JP2015081398A - ドラフト装置及び紡績機 - Google Patents

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澤田 晴稔
Harutoshi Sawada
晴稔 澤田
成利 太田
Shigetoshi Ota
成利 太田
藤田 学
Manabu Fujita
学 藤田
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Abstract

【課題】ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維がローラ対に巻き付くのを抑制することができるドラフト装置、及びそのようなドラフト装置を備える紡績機を提供する。
【解決手段】ドラフト装置6は、スライバSを延伸して繊維束Fを生成する。ドラフト装置6は、スライバSを延伸しつつ上流側から下流側に送る複数のローラ対と、スライバSの幅を規制する第1規制部74と、スライバSの幅を規制する第2規制部77と、を備える。複数のローラ対は、最上流側に配置されたバックローラ対61及び最下流側に配置されたフロントローラ対65を含む。第1規制部74は、バックローラ対61とフロントローラ対65との間に配置されている。第2規制部77は、第1規制部74とフロントローラ対65との間に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドラフト装置及び紡績機に関する。
従来、繊維束(スライバを含む)をドラフトしつつ上流側から下流側に送る複数のローラ対と、隣り合うローラ対間において繊維束の幅を規制する規制部(スライバガイド又はコンデンサと称される場合もある)と、を備えるドラフト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−218105号公報
上述したようなドラフト装置においては、繊維束に含まれる繊維の繊維長に応じて、隣り合うローラ対間の距離を調整する必要がある。しかしながら、隣り合うローラ対間の距離を大きくすることで、上流側のローラ対から規制部までの距離が大きくなると、上流側のローラ対において繊維束の幅が大きくなるため、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維が上流側のローラ対に巻き付く(いわゆるラップアップが生じる)おそれがある。
そこで、本発明は、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維がローラ対に巻き付くのを抑制することができるドラフト装置、及びそのようなドラフト装置を備える紡績機を提供することを目的とする。
本発明のドラフト装置は、繊維束をドラフトするドラフト装置であって、最上流側に配置された第1ローラ対及び最下流側に配置された第2ローラ対を含み、繊維束をドラフトしつつ上流側から下流側に送る複数のローラ対と、第1ローラ対と第2ローラ対との間に配置され、繊維束の幅を規制する第1規制部と、第1規制部と第2ローラ対との間に配置され、繊維束の幅を規制する第2規制部と、を備える。
このドラフト装置では、最上流側の第1ローラ対と最下流側の第2ローラ対との間に、第1規制部及び第2規制部が設けられている。これにより、繊維束に含まれる繊維の繊維長に応じて、隣り合うローラ対間の距離を大きくしても、1つの規制部しか設けられていない場合とは異なり、上流側のローラ対から規制部までの距離が大きくなるような事態を回避することができる。よって、このドラフト装置によれば、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維がローラ対に巻き付くのを抑制することが可能となる。
本発明のドラフト装置では、複数のローラ対は、第2ローラ対の上流側に配置された第3ローラ対を更に含み、第1規制部及び第2規制部は、第1ローラ対と第3ローラ対との間に配置されていてもよい。第2規制部は、最下流側の第2ローラ対及び最下流側から2番目の第3ローラ対に送られる繊維束の幅を規制することから、第3ローラ対に対する第2規制部の位置は、生成される繊維束の物性に比較的大きな影響を与える。そのため、第3ローラ対と第2規制部との間の距離を一定に維持することで、生成される繊維束の物性を一定に維持することが可能となる。このとき、第2ローラ対及び第3ローラ対の上流側のローラ対と第2規制部との間の距離が大きくなったとしても、第1規制部が設けられているため、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維が第2ローラ対及び第3ローラ対の上流側のローラ対に巻き付くのを抑制することが可能となる。
本発明のドラフト装置では、複数のローラ対は、第3ローラ対の上流側に配置された第4ローラ対を更に含み、第1規制部及び第2規制部は、第4ローラ対と第3ローラ対との間に配置されていてもよい。この構成によれば、第3ローラ対と第2規制部との間の距離を一定に維持することで、生成される繊維束の物性を一定に維持することが可能となる。このとき、第4ローラ対と第2規制部との間の距離が大きくなったとしても、第1規制部が設けられているため、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維が第2ローラ対及び第3ローラ対の上流側のローラ対に巻き付くのを抑制することが可能となる。
本発明のドラフト装置は、第4ローラ対に対する第1規制部の位置を維持した状態で、第3ローラ対に対する第4ローラ対の位置を調整する調整部を更に備えてもよい。この構成によれば、第3ローラ対に対する第4ローラ対の位置を調整しても、第4ローラ対に対する第1規制部の位置が維持されるため、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維が第4ローラ対に巻き付くのを抑制するために第4ローラ対に対する第1規制部の位置を別途調整することが不要となる。
本発明のドラフト装置では、第1規制部及び第2規制部は、複数のローラ対のそれぞれを構成するローラの回転軸が延在する方向における繊維束の幅を規制してもよい。この構成によれば、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維がローラ対に巻き付くのをより適切に抑制することが可能となる。
本発明のドラフト装置では、第1規制部は、繊維束の幅を第1幅に規制し、第2規制部は、繊維束の幅を第1幅よりも小さい第2幅に規制してもよい。この構成によれば、ドラフトしつつ上流側から下流側に送られる繊維束の幅を無理なく(すなわち、繊維束に過負荷を生じさせることなく)規制することが可能となる。
本発明のドラフト装置は、第1規制部を支持する第1支持部と、第2規制部を支持する第2支持部と、を更に備え、第1支持部及び第2支持部のそれぞれには、風綿通過部が設けられていてもよい。この構成によれば、第1支持部及び第2支持部に風綿が堆積するのを抑制することができる。
本発明のドラフト装置では、第1支持部及び第2支持部のそれぞれは、板状部材であり、風綿通過部は、板状部材に設けられた開口部であってもよい。この構成によれば、風綿が堆積するのを抑制し得る第1支持部及び第2支持部を簡易に構成することができる。
本発明の紡績機は、上記ドラフト装置と、ドラフト装置でドラフトされた繊維束に撚りを与えて紡績糸を生成する空気紡績装置と、空気紡績装置で生成された紡績糸をパッケージに巻き取る巻取装置と、を備える。
この紡績機によれば、上記ドラフト装置が設けられているので、高品質のパッケージを効率良く形成することが可能となる。
本発明によれば、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維がローラ対に巻き付くのを抑制することができるドラフト装置、及びそのようなドラフト装置を備える紡績機を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の紡績機の正面図である。 図1の紡績機の紡績ユニットの側面図である。 図2の紡績ユニットのドラフト装置の平面図である。 図2の紡績ユニットのドラフト装置の側面図である。 スライバが送られる経路に沿った第1支持部及び第2支持部の断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、ブロアボックス4と、原動機ボックス5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されており、各紡績ユニット2は、紡績糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、紡績糸Yが切断された紡績ユニット2において糸継動作を行う。ブロアボックス4には、紡績ユニット2の各部において吸引流や旋回流等を発生させるためのエアー供給源等が収容されている。原動機ボックス5には、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための原動機等が収容されている。
なお、以下の説明では、紡績糸Yが走行する経路(すなわち、糸道)において、紡績糸Yが生成される側を上流側といい、紡績糸Yが巻き取られる側を下流側という。また、糸継台車3に対して糸道が位置する側を前側といい、その反対側を後側という。ここでは、複数の紡績ユニット2の配列方向に延在する作業通路(図示省略)が紡績機1の前側に設けられている。従って、オペレータは、その作業通路から各紡績ユニット2の操作や監視等を行うことができる。
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、ヤーンクリアラ8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置50と、ワキシング装置11と、巻取装置12と、を備えている。これらの装置は、上流側が機台高さ方向において上側となるように(すなわち、下流側が機台高さ方向において下側となるように)、機台フレーム13によって直接的に又は間接的に支持されている。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。ドラフト装置6は、上流側(スライバSが送られる経路において、スライバSが供給される側)から順に、バックローラ対(第1ローラ対)61と、サードローラ対(第4ローラ対)62と、エプロンベルト63が架けられたミドルローラ対(第3ローラ対)64と、フロントローラ対(第2ローラ対)65と、を有している。
空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fにエアーの旋回流によって撚りを与えて紡績糸Yを生成する。より詳細には(ただし、図示省略)、空気紡績装置7は、紡績室と、繊維案内部と、旋回流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を有している。繊維案内部は、上流側のドラフト装置6から供給された繊維束Fを紡績室内に案内する。旋回流発生ノズルは、繊維束Fが走行する経路の周囲に配置されており、紡績室内に旋回流を発生させる。この旋回流によって、紡績室内に案内された繊維束Fの繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、紡績された紡績糸Yを紡績室内から空気紡績装置7の外部に案内する。
ヤーンクリアラ8は、空気紡績装置7と糸貯留装置50との間において、走行する紡績糸Yの糸欠点を検出し、糸欠点検出信号をユニットコントローラ10に送信する。なお、ヤーンクリアラ8は、糸欠点として、例えば、紡績糸Yの太さ異常や紡績糸Yに含有されている異物を検出するように構成されている。テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置50との間において、走行する紡績糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。ワキシング装置11は、糸貯留装置50と巻取装置12との間において、走行する紡績糸Yにワックスを付与する。なお、ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
糸貯留装置50は、空気紡績装置7と巻取装置12との間において、走行する紡績糸Yを貯留する。糸貯留装置50は、空気紡績装置7から紡績糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される紡績糸Yを滞留させて紡績糸Yが弛むのを防止する機能、及び巻取装置12側における紡績糸Yのテンションを調節して巻取装置12側における紡績糸Yのテンションの変動が空気紡績装置7側に伝わるのを防止する機能を有している。
巻取装置12は、空気紡績装置7で生成された紡績糸YをパッケージPに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置12は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバース装置23と、を有している。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、回転可能に支持するボビンB又はパッケージP(すなわち、ボビンBに紡績糸Yが巻き付けられたもの)の表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。巻取ドラム22は、紡績ユニット2ごとに設けられた電動モータ(図示省略)によって駆動されて、接触するボビンB又はパッケージPを回転させる。トラバース装置23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25によって駆動されて、回転するボビンB又はパッケージPに対して紡績糸Yを所定幅で綾振りする。
糸継台車3は、紡績糸Yが切断された紡績ユニット2まで走行し、当該紡績ユニット2において糸継動作を行う。糸継台車3は、スプライサ26と、サクションパイプ27と、サクションマウス28と、を有している。サクションパイプ27は、支軸31によって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの紡績糸Yの糸端を吸い込みつつ捕捉してスプライサ26に案内する。サクションマウス28は、支軸32によって回動可能に支持されており、巻取装置12からの紡績糸Yの糸端を吸い込みつつ捕捉してスプライサ26に案内する。スプライサ26は、案内された糸端同士の糸継ぎを行う。
上述したドラフト装置6について、より詳細に説明する。図3及び図4に示されるように、バックローラ対61は、スライバSが送られる経路R(以下、単に「経路R」という)を挟んで対向するバックボトムローラ61a及びバックトップローラ61bを有している。サードローラ対62は、経路Rを挟んで対向するサードボトムローラ62a及びサードトップローラ62bを有している。ミドルローラ対64は、経路Rを挟んで対向するミドルボトムローラ64a及びミドルトップローラ64bを有している。ミドルボトムローラ64aには、エプロンベルト63aが架けられており、ミドルトップローラ64bには、エプロンベルト63bが架けられている。フロントローラ対65は、経路Rを挟んで対向するフロントボトムローラ65a及びフロントトップローラ65bを有している。各ローラ対61,62,63,64は、ケンス(図示省略)から円錐台状のガイド部材83を介して供給されたスライバSをドラフトしつつ上流側から下流側に送る。
バックボトムローラ61aは、バックローラハウジング66に回転可能に支持されている。サードボトムローラ62aは、サードローラハウジング67に回転可能に支持されている。エプロンベルト63aが架けられたミドルボトムローラ64aは、ミドルローラハウジング68に回転可能に支持されている。フロントボトムローラ65aは、フロントローラハウジング69に回転可能に支持されている。各ボトムローラ61a,62a,64a,65aは、原動機ボックス5からの動力によって、下流側ほど速くなるように互いに異なる回転速度で回転させられる。
各ローラハウジング66,67,68,69は、機台フレーム13に取り付けられている。バックローラハウジング66、サードローラハウジング67及びミドルローラハウジング68の位置は、それぞれ、経路Rに沿って調整可能となっている。これにより、フロントボトムローラ65aとミドルボトムローラ64aとの間の距離、ミドルボトムローラ64aとサードボトムローラ62aとの間の距離、及びサードボトムローラ62aとバックボトムローラ61aとの間の距離をそれぞれ調整することができる。
バックトップローラ61b、サードトップローラ62b、エプロンベルト63bが架けられたミドルトップローラ64b、及びフロントトップローラ65bは、ドラフトクレードル71に回転可能に支持されている。各トップローラ61b,62b,64b,65bは、各ボトムローラ61a,62a,64a,65aに所定圧力で接触させられて従動回転させられることにより、下流側ほど速くなるように互いに異なる回転速度で回転させられる。
ドラフトクレードル71は、各トップローラ61b,62b,64b,65bが各ボトムローラ61a,62a,64a,65aに所定圧力で接触する位置と、各トップローラ61b,62b,64b,65bが各ボトムローラ61a,62a,64a,65aから離間する位置とに、支軸72を中心として回動可能となっている。ドラフトクレードル71の回動は、ドラフトクレードル71に設けられたハンドル(図示省略)を用いて実施される。なお、ドラフトクレードル71は、隣り合う1対の紡績ユニット2のそれぞれが備えるドラフト装置6の各トップローラ61b,62b,64b,65bを回転可能に支持している。つまり、ドラフトクレードル71は、隣り合う1対の紡績ユニット2のそれぞれが備えるドラフト装置6に共有されている。
ドラフトクレードル71の側面には、サイドガイド73が取り付けられている。サイドガイド73は、フロントトップローラ65bとミドルトップローラ64bとの間の距離、ミドルトップローラ64bとサードトップローラ62bとの間の距離、及びサードトップローラ62bとバックトップローラ61bとの間の距離を規定している。サイドガイド73は、複数種用意されており、フロントボトムローラ65aとミドルボトムローラ64aとの間の距離、ミドルボトムローラ64aとサードボトムローラ62aとの間の距離、及びサードボトムローラ62aとバックボトムローラ61aとの間の距離に応じて、交換される。
サードローラ対62とミドルローラ対64との間には、第1規制部74が配置されている。第1規制部74は、各ローラ61a,61b,62a,62b,64a,64b,65a,65bの回転軸が延在する方向(以下、「回転軸方向」という)におけるスライバSの幅を規制する。第1規制部74は、第1支持部81に支持されている。第1支持部81は、機台高さ方向において経路Rの下側に位置しており、サードボトムローラ62aを回転可能に支持するサードローラハウジング67に取り付けられている。これにより、サードローラハウジング67は、サードローラ対62に対する第1規制部74の位置を維持した状態で、ミドルローラ対64に対するサードローラ対62の位置を調整する調整部として機能する。
第1規制部74とミドルローラ対64との間には、第2規制部77が配置されている。第2規制部77は、回転軸方向におけるスライバSの幅を規制する。第2規制部77は、第2支持部82に支持されている。第2支持部82は、機台高さ方向において経路Rの下側に位置しており、ミドルボトムローラ64aを回転可能に支持するミドルローラハウジング68に取り付けられている。これにより、ミドルローラ対64に対する第2規制部77の位置が維持される。なお、図1及び図2においては、第1規制部74及び第2規制部77等は、省略されている。
図5に示されるように、第1規制部74の本体部75には、回転軸方向における幅が漸減する断面矩形状の貫通孔75aが設けられている。本体部75は、例えば樹脂からなる一体成型部材である。貫通孔75aは、経路R上に位置しており、スライバSを通過させる。本体部75において貫通孔75aの下流側の出口には、第1幅W1を介して、1対の規制部材76が回転軸方向に沿って並設されている。各規制部材76は、例えば金属からなる棒状部材である。これにより、第1規制部74は、回転軸方向におけるスライバSの幅を第1幅W1に規制する。
第2規制部77の本体部78には、回転軸方向における幅が漸減する断面矩形状の貫通孔78aが設けられている。本体部78は、例えば樹脂からなる一体成型部材である。貫通孔78aは、経路R上に位置しており、スライバSを通過させる。本体部78において貫通孔78aの下流側の出口には、第1幅W1よりも小さい第2幅W2を介して、1対の規制部材79が回転軸方向に沿って並設されている。各規制部材79は、例えば金属からなる棒状部材である。これにより、第2規制部77は、回転軸方向におけるスライバSの幅を第1幅W1よりも小さい第2幅W2に規制する。
第1規制部74を支持する第1支持部81には、風綿通過部81aが設けられている。第1支持部81は、例えば金属からなる板状部材であり、風綿通過部81aは、当該板状部材に設けられた開口部である。第1規制部74は、本体部75に設けられた溝75bに第1支持部81が嵌め込まれることにより、経路Rに対して位置決めされた状態で、第1支持部81に取り付けられている。
第2規制部77を支持する第2支持部82には、風綿通過部82aが設けられている。第2支持部82は、例えば金属からなる板状部材であり、風綿通過部82aは、当該板状部材に設けられた開口部である。第2規制部77は、本体部78に設けられた溝78bに第2支持部82が嵌め込まれることにより、経路Rに対して位置決めされた状態で、第2支持部82に取り付けられている。
以上説明したように、ドラフト装置6では、回転軸方向におけるスライバSの幅を規制する第1規制部74及び第2規制部77が、サードローラ対62とミドルローラ対64との間に配置されている。第2規制部77は、ミドルローラ対64及びフロントローラ対65に送られるスライバSの幅を規制することから、ミドルローラ対64に対する第2規制部77の位置は、生成される繊維束Fの物性に比較的大きな影響を与える。そのため、ミドルローラ対64と第2規制部77との間の距離を一定に維持することで、生成される繊維束Fの物性を一定に維持することが可能となる。このとき、スライバSに含まれる繊維の繊維長に応じて、サードローラ対62とミドルローラ対64との間の距離を大きくすることで、サードローラ対62と第2規制部77との間の距離が大きくなったとしても、サードローラ対62と第2規制部77との間に第1規制部74が配置されているため、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維がサードローラ対62等に巻き付く(いわゆるラップアップが生じる)のを抑制することが可能となる。このようなドラフト装置6を備える紡績機1によれば、高品質のパッケージPを効率良く形成することが可能となる。
例えば、スライバSに含まれる繊維の繊維長が2インチ以上になると、サードローラ対62とミドルローラ対64との間の距離を50mm以上にしなければならない場合がある。そのため、第1規制部74が設けられていないと、サードローラ対62においてラップアップが生じる可能性が非常に高まる。したがって、第1規制部74及び第2規制部77をサードローラ対62とミドルローラ対64との間に配置することは、そのような場合に特に有効である。
ドラフト装置6では、サードローラハウジング67が、サードローラ対62に対する第1規制部74の位置を維持した状態で、ミドルローラ対64に対するサードローラ対62の位置を調整する調整部として機能する。これにより、ミドルローラ対64に対するサードローラ対62の位置を調整しても、サードローラ対62に対する第1規制部74の位置が維持されるため、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維がサードローラ対62に巻き付くのを抑制するためにサードローラ対62に対する第1規制部74の位置を別途調整することが不要となる。
ドラフト装置6では、第1規制部74が、スライバSの幅を第1幅W1に規制し、第2規制部77が、スライバSの幅を第1幅W1よりも小さい第2幅W2に規制する。これにより、ドラフトしつつ上流側から下流側に送られるスライバSの幅を無理なく(すなわち、スライバSに過負荷を生じさせることなく)規制することが可能となる。
ドラフト装置6では、第1規制部74を支持する第1支持部81に、風綿通過部81aが設けられており、第2規制部77を支持する第2支持部82に、風綿通過部82aが設けられている。これにより、機台高さ方向において経路Rの下側に位置する第1支持部81及び第2支持部82に、風綿が堆積するのを抑制することができる。
ドラフト装置6では、第1支持部81及び第2支持部82のそれぞれが、板状部材であり、風綿通過部81a及び風綿通過部82aのそれぞれが、板状部材に設けられた開口部である。これにより、風綿が堆積するのを抑制し得る第1支持部81及び第2支持部82を簡易に構成することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、複数のローラ対は、最上流側に配置された第1ローラ対及び最下流側に配置された第2ローラ対を含んでいればよく、その場合、第1規制部及び第2規制部は、第1ローラ対と第2ローラ対との間に配置されていればよい。更に、複数のローラ対は、第2ローラ対の上流側に配置された第3ローラ対を含んでいればよく、その場合、第1規制部及び第2規制部は、第1ローラ対と第3ローラ対との間に配置されていればよい。これらの場合にも、生成される繊維束の物性を一定に維持しつつ、ドラフト抵抗の低下により制御不能となった繊維がローラ対に巻き付くのを抑制することが可能となる。
また、空気紡績装置は、繊維束の撚りが空気紡績装置の上流側に伝わるのを防止するために、繊維案内部に保持されて紡績室内に突出するように配置されたニードルを更に備えていてもよい。また、空気紡績装置は、そのようなニードルに代えて、繊維案内部の下流側端部によって、繊維束の撚りが空気紡績装置の上流側に伝わるのを防止するものであってもよい。更に、空気紡績装置は、互いに反対方向に撚りを掛ける一対のエアージェットノズルを備えていてもよい。
また、紡績機1では、糸貯留装置50が空気紡績装置7から紡績糸Yを引き出す機能を有していたが、本発明の紡績機では、デリベリローラとニップローラとで紡績糸が引き出されてもよい。
また、紡績機1では、上側で供給された紡績糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、本発明の紡績機では、下側で供給された紡績糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。
また、紡績機1では、ドラフト装置6のボトムローラやトラバース装置23のトラバース機構が、原動機ボックス5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていたが、本発明の紡績機では、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置、紡績装置、巻取装置等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
また、紡績糸Yの走行方向において、テンションセンサ9がヤーンクリアラ8の上流側に配置されてもよい。また、ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとでなく、複数の紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。また、ワキシング装置11、テンションセンサ9及びヤーンクリアラ8は、紡績ユニット2に設けられなくてもよい。また、巻取装置12は、紡績ユニット2ごとに設けられた駆動モータによって駆動されるのではなく、複数の紡績ユニット2に共通で設けられた駆動源によって駆動されてもよい。この場合において、パッケージPを逆回転させるときには、パッケージPが巻取ドラム22から離間するように、クレードルアーム21がエアシリンダ(図示省略)によって移動させられ、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラ(図示省略)によってパッケージPが逆回転させられる。
1…紡績機、6…ドラフト装置、7…空気紡績装置、12…巻取装置、61…バックローラ対(第1ローラ対)、62…サードローラ対(第4ローラ対)、64…ミドルローラ対(第3ローラ対)、65…フロントローラ対(第2ローラ対)、67…サードローラハウジング(調整部)、74…第1規制部、77…第2規制部、81…第1支持部、81a…風綿通過部、82…第2支持部、82a…風綿通過部、S…スライバ(繊維束)、F…繊維束、Y…紡績糸、P…パッケージ。

Claims (9)

  1. 繊維束をドラフトするドラフト装置であって、
    最上流側に配置された第1ローラ対及び最下流側に配置された第2ローラ対を含み、前記繊維束をドラフトしつつ上流側から下流側に送る複数のローラ対と、
    前記第1ローラ対と前記第2ローラ対との間に配置され、前記繊維束の幅を規制する第1規制部と、
    前記第1規制部と前記第2ローラ対との間に配置され、前記繊維束の幅を規制する第2規制部と、を備える、ドラフト装置。
  2. 複数の前記ローラ対は、前記第2ローラ対の上流側に配置された第3ローラ対を更に含み、
    前記第1規制部及び前記第2規制部は、前記第1ローラ対と前記第3ローラ対との間に配置されている、請求項1記載のドラフト装置。
  3. 複数の前記ローラ対は、前記第3ローラ対の上流側に配置された第4ローラ対を更に含み、
    前記第1規制部及び前記第2規制部は、前記第4ローラ対と前記第3ローラ対との間に配置されている、請求項2記載のドラフト装置。
  4. 前記第4ローラ対に対する前記第1規制部の位置を維持した状態で、前記第3ローラ対に対する前記第4ローラ対の位置を調整する調整部を更に備える、請求項3記載のドラフト装置。
  5. 前記第1規制部及び前記第2規制部は、複数の前記ローラ対のそれぞれを構成するローラの回転軸が延在する方向における前記繊維束の幅を規制する、請求項1〜4のいずれか一項記載のドラフト装置。
  6. 前記第1規制部は、前記繊維束の幅を第1幅に規制し、
    前記第2規制部は、前記繊維束の幅を前記第1幅よりも小さい第2幅に規制する、請求項5記載のドラフト装置。
  7. 前記第1規制部を支持する第1支持部と、
    前記第2規制部を支持する第2支持部と、を更に備え、
    前記第1支持部及び前記第2支持部のそれぞれには、風綿通過部が設けられている、請求項1〜6のいずれか一項記載のドラフト装置。
  8. 前記第1支持部及び前記第2支持部のそれぞれは、板状部材であり、
    前記風綿通過部は、前記板状部材に設けられた開口部である、請求項7記載のドラフト装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項記載のドラフト装置と、
    前記ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に撚りを与えて紡績糸を生成する空気紡績装置と、
    前記空気紡績装置で生成された前記紡績糸をパッケージに巻き取る巻取装置と、を備える、紡績機。
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