JPS6226226A - 抗腫瘍性ポリペプチド - Google Patents
抗腫瘍性ポリペプチドInfo
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- JPS6226226A JPS6226226A JP60167037A JP16703785A JPS6226226A JP S6226226 A JPS6226226 A JP S6226226A JP 60167037 A JP60167037 A JP 60167037A JP 16703785 A JP16703785 A JP 16703785A JP S6226226 A JPS6226226 A JP S6226226A
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- JP
- Japan
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- amino acid
- arg
- lys
- val
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- Granted
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/52—Cytokines; Lymphokines; Interferons
- C07K14/525—Tumour necrosis factor [TNF]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は抗腫瘍性ポリペプチドに関し、特にこの内、
一般的にTNFと称されるL−929マウス線維芽細胞
に対し毒作用を有するヒト起源の抗腫瘍性ポリペプチド
に関する。
一般的にTNFと称されるL−929マウス線維芽細胞
に対し毒作用を有するヒト起源の抗腫瘍性ポリペプチド
に関する。
L−929マウス線雌芽細胞に対し毒作用を有するヒト
起源の抗腫瘍性ポリペプチドとしては、TheJour
nal of Biol、 Chem、、 260.
2345−2354. (1985)に記載されて
いるヒト細胞株HL−60(ATCC240)より得ら
れたTNFと名付けられたポリペプチドが知られている
。このポリペプチドは、そのアミノ酸配列も殆ど全部が
知られている。
起源の抗腫瘍性ポリペプチドとしては、TheJour
nal of Biol、 Chem、、 260.
2345−2354. (1985)に記載されて
いるヒト細胞株HL−60(ATCC240)より得ら
れたTNFと名付けられたポリペプチドが知られている
。このポリペプチドは、そのアミノ酸配列も殆ど全部が
知られている。
更に、TNFと名付けられたポリペプチドは、組換えプ
ラスミドにより形質転換された大腸菌により生産される
ことも知られている(Nature。
ラスミドにより形質転換された大腸菌により生産される
ことも知られている(Nature。
312.724−729. (1984,12゜20
/27)、Nature、313,803−806゜(
1985,2,28)、5cience、228゜14
9−154. (1985,4,12))。
/27)、Nature、313,803−806゜(
1985,2,28)、5cience、228゜14
9−154. (1985,4,12))。
これらの形質転換された大腸菌により産生されるポリペ
プチドも又、クローン化されたDNAより推測される塩
基配列はThe Journal of Biol。
プチドも又、クローン化されたDNAより推測される塩
基配列はThe Journal of Biol。
Chem、、 260に記載されたものと同じであり
、Nature、 313に記載されたものがN−末
端アミノ酸の2個バリンとアルギニンが欠落している点
が相違するのみである。
、Nature、 313に記載されたものがN−末
端アミノ酸の2個バリンとアルギニンが欠落している点
が相違するのみである。
この発明の目的は、叙上のような情況下において、新規
な抗腫瘍性ポリペプチドを見い出すことにある。
な抗腫瘍性ポリペプチドを見い出すことにある。
本発明者等は叙上の目的を達成するものとして以下の性
質を有する抗腫瘍性ポリペプチドを、製造することに成
功した。
質を有する抗腫瘍性ポリペプチドを、製造することに成
功した。
すなわち本発明は、N末端からのアミノ酸配列がVal
−A−3er−X−Thr−B−Thr−C−D−E−
F−G−Val−Ala−His−Val−Ala−A
sKで表わされ、かつAがArg又はLys SBがA
rg又はPro、 Cが^rg又はPro、DがSer
又はLys、 EがArg又はPro、 FがLys又
はVal、 GがPhe又はPro、 Xが未同定アミ
ノ酸であるペプチドフラグメントを有し、他にトリプシ
ン分解フラグメントとしてVal−Val−Ala−A
sn−Pro−Gln−八1a−Glu−Gly−Gl
n−Leu−Gln、Ala−Asn−Ala−Leu
−Leu−Ala、 Asn−Gin−Leu−Val
−シal−X−X−X−Gly−Leu。
−A−3er−X−Thr−B−Thr−C−D−E−
F−G−Val−Ala−His−Val−Ala−A
sKで表わされ、かつAがArg又はLys SBがA
rg又はPro、 Cが^rg又はPro、DがSer
又はLys、 EがArg又はPro、 FがLys又
はVal、 GがPhe又はPro、 Xが未同定アミ
ノ酸であるペプチドフラグメントを有し、他にトリプシ
ン分解フラグメントとしてVal−Val−Ala−A
sn−Pro−Gln−八1a−Glu−Gly−Gl
n−Leu−Gln、Ala−Asn−Ala−Leu
−Leu−Ala、 Asn−Gin−Leu−Val
−シal−X−X−X−Gly−Leu。
1ie−八1a−Val−X−Tyr、Val−Asn
−Leu−Leu、Glu−Thr−Pro−Glu−
Gly−Ala−Glu−^1a、Tyr−Glu−P
ro−11e−Tyr−Leu−0Gly−Gly−X
−Phe及びLeu−Ser−^1a41u−11e−
Asn−Arg−Pro−Asp−Tyr−Leu−^
5p−Phe−Ala−Glu−3er−Gly−Gl
n−Val−Tyrを有し、かつ下記の理化学的性質を
有する抗腫瘍性ポリペプチドである。
−Leu−Leu、Glu−Thr−Pro−Glu−
Gly−Ala−Glu−^1a、Tyr−Glu−P
ro−11e−Tyr−Leu−0Gly−Gly−X
−Phe及びLeu−Ser−^1a41u−11e−
Asn−Arg−Pro−Asp−Tyr−Leu−^
5p−Phe−Ala−Glu−3er−Gly−Gl
n−Val−Tyrを有し、かつ下記の理化学的性質を
有する抗腫瘍性ポリペプチドである。
(a)分子量: 17400±500(SDS電気泳動
法) (b)等電点z)15.7±0.2(ゲル等電点電気泳
動法) (c)pH安定性: pH6から9の範囲で安定(d)
温度安定性:pH7,0,65℃、1時間の加熱により
60〜70%失 活する (e)蛋白質分解酵素に対する安定性:失活する(f)
生理活性:ヒト正常細胞に対し細胞毒性を示さず、ヒト
腫瘍細胞に対し細 胎毒性を示す このものは、例えばヒト急性骨髄性白血病細胞THP−
1(Int、 J、 Cancer 、 26.
171−176 (1980))を分化誘導物質と接
触せしめつつ又は接触せしめた後、培養又は培地中に懸
濁することにより製造することができる。
法) (b)等電点z)15.7±0.2(ゲル等電点電気泳
動法) (c)pH安定性: pH6から9の範囲で安定(d)
温度安定性:pH7,0,65℃、1時間の加熱により
60〜70%失 活する (e)蛋白質分解酵素に対する安定性:失活する(f)
生理活性:ヒト正常細胞に対し細胞毒性を示さず、ヒト
腫瘍細胞に対し細 胎毒性を示す このものは、例えばヒト急性骨髄性白血病細胞THP−
1(Int、 J、 Cancer 、 26.
171−176 (1980))を分化誘導物質と接
触せしめつつ又は接触せしめた後、培養又は培地中に懸
濁することにより製造することができる。
分化誘導物質は、悪性化単球性細胞と接触した時、この
悪性化単球性細胞をマクロファージ、顆粒球の単球細胞
に分化誘導せしめる作用を有する物質であり、具体的に
はヘミン、アクチノマイシンD、ヘキサメチレンアクラ
ミノマイシンA、テレオシジン、マイトマイシンC,プ
レオマイシン。
悪性化単球性細胞をマクロファージ、顆粒球の単球細胞
に分化誘導せしめる作用を有する物質であり、具体的に
はヘミン、アクチノマイシンD、ヘキサメチレンアクラ
ミノマイシンA、テレオシジン、マイトマイシンC,プ
レオマイシン。
プロピオン酸、酢酸ナトリウム、カダベリン、ツニカマ
イシン、12−o−テトラデカノイルフォルボール13
アセテート(TPA)、 γ−インターフェロン等の
リンフ才力イン、D−因子、フルキナーゼ。ヒストンH
1,リポポリサッカライド(LPS)、脂質A、グルコ
コルチコイド。
イシン、12−o−テトラデカノイルフォルボール13
アセテート(TPA)、 γ−インターフェロン等の
リンフ才力イン、D−因子、フルキナーゼ。ヒストンH
1,リポポリサッカライド(LPS)、脂質A、グルコ
コルチコイド。
1d−25−デバイドロオキシビタミンD3+ ポリ
(I)、ポリ (A D P−リボース)、BCG。
(I)、ポリ (A D P−リボース)、BCG。
クロロキン等があげられる。
ヒト骨髄性白血病細胞THP−1を分化誘導物質に接触
せしめる方法は、THP−1を分化誘導物質を含有する
培地に懸濁または培養すればよい。
せしめる方法は、THP−1を分化誘導物質を含有する
培地に懸濁または培養すればよい。
THP−1を培養して抗腫瘍性ポリペプチドを生成せし
めるには、分化誘導物質が存在する条件下で培養を続け
てもよいが、ヒト骨髄性白血病細胞を分化誘導物質と接
触せしめた後、同細胞を分化誘導物質を含まない培地に
移し変えて培養してもよい。後者の方法の場合、THP
−1を移し変えた後の培地に生体外刺激物質を添加して
もよい。
めるには、分化誘導物質が存在する条件下で培養を続け
てもよいが、ヒト骨髄性白血病細胞を分化誘導物質と接
触せしめた後、同細胞を分化誘導物質を含まない培地に
移し変えて培養してもよい。後者の方法の場合、THP
−1を移し変えた後の培地に生体外刺激物質を添加して
もよい。
生体外刺激物質とは、ヒト細胞の細胞膜またはライソゾ
ームに変化を与え生体内高分子を細胞外に放出または漏
出し易くさせる作用を存するものである。具体的にはり
ポポリサンカライド(LPS)。
ームに変化を与え生体内高分子を細胞外に放出または漏
出し易くさせる作用を存するものである。具体的にはり
ポポリサンカライド(LPS)。
各種レクチン、ビタミンA等がある。
THP−1を培養する培地は、動物細胞を培養する通常
の培地のいずれもが用いられる。具体的にはローズウェ
ル・パーク・メモリアル・インスティテユート1640
培地(Rosewell P arkMemorial
I n5tiute −1640、以下、RPMI
−1640と略す。)が好適であるが、他にダルベツコ
変法イーグル培地(Dulbeccos Modifi
edEagle Medium ) 、イーグル基礎培
地(EaglesMinimum Essential
Medium 、以下、MEM培地と略す、、)、クリ
ック培地(C1ick Medium )なども用いら
れる。これらの培地には胎児ウシ血清(以下FBSと略
す。)や新生児ウシ血清、ウマ血清などを添加して用い
ることもあるが、血清を全く含まない培地を用いたとき
抗腫瘍性ポリペプチドの分離、精製工程において極めて
良い結果が得られる。
の培地のいずれもが用いられる。具体的にはローズウェ
ル・パーク・メモリアル・インスティテユート1640
培地(Rosewell P arkMemorial
I n5tiute −1640、以下、RPMI
−1640と略す。)が好適であるが、他にダルベツコ
変法イーグル培地(Dulbeccos Modifi
edEagle Medium ) 、イーグル基礎培
地(EaglesMinimum Essential
Medium 、以下、MEM培地と略す、、)、クリ
ック培地(C1ick Medium )なども用いら
れる。これらの培地には胎児ウシ血清(以下FBSと略
す。)や新生児ウシ血清、ウマ血清などを添加して用い
ることもあるが、血清を全く含まない培地を用いたとき
抗腫瘍性ポリペプチドの分離、精製工程において極めて
良い結果が得られる。
THP−1の培養は通常1〜5×10b個7mlの細胞
密度で35〜38°Cにて4〜6%炭酸ガス気流中で行
ない、培養は浮遊培養で行なう。
密度で35〜38°Cにて4〜6%炭酸ガス気流中で行
ない、培養は浮遊培養で行なう。
分化誘導物質は、通常培養当初より培地に含有せしめる
。また、生体外刺激物質は分化されたヒト骨髄性白血病
細胞の培養当初より培地に含有せしめてもよいが、同細
胞の増殖がある程度進んでから培地に含有せしめてもよ
い。しかし、生体刺激物質を添加しなくとも抗腫瘍性ポ
リペプチドは充分生産されるので、生体外刺激物質を添
加しない方が、抗腫瘍性ポリペプチドの精製の際に好都
合である。
。また、生体外刺激物質は分化されたヒト骨髄性白血病
細胞の培養当初より培地に含有せしめてもよいが、同細
胞の増殖がある程度進んでから培地に含有せしめてもよ
い。しかし、生体刺激物質を添加しなくとも抗腫瘍性ポ
リペプチドは充分生産されるので、生体外刺激物質を添
加しない方が、抗腫瘍性ポリペプチドの精製の際に好都
合である。
抗腫瘍性ポリペプチドは以下のように定性及び定量分析
できる。即ち、標的細胞であるし一929細胞(Pro
c、 Natl、 Acad、 Sci。
できる。即ち、標的細胞であるし一929細胞(Pro
c、 Natl、 Acad、 Sci。
U、S、A、72.3666−3670)をMEM培地
に5%仔牛脂児血清を加え育成し、8X10’細胞が1
00μlの同上培地に含まれる様にし、96大の平底プ
レートに育種する。育種条件は37℃、2時間、5%C
O□、100%Ht Oで通常細胞培養に用いられる方
法でよい。その後、アクチノマイシンD培地中に終濃度
1μg/mlとなる様に加え、培養液の液量を150μ
lとする。即座に抗腫瘍性ポリペプチドを含むと考えら
れる検体を適当にMEM培地で稀釈したものを50μ℃
加える。この際、稀釈率を適宜調整してED50を求め
ることができる。更に、最終液量が200μlとなった
L−929細胞を上記条件で18時間培養を継続する。
に5%仔牛脂児血清を加え育成し、8X10’細胞が1
00μlの同上培地に含まれる様にし、96大の平底プ
レートに育種する。育種条件は37℃、2時間、5%C
O□、100%Ht Oで通常細胞培養に用いられる方
法でよい。その後、アクチノマイシンD培地中に終濃度
1μg/mlとなる様に加え、培養液の液量を150μ
lとする。即座に抗腫瘍性ポリペプチドを含むと考えら
れる検体を適当にMEM培地で稀釈したものを50μ℃
加える。この際、稀釈率を適宜調整してED50を求め
ることができる。更に、最終液量が200μlとなった
L−929細胞を上記条件で18時間培養を継続する。
細胞壊死活性は、まず全培地を除去し、ここに0.2%
クリスタルバイオレットの2%メチルアルコール溶液を
加え固定染色する。クリスタルバイオレットは全有核細
胞を染色し、抗腫瘍性ポリペプチドにより壊死し、フラ
スコ底面より遊離した細胞は染色しないので、抗腫瘍性
ポリペプチド活性を直接測定できる。この染色度を’O
D590nmの吸収で測定し、対照群に対する染色度と
比較することにより抗III 1%性ポリペプチド活性
を測定する。活性の定義は次の様に行う。L−929細
胞が50%生存できる検体原液の稀釈率を原液のl r
mlあたりの活性とする。即ち、原液の1倍稀釈でED
50を与える検体の活性は1単位/miである。
クリスタルバイオレットの2%メチルアルコール溶液を
加え固定染色する。クリスタルバイオレットは全有核細
胞を染色し、抗腫瘍性ポリペプチドにより壊死し、フラ
スコ底面より遊離した細胞は染色しないので、抗腫瘍性
ポリペプチド活性を直接測定できる。この染色度を’O
D590nmの吸収で測定し、対照群に対する染色度と
比較することにより抗III 1%性ポリペプチド活性
を測定する。活性の定義は次の様に行う。L−929細
胞が50%生存できる検体原液の稀釈率を原液のl r
mlあたりの活性とする。即ち、原液の1倍稀釈でED
50を与える検体の活性は1単位/miである。
このようにして得られる抗腫瘍性ポリペプチドが生成蓄
積された培養液は通常の蛋白質の精製法に準じて精製さ
れ、本発明の抗1[性ポリペプチドが精製される。即ち
、塩基性陰イオン交換体によるイオン交換クロマトグラ
フィー、塩析法、透析法、ゲル濾過法、疎水クロマトグ
ラフィー、高速分子篩クロマトグラフィー、電気泳動法
等を順次又は適宜組み合せることによって精製される。
積された培養液は通常の蛋白質の精製法に準じて精製さ
れ、本発明の抗1[性ポリペプチドが精製される。即ち
、塩基性陰イオン交換体によるイオン交換クロマトグラ
フィー、塩析法、透析法、ゲル濾過法、疎水クロマトグ
ラフィー、高速分子篩クロマトグラフィー、電気泳動法
等を順次又は適宜組み合せることによって精製される。
以下、更に具体的に説明する。塩基性陰イオン交換体と
してはDEAE−セファデックスA−25゜A−50,
DEAE−セファロースCL−68゜DEAE−セファ
ミル(以北、ファルマシア社製)が好ましく、その他ジ
エチルアミノ基、アミノエチル基または四級化アミノエ
チル基含有陰イオン交換体等も使用される。使用される
緩衝液としてはpH6,0〜9.0のトリス−塩酸塩ま
たはリン酸緩衝液が望ましく、これら0.05M程度の
希薄な緩衝液で抗腫瘍性ポリペプチドの培養液を稀釈し
、塩濃度0.1M以下の溶液としてて陰イオン交換体と
接触せしめて抗腫瘍性ポリペプチドを吸着させる。抗腫
瘍性ポリペプチドの溶出は0.1〜0.2Mの食塩又は
塩化カリウム等の塩類溶液で行なわれ、抗l1ii性ポ
リペプチドは0.2 M付近の塩濃度で溶出される。当
該陰イオン交換体との接触はカラム法が望ましいが、大
量の場合にはバッチ法も採用される。
してはDEAE−セファデックスA−25゜A−50,
DEAE−セファロースCL−68゜DEAE−セファ
ミル(以北、ファルマシア社製)が好ましく、その他ジ
エチルアミノ基、アミノエチル基または四級化アミノエ
チル基含有陰イオン交換体等も使用される。使用される
緩衝液としてはpH6,0〜9.0のトリス−塩酸塩ま
たはリン酸緩衝液が望ましく、これら0.05M程度の
希薄な緩衝液で抗腫瘍性ポリペプチドの培養液を稀釈し
、塩濃度0.1M以下の溶液としてて陰イオン交換体と
接触せしめて抗腫瘍性ポリペプチドを吸着させる。抗腫
瘍性ポリペプチドの溶出は0.1〜0.2Mの食塩又は
塩化カリウム等の塩類溶液で行なわれ、抗l1ii性ポ
リペプチドは0.2 M付近の塩濃度で溶出される。当
該陰イオン交換体との接触はカラム法が望ましいが、大
量の場合にはバッチ法も採用される。
陰イオン交換クロマトグラフィーを行なう前に、前処理
として限外濾過膜で低分子物質を除去することが望まし
く、精製効果を上げることが出来る。
として限外濾過膜で低分子物質を除去することが望まし
く、精製効果を上げることが出来る。
陰イオン交換クロマトグラフィーで得られた溶液は透析
後、濃縮してゲル濾過に付される。ゲル。
後、濃縮してゲル濾過に付される。ゲル。
濾過用の担体としてはセファデックスG−75゜G−1
00(ファルマシア社製)、セファクリルS−200(
ファルマシア社製)、バイオゲルP−100(バイオラ
ット社製)及びトーヨーパールHW−50,HV/−5
5(東洋曹達工業社製)等が使用される。ゲル濾過に使
用する緩衝液はpH6,0〜9.0のトリス−塩酸塩ま
たはリン酸緩衝液が使用され、吸着を防く目的で0.2
〜0.5Mの食塩等の塩類を添加して使用ずことが望ま
しい。この工程による精製度は2〜10倍である。
00(ファルマシア社製)、セファクリルS−200(
ファルマシア社製)、バイオゲルP−100(バイオラ
ット社製)及びトーヨーパールHW−50,HV/−5
5(東洋曹達工業社製)等が使用される。ゲル濾過に使
用する緩衝液はpH6,0〜9.0のトリス−塩酸塩ま
たはリン酸緩衝液が使用され、吸着を防く目的で0.2
〜0.5Mの食塩等の塩類を添加して使用ずことが望ま
しい。この工程による精製度は2〜10倍である。
また、陰イオン交換クロマトグラフィーで得られた抗腫
瘍性ポリペプチド活性溶液は疎水クロマトグラフィーで
精製することもでき、この場合はブチルート−ヨーバー
ル650(東洋曹達工業社製)等を担体とし、硫安2食
塩等の塩類を用いて抗腫瘍性ポリペプチドを溶出せt7
める。この工程による精製度は5・〜30倍であり、回
収率は80%以上である。また、この段階で抗腫瘍性ポ
リペプチドの比活性は1×106以上、抗腫瘍性ポリペ
プチド含有率は1.0%以上になる。
瘍性ポリペプチド活性溶液は疎水クロマトグラフィーで
精製することもでき、この場合はブチルート−ヨーバー
ル650(東洋曹達工業社製)等を担体とし、硫安2食
塩等の塩類を用いて抗腫瘍性ポリペプチドを溶出せt7
める。この工程による精製度は5・〜30倍であり、回
収率は80%以上である。また、この段階で抗腫瘍性ポ
リペプチドの比活性は1×106以上、抗腫瘍性ポリペ
プチド含有率は1.0%以上になる。
ゲル濾過で精製した抗腫瘍性ポリペプチド含有液は、次
いでMonoQ HR515カラム(ファルマシア社
製、高性能陰イオン交換体カラム)を使用するファルマ
シアF P L C(Fast Protein。
いでMonoQ HR515カラム(ファルマシア社
製、高性能陰イオン交換体カラム)を使用するファルマ
シアF P L C(Fast Protein。
Peptide、 Po1ynucleotide、
Liquid Chromato−graphy)
システムによる高性能陰イオン交換クロマトグラフィー
によって更に精製される。精製度は5〜10倍で活性の
回収率は70〜90%である。
Liquid Chromato−graphy)
システムによる高性能陰イオン交換クロマトグラフィー
によって更に精製される。精製度は5〜10倍で活性の
回収率は70〜90%である。
この高性能陰イオン交換体クロマトグラフィーの条件は
最初のDEAE−セファローズ等の担体を使用する陰イ
オン交換クロマトグラフィーノ場合と同じ条件下である
。
最初のDEAE−セファローズ等の担体を使用する陰イ
オン交換クロマトグラフィーノ場合と同じ条件下である
。
F P L Cにより精製された抗腫瘍性ポリペプチド
溶液をMonoQ HR515カラムを使用する再F
PLCで5DS−電気泳動的に単一な活性蛋白として精
製することができ、この方法による精製度は5〜10倍
であり、蛋白に対する比活性5x l Q 11単位/
可蛋白質を有する精製標品が得られる。
溶液をMonoQ HR515カラムを使用する再F
PLCで5DS−電気泳動的に単一な活性蛋白として精
製することができ、この方法による精製度は5〜10倍
であり、蛋白に対する比活性5x l Q 11単位/
可蛋白質を有する精製標品が得られる。
ところが、この5DS−電気泳動的に単一な活性標品に
ついて溶出条件を変えてMonoQHR515カラムを
使用VるFPLCによるイオン交換クロマトグラフィー
を行うことにより3種類の活性蛋白質成分が分離される
ことが判明した。それぞれの活性蛋白を分取し、同条件
下で再FPLCを行うことにより3種類の活性蛋白標品
が得られる。
ついて溶出条件を変えてMonoQHR515カラムを
使用VるFPLCによるイオン交換クロマトグラフィー
を行うことにより3種類の活性蛋白質成分が分離される
ことが判明した。それぞれの活性蛋白を分取し、同条件
下で再FPLCを行うことにより3種類の活性蛋白標品
が得られる。
FPLCで溶出される順にTNF−1,TNF−2,及
びTNF−3と名づけだ。
びTNF−3と名づけだ。
これら単離された抗腫瘍性ポリペプチドの理化学的性質
及びL−929に対する比活性は次のとおりである。
及びL−929に対する比活性は次のとおりである。
TNF−I TNF−2・TNF−3分子量
17,400 17,400 17.400等
電点 5.7 5.7
5.7比活性(Ll/w)3.2xl O” 6
.0xlO” 4.5X10’この表に示すように
分子量及び等電点について差は見られないが、比活性に
おいて差が見出される。次にTNF−1,TNF−2,
TNF−3のN末端アミノ酸配列を示す。
17,400 17,400 17.400等
電点 5.7 5.7
5.7比活性(Ll/w)3.2xl O” 6
.0xlO” 4.5X10’この表に示すように
分子量及び等電点について差は見られないが、比活性に
おいて差が見出される。次にTNF−1,TNF−2,
TNF−3のN末端アミノ酸配列を示す。
T N F −I Val−Arg−Ser−
X−Thr−八rg−Thr−Arg−Pr。
X−Thr−八rg−Thr−Arg−Pr。
T N F 2 Val−Arg−Ser−X−T
hr−Arg−Thr−Pro−Lys P
r。
hr−Arg−Thr−Pro−Lys P
r。
T N F −3Val−Arg−Ser−X−Thr
−Arg−Thr−Pro−Pro Arg T N F −I Ser−Arg−Lys−Phe
−Val−Ala−l4e−Valal T N F −2Ser−Arg−Lys−Pro−シ
al−Ala−His−ValLys Val A
la T N F −3Ser−Pro−Lys−Pro−V
al−^1a−His−ValLys Arg V
al へIa上記N末端アミノ酸配列においてXで示
される第4番目のアミノ酸は気相アミノ酸配列分析機で
同定されないアミノ酸であり、Serは検出されず、こ
の方法では検出されないアミノ酸であるCysの可能性
が考えられる。前述のヒト細胞株HL−60より得られ
るTNFのN末端アミノ酸配列はVat−Arg−Se
r−Ser−Ser−Arg−4hr−Pro−Ser
−へ5p−Lys−Pro−Val−八1a−11is
−Valであることが記載されており、これと比較する
とTNF−1,TNF−2゜TNF−3は第4番目のア
ミノ酸がSetではなく、第5番目のアミノ酸もSet
ではな(Thrとなっており、第10番目のアミノ酸も
AspではなくArg又はProとなっている。更にT
NF−1は第12番目のアミノ酸がPheとなっている
。従って、HL−60より得られるTNFと本発明の抗
腫瘍性ポリペプチドはN末端アミノ酸配列において明ら
かに異なっている。因みにウサギのTNFのN末端アミ
ノ酸配列は特開昭60−19719号公報にSet−A
ha−Ser−Arg−八1a−Leu−Ser−As
p−Lys−Pro−Leu−Ala−l4e−Val
であることが記載されているが、これとHL−60のT
NFを比較すると、N末端の2個のアミノ酸が欠如して
いるほか、第4.第7゜第8及び第13番目のアミノ酸
が異なっている。
−Arg−Thr−Pro−Pro Arg T N F −I Ser−Arg−Lys−Phe
−Val−Ala−l4e−Valal T N F −2Ser−Arg−Lys−Pro−シ
al−Ala−His−ValLys Val A
la T N F −3Ser−Pro−Lys−Pro−V
al−^1a−His−ValLys Arg V
al へIa上記N末端アミノ酸配列においてXで示
される第4番目のアミノ酸は気相アミノ酸配列分析機で
同定されないアミノ酸であり、Serは検出されず、こ
の方法では検出されないアミノ酸であるCysの可能性
が考えられる。前述のヒト細胞株HL−60より得られ
るTNFのN末端アミノ酸配列はVat−Arg−Se
r−Ser−Ser−Arg−4hr−Pro−Ser
−へ5p−Lys−Pro−Val−八1a−11is
−Valであることが記載されており、これと比較する
とTNF−1,TNF−2゜TNF−3は第4番目のア
ミノ酸がSetではなく、第5番目のアミノ酸もSet
ではな(Thrとなっており、第10番目のアミノ酸も
AspではなくArg又はProとなっている。更にT
NF−1は第12番目のアミノ酸がPheとなっている
。従って、HL−60より得られるTNFと本発明の抗
腫瘍性ポリペプチドはN末端アミノ酸配列において明ら
かに異なっている。因みにウサギのTNFのN末端アミ
ノ酸配列は特開昭60−19719号公報にSet−A
ha−Ser−Arg−八1a−Leu−Ser−As
p−Lys−Pro−Leu−Ala−l4e−Val
であることが記載されているが、これとHL−60のT
NFを比較すると、N末端の2個のアミノ酸が欠如して
いるほか、第4.第7゜第8及び第13番目のアミノ酸
が異なっている。
他の大部分のアミノ酸配列はウサギのものもHL−60
のものも差がないといわている。本発明の抗腫瘍性ポリ
ペプチドについてSDSポリアクリルアミドゲル電気泳
動で単一なハンドを示す抗腫瘍性ポリペプチド(TNF
−1,TNF−2およびTNF−3の混合物)100μ
gを含む水溶液100μlにトリプシン3.3μgを加
え37℃、I)H8,Oで22時間放置してトリプシン
分解を行った。分解物をRP318カラム(バイオラン
ド社製、逆相HPLC用カラム)を使用するHPLCに
よりF−1からF−8のフラグメントとして分離した。
のものも差がないといわている。本発明の抗腫瘍性ポリ
ペプチドについてSDSポリアクリルアミドゲル電気泳
動で単一なハンドを示す抗腫瘍性ポリペプチド(TNF
−1,TNF−2およびTNF−3の混合物)100μ
gを含む水溶液100μlにトリプシン3.3μgを加
え37℃、I)H8,Oで22時間放置してトリプシン
分解を行った。分解物をRP318カラム(バイオラン
ド社製、逆相HPLC用カラム)を使用するHPLCに
よりF−1からF−8のフラグメントとして分離した。
それぞれのフラグメントについてアプライド・バイオシ
ステムズ社製、アミノ酸シークエンジングアナライザー
(モデル470A)を用いてエドマン分解を行った。遊
離してくるフェニル千オヒダントインーアミノ酸をHP
LC(島津LC−4A型)にて分析を行い常法に従って
アミノ酸を決定した。その結果は次のとおりであった。
ステムズ社製、アミノ酸シークエンジングアナライザー
(モデル470A)を用いてエドマン分解を行った。遊
離してくるフェニル千オヒダントインーアミノ酸をHP
LC(島津LC−4A型)にて分析を行い常法に従って
アミノ酸を決定した。その結果は次のとおりであった。
F 1 :Val−Val−へla−へ5n−
Pro−Gln−Ala−Glu−Gly−Gln−I
、eu−Gln F2:Ala−^5n−Ala−Leu−Leu−Al
aF 3 : Asn−Gln−Leu−Vat
−Val−X−X=X−Gly−LeuF −4: l
1e−Ala−Val−X−TyrF −5: Val
−Asn−Leu−LeuF −6: Glu−Thr
−Pro−Glu−Gly−Ala−Glu−AlaF
−7: Tyr−Glu−Pro41e−Tyr−L
eu−Gly−Gly−X−PheF −8: L
eu−Ser−へ1a−Glulle−Asn−八rg
−Pro−Asp−Tyr−Leu−Asp−Phe−
Ala−Glu−Ser−Gly−Gly−Gln−V
al−Tyr これらのF−1〜F−8のトリプシン分解フラグメント
の分析結果から推定される構造はいずれもHL−60の
TNF構造中に見い出されるので、TNF−1,TNF
−2,およびTNF−3のいずれもN末端から13番目
以降のアミノ酸配列はHL−60のTNFと同じである
と推定される。
Pro−Gln−Ala−Glu−Gly−Gln−I
、eu−Gln F2:Ala−^5n−Ala−Leu−Leu−Al
aF 3 : Asn−Gln−Leu−Vat
−Val−X−X=X−Gly−LeuF −4: l
1e−Ala−Val−X−TyrF −5: Val
−Asn−Leu−LeuF −6: Glu−Thr
−Pro−Glu−Gly−Ala−Glu−AlaF
−7: Tyr−Glu−Pro41e−Tyr−L
eu−Gly−Gly−X−PheF −8: L
eu−Ser−へ1a−Glulle−Asn−八rg
−Pro−Asp−Tyr−Leu−Asp−Phe−
Ala−Glu−Ser−Gly−Gly−Gln−V
al−Tyr これらのF−1〜F−8のトリプシン分解フラグメント
の分析結果から推定される構造はいずれもHL−60の
TNF構造中に見い出されるので、TNF−1,TNF
−2,およびTNF−3のいずれもN末端から13番目
以降のアミノ酸配列はHL−60のTNFと同じである
と推定される。
高純度に精製された本発明の抗腫瘍性ポリペプチドはヒ
トに投与したときに副作用がなく、腫瘍細胞のみを壊死
せしめる作用を有するものと期待される。精製した抗腫
瘍性ポリペプチドはマウスに静注投与したとき急性およ
び亜急性毒性を示さず、たとえば腎原発肺転移を有する
末期癌患者に静注投与すれば病巣は消失、縮退または拡
大を停止し、治癒するものと思われる。本発明の抗腫瘍
性ポリペプチドはヒト正常細胞Wl−38及びFIow
looo並びにマウス胎児細胞に対して細胞毒性を示さ
ないが、ヒト腫瘍細胞ヘラ(Hela)及びKB並びに
マウス腫瘍細胞サルコーマ180及びL−1210に対
しては細胞毒性を示すと思われる。
トに投与したときに副作用がなく、腫瘍細胞のみを壊死
せしめる作用を有するものと期待される。精製した抗腫
瘍性ポリペプチドはマウスに静注投与したとき急性およ
び亜急性毒性を示さず、たとえば腎原発肺転移を有する
末期癌患者に静注投与すれば病巣は消失、縮退または拡
大を停止し、治癒するものと思われる。本発明の抗腫瘍
性ポリペプチドはヒト正常細胞Wl−38及びFIow
looo並びにマウス胎児細胞に対して細胞毒性を示さ
ないが、ヒト腫瘍細胞ヘラ(Hela)及びKB並びに
マウス腫瘍細胞サルコーマ180及びL−1210に対
しては細胞毒性を示すと思われる。
以下、実施例にて本発明の詳細な説明する。
実施例1
5%牛脂児性血清を存するRPMI−1640無菌培地
200βを300!容培養槽に張り込み、この培地にT
HP−1細胞を2X10S個/mlになるように懸濁し
た。これを37℃で4日間培養し、得られた培養液を遠
心分離してTHP−1細胞を無菌的に採取した。この細
胞を別の培養槽に入れた血清を含まない上記RPMI−
1640培地2001に移し、これにTPAを1100
n/m(!添加し、ゆるやかに液を攪拌(100r、p
、m、) しつつ無菌的条件下37.0℃で5時間培養
(誘導)を行った。このようにして得られた培養液を遠
心分離して細胞を分離、除去して1.5X103単位/
mlの抗腫瘍性ポリペプチド活性を有する培養液を得た
。このようにして得られた培養上清液を限外濾過膜(ミ
リポア社製、HVLP OHV 20)で1/10
量になるまテ濃縮した。この濃縮液に固形硫酸アンモニ
ウムを加え(65%飽和量)で溶解し、蛋白を沈澱させ
た。該沈澱物を遠心分離(1000r、p、m、。
200βを300!容培養槽に張り込み、この培地にT
HP−1細胞を2X10S個/mlになるように懸濁し
た。これを37℃で4日間培養し、得られた培養液を遠
心分離してTHP−1細胞を無菌的に採取した。この細
胞を別の培養槽に入れた血清を含まない上記RPMI−
1640培地2001に移し、これにTPAを1100
n/m(!添加し、ゆるやかに液を攪拌(100r、p
、m、) しつつ無菌的条件下37.0℃で5時間培養
(誘導)を行った。このようにして得られた培養液を遠
心分離して細胞を分離、除去して1.5X103単位/
mlの抗腫瘍性ポリペプチド活性を有する培養液を得た
。このようにして得られた培養上清液を限外濾過膜(ミ
リポア社製、HVLP OHV 20)で1/10
量になるまテ濃縮した。この濃縮液に固形硫酸アンモニ
ウムを加え(65%飽和量)で溶解し、蛋白を沈澱させ
た。該沈澱物を遠心分離(1000r、p、m、。
20分間)により採取し、少量の0.05M)リス−塩
酸塩緩衝液(pH7,7)に溶解せしめた。
酸塩緩衝液(pH7,7)に溶解せしめた。
次いで、これを同緩衝液に対し透析しく5℃、24時間
)、内液に等量の緩衝液を加え、これを予め同緩衝液で
平衡化させたDEAE−トーヨーパールM650カラム
(5X40cm)に負荷した。
)、内液に等量の緩衝液を加え、これを予め同緩衝液で
平衡化させたDEAE−トーヨーパールM650カラム
(5X40cm)に負荷した。
このカラムを同緩衝液1.0Jで洗浄後、0.2 Mの
食塩を含有する同緩衝液で溶出した。
食塩を含有する同緩衝液で溶出した。
抗腫瘍性ポリペプチド活性区分2.0jl!を集め、硫
安分画(40%〜55%飽和画分)を行い、得られた硫
安沈澱を少量の水に溶かし、この水溶液を同緩衝液で十
分透析した(5℃、24時間)。
安分画(40%〜55%飽和画分)を行い、得られた硫
安沈澱を少量の水に溶かし、この水溶液を同緩衝液で十
分透析した(5℃、24時間)。
透析内液に40%飽和量の硫安を加えて溶解し、遠心分
離して不溶物を除去し、予め40%飽和硫安を含む0.
05Ml−リス−塩酸塩緩衝液で平衡化したブチルート
−ヨーパール6508カラム(2,5X30(J)を用
い流速2.0 mml! /min。
離して不溶物を除去し、予め40%飽和硫安を含む0.
05Ml−リス−塩酸塩緩衝液で平衡化したブチルート
−ヨーパール6508カラム(2,5X30(J)を用
い流速2.0 mml! /min。
の条件で疎水クロマトグラフィーを行った。次いで、抗
腫瘍性ポリペプチド活性画分を集め、0.05M )
IJスス−酸塩緩衝液(pH7,8)で透析した。透析
内液を予め50mMトリス−塩酸塩緩衝液(pH8,5
)で平衡化したMon、o Q HR515カラムに
負荷し、同緩衝液で洗浄した後、0.1゜0.15.0
.2.0.3Mと順次食塩濃度を上げる段溶出され、比
活性1×1O11単位/mg蛋白質まで精製された。こ
の工程における精製度は5〜15倍、回収率は80%以
上であった。
腫瘍性ポリペプチド活性画分を集め、0.05M )
IJスス−酸塩緩衝液(pH7,8)で透析した。透析
内液を予め50mMトリス−塩酸塩緩衝液(pH8,5
)で平衡化したMon、o Q HR515カラムに
負荷し、同緩衝液で洗浄した後、0.1゜0.15.0
.2.0.3Mと順次食塩濃度を上げる段溶出され、比
活性1×1O11単位/mg蛋白質まで精製された。こ
の工程における精製度は5〜15倍、回収率は80%以
上であった。
このようにして得られた活性区分を集め、MonoQ
HR515カラムを用いて同条件で再びFPLCを行
った。再FPLCの溶出パターンを第1図に示す。この
図において縦軸は280nmにおける吸光度(%)を示
し、横軸は溶出時間(分)を示す。図面から明らかなよ
うに、抗腫瘍性ポリペプチド活性はO,1Mの食塩で溶
出され、280nmのピークと良く一致した。この活性
区分を集めて純水で透析した後、凍結乾燥して200μ
gの精製標品を得た。この標品の比活性は5.0X10
8単位/nv蛋白質である。
HR515カラムを用いて同条件で再びFPLCを行
った。再FPLCの溶出パターンを第1図に示す。この
図において縦軸は280nmにおける吸光度(%)を示
し、横軸は溶出時間(分)を示す。図面から明らかなよ
うに、抗腫瘍性ポリペプチド活性はO,1Mの食塩で溶
出され、280nmのピークと良く一致した。この活性
区分を集めて純水で透析した後、凍結乾燥して200μ
gの精製標品を得た。この標品の比活性は5.0X10
8単位/nv蛋白質である。
次に本蛋白質についてファルマシア製、FPLCシステ
ムのアニオン交換カラムMono Q カラムクロマ
トを行い、下記の条件で溶出を行った。
ムのアニオン交換カラムMono Q カラムクロマ
トを行い、下記の条件で溶出を行った。
〜/
この溶出条件においてリテンションタイム35分、36
分、37.8分に溶出される3つのピークを分取した。
分、37.8分に溶出される3つのピークを分取した。
(これら3つのピークはそれぞれTNF−1,TNF−
2,TNF−3である。)さらに、各々について上記の
条件で再クロマトを行い、純化した。それぞれの抗腫瘍
性ポリペプチドは以下に示す方法でいずれも単一な蛋白
であることが証明される。
2,TNF−3である。)さらに、各々について上記の
条件で再クロマトを行い、純化した。それぞれの抗腫瘍
性ポリペプチドは以下に示す方法でいずれも単一な蛋白
であることが証明される。
まず、それぞれのサンプルについてPro−RPCHR
5/2 (ファルマシア社製、C−4逆相担体)カラム
を用いて逆相FPLCを行った。0,1%トリフルオロ
酢酸を展開液とし、アセトニトリルの濃度を0%から7
0%直線時に変えて溶出した。
5/2 (ファルマシア社製、C−4逆相担体)カラム
を用いて逆相FPLCを行った。0,1%トリフルオロ
酢酸を展開液とし、アセトニトリルの濃度を0%から7
0%直線時に変えて溶出した。
この内TNF−1の溶出パターンを第2図に示す。
TNF−1ポリペプチドはアセトニトリル36%付近で
溶出され、他に蛋白のピークは認められない。TNF−
2およびTNF−3についても同じような結果が得られ
た。従って、逆相FPLC的に単一物質といえる。
溶出され、他に蛋白のピークは認められない。TNF−
2およびTNF−3についても同じような結果が得られ
た。従って、逆相FPLC的に単一物質といえる。
次に、同じサンプルを5DS−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動(SDS−PAGE)にかけた。
電気泳動(SDS−PAGE)にかけた。
すなわち、バイオランド社製のスラブ電気泳動装置(r
PROTEANJ、16cm)を用い、0.1%SDS
を含有する15.0%のポリアクリルアミドゲルにサン
プルを負荷し、20mAの定電流で電気泳動を行った。
PROTEANJ、16cm)を用い、0.1%SDS
を含有する15.0%のポリアクリルアミドゲルにサン
プルを負荷し、20mAの定電流で電気泳動を行った。
次いで銀染色を行って蛋白を検出した。この結果、いず
れも17.4 Kdの位置に単一バンドとして検出され
、他に蛋白のバンドは認められなかった。従って、本蛋
白標品は5DS−PAGE的に均一な蛋白であることが
証明された。またこれらの蛋白標品についてLKB社製
のアンホライン(Ampholine)ポリアクリルア
ミドゲルを使用するポリアクリルアミドゲル等電点電気
泳動法により等電点を測定した結果、いずれも等電点(
pi)は5.7であった。
れも17.4 Kdの位置に単一バンドとして検出され
、他に蛋白のバンドは認められなかった。従って、本蛋
白標品は5DS−PAGE的に均一な蛋白であることが
証明された。またこれらの蛋白標品についてLKB社製
のアンホライン(Ampholine)ポリアクリルア
ミドゲルを使用するポリアクリルアミドゲル等電点電気
泳動法により等電点を測定した結果、いずれも等電点(
pi)は5.7であった。
次に、これら3つの抗腫瘍性ポリペプチドについて、N
末端よりアミノ酸配列を決定した。アミノ酸配列の決定
はガスフェイズアミノ酸シークエンサー(モデル470
A)を用い、各々のサンプルについて約10μgを分析
した。その結果を梅考損肴半#TN F−1、祷掃播袢
≠す≠TNF−2及び桶川國畔蜘自≠ぺ丁NF−3のN
末端アミノ酸配列は前記した通りであった。
末端よりアミノ酸配列を決定した。アミノ酸配列の決定
はガスフェイズアミノ酸シークエンサー(モデル470
A)を用い、各々のサンプルについて約10μgを分析
した。その結果を梅考損肴半#TN F−1、祷掃播袢
≠す≠TNF−2及び桶川國畔蜘自≠ぺ丁NF−3のN
末端アミノ酸配列は前記した通りであった。
本発明に使用するTHP−1はIr+t、 J、 Ca
ncer26.171−176 (1980) に記
載されているものであり、この載支の著者より分与され
たものである。THP−1はProc、Natl、 A
cad、 Sci。
ncer26.171−176 (1980) に記
載されているものであり、この載支の著者より分与され
たものである。THP−1はProc、Natl、 A
cad、 Sci。
U、 S、 A、エエ、5397−5401 (19
83)。
83)。
Cancer Re5earch、 42. 484
−489(1982) (ここには、THP−1は叶
、G。
−489(1982) (ここには、THP−1は叶
、G。
Roνeraより分与されたものであると記載されてい
る。)にも記載されていて、これらの研究機関にも分与
されている。また、本発明者らは権利を有するいずれの
ものに対してもTHP−1を分与する用意がある。
る。)にも記載されていて、これらの研究機関にも分与
されている。また、本発明者らは権利を有するいずれの
ものに対してもTHP−1を分与する用意がある。
正常細胞には細胞毒性を示さないが、ヒト腫瘍細胞を浮
遊培養することによっても、また血清を含まない培地を
用いても製造することができる。
遊培養することによっても、また血清を含まない培地を
用いても製造することができる。
第1図は抗腫瘍性ポリペプチド混合物の陰イオン交換ク
ロマトグラフと抗腫瘍性ポリペプチド活性を示すグラフ
、第2図はTNF−1の逆相クロマトグラフを示すもの
である。
ロマトグラフと抗腫瘍性ポリペプチド活性を示すグラフ
、第2図はTNF−1の逆相クロマトグラフを示すもの
である。
Claims (1)
- (1)N末端からのアミノ酸配列がVal−A−Ser
−X−Thr−B−Thr−C−D−E−F−G−Va
l−Ala−His−Val−Ala−Asnで表わさ
れ、かつAがArg又はLys、BがArg又はPro
、CがArg又はPro、DがSer又はLys、Eが
Arg又はPro、FがLys又はVal、GがPhe
又はPro、Xが未固定アミノ酸であるペプチドフラグ
メントを有し、他にトリプシン分解フラグメントとして
【アミノ酸配列があります】及び【アミノ酸配列があり
ます】 を有し、かつ下記の理化学的性質を有する抗腫瘍性ポリ
ペプチド。 (a)分子量:17400±500(SDS電気泳動法
) (b)等電点:pI5.7±0.2(ゲル等電点電気泳
動法) (c)pH安定性:pH6から9の範囲で安定 (d)温度安定性:pH7.0、65℃、1時間の加熱
により60〜70%失活する (e)蛋白質分解酵素に対する安定性:失活する (f)生理活性:ヒト正常細胞に対し細胞毒性を示さず
、ヒト腫瘍細胞に対し細胞毒性を示す
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60167037A JPH064675B2 (ja) | 1985-07-29 | 1985-07-29 | 抗腫瘍性ポリペプチド |
AT86110139T ATE83246T1 (de) | 1985-07-29 | 1986-07-23 | Antitumor-polypeptid und dessen methode zur herstellung. |
DE8686110139T DE3687246T2 (de) | 1985-07-29 | 1986-07-23 | Antitumor-polypeptid und dessen methode zur herstellung. |
EP86110139A EP0210588B1 (en) | 1985-07-29 | 1986-07-23 | Antitumor polypeptide and a method of preparing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60167037A JPH064675B2 (ja) | 1985-07-29 | 1985-07-29 | 抗腫瘍性ポリペプチド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6226226A true JPS6226226A (ja) | 1987-02-04 |
JPH064675B2 JPH064675B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=15842213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60167037A Expired - Fee Related JPH064675B2 (ja) | 1985-07-29 | 1985-07-29 | 抗腫瘍性ポリペプチド |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0210588B1 (ja) |
JP (1) | JPH064675B2 (ja) |
AT (1) | ATE83246T1 (ja) |
DE (1) | DE3687246T2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
ATE116367T1 (de) * | 1986-02-04 | 1995-01-15 | Den Ichi Mizuno | Für antitumor-polypeptide kodierende dns, die polypeptide und diese polypeptide enthaltenden antitumor-wirkstoffe. |
DE3841759A1 (de) * | 1988-12-12 | 1990-06-13 | Basf Ag | Neue tnf-peptide |
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