JP2016003400A - 芯糸供給ユニット、芯糸供給装置、及び、紡績機 - Google Patents

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Abstract

【課題】芯糸に付着されている油剤が他の部材に堆積することを抑制する芯糸供給ユニットを提供する。【解決手段】芯糸Cを供給する芯糸供給ユニット50であって、芯糸Cに張力を付与する張力付与部と、フロントトップローラ19aに向けて芯糸Cを送り出す芯糸送出部90と、を備え、芯糸送出部90における芯糸Cの送出経路は、送出経路の入口領域と出口領域とをつなぐ直線上に設けられている。【選択図】図8

Description

本発明は、芯糸供給ユニット、芯糸供給装置、及び、紡績機に関する。
従来から、ドラフト装置に芯糸を送り出す芯糸送出部を備える芯糸供給装置が知られている(例えば特許文献1参照)。芯糸供給装置は、ドラフト装置の所定の位置に芯糸を供給する必要がある。このため、例えば、特許文献1に記載された芯糸供給装置では、芯糸送出部の芯糸送出方向の下流側端部に屈曲したパイプを配置することによって、芯糸の送出方向を制御している。
特開2012−131591号公報
例えば特許文献1に記載された芯糸供給装置では、パイプの屈曲部分において、芯糸がパイプの内周面に押し付けられながら走行する。芯糸に付着されている油剤がパイプ内に堆積し易くなることがある。このため、芯糸送出部における芯糸の送出経路において、前記油剤が堆積することを抑制することが求められている。
本発明の種々の側面は、芯糸に付着されている油剤が堆積することを抑制できる芯糸供給ユニット、芯糸供給装置、及び、紡績機を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、芯糸を供給する芯糸供給ユニットであって、芯糸に張力を付与する張力付与部と、芯糸を送り出す芯糸送出部と、を備え、芯糸送出部における芯糸の送出経路は、送出経路の入口領域と出口領域とをつなぐ直線上に設けられている。
この芯糸供給ユニットにおいて、芯糸送出部は、芯糸送出部内において送出経路が屈曲していないので直線状に芯糸を送り出すことができる。これにより、芯糸送出部における芯糸の送出経路において、芯糸に付着されている油剤が堆積することを抑制できる。
芯糸送出部は、内部に送出経路を形成する経路形成部を備え、経路形成部の内径は、1mm以上10mm以下であってもよい。これにより、芯糸送出部のメンテナンス時に、経路形成部内の確認作業及び掃除作業などを容易に行うことができる。
張力付与部と芯糸送出部との間に形成される芯糸の第1糸道と、芯糸送出部が送り出す芯糸の第2糸道とは、芯糸の走行方向が互いに異なっていてもよい。その結果、張力付与部、及び、芯糸送出部の配置位置の自由度を高めることができる。例えば、芯糸供給先に向けて芯糸を送り出すように芯糸送出部を配置しつつ、他の部材との干渉を避けるように張力付与部、及び、芯糸送出部を配置することができる。
本発明の他の一側面に係る芯糸供給装置は、上記の芯糸供給ユニットと、芯糸送出部から送り出された芯糸を案内する筒状の芯糸案内部と、を備え、芯糸案内部の内側には、入口領域と出口領域とをつなぐ直線を含むように芯糸の走行領域が形成されている。
このため、芯糸案内部は、芯糸送出部から送り出された走行経路を屈曲させることなく芯糸を案内することができる。芯糸案内部が設けられているので、より確実に、芯糸を芯糸供給先へ供給することができる。
本発明のさらに他の側面に係る紡績機は、上記の芯糸供給ユニット又は芯糸供給装置と、繊維束をドラフトするドラフト装置と、芯糸を芯として繊維束に撚りを与えて紡績糸を生成する紡績装置と、を備え、ドラフト装置は、繊維束をドラフトするローラを支持するとともに、ドラフト位置及び非ドラフト位置に揺動可能なドラフトクレードルを有し、芯糸供給ユニットは、ドラフトクレードルの揺動領域の外側に配置されている。
このため、ドラフトクレードルを揺動させる際に芯糸供給ユニットの位置を変える必要が無くなり、作業効率が向上する。
紡績機において、送出経路は、ドラフト装置における繊維束の走行方向の最も下流側に配置された最下流ローラの周面に向けられており、入口領域と出口領域とをつなぐ直線は、最下流ローラの回転中心線と繊維束の走行経路との両方に垂直な方向から見た場合に、最下流ローラの回転中心線に対して傾斜していてもよい。この場合には、最下流ローラの周面に送り出された芯糸の糸端が、回転する最下流ローラに追従し易くなる。つまり、繊維束内に芯糸を確実に合流させることができる。
紡績機において、入口領域と出口領域とをつなぐ直線と最下流ローラの回転中心線とがなす角度は、最下流ローラの回転中心線と繊維束の走行経路との両方に垂直な方向から見た場合に、20°以上80°以下であってもよい。この場合には、繊維束内に芯糸をより確実に合流させることができる。
紡績機において、入口領域と出口領域とをつなぐ直線とドラフト装置における繊維束の走行経路とが成す角度は、最下流ローラの回転中心線に沿って見た場合に、30°以上80°以下であってもよい。この場合には、繊維束内に芯糸をより確実に合流させることができる。
本発明の種々の側面によれば、芯糸に付着されている油剤が堆積することを抑制できる。
本発明の一実施形態の紡績機の正面図である。 図1の紡績機の紡績ユニットの側面図である。 図2の紡績ユニットの芯糸供給ユニットの斜視図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給ユニット周辺部分の側面図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給ユニット周辺部分の側面図である。 図3の芯糸供給ユニットの張力付与部の側面図である。 図3の芯糸供給ユニットの芯糸送出部の一部断面図である。 図2の紡績ユニットにおけるドラフト装置と芯糸供給ユニットとの位置関係を示す図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給ユニット周辺部分の側面図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給ユニット周辺部分の側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[紡績機の構成]
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、ブロワボックス4と、原動機ボックス5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、スライバS及び芯糸Cから紡績糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、紡績糸Yが切断された紡績ユニット2において糸継動作を行う。ブロワボックス4には、紡績ユニット2の各部において吸引流及び旋回流等を発生させるための空気供給源等が収容されている。原動機ボックス5には、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための原動機等が収容されている。
なお、以下の説明では、スライバS及び紡績糸Yの走行経路において、スライバSが供給される側を上流側といい、紡績糸Yが巻き取られる側を下流側という。また、糸継台車3に対して紡績糸Yが走行する側を前側といい、その反対側を後側という。本実施形態では、複数の紡績ユニット2の配列方向に延在する作業通路(図示省略)が紡績機1の前側に設けられている。したがって、オペレータは、その作業通路から各紡績ユニット2の操作及び監視等を行うことができる。
[紡績ユニットの構成]
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、上流側から順に、ドラフト装置6及び芯糸供給装置40と、空気紡績装置(紡績装置)7と、紡績糸監視装置8と、張力センサ9と、糸貯留装置14と、ワキシング装置11と、巻取装置12と、を備えている。これらの装置は、上流側が機台高さ方向において上側となるように(すなわち、下流側が機台高さ方向において下側となるように)、機台フレーム13によって直接的に又は間接的に支持されている。なお、紡績ユニット2のうち、芯糸供給装置40を除いた上記装置を本体ユニット30という。つまり、本体ユニット30は、ドラフト装置6、空気紡績装置7、紡績糸監視装置8、張力センサ9、糸貯留装置14、ワキシング装置11、巻取装置12、及び機台フレーム13によって構成されている。
ドラフト装置6は、スライバSをドラフトして繊維束Fを生成する。ドラフト装置6は、上流側から順に、バックローラ対15と、サードローラ対16と、エプロンベルト17が各ローラに架けられたミドルローラ対18と、フロントローラ対19と、を有している。各ローラ対15,16,18,19は、ケンス(図示省略)から供給されたスライバSをドラフトしつつ上流側から下流側に走行させる。
図5に示されるように、バックローラ対15は、バックトップローラ15a、及び、バックボトムローラ15bによって構成されている。バックトップローラ15aは、バックボトムローラ15bよりも上側に配置されている。サードローラ対16は、サードトップローラ16a、及び、サードボトムローラ16bによって構成されている。サードトップローラ16aは、サードボトムローラ16bよりも上側に配置されている。ミドルローラ対18は、ミドルトップローラ18a、及び、ミドルボトムローラ18bによって構成されている。ミドルトップローラ18aは、ミドルボトムローラ18bよりも上側に配置されている。フロントローラ対19は、フロントトップローラ(最下流ローラ)19a、及び、フロントボトムローラ19bによって構成されている。フロントトップローラ19aは、フロントボトムローラ19bよりも上側に配置されている。
バックトップローラ15a、サードトップローラ16a、ミドルトップローラ18a、及び、フロントトップローラ19aは、ドラフト装置6のドラフトクレードル68に回転可能に支持されている。各トップローラ15a,16a,18a,19aは、各ボトムローラ15b,16b,18b,19bに所定圧力で接触させられて従動回転させられる。ドラフトクレードル68は、各トップローラ15a,16a,18a,19aが各ボトムローラ15b,16b,18b,19bに所定圧力で接触する位置(ドラフト位置)と、各トップローラ15a,16a,18a,19aが各ボトムローラ15b,16b,18b,19bから離間する位置(非ドラフト位置)とに、支軸69を中心として揺動可能に設けられている。すなわち、ドラフトクレードル68は、支軸69を中心として揺動することで、ドラフト装置6のドラフトベース29に対して開閉可能となっている。ドラフトクレードル68の揺動は、ドラフトクレードル68に設けられたハンドル(図示省略)を用いて実施される。
図1及び図2に示されるように、芯糸供給装置40は、芯糸パッケージCPから芯糸Cを解舒して、ドラフト装置6に芯糸Cを供給する。より詳細には、芯糸供給装置40は、ミドルローラ対18とフロントローラ対19との間から、繊維束Fの走行経路上に芯糸Cを供給する。これにより、芯糸Cは、繊維束Fと共に空気紡績装置7に供給される。
空気紡績装置7は、芯糸Cを芯として繊維束Fに撚りを与えて紡績糸Yを生成する。より詳細には(ただし、図示省略)、空気紡績装置7は、紡績室と、繊維芯糸ガイドと、旋回流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を有している。繊維芯糸ガイドは、ドラフト装置6から供給された繊維束F及び芯糸Cを紡績室内に案内する。旋回流発生ノズルは、繊維束F及び芯糸Cの走行経路の周囲に配置されており、紡績室内に旋回流を発生させる。この旋回流によって、紡績室内に案内された繊維束Fの繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、紡績された紡績糸Yを紡績室内から空気紡績装置7の外部に案内する。
紡績糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置14との間において、走行する紡績糸Yを監視する。紡績糸Yに糸欠陥があることを検出した場合、紡績糸監視装置8は、糸欠陥検出信号をユニット制御装置10に送信する。なお、紡績糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、紡績糸Yの太さ異常及び/又は紡績糸Yに含まれる異物を検出する。張力センサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置14との間において、走行する紡績糸Yの張力を測定し、張力測定信号をユニット制御装置10に送信する。ワキシング装置11は、糸貯留装置14と巻取装置12との間において、走行する紡績糸Yにワックスを付与する。なお、ユニット制御装置10は、紡績ユニット2ごとに設けられており、上位コントローラである機台制御装置20の制御下において紡績ユニット2の動作を制御する。
糸貯留装置14は、空気紡績装置7と巻取装置12との間において、走行する紡績糸Yを貯留する。糸貯留装置14は、空気紡績装置7から紡績糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される紡績糸Yを滞留させて紡績糸Yが弛むのを防止する機能、及び巻取装置12側における紡績糸Yの張力を調節して巻取装置12側における紡績糸Yの張力の変動が空気紡績装置7に伝わるのを防止する機能を有している。
巻取装置12は、空気紡績装置7で生成された紡績糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置12は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバース装置23と、を有している。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、回転可能に支持するボビンB又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。巻取ドラム22は、紡績ユニット2ごとに設けられた電動モータ(図示省略)によって駆動されて、接触するボビンB又はパッケージPを回転させる。トラバース装置23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25によって駆動されて、回転するボビンB又はパッケージPに対して紡績糸Yを所定幅で綾振りする。
糸継台車3は、紡績糸Yが切断された紡績ユニット2まで走行し、当該紡績ユニット2において糸継動作を行う。糸継台車3は、糸継装置26と、第1糸捕捉案内装置27と、第2糸捕捉案内装置28と、を有している。第1糸捕捉案内装置27は、支軸27aによって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの紡績糸Yの糸端を吸い込みつつ捕捉して糸継装置26に案内する。第2糸捕捉案内装置28は、支軸28aによって回動可能に支持されており、巻取装置12からの紡績糸Yの糸端を吸い込みつつ捕捉して糸継装置26に案内する。糸継装置26は、例えばスプライサであり、案内された糸端同士の糸継ぎを行う。
[芯糸供給装置の構成]
図2に示されるように、芯糸供給装置40は、芯糸パッケージ保持部41と、芯糸供給ユニット50と、芯糸案内部43と、を備えている。芯糸パッケージ保持部41は、芯糸パッケージCPの中心線が水平且つ前後方向に延在した状態で芯糸パッケージCPを保持する。芯糸パッケージCPには、芯糸Cとして、例えばモノフィラメント糸又は仮撚り加工糸が巻かれている。モノフィラメント糸は、剛性の高い糸であり、仮撚り加工糸は、伸縮性の高い糸である。芯糸供給ユニット50は、芯糸パッケージCPからガイドローラ42を介して供給された芯糸Cに張力を付与する機能、当該芯糸Cに弛みを付与する機能、及び当該芯糸Cの糸端を送り出す機能を有している。芯糸案内部43は、芯糸Cをドラフト装置6に案内する筒状の部材である。芯糸案内部43の内側には、直線を含むように芯糸Cの走行領域が形成されている。なお、以下の説明では、芯糸供給ユニット50における芯糸Cの走行経路において、芯糸パッケージCPから芯糸供給ユニット50に芯糸Cが供給される側を上流側といい、芯糸供給ユニット50がドラフト装置6に芯糸Cを供給する側を下流側という。
図5に示すように、芯糸案内部43は、テーパ部43a、及び、直管部43bによって構成されている。直管部43bは、管状部材である。直管部43bは、テーパ部43aの下流側の端部に連結されている。テーパ部43aは、筒状に形成されるとともに、上流側に向かうにしたがって内径が大きくなっている。テーパ部43aと直管部43bとは互いに連通している。テーパ部43a及び直管部43bの内側には、上述したように、直線を含むように芯糸Cの走行領域が形成されている。直管部43bの下流側の端部は、フロントトップローラ19aの周面に向けられている。
[芯糸供給ユニットの構成]
図3に示されるように、芯糸供給ユニット50は、ユニットベース51と、張力付与部60と、弛み付与部70と、芯糸監視部81と、芯糸送出部90と、を備えている。ユニットベース51は、張力付与部60、弛み付与部70、芯糸監視部81及び芯糸送出部90を支持している。ユニットベース51の最上流側には、芯糸ガイド55が設けられている。張力付与部60は、芯糸ガイド55と弛み付与部70との間において、ドラフト装置6に供給する芯糸Cに張力を付与する。弛み付与部70は、張力付与部60と芯糸監視部81との間において、芯糸Cに弛みを付与する。芯糸監視部81は、弛み付与部70と芯糸送出部90との間において、芯糸Cの有無を検出する。芯糸送出部90は、芯糸監視部81の下流側において、芯糸案内部43を介してドラフト装置6に芯糸Cの糸端を送り出す。なお、「芯糸Cの糸端を送り出す」とは、芯糸送出部90が芯糸Cの糸端を本体ユニット30に送り出す動作をいう。「芯糸Cを供給する」とは、芯糸供給装置40が芯糸Cを本体ユニット30に連続的に供給す動作(つまり、紡績が行なわれている際の動作)をいう。
図4に示されるように、芯糸供給ユニット50は、支持部材52と、第1保持部材53と、第2保持部材54と、を更に備えている。支持部材52は、ドラフト装置6に対してユニットベース51を揺動可能に支持している。より詳細には、支持部材52は、ドラフト装置6のドラフトベース29に対して着脱可能に取り付けられている。支持部材52の先端部52aは、ユニットベース51に設けられた揺動軸51aの一端部に揺動可能に取り付けられている。つまり、支持部材52は、揺動軸51aを片持ち支持している。なお、ドラフトベース29は、隣り合う一対の紡績ユニット2のドラフト装置6に共有されたベースであって、ドラフト装置6の各ボトムローラ15b,16b,18b,19bを支持している。ドラフトベース29には、第1孔29a、屈曲部29b、及び第1孔29aと屈曲部29bの間に複数形成された第2孔29cが形成されている。
第1保持部材53は、芯糸供給位置においてユニットベース51を保持する。より詳細には、第1保持部材53は、ユニットベース51に固定されている。第1孔29aに第1保持部材53の先端部53aが係合することで、第1保持部材53は、芯糸供給位置においてユニットベース51を保持する。なお、芯糸供給位置とは、芯糸供給ユニット50がドラフト装置6に芯糸Cを供給する位置である。
図5に示されるように、第2保持部材54は、複数の退避位置のそれぞれにおいてユニットベース51を保持する。より詳細には、第2保持部材54は、ユニットベース51に設けられた支軸51bによって回動可能に支持されている。屈曲部29bに第2保持部材54の先端部54aが係合することで、第2保持部材54は、退避位置においてユニットベース51を保持する。更に、複数の第2孔29cのそれぞれに先端部54aが係合することで、第2保持部材54は、他の複数の退避位置においてユニットベース51を保持する。なお、退避位置とは、芯糸供給ユニット50が本体ユニット30に芯糸Cを供給しない位置であって、ユニットベース51が芯糸供給位置に保持されている場合よりも芯糸送出部90がドラフト装置6から離れた位置である。
図6に示されるように、張力付与部60は、張力付与機構61と、操作機構62と、を有している。張力付与機構61は、図6の(a)に示されるように、固定片63及び可動片64によって芯糸Cをジグザグ状に案内することで、芯糸Cに張力を付与する。固定片63は、ユニットベース51に固定されている。固定片63には、芯糸Cが掛けられる複数のシャフト63aが設けられている。
可動片64は、固定片63に設けられた支軸(図示省略)によって、固定片63に対して開閉可能に支持されている。可動片64は、固定片63に設けられたバネ(図示省略)によって、固定片63に対して開く方向に付勢されている。可動片64には、複数のシャフト63aに対して突出するように複数の突起64aが設けられている。各突起64aは、図6の(b)に示されるように、固定片63に対して可動片64が閉じた状態において各シャフト63aと交互に位置するように、可動片64に設けられている。各突起64aの先端部には、芯糸Cが挿通される孔64bが形成されている。
図6の(a)に示されるように、固定片63及び可動片64に芯糸Cが通され、固定片63に対して可動片64が開いた状態では、第1張力が芯糸Cに付与される。このときの張力付与機構61の状態を、張力付与状態という。図6の(b)に示されるように、固定片63及び可動片64に芯糸Cが通され、固定片63に対して可動片64が閉じた状態では、第1張力よりも小さい第2張力が芯糸Cに付与される。このときの張力付与機構61の状態を、張力非付与状態という。なお、第2張力には、芯糸Cに付与される張力が0である場合も含まれる。
図6に示されるように、操作機構62は、操作部材65と、エアシリンダ66と、を有している。操作部材65は、固定片63の反対側から可動片64に操作部材65の先端部65aが当接するように配置されている。固定片63に対して開く方向に付勢された可動片64は、操作部材65がエアシリンダ66によって移動させられることで、固定片63に対して開閉させられる。このように、操作機構62は、張力付与機構61を張力付与状態と張力非付与状態とに変化させる。
図3に示されるように、弛み付与部70は、アーム71と、エアシリンダ72と、を有している。アーム71は、ユニットベース51に設けられた支軸51cによって回動可能に支持されている。アーム71の先端部には、芯糸Cが挿通される孔73が設けられている。孔73は、閉じた環状(本実施形態では、円形状)の縁73aを有している。孔73の周囲部分には、例えばセラミック等の耐摩耗性に優れる材料が用いられている。アーム71は、エアシリンダ72によって、通常位置と待機位置とに回動させられる。なお、通常位置とは、芯糸Cの走行経路上に孔73が位置する位置(図3における実線の位置)であり、待機位置とは、芯糸Cの走行経路からユニットベース51の反対側に孔73が離れた位置(図3における二点鎖線の位置)である。
芯糸監視部81は、弛み付与部70と芯糸送出部90との間において、芯糸Cの有無を検出する。芯糸監視部81の上流側及び下流側のそれぞれには、芯糸Cを案内する芯糸ガイド56及び57が配置されている。
図7に示されるように、芯糸送出部90は、エアサッカー91と、クランプカッター92と、を有している。芯糸送出部90の内側には、直線を含むように芯糸Cの走行領域が形成されている。エアサッカー91は、芯糸送出ノズルブロック93と、芯糸送出ノズル94と、管体(経路形成部)95と、を含んでいる。芯糸送出ノズルブロック93の内部には、芯糸Cの走行経路の一部を形成する芯糸送出ノズル94が配置されている。芯糸送出ノズル94の下部には、管体95が配置されている。管体95の内部には、芯糸Cの送出経路が形成されている。芯糸Cの送出経路は、管体95の入口領域と出口領域とをつなぐ直線上に設けられている。入口領域とは、管体95の上流側の端部の開口縁によって囲まれる領域である。出口領域とは、管体95の下流側の端部の開口縁によって囲まれる領域である。管体95の内径は、1mm以上10mm以下である。管体95が形成する送出経路は、芯糸送出部90における芯糸Cの走行経路の一部となる。芯糸送出ノズル94と管体95との間において芯糸Cの走行経路には、外部から圧縮空気が供給される。芯糸送出部90は、この圧縮空気の作用によって、管体95が形成する送出経路を介して芯糸Cを芯糸案内部43に送り出す。なお、送出経路とは、芯糸送出ノズル94のように芯糸送出部90に芯糸Cを導入する(引き込む)部分の経路ではなく、圧縮空気が作用する位置よりも下流側の部分であって、圧縮空気によって芯糸Cが送り出される(押し出される)部分の経路をいう。
クランプカッター92は、クランプ部材96と、カッター97と、エアシリンダ98と、を含んでいる。クランプ部材96は、エアシリンダ98によって動作させられ、エアサッカー91の下流側において芯糸Cを把持する。カッター97は、エアシリンダ98によって動作させられ、クランプ部材96の下流側において芯糸Cを切断する。クランプカッター92は、芯糸Cが切断されるタイミングが、芯糸Cが把持されるタイミングよりも後になるように構成されている。
図8に示されるように、芯糸供給ユニット50は、ドラフト装置6にスライバ(繊維束)Sをセットするための作業領域Rの外側に配置されている。作業領域Rは、ドラフト装置6の後側(上流側)の領域であって、ドラフト装置6に設けられた筒状の案内部材6aにスライバSを挿入するための領域である。張力付与部60と芯糸送出部90との間に形成される芯糸Cの糸道(第1糸道)D1と、芯糸送出部90が送り出す芯糸Cの糸道(第2糸道)D2とは、芯糸Cの走行方向が互いに異なる。芯糸供給ユニット50は、ドラフトクレードル68の揺動領域R1の外側に配置されている。
芯糸供給ユニット50が芯糸供給位置に位置する状態においては、芯糸送出部90は、管体95が形成する送出経路が芯糸Cの供給先となるフロントトップローラ19aの周面を向くように配置される。また、芯糸供給ユニット50が芯糸供給位置に位置する状態においては、芯糸送出部90及び芯糸案内部43は、芯糸送出部90の管体95における芯糸Cの送出経路と芯糸案内部43における芯糸Cの走行領域とが同一の直線Lを含むように配置される。すなわち、芯糸送出部90及び芯糸案内部43は、管体95の入口領域と出口領域とをつなぐ直線Lを、芯糸案内部43における芯糸Cの走行領域が含むように配置される。
当該直線Lとドラフト装置6における繊維束Fの走行経路とがなす角度θは、各ローラ対15,16,18,19を構成する各ローラの回転中心線及びドラフト装置6における繊維束Fの走行経路の両方に垂直な方向から見た場合に、10°以上70°以下(好ましくは、30°以上50°以下)である。つまり、芯糸送出部90の管体95及び芯糸案内部43における芯糸Cの走行経路は、ドラフト装置6における繊維束Fの走行経路に対して10°以上70°以下(好ましくは、30°以上50°以下)傾斜した方向から、ミドルローラ対18とフロントローラ対19との間において繊維束Fの走行経路に合流している。
言い換えると、芯糸送出部90の管体95及び芯糸案内部43のそれぞれにおける芯糸Cの走行領域が含む直線Lは、各ローラ対15,16,18,19を構成する各ローラの回転中心線及びドラフト装置6における繊維束Fの走行経路の両方に垂直な方向から見た場合に、フロントトップローラ19aの回転中心線に対して傾斜している。具体的には、芯糸送出部90の管体95及び芯糸案内部43のそれぞれにおける芯糸Cの走行領域が含む直線Lと、フロントトップローラ19aの回転中心線とがなす角度αは、各ローラ対15,16,18,19を構成する各ローラの回転中心線及びドラフト装置6における繊維束Fの走行経路の両方に垂直な方向から見た場合に、20°以上80°以下(好ましくは、40°以上60°以下)である。
図4に示されるように、芯糸送出部90の管体95及び芯糸案内部43のそれぞれにおける芯糸Cの走行領域が含む直線Lとドラフト装置6における繊維束Fの走行経路に沿った直線LFとがなす角度βは、各ローラ対15,16,18,19を構成する各ローラの回転中心線に沿って見た場合に、30°以上80°以下(好ましくは、45°以上65°以下)である。
図3に示されるように、芯糸供給ユニット50は、第1空気供給管82と、第2空気供給管83と、中継基板(基板)84と、多芯ケーブル85と、を更に備えている。第1空気供給管82は、ユニットベース51の外部に引き出されており、本体ユニット30の空気供給管(図示省略)に対して着脱可能に接続されている。第1空気供給管82は、ユニットベース51内に設けられた配管(図示省略)を介して、エアサッカー91に接続されている。これにより、ブロワボックス4の空気供給源から本体ユニット30の空気供給管を介してエアサッカー91に圧縮空気が供給される。
第2空気供給管83は、ユニットベース51の外部に引き出されており、本体ユニット30の空気供給管に対して着脱可能に接続されている。第2空気供給管83は、ユニットベース51内に設けられた複数の配管(図示省略)を介して、張力付与部60のエアシリンダ66、弛み付与部70のエアシリンダ72及びクランプカッター92のエアシリンダ98のそれぞれに接続されている。これにより、ブロワボックス4の空気供給源から本体ユニット30の空気供給管を介して各エアシリンダ66,72,98に圧縮空気が供給される。
中継基板84は、ユニットベース51に支持されている。中継基板84は、ユニットベース51内に設けられた複数の配線(図示省略)を介して、芯糸送出部90のエアサッカー91動作用の電磁弁、張力付与部60のエアシリンダ66動作用の電磁弁、弛み付与部70のエアシリンダ72動作用の電磁弁、クランプカッター92のエアシリンダ98動作用の電磁弁、及び芯糸監視部81のそれぞれと電気的に接続されている。
多芯ケーブル85は、ユニットベース51の外部に引き出されており、例えばコネクタ(図示省略)を介して、本体ユニット30の多芯ケーブル(図示省略)に対して着脱可能に接続されている。多芯ケーブル85は、芯糸供給ユニット50の各部に対して電気信号を入出力するために複数の配線が束ねられたケーブルであって、中継基板84に接続されている。これにより、芯糸供給ユニット50の各部は、本体ユニット30のユニット制御装置10によって制御される。
[芯糸供給装置の動作]
芯糸Cが本体ユニット30に供給され、スライバS及び芯糸Cから紡績糸Yが生成されている場合(すなわち、紡績が行われている場合)には、図4に示されるように、芯糸供給ユニット50は、芯糸供給位置に位置しており、張力付与部60は、張力付与機構61を張力付与状態とすることで、第1張力を芯糸Cに付与している。このとき、弛み付与部70のアーム71は、通常位置(すなわち、芯糸Cの走行経路上に孔73が位置する位置)に位置している。このように、芯糸供給ユニット50は、芯糸パッケージCPから解舒された芯糸Cに第1張力を付与しながら芯糸Cをドラフト装置6に供給する。
紡績糸監視装置8により糸欠陥が検出されて紡績が中断された場合(又は、紡績が終了した場合)には、図9に示されるように、クランプカッター92が動作させられて、芯糸Cが把持され且つ切断される。これにより、芯糸パッケージCPから引き出された芯糸Cの糸端が、クランプカッター92において把持される。その後、弛み付与部70のアーム71が待機位置(すなわち、芯糸Cの走行経路からユニットベース51の反対側に孔73が離れた位置)に回動させられて、孔73に挿通された芯糸Cが引き上げられ、引き上げられた分だけ芯糸パッケージCPから芯糸Cが解舒される。
紡績が再開される場合には、図10に示されるように、クランプカッター92が動作させられて、芯糸Cの糸端の把持が解除される。弛み付与部70のアーム71が通常位置に回動させられる。張力付与部60が、張力付与機構61を張力非付与状態に変化させることで、張力付与機構61は第1張力よりも小さい第2張力を芯糸Cに付与する状態となる。この状態で、エアサッカー91が動作させられる。これにより、芯糸Cの糸端は、芯糸案内部43を介してドラフト装置6のフロントトップローラ19aの周面に向けて送り出される。フロントトップローラ19aの周面に送り出された糸端は、フロントトップローラ19aの回転に追従し、フロントローラ対19の上流側から繊維束Fに合流する。このように、張力付与部60において、芯糸送出部90が芯糸Cの糸端をドラフト装置6に送り出すときには(すなわち、空気紡績装置7への芯糸Cの供給が開始されるときには)、張力付与機構61は張力非付与状態となっている。
紡績が再開された後は、図3に示される状態に戻る。つまり、クランプカッター92及びエアサッカー91は動作させられず、張力付与部60は、張力付与機構61を張力付与状態とすることで、第1張力を芯糸Cに付与する。なお、紡績を中断して簡易的な清掃を行う場合、芯糸供給ユニット50を取り外すことなく、図5に示されるように、第2保持部材54を用いて芯糸供給ユニット50を退避位置に保持させればよい。清掃が終了し紡績を再開する際に、第2保持部材54による保持を解除し、第1保持部材53を用いて芯糸供給ユニット50を芯糸供給位置にセットすればよい。
[効果]
本実施形態は以上のように構成され、芯糸送出部90内の管体95における芯糸Cの送出経路は、管体95の入口領域と出口領域とをつなぐ直線を含んでいる。すなわち、芯糸送出部90は、芯糸送出部90内において送出経路が屈曲していないので直線状に芯糸Cを送り出すことができる。これにより、芯糸送出部90における芯糸Cの送出経路において、芯糸Cに付着されている油剤が堆積することを抑制できる。
管体95の内径は、1mm以上10mm以下である。これにより、芯糸送出部90のメンテナンス時に、管体95内の確認作業及び掃除作業などを容易に行うことができる。また、芯糸送出部90は、圧縮空気の作用によって芯糸Cを芯糸案内部43に送り出す。管体95の内径を1mm以上10mm以下とすることで、管体95内を流れる空気の直進性を向上させることができる。これにより、直進性が高められた空気によって芯糸Cをフロントトップローラ19aに向けて精度良く送り出すことができる。管体95の内径を1mm以上10mm以下とすることで、管体95内を走行する芯糸Cの走行経路を安定させることができる。これにより、芯糸Cをフロントトップローラ19aに向けて精度良く送り出すことができる。なお、管体95の内径を3mm以上6mm以下とした場合には、空気の直進性、及び、芯糸Cの走行経路の安定性をより一層高めることができる。
張力付与部60と芯糸送出部90との間に形成される芯糸Cの糸道D1と、芯糸送出部90が送り出す芯糸Cの糸道D2とは、芯糸Cの走行方向が互いに異なる。その結果、張力付与部60、及び、芯糸送出部90の配置位置の自由度を高めることができる。これにより、ドラフト装置6にスライバ(繊維束)Sをセットするための作業領域Rの外側に芯糸供給ユニット50を配置しつつ、フロントトップローラ19aに芯糸Cを送り出すことができる。
芯糸Cを案内する芯糸案内部43の内側には、芯糸送出部90の管体95の入口領域と出口領域とをつなぐ直線Lを含むように芯糸Cの走行領域が形成されている。このため、芯糸送出部90は、走行経路を屈曲させることなく芯糸Cをフロントトップローラ19aに案内することができる。芯糸案内部43が設けられているので、より確実に、芯糸Cをフロントトップローラ19aへ供給することができる。芯糸案内部43が有するテーパ部43aは、芯糸Cの走行方向の上流側に向かうにしたがって内径が大きくなっている。このため、芯糸送出部90から送り出された芯糸Cを確実に受け取り、フロントトップローラ19aに向けて案内することができる。
芯糸供給ユニット50は、ドラフトクレードル68の揺動領域R1の外側に配置されている。これにより、ドラフトクレードル68を揺動させる際に芯糸供給ユニット50の位置を変える必要が無くなり、作業効率が向上する。
芯糸送出部90における芯糸Cの送出経路が含む直線Lは、各ローラ対15,16,18,19を構成する各ローラの回転中心線及びドラフト装置6における繊維束Fの走行経路の両方に垂直な方向から見た場合に、フロントトップローラ19aの回転中心線に対して傾斜している。この場合には、フロントトップローラ19aの周面に送り出された芯糸Cの糸端が、回転するフロントトップローラ19aに追従し易くなる。つまり、繊維束F内に芯糸Cを確実に合流させることができる。また、芯糸送出部90は圧縮空気によって芯糸Cを送り出しているため、フロントトップローラ19aで圧縮空気が跳ね返り、当該圧縮空気がフロントトップローラ19a近傍の繊維束Fを吹き飛ばすことも想定される。しかし、本実施形態では、芯糸送出部90が上述のように配置されているため、圧縮空気の跳ね返りにより繊維束F内への芯糸Cの合流が阻害されることを抑制できる。
より詳細には、芯糸送出部90における芯糸Cの送出経路が含む直線Lと、フロントトップローラ19aの回転中心線とがなす角度αは、各ローラ対15,16,18,19を構成する各ローラの回転中心線及びドラフト装置6における繊維束Fの走行経路の両方に垂直な方向から見た場合に、20°以上80°以下である。この場合には、繊維束F内に芯糸Cをより確実に合流させることができる。より好ましくは、角度αが40°以上60°以下となるように芯糸送出部90及び芯糸案内部43の向きなどを設定することで、芯糸Cをより一層確実に繊維束Fに合流させることができる。
芯糸送出部90の管体95及び芯糸案内部43のそれぞれにおける芯糸Cの走行領域が含む直線Lとドラフト装置6における繊維束Fの走行経路に沿った直線LFとがなす角度βは、各ローラ対15,16,18,19を構成する各ローラの回転中心線に沿って見た場合に、30°以上80°以下である(図4参照)。この場合には、繊維束F内に芯糸Cをより確実に合流させることができる。より好ましくは、角度βが45°以上65°以下となるように芯糸送出部90及び芯糸案内部43の向きなどを設定することで、芯糸Cをより一層確実に繊維束Fに合流させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。ユニット制御装置10及び機台制御装置20は、少なくとも芯糸供給ユニット50の各部を直接的に又は間接的に制御する制御装置であればよく、配置される位置等は限定されない。また、ユニット制御装置10は、紡績ユニット2ごとでなく、複数の紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。
弛み付与部70の縁73aは、円形状に限らず、例えば多角形状であってもよい。また、縁73aは、環状に限らず、例えば、C形状であってもよい。縁73aの材質は、セラミックに限らず、金属であってもよい。
芯糸Cの種類は、モノフィラメント糸又は仮撚り加工糸以外であってもよい。例えば、モノフィラメント糸よりも剛性の低いマルチフィラメント系の芯糸C、又は、仮撚り加工糸よりも巻縮性の低い芯糸Cであってもよい。さらに、芯糸Cとして、加工系の芯糸C、エアー加工系の芯糸C(例えば、スパンデックスと加工糸を交絡させた糸であり、加工系と巻縮性が類似した糸)、又はスパン系の芯糸C(一般的に用いられる紡績糸)が用いられてもよい。
紡績機1では、上側で供給された紡績糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。また、紡績機1では、ドラフト装置6の各ローラ対及びトラバース装置23のトラバース機構が、原動機ボックス5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていたが、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置6、空気紡績装置7、巻取装置12等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
空気紡績装置7は、繊維束Fの撚りが空気紡績装置7の上流側に伝わるのを防止するために、繊維芯糸ガイドに保持されて紡績室内に突出するように配置されたニードルを更に備えていてもよい。また、空気紡績装置7は、そのようなニードルに代えて、繊維芯糸ガイドの下流側端部によって、繊維束Fの撚りが空気紡績装置7の上流側に伝わるのを防止するものであってもよい。更に、空気紡績装置7は、互いに反対方向に撚りを掛ける一対のエアージェットノズルを備えていてもよい。
紡績糸Yの走行方向において、張力センサ9が紡績糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。紡績機1では、糸貯留装置14が空気紡績装置7から紡績糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで紡績糸Yが引き出されてもよい。ワキシング装置11、張力センサ9及び紡績糸監視装置8は、紡績ユニット2に設けられなくてもよい。
巻取装置12は、紡績ユニット2ごとに設けられた駆動モータによって駆動されるのではなく、複数の紡績ユニット2に共通で設けられた駆動源によって駆動されてもよい。この場合において、パッケージPを逆回転させるときには、パッケージPが巻取ドラム22から離間するように、クレードルアーム21がエアシリンダ(図示省略)によって移動させられ、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラ(図示省略)によってパッケージPが逆回転させられる。
1…紡績機、6…ドラフト装置、7…空気紡績装置(紡績装置)、19a…フロントトップローラ(最下流ローラ)、40…芯糸供給装置、43…芯糸案内部、50…芯糸供給ユニット、68…ドラフトクレードル、90…芯糸送出部、95…管体(経路形成部)、C…芯糸、D1…糸道(第1糸道)、D2…糸道(第2糸道)、F…繊維束。

Claims (8)

  1. 芯糸を供給する芯糸供給ユニットであって、
    前記芯糸に張力を付与する張力付与部と、
    前記芯糸を送り出す芯糸送出部と、を備え、
    前記芯糸送出部における前記芯糸の送出経路は、前記送出経路の入口領域と出口領域とをつなぐ直線上に設けられている、芯糸供給ユニット。
  2. 前記芯糸送出部は、内部に前記送出経路を形成する経路形成部を備え、
    前記経路形成部の内径は、1mm以上10mm以下である、請求項1に記載の芯糸供給ユニット。
  3. 前記張力付与部と前記芯糸送出部との間に形成される前記芯糸の第1糸道と、前記芯糸送出部が送り出す前記芯糸の第2糸道とは、前記芯糸の走行方向が互いに異なる、請求項1又は2に記載の芯糸供給ユニット。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の芯糸供給ユニットと、
    前記芯糸送出部から送り出された前記芯糸を案内する筒状の芯糸案内部と、を備え、
    前記芯糸案内部の内側には、前記入口領域と前記出口領域とをつなぐ前記直線を含むように前記芯糸の走行領域が形成されている、芯糸供給装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の芯糸供給ユニット又は請求項4に記載の芯糸供給装置と、
    繊維束をドラフトするドラフト装置と、
    前記芯糸を芯として前記繊維束に撚りを与えて紡績糸を生成する紡績装置と、を備え、
    前記ドラフト装置は、前記繊維束をドラフトするローラを支持するとともに、ドラフト位置及び非ドラフト位置に揺動可能なドラフトクレードルを有し、
    前記芯糸供給ユニットは、前記ドラフトクレードルの揺動領域の外側に配置されている、紡績機。
  6. 前記送出経路は、前記ドラフト装置における前記繊維束の走行方向の最下流に配置された最下流ローラの周面に向けられており、
    前記入口領域と前記出口領域とをつなぐ前記直線は、前記最下流ローラの回転中心線と前記繊維束の走行経路との両方に垂直な方向から見た場合に、前記最下流ローラの回転中心線に対して傾斜している、請求項5に記載の紡績機。
  7. 前記入口領域と前記出口領域とをつなぐ前記直線と前記最下流ローラの回転中心線とがなす角度は、前記最下流ローラの回転中心線と前記繊維束の走行経路との両方に垂直な方向から見た場合に、20°以上80°以下である、請求項6に記載の紡績機。
  8. 前記入口領域と前記出口領域とをつなぐ前記直線と前記ドラフト装置における前記繊維束の走行経路とが成す角度は、前記最下流ローラの回転中心線に沿って見た場合に、30°以上80°以下である、請求項6又は7に記載の紡績機。
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