JP2004218105A - ドラフト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドラフト装置を構成するドラフトローラの位置を変更しても、走行する繊維束(スライバ)の幅を規制するスライバガイドの位置が、周速の速いローラのニップ位置から常時一定となるドラフト装置を提供することである。
【解決手段】繊維束(スライバ)を下流側に送り込みつつ牽伸する複数のローラ対から構成されるドラフト装置において、繊維束送り方向に所定間隔を有して配置された前記ローラ対間に配設され、牽伸される繊維束の幅を規制する繊維束ガイドを、前記ローラ対を構成するローラのうち、上流側に位置するローラよりも回転速度の速い、下流側に位置するローラを支持するローラハウジングに固定する構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】繊維束(スライバ)を下流側に送り込みつつ牽伸する複数のローラ対から構成されるドラフト装置において、繊維束送り方向に所定間隔を有して配置された前記ローラ対間に配設され、牽伸される繊維束の幅を規制する繊維束ガイドを、前記ローラ対を構成するローラのうち、上流側に位置するローラよりも回転速度の速い、下流側に位置するローラを支持するローラハウジングに固定する構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維束(スライバともいう)を牽伸(ドラフトともいう)して紡績糸を製造する際に、スライバの幅を規制する繊維束ガイド(スライバガイド)を備えるドラフト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スライバ(繊維束)を下流側に送り込みつつ牽伸してドラフトするドラフト装置として一般に、スライバをニップして下流側に送り込みつつ牽伸する複数のローラ対にて構成されるローラドラフト装置が公知である。
【0003】
例えば、スライバを原料として紡績糸を製造する紡績機に前記ドラフト装置を適用することが公知である。最近では、中空ガイド軸体(中空スピンドル)と紡績ノズルを備えて300m/分以上の高速で紡績可能な紡績部を備える紡績機も知られている。
【0004】
また、前記ローラドラフト装置を構成する複数のローラ対のそれぞれのローラ間隔(ピッチあるいはピッチゲージともいう)は、原料であるスライバに含有される短繊維の繊維長により最適な寸法が定められている。また、スライバを構成する綿やポリエステル短繊維の繊維長も一定ではなく、綿産地や紡績したい糸品種や糸番手により変更し、所定の糸種に対して適当な繊維長を有する所定のスライバとして製造している。
【0005】
そのために、ローラドラフト装置における前後の各ローラ間距離は常時一定ではなく、製造される糸種変更の際に度々変更されるものである。特に最近では、紡績機自身も高速化してきており高生産性であるので、少量多品種の製造依頼が多いことと相まって、紡績工場においては糸品種や糸番手の変更が頻繁に行われているのが現状である。
【0006】
また、ドラフト装置においては、ドラフトされるスライバの幅を規制するスライバガイド(コンデンサともいう)が配設されており、ローラドラフト装置におけるローラ対間の所定位置に配置するよう、紡績機の本体フレームに固定される構成である。しかし、前記ローラ間隔を変更すると当然このスライバガイドの取付位置も変更する必要があり、仕様変更のたびにオペレーターや保全員が一旦取り外して再装着するという変更作業をしていた。
【0007】
そのために従来技術として、ドラフトローラ間の間隔を変更した時に、一々取り外す必要のない、容易に対応可能としたコンデンサ(スライバガイド)が公開されている。(例えば、特許文献1参照)
【0008】
【特許文献1】
実開平5−85871号公報(第1−5頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一般にスライバを高速で送りながらドラフトする際には、周速の遅いローラと周速の速いローラとを、スライバを構成している繊維の平均繊維長以上離反して前後に配置して、前記周速の遅いローラにニップされているスライバを、前記周速の速いローラが引き抜くことでドラフトをおこなっている。そのために、走行するスライバの幅を規制する位置は、周速の速いローラ近くで且つ該ローラのニップ位置から一定であることが望ましい。
【0010】
もし、周速の速いローラからの離間距離が長くなると、上下一対のローラ間のニップ部において繊維束(スライバ)が広がり過ぎて、ドラフトむらを悪化させることになる。また、前記離間距離が短くなりすぎると、前記スライバガイドとローラとが接触してローラの正常回転を妨害すると共にローラ表面を傷付ける等の悪影響をおよぼす恐れが生じる。
【0011】
しかし、上記の特許文献1に記載のコンデンサ(スライバガイド)は、スライバの走行方向に幅を小さくして嵩張らないようにし、複数のピンを挿抜自在として規制したいスライバ幅に相当するピン挿入孔に装着する構成であって、ドラフトローラ間における配置位置を変更するものではない。そのために、仕様変更の際にドラフトローラ間の間隔を変更した時に、スライバをニップして牽伸する周速の速いドラフトローラと前記コンデンサとの離間距離が変動するという問題が残っていた。
【0012】
本発明の目的は、ドラフト装置を構成するドラフトローラの位置を変更しても、走行する繊維束(スライバ)の幅を規制するスライバガイドの位置が、周速の速いローラのニップ位置から常時一定となるドラフト装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、繊維束を下流側に送り込みつつ牽伸する複数のローラ対から構成されるドラフト装置であって、繊維束送り方向に所定間隔を有して配置された前記ローラ対間に配設され、牽伸される繊維束の幅を規制する繊維束ガイドを、前記ローラ対を構成するローラのうち、上流側に位置するローラよりも回転速度の速い、下流側に位置するローラを支持するローラハウジングに固定する構成としたことを特徴としている。
【0014】
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、ドラフト装置を構成するドラフトローラの間隔を変更しても、回転速度の速いローラと繊維束(スライバ)ガイドとの離反距離を一定に維持することができる。
【0015】
請求項2に係る発明は、前記ローラハウジングが、前記ドラフト装置を構成するローラのうち、エプロンベルトが装着されるローラのハウジングであることを特徴としている。
【0016】
上記の構成を有する請求項2に係る発明によれば、エプロンベルトのニップにより高倍率のドラフトを行う際に、ドラフトむらを生じ易いドラフトローラであっても、該ローラの直ぐ上流側に繊維束ガイドを装着することで、ドラフトむらを防止する最適の位置にスライバガイドを装着維持することができる。
【0017】
請求項3に係る発明は、複数の紡績ユニットを繊維機械の機台長手方向に沿って並設したものであって、機台長手方向において、隣り合う一対のローラハウジング同士に掛け渡されて固着される取付部材に、前記繊維束ガイドを着脱自在に装着する構成としたことを特徴としている。
【0018】
上記の構成を有する請求項3に係る発明によれば、機台長手方向においてローラ軸等が複数共通に構成されたドラフトローラを備える紡績機に好適な装着方法のスライバガイドを備えるドラフト装置とすることができる。
請求項4に係る発明は、前記ドラフト装置が旋回気流を作用させて紡績糸を紡出する空気紡績部を備える紡績機に適用されるローラドラフト装置であることを特徴としている。
【0019】
上記の構成を有する請求項4に係る発明によれば、空気紡績機のようなスライバを高倍率で且つ高速でドラフトする高速紡績機において、ドラフトむらの少ないドラフト装置を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るドラフト装置の実施の形態について、図1から図4に基づいて説明する。
【0021】
図1は本発明に係る繊維束(スライバ)ガイドを備える紡績機のドラフト装置の平面図である。図2は前記ドラフト装置の側面図である。図3は本発明に係る紡績機の全体断面図であり、図4は紡績機の全体を示す正面図である。
【0022】
先ず、本発明が適用される紡績機Mについて図4により説明する。本紡績機Mは紡績ユニットUが多数配列された構成となっており、スライバLがドラフト装置Dに送られ紡績部Spにより紡績糸Yに形成された後、該紡績糸YはニップローラRn及びスラブキャッチャーZ等を経て巻取り部Wに巻き取られ、パッケージPWを形成する。Pは糸継ぎを行う糸継台車であり、紡績機Mの長手方向に沿って紡績機Mの内部下方を走行するように構成されている。
【0023】
また、図3に示すように各紡績ユニットUは、機台後部に配置されたケンスK内に収納されているスライバLがガイドGを経て、トランペットTを挿通しドラフト装置Dに搬送された後、配置位置が下流側になるに従って段々送り速度が速くなる複数のローラ対により構成されるローラドラフト部を通過して所定太さに牽伸され、紡績部Spにより紡績糸Yとなり、機台前面の巻取り部Wに巻き取られ、パッケージPWを形成する構成である。
【0024】
前記紡績部Spは高速紡績が可能な、旋回流を発生する紡績ノズルと紡績スピンドルとを備える紡績部により形成されているが、特に限定されるものではなく、2段の空気紡績ノズルを備える紡績部でも、さらに空気紡績ノズルと一対の加撚ローラ対よりなる加撚部材を備えるもの等、紡績速度が数百m/分の他の高速紡績が可能な紡績部であってもよい。
【0025】
更に、前記紡績機に限らず、ドラフト装置を備えるものであれば、リング精紡機、粗紡機、練条機等であってもよい。但し、スライバを高速で牽伸し高速紡績を行うものであるほどローラの回転は高速となるので、本発明の効果はさらに大きくなる。
【0026】
前記ドラフト装置Dは、図2に示すように、スライバ送り方向に所定間隔を有してバックローラRb,サードローラRt,エプロンベルトEを有するミドルローラRm、及びフロントローラRfが配置され構成される所謂4線式のドラフト装置であって、それぞれ上下一対のローラから成る。
【0027】
該ドラフト装置Dは、スライバを挿通するガイドであるトランペットTを経て供給されるスライバLを所定の細さに牽伸する装置であって、各ローラの回転速度を、上流側から下流側に向かって段々増加しながらスライバLを送ることによってドラフトを行う。所定の細さにドラフトされたスライバLは、紡績部Spに供給され、該紡績部Spにおいて紡績糸Yに形成される。
【0028】
また、各ローラを構成している上下一対のローラはそれぞれ、紡績機の本体フレーム側に配設された下部ローラとなるボトムローラと、該ボトムローラと接離自在に構成されるトップローラとで構成されている。
【0029】
そして、各トップローラであるバックトップローラRb1と、サードトップローラRt1と、ミドルトップローラRm1と、フロントトップローラRf1とは、ドラフトクレードル6に一体的に装着されており、支軸8を回転中心としてドラフトクレードル6全体が回動することで、各トップローラとボトムローラとの接離を行う構成である。
【0030】
この回動操作はハンドル9を把持することで行い、ドラフトクレードル6を下に降ろした時に、ハンドル9の下部先端のフック部9aを固定ローラ10に係合させて、各ドラフトローラを構成する上下一対のトップローラとボトムローラの圧接状態を保持する構成とされている。この構成は従来からよく知られているローラドラフト装置と同じである。
【0031】
各ドラフトローラ間の距離は、ドラフトされながら挿通するスライバLを構成する繊維の繊維長に係り、紡績原料であるスライバLの品質を替える毎に見直す寸法となっている。そのために、各ボトムローラのうち、フロントボトムローラRf2は機台フレームにその位置を固定しているが、ミドルボトムローラRm2とサードボトムローラRt2とバックボトムローラRb2とは、それぞれ機台フレーム11に対して、図中に示す矢印方向にスライド自在に移動して、所定のローラ間隔で固定されるよう構成されている。その際、前記各ボトムローラはそれぞれローラ軸を複数錘共通にした一本のローラを形成しており、単独の駆動源により回転・停止が行われるよう構成されている。
【0032】
また、ドラフトクレードル6には、図4に示すように機台長手方向に左右一対の計2錘分の各トップローラがローラ軸を共通にして装着されていて、一体的に左右2錘分のトップローラ対をボトムローラ対に対して昇降させて接離自在な構成としたものである。また、ドラフトクレードル6の両側面には、所定のローラ間ピッチが配設されたサイドガイド7が装着されており、該サイドガイド7に、それぞれのトップローラが所定のローラ間ピッチを配して一体的に装着される構成である。そのために、各トップローラ間の距離(ピッチA,B,C)を替える時には、新たなピッチが配されているサイドガイド7に変更する必要がある。
【0033】
ここで、ピッチAとは、フロントトップローラRf1とミドルトップローラRm1との間隔をいい、ピッチBとは、ミドルトップローラRm1とサードトップローラRt1との間隔をいい、ピッチCとは、サードトップローラRt1とバックトップローラRb1との間隔である。
【0034】
各ボトムローラの間隔(ピッチ)も前記ピッチA,B,Cに略準じた数値であって、ミドルボトムローラRm2とサードボトムローラRt2とバックボトムローラRb2とをそれぞれ移動して(フロントローラRfの位置を基準として)、所定のピッチとなるよう調整作業が行われている。
【0035】
一般に、各ドラフトローラ間において牽伸されるスライバLの幅方向への広がりを規制するスライバガイド1を、ドラフトローラ間の所定位置に配設して、ドラフトむらの発生を防止することが行われている。特に上流側に位置するサードローラRtよりも回転速度がはるかに速く設定され高倍率のドラフトを行う、エプロンベルトEが装着されるミドルローラRm直前(直ぐ上流側)に、前記スライバガイド1を配設することが従来から行われており、本実施例においては、図1に示すように、ミドルボトムローラRm2を支持する左右一対のミドルローラハウジング3同士に掛け渡すようにして板状の取付部材2を固着し、該取付部材2にスライバガイド1に設けた凹部(図2参照)を挟み込むように装着することで着脱自在な構成とした。
【0036】
スライバLを構成する短繊維の繊維長に応じて各ピッチを修正する際には、フロントボトムローラRf2の位置を基準として、先ず、ミドルローラハウジング3を移動してミドルボトムローラRm2の位置を設定し、次いでサードローラハウジング4を移動してサードボトムローラRt2の位置を設定し、最後にバックローラハウジング5を移動してバックボトムローラRb2の位置を設定する構成である。
【0037】
この時に、ミドルローラハウジング3を移動してミドルボトムローラRm2の位置を設定したとしても、同時にスライバガイド1を移動して常にミドルローラRmからの所望される適正距離12だけ離反した位置に配設したことになり、スライバガイド1の新たな位置決め変更作業が不要となる。
【0038】
これにより、ミドルローラRmとスライバガイドとの間隔を予め設定された適正な状態に常に固定することができる。これは、周速の遅いサードローラRtにニップされているスライバLを周速のはるかに速いミドルローラRmが引き抜くことで、ミドルローラRmの高速回転による随伴気流等の要因でスライバが幅方向に広がるのを抑制するためである。特に、この場合、スライバ送り方向においてエプロンベルトEが長距離にわたりスライバをニップすることによるスライバLの幅方向の広がりを抑制するためでもある。このために、少量多品種生産の工場において、糸種やスライバLの品種替えが頻繁に行われる場合に、非常に効率的で有効な機台管理を行うことが可能である。
【0039】
また、スライバガイド1を、サードローラRtとバックローラRbとの間に配設してもよく、この場合には、回転速度のより速いローラであるサードローラRtのボトムローラハウジングであるサードローラハウジング4に固定する構成とすればよい。
【0040】
ドラフトローラ軸等が各錘毎に分離・独立して構成された単錘駆動式のドラフト装置においては、前記ローラハウジング3に直接スライバガイド1を固着する構成とすればよいが、複数の錘のローラ軸が共通に構成されたローラドラフト装置が備えられたものにおいては、各ローラハウジングに掛け渡されて配設される、共通の取付部材2に前記スライバガイド1を装着し、着脱自在な構成とすることが好適である。この装着方法においては、先ず第一に、共通部材に装着可能とすることにより、各錘毎にローラとスライバガイド1との距離のばらつきが生じるのを低減できる。第二には、取付部材2に対してスライバガイド1を着脱自在とすることで、これらを一体成形する場合に比べ、規制するスライバ幅に対応した規制幅を備える各種のスライバガイドの取付を自在にできるという効果もある。
【0041】
【発明の効果】
上記説明したように本発明によれば、ドラフト装置を構成するドラフトローラの間隔を変更しても、回転速度の速いローラとスライバガイドとの離反距離を一定に維持することができ、ドラフトむらの少ないドラフト装置に維持することができる。また、錘間ばらつきが生じることがない。
【0042】
また、特にエプロンベルトが装着されるローラ直前に本発明に係るスライバガイドを配設することで、ドラフトむらの悪化を防止する最適の位置にスライバガイドを装着維持することができ、空気紡績機のようなスライバを高倍率で且つ高速でドラフトする高速紡績機において、ドラフトむらを低減する効果がより顕著なドラフト装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る繊維束(スライバ)ガイドを備える紡績機のドラフト部の平面図である。
【図2】前記ドラフト部の側面図である。
【図3】本発明に係る紡績機の全体断面図である。
【図4】紡績機の全体を示す正面図である。
【符号の説明】
1 スライバガイド(繊維束ガイド)
2 取付部材
3 ミドルローラハウジング
6 ドラフトクレードル
A,B,C ピッチ(ローラ間距離)
D ドラフト装置
E エプロンベルト
L スライバ
Rm ミドルローラ
M 紡績機
W 巻取部
Y 紡績糸
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維束(スライバともいう)を牽伸(ドラフトともいう)して紡績糸を製造する際に、スライバの幅を規制する繊維束ガイド(スライバガイド)を備えるドラフト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スライバ(繊維束)を下流側に送り込みつつ牽伸してドラフトするドラフト装置として一般に、スライバをニップして下流側に送り込みつつ牽伸する複数のローラ対にて構成されるローラドラフト装置が公知である。
【0003】
例えば、スライバを原料として紡績糸を製造する紡績機に前記ドラフト装置を適用することが公知である。最近では、中空ガイド軸体(中空スピンドル)と紡績ノズルを備えて300m/分以上の高速で紡績可能な紡績部を備える紡績機も知られている。
【0004】
また、前記ローラドラフト装置を構成する複数のローラ対のそれぞれのローラ間隔(ピッチあるいはピッチゲージともいう)は、原料であるスライバに含有される短繊維の繊維長により最適な寸法が定められている。また、スライバを構成する綿やポリエステル短繊維の繊維長も一定ではなく、綿産地や紡績したい糸品種や糸番手により変更し、所定の糸種に対して適当な繊維長を有する所定のスライバとして製造している。
【0005】
そのために、ローラドラフト装置における前後の各ローラ間距離は常時一定ではなく、製造される糸種変更の際に度々変更されるものである。特に最近では、紡績機自身も高速化してきており高生産性であるので、少量多品種の製造依頼が多いことと相まって、紡績工場においては糸品種や糸番手の変更が頻繁に行われているのが現状である。
【0006】
また、ドラフト装置においては、ドラフトされるスライバの幅を規制するスライバガイド(コンデンサともいう)が配設されており、ローラドラフト装置におけるローラ対間の所定位置に配置するよう、紡績機の本体フレームに固定される構成である。しかし、前記ローラ間隔を変更すると当然このスライバガイドの取付位置も変更する必要があり、仕様変更のたびにオペレーターや保全員が一旦取り外して再装着するという変更作業をしていた。
【0007】
そのために従来技術として、ドラフトローラ間の間隔を変更した時に、一々取り外す必要のない、容易に対応可能としたコンデンサ(スライバガイド)が公開されている。(例えば、特許文献1参照)
【0008】
【特許文献1】
実開平5−85871号公報(第1−5頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一般にスライバを高速で送りながらドラフトする際には、周速の遅いローラと周速の速いローラとを、スライバを構成している繊維の平均繊維長以上離反して前後に配置して、前記周速の遅いローラにニップされているスライバを、前記周速の速いローラが引き抜くことでドラフトをおこなっている。そのために、走行するスライバの幅を規制する位置は、周速の速いローラ近くで且つ該ローラのニップ位置から一定であることが望ましい。
【0010】
もし、周速の速いローラからの離間距離が長くなると、上下一対のローラ間のニップ部において繊維束(スライバ)が広がり過ぎて、ドラフトむらを悪化させることになる。また、前記離間距離が短くなりすぎると、前記スライバガイドとローラとが接触してローラの正常回転を妨害すると共にローラ表面を傷付ける等の悪影響をおよぼす恐れが生じる。
【0011】
しかし、上記の特許文献1に記載のコンデンサ(スライバガイド)は、スライバの走行方向に幅を小さくして嵩張らないようにし、複数のピンを挿抜自在として規制したいスライバ幅に相当するピン挿入孔に装着する構成であって、ドラフトローラ間における配置位置を変更するものではない。そのために、仕様変更の際にドラフトローラ間の間隔を変更した時に、スライバをニップして牽伸する周速の速いドラフトローラと前記コンデンサとの離間距離が変動するという問題が残っていた。
【0012】
本発明の目的は、ドラフト装置を構成するドラフトローラの位置を変更しても、走行する繊維束(スライバ)の幅を規制するスライバガイドの位置が、周速の速いローラのニップ位置から常時一定となるドラフト装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、繊維束を下流側に送り込みつつ牽伸する複数のローラ対から構成されるドラフト装置であって、繊維束送り方向に所定間隔を有して配置された前記ローラ対間に配設され、牽伸される繊維束の幅を規制する繊維束ガイドを、前記ローラ対を構成するローラのうち、上流側に位置するローラよりも回転速度の速い、下流側に位置するローラを支持するローラハウジングに固定する構成としたことを特徴としている。
【0014】
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、ドラフト装置を構成するドラフトローラの間隔を変更しても、回転速度の速いローラと繊維束(スライバ)ガイドとの離反距離を一定に維持することができる。
【0015】
請求項2に係る発明は、前記ローラハウジングが、前記ドラフト装置を構成するローラのうち、エプロンベルトが装着されるローラのハウジングであることを特徴としている。
【0016】
上記の構成を有する請求項2に係る発明によれば、エプロンベルトのニップにより高倍率のドラフトを行う際に、ドラフトむらを生じ易いドラフトローラであっても、該ローラの直ぐ上流側に繊維束ガイドを装着することで、ドラフトむらを防止する最適の位置にスライバガイドを装着維持することができる。
【0017】
請求項3に係る発明は、複数の紡績ユニットを繊維機械の機台長手方向に沿って並設したものであって、機台長手方向において、隣り合う一対のローラハウジング同士に掛け渡されて固着される取付部材に、前記繊維束ガイドを着脱自在に装着する構成としたことを特徴としている。
【0018】
上記の構成を有する請求項3に係る発明によれば、機台長手方向においてローラ軸等が複数共通に構成されたドラフトローラを備える紡績機に好適な装着方法のスライバガイドを備えるドラフト装置とすることができる。
請求項4に係る発明は、前記ドラフト装置が旋回気流を作用させて紡績糸を紡出する空気紡績部を備える紡績機に適用されるローラドラフト装置であることを特徴としている。
【0019】
上記の構成を有する請求項4に係る発明によれば、空気紡績機のようなスライバを高倍率で且つ高速でドラフトする高速紡績機において、ドラフトむらの少ないドラフト装置を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るドラフト装置の実施の形態について、図1から図4に基づいて説明する。
【0021】
図1は本発明に係る繊維束(スライバ)ガイドを備える紡績機のドラフト装置の平面図である。図2は前記ドラフト装置の側面図である。図3は本発明に係る紡績機の全体断面図であり、図4は紡績機の全体を示す正面図である。
【0022】
先ず、本発明が適用される紡績機Mについて図4により説明する。本紡績機Mは紡績ユニットUが多数配列された構成となっており、スライバLがドラフト装置Dに送られ紡績部Spにより紡績糸Yに形成された後、該紡績糸YはニップローラRn及びスラブキャッチャーZ等を経て巻取り部Wに巻き取られ、パッケージPWを形成する。Pは糸継ぎを行う糸継台車であり、紡績機Mの長手方向に沿って紡績機Mの内部下方を走行するように構成されている。
【0023】
また、図3に示すように各紡績ユニットUは、機台後部に配置されたケンスK内に収納されているスライバLがガイドGを経て、トランペットTを挿通しドラフト装置Dに搬送された後、配置位置が下流側になるに従って段々送り速度が速くなる複数のローラ対により構成されるローラドラフト部を通過して所定太さに牽伸され、紡績部Spにより紡績糸Yとなり、機台前面の巻取り部Wに巻き取られ、パッケージPWを形成する構成である。
【0024】
前記紡績部Spは高速紡績が可能な、旋回流を発生する紡績ノズルと紡績スピンドルとを備える紡績部により形成されているが、特に限定されるものではなく、2段の空気紡績ノズルを備える紡績部でも、さらに空気紡績ノズルと一対の加撚ローラ対よりなる加撚部材を備えるもの等、紡績速度が数百m/分の他の高速紡績が可能な紡績部であってもよい。
【0025】
更に、前記紡績機に限らず、ドラフト装置を備えるものであれば、リング精紡機、粗紡機、練条機等であってもよい。但し、スライバを高速で牽伸し高速紡績を行うものであるほどローラの回転は高速となるので、本発明の効果はさらに大きくなる。
【0026】
前記ドラフト装置Dは、図2に示すように、スライバ送り方向に所定間隔を有してバックローラRb,サードローラRt,エプロンベルトEを有するミドルローラRm、及びフロントローラRfが配置され構成される所謂4線式のドラフト装置であって、それぞれ上下一対のローラから成る。
【0027】
該ドラフト装置Dは、スライバを挿通するガイドであるトランペットTを経て供給されるスライバLを所定の細さに牽伸する装置であって、各ローラの回転速度を、上流側から下流側に向かって段々増加しながらスライバLを送ることによってドラフトを行う。所定の細さにドラフトされたスライバLは、紡績部Spに供給され、該紡績部Spにおいて紡績糸Yに形成される。
【0028】
また、各ローラを構成している上下一対のローラはそれぞれ、紡績機の本体フレーム側に配設された下部ローラとなるボトムローラと、該ボトムローラと接離自在に構成されるトップローラとで構成されている。
【0029】
そして、各トップローラであるバックトップローラRb1と、サードトップローラRt1と、ミドルトップローラRm1と、フロントトップローラRf1とは、ドラフトクレードル6に一体的に装着されており、支軸8を回転中心としてドラフトクレードル6全体が回動することで、各トップローラとボトムローラとの接離を行う構成である。
【0030】
この回動操作はハンドル9を把持することで行い、ドラフトクレードル6を下に降ろした時に、ハンドル9の下部先端のフック部9aを固定ローラ10に係合させて、各ドラフトローラを構成する上下一対のトップローラとボトムローラの圧接状態を保持する構成とされている。この構成は従来からよく知られているローラドラフト装置と同じである。
【0031】
各ドラフトローラ間の距離は、ドラフトされながら挿通するスライバLを構成する繊維の繊維長に係り、紡績原料であるスライバLの品質を替える毎に見直す寸法となっている。そのために、各ボトムローラのうち、フロントボトムローラRf2は機台フレームにその位置を固定しているが、ミドルボトムローラRm2とサードボトムローラRt2とバックボトムローラRb2とは、それぞれ機台フレーム11に対して、図中に示す矢印方向にスライド自在に移動して、所定のローラ間隔で固定されるよう構成されている。その際、前記各ボトムローラはそれぞれローラ軸を複数錘共通にした一本のローラを形成しており、単独の駆動源により回転・停止が行われるよう構成されている。
【0032】
また、ドラフトクレードル6には、図4に示すように機台長手方向に左右一対の計2錘分の各トップローラがローラ軸を共通にして装着されていて、一体的に左右2錘分のトップローラ対をボトムローラ対に対して昇降させて接離自在な構成としたものである。また、ドラフトクレードル6の両側面には、所定のローラ間ピッチが配設されたサイドガイド7が装着されており、該サイドガイド7に、それぞれのトップローラが所定のローラ間ピッチを配して一体的に装着される構成である。そのために、各トップローラ間の距離(ピッチA,B,C)を替える時には、新たなピッチが配されているサイドガイド7に変更する必要がある。
【0033】
ここで、ピッチAとは、フロントトップローラRf1とミドルトップローラRm1との間隔をいい、ピッチBとは、ミドルトップローラRm1とサードトップローラRt1との間隔をいい、ピッチCとは、サードトップローラRt1とバックトップローラRb1との間隔である。
【0034】
各ボトムローラの間隔(ピッチ)も前記ピッチA,B,Cに略準じた数値であって、ミドルボトムローラRm2とサードボトムローラRt2とバックボトムローラRb2とをそれぞれ移動して(フロントローラRfの位置を基準として)、所定のピッチとなるよう調整作業が行われている。
【0035】
一般に、各ドラフトローラ間において牽伸されるスライバLの幅方向への広がりを規制するスライバガイド1を、ドラフトローラ間の所定位置に配設して、ドラフトむらの発生を防止することが行われている。特に上流側に位置するサードローラRtよりも回転速度がはるかに速く設定され高倍率のドラフトを行う、エプロンベルトEが装着されるミドルローラRm直前(直ぐ上流側)に、前記スライバガイド1を配設することが従来から行われており、本実施例においては、図1に示すように、ミドルボトムローラRm2を支持する左右一対のミドルローラハウジング3同士に掛け渡すようにして板状の取付部材2を固着し、該取付部材2にスライバガイド1に設けた凹部(図2参照)を挟み込むように装着することで着脱自在な構成とした。
【0036】
スライバLを構成する短繊維の繊維長に応じて各ピッチを修正する際には、フロントボトムローラRf2の位置を基準として、先ず、ミドルローラハウジング3を移動してミドルボトムローラRm2の位置を設定し、次いでサードローラハウジング4を移動してサードボトムローラRt2の位置を設定し、最後にバックローラハウジング5を移動してバックボトムローラRb2の位置を設定する構成である。
【0037】
この時に、ミドルローラハウジング3を移動してミドルボトムローラRm2の位置を設定したとしても、同時にスライバガイド1を移動して常にミドルローラRmからの所望される適正距離12だけ離反した位置に配設したことになり、スライバガイド1の新たな位置決め変更作業が不要となる。
【0038】
これにより、ミドルローラRmとスライバガイドとの間隔を予め設定された適正な状態に常に固定することができる。これは、周速の遅いサードローラRtにニップされているスライバLを周速のはるかに速いミドルローラRmが引き抜くことで、ミドルローラRmの高速回転による随伴気流等の要因でスライバが幅方向に広がるのを抑制するためである。特に、この場合、スライバ送り方向においてエプロンベルトEが長距離にわたりスライバをニップすることによるスライバLの幅方向の広がりを抑制するためでもある。このために、少量多品種生産の工場において、糸種やスライバLの品種替えが頻繁に行われる場合に、非常に効率的で有効な機台管理を行うことが可能である。
【0039】
また、スライバガイド1を、サードローラRtとバックローラRbとの間に配設してもよく、この場合には、回転速度のより速いローラであるサードローラRtのボトムローラハウジングであるサードローラハウジング4に固定する構成とすればよい。
【0040】
ドラフトローラ軸等が各錘毎に分離・独立して構成された単錘駆動式のドラフト装置においては、前記ローラハウジング3に直接スライバガイド1を固着する構成とすればよいが、複数の錘のローラ軸が共通に構成されたローラドラフト装置が備えられたものにおいては、各ローラハウジングに掛け渡されて配設される、共通の取付部材2に前記スライバガイド1を装着し、着脱自在な構成とすることが好適である。この装着方法においては、先ず第一に、共通部材に装着可能とすることにより、各錘毎にローラとスライバガイド1との距離のばらつきが生じるのを低減できる。第二には、取付部材2に対してスライバガイド1を着脱自在とすることで、これらを一体成形する場合に比べ、規制するスライバ幅に対応した規制幅を備える各種のスライバガイドの取付を自在にできるという効果もある。
【0041】
【発明の効果】
上記説明したように本発明によれば、ドラフト装置を構成するドラフトローラの間隔を変更しても、回転速度の速いローラとスライバガイドとの離反距離を一定に維持することができ、ドラフトむらの少ないドラフト装置に維持することができる。また、錘間ばらつきが生じることがない。
【0042】
また、特にエプロンベルトが装着されるローラ直前に本発明に係るスライバガイドを配設することで、ドラフトむらの悪化を防止する最適の位置にスライバガイドを装着維持することができ、空気紡績機のようなスライバを高倍率で且つ高速でドラフトする高速紡績機において、ドラフトむらを低減する効果がより顕著なドラフト装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る繊維束(スライバ)ガイドを備える紡績機のドラフト部の平面図である。
【図2】前記ドラフト部の側面図である。
【図3】本発明に係る紡績機の全体断面図である。
【図4】紡績機の全体を示す正面図である。
【符号の説明】
1 スライバガイド(繊維束ガイド)
2 取付部材
3 ミドルローラハウジング
6 ドラフトクレードル
A,B,C ピッチ(ローラ間距離)
D ドラフト装置
E エプロンベルト
L スライバ
Rm ミドルローラ
M 紡績機
W 巻取部
Y 紡績糸
Claims (4)
- 繊維束を下流側に送り込みつつ牽伸する複数のローラ対から構成されるドラフト装置であって、繊維束送り方向に所定間隔を有して配置された前記ローラ対間に配設され、牽伸される繊維束の幅を規制する繊維束ガイドを、前記ローラ対を構成するローラのうち、上流側に位置するローラよりも回転速度の速い、下流側に位置するローラを支持するローラハウジングに固定する構成としたことを特徴とするドラフト装置。
- 前記ローラハウジングが、前記ドラフト装置を構成するローラのうち、エプロンベルトが装着されるローラのハウジングであることを特徴とする請求項1に記載のドラフト装置。
- 複数の紡績ユニットを繊維機械の機台長手方向に沿って並設したものであって、機台長手方向において、隣り合う一対のローラハウジング同士に掛け渡されて固着される取付部材に、前記繊維束ガイドを着脱自在に装着する構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載のドラフト装置。
- 前記ドラフト装置が旋回気流を作用させて紡績糸を紡出する空気紡績部を備える紡績機に適用されるローラドラフト装置であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のドラフト装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2003
- 2003-01-10 JP JP2003004067A patent/JP2004218105A/ja active Pending
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CN104562318B (zh) * | 2013-10-23 | 2018-05-04 | 村田机械株式会社 | 牵伸装置及纺织机 |
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