JP2015532262A - チエノピリミジン誘導体の製造方法 - Google Patents

チエノピリミジン誘導体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高収率で高品質の性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)拮抗作用を有するチエノピリミジン誘導体またはその塩を得る製造法を提供する。【解決手段】本発明は、6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩を反応させることを特徴とする、チエノピリミジン誘導体の製造方法等の提供に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)拮抗作用を有するチエノピリミジン誘導体の製造方法に関する。
(発明の背景)
下垂体前葉ホルモンの分泌は、それぞれのホルモンの標的臓器から分泌される末梢ホルモンおよび下垂体前葉の上位中枢である視床下部から分泌される分泌促進あるいは分泌抑制ホルモン(以下、本明細書においては、これらホルモン群を視床下部ホルモンと総称する。)の調節を受けている。現在までのところ、視床下部ホルモンとして例えば甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)あるいは性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH:LH−RH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)とも呼ばれる)など9種の存在が確認されている。そして、性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤は、脳下垂体前葉にあるLH−RH受容体へのLH−RHの結合を阻害し、脳下垂体前葉からの黄体形成ホルモン(LH)・卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を抑制することで、LH・FSHの卵巣への作用を抑制し、子宮内膜症・子宮筋腫の原因となる女性ホルモンの血中濃度を低下させることにより、これらの疾患に対する効果が期待されている。
性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗作用を有するチエノピリミジン誘導体およびその製造法としては、例えば特許文献1、2および非特許文献1に記載のチエノピリミジン誘導体およびその製造方法が知られている。
WO00/56739号 WO2004/067535号
J.Med.Chem.、2011年、54巻、4998〜5012頁
高収率で高品質(例、高純度)の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗作用を有するチエノピリミジン誘導体またはその塩を、安全に得るための製造法の開発が望まれている。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、本発明の製造方法を用いることにより、高収率で高品質の1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩を、より安全に得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は;
[1] 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩を反応させることを特徴とする、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の製造方法;
[2] 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩に対して1.6ないし2.5当量の1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩と、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩に対して1.0ないし1.5当量のメトキシアミンまたはその塩を使用することを特徴とする、
上記[1]記載の製造方法;
[2A] 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩を反応させた後、反応混合物(反応液)または反応混合物(反応液)から単離した1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩にテトラヒドロフランを添加することを特徴とする、
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶の製造方法;
[3] 1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶を、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド(N,N’−ジメチルホルムアミド。本明細書中、DMFと称することがある)およびジメチルアセトアミド(N,N’−ジメチルアセトアミド。本明細書中、DMAcと称することがある)からなる群から選択される1つとアルキルアルコールを用いて再結晶することを特徴とする、
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の結晶の製造方法;
[4] プロピルホスホン酸無水物および塩基の存在下に、2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸またはその塩と、3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩とを反応させることを特徴とする、
エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートまたはその塩の製造方法;
[5] プロピルホスホン酸無水物および塩基の存在下に、2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸またはその塩と、3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩とを反応させ、
得られるエチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートまたはその塩を環化反応に付し、
得られる1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩を還元反応に付し、
得られる6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩と、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩とを反応させることを特徴とする、
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の製造方法;
[6] 2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)およびトリフルオロメチルベンゼンの存在下に、エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩と、N−ブロモスクシンイミドとを反応させることを特徴とする、
エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩の製造方法;
[7] 2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)およびトリフルオロメチルベンゼンの存在下に、エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩と、N−ブロモスクシンイミドとを反応させ、
得られるエチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩とジメチルアミンまたはその塩とを反応させ、
得られるエチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートを加水分解に付し、
得られる2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸またはその塩と、3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩とを、プロピルホスホン酸無水物および塩基の存在下に反応させ、
得られるエチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートまたはその塩を環化反応に付し、
得られる1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩を還元反応に付し、
得られる6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩と、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩とを反応させることを特徴とする、
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の製造方法;
[8] 式(I):
[式中、Rはヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、またはC1−6アルコキシ−ピリダジニルアミノ基を示す。]
で表される化合物またはその塩(本明細書中、化合物(I)と略記することがある);
[9] 式(II):
[式中、Rはニトロ基またはアミノ基を示す。]
で表される化合物またはその塩(本明細書中、化合物(II)と略記することがある);に関する。
本発明によれば、高収率で高品質の1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩をより安全に製造することが可能となる。また、高品質の1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の結晶を簡便にかつ効率よく製造することが可能となる。
化合物(I)および(II)は、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩を製造する際の原料化合物として有用である。
図1は、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアのテトラヒドロフラン溶媒和物晶の粉末X線回折パターンを示す。 図2は、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアの結晶の粉末X線回折パターンを示す。
(発明の詳細な説明)
本発明において用いられる用語の定義について、以下に詳述する。
本明細書中、「C1−6アルコキシ(基)」とは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、へキシルオキシ等を示す。Rで示されるC1−6アルコキシ基は、好ましくはエトキシである。
で示される「C1−6アルコキシ−ピリダジニルアミノ基」とは、1〜3個(好ましくは、1個)のC1−6アルコキシ基で置換されたピリダジニルアミノ基を示す。Rで示される「C1−6アルコキシ−ピリダジニルアミノ基」は、好ましくは、6−C1−6アルコキシ−3−ピリダジニルアミノ基である。とりわけ、6−メトキシ−3−ピリダジニルアミノ基が好ましい。
本明細書の「1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア」は、特許文献2に記載のN−(4−(1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−((ジメチルアミノ)メチル)−3−(6−メトキシ−3−ピリダジニル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−N’−メトキシウレアと同一化合物である。
次に本発明の製造方法について説明する。
以下「室温」は通常1〜30℃を示す。
以下の反応において、原料化合物、製造中間体および目的化合物は、塩であってもよい。そのような塩、ならびに化合物(I)および化合物(II)における塩としては、例えば、無機酸との塩、有機酸との塩、酸性アミノ酸との塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸との塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸との塩が挙げられる。酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸との塩が挙げられる。このうち、薬学的に許容し得る塩が好ましい。
各工程で得られた化合物は反応混合物のままか粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。式中の化合物が市販されている場合には市販品をそのまま用いることもできる。
(工程1)
エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩(以下、BNTCともいう。)は、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)およびトリフルオロメチルベンゼンの存在下に、エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩(以下、FNTCともいう。)と、N−ブロモスクシンイミドとを反応させることにより製造することができる。本反応は溶媒を用いて行うこともできる。
N−ブロモスクシンイミドの使用量は、FNTCに対して、通常1.0〜1.5当量、好ましくは、1.1〜1.4当量であり、より好ましくは、1.2〜1.3当量である。
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)の使用量は、FNTCに対して、通常0.01〜0.2当量、好ましくは、0.05〜0.15当量である。
トリフルオロメチルベンゼンの使用量は、FNTC1mmolに対して、通常0.1〜1.0mL、好ましくは、0.2〜0.6mLである。
溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、酢酸エチル、四塩化炭素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、アセトニトリル等が挙げられ、好ましくは、酢酸エチルである。また、トリフルオロメチルベンゼン、又はトリフルオロメチルベンゼンと酢酸エチル等のエステル溶媒の混液を溶媒として用いてもよい。混液の比率(体積比)は、好ましくは、トリフルオロメチルベンゼン:酢酸エチル等のエステル溶媒が1:0〜1:50であり、より好ましくは、1:3〜1:30である。
反応温度は、通常50〜80℃、好ましくは、60〜80℃、より好ましくは、65〜75℃である。
反応時間は、通常0.1〜5時間、好ましくは、0.5〜1時間である。
本工程では、ラジカル開始剤として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルより毒性の低い2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を使用することにより、特許文献1や非特許文献1に記載の反応に比して、より安全に臭素化反応を行うことができる。また、溶媒として、より低毒性の酢酸エチル等のエステル溶媒およびトリフルオロメチルベンゼンを使用することにより、特許文献1や非特許文献1に記載の反応に比して、より速やかに臭素化反応を行うことができ、不純物の生成を抑制することができる。
また、別の態様として、本反応はトリフルオロメチルベンゼンの非存在下で行うこともできる。トリフルオロメチルベンゼンの非存在下で行う場合にも、上述に記載の方法、又はそれに準じた方法でBNTCを製造することができる。
FNTCは、特許文献1に記載の方法、又はそれに準じる方法で製造することができる。
(工程2)
エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩(以下、ANTCともいう。)は、BNTCと、ジメチルアミンまたはその塩とを反応させることにより製造することができる。本反応は溶媒を用いて行うこともできる。ANTCは、Rがエトキシである化合物(I)である。
ジメチルアミンまたはその塩(好ましくはジメチルアミン塩酸塩)の使用量は、BNTCに対して、通常1.0〜3.0当量、好ましくは、1.2〜1.8当量である。
好適に反応を進行させるために、塩基を使用してもよい。塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。塩基の使用量は、BNTCに対して、通常1.0〜5.0当量、好ましくは、2.0〜3.0当量である。
溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、テトラヒドロフランなどが挙げられ、好ましくは、DMFである。溶媒の使用量は、BNTC1mmolに対して、通常0.5〜10mL、好ましくは、2.0〜4.0mLである。
反応温度は、通常0〜30℃、好ましくは、10〜20℃である。
反応時間は、通常0.5〜24時間、好ましくは、1〜2時間である。
がC1−6アルコキシ基である化合物(I)は、工程2に記載の方法またはそれに準ずる方法により製造することができる。
(工程3)
2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸またはその塩(以下、NTCAともいう。)は、ANTCを加水分解することにより製造することができる。本反応は溶媒を用いて行うこともできる。ANTCは、Rがエトキシである化合物(I)である。
加水分解は塩基を用いて行われ、塩基としては、特に限定されるものではなく、自体公知の塩基を使用することができる。塩基としては、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムが挙げられる。なかでも水酸化カリウムが好ましい。塩基の使用量は、ANTCに対して、通常1〜2当量、好ましくは、1.2〜1.8当量である。
加水分解は通常水溶性有機溶媒を用いて行われ、水溶性有機溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、エタノール、メタノール、テトラヒドロフラン等が挙げられる。溶媒の使用量は、ANTC1mmolに対して、通常1〜10mL、好ましくは、4〜6mLである。
反応温度は、通常0〜80℃、好ましくは、55〜65℃である。
反応時間は、通常1〜24時間、好ましくは、3〜6時間である。
がC1−6アルコキシ基である化合物(I)は、工程2に記載の方法またはそれに準ずる方法により製造することができる。
(工程4)
エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートまたはその塩(以下、NNTCともいう。)は、NTCAと、3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩(好ましくは3−アミノ−6−メトキシピリダジン塩酸塩)とを、プロピルホスホン酸無水物および塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。本反応は溶媒を用いて行うこともできる。
NTCAは、Rがヒドロキシ基である化合物(I)である。NNTCは、Rが6−メトキシ−3−ピリダジニルアミノ基である化合物(I)である。
3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩の使用量は、NTCAに対して、通常1.0〜3.0当量、好ましくは、1.1〜1.5当量である。
プロピルホスホン酸無水物の使用量は、NTCAに対して、通常、1.0〜3.0当量、好ましくは、1.1〜1.5当量である。
塩基としては、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられる。塩基の使用量は、NTCAに対して、通常1〜4当量、好ましくは、2〜3当量である。
溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル等が挙げられる。溶媒の使用量は、NTCA1mmolに対して、通常1〜10mL、好ましくは、2〜4mLである。
反応温度は、通常0〜80℃、好ましくは、50〜60℃である。
反応時間は、通常1〜24時間、好ましくは、1〜3時間である。
がC1−6アルコキシ−ピリダジニル基である化合物(I)は、工程4に記載の方法あるいはそれに準ずる方法により製造することができる。
なお、3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩(以下、AMPともいう。)は、市販品を使用してもよいが、例えば以下の方法で製造することもできる。
(工程4’)
AMPは、3−アミノ−6−クロロピリダジン(以下、ACPともいう。)をナトリウムメトキシドと反応させることにより製造することができる。本反応は溶媒を用いて行うこともできる。
ナトリウムメトキシドの使用量は、ACPに対して、通常1.0〜2.5当量、好ましくは、1.1〜1.5当量である。
溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、メタノール、エタノール、トルエン等が挙げられる。溶媒の使用量は、ACP1mmolに対して、通常0.1〜10mL、好ましくは、0.5〜1mLである。
反応は、高圧下で行うこともでき、通常、反応容器の内圧は、0.6〜0.9MPa、好ましくは、0.65〜0.75MPaである。
反応温度は、通常110〜140℃、好ましくは、120〜135℃である。
反応時間は、通常6〜24時間、好ましくは、7〜9時間である。
(工程5)
1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩(以下、NNTPともいう。)は、NNTCを環化反応に付すことにより製造することができる。本反応は溶媒を用いて行われる。NNTCは、Rが6−メトキシ−3−ピリダジニルアミノ基である化合物(I)である。NNTPは、Rがニトロ基である化合物(II)である。
環化反応は、塩基の存在下行うことができ、塩基としては、特に限定されるものではなく、自体公知の塩基を使用することができるが、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドが挙げられる。塩基の使用量は、NNTCに対して、通常0.01〜2当量、好ましくは0.02〜0.1当量である。
別の態様として、塩基の使用量は、NNTCに対して、通常0.05〜2当量、好ましくは、0.1〜1.0当量である。
溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、またはこれらの混合溶媒が挙げられる。溶媒の使用量は、NNTC1mmolに対して、通常2〜30mL、好ましく3〜5mLである。
別の態様として、溶媒の使用量は、NNTC1mmolに対して、通常5〜30mL、好ましくは、10〜20mLである。
反応温度は、通常0〜80℃、好ましくは、20〜65℃である。
反応時間は、通常0.5〜24時間、好ましくは、1〜2時間である。
(工程6)
6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩(以下、NATPともいう。)は、NNTPを還元反応に付すことにより製造することができる。NATPはRがアミノ基である化合物(II)である。NNTPはRがニトロ基である化合物(II)である。
還元反応は、触媒の存在下で行うことができる。触媒としては、接触還元に用いることができれば特に限定されるものではなく、例えば、パラジウム炭素、水酸化パラジウム炭素、白金炭素が挙げられる。触媒の使用量は、NNTP1gに対して、通常0.01〜0.2g、好ましくは、0.05〜0.2gである。
好適に反応を進行させるために、酸を添加することもできる。酸としては、塩酸、塩化水素/メタノール溶液、ギ酸、酢酸等が好ましい。
接触還元の場合、水素圧は、通常0.05〜0.4MPa、好ましくは、0.1〜0.3MPaである。
還元反応は溶媒を用いて行うこともできる。溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等が挙げられる。溶媒の使用量は、NNTP1mmolに対して、通常1〜10mL、好ましくは、4〜6mLである。
反応温度は、通常10〜40℃、好ましくは、20〜30℃である。
反応時間は、通常1〜24時間、好ましくは、3〜5時間である。
(工程7)
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩は、NATPと、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩とを反応させることにより製造することができる。NATPはRがアミノ基である化合物(II)である。
1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩の使用量は、NATPに対して、通常、1.0ないし3.0当量、その下限は、好ましくは、1.5当量であり、より好ましくは、1.6当量であり、その上限は、3.0当量であり、より好ましくは、2.5当量である。好適な範囲は、1.6ないし2.5当量であり、より好ましくは、1.6ないし1.8当量である。
メトキシアミンまたはその塩(メトキシアミン塩酸塩が好ましい)の使用量は、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩に対して、通常、1.0ないし3.0当量、その下限は、好ましくは、1.05当量であり、より好ましくは、1.1当量であり、その上限は、2.0当量であり、より好ましくは、1.5当量である。好適な範囲は、1.1ないし1.7当量であり、より好ましくは、1.1ないし1.5当量である。
上記下限値以上の1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩、およびメトキシアミンまたはその塩を用いることにより、類縁物質の生成または残留を低減させることができ、より高収率かつ高純度の1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩を得ることができる。また、上記上限値以下の1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩、およびメトキシアミンまたはその塩を用いることにより、経済的に反応を行うことができる。
好適に反応を進行させるために、塩基を添加することもできる。塩基としては、特に限定されるものではなく、自体公知の塩基を使用することができるが、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンが挙げられる。反応での塩基の使用量は、NATPに対して、通常0.5〜3.0当量、好ましくは、0.8〜0.9当量である。
反応は溶媒を用いて行うこともできる。溶媒としては、反応が進行する限り特に限定されないが、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジクロロメタン等が挙げられる。
溶媒の使用量は、NATP1mmolに対して、通常1〜10mL、好ましくは、2〜3mLである。
反応温度は、通常20〜60℃、好ましくは、45〜55℃である。
反応時間は、通常1〜24時間、好ましくは、1〜2時間である。
(工程8)
(1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の精製)
(工程8−1)
(1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶の製造)
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩をテトラヒドロフランで再結晶することにより、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶を製造することができる。
また、上記テトラヒドロフラン溶媒和物晶は、上記工程7の反応終了後、反応混合物にテトラヒドロフランを添加することにより製造することもできる。
テトラヒドロフランの使用量は、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩1gに対して、通常1〜20mL、好ましくは、2〜10mLである。
テトラヒドロフラン溶媒和物晶製造(結晶化ともいう)の際の溶液または懸濁液は、通常20〜80℃で撹拌し、好ましくは40〜80℃で撹拌し、より好ましくは、30〜50℃で撹拌する。
別の態様として、テトラヒドロフラン溶媒和物晶製造(結晶化ともいう)の際の溶液は、通常40〜80℃で撹拌し、好ましくは、55〜65℃で撹拌する。
また、上記結晶化溶液または懸濁液は、水を含んでいてもよく、その場合、粗結晶に対する水分含量は、通常0%を超え50%以下、好ましくは4〜6%である。
結晶化時間は、通常1〜24時間、好ましくは、1〜2時間である。
得られた結晶を自体公知の方法で乾燥させることにより、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶を得ることができる。乾燥は、減圧乾燥、あるいは通風による乾燥でもよい。乾燥温度は、70℃以下が好ましく、より好ましくは、40〜60℃である。
(工程8−2)
(1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の結晶の製造)
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶を、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミドからなる群から選択される1つとアルキルアルコールを用いて再結晶することにより、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の結晶を製造することができる。得られた結晶をテトラヒドロフラン等の溶媒で洗浄することにより、さらに高純度の結晶を製造することもできる。
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドの使用量は、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶1gに対して、通常1〜5mL、好ましくは、2〜3mLである。
アルキルアルコールとしては、C1−6アルキルアルコール(例、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール)等が挙げられる。好ましくは、エタノールである。
アルキルアルコールの使用量は、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶1gに対して、通常13〜18mL、好ましくは、14〜16mLである。
別の態様として、アルキルアルコールの使用量は、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶1gに対して、通常15〜20mL、好ましくは、16〜18mLである。
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミドからなる群から選択される1つとアルキルアルコールの組み合わせとしては、ジメチルスルホキシドおよびエタノール、ジメチルホルムアミドおよびエタノール、ジメチルアセトアミドおよびエタノール等が挙げられる。好ましくは、ジメチルスルホキシドおよびエタノールである。
上記再結晶に供する結晶化溶液または懸濁液は、通常10〜50℃で撹拌し、好ましくは、15〜40℃で撹拌する。
別の態様として、結晶化溶液は、通常20〜50℃で撹拌し、好ましくは、30〜40℃で撹拌する。
結晶化時間は、通常1〜72時間、好ましくは、24〜72時間である。
別の態様として、結晶化時間は、通常1〜64時間、好ましくは、12〜24時間である。
得られた結晶を自体公知の方法で乾燥させることにより、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の結晶を得ることができる。乾燥は、減圧乾燥、あるいは通風により行ってもよい。乾燥温度は、70℃以下が好ましく、より好ましくは、40〜60℃である。
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩から、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶を製造し、該テトラヒドロフラン溶媒和物晶を上記特定の溶媒を用いて再結晶することにより、後述の実施例に記載の類縁物質1〜3の含有量が低減され、より高純度の1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩を製造することができる。
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアの塩としては、医薬として許容される塩であれば特に限定されないが、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸との塩が挙げられる。
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩は、性腺刺激ホルモン放出ホルモンに起因する疾患(例、子宮内膜症、子宮筋腫および前立腺癌)の予防または治療に有用であり、WO00/56739号に記載された方法で上記疾患の予防または治療に使用することができる。
本発明は、更に以下の参考例、実施例及び試験例によって詳しく説明されるが、これらの例は単なる実施であって、本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。以下の実施例中の「室温」は通常約10℃ないし約35℃を示す。混合溶媒において示した比は、特に断らない限り容量比を示す。%は、特に断らない限り重量%を示す。
以下の実施例において、核磁気共鳴(H−NMR)スペクトルは、Varian Mercury−300型核磁気共鳴装置(300MHz)を用い、テトラメチルシランを内部標準として測定した。***様式の記載は、singlet,doublet,triplet,multipletをそれぞれs,d,t,mと略す。元素分析の結果は理論値内の±0.4%であった。粉末X線には、D8 ADVANCE(Bruker AXS)を用いた。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、各参考例および実施例中に記載の下記条件下にて測定した。
参考例1 (3−アミノ−6−メトキシピリダジン塩酸塩の製造)
高圧反応装置にメタノール(400mL)、3−アミノ−6−クロロピリダジン(64.0g、0.494mol)、28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(114.5g、0.593mol、1.2eq)を加えた。内温130℃で8時間反応させた(内圧:約0.7MPa)。反応液を冷却し、40℃を超えないようにして濃塩酸(12.8mL)を滴下後、20分攪拌した。次に40℃を超えないようにして25%アンモニア水(14.9mL)を滴下した。反応液を約150mLまで減圧濃縮し、イソプロピルアルコール(350mL)を加えた。さらに約150mLまで減圧濃縮し、イソプロピルアルコール(350mL)を加え、30分攪拌した。析出した食塩を濾過し、40℃を超えないようにして濾液に濃塩酸(38.2mL)を滴下した。混合液を約200mLまで減圧濃縮し、イソプロピルアルコール(300mL)を加えた。さらに約200mLまで減圧濃縮し、イソプロピルアルコール(300mL)を加え、30分攪拌した。晶出した結晶を濾取し、イソプロピルアルコール(50mL)で洗浄後、50℃で恒量になるまで減圧乾燥し、3−アミノ−6−メトキシピリダジン塩酸塩の結晶(66.9g、収率:83.8%、HPLC面積百分率:100%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC−Pack ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150
移動相: 0.05M KHPO/CHCN=8/2(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 30分間
分析温度: 25℃
保持時間: 3−アミノ−6−メトキシピリダジン(1.9min)、3−アミノ−6−クロロピリダジン(2.6min)
参考例2 (エチル 2−アミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの製造)
トルエン(200mL)、4−ニトロフェニル酢酸(100.0g、0.552mol)およびN,N'−ジメチルホルムアミド(0.42mL)を加熱撹拌し、内温45±5℃で塩化チオニル(78.8g、0.662mol、1.2eq)を滴下した。内温45±5℃で1時間攪拌後、約238mLまで減圧濃縮して酸クロリド溶液を得た。別容器にてトルエン(500mL)、マグネシウムジエトキシド(75.8g、0.662mol、1.2eq)およびマロン酸ジエチル(106.1g、0.662mol、1.2eq)を、内温65±5℃で0.5時間攪拌した後、内温40℃以下まで冷却した。この溶液に先の酸クロリド溶液全量を内温35±5℃で滴下し、同温度で0.5時間攪拌後、内温30℃以下に冷却し、内温25±5℃で2規定塩酸(413g)を滴下した。静置後、有機層を分液し、10%食塩水(400g)で洗浄した後、約250mLまで減圧濃縮した。残留物に酢酸(176.0g)、水(112mL)および濃硫酸(39.0g)を加え、揮発物を留去しながら、4時間加熱還流した。内温15±5℃まで冷却し、酢酸エチル(450mL)を加えた後、内温10〜30℃で5規定水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、pH7.0に調整した。静置後、有機層を分液し、10%食塩水(100mL)で洗浄した後、約150mLまで減圧濃縮した。残留物にエタノール(240mL)、シアノ酢酸エチル(68.7g、0.607mol、1.1eq)、硫黄(19.5g、0.607mol、1.1eq)を加え、内温20〜45℃でn−ブチルアミン(20.2g、0.276mol、0.5eq)を滴下した。内温45±5℃で2時間攪拌後、内温25±5℃まで冷却し、同温度で1時間攪拌した。結晶をろ過し、エタノール(200mL)で洗浄後、50℃以下で減圧乾燥し、エチル 2−アミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの赤色結晶(134.9g、収率:79.8%、HPLC面積百分率:99.2%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO/CHCN=3/7(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 45分間
分析温度: 25℃
保持時間:エチル 2−アミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(5.9min)
参考例3 (エチル 2−エトキシカルボニルアミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの製造)
エチル 2−アミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(130.0g、0.424mol)をトルエン(390mL)に懸濁し、加熱還流下、クロロギ酸エチル(92.1g、0.849mol、2.0eq)を滴下し、加熱還流下、2時間攪拌した。内温55±5℃まで冷却し、同温度でエタノール(1170mL)を滴下後、内温5±5℃まで冷却し、同温度で1時間攪拌した。結晶をろ過し、エタノール(260mL)で洗浄後、45℃で減圧乾燥し、エチル 2−エトキシカルボニルアミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの黄色結晶(154.2g、収率:96.1%、HPLC面積百分率:99.9%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO/CHCN=3/7(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 45分間
分析温度: 25℃
保持時間: エチル 2−アミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(5.9min)、エチル 2−エトキシカルボニルアミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(16.5min)
参考例4 (エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの製造)
エチル 2−エトキシカルボニルアミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(150.0g、0.396mol)をN,N'−ジメチルアセトアミド(450mL)に懸濁し、炭酸カリウム(60.3g、0.436mol、1.1eq)、35% 2,6−ジフルオロベンジルブロミド/アセトニトリル溶液(257.9g、0.436mol、1.1eq)を加えた。混合物を内温85±5℃で2時間加熱攪拌後、内温55±5℃まで冷却し、酢酸エチル(1200mL)、水(750mL)を加えた。静置後、有機層を分液し、水(750mL)で洗浄した後、約420mLまで減圧濃縮した。残留物にヘプタン(945mL)を加え、内温45±5℃で1時間、内温5±5℃で1時間攪拌した。結晶をろ過し、5±5℃の酢酸エチル/ヘプタン(1/3、300mL)で洗浄後、45±5℃で減圧乾燥し、エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの淡黄色結晶(190.7g、収率:95.5%、HPLC面積百分率:99.9%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO/CHCN=3/7(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 30分間
分析温度: 25℃
保持時間: エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(10.7min)、エチル 2−エトキシカルボニルアミノ−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(16.4min)
実施例1 (エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの製造)
エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(1100.0g、2.180mol)を酢酸エチル(8.8L)とトリフルオロメチルベンゼン(880mL)の混液に懸濁し、N−ブロモスクシンイミド(NBS、485.1g、2.725mol、1.25eq)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(V−65、54.2g、0.218mol、0.1eq)を加えた。反応液を65〜75℃で40分間加熱攪拌反応した。反応液を25±5℃まで冷却し、市水(4.3L)で2回洗浄した。酢酸エチル層を約4Lまで減圧濃縮した。エタノール(3L)を加え、約4Lまで減圧濃縮した。再度、エタノール(3L)を加え、約4Lまで減圧濃縮した。ヘプタン(1.76L)を添加し、25±5℃にて30分間攪拌した。再度、ヘプタン(1.32L)を追加し、5±5℃にて1時間攪拌した。結晶をろ過し、エタノール/ヘプタン(1/2、1.76L)で洗浄後、45±5℃で減圧乾燥し、エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの微黄色結晶(1171g、収率:92.1%、HPLC面積百分率:92.9%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO/CHCN=3/7(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 30分間
分析温度: 25℃
保持時間: エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(11.0 min)、エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(12.3min)
実施例2 (エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの製造)
ジメチルアミン塩酸塩(2.10g、25.71mmol、1.5eq)をN,N’−ジメチルホルムアミド(DMF、55mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(4.51g、44.57mmol、2.6eq)を加え、25±5℃で30分間攪拌した。5±5℃に冷却し、エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(10g、17.14mmol)を加え、該化合物に使用した容器をDMF(5mL)で洗い込んだ。反応液を15±5℃で1時間攪拌した。20±10℃でエタノール(20mL)を添加し、内温40±5℃に加温した。内温40±5℃で市水(25mL)を加え、同温度で1時間攪拌、25±5℃で1時間攪拌した。結晶をろ過し、エタノール/市水(4/1、15mL)で洗浄後、50±5℃で減圧乾燥し、エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの黄色結晶(8.41g、収率:89.6%、HPLC面積百分率:99.6%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO/CHCN=3/7(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 30分間
分析温度: 25℃
保持時間: エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(2.3min)、エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(13.1min)
1H-NMR(CDCl3) δ: 1.10-1.30 (3H, m), 1.31 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.07 (6H, s), 3.51 (2H, s), 4.10-4.30 (2H, m), 4.23 (2H, q, J = 7.2 Hz), 5.02 (2H, s), 6.85 (2H, t, J = 8.0 Hz), 7.66 (2H, d, J = 9.0 Hz), 8.24 (2H, d, J = 9.0 Hz).
実施例3 (2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸の製造)
エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(8.0g、14.61mmol)をエタノール(72mL)と市水(20.8mL)の混合溶液に懸濁し、48%水酸化カリウム水溶液(2.56g、21.92mmol、1.5eq)を加え、60±5℃で5時間攪拌した。反応液を25±5℃に冷却し、6規定塩酸を加えてpH6.0〜7.0に調整した。50℃以下で調整液を約28mLまで減圧濃縮した。内温40±5℃でエタノール(4mL)および酢酸エチル(4mL)を加えた。同温度で市水(48mL)を加え、同温度で1時間攪拌した。内温25±5℃に冷却し、同温度で3時間攪拌した。結晶をろ過し、エタノール/市水(1/9、24mL)で洗浄し、さらに冷却した酢酸エチル(24mL)で洗浄した。45±5℃で減圧乾燥し、2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸の黄色結晶(6.82g、収率:89.9%、HPLC面積百分率:98.7%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO/CHCN=6/4(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 30分間
分析温度: 25℃
保持時間: 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸(8.4min)、エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(14.8min)
1H-NMR(CDCl3) δ: 1.10-1.40 (3H, m), 2.37 (6H, s), 3.72 (2H, s), 4.10-4.35 (2H, m), 5.07 (2H, s), 6.84 (2H, t, J = 7.5 Hz), 7.15-7.30 (1H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.29 (2H, d, J = 8.8 Hz).
実施例4 (エチル(2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートの製造)
窒素雰囲気下、2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸(6.5g、12.51mmol)と3−アミノ−6−メトキシピリダジン塩酸塩(2.43g、15.01mmol、1.2eq)をN,N’−ジメチルアセトアミド(DMAc、29.25mL)に加え、25±15℃でエチルジイソプロピルアミン(4.03g、31.28mmol,2.5eq)を添加した。内温55±5℃に昇温し、30分間攪拌した。50.5%プロピルホスホン酸無水物(T3P)酢酸エチル溶液(9.55g、15.01mmol、1.2eq)を内温60℃以下で滴下し、該試薬に使用した容器をDMAc(3.25mL)で洗浄した。内温55±5℃で1時間撹拌した。反応液を25±5℃に冷却し、同温度で市水(48.75mL)を滴下した。激しく攪拌しながら、25±5℃で8規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、pH7.5〜8.5に調整後、25±5℃で30分撹拌した。結晶を濾取し、メタノール(26mL)で洗浄後、40±5℃で恒量になるまで減圧乾燥し、エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートの黄色結晶(7.61g、収率:97.0%、HPLC面積百分率:98.5%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.02M KHPO/CHCN=4/6(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 40分間
分析温度: 25℃
保持時間: 3−アミノ−6−メトキシピリダジン(1.7min),2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸(2.5min)、エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマート(15.0min)
1H-NMR(CDCl3) δ: 1.10-1.40 (3H, m), 2.20 (6H, s), 3.51 (2H, s), 4.10 (3H, m), 4.20-4.35 (2H, m), 5.03 (2H, s), 6.70-6.80 (2H, m), 6.99 (1H, d, J = 9.5 Hz), 7.10-7.20 (1H, m), 7.45-7.55 (2H, m), 8.25-8.35 (2H, m), 8.54 (1H, d, J = 9.5 Hz).
実施例5 (1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩の製造)
エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマート(7.5g、11.97mmol)、メタノール(187.5mL、25v/w)、テトラヒドロフラン(12.75mL、1.7v/w)および28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(0.46g、2.39mmol、0.2eq)を60±5℃で1時間攪拌した。25±5℃まで冷却後、濃塩酸(2.87g、28.73mmol、2.4eq)を滴下し、20分撹拌した。さらにイソプロピルアルコール(75mL)を加え、25±5℃で20分撹拌、5±5℃で40分撹拌した。結晶を濾取し、冷却したメタノール/イソプロピルアルコール(1/1、22.5mL)で洗浄後、内温60℃以下(外温55±5℃)で減圧乾燥し、1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩の黄色結晶(7.24g、収率:98.0%、HPLC面積百分率:99.9%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.02M KHPO/CHCN=4/6(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 40分間
分析温度: 25℃
保持時間: エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマート(15.0min)、1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(2.5min)
1H-NMR(CDCl3) δ: 2.20 (6H, s), 3.72 (2H, s), 4.19 (3H, s), 5.38 (2H, brs), 6.95 (2H, t, J = 8.2 Hz), 7.14 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.20-7.35 (1H, m), 7.42 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.28 (2H, d, J = 8.8 Hz).
実施例6 (6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(本明細書中、RS−2(類縁物質2)ともいう。)の製造)
1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(80.0g、129.66mmol)にメタノール(640mL)、濃塩酸(10.8g、103.68mmol、0.8eq)を加えた。窒素雰囲気で10%Pd−C NXタイプ(8.0g、50%含水品)を加え、水素圧0.2±0.1MPa、25±5℃で4時間撹拌反応した。25±5℃で反応液にトリエチルアミンを添加し、pH6.5±0.5に調整した。活性炭(白鷺A、4.0g)を加え、20〜60分間攪拌した。活性炭および触媒をろ去し、メタノール(160mL)で洗浄した。ろ洗液を40±5℃に加温し、トリエチルアミンを添加してpH8.0〜8.5に調整した。40±5℃で、約30分間攪拌熟成後、5±5℃に冷却し、約2時間攪拌熟成した。結晶をろ取し、メタノール(160mL)で洗浄後、45±5℃で恒量になるまで減圧乾燥し、ほぼ白色の6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンの結晶(60.06g、収率:84.1%、HPLC面積百分率:99%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO(pH7.0 by 10%KOH)/CHCN=55/45(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 30分間
分析温度: 25℃
保持時間: 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(4.0min)、1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(16min)
1H-NMR(CDCl3) δ: 2.09 (6H, s), 3.40-3.70 (2H, br), 3.78 (2H, s), 4.14 (3H, s), 5.31 (2H, brs), 6.66 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.88 (2H, t, J = 7.6 Hz), 7.07 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.15-7.25 (1H, m), 7.27 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.38 (1H, d, J = 9.2 Hz).
実施例7 (1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアのテトラヒドロフラン溶媒和物晶の製造)
反応容器にアセトニトリル(30mL)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI、5.01g、30.90mmol、1.7eq)を仕込み、攪拌した。トリエチルアミン(1.56g、15.42mmol、0.85eq)を攪拌下にて添加し、内温10±5℃に冷却した。内温30℃以下でメトキシアミン塩酸塩(2.90g、34.72mmol、1.91eq)を攪拌下にて分割添加し、該試薬に使用した容器をアセトニトリル(5mL)で洗い込んだ。混合物を内温25±5℃で撹拌し、混合物が溶解したことを確認した後、該溶液を10分間以上攪拌した。6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(10.00g、18.16mmol)を攪拌下にて加え、該試薬に使用した容器をアセトニトリル(5mL)で洗い込んだ。反応液を内温50±5℃に加温し、同温度で2時間攪拌して反応液(以下、反応混合物Aと略記する)を得た。内温50±5℃でトリエチルアミン(2.35g、23.22mmol、1.28eq)を攪拌下にて添加した。内温40〜55℃で市水(40mL)を滴下し、1時間撹拌後、内温40〜55℃で市水(100mL)を滴下した。内温25±5℃で1時間以上攪拌熟成した。結晶をろ取し、市水(16mL)とアセトニトリル(4mL)の混液で洗浄し、湿結晶を得た。湿結晶にテトラヒドロフラン(50mL)を仕込み、内温60±5℃に加温し、同温度で約1時間懸濁攪拌した。内温5±5℃まで冷却し、同温度で約2時間攪拌熟成した。結晶をろ取し、テトラヒドロフラン(10mL)で洗浄後、外温50±10℃で減圧乾燥し、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアのテトラヒドロフラン溶媒和物晶(11.49g、収率90.9%)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ: 1.80-1.90 (4H, m), 2.13 (6H, s), 3.60-3.80 (6H, m), 3.82 (3H, s), 4.18 (3H, s), 5.35 (2H, brs), 6.92 (2H, t, J = 8.2 Hz), 7.12 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.20-7.60 (7H, m), 7.65 (1H, s).
Anal Calcd for C33H35F2N7O6S: C, 56.97; H, 5.07; N, 14.09.
Found:C, 56.81; H, 5.17; N, 13.92.
上記1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアのテトラヒドロフラン溶媒和物晶の粉末X線回折パターンを図1に示す。
<粉末X線回折の測定条件>
管電圧: 40kV
管電流: 40mA
計数時間: 0.2sec/step
ステップ幅: 0.02゜
走査範囲: 2θ=3〜40゜
また、粉末X線回折パターンにおける特徴的なピークを表1に示す。
実施例8 (1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアの結晶の製造)
反応容器にジメチルスルホキシド(DMSO、20mL)、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアのテトラヒドロフラン溶媒和物晶(8.93g)を仕込み、内温35±5℃に加温し、溶解させた。溶解確認後、内温35±5℃でエタノール(20mL)を添加した。除塵フィルターにて濾過し、エタノール(8mL)で洗浄した。内温35±5℃でエタノール(112mL)を添加し、内温35±5℃で1時間以上攪拌、内温25±5℃に冷却し、同温度で12時間以上攪拌した。結晶をろ取し、エタノール(16mL)で洗浄後、外温50±10℃で減圧乾燥し、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(7.33g、収率91.6%)を白色結晶として得た。
上記白色結晶の粉末X線回折パターンを図2に示す。
<粉末X線回折の測定条件>
管電圧: 40kV
管電流: 40mA
計数時間: 0.2sec/step
ステップ幅: 0.02゜
走査範囲: 2θ=3〜40゜
また、粉末X線回折パターンにおける特徴的なピークを表2に示す。
実施例9
実施例7の方法に従い、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)およびメトキシアミン塩酸塩の当量(eq)を変えた実験を行った。表4に、上記実験で得られた反応混合物Aにおける、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(表中、「Compound A」と記す)およびRS−2の含量を示す。なお、表中CDIの当量はNATPに対する当量を示し、メトキシアミン塩酸塩の当量はCDIに対する当量を示す。
なお、実施例9および試験例1におけるHPLC測定条件は以下に示す通りである。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長 230nm)
カラム: Sunfire C18 S−3.5μm,4.6mm i.d.×10cm
(Waters社製)
移動相:(A)0.05mol/L リン酸塩緩衝液(pH2.0)/アセトニトリル混液(31:9(体積比))
(B)0.05mol/L リン酸塩緩衝液(pH2.0)/アセトニトリル混液(12:13(体積比))
グラジエントプログラム(リニア)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 60分間
分析温度: 40℃
保持時間: 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(7.3min)、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(15.5min)
表4より、実施例7に示した製造において、NATPに対して1.6ないし2.5当量のCDIと、CDIに対し1.1ないし1.5当量のメトキシアミン塩酸塩を用いた場合に、RS−2の含量が低い、高品質な1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアを得ることができることが判明した。
試験例1
実施例7および8で得られる各結晶における、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(表中、「Compound A」と記す)および類縁物質(具体的には、RS−1、RS−2およびRS−3)の含量を測定した結果を表5に示す。
表5より、実施例7における湿結晶に比して、実施例7におけるテトラヒドロフラン溶媒和物晶や実施例8における白色結晶における1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア含量が高いことが示される。このことから、実施例7や実施例8の方法で、類縁物質の含量が低い、高品質な1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアを得られることが判明した。
実施例10 (1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−2,4−ジオキソ−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(本明細書中、 RS−1(類縁物質1)ともいう。)の製造)
1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(0.50g、0.80mmol)をDMSO(1.5mL)に溶解させ、濃塩酸(0.32g、3.2mmol)を加えた。反応液を80℃で2時間攪拌した。室温で重曹水(0.27g、3.2mmol)および水(3mL)を加え、析出物をろ取し、水(30mL)で洗浄後、減圧下、50℃で乾燥し、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−2,4−ジオキソ−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアの結晶(0.19g、39%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.06 (6H, s), ca.3.54 (1H, m), ca.3.63 (1H, m), 3.65 (3H, s), ca.5.18 (1H, m), ca.5.40 (1H, m), 7.07 (1H, d, J= 9.8 Hz), ca.7.14 (1H, m), ca.7.47 (1H, m), ca.7.51 (1H, m), ca.7.52 (2H, m), ca.7.72 (2H, m), 9.08 (1H, s), 9.63 (1H, s), 13.29 (1H, s).
IR (KBr): 1719, 1676, 1591, 1528, 1470, 1410, 1331, 1034 cm-1.
ESI-MS m/z: 610.17 [M+H] +, 608.15 [M-H] -.
Anal Calcd for C27H24F2N6O3S・0.1H2O:C, 58.71; H, 4.42; N, 15.21.
Found:C, 58.43; H, 4.39; N, 15.19.
実施例11 (N−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−N,N’−ジメトキシジカルボンイミド酸ジアミド(本明細書中、RS−3(類縁物質3)ともいう。)の製造)
粗体の1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアからRS−3をHPLCにより分取し、下記スペクトルデータにより構造決定した。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.05 (6H, s), ca.3.54 (1H, m), ca.3.67 (1H, m), 3.70 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.10 (3H, s), ca.5.22 (1H, m), ca.5.39 (1H, m), ca.7.14 (2H, m), ca.7.46 (1H, m), ca.7.47 (1H, m), ca.7.62 (2H, m), ca.7.64 (2H, m), ca.7.76 (1H, m), 10.30 (1H, s), 11.34 (1H, s).
IR (KBr): 1714, 1674, 1591, 1528, 1460, 1410, 1306, 1036 cm-1.
ESI-MS m/z: 697.20 [M+H] +, 719.18 [M+Na]+.
Anal Calcd for C31H30F2N8O7S・1.0H2O:C, 52.10; H, 4.51; N, 15.68.
Found:C, 52.17; H, 4.52; N, 15.78.
実施例12 (エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの製造)
エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(50g、99.11mmol)を酢酸エチル(300mL)とトリフルオロメチルベンゼン(40mL)の混液に懸濁し、窒素置換した。内温70±5℃でN−ブロモスクシンイミド(NBS、22.05g、123.89mmol、1.25eq)および2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(V−65、1.97g、7.93mmol、0.08eq)の酢酸エチル(90mL)懸濁液を加え、該懸濁液に使用した容器を酢酸エチル(10mL)で洗い込んだ。
反応液を65〜75℃で40分間加熱攪拌した。反応液を25±5℃まで冷却し、市水(195mL)で2回洗浄した。酢酸エチル層を約165mLまで減圧濃縮した。エタノール(135mL)を加え、約155mLまで減圧濃縮した。再度、エタノール(135mL)を加え、さらにヘプタン(130mL)を添加し、25±5℃にて30分間攪拌した。再度、ヘプタン(100mL)を追加し、5±5℃にて1時間攪拌した。結晶をろ取し、エタノール/ヘプタン(1/2、80mL)で洗浄後、45±5℃で減圧乾燥し、エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートの微黄色結晶(50.4g、収率:92.1%、HPLC面積百分率:94.3%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO/CHCN=3/7(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 40分間
分析温度: 25℃
保持時間: エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(11.5min)、エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラート(13min)
実施例13 (1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩の製造)
エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマート(30.0g、47.88mmol)をアセトニトリル(210mL)に懸濁し、内温25±5℃で28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(0.46g、2.39mmol,0.05eq)を加え、該試薬に使用した容器をメタノール(0.3mL)で洗い込んだ。内温25±5℃で1時間攪拌後、結晶を濾取し、アセトニトリル(60mL)で洗浄し、1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンを得た。
反応容器にメタノール(90mL)、イソプロピルアルコール(150mL)、濃塩酸(5.49g、52.66mmol、1.1eq)を仕込み、内温25±5℃で1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンを全量加え、該化合物に使用した容器をイソプロピルアルコール(30mL)で洗い込んだ。内温25±5℃で0.5時間攪拌後、内温5±5℃まで冷却し、同温度で1時間攪拌した。結晶を濾取し、メタノール/イソプロピルアルコール(1/2、60mL、5±5℃に冷却したもの)で洗浄後、50±5℃で減圧乾燥し、1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩の黄色結晶(29.3g、収率:99.2%、HPLC面積百分率:99.8%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.02M KHPO/CHCN=4/6(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 40分間
分析温度: 25℃
保持時間: エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマート(10.5min)、1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(2.9min)
実施例14 (6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(本明細書中、RS−2(類縁物質2)ともいう。)の製造)
1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン塩酸塩(9.0g、14.59mmol)にメタノール(72mL)および濃塩酸(1.22g、11.67mmol、0.8eq)を加えた。窒素雰囲気で10%Pd−C NXタイプ(0.9g、50%含水品)を加え、水素圧0.2±0.1MPa、25±5℃で4時間撹拌した。25±5℃で反応液にトリエチルアミンを添加し、pH6.5±0.5に調整した。活性炭(白鷺A、0.45g)を加え、20〜60分間攪拌した。活性炭および触媒をろ去し、メタノール(18mL)で洗浄した。ろ洗液を40±5℃に加温し、トリエチルアミンを添加してpH8.0〜8.5に調整した。40±5℃で、約30分間攪拌熟成後、5±5℃に冷却し、1時間攪拌熟成した。結晶をろ取し、メタノール(18mL)で2回洗浄後、45±5℃で恒量になるまで減圧乾燥し、ほぼ白色の6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンの結晶(6.93g、収率:86.3%、HPLC面積百分率:99.5%)を得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長254nm)
カラム: YMC ODS−A A−302,4.6mm i.d.×150mm
移動相: 0.05M KHPO(pH7.0 by 10%KOH)/CHCN=55/45(v/v)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 30分間
分析温度: 25℃
保持時間: 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(4.8min)、1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(16min)
実施例15 (1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアのテトラヒドロフラン溶媒和物晶の製造)
反応容器にアセトニトリル(60mL)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI、10.01g、61.75mmol、1.7eq)を仕込み、攪拌した。トリエチルアミン(3.12g、30.88mmol、0.85eq)を攪拌下にて添加し、内温10±5℃に冷却した。内温30℃以下でメトキシアミン塩酸塩(5.79g、69.38mmol、1.91eq)を攪拌下にて分割添加し、該試薬に使用した容器をアセトニトリル(10mL)で洗い込んだ。混合物を内温25±5℃で撹拌し、混合物が溶解したことを確認した後、該溶液を10分間以上攪拌した。6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(20.00g、36.33mmol)を攪拌下にて加え、該試薬に使用した容器をアセトニトリル(10mL)で洗い込んだ。反応液を内温50±5℃に加温し、同温度で1時間攪拌して反応液を得た。さらに内温50±5℃でトリエチルアミン(4.70g、46.50mmol、1.28eq)を攪拌下にて添加した。内温40〜55℃で市水(80mL)を滴下し、1時間撹拌後、内温40〜55℃で市水(200mL)を滴下した。内温25±5℃で1時間以上攪拌熟成した。結晶をろ取し、市水(32mL)とアセトニトリル(8mL)の混液で洗浄後、50±10℃で減圧乾燥し、粗結晶(21.92g)を得た。粗結晶(21.0g)をテトラヒドロフラン(100mL)に懸濁し、粗結晶に対して水分5%となるように水を仕込んだ後、内温40±5℃に加温し、同温度で約1時間懸濁攪拌した。内温5±5℃まで冷却し、同温度で1時間攪拌した。結晶をろ取し、テトラヒドロフラン(40mL)で洗浄後、外温50±10℃で減圧乾燥し、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアのテトラヒドロフラン溶媒和物晶(22.56g、収率93.2%、HPLC面積百分率:99.8%)を得た。
実施例16 (1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアの結晶の製造)
反応容器にジメチルスルホキシド(20mL)および1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアのテトラヒドロフラン溶媒和物晶(11.16g)を仕込み、内温35±5℃に加温し、溶解させた。溶解確認後、除塵フィルターにて濾過し、ジメチルスルホキシド(5mL)で洗浄した。内温35±5℃でエタノール(55mL)を加え、参考例5で得た種晶(10mg)を添加後、内温35±5℃で17時間攪拌した。内温35±5℃でエタノール(120mL)を滴下した後、内温15±5℃まで冷却し、同温度で約31時間攪拌した。結晶をろ取し、エタノール(20mL、15±5℃に冷却したもの)で洗浄後、外温50±10℃で減圧乾燥し、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(9.04g、収率90.4%、HPLC面積百分率:99.8%)を白色結晶として得た。
なお、実施例15および実施例16におけるHPLC測定条件は以下に示す通りである。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長 230nm)
カラム: Sunfire C18 S−3.5μm,4.6mm i.d.×10cm (Waters社製)
移動相:(A)0.05mol/L リン酸塩緩衝液(pH2.0)/アセトニトリル混液(31:9(体積比))
(B)0.05mol/L リン酸塩緩衝液(pH2.0)/アセトニトリル混液(12:13(体積比))
グラジエントプログラム(リニア)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 60分間
分析温度: 40℃
保持時間: 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(7.7min)、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(14.5min)
参考例5 (1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアの種晶の製造)
反応容器にジメチルスルホキシド(25mL)および1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(10.00g)を仕込み、内温35±5℃に加温し、溶解させた。溶解確認後、内温35±5℃でエタノール(35mL)を加え、内温35±5℃で5日間攪拌した。析出した結晶の粉末X線回折像が図2と同等のパターンを示すことを確認後、内温35±5℃でエタノール(140mL)を滴下し、内温25±5℃に冷却し、同温度で約3日間攪拌した。結晶をろ取し、エタノール(20mL、25±5℃に冷却したもの)で洗浄後、外温50±10℃で減圧乾燥し、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアの種晶(8.24g、収率82.4%)を白色結晶として得た。
<HPLC条件>
検出器: 紫外吸光光度計(測定波長 230nm)
カラム: Sunfire C18 S−3.5μm,4.6mm i.d.×10cm (Waters社製)
移動相:(A)0.05mol/L リン酸塩緩衝液(pH2.0)/アセトニトリル混液(31:9(体積比))
(B)0.05mol/L リン酸塩緩衝液(pH2.0)/アセトニトリル混液(12:13(体積比))
グラジエントプログラム(リニア)
流量: 1.0mL/min.
測定時間: 60分間
分析温度: 40℃
保持時間: 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(7.7min)、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレア(14.5min)
本発明によれば、高収率で高品質の1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩をより安全に製造することが可能となる。また、高品質の1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の結晶を簡便にかつ効率よく製造することが可能となる。
化合物(I)および(II)は、1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩を製造する際の原料化合物として有用である。
本出願は、日本で出願された特願2012−217679を基礎としており、その内容は本明細書にすべて包含される。

Claims (9)

  1. 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩を反応させることを特徴とする、
    1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の製造方法。
  2. 6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩に対して1.6ないし2.5当量の1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩と、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩に対して1.0ないし1.5当量のメトキシアミンまたはその塩を使用することを特徴とする、
    請求項1記載の製造方法。
  3. 1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩のテトラヒドロフラン溶媒和物晶を、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミドからなる群から選択される1つとアルキルアルコールを用いて再結晶することを特徴とする、
    1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の結晶の製造方法。
  4. プロピルホスホン酸無水物および塩基の存在下に、2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸またはその塩と、3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩とを反応させることを特徴とする、
    エチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートまたはその塩の製造方法。
  5. プロピルホスホン酸無水物および塩基の存在下に、2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸またはその塩と、3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩とを反応させ、
    得られるエチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートまたはその塩を環化反応に付し、
    得られる1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩を還元反応に付し、
    得られる6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩と、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩とを、反応させることを特徴とする、
    1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の製造方法。
  6. 2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)およびトリフルオロメチルベンゼンの存在下に、エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩と、N−ブロモスクシンイミドとを反応させることを特徴とする、
    エチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩の製造方法。
  7. 2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)およびトリフルオロメチルベンゼンの存在下に、エチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩と、N−ブロモスクシンイミドとを反応させ、
    得られるエチル 4−ブロモメチル−2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートまたはその塩とジメチルアミンまたはその塩とを反応させ、
    得られるエチル 2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキシラートを加水分解に付し、
    得られる2−[(2,6−ジフルオロベンジル)エトキシカルボニルアミノ]−4−ジメチルアミノメチル−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボン酸またはその塩と、3−アミノ−6−メトキシピリダジンまたはその塩とを、プロピルホスホン酸無水物および塩基の存在下に反応させ、
    得られるエチル (2,6−ジフルオロベンジル)−[4−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イルカルバモイル)−5−(4−ニトロフェニル)チオフェン−2−イル]カルバマートまたはその塩を環化反応に付し、
    得られる1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−6−(4−ニトロフェニル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩を還元反応に付し、
    得られる6−(4−アミノフェニル)−1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンまたはその塩と、1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはその塩およびメトキシアミンまたはその塩とを反応させることを特徴とする、
    1−{4−[1−(2,6−ジフルオロベンジル)−5−ジメチルアミノメチル−3−(6−メトキシピリダジン−3−イル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]フェニル}−3−メトキシウレアまたはその塩の製造方法。
  8. 式(I):
    [式中、Rはヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、またはC1−6アルコキシ−ピリダジニルアミノ基を示す。]
    で表される化合物またはその塩。
  9. 式(II):
    [式中、Rはニトロ基またはアミノ基を示す。]
    で表される化合物またはその塩。
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