JP2014213404A - 切れ刃位置の調整機構及び刃先交換式切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】切れ刃位置の調整量を大きく確保して、再研磨回数を増大させるとともに工具寿命を延長でき、また切れ刃位置の調整作業も容易化し、かつ、切れ刃位置の微調整を可能として、加工精度を十分に高めることができること。【解決手段】工具本体2に装着された切れ刃部材4を前記工具本体2に対して移動させて、前記切れ刃部材4の切れ刃8の位置を調整する切れ刃位置の調整機構1であって、前記工具本体2と前記切れ刃部材4との間に延設され、該工具本体2に螺合する軸部材5と、前記軸部材5に螺合され、前記切れ刃部材4に当接するナット部材6と、を備え、前記軸部材5には、前記工具本体2に螺合する第1ネジ部21と、前記ナット部材6に螺合する第2ネジ部とが、該軸部材5の軸線C方向に沿う互いに異なる位置に同軸に設けられており、前記第1ネジ部21のネジのピッチと、前記第2ネジ部のネジのピッチとが、互いに異なっていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、切れ刃位置の調整機構及びこれを用いた刃先交換式切削工具に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1、2に示されるような、工具軸線回りに回転させられる工具本体と、該工具本体の先端外周部に着脱可能に装着され、工具先端側及び工具径方向外側へ向けて切れ刃を突出させる切れ刃部材と、を備えた正面フライス等の刃先交換式切削工具が知られている。
下記特許文献1、2の刃先交換式切削工具は、切れ刃部材を工具本体に対して移動させて切れ刃の位置を調整する切れ刃位置の調整機構を備えており、具体的には、この切れ刃位置の調整機構として、工具本体に螺合するとともにその頭部が切れ刃部材に当接される調整ねじを有している。そして、工具本体に対する調整ねじのねじ込み量を調整することで、該調整ねじの頭部に当接された切れ刃部材が移動させられるとともに、切れ刃の位置(工具本体からの突出量)が調整される。
特開平11−179612号公報 特開2000−288819号公報
しかしながら、従来の切れ刃位置の調整機構及び刃先交換式切削工具では、下記の課題を有していた。
すなわち、上記切れ刃位置の調整機構においては、調整ねじのネジのピッチを細かくすることで、切れ刃位置の微調整が可能となり、加工精度を高めることができるが、この場合、ネジの回転量が増えて切れ刃位置の調整作業が面倒になり、また切れ刃位置の調整量を大きく確保することができない。より詳しくは、切れ刃部材を再研磨したときの切れ刃の突出量を確保しにくくなり、再研磨回数が低減されるとともに、早期に切れ刃部材を交換する必要が生じて、工具寿命が短くなる。
一方、調整ねじのネジのピッチを大きくすることで、切れ刃位置の調整量を大きく確保することができ、再研磨回数を増やして工具寿命を延長することが可能になるが、この場合、切れ刃位置の微調整をすることが難しく、加工精度を確保しにくくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、切れ刃位置の調整量を大きく確保して、再研磨回数を増大させるとともに工具寿命を延長でき、また切れ刃位置の調整作業も容易化し、かつ、切れ刃位置の微調整を可能として、加工精度を十分に高めることができる切れ刃位置の調整機構及び刃先交換式切削工具を提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち本発明は、工具本体に装着された切れ刃部材を前記工具本体に対して移動させて、前記切れ刃部材の切れ刃の位置を調整する切れ刃位置の調整機構であって、前記工具本体と前記切れ刃部材との間に延設され、該工具本体に螺合する軸部材と、前記軸部材に螺合され、前記切れ刃部材に当接するナット部材と、を備え、前記軸部材には、前記工具本体に螺合する第1ネジ部と、前記ナット部材に螺合する第2ネジ部とが、該軸部材の軸線方向に沿う互いに異なる位置に同軸に設けられており、前記第1ネジ部のネジのピッチと、前記第2ネジ部のネジのピッチとが、互いに異なっていることを特徴とする。
また本発明は、工具軸線回りに回転させられる工具本体と、該工具本体の先端外周部に着脱可能に装着され、工具先端側及び工具径方向外側の少なくともいずれかに向けて切れ刃を突出させる切れ刃部材と、を備える刃先交換式切削工具であって、前記切れ刃部材を前記工具本体に対して移動させて、前記切れ刃の位置を調整する切れ刃位置の調整機構を備え、前記切れ刃位置の調整機構として、前述した切れ刃位置の調整機構を用いたことを特徴とする。
本発明の切れ刃位置の調整機構及びこれを用いた刃先交換式切削工具によれば、軸部材に、工具本体に螺合する第1ネジ部と、ナット部材に螺合する第2ネジ部とが設けられており、これら第1、第2ネジ部が、該軸部材において軸線方向の異なる位置で同軸に形成され、互いにネジのピッチが異なって設定されていることにより、下記の顕著な効果を奏功する。
すなわち、これら第1、第2ネジ部のうち、ネジのピッチが大きい一方のネジ部によって、切れ刃位置の調整量を大きく確保することができ、またこれにより切れ刃の再研磨回数を増大させることが可能となって、工具寿命を延長することができる。また、一方のネジ部のねじ込み量を調整することで切れ刃が大きく移動して、切れ刃位置の調整作業が簡便かつ迅速に行える。
また、これら第1、第2ネジ部のうち、ネジのピッチが小さい前記一方とは異なる他方のネジ部のねじ込み量を調整することで切れ刃位置の微調整が可能となり、加工精度を十分に高めることができる。
このように本発明によれば、軸部材にピッチの異なる2つのネジ部を備え、これらネジ部を工具本体とナット部材とにそれぞれ螺合させるという簡単な構成によって、上述した優れた作用効果を実現可能である。さらに本発明によれば、既存の工具本体に対して、上述の軸部材及びナット部材を装着することで、切れ刃部材の切れ刃位置を調整可能である。
また、本発明の切れ刃位置の調整機構において、前記第1ネジ部のネジのピッチが、前記第2ネジ部のネジのピッチよりも大きくされていることとしてもよい。
この場合、軸部材のうち、工具本体に螺合する第1ネジ部のねじ込み量を調整して、切れ刃位置を大きく移動させた後、該軸部材の第2ネジ部でナット部材のねじ込み量を調整して、切れ刃位置を小さく移動(微調整)できる。すなわち、第1、第2ネジ部のうち、切れ刃部材との距離が遠い第1ネジ部を用いて大調整を行い、次いで切れ刃部材との距離が近い第2ネジ部を用いて微調整することができるので、切れ刃位置の調整作業がより簡便かつ安定して行える。
また、本発明の切れ刃位置の調整機構において、前記軸部材及び前記ナット部材の少なくとも一方に、作業用工具が係止可能な被係止部が形成されていることとしてもよい。
この場合、作業用工具を被係止部に係止して容易に操作でき、切れ刃位置の調整作業の作業性が向上する。尚、このような被係止部としては、例えば穴(孔)、溝、切り欠き面等が挙げられる。
また、本発明の切れ刃位置の調整機構において、前記ナット部材は、前記切れ刃部材に当接する当接面を有し、前記当接面は、前記切れ刃部材に向けて膨出する凸形状をなしていることとしてもよい。
この場合、例えば、軸部材の軸線方向と切れ刃の移動方向(進退方向)とが異なって設定されていても、調整位置に係らずナット部材の当接面が切れ刃部材に確実に当接されることになり、上述した切れ刃位置の調整が高精度に、かつ安定して行える。
本発明の切れ刃位置の調整機構及び刃先交換式切削工具によれば、切れ刃位置の調整量を大きく確保して、再研磨回数を増大させるとともに工具寿命を延長でき、また切れ刃位置の調整作業も容易化し、かつ、切れ刃位置の微調整を可能として、加工精度を十分に高めることができる。
本発明の一実施形態に係る切れ刃位置の調整機構及びこれを用いた刃先交換式切削工具を示す部分側断面図である。 切れ刃位置の調整機構における軸部材とナット部材とを螺合した状態(調整螺合体)を示す斜視図である。 切れ刃位置の調整機構における軸部材を示す斜視図である。 切れ刃位置の調整機構における軸部材の(a)正面図、(b)側面図である。 切れ刃位置の調整機構における軸部材の側断面図である。 切れ刃位置の調整機構におけるナット部材を示す斜視図である。 切れ刃位置の調整機構におけるナット部材の(a)正面図、(b)側面図である。 切れ刃位置の調整機構におけるナット部材の(a)側面図、(b)側断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る切れ刃位置の調整機構1及びこれを用いた刃先交換式切削工具10について、図面を参照して説明する。
本実施形態の刃先交換式切削工具10は、例えば、仕上げ加工用の刃先交換式正面フライス(刃先交換式転削工具)である。
図1に示されるように、刃先交換式切削工具10は、円筒状又は円柱状(円盤状)をなし工具軸線O回りに回転させられる工具本体2と、該工具本体2の先端外周部に着脱可能に装着され、工具先端側及び工具径方向外側の少なくともいずれかに向けて切れ刃8を突出させる切れ刃部材4と、該切れ刃部材4を工具本体2に対して移動させて、切れ刃8の位置を調整する切れ刃位置の調整機構1と、を備えている。尚、本実施形態において、切れ刃8は、工具本体2から工具先端側及び工具径方向外側の両方へ向けて突出している。
刃先交換式切削工具10は、その工具本体2の基端部が工作機械(不図示)の主軸に取り付けられ、工具軸線O回りの工具回転方向Tに回転させられて、被削材の切削加工に供される。また、切れ刃位置の調整機構1は、工具本体2に対して切れ刃8の突出量を調整可能に切れ刃部材4を移動させる調整螺合体7を有しており、該調整螺合体7は、工具本体2と切れ刃部材4との間に延設されて該工具本体2に螺合する軸部材5と、該軸部材5に螺合されて切れ刃部材4に当接するナット部材6と、を備えている。
ここで、本明細書においては、工具本体2の工具軸線O方向に沿う切れ刃部材4側を工具先端側(図1における下側)、工具軸線O方向に沿う切れ刃部材4とは反対側(工作機械の主軸側)を工具基端側(図1における上側)という。また、工具軸線Oに直交する方向を工具径方向といい、工具軸線O回りに周回する方向を工具周方向という。また前記工具周方向のうち、切削時に工具本体2が回転させられる向きを工具回転方向T(又は工具回転方向Tの前方)といい、工具回転方向Tとは反対側へ向かう方向を工具回転方向Tの後方という。
また、後述する切れ刃位置の調整機構1の調整螺合体7の説明では、軸部材5の軸線C方向に沿う切れ刃部材4側(図1における右下方向)を螺合体先端側、軸線C方向に沿う切れ刃部材4とは反対側(図1における左上方向)を螺合体基端側という。また、軸線Cに直交する方向を螺合体径方向といい、軸線C回りに周回する方向を螺合体周方向という。
尚、工具先端側及び螺合体先端側について単に先端側、工具基端側及び螺合体基端側について単に基端側という場合がある。また、工具径方向及び螺合体径方向について単に径方向、工具周方向及び螺合体周方向について単に周方向という場合がある。
工具本体2は、例えばアルミ材や鋼材等からなり、該工具本体2の先端外周部(工具先端側の端部かつ工具径方向外側の端部)には、工具軸線O方向に沿うように延びる凹溝3が、互いに周方向に等間隔又は不等間隔をあけて複数形成されている。
図1に示される側断面視(縦断面視)で、凹溝3には、該凹溝3内で工具先端側を向き工具本体2の外周面2aに連なる壁面3aと、該凹溝3内で工具径方向外側を向き壁面3aに略垂直に交わる側面3bと、側面3bの工具先端側に段部3cを介して配置されるとともに該側面3bから一段後退して形成され、工具径方向外側を向き工具本体2の先端面2bに連なる取付面3dと、該凹溝3内で工具回転方向Tの前方を向く支持面3eと、が形成されている。
図1において、凹溝3の壁面3a及び段部3cは、工具径方向外側へ向かうに従い漸次工具基端側へ向けて傾斜している。また、側面3b及び取付面3dは、工具先端側へ向かうに従い漸次工具径方向外側へ向けて傾斜している。尚、図1の縦断面視において、側面3bは、後述する調整螺合体7の軸線Cに略平行であり、該側面3bにおける工具軸線O方向に沿う単位長さあたりの工具径方向へ向けた変位量に比べて、取付面3dの前記変位量が大きく設定されている。つまりこの縦断面視で、工具軸線Oに対する側面3bの傾きに比べて、工具軸線Oに対する取付面3dの傾きが大きくなっている。
またこれにより、図1の縦断面視で、軸線Cの工具軸線Oに対する傾斜角に比べて、取付面3d上を摺動可能とされた切れ刃部材4の移動方向Mの工具軸線Oに対する傾斜角が大きくなっている。このように本実施形態では、調整螺合体7の軸線Cの延在方向と、切れ刃部材4の移動方向Mとが互いに異なって設定されている。
また、壁面3aには、該壁面3aに対して垂直に延びるようにネジ穴12が穿設されている。また取付面3dには、該取付面3dに対して垂直に延びるようにネジ孔13が穿設されている。図示の例では、ネジ穴12は有底の止め穴、ネジ孔13は貫通孔とされているが、これに限定されるものではない。
凹溝3内には、本実施形態の切れ刃部材4である切れ刃ロウ付式カートリッジが、クランプネジ9によって工具本体2に着脱可能に装着(固定)されている。具体的に、クランプネジ9は、凹溝3のネジ孔13に螺合されており、該ネジ孔13に対するクランプネジ9のねじ込みを緩めることで、切れ刃部材4は、凹溝3に対して取付面3dに平行に、詳しくは図1に示す移動方向(進退方向)Mに沿ってスライド移動可能である。また、ネジ孔13に対するクランプネジ9のねじ込みを締めつけることで、凹溝3に対して切れ刃部材4が固定されて、切れ刃部材4の移動が規制される。
切れ刃部材4は、その本体部が鋼材等からなり、該本体部の先端外周部には、超硬合金等の硬質材料からなる刃先部11がロウ付けにより一体に形成されている。
切れ刃部材4の本体部には、該本体部を工具径方向に貫通する取付孔14が形成されており、この取付孔14にクランプネジ9が挿通され、工具本体2のネジ孔13に螺合されている。尚、取付孔14は、移動方向Mに長い長孔や丸孔(クランプネジ9のネジ径に比べて大径の孔)に形成されており、これにより、クランプネジ9のねじ込みを緩めた状態で切れ刃部材4が移動方向Mに移動可能とされている。
切れ刃部材4の本体部において、工具基端側を向く壁面4aは、ネジ孔13の中心軸に略平行とされる一方、ネジ穴12の中心軸(軸線C)に垂直な仮想平面に対しては傾斜している。切れ刃部材4が凹溝3内に装着された状態で、切れ刃部材4の壁面4aと、凹溝3の壁面3aとの間には、隙間Sが設けられている。
また、このように切れ刃部材4が工具本体2に装着された状態で、その刃先部11の切れ刃8は、工具本体2から工具先端側及び工具径方向外側へ向けて突出しており、具体的に、略L字状をなす切れ刃8のうち、工具先端側の一辺をなす正面切れ刃8aは、工具本体2の先端面2bから工具先端側へ向けて突出して配置され、工具径方向外側の一辺をなす外周切れ刃8bは、工具本体2の外周面2aから工具径方向外側へ向けて突出して配置されている。切れ刃8のうち、正面切れ刃8aは、工具軸線Oに垂直に延びており、外周切れ刃8bは、工具軸線Oに沿うように延びている。図1に示される例では、切れ刃8における正面切れ刃8aと外周切れ刃8bとの間に、これら切れ刃8a、8bに対してそれぞれ鈍角に交わるように傾斜するコーナー刃が形成されていて、切れ刃8a、8b同士を連結している。
図1〜図5に示されるように、調整螺合体7の軸部材5には、工具本体2のネジ穴12に螺合する第1ネジ部21と、ナット部材6に螺合する第2ネジ部22とが、該軸部材5の軸線C方向に沿う互いに異なる位置に同軸に設けられている。
具体的に、これら第1、第2ネジ部21、22はともに雄ネジ部であり、第1ネジ部21は、軸部材5における螺合体基端側(図5における下側)部分に形成され、第2ネジ部22は、軸部材5における螺合体先端側(図5における上側)部分に形成されている。また、軸部材5には、これら第1、第2ネジ部21、22の間に位置して該軸部材5の最外径部分をなす軸本体23が形成されている。軸部材5の外径は、軸本体23、第1ネジ部21、第2ネジ部22の順に小さくされている。
そして、図4(b)及び図5に示されるように、第1ネジ部21のネジのピッチと、第2ネジ部22のネジのピッチとは、互いに異なっている。具体的には、第1ネジ部21のネジのピッチが、第2ネジ部22のネジのピッチよりも大きくされている。すなわち、第1ネジ部21のネジのリード(つまり、ネジ山(谷)が螺合体周方向に一回転する間に軸線C方向へ移動する変位量)が、第2ネジ部22のネジの前記リードよりも大きく設定されている。また、第1ネジ部21のネジ山(谷)の螺合体径方向に沿う高さ(深さ)は、第2ネジ部22のネジ山(谷)の前記高さよりも大きくされている。
尚、図示の例では、第1ネジ部21において軸本体23に隣接する部分、及び、第2ネジ部22において軸本体23に隣接する部分には、それぞれ非ネジ部が形成されているが、これら非ネジ部は形成されていなくてもよい。すなわち、これら第1、第2ネジ部21、22には、その軸本体23に隣接する部分にまで(つまりネジ部21、22の全長にわたって)雄ネジ部が形成されていてもよい。ただし、第2ネジ部22の軸線C方向に沿うネジ長さについては、後述するナット部材6の軸線C方向に沿う全長以下とされていることが好ましい。これにより、第2ネジ部22がナット部材6から螺合体先端側へ向けて突出することが防止されるとともに、該第2ネジ部22と切れ刃部材4の壁面4aとの接触が防止される。
また、本実施形態では、第1ネジ部21のネジの向きと、第2ネジ部22のネジの向きとが、互いに同一の方向とされており、図示の例ではこれらがともに右ネジとなっている。尚、ここでいう「右ネジ」とは、ネジを軸線C回りのうち時計回りに回転させた場合に前進して締め込まれ、反時計回りに回転させた場合に後退して緩められるネジを指す。尚、第1ネジ部21のネジの向きと、第2ネジ部22のネジの向きとが、ともに左ネジ(上記右ネジとは逆向き)となっていてもよい。すなわち、ネジを軸線C回りのうち反時計回りに回転させた場合に前進して締め込まれ、時計回りに回転させた場合に後退して緩められる、所謂逆ネジであってもよい。また、第1ネジ部21のネジの向きと、第2ネジ部22のネジの向きとが、互いに異なった方向とされていてもよく、つまりこれらネジ部21、22のうちいずれか一方が右ネジとされ、他方が左ネジとされていてもよい。
また、図3、図4(a)及び図5に示されるように、軸部材5の第2ネジ部22において螺合体先端側を向く端面には、六角レンチ等の作業用工具(不図示)が係止可能な穴部24が形成されている。図示の例では、穴部24は、軸線C上を延びる有底の止め穴となっている。
軸本体23において螺合体基端側を向く端面23aは、該軸本体23の外周面から螺合体径方向内側に向かうに従い漸次螺合体基端側へ向けて傾斜するテーパ状をなしている。また、軸本体23において螺合体先端側を向く端面23bは、軸線Cに垂直な平面状に形成されている。
また、軸本体23には、該軸本体23を螺合体径方向に貫通する操作孔(被係止部)25が形成されている。操作孔25の両端は、軸本体23の外周面にそれぞれ開口されており、該操作孔25内には、ピン部材等の作業用工具(不図示)が挿入されて係止可能となっている。図4(a)に示されるように、本実施形態では、複数の操作孔25が互いに異なる螺合体径方向に延びて軸本体23内に形成されているとともに、軸線C上で互いに交差しており、これにより軸本体23の外周面には、各操作孔25の開口部が周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、軸本体23を貫通する操作孔25が軸線C上で直交するように2つ形成されており、これにより軸本体23の外周面には、操作孔25の開口部が周方向に等間隔をあけて4つ形成されている。尚、操作孔25を貫通孔とする代わりに、有底の止め穴としても構わない。ただし本実施形態のように、操作孔25が貫通孔で形成されている場合には、ピン部材等の作業用工具を操作孔25内に深く差し込むことができ、軸本体23を軸線C回りに回転させる操作性が高められることから、より好ましい。
図6〜図8に示されるように、調整螺合体7のナット部材6は、筒状又は環状(リング状)をなしており、該ナット部材6の内周面には、軸部材5の第2ネジ部22に螺合する雌ネジ部26が形成されている。また図示の例では、ナット部材6の外径は、軸部材5の軸本体23の外径よりも大きくされている。
また、ナット部材6の外周面には、螺合体径方向に延びる操作穴(被係止部)27が開口されている。操作穴27内には、ピン部材等の作業用工具(不図示)が挿入されて係止可能となっている。本実施形態では、操作穴27は、ナット部材6の外周面に螺合体周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、ナット部材6の外周面に開口される操作穴27の開口部の数は、軸本体23の外周面に開口される操作孔25の開口部の数よりも多くなっており、ナット部材6によるネジ調整がより微細に行えるようにされている。具体的に、図7(a)においてナット部材6の外周面には、操作穴27が螺合体周方向に等間隔をあけて6つ形成されており、これら操作穴27は有底の止め穴となっているとともに、雌ネジ部26に達してはいない。また図示の例では、操作穴27の内径と操作孔25の内径とが、互いに同一の径とされている。
図1及び図2に示されるように、ナット部材6の雌ネジ部26と、軸部材5の第2ネジ部22とが螺合された状態で、該ナット部材6の螺合体先端側を向く端面28は、螺合体先端側へ向けて膨出する凸形状をなしており、該端面28が、切れ刃部材4の壁面4aに当接する当接面とされている。
本実施形態では、図6〜図8において、当接面28は、互いに傾斜の異なる複数のテーパ面(傾斜面)及び平面からなり、具体的には、ナット部材6の外周面から螺合体径方向内側へ向かって、第1の傾斜面31、第2の傾斜面32及び平面33をこの順に備えている。
図8(a)(b)に示されるように、第1の傾斜面31における螺合体径方向に沿う単位長さあたりの軸線C方向へ向けた変位量に比べて、第2の傾斜面32の前記変位量が小さく設定されている。つまり、軸線Cに垂直な仮想平面に対する第1の傾斜面31の傾きは、前記仮想平面に対する第2の傾斜面32の傾きよりも大きい。また、平面33は、軸線Cに垂直な平坦面とされている。これにより、第1の傾斜面31と第2の傾斜面32との間、及び、第2の傾斜面32と平面33との間には、円周状の稜線がそれぞれ形成されている。
また、ナット部材6の螺合体基端側を向く端面29は、軸線Cに垂直な平坦面とされており、該端面29とナット部材6の外周面との間には、面取り部が形成されているとともに螺合体周方向に沿って延びている。
図8(b)において、ナット部材6の雌ネジ部26における端面29への開口部は、該開口部以外の部位よりも大径とされた大径穴30となっている。
このように構成される軸部材5とナット部材6とが螺合された調整螺合体7は、図1に示されるように、その軸部材5の第1ネジ部21が工具本体2のネジ穴12に螺合されることで、凹溝3内へ向けて軸部材5の軸本体23、第2ネジ部22及びナット部材6を突設させており、これら軸本体23、第2ネジ部22及びナット部材6は、凹溝3内の隙間Sに配置されている。尚、軸部材5の第1ネジ部21をネジ穴12に螺合する際には、切れ刃部材4及びクランプネジ9を凹溝3内から取り外した状態で、六角レンチ等の作業用工具を軸部材5の穴部24に係止させて軸線C回りにねじ込むと作業性がよい。
凹溝3内に調整螺合体7を装着したら、該凹溝3内に切れ刃部材4をクランプネジ9で取り付ける。切れ刃部材4の切れ刃8位置の調整前においては、クランプネジ9のねじ込みは仮止め状態とされる。調整螺合体7のナット部材6の当接面28が切れ刃部材4の壁面4aに当接した状態から、操作孔25に係止した作業用工具を操作しネジ穴12に対して軸部材5を軸線C回りに回転させるか、操作穴27に係止した作業用工具を操作し軸部材5に対してナット部材6を軸線C回りに回転させることで、当接面28が軸線C方向に進出するとともに壁面4aが押圧されて、切れ刃部材4が移動方向Mに進出されるとともに、切れ刃8位置が調整される。切れ刃8位置の調整後は、クランプネジ9を締め込んで、切れ刃部材4を凹溝3内に固定する。
尚、作業用工具を操作孔25に係止して軸部材5を軸線C回りに回転させ、大まかな切れ刃8位置の調整を行った状態で、クランプネジ9を本締めして切れ刃部材4を固定した後、作業用工具を操作穴27に係止してナット部材6を軸線C回りに回転させ、切れ刃8位置の微調整を行うこととすれば、クランプネジ9を本締めする際に生じる数μm程度の切れ刃8位置の変化(振れ変化)をも防止することができ、切れ刃振れ精度がさらに高められるとともに、調整の作業性も向上することから、より好ましい。
以上説明した本実施形態に係る切れ刃位置の調整機構1及びこれを用いた刃先交換式切削工具10によれば、軸部材5に、工具本体2に螺合する第1ネジ部21と、ナット部材6に螺合する第2ネジ部22とが設けられており、これら第1、第2ネジ部21、22が、該軸部材5において軸線C方向の異なる位置で同軸に形成され、互いにネジのピッチが異なって設定されていることにより、下記の顕著な効果を奏功する。
すなわち、これら第1、第2ネジ部21、22のうち、ネジのピッチが大きい一方のネジ部(本実施形態では第1ネジ部21)によって、切れ刃8位置の調整量を大きく確保することができ、またこれにより切れ刃8の再研磨回数を増大させることが可能となって、工具寿命を延長することができる。また、一方のネジ部のねじ込み量を調整することで切れ刃8が大きく移動して、切れ刃8位置の調整作業が簡便かつ迅速に行える。
また、これら第1、第2ネジ部21、22のうち、ネジのピッチが小さい前記一方とは異なる他方のネジ部(本実施形態では第2ネジ部22)のねじ込み量を調整することで切れ刃8位置の微調整が可能となり、加工精度を十分に高めることができる。
特に、刃先交換式切削工具10が、前述した仕上げ加工用の刃先交換式正面フライスである場合には、切れ刃振れ精度が高精度かつ容易に、安定して確保されることから、好ましい。
このように本実施形態によれば、軸部材5にピッチの異なる2つのネジ部21、22を備え、これらネジ部21、22を工具本体2とナット部材6とにそれぞれ螺合させるという簡単な構成によって、上述した優れた作用効果を実現可能である。さらに本実施形態によれば、既存の工具本体2に対して、上述の軸部材5及びナット部材6(調整螺合体7)を装着することで、切れ刃部材4の切れ刃8位置を調整可能である。
具体的に、本実施形態では、第1ネジ部21のネジのピッチが、第2ネジ部22のネジのピッチよりも大きくされているので、下記の効果を奏功する。
すなわち、軸部材5のうち、工具本体2に螺合する第1ネジ部21のねじ込み量を調整して、切れ刃8位置を大きく移動させた後、該軸部材5の第2ネジ部22でナット部材6のねじ込み量を調整して、切れ刃8位置を小さく移動(微調整)できる。すなわち、第1、第2ネジ部21、22のうち、切れ刃部材4との距離が遠い第1ネジ部21を用いて大調整を行い、次いで切れ刃部材4との距離が近い第2ネジ部22を用いて微調整することができるので、切れ刃8位置の調整作業がより簡便かつ安定して行える。
具体的には、例えば第1ネジ部21のネジのピッチ(リード)を数十μm〜数mm単位とし、第2ネジ部22のネジのピッチを該第1ネジ部21より小さい数μm〜数百μm単位とすることができる。また、これら第1、第2ネジ部21、22にはメートル並目ねじが採用されているが、これに限定されるものではなく、それ以外のメートル細目ねじ、ユニファイ並目ねじ、ユニファイ細目ねじ等であっても構わない。
また、軸部材5の軸本体23及びナット部材6の両方に、作業用工具が係止可能な被係止部として操作孔25及び操作穴27が形成されているので、作業用工具をこれら被係止部に係止して容易に操作でき、切れ刃8位置の調整作業の作業性が向上する。尚、被係止部は作業用工具が係止可能な形状であればよいことから、このような被係止部として、前述の操作孔25や操作穴27以外に、例えば溝、切り欠き面等を用いてもよい。さらに、軸部材5及びナット部材6のいずれか一方又は両方に、被係止部が形成されていなくても構わない。
また、ナット部材6が、切れ刃部材4に当接する当接面28を有し、該当接面28は、切れ刃部材4に向けて膨出する凸形状をなしているので、例えば本実施形態で説明したように、軸部材5の軸線C方向と切れ刃8の移動方向(進退方向)Mとが異なって設定されていても、調整位置に係らずナット部材6の当接面28が切れ刃部材4の壁面4aに確実に当接されることになり、上述した切れ刃8位置の調整が高精度に、かつ安定して行える。尚、本実施形態では、当接面28が、第1の傾斜面31、第2の傾斜面32及び平面33を有しているとしたが、該当接面28の形状はこれに限定されるものではない。すなわち、当接面28は、例えば切れ刃部材4に向けて膨出する凸曲面状や半球面状等に形成されていてもよい。また、軸部材5の軸線C方向と切れ刃8の移動方向Mとが同一の向きとされていてもよく、この場合、当接面28は平坦面であってもよい。
また、本実施形態では、図1の縦断面視において軸線C方向と移動方向Mとが互いに異なっており、具体的には、軸線Cの工具軸線Oに対する傾き(傾斜角)に比べて、移動方向Mの前記傾きが大きくされているので、下記の効果を奏功する。
すなわち、工具本体2の凹溝3に対して調整螺合体7を軸線C方向へ進退させたときの、該調整螺合体7の工具軸線O方向に沿う移動量に比べて、これに当接する切れ刃部材4の工具軸線O方向に沿う移動量が小さくなることから、工具軸線O方向へ向けた切れ刃8位置の微調整がより高精度に行える。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、切れ刃位置の調整機構1を備えた刃先交換式切削工具10として、仕上げ加工用の刃先交換式正面フライスを用いて説明したが、それ以外の正面フライスやエンドミル等の刃先交換式転削工具であってもよい。或いは、本発明の切れ刃位置の調整機構1を、刃先交換式旋削工具に採用してもよい。
また、工具軸線O回りに回転される工具本体2に装着された切れ刃部材4の切れ刃8が、工具先端側及び工具径方向外側の両方へ向けて突出されているとしたが、該切れ刃8が工具先端側及び工具径方向外側のうちいずれかのみに突出されていてもよい。
また、前述の実施形態では、切れ刃部材4として切れ刃ロウ付式カートリッジを用いて説明したが、これに限定されるものではなく、切れ刃部材4はそれ以外の切削インサート着脱式カートリッジや、切削インサート自体であってもよい。
また、前述の実施形態では、第1ネジ部21のネジのピッチが、第2ネジ部22のネジのピッチよりも大きくされているとしたが、これとは逆に、第1ネジ部21のネジのピッチが、第2ネジ部22のネジのピッチよりも小さくされていても構わない。この場合、前述の実施形態とは逆に、第1ネジ部21が切れ刃8位置の微調整用ネジとされ、第2ネジ部22が大調整用ネジとされる。
また、前述の実施形態では、図1の縦断面視で軸線C方向と移動方向Mとが互いに異なっており、具体的には、軸線Cの工具軸線Oに対する傾き(傾斜角)に比べて、移動方向Mの前記傾きが大きくされているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、軸線Cの工具軸線Oに対する傾きに比べて、移動方向Mの前記傾きが小さくされていてもよく、この場合、工具本体2の凹溝3に対して調整螺合体7を軸線C方向へ進退させたときの、該調整螺合体7の工具径方向に沿う移動量に比べて、これに当接する切れ刃部材4の工具径方向に沿う移動量が小さくなることから、工具径方向へ向けた切れ刃8位置の微調整がより高精度に行える。
或いは、図1の縦断面視において、軸線C方向と移動方向Mとが互いに同一の向き(平行)とされていてもよい。また、軸線C方向及び移動方向Mのうち、いずれか又は両方が、工具軸線Oと平行であってもよい。
また、前述の実施形態では、軸部材5の外径は、軸本体23、第1ネジ部21、第2ネジ部22の順に小さくされていると説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、軸部材5において、例えば軸本体23の外径が、第1ネジ部21の外径より小さくても構わない。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及び尚書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 切れ刃位置の調整機構
2 工具本体
4 切れ刃部材
5 軸部材
6 ナット部材
8 切れ刃
10 刃先交換式切削工具
21 第1ネジ部
22 第2ネジ部
25 操作孔(被係止部)
27 操作穴(被係止部)
28 端面(当接面)
C 軸線
O 工具軸線

Claims (5)

  1. 工具本体に装着された切れ刃部材を前記工具本体に対して移動させて、前記切れ刃部材の切れ刃の位置を調整する切れ刃位置の調整機構であって、
    前記工具本体と前記切れ刃部材との間に延設され、該工具本体に螺合する軸部材と、
    前記軸部材に螺合され、前記切れ刃部材に当接するナット部材と、を備え、
    前記軸部材には、前記工具本体に螺合する第1ネジ部と、前記ナット部材に螺合する第2ネジ部とが、該軸部材の軸線方向に沿う互いに異なる位置に同軸に設けられており、
    前記第1ネジ部のネジのピッチと、前記第2ネジ部のネジのピッチとが、互いに異なっていることを特徴とする切れ刃位置の調整機構。
  2. 請求項1に記載の切れ刃位置の調整機構であって、
    前記第1ネジ部のネジのピッチが、前記第2ネジ部のネジのピッチよりも大きくされたことを特徴とする切れ刃位置の調整機構。
  3. 請求項1又は2に記載の切れ刃位置の調整機構であって、
    前記軸部材及び前記ナット部材の少なくとも一方に、作業用工具が係止可能な被係止部が形成されていることを特徴とする切れ刃位置の調整機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の切れ刃位置の調整機構であって、
    前記ナット部材は、前記切れ刃部材に当接する当接面を有し、
    前記当接面は、前記切れ刃部材に向けて膨出する凸形状をなしていることを特徴とする切れ刃位置の調整機構。
  5. 工具軸線回りに回転させられる工具本体と、該工具本体の先端外周部に着脱可能に装着され、工具先端側及び工具径方向外側の少なくともいずれかに向けて切れ刃を突出させる切れ刃部材と、を備える刃先交換式切削工具であって、
    前記切れ刃部材を前記工具本体に対して移動させて、前記切れ刃の位置を調整する切れ刃位置の調整機構を備え、
    前記切れ刃位置の調整機構として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の切れ刃位置の調整機構を用いたことを特徴とする刃先交換式切削工具。
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