JP2017088872A - クロロスルホン化ポリオレフィン組成物 - Google Patents

クロロスルホン化ポリオレフィン組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐水性及び耐酸性が良好なクロロスルホン化ポリオレフィン組成物を提供する。【解決手段】 クロロスルホン化ポリオレフィン100重量部に対し、脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン又はエポキシ化油3〜50重量部を含有することを特徴とするクロロスルホン化ポリオレフィン組成物。【選択図】 なし

Description

本発明はクロロスルホン化ポリオレフィン組成物に関するものであり、より詳しくは、耐水性及び耐酸性が良好なクロロスルホン化ポリオレフィン組成物に関するものである。
クロロスルホン化ポリオレフィンは、優れた耐熱性、耐侯性、耐オゾン性、耐薬品性及び明色性を有することから、各種ホースのカバー材、電線被覆材、パッキン、ガスケット、ロール、エスカレーターの手摺等の各種用途に使用されている。また、クロロスルホン化ポリオレフィンを溶媒または水に溶解または分散させ、接着剤、コーティング剤、塗料、プライマー等の用途でも使用されている。
一方で、クロロスルホン化ポリオレフィンはポリマー中にクロロ基を有していることから、過剰な熱劣化により微量ながらこれら由来の酸成分が遊離してしまうことがある。このため系中からの酸性ガス遊離を防ぐため受酸剤等の配合剤を添加する必要がある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、一般に受酸剤として酸化マグネシウムを用いたクロロスルホン化ポリオレフィン組成物は、耐水性、耐酸性が悪く、水や薬品に触れる用途では使用が困難であった。そのため、耐水性、耐酸性が良好なクロロスルホン化ポリオレフィン組成物が望まれていた。
特許2817239号公報
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、耐水性及び耐酸性が良好なクロロスルホン化ポリオレフィン組成物を提供するものである。
本発明者らは、上記した課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、酸化マグネシウムの代わりに特定の液状エポキシ化合物を配合したクロロスルホン化ポリオレフィン組成物が顕著な効果を奏することを見出して本発明を完成するに至ったものである。すなわち、本発明は、クロロスルホン化ポリオレフィン100重量部に対し、脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン又はエポキシ化油3〜50重量部を含有することを特徴とするクロロスルホン化ポリオレフィン組成物である。
本発明のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物は、従来公知のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物に比べて耐水性及び耐酸性が良好である。そのため、本発明の組成物を用いた樹脂製品は水や酸性化合物が接触しやすい用途において従来に無い高い耐久性を有する。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物は、クロロスルホン化ポリオレフィン100重量部に対し、脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン又はエポキシ化油3〜50重量部を含有するものである。
本発明のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物が含有するクロロスルホン化ポリオレフィンは、原料であるポリオレフィンを塩素化及びクロロスルホン化して得られるクロロスルホン化ポリオレフィンであれば特に限定するものではなく、例えば、クロロスルホン化ポリエチレン、クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体、クロロスルホン化α−オレフィン重合体、クロロスルホン化エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。原料であるポリオレフィンには、例えば、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、α−オレフィン重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン等が挙げられる。原料であるポリエチレンには、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)等が挙げられ、これらを単独または併用して用いることができる。また、原料であるポリオレフィンは、他の重合可能な成分が共重合されていてもよい。他の重合可能な成分としては、例えば、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエンなどの鎖状非共役ジエン、シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネンなどの環状非共役ジエン等の非共役ジエン等が挙げられる。
原料であるポリオレフィンに塩素化及びクロロスルホン化する際に使用する溶剤は特に限定するものではないが、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、テトラクロルエタン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、フルオロベンゼン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン等の塩素化反応に対し不活性な溶媒が好ましく、特に良好な物性のポリオレフィンを得るためには1,1,2−トリクロロエタンが最も好ましい。溶剤として使用する量は、特に限定するものではないが、原料であるポリオレフィンが5〜50重量%となる量が好ましい。
塩素化及びクロロスルホン化を行なう反応工程はラジカル開始剤を触媒として、塩素ガスと亜硫酸ガス、塩素ガスと塩化スルフリル、亜硫酸ガスと塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、又は塩素ガスと亜硫酸ガスと塩化スルフリルを、溶剤に溶解又は懸濁したポリオレフィンと反応させる。塩化スルフリルを添加する場合には必要に応じて助触媒としてのピリジン、キノリン等のアミノ化合物が添加される。反応温度は塩素化反応及びクロロスルホン化反応が進行するものであれば特に限定するものではなく、例えば、40〜150℃であり、適度な塩素化反応が進行するために、好ましくは60〜130℃である。反応圧力は塩素化及びクロロスルホン化反応が進行すれば特に限定するものではなく、例えば、0〜1.0メガパスカルであり、適度な塩素化及びクロロスルホン化反応が進行するために好ましくは0〜0.7メガパスカルである。
使用されるラジカル開始剤は塩素化反応が進行するものであれば特に限定するものではなく、例えば、アゾ系化合物、有機化酸化物等が挙げられる。アゾ系化合物としては、例えば、α,α’−アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等が挙げられ、有機化酸化物としては、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化アセチル、過酸化t−ブチル、過安息香酸t−ブチル等が挙げられる。取り扱い上安定性が高いため、好ましくはアゾ化合物であり、適度な塩素化及びクロロスルホン化反応が進行するため、特に好ましくはα,α’−アゾビスイソブチロニトリルである。
塩素化及びクロロスルホン化反応終了後、反応溶液中に残存する塩化水素及び/又は亜硫酸ガスは窒素を導入することによって除かれる。また、減圧下において塩素水素及び/又は亜硫酸ガスの除去を行なっても何等問題ない。
生成物ポリマーを溶剤と分離する方法には、水蒸気蒸留、ドラムドライヤー、ベント付き押出機が知られており、これらの方法により両者を分離させる。
本発明のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物が含有する脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン又はエポキシ化油については、耐水性及び耐酸性が優れる点で、エポキシ当量が130〜400であることが好ましく、150〜240であることがより好ましく、また分子量または数平均分子量が150〜10000であることが好ましく、1000〜6000であることがより好ましい。
上記脂肪族グリシジルエーテルとしては、分子内にグリシジルエーテルを有する脂肪族化合物が該当し、メチルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、n−プロピルグリシジルエーテル、i−プロピルグリシジルエーテル、n−ブチルグリシジルエーテル、i−ブチルグリシジルエーテル、tert−ブチルグリシジルエーテル、n−ペンチルグリシジルエーテル、n−ヘキシルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、ラウリルグリシジルエーテル、シクロヘキシルグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グリセリングリシジルエーテル等が挙げられる。
上記エポキシ化ポリブタジエンとしては、ポリブタジエンをエポキシ変性したものが該当し、特に限定するものではないが、例えば、市販品として、NISSO−PB JP−100、JP−200(いずれも日本曹達(株)製)、エポリード PB3600、4700(いずれも(株)ダイセル製)、アデカサイザーBF−1000((株)ADEKA製)、Ricon657(クレイバレー社製)などが挙げられ、これらの単独又は2種類以上を組み合わせて使用できる。
上記エポキシ化油はエポキシ化された脂肪酸エステルを表し、特に限定するものではないが、例えば、エポキシ化トール油脂肪酸−2−エチルヘキシルエステル、エポキシ化−9−オクタデカン酸(Z)プロピレングリコールエステル、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化脂肪酸エステル等が挙げられる。
これらの液状エポキシ化合物の中でも、組成物の耐水性に優れる点で、エポキシ化油、又はエポキシ化ポリブタジエンが好ましく、エポキシ化ポリブタジエンがより好ましい。
本願の脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン、又はエポキシ化油は、単独で用いても良いし、2種類以上を混合しても良い。
本発明のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物における脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン、又はエポキシ化油の含有量は、耐水性、耐酸性及び加工性の点で、クロロスルホン化ポリオレフィン100重量部に対し、3〜50重量部である。含有量が3重量部未満の場合は、耐水性及び耐酸性が不十分であり、50重量部を超える場合は、コンパウンドの粘着により加工性が悪化する。
脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン又はエポキシ化油を含有するクロロスルホン化ポリオレフィン組成物を製造する方法としては特に限定するものではなく、例えば、クロロスルホン化反応終了後やクロロスルホン化ポリオレフィンと溶剤を分離する工程の前又は分離した後、配合剤を使用して混練する際等があげられ、複数の工程で分割して添加することができる。
本発明のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物は、従来のゴム又は樹脂に使用される可塑剤、充填剤、補強剤、老化防止剤、滑剤、加工助剤、加硫剤、加硫促進剤等の配合剤を含んでいても良い。未配合又は配合して得られたクロロスルホン化ポリオレフィン組成物は加硫物又は未加硫物として、一般的に使用される。使用される配合剤としては、DOP、DOZ、DOA、DOS、TOTM、菜種油、亜麻仁油、パラフィンオイル、ナフテンオイル、アロマオイル、塩素化パラフィン、カオリンクレー、焼成クレー、タルク、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、カーボンブラック、シリカ、アミン系老化防止剤、フェノール系老化防止剤、ヒドロキノン系老化防止剤、ニッケル系老化防止剤、脂肪酸エステル、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、クマロン―インデン樹脂、ハイスチレン樹脂、テトラメチルチウラムテトラスルフィド、N,N’―1,3―フェニレンジマレイミド、パーオキサイド類、ペンタエリスリトール、トリアリルイソシアヌレート等が挙げられる。
本発明のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物の最終用途については既存のクロロスルホン化ポリオレフィンと同様であり、特に限定するものではないが、例えば、自動車用ホース、ガスホース、産業用ホース、エスカレーター手摺、電線、レジャーボート、ルーフィング、ポンドライナー、ロール、ベルト、ブーツ、パッキン、シート、引き布、接着剤、塗料、シーラント等が挙げられる。
次に実施例にもとづき本発明を具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定して解釈されるものではない。
なお、これらの実施例で用いた値は以下の測定方法に準拠して得られたものである。
<未加硫コンパウンドの酸発生量測定>
試料0.5gを175℃、90分間加熱し、発生した気体を4mmolNaOH水溶液にて捕集し、吸収液をイオンクロマトグラフィーにて測定した。得られたクロマトグラムから塩素イオンを定量し、CSM(クロロスルホン化ポリオレフィン) 1gあたりの酸発生量を算出した。
<レオメータ加硫試験>
ALPHA TECHNOLOGIES社製RUBBER PROCESS ANALYZER RPA 2000を用いて160℃、30分間の測定を実施し、JIS K 6300に準拠して、最大トルク値(MH)と90%加硫時間(Tc90)を求めた。
<加硫ゴムの硬さ>
JIS K 6253に準拠して、デュロメータ硬さ計を用いて硬さ(HS)を測定した。
<加硫ゴムの引張試験>
JIS K 6251に準拠して、引張強さ(TB)と切断時伸び(EB)を測定した。
<耐水性及び耐酸性試験>
JIS K 6258に準拠して、水、20%塩酸、10%硝酸に80℃、7日間浸漬後の体積膨潤率を測定した。
実施例で使用した脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン、又はエポキシ化油を表1及び表2に示す。
Figure 2017088872
Figure 2017088872
また、実施例で使用した配合剤の内容は以下の通りである。
クロロスルホン化ポリエチレン:TOSO−CSM TS−530(東ソー(株)製)
酸化マグネシウム:キョーワマグ#150(協和化学工業(株)製)
加工助剤:スプレンダーR−300(脂肪酸エステル)(花王(株)製)
カーボンブラック:シーストSO(東海カーボン(株)製)
可塑剤:トヨパラックスA40S(塩素化パラフィン)(東ソー(株)製)
ノクセラーTRA(加硫剤)(大内新興化学工業(株)製)
ペンタエリスリトール(加硫促進剤):ノイライザーP(日本合成化学工業(株)製)
バルノックPM(加硫剤)(大内新興化学工業(株)製)
ノクラックNBC(加硫促進剤)(大内新興化学(株)製)
ジクミルパーオキサイド:パークミルD(日油(株)製)
トリアリルイソシアヌル酸:タイク(日本化成(株)製)
実施例1
クロロスルホン化ポリエチレン100重量部に、エポキシ化ポリブタジエン1 3重量部、加工助剤3重量部、カーボンブラック50重量部、可塑剤10重量部をバンバリーミキサーを用いて添加し、さらにオープンロール混練機を用いてノクセラーTRA2重量部、ペンタエリスリトール3重量部を添加し、クロロスルホン化ポリエチレン組成物を得た。得られたクロロスルホン化ポリエチレン組成物について、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験を実施した。また、得られたクロロスルホン化ポリエチレン組成物を160℃、20分間プレス加硫し、加硫物を得た。得られた加硫物について、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を実施した。これらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が9%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ10%及び42%と良好であった。
Figure 2017088872
実施例2
エポキシ化ポリブタジエン1 5重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が5%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ8%及び38%と良好であった。
実施例3
エポキシ化ポリブタジエン1 30重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が4%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ6%及び31%と良好であった。
実施例4
エポキシ化ポリブタジエン1 50重量部を用い、160℃、30分間プレス加硫した以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が5%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ5%及び24%と良好であった。
実施例5
エポキシ化ポリブタジエン2 10重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が6%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ7%及び31%と良好であった。
実施例6
エポキシ化ポリブタジエン3 10重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が7%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ9%及び35%と良好であった。
実施例7
エポキシ化ポリブタジエン4 10重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が6%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ8%及び28%と良好であった。
実施例8
グリセリンポリグリシジルエーテル 15重量部を用い、160℃、30分間プレス加硫した以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が4%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ10%及び38%と良好であった。
実施例9
エチレングリコールポリグリシジルエーテル 15重量部を用い、160℃、30分間プレス加硫した以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が5%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ8%及び40%と良好であった。
実施例10
エポキシ化大豆油 20重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が6%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ10%及び32%と良好であった。
実施例11
エポキシ化アマニ油 15重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が5%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ8%及び35%と良好であった。
実施例12
エポキシ化脂肪酸オクチルエステル 25重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が5%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ7%及び31%と良好であった。
実施例13
エポキシ化脂肪酸アルキルエステル 25重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が4%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ9%及び29%と良好であった。
実施例14
エポキシポリブタジエン2 15重量部を用い、ノクセラーTRA 2重量部及びペンタエリスリトール 3重量部の代わりにバルノックPM 3重量部及びノクラックNBC 2重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が3%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ4%及び4%と良好であった。
実施例15
エポキシポリブタジエン2 15重量部を用い、ノクセラーTRA 2重量部及びペンタエリスリトール 3重量部の代わりにジクミルパーオキサイド 3重量部及びトリアリルイソシアヌル酸 4重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表3に示す。表3から、水に対する体積膨潤率が1%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ2%及び2%と良好であった。
比較例1
エポキシ化ポリブタジエン1 3重量部の代わりに酸化マグネシウム5重量部を用い、160℃、10分間プレス加硫した以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表4に示す。表4から、水に対する体積膨潤率が31%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ41%及び103%と耐水性及び耐酸性が不十分であった。
Figure 2017088872
比較例2
エポキシ化ポリブタジエン1 1重量部を用いた以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表4に示す。表4から、水に対する体積膨潤率が22%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ28%及び72%と耐水性及び耐酸性が不十分であった。
比較例3
エポキシ化ポリブタジエン1 60重量部を用い、160℃、40分間プレス加硫した以外は実施例1と同様にクロロスルホン化ポリエチレン組成物を得て、未加硫コンパウンドの酸発生量測定、レオメータ加硫試験、引張試験、耐水性試験、耐酸性試験を行い、それらの結果を表4に示す。表4から、水に対する体積膨潤率が8%、20%塩酸および10%硝酸に対する体積膨潤率がそれぞれ4%及び22%と耐水性及び耐酸性は良好であったが、混練時に粘着発生し、加工性が悪かった。
本発明のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物は、耐水性及び耐酸性が良好なことから、従来のゴム又は樹脂と同様に配合と混練を行い、加硫物又は未加硫物で使用され、広範な領域で使用される。

Claims (4)

  1. クロロスルホン化ポリオレフィン100重量部に対し、脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン又はエポキシ化油3〜50重量部を含有することを特徴とするクロロスルホン化ポリオレフィン組成物。
  2. 脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン又はエポキシ化油のエポキシ当量が130〜400であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物。
  3. 脂肪族グリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン又はエポキシ化油の数平均分子量が150〜10000であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物。
  4. さらに配合剤を含んでなる請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクロロスルホン化ポリオレフィン組成物。
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