JPH10167451A - 振動パーツフィーダ - Google Patents

振動パーツフィーダ

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Publication number
JPH10167451A
JPH10167451A JP35280596A JP35280596A JPH10167451A JP H10167451 A JPH10167451 A JP H10167451A JP 35280596 A JP35280596 A JP 35280596A JP 35280596 A JP35280596 A JP 35280596A JP H10167451 A JPH10167451 A JP H10167451A
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JP
Japan
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sorting
parts
bowl
track
component
Prior art date
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Pending
Application number
JP35280596A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Narukawa
修一 成川
Tomoji Araida
友二 新井田
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製作所要日数を短縮し得る振動パーツフィー
ダを提供すること、更には、部品の選別精度を低下させ
ることなく、部品の処理能力を増大させ得ることを課題
とする。 【解決手段】 選別トラック54上に選別ユニット60
A、60B、60Cが直列に配置されており,部品Tは
ボウル21の底面からトラック24によってスパイラル
状に上昇され、最上の周回においてほゞ三等分され、そ
れぞれはボウル21の周壁の欠落箇所から外周リング3
0上へ導かれ選別トラック54へ移行されて選別ユニッ
ト60A、60B、60Cへ分配されて選別される。選
別トラック54へ乗り得なかった部品T、選別排除され
た部品Tはボウル21の外周側から内部へ通じる還流ト
ンネル39A、39B、39C等によってボウル21内
へ戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動パーツフィーダ
に関するものであり、更に詳しくは、部品の整送手段又
は選別手段の取り付けを合理化させることにより、所要
製作日数が短縮され得る振動パーツフィーダ、更には部
品の選別精度を低下させることなく部品の処理能力を増
大させ得る振動パーツフィーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】部品を選別して次工程へ整送する場合に
は振動パーツフィーダが多用されている。例えば、図2
8の斜視図に示す部品Dは天板部Daと地板部Dbとか
らなり、長辺Aの長さ=2.0mm、短辺Bの長さ=
1.25mm、全長1.1mmの大きさを有している
が、これを図28に示す姿勢で矢印の方向へ移送するこ
との要請に対して、図29、図30に示すような振動パ
ーツフィーダ301が採用されている。すなわち、図2
9は部品整送装置としての振動パーツフィーダ301の
部分破断面図であり、図30はその平面図である。すな
わち、振動パーツフィーダ301は部品Dを収容し選別
し整送するためのボウル321と、これに捩り振動を与
える駆動部311とからなっている。
【0003】図29を参照し、駆動部311において
は、ボウル321の底板と一体的に固定されて可動コア
を兼ねる可動ブロック312が等角度間隔に配置した傾
斜板ばね313によって下方の固定ブロック314と連
結されている。固定ブロック314上にはコイル315
を巻装した電磁石316が可動ブロック312と僅かな
間隙をあけ対向して設けられている。駆動部311の周
囲は防音カバー317で覆われており、駆動部311は
ボウル321と共に防振ゴム318を介して床319上
に設置されている。そして、コイル315に交流が通電
されることにより、ボウル321に上方から見て時計方
向の捩り振動を与える。
【0004】図30を参照し、ボウル321は底面32
2に部品Dが表裏不定、移送の向き不定のまま多数収容
され、捩り振動を与えられて矢印mで示す方向へ移送さ
れる。また、底面322に起点324sを有し、ボウル
321の周壁323の内周面に沿いスパイラル状に上昇
する平板状のトラック324が設けられており、部品D
の移送路となる。なお、トラック324はボウル321
の径外方を向いて若干下向き傾斜に設けられており、部
品Dは周壁323の内周面に接して移送される。トラッ
ク324の最上部の周回には単列単層化部340、整送
部350、表裏選別部360とが設けられているほか、
単列単層化部340に位置して部品Dの早出しゲート3
31と、底面322における部品Dの欠乏を監視するモ
ニタ335とが設けられている。
【0005】早出しゲート331は図30における[3
1]−[31]線方向の断面を示す図31も参照して、
ボウル321の周縁部325に固定され、切欠き332
内へ延在するサポート・ブロック333を遊嵌するボル
ト333aによってゲート板334が螺着固定されてお
り、緊急時にはボルト333aを緩めゲート板334を
取り外して部品Dをボウル321の外部へ取り出すよう
になっている。
【0006】モニタ335は、図30、及び図30にお
ける[33]−[33]線方向の断面を示す図33を参
照して、ボウル321の周縁部325に支持ブロック3
35を介してサポート336がその長孔336aを挿通
するボルト337によってボウル321の径方向の位置
を調整可能に固定され、このサポート336の先端部を
挿通する光センサ338のネジ部に対してサポート33
6を挟んで螺着された上下2個のナット339によって
上下位置を調整可能に固定されている。光センサ338
は低反射率の底面322からの強度の小さい反射光を受
光することによって部品Dの欠乏を検知する。そして部
品Dの欠乏が検知されると図示しない手段によって部品
Dが補給される。
【0007】単列単層化部340は早出しゲート331
の下流側の半月形状の第1切欠き341と、これに続く
第1分離板342と第2分離板348、及び第2切欠き
349とからなっている。第1切欠き341はトラック
324を部品Dが単列でのみ通過し得る幅に狭めてお
り、周壁323に接することなく過剰気味に多列で移送
されてくる部品Dを陥落させ底面322上へ戻すように
なっている。
【0008】第1分離板342は積み重なっている部品
Dを崩すためのもので、図30における[32]−[3
2]線方向の断面を示す図32も参照し、部品Dと同程
度の厚さを有し、トラック324上に設けられている。
すなわち、第1分離板342はボウル321の周縁部3
25に設けた切欠き347内において、抑えブロック3
45を遊嵌し、それ自身の穴344を挿通するボルト3
46によってボウル321の周縁部325に固定されて
おり、第1分離板342の端縁部343を上流側から下
流側にかけてトラック324上へ張り出させている。従
って第1分離板342は自身の穴344の大きさの範囲
内でトラック324上への張り出し幅を調整し得る。端
縁部343には厚さが部品Dの厚さより小さく幅が部品
Dの短辺Bの幅と同程度の段差面343aが形成されて
いる。移送されてくる重なった部品Dのうち最下層の部
品Dは端縁部343に導かれてトラック324の内周側
へ移動され、2層目が段差面343a上をトラック32
4の内周側へ移動されるが、3層目以上は第1分離板3
42へ乗り上げて移送され、その下流端からトラック3
24上へ落下することにより重なった部品Dが崩され
る。第2分離板348は第1分離板342と同様に形成
されており、積み重なった部品Dを確実に崩すために設
けられている。また、第2切欠き349は第1切欠き3
41と同様に形成されており、第1分離板342、第2
分離板348で多列化した部品Dを再度単列化させるた
めのものである。
【0009】単列多層化部340に続いて整送部350
が約1/4周にわたり形成されている。整送部350は
第1整送トラック351と、その下流端において小さい
段差355を介して接続されている第2整送トラック3
56とからなっている。整送部350の斜視図である図
34、図30における[35]−[35]線方向の断面
を示す図35を参照して、第2切欠き349に発する弧
状の第1整送トラック351は断面が上に開いて傾斜し
たJ字形状に形成されており、周壁323に向かって上
向きの傾斜面部352と溝幅が部品Dの長辺Aの長さと
同等な丸溝部353とからなっている。そして丸溝部3
53の内周側の平面部との間に稜線354が形成されて
いる。
【0010】図34を参照し、第2切欠き349で狭め
られたトラック324を単列で通過し、周壁323に接
して移送される部品Dは周壁323と斜交して形成され
ている第1整送トラック351の丸溝部353の外周側
から滑落して丸溝部53内へ入り込む。また、第1整送
トラック351の下流端において下方への段差355を
介し斜交して第2整送トラック356が接続され弧状に
形成されているが、この段差355の大きさは部品Dの
全高よりは小さい。第2整送トラック56の断面も第1
整送トラック351と同様に上に開いて傾斜したJ字形
状をしており、周壁323へ向かい上向きの傾斜面部3
57と溝幅が部品Dの長辺Aの長さと同等な丸溝部35
8とからなっている。そして部品Dは第1整送トラック
351の下流端の段差355を落下して第2整送トラッ
ク356の丸溝部358の外周側から丸溝部358内へ
入る。この段差355は第1整送トラック351におい
て短辺Bを移送方向に向けて移送されている部品Dが第
2整送トラック356へ移行する時に長辺Aを移送方向
に向けるように設けられている。
【0011】図30へ戻及び図30における[36]−
[36]線方向の断面図である図36を参照して、整送
部350の第2整送トラック356の下流端に連接して
表裏選別部360のトラック・ブロック361がボウル
321の周縁部325の上面に固定されており、このト
ラック・ブロック361上に平板状の選別トラック36
4がボウル321の径外方へ向かって若干下向き傾斜に
形成されている。この連接箇所においては図36に示す
ように、上流側の第2整送トラック356は選別トラッ
ク364の中央部に位置して接続されており、第2整送
トラック356の傾斜面部357に傾倒して移送されて
くる部品Dがあっても移送詰まりが発生しないようにさ
れている。
【0012】図30を参照して、選別トラック364は
直ちに幅が狭められ短辺Bの長さと同程度の幅とされる
が、幅が狭められた箇所の直下流側における周壁365
には、積み重なっている部品Dを単層化させるための空
気噴出孔367が開口され、空気が常時噴出されてい
る。すなわち、図30における[37]−[37]線方
向の断面を示す図37を参照して、ボウル321の周縁
部325上のトラック・ブロック361に穿設した空気
孔366に連通させて、周縁部325には下方から圧縮
空気配管326が挿入螺着されている。空気孔366か
らは周壁365に向かう空気噴出孔367が設けられ、
選別トラック364を部品Dが積み重なって移送される
場合の2層目の部品Dの高さに開口され常時空気が噴出
されており、部品Dが単層化される。
【0013】空気噴出孔367の下流側には第1表裏選
別機構371が設けられている。図30、及び図30に
おける[38]−[38]線方向の断面を示す図38を
参照して、ボウル321の周縁部325の外周にL型ブ
ロック372が2本のボルト373で固定され、L型ブ
ロック372には光センサ381を構成する一方の受光
素子383が2本のビス383bで取り付けられると共
に、逆L字形状のセンサ・サポート375が2本のボル
ト374で固定され、その先端部には光路としての開孔
376を設けたプロテクタ377で保護してもう一方の
発光素子382がビス82bで取り付けられている。
【0014】また、選別トラック364を移送される長
辺Aを移送方向に向けた表向きの部品Dの天板部Daの
高さ位置で、トラック・ブロック361の上部を切り欠
いて、ボウル321の径外方を向いて若干下向きの傾斜
面を形成させ、その傾斜面上に発光素子382と受光素
子383との間の光路としての横長のスリット384を
形成させるようにスリット・アタッチメント385が2
本のビス385bで取り付けられている。スリット38
4の横幅は表向きで長辺Aを移送方向に向けた部品Dの
天板部Da、及び表向きで短辺Bを移送方向に向けた部
品Dの天板部Daでは隠蔽されない幅とされている。そ
して、裏向きで長辺Aを移送方向に向けた部品Dの地板
部Dbでは完全に隠蔽される長さとされている。従っ
て、長辺Aを移送方向に向けた表向きの部品Dがスリッ
ト384の前を通過しても発光素子382からの光は常
に受光素子383で受光されるが、長辺Aを移送方向に
向けた裏向きの部品Dがスリット384の前を通過する
場合は一時的に発光素子382からの光が完全に遮断さ
れ受光素子383に届かない。この光の遮断の有無によ
って光センサ381による表裏の検知が行われる。な
お、ほとんど存在しないが短辺Bを移送方向に向けた部
品Dが移送されてスリット384の前を通る場合には、
表向き、裏向き何れの場合も発光素子382からの光は
遮断されない。
【0015】更には、トラック・ブロック361にはス
リット384内へ開口する空気孔386が穿設されてお
り、この空気孔386に連通させて、ボウル321の周
縁部325に下方から圧縮空気配管327が挿入螺着さ
れている。すなわち、スリット384は光センサ381
の光路と噴出空気の通路とに兼用される。そして、光セ
ンサ381が裏向きの部品Dを検知した時には、その信
号の入力される図示しないコントローラが、圧縮空気配
管327に設けられている電磁弁を瞬時的に開とし、空
気がスリット384から瞬時的に噴出されて、検知され
た裏向きの部品Dを吹き飛ばすようになっている。空気
はスリット384から受光素子383側へも噴出される
が、裏向きの部品Dの吹き飛ばしには支障とならないほ
か、電磁弁が閉となった時の圧縮空気配管327中の残
圧を急速に解放し、空気の噴出をシャープに停止させる
ことに働く。また部品Dが吹き飛ばされて落ちるトラッ
ク324には切欠き388を設けて、ボウル321の底
面322上への戻りを容易にしている。
【0016】第1表裏選別機構371の直下流側には、
なお残る短辺Bを移送方向に向けた部品Dを排除するた
めの空気噴出ノズル396が設けられている。図30、
及び図30における[39]−[39]線方向の断面を
示す図39を参照して、下向きの空気噴出ノズル396
を取り付けたノズル・アタッチメント397がトラック
・ブロック361を貫通し周縁部325に達するボルト
398によってトラック・ブロック361の上面に固定
されており、ノズル・アタッチメント397には空気噴
出ノズル396に連通させてボウル321の外周側から
圧縮空気配管328が挿入螺着されており、空気噴出ノ
ズル396からは空気が常時噴出されている。すなわ
ち、部品Dが長辺Aを移送方向に向けて選別トラック3
64を移送される場合には、図39に示すように部品D
は選別トラック364からはみ出さないが、短辺Bを移
送方向に向けている場合には一方の短辺B側が選別トラ
ック364から若干はみ出す。このはみ出し部分に空気
噴出ノズル396からの噴出空気が吹き付けられて、短
辺Bを移送方向に向けた部品Dが選別トラック364か
ら排除されるようになっている。また、排除された部品
Dが落ちる周縁部325には切欠き399が設けられ、
ボウル321内への戻りを容易にしている。空気噴出ノ
ズル396の下流側には部品Dの表裏を最終的にチェッ
クするための第2表裏選別機構379が設置されている
が、これは上述の第1表裏選別機構371と全く同様に
構成されているので、その説明は省略する。
【0017】第2表裏選別機構379の下流側には、排
出部400が設けられている。図30及び図30におけ
る[40]−[40]線方向の断面を示す図40を参照
して、ボウル321の周縁部325に出口ブロック40
1が固定されており、これにガイド・プレート402が
ビス402bで固定され、ボルト407によってノズル
・アタッチメント405と共に抑えプレート403が固
定されて、長辺Aを移送方向に向けた部品Dが、単列、
単層で通過し得る幅と高さのトンネル状の出口トラック
404が形成されている。
【0018】ノズル・アタッチメント405には、出口
トラック404を移送される部品Dを加速するための空
気噴出ノズル406が下流側へ向けて下向き傾斜に設け
られており、空気噴出ノズル406に連通させて、ノズ
ル・アタッチメント405にはボウル321の外周側か
ら圧縮空気配管329が挿入螺着されている。空気噴出
ノズル406からは空気が常時噴出されており、ガイド
・プレート402と抑えプレート403との間隙から出
口トラック404内へ吹き込まれて部品Dを後押しする
ようになっている。
【0019】以上に説明したように、従来例の振動パー
ツフィーダ301においては、ボウル321の底面32
2からスパイラル状に設けられているトラック324の
最上の部分に精度の高い多岐にわたる機械加工が施され
ている。すなわち、部品Dを単列化させるための第1切
欠き341と第2切欠き349の形成、部品Dを単層化
させる第1分離板342と第2分離板348の取付け加
工、第1整送トラック351と第2整送トラック35の
切削加工、複雑精緻な第1表裏選別機構371と第2表
裏選別機構379との取付け、出口トラック404の取
り付け等である。
【0020】ボウルは一般に鋳物から機械加工して製作
されるが、上記の例では、単列単層化部340、整送部
350、表裏選別部360、排出部400等がトラック
324の最上の周回において直列に設けられているの
で、各部の異なる機能に応じた複雑で精緻な切削加工や
機構部品の取り付けを逐次的に行わざるを得ず、1台の
振動パーツフィーダを製作するための所要日数が必然的
に長くなっている。
【0021】また、上記の各部がトラック324の最上
の周回において直列に設けられているので、各部を順次
通過して最終的に所定の姿勢と移送の向きになっている
部品Dが排出される単位時間当りの個数、すなわち部品
Dの処理能力には自ずから限界がある。例えば選別トラ
ック364上での部品Dの移送速度を大にすることも可
能ではあるが、それに応じて第1表裏選別機構371と
第2表裏選別機構379とにおける選別精度も低下し易
い。
【0022】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、製作
所要日数の短縮され得る振動パーツフィーダを提供する
ことを課題とする。
【0023】また、部品の選別精度を低下させることな
く、部品の処理能力を増大させ得る振動パーツフィーダ
を提供することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1お
よび請求項2の構成によって解決されるが、その解決手
段を実施の形態によって例示すれば、図2、図3に示す
ように、振動パーツフィーダ1はそのボウル21の外周
側にほぼ全周にわたる環状体または外周リング30が固
定されており、この外周リング30上に配分して選別ユ
ニット60A、60B、60Cが直列に設けられてい
る。そして、例えば部品Tはボウル21の底面からトラ
ック24によって上昇し、ほぼ三等分されて溝またはガ
イド溝42A、42B、42Cを経由し外周リング30
へ順次移行して選別トラック54へ乗り、選別ユニット
60A、60B、60Cにおいて選別される。選別トラ
ック54へ乗り得なかった部品T、選別排除された部品
Tはボウル21の外周側から内部へ通じる貫通孔または
還流トンネル39A、39B、39C、39D等によっ
てボウル21内へ戻される。
【0025】図4は上記のボウル21と外周リング30
との関係を示す分解斜視図であり、ボウル21は殆ど未
加工の状態で、また外周リング30には選別ユニット6
0A、60B、60C等を取り付けない状態で示されて
いる。
【0026】このような構成とすることにより、ボウル
21の製作と、選別ユニット60A、60B、60Cを
含めた外周リング30の製作とを平行して進めることが
できるほか、ボウル21は別種の振動パーツフィーダを
製作する場合にも使用し得る共通な規格部品として常備
し得るようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】実施例によって本発明の実施の形
態を説明する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の振動パーツフィーダの実施例
について図面を参照し具体的に説明する。
【0029】(実施例1)図1は3本のリードが両側へ
引き出されたミニトランジスタTを示すが、図1のAは
その斜視図であり、矢印で示す方向へ移送することの要
請があり、逆の方向への移送は許されない。樹脂モール
ドされた角柱状の本体Bから出ている3本のリードL
d、Ls、Lgはそれぞれドレイン、ソース、ゲイトに
対応する。角柱部の本体Bの長さL1 =2.9mm、幅
1 =1.5mm、厚さD=0.7mmである。リード
Ld、Lsの長さ2.3mm、Lgの長さ2.1mmで
あり、それぞれの幅wは0.4mm、厚さdは0.12
mmである。以降、図1のAに示されている角柱部の本
体Bの上面を表面Sとする。また、図1のBは移送方向
の端面側から見た正面図であるが、リードLd、Ls、
Lgは本体Bの厚さ方向に非対称位置から引き出されて
おり、リードLd、Ls、Lgの表裏の面は本体Bの表
面から0.2mmの位置、本体Bの裏面から0.38m
mの位置に存在する。そして、図1のAに示すように、
リードLgは本体Bの長さL1 方向の中央にあり、リー
ドLd、Lsの中心は本体Bの長さL1 の中央からそれ
ぞれ0.95mmの位置にある。すなわち、リードdと
リードLsはそれぞれの中心から計って1.9mm離れ
た位置にある。このミニトランジスタTを部品Tと称す
る。
【0030】図2は図1に示した部品Tを整送するため
の実施例1の振動パーツフィーダ1の部分破断側面図で
あり、図3はその平面図である。図2を参照して、振動
パーツフィーダは、部品Tを収容し整送するボウル21
と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなってい
る。駆動部11においては、ボウル21の底板が一体的
に固定された可動ブロック12が等角度間隔に配置した
傾斜板ばね13によって下方の固定ブロック14と連結
されている。固定ブロック14内にはコイル15を巻装
した電磁石16が樹脂14rと共に封入されて埋め込ま
れており、電磁石16は可動ブロック12の下面の可動
コア12cと僅かの間隙をあけ対向されている。また、
固定ブロック14は基盤ブロック18との間を高さ調整
リング17で連結されており、基盤ブロック18は防振
ゴム19を介して固定面に設置されている。そして、コ
イル15にインバータ制御された例えば250Hzの交
流が通電されることにより、ボウル21に時計方向の捩
り振動を与えるが、その時の振幅は1/100mm台で
ある。
【0031】ボウル21の外周壁には、図3も参照し
て、外周リング30が一体的に取り付けられており、外
周リング30上に早出しゲート41、選別ユニット60
A、60B、60C、および排出部80が取り付けられ
ている。図4はこのボウル21と外周リング30との分
解斜視図であり、図4においてボウル21はほゞ未加工
の状態で、また外周リング30は早出しゲート41や選
別ユニット60A、60B、60Cを取り付けない状態
で示されている。
【0032】すなわち、ボウル21の外周壁28が外周
リング30の内周壁38と接し、ボウル21の周縁部の
底面が外周リング30の内周フランジ33上に載置され
ように嵌合され、内周フランジの遊嵌穴30cに対し
て、後述の図5、図6に示すようにボウル21の周縁部
の底面に設けたねじ穴20cにボルト30bで螺着固定
される。外周リング30の内周壁径はボウル21の外周
壁径より若干大とされており、これによってボウル21
と外周リング30との同心配置が自動的に行われる。そ
して、ねじ穴20cと遊嵌穴30cとの整列によってボ
ウル21の外周リング30に対する周方向の位置決めが
行われる。またボウル21の中心部にはボルト孔29h
が開口されており、図2、図3に示すようにセンターボ
ルト29によって駆動部11の可動ブロック12に螺着
固定される。更には、外周リング30の内周側の斜面リ
ング51には図示せずとも選別トラック54、第1回収
溝31、第2回収溝32が形成される。
【0033】ボウル21内においては、図3を参照し
て、底面22に多数の部品Tが収容され、底面22の周
縁部に起点24sを有する平板状のトラック24がボウ
ル21の周壁23に沿いスパイラル状に上昇して設けら
れており、部品Tの移送路となる。なお、トラック24
はボウル21の径外方へ向かって若干下向き傾斜に形成
されており、部品Tはトラック24の傾斜と、受ける捩
り振動の移送力の径外方へ向かう成分とにより、周壁2
3に接して移送される。
【0034】トラック24の最上の周回には、ワイパー
25が根元部をボウル21の外周面に固定し、先端部を
下流側へ向けてトラック24と斜交させ、トラック24
の直上方、すなわち、重なっていない横臥した部分Tが
その下を通過し得る高さレベルに設けられている。従っ
て、積み重なって移送されてくる部品Tの内、最下層の
部品Tはワイパー25の下を通過して移送されるが、2
層目以上の部品Tはワイパー25に移送を妨げられて崩
され、ワイパー25に導かれてトラック24の内周側へ
拡げられる。
【0035】ワイパー25の下流側において、トラック
24の下流端には段差26を介して平面トラック44が
接続されており、平面トラック44には移送されてくる
部品Tをほぼ3等分して選別ユニット60A、60B、
60Cへ分配するガイド溝42A、42B、42Cが形
成されているが、これらについては後述する。
【0036】トラック24の下流端部には、品種切り替
え時や作業終了時などの非定常時にボウル21の底面2
2から部品Tを抜き出すための早出しゲート41が外周
リング30に取り付けて設けられている。図3におけけ
る[5]−[5]線方向の断面図である図5を参照し
て、ボウル21の周縁部の下面にボルト30bで固定し
た外周リング30上に支柱47が下方からのボルト47
bで固定され、この支柱47に立てた支軸43に回動プ
レート45の一端が摘み付きねじ46と共に取り付けら
れており、回動プレート45の他端にはトラック24側
へ凸の円弧面を有するゲートブロック48がねじ48b
で取り付けられている。底面22の部品Tを抜き出す場
合には、摘み付きねじ46を緩めてゲートブロック48
を反時計方向に回動させることにより、トラック24を
移送されてくる部品Tは取出し路49を経て外部へ流れ
出る。なお、ゲートブロック48のトラック24側へ凸
の円弧面は定常時において部品Tを内周側へ拡げる役割
を有している。
【0037】早出しゲート41より下流側において、段
差26を介してトラック24の下流端に接続される平面
トラック44には、図3における[6]−[6]線方向
の断面図である図6も参照し、部品Tをほぼ3等分し
て、それぞれを後述の選別ユニット60A、60B、6
0Cへ導くために、深さ0.5mm、底面幅1.6mで
上開きのガイド溝42A、42B、42Cが形成されて
いる。
【0038】図3へ戻り、ガイド溝42Aへ分配された
部品Tは周壁23の欠落箇所からボウル21の外周側へ
導かれる。この箇所において外周リング30の内周側は
ボウル21の径外方へ向かって下向きで水平面との傾斜
角度20度の斜面53Aとされ、その斜面53Aの外周
側の縁部には、斜面53Aを滑落する部品Tのなかで長
さLを移送方向に向けた部品Tが単列、単層で嵌まり得
る選別トラック54が外周リング30のほゞ全長にわた
って形成されており、選別トラック54上には同様な構
成の選別ユニット60A、60B、60Cが直列に設置
されている。そして、選別トラック54へは長さL1
移送方向に向けた部品のみが表裏、および前後不定のま
ま嵌まり込み、選別トラック54へ入り得なかった部品
Tは斜面53Aの外周側に形成されている第1回収溝3
1へ落下するようになっている。この第1回収溝31も
選別トラック54と同様に外周リング30のほぼ全長に
わたって形成されている。
【0039】後述の図9のAに示すように、選別トラッ
ク54は底面幅Eが1.6mm、深さFは0.4mmの
上開き形状とされている。従って、長さLの方向を移送
方向に向けた表向きの部品Tは、図9のAに示すよう
に、本体Bを選別トラック54の移送面へ接触させ、か
つリードLd、Ls、およびリードLgを選別トラック
54の両側の斜面53に近接させて移送される。これに
対して、長さL1 の方向を移送方向に向けた部品Tであ
っても裏向きの部品Tは、リードLd、Ls、およびリ
ードLgを選別トラック54の両側の斜面53に乗せて
移送されるが、表面SからリードLd、Ls、Lgまで
が0.2mmであるために、本体Bを選別トラック54
の移送面から浮き上がらせた状態で移送される。そし
て、部品Tは選別ユニット60Aに至って選別される。
【0040】平面トラック44のガイド溝42Bは選別
ユニット60Aの下流側において、ガイド溝42Bへ分
配された部品Tを周壁23の欠落箇所からボウル21の
外周側へ導く。この箇所においては、図6に示したと同
様な斜面53Bが形成されており、上流側からの選別ト
ラック54と第1回収溝31とが続いている。そして、
斜面53Bを滑落する部品Tのうち、長さL1 を移送方
向に向けた部品Tが選別トラック54へ合流され、選別
ユニット60Bにおいて選別される。選別トラック54
に入り得なかった部品Tは第1回収溝31へ落下する。
同様に、ガイド溝42Cは選別ユニット60Bの下流側
において、ガイド溝42Cへ分配された部品Tを周壁2
3の欠落箇所からボウル21の外周側へ導く。この箇所
においても図6に示したと同様な斜面53Cが形成さ
れ、上流側からの選別トラック54と第1回収溝31と
が続いている。そして、斜面53Cを滑落する部品Tの
うち、長さLを移送方向に向けた部品Tが選別トラック
54へ合流され、選別ユニット60Cにおいて選別され
る。選別トラック54に入り得なかった部品Tは第1回
収溝31へ落下する。
【0041】上述したように、ガイド溝42Aへ分配さ
れた部品Tは選別トラック54を移送され、選別ユニッ
ト60Aにおいて選別されるが、選別ユニット60Aは
選別ユニット60B、60Cと全く同様に構成されてい
るので、以降、選別ユニット60Aについて添字を除い
て説明し、選別ユニット60B、60Cの説明は省略す
る。
【0042】選別ユニット60は部品Tの表裏の向きを
選別する表裏選別部61と、その下流側に近接して設置
され、部品Tの前後の向きを選別する前後選別部71と
からなっている。表裏選別部61は、図3における
[7]−[7]線方向の断面図である図7も参照して、
ボウル21に固定された外周リング30の斜面53が選
別トラック54の幅をほぼ1/2として外周側に残すよ
う削り込まれて、第2回収溝32が第1回収溝31と同
心円の円弧状に形成されている。この場合、リードLg
またはリードLd、Lsの何れを内周側にしている場合
であっても部品Tの重心は狭められた選別トラック54
上にあるようにされている。また、第2回収溝32の下
流端部からボウル21の周壁23を穿設して還流トンネ
ル39が設けられており、第2回収溝32へ落下した部
品Tをボウル21内へ戻すようになっている。更に、外
周リング30の外周壁33の外側に取付けブロック62
がボルト62bで固定され、これにボルト63bで取り
付けたサポート63に対して選別アタッチメント64が
ボルト64bで固定され、選別トラック54の外周側へ
垂下されている。後述するが、選別トラック54上を裏
向きで移送されてくる部品TはリードLd、Ls、Lg
の何れかが選別アタッチメント64によって移送を妨げ
られることにより、第2回収溝32へ落下し、排除され
る。
【0043】前後選別部71は、選別トラック54上を
移送されてくる部品TがリードLgを内周側にしている
場合にはそのまま通過させ、リードLd、Lsを内周側
にしている場合には排除するようになっているが、図3
における[10]−[10]線方向の断面図である図1
0も参照して、上流側の表裏選別部61と共通の取付け
ブロック62上に空気噴出ブロック73を挟んでセンサ
・サポート74がボルト74bで取り付けられており、
センサ・サポート74の先端部に2本の光ファイバーセ
ンサ72a、72bが隣設しボウル21の径方向の位置
を若干ずらせた状態で、外周側から内周側へ水平面との
角度70度の傾斜で固定され、選別トラック54を移送
される部品Tの内周側となるリードLg、またはリード
Ld、Lsに向けられている。
【0044】なお、光ファイバーセンサ72a、72b
は何れも図示しない根元部に発光素子と受光素子とが内
蔵されており、発光素子からファイバーを経由する光が
リードLd、Ls、Lgによって反射され、その反射光
が同一の径路を戻って受光素子に受光されることによっ
てリードLd、Ls、Lgの存在を検知するタイプのも
のである。
【0045】また、空気噴出ブロック73には、外周側
から穿設した穴77には圧縮空気配管の継手76が挿入
螺着されており、穴77の先端から空気噴出ノズル78
が選別トラック54を移送される部品Tに向けられてい
る。そして、リードLd、Lsを内周側にしている部品
Tが光ファイバーセンサ72a、72bによって同時に
検知された時にのみ空気が噴出されて、当該部品Tを第
2回収溝32内へ吹き飛ばして排除するようになってい
る。
【0046】上述したように、選別ユニット60Aの下
流側に設置されている選別ユニット60B、60Cは選
別ユニット60Aと全く同様に構成されているので、そ
れらの説明は省略する。
【0047】図12は選別ユニット60Bの下流側、図
3における[12]−[12]線方向の断面図であり、
第1回収溝31のほか、選別ユニット60Bに付属する
第2回収溝32B、還流トンネル39B、およびボウル
21の平面トラック44にはガイド溝42Cが示されて
いる。また、図13は選別ユニット60Cの下流側、図
3における[13]−[13]線方向の断面図であり、
同じく第1回収溝31のほか、選別ユニット60Cに付
属する第2回収溝32C、還流トンネル39Cが示され
ている。この箇所においては、部品Tを配分するための
平面トラック44は存在しない。
【0048】図3へ戻り、[13]−[13]の断面線
を示す箇所よりも下流側において排出部80となり、選
別トラック54には水平な排出トラック84が接続され
ている。すなわち、ボウル21の径外方へ向かって下向
き20度傾斜の斜面53Dの後、中間ブロック81、平
面ブロック82が取り付けられると共に、排出トラック
84が形成されており、部品Tは水平化されて移送され
る。平面ブロック82には排除穴85が設けられると共
に、図3における[14]−[14]線方向の断面図で
ある図14も参照して、排出トラック84の直上方へ向
けて外周側の空気噴出ノズル88から常時空気が噴出さ
れており、積み重なっている部品Tを排除穴85へ排除
するようになっている。また、第1回収溝31は更に掘
り下げてピット38が形成され、更には還流トンネル3
9Dを介してボウル21内と通じている。上記の排除穴
85から排除される部品Tはこの還流トンネル39D内
へ落下する。
【0049】平面ブロック82より下流側の排出トラッ
ク84には、図14を参照して、部品Tが姿勢を乱すこ
とを防ぐための抑え板89が取り付けられている。図1
4には上述の空気噴出ノズル88が外周リング30の外
周壁33に取り付けられた継手87、圧縮空気配管86
と共に示されている。
【0050】排出トラック84の下流端には、図2に示
すように、1/8円弧状の排出シュート91が接続され
ている。この排出シュート91は図3における[15]
−[15]線方向の断面図である図15を参照して、外
周リング30の下流側端部に断面が逆L字型のカバーブ
ロック92がボルト92bで取り付けられ、このカバー
ブロック92の外周縁部92aを抑え部材とするよう
に、トラックブロック93がねじ93bで固定され、こ
のトラックブロック93にトラック94が形成されてい
る。
【0051】実施例1の振動パーツフィーダ1は以上の
ように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0052】図2、図3において、ボウル21内には部
品Tが多数に収容されており、駆動部11のコイル15
に交流が通電されてボウル21に時計方向の捩り振動が
与えられているものとする。また各選別ユニット60
A、60B、60Cにおける光ファイバーセンサ72
a、72bおよび空気噴出ノズル78はそれぞれ連動し
て作動状態にあり、また、排出部80の空気噴出ノズル
88からは空気が常時噴出されているものとする。
【0053】図3を参照して、ボウル21内の底面22
上においてランダムな状態にある部品Tは捩り振動を受
けて周辺部へ移動されつつ矢印mで示す方向へ移送され
る。そして、起点24sから表裏および前後不定のまま
トラック24に乗り、周壁23に接して移送される。部
品Tはトラック24をスパイラル状に上昇してワイパー
25に至る。積み重なって移送されてくる部品Tの内、
トラック24に接している最下層の部品Tはそのままワ
イパー25の下を通過して移送され、上層の部品Tはワ
イパー25によって移送を妨げられて重なりが崩される
と共に、ワイパー25に導かれてトラック24の内周側
へ拡げられる。更には、部品Tは図5にも示す早出しゲ
ー41に至るが、定常時には早出しゲート41は閉ざさ
れたままであり、部品Tはゲートブロック48の内周側
へ凸の円弧面によってトラック24の内周側へ拡げられ
て移送される。
【0054】早出しゲート41の下流側において、部品
Tはトラック24から段差26を介して接続されている
平面トラック44へ移行されるが、図6も参照して、部
品Tはこの平面トラック44に形成されているガイド溝
42A、42B、42Cによってほぼ三等分されて移送
される。この内、ガイド溝42Aへ配分された部品T
は、ボウル21の周壁23の欠落箇所からボウル21の
外周側へ移行され、外周リング30に形成されている斜
面53Aを滑落するが、その下端縁部に形成されている
溝状の選別トラック54に至り、図9に示すように、部
品Tは長さL1 を移送方向に向けて嵌まり込み、表裏、
および前後不定のまま移送され、選別ユニ
【0055】図3を参照して、ボウル21内の底面22
上においてランダムな状態にある部品Tは捩り振動を受
けて周辺部へ移動されつつ矢印mで示す方向へ移送され
る。そして、起点24sから表裏および前後不定のまま
トラック24に乗り、周壁23に接して移送される。部
品Tはトラック24をスパイラル状に上昇してワイパー
25に至る。積み重なって移送されてくる部品Tの内、
トラック24に接している最下層の部品Tはそのままワ
イパー25の下を通過して移送され、上層の部品Tはワ
イパー25によって移送を妨げられて重なりが崩される
と共に、ワイパー25に導かれてトラック24の内周側
へ拡げられる。更には、部品Tは図5にも示す早出しゲ
ー41に至るが、定常時には早出しゲート41は閉ざさ
れたままであり、部品Tはゲートブロック48の内周側
へ凸の円弧面によってトラック24の内周側へ拡げられ
て移送される。
【0056】早出しゲート41の下流側において、部品
Tはトラック24から段差26を介して接続されている
平面トラック44へ移行されるが、図6も参照して、部
品Tはこの平面トラック44に形成されているガイド溝
42A、42B、42Cによってほぼ三等分されて移送
される。この内、ガイド溝42Aへ配分された部品T
は、ボウル21の周壁23の欠落箇所からボウル21の
外周側へ移行され、外周リング30に形成されている斜
面53Aを滑落するが、その下端縁部に形成されている
溝状の選別トラック54に至り、図9に示すように、部
品Tは長さL1 を移送方向に向けて嵌まり込み、表裏、
および前後不定のまま移送され、選別ユニット60Aに
おいて選別される。一方、選別トラック54へ嵌まり込
めない部品Tは斜面53Aから第1回収溝31へ落下し
て移送され、ボウル21の外周をほぼ3/4周した箇所
の下流端部から還流トンネル39Dを経てボウル21内
へ戻される。
【0057】平面トラック44上でガイド溝42Bへ分
配された部品Tはそのまま下流側へ移送され、選別ユニ
ット60Aと選別ユニット60Bとの間に相当する箇所
から斜面53Bを滑落して、選別トラック54へ合流さ
れ、選別ユニット60Bにおいて選別され、選別トラッ
ク54へ合流されない部品Tは第1回収溝31へ落下す
るが、その状況はガイド溝42Aにおける場合と同様で
ある。また、ガイド溝42Cへ分配された部品Tは選別
ユニット60Bと選別ユニット60Cとの間に相当する
箇所から同様に外周側へ導かれ、選別トラック54へ合
流された部品Tが選別ユニット60Cにおいて選別され
る。
【0058】選別ユニット60Aにおいては、選別ユニ
ット60A、60B、60Cに共通させて表裏選別部6
1を示す図7のa部分の拡大図である図9、および図9
における[8]−[8]線方向の部分破断平面図である
図8を参照して、長さLの方向を移送方向に向けた表向
きの部品Tは、図9のAに示すように、本体Bを選別ト
ラック54の移送面に接触させ、かつリードLd、L
s、およびリードLgを選別トラック54の両側の斜面
53に乗せて移送される。従って、選別トラック54の
幅をほぼ1/2として外周側を残すように斜面53が削
り込まれた表裏選別部61においても、捩り振動を受
け、その移送力のボウル21の径外方へ向かう成分、す
なわち遠心力のほか、重力を受けている部品Tは姿勢を
崩すことなく選別トラック54に当接して移送され、従
って、リードLd、またはリードLgを選別アタッチメ
ント64に接触させることはない。
【0059】これに対して、長さL1 の方向を移送方向
に向けた部品Tであっても裏向きの部品Tは、リードL
d、Ls、およびリードLgを選別トラック54の両側
の斜面53に乗せて移送されるが、本体Bは選別トラッ
ク54の移送面から浮き上がった状態で移送される。従
って、表裏選別部61に至って内周側となっているリー
ドLd、Ls、またはびリードLgの支持が失われる
と、図9のBにおいて一点鎖線で示す部品Tのように、
本体Bを選別トラック54上へ落とし、外周側となって
いるリードLgまたはリードLd、Lsをはね上げるの
で、選別アタッチメント64に接触する。そして、実線
で示す部品Tのように選別アタッチメント64によって
内周側へ導かれ、下方の第2回収溝32へ排除される。
その様子は、図8にも示すが、選別アタッチメント64
は上流側がテーパー状に選別トラック54側へ近接され
ているので、選別アタッチメント64にリードLgまた
はリードLd、Lsを接触させている裏向きの部品T、
例えば図8においてはねあげたリードLsを選別アタッ
チメント64に接触させた一点鎖線で示す裏向きの部品
Tは内周側へ導かれて下方の第2回収溝32へ落下す
る。これに対して、リードLd、Lsをはねあげない実
線で示す表向きの部品Tはそのまま移送される。このよ
うにして、部品Tの表裏の選別が行われる。
【0060】表裏選別部61を通過した表向きであるが
前後の向きは不定である部品Tは、直ちに前後選別部7
1へ移送される。選別ユニット60A、60B、60C
に共通の前後選別部71を示す図10において[11]
−[11]線で示す方向の拡大平面図である図11の
A、Bを参照し、選別トラック54の内周側(図面では
上側)において選別トラック54に近接する位置に一点
鎖線で示す光ファイバーセンサ72a、72bが紙面の
上方から光を照射している。図11のAに示すように、
矢印の方向に移送される表向きの部品TがリードLgを
内周側にした所定の前後の向きに移送されている場合に
は、光ファイバーセンサ72a、72bはリードLgか
らの反射光を受光してリードLgを検知するが、光ファ
イバーセンサ72a、72bはその何れか一方がリード
Lgを検知している場合には、他方は検知しせず、両者
が同時に反射光を受光することはない。このような場合
には、光ファイバーセンサ72a、72bが接続されて
いる図示しないコントローラは図10に示す空気噴出ノ
ズル78から空気を噴出させないので、部品Tはそのま
ま排除されずに通過する。
【0061】これに対して、図11のBに示すように、
矢印の方向に移送される表向きの部品TがリードLd、
Lsを内周側にし、前後の向きを逆にして移送されてく
る場合には、先ず光ファイバーセンサ72aのみがリー
ドLsからの反射光を受光するが、続いて光ファイバー
センサ72bがリードLsからの反射光を受光し、同時
に光ファイバーセンサ72aがリードLdからの反射光
を受光する。このように光ファイバーセンサ72a、7
2bが同時に反射光を受光する場合には、コントローラ
が空気噴出ノズル78から空気を瞬時的に噴出させるの
で、図11のBにおいて、実線で示す前後の向きが逆の
部品Tは一点鎖線で示すように吹き飛ばされて第2回収
溝32へ排除される。そして、上流側の表裏選別部61
で第2回収溝32へ排除された部品Tと共に、その下流
側から還流トンネル39(選別ユニット60Aでは還流
トンネル39A)を経てボウル21内へ戻される。
【0062】以上はガイド溝42Aへ分配された部品T
が選別ユニット60Aで選別される場合であるが、ガイ
ド溝42Bへ分配された部品Tは選別ユニット60B
で、ガイド溝42Cへ分配された部品Tは選別ユニット
60Cで全く同様に選別される。そして選別ユニット6
0Bで排除された部品Tは図3、図12に示す還流トン
ネル39Bを経由し、また選別ユニット60Cで排除さ
れた部品Tは図3、図13に示す還流トンネル39Cを
経由してボウル21内へ戻される。
【0063】選別ユニット60Cを通過した部品Tは選
別トラック54から中間ブロック81より下流側の排出
トラック84へ移行され、それまでの傾斜した姿勢から
水平な姿勢とされて移送される。平面ブロック82に
は、排除穴85が設けられ図14に示す空気噴出ノズル
88から常に空気が噴出されていることから、その下流
側で排出トラック84をトンネル状としている抑え板8
9に引っ掛かる部品Tや重なっている部品Tがある場
合、これらは排除穴85から下方の還流トンネル39D
へ落下しボウル21内へ戻される。
【0064】平面ブロック82より下流側の排出トラッ
ク84には、図14に示すように、抑え板89が取り付
けられてトンネル状とされていることから、部品Tは姿
勢を乱すことなく移送された後、図2、図15に示す1
/8円弧状の排出シュート91において、カバーブロッ
ク92の外周縁部92aで上方を抑えられてトラック9
4を移送され、表裏と前後とが所定の向きにある部品T
がその下流端から排出される。
【0065】(実施例2)図16はチップ状電子部品C
(以下、部品Cと称する)の斜視図である。四角柱状の
部品Cの両端面は白色に近いハンダ電極Eとなってお
り、他の面より極くわずか盛り上がっている。厚さT、
幅W2 は共に0.8mmで、長さL2 は1.6mmであ
る。この部品Cの地色は緑色であるが、図1に示すよう
に、両端面の電極Eを除いて4面ある側面の内の1面の
みは長さL2 を2分して一方に黒色マークBが施されて
いる。そして、この黒色マークBが施されているマーキ
ング面を上向きに、かつ黒色マークBを後にして、部品
Cを矢印で示す方向へ移送することの要請がある。従っ
て、以降は黒色マークB側の端面を後、黒色マークBが
無い端面を前とする。
【0066】図17は図16に示した部品Cを整送する
ための実施例2の振動パーツフィーダ101の部分破断
側面図であり、図18はその平面図である。振動パーツ
フィーダ101は図17を参照して、部品Cを収容し整
送するボウル121と、これ捩り振動を与える駆動部1
11とからなっている。駆動部111においては、ボウ
ル121の底板と溶接して一体的に固定された可動ブロ
ック112が等角度間隔に配置した傾斜板ばね113に
よって下方の固定ブロック114と連結されている。な
お、可動ブロック112には図示せずとも可動コアが一
体的に設けられている。また、駆動部111は、その周
囲を防音カバー117によって覆われており、防振ゴム
118を介して基盤119上に設置されている。そし
て、コイル115の交流が通電されることにより、ボウ
ル121に反時計方向の捩り振動を与える。
【0067】ボウル121の外周壁には図18も参照し
てほゞ全長にわたる外周リング130が一体的に固定さ
れており、その外周リング130上に早出しゲート13
1、選別ユニット161A、161B、161C、再チ
ェックユニット201、排出部260が取り付けられて
いるが、このことは実施例1の場合と同様である。
【0068】ボウル121内においては、図18を参照
して、底面122に多数の部品Cが収容され、トラック
124がボウル121の周壁123の内周面に沿いスパ
イラル状に上昇して設けられている。トラック124は
底面122の周縁部に起点124sを有し、平板状で径
外方へ向かって若干下向き傾斜とされており、部品Cの
移送路となる。そして部品Cはトラック124の傾斜
と、受ける捩り振動の移送力の径方向へ向かう成分とに
よって、周壁123に接して移送される。トラック12
4の途中には切欠き125が形成されてトラック124
の幅を狭めており、幅一杯に広がって移送されてくる部
品Cの内、内周側の部品Cは切欠き125へ落下して底
面122へ戻され、移送量の調整が行われる。
【0069】更に下流には、ワイパー126が根元部を
ボウル121の外周面に固定し、先端部を下流側へ向け
てトラック124と斜交させ、トラック124の直上
方、すなわち、重なっていない横臥した部分Cが通過し
得る高さレベルに設けられている。従って、積み重なっ
て移送されてくる部品Cの内、最下層の部品Cはワイパ
ー126の下を通過して移送されるが、2層目以上の部
品Cはワイパー126に衝突して崩され、ワイパー12
6に導かれてトラック124の内周側へ拡げられる。
【0070】ワイパー126の下流側には周壁123の
外周側の周壁ブロック137と周壁ブロック138との
間に形成された取出し路139を有する早出しゲート1
31が設けられている。早出しゲート131は、図18
における[19]−[19]線方向の断面図である図1
9も参照して、ボウル121の周縁部の下面にボルト1
30bで固定した外周リング130上に周壁ブロック1
37がボルト137bで取り付けられており、この周壁
ブロック137に支軸133が立てられている。そし
て、この支軸133には回動プレート135の一端が摘
み付きねじ134と共に取り付けられ、回動プレート1
35の他端にはトラック124側へ凸の円弧面を有する
ゲートブロック136がねじ136bで取り付けられて
いる。早出しゲート131は定常時には使用されず、例
えば品種切り替え時、作業終了時に底面122に残る部
品Cを取り出すためのものである。摘み付きねじ134
を緩めて、ゲートブロック136を時計方向に回動させ
ることにより、トラック124を移送されてくる部品C
は取出し路139を経てボウル121の外へ出る。な
お、ゲートブロック136のトラック124側へ凸の円
弧面は定常時において部品Cを内周側へ拡げる役割を有
している。
【0071】早出しゲート131より下流側において、
トラック124の下流端に接続される平面トラック14
4には部品Cをほゞ3等分しそれぞれを後述の選別ユニ
ット161A、161B、161Cへ導くためのガイド
溝が形成されている。すなわち、図18における[2
0]−[20]線方向の断面図である図20も参照し
て、トラック124の下流端から段差127を介して設
けられた平面トラック144には、底面幅1.6mmで
上開きのガイド溝142A、142B、142Cが形成
されている。ガイド溝142Aへ分配された部品Cは周
壁123の欠落箇所からボウル121の外周側へ導かれ
るが、ガイド溝142Aからあふれる部品Cを外周側へ
導くためのガイド溝142A’がガイド溝142Aと平
行に付加的に形成されている。
【0072】ボウル121の外周側には、図18におけ
る[21]−[21]線方向の断面図である図21を参
照して、外周リング130上にトラックブロック150
がボルト150bで取り付けられており、そのトラック
ブロック150には、ガイド溝142Aから移行されて
くる部品Cを滑落させる滑落面153Aがボウル121
の径外方へ向かって下向きに水平面との傾斜角度20度
で形成されている。そして、滑落面153Aの下端に
は、外周側へ向かって上向きの傾斜角度20度で1mm
幅の底面を有し、深さは0.5mmとして、部品Cが単
列でのみ移送され得る角溝状の選別トラック154が直
立する側壁155に沿って形成されている。図18へ戻
り、滑落面153Aには、ボウル121側のガイド溝1
42Aとは上流側へずらせてガイド溝152Aが設けら
れており、ガイド溝142Aからボウル121の外周側
へ移行される部品Cを主として選別トラック154へ導
くが、ガイド溝142A’から移行される部品Cもガイ
ド溝152Aによって、または滑落面153Aから直接
に選別トラック154へ導かれ、選別ユニット161A
において選別される。選別ユニット161A、および同
様な選別ユニット161B、161Cについては後述す
るが、選別トラック154は選別ユニット161A、1
61B、161Cを通過して外周リング130のほゞ下
流端まで形成されている。
【0073】平面トラック144のガイド溝142Bは
選別とは関係なく選別ユニット161Aを通過し、選別
ユニット161Aの下流側において、ガイド溝142B
へ分配された部品Cを周壁123の欠落箇所からボウル
121の外周側へ導く。上流のガイド溝142A’と同
様に、ガイド溝142Bに平行にガイド溝142B’が
付加的に形成されている。また、ボウル121の外周側
には、滑落面153Bおよびガイド溝152Bが上流の
滑落面153A、ガイド溝152Aと同様に形成されて
おり、ガイド溝142B、142B’からボウル121
の外周側へ移行される部品Cは、選別ユニット161A
の下流側において選別トラック154に合流され、選別
ユニット161Bにおいて選別される。
【0074】また、平面トラック144のガイド溝14
2Cは選別とは関係なく選別ユニット161Aおよび選
別ユニット161Bを通過し、選別ユニット161Bの
下流側において、ガイド溝142Cへ分配された部品C
を周壁123の欠落箇所からボウル121の外周側へ導
く。上流側と同様に、ガイド溝142Cに平行にガイド
溝142C’が形成され、ボウル121の外周側には滑
落面153C、ガイド溝152Cが設けられている。そ
して、ガイド溝142C、142C’からボウル121
の外周側へ移行される部品Cは、選別ユニット161B
の下流側において、選別トラック154に合流され、選
別ユニット161Cにおいて選別される。
【0075】選別ユニット161A、161B、161
Cは前述したように全く同様に構成されているので、添
字を省略して説明する。図18を参照して、選別ユニッ
ト161に近接した上流側には積み重なって移送されて
くる部品Cを単層にするべく空気を噴出させる圧縮空気
配管159が組み合わせて設けられている。図18にお
ける[22]−[22]線方向の断面図である図22を
参照して、外周リング130のボウル121に接する部
分を切り欠いて排除溝131を形成すると共に、その上
に固定されるトラックブロック150の幅も狭め、かつ
選別トラック154の内周側に側壁を残して、上流側の
滑落面153とは逆傾斜の滑落面153’が形成されて
いる。そして、トラックブロック150に設けた横穴1
57に外周側から継手158が挿入螺着されて圧縮空気
配管159が接続されている。そして、横穴157の先
端から選別トラック154の側壁155へ開口する空気
噴出孔156が設けられている。すなわち、空気噴出孔
156は選別トラック154を移送される部品Cの直上
となる高さに開口されて常時空気が噴出されており、積
み重なって上層にある部品Cに吹き付けて排除溝131
内へ落とすようになっている。
【0076】選別ユニット161は、図18における
[23]−[23]線方向の部分破断側面図である図2
3、および図23における[24]−[24]線方向の
矢視図である図24を参照して、部品Cが選別位置Sに
あることを光線の遮断で検知する光センサ171と、部
品Cの黒色マークBを照射光の反射強度が小さいことか
ら検知する光ファイバーセンサ181と、部品Cのマー
キング面の向きと前後の向きとが所定通りでない場合
に、これを吹き飛ばして排除する空気噴出孔191と、
部品Cが選別位置Sに停滞しないように上流側から常時
空気を噴出している空気噴出ノズル196とから構成さ
れている。
【0077】光センサ171は、外周リング130の一
部を切り欠いた箇所において、外周リング130の下面
にボルト172bで固定した取り付け部材172に光セ
ンサ171の発光部171aがボルルト172bで取り
付けられ、他方、後述の光ファイバーセンサ181の支
柱板184にボルト173bで取り付けたサポート板1
73の先端部に、更にボルト174bで固定したL字形
の取付け部材174に光センサ171の受光部171b
がボルト174bで取り付けられている。更には、光セ
ンサ171では発光部171aからの光がトラックブロ
ック150に穿設した穴175、穴175の先端から選
別トラック154の移送面に開口する直径0.4mmの
光路孔176を経由して受光部171bへ到達するが、
その光軸pは鉛直線に対して傾斜角度α=35度とされ
ている。これは後述の光ファイバーセンサ181の反射
光が光センサ171の受光部171bで受光されること
を避けるためである。そして、選別トラック154を移
送されてくる部品Cの先端部が光路孔176を閉塞する
と、発光部171aからの光が受光部171bで受光さ
れないことから、光センサ171によって部品Cが選別
位置Sに到達したことが検知される。
【0078】また、光ファイバーセンサ181は外周リ
ング130に固定されているトラックブロック150の
上面に支柱板184がボルト184bで取り付けられ、
支柱板184の上端には水平方向のサポート板185が
ボルト185bで固定されている。そして、サポート板
185の先端部の切欠き内に光ファイバーセンサ181
が嵌め込まれ、外側からボルト186bによって抑え板
186で抑えて鉛直に保持されている。光ファイバーセ
ンサ181は、先端部にレンズのセットされた鏡筒18
2を有し、鏡筒182の上流側と下流側は支柱板184
の固定部分から水平に出る双股184aによってカバー
されている。外光の影響を可及的に避けるためである。
また光ファイバーセンサ181の図示しない根元部には
発光素子と受光素子とが内蔵されており、発光素子から
ファイバーを経由する光が鏡筒182内のレンズで絞ら
れて、直上方から鉛直な光軸qによって選別トラック1
54上の選別位置Sにある部品C、ないしは部品Cが存
在しない場合には選別位置Sの選別トラック154の移
送面に照射される。そして、その反射光が同一の径路を
戻って受光素子に受光されるが、黒色マークBと部品C
の地色の緑色、ハンダ電極Eの白色、ないしは選別トラ
ック154の移送面とでは反射強度が異なり、最も小さ
い反射強度の反射光が受光されることによって部品Cの
黒色マークBが検知される。
【0079】更には、トラックブロック150に、その
外周側から穿設した横穴192に継手193が挿入螺着
されて圧縮空気配管194が接続されており、横穴19
2の先端から選別トラック154の側壁155へ開口す
る直径0.6mmの空気噴出孔191が設けられてい
る。そして、選別位置Sにある部品Cについて、光ファ
イバーセンサ181が接続されている図示しないコント
ローラによって、マーキング面の向きと前後の向きが所
定通りでないと判定される場合、コントローラは圧縮空
気配管194に設置されている図示しない電磁弁を瞬時
的に開くので、選別トラック154上の選別位置Sにあ
る部品Cは空気噴出孔191から瞬時的に噴出される空
気によって吹き飛ばされ、排除溝131内へ排除される
ようになっている。
【0080】すなわち、選別位置Sにおいて部品Cが閉
塞する光センサ171の光路孔176と光ファイバーセ
ンサ181の照射点との位置関係は、黒色マークBを後
にして移送されてくる部品Cの先端部が光センサ171
の光路孔176を閉塞した時に、丁度、光ファイバーセ
ンサ181が黒色マークBの中央部を照射するようにな
っている。すなわち、光センサ171の接続されている
図示しないコントローラに光路孔176の遮閉が入力さ
れて、選別位置Sにあると検知された部品Cについて、
光ファイバーセンサ181からの照射光の反射強度が同
じくコントローラに入力されるが、黒色マークBからの
反射による小さい反射強度が受光される時のみ、部品C
はマーキング面の向きと前後の向きとが所定通りである
と判定され、コントローラは空気噴出孔191から空気
を噴出させない。そして、黒色マークBからの反射が受
光されない時には部品Cはマーキング面を上に向けてい
ないと判定され、コントローラは圧縮空気配管194に
接続されている電磁弁を瞬時的に開いて空気噴出孔19
1から空気を噴出させ、その部品Cを吹き飛ばして排除
溝131へ排除する。また、マーキング面を上にむけて
いる部品Cであっても、前後の向きが逆になっている部
品Cは、その先端部が光センサ171の光路孔176を
遮閉した時、光ファイバーセンサ181は地色の緑色を
捉えているので、空気噴出孔191から瞬時的に空気が
噴出されて、前後が逆の部品Cは排除される。
【0081】更にはまた、図18、図24を参照し、光
ファイバセンサ181の直上流において、トラックブロ
ック150上にボルト195bで固定したノズルブロッ
ク195に対して上流側から穿設した穴197に継手1
98が挿入螺着されて圧縮空気配管199が接続されて
いる。一方、穴197の先端から選別トラック154の
選別位置Sに向けて下向きに水平面との傾斜角度30度
で空気噴出ノズル196が設けられている。そして部品
Cを選別位置Sに停滞させないために空気が常時噴出さ
れている。
【0082】図23を参照し、排除されて排除溝131
へ落下した部品Cは排除溝131内を下流側へ移送され
るが、図18における[25]−[25]線方向の断面
図である図25を参照して、その下流端から平板トラッ
ク144の下方を経由してボウル121内へ通ずる還流
トンネル132Aが形成されている。
【0083】図18へ戻り、選別ユニット161Aで排
除されずに通過する部品Cは選別トラック154によっ
て選別ユニット161Bへ移送されるが、その途中にお
いて、前述のガイド溝142Bへ分配された部品Cが合
流され、積み重なっている部品Cは圧縮空気配管159
Bからの噴出空気で単層にされ、選別ユニット161B
において選別ユニット161Aにおけると同様な選別が
行なわれる。しかし、選別ユニット161Aを通過する
部品Cの個数は確率的には選別ユニット161Aへ導入
される部品Cの個数の1/8であり、かつ排除の対象と
なる部品Cではないので、選別ユニット161Bの選別
能力の負担にはならない。
【0084】選別ユニット161Bで排除されずに通過
する部品Cは選別トラック154によって選別ユニット
161Cへ移送されるが、その途中において同様に、前
述のガイド溝142Cへ分配された部品Cが合流され
て、積み重なっている部品Cは圧縮空気配管159Cは
圧縮空気配管159Cからの噴出空気で単層にされ、選
別ユニット161Cにおいて選別ユニット161A、1
61Bにおけると同様な選別が行われる。そして、図1
8に示すように、選別ユニット161Cの下流側に近接
して、単層化のための圧縮空気配管は備えていないが、
選別ユニット161A、161B、161Cと全く同様
に構成された再チェックユニット201が設置されてお
り、部品Cについてマーキング面の向きと前後の向きと
の確認が行われ、選別精度の向上が図られている。
【0085】再チェックユニット201の直下流におい
ては、図18における[26]−[26]線方向の断面
図である図26を参照して、上流部分と同様に、トラッ
クブロック150に形成され、移送底面がボウル121
の径外方へ向かって上向き20度傾斜とされた選別トラ
ック154を移送される部品Cの表面に平行で、かつそ
の表面にほぼ接する位置まで垂下された下端を有する抑
え板212が、トラックブロック150上にボルト21
3bで固定した取付けブロック213にビス212bで
取り付けられている。また、図26には選別ユニット1
61Cと再チェックユニット201に共通の排除溝13
1Cに続いて設けられている還流トンネル132Cが示
されている。
【0086】振動パーツフィーダ101の排出部260
においては、図18、および図18における[27]−
[27]線方向の断面図である図27を参照して、傾斜
して移送されてくる部品Cが水平にして排出される。す
なわち、ボウル121の周縁部の下面にボルト130b
で固定された外周リング130上に断面が横に寝たT字
形のトラックブロック250を載置して外周側からボル
ト250bで固定されている。排出トラック254はト
ラックブロック250の立上がり面を側壁253とし、
側壁253と向かい合い、ねじ255bによってトラッ
クブロック250と共に外周リング130に固定されて
いるガイド板255との間に移送面の幅を1mmとして
直線状に形成されている。更に、トラックブロック25
0上に取付けブロック256が摘み付きねじ256bで
固定され、この取り付けブロック256に対して抑え板
257がねじ257bで取り付けられ、その下端は排出
トラック254を移送される部品Cの表面に平行に、か
つ部品Cとほぼ接する高さとされている。そして、この
排出トラック254の上流端部は選別トラック154の
下流端と整合されて同様な傾斜に形成され、ガイド板2
55の排出トラック254を向く面、および抑え板25
7の下端面は、傾斜している部品Cの上面と側面とに平
行にカットされているが、排出トラック254の底面が
捻られて水平化されるに伴い、それぞれ垂直または水平
とされている。
【0087】実施例2の振動パーツフィーダ101は以
上のように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0088】図17、図18において、ボウル121内
には部品Cが多数に収容されており、駆動部111のコ
イル115に交流が通電されてボウル121に反時計方
向の捩り振動が与えられており、また各選別ユニット1
61A、161B、161Cにおける光センサ171、
光ファイバーセンサ181や空気噴出孔156、19
1、空気噴出ノズル196は作動状態にあるものとす
る。
【0089】ボウル121内の底面122上において、
マーキング面をランダムな向きに向けている部品Cは周
辺部へ移動されつつ矢印mで示す方向へ移送される。そ
して、起点124sから前後不定のままトラック124
に乗るが、形状的に長い部品Cは捩り振動を受けてオリ
エンテーションされ、長さL2 の方向を移送方向とし周
壁123に接するようにして移送され、トラック124
をスパイラル状に上昇する。上昇の途中の切欠き125
においてトラック124の幅が狭められていることか
ら、トラック124の内周側を移送されてきた部品Cは
切欠き125内へ落下して底面122へ戻され、移送量
の調整が行われる。
【0090】次いで部品Cはワイパー126に至り、積
み重なって移送されてくる部品Cの内、トラック124
に接している最下層の部品Cはそのままワイパー126
の下を通過して移送されるが、上層の部品Cはワイパー
126によって移送を妨げられ重なりが崩されると共
に、ワイパー126に導かれてトラック124の内周側
へ拡げられる。更には、部品Cは図19にも示す早出し
ゲート131に至るが、定常時には早出しゲート131
は閉ざされたままであり、部品Cはゲートブロック13
6の内周側へ凸とされた円弧面によってトラック124
の内周側へ拡げられて移送される。
【0091】早出しゲート131の下流側において、図
20も参照し、部品Cはトラック124から段差127
を介して接続されている平面トラック144へ移行され
るが、この平面トラック144に形成されているガイド
溝142A、142B、142Cによって部品Cはほぼ
三等分されて移送される。この内、ガイド溝142Aへ
配分された部品C、ないしは付加的なガイド溝142
A’に導かれた部品Cは周壁123の欠落箇所からボウ
ル121の外周側へ移行され、トラックブロック150
の滑落面153Aのガイド溝152Aに導かれて、図2
1に断面を示す角溝状で、部品Cが単列でのみ移送され
る選別トラック154へ乗り移る。この時点においても
部品Cはマーキング面の向き、および前後の向きは不定
である。図18へ戻り、部品Cは選別トラック154を
移送されて、選別ユニット161A、161B、161
Cに共通させた図7では空気孔156として示す空気噴
出孔156Aに至るが、空気噴出孔156Aからは常に
空気が水平方向に噴出されており、選別トラック154
を積み重なって移送されてくる部品Cがあれば、その上
層の部品Cは吹き飛ばされて排除され、部品Cは単層化
されて選別ユニット161Aへ送り込まれる。排除され
た部品Cは直接に、または滑落面153A’を経て下方
の排除溝131Aへ落下する。
【0092】選別ユニット161Aにおいては、選別ユ
ニット161A、161B、161Cに共通させた図2
3、図24を参照し、マーキング面の向き不定、前後の
向き不定で移送されてくる部品Cは、その先端部が光線
遮断型の光センサ171の発光部171aから受光部1
71bに至る光線を遮断することによって、選別位置S
に部品Cの存在することが認識され、その時点におい
て、光センサ171の光軸pから上流側へ1.2mmの
地点を光軸qで照射している光ファイバーセンサ181
の部品Cからの反射強度によって、部品Cのマーキング
面の向きと前後の向きとが検知される。すなわち、光フ
ァイバーセンサ181で受光される反射強度が黒色マー
クBによるもので小さい場合には、部品Cはマーキング
面を上にしており、かつ光センサ171の光軸pと光フ
ァイバーセンサ181の光軸qとの位置関係から、選別
位置Sにある部品Cはマーキング面の向き、前後の向き
が所定通りであると図示しないコントローラによって判
定され、コントローラは圧縮空気配管194の電磁弁を
開かないので空気噴出孔191から空気は噴出されず、
当該部品Cはそのまま選別ユニット161Aを通過し、
選別トラック154を経て選別ユニット161Bへ移送
される。
【0093】選別位置Sにおいて、前後の向きが所定通
りであっても、マーキング面の向きが所定通りでない部
品Cは黒色マークBが検知されないので、空気噴出孔1
91から瞬時的に噴出される空気によって吹き飛ばされ
て排除溝131へ落下する。また、選別位置Sにおい
て、前後の向きが逆である部品Cは、たとえマーキング
面が上を向いていても黒色マークBは光センサ171側
にあり、光ファイバーセンサ181は部品Cの地色の緑
色からの反射光を受光することから、同様に空気噴出孔
191から瞬時的に噴出される空気によって排除され
る。前後の向きが逆で、かつマーキング面の向きが所定
通りでない部品Cも当然のことながら、光ファイバーセ
ンサ181によって黒色マークBが検知されないので、
同様に排除される。排除溝131Aへ落下した部品Cは
排除溝131A内を移送され、図10を参照し、排除溝
31の下流端からボウル121内へ通じる還流トンネル
132Aを経てボウル121内へ戻される。
【0094】なお、この選別位置Sにおいては、上流側
の上方から下向き傾斜30度に設置された空気噴出ノズ
ル196から常時空気が噴出されており、選別位置Sに
部品Cが停滞することを防いでいるので、選別は極めて
円滑に行われる。
【0095】選別ユニット161Aを通過した部品Cが
移送される選別トラック154の途中へは、ボウル12
1内の平面トラック144においてガイド溝142Bへ
配分された部品C、ないしは付加的なガイド溝142
B’に導かれた部品Cは選別ユニット161Aと選別ユ
ニット161Bとの間における周壁123の欠落箇所か
らボウル121の外周側へ移行され、トラックブロック
150の滑落面153Bのガイド溝152Bに導かれて
合流されて選別ユニット161Bへ移送され、選別ユニ
ット161Aにおけると同様な選別を受ける。この場
合、選別ユニット161Bにおいては、選別ユニット1
61Aを通過した部品Cとガイド溝142B、142
B’から合流される部品Cとが選別されることになる
が、前述したように選別ユニット161Aを通過する部
品Cの個数は確率的には選別ユニット161Aへ供給さ
れる部品Cの個数の1/8であり、かつ排除されること
のない所定の向きにある部品Cであるから、選別ユニッ
ト161Bに能力的な負担を与えない。排除された部品
Cが排除溝131から還流トンネル132Bを経てボウ
ル121内へ戻されることも同様である。
【0096】また、平面トラック144のガイド溝14
2Cへ配分された部品Cないしは付加的なガイド溝14
2C’に導かれた部品Cは同様に、選別ユニット161
Bと選別ユニット161Cとの間における周壁123の
欠落箇所からボウル121の外周側へ移行され、トラッ
クブロック150の滑落面153Cのガイド溝152C
に導かれて合流されて選別ユニット161Cへ移送さ
れ、選別ユニット161Aにおけると同様な選別を受け
る。更には、選別ユニット161A、161B、161
Cと全く同様に構成された再チェックユニット201に
おいて、選別の再確認が行われ、マーキング面の向きと
前後の向きとが所定通りでない部品Cが混入していれ
ば、その部品Cは排除溝131Cへ吹き飛ばされ排除さ
れる。選別ユニット161Cから排除される部品Cと再
チェックユニット201で排除される部品Cは両者に共
通して設けられている排除溝131Cから還流トンネル
132Cを経由してボウル121内へ戻される。
【0097】このようにして再チェックユニット201
の下流端よりも下流側における選別トラック154で
は、マーキング面の向きと前後の向きとが所定通りの部
品Cのみとなるが、図26に示すように、選別トラック
154を移送される部品Cは直上方を抑え板212の下
端でカバーされているので、部品Cは姿勢を乱すことな
く移送される。更には、部品Cは選別トラック154か
ら図27に示す排出部260の排出トラック254へ移
行され直上方を抑え板257でカバーされて移送される
が、その途中において傾斜した移送底面が水平とされ、
それに伴いガイド板255の側面、抑え板252の下端
面も垂直または水平とされた排出トラック254の排出
端から、マーキング面の向きと前後の向きとが所定通り
の部品Cが水平な姿勢で排出される。
【0098】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限られることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0099】例えば実施例1においては、ボウル21に
対してそのほゞ全周にわたる外周リング30を固定し、
また実施例2においてはボウル121のほゞ全周に対し
て外周リング130を固定したが、場合によっては外周
リング30、または130の長さを短くしてもよい。
【0100】また実施例1においては、ボウル21は平
面状の底面22を有するものとしたが、陣笠状の底面を
有するボウルであってもよい。この場合は陣笠の頂部に
対して上面を平面とした小径の円錐台形状キャップをか
ぶせ、このキャップを介して下方の可動ブロック12と
センターボルト29で固定される。
【0101】また実施例1においては、図6に示すよう
に、外周リング30に選別トラック54を1本のみ設け
たが、選別トラックを同心円上に2本またはそれ以上を
設けてもよい。実施例2についても同様である。
【0102】また実施例1においては、選別トラック5
4上に選別トラック60A、60B、60Cの如く3基
の同様な選別ユニットを直列に設け、実施例2において
も、選別ユニット161A、161B、161Cの如く
3基の同様な選別ユニットを直列に配置したが、処理能
力が大であることを必要としない場合には、選別ユニッ
トを2基または1基としてもよい。また4基以上として
も差支えない。
【0102】また実施例1、実施例2においては、上記
の選別ユニットによって選別して、所定の姿勢の部品T
または部品Cを排出するようにしたが、部品の形状が単
純であり、単に機械的に表裏または方向を反転させるだ
けで整送が可能な部品については、当然のことながら、
特に選別ユニットを設置する必要はない。
【0103】また実施例1、実施例2においては、所定
の移送の向きにある部品Tまたは部品Cが単列、単層で
のみ嵌まり得る溝状の選別トラック54または154を
設けて、部品Tまたは部品Cを移送したが、例えば広幅
とした選別トラックの幅を狭めて部品を単列化させ、ワ
イパーによって部品を単層化させてもよい。
【0104】また実施例1においては部品Tの表裏にお
ける寸法的な違いを利用して機械的に表裏の選別を行
い、光ファイバーセンサ72a、72bによって部品T
の前後の向きを選別し、実施例2においては光センサ1
71と光ファイバーセンサ181によって部品Cの前後
の向きとマーキング面の向きを同時に選別したが、選別
手段はこれに限られることなく、重心位置の違いを利用
する機械的に選別、ないしは位置センサ、磁気センサ、
超音波センサなどの各種センサを使用する選別など選別
整送対象とする部品によって適宜選択されるものであ
り、その選別方法は一概には定め得ない。
【0105】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次に記載するような効果を奏する。
【0106】本発明の請求項1による振動パーツフィー
ダによれば、部品の整送手段または選別手段をボウルの
外周側に固定する環状体に取り付けるようにしているの
で、それら整送手段または選別手段の製作ないしは環状
体の製作と、ボウルの製作とをそれぞれ独立して並行的
に進行させることができ、振動パーツフィーダの製作所
要日数が大幅に短縮される。また、ボウルは、部品を底
面に収容し、周壁に接してスパイラル状に上昇させるだ
けの移送手段としているので、他品種の部品の振動パー
ツフィーダを製作する場合にもそのまま、または単純な
加工を付加するのみで使用し得る規格部品として常備し
得るようになる。
【0107】また、請求項2による振動パーツフィーダ
によれば、環状体上に複数の整送手段、選別手段を設
け、移送手段としてのボウルによって部品を分配し供給
するようにしたので、複数箇所での整送、選別が可能と
なり、部品整送装置としての処理能力が大幅に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における整送対象の部品Tを示し、A
は斜視図、Bは正面図である。
【図2】実施例1における振動パーツフィーダの部分破
断側面図である。
【図3】同振動パーツフィーダの平面図である。
【図4】ボウルと外周リングとの分解斜視図である。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図3における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】図9における[8]−[8]線方向の部分破断
平面図である。
【図9】図7においてaで示す部分の拡大図である。
【図10】図3における[10]−[10]線方向の断
面図である。
【図11】図10における[11]−[11]線方向の
平面図である。
【図12】図3における[12]−[12]線方向の断
面図である。
【図13】図3における[13]−[13]線方向の断
面図である。
【図14】図3における[14]−[14]線方向の断
面図である。
【図15】図3における[15]−[15]線方向の断
面図である。
【図16】実施例2における整送対象の部品Cの斜視図
である。
【図17】実施例2における振動パーツフィーダの部分
破断側面図である。
【図18】同振動パーツフィーダの平面図である。
【図19】図18における[19]−[19]線方向の
断面図である。
【図20】図18における[20]−[20]線方向の
断面図である。
【図21】図18における[21]−[21]線方向の
断面図である。
【図22】図18における[22]−[22]線方向の
断面図である。
【図23】図18における[23]−[23]線方向の
部分破断側面図である。
【図24】図23における[24]−[24]線方向の
矢視図である。
【図25】図18における[25]−[25]線方向の
断面図である。
【図26】図18における[26]−[26]線方向の
断面図である。
【図27】図18における[27]−[27]線方向の
断面図である。
【図28】従来例における整送対象の部品Dの斜視図で
ある。
【図29】従来例の振動パーツフィーダの部分破断側面
図である。
【図30】同振動パーツフィーダの平面図である。
【図31】図30における[31]−[31]線方向の
断面図である。
【図32】図30における[32]−[32]線方向の
断面図である。
【図33】図30における[33]−[33]線方向の
断面図である。
【図34】整送部の斜視図である。
【図35】図30における[35]−[35]線方向の
断面図であり、整送トラックの作用を示す。
【図36】図30における[36]−[36]線方向の
断面図である。
【図37】図30における[37]−[37]線方向の
断面図である。
【図38】図30における[38]−[38]線方向の
断面図である。
【図39】図30における[39]−[39]線方向の
断面図である。
【図40】図30における[40]−[40]線方向の
断面図である。
【符号の説明】
1 実施例1の振動パーツフィーダ 11 駆動部 12 可動ブロック 21 ボウル 24 トラック 25 ワイパー 30 外周リング 31 第1回収溝 32 第2回収溝 39 還流トンネル 41 早出しゲート 42A ガイド溝 42B ガイド溝 42C ガイド溝 53 斜面 54 選別トラック 60A 選別ユニット 60B 選別ユニット 60C 選別ユニット 61 表裏選別部 64 選別アタッチメント 71 前後選別部 72a 光ファイバーセンサ 72b 光ファイバーセンサ 78 空気噴出ノズル 80 排出部 85 排除穴 88 空気噴出ノズル 91 排出シュート 101 実施例2の振動パーツフィーダ 111 駆動部 112 可動ブロック 121 ボウル 124 トラック 126 ワイパー 130 外周リング 131 早出しゲート 142A ガイド溝 142B ガイド溝 142C ガイド溝 154 選別トラック 159A 圧縮空気配管 159B 圧縮空気配管 159C 圧縮空気配管 161A 選別ユニット 161B 選別ユニット 161C 選別ユニット 171 光センサ 171a 発光部 171b 受光部 181 光ファイバーセンサ 191 空気噴出孔 196 空気噴出ノズル 201 再チェックユニット 260 排出部 301 従来例の振動パーツフィーダ 311 駆動部 321 ボウル 324 トラック 340 単層化部 350 整送部 351 第1整送トラック 356 第2整送トラック 360 表裏選別部 364 選別トラック 371 第1表裏選別機構 379 第2表裏選別機構 400 排出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラル状のトラックを内部に形成さ
    せたボウルと、部品整送手段又は部品選別手段とを備
    え、外部に所定の姿勢で部品を供給するようにした振動
    パーツフィーダにおいて、前記トラックの下流側端部は
    閉塞されたまゝであり、前記ボウルの外周壁部にほゞ3
    60度にわたって外周縁部に側壁を有しトラックを形成
    させている環状体を取り付け、前記ボウルの前記スパイ
    ラル状トラックの最上段部に前記環状体のトラックへと
    部品を導くための溝を形成し、前記環状体のトラックの
    側壁に前記部品整送手段または部品選別手段を取り付
    け、整送されなかった部品または選別されなかった部品
    は前記ボウルの外周壁部に形成した貫通孔を通して、該
    環状体のトラックから前記ボウル内に戻すようにしたこ
    とを特徴とする振動パーツフィーダ。
  2. 【請求項2】 前記環状体の内周側へボウルが嵌合され
    て、前記環状体の底面側の内周フランジと前記ボウルの
    底面の周縁部とがボルトで固定され、前記ボウルの底面
    の中心部と可動ブロックの中心部とがセンターボルトに
    よって螺着されて一体的に固定されている請求項1に記
    載の振動パーツフィーダ。
  3. 【請求項3】 前記環状体の底面側の内周フランジには
    遊嵌穴、前記ボウルの底面の周縁部にはねじ穴が形成さ
    れると共に、前記環状体の内周壁径が前記ボウルの外周
    壁径より僅か大とされており、前記遊嵌穴の遊度の範囲
    内で前記ボウルの周方向の位置調整が可能とされている
    請求項1または請求項2に記載の振動パーツフィーダ。
  4. 【請求項4】 前記環状体に前記整送されなかった部品
    または前記選別されなかった部品を回収する溝が形成さ
    れており、該溝が前記ボウルの外周壁部に形成した前記
    貫通孔に連通されている請求項1から請求項3までに何
    れかに記載の振動パーツフィーダ。
  5. 【請求項5】 前記捩り振動パーツフィーダの外周壁部
    に形成される前記環状体のトラック上に複数の前記部品
    整送手段又は前記部品選別手段N1 、N2 、N3 、・・
    ・・・が直列に設けられており、かつ前記部品が部品n
    1 、n2 、n 3 、・・・・・にほゞ等分されて、前記部
    品n1 は前記部品整送手段又は前記部品選別手段N1
    上流側の前記環状体の前記トラックから前記部品整送手
    段又は前記部品選別手段N1 へ供給され、前記部品n1
    のなかから姿勢が所定通りでない部品n1 を排除する選
    別が行われたあと、前記環状体のトラックによって前記
    部品整送手段又は前記部品選別手段N2 へ移送され、 前記部品n2 は前記部品整送手段又は前記部品選別手段
    1 と前記部品整送手段又は前記部品選別手段N2 との
    間の前記環状体のトラックへ合流されて前記N2 へ供給
    され、同様な選別が行われたあと前記環状体のトラック
    によって前記部品整送手段又は前記部品選別手段N3
    移送され、 前記部品n3 は前記部品整送手段又は前記部品選別手段
    2 と前記部品整送手段又は前記部品選別手段N3 との
    間の前記環状体のトラックへ合流されて前記部品整送手
    段又は前記部品選別手段N3 へ供給され、同様に選別さ
    れる如く、 前記部品の選別が複数の前記部品整送手段又は前記部品
    選別手段N1 、N2 、N3 、・・・・・によって同時に
    行われ合流されることにより、前記部品整送手段又は前
    記部品選別手段N1 、N2 、N3 、・・・・・、のそれ
    ぞれには限られた個数の前記部品が供給されることによ
    って選別精度が高く維持され、全体としての単位時間当
    たりの選別個数を大とされた請求項1から請求項4まで
    の何れかに記載の振動パーツフィーダ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104986543A (zh) * 2015-06-24 2015-10-21 中山市兴全自动化设备科技有限公司 一种用于玩具车车轮送料的自动选向排序振动盘
DE112016003569T5 (de) 2015-09-02 2018-04-19 Kanto Electronics Corp. Teileförderer

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CN104986543A (zh) * 2015-06-24 2015-10-21 中山市兴全自动化设备科技有限公司 一种用于玩具车车轮送料的自动选向排序振动盘
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