JP2016183531A - 集合住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧迫感の少ない共用部を地上階に有する階段室型の集合住宅を提供する。【解決手段】少なくとも1つの階において複数の住戸に出入り可能な階段室を備え、階段室の地上階には直階段を配置し、地上階の直上階以上の階には折り返し階段を配置し、直階段には手摺を設け、直階段の上部に吹き抜け空間を設け、階段室は、地上階にて、外方から出入り可能な第1扉部を設け、屋外共用部から出入り可能な上方が開放された第2扉部を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、集合住宅に関し、特に、階段室型の集合住宅に関する。
従来から、階段室型の集合住宅は、周囲に空地を確保することが容易な敷地に対して好適な形態として知られている。例えば、階段室とこの階段室から出入り可能な複数の住戸とで構成される住棟を、独立して複数建設したものが知られており、各住棟が階段室型の集合住宅を構成している。特許文献1には、1つの階段室と、この階段室から出入り可能な複数の住戸と、で構成された住棟を1つの単位(ユニット)として、これを2つ連棟させた階段室型の集合住宅が記載されている。
特開2003−27755号公報
ところで、階段室型の集合住宅は、コンパクトな共用部から効率良く住戸にアクセス可能に設計されることが一般的であり、地上階の住戸は階段室に形成された折り返し階段の踊り場の下をくぐって出入り口にアクセス可能とされると共に、地上階よりも上階の基準階の住戸は各階のフロアから出入り口にアクセス可能とされることで、共用部のコンパクト化及び通行の効率化が図られている。
しかしながら、地上階の住戸へのアクセスのためには、地上階とその直上階との間を繋ぐ折り返し階段の踊り場の下をくぐる必要があるため、圧迫感がある通行路となってしまうという問題がある。また、通行用途のみの共用部であるため、共用部自体に付加価値を求める集合住宅には利用し難いという問題もある。
そこで、本発明の目的は、上記問題に鑑み、圧迫感の少ない共用部を地上階に有する階段室型の集合住宅を提供することである。
本発明の第1の態様としての階段室型の集合住宅は、少なくとも1つの階において複数の住戸に出入り可能な階段室を備え、前記階段室の地上階には直階段を配置し、前記地上階の直上階以上の階には折り返し階段を配置したことを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として、前記直階段には手摺が設けられており、前記直階段と前記手摺との間には、前記直階段の幅方向を視通可能な視通部が形成されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態としての階段室型の集合住宅は、前記直階段の上部に吹き抜け空間を設けることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記階段室は、地上階にて、第1扉部を介して外方から出入り可能であると共に第2扉部を介して少なくとも上方が開放された屋外共用部から出入り可能であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第1扉部と前記第2扉部とは、平面視における前記直階段の延在方向において、前記階段室を挟んで対向して配置されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記階段室は、前記第1扉部が設けられ前記階段室から外方を視通可能な第1視通壁部と、前記第2扉部が設けられ前記階段室から前記屋外共用部を視通可能な第2視通壁部と、により区画されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態としての階段室型の集合住宅は、前記階段室を第1屋内共用部とした場合に、前記地上階において、前記第1屋内共用部と連続して配置され、前記第1屋内共用部とは機能が異なる第2屋内共用部を備えることが好ましい。
本発明によれば、圧迫感の少ない共用部を地上階に有する階段室型の集合住宅を提供することができる。
本発明の一実施形態としての階段室型の集合住宅の1階平面図である。 図2(a)は図1に示す集合住宅の2階平面図であり、図2(b)は3階平面図である。 図1及び図2のI−I断面図である。 図4(a)は、図1及び図2のII−II断面図のうち階段室のみを示したものであり、図4(b)は、図1及び図2のIII−III断面図のうち階段室のみを示したものである。 図1に示す集合住宅の直階段の手摺及び視通部の例を示す図である。 図3と同断面において、階段の昇降時の視線を概念的に示した概念図である。 本発明の一実施形態としての階段室型の集合住宅の1階平面図である。
以下、本発明に係る、階段室型の集合住宅の実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。なお、各図において共通の構成には、同一の符号を付している。また、ここでいう階段室型の集合住宅とは、少なくとも1つの階において階段室から出入り可能な2つ以上の住戸を持つ集合住宅を意味する。
図1は、本実施形態としての階段室型の集合住宅1の1階平面図である。図2(a)は集合住宅1の2階平面図である。また、図2(b)は集合住宅1の3階平面図である。この階段室型の集合住宅1は、鉄骨造の3階建てであり、図1に示す1階50aが地上階であり、図2(a)及び図2(b)に示す2階50b及び3階50cが基準階である。なお、図1及び図2において上方が北側であり、図1に示すように、集合住宅1は、北側の道路100に面すると共に、南側の屋外共用部35としての中庭に面して立設されている。また、図1において集合住宅1の南側、東側及び西側に示された一点鎖線は敷地境界を示しており、この敷地の外側に不図示の建物等が隣接している。
図1、図2に示すように、階段室型の集合住宅1は、少なくとも1つの階において複数の住戸に出入り可能な、共用部としての階段室2を備えており、この階段室2には、1階50aのフロア3aから2階50bのフロア3bを介して3階50cのフロア3cまで繋ぐ階段が形成されている。
具体的に、階段室2の1階50aには直階段4が配置され、1階50aの直上階以上の階としての2階50bには折り返し階段5が配置されている。つまり、階段室2に形成されている階段は、1階50aのフロア3aと2階50bのフロア3bとを繋ぐ直階段4と、2階50bのフロア3bと3階50cのフロア3cとを踊り場6を介して繋ぐ折り返し階段5と、で構成されている。なお、折り返し階段5は、踊り場6と、2階50bのフロア3bと踊り場6とを繋ぐ直線状の下側階段部7と、踊り場6と3階50cのフロア3cとを繋ぐ直線状の上側階段部8と、で構成されている。
本実施形態の集合住宅1の各階には、階段室2の各階フロアから出入り可能な2つの住戸が、階段室2を挟んで東西に対向して配置されている。具体的に、集合住宅1の1階50aには、階段室2の1階フロア3aから、階段室2を区画する東西壁面に設けられた玄関扉を備える出入り口を介して出入り可能な西側住戸9a及び東側住戸10aが配置されている。同様に、集合住宅1の2階50bには、階段室2の2階フロア3bから、階段室2を区画する東西壁面に設けられた玄関扉を備える出入り口を介して出入り可能な2つの西側住戸9b及び東側住戸10bが配置されている。更に、集合住宅1の3階50cには、階段室2の3階フロア3cから、階段室2を区画する東西壁面に設けられた玄関扉を備える出入り口を介して出入り可能な2つの西側住戸9c及び東側住戸10cが配置されている。西側住戸9a〜9cはいずれも同じ間取りであり、東側住戸10a〜10cもいずれも同じ間取りである。そして、西側住戸9a〜9cと東側住戸10a〜10cとは、階段室2を挟んで対称の間取りとなっている。
西側住戸9a〜9c及び東側住戸10a〜10cのそれぞれを区画する外壁面には、外方と通ずる少なくとも2つの開口部が設けられている。具体的に、西側住戸9a〜9cのそれぞれを区画する外壁面には、南側開口部11a〜11cと、北側開口部12a〜12cと、が設けられている。また、東側住戸10a〜10cのそれぞれを区画する外壁面には、南側開口部13a〜13cと、北側開口部14a〜14cと、が設けられている。これら開口部には、ヒンジ式の窓やスライド式の掃き出し窓が設けられている。そして、各住戸の北側開口部12a〜12c及び14a〜14cの外部にはベランダが設けられている。なお、南側開口部11a〜11c及び13a〜13c並びに北側開口部12a〜12c及び14a〜14cが形成された外壁部分は、各住戸における居室を区画する外壁部分である。
ここで、図3は、図1及び図2のI−I断面図である。図4(a)は、図1及び図2のII−II断面図のうち階段室2のみを示したものである。図4(b)は、図1及び図2のIII−III断面図のうち階段室2のみを示したものである。以下、図1〜4を参照して、階段室2の詳細について説明する。
図1〜図4に示すように、階段室2は、西側住戸9a〜9cの東側の壁15(以下、「東側壁15」と記載する。)、東側住戸10a〜10cの西側の壁16(以下、「西側壁16」と記載する。)、1階50a部分に集合住宅1の玄関口17が設けられた北側の壁18(以下、「北側壁18」と記載する。)、玄関口17と階段を挟んで対向し、1階50a部分に屋外共用部35へと通じる出入り口19が設けられた南側の壁20(以下、「南側壁20」と記載する。)、南北方向において北側壁18と踊り場6との間に形成された北側の吹き抜け空間25の上部を覆うエントランス屋根部21、南北方向において踊り場6から南側壁20に亘って階段室2の上部を覆う階段室屋根部22、並びに鉛直方向においてエントランス屋根部21と階段室屋根部22との間に位置する連結壁23、により区画されている。なお、鉛直方向においてエントランス屋根部21と踊り場6との間には、踊り場壁24が設けられている。
図1及び図2に示すように、本実施形態の西側住戸9a〜9cの東側壁15、及び東側住戸10a〜10cの西側壁16は、階段室2を挟んで東西方向に対向すると共に、南北方向に平行するように立設されている。そして、東側壁15及び西側壁16の各階部分には、住戸に出入りするための玄関扉が設けられている。
北側壁18の1階50a部分には、第1扉部33としての、扉17aが設けられた玄関口(出入り口)17が形成されており、集合住宅1の住人や来訪者は、この玄関口17を通じて階段室2内に入ることができる。また、北側壁18は、西側住戸9a〜9cの東側壁15、及び東側住戸10a〜10cの西側壁16に挟まれて位置しており、図1及び図2(a)の平面視において、東側壁15及び西側壁16と直交するように立設されている。更に、図3に示すように、北側壁18は、1階50a及び2階50bに亘って設けられており、吹き抜け空間25に面している。なお、ここで言う「扉部」とは、開閉可能な扉を備える出入り口を意味している。
南側壁20は、北側壁18と階段室2を挟んで対向して配置されている。南側壁20の1階50a部分には、第2扉部34としての、扉19aが設けられた出入り口19が形成されており、集合住宅1の住人等は、この出入り口19を通じて屋外共用部35と階段室2との間を出入り可能である。また、南側壁20もまた、西側住戸9a〜9cの東側壁15、及び東側住戸10a〜10cの西側壁16に挟まれて位置しており、図1及び図2(a)の平面視において、東側壁15及び西側壁16と直交するように立設されている。更に、南側壁20は、1階50a、2階50b及び3階50cに亘って設けられており、階段室2の南側の吹き抜け空間26に面している。
エントランス屋根部21は、階段室2の北側の吹き抜け空間25の上部を覆っている。図3に示すように、エントランス屋根部21は、北側壁18の上端部が連結される梁36及び踊り場壁24の上端部が連結される梁27との間に架け渡されており、北側壁18よりも外方(図3では左方向)まで突設されている。より具体的に、本実施形態のエントランス屋根部21は、集合住宅1の3階50cにおける西側住戸9cの下梁(床梁)、東側住戸10cの下梁、これら下梁間に横架された複数の梁(本実施形態では北側壁18の上端部が連結される梁36や踊り場壁24の上端部が連結される梁27)に対して連結されて固定されている。
階段室屋根部22は、南側の吹き抜け空間26及び折り返し階段5の上部を覆っている。図3に示すように、階段室屋根部22は、南側壁20の上端部が連結される梁37及び連結壁23の上端部が連結される梁28との間に架け渡されている。より具体的に、本実施形態の階段室屋根部22は、集合住宅1の3階50cにおける西側住戸9cの上梁、東側住戸10cの上梁、これら上梁間に横架された複数の梁(本実施形態では南側壁20の上端部が連結される梁37や連結壁23の上端部が連結される梁28)に対して連結されて固定されている。
連結壁23は、鉛直方向においてエントランス屋根部21と階段室屋根部22との間の3階50c部分であって、水平方向において西側住戸9a〜9cの東側壁15と東側住戸10a〜10cの西側壁16との間に位置している。具体的に、連結壁23の下端部は、集合住宅1の3階50cにおいて、西側住戸9cの下梁と東側住戸10cの下梁との間に横架された梁27に連結されている。また、連結壁23の上端部は、集合住宅1の3階50cにおいて、西側住戸9cの上梁と東側住戸10cの上梁との間に横架された梁28に連結されている。
次に、階段室2に形成された階段について、図1〜図4を参照して説明する。
図1及び図2(a)に示すように、1階の直階段4は、平面視において、1階50aのフロア3aから2階50bのフロア3bまで南北方向に直線状に延在している。また、図4(a)に示すように、直階段4は、その延在方向(本実施形態では南北方向)と直交する方向(本実施形態では東西方向)に通路29と隣接している。そのため、階段室の1階部分に踊り場を介した折り返し階段を配置し、その踊り場の下に通路を設ける構成と比較して、1階50aの通路29の高さをより高くすることができるため、圧迫感が少ない通路29を実現することができる。
その一方で、2階50bに折り返し階段5を配置することにより、階段室型の集合住宅特有の共用部のコンパクト化及び通行の効率化が実現されている。なお、本実施形態では3階建ての階段室型の集合住宅1であるが、4階以上とすることも可能であり、かかる場合には、3階以上の各階(基準階)も2階50bと同様の構成、すなわち、2階と同様の折り返し階段5を配置することにより、階段室型の集合住宅に特有の共用部のコンパクト化及び通行の効率化を実現することができる。
このように、本実施形態の階段室型の集合住宅1によれば、階段室2の地上階としての1階50aに直階段4、1階の直上階以上の階としての2階50bに折り返し階段5を配置したことにより、階段室型の集合住宅による共用部のコンパクト化及び通行の効率化を実現しつつ、圧迫感の少ない地上階の共用部を実現することができる。また、本実施形態の集合住宅1では、各住戸の扉の位置も直階段4の延在方向において、集合住宅1の略中央位置に配置することができ、住戸の間取り設計の自由度も確保されている。
更に、本実施形態の直階段4は、その延在方向と直交する方向において、階段室2の一方(本実施形態では東方向)に寄せて配置されている。具体的に、本実施形態の直階段4は、西側壁16に隣接して配置されており、通路29は、直階段4と東側壁15との間に設けられている。このように、直階段4を、直階段4の延在方向と直交する方向の一方に寄せて配置することにより、通路29の幅についても広く確保することができるため、より圧迫感の少ない通路を実現することができる。
また更に、直階段4には手摺30が設けられており、鉛直方向において直階段4と手摺30との間の一部又は全部には、階段の幅方向を視通可能な視通部31が形成されている。これにより、直階段4の幅方向の視通性が向上するため、階段室2の1階50aにおける圧迫感を一層低減することができる。なお、視通部31は、例えば、図5(a)、図5(b)に示すような、ガラス等の透明パネル材により構成することができるが、これに限られるものではなく、例えば、直階段と手摺とを複数の桟材により連結し、視通部を、直階段、手摺及び桟材により区画された開口としてもよい。また、直階段4のみならず、折り返し階段5に同様の手摺及び視通部を設ける構成とすれば、階段室2全体の開放感を向上させることできる。
なお、図5(b)では、直階段4の下方に空間が設けられていないが、図5(a)のように直階段4の下方に空間32を設ける構成とすれば、より通路29の圧迫感を軽減することができるため好ましい。
また、直階段4の上部に吹き抜け空間25を設けているため、階段室2の1階50a部分に、より開放感を持たせることができ、共用部としての階段室2に付加価値を与えることができる。更に、直階段4の蹴込部分に開口を設ける構成とすれば、直階段4の延在方向における視通性をも確保することができるため、階段室2の1階50aにおけるエントランス部分をより開放的な空間に感じさせることが可能となる。
更に、本実施形態の階段室2は、1階50aにて、北側壁18の第1扉部33としての玄関口17を介して外方から出入り可能であると共に、南側壁20の第2扉部34としての出入り口19を介して上述の屋外共用部35から出入り可能である。換言すれば、階段室2は、第1扉部33及び第2扉部34の扉17a及び扉19aを介して外部と隔てられているため、集合住宅1の防犯性を確保することができる。
ここで、図1、図2に示すように、本実施形態の集合住宅1の全ての住戸9a〜9c及び10a〜10cは、少なくとも上方が開放された屋外共用部35に面する居室(本実施形態では南側の寝室)を有している。このような構成とすることにより、各住戸の居室に設けられた開口部(本実施形態では南側開口部11a〜11c及び13a〜13c)から屋外共用部35を視認することができ、各住戸の住人の屋内共用部35への関心を高めることができる。更に、階段室2の1階50a部分が、各住戸から屋外共用部35までの動線上に位置するため、玄関口17と各住戸との間の通行手段としての階段室に、共用部としての新たな付加価値を与えることができる。
また、本実施形態において、第1扉部33と第2扉部34とは、平面視(図1参照)における直階段4の延在方向において、階段室2を挟んで対向して配置されている。これにより、第1扉部33としての玄関口17から階段室2内に入る際に、第2扉部34としての出入り口19の存在及び屋外共用部35の存在を認識し易い。また、本実施形態の階段室2は、平面視(図1参照)における直階段4の延在方向(本実施形態では南北方向)の両側が、第1扉部33が設けられ、階段室2から外方を視通可能な北側壁18(第1視通壁部)と、第2扉部34が設けられ、階段室2から屋外共用部35を視通可能な南側壁20(第2視通壁部)と、により区画されている。つまり、本実施形態では、第1扉部33が設けられた北側壁18及び第2扉部34が設けられた南側壁20が、ガラス等の透明部材を用いて構成されている。そのため、直階段4の延在方向において、玄関口17側から明るい屋外共用部35への視通性及び出入り口19側から玄関口17側の外方への視通性を確保することができ、階段室2の開放感及び階段室2の付加価値をより高めることができる。なお、第2視通壁部としての南側壁20のみを視通可能な構成としてもよい。
本実施形態では、北側壁18の1階50a部分及び2階50b部分を透明部材で構成し、南側壁20の1階50a部分、2階50b部分及び3階50c部分を透明部材で構成している。また、本実施形態では、連結壁23についても透明部材で構成している。このような構成とすれば、階段室2の1階50aのフロア3aのみならず、階段室2の2階50b及び3階50cのフロア3b及び3cについても、少なくとも2方向(本実施形態では南北方向の両方向)からの採光が可能であり、明るい階段室2とすることができる。
また、階段の昇降時に、2方向の異なる空間への視線を連続的に確保できる。図6は図3と同じ断面図であり、図6では、階段の昇降時に確保される外部への視線を白抜き矢印で示している。具体的に、階段室2の1階50aのフロア3aから直階段4を昇る際には、南側壁20の2階50b部分から外方を視通でき、2階50bのフロア3bから下側階段部7を昇る際には、連結壁23から外方を視通でき、踊り場6から上側階段部8を昇る際には、南側壁20の3階50c部分から外方を視通できる。逆に、3階50cのフロア3cから上側階段部8を降りる際には連結壁23から外方を視通でき、踊り場6から下側階段部7を降りる際には南側壁20の2階50b部分から外方を視通でき、2階50bのフロア3bから直階段4を降りる際には、北側壁18から外方を視通できる。
最後に、本発明の別の実施形態としての階段室型の集合住宅41について説明する。図7は、集合住宅41の1階(地上階)の平面図である。集合住宅41は、鉄骨造の3階建てである。なお、図7において上方が北側であり、図7に示すように、集合住宅1は、北側の道路100に面すると共に、南側の屋外共用部42に面して立設されている。また、図7において集合住宅41の南側、東側及び西側に示された一点鎖線は敷地境界を示しており、この敷地の外側に不図示の建物等が隣接している。
集合住宅41は、上述した集合住宅1と比較して、住戸の間取りや立地条件などは異なっているが、少なくとも1つの階において複数の住戸に出入り可能な階段室43を備え、階段室43の地上階としての1階には直階段46を配置し、地上階の直上階以上の階としての2階には折り返し階段(不図示)を配置したものである点等で、共通している。また、図7では、階段室41の1階のフロア47から出入り可能な西側住戸48aと東側住戸49aを示している。
ここで、集合住宅41は、階段室43とは機能が異なる別の屋内共用部44を備えている。以下、説明の便宜上、階段室43を「第1屋内共用部43」と記載し、屋内共用部44を「第2屋内共用部44」と記載する。
第2屋内共用部44は、地上階において、第1屋内共用部43と連続して配置されている。具体的に、第2屋内共用部44は、第1屋内共用部43と屋外共用部42との間に、第1屋内共用部43と連続して配置されている。集合住宅41の第2屋内共用部44は、例えば図7に示すように、ラウンジとして使用することができる。このような第2屋内共用部44を設けることにより、第1屋内共用部43、第2屋内共用部44及び屋外共用部42の連続性を確保することができる。
なお、図7に示す集合住宅41における第2屋内共用部44は、第1屋内共用部43と屋外共用部42との間に設けられているが、この位置に限られるものではなく、例えば、第1屋内共用部43と屋外共用部42との間ではなく、玄関口45近傍で第1屋内共用部43と連続する位置に設けるようにしてもよい。このようにすれば、エントランス部分の付加価値を高めることができる。
本発明に係る階段室型の集合住宅は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲で記載された内容を逸脱しない範囲で、様々な構成により実現することが可能である。例えば、上述した階段室型の集合住宅1、41は、北側の道路100に面して立設され、階段室から出入り可能な住戸が階段室の西側と東側に配置されているが、このような方角に限られるものではなく、西側、東側又は南側の道路に面して立設されていてもよく、また、階段室から出入り可能な住戸が階段室の南側及び北側に配置されているものであってもよい。更に、各住戸の間取りについても、図1〜図7に示すような間取りに限られるものではなく、敷地条件等に応じて適宜設計することができる。
本発明は、集合住宅に関し、特に、階段室型の集合住宅に関する。
1、41:階段室型の集合住宅
2:階段室
3a:1階のフロア
3b:2階のフロア
3c:3階のフロア
4:直階段
5:折り返し階段
6:踊り場
7:折り返し階段の下側階段部
8:折り返し階段の上側階段部
9a〜9c:西側住戸
10a〜10c:東側住戸
11a〜11c:西側住戸の南側開口部
12a〜12c:西側住戸の北側開口部
13a〜13c:東側住戸の南側開口部
14a〜14c:東側住戸の北側開口部
15:西側住戸の東側壁
16:東側住戸の西側壁
17:玄関口(出入り口)
17a:扉
18:階段室の北側壁(第1視通壁部)
19:出入り口
19a:扉
20:階段室の南側壁(第2視通壁部)
21:エントランス屋根部
22:階段室屋根部
23:連結壁
24:踊り場壁
25:吹き抜け空間
26:吹き抜け空間
27:梁
28:梁
29:通路
30:手摺
31:視通部
32:階段下の空間
33:第1扉部
34:第2扉部
35:屋外共用部
36:梁
37:梁
42:屋外共用部
43:第1屋内共用部(階段室)
44:第2屋内共用部
45:玄関口
46:直階段
47:1階のフロア
48a:西側住戸
49a:東側住戸
50a:1階(地上階)
50b:2階(基準階)
50c:3階(基準階)
100:道路

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの階において複数の住戸に出入り可能な階段室を備え、
    前記階段室の地上階には直階段を配置し、前記地上階の直上階以上の階には折り返し階段を配置したことを特徴とする、階段室型の集合住宅。
  2. 前記直階段には手摺が設けられており、
    前記直階段と前記手摺との間には、前記直階段の幅方向を視通可能な視通部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の階段室型の集合住宅。
  3. 前記直階段の上部に吹き抜け空間を設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の階段室型の集合住宅。
  4. 前記階段室は、地上階にて、第1扉部を介して外方から出入り可能であると共に第2扉部を介して少なくとも上方が開放された屋外共用部から出入り可能であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の階段室型の集合住宅。
  5. 前記第1扉部と前記第2扉部とは、平面視における前記直階段の延在方向において、前記階段室を挟んで対向して配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の階段室型の集合住宅。
  6. 前記階段室は、前記第1扉部が設けられ前記階段室から外方を視通可能な第1視通壁部と、前記第2扉部が設けられ前記階段室から前記屋外共用部を視通可能な第2視通壁部と、により区画されていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の階段室型の集合住宅。
  7. 前記階段室を第1屋内共用部とした場合に、
    前記地上階において、前記第1屋内共用部と連続して配置され、前記第1屋内共用部とは機能が異なる第2屋内共用部を備えることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1つに記載の階段室型の集合住宅。
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