JP2822772B2 - 部品の姿勢選別方法 - Google Patents

部品の姿勢選別方法

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JP2822772B2
JP2822772B2 JP4135845A JP13584592A JP2822772B2 JP 2822772 B2 JP2822772 B2 JP 2822772B2 JP 4135845 A JP4135845 A JP 4135845A JP 13584592 A JP13584592 A JP 13584592A JP 2822772 B2 JP2822772 B2 JP 2822772B2
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修一 成川
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移送部品の姿勢選別方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来の部品の姿勢選別方
法を、振動パーツフィーダにより説明すると、例えば図
16及び図17に示すように、従来の振動パーツフィー
ダ40はこのボウル41の内壁にスパイラル状の部品移
送トラック42が形成されており、公知のようにボウル
41はねじり振動を行い、トラック42上の部品は振動
により、このトラック42に沿って移送される。
【0003】スパイラル状のトラック42の下流側のト
ラック42aには図18に示すように4個の孔47a〜
47dが形成され、これらに光ファイバ43a〜43d
の先端部が嵌着されている。孔47a〜47dの配置は
姿勢を選別すべき部品48の形状に応じて定められ、孔
47bはいわゆる同期用もしくはタイミング用であっ
て、部品48の先端部がここに達したときの他の孔47
a、47c、47dが部品48に被われているか否かに
よって姿勢が選別される。
【0004】各光ファイバ43a〜43dは1本が多数
の光ファイバ要素からなり、各々の光ファイバ43a〜
43dの一端部には光源44が、各々の他端側には受光
部45が接続されている。制御器39は各受光部45の
出力信号により部品48の姿勢を選別するように構成さ
れている。また、トラック42aの下流側にはトラック
42の移送面に設けられた孔に、空気噴出ノズル46の
先端が設けられ、制御器39からの信号を受けると、電
磁弁49が開弁されて圧縮空気供給源50から圧縮空気
が噴出される。
【0005】従来の移送部品の姿勢を選別する振動パー
ツフィーダ40は以上のような構成により、振動パーツ
フィーダ40の駆動源が駆動してボウル41がねじり振
動を行うと、部品48は移送路に沿って矢印pの方向に
移送される。図18の一点鎖線で示すように部品48の
先端部がトラック42aに設けられた同期信号用の孔4
7bに達すると、ここでその姿勢が光ファイバ43a〜
43dを介して、受光部45によって検出される。
【0006】光ファイバ43a〜43dはその先端部が
嵌着されている孔47a〜47dが部品48によって被
われていないときには光源44からの光は部品48(鏡
面を有するものとする)に反射されることはなく受光部
45に光は投光されない。孔47a〜47dが部品48
にによって被われると光源44からの光は部品48によ
って反射され、受光部45に投光される。各受光部45
は光を受光するか否かでONまたはOFF信号となる。
【0007】制御器39により部品48が正しい姿勢で
あると判断されると、空気噴出ノズル46から圧縮空気
は噴出されず、部品48は矢印pの方向に移送され、次
工程に供給される。部品48が正しい姿勢でないと判断
された場合には、これが空気噴出ノズル46の噴出口ま
で至ると、圧縮空気の噴出によりボウル41の内方に噴
き戻される。
【0008】従来の移送部品の姿勢を選別する振動パー
ツフィーダ40は以上のような作用を行うが、このよう
な構成では部品48が移送路42aに到達するのを検知
するために同期孔47bを設け、更に姿勢判別用の孔4
7a、47c、47dを設け、このための電気回路にフ
リップフロップ等の複雑な回路を設けなければならず、
電気設計に手間がかかり、費用も高額となる。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は以上の問題
点に鑑みてなされ、振動パーツフィーダ及びシュート等
の移送路で移送部品の姿勢を選別して、所望の姿勢でな
い部品を排除するのに、従来よりも確実、且つ簡単な方
法で、更に安価に行うことのできる部品の姿勢選別方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】上記目的は本発明の第
1発明によれば、所定の移送路に沿って移送される部品
の排除すべき姿勢とほぼ相似形状の開口を前記移送路に
形成するとともに、該開口を挟んで一方側に投光手段
を、他方側に前記投光手段からの光を受光可能な1つの
受光手段をそれぞれ配設し、前記部品のうち排除すべき
姿勢の部品が前記開口を通過するときに、該部品によっ
て前記受光手段へ向かう前記投光手段からの光完全に
遮光され前記受光手段が検出する光の強度が一定のレベ
ル以下となることにより該部品を排除すべき姿勢である
と判断し、この判断に基づき前記開口の近傍に設けられ
た部品排除手段を駆動し、前記移送路から該部品を排除
するようにしたことを特徴とする部品の姿勢選別方法に
よって達成される。
【0011】また、第2発明によれば、所定の移送路に
沿って移送される部品の排除すべき複数の姿勢の各々と
ほぼ相似形状の開口を合成した形状の開口を前記移送路
に形成するとともに、該開口を挟んで一方側に投光手段
を、他方側に前記投光手段からの光を受光可能な1つの
受光手段をそれぞれ配設し、前記部品のうち排除すべき
姿勢の部品が前記開口を通過するときに、該部品によっ
て前記受光手段へ向かう前記投光手段からの光完全に
遮光され前記受光手段が検出する光の強度が一定のレベ
ル以下となることにより該部品を排除すべき姿勢である
と判断し、この判断に基づき前記開口の近傍に設けられ
た部品排除手段を駆動し、前記移送路から該部品を排除
するようにしたことを特徴とする部品の姿勢選別方法に
よって達成される。
【0012】
【作用】移送路に沿って移送される方向性をもつ部品の
排除すべき姿勢とほぼ相似形状の開口を移送路に形成
し、または排除すべき複数の姿勢の各々とほぼ相似形状
の開口を合成した形状の開口を移送路に形成するととも
に、これら開口を挟んで一方側に投光手段を、他方側に
投光手段からの光を受光可能な1つの受光手段をそれぞ
れ配設したので、それらの開口を排除すべき姿勢の部品
が横切って通るときに、投光手段からの光を完全に遮光
し、受光手段が検出する光の強度が一定のレベル以下と
なることにより、当該部品を排除すべき姿勢であると判
断する。この判断に基づき、それらの開口の近傍に設け
られた部品排除手段を駆動することにより、移送路上か
ら排除すべき部品を排除することができ、所望の姿勢で
ある部品は移送路の排出端から次工程に供給される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例による部品の姿勢
選別方法について説明する。
【0014】図1及び図2において本実施例における部
品の姿勢選別方法を具体化する振動パーツフィーダ1の
ボウル2の円錐形状の底面には部品Eが多量(図面にお
いては散在的にのみ示す)に投入されている。ボウル2
の直下方には可動コア3が固定され、これはベース4と
等角度間隔で傾斜して配設された板ばね5により結合さ
れている。ベース4上にはコイル7を巻装した電磁石6
が可動コア3と空隙をおいて対向して固定されている。
ベース4は防振ゴム8によって基台上に支持される。こ
の振動パーツフィーダ1のねじり振動駆動部は可動コア
3、電磁石6、コイル7及び板ばね5などによって構成
され、これはカバー9に被覆される。
【0015】ボウル2のほぼ逆円錐形の内周壁面にはス
パイラル状の部品移送路10が形成されており、スパイ
ラル状の部品移送路10の上流側の移送部品Eの登り口
10aでは移送路10内に部品Eが導入されやすいよう
に、ほぼ水平に形成されているが、移送路10の下流側
のある位置に向かうにつれて傾いて、図3に示す移送路
10b部分ではすでに傾斜が一定となっている。また、
移送路の切溝の肉厚も移送路の下流側に向かうにつれて
小さくなり、部品Eの厚さtとほぼ同一か多少大きく形
成されている。また、移送路の巾Tは部品の巾よりもや
や大きく形成されている。
【0016】図4のA〜Dは本実施例の振動パーツフィ
ーダ1の移送路10上を移送される部品Eを示す。部品
Eは正方形状をしており、その四つの角部のうちの一つ
に孔eが形成されている。この部品Eは移送路上ではこ
の孔eの向きにより、図に示すように四通りのうちのい
ずれか一つの姿勢で移送される。これらの姿勢のうち本
実施例で所望の姿勢である次工程へ供給すべき正姿勢部
品は部品aで示され、排除すべき姿勢である異姿勢部品
は部品b〜dで示されている。図5は振動パーツフィー
ダ1のトラック10の下流側のトラック10c内に形成
されている部品選別孔12b〜12dを示す。これらは
上流側から下流側に向かって部品選別孔12b、12
c、12dの順に整列されて設けられている。これらの
部品選別孔12b、12c、12dの開口は異姿勢部品
b、c、dよりは僅かに小さく、これらの各孔12b、
12c、12dの開口内に異姿勢部品b、c、dの各孔
eと対応する位置にこれらの孔eよりも僅かに大きい突
出部f、g、hが設けられており、それぞれの異姿勢部
品b、c、dとほぼ相似形状に形成されている。異姿勢
部品b、c、dはそれぞれに対応する部品選別孔12
b、12c、12dと重なったときは、それらの開口を
完全に塞ぐが、a姿勢の部品はこれら開口全体を完全に
塞ぐことは一瞬たりともない。
【0017】図6及び図7は部品選別孔12b〜12d
の内部を示すが、部品選別孔12b〜12dの底部に
は図1及び図2に示す面光源14に対向して、光の強度
に反応する1つの受光部15b〜15d(Cdセル等)
それぞれ設けられている。更に水平方向に対しほぼ4
5度の方向、ボウル2の中心部の上方にその先端が向け
られている空気噴出ノズル16b〜16dが設けられて
いる。尚、図1及び図2に示すように、面光源14はア
ーム5を介して支柱54に支持され、アーム5は支
柱54に対して回動可能である。
【0018】図1に示すようにボウル2の側壁には受光
部15b〜15dのリード線51が導出され、これらに
電気的に接続された制御器17が外部に設けられてい
る。この制御器17は受光部15b〜15dの面光源1
4からの受ける光が、ある一定のレベル以下(部品選別
孔12b〜12dの開口が完全に塞がれた状態)となる
と、それに対応した電磁弁18b〜18dを独立に開弁
して、圧縮空気供給源52からの圧縮空気をそれぞれに
対応した空気噴出ノズル16b〜16dに供給する。
【0019】本発明の第1実施例による部品の姿勢選別
方法を具体化する振動パーツフィーダ1は以上のように
構成されているが、次にその作用について説明する。
【0020】図1に示す振動パーツフィーダ1のコイル
7に交流電源が供給されると、ボウル2が矢印aの方向
にねじり振動力を受け、図2に示すボウル2の円錐形状
の底面に投入されている部品Eは遠心力作用を受けて、
表裏及び向きの区別なしに移送路10の部品登り口10
aに導かれる。部品登り口10aでは移送路の傾斜がほ
ぼ水平であるので、部品Eは重なって移送されるが、移
送路10が下流側に向かうにつれて、図3に示すように
移送路10bの切溝の肉厚は、部品Eの厚さtとほぼ同
じか、またはやや厚めに形成されているので、部品Eが
その厚み方向で重なって移送されることはなく、重なっ
てきた部品Eはボウル2の内方に落下して戻される。ま
た、移送路10bの移送路の巾Tが部品の高さよりもや
や大きく形成されているので、高さ方向に重なって移送
されることもない。これにより、部品Eは、ほぼ等速度
で移送路10上を下流側に移送され、トラック10の下
流側の移送路10cまで、図4に示す四通りのうちいず
れか一つの姿勢で移送されてくる。
【0021】次工程へ供給すべき正姿勢部品aが移送路
10cを通過するとき、正姿勢部品aは初めに図5に示
す部品選別孔12bを通るが、これに形成されている孔
eの向きにより部品選別孔12bの開口を完全に塞ぐこ
とは一瞬たりともない。すなわち、面光源14からの光
を完全に遮光しない。また、正姿勢部品aが部品選別孔
12cを通るとき、正姿勢部品aに形成されている孔e
は部品選別孔12cの開口に形成された突出部gと重な
るが、このときは既に正姿勢部品aの後端部がこの開口
の左端を通過しているので、部品選別孔12cの開口を
完全に塞ぐことはなく、面光源14からの光を完全に遮
光しない。更に、正姿勢部品aは部品選別孔12dを通
るとき、これに形成されている孔eの向きにより部品選
別孔12dの開口を完全に塞ぐことはなく、面光源14
からの光を遮光しない。このように、正姿勢部品aはそ
れぞれの部品選別孔12b〜12dの各開口を完全に塞
ぐことはなく、部品選別孔12b〜12d内に設けられ
た受光部15b〜15dは光が一定のレベル以下となら
ず、制御器17を作動させることはなく、空気噴出ノズ
ル16b〜16dから圧縮空気が噴出されることはな
い。従って、正姿勢部品aは各部品選別孔12b〜12
dを通過し、移送路10の最下流の排出端まで移送さ
れ、次工程に供給される。
【0022】排除すべき姿勢である異姿勢部品bは移送
路10cを通過するとき、これとほぼ相似形の部品選別
孔12bの開口を完全に塞ぎ、部品選別孔12b内に設
けられた受光部15bは一定のレベル以下となる。これ
により制御器17が作動され、電磁弁18bを開弁させ
て空気噴出ノズル16bから圧縮空気が噴出され、異姿
勢部品bはボウル2の内方へ噴き戻される。
【0023】排除すべき姿勢である異姿勢部品cは移送
路10cを通過するとき、初めに部品選別孔12bを通
るが、異姿勢部品cは部品選別孔12bを通るとき、こ
れに形成されている孔eの向きにより部品選別孔12b
の開口を完全に塞ぐことはなく、面光源14からの光を
遮光しない。異姿勢部品cはこれとほぼ相似形の部品選
別孔12cを通るとき、部品選別孔12cの開口を完全
に塞ぎ、部品bが排除されたのと同様な部品排除手段に
より、異姿勢部品cはボウル2の内方へ噴き戻される。
【0024】異姿勢部品dが部品選別孔12bを通ると
き、異姿勢部品dに形成されている孔eは部品選別孔1
2bの開口に形成された突出部fと重なるが、このとき
は、まだ異姿勢部品dの前端部がこの開口の右端に達し
ておらず、また前端部がこの右端に達したときは、孔e
は突出部fを既に通過しているので、部品選別孔12b
の開口を完全に塞ぐことはなく、面光源14からの光を
完全に遮光しない。次に、異姿勢部品dが部品選別孔1
2cを通るが、これに形成されている孔eの向きにより
部品選別孔12cの開口を完全に塞ぐことは一瞬たりと
もない。すなわち、面光源14からの光を完全に遮光し
ない。更に、異姿勢部品dはこれとほぼ相似形の部品選
別孔12dを通るとき、部品選別孔12dの開口を完全
に塞ぎ、部品bが排除されたのと同様な部品排除手段に
より、ボウル2の内方へ噴き戻される。
【0025】以上のように本実施例によれば、次工程に
供給すべき正姿勢部品aは部品選別孔12b〜12dの
開口を完全に塞ぐことはなく、移送路10の排出端まで
移送され、次工程へ供給される。これに対し、異姿勢部
品b、c、dはそれぞれに対応するほぼ相似形の部品選
別孔12b〜12dと重なったとき、それら開口を完全
に塞ぎ、部品選別孔12b〜12dの底部に設けられた
受光部15b〜15dは一定のレベル以下となる。これ
により制御器17が作動され、電磁弁18b〜18dを
開弁させて空気噴出ノズル16b〜16dから圧縮空気
が噴出され、異姿勢部品b、c、dはそれぞれ部品選別
孔12b〜12dに対応した位置でボウル2の内方へ噴
き戻される。このように、本実施例では異姿勢部品b、
c、dは空気噴出ノズル16b〜16dにより排除され
るべきとき、すなわちそれらとほぼ相似形の部品選別孔
12b〜12d上に移送されて、それらの開口を完全に
塞いだときと同じ場所で、同時に圧縮空気が噴出される
ので、従来のようにタイミングを取る必要もなく確実に
排除される。
【0026】尚、本実施例では正姿勢部品aを次工程へ
供給するようにしたが、例えば異姿勢部品bを次工程へ
供給する場合は移送路10cに正姿勢部品aと相似形の
開口を設け、部品選別孔12bを省略すればよく、次工
程へ異姿勢部品b(今や正姿勢とする)のみ供給するこ
とができる。また、例えば次工程へ正姿勢部品aと異姿
勢部品b(今や正姿勢とする)の2つの姿勢を次工程へ
供給する場合は、本実施例において、部品選別孔12b
を省略すれば、正姿勢部品aと異姿勢部品bが次工程へ
供給される。その他、種々の組み合わせが可能である。
【0027】次に、本発明の部品の姿勢選別方法の第2
実施例について説明する。尚、本第2実施例は第1実施
例の振動パーツフィーダ1の移送路10cに形成した部
品選別孔12b〜12dのみ異なるだけで、他の構成に
ついては同じであるので、移送路についてのみ説明し、
また他の構成の同一部分については、同一の符号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0028】図8のAは、第1実施例の振動パーツフィ
ーダ1とは移送路10cに形成された部品選別孔12b
〜12dのみ異なる振動パーツフィーダ31の、移送路
32を示し、この移送路32には部品選別孔33が形成
されている。この部品選別孔33は第1実施例における
図5に示す部品選別孔12b〜12dを合成したもので
あり、部品選別孔33の開口に図4のBに示す異姿勢部
品bの孔eに対応する位置に突出部33bが形成され、
異姿勢部品cに対応する位置に突出部33cが形成さ
れ、異姿勢部品dに対応する位置に突出部33dが形成
されている。尚、部品選別孔33に対向して、第1実施
例と同様に面光源14(図1)が設けられ、部品選別孔
33内にも同様に1つの受光部15及び空気噴出ノズル
16が設けられ、受光部15が、ある一定レベル以下と
なると、この受光部15と電気的に接続された制御器1
7により制御されるが、電磁弁18を開弁して図示され
ていない圧縮空気供給手段からの空気を空気噴出ノズル
16に供給する。
【0029】本発明の第2実施例による部品の姿勢選別
方法を具体化する装置は以上のように構成されている
が、次にその作用について説明する。
【0030】図4のAに示す次工程で所望する正姿勢部
品aが、図8のAで示す移送路32の部品選別孔33を
通り、そのほぼ正方形状が重なったとき正姿勢部品aの
孔eは左方側上方に位置することから、孔eは面光源の
光を遮光せず、受光部15は、ある一定レベル以上の光
を受ける。正姿勢部品aが更に移送されて、孔eが突起
部33cと重なったときは、正姿勢部品aの後端部が部
品選別孔33の左端部を既に通過しており、正姿勢部品
aは部品選別孔33の開口を完全に塞ぐことはなく、受
光部15は、ある一定レベル以上の光を受ける。これに
より、正姿勢部品aは排除されることなく、次工程に供
給される。
【0031】次に、図4のBに示す異姿勢部品bが部品
選別孔33を通り、そのほぼ正方形状が重なったときに
は、異姿勢部品bの孔eは部品選別孔33の突起部33
bと重なり、部品選別孔33の開口自体は異姿勢部品b
の孔e以外、すなわち面全体がその開口を塞いでいる。
よって、受光部15は光が完全に遮光され、制御器17
はこれを受けて電磁弁18を開弁させて、空気噴出ノズ
ル16から圧縮空気を噴出させて、異姿勢部品bをボウ
ル2の内方に排除する。異姿勢部品cが部品選別孔33
を通り、そのほぼ正方形状が重なったときには、異姿勢
部品cの孔eは部品選別孔33の突起部33cと重な
り、部品選別孔33の開口自体は異姿勢部品cの孔e以
外、すなわち面全体がその開口を塞いでいる。よって、
受光部15は光が完全に遮光され、制御器17はこれを
受けて電磁弁18を開弁させて、空気噴出ノズル16か
ら圧縮空気を噴出させて、異姿勢部品cをボウル2の内
方に排除する。異姿勢部品dが部品選別孔33を通り、
そのほぼ正方形状が重なったときには、異姿勢部品dの
孔eは部品選別孔33の突起部33dと重なり、部品選
別孔33の開口自体は異姿勢部品dの孔e以外、すなわ
ち面全体がその開口を塞いでいる。よって、受光部15
は光が完全に遮光され、制御器17はこれを受けて電磁
弁18を開弁させて、空気噴出ノズル16から圧縮空気
を噴出させて、異姿勢部品dをボウル2の内方に排除す
る。
【0032】以上のように本実施例も第1実施例と同様
の効果を奏するが、本実施例では部品選別孔33を1個
形成すればよく、センサーも1つ設ければよく、移送路
の加工をより容易にし、製造コストも節約できる。尚、
図8のBは図4に示す異姿勢部品cのみを次工程へ供給
する場合の部品選別孔33eを示し、図8のCは正姿勢
部品aと異姿勢部品dを次工程へ供給するための部品選
別孔33fを示す。このように、この方法によれば、種
々の所望の姿勢で部品Eを次工程へ供給することができ
る。
【0033】次に、本発明の第3実施例による部品の姿
勢選別方法について説明する。
【0034】図9は図示されていない振動パーツフィー
ダの移送路の排出端に連絡されているシュート55を示
し、シュート55は全体を支持柱56a、56bにより
支持されている。このシュート55の移送路57を落下
する部品Eは図4のA〜Dで示す姿勢をとる部品Eであ
り、次工程へ供給すべき部品Eの姿勢は図4のAに示す
正姿勢部品aであり、排除すべき部品は異姿勢部品b、
c、dである。シュート55の移送路には図8のAで示
す第2実施例の部品選別孔33と同形状の部品選別孔5
8が図10に示すようにシュート55の下流側に形成さ
れており、この部品選別孔58の底部には1つの受光部
60が設けられ、これに対向して面光源61が設けられ
ている。部品選別孔58を通過した部品が正姿勢部品a
であれば、受光部60は面光源61からの光が完全には
遮光されず、異姿勢部品b、c、dであれば、面光源6
1からの光が完全に遮光される。
【0035】シュート55の排出端部にはストッパ部材
59が固定され、シュート55を重力作用により滑走し
た部品Eはここで停止する。移送路57の下端部の上方
には部品吸着器63が上下動及び左右動自在に配設さ
れ、図示せずともバルブが接続され、真空作用で部品E
を吸着(吸着位置は図10において一点鎖線で示す
するようになっている。制御器62は受光部60と電気
的に接続され、受光部60から出力された信号により、
部品Eが正姿勢部品aであれば、部品吸着器63を一方
向へと移動させ、次工程へ供給する。また、部品Eが異
姿勢部品b、c、dであれば、部品吸着器63を他方向
へと移動させて、別の部品収容場所に排除する。
【0036】第1実施例及び第2実施例ではスパイラル
状の移送面に部品選別孔を形成したが、本実施例のよう
に直線的なシュートにも本発明は実施することができ
る。
【0037】次に、本発明の第4実施例による部品の姿
勢選別方法について説明する。
【0038】図11は図示されていない振動パーツフィ
ーダの移送路の排出端に連絡されているシュート23を
示し、シュート23は全体を支持柱24a、24bによ
り支持されている。このシュート23は移送路27と、
図14に示すようにこれに垂直な側壁路27’とが設け
られ、後述する部品(一点鎖線)の底面が移送路27と
一側面が側壁路27’と各々当接するように傾斜して設
けられている。このシュート23の移送路27を滑走す
る部品は図12のA〜Dに示されている部品Fであり、
これら部品Fは同一の方柱形状であり、図12のAに示
すように、正方形状の面Qと長方形状の面R及び、面R
と外形が等しく、直線的な貫通孔mが形成されている面
R’をそれぞれ二面宛対向して有する。この貫通孔mは
部品Fの長手方向の中心軸上で、かつ一端部に片寄って
形成され、面Q及び面Rと平行で面R’と垂直である。
すなわち、この部品Fはこれに形成された孔mの向き
で、図に示すような四通りのういずれかひとつの姿勢で
シュート23を滑走し、このうち次工程で必要とする所
望の向きの正姿勢部品は図12のAで示される部品Aで
あり、排除すべき異姿勢部品は図12のB〜Dで示され
る部品B、C、Dである。
【0039】尚、移送路27に連絡されている図示され
ていない振動パーツフィーダの移送路には、部品Fがこ
れら四通りの姿勢でのみ移送路27に供給できるよう
に、例えば部品Fが面Qを底にして(立位姿勢で)移送
路27に供給されないように、正方形状の面Qの一辺よ
りも大きく、長方形状の面Rの長辺よりも小さい高さを
有するワイパーが設けられ、これにより面Qを底にして
移送されてきた部品Fを倒して、面Rまたは面R’が底
面となるようにする。また、部品Fの面Qを側壁路2
7’に向けて、シュート23に供給されないように、部
品Fの重心から面Qに対する垂直軸と、該面Qが交差す
る点までの長さより小さく、部品Fの重心から面Rに対
する垂直軸と、該面Rが交差する点の長さより大きい巾
の移送路を形成(すなわち、移送路がその巾となるよう
に切欠を設ける)し、部品の面Qを側壁路27’に向け
て移送されてきた部品Fを排除して、上述した四通りの
姿勢以外の部品Fを移送路から排除するようにしてい
る。
【0040】シュート23の移送路27は図13に示す
ように上流側から下流側に向かって部品選別孔28A、
28B、28C、28Dがこの順に整列されて設けら
れ、またL字形移送路27の側壁路27’にも図に示す
ように上流側から下流側に向かって部品選別孔29A、
29B、29C、29Dがこの順に整列されて設けられ
ている。
【0041】最上流側の部品選別孔29Aの開口は図1
2のAに示されるように正姿勢部品Aの底面R及び孔m
が形成されている側面R’の大きさよりは僅かに小さ
く、それらの面R、R’とほぼ相似形に形成されてい
る。この向きで正姿勢部品Aの孔mが形成されている面
R’と対する部品選別孔29Aには、その孔mに対応す
る位置に孔mの大きさよりも僅かに大きい突出部30A
が設けられている。この部品選別孔28A、29Aの下
流側には図12のBに示される異姿勢部品Bの底面R’
と側面Rの大きさよりは僅かに小さく、それらの面
R’、Rとほぼ相似形の開口を有する部品選別孔28
B、29Bが形成されている。この部品選別孔28B、
29Bの下流側には図12のCに示される異姿勢部品C
の底面R及び側面R’の大きさよりは僅かに小さく、そ
れらの面R、R’とほぼ相似形の開口を有する部品選別
孔28C、29Cが形成されている。更に、この部品選
別孔28C、29Cの下流側には図12のDに示される
異姿勢部品Dの底面R’及び側面Rの大きさよりは僅か
に小さく、それらの面R’、Rとほぼ相似形の開口を有
する部品選別孔28D、29Dが形成されている。ま
た、異姿勢部品B、C、Dの各姿勢において孔mの形成
されている面R’と対する部品選別孔28B、29C、
28Dには、それぞれの孔mの向きに対応する位置に、
孔mの大きさよりも僅かに大きい突出部30B、30
C、30Dが設けられている。
【0042】部品Fとこれらの各部品選別孔28〜2
、29〜29との関係は、部品Fの面Rに孔m
が形成されていないので、部品Fの面Rは移送路27ま
たは側壁路27’に形成されている全ての部品選別孔2
〜28、29〜29の開口と重なったとき
に、開口全体を完全に塞ぐ。一方、部品Fの孔mが形成
されている面R’は、正姿勢部品Aの面R’がこの形状
とほぼ相似形である部品選別孔29Aと重なり、異姿勢
部品B、C、Dの孔mが形成されているそれぞれの面
R’が、これらの形状に対応してほぼ相似形である部品
選別孔28B、29C、29Dと重なったときに、それ
らの開口を完全に塞ぐ。
【0043】すなわち、正姿勢部品Aは部品選別孔28
A、29Aと重なったときに、これらの開口を同時に完
全に塞ぎ、異姿勢部品Bは部品選別孔28B、29Bと
重なったときに、これらの開口を同時に完全に塞ぎ、異
姿勢部品Cは部品選別孔29Cと重なったときに、これ
らの開口を完全に塞ぎ、異姿勢部品Dは部品選別孔28
D、29Dと重なったときに、これらの開口を同時に完
全に塞ぐ。これらの組み合わせ以外では部品Fが各一組
の開口を完全に塞ぐことはない。
【0044】図14は部品選別孔28B、29Bの断面
図であるが、これらの開口に対向して面光源25、26
が設けられ、それらの底部には受光部34B、35Bが
1つずつ設けられている。受光部34B、35Bは電気
的にナンド回路からなる制御器19と接続され、この制
御器19は受光部34B、35Bで受ける光が、共にあ
る一定レベル以下(異姿勢部品Bが部品選別孔28B、
29Bのこれらの開口を同時に完全に塞いだとき)とな
ると、電磁弁37を開弁し圧縮空気によるピストン機構
を備えた部品排除装置20のピン20aを前方に作動さ
せ、移送路27の側部に設けられた側壁路36に異姿勢
部品Bを排除する。また、部品選別孔28B、29Bの
底部に設けられている受光部34B、35Bと同様に部
品選別孔28A、29A、部品選別孔28C、29C及
び部品選別孔28D、29Dにもそれぞれの開口に対向
して面光源25、26が設けられ、更にそれらの開口の
底部には受光部34A、35A、受光部34C、35C
及び受光部34D、35Dがそれぞれ1つずつ設けら
れ、これらに制御器19が電気的に接続され、部品選別
孔29A、29C、29D内にも部品排除装置20がそ
れぞれ設けられている。従って、部品選別孔28A、2
9A、部品選別孔28C、29C及び部品選別孔28
D、29Dもまた、それらの開口が同時に塞がれて、そ
れに対応する受光部が一定レベル以下となると、それぞ
れに対応する制御器19が電磁弁37を開弁し、部品排
除装置20を作動させる。また、各制御器19に電源の
ON・OFFスイッチ34が設けられ、各制御器19を
個々に作動状態あるいは非作動状態に切り替えることが
できる。本実施例では部品Fの姿勢のうち次工程へ供給
するのは正姿勢部品Aであるので、これを排除しないよ
うにするため、部品選別孔28A、29Aの受光部34
A、35Aと接続されている制御器19のスイッチ34
をOFFにして、その他の制御器19のスイッチ34を
ONとする。
【0045】本発明の第4実施例による部品の姿勢選別
方法は以上のように構成されるが、次にその作用につい
て説明する。
【0046】図示されていないパーツフィーダの排出端
から図11に示すシュート23の移送路27上に部品F
が移送され、部品Fは底面を移送路27に当接させ、一
側面を側壁路27’に当接させながら重力作用により落
下する。本実施例で次工程に供給すべき部品Fの姿勢は
図12のAに示される正姿勢部品Aであるが、この正姿
勢部品Aがこれらの面R、R’と相似形の部品選別孔2
8A、29Aを通過しようとするとき、部品選別孔28
A、29Aの開口を完全に塞ぐが、制御器19の電源が
OFFであるので、電磁弁37は作動することなく、正
姿勢部品Aは移送路から排除されず、部品選別孔28
A、29Aを通過する。
【0047】これよりも下流の部品選別孔28B、29
B、部品選別孔28C、29C及び部品選別孔28D、
29Dでは、正姿勢部品Aの底面Rが移送路27側に設
けられている部品選別孔28B、28C、28Dの開口
を完全に塞ぐ。しかし、側壁路27’側の部品選別孔2
9B、29C、29Dは、正姿勢部品Aが通過すると
き、これの側面R’の孔mにより面光源26からの光が
遮光されず、受光部35Bは一定レベル以上の光を受け
る。すなわち、部品選別孔28B、29Bに対しては、
一方の移送路27側の部品選別孔28Bを完全に塞ぐ
が、他方の側壁路27’側の部品選別孔29B、29
C、29Dを完全に塞ぐことはなく、ナンド回路からな
る制御器19が作動することなく、部品排除装置20は
部品を排除せず、正姿勢部品Aはこれら開口を通過し
て、移送路27の最下流の排出端から、次工程へ供給さ
れる。
【0048】異姿勢部品Bはシュート23の移送路27
へ供給されると、最上流側の部品選別孔28A、29A
を通過するが、これらの開口が塞がれているか否かにか
かわらず、制御器19の電源がOFFであるので、部品
選別孔28A、29Aを通過する。次の、部品選別孔2
8B、29B上では、異姿勢部品Bは底面R’が部品選
別孔28Bと重なり、側面Rが部品選別孔29Bと重な
る。これにより、部品選別孔28B、29Bの開口が塞
がれ、受光部34B、35Bの受ける光が同時に一定レ
ベル以下となり、ナンド回路からなる制御器19からの
信号により電磁弁37が開弁し、部品排除装置20が作
動して、異姿勢部品Bはピン20aにより側壁路36へ
排除される。
【0049】異姿勢部品Cはシュート23の移送路27
へ供給されると、異姿勢部品Cの側面R’がこの向きで
相似形であるのは部品選別孔29Cのみであり、異姿勢
部品Cの底面Rが部品選別孔28Cと重なり、側面R’
が部品選別孔29Cと重なる。これにより、部品選別孔
28C、29Cの開口が共に完全に塞がれ、受光部34
C、35Cの受ける光が同時に一定レベル以下となり、
ナンド回路からなる制御器19からの信号により電磁弁
37が開弁し、部品排除装置20が作動して異姿勢部品
Cはピン20aにより側壁路36へ排除される。
【0050】異姿勢部品Dはシュート23の移送路27
へ供給されると、異姿勢部品Dの底面R’がこの向きで
相似形であるのは部品選別孔28Dのみであり、異姿勢
部品Dの底面R’が部品選別孔28Dと重なり、側面R
が部品選別孔29Dと重なる。これにより部品選別孔2
8D、29Dの開口が共に完全に塞がれ、受光部34
D、35Dの受ける光が同時に一定レベル以下となり、
ナンド回路からなる制御器19からの信号により電磁弁
37が開弁し、部品排除装置20が作動して異姿勢部品
Dはピン20aにより側壁路36へ排除される。
【0051】以上のように本実施例では、次工程へ供給
すべき姿勢である正姿勢部品Aはシュート23の移送路
27の排出端から次工程へ供給される。また排除すべき
異姿勢部品B〜Dは側壁路36へ排除される。尚本実施
例では次工程で供給すべき部品を正姿勢部品Aとした
が、部品Fのうち異姿勢部品B(今や正姿勢とする)の
みの姿勢を次工程へ供給する場合は、異姿勢部品Bと対
応する制御器19の電源スイッチ34をOFFにして、
その他の各制御器19のそれぞれの電源スイッチ34を
ONにすればよく、これにより異姿勢部品Bのみが次工
程へ供給され、正姿勢部品A(今や異姿勢とする)及び
異姿勢部品C、Dは側壁路36へ排除される。この方法
によれば、次工程へ供給したい部品Fの姿勢に対応する
制御器の電源スイッチをOFFとすれば、その姿勢の部
品Fは次工程へ供給することができ、また側壁路36へ
排除すべき姿勢の部品Fは、それに対応する制御器の電
源スイッチをONとすればよい。
【0052】図15のAは図13における移送路27に
形成された部品選別孔28B、28C、28Dを合成し
た形状の部品選別孔38aと、側壁路27’に形成され
た部品選別孔29B、29C、29Dを合成した形状の
部品選別孔38bを示す。この部品選別孔38a、38
bによれば、部品選別孔38aは面光源からの光が正姿
勢部品Aの底面Rにより遮光されるが、側壁路側の部品
選別孔38bは孔mにより、部品選別孔38bの開口が
完全に塞がれることはなく、受光部は一定レベル以上の
光を受け、ナンド回路からなる制御器は電磁弁を作動さ
せない。これに対し、異姿勢部品B、C、Dはそれぞれ
の底面及び側面が部品選別孔38a、38bの底面及び
側面と重なったときに、それらの開口を完全に塞ぎ、受
光部は面光源からの光を完全に遮光する。また、例えば
次工程へ部品Bを正姿勢部品Aと異姿勢部品B(今や正
姿勢とする)の向きで供給したい場合は、図15のBに
示すように図13における移送路27側の部品選別孔2
8C、28Dを合成した部品選別孔38cと側壁路2
7’の部品選別孔29C、29Dを合成した部品選別孔
38dを形成することにより、次工程へ正姿勢部品A及
び異姿勢部品Bを供給し、異姿勢部品C、Dを排除する
ことができ、それらの合成のしかたで、種々の姿勢で部
品Fを次工程へ供給することができる。
【0053】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0054】例えば第1実施例では正姿勢部品aと相似
形の開口を移送路に設けなかったが、これを第4実施例
のように部品Aの各姿勢毎の部品選別孔を設け、かつ各
制御器を設け、この電源をON・OFFすることによ
り、次工程へ供給すべき部品に対応した制御器は電源を
OFFとして、排除すべき部品に対応する制御器は電源
をONとすればよい。
【0055】また、以上の実施例では部品選別孔の開口
自体を部品の姿勢と相似形にしたが、部品選別自体を例
えば単なる四角形状(他の形状でもよい)として、平板
のステンシル(切欠形成を異姿勢部品に応じて作成した
不透明なる薄板)を部品と相似形状にして、これに着脱
自在としてもよい。
【0056】また、以上の実施例では部品選別孔に形成
されている突出部は加工の便宜上から舌片状としたが、
これを図21に示すように円柱70形として、第1〜第
3実施例にて用いた部品Eの形状に、より相似形として
もよい。これを詳述すると、図は第1実施例にて説明し
た部品選別孔12bの突出部fを円柱70形とした部品
選別孔12b’を示す。これに形成された円柱70は、
その上端面70aが移送路10c’の移送面より、部品
Eと接触しないようにわずかに低く形成されている。こ
れにより部品Eは円柱70の上端面70aと接触するこ
とはなく、部品選別孔12b’上を円滑に移送される。
このように、部品選別孔12b’の開口を部品Eにより
相似形にすることによって、より精度の高い(複雑な部
品形状に対応できる)部品選別をすることができる。な
お、第4実施例で説明した移送路27及び側壁路27’
に形成した部品選別孔に形成された舌片状の突出部を円
柱形状にしても同様な効果を奏することは明らかであ
る。この場合、加工がより困難となるが、直方形の孔開
口を形成するので、別途加工した円柱体を受光素子の上
に直立固定すればよい。
【0057】また、受光部はCdSセルに限らず他の受
光素子であってもよく、また光源も種々の光源が使用で
きる。
【0058】また、図19は本実施例の第1実施例〜第
3実施例に適用できる平面的な部品の例を示すが、実線
は部品の外形を示し、破線は部品選別孔を示す。このう
ちの図面左方の部品は従来例の部品48である。図では
排除すべき姿勢は破線と同じ向きの一姿勢のみである
が、移送路に排除すべき部品48の他の姿勢と相似形の
開口を設けることで、第1実施例と同様な効果を得るこ
とができる。また、説明を省略するが、勿論、第2実施
例のように、部品48がとる四通りの姿勢のうちのいく
つかを合成して、部品選別孔を1個とすれば、従来例よ
りも大巾に部品の姿勢選別を容易に実施できることは明
らかである。図において、他の二つの部品68、69は
移送路を二通りの姿勢でのみで移送されるので(図にお
ける姿勢と時計方向又は反時計方向に180度回転した
ときの姿勢)、この場合は図における破線のように、排
除すべき姿勢と相似形の部品選別孔を設ければよい。図
20には本実施例の第4実施例に適用できる立体的な部
品の一例を示す。この場合、部品が移送路を矢印の向き
に移送されているときは、第4実施例における移送路2
7に部品の底面V’とほぼ相似形の開口を有する部品選
別孔を設ければよく、側壁路27’にこの部品の側面V
とほぼ相似形の開口を有する部品選別孔を設ければよ
い。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明の部品の姿勢選
別方法によれば、その第1の発明によれば移送部品の姿
勢を選別するのに、同期手段を必要とせずに種々多様な
形状の部品について従来よりも確実、且つ簡単な方法
で、更に安価で行うことのできる。また、第2の発明に
よれば、排除すべき部品の姿勢にほぼ相似形状の開口を
当該排除すべき部品の個々の姿勢に対応して複数形成す
るまでもなく、これらを合成した形状の開口を1つだけ
形成すればよいので、移送路の加工をより容易にし、製
造コストも節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による振動パーツフィーダ
の部分破断正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2の[3]−[3]線方向における断面図で
ある。
【図4】Aは第1実施例において振動パーツフィーダの
移送路を移送される部品の姿勢を示す図であり、Bは同
姿勢を示す図であるり、Cは同姿勢を示す図であり、D
は同姿勢を示す図である。
【図5】振動パーツフィーダの移送路に形成されている
姿勢選別孔の各開口の形状を示す図である。
【図6】同移送路に形成されている部品選別孔の斜視図
である。
【図7】同部品選別孔の一つを示す断面図である。
【図8】Aは本発明の第2実施例による振動パーツフィ
ーダの移送路に形成された姿勢選別孔を示す図であり、
Bは同姿勢選別孔を示す図であり、Cは同姿勢選別孔を
示す図である。
【図9】本発明の第3実施例におけるシュートの部分破
断側面図である。
【図10】同シュートの移送路の開口を示す図である。
【図11】本発明の第4実施例におけるシュートを示す
側面図である。
【図12】Aは同シュートを移送されるときの部品の姿
勢を示す図であり、Bは同姿勢を示す図であり、Cは同
姿勢を示す図であり、Dは同姿勢を示す図である。
【図13】同シュートの移送路に形成されている部品選
別孔を示す図である。
【図14】同シュートの移送路の断面図である。
【図15】Aは同実施例の部品選別孔の変形例を示す図
である。Bは同変形例を示す図である。
【図16】従来例における振動パーツフィーダの正面図
である。
【図17】同平面図である。
【図18】同移送路に形成されている姿勢選別孔を示す
図である。
【図19】本発明の第1実施例〜第3実施例に応用でき
る移送部品の例を示す図である。
【図20】本発明の第4実施例に応用できる移送部品の
例を示す図である。
【図21】本発明の第1実施例における部品選別孔の開
口形状の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 移送路 12b 部品選別孔 12c 部品選別孔 12d 部品選別孔 14 面光源 15b 受光部 15c 受光部 15d 受光部 16b 空気噴出ノズル 16c 空気噴出ノズル 16d 空気噴出ノズル 20 部品排除装置 25 面光源 26 面光源 27 移送路 27’ 側壁路 28A 部品選別孔 28B 部品選別孔 28C 部品選別孔 28D 部品選別孔 29A 部品選別孔 29B 部品選別孔 29C 部品選別孔 29D 部品選別孔 34A 受光部 34B 受光部 34C 受光部 34D 受光部 35A 受光部 35B 受光部 35C 受光部 35D 受光部 58 部品選別孔 60 受光部 61 面光源 E 部品 F 部品

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の移送路に沿って移送される部品の
    排除すべき姿勢とほぼ相似形状の開口を前記移送路に形
    するとともに、該開口を挟んで一方側に投光手段を、
    他方側に前記投光手段からの光を受光可能な1つの受光
    手段をそれぞれ配設し、前記部品のうち排除すべき姿勢
    の部品が前記開口を通過するときに、該部品によって前
    記受光手段へ向かう前記投光手段からの光完全に遮光
    され前記受光手段が検出する光の強度が一定のレベル以
    下となることにより該部品を排除すべき姿勢であると判
    断し、この判断に基づき前記開口の近傍に設けられた部
    品排除手段を駆動し、前記移送路から該部品を排除する
    ようにしたことを特徴とする部品の姿勢選別方法。
  2. 【請求項2】 所定の移送路に沿って移送される部品の
    排除すべき複数の姿勢の各々とほぼ相似形状の開口を合
    成した形状の開口を前記移送路に形成するとともに、該
    開口を挟んで一方側に投光手段を、他方側に前記投光手
    段からの光を受光可能な1つの受光手段をそれぞれ配設
    し、前記部品のうち排除すべき姿勢の部品が前記開口を
    通過するときに、該部品によって前記受光手段へ向かう
    前記投光手段からの光完全に遮光され前記受光手段が
    検出する光の強度が一定のレベル以下となることにより
    該部品を排除すべき姿勢であると判断し、この判断に基
    づき前記開口の近傍に設けられた部品排除手段を駆動
    し、前記移送路から該部品を排除するようにしたことを
    特徴とする部品の姿勢選別方法。
  3. 【請求項3】 前記開口内に前記部品排除手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1は請求項2に記載の部品の
    姿勢選別方法。
  4. 【請求項4】 前記移送路の底壁面に移送される部品の
    排除すべき姿勢の底壁面とほぼ相似形状の開口を形成
    し、前記移送路の側壁面に移送される部品の排除すべき
    姿勢の側壁面とほぼ相似形状の開口を形成し、これら開
    を挟んで一方側に前記投光手段を、他方側に1つの前
    記受光手段をそれぞれ配設し、これら受光手段をそれぞ
    れ論理回路で接続したことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の部品の姿勢選別方法。
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