JP6933904B2 - 住宅 - Google Patents

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本発明は、上下階に跨がる吹き抜け空間を備える住宅に関するものである。
住宅には、上下階に跨がる吹き抜け空間が設けられている場合がある。特許文献1には、複数の建物ユニットが組み合わせられてなるユニット式の建物において、吹き抜け空間が設けられた構成が開示されている。この特許文献1の住宅では、吹き抜け空間が上下に積み重ねられた2つの建物ユニットを用いて形成されている。具体的には、これら2つの建物ユニットのうち、下階部に設けられる建物ユニット(以下、下階吹き抜けユニットという)にはその上面部に開口部が形成され、上階部に設けられる建物ユニット(以下、上階吹き抜けユニットという)にはその下面部に開口部が形成されている。そして、これら上下階の吹き抜けユニットが積み重ねられることで、それら各吹き抜けユニットの開口部を通じて上下階に跨がる吹き抜け空間が形成されるようになっている。
また、特許文献1の住宅では、下階吹き抜けユニットが横並びに複数設けられるとともに、上階吹き抜けユニットが横並びに複数設けられている。そのため、これら複数の吹き抜けユニットを用いて大きな吹き抜け空間を形成することが可能となっている。
しかしながら、下階吹き抜けユニットは、上述したように上面が開口されているため、かかる下階吹き抜けユニットを複数隣接させると、建物全体の剛性を確保するのが困難になると考えられる。そこで、特許文献1では、この点を考慮し、吹き抜け空間を横切る橋ユニットを架け渡して設け、それにより開口部の補強を行っている。これにより、吹き抜け空間の剛性を確保しながら、大きな吹き抜け空間を形成することが可能となっている。
特開平10−280547号公報
ここで、上記特許文献1の構成では、吹き抜け空間を大きくすることで屋内における開放感を高めることが可能となっているものの、さらなる開放感の向上が求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、吹き抜け空間を備える構成にあって、より開放感を高めることができる住宅を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の住宅は、上下に隣接する下階部及び上階部を有し、前記上階部の上方に屋根部が設けられている住宅であって、屋内において前記下階部及び前記上階部に跨がって形成された吹き抜け空間と、その吹き抜け空間と外壁部を隔てて隣接するとともに、床部を有する床上空間として形成された屋外開放空間とを備え、前記屋外開放空間は、前記外壁部の屋外側で前記下階部及び前記上階部に跨がるよう形成され、少なくとも一部が前記屋根部において前記外壁部よりも屋外側に張り出した屋根張出部により上方から覆われており、前記外壁部には、前記吹き抜け空間から前記屋外開放空間を見通し可能とする窓部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上下階に跨がる吹き抜け空間と外壁部を挟んで隣接する屋外開放空間が設けられ、その屋外開放空間が屋根部により覆われた床上空間として形成されている。この場合、吹き抜け空間において、窓部から屋外側を見渡すと、屋外開放空間には床と屋根とが設けられていることから、吹き抜け空間の床が屋外開放空間にまで連続して拡がっている感覚を抱かせることができるとともに、吹き抜け空間の天井が屋外開放空間にまで連続して拡がっている感覚を抱かせることができる。これにより、吹き抜け空間を備える構成にあって、より開放感を高めることができる。
第2の発明の住宅は、第1の発明において、柱、天井大梁及び床大梁を有してなる複数の建物ユニットが互いに組み合わされてなるユニット式の住宅であって、前記建物ユニットとして、上下に積み重ねて設けられ前記吹き抜け空間を形成する一対の吹き抜けユニットを備え、前記一対の吹き抜けユニットのうち前記下階部の吹き抜けユニットには、その上面部に前記天井大梁により囲まれた天井開口部が形成され、前記上階部の吹き抜けユニットには、その下面部に前記床大梁により囲まれた床開口部が形成され、前記吹き抜け空間は、前記天井開口部及び前記床開口部を通じて上下階に吹き抜けており、前記吹き抜け空間として、互いに離間して設けられた第1吹き抜け空間及び第2吹き抜け空間を備え、前記建物ユニットとして、前記第1吹き抜け空間と前記第2吹き抜け空間との間において上下に積み重ねて設けられた一対の中間ユニットを備え、前記一対の中間ユニットのうち前記下階部の中間ユニットには、その上面部に、対向する一対の前記天井大梁の間に架け渡された複数の天井小梁が設けられ、前記上階部の中間ユニットには、その下面部に、対向する一対の前記床大梁の間に架け渡された複数の床小梁が設けられ、前記下階部の中間ユニット内に形成された下階中間空間部と、前記上階部の中間ユニット内に形成された上階中間空間部とは、前記複数の天井小梁及び前記複数の床小梁を含む階間部により上下に仕切られており、前記第1吹き抜け空間と前記第2吹き抜け空間とは、少なくとも前記下階中間空間部を介して互いに連続しており、前記第1吹き抜け空間及び前記第2吹き抜け空間のうち少なくともいずれかの吹き抜け空間が前記外壁部を隔てて前記屋外開放空間に隣接していることを特徴とする。
本発明によれば、ユニット式住宅において、互いに離間した位置に2つの吹き抜け空間が設けられ、それら各吹き抜け空間の間には上下各階部に中間空間部が設けられている。各吹き抜け空間は少なくとも下階側の中間空間部を介して互いに連続しているため、この場合、住宅内に各吹き抜け空間と下階中間空間部とが連続する大空間を形成することができる。これにより、屋内における開放感をより一層高めることができる。
また、吹き抜け空間を形成する上下一対の吹き抜けユニットにはそれぞれ上面部及び下面部に開口部が形成されている一方、各中間空間部を形成する上下一対の中間ユニットには上面部に天井小梁が設けられ、下面部に床小梁が設けられている。この場合、開口部を有する吹き抜けユニットが同一階部に並ぶ構成にあっても、吹き抜け空間周辺の剛性を確保しながら開放感を高めることができる。
特に、吹き抜け空間を横切る橋ユニットを架け渡すことで吹き抜け空間の剛性を確保するようにした従来技術(特許文献1の技術)では、橋ユニットが設けられる建物ユニットにおいては、吹き抜け空間の幅が橋ユニット分小さくされてしまい、その結果、その吹き抜け空間についてはその幅が建物ユニット(1ユニット)の幅よりも小さくされてしまう。そのため、開放感が低下してしまうことが懸念される。その点、上記の構成によれば、各吹き抜けユニットの間に中間ユニットを配し、その中間ユニットにより剛性確保を図っているため、各吹き抜け空間の幅が制約されてしまうという上述の問題が生じるのを回避することができる。このため、従来技術と比べ、より一層開放感を高めることができる。
第3の発明の住宅は、第2の発明において、前記上階中間空間部と前記第1吹き抜け空間との間には、それら両空間を仕切る第1仕切部が設けられ、前記上階中間空間部と前記第2吹き抜け空間との間には、それら両空間を仕切る第2仕切部が設けられ、前記第1仕切部と前記第2仕切部とはいずれも腰壁部又は手摺部からなることを特徴とする。
本発明によれば、上階中間空間部と第1吹き抜け空間との間、及び上階中間空間部と第2吹き抜け空間との間がそれぞれ腰壁部又は手摺部からなる仕切部により仕切られている。この場合、上階中間空間部と第1吹き抜け空間とが仕切部(第1仕切部)よりも上方を介して連通され、かつ、上階中間空間部と第2吹き抜け空間とが仕切部(第2仕切部)よりも上方を介して連通されるため、第1吹き抜け空間と第2吹き抜け空間とが上階中間空間部を介して互いに連続されることになる。これにより、各吹き抜け空間が下階部及び上階部のそれぞれで連続されるため、より一層開放感を高めることができる。
第4の発明の住宅は、第3の発明において、前記第1吹き抜け空間と前記第2吹き抜け空間とが並ぶ方向を吹抜並び方向とした場合、前記中間ユニットは、前記吹抜並び方向の長さが前記吹き抜けユニットよりも小さくされており、前記上階中間空間部は、前記吹抜並び方向と直交する方向に延びる通路空間とされていることを特徴とする。
本発明によれば、吹抜並び方向における中間ユニットの長さが吹き抜けユニットの長さよりも小さくされている(換言すると中間ユニットが幅狭に形成されている)ため、第1吹き抜け空間と第2吹き抜け空間とを近づけることができる。これにより、各吹き抜け空間の連続性を感じさせ易くすることができ、開放感をより一層高めることが可能となる。また、このように、中間ユニットを幅狭とした構成にあって、上階中間空間部が通路空間とされているため、上階中間空間部を好適に利用することが可能となる。
第5の発明の住宅は、第2乃至第4のいずれかの発明において、前記屋外開放空間として、前記第1吹き抜け空間と前記第2吹き抜け空間とが並ぶ吹抜並び方向において、前記第1吹き抜け空間を挟んで前記各中間空間部とは反対側に設けられた第1屋外開放空間と、前記第2吹き抜け空間を挟んで前記各中間空間部とは反対側に設けられた第2屋外開放空間とを備え、前記第1屋外開放空間は、前記外壁部としての第1外壁部を隔てて前記第1吹き抜け空間に隣接しており、前記第1外壁部には、前記窓部として、前記第1吹き抜け空間から前記第1屋外開放空間を見通し可能とする第1窓部が設けられ、前記第2屋外開放空間は、前記外壁部としての第2外壁部を隔てて前記第2吹き抜け空間に隣接しており、前記第2外壁部には、前記窓部として、前記第2吹き抜け空間から前記第2屋外開放空間を見通し可能とする第2窓部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第1吹き抜け空間と第2吹き抜け空間とが並ぶ吹抜並び方向において、第1屋外開放空間、第1吹き抜け空間、中間空間部、第2吹き抜け空間、第2屋外開放空間が、この順に並ぶことになる。このため、屋内において大いに開放感を高めることが可能となる。
第6の発明の住宅は、第5の発明において、前記吹き抜けユニットとして、前記第1吹き抜け空間を形成する上下一対の第1吹き抜けユニットと、前記第2吹き抜け空間を形成する上下一対の第2吹き抜けユニットとを備え、前記下階部及び前記上階部のそれぞれで前記吹抜並び方向に並べて設けられた複数の前記建物ユニットからなる建物ユニット群を複数備え、前記複数の建物ユニット群には、前記一対の第1吹き抜けユニットと前記一対の第2吹き抜けユニットと前記一対の中間ユニットとをそれぞれ含む第1建物ユニット群と、その第1建物ユニット群を挟んだ両側に設けられた一対の第2建物ユニット群と、が含まれており、前記各第2建物ユニット群には、少なくとも前記下階部に、前記第1吹き抜けユニットよりも屋外側に張り出して設けられた第1張出ユニットと、前記第2吹き抜けユニットよりも屋外側に張り出して設けられた第2張出ユニットとが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、建物ユニット群として、第1吹き抜けユニット、第2吹き抜けユニット及び中間ユニットを含む第1建物ユニット群と、その第1建物ユニット群を挟んだ両側の一対の第2建物ユニット群とを有している。また、各第2建物ユニット群にはそれぞれ、少なくとも下階部に、第1吹き抜けユニットよりも屋外側に張り出した第1張出ユニットと、第2吹き抜けユニットよりも屋外側に張り出した第2張出ユニットとが設けられている。この場合、各第1張出ユニットにより第1外壁部よりも屋外側に張り出した一対の張出部を形成することができるため、それら張出部により、屋外から第1窓部を介した第1吹き抜け空間への視線を遮ることができる。また、これと同様に、各第2張出ユニットにより第2外壁部よりも屋外側に張り出した一対の張出部を形成することができるため、それら張出部により、屋外から第2窓部を介した第2吹き抜け空間への視線を遮ることができる。よって、この場合、一定のプライバシ性を確保しながら開放感を大いに高めることができる。
第7の発明の住宅は、第6の発明において、前記上階部においては、前記各第2建物ユニット群のうちいずれか一方にのみ前記第1張出ユニットが設けられているか、又は両方に前記第1張出ユニットが設けられておらず、同じく前記上階部においては、前記各第2建物ユニット群のうちいずれか一方にのみ前記第2張出ユニットが設けられているか、又は両方に前記第2張出ユニットが設けられていないことを特徴とする。
本発明によれば、上階部においては、各第2建物ユニット群のうちいずれか一方にのみ第1張出ユニットが設けられているか、又は両方に第1張出ユニットが設けられていない。また、これと同様に、上階部においては、各第2建物ユニット群のうちいずれか一方にのみ第2張出ユニットが設けられているか、又は両方に第2張出ユニットが設けられていない。これにより、上階部において、各第2建物ユニット群の両方に第1張出ユニット、第2張出ユニットが設けられている場合と比べ、開放感をより高めることができる。
また、屋外からの視線は下階部において遮ることができれば十分と考えられるところ、上記の構成によれば、下階部において各第2建物ユニット群のそれぞれに第1張出ユニット及び第2張出ユニットが設けられているため、一定のプライバシ性を確保しながら、開放感をより高めることができる。
住宅の外観を示す外観図。 住宅の一階部分の間取りを示す平面図。 住宅の二階部分の間取りを示す平面図。 住宅内部を示す縦断面図。 住宅を構成する各建物ユニットの配置構成を示す斜視図。 (a)が一階部分における各建物ユニットの配置構成を示す図であり、(b)が二階部分における各建物ユニットの配置構成を示す図。 建物ユニットの構成を斜視図。 中間の建物ユニット群における二階部分の各建物ユニットの構成を示す平面図。 上下に並ぶ各吹き抜けユニットの構成を示す斜視図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、住宅が二階建てのユニット式住宅として具体化されている。ユニット式住宅は、天井梁、床梁及び柱を有してなる建物ユニットが複数組み合わされることにより構成されている。図1はその住宅の外観を示す外観図であり、図2は住宅の一階部分の間取りを示す平面図であり、図3は二階部分の間取りを示す平面図であり、図4は住宅内部を示す縦断面図である。なお、図4は図2のA−A線断面図及び図3のB−B線断面図に相当する。
図1に示すように、住宅10は、一階部分11と二階部分12とを有する建物本体13と、その建物本体13の上方に設けられた屋根部14とを備える。建物本体13は、複数の建物ユニットが互いに組み合わされることにより構成されている。また、屋根部14は、寄せ棟式の屋根により構成されている。なお、一階部分11が下階部に相当し、二階部分12が上階部に相当する。
図2に示すように、住宅10の一階部分11には、屋内空間として、玄関21と、リビングダイニング22と、キッチン23と、居室24と、収納室25と、洗面室26と、トイレ27と、浴室28とが設けられている。玄関21は、一階部分11において南側に設けられている。玄関21には玄関口31が設けられており、その玄関口31は住宅10の南側に開口している。したがって、本住宅10では、住宅10の南面が住宅正面となっており、住宅10の奥行き方向が南北方向、住宅10の間口方向(幅方向)が東西方向となっている。玄関21は玄関口31を介して屋外のアプローチ33(通路)に通じている。
玄関21は、住宅10の東西方向(住宅間口方向)において略中央部に位置している。玄関21の西側には、リビングダイニング22が隣接して設けられている。リビングダイニング22は、リビングとしての機能と、ダイニングとしての機能とを有する居室空間となっている。リビングダイニング22は、図2に加え図4に示すように、南北方向(住宅奥行方向)に延びており、北側の外壁部36と南側の外壁部37とに跨がって設けられている。リビングダイニング22は、その北側と南側とがそれぞれ吹き抜け空間22a.22bとなっている。これらの吹き抜け空間22a,22bはいずれも一階部分11と二階部分12とに跨がって形成され、吹き抜け空間22a(以下、第1吹き抜け空間22aという)が北側に位置し、吹き抜け空間22b(以下、第2吹き抜け空間22bという)が南側に位置している。第1吹き抜け空間22aは、その北側で外壁部36に隣接しており、第2吹き抜け空間22bは、その南側で外壁部37に隣接している。また、第1吹き抜け空間22aには、二階部分12へ通じる階段34が設けられている。
リビングダイニング22において、各吹き抜け空間22a,22bは互いに離間して配置されており、それら各吹き抜け空間22a,22bの間の空間は中間空間部22cとなっている。リビングダイニング22では、この中間空間部22cだけが吹き抜け空間ではない非吹き抜け空間となっている。リビングダイニング22では、この中間空間部22cを介して各吹き抜け空間22a,22bが連続しており、それら連続する各空間22a〜22cによりリビングダイニング22が大空間として形成されている。また、中間空間部22cは玄関21(ひいては玄関ホール)と出入口39を介して通じている。なお、リビングダイニング22が居室空間に相当し、中間空間部22cが下側中間空間部に相当する。
ちなみに、第1吹き抜け空間22aと中間空間部22cとの間の境界部には、それら両空間22a,22cを仕切る間仕切壁が設けられておらず、詳しくは上記境界部全域に亘って間仕切壁が設けられていない。これと同様に、第2吹き抜け空間22bと中間空間部22cとの間の境界部にも、それら両空間22b,22cを仕切る間仕切壁が設けられておらず、詳しくは上記境界部全域に亘って間仕切壁が設けられていない。
リビングダイニング22の西側にはキッチン23が隣接して設けられている。キッチン23は、リビングダイニング22と連続する連続空間とされている。キッチン23の北側には収納室25が設けられている。収納室25には、食品や日用品を収納可能となっており、いわゆるパントリーとしての役割も有している。
玄関21の東側には、居室24が隣接して設けられている。居室24は、例えば祖母が滞在する部屋となっており、居室24の南側には縁側41が設けられている。居室24の北側には洗面室26が隣接しており、洗面室26からはトイレ27や浴室28への出入りが可能となっている。
また、一階部分11には、上述した各屋内空間21〜28の他に、外壁部36,37の屋外側に隣接させてテラス空間43,44が設けられている。これらテラス空間43,44の説明については後述することとする。
次に、二階部分12の間取りについて図3を用いながら説明する。
図3に示すように、二階部分12には、屋内空間として、居室51と、子供部屋52と、ランドリー室53と、浴室54と、トイレ55と、通路スペース56とが設けられている。居室51は、二階部分12において東側に設けられている。居室51は、両親が利用する部屋となっており、南北に延びている。居室51は、北側がベッド等が置かれた寝室空間51aとなっており、南側がソファ等が置かれたリビング空間51bとなっている。また、二階部分12において西側には、子供部屋52とランドリー室53と浴室54とトイレ55とがそれぞれ設けられている。
二階部分12には、屋内空間51〜56の他にバルコニー57,63が設けられている。バルコニー57は、居室51(詳しくはリビング空間51b)の南側に隣接して設けられ、バルコニー63は、子供部屋52の北側に隣接して設けられている。
二階部分12には、図3に加え図4に示すように、第1吹き抜け空間22aと第2吹き抜け空間22bとが一階部分11から吹き抜けている。二階部分12では、これら各吹き抜け空間22a,22bの間に通路スペース56が形成されている。通路スペース56は、上記各屋内空間51〜55にそれぞれ通じているとともに、一階部分11へ延びる階段34に通じている。通路スペース56は、一階部分11における中間空間部22cの上方(真上)に形成され、東西方向(住宅間口方向)に延びている。換言すると、通路スペース56は、第1吹き抜け空間22aと第2吹き抜け空間22bとが並ぶ吹抜並び方向と直交する方向に延びている。なお、通路スペース56が上側中間空間部に相当する。また、本実施形態では、吹抜並び方向が住宅奥行方向(南北方向)と同じ方向となっている。
通路スペース56は、その床部である通路床部58によって中間空間部22cと上下に仕切られている。通路床部58には、通路スペース56を挟んだ両側にそれぞれ腰壁部59が立設されている。図示は省略するが、腰壁部59は、通路スペース56に沿って所定間隔で設けられた複数の柱部と、それら各柱部に跨がって設けられた壁板部とを有している。この場合、壁板部としては、透明性を有するガラス板等の透明板が用いられる。
通路スペース56を挟んだ両側の各腰壁部59のうち一方の腰壁部59(以下、この符号にaを付す)は、通路スペース56と第1吹き抜け空間22aとの間に設けられている。この腰壁部59aにより、通路スペース56と第1吹き抜け空間22aとが互いに仕切られている。なお、この腰壁部59aが第1仕切部に相当する。また、腰壁部59aの上方を通じて通路スペース56と第1吹き抜け空間22aとが互いに連通している。
それに対して、他方の腰壁部59(以下、この符号にbを付す)は、通路スペース56と第2吹き抜け空間22bとの間に設けられている。この腰壁部59bにより、通路スペース56と第2吹き抜け空間22bとが互いに仕切られている。なお、この腰壁部59bが第2仕切部に相当する。また、腰壁部59bの上方を通じて通路スペース56と第2吹き抜け空間22bとが互いに連通している。
続いて、テラス空間43,44及びその周辺の構成について説明する。
各テラス空間43,44のうち、テラス空間43は、外壁部36を隔ててリビングダイニング22(詳しくは第1吹き抜け空間22a)の北側に隣接して設けられている。テラス空間43は、屋外にデッキ43a(床部)が敷設されることにより形成された床上空間となっており、その床面がリビングダイニング22の床面と略同じ高さ位置に設定されている。なお、外壁部36が第1外壁部に相当する。
テラス空間43は、外壁部36の屋外側において一階部分11と二階部分12とに跨がるように形成されている。テラス空間43は、その一部が屋根部14において外壁部36よりも屋外側に張り出した屋根張出部14a(軒部)により上方から覆われている。この場合、テラス空間43において、屋根張出部14aの下方空間は第1軒下空間に相当する。なお、テラス空間43が第1屋外開放空間に相当する。
外壁部36には、リビングダイニング22(詳しくは第1吹き抜け空間22a)とテラス空間43とを連通する窓部61が形成されている。なお、窓部61が第1窓部に相当する。窓部61には、外壁部36における一階部分11に設けられた一階窓部61aと、外壁部36における二階部分12に設けられた二階窓部61bとがある。一階窓部61aは掃き出し窓として形成されており、この一階窓部61aを通じてリビングダイニング22とテラス空間43との間の出入りが可能となっている。また、各窓部61a,61bには、ガラス窓62が配設されている。ガラス窓62は、その少なくとも一部が開閉可能とされている。
窓部61a,61bに関してより詳しくは、一階窓部61aは、その開口幅が第1吹き抜け空間22aの幅(上記開口幅方向の長さ)の半分よりも大きくされ、詳しくは第1吹き抜け空間22aの幅の3/4よりも大きくされている。また、一階窓部61aは、その開口高さが一階部分11における床面から天井面までの距離(天井高さ)と略同じか又はそれよりも若干小さい大きさとされている。
これと同様に、二階窓部61bは、その開口幅が第1吹き抜け空間22aの幅の半分よりも大きくされ、詳しくは第1吹き抜け空間22aの幅の3/4よりも大きくされている。また、二階窓部61bは、その開口高さが二階部分12における床面から天井面までの距離(天井高さ)と略同じか又はそれよりも若干小さい大きさとされている。このように、一階窓部61aと二階窓部61bとはいずれも大開口の窓部とされ、それにより、リビングダイニング22の開放感が高められている。また、本実施形態では、これら各窓部61a,61bがいずれも同じ大きさとされている。
続いて、テラス空間44について説明する。テラス空間44は、外壁部37を隔ててリビングダイニング22(詳しくは第2吹き抜け空間22b)の南側に隣接して設けられている。テラス空間44は、屋外にデッキ44a(床部)が敷設されることにより形成された床上空間となっており、その床面がリビングダイニング22の床面と略同じ高さ位置に設定されている。なお、外壁部37が第2外壁部に相当する。
テラス空間44は、外壁部37の屋外側において一階部分11と二階部分12とに跨がるように形成されている。テラス空間44は、その一部が屋根部14において外壁部37よりも屋外側に張り出した屋根張出部14b(軒部)により上方から覆われている。この場合、テラス空間44において、屋根張出部14bの下方空間は第2軒下空間に相当する。なお、テラス空間44が第2屋外開放空間に相当する。
ちなみに、テラス空間43,44を形成する床部としては、必ずしもデッキ43a,44aを用いる必要はなく、デッキ以外にタイルやコンクリート床等を用いてもよい。
外壁部37には、リビングダイニング22(詳しくは第2吹き抜け空間22b)とテラス空間44とを連通する窓部64が形成されている。なお、窓部64が第2窓部に相当する。窓部64には、外壁部37における一階部分11に設けられた一階窓部64aと、外壁部37における二階部分12に設けられた二階窓部64bとがある。一階窓部64aは掃き出し窓として形成されており、この一階窓部64aを通じてリビングダイニング22とテラス空間44との間の出入りが可能となっている。また、各窓部64a,64bには、ガラス窓65が配設されている。ガラス窓65は、その少なくとも一部が開閉可能とされている。
窓部64a,64bに関してより詳しくは、一階窓部64aは、その開口幅が第2吹き抜け空間22bの幅(上記開口幅方向の長さ)の半分よりも大きくされ、詳しくは第2吹き抜け空間22bの幅の3/4よりも大きくされている。また、一階窓部64aは、その開口高さが一階部分11における床面から天井面までの距離(天井高さ)と略同じか又はそれよりも若干小さい大きさとされている。
これと同様に、二階窓部64bは、その開口幅が第2吹き抜け空間22bの幅の半分よりも大きくされ、詳しくは第2吹き抜け空間22bの幅の3/4よりも大きくされている。また、二階窓部64bは、その開口高さが二階部分12における床面から天井面までの距離(天井高さ)と略同じか又はそれよりも若干小さい大きさとされている。このように、一階窓部64aと二階窓部64bとはいずれも大開口の窓部とされ、それにより、リビングダイニング22の開放感が高められている。また、本実施形態では、これら各窓部64a,64bがいずれも同じ大きさとされている。
ここで、上述したように、本住宅10は複数の建物ユニット70を用いて形成されたユニット式住宅となっている。以下では、そのユニット式住宅10を構成する各建物ユニット70に関する構成について図5〜図7を用いて説明する。図5は、住宅10を構成する各建物ユニット70の配置構成を示す斜視図である。図6は、(a)が一階部分11における各建物ユニット70の配置構成を示す図であり、(b)が二階部分12における各建物ユニット70の配置構成を示す図である。図7は、建物ユニット70の構成を斜視図である。
まず、建物ユニット70の構成について図7を用いて説明する。図7に示すように、建物ユニット70は、その四隅に配設される4本の柱71と、各柱71の上端部及び下端部をそれぞれ連結する各4本の天井大梁72及び床大梁73とを備える。そして、それら柱71、天井大梁72及び床大梁73により直方体状の骨格(フレーム)が形成されている。柱71は四角筒状の角形鋼よりなる。天井大梁72及び床大梁73は断面コ字状の溝形鋼よりなり、その開口部が向き合うようにして設置されている。
建物ユニット70の長辺部の相対する天井大梁72の間には、所定間隔で複数の天井小梁75が架け渡されている。同じく建物ユニット70の長辺部の相対する床大梁73の間には、所定間隔で複数の床小梁76が架け渡されている。天井小梁75と床小梁76とはそれぞれ同間隔でかつ各々上下に対応する位置に設けられている。天井小梁75はリップ溝形鋼よりなり、床小梁76は角形鋼よりなる。天井小梁75によって天井材(図示略)が支持され、床小梁76によって床材(図示略)が支持されるようになっている。
図5及び図6に示すように、建物本体13の一階部分11及び二階部分12はそれぞれ横並びに設けられた複数の建物ユニット70により構成されている。建物本体13は、大きく分けて住宅間口方向(東西方向)に並ぶ3つの建物ユニット群X1〜X3からなる。これらの建物ユニット群X1〜X3はいずれも、一階部分11及び二階部分12において住宅奥行方向(南北方向)に一列に並ぶ複数の建物ユニット70を備えている。各建物ユニット群X1〜X3では、一階部分11及び二階部分12のそれぞれで、各建物ユニット70が(平面視にて)短手方向に並んで配置されている。なお、各建物ユニット群X1〜X3のうち、建物ユニット群X1が中間部に位置し、各建物ユニット群X2,X3が建物ユニット群X1を挟んだ両側に位置している。この場合、建物ユニット群X1が第1建物ユニット群に相当し、各建物ユニット群X2,X3がそれぞれ第2建物ユニット群に相当する。
建物ユニット群X1には、建物ユニット70として、第1吹き抜け空間22aを形成する上下一対の吹き抜けユニット70A,70Bと、第2吹き抜け空間22bを形成する上下一対の吹き抜けユニット70C,70Dと、一対の吹き抜けユニット70A,70B及び一対の吹き抜けユニット70C,70Dの間に配置された上下一対の中間ユニット70E,70Fとが含まれている。
上下一対の吹き抜けユニット70A,70Bのうち、吹き抜けユニット70Aは一階部分11に配置され、吹き抜けユニット70Bは二階部分12に配置されている。これらの吹き抜けユニット70A,70Bはいずれも同じ大きさとされ、上下に積み重ねられた状態で配置されている。また、上下一対の吹き抜けユニット70C,70Dのうち、吹き抜けユニット70Cは一階部分11に配置され、吹き抜けユニット70Dは二階部分12に配置されている。これらの吹き抜けユニット70C,70Dはいずれも同じ大きさとされ、上下に積み重ねられた状態で配置されている。なお、各吹き抜けユニット70C,70Dは各吹き抜けユニット70A,70Bとも同じ大きさとされている。また、各吹き抜けユニット70A,70Bがそれぞれ第1吹き抜けユニットに相当し、各吹き抜けユニット70C,70Dがそれぞれ第2吹き抜けユニットに相当する。
続いて、各吹き抜けユニット70A〜70Dの構成について図8及び図9を用いながら説明する。図8は、建物ユニット群X1における二階部分12の各建物ユニット70B,70D,70Fの構成を示す平面図である。なお、図8では、各建物ユニット70B,70D,70Fの下面部の構成を示している。また、図9は、上下に並ぶ各吹き抜けユニット70A,70B(70C,70D)の構成を示す斜視図である。なお、図9では、各吹き抜けユニット70A,70B(70C,70D)を互いに離間した状態で示している。また、本実施形態では、第1吹き抜け空間22aを形成する各吹き抜けユニット70A,70Bと、第2吹き抜け空間22bを形成する各吹き抜けユニット70C,70Dとが、いずれも同じ構成(詳しくは同じ躯体構成)を有しているため、図9には、上下に並ぶ各吹き抜けユニットの符号として、70A,70Bに加え、70C,70Dをかっこ書きで示している。
図8及び図9に示すように、上下に並ぶ各吹き抜けユニット70A,70B(70C,70D)は、その構成が図7に示す通常の建物ユニット70と一部相違している。すなわち、各吹き抜けユニット70A.70B(70C,70D)のうち、一階部分11の吹き抜けユニット70A(70C)には、その上面部に天井小梁75が設けられていない。このため、吹き抜けユニット70A(70C)には、その上面部に各天井大梁72により囲まれた天井開口部78が形成されている。また、二階部分12の吹き抜けユニット70B(70D)には、その下面部に床小梁76が設けられていない。このため、吹き抜けユニット70B(70D)には、その下面部に各床大梁73により囲まれた床開口部79が形成されている。
各吹き抜けユニット70A,70B(70C,70D)が上下に積み重ねられた状態では、吹き抜けユニット70A(70C)の天井開口部78と吹き抜けユニット70B(70D)の床開口部79とを介して、各吹き抜けユニット70A,70Bの内部空間が上下に連通されている。これにより、それら連通された各吹き抜けユニット70A,70B(70C,70D)の内部空間により吹き抜け空間22a(22b)が形成されている。
なお、一階部分11の吹き抜けユニット70A(70C)において、一対の天井大梁72間に一の補強梁77(図8の一点鎖線参照)を架け渡して設けてもよい。また、二階部分12の吹き抜けユニット70B(70D)において、一対の床大梁73間に一の補強梁77架け渡して設けてもよい。
続いて、上下一対の中間ユニット70E,70Fについて説明する。
図6に示すように、上下一対の中間ユニット70E,70Fのうち、中間ユニット70Eは一階部分11に設けられ、中間ユニット70Fは二階部分12に設けられている。中間ユニット70Eの内部には、リビングダイニング22の中間空間部22cが形成されており、中間ユニット70Fの内部には、二階部分12の通路スペース56が形成されている。
各中間ユニット70E,70Fは、いずれも同じ大きさとされ、上下に積み重ねられた状態で配置されている。各中間ユニット70E,70Fは、その(平面視の)長手方向の長さが吹き抜けユニット70A〜70Dの長手方向の長さと同じとされている一方、その(平面視の)短手方向の長さL1が吹き抜けユニット70A〜70Dの短手方向の長さL2よりも小さくされている(L1<L2)。詳しくは、各中間ユニット70E,70Fは、その短手方向の長さL1が吹き抜けユニット70A〜70Dの短手方向の長さL2の略半分とされている(図8参照)。
各中間ユニット70E,70Fは、図7に示す通常の建物ユニット70の構成を有している。したがって、各中間ユニット70E,70Fのうち、中間ユニット70Eには、その上面部に複数の天井小梁75が設けられ、中間ユニット70Fには、その下面部に複数の床小梁76が設けられている。そして、これら天井小梁75及び床小梁76を含んで通路床部58が形成されている。なお、通路床部58が階間部に相当する。
続いて、各建物ユニット群X2,X3について説明する。
図5及び図6(a)に示すように、各建物ユニット群X2,X3の一階部分11には、建物ユニット70として、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70A,70B(換言すると外壁部36)よりも住宅奥行方向X(換言すると、第1吹き抜け空間22aと第2吹き抜け空間22bとが並ぶ吹抜並び方向)にて屋外側に張り出して設けられた張出ユニット70G,70Hと、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70C,70D(換言すると外壁部37)よりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出して設けられた張出ユニット70I,70Jとが含まれている。これら各張出ユニット70G〜70Jのうち、各張出ユニット70G,70Iが建物ユニット群X2に設けられ、各張出ユニット70H,70Jが建物ユニット群X3に設けられている。なお、各建物ユニット群X2,X3の張出ユニット70G,70Hが第1張出ユニットに相当し、各建物ユニット群X2,X3の張出ユニット70I,70Jが第2張出ユニットに相当する。
各建物ユニット群X2,X3の張出ユニット70G,70Hにより、建物本体13には、外壁部36よりも屋外側に張り出した一対の下階張出部81が形成されている。また、各張出ユニット70G,70Hの間は建物ユニット70が設けられていないユニット外部空間とされており、このユニット外部空間を含んでテラス空間43が形成されている。この場合、テラス空間43は、その少なくとも一部が各張出ユニット70G,70H(各下階張出部81)の間に挟まれて形成され、詳しくは各下階張出部81において互いに対向する一対の壁部81aと外壁部36とにより囲まれた内側に形成されている。
これと同様に、各建物ユニット群X2,X3の張出ユニット70I,70Jにより、建物本体13には、外壁部37よりも屋外側に張り出した一対の下階張出部82が形成されている。各張出ユニット70I,70Jの間は建物ユニット70が設けられていないユニット外部空間とされており、このユニット外部空間を含んでテラス空間44が形成されている。この場合、テラス空間44は、その少なくとも一部が各張出ユニット70I,70J(各下階張出部82)の間に挟まれて形成され、詳しくは各下階張出部82において互いに対向する一対の壁部82aと外壁部37とにより囲まれた内側に形成されている。
上記のように、一階部分11では、各建物ユニット群X2,X3にそれぞれ住宅奥行方向Xにおける両側に建物ユニット群X1よりも張り出した一対の張出ユニット70G,70I(70H,70J)が設けられている。これにより、一階部分11では、各建物ユニット群X1〜X3を構成する複数の建物ユニット70が全体として平面視略H字状をなすように配置されている。
続いて、各建物ユニット群X2,X3の二階部分12について説明する。図5及び図6(b)に示すように、建物ユニット群X2の二階部分12には、建物ユニット70として、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70A,70B(換言すると外壁部36)よりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出して設けられた張出ユニット70Kが含まれている。張出ユニット70Kは一階部分11の張出ユニット70Gの上方に配置されている。なお、張出ユニット70Kが第1張出ユニットに相当する。
また、建物ユニット群X3の二階部分12には、建物ユニット70として、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70A,70Bよりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出した張出ユニット70が存在していない。そのため、二階部分12では、各建物ユニット群X2,X3のうち、建物ユニット群X2にのみ第1張出ユニット70Kが設けられている。また、この張出ユニット70Kにより、建物本体13には、外壁部36よりも屋外側に張り出した上階張出部83が形成されている。なお、建物ユニット群X3において、一階部分11の張出ユニット70Hの上方にはバルコニー63が形成されている。
建物ユニット群X3の二階部分12には、建物ユニット70として、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70C,70D(換言すると外壁部37)よりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出して設けられた張出ユニット70Lが含まれている。張出ユニット70Lは一階部分11の張出ユニット70Jの上方に配置されている。なお、張出ユニット70Lが第2張出ユニットに相当する。
また、建物ユニット群X2の二階部分12には、建物ユニット70として、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70C,70Dよりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出した張出ユニット70が存在していない。そのため、二階部分12では、各建物ユニット群X2,X3のうち、建物ユニット群X3にのみ第2張出ユニット70Lが設けられている。また、この張出ユニット70Lにより、建物本体13には、外壁部37よりも屋外側に張り出した上階張出部84が形成されている。なお、建物ユニット群X2において、一階部分11の張出ユニット70Iの上方にはバルコニー57が形成されている。
上記のように、二階部分12では、各建物ユニット群X2,X3のうち一方の建物ユニット群X2にのみ住宅奥行方向Xにて建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70A,70Bよりも張り出した張出ユニット70Kが設けられ、他方の建物ユニット群X3にのみ住宅奥行方向Xにて建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70C,70Dよりも張り出した張出ユニット70Lが設けられている。これにより、二階部分12では、各建物ユニット群X1〜X3を構成する複数の建物ユニット70が全体として平面視略N字状をなすように配置されている。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
一階部分11と二階部分12とに跨がる吹き抜け空間22a,22bと、その吹き抜け空間22a,22bと外壁部36,37を隔てて隣接するテラス空間43,44とを設け、そのテラス空間43,44をデッキ43a,44a上の床上空間として形成するとともに屋根張出部14a,14bにより上方から覆う構成とした。この場合、吹き抜け空間22a,22bにおいて、窓部61,64から屋外側を見渡すと、テラス空間43,44には床(デッキ43a,44a)と屋根(屋根張出部14a,14b)とが設けられていることから、吹き抜け空間22a,22bの床がテラス空間43,44にまで連続して拡がっている感覚を抱かせることができるとともに、吹き抜け空間22a,22bの天井がテラス空間43,44にまで連続して拡がっている感覚を抱かせることができる。これにより、吹き抜け空間22a,22b(ひいてはリビングダイニング22)を備える構成にあって、より開放感を高めることができる。
リビングダイニング22において互いに離間した位置に2つの吹き抜け空間22a,22bを設け、それら各吹き抜け空間22a,22bの間において一階部分11には中間空間部22cを設けた。そして、各吹き抜け空間22a,22bを中間空間部22cを介して互いに連続させた。この場合、リビングダイニング22を各吹き抜け空間22a,22bと中間空間部22cとが連続する大空間として形成することができるため、より一層開放感を高めることができる。
また、各吹き抜け空間22a,22bの間において、二階部分12には通路スペース56を設け、その通路スペース56を各吹き抜け空間22a,22bとの間で腰壁部59a,59bにより仕切るようにした。この場合、通路スペース56と第1吹き抜け空間22aとが腰壁部59aの上方を介して連通され、かつ、通路スペース56と第2吹き抜け空間22bとが腰壁部59bの上方を介して連通されるため、各吹き抜け空間22a,22bが通路スペース56を介して互いに連続されることになる。これにより、一階部分11及び二階部分12のそれぞれで各吹き抜け空間22a,22bが連続されるため、さらに開放感を高めることが可能となる。
さらに、各腰壁部59a,59bについて、その壁板部を透明性を有するガラス等の透明板により形成したため、腰壁部59a,59bを介して吹き抜け空間22a,22bと通路スペース56との間を見通し可能とすることができる。これにより、さらなる開放感の向上を図ることができる。
住宅奥行方向X(換言すると吹抜並び方向)における中間ユニット70E,70Fの長さL1を吹き抜けユニット70A〜70Dの長さL2よりも小さくしたため、第1吹き抜け空間22aと第2吹き抜け空間22bとを互いに近づけることができる。これにより、各吹き抜け空間22a,22bの連続性を感じさせ易くすることができ、開放感をより一層高めることが可能となる。また、このように、中間ユニット70E,70Fを幅狭とした構成にあって、中間ユニット70F内の上階中間空間部を通路スペース56としたため、上階中間空間部を好適に利用することが可能となる。
第1吹き抜け空間22aを外壁部36を隔ててテラス空間43に隣接させ、第2吹き抜け空間22bを外壁部37を隔ててテラス空間44に隣接させた。この場合、テラス空間43、第1吹き抜け空間22a、中間空間部22c、第2吹き抜け空間22b、テラス空間44がこの順で南北(換言すると吹抜並び方向)に並ぶ。このため、屋内において大いに開放感を高めることが可能となる。
吹き抜け空間22a(22b)を形成する上下一対の吹き抜けユニット70A,70B(70C,70D)にはそれぞれ天井開口部78及び床開口部79を形成する一方、各吹き抜け空間22a,22bの間に設けた中間ユニット70E,70Fには、上面部に天井小梁75を設け、下面部に床小梁76を設けた。この場合、開口部78,79を有する吹き抜けユニット70A〜70Dが同一階部に並ぶ構成にあっても、吹き抜け空間22a,22b周辺の剛性を確保しながら開放感を高めることができる。
各建物ユニット群X2,X3の一階部分11にはそれぞれ、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70A,70B(第1吹き抜けユニットに相当)よりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出した張出ユニット70G,70H(第1張出ユニットに相当)を設け、かつ、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70C,70D(第2吹き抜けユニットに相当)よりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出した張出ユニット70I,70J(第2張出ユニットに相当)を設けた。この場合、各張出ユニット70G,70Hにより外壁部36よりも屋外側に張り出した一対の下階張出部81を形成することができるため、それら下階張出部81により、屋外から窓部61を介した第1吹き抜け空間22a(リビングダイニング22)への視線を遮ることができる。また、これと同様に、各張出ユニット70I,70Jにより外壁部37よりも屋外側に張り出した一対の下階張出部82を形成することができるため、それら下階張出部82により、屋外から窓部64を介した第2吹き抜け空間22b(リビングダイニング22)への視線を遮ることができる。よって、この場合、一定のプライバシ性を確保しながら開放感を大いに高めることができる。
二階部分12においては、各建物ユニット群X2,X3のうち、建物ユニット群X2にのみ建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70A,70Bよりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出した張出ユニット70K(第1張出ユニットに相当)を設け、かつ、建物ユニット群X3にのみ建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70C,70Dよりも住宅奥行方向Xにて屋外側に張り出した張出ユニット70L(第2張出ユニットに相当)を設けた。この場合、二階部分12において各建物ユニット群X2,X3の両方に第1張出ユニット、第2張出ユニットを設ける場合と比べ、開放感をより高めることができる。
また、屋外からの視線は一階部分11にて遮ることができれば十分と考えられるところ、上記の構成では、一階部分11にて各建物ユニット群X2,X3のそれぞれに第1張出ユニット及び第2張出ユニットが設けられているため、一定のプライバシ性を確保しながら、開放感をより高めることができる。
テラス空間43,44の上方に屋根張出部14a,14bを設けたため、吹き抜け空間22a,22bをテラス空間43,44と隣接させて開放感を高めた構成にあって、吹き抜け空間22a,22bに窓部61,64を介して日射が入り込むのを抑制することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、二階部分12において、各建物ユニット群X2,X3のうち、建物ユニット群X2にのみ建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70A,70Bよりも屋外側に張り出す張出ユニット70K(第1張出ユニットに相当)を設けたが、これを変更して、建物ユニット群X3にのみ第1張出ユニットを設けるようにしてもよい。また、各建物ユニット群X2,X3の両方に第1張出ユニットを設けないようにしてもよい。
また、上記実施形態では、二階部分12において、各建物ユニット群X2,X3のうち、建物ユニット群X3にのみ建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70C,70Dよりも屋外側に張り出す張出ユニット70L(第2張出ユニットに相当)を設けたが、これを変更して、建物ユニット群X2にのみ第2張出ユニットを設けるようにしてもよい。また、各建物ユニット群X2,X3の両方に第2張出ユニットを設けないようにしてもよい。これらの場合にも、二階部分12において、各建物ユニット群X2,X3の一方又は両方に第1張出ユニット、第2張出ユニットが設けられないこととなるため、開放感を高めることができる。
なお、二階部分12において、各建物ユニット群X2,X3のそれぞれに第1張出ユニット及び第2張出ユニットを設けるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、一階部分11において、各建物ユニット群X2,X3の両方に、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70A,70Bよりも屋外側に張り出す張出ユニット70G,70H(第1張出ユニットに相当)を設けたが、これら張出ユニット70G,70Hのうちいずれか一方又は両方を設けないようにしてもよい。
また、上記実施形態では、一階部分11において、各建物ユニット群X2,X3の両方に、建物ユニット群X1の吹き抜けユニット70C,70Dよりも屋外側に張り出す張出ユニット70I,70J(第2張出ユニットに相当)を設けたが、これら張出ユニット70I,70Jのうちいずれか一方又は両方を設けないようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、二階部分12の中間ユニット70F内に上階中間空間部として通路スペース56を形成したが、上階中間空間部としては、椅子や机等が置かれた滞在スペース等、通路スペース56以外のスペースを形成してもよい。また、その場合、中間ユニット70E,70Fの住宅奥行方向Xの長さL1を、吹き抜けユニット70A〜70Dの同方向Xの長さL2と同じか又はそれよりも大きくしてもよい。
(4)上記実施形態では、通路スペース56と吹き抜け空間22a,22bとを仕切る仕切部として腰壁部59a,59bを設けたが、これを変更して、仕切部として手摺部を設けてもよい。手摺部は、例えば通路スペース56に沿って所定間隔で設けられた複数の手摺支柱と、それら手摺支柱に跨がって設けられた手摺棒とを有してなる。この場合にも、手摺部の上方を介して吹き抜け空間22a,22bと通路スペース56とが連通されるため、各吹き抜け空間22a,22bが通路スペース56を介して連続されることになる。
また、通路スペース56と吹き抜け空間22a,22bとを仕切る仕切部は必ずしも、腰壁部や手摺部とする必要はなく、間仕切壁としてもよい。但し、その場合、各吹き抜け空間22a,22bを通路スペース56を介して連続させることができなくなるため、その点を鑑みると、仕切部は腰壁部又は手摺部とするのが望ましいと考えられる。
(5)上記実施形態では、リビングダイニング22の各吹き抜け空間22a,22bをそれぞれ外壁部36,37を隔ててテラス空間43,44(屋外開放空間)と隣接させたが、これら各吹き抜け空間22a,22bのうちいずれか一方の吹き抜け空間22a(22b)を屋外開放空間と隣接させ、他方の吹き抜け空間22b(22a)については屋外開放空間と隣接させない構成としてもよい。その場合にも、リビングダイニング22の開放感を高めることが可能となる。
(6)上記実施形態では、リビングダイニング22を2つの吹き抜け空間22a,22bを有して形成したが、リビングダイニング22を1つの吹き抜け空間のみ有して形成してもよい。その場合にも、吹き抜け空間を外壁部を隔ててテラス空間と隣接させれば、リビングダイニング22の開放感を高めることが可能となる。
(7)上記実施形態では、テラス空間43,44の一部を屋根張出部14a,14bで上方から覆うようにしたが、各テラス空間43,44のうち少なくともいずれかのテラス空間については、その全部を屋根張出部により覆うようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、本発明をユニット式住宅に適用したが、鉄骨軸組工法や在来木造工法等、他の工法で構築された住宅に適用してもよい。
10…住宅、11…下階部としての一階部分、12…上階部としての二階部分、14…屋根部、14a,14b…屋根張出部、22…リビングダイニング、22a…第1吹き抜け空間、22b…第2吹き抜け空間、22c…下階中間空間部としての中間空間部、43…第1屋外開放空間としてのテラス空間、43a…床部としてのデッキ、44…第2屋外開放空間としてのテラス空間、44a…床部としてのデッキ、36…第1外壁部としての外壁部、37…第2外壁部としての外壁部、56…上階中間空間部としての通路スペース、58…階間部としての通路床部、59a…第1仕切部としての腰壁部、59b…第2仕切部としての腰壁部、61…第1窓部としての窓部、64…第2窓部としての窓部、70…建物ユニット、70A,70B…第1吹き抜けユニットとしての吹き抜けユニット、70C,70D…第2吹き抜けユニットとしての吹き抜けユニット、70E,70F…中間ユニット、70G,70H…第1張出ユニットとしての張出ユニット、70I,70J…第2張出ユニットとしての張出ユニット、70K…第1張出ユニットとしての張出ユニット、70L…第2張出ユニットとしての張出ユニット、71…柱、72…天井大梁、73…床大梁、75…天井小梁、76…床小梁、78…天井開口部、79…床開口部、X1…第1建物ユニット群としての建物ユニット群、X2,X3…第2建物ユニット群としての建物ユニット群。

Claims (2)

  1. 上下に隣接する下階部及び上階部を有するとともに前記上階部の上方に屋根部が設けられ、柱、天井大梁及び床大梁を有してなる複数の建物ユニットが互いに組み合わされてなるユニット式の住宅であって、
    屋内において前記下階部及び前記上階部に跨がって形成された吹き抜け空間と、
    その吹き抜け空間と外壁部を隔てて隣接するとともに、床部を有する床上空間として形成された屋外開放空間とを備え、
    前記屋外開放空間は、前記外壁部の屋外側で前記下階部及び前記上階部に跨がるよう形成され、少なくとも一部が前記屋根部において前記外壁部よりも屋外側に張り出した屋根張出部により上方から覆われており、
    前記外壁部には、前記吹き抜け空間から前記屋外開放空間を見通し可能とする窓部が設けられ、
    前記建物ユニットとして、上下に積み重ねて設けられ前記吹き抜け空間を形成する一対の吹き抜けユニットを備え、
    前記一対の吹き抜けユニットのうち前記下階部の吹き抜けユニットには、その上面部に前記天井大梁により囲まれた天井開口部が形成され、前記上階部の吹き抜けユニットには、その下面部に前記床大梁により囲まれた床開口部が形成され、
    前記吹き抜け空間は、前記天井開口部及び前記床開口部を通じて上下階に吹き抜けており、
    前記吹き抜け空間として、互いに離間して設けられた第1吹き抜け空間及び第2吹き抜け空間を備え、
    前記建物ユニットとして、前記第1吹き抜け空間と前記第2吹き抜け空間との間において上下に積み重ねて設けられた一対の中間ユニットを備え、
    前記一対の中間ユニットのうち前記下階部の中間ユニットには、その上面部に、対向する一対の前記天井大梁の間に架け渡された複数の天井小梁が設けられ、
    前記上階部の中間ユニットには、その下面部に、対向する一対の前記床大梁の間に架け渡された複数の床小梁が設けられ、
    前記下階部の中間ユニット内に形成された下階中間空間部と、前記上階部の中間ユニット内に形成された上階中間空間部とは、前記複数の天井小梁及び前記複数の床小梁を含む階間部により上下に仕切られており、
    前記第1吹き抜け空間と前記第2吹き抜け空間とは、少なくとも前記下階中間空間部を介して互いに連続しており、
    前記上階中間空間部と前記第1吹き抜け空間との間には、それら両空間を仕切る第1仕切部が設けられ、
    前記上階中間空間部と前記第2吹き抜け空間との間には、それら両空間を仕切る第2仕切部が設けられ、
    前記第1仕切部と前記第2仕切部とはいずれも腰壁部又は手摺部からなり、
    前記第1吹き抜け空間と前記第2吹き抜け空間とが並ぶ方向を吹抜並び方向とした場合、前記中間ユニットは、前記吹抜並び方向の長さが前記吹き抜けユニットの前記吹抜並び方向の長さの略半分とされており、
    前記上階中間空間部は、前記吹抜並び方向と直交する方向に延びる通路空間とされており、
    前記屋外開放空間として、前記吹抜並び方向において、前記第1吹き抜け空間を挟んで前記各中間空間部とは反対側に設けられた第1屋外開放空間と、前記第2吹き抜け空間を挟んで前記各中間空間部とは反対側に設けられた第2屋外開放空間とを備え、
    前記第1屋外開放空間は、前記外壁部としての第1外壁部を隔てて前記第1吹き抜け空間に隣接しており、
    前記第1外壁部には、前記窓部として、前記第1吹き抜け空間から前記第1屋外開放空間を見通し可能とする第1窓部が設けられ、
    前記第2屋外開放空間は、前記外壁部としての第2外壁部を隔てて前記第2吹き抜け空間に隣接しており、
    前記第2外壁部には、前記窓部として、前記第2吹き抜け空間から前記第2屋外開放空間を見通し可能とする第2窓部が設けられ、
    前記吹き抜けユニットとして、前記第1吹き抜け空間を形成する上下一対の第1吹き抜けユニットと、前記第2吹き抜け空間を形成する上下一対の第2吹き抜けユニットとを備え、
    前記下階部及び前記上階部のそれぞれで前記吹抜並び方向に並べて設けられた複数の前記建物ユニットからなる建物ユニット群を複数備え、
    前記複数の建物ユニット群には、
    前記一対の第1吹き抜けユニットと前記一対の第2吹き抜けユニットと前記一対の中間ユニットとをそれぞれ含む第1建物ユニット群と、
    その第1建物ユニット群を挟んだ両側に設けられた一対の第2建物ユニット群と、が含まれており、
    前記第1建物ユニット群では、前記一対の第1吹き抜けユニットと前記一対の第2吹き抜けユニットと前記一対の中間ユニットとが平面視における短手方向を前記吹抜並び方向に向けて配置されており、
    前記各第2建物ユニット群には、少なくとも前記下階部に、前記第1吹き抜けユニットよりも屋外側に張り出して設けられた第1張出ユニットと、前記第2吹き抜けユニットよりも屋外側に張り出して設けられた第2張出ユニットとが設けられていることを特徴とする住宅。
  2. 前記上階部においては、前記各第2建物ユニット群のうちいずれか一方にのみ前記第1張出ユニットが設けられているか、又は両方に前記第1張出ユニットが設けられておらず、
    同じく前記上階部においては、前記各第2建物ユニット群のうちいずれか一方にのみ前記第2張出ユニットが設けられているか、又は両方に前記第2張出ユニットが設けられていないことを特徴とする請求項に記載の住宅。
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