JP2001150218A - 回転切削工具 - Google Patents

回転切削工具

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JP2001150218A
JP2001150218A JP33533899A JP33533899A JP2001150218A JP 2001150218 A JP2001150218 A JP 2001150218A JP 33533899 A JP33533899 A JP 33533899A JP 33533899 A JP33533899 A JP 33533899A JP 2001150218 A JP2001150218 A JP 2001150218A
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cutting tool
screw
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rotary cutting
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Makoto Shirai
信 白井
Shusuke Toyose
秀典 豊瀬
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレードの飛び出し等を防止した回転切削工
具で、ブレードにネジ穴を設けることなくクランプす
る。 【解決手段】 回転切削工具本体1aの正面と外周面と
に開口したブレード取付溝2を、溝底5より外周面側の
開口へ向かって幅狭の断面形状に形成した。取付溝2の
溝底5にネジ穴21を設け、ネジ穴21にクランプネジ
8をねじ込んでおく。取付溝2に挿入されたブレード6
は、クランプネジ8に対応する位置に、クランプネジ8
の頭部8aが係止する貫通穴7を設けておく。貫通穴7
から工具を入れてクランプネジ8を螺退すると、頭部8
aが貫通穴7の溝底側の周縁に係止しブレード6を押圧
するので両側内面13、4に押し付けられクランプされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正面フライスカッ
タやエンドミルなどの回転切削工具に関し、詳しくは同
回転切削工具本体の外周に設けたブレード取付溝に、切
刃を備えたブレード或いは切刃を固定するブレードを着
脱自在にクランプしてなる回転切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切刃を備えたブレード或いは切刃
を固定するブレード(以下、切刃ブレード又はブレード
ともいう)を回転切削工具本体(以下、工具本体又は本
体ともいう)にクランプする手段としては次のものが一
般であった。すなわち、同本体の正面及び外周面に開口
したブレード取付溝にブレード及び楔部材を挿入し、そ
の楔部材をクランプネジで締め付けてブレードをブレー
ド取付溝の内面(内壁面)の一方に押圧することにより
クランプするようにしたものである。
【0003】このようなクランプ手段によるブレード
は、それに当接する楔部材の側面及びブレード取付溝の
内面との摩擦力でブレード取付溝内に保持されるもので
ある。このため、回転切削工具の遠心力の作用する方向
に向かってブレード取付溝が幅広となる場合や、ブレー
ドの当接する楔部材の側面やブレード取付溝の内面が小
さい場合等には、回転切削工具の高速回転による大きな
遠心力や切削振動により、ブレードが移動したりブレー
ド取付溝から飛び出したりするおそれがあった。
【0004】こうした問題を解消したものとして、特開
平9−225722号公報記載の技術がある。図11は
この回転切削工具1を示したものであり、このものは、
回転切削工具本体1aの正面と外周面とに開口したブレ
ード取付溝2を、その溝底5より外周面側の開口4へ向
かって幅狭になるような断面形状に形成すると共に、先
端に切刃6aを備えたブレード6の断面形状をブレード
取付溝2の断面形状にあわせて形成して、ブレード6を
ブレード取付溝2に挿入し、ブレード取付溝2の外周面
側の開口4からブレード6に組付けたクランプネジ8を
ねじ込んでブレード取付溝2の溝底5に突き当てること
によりブレード6をブレード取付溝2の両側内(壁)面
13、14に押圧し、ブレード取付溝2に着脱自在にク
ランプするようにしたものである。
【0005】この回転切削工具においては、これが高速
回転して遠心力がブレード6に作用しても、ブレード6
の両側面11、12がブレード取付溝2の両側内面1
3、14に当接しているため、ブレード6が移動したり
開口4から外へ飛び出すのが有効に防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−225722号公報記載の技術においては、ブレー
ド取付溝2におけるブレード6のクランプ手段が、クラ
ンプネジ8をねじ込んでブレード取付溝2の溝底5に突
き当てることによりブレード6の両側面11、12をブ
レード取付溝2の両側内面13、14に押圧するという
ものである。したがって、個々のブレードにネジ穴を形
成しておくことが必須の条件となるため、ブレードの構
造が複雑化するとともに、その製造コストの増大を招く
といった問題があった。
【0007】しかも、ブレードにネジ穴を形成する構造
のため、高硬度の素材からなるブレードにおいてはその
ネジ加工に難があり、製造が容易でないといった問題が
あった。とくに、切刃が一体で形成されてなる超硬合金
などの焼結体からなるブレードにおいては、ネジ加工そ
のものが困難なために実用化できない。
【0008】本発明は、こうした問題点を解消すべくな
されたもので、その目的は、遠心力や切削振動により、
ブレードの移動や飛び出しを防止できるようにされた回
転切削工具であって、ブレードにネジ穴を設けることな
く、その移動や飛び出しを防止できるようにすることに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、回転切削工具本体の正面と外周面とに開
口したブレード取付溝に、切刃を備えたブレードを挿入
して固定する構造の回転切削工具であって、挿入された
ブレードが回転切削工具の回転による遠心力で外周面の
開口から飛び出さないように該ブレード取付溝が形成さ
れているものにおいて、前記ブレード取付溝の溝底にネ
ジ穴が設けられると共に該ネジ穴にクランプネジがねじ
込まれている一方、該ブレード取付溝に挿入された前記
ブレードは、前記ネジ穴にねじ込まれたクランプネジに
対応する位置に貫通穴を備えており、しかも該貫通穴は
前記クランプネジを螺退した際に該クランプネジの端部
が係止するように形成され、該クランプネジを螺退する
ことで、該クランプネジの端部が前記貫通穴の前記溝底
側の周縁に係止して該ブレードを前記外周面側に押圧
し、前記ブレード取付溝の両側内面に押し付けてクラン
プする構成としたことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、クランプネジを螺退つま
り外周面側に引き戻すように回動(右ネジの場合には左
に回転)することで、ブレード取付溝にブレードを押し
付けてクランプできる。これにより、回転切削工具を高
速回転したときの遠心力がブレードに作用してもブレー
ドが外へ飛び出すのを防止できる。その上に、ブレード
にネジ穴を設けることなくそのクランプができる構造の
ため、ブレードの低コスト化が実現できる。
【0011】しかも、ブレードにネジ穴を設ける構造で
ないため、超硬合金などの焼結体からなるブレードにお
いても問題なく実用化できる。さらに、ブレードのアン
クランプはクランプネジを螺退と逆に螺進(右ネジの場
合には右に回転)することでよく、したがってクランプ
ネジを分離することなく、ブレードの着脱(交換)がで
きるため、その作業が簡易となる。
【0012】なお前記手段においては、前記ブレード取
付溝の両側内面のうち、少なくとも外周面側の開口寄り
部位が、その開口へ向かって次第に幅狭となる断面形状
に形成され、挿入される前記ブレードの両側面のうち、
前記ブレード取付溝の両側内面の前記開口寄り部位に当
接する部位が、該開口寄り部位と略同じ幅狭状であると
よい。
【0013】なお、本発明ではクランプネジの端部がブ
レードの貫通穴の周縁に係止することでクランプできれ
ばよく、したがって、クランプネジは頭部の有無にかか
わらず適宜のもを使用できる。ただし、前記クランプネ
ジが頭部付きネジ部材であり、その頭部を前記ブレード
に設けた前記貫通穴の前記溝底側の周縁に係止させるも
のがよい。このクランプネジの代表的なものとして六角
穴付きボルトが例示される。
【0014】前記クランプネジが頭部付きネジ部材であ
り、その頭部を沈頭状に収納できるように、前記ブレー
ド取付溝の溝底に凹部を設けておくとよい。このように
しておけばクランプネジに頭部付きのものを使用できる
上に、ブレード取付溝とブレードとの挿入における隙間
を小さくできるためである。
【0015】また、前記ブレードは、切刃と同一素材で
形成されているもの(切刃と一体のもの)であってもよ
い。すなわち、切刃を超高圧焼結体で形成してブレード
6の先端にロウ付けしたものでもよいし、これに代え
て、超硬合金のような材料で切刃部位とブレードとを一
体に形成してもよい。本発明におけるブレードはネジ穴
を設けないため、焼結体でも問題なく実現できる。
【0016】なお、本発明の回転切削工具は、前記ブレ
ードの後端に、回転切削工具の半径方向に引いた直線に
対し、外周面側から溝底に向かって傾斜する傾斜面を設
けておき、外周面側から頭部付きのネジ部材を、該頭部
が前記ブレードの後端の傾斜面に当接するように回転切
削工具本体に進退自在にねじ込んでいるとよい。このよ
うにしておけば、クランプネジを螺進してブレードをゆ
るめた状態で、調整ネジをブレードの後端に当接させて
ねじ込むことにより、ブレードをブレード取付溝に沿っ
て移動させてブレードの取付位置を調整できるためであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の回転切削工具の第
1の実施形態例の一部破断側面図、図2は一部破断正面
図、図3は図1の平面図、図4は回転切削工具本体の一
部破断側面図、図5は回転切削工具本体の平面図、図6
は図2の要部拡大図、図7は図6においてブレードを除
去してクランプネジをねじ込んだ図、図8は図1の要部
拡大図である。
【0018】図中1は正面フライスカッタであり、略円
柱状をなす本体1aの先端側の外周面には、本形態では
回転軸Jに平行に延びる2つのブレード取付溝2が、回
転軸Jに対して互いに対称な位置に設けられている。各
ブレード取付溝2は、回転切削工具本体1aの正面(底
切れ刃側の端面)側と外周面側にそれぞれ開口3、開口
4を有しており、断面形状が溝底5より外周面側の開口
4に向かって次第に幅狭となる台形状に形成されてい
る。
【0019】各ブレード取付溝2の溝底5には、軸線が
回転軸Jに略垂直のネジ穴21が設けられている。ただ
し、このネジ穴21の溝底5における開口側は大径に座
ぐられた凹部(座ぐり穴)22をなしている。そして、
このネジ穴21には頭部付きのクランプネジ8がねじ込
まれ、その頭部8aが凹部22に沈頭状に収納可能に形
成されている。なお頭部8aの端面には多角形の穴が凹
設されて回螺手段とされている。
【0020】各ブレード取付溝2には、その断面形状に
対応した断面形状(略台形断面)をもつブレード6がそ
れぞれ正面側の開口3からスライド状に挿入されてい
る。そして各ブレード6は、回転切削工具本体1aの正
面側の開口3及び外周面側の開口4から所定量突出する
底切れ刃及び外周切れ刃を備えている。ただし、このブ
レード6は、本形態では先端側が切り欠き状に凹設さ
れ、例えば工具鋼からなるブレード本体の凹部に超高圧
焼結体製の切刃(チップ)6aがロウ付けされている。
【0021】また各ブレード6の幅方向中央であって、
クランプネジ8に対応する位置には円形の貫通穴7が設
けられている。ただし、貫通穴7は溝底5側の開口に向
けて円錐テーパ状に大径をなすテーパ部7aを備えてお
り、本形態ではクランプネジ8の頭部8aがこれと同様
のテーパに形成されてテーパ嵌合するように形成されて
いる。本形態ではクランプネジ8は、ブレード6を挿入
する前に予め外周面側からねじ込み、その頭部8aを凹
部22に沈み込ませ、その状態においてブレード6を正
面側の開口3からブレード取付溝2に挿入するようにさ
れている。なお、図中30は回転軸Jに沿って穿孔され
たオイル供給穴である。
【0022】また、本形態ではブレード6の後端に、回
転切削工具1の半径方向に引いた直線Sに対し、外周面
側から溝底に向かって傾斜する傾斜面6aが設けられて
いる(図8参照)。そして、回転切削工具本体1aのブ
レード取付溝2の後端側の溝底5には別のネジ穴27が
設けられ、外周面側から例えば六角穴付きボルト25が
切刃調節ネジとして進退自在にねじ込まれ、その頭部2
6がブレード6の後端の傾斜面6aに当接するようにな
っている。こうして、このネジ部材(切刃調節ネジとも
いう)25を適宜螺進又は螺退することで、クランプ前
においては、ブレード6及び底切れ刃の位置を回転軸J
方向に微調節できるように構成されている。
【0023】このように構成された本形態では、クラン
プネジ8を螺退、つまり外周面側に引き戻すように回動
(右ネジの場合には左に回転)することで、その端部の
頭部8aがブレード6における貫通穴7のテーパ部7a
に嵌合する。そして、回動を続けるとブレード6の両側
面11、12がブレード取付溝2の対応する内面13、
14に夫々当接し、更に回動すると押圧されてクランプ
される。なお、このようにクランプされると、ブレード
6の内側面10とブレード取付溝2の溝底5との間には
若干の隙間ができる。
【0024】さて次に回転切削工具本体1aにブレード
6を装着する場合について説明する。まずブレード6を
挿入する前にクランプネジ8を予め外周面側からねじ込
んでおき、その頭部8aが凹部22に沈頭状となるよう
にしておく(図7参照)。次に、各ブレード取付溝2の
正面側の開口3から各ブレード6をブレード取付溝2へ
挿入する。そしてねじ込まれたクランプネジ8を、各ブ
レード6の貫通穴7からレンチを入れてその頭部8aの
多角形穴に噛ませ、螺退する。すると、その頭部8aが
貫通穴7の溝底5側のテーパ部7aに当接し、ブレード
6を外周面側に引き寄せる。そしてさらに回動すること
でブレード6の両側面11、12をブレード取付溝2の
両側内面13、14に押し付けてクランプすることがで
きる。なお、ブレード6を取り外す場合には、前記装着
の場合と逆の手順で操作すればよい。
【0025】このようにクランプすることで、ブレード
6はブレード取付溝2の両側内面13、14に強固にク
ランプされるので、従来同様、切削時の回転による遠心
力で移動したり外周面側の開口4から飛び出すことはな
い。そしてこのような効果に加えて本形態例では、クラ
ンプネジ8を螺退することで、その頭部8aをブレード
6の貫通穴の周縁に押し付け、ブレード取付溝2の両側
内面13、14にブレード6の両側面11、12を押圧
してクランプできるため、個々のブレード6にネジ穴2
1を形成しておく必要がない。したがって、ブレードの
製造コストの低減が図られる。
【0026】しかもブレード6にネジ穴21を設ける必
要がないため、超硬合金などの焼結体からなるブレード
においても、その移動や飛び出し等の問題を容易に解消
できる。加えて、クランプネジを螺進することでブレー
ドをアンクランプとすることができ、別のブレードを装
着する際には別途のクランプネジを準備する必要がない
ので着脱(交換)作業を簡易に行うことができる。
【0027】また、本形態ではブレード取付溝2の両側
内面13、14の外周面側の開口寄り部位が、その開口
へ向かって次第に幅狭となる断面形状に形成されている
と共に、ブレード6の両側面11、12も、同断面形状
にあわせて形成されているため、ブレード6が安定して
クランプされる。しかも本形態では、クランプネジ8の
頭部8aと貫通穴7のテーパ部7aを同一テーパとして
あるため、ブレード6の両側面11、12とブレード取
付溝2の両側内面13、14との間に多少の形状の不一
致があっても刃振れ精度やクランプの安定性が確保され
る。
【0028】なお本形態においてブレード6の取付位置
(切刃の突出量)を調整する場合には、アンクランプ状
態において切刃調節ネジ25を螺進又は螺退すればよ
い。すなわち、ブレード6をブレード取付溝2に沿って
移動させて底切刃の位置を正しく調整し、切刃調節ネジ
25を螺進又は螺退してその頭部26がブレード6の後
端の傾斜面6aに当接するようにし、その状態の下でク
ランプネジ8を螺退してブレード6をクランプすればよ
い。
【0029】本形態ではクランプネジ8を1つのブレー
ド6に1箇所セットした場合で説明したが、ブレード6
の大きさによっては複数とすればよい。つまり、溝底5
に適数のネジ穴21を設けておき、それぞれにクランプ
ネジ8をねじ込んでおく一方、挿入したブレード6にお
けるクランプネジ8に対応する位置にそれぞれ貫通穴7
及びテーパ部7aを設けておくのである。もっともブレ
ードにおけるこのテーパ部は、クランプネジの螺退でブ
レードが外周面側に押し付けられてクランプされればよ
く、本発明において必須のものではない。
【0030】クランプネジは、前記形態では頭部付きの
ネジとしたが、クランプネジを螺退し、その端部にてブ
レードが外周側に押し付けられてクランプされればよ
く、したがって、図9に示したように、クランプネジ8
は、端部に頭部のない全ネジからなるのものとしてもよ
い。そしてこのように頭部のないクランプネジ8を用い
る場合にはブレード取付溝の底面5に凹部(座ぐり孔)
を設けることを要しない。また、図9ではブレード6の
底面5側に凹部7bを設けたが、この凹部7bも必ずし
も要しない。
【0031】また頭部付きのネジ部材とする場合でも、
図10に示したように、クランプネジ8は、その頭部8
aが平形でもよい。そして、この際もブレード6の底面
5側に凹部7bを設けたが、図11に示した形態のよう
にこの凹部7bはなくともよい。なお、頭部の形は図示
しないが丸(半球面状)など適宜の形状のものとすれば
よい。いずれのネジ部材にするとしてもクランプネジの
端部(頭部)には、十分な回転トルクが与えられる六角
などの多角形の穴のあるものとするのが適切である。な
お、ブレードにおけるクランプネジに対応する貫通穴は
クランプネジを回動するための工具が挿入できる大きさ
としておけばよい。またクランプネジのねじ込み方向
(ネジ穴の軸線の方向)は、外周面側から回転軸に略垂
直な半径方向或いはこれに近似の方向とするのが適切で
あるが、傾斜していてもよい。
【0032】なお、上記の各実施形態例では、ブレード
取付溝2及びブレード6の断面形状が台形のものにおい
て具体化したが、本発明においてブレード取付溝の断面
形状はこれに限定されるものではない。図12に示した
ように、ブレード取付溝32を略矩形断面とし、開口3
4側にブレードの飛び出しを止めるストッパー35を内
側に張り出させる一方、ブレード36の断面形状をこの
ようなブレード取付溝32内でスライド可能の矩形断面
としておいてもよいなど、適宜の形に設計すればよい。
【0033】また、前記実施形態例におけるブレード
は、切刃を超高圧焼結体で別に形成し、これを工具鋼か
らなるブレード本体の先端にロウ付けしたものとした
が、超硬合金のような、超高圧焼結体よりも安価な材料
で切刃チップとブレード本体とを一体に形成したスロー
アウェイタイプものとしてもよい。このような焼結体製
のブレードにおいては、ネジ穴の形成は困難である一方
で、本発明ではネジのない貫通穴でよいため効果的であ
る。さらに前記各形態ではブレード取付溝を回転切削工
具本体の回転軸に平行に設けたが、本発明では、同回転
軸に対し斜めに設けたものとしても勿論よい。
【0034】そしてブレード取付溝及びブレードの数は
工具に応じて適宜の数とすればよい。また切刃調節ネジ
を設ける場合には、図13に示したようにしておいても
よい。すなわち、ブレード取付溝2の後端側に回転軸J
平行に貫通するネジ穴27を設けておき、このネジ穴2
7に、回転切削工具本体1aの背面側から六角穴付き止
めネジなどの切刃調整ネジ25を進退自在にねじ込み、
ブレード取付溝2の後端側へ先端を突出させ、図示のよ
うにブレード6の後端6bに当接させるようにしてもよ
い。このものでは、切刃調節ネジ25を適宜回動するこ
とで底切れ刃の位置を微調節できる。なお、この調節範
囲を大きく確保するためには、図9〜図11のようにク
ランプネジは頭部がテーパ嵌合しないものとするのがよ
い。
【0035】上記においては、回転切削工具として正面
フライスカッタにおいて具体化したが、本発明はエンド
ミルなどにおいても同様に具体化できる。また、ブレー
ドは、ブレード取付溝の正面側の開口から挿入するもの
に限定されないが、このようにすれば、ほかの開口はブ
レードの挿入を考慮する必要がないため、構造が単純と
なる。本発明は上記したものに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない限りにおいて適宜設計変更し
て具体化できる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、遠心力や切削振動によるブレードの飛び出しが
防止できる構造でありながら、ブレードにネジ穴を設け
ることなくそのクランプができるため、ブレードの低コ
スト化が実現できる。
【0037】そして、ブレードにネジ穴を設ける構造で
ないため、高硬度材料或いは超硬合金などの焼結体から
なるブレードにおいても飛び出し等の問題のないクラン
プを容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転切削工具の第1の実施形態例の一
部破断側面図。
【図2】図1の一部破断正面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】回転切削工具本体の一部破断側面図。
【図5】回転切削工具本体の平面図。
【図6】図2の要部拡大図。
【図7】図6においてブレードを除去してクランプネジ
をねじ込んだ図。
【図8】図1の要部拡大図。
【図9】本発明の回転切削工具の別の実施形態例を正面
側から見た要部拡大断面図。
【図10】本発明の回転切削工具の別の実施形態例を正
面側から見たの要部拡大断面図。
【図11】本発明の回転切削工具の別の実施形態例を正
面側から見たの要部拡大断面図。
【図12】本発明の回転切削工具の別の実施形態例を正
面側から見たの要部拡大断面図。
【図13】切刃調節ネジの別例を示す要部拡大断面図。
【図14】従来の回転切削工具のクランプ構造の一部破
断正面図。
【符号の説明】
1 フライスカッタ(回転切削工具) 1a 回転切削工具本体 2 ブレード取付溝 3 正面側の開口 4 外周面側の開口 5 溝底 6 ブレード 6a 切刃 8 クランプネジ 13、14 内面 26 調整ネジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転切削工具本体の正面と外周面とに開
    口したブレード取付溝に、切刃を備えたブレードを挿入
    して固定する構造の回転切削工具であって、挿入された
    ブレードが回転切削工具の回転による遠心力で外周面の
    開口から飛び出さないように該ブレード取付溝が形成さ
    れているものにおいて、 前記ブレード取付溝の溝底にネジ穴が設けられていると
    共に該ネジ穴にクランプネジがねじ込まれている一方、
    該ブレード取付溝に挿入された前記ブレードは、前記ネ
    ジ穴にねじ込まれたクランプネジに対応する位置に貫通
    穴を備えており、しかも該貫通穴はその周縁に前記クラ
    ンプネジを螺退した際に該クランプネジの端部が係止す
    るように形成され、 該クランプネジを螺退することで、該クランプネジの端
    部が前記貫通穴の周縁に係止して該ブレードを前記外周
    面側に押圧し、前記ブレード取付溝の両側内面に押し付
    けてクランプする構成としたことを特徴とする回転切削
    工具。
  2. 【請求項2】 前記ブレード取付溝の両側内面のうち、
    少なくとも外周面側の開口寄り部位が、その開口へ向か
    って次第に幅狭となる断面形状に形成され、挿入される
    前記ブレードの両側面のうち、前記ブレード取付溝の両
    側内面の前記開口寄り部位に当接する部位が、該開口寄
    り部位と略同じ幅狭状の断面形状に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の回転切削工具。
  3. 【請求項3】 前記クランプネジが頭部付きネジ部材で
    あり、その頭部を前記ブレードに設けた前記貫通穴の周
    縁に係止させることを特徴とする請求項1又は2記載の
    回転切削工具。
  4. 【請求項4】 前記クランプネジが頭部付きネジ部材で
    あり、その頭部を沈頭状に収納できるように、前記ブレ
    ード取付溝の溝底に凹部を設けたことを特徴とする請求
    項3記載の回転切削工具。
  5. 【請求項5】 前記ブレードは、切刃と同一素材で形成
    されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4項
    記載の回転切削工具。
  6. 【請求項6】 前記ブレードの後端に、回転切削工具の
    半径方向に引いた直線に対し、外周面側から溝底に向か
    って傾斜する傾斜面を設けておき、外周面側から頭部付
    きのネジ部材を、該頭部が前記ブレードの後端の傾斜面
    に当接するように回転切削工具本体に進退自在にねじ込
    まれていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は
    5記載の回転切削工具。
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