JP2842632B2 - 乾式置床工法及び根太ユニット - Google Patents

乾式置床工法及び根太ユニット

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JP2842632B2 JP22418389A JP22418389A JP2842632B2 JP 2842632 B2 JP2842632 B2 JP 2842632B2 JP 22418389 A JP22418389 A JP 22418389A JP 22418389 A JP22418389 A JP 22418389A JP 2842632 B2 JP2842632 B2 JP 2842632B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、集合住宅等の各種建物において既存の基礎
床面との間に空間を形成して二重床を施工する乾式置床
工法及びそれに使用する根太ユニットに関する。
[従来の技術] 従来の置床工法は、床支持部材上に床パネル材を隙間
なく固着したものを基礎床面上に配置し、あるいはこの
上に捨て張り合板を張るものであり、部屋の設計によっ
て床パネル材の切断、加工が必要となってくる。
しかし他方では、集合住宅において床衝撃音対策など
居住性を向上させ、床パネル材の加工の少ない乾式置床
工法が増加しつつある。
従来の乾式置床工法は、第9図に示すように、正方形
(又は長方形)の定寸の床パネル1の四隅及び中央部に
支持脚2を4〜6箇所ほど取り付けた床ユニット3を使
用するもので、この床ユニット3を第10図に示すように
基礎床(コンクリートスラブ)4上に置き並べ、その上
に、捨て張り合板5を敷き詰めるものである。符号8は
壁(又は間仕切り)を示す。別の工法においては、第11
図に示すように、床パネル1を二枚重ねに接合し、床パ
ネルを重ね合わせない側にのみ支持脚2を取り付けた床
ニット3aを使用し、床ユニット3aを隣り合わせて継ぎ合
わせる際に、一方の床ユニットの支持脚の取り付けられ
ていない側を他方の床ユニットの支持脚取付部に載置す
ることも行われている。この場合にも、その上には捨て
張り合板を敷き詰めるものである。
これらの床ユニットの床パネルは数種の寸法規格のも
のが用意され、施工の際にそれらを現場の部屋に合わせ
て組み合わせるか、一種類の寸法の床ユニットで施工
し、サイズの合わない箇所の床パネルは現場で加工して
施工するようになっていた。
上記工法では、壁または間仕切り8に近い床ユニット
3(3a)は、第10図に示すように、床ユニット3(3a)
の側面が壁または間仕切り8から適当な間隔dを置くよ
うに配置されるため、支持脚2から張り出した床パネル
1の部分と、その上に配置されてさらにそこから張り出
した捨て張り合板5の部分は構造的に強度が弱くなる。
このように敷設された床上に、特に壁や間仕切り8の近
くに重量のある家具を置いた場合、その部分の床が沈み
込んでしまうという問題が発生した。
これの一つの対策としては、第12図に示すように、壁
または間仕切り8に必要な床高の位置で際根太9を釘17
等を用いて横から固定し、それを支持する束16を適当な
間隔をもって基礎床(コンクリートスラブ)4と際根太
9の間に挿入して固定する方法が提案されている。この
ように設置された際根太9の上に壁または間仕切り8か
ら少しはなして床パネル7を載置して釘17で固定し、床
パネルの他方(図示されていない)を床ユニット等で支
えるようになる。床パネルの上には捨て張り合板を敷き
詰める。
このような乾式置床工法での際根太施工によれば、壁
または間仕切り際の床の強度が強くなり、重量のある家
具等を置いても床が沈み込んだりする問題は発生しにく
い。また、床ユニットの支持脚の必要数が減り、コスト
も低く抑えられるとされている。
[発明が解決しようとする課題] 前記した従来工法で使用する床パネルは、ほとんどが
正方形状で、面積は1m2以下である。これらは、例えば9
00mm〜910mm×1800mm〜1820mmを定尺とする合板または
パーティクルボードを切断して前記形状とするものであ
る。この大きさの床パネルで構成される床ユニットで
は、1回に置く面積がほとんど1m2以下であり、広い部
屋に置床する場合には数多くの床ユニットを使用しなけ
ればならない。また、床ユニットを敷きつめて、部屋の
隅等で床ユニットが入らない部分については、一部を切
断した床パネルを使用するが、その場合支持脚のない部
分ができて、不安定な状態になるのは免れない。
また、前記した乾式置床工法において、壁または間仕
切り際に際根太施工をする場合、壁または間仕切りがコ
ンクリート等の硬いものである場合には、際根太の取り
付けは必ずしも簡単に行うことができない。特にその高
さの調節に非常に手間がかかり、根太の加工や束の加工
は全て現場にて行わなければならないために、工期が長
くなったり、人件費の上昇に伴い逆にコストが上がって
しまうようになった。
また、現在問題になっている床衝撃音に対しても、壁
に際根太を介して床パネルを固定するために、そこを介
して振動が伝達し、階下へ床衝撃音を伝えてしまうとい
う問題も発生する。
本発明は、前記した従来技術の問題を解決すべくなさ
れたもので、その目的とするところは、定尺の床パネル
とユニット支持脚を使用し、床パネルを極めて簡単にし
かも作業性よく敷設することができ、工期を大幅に短縮
できる乾式置床工法を提供することにある。また、床パ
ネルの加工の回数を減らして施工を効率化し、施工費を
節減できる乾式置床工法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記乾式置床工法において、際
根太施工時の根太や束の現場での加工の廃止、床高の調
節作業の容易化、簡略化等により施工性の向上と施工費
の節減を図り、さらに壁または間仕切り際の床強度の確
保、床衝撃音の低減を図ることのできる乾式置床工法、
及びこの置床工法に使用する根太ユニットを提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明によれば、棒状脚
部と該棒状脚部の上端部に上下調節可能に装着された受
け板とからなるユニット支持脚群と、横長の少なくとも
2箇所に上下調節可能に支持脚を有する根太ユニット群
と、床パネル群とを組み合わせて行う乾式置床工法であ
って、根太ユニットを壁または間仕切りに沿って配置
し、該根太ユニットの横長根太と壁または間仕切りとの
間を緩衝材を介して接着して所定の高さレベルに調整し
た根太ユニットを壁または間仕切りに沿って設置すると
共に、基礎床の床面上に複数のユニット支持脚を込パネ
ルの形状に応じて所定のピッチで配置し、複数の床パネ
ルを、壁または間仕切りに面する床パネルについては、
壁または間仕切り側の辺縁部が上記根太ユニットにより
支持され、他の辺の縁部所定箇所が上記ユニット支持脚
により支持されるように、一方、壁または間仕切りに面
しない床パネルについてはその縁部所定箇所が上記ユニ
ット支持脚により支持されるように、それぞれ棒状脚部
の上端面が露出するような所定の間隙を介して配置し、
ユニット支持脚により所定の高さレベルに支持された状
態に床パネルを敷設することを特徴とする乾式置床工法
が提供される。
敷設された床パネルの床面レベルの調節は、好適に
は、前記ユニット支持脚として、略中央部にねじ孔部を
有する受け板と、上部ねじ部が上記受け板のねじ孔部に
螺合され、かつ上端面に溝部を有する支持ボルトと該支
持ボルトの下端部が回動自在に植設される台座とからな
る棒状脚部とから構成されるユニット支持脚を用い、床
パネル敷設後、床パネル間の間隙を通して回転工具先端
を上記支持ボルト上端面の溝に嵌め込み、支持ボルトを
回転させることによってユニット支持脚の受け板の高さ
を調節し、敷設された床パネルの高さレベルを一定にす
る。
一つの態様においては、上記床パネルは通常の規格の
定尺長方形の板材をそのまま切断することなく使用し、
必要に応じてこの長方形パネルの短辺中心線上に例えば
長辺3分の一の長さのピッチで2個所の孔(透孔)をあ
け、この部分とパネル縁部に同じピッチ間隔をとった部
分をユニット支持脚の取り付け部とする。
また、本発明によれば、上記乾式置床工法の実施に好
適に用いることができる根太ユニットも提供される。こ
の根太ユニットは、後述するように、横長根太と、該横
長根太に沿って離間した少なくとも2箇所に上下調節可
能に取り付けた支持脚とからなり、上記横長根太の一側
面に、表面粘着材層を有する緩衝材が貼着されているこ
とを特徴としている。
[発明の作用] 本発明の乾式置床工法は、基礎床の床面上に複数のユ
ニット支持脚を床パネルの形状に対応する所定のピッチ
で配置し、複数の床パネルを、その縁部所定箇所が上記
ユニット支持脚により支持されるように、棒状脚部の上
端面が露出するような所定の間隙を介して配置し、ユニ
ット支持脚により所定の高さレベルに支持された状態に
床パネルを敷設するものである。このため、床パネルを
極めて簡単にしかも作業性よく敷設することができ、工
期を大幅に短縮できる。また、各床パネルはその縁部の
複数箇所でユニット支持脚により支持されるものである
ため、必要かつ十分な床強度を保持できる。さらに、床
パネルの床面レベルの調節は、床パネル敷設後も、床パ
ネル間の間隙を通して回転工具先端を上記支持ボルト上
端面の溝部に嵌め込み、支持ボルトを回転させることに
よってユニット支持脚の受け板の高さを調節することに
より行われ、極めて簡単な作業によって敷設された床パ
ネルの高さレベルを一定に調整することができる。
また、定尺長方形の板材を用いる場合には、板材を切
断することなくそのまま使用し、2個所の円形孔明けの
みで床パネルの加工が簡単に行える。このような床パネ
ルを用いる場合、床パネルの面積が従来の床ユニットの
倍あることにより、同じ部屋の面積を半分の手間で置床
施工できる。また、ユニット支持脚を短いピッチ(450m
m〜600mm)で配置することにより、床パネルを安定に支
持できる。
また根太施工において、横長根太の複数個所に上下に
調節可能な支持脚を有する根太ユニットを使用すること
により、根太の高さの調節が簡単になると共に、根太の
壁または間仕切りへの取り付けが容易となる。この際、
根太ユニットの横長根太と壁または間仕切りとの間に粘
着性緩衝材を介在させることにより、階下または隣室へ
の床衝撃音の伝達を緩和できる。
[実施例] 以下、実施例について図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の置床工法で使用する床パネルの一例
の平面図である。この床パネル7は通常の規格であるタ
テ900mm〜910mm、1800mm〜1820mmの定尺長方形の合板ま
たはパーティクルボードをそのまま使用し、パネルの短
辺の中心線上2個所に約600mmピッチで単純な円形孔6
を孔明け加工したものである。
第2図は本発明で用いるユニット支持脚の一例を示し
ている。ユニット支持脚10は、ゴム等の弾性材料からな
る防振台座12に下端部が回動自在に植設された支持ボル
ト11aからなる棒状脚部11と、中央部にナット(図示せ
ず)が嵌合された挿入孔14を有し、かつ上面に粘着シー
ト(図示せず)が貼着された受け板13とから構成され
る。受け板13のねじ部(挿入孔14に嵌合されたナット)
に棒状脚部11の支持ボルト11aの上部ねじ部がねじ込ま
れ、第2図に示すようにユニット支持脚10が組み立てら
れる。なお、支持ボルト11aの上端面にはマイナス溝15
(プラス溝や多角形凹陥部でもよい)が設けられてお
り、該溝15にドライバー等の回転用工具の先端を嵌め込
んで棒状脚部11の支持ボルト11aを回転させることによ
り、支持ボルト11aの上部ねじ部にその挿入孔ねじ部が
螺合された受け板13が上下動し(受け板にはその上に載
置される床パネルの荷重がかかり、回転できないた
め)、受け板13により支持されている床パネルの床面レ
ベルを調整することができる。
第3図は第1図に示す床パネルの配置形態を示すもの
である。上記床パネル7を支持ボルト11aの直径に相当
する程度の所定の間隙dをあけて配置し、ユニット支持
脚10により床パネル7の端縁部を支持する。
現場では、第4図に示すように部屋壁8の所定の高さ
に沿って後述するような根太ユニット18を設け、その上
に床パネル7の一辺を支持する。この床パネル7にあら
かじめその2個所の孔6にあわせて2個のユニット支持
脚10を裏側から取り付けておく。根太ユニット18に接し
ない床パネル7の他の縁部は、約450mmのピッチで基礎
床(コンクリートスラブ)4上に配置したユニット支持
脚10に片持たせの状態で載せて取り付ける。ユニット支
持脚10と床パネル7の取付は、ユニット支持脚10の受け
板上面に接着した粘着シート等を介して行う。ユニット
支持脚10の受け板13の挿入孔14は床パネル7の縁部から
露出した状態とする。隣り合う床パネルも同様に、2個
所の孔6の部分に2個のユニット支持脚10を取り付け、
既に設置したユニット支持脚10上へ床パネル7のレベル
調整ができる所定の間隙を開けて載せ、同様に他のユニ
ット支持脚を配置して取り付ける。床パネル7のレベル
(受え板13の上面位)は、前記挿入孔14を通してドライ
バー等の先端を支持ボルト11a上端面に形成された溝15
に嵌め込み、ドライバー等を介して支持ボルト11aを回
転させることにより調節する。
このような作業を床パネルごと繰り返し、部屋の隅な
ど定尺の床パネルが入らない狭い箇所では、際根太を取
り付け後、定尺板を加工し、寸法を合わせて、適宜にユ
ニット支持脚を配置して床パネルを全体に敷き詰める。
その後、敷設された床パネル7全面に捨て張り合板5
を敷く。
第5図は本発明に係る上下調節可能な支持脚を有する
根太ユニットの1本の構造を示している。この根太ユニ
ット18は、木材またはその他の材質からなる横長根太19
の離間した少なくとも2個所に縦方向に貫通孔23をあ
け、この貫通孔23の下部にナット20を嵌合、固定し、こ
のナット20を介して貫通孔に支持ボルト(支持脚)21の
上端部を螺合する。
支持ボルト21の下端は必要に応じて充分の強度を有す
るゴム製台座22に回動自在に取り付け、あるいはゴム台
座を取り付けないものとする。支持ボルト21の上端面に
はマイナス溝が設けてある。貫通孔23上部より回転用工
具先端を挿入して上記マイナス溝に嵌め込み、支持ボル
ト21を回転させることにより根太上面を必要とする高さ
に調節することができる。
第6図は、孔明け加工されていない床パネル7a及び第
5図に示す根太ユニットを使用する置床工法の現場にお
ける一実施例の配置図である。
第7図は第6図におけるA−A矢視方向の断面図であ
る。
第8図は第6図、第7図を含む置床工法の完成時にお
ける全体斜視図を示している。
現場における施工では、第7図、第8図に示すよう
に、根太ユニット18を壁または間仕切り8から少し離し
て基礎床(コンクリートスラブ)4の床面上に置き、設
定された高さに調節後、次の根太ユニット18を最初にお
いた根太ユニットから適当な間隔をおいて載置し、順次
同じ作業を繰り返し行っていく。
根太ユニット18は、その各々のユニットの間隔等を調
整してできるかぎり現場での加工をなくし、壁または間
仕切り際の基礎床面上に適当に配置される。その後は、
前記置床工法と同様の工程で、上記のように配置された
根太ユニット18の上に壁または間仕切りから適当な隙間
をあけて床パネル7aの一辺を載置、固定し、床パネルの
他方の縁部に予めユニット支持脚10を取りつけて床パネ
ル7aが水平になるように高さ調節しておき、その後同様
な作業で順次床パネル7aをその縁部所定箇所がユニット
支持脚10により支持されるように敷き込み、高さを調節
しながら、反対側の壁または間仕切りに取り付けられた
根太ユニット上にも同様に床パネルを載置、固定する。
このようにして床パネルを敷設した後に、必要に応じて
床パネル7aとユニット支持脚10の受け板13とを釘等で固
定後、全ての床パネルを覆うように捨て張り合板5を敷
きつめて床下地とする。なお、この床下地上に貼ると床
仕上材の種類(例えば厚い絨緞等)によっては捨て張り
合板を敷かない場合もある。
ここで根太ユニット18の根太19と壁または間仕切り8
との間に緩衝材、接着剤等を使用する。この際の緩衝材
としては、発泡性樹脂または柔軟性樹脂の両面に粘着剤
を塗布したもの、もしくは緩衝性の両面接着性テープ等
が使用でき、これらの片面を予め横長根太19に貼った根
太ユニット18を使用すれば現場での手間を極度に省くこ
とができる。
この根太ユニットは、本実施例で述べたユニット支持
脚と定尺長方形パネル群とを組み合わせて行う乾式置床
工法への適用以外に、在来の乾式置床工法においても応
用することができる。
[発明の効果] 本発明は以上説明したように構成されているので、以
下に記載のような効果を奏する。
(1)床パネルを極めて簡単にしかも作業性よく敷設す
ることができ、工期を大幅に短縮できる。また床パネル
の床面レベルの調節は、床パネル間の間隙を通して回転
工具先端を上記支持ボルト上端面の溝部に嵌め込み、支
持ボルトを回転させることによってユニット支持脚の受
け板の高さを調節することにより行われ、極めて簡単な
作業によって敷設された床パネルの高さレベルを一定に
調整することができる。
(2)大きな定尺長方形板材をそのまま切断しないで床
パネルとして使用でき、また加工する場合でも床パネル
の加工は2箇所の孔明け加工のみでよいから、材料費、
コストの低減が計れる。また、施工にあたっても1枚の
床パネルの面積が広いことにより、従来の半分の手間で
置床作業ができ、工期の短縮、施工費の低減が計れる。
(3)根太ユニットを利用することと、隣り合う床パネ
ルの間隙にユニット支持脚を配置することにより、支持
脚の数が必要最小限度ですみ、この点でもコストの低減
ができる。
(4)床パネル間の辺縁部を比較的に短い間隔(約450m
m)で支持ブロックで支えることにより、あるいはまた
床パネルの中心線上の孔の部分をユニット支持脚で支え
ることにより、従来のものに比しても充分な強度と安定
性をもたせることができる。
(5)床パネルを全体的に敷設した後においても、ユニ
ット支持脚の支持ボルト上端面が隣接する床パネルの間
の間隙部に露出し、床面レベルの調整が可能である。
(6)上記(1)〜(5)より、コストが安価で工期の
短縮が図られ、しかも強度と安定性にすぐれた床を施工
できる。
(7)床パネル1枚の面積が広く、床パネル1枚あたり
のユニット支持脚の数が多くなるために床パネルの安定
性の向上が期待できる。
(8)根太ユニットを使用することにより、壁または間
仕切り際における床の必要かつ充分な強度が得られる。
(9)上下調節可能な支持脚を有する根太ユニットを使
用することにより、現場における際根太のわずわしい加
工や作業手間を簡略化し、施工性を向上し、工期の短縮
とコスト節減が達成できる。
(10)ゴム台座を有する根太ユニットを用い、あるいは
根太ユニットの根太と壁または間仕切りとの間に緩衝材
を介在させることにより、従来の壁または間仕切りにお
ける根太による床衝撃音の伝達を緩和できる。
(11)根太ユニットは、際根太施工法だけでなく、床先
行工法の間仕切りの下地として使用することも可能とな
り、充分な強度をもった間仕切りの下地の施工ができ
る。
(12)壁先行工法では、根太ユニットが壁または間仕切
りに釘等で固定されないので、床は床として独立した床
を構成することができ、将来の間仕切り変更等の改修工
事も容易となるように発展させうる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の置床工法の一実施例を示す
ものであり、第1図は床パネルの寸法規格の例を示す平
面図、第2図はユニット支持脚の斜視図、第3図は床パ
ネルとユニット支持脚の配置形態を示す平面図、第4図
は現場における置床の形態を示す斜視図である。 第5図は本発明の置床工法に用いる根太ユニットの一実
施例を示す部分破断斜視図である。 第6図乃至第8図は孔明け加工を施していない床パネル
及び根太ユニットを用いた本発明の置床工法の別の実施
例を示し、第6図は根太ユニット、床パネル及びユニッ
ト支持脚の配置形態を示す平面図、第7図は第6図にお
けるA−A矢視断面図、第8図は第6図乃び第7図に示
す置床工法の完成時における一実施形態を示す全体斜視
図である。 第9図乃至第11図は置床工法の従来例を示すものであ
り、第9図は床ユニットの斜視図、第10図、第11図は現
場における各床ユニットの置床形態を示す斜視図であ
る。 第12図は際根太を使用する置床工法の現場における施工
例を示す部分断面図である。 1……床パネル、2……支持脚、3……床ユニット、4
……基礎床(コンクリートスラブ)、5……捨て張り合
板、6……円形孔、7,7a……床パネル、8……壁または
間仕切り、9……際根太、10……ユニット支持脚、11…
…棒状脚部、11a……支持ボルト、12……防振台座、13
……受け板、14……挿入孔、15……マイナス溝、16……
束、17……釘、18……根太ユニット、19……横長根太、
20……ナット、21……支持ボルト、22……ゴム台座、23
……貫通孔。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/00 101 E04F 15/024 601 - 606

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状脚部と該棒状脚部の上端部に上下調節
    可能に装着された受け板とからなるユニット支持脚群
    と、横長根太の少なくとも2箇所に上下調節可能に支持
    脚を有する根太ユニット群と、床パネル群とを組み合わ
    せて行う乾式置床工法であって、根太ユニットを壁また
    は間仕切りに沿って配置し、該根太ユニットの横長根太
    と壁または間仕切りとの間を緩衝材を介して接着して所
    定の高さレベルに調整した根太ユニットを壁または間仕
    切りに沿って設置すると共に、基礎床の床面上に複数の
    ユニット支持脚を床パネルの形状に応じて所定のピッチ
    で配置し、複数の床パネルを、壁または間仕切りに面す
    る床パネルについては壁または間仕切り側の辺縁部が上
    記根太ユニットにより支持され、他の辺の縁部所定箇所
    が上記ユニット支持脚により支持されるように、一方、
    壁または間仕切りに面しない床パネルについてはその縁
    部所定箇所が上記ユニット支持脚により支持されるよう
    に、それぞれ棒状脚部の上端面が露出するような所定の
    間隙を介して配置し、ユニット支持脚により所定の高さ
    レベルに支持された状態に床パネルを敷設することを特
    徴とする乾式置床工法。
  2. 【請求項2】前記ユニット支持脚が、略中央部にねじ孔
    部を有する受け板と、上部ねじ部が上記受け板のねじ孔
    部に螺合され、かつ上端面に溝部を有する支持ボルトと
    該支持ボルトの下端部が回動自在に植設される台座とか
    らなる棒状脚部とから構成され、床パネル敷設後、床パ
    ネル間の間隙を通して回転工具先端を上記支持ボルト上
    端面の溝部に嵌め込み、支持ボルトを回転させることに
    よってユニット支持脚の受け板の高さを調節し、敷設さ
    れた床パネルの高さレベルを一定にする請求項1に記載
    の乾式置床工法。
  3. 【請求項3】前記床パネルが短辺中心線上に孔を有する
    定尺長方形の床パネルであり、床パネルの間隙及び中心
    線上の孔を通してユニット支持脚の受け板の高さを調節
    する請求項1又は2に記載の乾式置床工法。
  4. 【請求項4】壁または間仕切りに沿って配置して使用す
    る横長根太と、該横長根太に沿って離間した少なくとも
    2箇所に上下調節可能に取り付けた支持脚とからなり、
    上記横長根太の一側面に、表面粘着剤層を有する緩衝材
    が貼着されていることを特徴とする根太ユニット。
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