JP2014009052A - 繊維機械 - Google Patents

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貴大 豊田
Makoto Ito
伊藤  誠
Shuji Yamada
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Abstract

【課題】通過経路に不要糸が引っ掛かった場合でも、この糸の引っ掛かりを自動的に解くことができる繊維機械を提供する。
【解決手段】精紡機(繊維機械)は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、糸検出装置(第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54)と、台車制御部と、を備える。紡績ユニットは、紡績糸10を巻き取ってパッケージ45を形成する。糸継台車3は、糸吸引装置(サクションパイプ44及びサクションマウス46)と、案内部材(第1ダクト連結管51及び第2ダクト連結管53)と、を有する。第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54は、糸継台車における紡績糸10の引っ掛かりを検出する。台車制御部は、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54の少なくとも一方の検出結果に基づき、少なくとも案内部材を移動させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の巻取ユニットの並設方向に沿って走行する作業台車を備えた繊維機械に関する。
従来から、特許文献1に示すように、複数の巻取ユニットと、巻取ユニット間を走行する糸継台車と、を備えた繊維機械(紡績機)が知られている。糸継台車は、サクションマウス及びサクションパイプ等の糸吸引装置と、糸継装置と、を備える。
この繊維機械は、糸欠点等を検出した場合、当該糸欠点がパッケージに巻き取られることを防止するために糸を切断する。糸継台車は、糸欠点が検出された巻取ユニットまで走行し、糸継ぎを行う。
糸継ぎを行う場合、通常は糸を余分に引き出して糸継ぎを行うため、糸の不要部分(糸欠点を含む部分等、以下、不要糸と称することがある)が発生する。この不要糸は、糸吸引装置に接続される案内部材、及び、繊維機械の機台本体に設けられるダクト等を通過して所定の位置まで案内された後に排出される。
特開2010−77576号公報
しかし、糸吸引装置に接続される案内部材の内部に不要糸が引っ掛かってしまう場合がある。この場合、不要糸を外部へ排出できなくなる。
不要糸が引っ掛かった状態で糸継台車が他の巻取ユニットに向かって走行すると、不要糸が糸継台車に連れ回されてしまう。この結果、不要糸が走行レール上の部材等と接触し、最悪の場合にはこの部材を破損させてしまうことが考えられる。
不要糸が案内部材の内部に引っ掛かっている状態で糸継ぎが行われた場合、新たに発生した不要糸が更に絡んでしまうことが考えられる。この結果、案内部材が詰まってしまい、不要糸を適切に排出できない可能性がある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、通過経路に不要糸が引っ掛かった場合でも、この糸の引っ掛かりを自動的に解くことができる繊維機械を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、繊維機械は、複数の巻取ユニットと、作業台車と、検出装置と、制御部と、を備える。前記巻取ユニットは、糸を巻き取ってパッケージを形成する。前記作業台車は、糸を吸引する糸吸引装置と、前記糸吸引装置が吸引した糸が通過する通過経路が形成された案内部材と、を有する。前記検出装置は、前記作業台車における糸の引っ掛かりを検出する。前記制御部は、前記検出装置の検出結果に基づき、少なくとも前記案内部材を移動させる。
これにより、制御部が案内部材を移動させることで引っ掛かった糸に様々な方向から力を与えることができるので、引っ掛かりを解いて糸を排出できる。従って、引っ掛かった糸が作業台車に連れ回されて、当該糸が他の部材と引っ掛かることを防止できる。また、繊維機械は、案内部材の内部に糸が引っ掛かっているか否かを把握できるので、引っ掛かった糸の検出及び排出を自動的に行うことができる。従って、繊維機械が停止する時間を短くできるので、巻取効率を向上させることができる。
前記の繊維機械において、前記制御部は、前記巻取ユニットの並設方向における、1つの前記巻取ユニットの長さ未満の距離の範囲内で前記作業台車を往復させるように前記作業台車を制御することが好ましい。
これにより、案内部材を移動させるための特別な装置を備えることなく、簡単な構成により、引っ掛かった糸を排出することができる。作業台車を巻取ユニットの長さ以上動かさないため、引っ掛かった糸が他の巻取ユニット等と干渉することを防止できる。
前記の繊維機械は、前記案内部材を通過した糸を運ぶ排出ダクトを備える。前記排出ダクトは、前記巻取ユニットの並設方向に延びる経路を有するとともに、前記案内部材と接続可能な接続孔が前記巻取ユニット毎に形成されている。
これにより、作業台車を1つの巻取ユニットの長さ(幅)以上動かさないため、ある巻取ユニットで糸が引っ掛かったときに、この糸を当該巻取ユニットに対応する接続孔から排出することができる。
前記の繊維機械において、前記検出装置は、前記案内部材内の糸の有無を検出するように設けられていることが好ましい。
これにより、案内部材内の糸の有無を検出することで、糸の引っ掛かりを検出することができる。
前記の繊維機械において、前記制御部は、前記検出装置が糸を検出した場合に前記案内部材を移動させるように、前記案内部材を制御する。前記制御部は、前記案内部材の移動後、前記検出装置が糸を検出しなくなると、前記案内部材の移動を停止させるように、前記案内部材を制御する。
これにより、引っ掛かった糸が排出できるまで案内部材の移動を継続できるので、糸をより確実に排出できるとともに、案内部材を無駄に移動させることを防止できる。
前記の繊維機械においては、前記案内部材を所定回数以上移動させた後、前記検出装置が糸を検出している場合に、当該糸の検出を報知する報知部を備えることが好ましい。
これにより、例えばオペレータが、報知部の報知に基づいて、繊維機械のメンテナンス作業を適切に行うことができる。
前記の繊維機械において、前記巻取ユニットは、ドラフト装置と、紡績装置と、巻取装置と、を備える。前記ドラフト装置は、ドラフトローラによって繊維束をドラフトする。前記紡績装置は、前記ドラフト装置が供給する繊維束に旋回空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する。前記巻取装置は、前記紡績糸を前記パッケージに巻き取る。
これにより、案内部材に不要糸が引っ掛かっている状態でパッケージが巻き取られることが回避できるため、パッケージを効率良く巻き取ることができる。
前記の繊維機械においては、前記糸吸引装置が吸引した糸を糸継ぎする糸継装置を備えることが好ましい。
これにより、糸継ぎを行う際には通常は不要糸が発生するが、案内部材に不要糸が引っ掛かった状態を解消できているため、糸継ぎをスムーズに行うことができる。
前記の繊維機械において、前記糸吸引装置は、第1糸吸引部材と、第2糸吸引部材と、を備える。前記1糸吸引部材は、前記紡績装置から供給される糸の糸端を吸引して捕捉する。前記2糸吸引部材は、前記パッケージ側の糸の糸端を吸引して捕捉する。
これにより、紡績装置側の糸と、パッケージ側の糸と、を糸継ぎする場合に、案内部材に不要糸が引っ掛かった状態を解消できているため、糸継ぎをスムーズに行うことができる。
本発明の一実施形態に係る精紡機の全体的な構成を示す正面図。 紡績ユニットの側面図。 糸継台車の不要糸の通過経路を模式的に示した正面図。 糸継台車の電気的な構成を示すブロック図。 通過経路に不要糸が引っ掛かっている様子を模式的に示した正面図。 不要糸を排出するための処理を示すフローチャート。
次に、本発明の一実施形態に係る精紡機(紡績機、繊維機械)について、図面を参照して説明する。図1に示す精紡機1は、並設された多数の紡績ユニット(巻取ユニット)2と、糸継台車3と、原動機ボックス5と、ブロアボックス80と、吸引ダクト(排出ダクト)85と、機台制御装置90と、を備えている。
機台制御装置90は、精紡機1が備える各構成を集中的に管理するためのものであって、モニタ(報知部)91と入力キー92とを備える。オペレータが入力キー92を用いて適宜の操作を行うことにより、特定の紡績ユニット2又は全ての紡績ユニット2の設定や状態等をモニタ91に表示することができる。
吸引ダクト85は、紡績ユニット2の並設方向に沿うように、機台高さ方向において、当該紡績ユニット2の下方に設けられている。吸引ダクト85は、ブロアボックス80と接続されている。吸引ダクト85は、紡績ユニット2及び糸継台車3に吸引空気流を供給したり、発生した不要糸を排出したりすることができる。
図2に示すように、各紡績ユニット2は、上流から下流へ向かって順に配置された、ドラフト装置7と、紡績装置9と、糸貯留装置12と、巻取装置13と、を備えている。本明細書において「上流」及び「下流」とは、紡績時での繊維束及び糸の走行方向における上流及び下流を意味する。また、紡績ユニット2の幅方向(並設方向)における長さを「ユニット幅」と称することがある。各紡績ユニット2は、ドラフト装置7から送られてくる繊維束8を紡績装置9で紡績して紡績糸10を生成し、この紡績糸10を巻取装置13で巻き取ってパッケージ45を形成する。
ドラフト装置7は精紡機1の筐体6の上端近傍に設けられている。ドラフト装置7は、上流側から順に、バックローラ16、サードローラ17、ゴム製のエプロンベルト18を装架したミドルローラ19、及びフロントローラ20の4つのドラフトローラを備える。各ドラフトローラは、所定の回転速度で回転駆動される。ドラフト装置7は、各ドラフトローラに対向するように配置された対向ローラを有している。
ドラフト装置7は、図略のスライバケースからスライバガイドを介して供給されるスライバ15を、回転するドラフトローラと、これに対向する対向ローラとの間で挟み込んで搬送することにより、所定の幅となるまで引き伸ばして(ドラフトして)繊維束8とする。
フロントローラ20のすぐ下流側には、紡績装置9が配置されている。ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8は、紡績装置9に供給される。紡績装置9は、ドラフト装置7から供給された繊維束8に撚りを加えて、紡績糸10を生成する。本実施形態では、旋回気流を利用して繊維束8に撚りを与える空気式の紡績装置を採用している。
紡績装置9の下流には、糸品質測定器57が設けられている。紡績装置9で紡出された紡績糸10は、糸貯留装置12を通過する前に、前記糸品質測定器57を通過する。
糸品質測定器57は、走行する紡績糸10の太さを、図略の静電容量式センサによって監視する。糸品質測定器57は、紡績糸10の糸欠点(紡績糸10の太さなどに異常がある箇所)を検出した場合に、糸欠点検出信号を図略のユニットコントローラへ送信する。糸品質測定器57は静電容量式のセンサに限らず、例えば光透過式のセンサで糸の太さを監視しても良い。
糸品質測定器57の下流には、糸貯留装置12が設けられている。糸貯留装置12は、図2に示すように、糸貯留ローラ14と、当該糸貯留ローラ14を回転駆動する電動モータ25と、を備えている。
糸貯留ローラ14は、その外周面に一定量の紡績糸10を巻き付けて一時的に貯留することができる。糸貯留ローラ14の外周面に紡績糸10を巻き付けた状態で当該糸貯留ローラ14を所定の回転速度で回転させることにより、紡績装置9から紡績糸10を所定の速度で引き出して下流側に搬送することができる。また、糸貯留ローラ14の外周面に紡績糸10を一時的に貯留することにより、紡績装置9における紡績速度と、巻取装置13における巻取速度と、が何らかの理由により一致しない不具合(例えば紡績糸10の弛みなど)を解消することができる。
糸貯留装置12の下流には、巻取装置13が配置されている。巻取装置13は、クレードルアーム71と、巻取ドラム72と、トラバース装置75と、を備える。
クレードルアーム71は、支軸73まわりに揺動可能に支持されている。クレードルアーム71は、紡績糸10を巻回するためのボビン48を回転可能に支持することができる。巻取ドラム72は、前記ボビン48又はパッケージ45の外周面に接触して駆動できる。トラバース装置75は、紡績糸10に係合可能なトラバースガイド76を備えている。
トラバースガイド76を図略の駆動手段によって往復動させながら巻取ドラム72を図略の電動モータによって駆動することで、巻取ドラム72に接触するパッケージ45を回転させ、紡績糸10を綾振りしつつ巻き取る。
次に、糸継台車3について説明する。糸継台車3は、図1から図4までに示すように、台車制御部(制御部)40と、糸継装置43と、サクションパイプ(第1糸吸引部材)44と、サクションマウス(第2糸吸引部材)46と、を備えている。
精紡機1は、紡績ユニット2の並設方向に沿って形成されたレール41を備えている。糸継台車3は、当該レール41に沿って移動するための走行輪42と、この走行輪42を駆動する走行輪駆動モータ49と、を備えている。糸継台車3は、台車制御部40の指示によって走行輪駆動モータ49を駆動させることで、前記並設方向に沿って自在に移動することができる。
機台高さ方向において、糸継台車3の下部には、パイプ状の吸引空気流供給部55が配置されている。吸引空気流供給部55は、吸引ダクト85の上面に沿って移動することができる。吸引ダクト85の上面には、紡績ユニット2毎に(前記ユニット幅毎に)接続孔85aが形成されている。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸継ぎを行う際には、当該紡績ユニット2に対応する接続孔85aと、吸引空気流供給部55とを一致させる。吸引空気流供給部55と接続されていない接続孔85aは、接続孔85a毎に設けられたシャッター弁56によって塞がれている。
図3に示すように、サクションパイプ44は、第1ダクト連結管(案内部材)51を介して吸引空気流供給部55と接続されている。従って、サクションパイプ44は、紡績糸10を吸引するための吸引空気流(図3の矢印)を開口部から発生させることができる。サクションマウス46は、第2ダクト連結管(案内部材)53を介して吸引空気流供給部55と接続されている。従って、サクションマウス46は、紡績糸10を吸引するための吸引空気流(図3の矢印)を開口部から発生させることができる。
サクションパイプ44は、軸を中心に上下方向に回動しながら、紡績装置9から送出される紡績糸10の糸端を、吸引空気流によって吸い込みつつ捕捉して糸継装置43へ案内することができる。サクションマウス46は、軸を中心に上下方向に回動しながら、パッケージ45側の紡績糸10の糸端を、吸引空気流によって吸い込みつつ捕捉して糸継装置43へ案内することができる。
糸継装置43は、案内された糸端同士の糸継ぎを行う。糸継装置43の詳しい構成については説明しないが、例えば圧縮空気流などの流体によって糸端同士を撚り合わせる方法により糸継ぎを行う。
糸継ぎが行われた場合、糸継部分よりも先端側の紡績糸10(以下、不要糸と称することがある)は、図3に矢印で示す吸引空気流により、サクションパイプ44(サクションマウス46)及び第1ダクト連結管51(第2ダクト連結管53)等を介して、吸引ダクト85まで運ばれ、適宜の位置に集められる。
しかし、図5に示すように、不要糸10aが第1ダクト連結管51及び/又は第2ダクト連結管53等に引っ掛かってしまうことが考えられる。この場合、従来の精紡機では不要糸が糸継台車とともに連れ回されてしまい、当該不要糸が他の部材と引っ掛かる可能性があった。これに対し、本実施形態の精紡機1は、不要糸10aの引っ掛かりを自動的に解いて、当該不要糸10aを吸引ダクト85まで案内する(排出する)ことができる。以下、引っ掛かった不要糸10aを排出するために台車制御部40が行う処理について、図6に沿って具体的に説明する。
図3に示すように、糸継台車3は、第1ダクト連結管51内の紡績糸10(不要糸10a)の有無を検出する第1糸検出センサ(検出装置)52を備えている。糸継台車3は、第2ダクト連結管53の紡績糸10の有無を検出する第2糸検出センサ(検出装置)54を備えている。第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54の検出結果は、台車制御部40へ出力される。なお、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54は、赤外線を利用したセンサであっても良いし、紡績糸10の引っ掛かりを検出可能であれば、他の構成のセンサであっても良い。
台車制御部40は、糸継ぎ後において、図6に示す処理を行う。台車制御部40は、初めに、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54の少なくとも一方が不要糸10aを検出しているか否かを判断する(ステップS101)。台車制御部40は、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54の両方が不要糸10aを検出していない場合、不要糸10aの引っ掛かりがないとして、次の指示があるまで待機する(ステップS107)。なお、次の指示を既に受けていた場合は、該当する紡績ユニット2まで走行する。
台車制御部40は、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54の少なくとも一方が不要糸10aを検出していた場合、走行輪駆動モータ49に指示を送り、糸継台車3をレール41に沿って往復動させ始める(ステップS102)。糸継台車3を往復動させることにより、第1ダクト連結管51及び第2ダクト連結管53を移動させることができるので、不要糸10aが引っ張られる方向を変えることができる。従って、不要糸10aの引っ掛かりを解いて当該不要糸10aを吸引ダクト85へ排出することができる。なお、ステップS102において台車制御部40は、不要糸10aが他の接続孔85aに至らないようにするために、前記走行輪駆動モータ49に対して前記ユニット幅未満の距離の範囲内での往復動を指示する。なお、糸継台車3を往復動させる距離は、不要糸が他の部材に引っ掛からない範囲内であれば、ユニット幅を超えても良い。
糸継台車3を往復動させる回数は、1回以上であれば良く、回数は特に限定されない。往復動には、所定の起点を出発して折り返して再び起点に戻るパターン、及び、所定の起点を出発して、折り返して起点を一度通り過ぎて、再び折り返して起点に戻ってくるパターン等、様々なパターンがある。
台車制御部40は、糸継台車3が往復動している間、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54が不要糸10aを検出しているか否かを判断している(ステップS103)。台車制御部40は、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54が不要糸10aを検出しなくなった場合、不要糸10aの引っ掛かりが解消されて当該不要糸10aが排出されたとみなし、糸継台車3の往復動を停止させる(ステップS104)。その後、台車制御部40は、次の指示があるまで待機する(ステップS107)。
台車制御部40は、所定回数が経過しても第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54が不要糸10aを検出し続けている場合(ステップS105)、不要糸10aの引っ掛かりが解消できないと判断して、糸継台車3の往復動を停止させるとともに異常(糸が検出されていること)を報知する(ステップS106)。本実施形態では、アラーム音を発生させるとともにモニタ91にその旨を表示させる。なお、報知手段はこれに限られず、紡績ユニット2毎に設けられるモニタ(不図示)に表示しても良いし、紡績ユニット2毎に設けられる図略のランプ等を光らせることで異常を報知しても良い。
以上のように処理を行うことで、通過経路(第1ダクト連結管51及び/又は第2ダクト連結管53)に不要糸10aが引っ掛かったことを自動的に検出できるとともに、引っ掛かった不要糸10aを自動的に排出することができる。
以上に説明したように、精紡機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54と、台車制御部40と、を備える。複数の紡績ユニット2は、紡績糸10を巻き取ってパッケージ45を形成する。糸継台車3は、糸吸引装置(サクションパイプ44及びサクションマウス46)と、案内部材(第1ダクト連結管51及び第2ダクト連結管53)と、を有する。第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54は、糸継台車3における紡績糸10の引っ掛かりを検出する。台車制御部40は、第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54の少なくとも一方の検出結果に基づき、少なくとも案内部材を移動させる。
これにより、台車制御部40が案内部材を移動させることで不要糸10aに様々な方向から力を与えることができるので、不要糸10aの引っ掛かりを解いて排出できる。従って、不要糸10aが糸継台車3に連れ回されて、当該不要糸10aが他の部材と引っ掛かることを防止できる。また、精紡機1は、案内部材の内部に紡績糸10が引っ掛かっているか否かを把握できるので、引っ掛かった紡績糸10の検出及び排出を自動的に行うことができる。従って、精紡機1が停止する時間を短くできるので、巻取効率を向上させることができる。
本実施形態の精紡機1は、案内部材を通過した不要糸10aを運ぶ吸引ダクト85を備える。吸引ダクト85は、並設方向に延びる経路を有するとともに、案内部材と接続可能な接続孔85aが紡績ユニット2毎に形成されている。
これにより、本実施形態では糸継台車3をユニット幅以上動かさないため、ある紡績ユニット2で発生した不要糸10aを当該紡績ユニット2に対応する接続孔85aから排出することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、糸継台車3を往復動させることにより、第1ダクト連結管51及び第2ダクト連結管53を動かしている。しかし、糸継台車3を移動させることなく、第1ダクト連結管51又は第2ダクト連結管53を移動させても良い。更には、第1ダクト連結管51と第2ダクト連結管53とを独立に移動させる機構を設け、例えば第1糸検出センサ52が不要糸10aを検出した場合は第1ダクト連結管51のみを動かす制御を行っても良い。
上記実施形態では、糸継台車3は、検出装置を2つ(第1糸検出センサ52と第2糸検出センサ54)備えている。これに代えて、第1ダクト連結管51と第2ダクト連結管53での不要糸の引っ掛かりの両方を検出できる位置に1つの検出装置を設けても良い。また、第2ダクト連結管53で不要糸の引っ掛かりが想定されない場合は、第2糸検出センサ54を省略し、第1糸検出センサ52のみを設けても良い。第1ダクト連結管51で不要糸の引っ掛かりが想定されない場合は、第1糸検出センサ52を省略し、第2糸検出センサ54のみを設けても良い。
サクションパイプ44(又はサクションマウス46)の開口部から第1ダクト連結管51までの間に不要糸10aが引っ掛かることが想定される場合、サクションパイプ44を上下に回動させることで、不要糸10aの引っ掛かりを解消することができる。この場合、サクションパイプ44の開口部から第1ダクト連結管51までの間も「案内部材」に該当する。
図6で示したフローチャートは一例であり、発明の効果が発揮できる限り、処理を追加又は削除したり、処理の順序を変更したりすることができる。例えば、糸継台車3を所定回数往復動させれば略確実に不要糸10aが排出される場合、当該回数だけ往復動させた後に糸継台車3を停止させても良い。
紡績装置は、空気紡績式の紡績装置9に限らず、他の形式の紡績装置であっても良い。
上記実施形態では、台車制御部40の指示により糸継台車3を往復動させているが、糸継台車3以外の装置(機台制御装置90等)の指示により糸継台車3を往復動させても良い。第1糸検出センサ52及び第2糸検出センサ54は、糸継台車3ではなく他の箇所に配置されていても良い。しかし、第1ダクト連結管51等の案内部材は糸継台車3に設けられるので、糸継台車3が第1糸検出センサ52等を備える方がスムーズに紡績糸10を検出することができる。
上記実施形態では、糸貯留装置12の糸貯留ローラ14を回転させることにより、紡績装置9から紡績糸10を引き出している。これに代えて、デリベリローラとニップローラとによって紡績糸を挟み込んで回転することにより、紡績装置から紡績糸を引き出す糸送り装置を設けても良い。
上記実施形態では、糸継作業時において、紡績装置9の紡績を停止することにより紡績糸10を切断しているが、紡績糸10を切断するためのカッタを別途設けても良い。
本発明は、精紡機に限られず、走行可能な作業台車を備え、当該作業台車により糸を吸引して排出する構成であれば、他の繊維機械にも適用することができる。例えば、例えば自動ワインダの玉揚装置は、巻取ユニット間を移動可能であり、新たなボビンに紡績糸を巻き付けるために当該紡績糸を補捉する糸吸引装置を有している。従って、自動ワインダにも本発明を適用することができる。
1 精紡機(紡績機)
2 紡績ユニット(巻取ユニット)
3 糸継台車
40 台車制御部(制御部)
44 サクションパイプ(第1糸吸引部材)
46 サクションマウス(第2糸吸引部材)
51 第1ダクト連結管(案内部材)
52 第1糸検出センサ(検出装置)
53 第2ダクト連結管(案内部材)
54 第2糸検出センサ(検出装置)
85 吸引ダクト(排出ダクト)

Claims (9)

  1. 糸を巻き取ってパッケージを形成する複数の巻取ユニットと、
    糸を吸引する糸吸引装置と、前記糸吸引装置が吸引した糸が通過する通過経路が形成された案内部材と、を有する作業台車と、
    前記作業台車における糸の引っ掛かりを検出する検出装置と、
    前記検出装置の検出結果に基づき、少なくとも前記案内部材を移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とする繊維機械。
  2. 請求項1に記載の繊維機械であって、
    前記制御部は、前記巻取ユニットの並設方向における、1つの前記巻取ユニットの長さ未満の距離の範囲内で前記作業台車を往復させるように前記作業台車を制御することを特徴とする繊維機械。
  3. 請求項1又は2に記載の繊維機械であって、
    前記案内部材を通過した糸を運ぶ排出ダクトを備え、
    前記排出ダクトは、前記巻取ユニットの並設方向に延びる経路を有するとともに、前記案内部材と接続可能な接続孔が前記巻取ユニット毎に形成されていることを特徴とする繊維機械。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の繊維機械であって、
    前記検出装置は、前記案内部材内の糸の有無を検出するように設けられていることを特徴とする繊維機械。
  5. 請求項4に記載の繊維機械であって、
    前記制御部は、
    前記検出装置が糸を検出した場合に前記案内部材を移動させるように、前記案内部材を制御し、
    前記案内部材の移動後、前記検出装置が糸を検出しなくなると、前記案内部材の移動を停止させるように、前記案内部材を制御することを特徴とする繊維機械。
  6. 請求項4又は5に記載の繊維機械であって、
    前記案内部材を所定回数以上移動させた後、前記検出装置が糸を検出している場合に、当該糸の検出を報知する報知部を備えることを特徴とする繊維機械。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の繊維機械であって、
    前記巻取ユニットは、
    ドラフトローラによって繊維束をドラフトするドラフト装置と、
    前記ドラフト装置が供給する繊維束に旋回空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する紡績装置と、
    前記紡績糸を前記パッケージに巻き取る巻取装置と、
    を備えることを特徴とする繊維機械。
  8. 請求項7に記載の繊維機械であって、
    前記作業台車は、
    前記糸吸引装置が吸引した糸を糸継ぎする糸継装置を備えることを特徴とする繊維機械。
  9. 請求項7又は8に記載の繊維機械であって、
    前記糸吸引装置は、
    前記紡績装置から供給される糸の糸端を吸引して捕捉する第1糸吸引部材と、
    前記パッケージ側の糸の糸端を吸引して捕捉する第2糸吸引部材と、
    を備えることを特徴とする繊維機械。
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