の上方へ移動すると、シート支持板2はそ
のときの新聞紙の量に応じた基準高さに復帰するように
なっている。
【0030】上記鋼線の弾性は、新聞紙等のシート材に
大きな応力を加えることなく、しかもその下方に収容さ
れている部品を変形させることなく、パレット内におい
てシート材をほぼ水平に敷設することを可能にする。特
に敷設面に凹凸がある場合には、延長部材として可撓性
部材又は弾性部材を用いることにより、延長部材が敷設
面に応じて変形しながらシート材を敷設するので、敷設
面に局部的に大きな押圧力を加えることがない。また、
複数の鋼線等の条体を延長部材として使用することで、
敷設面への押圧力を低減させつつ、敷設面の凹凸に応じ
た敷設動作が可能になる。この延長部材は、特にパレッ
ト等の凹部内にシート材を敷設する場合に効果的であ
る。ここで、パレット内に部品を層状に収容していくと
パレット内のシート敷設高さは順次上昇するが、鋼線は
パレット内で湾曲するため、敷設位置の上昇はほとんど
敷設状態に影響を与えない。ただし、敷設位置が大きく
変化する場合には、エアシリンダ32の動作を制御し
て、回動軸15の回動角を段階的に変えることが好まし
い。
【0031】シート保持手段としては、上記の吸着部材
に限らず、面ファスナー、静電吸着具、磁石若しくは電
磁石(シート材が磁性体である場合)等でもよい。ま
た、延長部材の取付位置は端部に限らず、配設面(シー
トが保持される面)内若しくはその近傍であればいずれ
の位置に設けてもよく、設ける延長部材の数もまた任意
である。さらに、吸着部材等のシート保持手段及び吹付
部材等の気体吹付手段は、それぞれ配設面にほぼ均等に
分散配置されることが好ましいが、その配置や数はシー
ト材の材質、厚さ、重量等に応じて適宜設定することが
できる。
【0032】図5には本発明に係るシート材供給装置の
別の実施例の構成を示す。なお、図5において上記実施
例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。この装置はシート材を巻いたシートロール61を装
置本体に取付けられた支持軸62に回転自在に装着した
ものである。シートロール61に巻回されたシート材6
3は、シート台80の右端に形成された押圧ローラ8
1,82と、これらに対向する駆動ローラ83,84と
の間に挟まれた状態で引き出される。駆動ローラ83,
84は駆動モータ85により回転駆動されるようになっ
ている。シート台80にはシート切断装置86が取付け
られており、エアシリンダ86aと、エアシリンダ86
aのピストンロッド86bに接続されたホルダ86c
と、スプリング等により下方に付勢された状態で昇降自
在にホルダ86cの下端に取付けられた押圧ローラ86
dと、この押圧ローラ86dに対して並列にホルダ86
cに取付けられたカッタ86eと、カッタ86eの挿入
するカッタ孔86fとから構成されている。シート切断
装置86の左側には押圧ローラ87と、搬送コンベア8
8とが設置され、この搬送コンベア88の各駆動ローラ
は駆動モータ89により駆動されるようになっている。
【0033】シート台80の底面には駆動ねじ軸90と
支持ロッド91,91が取付けられており、駆動ねじ軸
90と支持軸91とはその下端で補強板92に固定され
ている。駆動ねじ軸90は、フレームに対して回転自在
に取付けられたナット部材93に螺合し、駆動ベルト9
4を介して駆動モータ95により回転駆動されるように
なっている。シート台80の上方には、上述のシート供
給ヘッド1と、このシート供給ヘッド1を駆動する図3
と同様の駆動系が配設されている。
【0034】上記駆動モータ85,89と、駆動ローラ
83,84と、搬送コンベア88とはシート搬送装置
(BC)を構成し、図示しない制御装置により自動運転
が行われる。この実施例の動作は図6に示されている。
シート搬送装置(BC)をオンとすると駆動モータ8
5,89が起動してシートロール61からシート材63
を引き出す。シート材の引き出し量は駆動ローラ83,
84の回転量でも設定することができるが、この装置で
は、カッタ86eの切断位置を基準として左側に距離を
計った場合、所定の基準位置SPと、この基準位置SP
から搬送余裕dだけ引いた位置とに光学センサを配置し
てシート材63の先端位置PEを検出するようになって
いる。シート材63の先端位置PEがSP−dになる
と、搬送コンベア(BC)をオフにして駆動モータ8
5,89を停止する。ここで上記距離dはシート材の後
端がカッタ86eの真下から移動して押圧ローラの真下
の位置を脱出するに必要な距離である。
【0035】次に、シート切断装置(CM)が起動され
ると、エアシリンダ86aがピストンロッド86bを下
降させ、押圧ローラ86dが先に当接してシート材63
を押さえ、次にカッタ86eがシート材63を切断す
る。シート材63が切断されると、再びシート搬送装置
(BC)が起動され、駆動モータ89が搬送コンベア8
8を駆動してシート材63を左に搬送する。このとき、
同時に駆動モータ85が動作して次回切断するシート材
を押圧ローラ87の下方まで移動させる。切断されたシ
ート材63の先端位置PEが基準位置SPまで到達する
と、シート材63の後端は押圧ローラ87の真下の位置
から僅かに左の位置に来て、この状態でシート搬送装置
(BC)が停止する。このとき、切断されたシート材6
3はシート供給ヘッド1に対向する位置に設置された状
態となり、以後は上記実施例と同様の工程でシート材6
3が供給・敷設される。シート材の供給が完了すると、
再びシート搬送装置(BC)が起動され、上記動作を繰
り返す。なお、上記動作においては、シートロール61
の巻回径が減少するに従って駆動モータ95によりシー
ト台80が上昇し、シート材63の引き出し高さが調整
されるようになっているとともに、上記実施例と同様に
シート供給ヘッド1がシート材63を吸着保持する際に
シート台80が下降するようになっている。
【0036】上記装置ではシートロール61からシート
材63をシート台80上に導入し、これを供給するよう
にしているので、シート材を厚く積層させる必要がな
く、或いは頻繁にシート材をシート支持板上に載置する
必要もない上に、多数のシート材を小さな容積の装置か
ら供給できるという利点を有する。この場合、シート材
としては通常の紙や樹脂シート等が使用されるが、これ
らはロール状となっているために引き出された後にも巻
き癖が残る場合が多い。本実施例では、このような場合
でも鋼線によりシート台上のシート材を押さえながら吸
着することができるので、巻き癖による保持不良を回避
することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ート材の敷設時に配設面内若しくはその近傍に取付けら
れた延長部材を下方に回動させることにより、保持され
ていたシート材を所定の地点に所定の押圧力で押さえ付
けることができるため、シート材の材質や敷設面の状態
に依らず、確実にシート材を敷設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート供給装置の実施例における
シート供給ヘッドの構造を示す拡大平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿って見た断面矢視図
(a)、及び図1のB−B線から見た正面図(b)であ
る。
【図3】同実施例の全体構成を示す概略斜視図である。
【図4】シート吸着前のシート供給ヘッドの状態を示す
側面図(a)、シート吸着後のシート供給ヘッドの状態
を示す側面図(b)、及びパレット内にシートを敷設し
ているシート供給ヘッドの状態を示す側面図(c)であ
る。
【図5】本発明に係るシート供給装置の別の実施例を示
す概略断面図である。
【図6】同実施例の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 シート供給ヘッド 2 シート支持板(支持面) 3 駆動ねじ軸 4 支持ロッド 5 基台 10 支持板 11 キャリア板 12 吸着部材(シート保持手段) 13 吹付部材(気体吹付手段) 15 回動軸 16 取付部材 21,22,23,24,25,26 鋼線(延長部
材) 32,53 エアシリンダ 33,52 ピストンロッド 36 レバー部材 38 ナット部材 55 リニアガイド 59 駆動モータ 61 シートロール 80 シート台 86 シート切断装置 88 搬送コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 57/00 B65H 29/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平面上に複数配設されたシート保持手
    段と、該シート保持手段の配設面内若しくはその近傍に
    回動可能に取付けられ、該配設面に沿って延長する延長
    部材と、該延長部材を前記配設面から下方に向けて回動
    させる回動駆動手段と、前記配設面を移動させる移送手
    段とを有することを特徴とするシート材の供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記延長部材は、少
    なくともその延長方向に可撓性を有する部材であること
    を特徴とするシート材の供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記延長部材は前記
    配設面の両端部に各々設けられ、各々他の端部に向けて
    延長していることを特徴とするシート材の供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記配設面には、シ
    ート材を前記保持手段から離反させる際に、シート材に
    対し気体を吹付けるための気体吹付手段が設けられてい
    ることを特徴とするシート材の供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記配設面に略平行
    に配置され、シート材を積層させた状態で支持可能な支
    持面と、該支持面をシート材の積層方向に移動させる支
    持面移動手段と、少なくとも前記シート保持手段のシー
    ト材保持時点からシート材移送時点までの間に、前記支
    持面移動手段により前記支持面を前記シート保持手段に
    対して後退させる制御手段とを設けたことを特徴とする
    シート材の供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記配設面に略平行
    に配置され、シート材を支持可能な支持面と、シート材
    を巻回させたロールから前記支持面へシート材を導くシ
    ート導入手段と、導入されたシート材の導入部を切断す
    るシート切断手段とを設けたことを特徴とするシート材
    の供給装置。
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