JP2828988B2 - 新規dnaとその生産方法、それを有する新規プラスミド、新規ポリペプチドとその生産方法、及び該ポリペプチドからなる新規抗腫瘍剤 - Google Patents
新規dnaとその生産方法、それを有する新規プラスミド、新規ポリペプチドとその生産方法、及び該ポリペプチドからなる新規抗腫瘍剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規DNA、詳細には、サイモシンβ4(以
下、THβ4と称す)とTNFとをコードする新規DNAとその
新規生産方法、それを含有する新規プラスミド、該DNA
により発現される新規ポリペプチドとその生産方法及
び、該ポリペプチドからなる新規抗腫瘍剤に関する。
下、THβ4と称す)とTNFとをコードする新規DNAとその
新規生産方法、それを含有する新規プラスミド、該DNA
により発現される新規ポリペプチドとその生産方法及
び、該ポリペプチドからなる新規抗腫瘍剤に関する。
[従来の技術] THβ4は、免疫能を回復させると報告されている胸腺
ホルモンであるサイモシンの1種(「現代化学」1985年
12月号34〜38頁)なので、腫瘍細胞等の悪性化骨髄細胞
を単球細胞に分化誘導する作用を有すると考えられてお
り、そのアミノ酸配列も次の通りに解明されている。
ホルモンであるサイモシンの1種(「現代化学」1985年
12月号34〜38頁)なので、腫瘍細胞等の悪性化骨髄細胞
を単球細胞に分化誘導する作用を有すると考えられてお
り、そのアミノ酸配列も次の通りに解明されている。
しかし、従来の方法では、ウシ胸腺1gから、わずか4.
1μgが分離できる程度であり、また、精製操作も極め
て煩雑である[アナルズ ニューヨーク アカデミー
オブ サイエンシズ(Annals New York Academy of Sci
ences),vol249,134頁、1975年]。即ち、THβ4は、そ
れを高純度で大量に生産する方法が発明されていないた
めに、その有用性に関する研究は未だ大きな発展をみて
いない。
1μgが分離できる程度であり、また、精製操作も極め
て煩雑である[アナルズ ニューヨーク アカデミー
オブ サイエンシズ(Annals New York Academy of Sci
ences),vol249,134頁、1975年]。即ち、THβ4は、そ
れを高純度で大量に生産する方法が発明されていないた
めに、その有用性に関する研究は未だ大きな発展をみて
いない。
一方、TNFは腫瘍壊死因子の総称であり、ヒト起源の
ものとしては、ザ ジャーナル オブ バイオロジカル
ケミストリー[The Journal of Biol.Chem.,260,2345
〜2354頁(1985年)]に記載されているヒト細胞株HL−
60(ATCC240)より得られたTNF−αが知られており、そ
のアミノ酸配列も次の通りに解明されている。
ものとしては、ザ ジャーナル オブ バイオロジカル
ケミストリー[The Journal of Biol.Chem.,260,2345
〜2354頁(1985年)]に記載されているヒト細胞株HL−
60(ATCC240)より得られたTNF−αが知られており、そ
のアミノ酸配列も次の通りに解明されている。
(上記アミノ酸配列において、初めから18番目のアミノ
酸であるAlaから最後のLeuまでのアミノ酸配列は、TNF
−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン(G)
を連結した形の塩基配列に対応する。従って、明細書の
他の部分における記載においては、上記Ala〜Leu部分は
「TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列」と表
現する) しかし、このTNF−αが抗腫瘍活性を示す細胞は極め
て限定されており[サイエンス(Science),230,943〜
945頁(1985年)]、又、脂肪細胞の異化を亢進させる
いわゆるカケクチン活性を有することも報告されている
[セラピューティック リサーチ(Therapeutic Resear
ch)、7、第2号、184〜190頁、1987年]。そのため、
このTNF−αの欠陥を補うべく、いくつかの組換えTNF
(以下、rTNFと称す)が発明されている。
酸であるAlaから最後のLeuまでのアミノ酸配列は、TNF
−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン(G)
を連結した形の塩基配列に対応する。従って、明細書の
他の部分における記載においては、上記Ala〜Leu部分は
「TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列」と表
現する) しかし、このTNF−αが抗腫瘍活性を示す細胞は極め
て限定されており[サイエンス(Science),230,943〜
945頁(1985年)]、又、脂肪細胞の異化を亢進させる
いわゆるカケクチン活性を有することも報告されている
[セラピューティック リサーチ(Therapeutic Resear
ch)、7、第2号、184〜190頁、1987年]。そのため、
このTNF−αの欠陥を補うべく、いくつかの組換えTNF
(以下、rTNFと称す)が発明されている。
[発明が解決しようとする課題] このような状況下において、本発明の目的は、THβ4
とTNFとをコードし、THβ4を高純度で大量生産するこ
とを初めて可能にした新規DNAとその生産方法、それを
含有する新規プラスミド、該DNAにより発現される新規
ポリペプチドとその生産方法及び、該ポリペプチドから
なる新規抗腫瘍剤を提供することにある。
とTNFとをコードし、THβ4を高純度で大量生産するこ
とを初めて可能にした新規DNAとその生産方法、それを
含有する新規プラスミド、該DNAにより発現される新規
ポリペプチドとその生産方法及び、該ポリペプチドから
なる新規抗腫瘍剤を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明により、次のアミノ酸配列をコードする新規DN
Aが提供される。
Aが提供される。
(THβ4のアミノ酸配列)−Asp−−Pro−x−(TNF−
αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結し
た形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)(式中、xは
存在しないか、次のアミノ酸配列のいずれかを表す。
αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結し
た形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)(式中、xは
存在しないか、次のアミノ酸配列のいずれかを表す。
本発明の新規DNAは、THβ4のアミノ酸配列をコード
するDNAと、x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の
先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミ
ノ酸配列)をコードするDNAとを、Asp−Proを連結部と
して連結させることにより生産される。
するDNAと、x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の
先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミ
ノ酸配列)をコードするDNAとを、Asp−Proを連結部と
して連結させることにより生産される。
得られたDNAを発現させるには、それを適当なベクタ
ーDNAに発現されるように組み込み、得られたrDNAを用
いて、動物細胞、酵母、枯草菌、大腸菌等の微生物等の
宿主を形質転換し、発現を誘導すればよい。
ーDNAに発現されるように組み込み、得られたrDNAを用
いて、動物細胞、酵母、枯草菌、大腸菌等の微生物等の
宿主を形質転換し、発現を誘導すればよい。
又、その発現により得られたポリペプチドを終濃度0.
5〜2mg/mlで、例えばギ酸または酢酸等の適当な酸中で2
4〜48時間、37℃で反応させると分解し、THβ4とx−
(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)(式
中、xは前記定義通りである)とが得られる。
5〜2mg/mlで、例えばギ酸または酢酸等の適当な酸中で2
4〜48時間、37℃で反応させると分解し、THβ4とx−
(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)(式
中、xは前記定義通りである)とが得られる。
(1)(THβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−(TN
F−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連
結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)をコード
するDNAの生産 生産の方法としては、次の3つの形態が考えられる
が、そのいずれによってもよい。
F−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連
結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)をコード
するDNAの生産 生産の方法としては、次の3つの形態が考えられる
が、そのいずれによってもよい。
1)(THβ4のアミノ酸配列)−Asp−Proをコードする
DNAと、x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭
にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸
配列)をコードするDNAを連結する。
DNAと、x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭
にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸
配列)をコードするDNAを連結する。
2)(THβ4のアミノ酸配列)をコードするDNAと、Asp
−Pro−x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭
にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸
配列)をコードするDNAを連結する。
−Pro−x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭
にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸
配列)をコードするDNAを連結する。
3)(THβ4のアミノ酸配列)をコードするDNAと、Asp
−ProをコードするDNAと、x−(TNF−αの第4エクソ
ンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列
に対応するアミノ酸配列)をコードするDNAとをその順
位で同時に連結する。
−ProをコードするDNAと、x−(TNF−αの第4エクソ
ンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列
に対応するアミノ酸配列)をコードするDNAとをその順
位で同時に連結する。
1)の場合の一例を説明すると、次の通りである。
悪性化骨髄細胞を生体外分化誘導物質で刺激して単球
細胞に分化する過程で合成されるmRNAの1種と相補的な
cDNAであるpHH58[バイオケミカル アンド バイオフ
ィジカル リサーチ コミュニケーションズ(BIOCHEMI
CAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS),vol.
132,No.1,100〜109頁(1985年)]をPst Iで処理し、得
られた約530bpのDNA断片を回収する。ついで、Hinf Iで
処理し、約220bpのPst I/Hinf I断片と約310bpのHinf I
/Pst I断片とを回収する。前者のPst I/Hinf I断片をMn
l I(米国ニューイングランドバイラボス社製)で切断
して127bpのMnl I/Hinf I断片を得、これをさきほどのH
inf I/Pst I断片と連結させて、THβ4のアミノ酸配列
をコードするMnl I/Pst I断片を得る。この断片を、プ
ラスミドベクターpUC540のMnl I/Pst I断片に連結させ
て、プラスミドpUC540THβ4(約3.5kb)を生産する。
細胞に分化する過程で合成されるmRNAの1種と相補的な
cDNAであるpHH58[バイオケミカル アンド バイオフ
ィジカル リサーチ コミュニケーションズ(BIOCHEMI
CAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS),vol.
132,No.1,100〜109頁(1985年)]をPst Iで処理し、得
られた約530bpのDNA断片を回収する。ついで、Hinf Iで
処理し、約220bpのPst I/Hinf I断片と約310bpのHinf I
/Pst I断片とを回収する。前者のPst I/Hinf I断片をMn
l I(米国ニューイングランドバイラボス社製)で切断
して127bpのMnl I/Hinf I断片を得、これをさきほどのH
inf I/Pst I断片と連結させて、THβ4のアミノ酸配列
をコードするMnl I/Pst I断片を得る。この断片を、プ
ラスミドベクターpUC540のMnl I/Pst I断片に連結させ
て、プラスミドpUC540THβ4(約3.5kb)を生産する。
pUC540は、ファルマシア社より市販されているプラス
ミドベクターpUC8のEcoR I/BamH I部位に、同じく同社
より市販されている、tacプロモーターを有するプラス
ミドpDR540のEcoR I/BamH I断片をクローニングしたも
のである。
ミドベクターpUC8のEcoR I/BamH I部位に、同じく同社
より市販されている、tacプロモーターを有するプラス
ミドpDR540のEcoR I/BamH I断片をクローニングしたも
のである。
ついでpUC540THβ4から、BamH Iリンカーとの結合を
含む処理により、THβ4のアミノ酸配列と、x−(TNF
−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結
した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)との連結部
となるアミノ酸配列Asp−ProとをコードするDNAを生産
する。
含む処理により、THβ4のアミノ酸配列と、x−(TNF
−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結
した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)との連結部
となるアミノ酸配列Asp−ProとをコードするDNAを生産
する。
x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグ
アニンを連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配
列)をコードするDNAは、ヌクレイック アシッズ リ
サーチ[(Nucleic Acids Res.)、10、7439〜7448頁
(1981年)]、バイオケミストリー[(Biochemistry]
17、1257〜1267頁(1978年)]等に記載されている方法
に準拠して、化学的に合成できる。
アニンを連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配
列)をコードするDNAは、ヌクレイック アシッズ リ
サーチ[(Nucleic Acids Res.)、10、7439〜7448頁
(1981年)]、バイオケミストリー[(Biochemistry]
17、1257〜1267頁(1978年)]等に記載されている方法
に準拠して、化学的に合成できる。
例えば、特開昭62−282587号公報(特願昭61−169522
号出願)の実施例2に開示されているpUC540TNF21/22
[xが存在しない場合に対応する]、pUC540TNF69/70
[xが前記1)に対応する]、pUC540TNF72/73[xが前
記2)に対応する]、実施例3に開示されているpUC540
AMCT−1[xが前記3)に対応する]、或いは、後記実
施例で開示するpUC540AM1[xが前記4)に対応する]
或いはAM2[xが前記5)に対応する]は、x−(TNF−
αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結し
た形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)をコードする
DNA部分がTacプロモーターのBamH I下流に連結され、Ba
mH I切断点直後に開始コドンとしてのATGを有し、これ
に続くアミノ酸の第1コドンがGなので、それらをNco
I[日本ジーン(株)製]、ムング ビーン(Mung Bea
n)ヌクレアーゼ、Pst Iで処理することにより目的とす
るx−(TNF−αの第4エクソンの先頭にグアニンを連
結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)をコード
するDNAを得ることができる。一例として、pUC540AM1を
使用した場合の例を実施例で詳しく述べる。
号出願)の実施例2に開示されているpUC540TNF21/22
[xが存在しない場合に対応する]、pUC540TNF69/70
[xが前記1)に対応する]、pUC540TNF72/73[xが前
記2)に対応する]、実施例3に開示されているpUC540
AMCT−1[xが前記3)に対応する]、或いは、後記実
施例で開示するpUC540AM1[xが前記4)に対応する]
或いはAM2[xが前記5)に対応する]は、x−(TNF−
αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結し
た形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)をコードする
DNA部分がTacプロモーターのBamH I下流に連結され、Ba
mH I切断点直後に開始コドンとしてのATGを有し、これ
に続くアミノ酸の第1コドンがGなので、それらをNco
I[日本ジーン(株)製]、ムング ビーン(Mung Bea
n)ヌクレアーゼ、Pst Iで処理することにより目的とす
るx−(TNF−αの第4エクソンの先頭にグアニンを連
結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)をコード
するDNAを得ることができる。一例として、pUC540AM1を
使用した場合の例を実施例で詳しく述べる。
(2)プラスミドpUCTHβ4/x−(TNF−αの第4エクソ
ンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列
に対応するアミノ酸配列) 本発明のDNAをベクターDNAに発現可能なように組み込
むには、よく知られているように、プロモーター配列
(通常オペレータ配列の下流に存在している)とその下
流にシャイン・ダルガルノ配列(以下、SD配列と記す)
を有するベクターDNAのSD配列の下流に本発明のDNAを組
み込むか、ベクターDNAに本発明のDNAを組み込んだ後
に、その上流にプロモータ配列(通常オペレータ配列
も)及びSD配列を挿入すればよい。
ンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列
に対応するアミノ酸配列) 本発明のDNAをベクターDNAに発現可能なように組み込
むには、よく知られているように、プロモーター配列
(通常オペレータ配列の下流に存在している)とその下
流にシャイン・ダルガルノ配列(以下、SD配列と記す)
を有するベクターDNAのSD配列の下流に本発明のDNAを組
み込むか、ベクターDNAに本発明のDNAを組み込んだ後
に、その上流にプロモータ配列(通常オペレータ配列
も)及びSD配列を挿入すればよい。
rDNA技術により外来遺伝子の遺伝情報を微生物細胞内
で発現させる方法は、「遺伝子組換え実用化技術
(4)」(1983年)(サイエンスフォーラム社)、「モ
レキュラー クローニング(Molecular Cloning)」(1
982年)[コールドスプリング ハーバー ラボラトリ
ー(Cold Spring Harbor Lab)]、「組換え遺伝子の細
胞への導入と発現」(1983年)(共立出版株式会社)等
に記載されている。
で発現させる方法は、「遺伝子組換え実用化技術
(4)」(1983年)(サイエンスフォーラム社)、「モ
レキュラー クローニング(Molecular Cloning)」(1
982年)[コールドスプリング ハーバー ラボラトリ
ー(Cold Spring Harbor Lab)]、「組換え遺伝子の細
胞への導入と発現」(1983年)(共立出版株式会社)等
に記載されている。
大腸菌を宿主として用いた場合の例を実施例に示す。
又、酵母を宿主として用いる時は、以下のようにす
る。
る。
アルコール脱水素酵素(ADHI)のプロモーターを挿入
したプラスミドベクターpMA56[ネイチャー(Nature)2
98、347〜350頁(1982年)]は、プロモーター下流にEc
oR I部位を有しているため、本発明のDNAを、例えば、
実施例に記載してある組換え体よりBamH I−Pst I断片
として回収し、pMA56のADHIプロモーター下流のEcoR I
部位にEcoR I/BamH Iリンカー、Pst I/EcoR Iリンカー
を用いて挿入すればADHIプロモーターの支配になり、本
発明のDNAの遺伝情報は発現可能となる。
したプラスミドベクターpMA56[ネイチャー(Nature)2
98、347〜350頁(1982年)]は、プロモーター下流にEc
oR I部位を有しているため、本発明のDNAを、例えば、
実施例に記載してある組換え体よりBamH I−Pst I断片
として回収し、pMA56のADHIプロモーター下流のEcoR I
部位にEcoR I/BamH Iリンカー、Pst I/EcoR Iリンカー
を用いて挿入すればADHIプロモーターの支配になり、本
発明のDNAの遺伝情報は発現可能となる。
又、抑制酸性フォスファターゼ(PH05)プロモーター
を有するpAM82[プロシーデイング オブ ナショナル
アカデミー サイエンス オブ ユーエスエー(Proc
i Natl.Acad.Sci.U.S.A.)80、1〜5頁(1983年)]
は、PH05プロモーター下流にXho I部位を有するため、
本発明のDNAを、例えば、実施例に記載してある組換え
体よりBamH I−Pst I断片として回収し、pAM82のPH05プ
ロモーター下流のXho I部位にBamH I/Xho Iリンカー、P
st I/Xho Iリンカーを用いて挿入すればPH05プロモータ
ーの支配になり、その遺伝情報は酵母で発現可能とな
る。
を有するpAM82[プロシーデイング オブ ナショナル
アカデミー サイエンス オブ ユーエスエー(Proc
i Natl.Acad.Sci.U.S.A.)80、1〜5頁(1983年)]
は、PH05プロモーター下流にXho I部位を有するため、
本発明のDNAを、例えば、実施例に記載してある組換え
体よりBamH I−Pst I断片として回収し、pAM82のPH05プ
ロモーター下流のXho I部位にBamH I/Xho Iリンカー、P
st I/Xho Iリンカーを用いて挿入すればPH05プロモータ
ーの支配になり、その遺伝情報は酵母で発現可能とな
る。
又、枯草菌を宿主として用いても、以下のようにして
本発明のDNAの遺伝情報を発現させることができる。
本発明のDNAの遺伝情報を発現させることができる。
バチルス サブチリス マーバース(Bacillus subti
lis Marburs)株の有するα−アミラーゼプロモーター
を有するpTUB285[ジーン(Gene)、34、148頁(1985
年)]は、プロモーター、及びシグナルペプチドの下流
にHinc II部位を有しているため、例えば、本発明のDNA
を、実施例に記載されている組換え体よりBamH I−Pst
I断片として回収し、pTUB285のHinc II部にシグナルペ
プチドのアミノ酸フレームと合うようなHinc II/BamH I
リンカー、Hinc II/Pst Iリンカーを用いて挿入してや
れば、α−アミラーゼプロモーターの支配をうけ、枯草
菌でも発現可能となる。
lis Marburs)株の有するα−アミラーゼプロモーター
を有するpTUB285[ジーン(Gene)、34、148頁(1985
年)]は、プロモーター、及びシグナルペプチドの下流
にHinc II部位を有しているため、例えば、本発明のDNA
を、実施例に記載されている組換え体よりBamH I−Pst
I断片として回収し、pTUB285のHinc II部にシグナルペ
プチドのアミノ酸フレームと合うようなHinc II/BamH I
リンカー、Hinc II/Pst Iリンカーを用いて挿入してや
れば、α−アミラーゼプロモーターの支配をうけ、枯草
菌でも発現可能となる。
(3)抗腫瘍性ポリペプチドの分離、精製形質転換され
た宿主細胞を遠心分離などによって集め、超音波或いは
リゾチームなどで破砕する。このとき低張液を用いる
が、SDSなどの界面活性剤や塩酸グアニジンなどの蛋白
変性剤を共存させたほうが良い結果が得られる場合もあ
る。
た宿主細胞を遠心分離などによって集め、超音波或いは
リゾチームなどで破砕する。このとき低張液を用いる
が、SDSなどの界面活性剤や塩酸グアニジンなどの蛋白
変性剤を共存させたほうが良い結果が得られる場合もあ
る。
細胞破砕液を遠心分離に付して上清液を得る。
このようにして得られる抗腫瘍性ポリペプチドを含む
破砕上清液を通常の蛋白質精製法に準じて精製する。
破砕上清液を通常の蛋白質精製法に準じて精製する。
即ち、塩基性陰イオン交換体によるイオン交換クロマ
トグラフィー、塩析法、透析法、ゲル瀘過法、疏水クロ
マトグラフィー、高速分子篩クロマトグラフィー、電気
泳動法等を順次又は適宜組み合わせることによって精製
できる。
トグラフィー、塩析法、透析法、ゲル瀘過法、疏水クロ
マトグラフィー、高速分子篩クロマトグラフィー、電気
泳動法等を順次又は適宜組み合わせることによって精製
できる。
例えば、塩基性陰イオン交換体としてはDEAE−セファ
デックス(Sephadex)A−25、A−50、DEAE−セファロ
ース(Sepharose)CL−6B、DEAE−セファミル(Sephami
l)(以上、ファルマシア社製)が好ましく、その他、
ジエチルアミノ基、アミノエチル基又は四級化アミノエ
チル基含有陰イオン交換体も使用できる。
デックス(Sephadex)A−25、A−50、DEAE−セファロ
ース(Sepharose)CL−6B、DEAE−セファミル(Sephami
l)(以上、ファルマシア社製)が好ましく、その他、
ジエチルアミノ基、アミノエチル基又は四級化アミノエ
チル基含有陰イオン交換体も使用できる。
使用される緩衝液としては、pH6.0〜9.0のトリス−HC
l又はリン酸緩衝液が望ましく、これらの0.05M程度の希
薄な緩衝液で抗腫瘍性ポリペプチドの培養液を希釈し、
塩濃度0.1M以下の溶液として陰イオン交換体と接触させ
て抗腫瘍性ポリペプチドを吸着させる。
l又はリン酸緩衝液が望ましく、これらの0.05M程度の希
薄な緩衝液で抗腫瘍性ポリペプチドの培養液を希釈し、
塩濃度0.1M以下の溶液として陰イオン交換体と接触させ
て抗腫瘍性ポリペプチドを吸着させる。
抗腫瘍性ポリペプチドの溶出は0.1〜0.2MのNaCl又はK
Cl等の塩類溶液で行う。抗腫瘍性ポリペプチドは0.2M付
近の塩濃度で溶出される。陰イオン交換体との接触はカ
ラム法が望ましいが、大量の場合はバッチ法も採用でき
る。
Cl等の塩類溶液で行う。抗腫瘍性ポリペプチドは0.2M付
近の塩濃度で溶出される。陰イオン交換体との接触はカ
ラム法が望ましいが、大量の場合はバッチ法も採用でき
る。
陰イオン交換クロマトグラフィーを行う前に、前処理
として限外瀘過膜で低分子物質を除去することが望まし
く、精製効果を上げることが出来る。
として限外瀘過膜で低分子物質を除去することが望まし
く、精製効果を上げることが出来る。
陰イオン交換クロマトグラフィーで得られた溶液は透
析後、濃縮してゲル瀘過に付す。ゲル瀘過用の担体とし
ては、セファデックスG−75、G−100(ファルマシア
社製)、セファクリル(Sephacryl)S−200(ファルマ
シア社製)、バイオゲル(Biogel)P−100(バイオラ
ッド社製)及びトーヨーパールHW−50、HW−55(東洋曹
達工業社製)等を使用する。
析後、濃縮してゲル瀘過に付す。ゲル瀘過用の担体とし
ては、セファデックスG−75、G−100(ファルマシア
社製)、セファクリル(Sephacryl)S−200(ファルマ
シア社製)、バイオゲル(Biogel)P−100(バイオラ
ッド社製)及びトーヨーパールHW−50、HW−55(東洋曹
達工業社製)等を使用する。
ゲル瀘過に使用する緩衝液はpH6.0〜9.0のトリス−HC
lまたはリン酸緩衝液である。吸着防止のため、0.2〜0.
5MのNaCl等の塩類を添加して使用することが望ましい。
lまたはリン酸緩衝液である。吸着防止のため、0.2〜0.
5MのNaCl等の塩類を添加して使用することが望ましい。
又、陰イオン交換クロマトグラフィーで得られた抗腫
瘍性ポリペプチド活性溶液は、疏水クロマトグラフィー
で精製することもできる。この場合はブチル−トーヨー
パール650(東洋曹達工業社製)等を担体とし、硫安、N
aCl等の塩類を用いて抗腫瘍性ポリペプチドを溶出させ
る。
瘍性ポリペプチド活性溶液は、疏水クロマトグラフィー
で精製することもできる。この場合はブチル−トーヨー
パール650(東洋曹達工業社製)等を担体とし、硫安、N
aCl等の塩類を用いて抗腫瘍性ポリペプチドを溶出させ
る。
ゲル瀘過或いは疏水クロマトグラフィーで精製した抗
腫瘍性ポリペプチド含有液は、次いでモノ(Mono)Q
HR5/5カラム(ファルマシア社製の高性能陰イオン交換
体カラム)を使用するファルマシアFPLC(Fast Protei
n,Peptide,Polynucleotide,Liquid Chromatography)シ
ステムによる高性能陰イオン交換体クロマトグラフィー
に付して、精製標品を得る。この高性能陰イオン交換体
クロマトグラフィーの条件は最初のDEAE−セファローズ
等の担体を使用する陰イオン交換クロマトグラフィーの
場合と同じである。
腫瘍性ポリペプチド含有液は、次いでモノ(Mono)Q
HR5/5カラム(ファルマシア社製の高性能陰イオン交換
体カラム)を使用するファルマシアFPLC(Fast Protei
n,Peptide,Polynucleotide,Liquid Chromatography)シ
ステムによる高性能陰イオン交換体クロマトグラフィー
に付して、精製標品を得る。この高性能陰イオン交換体
クロマトグラフィーの条件は最初のDEAE−セファローズ
等の担体を使用する陰イオン交換クロマトグラフィーの
場合と同じである。
本発明の新規なDNAは、大別すると3つの有用性を持
つ。
つ。
第1の有用性は、それ自体が、新規な抗腫瘍性ポリペ
プチドをコードしている点にある。この抗腫瘍性は、L
−929細胞[プロシーディング オブ ナショナル ア
カデミー サイエンス オブ ユーエスエー72,3666〜3
670頁]及び繊維芽肉腫メス(Meth)A細胞[サイエン
ス(Science)230、944頁(1985年)]に対する細胞毒
性より確認されている。更に、この新規ポリペプチド
は、高い内因性TNF産生誘導活性を持っている。
プチドをコードしている点にある。この抗腫瘍性は、L
−929細胞[プロシーディング オブ ナショナル ア
カデミー サイエンス オブ ユーエスエー72,3666〜3
670頁]及び繊維芽肉腫メス(Meth)A細胞[サイエン
ス(Science)230、944頁(1985年)]に対する細胞毒
性より確認されている。更に、この新規ポリペプチド
は、高い内因性TNF産生誘導活性を持っている。
第2の有用性は、その発現により得られるポリペプチ
ドをギ酸や酢酸などの適当な酸で処理すると、連結部で
あるAsp−Proの間で切断され、THβ4と抗腫瘍性ポリペ
プチドであるx−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列
の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するア
ミノ酸配列)とを得られる点にある。前述の如く、本発
明のDNAは大腸菌等に組み込むことにより大量生産でき
るので、従来、大量生産が不可能であったTHβ4の大量
生産が初めて可能になった。
ドをギ酸や酢酸などの適当な酸で処理すると、連結部で
あるAsp−Proの間で切断され、THβ4と抗腫瘍性ポリペ
プチドであるx−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列
の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するア
ミノ酸配列)とを得られる点にある。前述の如く、本発
明のDNAは大腸菌等に組み込むことにより大量生産でき
るので、従来、大量生産が不可能であったTHβ4の大量
生産が初めて可能になった。
第3の有用性は、本発明のDNAがコードするアミノ酸
配列において、(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の
先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミ
ノ酸配列)の先頭のアミノ酸であるアラニン(Ala)の
塩基配列がGCGである場合には、制限酵素Nru I(TCGCG
A)の作用により、TNF−αの第4エクソン部分の塩基配
列と同一の塩基配列の前で塩基配列を切断し、任意の塩
基配列を導入できるという点にある。
配列において、(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の
先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミ
ノ酸配列)の先頭のアミノ酸であるアラニン(Ala)の
塩基配列がGCGである場合には、制限酵素Nru I(TCGCG
A)の作用により、TNF−αの第4エクソン部分の塩基配
列と同一の塩基配列の前で塩基配列を切断し、任意の塩
基配列を導入できるという点にある。
なお、本発明の新規DNAがコードする新規ポリペプチ
ドのL929細胞に対する細胞毒性は、次のようにして分析
できる。
ドのL929細胞に対する細胞毒性は、次のようにして分析
できる。
L929細胞に対する細胞毒性 A929細胞を、5%仔牛胎児血清(以下FCSと記す)を
加えたイーグルミニマムエッセンシャル培地(以下MEM
と記す)で育成し、8×104個の細胞が100μの同上培
地に含まれる様にし、96穴の平底プレートで育種する。
育種条件は37℃、2時間、5%CO2、100%H2Oであり、
通常の細胞培養に用いられる方法でよい。その後、アク
チノマイシンDを培地中に終濃度1μg/mlとなるように
加え、培養液の液量を150μとする。即座に、検体を
適当にMEM培地で稀釈したものを50μ加える(この際
稀釈率を適宜調製し、ED50を求める事ができる)。更
に、最終液量200μとなったL929細胞を上記条件で18
時間培養する。細胞壊死活性を測定するには、まず全培
地を除去し、ついで0.2%クリスタルバイオレットを含
む2%メチルアルコール溶液を加えて固定染色する。ク
リスタルバイオレットは全有核細胞を染色し、細胞壊死
を生じた結果プレート底面より遊離した細胞は染色しな
いので、細胞壊死活性を直接測定できる。この染色度を
OD590nmでの吸収で測定し、対照群に対する染色度と比
較する事で細胞壊死活性を測定する。活性の定義は次の
様に行う。
加えたイーグルミニマムエッセンシャル培地(以下MEM
と記す)で育成し、8×104個の細胞が100μの同上培
地に含まれる様にし、96穴の平底プレートで育種する。
育種条件は37℃、2時間、5%CO2、100%H2Oであり、
通常の細胞培養に用いられる方法でよい。その後、アク
チノマイシンDを培地中に終濃度1μg/mlとなるように
加え、培養液の液量を150μとする。即座に、検体を
適当にMEM培地で稀釈したものを50μ加える(この際
稀釈率を適宜調製し、ED50を求める事ができる)。更
に、最終液量200μとなったL929細胞を上記条件で18
時間培養する。細胞壊死活性を測定するには、まず全培
地を除去し、ついで0.2%クリスタルバイオレットを含
む2%メチルアルコール溶液を加えて固定染色する。ク
リスタルバイオレットは全有核細胞を染色し、細胞壊死
を生じた結果プレート底面より遊離した細胞は染色しな
いので、細胞壊死活性を直接測定できる。この染色度を
OD590nmでの吸収で測定し、対照群に対する染色度と比
較する事で細胞壊死活性を測定する。活性の定義は次の
様に行う。
L929細胞が50%生存できる検体原液の稀釈率(N)を
求める。対照としてウサギTNSを使用し、このウサギTNS
の活性n(単位/ml)を2.4×106単位/mg/mlのヒトTNFを
用いて決定する。このウサギTNSのED50を与える稀釈率
(C)を求める。
求める。対照としてウサギTNSを使用し、このウサギTNS
の活性n(単位/ml)を2.4×106単位/mg/mlのヒトTNFを
用いて決定する。このウサギTNSのED50を与える稀釈率
(C)を求める。
検体原液の活性(単位/ml)は で計算する。
以下、実施例、実験例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
実施例 (1)(THβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−(TN
F−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連
結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)をコード
するDNAの生産 1)pHH58(100μg)を250単位のPst Iで消化し(37
℃)、1.2%アガロースゲルで、530塩基対からなるPst
I/Pst I断片を分離した。ゲルからこのDNAを抽出し、ハ
イドロキシルアパタイトカラムで精製して、2.7μgのD
NAを回収した。
F−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連
結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)をコード
するDNAの生産 1)pHH58(100μg)を250単位のPst Iで消化し(37
℃)、1.2%アガロースゲルで、530塩基対からなるPst
I/Pst I断片を分離した。ゲルからこのDNAを抽出し、ハ
イドロキシルアパタイトカラムで精製して、2.7μgのD
NAを回収した。
2)ついでこのDNAを12単位のHinf Iで消化し、8%ア
クリルアミドゲルで、220の塩基対からなる5′Pst I/H
inf I3′断片と、310塩基対からなる5′Hinf I/Pst I
3′断片とを別々に回収した。この回収は、ゲルから両
断片を抽出後、DEAEセルロースカラムを用いる通常の方
法により実施した。両断片の回収量は、紫外線吸収(OD
260nm)での検出が不可能と考え、回収率を100%とし
て、以下の計算式により推定した。
クリルアミドゲルで、220の塩基対からなる5′Pst I/H
inf I3′断片と、310塩基対からなる5′Hinf I/Pst I
3′断片とを別々に回収した。この回収は、ゲルから両
断片を抽出後、DEAEセルロースカラムを用いる通常の方
法により実施した。両断片の回収量は、紫外線吸収(OD
260nm)での検出が不可能と考え、回収率を100%とし
て、以下の計算式により推定した。
3)Pst I/Hinf I断片を8単位のMnl Iで消化し、8%
アクリルアミドゲルで、127塩基対からなるMnl I/Hinf
I断片を分離、回収した。(回収量は約100〜150ng)。
アクリルアミドゲルで、127塩基対からなるMnl I/Hinf
I断片を分離、回収した。(回収量は約100〜150ng)。
4)26ngのMnl I/Hinf I断片と、65ngのHinf I/Pst I断
片を混ぜ、87単位のT4DNAリガーゼを加え、16℃で1時
間反応させた。ついで、70℃、5分の処理によって酵素
を失活させた後、15単位のPst Iを加え、37℃で2時間
培養して約90ngのDNAを得た。
片を混ぜ、87単位のT4DNAリガーゼを加え、16℃で1時
間反応させた。ついで、70℃、5分の処理によって酵素
を失活させた後、15単位のPst Iを加え、37℃で2時間
培養して約90ngのDNAを得た。
5)上記4)で得られたDNAを、100mMのNaClの存在下、
エタノール(終濃度70%)中でpUC540のBamH I/Pst I断
片(26ng)と混じた。沈澱物を回収し、5μの蒸留水
に溶かし、約0.5μになる迄凍結乾燥して、エタノー
ルと蒸留水を除去した。ついで、10×リガーゼ反応緩衝
液[10mMのATP+660mMのトリス一塩酸(pH7.6)+66mM
の塩化マグネシウム+50mMのジチオスレイトール]を0.
4μ、T4DNAリガーゼを35単位加えて、4℃で一晩培養
して、約3.5kbのpUC540THβ4を得た。
エタノール(終濃度70%)中でpUC540のBamH I/Pst I断
片(26ng)と混じた。沈澱物を回収し、5μの蒸留水
に溶かし、約0.5μになる迄凍結乾燥して、エタノー
ルと蒸留水を除去した。ついで、10×リガーゼ反応緩衝
液[10mMのATP+660mMのトリス一塩酸(pH7.6)+66mM
の塩化マグネシウム+50mMのジチオスレイトール]を0.
4μ、T4DNAリガーゼを35単位加えて、4℃で一晩培養
して、約3.5kbのpUC540THβ4を得た。
6)100μgのpUC540THβ4を190単位のHinf Iにより、
37℃で一晩消化させ、そのうちの50μgを、80μMのデ
オキシATPと80μMのデオキシTTPの存在下、DNAポリメ
ラーゼIのクレノウ(Klenow)断片(40単位)と混じ、
室温で30分間培養した。
37℃で一晩消化させ、そのうちの50μgを、80μMのデ
オキシATPと80μMのデオキシTTPの存在下、DNAポリメ
ラーゼIのクレノウ(Klenow)断片(40単位)と混じ、
室温で30分間培養した。
7)70℃、5分間の加熱処理で上記クレノウ断片を失活
させた後、120単位のBamH Iを加えて37℃で3時間培養
した。
させた後、120単位のBamH Iを加えて37℃で3時間培養
した。
7)8%アクリルゲルを使い、BamH I部位、Hinf I部位
をA及びTで修復して平滑末端として、DEAEセルロース
カラムを使い、約450ngの135bpのDNAを分離、回収し
た。
をA及びTで修復して平滑末端として、DEAEセルロース
カラムを使い、約450ngの135bpのDNAを分離、回収し
た。
8)上記7)で得られたDNAの27ngと、1.6ngのBamH Iリ
ンカーとを、87単位のT4DNAリガーゼの存在下で合わせ
て、4℃で一晩培養して、(THβ4のアミノ酸配列)−
Asp−ProをコードするDNAを生産した。
ンカーとを、87単位のT4DNAリガーゼの存在下で合わせ
て、4℃で一晩培養して、(THβ4のアミノ酸配列)−
Asp−ProをコードするDNAを生産した。
9)ヒト急性単球性白血病細胞THP−1から精製された
抗腫瘍性ポリペプチドのゲノム遺伝子(特開昭62−2825
87号公報)をXho I,Pst Iで切断し、第1図に示すXho I
/Pst I断片を回収した。次にこの断片を、Tacプロモー
ター及びSD配列を有するプラスミドベクターpUC540のSa
l I/Pst I部位に挿入して、プラスミドpUC540TNFx/pを
調製した。
抗腫瘍性ポリペプチドのゲノム遺伝子(特開昭62−2825
87号公報)をXho I,Pst Iで切断し、第1図に示すXho I
/Pst I断片を回収した。次にこの断片を、Tacプロモー
ター及びSD配列を有するプラスミドベクターpUC540のSa
l I/Pst I部位に挿入して、プラスミドpUC540TNFx/pを
調製した。
10)別途、第1図に示すXho I/Pst I断片をHinc IIで切
断し、294塩基対のXho I/Hinc II断片と、521塩基対のH
inc II/Pst I断片を回収し、又、294塩基対の該断片をD
de Iで部分分解して、206塩基対のDde I/Hinc II断片を
回収した。
断し、294塩基対のXho I/Hinc II断片と、521塩基対のH
inc II/Pst I断片を回収し、又、294塩基対の該断片をD
de Iで部分分解して、206塩基対のDde I/Hinc II断片を
回収した。
この様にして回収した521塩基対のHinc II/Pst I断
片、206塩基対のDde I/Hinc II断片を、ABI社(米国)
の380A型DNAシンセサイザーで合成した、第1表に示す7
2/73塩基対の2本鎖DNAと結合させた後に、pUC540TNFx/
pのBamH I/Pst I部位に挿入してpUC540TNFAM1を生成し
た。
片、206塩基対のDde I/Hinc II断片を、ABI社(米国)
の380A型DNAシンセサイザーで合成した、第1表に示す7
2/73塩基対の2本鎖DNAと結合させた後に、pUC540TNFx/
pのBamH I/Pst I部位に挿入してpUC540TNFAM1を生成し
た。
11)pUC540TNFAM1(100μg)に120単位のNco Iを加
え、37℃で一晩培養した。寒天ゲル電気泳動で完全消化
を確認後、フェノール抽出、クロロホルム抽出を行い、
セファデックスG50カラムでDNAを精製した。
え、37℃で一晩培養した。寒天ゲル電気泳動で完全消化
を確認後、フェノール抽出、クロロホルム抽出を行い、
セファデックスG50カラムでDNAを精製した。
12)90単位のムング ビーン ヌクレアーゼを加えて37
℃で10分間経過させた。次いで、70℃で5分間の加熱処
理を行って、該ヌクレアーゼを失活させた。
℃で10分間経過させた。次いで、70℃で5分間の加熱処
理を行って、該ヌクレアーゼを失活させた。
13)160単位のPst Iを加えて37℃で一晩培養した。次い
で、5%アクリルアミドゲルで、770塩基対のDNA(約1
μg)を回収した。
で、5%アクリルアミドゲルで、770塩基対のDNA(約1
μg)を回収した。
14)上記した1)〜8)の手順で得られたDNA(28.6n
g)と、上記した9)〜13)の手順で得られたDNA(157n
g)を、87単位のT4DNAリガーゼの存在下、4℃で一晩培
養した。次いで、70℃で10分間の加熱処理により該リガ
ーゼを失活させた。
g)と、上記した9)〜13)の手順で得られたDNA(157n
g)を、87単位のT4DNAリガーゼの存在下、4℃で一晩培
養した。次いで、70℃で10分間の加熱処理により該リガ
ーゼを失活させた。
15)0.8単位のPst Iを加え、37℃で12時間培養した後、
70℃で10分間の加熱処理によりPst Iを失活させた。次
いで、プラスミドベクターpUC540のBamH I/Pst I断片
(76μg)と混ぜ、90単位のT4DNAリガーゼの存在下、
4℃で一晩培養して、プラスミドpU540(THβ4のアミ
ノ酸配列)−Asp−Pro−x−(TNF−αの第4エクソン
の塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に
対応するアミノ酸配列)(式中、xはVal−Arg−Ser−S
er−Thr−Arg−Thr−Pro−Ser−Arg−Lys−Pro−Val−A
la−His−Val−Valを表す)を生成した。
70℃で10分間の加熱処理によりPst Iを失活させた。次
いで、プラスミドベクターpUC540のBamH I/Pst I断片
(76μg)と混ぜ、90単位のT4DNAリガーゼの存在下、
4℃で一晩培養して、プラスミドpU540(THβ4のアミ
ノ酸配列)−Asp−Pro−x−(TNF−αの第4エクソン
の塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に
対応するアミノ酸配列)(式中、xはVal−Arg−Ser−S
er−Thr−Arg−Thr−Pro−Ser−Arg−Lys−Pro−Val−A
la−His−Val−Valを表す)を生成した。
16)上記15)で生成したプラスミドを有する大腸菌(DH
−1)を、アンピシリン(50μg/ml)とカナマイシン
(10μg/ml)を含む10mlのNZY培地[5gのNaCl、2gのMgC
l2・7H2O、10gのNZアミンA(株式会社和光純薬製)、5
gのイーストエキスを混合し、蒸留水で全量を1とし
た培地]で37℃で一晩、振とう培養した。この培養液の
10mlを、アンピシリン(50μg/ml)とカナマイシン(10
μg/ml)を含む100mlのNZY培地に加え、37℃で6時間振
とう培養した。次いで、この培養液の全量(約100ml)
を、0.7mMのイソプロピルβ−D−ガラクトピラノシ
ド、アンピシリン(50μg/ml)、カナマイシン(10μg/
ml)を含む1のNZY培地に加えて、37℃一晩振とう培
養した。
−1)を、アンピシリン(50μg/ml)とカナマイシン
(10μg/ml)を含む10mlのNZY培地[5gのNaCl、2gのMgC
l2・7H2O、10gのNZアミンA(株式会社和光純薬製)、5
gのイーストエキスを混合し、蒸留水で全量を1とし
た培地]で37℃で一晩、振とう培養した。この培養液の
10mlを、アンピシリン(50μg/ml)とカナマイシン(10
μg/ml)を含む100mlのNZY培地に加え、37℃で6時間振
とう培養した。次いで、この培養液の全量(約100ml)
を、0.7mMのイソプロピルβ−D−ガラクトピラノシ
ド、アンピシリン(50μg/ml)、カナマイシン(10μg/
ml)を含む1のNZY培地に加えて、37℃一晩振とう培
養した。
17)このようにして得られた大腸菌を遠心分離(5000rp
m、10分)に付し、沈澱を100mlのPBS(−)(ニッスイ
社製)に懸濁した。この懸濁液を遠心分離(5000rpm、1
0分)に付して菌体を集め、1mMのフェニルメチルスルホ
ニルフルオライド(蛋白分解酵素阻害剤)に懸濁した。
得られた菌体浮遊液を10mlずつ超音波に付して[ブラン
ソン ソニファイア(Branson sonifier)の目盛り40で
6分間を3回)、大腸菌を破壊した。
m、10分)に付し、沈澱を100mlのPBS(−)(ニッスイ
社製)に懸濁した。この懸濁液を遠心分離(5000rpm、1
0分)に付して菌体を集め、1mMのフェニルメチルスルホ
ニルフルオライド(蛋白分解酵素阻害剤)に懸濁した。
得られた菌体浮遊液を10mlずつ超音波に付して[ブラン
ソン ソニファイア(Branson sonifier)の目盛り40で
6分間を3回)、大腸菌を破壊した。
18)10000rpm、1時間の遠心操作に付して上清を回収し
た。この上清の、L929細胞に対するTNF活性は1.85×106
単位/mlだった。
た。この上清の、L929細胞に対するTNF活性は1.85×106
単位/mlだった。
19)上記上清の硫安画分(60%飽和)を分取した。この
画分を10000rpm、30分の遠心処理に付して沈澱を得、こ
の沈澱を5mlのPBS(−)に溶かし、5の10mMトリス−
HCl(pH7.4)+10mM NaClに対して透析した。次いで、1
3000rpmで一晩遠心処理に付して不溶物を除いて、上清
を回収した。
画分を10000rpm、30分の遠心処理に付して沈澱を得、こ
の沈澱を5mlのPBS(−)に溶かし、5の10mMトリス−
HCl(pH7.4)+10mM NaClに対して透析した。次いで、1
3000rpmで一晩遠心処理に付して不溶物を除いて、上清
を回収した。
20)この上清をファルマシア社製のモノQFPLCカラムク
ロマトグラフィーに付した。流速は2.0ml/分とし、NaCl
濃度を0.01Mから1Mまで直線的に上げる段階的溶出法に
より各20mlの画分を集めた。溶出パターンを第2図に示
す。
ロマトグラフィーに付した。流速は2.0ml/分とし、NaCl
濃度を0.01Mから1Mまで直線的に上げる段階的溶出法に
より各20mlの画分を集めた。溶出パターンを第2図に示
す。
第2図において、横軸に沿った連続番号はそれぞれの
画分を表し、曲線は蛋白の溶出量を表し、柱状グラフ
は、L929細胞に対するTNF活性(単位)を表し、直線は
溶出液の塩濃度(0.01M〜1M)を表している。
画分を表し、曲線は蛋白の溶出量を表し、柱状グラフ
は、L929細胞に対するTNF活性(単位)を表し、直線は
溶出液の塩濃度(0.01M〜1M)を表している。
21)(THβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−(TNF
−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結
した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)(式中、x
はVal−Arg−Ser−Ser−Thr−Arg−Thr−Pro−Ser−Arg
−Lys−Pro−Val−Ala−His−Val−Valを表す)の構造
をした蛋白を多量に含む活性画分(23〜27)を集め、再
度モノQカラムにかけて、ほぼ単一ピーク(精製度>95
%)を持つ画分(7.5ml)を分取した。溶出パターンを
第3図に示す。
−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結
した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)(式中、x
はVal−Arg−Ser−Ser−Thr−Arg−Thr−Pro−Ser−Arg
−Lys−Pro−Val−Ala−His−Val−Valを表す)の構造
をした蛋白を多量に含む活性画分(23〜27)を集め、再
度モノQカラムにかけて、ほぼ単一ピーク(精製度>95
%)を持つ画分(7.5ml)を分取した。溶出パターンを
第3図に示す。
第3図において、横軸に沿った連続番号、曲線、柱状
グラフ、直線が表すものは第2図におけると同じであ
る。
グラフ、直線が表すものは第2図におけると同じであ
る。
上記画分のL929細胞に対するTNF活性は、2.5×106単
位/mlだった。又、ファルマシア スペローズ(Pharmac
ia Superose)12カラム(ゲル瀘過)に付して分子量を
調べたら、67000ダルトン以上であり、3量体ないし4
量体の構造をとっているものと推定された。又、SDS電
気泳動法によると、22000ダルトンであった。
位/mlだった。又、ファルマシア スペローズ(Pharmac
ia Superose)12カラム(ゲル瀘過)に付して分子量を
調べたら、67000ダルトン以上であり、3量体ないし4
量体の構造をとっているものと推定された。又、SDS電
気泳動法によると、22000ダルトンであった。
参考例1 実施例中の9)〜13)の手順で得られたrDNA(以下、
rTNF−S−AM1と称す)を有する大腸菌JM103を、アンピ
シリン50μg/mlを含む1×YT培地(バクトトリプトン0.
8%、バクトイーストエキス0.5%、NaCl0.5%)で37℃
で前培養した後、アンピシリン50μg/mlを含む1×YT培
地100mlを含む500ml坂口フラスコに1%植菌し、同様に
37℃で培養し、0D660=0.3に達した時にイソプロピルβ
−D−チオガラクトピラノシドを最終濃度0.7mMになる
ように添加し、更に24時間培養を続けた。大腸菌を遠心
分離により集め、1×PBS(NaCl0.8%、KCl0.02%,KH2P
O40.02%、Na2HPO40.115%)で洗浄後、再び10mlの1×
PBSに懸濁し、超音波で大腸菌を破砕した。次いで、通
常の蛋白質精製法により、rTNF−S−AM1により発現さ
れたポリペプチドを分離、精製した。このポリペポチド
(以下、AM1と称す)のアミノ酸配列は次の通りであ
り、その分子量は17500±500(SDSポリアクリルアミド
電気泳動法)であった。
rTNF−S−AM1と称す)を有する大腸菌JM103を、アンピ
シリン50μg/mlを含む1×YT培地(バクトトリプトン0.
8%、バクトイーストエキス0.5%、NaCl0.5%)で37℃
で前培養した後、アンピシリン50μg/mlを含む1×YT培
地100mlを含む500ml坂口フラスコに1%植菌し、同様に
37℃で培養し、0D660=0.3に達した時にイソプロピルβ
−D−チオガラクトピラノシドを最終濃度0.7mMになる
ように添加し、更に24時間培養を続けた。大腸菌を遠心
分離により集め、1×PBS(NaCl0.8%、KCl0.02%,KH2P
O40.02%、Na2HPO40.115%)で洗浄後、再び10mlの1×
PBSに懸濁し、超音波で大腸菌を破砕した。次いで、通
常の蛋白質精製法により、rTNF−S−AM1により発現さ
れたポリペプチドを分離、精製した。このポリペポチド
(以下、AM1と称す)のアミノ酸配列は次の通りであ
り、その分子量は17500±500(SDSポリアクリルアミド
電気泳動法)であった。
Val−Arg−Ser−Ser−Thr−Arg−Thr−Pro−Ser−Arg−
Lys−Pro−Val−Ala−His−Val−Val−(TNF−αの第4
エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩
基配列に対応するアミノ酸配列) 参考例2 実施例中の第1表に示された合成DNAの先頭から5番
目のアミノ酸であるSerをCysに代え、実施例中の9)〜
13)と同じ手順で得られたrDNA(以下、rTNF−S−AM2
と称す)を有する大腸菌JM103を、参考例1と同様に処
理して、rTNF−S−AM2により発現されたポリペプチド
を分離、精製した。このポリペポチド(以下、AM2と称
す)のアミノ酸配列は次の通りであり、その分子量は17
500±500(SDSポリアクリルアミド電気泳動法)であっ
た。
Lys−Pro−Val−Ala−His−Val−Val−(TNF−αの第4
エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩
基配列に対応するアミノ酸配列) 参考例2 実施例中の第1表に示された合成DNAの先頭から5番
目のアミノ酸であるSerをCysに代え、実施例中の9)〜
13)と同じ手順で得られたrDNA(以下、rTNF−S−AM2
と称す)を有する大腸菌JM103を、参考例1と同様に処
理して、rTNF−S−AM2により発現されたポリペプチド
を分離、精製した。このポリペポチド(以下、AM2と称
す)のアミノ酸配列は次の通りであり、その分子量は17
500±500(SDSポリアクリルアミド電気泳動法)であっ
た。
Val−Arg−Ser−Cys−Thr−Arg−Thr−Pro−Ser−Arg−
Lys−Pro−Val−Ala−His−Val−Val−(TNF−αの第4
エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩
基配列に対応するアミノ酸配列) 実験例1 メスA腫瘍に対する抗腫瘍活性 10週齢のBALB/c雄マウスの腹部皮内に、同系腫瘍であ
る繊維芽肉腫メスA細胞を2×105個移植した。7日
後、平均腫瘍径が5〜6mmに達したマウスに、生理的食
塩水(対照)、実施例で得られた本発明のポリペプチド
(L929細胞に対する活性単位として10000単位)又は、
参考例2で生成されたAM2(L929細胞に対する活性単位
として10000単位)を尾静脈より投与した。この投与は
合計3回(腫瘍移植後7、10、13日目)行った。
Lys−Pro−Val−Ala−His−Val−Val−(TNF−αの第4
エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩
基配列に対応するアミノ酸配列) 実験例1 メスA腫瘍に対する抗腫瘍活性 10週齢のBALB/c雄マウスの腹部皮内に、同系腫瘍であ
る繊維芽肉腫メスA細胞を2×105個移植した。7日
後、平均腫瘍径が5〜6mmに達したマウスに、生理的食
塩水(対照)、実施例で得られた本発明のポリペプチド
(L929細胞に対する活性単位として10000単位)又は、
参考例2で生成されたAM2(L929細胞に対する活性単位
として10000単位)を尾静脈より投与した。この投与は
合計3回(腫瘍移植後7、10、13日目)行った。
腫瘍移植後7日目、10日目、13日目、17日目、21日目
に腫瘍の短径と長径を測定し、その相乗平均を腫瘍径と
して記録した。結果(各群3匹の平均)を第4図に示
す。
に腫瘍の短径と長径を測定し、その相乗平均を腫瘍径と
して記録した。結果(各群3匹の平均)を第4図に示
す。
第4図に示されるように、本発明のポリペプチドは対
照に対し、危険率5%以下で有意差があるが、AM2で
は、対照に対して有意差は認められなかった。
照に対し、危険率5%以下で有意差があるが、AM2で
は、対照に対して有意差は認められなかった。
実験例2 内因性TNF産生誘導活性 7週齢のC3H/He雄マウスに、プライマーとしての、実
施例で得られた本発明のポリペプチド又は参考例1で得
られたAM1をそれぞれ、L929細胞に対する活性単位とし
て1単位又は10000単位を尾静脈より投与した。対照群
には生理的食塩水を投与した。
施例で得られた本発明のポリペプチド又は参考例1で得
られたAM1をそれぞれ、L929細胞に対する活性単位とし
て1単位又は10000単位を尾静脈より投与した。対照群
には生理的食塩水を投与した。
その3時間後に、トリガーとしてのピシバニール(登
録商標、中外製薬株式会社製)を3KE[クリニッシェ
アインハイト(Klinische Einheit)系単位であり、1KE
は、0.1mgの乾燥細菌を含む製剤量に当たる]尾静脈か
ら投与した。その2時間後に鼠蹊部動脈から採血し、血
清を分離して、そのTNF活性を、L929細胞に対する活性
単位として測定した。結果(各群3匹、AM1投与群は4
匹の平均)を第5図に示す。
録商標、中外製薬株式会社製)を3KE[クリニッシェ
アインハイト(Klinische Einheit)系単位であり、1KE
は、0.1mgの乾燥細菌を含む製剤量に当たる]尾静脈か
ら投与した。その2時間後に鼠蹊部動脈から採血し、血
清を分離して、そのTNF活性を、L929細胞に対する活性
単位として測定した。結果(各群3匹、AM1投与群は4
匹の平均)を第5図に示す。
第5図に示されるように、本発明のポリペプチドは1
単位で約20倍の内因性TNF産生増強効果を示したが、AM1
にはかかる効果はほとんどなかった。10000単位では、
共に、70〜150倍という高い増強効果を示した。
単位で約20倍の内因性TNF産生増強効果を示したが、AM1
にはかかる効果はほとんどなかった。10000単位では、
共に、70〜150倍という高い増強効果を示した。
参考例 実施例で得られた蛋白を凍結乾燥後、終濃度0.5〜2mg
/ml、37℃、70%ギ酸中で24時間反応させて、下記条件
のSDSポリアクリルアミド電気泳動により、生成された
蛋白を検出した。
/ml、37℃、70%ギ酸中で24時間反応させて、下記条件
のSDSポリアクリルアミド電気泳動により、生成された
蛋白を検出した。
分離ゲル:15%アクリルアミド+0.4%ビスアクリルアミ
ド+0.375Mトリス−HCl(pH8.8)+0.1%SDS+0.08%TE
MED(N,N,N,N−テトラメチレンエチレンジアミン+0.08
%過硫酸アンモニウム 濃縮ゲル:5%アクリルアミド+0.13%ビスアクリルアミ
ド+0.125Mトリス−HCl(pH6.8)+0.1%SDS+0.2%TEM
ED+0.075%過硫酸アンモニウム 泳動バッファー:0.025Mトリス−HCl+0.192Mグリシン+
0.1%SDS(pH約8.3) 泳動条件:20mA定電流で約4.5〜5時間 染色・脱色:泳動終了後、ゲルを20%トリクロロ酢酸
で、室温、30分の条件で固定し、コーマジー ブリリア
ント ブルー(Coomassie brilliant blue)R−250の
エタノール・酢酸・水(9:2:9)混液中0.25%溶液で蛋
白のバンドを染色する。脱色は、エタノール・酢酸・水
(25:8:65)混液で行う。
ド+0.375Mトリス−HCl(pH8.8)+0.1%SDS+0.08%TE
MED(N,N,N,N−テトラメチレンエチレンジアミン+0.08
%過硫酸アンモニウム 濃縮ゲル:5%アクリルアミド+0.13%ビスアクリルアミ
ド+0.125Mトリス−HCl(pH6.8)+0.1%SDS+0.2%TEM
ED+0.075%過硫酸アンモニウム 泳動バッファー:0.025Mトリス−HCl+0.192Mグリシン+
0.1%SDS(pH約8.3) 泳動条件:20mA定電流で約4.5〜5時間 染色・脱色:泳動終了後、ゲルを20%トリクロロ酢酸
で、室温、30分の条件で固定し、コーマジー ブリリア
ント ブルー(Coomassie brilliant blue)R−250の
エタノール・酢酸・水(9:2:9)混液中0.25%溶液で蛋
白のバンドを染色する。脱色は、エタノール・酢酸・水
(25:8:65)混液で行う。
その結果、分子量約17000と、分子量約5000のところ
にバンドが検出された。
にバンドが検出された。
これらのバンドはそれぞれ、TNFに対する抗体、THβ
4に対する抗体と結合することが確認された。
4に対する抗体と結合することが確認された。
[発明の効果] 本発明により、新規な抗腫瘍性ポリペプチドをコード
する新規DNAが提供される。この抗腫瘍性は、L−929細
胞及び繊維芽肉腫メスA細胞に対する細胞毒性により確
認されている。更に、この新規ポリペプチドは、高い内
因性TNF産生誘導活性を持っている。
する新規DNAが提供される。この抗腫瘍性は、L−929細
胞及び繊維芽肉腫メスA細胞に対する細胞毒性により確
認されている。更に、この新規ポリペプチドは、高い内
因性TNF産生誘導活性を持っている。
又、本発明の新規ポリペプチドをギ酸,酢酸等の適当
な酸で処理すると、THβ4と抗腫瘍性ポリペプチドとを
得られる。本発明のDNAは大腸菌等に組み込むことによ
り大量生産できるので、従来、大量生産が不可能であっ
たTHβ4の大量生産が初めて可能になった。
な酸で処理すると、THβ4と抗腫瘍性ポリペプチドとを
得られる。本発明のDNAは大腸菌等に組み込むことによ
り大量生産できるので、従来、大量生産が不可能であっ
たTHβ4の大量生産が初めて可能になった。
又、本発明のDNAがコードするアミノ酸配列におい
て、(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグア
ニンを連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)
の先頭のアミノ酸であるアラニン(Ala)の塩基配列がG
CGである場合には、制限酵素Nru I(TCGCGA)の作用に
より、TNF−αの第4エクソンの塩基配列と同一の塩基
配列の前で塩基配列を切断し、任意の塩基配列を導入で
きるという利点がある。
て、(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグア
ニンを連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列)
の先頭のアミノ酸であるアラニン(Ala)の塩基配列がG
CGである場合には、制限酵素Nru I(TCGCGA)の作用に
より、TNF−αの第4エクソンの塩基配列と同一の塩基
配列の前で塩基配列を切断し、任意の塩基配列を導入で
きるという利点がある。
第1図は、THP−1細胞から精製された抗腫瘍性ポリペ
プチドのゲノム遺伝子のXho I/Pst I断片の塩基配列を
示す。 第2図は、実施例で得られた本発明のポリペプチドを含
む遠心分離の上清を第1回のファルマシア社製のモノQF
PLCカラムクロマトグラフィーに付した際の溶出パター
ンを示す。 第3図は、第2図に示された溶出パターンを参考にして
集められた活性画分を第2回のファルマシア社製のモノ
QFPLCカラムクロマトグラフィーに付した際の溶出パタ
ーンを示す。 第4図は、実施例で得られた本発明のポリペプチドの、
繊維芽肉腫メスA細胞に対する抗腫瘍効果を示すグラフ
である。 第5図は、実施例で得られた本発明のポリペプチドの、
内因性TNF産生増強効果を示すグラフである。 第2、3図において、横軸に沿った連続番号はそれぞれ
の画分を表し、曲線は蛋白の溶出量を表し、柱状グラフ
は、L929細胞に対するTNF活性(単位)を表し、直線は
溶出液の塩濃度(0.01M〜1M)を表している。 第4図において、○は対照群の、△は本発明には含まれ
ないポリペプチドAM2の、□は本発明のポリペプチドの
データを示している。
プチドのゲノム遺伝子のXho I/Pst I断片の塩基配列を
示す。 第2図は、実施例で得られた本発明のポリペプチドを含
む遠心分離の上清を第1回のファルマシア社製のモノQF
PLCカラムクロマトグラフィーに付した際の溶出パター
ンを示す。 第3図は、第2図に示された溶出パターンを参考にして
集められた活性画分を第2回のファルマシア社製のモノ
QFPLCカラムクロマトグラフィーに付した際の溶出パタ
ーンを示す。 第4図は、実施例で得られた本発明のポリペプチドの、
繊維芽肉腫メスA細胞に対する抗腫瘍効果を示すグラフ
である。 第5図は、実施例で得られた本発明のポリペプチドの、
内因性TNF産生増強効果を示すグラフである。 第2、3図において、横軸に沿った連続番号はそれぞれ
の画分を表し、曲線は蛋白の溶出量を表し、柱状グラフ
は、L929細胞に対するTNF活性(単位)を表し、直線は
溶出液の塩濃度(0.01M〜1M)を表している。 第4図において、○は対照群の、△は本発明には含まれ
ないポリペプチドAM2の、□は本発明のポリペプチドの
データを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/02 C12P 21/02 L A61K 37/24 ADU //(C12P 21/02 C12R 1:19) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C12P 21/00 - 21/06 C07K 14/00 - 14/825 C07K 19/00 A61K 37/24 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG) GenBank/EMBL/DDBJ(G enetyx)
Claims (6)
- 【請求項1】下記アミノ酸配列をコードするDNA。 (サイモシンβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−
(TNF−αの第4エクソンの塩素配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列) (式中、xは存在しないか、次のアミノ酸配列のいずれ
かを表す。 - 【請求項2】下記アミノ酸配列をコードするDNAの生産
方法において、 (サイモシンβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−
(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列) (式中、xは存在しないか、次のアミノ酸配列のいずれ
かである。 (サイモシンβ4のアミノ酸配列)−Asp−Proをコード
するDNAと、x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の
先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に対応するアミ
ノ酸配列)をコードするDNAとを連結させる工程; (サイモシンβ4のアミノ酸配列)をコードするDNA
と、Asp−Pro−x−(TNF−αの第4エクソンの塩基配
列の先頭にグアニンを連結した形の塩基配列に対応する
アミノ酸配列)をコードするDNAとを連結させる工程; (サイモシンβ4のアミノ酸配列)をコードするDNA
と、Asp−ProをコードするDNAと、x−(TNF−αの第4
エクソンの塩基配列の先頭にグアニンを連結した形の塩
基配列に対応するアミノ酸配列)をコードするDNAとを
その順位で同時に連結させる工程; のいずれかを含む方法。 - 【請求項3】下記アミノ酸配列をコードするDNAを含有
するプラスミド。 (サイモシンβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−
(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列) (式中、xは存在しないか、次のアミノ酸配列のいずれ
かを表す。 - 【請求項4】下記アミノ酸配列で表されるポリペプチ
ド。 (サイモシンβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−
(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列) (式中、xは存在しないか、次のアミノ酸配列のいずれ
かを表す。 - 【請求項5】宿主微生物細胞内で増殖しうるプラスミド
に挿入されている、下記アミノ酸配列をコードするDNA
を有する宿主微生物を培養することを特徴とする、下記
アミノ酸配列で表されるポリペプチドの生産方法。 (サイモシンβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−
(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列) (式中、xは存在しないか、次のアミノ酸配列のいずれ
かを表す。 - 【請求項6】下記アミノ酸配列で表されるポリペプチド
からなる抗腫瘍剤。 (サイモシンβ4のアミノ酸配列)−Asp−Pro−x−
(TNF−αの第4エクソンの塩基配列の先頭にグアニン
を連結した形の塩基配列に対応するアミノ酸配列) (式中、xは存在しないか、次のアミノ酸配列のいずれ
かを表す。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63081683A JP2828988B2 (ja) | 1988-04-03 | 1988-04-03 | 新規dnaとその生産方法、それを有する新規プラスミド、新規ポリペプチドとその生産方法、及び該ポリペプチドからなる新規抗腫瘍剤 |
EP89400912A EP0341100B1 (en) | 1988-04-03 | 1989-04-03 | DNA coding for thymosin and TNF |
CA000595536A CA1340244C (en) | 1988-04-03 | 1989-04-03 | Dnas and processes for their preparation, novel plasmids comprising themnovel polypeptides and processes for their preparation and novel anti-tumor agents comprising said polypeptides |
DE68913802T DE68913802T2 (de) | 1988-04-03 | 1989-04-03 | Thymosin und TNF-kodierende DNA. |
AT89400912T ATE102997T1 (de) | 1988-04-03 | 1989-04-03 | Thymosin und tnf-kodierende dna. |
Applications Claiming Priority (1)
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