JP6483347B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、複数階建ての建物に関する。
特開2001−140479号公報(特許文献1)には、建物の1階正面側に、幅方向(開口方向)に長く延びるインナーバルコニーが配置され、そのインナーバルコニーの奥に、リビングとダイニングが並べて配置された建物が開示されている。この建物において、ダイニング側に位置するインナーバルコニーの前に、複数の細木が配置されている。
特開2012−17613号公報(特許文献2)には、2階のインナーバルコニーや、吹き抜けのインナーテラスの屋外側全体を覆うスラット可変シャッタが設けられた建物が開示されている。この建物において、吹き抜けのインナーテラスの屋内側には、1階と2階とにそれぞれ部屋が設けられている。
特開2001−140479号公報 特開2012−17613号公報
都市などの密集した住宅群の狭小地では、多くの住宅は、その両横だけでなく正面側においても、他の住宅と近接して建てられている。このような場合、建物の正面側に大きな窓があっても、窓は常にカーテンが閉められた状態であることが多い。この場合、プライバシーは守られるものの、屋内へ光が差し込まず、暗い居住空間となってしまう。
上述のように、インナーバルコニーやインナーテラスの前方を覆うように、複数の細木やシャッタが配置された建物も存在する。しかし、これらの建物では、プライバシーを守ることができても、屋内への採光は十分ではなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、プライバシーの保護、および、十分な採光が可能な建物を提供することである。
この発明のある局面に従う建物は、上下方向に隣接する上階および下階を含む、複数階建ての建物であって、屋内吹き抜け空間と、外壁部と、下階側開口部および上階側開口部と、縦格子とを備える。屋内吹き抜け空間は、下階から上階にまたがって配置されている。外壁部は、屋内吹き抜け空間に隣接し、下階外壁および上階外壁を含む。下階側開口部および上階側開口部は、光を取り入れるために、下階外壁および上階外壁にそれぞれ設けられている。縦格子は、下階側開口部の下端から、上階側開口部の途中位置までを覆うように、外壁部の屋外側に設けられる。
好ましくは、建物は、正面から見て横方向の広がりを規定する一対の縦フレーム部と、一対の縦フレーム部を連結する複数の横フレーム部とを備えた門型フレーム構造によって形造られている。
好ましくは、外壁部と縦格子との間に設けられ、下階外壁の下端部から水平方向に延びる屋外床部をさらに備える。
下階が、建物の2階以上に位置している場合、屋外床部は、バルコニーであってもよい。
屋外床部上には、屋内吹き抜け空間の前方位置に、屋外吹き抜け空間が形成されていることが望ましい。
好ましくは、建物は、下階外壁に隣接して屋内側に配置され、屋内吹き抜け空間と連通する第1空間と、下階外壁における第1空間の前方位置に配置された第1開口部とをさらに備える。
縦格子は、幅方向において第1開口部の少なくとも一部をさらに覆うように配置されていてもよい。
屋外床部は、幅方向において、第1開口部の前方位置にまで延びていることが望ましい。
好ましくは、建物は、屋内吹き抜け空間と幅方向に隣接するように上階外壁の屋内側に配置され、第1空間の上方に位置する第2空間と、上階外壁における第2空間の前方位置に配置された第2開口部と、第2開口部の屋外側に配置される上階バルコニーとをさらに備える。
なお、屋内吹き抜け空間は、リビングに形成され、第1開口部は、透光性を有する掃出し窓であってもよい。この場合、第1空間は、ダイニングであってもよい。
あるいは、屋内吹き抜け空間は、玄関ホールに形成され、第1開口部は、玄関扉であってもよい。
本発明によれば、プライバシーの保護、および、十分な採光が可能となる。
本発明の実施の形態に係る建物の正面側の外観図である。 本発明の実施の形態に係る建物の上階および下階の構成例をそれぞれ示す間取り図である。 本発明の実施の形態に係る建物の屋外占有空間を示す図である。 本発明の実施の形態に係る建物の下階の他の構成例を示す間取り図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係る建物1の概略構成について説明する。建物1は、たとえば、1階F1、2階F2、および3階F3を含む3階建ての住宅である。建物1は、都市の狭小地に建てられており、その正面側にも、別の建物が近接位置に建てられていると仮定する。本実施の形態では、正面から見て建物1の横方向(左右方向)を「幅方向」、建物1の屋内から見て正面側(屋外側)を「前方」ともいう。
建物1は、いわゆる門型フレーム構造(各階において一対の柱と梁とを門型に組む構造)によって形造られている。そのため、建物1の正面側には、横方向の広がりを規定する一対の縦フレーム部(壁体)91,92と、一対の縦フレーム部を連結する複数の横フレーム部(壁体)93,94,95とが配置されている。横フレーム部93は、建物1の上端、すなわち建物1の3階F3の天井位置に配置されている。横フレーム部94は、2階F2と3階F3との間に配置されている。横フレーム部95は、1階F1と2階F2との間に配置されている。門型フレーム構造によって形造られた建物1は、強度が高く、耐震性を有している。
図1に示されるように、建物1の1階F1の正面側には駐車スペースが設けられているため、1階正面の外壁100は、縦フレーム部91,92および横フレーム部93〜95の前面(以下「フレーム部前面」という)よりも奥に配置されている。外壁100には、小さい開口部101と、玄関扉102とが設けられている。
建物1の2階F2および3階F3の正面側の外壁部80も、フレーム部前面よりも奥に配置されている。本実施の形態では、建物1は、フレーム部前面とほぼ同じ面上に設けられた縦格子60を備えている。縦格子60は、建物1の2階F2から3階F3にかけて配置されている。
以下に、図2をさらに参照して、縦格子60を含む、建物1の2階F2および3階F3の特徴的な構成について、詳細に説明する。図2(A),(B)には、それぞれ、建物1の2階F2(下階)および3階F3(上階)の構成が示されている。
本実施の形態では、建物1の2階F2および3階F3のうち、外壁部80よりも屋内側(後方)に位置する空間を「屋内占有空間81」、外壁部80よりも屋外側(前方)、かつ、フレーム部前面よりも後方に位置する空間を「屋外占有空間82」という。屋外占有空間82も、建物1の居住者の占有空間の一部である。正面の外壁部80は、2階外壁200と3階外壁300とで構成されている。
まず、建物1の屋内占有空間81側の構成について説明する。図2に示されるように、屋内占有空間81のうち、外壁部80に隣接する位置には、2階F2から3階F3にまたがる屋内吹き抜け空間40が設けられている。屋内吹き抜け空間40は、2階F2の居住空間、たとえばリビング21に形成されている。
また、屋内占有空間81のうち、建物1の2階外壁200に隣接する位置に、たとえばダイニング22が設けられている。ダイニング22は、リビング21すなわち屋内吹き抜け空間40と連通する居住空間(第1空間)である。つまり、リビング21とダイニング22との間の少なくとも2階外壁200側には、仕切り壁が存在していない。リビング21は、一方の縦フレーム部91寄りに位置し、ダイニング22は、他方の縦フレーム部92寄りに位置している。
同様に、屋内占有空間81のうち、建物1の3階外壁300に隣接する位置に、たとえば寝室32が設けられている。寝室32は、屋内吹き抜け空間40と幅方向に隣接する居住空間(第2空間)である。寝室32は、ダイニング22の上方に位置している。
2階外壁200には、屋外の光を屋内に取り入れるための開口部201,202が、幅方向に隣り合って設けられている。開口部201は、リビング21すなわち屋内吹き抜け空間40の前方に設けられている。開口部201は、屋内吹き抜け空間40の横幅と略同じ幅寸法を有する開閉可能な窓であり、たとえば腰高窓である。開口部201の上端は、2階F2の天井高さ付近に位置することが望ましいが、開口部201の下端は、2階F2の腰高さ付近に限定されず、床高さ付近であってもよい。なお、「腰高さ」とは、起立した成人の腰の位置付近の高さを表し、たとえば100〜120cm程度である。
開口部202は、ダイニング22の前方に設けられている。開口部202は、ダイニング22の横幅と略同じ幅寸法を有する開閉可能な窓であり、たとえば掃出し窓である。このように、2階外壁200には、2つの開口部201,202によって大開口が形成されている。
3階外壁300にも、屋外の光を屋内に取り入れるための開口部301,302が、幅方向に隣り合って設けられている。開口部301は、屋内吹き抜け空間40の前方に設けられている。つまり、開口部301は、2階F2の開口部201の上に位置している。開口部301は、屋内吹き抜け空間40の横幅と略同じ幅寸法を有する窓であり、たとえばFIX窓であってよい。開口部301の下端は、3階F3の床高さ付近に位置していることが望ましい。開口部301の上端は、腰高さ付近および天井高さ付近のいずれであってもよい。
開口部302は、寝室32の前方に設けられている。開口部302は、寝室32の横幅と略同じ幅寸法を有する開閉可能な窓であり、たとえば掃出し窓である。このように、3階外壁300にも、2つの開口部301,302によって大開口が形成されている。なお、建物1の強度が維持できれば、屋内吹き抜け空間40の前方に位置する2階F2の開口部201と3階F3の開口部301とは、一続きの窓として形成されてもよい。
寝室32と屋内吹き抜け空間40との境界には、仕切り壁320が配置されている。仕切り壁320は、3階F3の床面高さから天井高さまで延びている。仕切り壁320の腰高さより上の位置には、開閉可能な屋内開口部321が設けられていることが望ましい。屋内開口部321は、たとえば障子窓である。屋内開口部321は、透光性を有していなくてもよい。この場合、屋内開口部321を開放することで、3階F3の寝室32から2階のリビング21を見下ろすことができる。したがって、3階F3の居住空間と2階F2の居住空間とに、上下の繋がりを持たせることができる。
次に、図3をさらに参照して、建物1の屋外占有空間82側の構成について説明する。図3には、幅方向一方側(一方の縦フレーム部91側)から見た屋外占有空間82が示されている。
屋外占有空間82には、2階外壁200の開口部201,202の前方に位置する幅広のインナーバルコニー23と、3階外壁300の開口部302の前方に位置するインナーバルコニー33とが形成されている。
2階F2のインナーバルコニー23は、2階外壁200の下端部から前方に向けて水平方向に延びる屋外床部を形成している。インナーバルコニー23の上面(床面)230は、幅方向一端から他端まで、段差なくフラットであることが望ましい。インナーバルコニー23の前端の立上り部231の前面は、フレーム部前面と同じ面上に位置している。
ここで、本実施の形態では、インナーバルコニー23上にも、屋外吹き抜け空間50が形成されている。屋外吹き抜け空間50は、屋内吹き抜け空間40の前方位置に設けられている。つまり、屋外吹き抜け空間50は、2階F2の開口部201、および、3階F3の開口部301の前方(屋外側)に配置されている。
3階F3のインナーバルコニー33は、3階外壁300の下端部から前方に向けて水平方向に延びる屋外床部を形成している。インナーバルコニー33は、幅方向において、屋外吹き抜け空間50と隣接する。そのため、3階F3のインナーバルコニー33の下面330が、2階F2のインナーバルコニー23のうちのダイニング22側の天井面となる。インナーバルコニー33と屋外吹き抜け空間50との上方には、3階外壁300(外壁部80)の上端部と横フレーム部93との間に位置する屋外天井部96が配置されている。
上述のように、建物1の正面には、上記した縦格子60が設けられている。縦格子60は、複数の細長い縦材により構成され、隣り合う縦材間には隙間がある。そのため、縦格子60は、通気性と透光性とを有し、ルーバーのような機能を果たす。縦格子60は、縦材よりも少ない横材を含んでいてもよい。
縦格子60は、上下方向において、少なくとも2階F2の開口部201の下端から3階F3の開口部301の途中位置までを覆うように配置されている。具体的には、縦格子60は、1階F1と2階F2との間に位置する横フレーム部95の下端から、2階F2と3階F3との間に位置する横フレーム部94を超えて、3階F3のインナーバルコニー33の腰高壁34の上端高さ付近にまで延びている。また、縦格子60は、幅方向において、少なくとも開口部201(301)の横幅全てを覆うように配置されている。縦格子60は、ダイニング22前の開口部202の一部をさらに覆っていることが望ましい。縦格子60の幅方向一方端は、一方の縦フレーム部91上に重なっていてもよい。
縦格子60が上記のような位置に配置されるため、リビング21の前方に位置するインナーバルコニー23は、外壁部80と縦格子60との間に配置される。また、屋外吹き抜け空間50は、上部を除き、縦格子60によって覆われる。
縦格子60は、インナーバルコニー23の立上り部231の前面(横フレーム部94,95の前面)に当接または近接した状態で、固定されている。そのため、インナーバルコニー23のダイニング22側の立上り部231には、腰高壁24が設けられているが、リビング21側の立上り部231には、腰高壁が設けられていなくてもよい。腰高壁24は、縦格子60が無い範囲にさえ配置されていれば、ダイニング22前の開口部202の全幅に亘って配置されなくてもよい。腰高壁24は、透光性を有していることが望ましい。
3階F3のインナーバルコニー33の腰高壁34は、インナーバルコニー33の前方と、屋外吹き抜け空間50側の側部とに配置されている。この腰高壁34も、透光性を有していることが望ましい。
なお、インナーバルコニー23,33の他方側(縦フレーム部92側)の側部には、それぞれ、たとえば側壁97が設けられている。側壁97は、天井部との間に開口を有していてもよい。または、側壁97に代えて、透光性を有する腰高壁が設けられていてもよい。また、インナーバルコニー23の一方側(縦フレーム部91側)の側部にも、側壁98が配置されてもよいし、透光性を有する腰高壁が設けられてもよい。
以上説明したように、屋内吹き抜け空間40が形成されたリビング21の前方には、開口部201,301がそれぞれの階に設けられている。また、建物1の正面には、開口部201の下端から開口部301の途中位置まで覆うように、目隠しとなる縦格子60が配置されている。そのため、建物1の正面に位置する道路からの視線が遮られることはもとより、建物1の正面側に近接して建てられた他の建物から見下ろされることもなくなる。また、縦格子60の隙間からの採光も可能である。
さらに、開口部301の上部は、光を遮るものがないため、十分な採光が可能となる。そのため、密集した住宅地に建てられた建物1であっても、空を近くに感じ取ることもできる。さらに、開口部201を開放した場合には、縦格子60の隙間を通り抜ける風をリビング21内に取り込むこともできる。したがって、リビング21は、開放的であるだけでなく、プライバシーの保護と明るさとを兼ね備えた居心地の良い居住空間となる。
また、2階外壁200と縦格子60との間には、インナーバルコニー23が形成されている。この場合、インナーバルコニー23がバッファとなり、縦格子60による閉塞感を緩和することができる。また、外部からの視線がリビング21にまで届き難くなるため、開口部201に沿ってソファ71を置くこともできる。居住者は、開口部201をカーテンで覆わなくても、ソファ71に座った状態で寛ぐことができる。
また、リビング21と連通するダイニング22前には、(少なくとも一部が)縦格子60に覆われていない開口部202が配置されている。そのため、居住者が活動的に動くダイニング22は、光に満ち溢れた明るい空間となる。また、開口部202を通過する光はリビング21側にまで届くため、リビング21の採光性が高められる。また、開口部202前の腰高壁24が透光性を有している場合には、リビング21およびダイニング22をより明るい空間とすることができる。
また、インナーバルコニー23には、ダイニング22側の開口部(掃出し窓)202から出入りすることができ、その床面230はフラットである。また、リビング21側の前方は、縦格子60によって覆われている。したがって、縦格子60で覆われた部分(開口部201前)に、デッキテーブル72およびデッキチェア73を置いて、寛ぐこともできる。
また、インナーバルコニー23のうち、リビング21の前方は、屋外吹き抜け空間50となっている。つまり、2階F2の天井高さには、屋外側へ突出する構造物(たとえば3階F3のインナーバルコニー)が存在しない。したがって、インナーバルコニー23においても、開放的に過ごすことができる。また、3階F3のインナーバルコニー33から、2階F2のインナーバルコニー23を見下ろすことができるため、屋外占有空間82においても、上下の繋がりを持たせることができる。
また、建物1の正面は、狭小地に建てられた住宅の居住者の多くが望む、3つの価値観(要望)が視覚化されている。1つ目は、一対の縦フレーム部91,92、および、複数の横フレーム部93〜95によって視覚化される「フレーム」である。フレームは、力強さ、すなわち耐震性を表わしている。2つ目は、縦格子60によって視覚化される「スクリーン」である。スクリーンは、プライバシー性(プライバシーの保護)を表わしている。3つ目は、2階外壁200および3階外壁300に設けられた開口部201,202,301,302によって視覚化される「大開口」である。大開口は、光(明るさ)を表わしている。したがって、建物1の正面の外観によっても、居住者が感じる安心感や開放感を増長させることができる。
また、門型のフレーム部91〜95と、外形が矩形形状の縦格子60とが組み合わせられることで、建物1の正面の意匠性を向上させることもできる。
なお、本実施の形態では、2階外壁200に沿って、リビング21とダイニング22とが設けられることとしたが、リビング21とダイニング22の位置は逆であってもよい。つまり、ダイニング22に、屋内吹き抜け空間40が形成されてもよい。また、2階外壁200に沿う居住空間は、リビング21およびダイニング22に限定されない。
また、2階外壁200に沿う居住空間は、1種類のみであってもよい。つまり、寝室32の下方に配置される空間(第1空間)と、屋内吹き抜け空間40とが、1つの居住空間(たとえばリビング)を形成していてもよい。
また、建物1は、3階建てに限定されず、複数階建ての建物であればよい。たとえば、建物が4階建ての場合、建物1の2階および3階を、それぞれ3階および4階と読み替えてもよい。
また、建物が2階建てであるような場合には、屋内吹き抜け空間40および屋外吹き抜け空間50は、1階F1から2階F2にまたがって配置されてもよい。この場合、屋内吹き抜け空間40は、1階F1の玄関ホールに形成されてもよい。この場合の建物の構成例について、図4を用いて説明する。
図4は、建物1Aの玄関ホール11に屋内吹き抜け空間40が形成された場合の1階正面側の構成例を示す間取り図である。なお、この建物1Aの2階の構成は、建物1の3階F3の構成と同様であってよい。建物1Aの1階F1の正面側の構成のうち、建物1の2階F2の構成と異なる部分のみ以下に説明する。
図4を参照して、1階F1の屋内占有空間81には、1階外壁100Aに沿って、玄関ホール11と、玄関土間12とが配置されている。玄関ホール11の前方には、上記した開口部201と同様の開口部101Aが設けられている。開口部101Aは、1階外壁100Aに設けられ、玄関ホール11の横幅とほぼ同じ幅寸法を有している。玄関ホール11は、屋内吹き抜け空間40となっており、2階外壁(図示せず)にも、屋内吹き抜け空間40に隣接する位置に、上記した開口部301と同様の開口部(図示せず)が設けられている。
1階外壁100Aのうち、玄関土間12の前方には、開口部としての玄関扉102が設けられている。玄関扉102は、たとえば、1階外壁100Aの中央寄りに配置されている。玄関土間12の上方(2階)には、寝室などの居住空間(第2空間)が配置されている。
1階F1の屋外占有空間82には、インナーバルコニー23に代えて、屋外床部としての玄関前通路13が設けられている。この場合、縦格子60と他方の縦フレーム部92との間は、居住者が玄関前通路13に出入りできるように開放されていてもよい。また、縦フレーム部92と外壁100Aとの間も、居住者が出入りできるように開放されていてもよい。なお、玄関前通路13は、玄関扉102の前が高くなるようにスロープ状になっていてもよい。または、玄関前通路13全体が、正面の道路と面一状であってもよい。
図4に示されるように、玄関扉102は、縦格子60によって隠される位置に配置されることが望ましい。玄関扉102を開放して居住者が出入りする際に、建物1A内の様子が外部から丸見えとなることが防止できるからである。
このような建物1Aによれば、プライバシーに守られ、かつ、明るく開放的な玄関ホール11とすることができる。また、玄関前通路13のうちの、開口部101A前の屋外吹き抜け空間50には、たとえば自転車を置いたりすることもできる。
以上説明した本実施の形態では、縦格子60が、他方の縦フレーム部92から離れて配置されたが、縦格子60は、一方の縦フレーム部91から他方の縦フレーム部92まで延びていてもよい。
また、本実施の形態では、外壁部80と縦格子60との間に、屋外床部(インナーバルコニー23など)が介在されることとしたが、屋外床部がなく、縦格子60が、外壁部80に当接または近接して設けられていてもよい。
特にこのような場合には、建物1(1A)は、門型フレーム構造を有していなくてもよい。この場合、下階の正面には、縦格子60との横に、耐力壁が設けられていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 建物、11 玄関ホール、12 玄関土間、13 玄関前通路、21 リビング、22 ダイニング、23,33 インナーバルコニー、24,34 腰高壁、32 寝室、40 屋内吹き抜け空間、50 屋外吹き抜け空間、60 縦格子、71 ソファ、72 デッキテーブル、73 デッキチェア、80 外壁部、81 屋内占有空間、82 屋外占有空間、91,92 縦フレーム部、93〜95 横フレーム部、96 屋外天井部、97,98 側壁、100,100A 1階外壁、101,101A,201,202,301,302 開口部、102 玄関扉、200 2階外壁、300 3階外壁、320 仕切り壁、321 屋内開口部。

Claims (7)

  1. 上下方向に隣接する上階および下階を含む、複数階建ての建物であって、
    前記下階から前記上階にまたがる屋内吹き抜け空間と、
    前記屋内吹き抜け空間に隣接し、下階外壁および上階外壁を含む外壁部と、
    前記下階外壁および前記上階外壁にそれぞれ設けられた、光を取り入れるための下階側開口部および上階側開口部と、
    前記下階外壁の下端部から屋外側へ水平方向に延びる屋外床部と、
    前記屋外床部上に形成され、前記下階側開口部および前記上階側開口部に隣接して配置された屋外吹き抜け空間と、
    前記外壁部の屋外側において、前記下階側開口部の下端から前記上階側開口部の途中位置までを覆うように、前記屋外床部の屋外側端部から上方に延びる縦格子とを備え、
    前記屋外吹き抜け空間は、上部を除き、前記縦格子によって覆われている、建物。
  2. 前記建物は、正面から見て横方向の広がりを規定する一対の縦フレーム部と、前記一対の縦フレーム部を連結する複数の横フレーム部とを備えた門型フレーム構造によって形造られている、請求項1に記載の建物。
  3. 前記下階は、前記建物の2階以上に位置し、
    前記屋外床部は、バルコニーである、請求項1または2に記載の建物。
  4. 前記下階外壁に隣接して屋内側に配置され、前記屋内吹き抜け空間と連通する第1空間と、
    前記下階外壁における前記第1空間の前方位置に配置された第1開口部とをさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の建物。
  5. 前記縦格子は、幅方向において前記第1開口部の少なくとも一部をさらに覆うように配置される、請求項に記載の建物。
  6. 前記屋外床部は、幅方向において、前記第1開口部の前方位置にまで延びている、請求項4または5に記載の建物。
  7. 前記屋内吹き抜け空間と幅方向に隣接するように前記上階外壁の屋内側に配置され、前記第1空間の上方に位置する第2空間と、
    前記上階外壁における前記第2空間の前方位置に配置された第2開口部と、
    前記第2開口部の屋外側に配置される上階バルコニーとをさらに備える、請求項4〜6のいずれかに記載の建物。
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