JP2662958B2 - 4輪駆動車用のスリップ検出装置 - Google Patents

4輪駆動車用のスリップ検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は、センターデフ装置付のフルタイム式4輪駆
動車において、車輪スリップを防止するトラクション制
御等に用いるスリップ検出装置に関する。 【従来の技術】 センターデフ付の4輪駆動車のスリップに関しては、
前後輪の一方の2輪スリップとその両方の4輪スリップ
がある。ここで、2輪スリップの場合は、センターデフ
をデフロックすることでスリップを解消できるが、差動
制限が一義的に決定されることにより旋回性能は著しく
悪化する。また、デフロックすると車輪のスリップ状態
が判断できなくなり、このためデフロック解除を自動的
に制御することは不可能である。従って、かかるデフロ
ックは非常脱出時,雪道等の特別な低μ路走行時等にお
いてマニュアル操作することが一般に行われている。 そこで、近年上記2輪スリップに関して、グリップ側
車輪のトルク配分を多くするようにトルクスプリット制
御することが考えられている。かかるトルクスプリット
制御では前後輪のトルク配分で2輪スリップを回避する
ものであるから、センターデフの旋回性が失われず、駆
動力も確保されてトラクションの効果を有する。また、
この場合は常に前後輪の回転差を目標値にフィードバッ
ク制御するので、上記2輪のスリップ脱出状態になると
直ちに通常制御となる。 ここで、上記2輪スリップに対するトルクスプリット
制御が行われると、2輪スリップを生じないぎりぎりに
トルク配分されることで、スリップを生じるとすれば4
輪スリップ状態になり、トルクスプリット制御の精度が
良いほど2輪スリップは生じ難く、限界性能は向上する
が、4輪が同時にスリップした時のコントロールが難し
くなり、この4輪スリップはトルクスプリットでは解消
できず、このためエンジン出力を低下させる等により動
力を低下させるトラクション制御に委ねる以外にない。 こうして、4輪駆動車用のトルクスプリットや動力を
低下させるトラクションの制御は車輪スリップとの関係
で行われることから、スリップ検出が必要になる。ここ
で、4輪駆動車は4輪が駆動輪であってスリップの可能
性を有することから、この車輪速のみで2輪,4輪のスリ
ップを検出すると誤差が大きくなり、このため検出精度
を向上するように工夫する必要がある。 従来、4輪駆動車のスリップ検出に関しては、例えば
実開昭59−99827号公報の先行技術がある。ここで、車
両の速度を検出する車速センサ,タイヤの回転を検出す
るタイヤ回転センサを有し、これらの車速とタイヤ回転
とによりタイヤの空転を検知することが示されている。 【発明が解決しようとする問題点】 ところで、上記先行技術の車速センサが例えば変速機
出力側に取付けられてその回転で車速を算出するものと
すると、駆動輪スリップ時には実際の車体の移動速度か
ら大きく外れた値になる。また、4輪スリップの検出は
できない。 本発明は、このような点に鑑み、4輪駆動車の4輪ス
リップとグリップを高い精度で検出することが可能なス
リップ検出装置を提供することを目的とする。 【問題点を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明は、4輪駆動車用の
スリップ検出装置において、前後輪速を検出する前後輪
速検出部と、車体の加速度を検出する車体加速度検出部
と、上記前後輪速から前後輪の一方の2輪スリップを判
定する2輪スリップ検出部と、上記前後輪速を平均した
車輪速を微分して車輪加速度を求める車輪加速度算出部
と、上記2輪スリップ検出部による2輪スリップ検出時
以外において、上記車輪加速度と上記車体加速度との偏
差が所定値以上のときに4輪スリップと判定する4輪ス
リップ検出部とを有することを特徴とする。 また、上記4輪スリップ検出部による4輪スリップ検
出後に、上記車輪加速度と上記車体加速度との偏差が第
2の所定値以下になったときに4輪グリップと判定する
4輪グリップ検出部を有することを特徴とする。 さらに、上記2輪スリップ検出部による2輪スリップ
検出時には4輪駆動車のトルクスプリット制御を行い、
上記4輪スリップ検出による4輪スリップ検出時にはエ
ンジン出力を低下させるトラクション制御を行うことを
特徴とする。 【作用】 上記構成に基づき、前後輪の一方の2輪スリップ条件
を除いた4輪のスリップまたはグリップの条件におい
て、車体加速度に対し車輪加速度がスリップ用設定値以
上に高くなると4輪スリップを判定し、4輪スリップ状
態で車輪加速度がグリップ用設定値以下になると4輪グ
リップを判定するようになる。 こうして本発明では、2輪スリップを除いた条件で、
車体加速度による車体速度を用いて正確に4輪スリップ
とグリップを検出することが可能になる。 【実 施 例】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第1図において、本発明が適用されるセンターデフ付
のトルクスプリットおよびトラクション制御可能な4輪
駆動車の駆動系として、フロントエンジン縦置きであ
り、トルクコンバータ付自動変速機を備えたものについ
て述べると、エンジン1,トルクコンバータ2,および自動
変速機3が車両前後方向に配置され、動力伝達可能に連
結している。自動変速機3の出力軸4はセンターデフ装
置20に入力し、センターデフ装置20にはトルクスプリッ
ト装置25がバイパスして設けてある。 センターデフ装置20は、プラネタリギヤ式であり、サ
ンギヤ21,リングギヤ22,サンギヤ21とリングギヤ22に噛
合うピニオン23,およびキャリア24から成り、キャリア2
4に変速機出力軸4が同軸状に連結する。また、センタ
ーデフ装置20の2つの出力側のサンギヤ21,リングギヤ2
2において、大径のリングギヤ22から変速機出力軸に回
動自在に設けられたリダクションギヤ5,6を介して出力
軸4と平行なフロントドライブ軸7に連結し、このフロ
ントドライブ軸7がフロントデフ装置8,車軸9を介して
左右の前輪10L,10Rに伝動構成される。一方、小径のサ
ンギヤ21からリヤドライブ軸11に連結し、このリヤドラ
イブ軸11がリヤデフ装置12,車軸13等を介して左右の後
輪14L,14Rに伝動構成される。 こうしてセンターデフ装置20は、変速機出力を前後輪
に所定のトルク配分で伝達し、かつ前後輪の回転差を吸
収する。ここで、上記駆動系により車体前方の方が後方
より静的荷重が大きいのに対応し、リングギヤ22から前
輪へ伝達されるトルクの方がサンギヤ21から後輪へ伝達
されるトルクより大きくなっている。 トルクスプリット装置25は、フロントドライブ軸7と
同軸のバイパス軸26,トルク可変制御可能なクラッチと
して例えば油圧クラッチ27を有し、バイパス軸26が油圧
クラッチ27のハブ27aに、そのドラム27bが一対のギヤ2
8,29を介してリヤドライブ軸11に伝動構成される。ここ
で、上記リダクションギヤ5,6もこの場合の構成要素で
あり、そのギヤ比を例えば“1"にし、ギヤ28,29のギヤ
比がそれより若干小さく設定される。また油圧クラッチ
27は、油圧ユニット30からの作動油の供給によりクラッ
チトルクを生じ得るようになっている。 こうして油圧クラッチ27では、ハブ27aに対しドラム2
7bの方が若干低速の回転差を生じ、このため油圧クラッ
チ27にクラッチ圧を与えてクラッチトルクを発生させる
とハブ27aの前輪側からドラム27bの後輪側にクラッチ圧
等に応じたトルク移動を行って、前輪側と後輪側のトル
ク配分を可変する。即ち、センターデフ装置20の入力ト
ルクをTi,センターデフ装置20によるフロント側配分比
をγとすると、フロントドライブ軸7の伝達トルクはγ
・Tiに、リヤドライブ軸11のトルクは(1−γ)・Tiに
配分される。そこで、クラッチトルクをTc,ギヤ28,29の
ギヤ比をKとすると、トルク移動によりフロントドライ
ブ軸7,リヤドライブ軸11のトルクTF,TRは、 TF=γ・Ti−Tc TR=(1−γ)・Ti+KTc になる。こうして、クラッチトルクTcの変化によりフロ
ント側トルクTFの配分比はセンターデフ装置20におけ
る配分比以下の範囲で連続的に変化し、リヤ側トルクT
Rの配分比はセンターデフ装置20における配分比以上の
範囲で連続的に変化してトルクスプリット作用する。 また、エンジン1のスロットル弁15にはモータ等のア
クチュエータ16が取付けられ、このアクチュエータ16で
スロットル弁開度の電子制御が可能になっている。 電子制御系として、左右前輪と後輪の回転数センサ40
L,40R,41L,41R,車体加速度センサ42,アクセル開度セン
サ43,スロットル開度センサ44,および舵角センサ45を有
し、これらのセンサ信号が制御ユニット50に入力する。
制御ユニット50は、センサ信号を処理してスリップ状態
を判断し、クラッチ圧制御信号を油圧ユニット30に、ス
ロットル制御信号をアクチュエータ16に出力する。 第2図において、制御ユニット50について述べる。制
御ユニット50は、スリップ検出部51,トルクスプリット
制御部52および動力を低下させるトラクション制御部53
を有する。 スリップ検出部51は、回転数センサ40L,40Rの左右前
輪回転数NFL,NFRが入力する前輪速算出部54と、回転
数センサ41L,41Rの左右後輪回転数NRL,NRRが入力する
後輪速算出部55を有する。そして前輪速算出部54,後輪
速算出部55で前後輪速NF,NRを以下により算出する。 NF=(NFL+NFR)/2 NR=(NRL+NRR)/2 上記前後輪速NF,NRは前輪スリップ検出部56に入力
し、舵角センサ45により検出される舵角λ値により目標
前後輪速度差設定部62において理論的に設定される目標
前後輪速度差ΔNs(>0)を用いて、NF−NR>ΔNs+
K1の場合に前輪スリップを検出する。また前後輪速NF,
NRは後輪スリップ検出部57に入力し、NF−NR<ΔNs
−K2の場合に後輪スリップを検出する。ここで、K1,K2
は回転数センサの精度により決定される不感帯幅であ
る。これらの2輪スリップ信号はトルクスプリット制御
部52に入力し、前輪スリップの場合は、油圧クラッチ27
のクラッチ圧と共に前輪側から後輪側への移動トルク量
を増大して後輪寄りトルク配分にし、後輪スリップの場
合は、クラッチ圧を低下して前輪寄りトルク配分に制御
するのであり、このクラッチ圧制御信号を油圧クラッチ
27にクラッチ圧を供給する油圧ユニット30に出力する。 一方、前後輪速NF,NRは車輪速算出部58に入力し、
4輪平均で車速に対応した車輪速Vを以下により算出す
る。 V=(NF+NR)/2 この車輪速Vは車輪加速度算出部59に入力し、車輪速
Vを以下のように微分して車体の移動状態に対応した車
輪加速度Gvを算出する。 Gv=dV/dt 上記車輪加速度Gvと車体加速度センサ42の車体加速度
Gは4輪スリップ検出部60に入力するが、ここには上記
前輪スリップ検出部56,後輪スリップ検出部57の2輪ス
リップ信号が入力しており、2輪スリップ条件以外の4
輪のスリップまたはグリップの条件下のみで以下のよう
に判断する。即ち、Gv>Gの関係から両者の加速度差Δ
Gを、ΔG=Gv−Gにより求め、所定のスプリット用設
定値ΔGs(>0)を用いて、ΔG>ΔGsの場合に4輪ス
リップを検出する。 この4輪スリップの信号は動力を低下させるトラクシ
ョン制御部53に入力し、4輪スリップ時はスロットル開
度を絞ってエンジン出力の制限を行うように補正したス
ロットル制御信号を出力する。 また、上記4輪スリップ検出部60に対し4グリップ検
出部61を有し、車体加速度G,車輪加速度Gvと共に4輪ス
リップ検出部60の出力が入力する。4輪グリップ検出部
61はグリップ用として車体加速度Gより低いレベルの設
定値ΔGs′(<0)を有し、4輪スリップ検出後にΔG
<ΔGs′となった場合に4輪グリップを検出し、動力を
低下させるトラクション制御部53を復帰してスロットル
開度をアクセル開度に追従制御するようになっている。 次いで、このように構成された4輪駆動車の作用につ
いて述べる。 先ず、車両走行時に自動変換機3がドライブ(D)等
の走行レンジにシフトされると、エンジン1の動力がト
ルクコンバータ2を介し自動変速機3へ入力して変速動
力が出力し、この動力がセンターデフ装置20のキャリア
24に伝達する。そしてリングギヤ22とサンギヤ21により
車両の車輪に対する静的荷重配分に対応して、前後輪側
に例えば60:40のトルク配分比で振り分けられる。リン
グギヤ22からの動力はリダクションギヤ5,6,フロントド
ライブ軸7,フロントデフ装置8等を介して前輪10L,10R
に、サンギヤ21からの動力はリヤドライブ軸11,リヤデ
フ装置12等を介して後輪14L,14Rにそれぞれ伝達するの
であり、こうしてセンターデフ付のフルタイム4輪駆動
走行になる。 このときトルクスプリット装置25の油圧クラッチ27
は、リダクションギヤ5,6とギヤ28,29とのギヤ比により
回転差を生じて回転し、後輪へのトルク移動可能になっ
ている。 一方、電子制御系の各センサで種々の情報が検出さ
れ、これが制御ユニット50に入力する。そして、2輪あ
るいは4輪スリップを検出して種々の制御を行うが、こ
れについて第3図のフローチャート図を参照して述べ
る。 先ず、スリップフラグをクリアしてイニシャライズさ
れ、スリップ検出部51の前輪速算出部54,後輪速算出部5
5で前後輪速NF,NRを算出し、これが前輪スリップ検出
部56,後輪スリップ検出部57に入力し、両者の差を目標
前後輪速度差ΔNsおよび不感帯幅K1,K2と比較する。そ
して、ΔNs−K2<NF−NR<ΔNs+K1の条件を満たさな
い場合に前輪または後輪のスリップを検出し、このスリ
ップ信号がトルクスプリット制御部52に入力し、スリッ
プ状態に応じたクラッチ圧制御信号が油圧ユニット30に
入力して油圧クラッチ27のクラッチ圧を制御する。そこ
で、前輪スリップではクラッチ圧の増大で後輪寄りトル
ク配分に、後輪スリップではクラッチ圧の減少で前輪寄
りトルク配分にトルクスプリット制御され、これにより
駆動力が確保され、スリップを回避する方向に移行す
る。また、2輪スリップを生じない場合は、他の要素で
走行条件に応じてトルクスプリット制御される。 一方、上記2輪スリップ条件以外で4輪スリップ検出
部60が検出可能になり、車輪速Vを微分した車輪加速度
Gvと車体加速度Gとの差ΔGを求める。ここで、スリッ
プフラグがクリアの場合はスリップ用設定値ΔGsと比較
する。そして差ΔGがスリップ用設定値ΔGs以下の小さ
い場合,即ち、車体加速度Gが車輪加速度Gvに略沿って
上昇する場合は車両の安定走行時と判断され、動力を低
下させるトラクション制御部53からアクセル開度に応じ
たスロットル制御信号がアクチュエータ16に入力してス
ロットル弁15を開閉することで、スロットル開度がアク
セル開度に対応するように制御される。 一方、第4図に示すように車輪加速度Gvのみが急上昇
し、スリップ用設定値ΔGs以上になると、この時点t1
4輪スリップが検出されてスリップフラグをセットし、
動力を低下させるトラクション制御部53によりスロット
ル開度が絞られる。このため、エンジン1の出力は低下
し、これに伴い車輪加速度Gvの上昇が抑えられて低下す
る。このとき、差ΔGを実質的に零にするため車輪加速
度Gvは車体加速度G以下にまで低下され、この4輪スリ
ップ検出後にグリップ検出部61が検出可能になり、車輪
加速度Gvと車体加速度Gの差がグリップ用設定値ΔGs′
以下になると、この時点t2で4輪グリップが検出され
て、スリップフラグをクリアする。そこで、スロットル
開度は元に復帰し、車輪速Vはエンジン出力と共に上昇
するのであり、このような制御が1回または数回繰返さ
れて4輪スリップが回避され、車輪加速度Gvは車体加速
度Gに略沿ったものになる。 以上本発明の一実施例について述べたが、前後輪速N
F,NRを駆動系で直接検出しても良い。前後輪の一方の
2輪スリップのトルクスプリット制御等は上述に限定さ
れない。スリップ用とグリップ用の設定値ΔGs,ΔGs′
の値は種々選択可能であり、他の要素で可変しても良
い。 また、動力を低下させるトラクション制御部として本
実施例ではスロットル開度を調整するように構成した
が、これに限らず、ブレーキ制御,あるいは点火時期制
御等により動力を低下させるように構成しても良い。 【発明の効果】 以上述べてきたように、本発明によれば、4輪駆動車
において車輪速から求めた車輪加速度と車体加速度によ
り、4輪スリップを正確に検出できる。 4輪スリップの検出は前後輪の一方の2輪スリップの
条件以外の4輪のスリップまたはグリップの条件下で行
うので、両者の混同を防止し得る。 車輪速を微分した加速度によりスリップを判定するの
で、誤差が少ない。 4輪スリップ検出後の4輪グリップの検出が4輪スリ
ップ検出の場合と別個の設定値を用いて行われるので、
4輪スリップと共にグリップを最適に検出し得る。 グリップ用設定値は車体加速度より低レベルに設定さ
れて車輪加速度を充分低下するので、4輪スリップの回
転差を確実に無くすことができる。 上記4輪スリップとグリップの検出でスロット制御を
最も有効に行って、4輪スリップを的確に防止し得る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明が適用される4輪駆動車の概略を示す構
成図、 第2図はスリップ検出装置の実施例と制御系のブロック
図、 第3図は作用のフローチャート図、 第4図は4輪スリップの防止状態を示すタイムチャート
図である。 42……車体加速度センサ、51……スリップ検出部、54…
…前輪速算出部、55……後輪速算出部、58……車輪速算
出部、59……車輪加速度算出部、60……4輪スリップ検
出部、61……4輪グリップ検出部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.4輪駆動車用のスリップ検出装置において、 前後輪速を検出する前後輪速検出部と、 車体の加速度を検出する車体加速度検出部と、 上記前後輪速から前後輪の一方の2輪スリップを判定す
    る2輪スリップ検出部と、 上記前後輪速を平均した車輪速を微分して車輪加速度を
    求める車輪加速度算出部と、 上記2輪スリップ検出部による2輪スリップ検出時以外
    において、上記車輪加速度と上記車体加速度との偏差が
    所定値以上のときに4輪スリップと判定する4輪スリッ
    プ検出部とを有することを特徴とする4輪駆動車用のス
    リップ検出装置。 2.上記4輪スリップ検出部による4輪スリップ検出後
    に、上記車輪加速度と上記車体加速度との偏差が第2の
    所定値以下になったときに4輪グリップと判定する4輪
    グリップ検出部を有することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の4輪駆動車用のスリップ検出装置。 3.上記2輪スリップ検出部による2輪スリップ検出時
    には4輪駆動車用のトルクスプリット制御を行い、上記
    4輪スリップ検出による4輪スリップ検出時にはエンジ
    ン出力を低下させるトラクション制御を行うことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の4輪駆動車用のスリ
    ップ検出装置。
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