JP2019073522A - LRRK2阻害薬としての新規な4−(置換アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン - Google Patents

LRRK2阻害薬としての新規な4−(置換アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン Download PDF

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Abstract

【課題】パーキンソン病の治療に使用するための、LRRK2の強力かつ選択的な阻害薬である化合物又は薬学的に許容できるその塩の提供。【解決手段】5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンで例示される化合物又は薬学的に許容できるその塩。【選択図】なし

Description

本発明は、ロイシンリッチリピートキナーゼ2(LRRK2)の低分子阻害薬に関する。本発明はまた、ヒトを含めた哺乳動物において、低分子LRRK2阻害薬の投与によってLRRK2を阻害する方法に関する。本発明はまた、LRRK2阻害薬による、ヒトを含めた哺乳動物におけるパーキンソン病(PD)および他の神経変性障害および/または神経障害の治療に関する。より詳細には、本発明は、PD、アルツハイマー病(AD)、他のLRRK2関連障害などの神経変性障害および/または神経障害の治療に有用な4−(置換アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物に関する。
LRRK2は、複雑な多ドメイン構造を有し、MAPキナーゼキナーゼキナーゼ(MAPKKK)との構造相同性を有する、ROCOタンパク質ファミリーの286kDaの活性タンパク質キナーゼである。LRRK2は、in vitroでモエイシン(Thr558において)、エズリン、およびラディキシンをリン酸化することが示されている。LRRK2は、脳の様々な領域、ならびに心臓、肺、脾臓、および腎臓において見出されている。LRRK2タンパク質について確立されている独立したドメインとしては、アンキリン様(ANK)ドメイン、ロイシンリッチリピート(LRR)ドメイン、複合体のRas(レニン−アンギオテンシン系)(ROC)ドメイン、ROCのC末端(COR)ドメイン、キナーゼ(キナーゼ)ドメイン、およびC末端WD40ドメインが挙げられる。ROCドメインは、グアノシン三リン酸(GTP)を結合し、CORドメインは、ROCドメインのGTPase活性の調節因子となりうる。
LRRK2は、多ドメインならびに活性キナーゼおよびグアノシントリホスファターゼ(GTPase)の両方の活性を備え、いくつもの細胞プロセスにおいて複雑な役割を果たすと思われる。たとえば、LRRK2は、免疫系におけるNFAT阻害と関連付けられており、小胞輸送、シナプス前恒常性、哺乳類ラパマイシン標的(mTOR)シグナル伝達、乳頭状腎細胞癌および甲状腺癌における受容体チロシンキナーゼMETを介したシグナル伝達、細胞骨格力学、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)経路、腫瘍壊死因子α(TNF−α)経路、Wnt経路、および自食作用と結び付けられている。
最近の全ゲノム関連(GWA)遺伝子研究では、LRRK2の、PD、炎症性腸疾患(クローン病)、がん、ハンセン病などの種々のヒト疾患の病因との関連が示唆されている(Lewis,P.A.およびManzoni,C.、Science Signaling 2012、5(207)、pe2)。
パーキンソン病は、ドーパミン産生ニューロンの進行性に減少する結果として生じ、80才を超える人口の4%までが罹患する、比較的一般的な加齢性神経変性障害である。PDは、安静時の震え、硬直、無動、および***の不安定性などの運動性および非運動性両方の症状、ならびに認知、睡眠、および嗅覚の機能障害などの非運動症状を特徴とする。全ゲノム関連研究では、LRRK2はPDと関連付けられており、LRRK2に点突然変異のある多くの患者が、特発性PDの患者と区別不能である症状を呈する。20を越えるLRRK2突然変異が、常染色体優性パーキソニズムと関連付けられており、R1441C、R1441G、R1441H、Y1699C、G2019S、I2020T、およびN1437Hミスセンス突然変異は、病原性であると考えられる。LRRK2 R1441G突然変異は、トランスジェニックマウスからの小神経膠細胞において炎症性サイトカインの放出を増大させ(より高レベルのTNF−α、IL−1β、IL−12、およびより低レベルのIL−10)、したがって、ニューロンに対して直接毒性となりうることが示されている(Gillardon,F.ら、Neuroscience 2012、208、41〜48)。マウスの神経炎症モデルでは、小膠細胞におけるLRRK2の誘導が認められ、低分子LRRK2阻害薬(LRRK2−IN−1もしくはスニチニブ)によるLRRK2キナーゼ活性の阻害またはLRRK2ノックアウトの結果、TNF−α分泌および一酸化窒素合成酵素(iNOS)誘導が減衰している(Moehle,M.ら、J.Neurosci.2012、32(5)、1602〜1611)。LRRK2突然変異の最も一般的なものであるG2019Sは、LRRK2突然変異を有するPD患者の85%より多くに存在する。LRRK2キナーゼドメインに存在するこの突然変異は、LRRK2キナーゼ活性の増強につながる。ヒト脳では、LRRK2発現は、PDによる影響を受けるのと同じ脳の領域において最も高く、LRRK2は、PDの証明であるレビー小体に見出される。最近の研究は、LRRK2のための強力な脳浸透性選択的キナーゼ阻害薬であれば、PDの治療処置となりうることを示している。
認知症は、多種多様な特有の病理学的過程の結果として生じる。認知症を引き起こす最も一般的な病理学的過程は、AD、脳アミロイド血管症(CM)、およびプリオンによる疾患である(たとえば、Haanら、Clin.Neurol.Neurosurg.1990、92(4):305〜310;Glennerら、J.Neurol.Sci.1989、94:1〜28を参照されたい)。ADは、記憶障害および認知機能障害を特徴とする、進行性の神経変性障害である。米国人口の最も急速に増加している部分である、85才過ぎのすべての国民のほぼ半分が、ADに罹患する。そのため、米国におけるAD患者の数は、2050年までに約400万人から約1400万人に増加することが予想される。LRRK2突然変異は、AD様病理と関連付けられており、ADとPDの神経変性経路に部分的な一致がありうることが示唆される(Zimprach,A.ら、Neuron 2004、44、601〜607)。加えて、LRRK2 R1628P変異体(CORドメイン)は、おそらくはアポトーシスおよび細胞死の増加の結果として起こる、ある特定の集団におけるADの発生率の増加とも関連付けられている(Zhao,Y.ら、Neurobiology of Aging 2011、32、1990〜1993。
腎臓がん、乳がん、肺がん、前立腺がんなどのある特定の非皮膚がん、ならびに急性骨髄性白血病(AML)の発生率の増加が、LRRK2 G2019S突然変異を有するパーキンソン病患者で報告されている(Saunders−Pullman,R.ら、Movement Disorders、2010、25(15)、2536〜2541)。G2019S突然変異は、LRRK2キナーゼ活性の増大と関連付けられるので、この活性の阻害は、腎臓、***、肺、前立腺、および血液のがんなどのがんの治療において有用となりうる。
炎症性腸疾患(IBD)またはクローン病(CD)は、複雑な疾患であり、腸管における微生物叢に対する不適切な免疫反応の結果として起こると考えられている。全ゲノム関連研究によって、LRRK2、詳細にはWD40ドメインにおけるM2397T多型が、クローン病の主要な感受性遺伝子であることが、最近になって確認された(Liu,Z.ら、Nat.Immunol.2011、12、1063〜1070)。最近の研究において、LRRK2欠損マウスは、野生型対応動物より、デキストラン硫酸ナトリウム誘発による大腸炎に罹りやすいことがわかっており、LRRK2が、IBDの病理発生において役割を果たしうることが示唆される(Liu,Z.およびLenardo,M.、Cell Research 2012、1〜3)。
LRRK2阻害活性を有する、非選択的および選択的両方の低分子化合物、たとえば、スタウロスポリン、スニチニブ、LRRK2−IN−1、CZC−25146、TAE684、ならびにWO2011/141756、WO2012/028629、およびWO2012/058193にある化合物が記載されている。
好都合な薬物動態学的プロファイルおよび血液脳関門通過能を備えた、LRRK2の強力かつ選択的な阻害薬である化合物を提供することが望ましい。したがって、本発明は、LRRK2阻害活性を有する新規な4−(置換アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物、およびPDを含めた神経変性疾患などの、LRRK2と関連する疾患の治療におけるこうした化合物の使用を対象とする。
本発明の第一の態様の第1の実施形態は、式Iの化合物


または薬学的に許容できるその塩である(式中、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、N、OおよびSから選択される1個〜3個のヘテロ原子を含んでいる4員〜7員ヘテロシクロアルキル、またはN、OおよびSから選択される1個〜4個のヘテロ原子を含んでいる5員〜6員ヘテロアリールであり、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、4員〜7員ヘテロシクロアルキル、または5員〜6員ヘテロアリールは、1個〜3個のRで置換されていてもよく、またはRおよびRは、これらが結合している窒素と合わせて、N、OおよびSから選択される1個〜2個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、1個の二重結合を含んでいてもよい4員〜7員ヘテロシクロアルキル、N、OおよびSから選択される1個〜2個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよい6員〜11員ヘテロビシクロアルキル、またはN、OおよびSから選択される1個〜2個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよい6員〜12員ヘテロスピロシクロアルキルであり、4員〜7員ヘテロシクロアルキル、6員〜11員ヘテロビシクロアルキル、または6員〜12員ヘテロスピロシクロアルキルは、1個〜3個のRで置換されていてもよく、Rは、フェニル、またはN、OおよびSから選択される1個〜4個のヘテロ原子を含んでいる5員〜10員ヘテロアリールであり、フェニルおよび5員〜10員ヘテロアリールは、1個〜3個のRで置換されていてもよく、フェニルは、C〜Cシクロアルキル、またはN、OおよびSから選択される1個〜3個のヘテロ原子を含んでおり、オキソで置換されていてもよい5員〜6員ヘテロシクロアルキルと縮合していてもよく、RおよびRは、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、Rは、出現するごとに、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、−NR、−C(O)NR、またはN、OおよびSから選択される1個〜3個のヘテロ原子を含んでいる4員〜7員ヘテロシクロアルキルから独立に選択され、Rは、出現するごとに、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−NR、−C(O)NR、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、N、OおよびSから選択される1個〜4個のヘテロ原子を含んでいる5員〜6員ヘテロアリールから独立に選択され、または2つのRは、同じ炭素に結合しているとき、合わせて、オキソになる場合もあり、C〜Cアルキル、フェニル、および5員〜6員ヘテロアリールは、1個〜3個のRで置換されていてもよく、Rは、出現するごとに、独立に、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C〜Cアルコキシ、NR、1個〜3個のハロで置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、シアノで置換されていてもよいフェノキシ、またはN、OおよびSから選択される1個〜4個のヘテロ原子を含んでおり、1個もしくは2個のハロまたはC〜Cアルキルで置換されていてもよい5員〜6員ヘテロアリールオキシであり、Rは、出現するごとに、独立に、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル−S−、−COH、−C(O)NH、−S(O)NH、1個〜3個のハロもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC〜Cアルキル、または1個〜3個のハロもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC〜Cアルコキシであり、RおよびRは、出現するごとに、それぞれ独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、または−C(O)C〜Cアルキルである)。
本発明の第一の態様の第2の実施形態は、RおよびRがそれぞれ水素である、第一の態様の第1の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第3の実施形態は、RおよびRが、これらが結合している窒素と合わせて、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、チオモルホリン−4−イル、6−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル、


であり、これらはそれぞれ、1個〜3個のRで置換されていてもよい、第一の態様の第2の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第4の実施形態は、RおよびRが、これらが結合している窒素と合わせて、それぞれが、ヒドロキシ、メチル、または5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イルで置換されていてもよい、ピペリジン−1−イルもしくはモルホリン−4−イルである、第一の態様の第3の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第5の実施形態は、RおよびRが、これらが結合している窒素と合わせて、メチルまたは5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イルで置換されていてもよいモルホリン−4−イルである、第一の態様の第4の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第6の実施形態は、RおよびRが、これらが結合している窒素と合わせて、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチルシクロプロピルアミノ、またはピラゾリルアミノであり、これらはそれぞれ、1個〜3個のRで置換されていてもよい、第一の態様の第2の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第7の実施形態は、Rが、1個または2個のRで置換されているフェニルであり、各Rが、シアノ、フルオロ、クロロ、またはメトキシから独立に選択される、第一の態様の第3の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第8の実施形態は、Rが、それぞれが1個のRで置換されていてもよいピラゾリル、イソチアゾリル、もしくはピリジニルであり、Rがシアノまたはメチルである、第一の態様の第3の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第9の実施形態は、RおよびRが、これらが結合している窒素と合わせて、


からなる群から選択されるものであり、
が、1−メチルピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−4−イル、2−シアノピリジン−6−イル、3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル、5−シアノ−1−メチルピロール−3−イル、3−メチルピリジン−5−イル、3−シアノフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−5−クロロフェニル、2−フルオロ−3−シアノフェニルまたは2−メトキシ−5−フルオロフェニルであり、RおよびRが、それぞれ独立に、水素またはメチルである、第一の態様の第1の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第10の実施形態は、RおよびRが、これらが結合している窒素と合わせて、


から選択される基であり、
およびRが、それぞれ水素である、第9の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第11の実施形態は、RおよびRが、これらが結合している窒素と合わせて、


である、第一の態様の第10の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第12の実施形態は、Rが、3−シアノフェニル、1−メチルピラゾール−4−イル、または5−シアノ−1−メチルピロール−3−イルである、第一の態様の第11の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第13の実施形態は、RおよびRが、これらが結合している窒素と合わせて、ピペリジニルまたは3−ヒドロキシピペリジニルであり、Rが、1−メチルピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−4−イル、2−シアノピリジン−6−イル、3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル、3−メチルピリジン−5−イル、3−シアノフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−5−クロロフェニル、2−フルオロ−3−シアノフェニルまたは2−メトキシ−5−フルオロフェニルであり、RおよびRが、それぞれ独立に、水素またはメチルである、第一の態様の第1の実施形態の化合物または薬学的に許容できる
その塩である。
本発明の第一の態様の第14の実施形態は、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
6−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル;
3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
(3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}フェニル)メタノール;
4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
{3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]フェニル}メタノール;
3−[4−(3,3−ジメチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(ピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
1−(5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド;
3−{4−[(3S)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−フェニル−4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
[1−(5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メタノール;
1−{5−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−カルボニトリル;
1−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−カルボニトリル;
4−(3,5−cis−ジメチルピペリジン−1−イル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−メトキシ−3−[4−(3−メチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−4−メトキシベンゾニトリル;
5−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
3−{4−[4−(1H−イミダゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−[4−(9−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカ−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(3−メトキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−N,N−ジメチル−β−アラニンアミド;
3−[4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(1H−ピラゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[3−(1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[3−(1H−イミダゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[(1−メチルピペリジン−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−[4−(3−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカ−7−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−((3R)−3−メチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−(4−{[2−(モルホリン−4−イル)エチル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル;
3−[4−(2−オキサ−7−アザスピロ[4.5]デカ−7−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
N−{1−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド;
5−(1H−インダゾール−5−イル)−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
5−(2−フルオロフェニル)−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(1H−インダゾール−4−イル)−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン;
4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(5−メチルピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(7H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
6−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン;
4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−6−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}フェノール;
4−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンズアミド;
3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}フェノール;
5−(2−クロロ−5−メチルピリジン−3−イル)−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンズアミド;
3−[4−(3−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}安息香酸;
3−[4−(メチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(3,5−cis−ジメチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−4−メトキシベンゾニトリル;
4−メトキシ−3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
2−フルオロ−3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
N,N−ジメチル−5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリル;
3−[4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−((3R)−3−メチルピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−4−フルオロベンゾニトリル;
3−[4−(ジエチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[(2R)−2−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−5−フルオロベンゾニトリル;
3−{4−[2−(1H−ピラゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−[4−((3S)−3−メチルピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
2−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[(2R)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
4−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
2−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
5−(3−クロロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
{2−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]フェニル}メタノール;
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−(モルホリン−4−イル)−5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2−クロロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
{2−フルオロ−5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]フェニル}メタノール;
5−(4−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
{3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]フェニル}メタノール;
5−(2−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−[3−(メチルスルファニル)フェニル]−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−(モルホリン−4−イル)−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]イソキノリン;
5−(5−ブロモピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2−クロロ−5−メチルフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−メチルフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−メチル−5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−[4−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−クロロ−5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
4−メトキシ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
5−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−メトキシ−5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(チオモルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
1−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−[(2R)−2−メチルモルホリン−4−イル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−(3−フルオロピペリジン−1−イル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
{4−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]モルホリン−2−イル}メタノール;
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(2−{[(6−メチルピリジン−3−イル)オキシ]メチル}モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
N,N−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
N−シクロプロピル−N−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
3−[4−(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−[4−(2−{[5−(ジフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル}モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(1,3−チアゾール−2−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−[4−(4−オキソピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(3−ヒドロキシフェニル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(5−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−[4−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−(4−{2−[(3−シアノフェノキシ)メチル]モルホリン−4−イル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル;
3−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
1−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−カルボキサミド;
3−[4−(2−エチルモルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(ピリミジン−4−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[2−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−(4−{2−[(ジメチルアミノ)メチル]モルホリン−4−イル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル;
3−[4−(1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−(4−{2−[(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル]モルホリン−4−イル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル;
3−{4−[3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−5−メトキシベンゾニトリル;
5−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(5−メチルピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(5−クロロピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(6−メトキシピラジン−2−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−{4−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
2−フルオロ−3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[(3R)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
1−[5−(3−フルオロフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
2−フルオロ−3−[4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−5−(2−メトキシフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−[4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリル;
1−[5−(5−メチルピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
1−[5−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
1−[5−(2−メトキシフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
2−フルオロ−3−{4−[2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
2−フルオロ−3−{4−[2−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
4−(アゼチジン−1−イル)−5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−5−(5−メチルピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−フルオロフェニル)−4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−フルオロフェニル)−4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2−メトキシフェニル)−4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
2−フルオロ−3−{4−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
4−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−5−(2−メトキシフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2−メトキシフェニル)−4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
2−フルオロ−3−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
2−フルオロ−3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(3−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−フルオロフェニル)−4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
2−フルオロ−3−[4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
2−フルオロ−3−{4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
5−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(4−メチルピリジン−2−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
5−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(4−メトキシピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−{4−[2−((5R)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[2−((5S)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
3−{4−[(2S)−2−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
からなる群から選択される、第一の態様の第1の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第15の実施形態は、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
6−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル;
3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−[4−(ピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
2−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
5−(2−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
1−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
5−(5−メチルピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
2−フルオロ−3−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
2−フルオロ−3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
2−フルオロ−3−{4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
5−(3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;および
3−{4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
からなる群から選択される、第一の態様の第1の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第一の態様の第16の実施形態は、
3−[6−(ジフルオロメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
5−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
5−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−(モルホリン−4−イル)−5−[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−{4−[2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
2−メチル−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン;
5−(イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
rel−3−{4−[(3aS,6aS)−ヘキサヒドロ−5H−フロ[2,3−c]ピロール−5−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
rel−3−{4−[(3aR,6aS)−テトラヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール−5(3H)−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
rel−3−{4−[(4aR,7aS)−ヘキサヒドロシクロペンタ[b][1,4]オキサジン−4(4aH)−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
4−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]モルホリン−2−カルボニトリル;
3−[4−(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]チオフェン−2−カルボニトリル;
5−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
2−フルオロ−3−{4−[2(R)−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
2−フルオロ−3−{4−[2(S)−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
6−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボキサミド;
4−(モルホリン−4−イル)−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル;
5−(6−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
3−{4−[2−(1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル;
4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]チオフェン−2−カルボニトリル;
4−(モルホリン−4−イル)−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
1,5−ジメチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル;
1−メチル−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−1H−ピラゾール−5−カルボニトリル;および
3−{4−[2−(シアノメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
からなる群から選択される、第一の態様の第1の実施形態の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の第二の態様の第1の実施形態は、治療有効量の、本発明の第一の態様の第1から第16の実施形態のいずれか一つに従う化合物または薬学的に許容できるその塩を、薬学的に許容できる担体と共に含む医薬組成物である。
本発明の第三の態様の第1の実施形態は、その必要のある患者に、治療有効量の、本発明の第一の態様の第1から第16の実施形態のいずれか一つに従う化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む、患者におけるパーキンソン病の治療方法である。
本発明の別の態様は、パーキンソン病の治療において使用するための、本発明の第一の態様の第1から第16の実施形態のいずれか一つに従う化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の別の態様は、LRRK2キナーゼを阻害するための、前述の式Iの化合物およびその組成物のいずれかの使用である。別の実施形態では、式Iの化合物またはその組成物は、神経変性疾患の治療に有用である。さらに別の実施形態では、神経変性疾患は、パーキンソン病である。
したがって、本発明は、パーキンソン病などの、LRRK2キナーゼが関与する疾患について、治療有効量の、式Iの実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を投与することにより、患者(好ましくはヒト)を治療する方法も対象とする。
本発明は、治療有効量の式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を、その必要のある哺乳動物または患者に投与することにより、LRRK2キナーゼ活性を阻害する方法も対象とする。本発明は、治療有効量の式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を、その必要のある哺乳動物または患者に投与することにより、神経障害(特に、パーキンソン病)、ある特定のがん、ある特定の免疫障害(たとえば、クローン病やハンセン病)などの、LRRK2キナーゼ活性の阻害に対して反応を示す障害を治療する方法も対象とする。
本発明は、LRRK2キナーゼが関与する、中枢神経系の状態または疾患および神経障害、特にパーキンソン病(しかし、偏頭痛;てんかん;アルツハイマー病;脳損傷;卒中;脳血管疾患(脳動脈硬化症、脳アミロイド血管症、遺伝性脳出血、および脳低酸素症−虚血を含める);認知障害(健忘、老年認知症、HIV関連認知症、アルツハイマー病、ハンチントン病、レビー小体型認知症、血管性認知症、薬物関連認知症、遅発性ジスキネジー、間代性筋痙攣、ジストニー、譫妄、ピック病、クロイツフェルト・ヤコブ病、HIV疾患、ジル・ドゥ・ラ・トゥレット症候群、てんかん、筋痙縮、および振戦を含む筋肉の痙縮または衰弱を伴う障害、ならびに軽度認知障害を含める);精神薄弱(痙縮、ダウン症候群、および脆弱X症候群を含める);睡眠障害(過眠症、概日リズム睡眠障害、不眠症、睡眠時異常行動、および睡眠遮断を含める)を包含しうる他の神経疾患も含める)、および精神障害、たとえば、不安(急性ストレス障害、全般性不安障害、社会不安障害、パニック障害、外傷後ストレス障害、広場恐怖、および強迫性障害を含める);虚偽性精神障害(急性幻覚性躁病を含める);衝動制御障害(強迫性賭博および間欠性爆発性障害を含める);気分障害(双極I型障害、双極II型障害、躁病、混合情動状態(mixed affective state)、大うつ病、慢性うつ病、季節性うつ病、精神
病性うつ病、季節性うつ病、月経前症候群(PMS) 月経前不快気分障害(PDD)、および産後うつ病を含める);精神運動障害;精神障害(統合失調症、統合失調情動障害、統合失調症様、および妄想障害を含める);薬物依存症(麻薬依存症、アルコール中毒、アンフェタミン依存症、コカイン嗜癖、ニコチン依存症、および薬物禁断症候群を含める);摂食障害(食欲不振症、過食症、気晴らし食い障害、多食症、肥満、強迫性摂食障害、および氷食症を含める);性機能不全障害;尿失禁;ニューロン損傷障害(眼損傷、眼の網膜症または黄斑変性、耳鳴、聴覚障害および損失、ならびに脳浮腫を含める);ならびに小児精神障害(注意欠陥障害、注意欠陥/多動性障害、行為障害、および自閉症を含める)を、哺乳動物、好ましくはヒトにおいて治療するための方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む方法も対象とする。
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの第4版のテキスト改訂版(DSM−IV−TR)(2000、アメリカ精神医学会、ワシントンD.C.)には、本明細書に記載の障害の多くを識別するための診断ツールが提供されている。当業者なら、DMS−IV−TRに記載のものを含めて、本明細書に記載の障害の代替命名法、疾病分類学、および分類体系が存在すること、ならびに術語および分類体系が、医学の科学的進歩と共に発展することは理解されよう。
好ましい方法は、哺乳動物、好ましくはヒトにおいて、神経障害、最も好ましくはパーキンソン病(のみならず、他の神経障害、たとえば、偏頭痛;てんかん;アルツハイマー病;ニーマン・ピック病C型;脳損傷;卒中;脳血管疾患;認知障害;睡眠障害も)、または精神障害(たとえば、不安;虚偽性精神障害;衝動制御障害;気分障害;精神運動障害;精神障害;薬物依存症;摂食障害;および小児精神障害)を治療するための、前記哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含むものである。加えて、式Iの化合物および薬学的に許容できるその塩は、クローン病、ハンセン病、ある特定のがん、たとえば、腎臓、***、肺、前立腺、肺、および血液のがんなどの、LRRK2と関連する他の障害の治療方法において用いてもよい。
本明細書では、薬学的有効量の本明細書に記載の化合物の1種または複数と、薬学的に許容できる賦形剤、担体、または医薬添加剤とを含む組成物も提供する。
本発明は、式IのLRRK2阻害薬化合物と、薬学活性のある追加の1種または複数の薬剤の組合せの使用も対象とする。
本発明の他の特色および利点は、本発明を説明する本明細書および付随する請求項から明らかとなろう。
定義
用語「アルキル」とは、直鎖または分枝鎖の飽和ヒドロカルビル置換基(すなわち、炭化水素から水素の除去によって得られる置換基)、一実施形態では、1個〜6個の炭素原子(すなわち、C〜Cアルキル)、別の実施形態では、1個〜3個の炭素原子(すなわち、C〜Cアルキル)を指す。このような置換基の例としては、メチル、エチル、プロピル(n−プロピルおよびイソプロピルを含める)、ブチル(n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルを含める)、ペンチル、イソアミル、ヘキシルなどが挙げられる。
用語「アルコキシ」とは、ひいては酸素原子に結合している、直鎖または分枝鎖の飽和ヒドロカルビル置換基(すなわち、炭化水素から水素の除去によって得られる置換基)、一実施形態では、1個〜6個の炭素原子(すなわち、C〜Cアルコキシ)、別の実施形態では、1個〜3個の炭素原子(すなわち、C〜Cアルコキシ)を指す。このような置換基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n−プロポキシおよびイソプロポキシを含める)、ブトキシ(n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、およびtert−ブトキシを含める)、ペントキシなどが挙げられる。
用語「シクロアルキル」とは、飽和炭素環分子から水素の除去によって得られ、指定の数の炭素原子を有する、炭素環置換基を指す。一実施形態では、シクロアルキル置換基は、3個〜7個の炭素原子を有する(すなわち、C〜Cシクロアルキル)。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルが挙げられる。用語「シクロアルキル」は、一、二、および三環式飽和炭素環、ならびに架橋および縮合環炭素環、ならびにスピロ縮合環系を包含する。
一部の例において、1個または複数のヘテロ原子を含んでいる環式置換基(すなわち、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル)中の原子の数は、接頭辞「x〜y員」(xは、置換基の環状部分を形成する原子の最小数であり、yは、最大数である)によって示される。用語「ヘテロシクロアルキル」とは、指定の数の環原子を含んでおり、環原子の少なくとも1個がヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素、または硫黄)であり、残りの環原子が炭素、酸素、窒素、および硫黄からなる群から独立に選択される、飽和または部分的飽和の環構造から水素の除去によって得られる置換基を指す。ヘテロシクロアルキル置換基の方が、基または置換基で置換される場合、基または置換基は、適宜、窒素ヘテロ原子に結合してもよく、または環炭素原子に結合してもよい。本明細書で使用するとき、本明細書で使用する用語「ヘテロシクロアルキル」は、指定のとおりのヘテロ原子N、OまたはSを含んでいる単環系を指す。したがって、たとえば、「4員〜7員ヘテロシクロアルキル」とは、ヘテロシクロアルキルの環状部分中に、1個または複数のヘテロ原子を含めて4〜7個の原子を含んでいる、ヘテロシクロアルキルを指す。本明細書で使用する用語「ヘテロビシクロアルキル」とは、指定のとおりのヘテロ原子N、OまたはSを含んでいる非スピロ二環系を指す。したがって、たとえば、「6員〜12員ヘテロビシクロアルキル」とは、ヘテロビシクロアルキルの環状部分中に1個または複数のヘテロ原子を含めて6〜12個の原子を含んでいる、ヘテロビシクロアルキルを指す。本明細書で使用する用語「ヘテロスピロシクロアルキル」とは、指定のとおりのヘテロ原子N、OまたはSを含んでいるスピロ環式の環系を指す。たとえば、「6員〜12員ヘテロスピロシクロアルキル」とは、指定のとおりの少なくとも1個のヘテロ原子を含んでいる6員〜12員スピロ環系を意味する。
用語「水素」は、水素置換基を指し、−Hと示す場合もある。
用語「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」とは、−OHを指す。1つまたは複数のヒドロキシ置換基が結合している炭素を有する化合物として、たとえば、アルコール、エノール、およびフェノールが挙げられる。
用語「ハロ」または「ハロゲン」とは、フルオロ(−Fと示す場合もある)、クロロ(−Clと示す場合もある)、ブロモ(−Brと示す場合もある)、またはヨード(−Iと示す場合もある)を指す。
用語「ヘテロアリール」とは、指定の数の環原子を含んでおり、環原子の少なくとも1個がヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素、または硫黄)であり、残りの環原子が炭素、酸素、窒素、および硫黄からなる群から独立に選択される、芳香族の環構造を指す。5員〜6員ヘテロアリールは、5個または6個の環原子を有し、環原子の少なくとも1個がN、OまたはSである、芳香族環系である。同様に、5員〜10員ヘテロアリールは、5個〜10個の環原子を有し、環原子の少なくとも1個がN、OまたはSである、芳香族環系である。ヘテロアリールは、単環でも、または縮合した2つの環でもよい。ヘテロアリール置換基の例としては、ピリジル、ピラジル、ピリミジニル、ピリダジニルなどの6員環置換基;トリアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、1,2,3−、1,2,4−、1,2,5−、または1,3,4−オキサジアゾリル、イソチアゾリルなどの5員環置換基;ベンゾチオフラニル、イソベンゾチオフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、プリニル、アントラニリルなどの6/5員縮合環置換基;およびキノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、1,4−ベンゾオキサジニルなどの6/6員縮合環が挙げられる。ヘテロアリール置換基を有する基において、その基に結合する、ヘテロアリール置換基の環原子は、少なくとも1個のヘテロ原子でもよく、または環炭素原子でもよく、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と同じ環にあってもよく、または環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と異なる環にあってもよい。同様に、今度はヘテロアリール置換基が基または置換基で置換される場合、基または置換基は、少なくとも1個のヘテロ原子に結合してもよく、または環炭素原子に結合してもよく、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と同じ環にあってもよく、または環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と異なる環にあってもよい。用語「ヘテロアリール」は、ピリジルN−オキシド、およびピリジンN−オキシド環を含む基も包含する。
単環ヘテロシクロアルキルの例としては、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、アゼピニル、オキセピニル、チエピニル、およびジアゼピニルが挙げられる。
2縮合環ヘテロアリールの例としては、インドリジニル、ピラノピロリル、4H−キノリジニル、プリニル、ナフチリジニル、ピリドピリジニル(ピリド[3,4−b]−ピリジニル、ピリド[3,2−b]−ピリジニル、またはピリド[4,3−b]−ピリジニルを含める)、プテリジニル、インドリル、イソインドリル、インドレニニル、イソインダゾリル、ベンゾアジニル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、ベンゾジアジニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾオキサゾリル、インドキサジニル、アントラニリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル、イソベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサジニル、ベンゾイソキサジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、およびイミダゾチアゾリルが挙げられる。
縮合環ヘテロアリールの他の例として、インドリル、イソインドリル、インドレニニル、イソインダゾリル、ベンゾアジニル(キノリニルまたはイソキノリニルを含める)、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、ベンゾジアジニル(シンノリニルまたはキナゾリニルを含める)などのベンゾ縮合ヘテロアリールが挙げられる。
前述の基は、上で挙げた基から導かれるとき、それが可能である場合、C結合型でも、またはN結合型でもよい。たとえば、ピロールから導かれる基は、ピロール−1−イル(N結合型)またはピロール−3−イル(C結合型)の場合がある。さらに、イミダゾールから導かれる基は、イミダゾール−1−イル(N結合型)またはイミダゾール−2−イル(C結合型)の場合がある。
置換基について、群から「独立に選択」されると記載する場合、置換基の各例は、他のものと無関係に選択される。したがって、各置換基は、他の置換基と同一でも、または異なってもよい。
本明細書で使用するとき、用語「式I(formula I)」または「式I(Formula I)」は、「本発明の化合物」と呼ぶ場合もある。このような用語はまた、その水和物、溶媒和物、異性体、結晶質および非晶質形態、同形体、多形体、および代謝産物を含めて、式Iの化合物のすべての形態を包含すると定義される。たとえば、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩は、溶媒和していない形態および溶媒和した形態で存在する場合がある。溶媒または水が密接に結合しているとき、錯体は、湿度と無関係に明確な化学量論性を有する。しかし、チャネル溶媒和物および吸湿性化合物のように、溶媒または水の結合が弱いとき、水/溶媒含有量は、湿度および乾燥条件に左右される。このような場合では、非化学量論性が常となる。
本発明の化合物は、クラスレートまたは他の錯体として存在する場合がある。本発明の範囲内には、クラスレート、すなわち、薬物およびホストが化学量論量または非化学量論量で存在する薬物−ホスト包接錯体などの錯体が含まれる。化学量論量でも非化学量論量でもよい2種以上の有機および/または無機の構成要素を含有する本発明の化合物の錯体も含まれる。得られる錯体は、イオン化していても、部分的にイオン化していても、イオン化していなくてもよい。このような錯体の総説については、HaleblianによるJ.Pharm.Sci.、64(8)、1269〜1288(1975年8月)を参照されたい。
本発明の化合物は、不斉炭素原子を有する場合もある。本発明の化合物の炭素−炭素結合は、本明細書では、実線(


)、くさび形実線(


)、またはくさび形点線(


)を使用して示すことがある。不斉炭素原子への結合を示すのに実線が使用されると、その炭素原子における考えられるすべての立体異性体(たとえば、特定の鏡像異性体、ラセミ混合物など)が含まれることを示す意味になる。不斉の炭素原子への結合を示すのに実線または点線いずれかのくさび形が使用されると、示された立体異性体だけが含まれる意味であることを示す意味になる。式Iの化合物が、2つ以上の不斉炭素原子を含んでいる場合があることも考えられる。こうした化合物において、不斉炭素原子への結合を示すのに実線が使用されると、考えられるすべての立体異性体が含まれる意味であることを示す意味になる。たとえば、別段記載しない限り、式Iの化合物が、鏡像異性体およびジアステレオ異性体として、またはそのラセミ体および混合物として存在しうることになる。式Iの化合物における1つまたは複数の不斉炭素原子への結合を示すのに実線が使用され、同じ化合物中の他の不斉の炭素原子への結合を示すのに実線または点線のくさび形が使用されると、ジアステレオ異性体の混合物が存在することを示す意味になる。
式Iの立体異性体には、1種類を越える異性を示す化合物を含めた、本発明の化合物のシスおよびトランス異性体、光学異性体、たとえば、RおよびS鏡像異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体、回転異性体、配座異性体、および互変異性体、ならびにその混合物(ラセミ体やジアステレオ異性体対など)が含まれる。また、対イオンが光学活性を有するもの、たとえば、D−乳酸もしくはL−リシン、またはラセミ体、たとえば、DL−酒石酸もしくはDL−アルギニンである、酸付加塩または塩基付加塩も含まれる。
いずれかのラセミ体が結晶するとき、異なる2種類の結晶が考えられる。一つ目の種類は、両方の鏡像異性体を等モル量で含有する均質な一形態の結晶が生じる、上で言及したラセミ化合物(真のラセミ体)である。二つ目の種類は、それぞれが単一の鏡像異性体を含む二形態の結晶が等モル量で生じるラセミ混合物または集成物である。
本発明は、本発明の化合物の互変異性体型を含む。構造異性体が低いエネルギー障壁で相互変換可能である場合、互変異性体の異性(「互変異性」)が存在しうる。この異性は、たとえば、イミノ、ケト、もしくはオキシム基を含んでいる本発明の化合物ではプロトン互変異性、または芳香族部分を含んでいる化合物ではいわゆる原子価互変異性の形態をとりうる。これは、単一化合物が1種類を越える異性を示すこともあるということである。固体および液体形態の互変異性体の種々の比率は、分子上の種々の置換基、ならびに化合物の単離に使用する特定の結晶化技術に応じて決まる。
本発明の化合物は、無機酸または有機酸から導かれる塩の形で使用することもできる。化合物の塩は、特定の化合物に応じて、異なる温度および湿度における薬学的安定性の向上や、水または油への望ましい溶解性などの、塩の物理的性質の1つまたは複数により、有利となる場合がある。一部の例では、化合物の塩は、化合物の単離、精製、および/または分割における助剤として使用することもできる。
塩を(たとえば、in vitroの状況で使用するのとは対照的に)患者に投与しようとする場合、塩は、薬学的に許容できることが好ましい。用語「薬学的に許容できる塩」とは、式Iの化合物を、そのアニオンが一般にヒトによる消費に適するとみなされる酸、またはそのカチオンが一般にヒトによる消費に適するとみなされる塩基と組み合わせることにより調製される塩を指す。薬学的に許容できる塩は、親化合物より水への溶解性が高いために、本発明の方法の生成物として特に有用である。医薬品における使用では、本発明の化合物の塩は、非毒性の「薬学的に許容できる塩」である。用語「薬学的に許容できる塩」の範囲内に含まれる塩とは、遊離塩基を適切な有機酸または無機酸と反応させることにより一般に調製される、本発明の化合物の非毒性の塩を指す。
可能な場合、本発明の化合物の薬学的に許容できる適切な酸付加塩には、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ホウ酸、フルオロホウ酸、リン酸、メタリン酸、硝酸、炭酸、スルホン酸、硫酸などの無機酸、および酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イソチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、コハク酸、トルエンスルホン酸、酒石酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸から導かれる塩が含まれる。適切な有機酸としては、一般に、たとえば、脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族(araliphatic)、ヘテロ環式、カルボン酸、およびスルホン酸クラスの有機酸が挙げられる。
適切な有機酸の詳細な例としては、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ギ酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、ジグルコン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、グルクロン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、ピルビン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、安息香酸塩、アントラニル酸、ステアリン酸塩、サリチル酸塩、p−ヒドロキシ安息香酸塩、フェニル酢酸塩、マンデル酸塩、エンボン酸塩(パモ酸塩)、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パントテン酸塩、トルエンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、スルファニル酸塩、シクロヘキシルアミノスルホン酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、ガラクタル酸塩、ガラクツロン酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ドデシル硫酸塩、グリコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタルスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、チオシアン酸塩、およびウンデカン酸塩が挙げられる。
さらに、本発明の化合物が酸性部分を有する場合では、薬学的に許容できるその適切な塩として、アルカリ金属塩、すなわち、ナトリウムまたはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、たとえば、カルシウムまたはマグネシウム塩、および適切な有機配位子に対して形成される塩、たとえば、第四級アンモニウム塩を含めることができる。別の実施形態では、塩基塩は、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リシン、メグルミン、オールアミン、トロメタミン、および亜鉛の塩を含めて、非毒性の塩を形成する塩基から形成される。
有機塩は、トロメタミン、ジエチルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)、プロカインなどの第二級、第三級、または第四級アミン塩から生成することができる。窒素を含んだ塩基性基は、ハロゲン化低級アルキル(C〜C)(たとえば、メチル、エチル、プロピル、およびブチル塩化物、臭化物、およびヨウ化物)、硫酸ジアルキル(すなわち、硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミル)、長鎖ハロゲン化物(たとえば、デシル、ラウリル、ミリスチル、およびステアリル塩化物、臭化物、およびヨウ化物)、ハロゲン化アリールアルキル(たとえば、臭化ベンジルおよびフェネチル)他などの試剤で四級化することができる。
一実施形態では、酸および塩基の半塩、たとえば、半硫酸塩および半カルシウム塩を生成することもできる。
本発明の化合物のいわゆる「プロドラッグ」も、本発明の範囲内である。したがって、それ自体で薬理活性をほとんどまたは全くもたなくてもよい本発明の化合物のある特定の誘導体は、身体中または身体上に投与されたとき、たとえば、加水分解による切断によって、所望の活性を有する本発明の化合物に変換しうる。このような誘導体を「プロドラッグ」と呼ぶ。プロドラッグの使用に関するこれ以上の情報は、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」、第14巻、ACS Symposium Series(T.HiguchiおよびV.Stella)、および「Bioreversible Carriers in Drug Design」、Pergamon Press、1987(E.B.Roche、アメリカ薬学会編)で見ることができる。本発明によるプロドラッグは、たとえば、式Iのいずれかの化合物中に存在する適当な官能基を、たとえば、H.Bundgaardによる「Design of Prodrugs」(Elsevier、1985)に記載のとおりに、当業者に「プロ部分」として知られているある特定の部分で置き換えることにより製造することができる。
本発明はまた、式Iとして挙げたものと同一であるが、1個または複数の原子が自然界で通常見出される原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子で置き換えられている、同位体標識された化合物も包含する。本発明の化合物に組み込むことのできる同位体の例としては、H、H、13C、11C、14C、15N、18O、17O、32P、35S、18F、36Clなどの、それぞれ、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、および塩素の同位体が挙げられる。前述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含んだ本発明の化合物、そのプロドラッグ、および前記化合物または前記プロドラッグの薬学的に許容できる塩は、本発明の範囲内である。ある特定の同位体標識された本発明の化合物、たとえば、Hや14Cなどの放射性同位体が組み込まれている本発明の化合物は、薬物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム標識、すなわちH、および炭素14、すなわち14C同位体は、調製しやすく、検出性があるために、特に好ましい。さらに、ジュウテリウム、すなわちHなどのより重い同位体での置換は、代謝安定性がより高いために生じる、ある特定の治療上の利点、たとえば、in vivo半減期の延長または投薬必要量の減少をもたらす場合があり、したがって、状況によっては好ましいこともある。同位体標識された本発明の式Iの化合物およびそのプロドラッグは、スキーム、および/または以下の実施例および調製例に開示の手順を、同位体標識されていない試薬の代わりに、容易に入手可能な同位体標識された試薬を用いて実施することにより調製できる。
通常、本発明の化合物は、本明細書に記載のとおりの状態の治療に有効な量で投与する。本発明の化合物は、適切ないずれかの経路によって、そのような経路に適合させた医薬組成物の形で、目的の治療に有効な用量で投与する。医学的状態の進行を治療するのに必要となる化合物の治療上有効な用量は、医薬品業界でよく知られている前臨床的および臨床的手法を使用して、当業者の手で容易に突き止められる。
本明細書で使用する用語「治療する」とは、別段指摘しない限り、このような用語が適用される障害もしくは状態またはそのような障害もしくは状態の1つまたは複数の症状を逆転させ、緩和し、進行を阻止し、または予防することを意味する。本明細書で使用する用語「治療」とは、別段指摘しない限り、治療する行為を指し、「治療する」は、直前で定義している。用語「治療する」は、対象のアジュバント治療およびネオアジュバント治療も包含する。
本発明の化合物は、経口投与することができる。経口投与は、化合物が消化管に入るような嚥下を伴うものでもよいし、または化合物が口から直接血流に入る頬側もしくは舌下投与を用いてもよい。
別の実施形態では、本発明の化合物は、血流中、筋肉中、または内臓に直接投与することもできる。非経口投与に適する手段には、静脈内、動脈内、腹腔内、くも膜下腔内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内、および皮下が含まれる。非経口投与に適するデバイスには、針(微細針を含める)注射器、無針注射器、および注入技術が含まれる。
別の実施形態では、本発明の化合物は、皮膚または粘膜に局所的に、すなわち、皮膚上に(dermally)または経皮的に投与することもできる。別の実施形態では、本発明の化合物は、鼻腔内に、または吸入によって投与してもよい。別の実施形態では、本発明の化合物は、直腸または膣内投与することができる。別の実施形態では、本発明の化合物は、眼または耳に直接投与することもできる。
化合物および/または化合物を含有する組成物の投薬計画は、患者のタイプ、年齢、体重、性別、および医学的状態、状態の重症度、投与経路、ならびに用いる特定の化合物の活性を始めとする、様々な要素に基づく。したがって、投薬計画は変化に富む。体重1キログラムあたり1日約0.01mg〜約100mg程度の投薬量レベルが、上で示した状態の治療において有用である。一実施形態では、(単一用量または分割用量で投与される)本発明の化合物の合計日用量は、通常、約0.01〜約100mg/kgである。別の実施形態では、本発明の化合物の合計日用量は、約0.1〜約50mg/kgであり、別の実施形態では、約0.5〜約30mg/kg(すなわち、体重1kgあたりの本発明の化合物mg)である。一実施形態では、投薬は、0.01〜10mg/kg/日である。別の実施形態では、投薬は、0.1〜1.0mg/kg/日である。投薬量単位組成物は、日用量を構成するこのような量またはその約数を含有するものでよい。多くの例において、化合物の投与は、日中に複数回繰り返される(通常は4回以下)。所望であれば、1日あたり多数回の用量を使用して、合計日用量を増やしてもよい。
経口投与については、組成物は、約0.01mg〜約500mgの活性成分、または別の実施形態では約1mg〜約100mgの活性成分を含有する錠剤の形で提供することができる。静脈内については、用量は、定速注入の際、約0.1〜約10mg/kg/分の範囲でよい。
本発明に従う適切な対象には、哺乳動物対象が含まれる。本発明に従う哺乳動物としては、限定はしないが、イヌ、ネコ、ウシ、ヤギ、ウマ、ヒツジ、ブタ、げっ歯動物、ウサギ、霊長類などが挙げられ、子宮内の哺乳動物が含まれる。一実施形態では、ヒトが適切な対象である。ヒト対象は、どちらの性でもよく、どの発育段階にあってもよい。
別の実施形態では、本発明は、本明細書で列挙する状態を治療する医薬を調製するための、1種または複数の本発明の化合物の使用を含む。
上で言及した状態を治療するために、本発明の化合物は、化合物それ自体として投与することができる。別法として、薬学的に許容できる塩も、親化合物より水への溶解性が高いために、医学的用途に適する。
別の実施形態では、本発明は、医薬組成物を含む。このような医薬組成物は、薬学的に許容できる担体と共に提供される本発明の化合物を含む。担体は、固体、液体、または両方でよく、0.05重量%〜95重量%の活性化合物を含有してよい、単位用量組成物、たとえば、錠剤としての化合物に配合することができる。本発明の化合物は、目標設定可能な薬物担体としての適切なポリマーと結合させることもできる。薬理活性のある他の物質が存在してもよい。
本発明の化合物は、適切ないずれかの経路によって、好ましくは、そのような経路に適合させた医薬組成物の形で、目的の治療に有効な用量で投与することができる。活性化合物および組成物は、たとえば、経口、直腸、非経口、または局所投与することができる。
固体用量形態の経口投与は、たとえば、硬または軟カプセル剤、丸剤、カシェ剤、口中錠、錠剤などの、それぞれが所定の量の少なくとも1種の本発明の化合物を含有する別個の単位で提供することができる。別の実施形態では、経口投与は、粉末または顆粒形態にすることができる。別の実施形態では、経口用量形態は、たとえば口中錠などの舌下である。このような固体剤形では、式Iの化合物は、普通、1種または複数の佐剤と組み合わせられる。このようなカプセル剤または錠剤は、制御放出製剤を含有する場合もある。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合において、剤形は、緩衝剤を含むこともあり、または腸溶コーティングを施して調製されることもある。
別の実施形態では、経口投与は、液体用量形態にすることができる。経口投与用の液体剤形としては、たとえば、当技術分野で一般に使用される不活性希釈剤(たとえば水)を含有する、薬学的に許容できる乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ、およびエリキシルが挙げられる。このような組成物は、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、風味料(たとえば甘味剤)、および/または着香剤などの佐剤を含む場合もある。
別の実施形態では、本発明は、非経口用量形態を含む。「非経口投与」は、たとえば、皮下注射、静脈内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、胸骨内注射、および注入を包含する。注射製剤(たとえば、注射用の水性または油性滅菌懸濁液)は、適切な分散剤、湿潤剤、および/または懸濁化剤を使用して、既知の技術に従って製剤することができる。
別の実施形態では、本発明は、局所用量形態を含む。「局所投与」は、たとえば、経皮パッチやイオン導入法デバイスを介すなどの経皮投与、眼内投与、または鼻腔内もしくは吸入投与を包含する。局所投与用の組成物として、たとえば、局所用ゲル、スプレー、軟膏、およびクリームも挙げられる。局所製剤は、皮膚または他の患部を介した活性成分の吸収または浸透を強化する化合物を含む場合もある。本発明の化合物を経皮的デバイスによって投与するとき、投与は、レザバーおよび多孔質膜型または固体基材の取合わせのいずれかのパッチを使用して実現される。この目的のための典型的な製剤として、ゲル、ヒドロゲル、ローション、溶液、クリーム、軟膏、散粉剤、包帯剤、フォーム、フィルム、皮膚パッチ、ウェーハ、植込錠、スポンジ、繊維、絆創膏、およびマイクロエマルションが挙げられる。リポソームを使用することもできる。典型的な担体としては、アルコール、水、鉱油、流動パラフィン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコール、およびプロピレングリコールが挙げられる。浸透性改善剤を混ぜることもできる。たとえば、FinninおよびMorganによるJ.Pharm.Sci.、88(10)、955〜958(1999年10月)を参照されたい。
眼への局所投与に適する製剤としては、たとえば、本発明の化合物が適切な担体に溶解または懸濁している点眼剤が挙げられる。眼または耳への投与に適する典型的な製剤は、pH調整された等張性滅菌食塩水中の微粒子化された懸濁液または溶液の液滴の形でよい。眼および耳への投与に適する他の製剤としては、軟膏、生分解性(たとえば、吸収性ゲルスポンジ、コラーゲン)および非生分解性(たとえば、シリコーン)の植込錠、ウェーハ、レンズ、および微粒子またはベシクル系、たとえば、ニオソームやリポソームが挙げられる。架橋ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸、セルロース系ポリマー、たとえば、(ヒドロキシプロピル)メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、またはヘテロ多糖ポリマー、たとえば、ゲランガムなどのポリマーは、塩化ベンザルコニウムなどの保存剤と共に組み込むことができる。このような製剤は、イオン導入法によって送達することもできる。
鼻腔内投与または吸入による投与について、本発明の活性化合物は、患者によって圧搾もしくはポンピングされるポンプスプレー容器から溶液または懸濁液の形で、または適切な噴射剤を使用して、加圧容器もしくはネブライザーからエアロゾルスプレー体裁として、好都合に送達される。鼻腔内投与に適する製剤は、通常、(単独、たとえばラクトースとの乾燥ブレンドにした混合物、またはたとえばホスファチジルコリンなどのリン脂質と混合した混合型成分粒子としての)乾燥粉末の形で乾燥粉末吸入器から、または1,1,1,2−テトラフルオロエタンや1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンなどの適切な噴射剤を使用し、もしくは使用せずに、加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー(好ましくは、電気水力学を使用して微細な霧を生成するアトマイザー)、もしくはネブライザーから、エアロゾルスプレーとして投与される。鼻腔内の使用では、粉末は、生体接着剤、たとえば、キトサンまたはシクロデキストリンを含む場合もある。
別の実施形態では、本発明は、直腸用量形態を含む。そのような直腸用量形態は、たとえば、坐剤の形にすることができる。カカオ脂が伝統的な坐剤基剤であるが、種々の代用品を適宜用いてもよい。
医薬業界で知られている他の担体材料および投与方式を使用することもできる。本発明の医薬組成物は、有効な製剤および投与手順などの、よく知られている薬学技術のいずれかによって調製することができる。有効な製剤および投与手順に関する上記留意事項は、当技術分野でよく知られており、標準教本に記載されている。薬物の製剤については、たとえば、Hoover,John E.、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Co.、ペンシルヴェニア州イーストン、1975;Libermanら編、Pharmaceutical Dosage Forms、Marcel Decker、ニューヨーク州ニューヨーク、1980;およびKibbeら編、Handbook of Pharmaceutical Excipients(第3版)、アメリカ薬学会、ワシントン州、1999において論述されている。
本発明の化合物は、種々の状態または病態の治療において、単独で、または他の治療薬と組み合わせて使用することができる。本発明の化合物と他の治療薬は、(同じ剤形または別個の剤形で)同時に、または順次に投与することができる。
2種以上の化合物は、同時に、並行して、または順次に投与することができる。加えて、同時投与は、投与前に化合物を混合する、または同じ時点であるが、異なる解剖学的部位に、もしくは異なる投与経路を使用して化合物を投与することにより実施してもよい。
表現「並行投与」、「共投与」、「同時投与」、および「同時に投与」とは、化合物が組み合わされて投与されることを意味する。
本発明は、式Iで示したとおりのLRRK2阻害薬化合物と、薬学的に活性のある1種または複数の追加薬剤の組合せの使用を包含する。活性薬剤の組合せを投与する場合、活性薬剤は、別個の剤形で、または単一剤形に組み合わせて、順次または同時投与することができる。したがって、本発明は、一定量の(a)式Iの化合物または化合物の薬学的に許容できる塩を含む第一の薬剤と、(b)薬学的に活性のある第二の薬剤と、(c)薬学的に許容できる担体、賦形剤、または希釈剤とを含む医薬組成物も包含する。
治療する疾患、障害、または状態に応じて、式Iの化合物と併せて使用する、薬学的に活性のある様々な薬剤を選択することができる。たとえば、パーキンソン病の治療において使用する医薬組成物は、式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩を、ドーパミン(レボドパ、単独またはドーパ脱炭酸酵素阻害薬合剤)、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬、カテコールO−メチル基転移酵素(COMT)阻害薬、もしくは抗コリン薬、またはこれらのいずれかの組合せなどの、別の薬剤と共に含む場合がある。パーキンソン病の治療において使用するために、式Iの化合物と組み合わせるのに特に好ましい薬剤としては、レボドパ、カルビドパ、トルカポン、エンタカポン、セレギリン、ベンズトロピン、およびトリヘキシフェニジル、またはこれらのいずれかの組合せが挙げられる。式Iの化合物およびその組成物と組み合わせて使用することのできる、薬学的に活性のある薬剤として、限定はせず、以下のものが挙げられる。
(i)単独またはドーパ脱炭酸酵素阻害薬(たとえば、カルビドパ(SINEMET、CARBILEV、PARCOPA)、ベンセラジド(MADOPAR)、α−メチルドパ、モノフルオロメチルドパ、ジフルオロメチルドパ、ブロクレシン、またはm−ヒドロキシベンジルヒドラジン)との組合せのレボドパ(またはそのメチルもしくはエチルエステル)、
(ii)抗コリン薬、たとえば、アミトリプチリン(ELAVIL、ENDEP)、ブトリプチリン、メシル酸ベンズトロピン(COGENTIN)、トリヘキシフェニジル(ARTANE)、ジフェンヒドラミン(BENADRYL)、オルフェナドリン(NORFLEX)、ヒヨスチアミン、アトロピン(ATROPEN)、スコポラミン(TRANSDERM−SCOP)、スコポラミンメチルブロミド(PARMINE)、ジシクロベリン(BENTYL、BYCLOMINE、DIBENT、DILOMINE)、トルテロジン(DETROL)、オキシブチニン(DITROPAN、LYRINEL XL、OXYTROL)、ペンチエナートブロミド、プロパンテリン(PRO−BANTHINE)、シクリジン、イミプラミン塩酸塩(TOFRANIL)、イミプラミンマレイン酸塩(SURMONTIL)、ロフェプラミン、デシプラミン(NORPRAMIN)、ドキセピン(SINEQUAN、ZONALON)、トリミプラミン(SURMONTIL)、グリコピロレート(ROBINUL)、
(iii)カテコールO−メチル基転移酵素(COMT)阻害薬、たとえば、ニテカポン、トルカポン(TASMAR)、エンタカポン(COMTAN)、トロポロン、
(iv)モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬、たとえば、セレギリン(EMSAM)、セレギリン塩酸塩(l−デプレニル、ELDEPRYL、ZELAPAR)、ジメチルセレギリン、ブロファロミン、フェネルジン(NARDIL)、トラニルシプロミン(PARNATE)、モクロベミド(AURORIX、MANERIX)、ベフロキサトン、サフィナミド、イソカルボキサジド(MARPLAN)、ニアラミド(NIAMID)、ラサギリン(AZILECT)、イプロニアジド(MARSILID、IPROZID、IPRONID)、イプロクロジド、トロキサトン(HUMORYL、PERENUM)、ビフェメラン、デソキシペガニン、ハルミン(テレパチンまたはバナステリンとしても知られる)、ハルマリン、リネゾリド(ZYVOX、ZYVOXID)、パルギリン(EUDATIN、SUPIRDYL)、
(v)アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、たとえば、ドネペジル塩酸塩(ARICEPT(登録商標)、MEMAC)、サリチル酸フィゾスチグミン(ANTILIRIUM(登録商標))、硫酸フィゾスチグミン(ESERINE)、ガンスチグミン、リバスチグミン(EXELON(登録商標))、ラドスチギル、NP−0361、ガランタミン臭化水素酸塩(RAZADYNE(登録商標)、REMINYL(登録商標)、NIVALIN(登録商標))、タクリン(COGNEX(登録商標))、トルセリン、メモクイン、フペルジンA(HUP−A、Neuro−Hitech)、フェンセリン、ビスノルシムセリン(BNCとしても知られる)、INM−176、
(vi)アミロイドβ(またはその断片)、たとえば、HLA DR結合性エピトープ(PADRE(登録商標))と複合化したAβ1−15、ACC−001(Elan/Wyeth)、Affitope、
(vii)アミロイドβ(またはその断片)に対する抗体、たとえば、ポネズマブ、ソラネズマブ、バピネオズマブ(AAB−001としても知られる)、AAB−002(Wyeth/Elan)、ガンテネルマブ、静脈内Ig(GAMMAGARD(登録商標))、LY2062430(ヒト化m266、Lilly)、ならびに国際特許公開第WO04/032868号、WO05/025616号、WO06/036291号、WO06
/069081号、WO06/118959号、米国特許公開第US2003/0073655号、US2004/0192898号、US2005/0048049号、US2005/0019328号、欧州特許公開第EP0994728号および1257584号、および米国特許第5,750,349号で開示されているもの;
(viii)アミロイドを低減または阻害する薬剤(アミロイド産生、蓄積、および線維化を低減するものを含める)、たとえば、エプロジセート、セレコキシブ、ロバスタチン、アナプソス、コロストリニン、ピオグリタゾン、クリオキノール(PBT1としても知られる)、PBT2(Prana Biotechnology)、フルルビプロフェン(ANSAID(登録商標)、FROBEN(登録商標))およびそのR−鏡像異性体タレンフルルビル(FLURIZAN(登録商標))、ニトロフルルビプロフェン、フェノプロフェン(FENOPRON、NALFON(登録商標))、イブプロフェン(ADVIL(登録商標)、MOTRIN(登録商標)、NUROFEN(登録商標))、イブプロフェンリシン塩、メクロフェナム酸、メクロフェナム酸ナトリウム(MECLOMEN(登録商標))、インドメタシン(INDOCIN(登録商標))、ジクロフェナクナトリウム(VOLTAREN(登録商標))、ジクロフェナクカリウム、スリンダク(CLINORIL(登録商標))、スリンダク硫化物、ジフルニサル(DOLOBID(登録商標))、ナプロキセン(NAPROSYN(登録商標))、ナプロキセンナトリウム(ANAPROX(登録商標)、ALEVE(登録商標))、インスリン分解酵素(インスリシンとしても知られる)、イチョウ抽出物EGb−761(ROKAN(登録商標)、TEBONIN(登録商標))、トラミプロセート(CEREBRIL(登録商標)、ALZHEMED(登録商標))、KIACTA(登録商標))、ネプリライシン(中性エンドペプチダーゼ(NEP)としても知られる)、シロイノシトール(シリトールとしても知られる)、アトルバスタチン(LIPITOR(登録商標))、シンバスタチン(ZOCOR(登録商標))、メシル酸イブタモレン、BACE阻害薬、たとえば、LY450139(Lilly)、BMS−782450、GSK−188909;γセクレターゼ修飾薬および阻害薬、たとえば、ELND−007、BMS−708163(アバガセスタット)、DSP8658(Dainippon);RAGE(終末糖化産物の受容体)阻害薬、たとえば、TTP488(Transtech)およびTTP4000(Transtech)や、PTI−777を含めた米国特許第7,285,293号で開示されているもの、
(ix)α−アドレナリン受容体作動薬およびβ−アドレナリン受容体遮断薬(β遮断薬)、抗コリン薬、抗痙攣薬、抗精神病薬、カルシウムチャネル遮断薬、カテコールO−メチル基転移酵素(COMT)阻害薬、中枢神経系刺激薬、副腎皮質ステロイド、ドーパミン受容体作動薬および拮抗薬、ドーパミン再取込み阻害薬、γ−アミノ酪酸(GABA)受容体作動薬、免疫抑制薬、インターフェロン、ムスカリン受容体作動薬、神経保護薬、ニコチン受容体作動薬、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)再取込み阻害薬、キノリン、栄養性因子、
(x)ヒスタミン3(H3)拮抗薬、たとえば、PF−3654746、ならびに米国特許公開第US2005−0043354号、US2005−0267095号、US2005−0256135号、US2008−0096955号、US2007−1079175号、およびUS2008−0176925号、国際特許公開第WO2006/136924号、WO2007/063385号、WO2007/069053号、WO2007/088450号、WO2007/099423号、WO2007/105053号、WO2007/138431号、およびWO2007/088462号、米国特許第7,115,600号で開示されているもの、
(xi)N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗薬、たとえば、メマンチン(NAMENDA、AXURA、EBIXA)、アマンタジン(SYMMETREL)、アカンプロセート(CAMPRAL)、ベソンプロジル、ケタミン(KETALAR)、デルセミン、デキサナビノール、デキセファロキサン、デキストロメトルファン、デキストロルファン、トラキソプロジル、CP−283097、ヒマンタン、イダンタドール、イペノキサゾン、L−701252(Merck)、ランシセミン、レボルファノール(DROMORAN)、メサドン、(DOLOPHINE)、ネラメキサン、ペルジンホテル、フェンシクリジン、チアネプチン(STABLON)、ジゾシルピン(MK−801としても知られる)、イボガイン、ボアカンギン、チレタミン、リルゾール(RILUTEK)、アプチガネル(CERESTAT)、ガベスチネル、レマシミド、
(xii)(a)PDE1阻害薬、(b)PDE2阻害薬、(c)PDE3阻害薬、(d)PDE4阻害薬、(e)PDE5阻害薬、(f)PDE9阻害薬(たとえば、PF−04447943、BAY73−6691(Bayer AG)、および米国特許公開第US2003/0195205号、US2004/0220186号、US2006/0111372号、US2006/0106035号、および(2008年5月9日出願の)USSN12/118,062号で開示されているもの)、および(g)PDE10阻害薬、たとえば、2−({4−[1−メチル−4−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ}メチル)キノリン(PF−2545920)を始めとする、ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬、
(xiii)セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)1A(5−HT1A)受容体拮抗薬、たとえば、スピペロン、levo−ピンドロール、レコゾタン、
(xiv)セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)2C(5−HT2c)受容体作動薬、たとえば、バビカセリン、ジクロナピン;セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)4(5−HT)受容体作動薬/拮抗薬、たとえば、PRX−03140(Epix)およびPF−04995274、
(xv)セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)3C(5−HT3c)受容体拮抗薬、たとえば、オンダンセトロン(Zofran)、
(xvi)セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)6(5−HT)受容体拮抗薬、たとえば、ミアンセリン(TOLVON、BOLVIDON、NORVAL)、メチオテピン(メチテピンとしても知られる)、リタンセリン、SB−271046、SB−742457(GlaxoSmithKline)、Lu AE58054(Lundbeck A/S)、SAM−760、PRX−07034(Epix)、
(xvii)セロトニン(5−HT)再取込み阻害薬、たとえば、アラプロクラート、シタロプラム(CELEXA、CIPRAMIL)、エスシタロプラム(LEXAPRO、CIPRALEX)、クロミプラミン(ANAFRANIL)、デュロキセチン(CYMBALTA)、フェモキセチン(MALEXIL)、フェンフルラミン(PONDIMIN)、ノルフェンフルラミン、フルオキセチン(PROZAC)、フルボキサミン(LUVOX)、インダルピン、ミルナシプラン(IXEL)、パロキセチン(PAXIL、SEROXAT)、セルトラリン(ZOLOFT、LUSTRAL)、トラゾドン(DESYREL、MOLIPAXIN)、ベンラファキシン(EFFEXOR)、ジメリジン(NORMUD、ZELMID)、ビシファジン、デスベンラファキシン(PRISTIQ)、ブラソフェンシン、ビラゾドン、カリプラジン、テソフェンシン、
(xviii)グリシン輸送体1阻害薬、たとえば、パリフルチン、ORG−25935、ORG−26041、およびmGluR修飾薬、たとえば、AFQ−059、アマンチジン、
(xix)AMPA型グルタミン酸受容体修飾薬、たとえば、ペランパネル、ミバンパトル、セルランパネル、GSK−729327、N−{(3S,4S)−4−[4−(5−シアノチオフェン−2−イル)フェノキシ]テトラヒドロフラン−3−イル}プロパン−2−スルホンアミド、
(xx)P450阻害薬、たとえば、リトナビル、
(xxi)tau治療ターゲット、たとえば、ダブネチド
など。
本発明は、上述の治療方法の実施において使用するのに適するキットをさらに含む。一実施形態では、キットは、本発明の化合物の1種または複数を含む第一の剤形と、投薬のための容器とを、本発明の方法を実施するのに十分な量で収容する。
別の実施形態では、本発明のキットは、1種または複数の本発明の化合物を含む。
一般合成スキーム
式Iの化合物は、以下で述べる方法、ならびに有機化学業界で知られている合成方法、または当業者によく知られている改変および変換によって調製することができる。本明細書で使用する出発材料は、市販品として入手可能であり、または当技術分野で知られている型通りの方法[Compendium of Organic Synthetic Methods、第I〜XII巻(Wiley−Interscience刊)などの標準参考書籍に記載の方法など]によって調製することもできる。好ましい方法としては、限定はしないが、以下に記載のものが挙げられる。
以下の合成順序のいずれかの際に、問題の分子のいずれかにある、敏感または反応性である基を保護することが必要かつ/または望ましい場合もある。これは、参照により本明細書に援用される、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Chemistry、John Wiley&Sons、1981;T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Chemistry、John Wiley&Sons、1991;ならびにT.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Chemistry、John Wiley&Sons、1999に記載のものなどの、従来の保護基によって実現することができる。
式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩は、本明細書において以下で論述する反応スキームに従って調製することができる。別段指摘しない限り、スキーム中の置換基は、上で定義したとおりである。生成物の単離および精製は、通常の化学者に知られている標準手順によって実現される。
多くの場合において、スキーム1から4における化合物が、ジアステレオ異性体および/または鏡像異性体の混合物として生成され、これらを、合成スキームの種々の段階において、限定はしないが、結晶化、順相クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、キラルクロマトグラフィーなどの、従来技術またはそうした技術の組合せを使用して分離すると、本発明の単一鏡像異性体を得ることができることは、当業者の認めるところとなる。
スキーム、方法、および実施例において使用する種々の記号、上付き文字、および下付き文字は、表示の都合上、かつ/またはこれらがスキームで採用される順序を反映させるのに使用しており、添付の請求項における記号、上付き文字、または下付き文字に必ずしも対応するものでないことは、当業者に理解されよう。スキームは、本発明の化合物の合成において有用な方法の典型である。スキームは、本発明の範囲に一切制約を課さない。
本発明の化合物を調製するための反応は、有機合成業者が容易に選択することのできる適切な溶媒中で実施することができる。適切な溶媒は、反応を実施する温度、たとえば、溶媒の凍結温度から溶媒の沸騰温度までの範囲となりうる温度で、出発材料(反応物)、中間体、または生成物と実質的に反応性でないものでよい。所与の反応は、1種の溶媒中または2種以上の溶媒の混合物中で実施することができる。特定の反応ステップに応じて、特定の反応ステップに適する溶媒を、当業者が選択することができる。
反応は、当技術分野で知られている適切などんな方法に従ってモニターしてもよい。たとえば、生成物の生成は、核磁気共鳴分光法(たとえば、Hまたは13C)、赤外分光法、分光側光法(たとえば、UV可視)、質量分析などの分光学的手段によって、または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)や薄層クロマトグラフィー(TLC)などのクロマトグラフィー法によってモニターすることができる。
発明の詳細な説明
式Iの化合物およびその中間体は、以下の反応スキームおよび付随する解説に従って調製することができる。別段指摘しない限り、反応スキームおよびそれに続く解説におけるR、R、R、RおよびRは、上文で規定したとおりである。一般に、本発明の化合物は、特に、本明細書に含まれる記述に照らして、化学業界で知られているものと類似した工程を含む工程によって製造することができる。本発明の化合物およびその中間体を製造するためのある特定の工程を、本発明のさらなる特色として提供し、以下の反応スキームによって例示する。他の工程は、実験の部において記載する場合もある。本明細書で提供するスキームおよび実施例(対応する解説を含める)は、例示のためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定する意図はない。
スキーム1は、式Iの化合物の調製に関連している。スキーム1に関して、式1−1および1−2の化合物[式中、Xは、BrやIなどの脱離基であり、Pgは、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)、p−トルエンスルホニル(トシル)、tert−ブトキシカルボニル(BOC)などの適切な保護基である]は、市販品として入手可能であり、または本明細書に記載の方法または当業者によく知られている他の方法によって生成することができる。
式1−3の化合物は、たとえば、式1−1の化合物と式1−2の化合物の混合物を、n−ブタノールなどの適切な溶媒中にて、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下、50℃〜200℃の間の範囲の温度で加熱することによって、式1−1の化合物を式1−2の化合物と結合させることにより調製できる。適切な反応時間は、通常は20分〜48時間である。別法として、(パラジウムまたは銅触媒を使用するなど)金属を触媒とした結合を用いて、前述の結合を実現することもできる。結合のこの変形形態において、式1−1の化合物と式1−2の化合物の混合物は、1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒中にて、塩基[炭酸セシウムなど]、金属触媒[パラジウム触媒、たとえば、酢酸パラジウム(II)など]、および配位子[1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジイルビス(ジフェニルホスファン)(BINAP)など]の存在下、50℃〜120℃の間の範囲の温度で加熱することができる。適切な反応時間は、通常は30分〜48時間である。
引き続いて、式1−3の化合物を、(パラジウム触媒を使用するなど)金属を触媒とする結合反応によって、式R−Mの化合物[式中、Mは、B(OH)、B(OR)(各Rは、独立に、HもしくはC1〜6アルキルであり、または2つの(OR)基が、これらが結合しているB原子と一緒になって、1個または複数のCアルキルで置換されていてもよい5〜10員ヘテロ環を形成している)、またはトリアルキルスズ部分などでよい]と反応させると、式1−4の化合物を得ることができる。式R−Mの化合物は、市販品として入手可能であり、または化学分野において記載されているものと類似の方法によって調製することができる。別法として、式1−3の化合物は、式1−5の化合物[式中、Mは上で規定したとおりである]に変換することもできる。次いで、式1−5の化合物を、(パラジウム触媒を使用するなど)金属を触媒とする結合反応によって、式R−Xの化合物[式中、Xは上で規定したとおりである]と反応させると、式Iの化合物を得ることができる。式R−Xの化合物は、市販品として入手可能であり、または化学分野において記載されているものと類似の方法によって調製することができる。用いる反応のタイプは、XおよびMの選択に応じて決まる。たとえば、Xがハロゲンまたはトリフレートであり、R−M試薬がボロン酸またはボロン酸エステルであるとき、鈴木反応を使用することができる[A.Suzuki、J.Organomet.Chem.1999、576、147〜168;N.MiyauraおよびA.Suzuki、Chem.Rev.1995、95、2457〜2483;A.F.Littkeら、J.Am.Chem.Soc.2000、122、4020〜4028]。別法として、Xがハロゲンまたはトリフレートであり、Mがトリアルキルスズであるとき、スティルカップリングを用いることができる[V.Farinaら、Organic Reactions 1997、50、1〜652]。XがBr、I、またはトリフレートであり、MがZnまたはMgである場合では、根岸カップリングまたは熊田カップリングを使用することができる[E.Erdik、Tetrahedron 1992、48、9577〜9648;T.Bannoら、J.Organomet.Chem.2002、653、288〜291]。当業者によく知られている条件下で式1−4の化合物から保護基を除去すると、式Iの化合物が得られる。

スキーム2も、式Iの化合物の調製に関連している。スキーム2に関して、式Iの化合物は、ステップの順序が異なることを除き、スキーム1に記載のものと類似した化学変換を利用して調製することができる。(スキーム1のとおりの)式1−1の化合物は、スキーム1に記載のものと類似した方法を使用して、直接、または式2−2の化合物に変換した後、式2−1の化合物に変換することができる。次いで、式2−1の化合物を、スキーム1のとおりに式1−2の化合物と結合させると、式1−4の化合物を生成することができる。用いる結合条件は、スキーム1で式1−3の化合物の調製について記載したのと類似したものでよい。
スキーム3は、式1−1の化合物の調製に関連している。スキーム3に関して、式3−1の化合物は、市販品として入手可能であり、または本明細書に記載の方法もしくは当業者によく知られている他の方法によって生成できる。式3−1の化合物は、強塩基で処理することができ、引き続いて中間体を求電子剤と反応させると、式1−1の化合物を得ることができる。この反応に適する反応条件の例としては、テトラヒドロフランなどの適切な反応溶媒中で、式3−1の化合物を、リチウムジイソプロピルアミドなどの適切な塩基と混合するものが挙げられる。これに続いて、ヨウ化または臭化アルキルなどの求電子剤を加える。前述の反応に適する温度は、通常は−78℃〜30℃の間である。適切な反応時間は、通常は20分〜48時間である。式1−1の化合物は、スキーム1および2に記載の化学事象を使用して、式Iの化合物に変換することができる。

スキーム4は、式4−5の化合物(式中、Xは、BrやIなどの脱離基である)の調製に関連している。スキーム4に関して、式4−1(式中、各Rは、独立して、HまたはC1〜6アルキルである)および式4−2の化合物は、市販品として入手可能であり、または本明細書に記載の方法もしくは当業者によく知られている他の方法によって生成できる。
式4−3の化合物は、たとえば、エタノールなどの適切な溶媒中にて、ナトリウムメトキシドなどの塩基の存在下、式4−1の化合物および式4−2の化合物を50℃〜100℃の間の範囲の温度で加熱して、式4−1の化合物を式4−2の化合物と縮合させることにより調製できる。適切な反応時間は、通常は1時間〜24時間の間である。式4−3の化合物は、適切な溶媒の存在下または無希釈にて、70℃〜120℃の間の範囲の温度、および1時間〜24時間の間の反応時間で、オキシ塩化リンなどの塩素化剤によって処理することにより、式4−4の化合物に変換することができる。次いで、式4−4の化合物を、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中にてN−ヨードスクシンイミドなどの適切なハロゲン化剤で処理して、式4−5の化合物を生成することができる。適切な反応温度は、0℃〜50℃の範囲であり、適切な反応時間は、通常は30分〜24時間である。式4−5の化合物は、当技術分野でよく知られている方法によって保護することができ(すなわち、ピロール環窒素が保護される)、次いで、対応する保護された化合物を、スキーム1、2および3に記載の化学事象を使用して、式Iの化合物に変換することができる。

実験手順および作業実施例
以下では、本発明の種々の化合物の合成を例示する。本発明の範囲内にある追加の化合物は、こうした実施例において例示する方法を、単独で使用するか、または当技術分野で一般に知られている技術と組み合わせて使用して、調製することができる。
実験は、特に、酸素または水分に敏感な試薬または中間体を用いた場合では、一般に不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)中で実施した。市販の溶媒および試薬は、適切な場合では無水溶媒を含めて、一般にそれ以上精製せずに使用した。一部の場合では、Aldrich Chemical Company(ウィスコンシン州ミルウォーキー)のSure−Seal(商標)製品を使用した。他の場合では、市販の溶媒は、水に関する次の品質管理基準、すなわち、a)ジクロロメタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、およびテトラヒドロフランについては100ppm未満、b)メタノール、エタノール、1,4−ジオキサン、およびジイソプロピルアミンについては180ppm未満に到達するまで、4Å分子ふるいを装填したカラムに通した。極度に不安定な反応については、溶媒を金属ナトリウム、水素化カルシウム、または分子ふるいでさらに処理し、使用直前に蒸留した。
生成物は、一般に、さらなる反応へと続行する、または生物学的試験にかける前に、真空下で乾燥させた。質量分析データは、液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)、大気圧化学イオン化(APCI)、またはガスクロマトグラフィー−質量分析(GCMS)計測から報告する。核磁気共鳴(NMR)データの化学シフトは、用いた重水素化溶媒からの残留ピークを基準とした百万分率(ppm、δ)で表示する。
他の実施例または方法における手順を参考とする合成について、反応条件(反応長さおよび温度)は、様々となりうる。一般に、反応は、薄層クロマトグラフィーまたは質量分析によって追跡し、適切な場合、後処理にかけた。精製は、実験によって様々な場合があり、一般に、溶離液/勾配に使用する溶媒および溶媒比率は、適切なRまたは保持時間が得られるように選択した。
調製例P1
5−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P1)


ステップ1. 4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)の合成
4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(9.8g、35mmol)のテトラヒドロフラン(250mL)溶液を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(油中60%、1.54g、38.5mmol)で3回に分けて処理した。反応混合物を0℃で1時間撹拌しておいた後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(6.4g、38mmol)を滴下し、反応混合物を室温に温め、3時間撹拌した。飽和塩化ナトリウム水溶液(250mL)で反応を失活させ、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:10:1の石油エーテル/酢酸エチル)にかけると、生成物が白色の固体として得られた。収率:8g、20mmol、57%。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ8.69 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 5.60 (s, 2H), 3.51 (t, J=8Hz, 2H), 0.82(t, J=8Hz, 2H), -0.10 (s, 9H).
ステップ2. 5−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチル
シリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P1)の合成
4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)(10.5g、25.6mmol)のn−
ブタノール(300mL)溶液に、モルホリン(2.45g、28.1mmol)および
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.63g、51.3mmol)を加え、反応混
合物を還流温度で18時間加熱し、次いで減圧下で濃縮した。塩酸水溶液(0.1M、1
00mL)を加え、得られる固体を濾過によって収集し、水(20mL)で洗浄し、真空
乾燥して、生成物を黄色の固体として得た。収率:8.0g、17mmol、66%。LCMS m/z 461.2 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ8.39 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 5.52 (s, 2H), 3.80-3.86 (m, 4H),3.46-3.53 (m, 6H), 0.77-0.84 (m, 2H), -0.10 (s, 9H).
調製例P2
4−(モルホリン−4−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P2)


5−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P1)(500mg、1.09mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(543mg、4.24mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(99.7mg、0.109mmol)、トリエチルアミン(439mg、4.34mmol)、および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(XPhos、51.8mg、0.109mmol)を加え、反応混合物を95℃で18時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:0%〜30%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製すると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:415mg、0.901mmol、83%。LCMS m/z 461.3 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.45 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 5.59 (s, 2H), 3.87-3.93 (m, 4H),3.68-3.74 (m, 4H), 3.49-3.56 (m, 2H), 1.35 (s, 12H), 0.87-0.93 (m, 2H), -0.06(s, 9H).
調製例P3
5−ブロモ−4−クロロ−7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P3)


5−ブロモ−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(6.34g、27.3mmol)のアセトン(70mL)懸濁液に、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(5.21g、27.3mmol)を加えた。水酸化ナトリウム水溶液(水15mL中1.11g、27.8mmol)を加えた後、反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで混合物を水(125mL)で希釈し、10分間撹拌し、濾過した。固体を集めて水で洗浄して、生成物を固体として得た。収率:8.88g、23.0mmol、84%。LCMS m/z 385.9, 387.9, 389.8 [M+H+]. 1H NMR(400MHz, DMSO-d6)δ8.84 (s, 1H), 8.42 (s,1H), 8.06 (br d, J=8.4Hz, 2H), 7.46-7.51 (m, 2H), 2.37 (br s, 3H).
調製例P4
7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(3−メチルピペリジン−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P4)


トリエチルアミン(1.3g、13mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)溶液に、5−ブロモ−7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−(3−メチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C15のラセミ型、実施例7を参照のこと)(1.44g、3.20mmol)を加えた。次いで4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.64g、12.8mmol)をゆっくりと加え、窒素を5分間通気することにより、混合物を脱気した。次いで、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(XPhos、137mg、0.287mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(146mg、0.160mmol)を導入し、反応混合物を95℃で18時間加熱した。冷却した後、混合物を綿で濾過し、濾液を真空中で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(勾配:0%〜75%のヘプタン中酢酸エチル)にかけると、生成物が固体として得られた。収率:1.25g、2.52mmol、79%。1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.41 (s, 1H), 8.10 (br d, J=8.4Hz, 2H), 7.95 (s, 1H), 7.30 (br d,J=8.6Hz, 2H), 4.28 (br d, J=13Hz, 1H), 4.18-4.24 (m, 1H), 2.99 (ddd, J=13, 11,4Hz, 1H), 2.70 (dd, J=12.9, 10.9Hz, 1H), 2.40 (s, 3H), 1.77-1.85 (m, 1H),
1.56-1.70 (m, 4H), 1.35 (s, 12H), 0.88 (d, J=6.6Hz, 3H).
調製例P5
5−ヨード−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P5)


実施例7で5−ブロモ−7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C15)の合成について記載した方法を使用して、4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)を生成物に変換した。収率:7.38g、15.6mmol、80%。LCMS m/z 473.1 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.42 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 5.55 (s, 2H), 4.06-4.17 (m, 2H),3.50-3.57 (m, 2H), 2.91 (ddd, J=12.6, 11.5, 3.5Hz, 1H), 2.58 (dd, J=12.6,10.8Hz, 1H), 1.95-2.07 (m, 1H), 1.76-1.95 (m, 3H), 1.11-1.23 (m, 1H), 0.96 (d,J=6.8Hz, 3H), 0.88-0.94 (m, 2H), -0.04 (s, 9H).
調製例P6
4−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P6)


ステップ1. 4−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C2)の合成
4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)(4.1g、10mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(2.1g、10mmol)、および炭酸カリウム(2.8g、20mmol)を1,4−ジオキサン水溶液に溶かした溶液に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(350mg、0.50mmol)を加えた。反応混合物を脱気し、窒素パージし、この手順を合計3回実施した。還流温度で18時間加熱した後、反応混合物を室温に冷却し、水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(勾配:0%〜10%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製すると、生成物が白色の固体として得られた。収率:2.0g、5.5mmol、55%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ8.66 (s, 1H), 7.68 (d, J=0.5Hz, 1H), 7.62 (br s, 1H), 7.36 (s, 1H),5.68 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.54-3.59 (m, 2H), 0.91-0.97 (m, 2H), -0.03 (s,9H).
ステップ2. 4−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P6)の合成
実施例2で3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(2)の合成について記載した方法を使用して、4−クロロ−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C2)を生成物に変換した。この場合では、黄色の固体として得た生成物を、分取HPLCではなく、酢酸エチルからの再結晶によって精製した。収率:1.0g、4.3mmol、2ステップで43%。LCMS m/z 234.0 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ12.66 (br s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.69 (d, J=2.5Hz, 1H), 7.63 (d, J=0.7Hz, 1H), 3.89 (s, 3H).
調製例P7
N,N−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(P7)


5−ヨード−N,N−ジメチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン[C3、4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)から、実施例5で3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(5)の合成について記載した方法に従って調製したもの]を、調製例P2で4−(モルホリン−4−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P2)の合成について記載した方法に従って、生成物に変換した。生成物は、黄色の固体として得られた。収率:342mg、0.817mmol、69%。LCMS m/z 419.3 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.37 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 5.56 (s, 2H), 3.49-3.57 (m, 2H), 3.25(s, 6H), 1.36 (s, 12H), 0.86-0.94 (m, 2H), -0.06 (s, 9H).
(実施例1)
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1)


ステップ1. 5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C4)の合成
5−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P1)(500mg、1.1mmol)および1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(272mg、1.31mmol)をエタノールと水の混合物(4:1、10mL)に溶かした溶液に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(41mg、58μmol)および炭酸カリウム(447mg、3.23mmol)を加えた。反応混合物を脱気し、窒素パージし、この手順を合計3回実施した。次いでそれを100℃で18時間加熱した。真空中で濃縮した後、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:1:1の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、生成物を黄色の固体として得た。収率:200mg、0.48mmol、44%。1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δ8.39 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 5.57 (s,2H), 3.90 (s, 3H), 3.50-3.58 (m, 6H), 3.20-3.27 (m, 4H), 0.83 (dd, J=8.0,7.9Hz, 2H), -0.09 (s, 9H).
ステップ2. [5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メタノール(C5)の合成
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C4)(200mg、0.48mmol)のトリフルオロ酢酸(5mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、生成物を黄色の油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ3. 5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1)の合成
[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メタノール(C5)(先行ステップからの材料、0.48mmol以下)のメタノール(5mL)溶液を、固体炭酸カリウムを加えることで、12より高いpHにした。反応混合物を30分間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮した。分取HPLC(カラム:Agella Venusil ASB C18、5μm;移動相A:0.225%の水中ギ酸;移動相B:アセトニトリル、溶離液:13%のB)によって精製すると、生成物が黄色の固体として得られた。2ステップでの収率:90mg、0.32mmol、67%。LCMS m/z 285.1 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ12.96 (br s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.52 (d,J=2.5Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.53-3.59 (m, 4H), 3.45-3.51 (m, 4H).
(実施例2)
3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(2)


ステップ1. 4−クロロ−5−ヨード−6−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C6)の合成
−78℃の4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)(15.0g、36.6mmol)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(2Mのヘプタン/テトラヒドロフラン/エチルベンゼン溶液、183mL、366mmol)を加え、反応混合物を−20℃で2時間撹拌し、次いで−78℃に冷却し直した。−78℃でヨードメタン(52.1g、367mmol)を加え、反応混合物を−20℃で2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、混合物を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。有機層を合わせて水(100mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:10:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製すると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:10g、24mmol、66%。LCMS m/z 424.1 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3) δ8.58 (s, 1H), 5.69 (s, 2H), 3.48-3.54 (m, 2H), 2.60 (s, 3H), 0.88-0.95(m, 2H), -0.05 (s, 9H).
ステップ2. 3−(4−クロロ−6−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C7)の合成
4−クロロ−5−ヨード−6−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C6)(300mg、0.71mmol)および(3−シアノフェニル)ボロン酸(104mg、0.708mmol)を1,2−ジメトキシエタンと水の混合物(5:1、10mL)に溶かした溶液に、炭酸カリウム(193mg、1.40mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(17mg、23μmol)を加えた。反応混合物を脱気し、窒素パージし、この手順を合計3回実施した。還流温度で18時間加熱した後、反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:0%〜20%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製すると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:140mg、0.351mmol、50%。LCMS m/z 399.2 [M+H+].
ステップ3. 3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C8)の合成
3−(4−クロロ−6−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C7)(140mg、0.351mmol)のn−ブタノール(5mL)溶液に、モルホリン(30.6mg、0.351mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(90.9mg、0.703mmol)を加えた。反応混合物を100℃で18時間加熱し、次いで真空中で濃縮して、生成物を黄色の固体として得た。収率:125mg、0.278mmol、79%。LCMS m/z 450.3 [M+H+].
ステップ4. 3−[7−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C9)の合成
3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C8)(125mg、0.278mmol)のトリフルオロ酢酸(10mL)溶液を、室温で2時間撹拌し、次いで真空中で濃縮して、生成物を黄色の固体(125mg)として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS m/z 349.9 [M+H+].
ステップ5. 3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(2)の合成
3−[7−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C9)(先行ステップより、125mg、0.278mmol以下)のアセトニトリル(5mL)溶液を、固体炭酸カリウムを加えることで、11より高いpHに調整した。混合物を濾過し、真空中で濃縮し、分取HPLC(カラム:Boston Symmetrix ODS−H、5μm;移動相A:0.225%の水中ギ酸;移動相B:アセトニトリル、勾配:19%〜39%のB)によって精製すると、生成物が黄色の固体として得られた。収率:54mg、0.17mmol、2ステップで61%。LCMS m/z 319.9 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ12.17 (br s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.77-7.83 (m, 2H), 7.65-7.74 (m,2H), 3.27-3.33 (m, 4H), 2.98-3.06 (m, 4H), 2.36 (s, 3H).
(実施例3)
6−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル(3)


ステップ1. 6−[4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル(C10)の合成
6−ブロモピリジン−2−カルボニトリル(80mg、0.44mmol)および4−(モルホリン−4−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P2)(241mg、0.523mmol)を1,4−ジオキサン(2.5mL)および水(0.5mL)に溶かした溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(51mg、44μmol)および炭酸ナトリウム(140mg、1.32mmol)を加えた。反応混合物をマイクロ波照射のもと120℃で15分間加熱し、次いで水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製すると、生成物が褐色の油状物として得られた。収率:110mg、0.252mmol、57%。1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.52 (s, 1H), 7.84-7.93 (m, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.59 (dd, J=7.0,1.2Hz, 1H), 5.66 (s, 2H), 3.56-3.65 (m, 6H), 3.34-3.40 (m, 4H), 0.93 (dd,J=8.3, 8.0Hz, 2H), -0.05 (s, 9H).
ステップ2. 6−[7−(ヒドロキシメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル(C11)の合成
6−[4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル(C10)(110mg、0.252mmol)のトリフルオロ酢酸(3mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、生成物を黄色の油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ3. 6−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル(3)の合成
6−[7−(ヒドロキシメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル(C11)(先行ステップより、85mg、0.25mmol以下)のアセトニトリル(3mL)溶液を、固体炭酸カリウムを加えることで、12より高いpHにした。室温で30分経過後、反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。分取HPLC(カラム:Phenomenex Gem
ini C18、8μm;移動相A:水中アンモニア、pH10;移動相B:アセトニトリル、勾配:10%〜50%のB)によって精製すると、生成物が白色の固体として得られた。収率:15.2mg、49.6μmol、2ステップで20%。LCMS m/z 307.2 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ8.38 (s, 1H), 8.13 (dd, J=8.1, 7.7Hz, 1H), 7.96 (br d, J=8Hz, 1H),7.89 (br d, J=8Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 3.50-3.55 (m, 4H), 3.19-3.24 (m, 4H).
(実施例4)
3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(4)


ステップ1. 3−(4−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C12)の合成
4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)(8.2g、20mmol)、(3−シアノフェニル)ボロン酸(3.2g、22mmol)、および炭酸カリウム(8.3g、60mmol)を1,2−ジメトキシエタンと水の混合物(4:1の比率、250mL)に混ぜた撹拌した混合物に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(731mg、1.00mmol)を加えた。反応混合物を脱気し、次いで窒素を投入し、この手順を合計3回実施した。反応混合物を還流温度で3時間加熱し、次いで室温に冷却し、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で希釈した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:10:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製すると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:5.0g、12mmol、60%。1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δ8.75 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.00-8.02 (m, 1H), 7.84-7.92 (m, 2H),7.68 (dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 5.70 (s, 2H), 3.60 (dd, J=8.0, 8.0Hz, 2H), 0.86(dd, J=8.0, 8.0Hz, 2H), -0.08 (s, 9H).
ステップ2. 3−[4−クロロ−7−(ヒドロキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C13)の合成
3−(4−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C12)(3.8g、9.9mmol)のトリフルオロ酢酸(25mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、生成物(4g、100%を上回る質量回収率)を黄色の油状物として得、これをそれ以上精製せずに次のステップで使用した。
ステップ3. 3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C14)の合成
3−[4−クロロ−7−(ヒドロキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C13)(先行ステップより4g、9.9mmol以下)のメタノール(100mL)溶液を、固体炭酸カリウムを加えることで、12より高いpHに調整した。真空中で溶媒を除去し、残渣を水(100mL)と混合した。得られる固体を濾過によって単離し、水で洗浄して、生成物を白色の固体として得た。収率:1.3g、5.1mmol、2ステップで52%。LCMS m/z 255.0 [M+H+].
ステップ4. 3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(4)の合成
3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C14)(2.5g、9.8mmol)のn−ブタノール(100mL)溶液に、モルホリン(871mg、10mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.6g、20mmol)を加え、反応混合物を還流温度で3時間加熱した。真空中で溶媒を除去し、残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:1:1の酢酸エチル/石油エーテル)を使用して精製した。引き続いて、酢酸エチルおよびtert−ブチルメチルエーテルから再結晶させると、生成物が白色の固体として得られた。収率:770mg、2.52mmol、26%。LCMS m/z 306.0 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ1
2.34 (br s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.99-8.02 (m, 1H), 7.89 (br d, J=8Hz, 1H), 7.76 (br d, J=7.5Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.68 (dd, J=7.8, 7.8Hz,1H), 3.44-3.50 (m, 4H), 3.11-3.17 (m, 4H).
(実施例5)
3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(5)


3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C14)(157mg、0.616mmol)、ジメチルアミン(189mg、4.19mmol)、およびトリエチルアミン(182mg、1.80mmol)のn−ブタノール(12mL)中混合物を、マイクロ波照射のもと150℃で25分間加熱した。真空中で濃縮した後、残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:水中アンモニア、pH10;移動相B:アセトニトリル、勾配:25%〜65%のB)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収率:72.1mg、0.274mmol、44%。LCMS m/z 263.8 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ12.15 (br s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.93 (br s, 1H), 7.78 (br d,J=7.8Hz, 1H), 7.73 (br d, J=7.8Hz, 1H), 7.62 (br dd, J=8.0, 7.8Hz, 1H), 7.57(br s, 1H), 2.73 (s, 6H).
(実施例6)
3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル(6)


3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C14)(100mg、0.393mmol)および(2S)−2−メチルモルホリン(54mg、0.53mmol)のn−ブタノール(20mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(152mg、1.18mol)を加え、反応混合物を100℃で18時間加熱した。次いで反応混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:水中アンモニア、pH10;移動相B:アセトニトリル、勾配:27%〜47%のB)によって精製すると、生成物が白色の固体として得られた。収率:17.5mg、54.8μmol、14%。LCMS m/z 320.2 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3)δ10.71 (br s, 1H), 8.53 (br s, 1H), 7.73-7.89 (m, 2H), 7.51-7.69 (m,2H), 7.28 (s, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 3.56-3.77 (m, 3H), 3.39-3.54 (m, 2H), 2.86-2.98 (m, 1H),2.53-2.65 (m, 1H), 0.93-1.03 (m, 3H).
(実施例7)
(3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}フェニル)メタノール(7)


ステップ1. 5−ブロモ−7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C15)の合成
実施例6で3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル(6)の調製について記載した方法に従って、5−ブロモ−4−クロロ−7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P3)を、(3S)−3−メチルピペリジンの塩酸塩と反応させた。この場合では、精製をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:5:1の石油エーテル/酢酸エチル)で実施して、生成物を白色の固体として得た。収率:4.3g、9.6mmol、92%。
ステップ2. (3−{7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}フェニル)メタノール(C16)の合成
5−ブロモ−7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C15)(0.225g、0.501mmol)、[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(0.104g、0.684mmol)、炭酸ナトリウム(0.159g、1.50mmol)、およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(36mg、51μmol)をアセトニトリル(2mL)および水(2mL)に混ぜた混合物を、15分間のマイクロ波照射のもと150℃に加熱した。反応液を真空中で濃縮して、生成物(0.35g、100%超)を得、これをさらに精製することなくそのまま次のステップで使用した。
ステップ3. (3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}フェニル)メタノール(7)の合成
先行ステップからの(3−{7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}フェニル)メタノール(C16)(0.50mmol未満)の2−プロパノール(20mL)溶液を撹拌したものに、水酸化リチウム一水和物(0.42g、10mmol)および水(3mL)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。真空中で濃縮した後、残渣を分取HPLC(カラム:Waters XBridge;移動相A:0.1%の水中アンモニア;移動相B:アセトニトリル、勾配:44%〜60%のB)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収率:130mg、0.403mmol、2ステップで80%。LCMS m/z 323.4 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CD3OD)δ8.24 (s, 1H), 7.46 (br s, 1H), 7.35-7.43 (m, 2H), 7.30 (br d, J=6Hz,1H), 7.23 (s, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.89 (br d, J=13Hz, 1H), 3.79 (br d, J=12Hz,1H), 2.58-2.69 (m, 1H), 2.27 (dd, J=12.0, 11.0Hz, 1H), 1.62-1.71 (m, 1H),1.30-1.52 (m, 3H), 0.87-1.01 (m, 1H), 0.60 (d, J=6.5Hz, 3H).
(実施例8)
4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン ギ酸塩(8)


ステップ1. 1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(C17)の合成
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(10.0g、51.5mmol)のトルエン(200mL)溶液に、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(5.6g、67mmol)およびトリフルオロ酢酸(1.17g、10.3mmol)を加え、反応混合物を2時間90℃に加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチル(200mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)とに分配し、水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:10%〜50%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製すると、生成物が白色の固体として得られた。収率:13.4g、48.2mmol、94%。1H NMR (400MHz, CDCl3)δ7.94 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 5.41 (dd, J=9.5, 2.5Hz, 1H), 4.01-4.08(m, 1H), 3.65-3.74 (m, 1H), 1.98-2.18 (m, 3H), 1.6-1.76 (m, 3H), 1.32 (s, 12H).
ステップ2. 4−クロロ−5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C18)の合成
4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)(2.0g、4.9mmol)、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(C17)(1.91g、6.87mmol)、リン酸カリウム(4.0g、19mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.10g、87μmol)からなる混合物を、窒素で数回脱気し、マイクロ波合成装置において130℃で1.5時間照射にかけた。反応混合物を酢酸エチル(400mL)と水(60mL)とに分配し、水層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(勾配:10%〜80%の石油エーテル中酢酸エチル)にかけると、生成物が褐色の油状物として得られた。収率:1.33g、3.06mmol、62%。1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.67 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 5.68 (s,2H), 5.46 (dd, J=9.4, 2.9Hz, 1H), 4.08-4.15 (m, 1H), 3.71-3.79 (m, 1H), 3.57(dd, J=8.3, 8.0Hz, 2H), 2.04-2.24 (m, 3H), 1.61-1.79 (m, 3H), 0.94 (dd, J=8.3,8.3Hz, 2H), -0.03 (s, 9H).
ステップ3. 4−(モルホリン−4−イル)−5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C19)の合成
4−クロロ−5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C18)(3.3g、7.6mmol)、モルホリン(0.99g、11mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6mL、34mmol)のn−ブタノール(15mL)溶液を、マイクロ波合成装置において100℃で30分間照射にかけた。真空中で溶媒を除去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:10%〜50%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製して、生成物を褐色の油状物として得た。収率:2.6g、5.4mmol、71%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ8.50 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 5.62 (s,2H), 5.44 (dd, J=6.5, 6.0Hz, 1H), 4.08-4.15 (m, 1H), 3.71-3.79 (m, 1H),
3.62-3.67 (m, 4H), 3.58 (dd, J=8.5, 8.0Hz, 2H), 3.33-3.39 (m, 4H), 2.06-2.19
(m, 3H), 1.62-1.79 (m, 3H), 0.93 (dd, J=8.5, 7.5Hz, 2H), -0.04 (s, 9H).
ステップ4. 4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C20)の合成
4−(モルホリン−4−イル)−5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C19)(4.0g、8.2mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4M、100mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで酢酸エチル(300mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)の混合物中に注いだ。水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出し、有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:10%〜80%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製すると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:2.18g、5.44mmol、66%。LCMS m/z 401.3 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.51 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 7.19 (s, 1H), 5.64 (s, 2H), 3.56-3.66(m, 6H), 3.34-3.40 (m, 4H), 0.91-0.98 (m, 2H), -0.03 (s, 9H).
ステップ5. [4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メタノール(C21)の合成
4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C20)(0.13g、0.32mmol)をトリフルオロ酢酸(10mL)に溶解させ、室温で2時間撹拌した。真空中で溶媒を除去すると、生成物(100mg)が褐色の固体として得られ、これをそれ以上精製せずに次のステップで使用した。LCMS m/z 301.2 [M+H+].
ステップ6. 4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン ギ酸塩(8)の合成
[4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メタノール(C21)(先行ステップより、0.10g、0.32mmol以下)のアセトニトリル(10mL)溶液に、炭酸カリウム(0.34g、2.5mmol)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケークを酢酸エチル(3×20mL)で洗浄した。濾液を合わせて真空中で濃縮し、分取HPLC(カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μm;移動相A:0.225%の水中ギ酸;移動相B:アセトニトリル、勾配:0%〜17%のB)によって精製すると、生成物が淡色の固体として得られた。収率:36mg、0.11mmol、2ステップで34%。LCMS m/z 271.2 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3)δ10.72 (br s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 7.19 (s, 1H),3.60-3.67 (m, 4H), 3.41-3.48 (m, 4H).
(実施例9)
3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(9)


ステップ1. 4−クロロ−5−ヨード−2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C22)の合成
4−クロロ−2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(400mg、2.4mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、N−ヨードスクシンイミド(537mg、2.39mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、生成物を褐色の固体として得た。収率:330mg、1.12mmol、47%。LCMS m/z 293.8 [M+H+].
ステップ2. 4−クロロ−5−ヨード−2−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C23)の合成
調製例P1において4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)の合成に使用した方法に従って、4−クロロ−5−ヨード−2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C22)を生成物に変換した。生成物は、黄色の油状物として得られた。収率:400mg、0.94mmol、84%。LCMS m/z 424.0 [M+H+].
ステップ3. 5−ヨード−2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C24)の合成
生成物は、4−クロロ−5−ヨード−2−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C23)から、実施例6で3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル(6)の合成について記載した方法に従って調製した。この場合では、精製をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:0%〜50%の石油エーテル中酢酸エチル)によって実施して、生成物を黄色の油状物として得た。収率:300mg、0.63mmol、67%。LCMS m/z 475.2 [M+H+].
ステップ4. 3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C25)の合成
5−ヨード−2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C24)(100mg、0.21mmol)、(3−シアノフェニル)ボロン酸(62mg、0.42mmol)、および炭酸カリウム100mg、0.72mmol)をエタノールと水の混合物(4:1、5mL)に溶かした溶液に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(15mg、21μmol)を加えた。反応混合物を脱気し、窒素パージし、この手順を合計3回実施した。反応混合物を90℃で3時間加熱しておいた後、それを冷まし、真空中で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製すると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:52mg、0.12mmol、57%。LCMS m/z 451.3 [M+H+].
ステップ5. 3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(9)の合成
実施例1で5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1)の合成について記載した方法を使用して、3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C25)を生成物に変換した。この場合では、分取HPLC精製は、Phenomenex Gemini C18 カラム、8μm;移動相A:水中アンモニア、pH10;移動相B:アセトニトリル、勾配:30%〜50%のBを使用して実施した。生成物は、白色の固体として得られた。収率:17.3mg、54.2μmol、2ステップで45%。LCMS m/z 320.1 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CD3OD)δ7.91-7.93 (m, 1H), 7.85-7.88 (m, 1H), 7.60-7.69 (m, 2H), 7.38 (s,1H), 3.51-3.55 (m, 4H), 3.24-3.28 (m, 4H), 2.59 (s, 3H).
(実施例10)
{3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]フェニル}メタノール(10)


ステップ1. {3−[4−(ジメチルアミノ)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]フェニル}メタノール(C26)の合成
5−ヨード−N,N−ジメチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C3)(418mg、1.00mmol)、[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(228mg、1.50mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(115mg、0.100mmol)、および炭酸セシウム(625mg、1.92mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.5mL)に溶かした溶液を、窒素パージし、次いでマイクロ波照射のもと120℃で20分間加熱した。反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×60mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(勾配:2%〜17%の石油エーテル中酢酸エチル)にかけると、生成物が褐色の油状物として得られた。収率:369mg、0.926mmol、93%。LCMS m/z 399.0 [M+H+].
ステップ2. 3−[4−(ジメチルアミノ)−7−(ヒドロキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンジルトリフルオロアセテート(C27)の合成
{3−[4−(ジメチルアミノ)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]フェニル}メタノール(C26)(397mg、0.996mmol)のトリフルオロ酢酸(10mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、生成物(400mg)を褐色の油状物として得た。この材料をそのまま次のステップに持ち込んだ。LCMS m/z 395.1 [M+H+].
ステップ3. {3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]フェニル}メタノール(10)の合成
3−[4−(ジメチルアミノ)−7−(ヒドロキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンジルトリフルオロアセテート(C27)(先行ステップより、400mg、0.996mmol以下)および炭酸カリウム(500mg、3.6mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、80℃で30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×60mL)で抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:水中アンモニア、pH10;移動相B:アセトニトリル、勾配:21%〜33%のB)によって精製すると、生成物が白色の固体として得られた。収率:77.7mg、0.290mmol、2ステップで29%。LCMS m/z 268.9 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3) δ10.83 (br s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.50 (br s, 1H), 7.38-7.42 (m, 2H),7.29-7.34 (m, 1H), 7.11 (s, 1H), 4.78 (s, 2H), 2.84 (s, 6H).
(実施例198)
3−[6−(ジフルオロメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(198)


ステップ1. 4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(C28)の合成
ジイソプロピルアミン(2.9g、29mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(2.5M、11.6mL、29mmol)を滴下して処理した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで−78℃に冷却した。4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)(8.0g、20mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を滴下し、−78℃で1時間撹拌を続けた。−78℃の反応混合物に、ギ酸エチル(2.6g、35mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を滴下した後、それを室温に温め、18時間撹拌した。次いでそれを0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加えて反応を失活させ、次いで酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:0%〜25%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製すると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:5.0g、11mmol、55%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ10.11 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 6.05 (s, 2H), 3.55-3.62 (m, 2H), 0.89-0.96 (m, 2H), -0.05 (s, 9H).
ステップ2. 5−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(C29)の合成
4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(C28)(5.0g、11mmol)のアセトニトリル(20mL)溶液に、モルホリン(1.09g、12.5mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.94g、22.7mmol)を加えた。反応混合物を還流温度で16時間撹拌し、その後それを冷却し、真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(勾配:0%〜20%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製して、生成物を黄色の油状物として得た。収率:4.0g、8.2mmol、74%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ9.99 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 6.01 (s, 2H), 3.92-3.98 (m, 4H),3.70-3.75 (m, 4H), 3.58-3.65 (m, 2H), 0.91-0.96 (m, 2H), -0.05 (s, 9H).
ステップ3. 3−[6−ホルミル−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C30)の合成
実施例2で3−(4−クロロ−6−メチル−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C7)の合成について記載した方法を使用して、5−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(C29)を生成物に変換した。生成物は、黄色の固体として得られた。収率:1.5g、3.2mmol、78%。1H NMR (400MHz, CDCl3)δ9.75 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.77-7.83 (m, 2H), 7.72-7.76 (m, 1H),7.67 (br dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.09 (s, 2H), 3.66-3.71 (m, 2H), 3.38-3.44 (m, 4H),3.23-3.28 (m, 4H), 0.94-1.01 (m, 2H), -0.03 (s, 9H).
ステップ4. 3−[6−(ジフルオロメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C31)の合成
3−[6−ホルミル−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C30)(200mg、0.43mmol)および三フッ化(ジエチルアミノ)硫黄(276mg、1.71mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を、40℃で16時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)中に注ぎ、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルでの分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製すると、生成物が黄色の固体として得られた。収率:150mg、0.31mmol、72%。1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.58 (s, 1H), 7.76 (ddd, J=7.3, 1.6, 1.5Hz, 1H), 7.72-7.74 (m, 1H),7.61-7.70 (m, 2H), 6.74 (t, JHF=52.5Hz, 1H), 5.86 (s, 2H), 3.65-3.72(m, 2H), 3.34-3.42 (m, 4H), 3.15-3.21 (m, 4H), 0.95-1.02 (m, 2H), -0.02 (s,9H).
ステップ5. 3−[6−(ジフルオロメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(198)の合成
3−[6−(ジフルオロメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C31)(10mg、21μmol)のトリフルオロ酢酸(2mL)溶液を、室温で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、分取逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μm、溶離液:0.225%のギ酸を含有する22%の水中アセトニトリル)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収率:2.0mg、5.6μmol、27%。LCMS m/z 355.9 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ13.06 (br s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.92 (ddd, J=6.7, 2.1, 1.7Hz, 1H), 7.83-7.85 (m, 1H), 7.69-7.76 (m, 2H), 7.02 (t, JHF=52.5Hz, 1H),3.22-3.30 (m, 4H), 3.03-3.10 (m, 4H).
(実施例199および実施例200)
5−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(199)および5−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(200)


ステップ1. 3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(C32)の合成
−78℃の4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.5g、5.4mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、n−ブチルリチウム(2.5M、6.4mL、16.1mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃で2時間撹拌しておいた後、それをジヒドロ−2H−ピラン−3(4H)−オン(1.61g、16.1mmol)で処理し、室温に温め、18時間撹拌した。水(50mL)で反応を失活させ、水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:0%〜50%の石油エーテル中酢酸エチル)にかけると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:200mg、0.79mmol、15%。LCMS m/z 254.0 [M+H+].
ステップ2. 3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(C33)の合成
3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(C32)(200mg、0.79mmol)およびモルホリン(134mg、1.54mol)のn−ブタノール(10mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(305mg、2.36mol)を加え、反応混合物を70℃で2時間加熱した。真空中で濃縮した後、分取逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル、勾配:9%〜29%のB)にかけると、生成物が白色の固体として得られた。収率:180mg、0.59mmol、75%。LCMS m/z 305.1 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3+ D2O) δ8.73 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 3.92-4.03(m, 4H), 3.74-3.88 (m, 4H), 3.32-3.40 (m, 2H), 3.15-3.24 (m, 2H), 2.07-2.16 (m,1H), 1.88-2.06 (m, 2H), 1.57-1.68 (m, 1H).
ステップ3. 5−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(199)および5−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(200)の合成
3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(C33)(40mg、0.13mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、トリエチルシラン(10mL)およびトリフルオロ酢酸(10mL)を10分かけて加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後それを真空中で濃縮した。分取逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:Boston Symmetrix ODS−H、5μm;移動相A:0.225%のギ酸を含有する水;移動相B:アセトニトリル、勾配:11%〜31%のB)にかけると、199が白色の固体(収率:11.3mg、39.5μmol、30%)として、200も白色の固体(収率:7.0mg、24μmol、18%)として得られた。
199:LCMS m/z 287.0 [M+H+]. 1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ11.97 (br s, 1H), 8.29(s, 1H), 7.31 (s, 1H), 5.87-5.93 (m, 1H), 4.30-4.36 (m, 2H), 3.68-3.78 (m, 6H), 3.36-3.43 (m, 4H), 2.21-2.29 (m, 2H).
200:LCMS m/z 287.0 [M+H+]. 1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ11.83 (br s, 1H), 8.26(s, 1H), 7.18 (s, 1H), 6.65 (s, 1H), 3.92-3.97 (m, 2H), 3.69-3.76 (m, 4H), 3.40-3.46 (m, 4H), 2.29-2.36 (m, 2H), 1.88-1.96 (m, 2H).
(実施例201)
4−(モルホリン−4−イル)−5−[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(201)


ステップ1. 3−[4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C34)の合成
調製例P1で4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)の合成について記載した方法を使用して、3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(4)を生成物に変換した。生成物は、黄色の固体として得られた。収率:0.90g、2.1mmol、70%。1H NMR (400MHz, CDCl3)δ8.55 (s, 1H), 7.86 (br s, 1H), 7.79 (br d, J=7.6Hz, 1H), 7.63 (br d,J=7.6Hz, 1H), 7.57 (dd, J=7.6, 7.6Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 5.67 (s, 2H),3.58-3.64 (m, 2H), 3.52-3.58 (m, 4H), 3.27-3.32 (m, 4H), 0.92-0.98 (m, 2H),
-0.03 (s, 9H).
ステップ2. N’−ヒドロキシ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゼンカルボキシミドアミド(C35)の合成
3−[4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル(C34)(436mg、1.00mmol)をエタノール(10mL)および水(5mL)に溶かした撹拌した溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(278mg、4.00mmol)および炭酸ナトリウム(318mg、3.00mmol)を加えた。反応混合物を還流温度で2時間加熱し、次いで真空中で濃縮し、水(25mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物を白色の固体として得た。収率:280mg、0.60mmol、60%。1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δ9.67 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.89 (br s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.64 (brd, J=7.8Hz, 1H), 7.53 (br d, J=7.8Hz, 1H), 7.46 (dd, J=7.6, 7.6Hz, 1H), 5.89(br s, ~1.6H), 5.61 (s, 2H), 3.53-3.61 (m, 2H), 3.39-3.47 (m, 4H), 3.13-3.21(m, 4H), 0.81-0.88 (m, 2H), -0.09 (s, 9H).
ステップ3. 4−(モルホリン−4−イル)−5−[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(201)の合成
0℃のN’−ヒドロキシ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゼンカルボキシミドアミド(C35)(600mg、1.3mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に、オルトギ酸トリエチル(760mg、5.1mol)および三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(370mg、2.6mol)を加えた。反応混合物を40℃で18時間加熱し、次いで水(50mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。分取逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:アンモニア水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル、勾配:30%〜50%のB)によって精製すると、生成物が黄色の固体として得られた。収率:62mg、0.18mmol、14%。LCMS m/z 349.0 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ9.77 (s, 1H), 8.40 (s,
1H), 8.24 (br s, 1H), 7.98 (br d, J=7.5Hz,1H), 7.82 (br d, J=7.3Hz, 1H), 7.63-7.70 (m, 2H), 3.39-3.45 (m, 4H), 3.13-3.20(m, 4H).
(実施例202)
3−{4−[2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル(202)


ステップ1. 4−ベンジル−2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン−2−オール(C36)の合成
2−ブロモ−1−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)エタノン(2.50g、12.2mmol)および2−(ベンジルアミノ)エタノール(3.70g、24.5mmol)のアセトニトリル(25mL)溶液を、35℃で18時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:0%〜50%の石油エーテル中酢酸エチル)を使用して精製して、生成物を黄色の油状物として得た。収率:1.2g、4.4mmol、36%。1H NMR (400MHz, CDCl3)δ7.27-7.38 (m, 5H), 6.22 (s, 1H), 4.11-4.19 (m, 1H), 3.76-3.84 (m,1H), 3.60 (AB四重線 JAB=13.0Hz, ΔνAB=13.2Hz, 2H), 2.99 (br d, J=11.0Hz,1H), 2.71-2.79 (m, 1H), 2.55 (d, J=11.0Hz, 1H), 2.42 (ddd, J=11.7, 11.5, 3.6Hz,
1H), 2.29 (s, 3H).
ステップ2. 4−ベンジル−2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン(C37)の合成
4−ベンジル−2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン−2−オール(C36)(1.2g、4.4mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(2.9g、13mmol)およびトリエチルシラン(2.6g、22mmol)を加え、反応混合物を80℃で2時間加熱した。次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えることで、反応混合物をpH約5〜6に調整した。ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した後、有機層を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:0%〜50%の石油エーテル中酢酸エチル)によって精製すると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:500mg、1.9mmol、43%。LCMS m/z 258.9 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, CDCl3) δ7.27-7.37 (m, 5H), 6.07 (s, 1H), 4.75 (dd, J=9.7, 2.3Hz, 1H), 3.96(ddd, J=11.3, 2.8, 2.4Hz, 1H), 3.81 (ddd, J=11.3, 10.8, 2.5Hz, 1H), 3.52-3.61(m, 2H), 3.02 (br d, J=11.4Hz, 1H), 2.68-2.75 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.27-2.37(m, 2H).
ステップ3. 2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン(C38)の合成
4−ベンジル−2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン(C37)(100mg、0.39mmol)のアセトニトリル/水(5:1混合物、6mL)溶液に、硝酸アンモニウムセリウム(IV)(442mg、0.806mmol)を加えた。反応混合物を25℃で4時間撹拌し、次いで真空中で濃縮し、シリカゲルでの分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:10:1のジクロロメタン/メタノール)にかけると、生成物が黄色の油状物として得られた。収率:40mg、0.24mmol、62%。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ6.11 (s, 1H), 4.79 (dd, J=10.0, 2.4Hz, 1H), 4.01 (ddd, J=11.8, 2.5, 2.4Hz, 1H), 3.81-3.89 (m, 1H), 3.35 (dd, J=12.7, 2.5Hz, 1H), 2.99-3.07 (m, 3H),2.30 (s, 3H).
ステップ4. 3−{4−[2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル(202)の合成
2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン(C38)(20mg、0.12mmol)のn−ブタノール(7mL)溶液に、3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C14)(36.2mg、0.142mol)を加え、反応混合物を封管に入れ、マイクロ波反応器において15
0℃で2時間加熱した。溶媒を除去した後、残渣を、分取逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:YMC−Actus Triart C18、5μm;移動相A:0.225%のギ酸を含有する水;移動相B:アセトニトリル、勾配:33%〜53%のB)によって精製して、生成物を白色の固体として得た。収率:0.78mg、2.0μmol、2%。 LCMS m/z 387.0 [M+H+]. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク:δ12.45 (br s, 1H), 8.45(s, 1H), 8.00-8.03 (m, 1H), 7.85 (br d, J=8Hz, 1H), 7.76 (br d, J=8Hz, 1H),7.72 (d, J=2.8Hz, 1H), 7.66 (dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.25 (s, 1H), 4.58-4.63 (m,1H), 3.71-3.83 (m, 2H), 3.01-3.09 (m, 1H), 2.88-2.97 (m, 1H), 2.20 (s, 3H).
方法
方法A
塩化物置換による3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリルへの4−アミノ置換基の導入


適切なアミン(150μmol)を含有するバイアルに、3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル(C14)のジメチルスルホキシド溶液(0.1M、500μL、50μmol)を加えた。フッ化セシウム(23mg、150μmol)を加えた後、反応混合物を100℃で16時間振盪し、次いで、次の系、すなわち、1)カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μm;移動相A:0.1%の水中トリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル、2)カラム:Boston Symmetrix ODS−H、5μmまたはPhenomenex Synergi C18、4μmまたはAgella Venusil ASB C18、5μm;移動相A:0.225%の水中ギ酸;移動相B:アセトニトリルの一方を用いた、適切な勾配を使用する分取HPLCによって精製した。
方法B
鈴木反応による5−置換−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成


ステップ1.鈴木反応
適切なボロン酸エステルを1,4−ジオキサン水溶液(1:5v/vの水/1,4−ジオキサン)に溶かした溶液(0.3M、400μL、120μmol)を、5−ヨード−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P5)(1:5の水/1,4−ジオキサン中0.25M、400μL、100μmol)と合わせた。溶液を炭酸セシウム(65mg、200μmol)で処理し、窒素を通気することにより脱気した。反応混合物に[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3mg、5μmol)を加え、これを再び窒素で脱気し、次いで150℃で4時間振盪した。Speedvac(登録商標)濃縮装置を使用して溶媒を除去した後、生成物を適切な溶媒系での分取薄層クロマトグラフィーによって精製し、次のステップに送った。
ステップ2.脱保護
先行ステップからの生成物をトリフルオロ酢酸のジクロロメタン溶液(1:5v/v、2mL)で処理し、反応混合物を30℃で2時間振盪した。Speedvac(登録商標)を使用して濃縮した後、残渣を水酸化アンモニウムのメタノール溶液(1:4v/v、2mL)で処理し、30℃で16時間振盪した。Speedvac(登録商標)で溶媒を除去し、生成物を、適切な勾配を使用する分取HPLC(カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μmまたはAgella Venusil ASB C18、5μm;移動相A:0.225%の水中ギ酸;移動相B:アセトニトリル)によって精製した。
方法C
鈴木反応による5−置換−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成


ステップ1.鈴木反応
5−ヨード−4−(モルホリン−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(P1)の1,4−ジオキサン溶液(0.20M、400μL、80μmol)を、適切なボロン酸の1,4−ジオキサン溶液(0.50M、200μL、100μmol)と合わせた。リン酸カリウムの水溶液(0.80M、200μL、160μmol)を加えた後、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3mg、5μmol)を加え、反応混合物を100℃で16時間振盪した。混合物を濾過し、濾液をSpeedvac(登録商標)で濃縮した。残渣をジクロロメタンと飽和炭酸ナトリウム水溶液とに分配し、水層をジクロロメタン(2×1mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、Speedvac(登録商標)を使用して濃縮して粗生成物を得、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ2.脱保護
先行反応の生成物を濃塩酸のエタノール溶液(1:6v/v、1mL)で処理し、反応混合物を80℃で16時間振盪した。Speedvac(登録商標)で溶媒を除去した後、残渣を、次の系、すなわち、1)カラム:Kromasil Eternity−5−C18、5μmまたはBoston Symmetrix ODS−H、5μmまたはPhenomenex Synergi C18、4μm;移動相A:0.225%の水中ギ酸;移動相B:アセトニトリル、2)カラム:Phenomenex Gemini C18、8μm;移動相A:水酸化アンモニウム水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリルの一方を用いた、適切な勾配を使用する分取HPLCによって精製した。
方法D
塩化物置換による7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンへの4−アミノ置換基の導入


適切なアミンのジメチルスルホキシド溶液(0.8M、200μL、160μmol)に、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン基体のジメチルスルホキシド溶液(0.5M、200μL、100μmol)を加えた。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(120μL、700μmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間振盪した。Speedvac(登録商標)を使用して溶媒を除去した後、生成物を、次の系、すなわち、1)カラム:Phenomenex Gemini C18、8μmもしくはAgela Durashell C18、5μm;移動相A:水酸化アンモニウム水溶液、pH10;移動相B:アセトニトリル、または2)カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μmまたはPhenomenex Synergi C18、4μm;移動相A:0.225%の水中ギ酸;移動相B:アセトニトリルの一方を用いた、適切な勾配を使用する分取HPLCによって精製した。
方法E
4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンからの4−アミノ置換された5−置換−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成


ステップ1.アミン置換反応
適切なアミン(150μmol)に、4−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(C1)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(0.25M、500μL、125μmol)を加えた。トリエチルアミン(35μL、250μmol)を加え、反応混合物を100℃で16時間振盪した。この溶液をそのまま次のステップで使用した。
ステップ2.鈴木反応
先行ステップからの生成物溶液(125μmol以下)を適切なボロン酸のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(0.25M、500μL、125μmol)と混合した。炭酸セシウムの水溶液(1.25M、200μL、250μmol)を加えた後、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1.6mg、2.5μmol)を加え、反応混合物を120℃で4時間振盪した。Speedvac(登録商標)を使用して溶媒を除去すると残渣が得られ、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ3.脱保護
先行ステップからの生成物(125μmol以下)を、濃塩酸のエタノール溶液(1:6v/v、2mL)で処理し、反応混合物を80℃で16時間振盪した。Speedvac(登録商標)で溶媒を除去した後、残渣を、水酸化アンモニウム(30%水溶液)のメタノール溶液(1:4v/v、2mL)に溶かした。混合物を30℃で16時間振盪し、Speedvac(登録商標)で濃縮し、適切な勾配を使用する分取HPLC(カラム:DIKMA Diamonsil(2)C18、5μmまたはAgella Venusil ASB C18、5μm;移動相A:0.225%の水中ギ酸;移動相B:アセトニトリル)によって精製した。
方法F
鈴木反応による5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンへの5−置換基の導入


ステップ1.鈴木反応
適切なハロゲン化アリールまたはヘテロアリール(100μmol)に、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン基体の1,4−ジオキサン溶液(0.1M、1mL、100μmol)を加えた。炭酸セシウムの水溶液(1.0M、200μL、200μmol)を加えた後、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1.3mg、2.0μmol)を加え、反応混合物を120℃で4時間振盪した。Speedvac(登録商標)を使用して溶媒を除去すると残渣が得られ、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ2.脱保護
保護基の除去および精製は、方法Eの最終ステップに記載のとおりに行った。
以下の表(表1)に、本発明の実施例11〜197および実施例203〜225、化合物の構造、調製方法の典拠、ならびに化合物の特性決定データを示す。表に示した化合物のいくつかは、ラセミであり、その他は、示すとおりの絶対立体化学を有する単一鏡像異性体として表記する。ある特定の場合では、単一鏡像異性体の絶対立体化学が決定されていないことがあるとしても、ラセミ化合物は、個々の鏡像異性体に分離されている。表において、分離された個々の鏡像異性体は、ENT−1またはENT−2と呼ぶ場合があり、これらは、それぞれ、分離された鏡像異性体1および鏡像異性体2の略語である。ENT−1またはENT−2と呼ばれる化合物の一方は、キラル中心において(R)絶対立体化学を有し、他方は、(S)絶対立体化学を有すると理解される。
生物学的アッセイ
LRRK2アッセイ
LRRK2キナーゼ活性は、InvitrogenのLantha Screen技術を使用して測定した。InvitrogenのGSTタグ付き切断型LRRK2(カタログ番号PV4874)を、化合物の用量反応液の存在下、LRRKtideとしても知られているエズリン/ラディキシン/モエシン(ERM)を主体とするペプチド基質をフルオレセインで標識したもの(Invitrogenカタログ番号PR8976A)と共にインキュベートした。完了した後、アッセイを中断し、テルビウム標識抗ホスホERM抗体(Invitrogen、カタログ番号PR8975A)で検出した。アッセイは、次のプロトコールに従って実施した。アッセイ緩衝液(2mMのDTTおよび0.01%のBrij35を新たに加えた、50mMのHEEPES、pH7.5、3mMのMgCl)中に調製した基質の標準溶液(working solution)(233nMのLRRKtide、117μMのATP)3μLを、低用量Greiner 384ウェルプレートに加えた。化合物用量反応液は、化合物を100%DMSOで3.16mMの最高濃度に希釈することにより調製し、DMSO中に11回半対数連続希釈した。100%DMSO用量反応液の分割量(3.5μL)を46.5μLの水と混合し、次いで、この混合物1μLを、384ウェルプレート中の3μLの基質混合物に加えた。4μg/mLの濃度のLRRK2酵素の標準溶液3μLによってキナーゼ反応を開始した。最終反応液濃度は、100nMのLRRKtide、50μMのATP、1.7μg/mLのLRRK2酵素、および最高用量32μMの化合物用量反応液であった。室温で2時間反応を進行させ、次いで7μLの検出緩衝液(20mMのTris pH7.6、0.01%のNP−40、0.02%のNaN、6mMのEDTA、2nMのテルビウム標識抗ホスホERM)を加えて停止させた。室温で1時間インキュベートした後、Envisionにおいて、340nmの励起波長、520nmおよび495nmの読取り発光でプレートを読み取った。520nmの発光と495nmの発光の比を使用してデータを解析した。
突然変異体G2019S LRRK2(Invitrogenカタログ番号PV4881)の阻害を、正確な同じ方法で測定した。基質ATPおよび酵素の最終濃度はすべて同じとした。しかし、突然変異体酵素は活性がより高いので、反応時間を90分に短縮して、基質の枯渇が起こりうる前に確実に定常状態で阻害を測定した。
以下で、表2に、本発明の化合物についてのLRRK2 IC50データを示す。
本発明の化合物のいくつかを、ヒト末梢血単核球(PBMC)を組織として用いる、市販品として入手可能なActiveX標的化キナーゼプローブを使用して、キナーゼ選択性についてアッセイした。試験化合物をActivX Biosciences,Inc.(11025 North Torrey Pines Road,Suite 120;LaJolla,CA,USA92037)に提供した。化合物を、ActivX独自開発キナーゼアッセイにかけ、1μM(2、4および6列)および0.1μM(3、5および7列)の化合物試験濃度で結果を得た。実施例1、4および217の化合物について得られた阻害パーセントとしての結果を、以下で表3に示す。

Claims (19)

  1. 式Iの化合物

    または薬学的に許容できるその塩[式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアル
    キル、N、OおよびSから選択される1個〜3個のヘテロ原子を含んでいる4員〜7員ヘ
    テロシクロアルキル、またはN、OおよびSから選択される1個〜4個のヘテロ原子を含
    んでいる5員〜6員ヘテロアリールであり、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアル
    キル、4員〜7員ヘテロシクロアルキル、または5員〜6員ヘテロアリールは、1個〜3
    個のRで置換されていてもよく、
    またはRおよびRは、これらが結合している窒素と合わせて、N、OおよびSから選
    択される1個〜2個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよく、1個の二重結合を含んでい
    てもよい4員〜7員ヘテロシクロアルキル、N、OおよびSから選択される1個〜2個の
    追加のヘテロ原子を含んでいてもよい6員〜11員ヘテロビシクロアルキル、またはN、
    OおよびSから選択される1個〜2個の追加のヘテロ原子を含んでいてもよい6員〜12
    員ヘテロスピロシクロアルキルであり、4員〜7員ヘテロシクロアルキル、6員〜11員
    ヘテロビシクロアルキル、または6員〜12員ヘテロスピロシクロアルキルは、1個〜3
    個のRで置換されていてもよく、
    は、フェニル、またはN、OおよびSから選択される1個〜4個のヘテロ原子を含ん
    でいる5員〜10員ヘテロアリールであり、フェニルおよび5員〜10員ヘテロアリール
    は、1個〜3個のRで置換されていてもよく、フェニルは、C〜Cシクロアルキル
    、またはN、OおよびSから選択される1個〜3個のヘテロ原子を含んでおり、オキソで
    置換されていてもよい5員〜6員ヘテロシクロアルキルと縮合していてもよく、
    およびRは、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、
    は、出現するごとに、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ、ハ
    ロ、−NR、−C(O)NR、またはN、OおよびSから選択される1個〜
    3個のヘテロ原子を含んでいる4員〜7員ヘテロシクロアルキルから独立に選択され、
    は、出現するごとに、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−NR、−C(O)NR
    、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、N、OおよびSから選択
    される1個〜4個のヘテロ原子を含んでいる5員〜6員ヘテロアリールから独立に選択さ
    れ、または2つのRは、同じ炭素に結合しているとき、合わせて、オキソになる場合も
    あり、C〜Cアルキル、フェニル、および5員〜6員ヘテロアリールは、1個〜3個
    のRで置換されていてもよく、
    は、出現するごとに、独立に、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C〜Cアルコキシ、
    NR、1個〜3個のハロで置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜C
    シクロアルキル、シアノで置換されていてもよいフェノキシ、またはN、OおよびSから
    選択される1個〜4個のヘテロ原子を含んでおり、1個もしくは2個のハロまたはC
    アルキルで置換されていてもよい5員〜6員ヘテロアリールオキシであり、
    は、出現するごとに、独立に、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル−S
    −、−COH、−C(O)NH、−S(O)NH、1個〜3個のハロもしくはヒ
    ドロキシで置換されていてもよいC〜Cアルキル、または1個〜3個のハロもしくは
    ヒドロキシで置換されていてもよいC〜Cアルコキシであり、
    およびRは、出現するごとに、それぞれ独立に、水素、C〜Cアルキル、C
    〜Cシクロアルキル、または−C(O)C〜Cアルキルである]。
  2. およびRがそれぞれ水素である、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容で
    きるその塩。
  3. およびRが、これらが結合している窒素と合わせて、アゼチジン−1−イル、ピ
    ロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、チオモルホリン−
    4−イル、6−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル、

    であり、これらはそれぞれ、1個〜3個のRで置換されていてもよい、請求項2に記載
    の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  4. およびRが、これらが結合している窒素と合わせて、それぞれが、ヒドロキシ、
    メチル、または5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イルで置換されていて
    もよい、ピペリジン−1−イルもしくはモルホリン−4−イルである、請求項3に記載の
    化合物または薬学的に許容できるその塩。
  5. およびRが、これらが結合している窒素と合わせて、メチルまたは5−メチル−
    1,2,4−オキサジアゾール−3−イルで置換されていてもよいモルホリン−4−イル
    である、請求項4に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  6. およびRが、これらが結合している窒素と合わせて、メチルアミノ、ジメチルア
    ミノ、ジエチルアミノ、N−メチルシクロプロピルアミノ、またはピラゾリルアミノであ
    り、これらはそれぞれ、1個〜3個のRで置換されていてもよい、請求項2に記載の化
    合物または薬学的に許容できるその塩。
  7. が、1個または2個のRで置換されているフェニルであり、各Rが、シアノ、フルオロ、クロロ、またはメトキシから独立に選択される、請求項3に記載の化合物また
    は薬学的に許容できるその塩。
  8. が、それぞれが1個のRで置換されていてもよいピラゾリル、イソチアゾリル、もしくはピリジニルであり、Rがシアノまたはメチルである、請求項3に記載の化合物
    または薬学的に許容できるその塩。
  9. およびRが、これらが結合している窒素と合わせて、

    からなる群から選択されるものであり、
    が、1−メチルピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−4−イル、2−シアノピ
    リジン−6−イル、3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル、5−シアノ−1−メチ
    ルピロール−3−イル、3−メチルピリジン−5−イル、3−シアノフェニル、2−フル
    オロフェニル、3−フルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−5
    −クロロフェニル、2−フルオロ−3−シアノフェニルまたは2−メトキシ−5−フルオ
    ロフェニルであり、
    およびRが、それぞれ独立に、水素またはメチルである、請求項1に記載の化合物
    または薬学的に許容できるその塩。
  10. およびRが、これらが結合している窒素と合わせて、

    から選択される基であり、RおよびRが、それぞれ水素である、請求項9に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  11. およびRが、これらが結合している窒素と合わせて、

    である、請求項10に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  12. が、3−シアノフェニル、1−メチルピラゾール−4−イル、または5−シアノ−
    1−メチルピロール−3−イルである、請求項11に記載の化合物または薬学的に許容で
    きるその塩。
  13. およびRが、これらが結合している窒素と合わせて、ピペリジニルまたは3−ヒ
    ドロキシピペリジニルであり、
    が、1−メチルピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−4−イル、2−シアノピ
    リジン−6−イル、3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル、3−メチルピリジン−
    5−イル、3−シアノフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2,3
    −ジフルオロフェニル、2−フルオロ−5−クロロフェニル、2−フルオロ−3−シアノ
    フェニルまたは2−メトキシ−5−フルオロフェニルであり、
    およびRが、それぞれ独立に、水素またはメチルである、請求項1に記載の化合物
    または薬学的に許容できるその塩。
  14. 5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    6−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ピリジン−2−カルボニトリル;
    3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベ
    ンゾニトリル;
    3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    (3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン−5−イル}フェニル)メタノール;
    4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン;
    3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    {3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]
    フェニル}メタノール;
    3−[4−(3,3−ジメチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピ
    リミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(ピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ベンゾニトリル;
    1−(5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−
    3−カルボキサミド;
    3−{4−[(3S)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−フェニル−7H−ピロロ[2
    ,3−d]ピリミジン;
    3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾ
    ール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−フェニル−4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン

    [1−(5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン
    −4−イル]メタノール;
    1−{5−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−4−イル}ピペリジン−3−カルボニトリル;
    1−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル
    ]ピペリジン−3−カルボニトリル;
    4−(3,5−cis−ジメチルピペリジン−1−イル)−5−(1−メチル−1H−ピ
    ラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−メトキシ−3−[4−(3−メチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−
    4−メトキシベンゾニトリル;
    5−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン−4−アミン;
    3−{4−[4−(1H−イミダゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[3−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−[4−(9−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカ−4−
    イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(3−メトキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    −[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イ
    ル]−N,N−ジメチル−β−アラニンアミド;
    3−[4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]
    ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[4−(1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(1H−ピラゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[3−(1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[3−(1H−イミダゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル]−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[(1−メチルピペリジン−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−[4−(3−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカ−7−イル)−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−((3R)−3−メチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−(4−{[2−(モルホリン−4−イル)エチル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル;
    3−[4−(2−オキサ−7−アザスピロ[4.5]デカ−7−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    N−{1−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4
    −イル]ピペリジン−4−イル}アセトアミド;
    5−(1H−インダゾール−5−イル)−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−
    イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
    5−(2−フルオロフェニル)−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(1H−インダゾール−4−イル)−4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−
    イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)−4−[(3S)−3−メチルピ
    ペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン;
    4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(ピリジン−3−イル)−7
    H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(5−メチルピリジン−3−
    イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(7H−ピロロ[2,3−b
    ]ピリジン−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    6−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン;
    4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−5−(1H−ピロロ[3,2−b
    ]ピリジン−6−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}フェノール;
    4−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンズアミド;
    3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}フェノール;
    5−(2−クロロ−5−メチルピリジン−3−イル)−4−[(3S)−3−メチルピペ
    リジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンズアミド;
    3−[4−(3−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジ
    ン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}安息香酸;
    3−[4−(メチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベン
    ゾニトリル;
    3−[4−(3,5−cis−ジメチルピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン−5−イル]−4−メトキシベンゾニトリル;
    4−メトキシ−3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    2−フルオロ−3−{4−[(3S)−3−メチルピペリジン−1−イル]−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    N,N−ジメチル−5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン

    3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−
    2−フルオロベンゾニトリル;
    3−[4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ベンゾニトリル;
    3−[4−((3R)−3−メチルピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−
    4−フルオロベンゾニトリル;
    3−[4−(ジエチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベ
    ンゾニトリル;
    3−{4−[(2R)−2−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ
    [2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−
    5−フルオロベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(1H−ピラゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−[4−((3S)−3−メチルピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    2−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[(2R)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    4−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4
    −イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    2−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ベンゾニトリル;
    5−(3−クロロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン;
    5−(2−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    5−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン;
    5−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン;
    5−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン;
    {2−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピ
    リミジン−5−イル]フェニル}メタノール;
    5−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン;
    5−(3−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    5−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン;
    4−(モルホリン−4−イル)−5−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン

    5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(2−クロロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン;
    5−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(3−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    {2−フルオロ−5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピ
    リミジン−5−イル]フェニル}メタノール;
    5−(4−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    {3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
    イル]フェニル}メタノール;
    5−(2−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    5−[3−(メチルスルファニル)フェニル]−4−(モルホリン−4−イル)−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−(モルホリン−4−イル)−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン;
    4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]イソキノリン;
    5−(5−ブロモピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ
    [2,3−d]ピリミジン;
    5−(2−クロロ−5−メチルフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(3−メチルフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−
    d]ピリミジン;
    5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7
    H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)モルホリン
    −4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−メチル−5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン
    −4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−[4−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル)−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−クロロ−5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    4−メトキシ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    5−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン;
    6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4
    −イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−メトキシ−5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(チオモルホリン−4−イル)
    −7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    1−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]
    ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
    4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾ
    ール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−[(2R)−2−メチルモルホリン−4−イル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾ
    ール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−(3−フルオロピペリジン−1−イル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4
    −イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    {4−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−4−イル]モルホリン−2−イル}メタノール;
    5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(2−{[(6−メチルピリジ
    ン−3−イル)オキシ]メチル}モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]
    ピリミジン;
    N,N−ジメチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
    N−シクロプロピル−N−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
    3−[4−(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]
    ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジ
    ン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−[4−(2−{[5−(ジフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−
    イル]メチル}モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−
    イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(1,3−チアゾール−2−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−[4−(4−オキソピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジ
    ン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(3−ヒドロキシフェニル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(5−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モ
    ルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニト
    リル;
    3−[4−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]
    ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−(4−{2−[(3−シアノフェノキシ)メチル]モルホリン−4−イル}−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル;
    3−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    1−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル
    ]ピペリジン−3−カルボキサミド;
    3−[4−(2−エチルモルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジ
    ン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(ピリミジン−4−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2
    ,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−{4−[2−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)モ
    ルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニト
    リル;
    3−(4−{2−[(ジメチルアミノ)メチル]モルホリン−4−イル}−7H−ピロロ
    [2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニトリル;
    3−[4−(1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−(4−{2−[(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル]
    モルホリン−4−イル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ベンゾニ
    トリル;
    3−{4−[3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピペリジン
    −1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    3−[4−(ジメチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−
    5−メトキシベンゾニトリル;
    5−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7
    H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(5−メチルピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ
    [2,3−d]ピリミジン;
    5−(5−クロロピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ
    [2,3−d]ピリミジン;
    5−(6−メトキシピラジン−2−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル
    )−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−{4−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    2−フルオロ−3−[2−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,
    3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[(3R)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    1−[5−(3−フルオロフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イ
    ル]ピペリジン−3−オール;
    5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−[2−(5−メチル−1,2,4−
    オキサジアゾール−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピ
    リミジン;
    2−フルオロ−3−[4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,
    3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−5−(2−メトキシフェニル)−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−4−(4−フルオロピペリジン−1−イ
    ル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−[4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]
    ピリミジン−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリル;
    1−[5−(5−メチルピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
    −4−イル]ピペリジン−3−オール;
    5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(4−フルオロピペリジン−1−イ
    ル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    1−[5−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
    1−[5−(2−メトキシフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イ
    ル]ピペリジン−3−オール;
    2−フルオロ−3−{4−[2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
    ル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベン
    ゾニトリル;
    2−フルオロ−3−{4−[2−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    4−(アゼチジン−1−イル)−5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−5−(5−メチルピリジン−3−
    イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(3−フルオロフェニル)−4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    5−(3−フルオロフェニル)−4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾー
    ル−3−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(2−メトキシフェニル)−4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(2−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−4−アミン;
    2−フルオロ−3−{4−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    4−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]−5−(2−メトキシフェニル)
    −7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(2−メトキシフェニル)−4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    5−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,
    3−d]ピリミジン−4−アミン;
    2−フルオロ−3−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2
    ,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−[(2S)−2−メチルモルホリン
    −4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    2−フルオロ−3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(3−フルオロピペリジン−1−イ
    ル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(3−フルオロフェニル)−4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,
    3−d]ピリミジン−4−アミン;
    2−フルオロ−3−[4−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−[(3S)−3−フルオロピロリジ
    ン−1−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    2−フルオロ−3−{4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イ
    ル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベン
    ゾニトリル;
    5−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(4−メチルピリジン−2−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ
    [2,3−d]ピリミジン;
    5−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−7H−ピロロ[2,
    3−d]ピリミジン−4−アミン;
    5−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン;
    5−(3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イ
    ル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(4−メトキシピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−{4−[2−((5R)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)
    モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニ
    トリル;
    3−{4−[2−((5S)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)
    モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニ
    トリル;
    3−{4−[(2S)−2−(メトキシメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ
    [2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  15. 5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−[6−メチル−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    6−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ピリジン−2−カルボニトリル;
    3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ベンゾニトリル;
    3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d
    ]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    4−(モルホリン−4−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン;
    3−[4−(ピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ベンゾニトリル;
    2−フルオロ−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリ
    ミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    5−(2−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    5−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[
    2,3−d]ピリミジン;
    5−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピ
    ロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(3−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3
    −d]ピリミジン;
    5−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    1−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]
    ピリミジン−4−イル]ピペリジン−3−オール;
    5−(5−メチルピリジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ
    [2,3−d]ピリミジン;
    2−フルオロ−3−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2
    ,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    2−フルオロ−3−{4−[(2S)−2−メチルモルホリン−4−イル]−7H−ピロ
    ロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    2−フルオロ−3−{4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イ
    ル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベン
    ゾニトリル;
    5−(3−メチル−1,2−チアゾール−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;および
    3−{4−[2−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)モルホリン
    −4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  16. 3−[6−(ジフルオロメチル)−4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2
    ,3−d]ピリミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    5−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    5−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−5−イル)−4−(モルホリン−4−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−(モルホリン−4−イル)−5−[3−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル
    )フェニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−{4−[2−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン−4−イ
    ル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    2−メチル−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ピリジン−2(1H)−オン;
    5−(イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル)−4−(モルホリン−
    4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    rel−3−{4−[(3aS,6aS)−ヘキサヒドロ−5H−フロ[2,3−c]ピ
    ロール−5−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリ
    ル;
    rel−3−{4−[(3aR,6aS)−テトラヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピ
    ロール−5(3H)−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベン
    ゾニトリル;
    rel−3−{4−[(4aR,7aS)−ヘキサヒドロシクロペンタ[b][1,4]
    オキサジン−4(4aH)−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル
    }ベンゾニトリル;
    4−[5−(3−シアノフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル
    ]モルホリン−2−カルボニトリル;
    3−[4−(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピ
    リミジン−5−イル]ベンゾニトリル;
    5−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]チオフェン−2−カルボニトリル;
    5−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−4−(モルホリン−4−イル)
    −7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    2−フルオロ−3−{4−[2(R)−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−
    5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル
    }ベンゾニトリル;
    2−フルオロ−3−{4−[2(S)−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−
    5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル
    }ベンゾニトリル;
    6−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]ピリジン−2−カルボキサミド;
    4−(モルホリン−4−イル)−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)
    −7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル;
    5−(6−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル)−4−(モ
    ルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    3−{4−[2−(1,2−オキサゾール−5−イル)モルホリン−4−イル]−7H−
    ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    1−メチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル;
    4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル]チオフェン−2−カルボニトリル;
    4−(モルホリン−4−イル)−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−
    7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    1,5−ジメチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]
    ピリミジン−5−イル]−1H−ピロール−2−カルボニトリル;
    1−メチル−3−[4−(モルホリン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミ
    ジン−5−イル]−1H−ピラゾール−5−カルボニトリル;および
    3−{4−[2−(シアノメチル)モルホリン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}ベンゾニトリル;
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  17. 治療有効量の請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を、薬学的に許容できる担体と共に含む医薬組成物。
  18. その必要のある患者に治療有効量の請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む、患者におけるパーキンソン病を治療する方法。
  19. パーキンソン病の治療に使用するための、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
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