JP2023516532A - 物品仕分けおよび搬送装置ならびに仕分け－搬送システム - Google Patents

Abstract

本開示は、物品仕分けおよび搬送装置の構造を最適化するための自動化ロジスティクスの分野に関する、物品仕分けおよび搬送装置ならびに物品仕分けおよび搬送システムを提供する。物品仕分けおよび搬送装置は、搬送アセンブリ（１）と、物品運搬アセンブリ（２）と、駆動アセンブリ（３）とを備える。搬送アセンブリ（１）は、循環的に移動するように構成され、物品運搬アセンブリ（２）は、コンベアベルト（２１）を備え、コンベアベルト（２１）は、搬送アセンブリ（１）上に配置され、搬送アセンブリ（１）によって第１の方向へ移動するように駆動されるように構成される。駆動アセンブリ（３）は、駆動源（３１）および駆動部材（３２）を備え、駆動源（３１）は、駆動部材（３２）に非接触駆動可能に接続され、駆動部材（３２）は、物品運搬アセンブリ（２）に取り付けられ、駆動アセンブリ（３２）は、コンベアベルト（２１）を第２の方向へ移動させるように構成される。第１の方向と第２の方向は互いに交差する。物品仕分けおよび搬送装置は、構造の信頼性がより高く、コストがより低い。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０２０年３月６日に出願されたＣＮ出願第２０２０１０１５１９２８．５号の請求優先権に基づく。この開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

本開示は、自動化ロジスティクスの分野に関し、詳細には物品仕分けおよび搬送装置ならびに物品仕分けおよび搬送システムに関する。

クロスベルトソータは、物品を移送し仕分けするためにロジスティクスの分野で使用される品目仕分け機器である。仕分け車両は、コンベアベルトおよび電気ローラを含む。電気ローラは、コンベアベルトからの品目を、具体的にたとえば仕分けポートに仕分けるようにコンベアベルトを回転させる。作業者が仕分けポートから品目を取り出す。

発明者は、関連技術には少なくとも次の問題があることに気付いた。コンベアベルト上に複数の仕分け車両が配置され、各仕分け車両が電気ローラと、電気ローラの動きを制御する電源と、通信デバイスとを備え、これによって、仕分け車両の信頼性が低減し、仕分け車両のコストが増大する。

本開示は、物品仕分けおよび搬送装置の構造を最適化するための、物品仕分けおよび搬送装置ならびに物品仕分けおよび搬送システムを提供する。

本開示のいくつかの実施形態において提供される物品仕分けおよび搬送装置は、
循環的に移動するように構成された搬送アセンブリと、
コンベアベルトを含む物品運搬アセンブリであって、コンベアベルトが、搬送アセンブリ上に配置され、搬送アセンブリによって第１の方向へ移動するように駆動されるように構成された物品運搬アセンブリと、
駆動源および駆動部材を含む駆動アセンブリであって、駆動源が、駆動部材に非接触駆動可能に接続され、駆動部材が、物品運搬アセンブリに取り付けられ、駆動アセンブリが、コンベアベルトを第２の方向へ移動させるように構成される駆動アセンブリとを含み、
第１の方向と第２の方向が互いに交差する。

いくつかの実施形態では、駆動部材は、各物品運搬アセンブリ上に配置され、駆動源は、固定的に配置され、１つの駆動源が仕分けポートの各々に対応して配置される。

いくつかの実施形態では、物品運搬アセンブリは、
ストリップ状になるように構成されたキャリッジと、
キャリッジの２つの端部に配置されたローラと、
ローラに駆動可能に接続され、ローラを回転させるように構成された駆動ベルトであって、駆動部材に固定的に接続された駆動ベルトとをさらに含み、
コンベアベルトは、ローラに駆動可能に接続され、ローラによって駆動されるように構成される。

いくつかの実施形態では、各ローラの中央部の直径は、ローラの２つの端部の直径よりも小さく、ローラの中央部は、駆動ベルトに駆動可能に接続され、ローラの２つの端部は、コンベアベルトに駆動可能に接続される。

いくつかの実施形態では、ローラの中央部は、駆動ベルトに係合した第１の滑り防止歯を備える。

いくつかの実施形態では、ローラの２つの端部は、コンベアベルトに係合した第２の滑り防止歯を備える。

いくつかの実施形態では、ローラは、
キャリッジに回転可能に取り付けられ、駆動ベルトに駆動可能に接続された第１のローラと、
キャリッジに回転可能に取り付けられ、第１のローラによって同軸状に駆動される第２のローラであって、第１のローラの直径が、第２のローラの直径よりも小さく、第２のローラが、コンベアベルトに駆動可能に接続された第２のローラとを含む。

いくつかの実施形態では、物品運搬アセンブリは、
駆動部材を駆動ベルトに固定的に接続するためのスライダをさらに含み、
キャリッジは案内スロットを備え、スライダは案内スロット内に取り付けられる。

いくつかの実施形態では、駆動アセンブリはリニアモータを含み、駆動源は一次部分を含み、駆動部材は二次部分を含む。

いくつかの実施形態では、搬送アセンブリは、
２つの群として配置されたスプロケットと、
スプロケットの２つの群に駆動可能に接続され、スプロケットの２つの群によって張力をかけられるチェーンとを含み、
物品運搬アセンブリがチェーンに取り付けられる。

いくつかの実施形態では、物品仕分けおよび搬送装置は、
物品運搬アセンブリを案内するように構成された案内アセンブリをさらに含み、
駆動源は案内アセンブリに固定される。

いくつかの実施形態では、物品運搬アセンブリは、
搬送アセンブリのチェーンに対して旋回される案内輪を含み、案内アセンブリは案内溝を含み、案内輪は案内溝に沿って移動するように構成される。

いくつかの実施形態では、駆動源は、駆動部材を直線的に移動させるように構成される。

本開示のいくつかの実施形態は、仕分けポートと本開示の任意の技術的解決手段において説明する物品仕分けおよび搬送装置とを含む物品仕分けおよび搬送システムであって、仕分けポートが、駆動アセンブリの駆動源を備える物品仕分けおよび搬送システムをさらに提供する。

いくつかの実施形態では、複数の仕分けポートが設けられ、仕分けポートの各々は、対応する少なくとも１つの駆動源を備える。

上記の技術的解決手段に設けられた物品仕分けおよび搬送装置は、品目の搬送および仕分けを実施し、物品運搬アセンブリの仕分け運動は、駆動アセンブリの駆動による運動であり、各物品運搬アセンブリ上には、駆動源を設ける必要がなく、駆動部材を設けるだけでよい。駆動源は、仕分けポートに対応する位置にのみ設けられ、それによって必要な駆動源の数が大幅に少なくなり、物品運搬アセンブリの構造が簡略化され、信号伝送デバイス、電源、およびその他の構成要素を物品運搬アセンブリ上に設けることに起因して物品運搬アセンブリの性能の信頼性が低下する事象が低減し、それによって、物品運搬アセンブリおよび駆動デバイスがすべてモジュール式になり、構成に好都合であり、物品仕分けおよび搬送装置は性能および構造の信頼性が高くなり、コストが低下する。

本明細書で説明する図面は、本開示のさらなる理解を可能にするために使用され、本出願の一部を形成する。本開示の図示の実施形態およびその説明は、本開示を説明するために使用されるが、本開示を不正に制限するものではない。各図について簡単に説明する。

本開示のいくつかの実施形態において設けられる物品仕分けおよび搬送装置の部分立体構造図である。 図１の正面図である。 図２のＣ－Ｃ断面図である。 本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリの斜視図である。 コンベアベルトが取り外された後の、本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリの他の部品の斜視図である。 コンベアベルトおよびキャリッジが取り外された後の、本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリの他の部品の斜視図である。 本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリの別の斜視図である。 本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリの正面図である。 本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリの上面図である。 図９のＤ－Ｄ断面図である。 本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリの底面図である。 図１１のＦ－Ｆ断面図である。 本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリの構造図である。 本開示の実施形態において設けられた物品仕分けおよび搬送装置の物品運搬アセンブリのキャリッジの一端におけるローラ取付け構造の図である。

本開示において設けられた技術的解決手段について、図１～図１４に関連してより詳しく説明する。

ロジスティクス仕分けおよび搬送の分野では、物品仕分けおよび搬送装置は、品目を搬送し仕分けするために使用される。品目の運動には２つの主範疇、すなわち搬送運動および仕分け運動が含まれる。搬送運動は、搬送アセンブリ１によって品目をある位置から設定位置に搬送することを意味する。仕分け運動は、品目が搬送アセンブリ１から取り出されるように品目を搬送アセンブリ１から移動させることを意味する。より具体的には、仕分けは、品目を物品運搬アセンブリ２から取り出すプロセスでもある。

本開示のいくつかの実施形態では、搬送運動は搬送アセンブリ１によって実施される。搬送アセンブリ１は具体的には、たとえば、スプロケット１１とチェーン１２の協働によって実装される。仕分け運動は、物品運搬アセンブリ２によって実施される。

図１～図７を参照するとわかるように、本開示のいくつかの実施形態は、搬送アセンブリ１と、物品運搬アセンブリ２と、駆動アセンブリ３とを含む物品仕分けおよび搬送装置を提供する。

搬送アセンブリ１は循環的に移動するように構成される。搬送アセンブリ１は、搬送アセンブリ１上の物品運搬アセンブリ２とともに搬送運動を実施する。

図１～図７を参照するように、搬送アセンブリ１はスプロケット１１とチェーン１２とを含む。スプロケット１１の２つの群が設けられ、チェーン１２がスプロケット１１の２つの群に巻かれ、スプロケット１１の２つの群によって張力を加えられる。一方の側のスプロケット１１が図１および図２に示されている。スプロケット１１の２つの群のうちの一方は駆動スプロケットとして働き、他方のセットは被駆動スプロケットとして働く。駆動スプロケット１１は外部の力によって駆動される。駆動スプロケットは、チェーン１２を介して被駆動スプロケットに接続され、被駆動スプロケットは駆動スプロケットの回転とともに回転する。各群は、１つまたは２つ以上のスプロケット１１を有する。搬送アセンブリ１は、物品運搬アセンブリ２の搬送運動をより円滑にするために、スプロケット１１の複数の群とチェーン１２とを含む。スプロケット１１の各群およびチェーン１２は、１つのチェーン１２と２つのスプロケット１１とを含む。スプロケット１１の群内の各スプロケット１１とチェーン１２が協働し、一緒に物品運搬アセンブリ２を運搬するように互いに並列に配置される。チェーン１２の複数の群の長さ方向はすべて搬送運動の方向と同じである。図１および図２に示すいくつかの実施形態では、２つのスプロケット１１が搬送方向（すなわち、第１の方向Ａ）の各端部に設けられ、２つのスプロケット１１は、互いに平行に設けられ、物品運搬アセンブリ２の長さ方向（すなわち、第２の方向Ｂ）の２つの端部に配置される。

外部の力がスプロケットを回転させ、駆動スプロケットがチェーン１２を循環的に移動させる。物品運搬アセンブリ２は、チェーン１２に取り付けられ、チェーン１２とともに移動する。品目が、物品運搬アセンブリ２上に配置され、スプロケット１１の回転とともに移動し搬送される。

図１および図２を参照するとわかるように、チェーン１２は、順次回転可能に接続された複数のリンクを含む。２つの隣接するリンクの回転可能な接続部はまた、具体的にはたとえばピンシャフトによって物品運搬アセンブリ２に接続され、ピンシャフトは、２つの隣接するリンクと物品運搬アセンブリ２を接続する。このようにして、チェーン１２は、物品運搬アセンブリ２が循環移動の間チェーン１２とともに移動するのを可能にし、すなわち、搬送運動を実現する。

図１～図７を参照するとわかるように、物品運搬アセンブリ２はコンベアベルト２１を含む。コンベアベルト２１は、搬送アセンブリ１上に配置され、コンベアベルト２１は、搬送アセンブリ１によって第１の方向Ａに移動するように駆動される。第１の方向Ａは、搬送運動の方向であり、図２において矢印Ａによって示される方向を指す。

図１～図７を参照するとわかるように、いくつかの実施形態では、物品運搬アセンブリ２は、キャリッジ２２と、ローラ２３と、駆動ベルト２４とをさらに含む。

キャリッジ２２は、物品運搬アセンブリ２用の耐荷重ベース、および物品運搬アセンブリ２の他の構成要素用の取付けベースである。キャリッジ２２は、ストリップ状に構成される。仕分け運動の間、キャリッジ２２は移動せず、仕分け運動は、キャリッジ２２に対するコンベアベルト２１の移動である。

いくつかの実施形態では、キャリッジ２２は、ストリップ状に構成され、ローラ２３は、キャリッジ２２の２つの端部２３２に配置される。キャリッジ２２は、ローラ２３を支持し保持する働きをする。キャリッジ２２の長さ方向は、図３に示すように第２の方向Ｂである。ローラ２３は、キャリッジ２２の長さ方向の各端部に設けられる。ローラは、キャリッジ２２に回転可能に取り付けられる。具体的には、ローラ２３は、図５～図７に示すように、ローラ取付けシート２７に回転可能に取り付けられ、ローラ取付けシート２７はキャリッジ２２に固定される。

図４～図７を参照するとわかるように、ローラ２３は、コンベアベルト２１を取り付けるために使用され、コンベアベルト２１を移動させる。具体的には、駆動アセンブリ３はローラ２３を移動させ、ローラ２３は、摩擦によって、スプロケットコンベアベルト２１を運動させる。

ローラ２３の原動力は、駆動アセンブリの駆動による力である。具体的には、駆動アセンブリ３は駆動ベルト２４を回転させ、それによって、コンベアベルト２１上に配置された品目がコンベアベルト２１の縁部まで移動し、重力および慣性力の作用を受けて落下する。

図１～図７を参照するとわかるように、駆動ベルト２４は、ローラ２３に駆動可能に接続されており、駆動ベルト２４はローラ２３を回転させる。駆動ベルト２４は駆動部材３２に固定的に接続される。コンベアベルト２１は、ローラ２３に駆動可能に接続されており、ローラ２３によって駆動される。初期状態では、駆動部材３２は、たとえばキャリッジ２２の長さ方向の中央に位置する。

図１～図７および図１４を参照するとわかるように、上記の構造から、キャリッジ２２の２つの端部に位置するローラ２３上に２本のベルト、すなわち、駆動ベルト２４およびコンベアベルト２１が巻かれることがわかる。駆動ベルト２４は、駆動アセンブリ３から駆動力を受け、次いで駆動力を中間移送構成要素を介してコンベアベルト２１に伝達する。原動力の具体的な伝達プロセスは次の通りである。駆動アセンブリ３の駆動源３１が駆動部材３２を直線的に移動させ、駆動部材３２は駆動ベルト２４とともに固定される。駆動ベルト２４はローラ２３に駆動可能に接続される。駆動ベルト２４が移動すると、ローラ２３が回転し、ローラ２３の回転によってコンベアベルト２１が回転する。品目は、コンベアベルト２１上に配置され、コンベアベルト２１が移動すると、品目がコンベアベルト２１の中央部からコンベアベルト２１の縁部まで移動し、次いで品目が慣性力および重力の作用を受けて落下する。

図５～図７および図１４を参照するとわかるように、いくつかの実施形態では、各ローラ２３の中央部２３１の直径は、ローラ２３の２つの端部２３２の直径よりも小さく、ローラ２３の中央部２３１は駆動ベルト２４に駆動可能に接続され、ローラ２３の２つの端部２３２はコンベアベルト２１に駆動可能に接続される。

ローラ２３の中央部２３１の直径がより小さいので、ローラ２３の中央部２３１は駆動ベルト２４に駆動可能に接続される。ローラ２３の２つの端部２３２の直径がより大きいので、ローラ２３の２つの端部２３２はコンベアベルト２１に駆動可能に接続される。コンベアベルト２１は外側において縁部の近くに位置し、駆動ベルト２４は内側において中央の近くに位置する。この配置は、駆動ベルト２４が距離Ｓだけ走行すると、コンベアベルト２１がＳのｎ倍の距離だけ走行することを実現できる。ｎの値は１よりも大きい。いくつかの実施形態では、これらの距離の対応する割合は、たとえば、駆動ベルト２４が距離Ｓだけ走行したときに、コンベアベルト２１が２Ｓよりも短くＳよりも長い距離だけ走行するような割合であり、それによって、コンベアベルト２１の縁部における品目を別の側の縁部まで移動させ、コンベアベルト２１から降ろすことができる。

図１および図１４を参照するとわかるように、いくつかの実施形態では、ローラ２３の中央部２３１は、駆動ベルト２４と協働する第１の滑り止め歯２３３を備える。第１の滑り止め歯２３３は、円状に配置された歯状構造である。

図１および図１４を参照するとわかるように、いくつかの実施形態では、ローラ２３の２つの端部２３２の少なくとも一方が、コンベアベルト２１に係合した第２の滑り止め歯２３４を備える。第２の滑り止め歯２３４は、円状に配置された歯状構造である。いくつかの実施形態では、ローラ２３の２つの端部２３２の各々が円状の第２の滑り止め歯２３４を備える。

図７～図１２を参照するとわかるように、いくつかの実施形態では、物品運搬アセンブリ２はスライダ２５をさらに含む。駆動部材３２は、スライダ２５を介して駆動ベルト２４に固定的に接続され、駆動部材３２は、スライダ２５に結合されるか、溶接されるか、またはねじ込み可能に接続される。キャリッジ２２は、案内スロット２２１を備え、案内スロット２２１は、第２の方向Ｂと同じ方向に延びており、スライダ２５は、案内スロット２２１に取り付けられる。スライダ２５を設けると、駆動部材３２の直線運動をより円滑にすることができ、それによって、駆動部材３２によって駆動される駆動ベルト２４の回転がより円滑になり、かつ回転の信頼性がより高くなり、ローラ２３の回転もより円滑になる。したがって、ローラ２３によって駆動されるコンベアベルト２１の移動がより円滑になり、移動時にぶれる傾向が弱まる。

図１および図２を参照するとわかるように、いくつかの実施形態では、コンベアベルト２１の搬送運動をより円滑にするために、物品仕分けおよび搬送装置はさらに案内アセンブリ４を備える。案内アセンブリ４は、工場建物の床または他の固定された機器の上に固定的に配置される。案内アセンブリ４は、物品運搬アセンブリ２の搬送運動を案内するように構成される。駆動源３１は案内アセンブリ４に固定される。

図１および図２を参照するとわかるように、物品運搬アセンブリ２は案内輪２６を含む。案内輪２６は、搬送アセンブリ１のチェーン１２に対して旋回される。案内アセンブリ４は案内溝４１を含み、案内輪２６は、案内溝４１に沿って移動するように構成される。

図１および図２を参照するとわかるように、いくつかの実施形態では、案内輪２６はキャリッジ２２の底部に取り付けられる。案内輪２６の軸が上述の２つの隣接するリンクまで旋回される。

図１および図２を参照するとわかるように、２つの案内アセンブリ４が設けられ、物品運搬アセンブリ２のキャリッジ２２の底部の各側に１つまたは複数の案内輪２６が設けられる。案内溝４１は、第１の方向と同じ方向に延びており、案内輪２６は、案内アセンブリ４の案内溝４１に沿って移動する。

以下にローラ２３の他の実装形態について説明する。

他の実施形態では、キャリッジ２２の各端部に位置するローラ２３は、統一体ではなく、複数の独立したローラ２３を含む。具体的には、キャリッジ２２の各端部に位置するローラ２３は第１のローラと第２のローラとを含む。第１のローラは、キャリッジ２２に回転可能に取り付けられ、駆動ベルト２４に駆動可能に接続されている。第２のローラは、キャリッジ２２に回転可能に取り付けられ、第１のローラと同軸状に駆動され、第１のローラの直径は第２のローラの直径よりも小さく、第２のローラは、コンベアベルト２１に駆動可能に接続される。

他の実施形態では、第１のローラは、駆動ベルト２４と駆動可能に協働し、第２のローラはコンベアベルト２１と駆動可能に協働する。キャリッジ２２の同じ端部に位置する第１のローラおよび第２のローラは、同じ回転軸に取り付けられ、すなわち、第１のローラおよび第２のローラの回転中心線は同軸である。原動力の伝達経路は次の通りである。駆動源３１は、駆動部材３２を直線的に移動させ、駆動部材３２に固定的に接続された駆動ベルト２４が運動させられ、それによって、第１のローラが回転する。第１のローラがそれと同軸の第２のローラを回転軸を介して回転させる。第２のローラが回転することによってコンベアベルトが運動する。仕分け運動に必要な比較的短い移動経路に起因して、コンベアベルト２１は、３６０度範囲において循環的に移動することはなく、むしろ、コンベアベルト２１上に位置する品目をコンベアベルト２１上の任意の位置から、必要な仕分け用の仕分けポートが位置するコンベアベルト２１の縁部まで移動させる範囲でのみ移動する。それぞれに異なるローラ２３がそれぞれ、駆動ベルト２４およびコンベアベルト２１と協働し、それによって、処理および製造が容易になる。

仕分け運動をどのように実施するかについて以下に説明する。

仕分け運動は、駆動アセンブリ３がコンベアベルト２１を移動させるように実施される。仕分け運動は、搬送運動とは無関係である。言い換えれば、コンベアベルト２１の搬送運動は、搬送アセンブリ１が物品運搬アセンブリ２全体を運動させるように実施され、仕分け運動は、搬送アセンブリ１に対するコンベアベルト２１の移動である。物品運搬アセンブリ２１の仕分け運動は、搬送アセンブリ１が移動するかどうかにかかわらず存在する。

駆動アセンブリ３は、駆動源３１と駆動部材３２とを含む。駆動源３１は、搬送運動とともに移動することも、仕分け運動とともに移動することもない。駆動源３１は、仕分けポートに対応する位置に固定される。駆動源３１は、駆動部材３２に非接触駆動可能に接続される。駆動部材３２は、物品運搬アセンブリ２に取り付けられ、駆動アセンブリ３は、コンベアベルト２１を仕分け運動の方向である第２の方向に移動させるように構成される。第１の方向と第２の方向は、互いに垂直に交わるなど、互いに交差する。

駆動源３１と駆動部材３２は接触しておらず、ある距離だけ分離され、すなわち、駆動源３１と駆動部材３２との間に隙間がある。物品運搬アセンブリ２上に配置する必要があるのは駆動部材３２だけであり、電源および信号伝達構成要素などの制御構成要素を物品運搬アセンブリ２上に配置する必要はない。これによって、物品運搬アセンブリ２の構造の複雑性が大幅に低下し、さらに物品運搬アセンブリ２の信頼性が向上する。

実際の適用例では、基準として仕分けポートの位置が決定され、駆動源３１が仕分けポートに対応する位置に設置され、駆動源３１として共通する駆動源が使用される。上述のいくつかの実施形態では、物品仕分けおよび搬送装置は、物品運搬アセンブリ２を案内するための案内アセンブリ４をさらに含み、駆動源３１は案内アセンブリ４に固定される。たとえば、物品仕分けおよび搬送装置全体には４つの仕分けポートＭ１、Ｍ２、Ｍ３、およびＭ４が含まれる。４つの仕分けポートＭ１、Ｍ２、Ｍ３、およびＭ４の各々に１つの駆動源３１が設けられる。すべての物品運搬アセンブリ２が駆動部材３２のみを備える。品目を仕分けポートＭ１から仕分けする必要があるとき、仕分けポートＭ１における駆動源３１が始動される。物品運搬アセンブリ２が仕分けポートＭ１まで移送されると、駆動源３１が物品運搬アセンブリ２のコンベアベルト２１を移動させて品目をコンベアベルト２１から対応する仕分けポートに落下させる。

上述の技術的解決手段において、各仕分けポートの駆動源３１が共通するので、駆動源３１と駆動部３２の両方を物品運搬アセンブリ２上に設ける必要がなく、一方では必要な駆動源３１の数が大幅に削減され、他方では、物品仕分けおよび搬送装置全体がより小形になって同じ性能を実現するうえで必要な構成要素の数が少なくなり、したがって、物品仕分けおよび搬送装置の構造が最適化される。

いくつかの実施形態では、駆動アセンブリ３はリニアモータを含む。駆動源３１は、一次部分を含み、駆動部材３２は二次部分を含む。一次部分と案内アセンブリ４が互いに取り付けられ、一次部分と案内アセンブリ４がともに固定され動けなくされる。二次部分は、物品運搬アセンブリ２の搬送運動とともに移動する。二次部分が、それを一次部分によって駆動できる位置まで移動すると、一次部分が二次部分を直線的に移動させ、次いで、二次部分の移動が上述の物品運搬アセンブリ２の構成要素によってコンベアベルト２１の移動に変換される。

具体的には、物品運搬アセンブリ２は、底部において滑り可能な二次部分を備え、物品運搬アセンブリ２のベルトが二次部分に固定的に接続される。二次部分がリニアモータによって励起されると、二次部分は、励起方向に応じて左または右に移動し、それによって、コンベアベルト２１が回転し、物品運搬アセンブリ２上の品目をポートに投入する。物品運搬アセンブリ２が仕分けポートを順次通過するにつれて、仕分けポートに設けられた１つの駆動源３１が仕分けポートを通過するすべての駆動部材３２を駆動し、それによって、必要な駆動源３１の数が削減され、物品仕分けおよび搬送装置がより合理的で小形の構造およびより最適な性能を有することが可能になる。

本開示のいくつかの実施形態は、仕分けポートと、本開示の任意の技術的解決手段に設けられた物品仕分けおよび搬送装置とを含む物品仕分けおよび搬送システムであって、仕分けポートが、駆動アセンブリ３の駆動源３１に対応する物品仕分けおよび搬送システムをさらに提供する。

いくつかの実施形態では、複数の仕分けポートが設けられ、仕分けポートの各々が対応する少なくとも１つの駆動源３１を備える。

上記の技術的解決手段に設けられた物品仕分けおよび搬送システムは、上述の物品仕分けおよび搬送装置の構造および特徴を有し、本明細書ではこれらの構造および特徴について繰り返し説明することはない。

本開示の説明では、「中央」、「長手方向」、「横方向」、「前部」、「後部」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「内側」、「外側」などの向き関係または位置関係は、図面に基づく例示的な配向または位置関係であり、図示のデバイスまたは要素が特定の向きを有さなければならないかまたは特定の向きで構成され動作しなければならないことを示すかまたは暗示するのではなく、本開示について説明し説明を簡略化する都合上のものに過ぎず、したがって、これらの用語を本開示の保護範囲を限定するものと解釈することはできないことを理解する必要がある。

最後に、上記の実施形態が本開示の技術的解決手段を限定するのではなく説明するためにのみ使用されることに留意されたい。本開示について好ましい実施形態を参照しながら説明したが、当業者には、それにもかかわらず本開示における特定の実装形態を修正することができ、または本開示の技術的特徴の一部に均等な置換を施すことができ、そのような修正および均等な置換が本開示の技術的解決手段の趣旨から逸脱しない限り、そのような修正および均等な代替を本開示における保護について求められる技術的解決手段の範囲内に包含すべきであることを理解すべきである。

１ 搬送アセンブリ
２ 物品運搬アセンブリ
３ 駆動アセンブリ
４ 案内アセンブリ
１１ スプロケット
１２ チェーン
２１ コンベアベルト
２２ キャリッジ
２３ ローラ
２４ 駆動ベルト
２５ スライダ
２６ 案内輪
２７ ローラ取付けシート
３１ 駆動源
３２ 駆動部材
４１ 案内溝
２２１ 案内スロット
２３１ 中央部
２３２ 端部
２３３ 滑り防止歯
Ｍ１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ４ 仕分けポート

Claims (15)

1. 循環的に移動するように構成された搬送アセンブリ（１）と、
   コンベアベルト（２１）を備える物品運搬アセンブリ（２）であって、前記コンベアベルト（２１）が、前記搬送アセンブリ（１）上に配置され、前記搬送アセンブリ（１）によって第１の方向へ移動するように駆動されるように構成された物品運搬アセンブリ（２）と、
   駆動源（３１）および駆動部材（３２）を備える駆動アセンブリ（３）であって、前記駆動源（３１）が、前記駆動部材（３２）に非接触駆動可能に接続され、前記駆動部材（３２）が、前記物品運搬アセンブリ（２）に取り付けられ、前記駆動アセンブリ（３）が、前記コンベアベルト（２１）を第２の方向へ移動させるように構成される駆動アセンブリ（３）とを備え、
   前記第１の方向と前記第２の方向が互いに交差する物品仕分けおよび搬送装置。
2. 前記駆動部材（３２）は、各物品運搬アセンブリ（２）上に配置され、前記駆動源（３１）は、固定的に配置され、１つの駆動源（３１）が各仕分けポートに対応して配置される、請求項１に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
3. 前記物品運搬アセンブリ（２）は、
   ストリップ状になるように構成されたキャリッジ（２２）と、
   前記キャリッジ（２２）の２つの端部に配置されたローラ（２３）と、
   前記ローラ（２３）に駆動可能に接続され、前記ローラ（２３）を回転させるように構成された駆動ベルト（２４）であって、前記駆動部材（３２）に固定的に接続された駆動ベルト（２４）とをさらに備え、
   前記コンベアベルト（２１）は、前記ローラ（２３）に駆動可能に接続され、前記ローラ（２３）によって駆動されるように構成される、請求項１に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
4. 各ローラ（２３）の中央部（２３１）の直径は、前記ローラ（２３）の２つの端部（２３２）の直径よりも小さく、前記ローラ（２３）の前記中央部（２３１）は、前記駆動ベルト（２４）に駆動可能に接続され、前記ローラ（２３）の前記２つの端部（２３２）は、前記コンベアベルト（２１）に駆動可能に接続される、請求項３に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
5. 前記ローラ（２３）の前記中央部（２３１）は、前記駆動ベルト（２４）に係合した第１の滑り防止歯（２３３）を備える、請求項４に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
6. 前記ローラ（２３）の前記２つの端部（２３２）は、前記コンベアベルト（２１）に係合した第２の滑り防止歯（２３４）を備える、請求項４に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
7. 前記ローラ（２３）は、
   前記キャリッジ（２２）に回転可能に取り付けられ、前記駆動ベルト（２４）に駆動可能に接続された第１のローラと、
   前記キャリッジ（２２）に回転可能に取り付けられ、前記第１のローラによって同軸状に駆動される第２のローラであって、前記第１のローラの直径が、前記第２のローラの直径よりも小さく、前記第２のローラが、前記コンベアベルト（２１）に駆動可能に接続された第２のローラとを備える、請求項３に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
8. 前記物品運搬アセンブリ（２）は、
   前記駆動部材（３２）を前記駆動ベルト（２４）に固定的に接続するためのスライダ（２５）をさらに含み、
   前記キャリッジ（２２）は案内スロット（２２１）を備え、前記スライダ（２５）は前記案内スロット（２２１）内に取り付けられる、請求項３に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
9. 前記駆動アセンブリ（３）はリニアモータを備え、前記駆動源（３１）は一次部分を備え、前記駆動部材（３２）は二次部分を備える、請求項１に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
10. 前記搬送アセンブリ（１）は、
    ２つの群として分散して配置されたスプロケット（１１）と、
    前記スプロケット（１１）に駆動可能に接続され、前記スプロケット（１１）の前記２つの群によって張力をかけられるチェーン（１２）とを備え、
    前記物品運搬アセンブリ（２）が前記チェーン（１２）に取り付けられる、請求項１に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
11. 前記物品運搬アセンブリ（２）を案内するように固定的に配置され構成された案内アセンブリ（４）をさらに備え、
    前記駆動源（３１）は前記案内アセンブリ（４）に固定される、請求項１に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
12. 前記物品運搬アセンブリ（２）は、
    前記搬送アセンブリ（１）の前記チェーン（１２）に対して旋回される案内輪（２６）を含み、前記案内アセンブリ（４）は案内溝（４１）を含み、前記案内輪（２６）は前記案内溝（４１）に沿って移動するように構成される、請求項１１に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
13. 前記駆動源（３１）は、前記駆動部材（３２）を直線的に移動させるように構成される、請求項１に記載の物品仕分けおよび搬送装置。
14. 仕分けポートと請求項１から１３のいずれか一項に記載の物品仕分けおよび搬送装置とを備える仕分け－搬送システムであって、前記仕分けポートは、前記駆動アセンブリ（３）の前記駆動源（３１）に対応する、仕分け－搬送システム。
15. 複数の仕分けポートが設けられ、前記仕分けポートの各々は、対応する少なくとも１つの駆動源（３１）を備える、請求項１４に記載の仕分け－搬送システム。

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