JP2014136537A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】微小ラップ衝突による荷重を効率良く骨格部材に伝達することができる車体前部構造を得る。
【解決手段】車体前部構造10は、 車両前後方向に長手とされると共に車幅方向に並列され前端側がエネルギ吸収部16とされた一対の骨格部材12と、車幅方向に長手とされて一対の骨格部材12の前端間を架け渡し、骨格部材に対し車幅方向外側に張り出した張出部20を有するバンパ骨格部18と、張出部20に固定された前端部から平面視で車両前後方向及び車幅方向において骨格部材12に向けて延びる第1部分32Aと、該第1部分32Aから車幅方向内向きに曲げられると共に車幅方向の内端部において骨格部材12の車幅方向外側を向く壁部14Sと対向する第2部分32Bとを有するスペーサ部材30と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体前部構造に関する。
バンパビームの背面側に設けられた第2突設部と、サイドフレーム側面から車幅方向外側に延びる第1突設部とを有し、サイドフレームの外側へのポールの衝突の際に第1突設部と第2突設部とを干渉させる構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−213739
ところで、車体の前後方向に延びる骨格部材に対する車幅方向外側への衝突形態である微小ラップ衝突において、衝突荷重を効率良く骨格部材に伝達するとの観点からは、改善の余地がある。
本発明は、微小ラップ衝突による荷重を効率良く骨格部材に伝達することができる車体前部構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車体前部構造は、 車両前後方向に長手とされると共に車幅方向に並列され、車両前後方向の前端側がエネルギ吸収部とされた一対の骨格部材と、車幅方向に長手とされて前記一対の骨格部材における車両前後方向の前端間を架け渡し、前記骨格部材に対し車幅方向外側に張り出した張出部を有するバンパ骨格部と、前記張出部に固定された車両前後方向の前端部から平面視で車両前後方向及び車幅方向において前記骨格部材に向けて延びる第1部分と、該第1部分から車幅方向内向きに曲げられると共に車幅方向の内端部において前記骨格部材の車幅方向外側を向く壁部と対向する第2部分とを有するスペーサ部材と、を備えている。
この車体前部構造では、バンパ骨格部の張出部に入力された衝突荷重は、スペーサ部材を介して骨格部材に伝達される。スペーサ部材は、第2部分の車幅方向内端部が骨格部材の車幅方向外向きの面(以下、「外面」という)と対向しているので、エネルギ吸収部材の変形に伴って骨格部材の外面に対しスライドする。そして、スペーサ部材は、エネルギ吸収部材によるエネルギ吸収後は、骨格部材の特定部位に荷重を伝達する。
ここで、スペーサ部材は、第1部分の後端側から車幅方向内向きに曲げられて第2部分が形成されているので、骨格部材の特定部位への車幅方向内向きの荷重(横力)衝突の伝達効率が高い。このため、該荷重が伝達される特定部位が骨格部材の折れの起点となりやすく、折れた骨格部材、及び該骨格部材に干渉する車両搭載品に効果的に荷重を伝えることができる。
このように、請求項1記載の車体前部構造では、微小ラップ衝突による荷重を効率良く骨格部材に伝達することができる。
請求項2記載の発明に係る車体前部構造は、請求項1において、前記スペーサ部材の第2部分における車両前後方向の後端部は、平面視で車両前後方向の後方に向けて車幅方向の寸法が徐減された鋭角形状を成している。
この車体前部構造では、スペーサ部材における平面視で鋭角形状を成す後端部が、骨格部材に食い込みつつ該骨格部材に折れを生じさせる。すなわち、スペーサ部材は、スペーサ部材の後端が鋭角形状ではない構成と比較して、上記した特定部位に対する位置ずれが防止又は効果的に抑制された状態で、該骨格部材の特定部位に効率的に荷重を伝達することができる。
請求項3記載の発明に係る車体前部構造は、請求項2において、前記スペーサ部材が、前記エネルギ吸収部によるエネルギ吸収ストロークを超えて前記骨格部材に対して車両前後方向の後側へ相対変位することを制限する後ストッパをさらに備えている。
この車体前部構造では、骨格部材のエネルギ吸収部によるエネルギ吸収限まで変形すると、スペーサ部材が後ストッパに干渉し、それ以上の骨格部材に対するスライドがストッパによって効果的に制限される。これにより、スペーサ部材の鋭角形状を成す後端部が骨格部材における適所(折れきっかけの狙いの位置)である特定部位に食い込みやすい。
請求項4記載の発明に係る車体前部構造は、車両前後方向に長手とされると共に車幅方向に並列され、車両前後方向の前端側がエネルギ吸収部とされた一対の骨格部材と、車幅方向に長手とされて前記一対の骨格部材における車両前後方向の前端間を架け渡し、前記骨格部材に対し車幅方向外側に張り出した張出部を有するバンパ骨格部と、車両前後方向の前端側が前記張出部に固定されると共に、車両前後方向の後端側が前記骨格部材における車幅方向外側を向く壁部と対向され、かつ車両前後方向の後端部における平面視での形状が車両前後方向の後方に向けて車幅方向の寸法が徐減された鋭角形状とされたスペーサ部材と、前記スペーサ部材が、前記エネルギ吸収部によるエネルギ吸収ストロークを超えて前記骨格部材に対して車両前後方向の後側へ相対変位することを制限する後ストッパと、を備えている。
この車体前部構造では、バンパ骨格部の張出部に入力された衝突荷重は、スペーサ部材を介して骨格部材に伝達される。スペーサ部材は、第2部分の車幅方向内端部が骨格部材の車幅方向外向きの面(以下、「外面」という)と対向しているので、エネルギ吸収部材の変形に伴って骨格部材の外面に対しスライドする。
ここで、エネルギ吸収部材によるエネルギ吸収後、スペーサ部材は、後ストッパに干渉し、それ以上の骨格部材に対するスライドが制限される。これにより、スペーサ部材を介した衝突荷重が骨格部材に対し幅方向の荷重(横力)として効率良く伝達される。また、スペーサ部材の後端が平面視で鋭角形状を成しているため、骨格部材に対するスペーサ部材のスライドが制限された状態で、上記鋭角形状部分が骨格部材に食い込むようにして、骨格部材に折れが生じる。すなわち、スペーサ部材の後端が鋭角形状ではない構成と比較して、骨格部材の折れが促進される。
このように、請求項4記載の車体前部構造では、微小ラップ衝突による荷重を効率良く骨格部材に伝達することができる。
請求項5記載の発明に係る車体前部構造は、請求項3又は請求項4において、前記後ストッパの車幅方向の寸法は、前記スペーサ部材の車両前後方向の後端における車幅方向の寸法よりも大とされている。
この車体前部構造では、スペーサ部材がストッパを乗り越えて後方に移動することが防止又は効果的に抑止される。
請求項6記載の発明に係る車体前部構造は、請求項5において、前記後ストッパの車幅方向外端側から車両前後方向の前方に延び、前記スペーサ部材の第2部分における車両前後方向の後端部の車幅方向外側への相対変位を制限する横ストッパをさらに備えている。
この車体前部構造では、スペーサ部材がストッパを乗り越えて後方に移動することが防止又は一層効果的に抑止される。
請求項7記載の発明に係る車体前部構造は、請求項3〜請求項6の何れか1項において、前記後ストッパは、前記スペーサ部材における車両前後方向の後端部を前記骨格部材側にガイドするガイド形状を有する。
この車体前部構造では、ガイド形状がスペーサ部材の後端を骨格部材側に案内するため、該スペーサ部材の後端部の骨格部材への食い込みが促進される。これにより、骨格部材の後端が骨格部材に当たらない場合と比較して、骨格部材の折れ促進に寄与する。
請求項8記載の発明に係る車体前部構造は、請求項3〜請求項7の何れか1項において、前記後ストッパは、前記骨格部材の前記壁部に固定された基部における車両前後方向の前端から車幅方向外向きに張り出されると共に、該後ストッパと前記基部とを連結する連結壁にて支持されている。
この車体前部構造では、後ストッパは、ストッパ本体においてスペーサ部材の後端に干渉しつつ、スペーサ部材からの荷重を骨格部材に伝達する。このストッパ本体は、連結壁によって後方及び車幅方向内側から支持されるので、スペーサ部材からの荷重を一層効率良く骨格部材に伝達することができる。
以上説明したように本発明に係る車体前部構造は、微小ラップ衝突による荷重を効率良く骨格部材に伝達することができるという優れた効果を有する。
第1の実施形態に係る車体前部構造の要部を示す平面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 第1の実施形態に係る車体前部構造における微小ラップ衝突時の挙動を示す図であって、(A)はストッパによるスペーサ部材の移動制限開始状態を示す平面図、(B)はフロントサイドメンバの折れ開始状態を示す平面図、(C)はフロントサイドメンバとパワーユニットとの干渉状態を示す平面図である。 第2の実施形態に係る車体前部構造の要部を示す平面図である。 変形例に係るストッパを示す平面図である。
本発明の実施形態に係る車体前部構造10について図面に基づいて説明する。なお、車体前部構造10は、基本的に適用される自動車車体の車幅方向の中心線に対し対称(左右対称)に構成されるので、以下、車幅方向の一方側(左側)の構造について説明し、他方側(右側)の構造の説明は省略することとする。また、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、及び矢印LHは、それぞれ車体前部構造10が適用された自動車の前方向、上方向、及び左方向を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、前方向を向いた場合の左右を示すものとする。
[自動車の一般構成]
図1には、車体前部構造10の要部が平面図にて示されている。この図に示される如く、車体前部構造10は、前後方向に長手とされた骨格部材12を備えている。骨格部材12は左右一対設けられており、一対の骨格部材12車幅方向に並列されている(右側の骨格部材12については図示省略)。各骨格部材12は、フロントサイドメンバ14と、フロントサイドメンバ14の前端に設けられたクラッシュボックス16とを主要部として構成されている。図示は省略するが、フロントサイドメンバ14の後部は、ダッシュパネルの下側を経由して車室のフロア下まで至っている。
各フロントサイドメンバ14は、長手(前後)方向に直交する断面視で閉断面構造を成している(図示省略)。同様に各クラッシュボックス16は、長手(前後)方向に直交する断面視で閉断面構造を成している。各クラッシュボックス16は、その後端に形成されたフランジ16Fにおいて、対応するフロントサイドメンバ14の前端に形成されたフランジ14Fにボルト・ナットによる締結にて結合されている。この実施形態における各フランジ14F、16Fは、フロントサイドメンバ14、クラッシュボックス16に対して、上下及び車幅方向外側に張り出されている。
そして、各クラッシュボックス16は、前後方向の荷重に対してフロントサイドメンバ14よりも圧縮変形(圧壊)されやすい構成とされている。したがって、各骨格部材12は、後述するバンパリインフォースメント18からの荷重を受けると、先ずクラッシュボックス16が圧縮変形されるようになっている。この実施形態におけるクラッシュボックス16は、骨格部材12のエネルギ吸収部であり、本発明のエネルギ吸収部に相当する。
左右のクラッシュボックス16の前端間は、バンパ骨格部としてのバンパリインフォースメント18にて架け渡されている。バンパリインフォースメント18は、車幅方向に長手の骨格部材とされており、該長手方向に直交する断面視で閉断面構造を成している。また、バンパリインフォースメント18の長手方向の両端部は、それぞれ骨格部材12に対する車幅方向外側まで張り出した張出部20とされている。この実施形態では、バンパリインフォースメント18は、バンパ骨格本体としてのリインフォース本体22と、張出部20を構成するエクステンション24とを主要部として構成されている。
図示は省略するが、リインフォース本体22は、アルミニウム又はアルミニウム合金の押し出し成型等によって閉断面構造として形成されている。この実施形態では、リインフォース本体22の断面形状は、矩形枠を3つ上下に積み重ねた形状(「目」字状断面)とされている。
エクステンション24は、筒状に形成されており、リインフォース本体22の長手方向両端部に被せられた状態で該リインフォース本体22に結合されている。この実施形態では、エクステンション24は、その車幅方向内側部分がクラッシュボックス16とリインフォース本体22に共締めされると共に、その車幅方向内側部分が後述するスライドスペーサ30とリインフォース本体22に共締めされている。
この状態でエクステンション24は、リインフォース本体22の車幅方向外端22Aよりも車幅方向外側に張り出されている。したがって、エクステンション24は、バンパリインフォースメント18をリインフォース本体22よりも車幅方向に延長する延長部材として捉えることができる。そして、エクステンション24は、リインフォース本体22の長手方向端部と共に張出部20の一部を構成している。
また、エクステンション24は、鋼材より構成されている。すなわち、各エクステンション24は、リインフォース本体22を構成する材料(アルミニウム等)よりも強度(降伏値)の高い材料にて構成されている。さらに、この実施形態では、エクステンション24は、フロントパネル24Fとリヤパネル24Rとの接合によって、上記の通り筒状に(閉断面構造として)形成されている。
また、車体前部構造10では、左右のフロントサイドメンバ14間にパワーユニット26が配置されている。この実施形態では、パワーユニット26は、マウント部材25を介してサスペンションメンバ28に弾性的に支持されている。なお、サスペンションメンバ28は、被取付部28Jにおいてフロントサイドメンバ14の前後方向中間部に取り付けられている。
[スライドスペーサ]
以上説明した基本構造を有する車体前部構造10は、スペーサ部材としてのスライドスペーサ30を備えている。スライドスペーサ30は、バンパリインフォースメント18の張出部20と骨格部材12との間の空間を占有するように配置されている。この実施形態では、スライドスペーサ30は、張出部20に設けられ、該張出部20に入力された後向きの荷重を、車幅方向内向きの荷重に変換してフロントサイドメンバ14の前端近傍に伝達する荷重伝達部材として機能するようになっている。
以下の説明においてスライドスペーサ30が変換した車幅方向内向きの荷重について、「横力」という場合がある。そして、この実施形態では、スライドスペーサ30は、フロントサイドメンバ14の曲げ強度と比較して、高い曲げ強度・圧縮(座屈)強度を有する構成とされている。このため、スライドスペーサ30は、自らの圧縮、曲げをほとんど生じることなく、横力によってフロントサイドメンバ14を変形させて該横力をパワーユニット26に伝達する構成とされている。以下、具体的に説明する。
スライドスペーサ30は、スペーサ本体32と、張出部20に固定される被固定部34と、フロントサイドメンバ14の側面に隙間Cを空けて対向するスライド板部36とを主要部として構成されている。この実施形態のスライドスペーサ30は、スペーサ本体32と被固定部34とスライド板部36とが、一体的に構成(一体化)されている。
(スペーサ本体)
スペーサ本体32は、後端側が前端側よりもフロントサイドメンバ14に近づくように平面視で傾斜された第1傾斜部32Aと、該第1傾斜部32Aの後端からフロントサイドメンバ14側(車幅方向内向き)に曲げられた第2傾斜部32Bとを有する。第1傾斜部32Aは、平面視で前後方向及び車幅方向の双方においてフロントサイドメンバ14向けて延びるように、前後方向に対し傾斜角α1だけ傾斜されている。一方、第2傾斜部32Bは、前後方向に対する傾斜角α2が第1傾斜部32Aの傾斜角α1よりも大(α2>α1)とされており、後端側が前端側よりもフロントサイドメンバ14に近づく度合いが大きい形状と捉えても良い。この実施形態では、第1傾斜部32Aと第2傾斜部32Bとの境界は滑らかな湾曲形状とされている。
第1傾斜部32Aの前端は、被固定部34に接合されている。一方、第2傾斜部32Aの後端は、上記の通りフロントサイドメンバ14における車幅方向外側を向く壁部としての外側壁14Sと対向するスライド板部36に接合されている。そして、第2傾斜部32Bの後端部は、後方に向けて車幅方向の寸法が徐減されて、平面視で鋭角(図1の角α2参照)とされている。具体的には、第2傾斜部32Bの後端部は、上記した如き傾斜角とされた第2傾斜部32Bと外側壁14Sとで成す角の角度(上記した傾斜角α2)に相当する鋭角形状とされている。
以上により、スペーサ本体32は、全体として第1傾斜部32Aと第2傾斜部32Bとが平面視で鈍角を成すように繋がった略「へ」字状を成している。この実施形態では、第1傾斜部32Aは、骨格部材12のフランジ14F、16Fの後方まで延びており、スペーサ本体32は全体としてフランジ14F、16Fを回り込むように屈曲(湾曲)されている形状とも捉えることができる。
また、スペーサ本体32は、図2に示される如き閉断面形状を成している。具体的には、スペーサ本体32は、それぞれ相手方側に開口する略「コ」字状の断面形状を有するインナパネル38とアウタパネル40との接合によって、略矩形の閉断面形状を成している。インナパネル38とアウタパネル40とは、上下に重ね合わされた互いの天壁38T、40T同士、及び底壁38B、40B同士が、それぞれスライドスペーサ30の長手方向に沿ってアーク溶接されることで接合されている。この実施形態では、インナパネル38とアウタパネル40とは、スペーサ本体32の略全長亘って連続的又は断続的アーク溶接にて接合されている。このアーク溶接部位は、図2においてAW1として示されている。
また、スペーサ本体32は、閉断面内の四隅にそれぞれ設けられた補強部材42によって、曲げ及び圧縮に対し補強されている。各補強部材42は、スライドスペーサ30の長手方向に直交する断面視で略「L」字状を成しており、アーク溶接にてインナパネル38、アウタパネル40に接合されている。
具体的には、インナパネル38側では、上側の補強部材42が天壁38Tと側壁38Sとに接合され、下側の補強部材42が底壁38Bと側壁38Sとに接合されている。また、アウタパネル40側では、上側の補強部材42が天壁40Tと側壁40Sとに接合され、下側の補強部材42が底壁40Bと側壁40Sとに接合されている。これらの接合に用いられたアーク溶接部位は、図2においてAW2として示されている。また、図示は省略するが、各補強部材42は、スペーサ本体32の被補強部分の略全長に亘って設けられ、略全長に亘って連続的又は断続的に、アーク溶接にてインナパネル38、アウタパネル40に接合されている。
以上説明した構成によって、スライドスペーサ30は、上記の通りフロントサイドメンバ14の曲げ強度と比較して、高い曲げ強度・圧縮(座屈)強度を有する構成とされている。
(被固定部)
図1に示される如く、被固定部34は、スペーサ本体32における第1傾斜部32Aの前端に設けられてスライドスペーサ30における張出部20への保持のための結合部位を成している。この被固定部34は、スペーサ本体32に接合された本体接合部34Hと、張出部20に固定されるフランジ部34Fとを有して構成されている。
本体接合部34Hは、第1傾斜部32Aの前端に外側から嵌合される筒状を成しており、該嵌合状態で図示しない締結具や溶接構造等によってスペーサ本体32に接合されている。フランジ部34Fは、本体接合部34Hに対し車幅方向両側に張り出しており、該張出部分においてボルト44B及びナット44Nを含む締結具44にて、張出部20に締結により固定されている。
この実施形態では、車幅方向及び上下に離間した計4箇所において締結具44により締結されている。なお、車幅方向内側の締結具44は、リインフォース本体22及びエクステンション24をフランジ部34Fに共締めしており、車幅方向内側の締結具44は、エクステンション24のみをフランジ部34Fに締結している。
以上説明した被固定部34によって、スライドスペーサ30は、バンパリインフォースメント18の張出部20に固定(保持)されている。この被固定部34及びスペーサ本体32の第1傾斜部32Aを含む部分が、本発明におけるスペーサ部材の第1部分に相当する。
(スライド板部)
図1に示される如く、スライド板部36は、車幅方向内側を向く板状に形成されている。このスライド板部36には、スペーサ本体32における第2傾斜部32Bの後端がアーク溶接やスポット溶接等によって接合されている。この接合状態で、スライド板部36は、第2傾斜部32Bの後端(開口端)を塞ぐと共に、該第2傾斜部32Bの後端に対し前後に張り出している。
このスライド板部36における隙間Cを挟んで外側壁14Sと対向する部分の前後方向に沿った長さをLとする。スライド板部36は、バンパリインフォースメント18の張出部からスペーサ本体32を介して伝わる荷重を、フロントサイドメンバ14の外側壁14Sの広い面に対し伝えるように、長さLが設定されている。具体的には、スライド板部36は、クラッシュボックス16の圧縮過程で、張出部20からの荷重を外側壁14Sに伝えつつ、該外側壁14Sに対しスライドする(外側壁14Sに局所的な変形が生じない)ように長さLが設定されている。
また、スライド板部36の後端は、車幅方向外向きに折り曲げられた折り曲げ部36Fとされている。折り曲げ部36Fの車幅方向に沿った寸法をbとする。一方、スライド板部36の車幅方向内側すなわち外側壁14Sとの間には、上記した隙間Cが形成されている。この実施形態では、スライド板部36すなわちスライドスペーサ30は、フロントサイドメンバ14に対し非拘束とされている。
以上により、スライドスペーサ30は、クラッシュボックス16の圧縮変形に伴って、フロントサイドメンバ14の外側壁14Sに沿ってスライドする構成されている。すなわち、スライド板部36がフロントサイドメンバ14に非拘束状態で対向する構成は、上記したスライド板部36の長さL、スペーサ本体32が骨格部材12のフランジ14F、16Fを回り込む構成と共に、スライド許容構造を構成している。
このスライド板部36及びスペーサ本体32の第2傾斜部32Bを含む部分が、本発明におけるスペーサ部材の第2部分に相当する。
[ストッパ]
また、車体前部構造10は、スライドスペーサ30の後方への移動を制限するストッパ46を備えている。この実施形態では、ストッパ46は、フロントサイドメンバ14に設けられており、該フロントサイドメンバ14の外側壁14Sに対するスライドスペーサ30の所要範囲を超えるスライドを制限するようになっている。以下、具体的に説明する。
ストッパ46は、外側壁14Sに固定された基部46Bと、該基部46Bから平面視で車幅方向外側に延びる後ストッパ46Rと、該後ストッパ46Rの車幅方向外端から前方に延びる横ストッパ46Sとが、板材の曲げ加工によって一体に形成されている。基部46Bは、ボルト48B及びナット48Nを含む締結具48にて、外側壁14Sにおけるパワーユニット26の側方に位置する部分に固定されている。この実施形態では、基部46Bは、上下方向に離れた複数個所で締結具48にて外側壁14Sに固定されている。
後ストッパ46Rは、基部46Bの前端から平面視で車幅方向外側に延びている。これにより、ストッパ46は、外側壁14Sと横ストッパ46Sとの間の空間Sが、締結具48に占有されることなく前向きに開口している。この空間Sの開口幅aは、スライドスペーサ30を構成するスライド板部36の折り曲げ部36Fの寸法bよりも大とされている。これにより、ストッパ46は、外側壁14Sの表面をスライドしつつ空間Sに進入してきたスライドスペーサ30の後端が後ストッパ46Rに当接することで、スライドスペーサ30のそれ以上の後方へのスライドを制限するようになっている。
また、後ストッパ46Rは、車幅方向の外端よりも内端が後方に位置するように、車幅方向に対し若干傾斜されている。この傾斜形状は、後ストッパ46Rに当接してスライドスペーサ30の後端を外側壁14S側にガイドするガイド形状と捉えることができる。そして、スライドスペーサ30の後端が後ストッパ46Rに当接するまでのストロークは、クラッシュボックス16のエネルギ吸収ストロークと同等とされている。したがって、クラッシュボックス16がエネルギ吸収限度まで圧縮変形されると、スライドスペーサ30の後端が後ストッパ46Rに当接し、該スライドスペーサ30のそれ以上のスライドが制限されるようになっている。
横ストッパ46Sは、空間Sに進入してきたスライドスペーサ30の後端が車幅方向外側に移動すること、すなわち後ストッパ46Rによるスライド背源状態が解消されることを抑止する構成とされている。
[作用]
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車体前部構造10が適用された自動車に、フロントサイドメンバ14に対する車幅方向外側に衝突体(バリヤBr)が衝突する形態の衝突である微小ラップ衝突が生じた場合の作用について、図3を参照しつつ説明することとする。図示例は、左側のフロントサイドメンバ14の車幅方向外側にバリヤBrが衝突した場合を示す。
上記構成の車体前部構造10が適用された自動車に、微小ラップ衝突が生じると、張出部20には後向きの衝突荷重が入力される。この衝突荷重によって張出部20(バンパリインフォースメント18)に曲げが生じると、スライドスペーサ30のスライド板部36がフロントサイドメンバ14の外側壁14Sに当接する。これにより、張出部20に入力された荷重の一部は、スライドスペーサ30を介してフロントサイドメンバ14に伝達される(第1態様の荷重伝達)。
すなわち、バンパリインフォースメント18は、張出部20においてスライドスペーサ30及びフロントサイドメンバ14によって後方から支持され、クラッシュボックス16への固定部位での折れが防止又は効果的に抑制される。このため、張出部20に入力された荷重の他の一部は、衝突側のクラッシュボックス16に伝達され、図3(A)に示される如くクラッシュボックス16が圧縮変形される。これにより、微小ラップ衝突の初期のエネルギ吸収が果たされる。
クラッシュボックス16が圧縮変形される過程では、スライドスペーサ30はフロントサイドメンバ14に対しスライド板部36においてスライド(接触しながら後方へ移動)しつつ、該フロントサイドメンバ14に荷重を伝達する。クラッシュボックス16の圧縮量の増加と共に荷重受け部位が後方に移動するフロントサイドメンバ14は、折れることなくスライドスペーサ30を後方にガイドする機能も果たす。
そして、クラッシュボックス16がエネルギ吸収限度まで圧縮変形されると、図3(A)に示される如くストッパ46によってスライドスペーサ30のフロントサイドメンバ14に対するスライドが制限される。このため、張出部20に入力され続けている衝突荷重は、フロントサイドメンバ14の特定部位に、スライドスペーサ30にて変換された車幅方向内向きの荷重である横力として入力される(第2態様の荷重伝達)。
これにより、図3(B)に示される如く、フロントサイドメンバ14が車幅方向内向きに折れる。フロントサイドメンバ14の折れが進行すると、図3(C)に示される如く、フロントサイドメンバ14は、パワーユニット26に干渉する。これにより、スライドスペーサ30からの荷重がフロントサイドメンバ14を介してパワーユニット26(エンジンコンパートメント内の構造物等)に伝達される。
このようにして張出部20に入力された衝突荷重は、パワーユニット26及びその支持構造等を介して車体後方や反衝突側に伝達される(前後方向の荷重Fx、車幅方向の荷重Fy(横力)として車体各部に伝達される)。これにより、微小ラップ衝突による車体の衝突側端部の局所的な大変形が防止又は効果的に抑制される。さらに、自動車における質量集中部(の1つ)であるパワーユニット26に入力された横力(慣性力)によって、自動車自体が反衝突側へ移動されると、張出部20への衝突荷重の入力自体が解消又は緩和される。これによっても、車体の衝突側端部の局所的な大変形が防止又は効果的に抑制される。
ここで、スライドスペーサ30は、第2傾斜部32Bの傾斜角α2が第1傾斜部32Aの傾斜角α1よりも大である屈曲(湾曲)形状を成している。このため、スライドスペーサ30は、傾斜角がα1一定のスペーサ本体を備えた比較例と比較して、フロントサイドメンバ14への横力の伝達効率が高い。
このように、第1の実施形態に係る車体前部構造10では、微小ラップ衝突による荷重を効率良くフロントサイドメンバ14に伝達することができる。
また、この屈曲形状によって、スライドスペーサ30の前後長が短く抑えられる。これにより、クラッシュボックス16のエネルギ吸収ストロークの範囲内でのスライドスペーサ30のスライドによって、該スライドスペーサ30が車体(例えばホイールハウス)や他の搭載部品と干渉すること抑制される。換言すれば、傾斜角がα1一定(前後長が長い)スライドスペーサを備えた比較例と比較して、車体の設計自由度が高い。
さらに、車体前部構造10では、スライドスペーサ30の後端が平面視で鋭角形状を成している。このため、スライドスペーサ30は、その後端部をフロントサイドメンバ14に食い込ませつつ、該フロントサイドメンバ14に折れを生じさせる。これにより、スライドスペーサ30は、フロントサイドメンバ14に対し位置ずれする(滑る)ことが効果的に抑制され、該フロントサイドメンバ14の特定部位に集中的に横力を伝達することで、該フロントサイドメンバ14の折れを促進する。
しかも、車体前部構造10では、クラッシュボックス16がエネルギ吸収限度まで圧縮変形されると、スライドスペーサ30の後端がストッパ46の後ストッパ46Rに干渉する。例えばストッパ46を備えない比較例では、クラッシュボックスがエネルギ吸収限度まで圧縮変形された後に、スライドスペーサ30が張出部20との成す角を広げる如き形態でフロントサイドメンバ14に対するスライドを維持する懸念がある。このようなスライドの維持は、フロントサイドメンバ14の適所での折れを阻害する原因となり得る。
これに対して車体前部構造10では、ストッパ46によって、スライドスペーサ30が張出部20との成す角を広げる如き形態でフロントサイドメンバ14に対するスライドすることが防止又は効果的に抑制制限される。これにより、フロントサイドメンバ14を適所で効果的に折ることができ、上記した車体への荷重分散やパワーユニット26への効率的な荷重伝達に寄与する。
これによっても、車体前部構造10では、微小ラップ衝突による荷重を効率良く骨格部材に伝達することができる。
また、ストッパ46は、その車幅方向の寸法a(正確には外側壁14Sとで形成する空間Sの開口幅)がスライドスペーサ30の後端を成す折り曲げ部36Fの寸法bよりも大きい。このため、外側壁14Sに対しスライド(接触しつつ移動)してきたスライドスペーサ30が、ストッパ46を乗り越えて後方に移動することが防止又は効果的に抑止される。
特に、空間Sの開口幅aが折り曲げ部36Fの寸法bよりも大きいため、この空間Sにスライドスペーサ30の後端が入り込むことで、該スライドスペーサ30がストッパ46を乗り越えて後方に移動することが防止又は効果的に抑止される。すなわち、外側壁14Sとで空間Sを規定する横ストッパ46Sが、スライドスペーサ30のフロントサイドメンバ14に対する車幅方向の位置ずれを抑制する。これにより、横ストッパ46Sを有しない構成と比較して高い確度で、ストッパ46によるスライドスペーサ30のスライドの制限効果が奏される。
さらに、ストッパ46の後ストッパ46Rは、車幅方向の外端よりも内端が後方に位置するように車幅方向に対し若干傾斜されたガイド形状を有する。このガイド形状がスライドスペーサ30の後端を外側壁14S側にガイドするため、該スライドスペーサ30の後端が当たった状態のフロントサイドメンバ14が折れることとなる。これにより、ストッパ46がガイド形状を有しない構成と比較して、フロントサイドメンバ14の適所での折れの促進に寄与する。
またさらに、車体前部構造10におけるバンパリインフォースメント18は、リインフォース本体22の両端に、該リインフォース本体22を構成する材料よりも高強度の材料より成るエクステンション24をそれぞれ結合して構成されている。そして、エクステンション24は、クラッシュボックス16への固定部位からバンパリインフォースメント18すなわち張出部20の先端まで至る範囲に設けられている。このため、バンパリインフォースメント18を全長に亘りアルミ押出成形品にて構成した場合と比較して、微小ラップ衝突による張出部20の曲げ変形(折れ)や断面潰れが生じにくい。これにより、張出部20からスライドスペーサ30を介して衝突荷重を効率的にフロントサイドメンバ14に伝達することができる。
<第2の実施形態>
次いで、第2の実施形態について、図4に基づいて説明する。なお、第1の実施形態の構成と基本的に同様の構成については、第1の実施形態の構成と同一の符号を付して、その説明、図示を省略する場合がある。
図4には、車体前部構造60の要部が平面図にて示されている。車体前部構造60は、スペーサ部材としてのスライドスペーサ62の構造がスライドスペーサ30とは異なる点を除いて、第1の実施形態に係る車体前部構造10と同様に構成されている。なお、図4に示すエクステンション24は、第1の実施形態で示したエクステンション24と形状が異なるが、基本的な構成、機能は第1の実施形態で示したエクステンション24と同様である。以下、車体前部構造60について具体的に説明する。
スライドスペーサ62は、エクステンション24に固定されるスペーサ本体64と、スペーサ本体64の後端に設けられてフロントサイドメンバ14の外側壁14Sと対向するスライダ部65とを主要部として構成されている。スペーサ本体64は、インナパネル66とアウタパネル68との接合により長手方向に直交する断面視で閉断面とされた閉断面構造とされている(図示省略)。
アウタパネル68は、断面視で車幅方向内向きに開口するハット形状を成しており、上下フランジ68Fを有する。また、アウタパネル68の前縁、後縁からは前フランジ68FF、後フランジ68FRが張り出されている。なお、アウタパネル68の後端側には、スペーサ本体64の閉断面を閉じる後壁68Rが形成されている。後壁68Rは、平面視で後フランジ68FR(後述するスライド板65A)との成す角βが鋭角とされている。
一方、インナパネル66は、断面視で車幅方向外向きに開口するハット形状を成しており、上下フランジ66Fを有する。このインナパネル66は、後方に向けて徐々に車幅方向寸法(断面の深さ)が小さくなっており、その後端は平板状の後フランジ68FRとされている。また、インナパネル66の前縁からは前フランジ66FFが張り出されている。
インナパネル66とアウタパネル68とは、互いの上下フランジ66F、68Fが溶接にて接合されることで、閉断面構造のスペーサ本体64を構成している。この実施形態では、インナパネル66とアウタパネル68とは、前端部は車幅方向に離間しており非接合とされている。すなわち、スペーサ本体64は、図19に示される如く「y」字状に形成されている。このスペーサ本体64は、上記した前フランジ66FF、68FFにおいて、エクステンション24を構成するリヤパネル24Rの背面に溶接にて接合されている。
スライダ部65は、フロントサイドメンバ14の外側壁14Sと隙間Cを空けて対向するスライド板65Aと、スライド板65Aから突出されてスペーサ本体64の後端内に嵌り込む突出部65Bとを主要部として構成されている。突出部65Bは、スペーサ本体64の後端内に嵌り込んだ状態で、インナパネル66の後フランジ66FR、アウタパネル68の車幅方向内向きの開口縁部が溶接等にて接合されている。
以上説明したスライドスペーサ62は、平面視にて全体として、後部が前部に対し車幅方向内向きに(外側壁14S側に)曲げられた如き屈曲形状を成している。この実施形態では、アウタパネル68の前部とインナパネル66とで構成する平面視「y」字状に形成された部分が、本発明におけるスペーサ部材の第1部分に相当する。また、該アウタパネル68の後部とスライダ部65(の突出部65B)とで、上記第1部分に相当する部分の後端から曲げられた如く形成された部分が、本発明におけるスペーサ部材の第2部分に相当する。
また、スライドスペーサ62は、アウタパネル68の後フランジ68FRと、スライダ部65のスライド板65Aとの重ね合わせ部分の厚みtが、ストッパ46の空間Sの開口幅aよりも小とされている。
[作用]
上記構成の車体前部構造60は、基本的に第1の実施形態に係る車体前部構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、スライドスペーサ62のスペーサ本体64が「y」字状を成しているため、張出部20の車幅方向の広い範囲に入力された荷重をフロントサイドメンバ14に伝達することができる。
なお、第2の実施形態では、スペーサ本体64が「y」字状を成す例を示したが、これに限られるものではない。例えば、インナパネルとアウタパネルとを前端に至るまで接合した構成としても良い。この場合も、後端側よりも前端側の幅が広くなるテーパ形状とすることで、張出部20の車幅方向の広い範囲に入力された荷重をフロントサイドメンバ14に伝達することができる。
[ストッパの変形例]
第1、第2の実施形態では、ストッパ46を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ストッパ46に代えて、図5に示される如きストッパ70を備えた構成としても良い。
ストッパ70は、ストッパ46に、基部46Bと後ストッパ46Rとを繋ぐ連結壁70Cを形成することで構成されている。この実施形態では、連結壁70Cは、平面視で基部46Bと後ストッパ46Rとを2辺とする三角形状に形成されている。この連結壁70Cは、別部材を溶接等にて接合して構成しても良く、ストッパ46の加工(プレス)の際に一体に形成しても良い。後者の構成としては、基部46Bと後ストッパ46Rとをストッパ46の上下端で繋ぐ一対の連結壁70Cが形成されることとなる。
また、第1、第2の実施形態では、ストッパ46が横ストッパ46Sを有する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ストッパ46に代えて、横ストッパ46Sを有しないストッパを採用しても良い。
さらに、第1、第2の実施形態では、ストッパ46がフロントサイドメンバ14に設けられた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サスペンションタワーやスタビライザブラケット等、車体を構成する他の部分にストッパを設けても良い。また例えば、サスペンションタワー自体(の形状)によってストッパ(機能)を構成しても良い。
またさらに、本発明は、スライドスペーサが平面視で上記した如き第1部分及び第2部分を有する屈曲(湾曲)形状を成す構成においては、ストッパを備えた構成に限定されることはない。逆に、スライドスペーサのスライドを制限するストッパを有する構成においては、該スライドスペーサの平面視形状が上記屈曲形状に限定されることはない。
また、第1、第2の実施形態では、車体前部構造が車幅方向中心線に対し対称に構成されている例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、車幅方向の一方側にのみ、本発明に係る構成を採用しても良い。
さらに、第1、第2の実施形態では、エクステンション24を有するバンパリインフォースメント18を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、エクステンション24を有しないバンパリインフォースメントを備えた構成としても良い。また、エクステンションを備える構成において、該エクステンションの材質がバンパリインフォースメントの材質よりも高強度(高弾性)である構成に限定されることはない。
また、第1、第2の実施形態では、フロントサイドメンバ14とクラッシュボックス16とが結合されて成る骨格部材12を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、クラッシュボックスを有せず、前端側が他の部分よりも圧縮強度の低いエネルギ吸収部とされたフロントサイドメンバを備えた構成としても良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で各種変更して実施可能であることは言うまでもない。
10 車体前部構造
12 骨格部材
14 フロントサイドメンバ(骨格部材)
16 クラッシュボックス(骨格部材のエネルギ吸収部)
18 バンパリインフォースメント(バンパ骨格部)
20 張出部
30 スライドスペーサ(スペーサ部材)
32A 第1傾斜部(第1部分)
32B 第2傾斜部(第2部分)
34 被固定部(第1部分)
36 スライド板部(第2部分)
46 ストッパ
46R 後ストッパ
46S 横ストッパ
60 車体前部構造
62 スライドスペーサ(スペーサ部材)
70 ストッパ
70C 連結壁
ここで、スペーサ部材は、第1部分の後端側から車幅方向内向きに曲げられて第2部分が形成されているので、骨格部材の特定部位への車幅方向内向きの荷重(横力)衝突の伝達効率が高い。このため、該荷重が伝達される特定部位が骨格部材の折れの起点となりやすく、折れた骨格部材、及び該骨格部材に干渉する車両搭載品に効率良く荷重を伝えることができる。
また、スペーサ本体32は、図2に示される如き閉断面形状を成している。具体的には、スペーサ本体32は、それぞれ相手方側に開口する略「コ」字状の断面形状を有するインナパネル38とアウタパネル40との接合によって、略矩形の閉断面形状を成している。インナパネル38とアウタパネル40とは、上下に重ね合わされた互いの天壁38T、40T同士、及び底壁38B、40B同士が、それぞれスライドスペーサ30の長手方向に沿ってアーク溶接されることで接合されている。この実施形態では、インナパネル38とアウタパネル40とは、スペーサ本体32の略全長亘って連続的又は断続的アーク溶接にて接合されている。このアーク溶接部位は、図2においてAW1として示されている。
横ストッパ46Sは、空間Sに進入してきたスライドスペーサ30の後端が車幅方向外側に移動すること、すなわち後ストッパ46Rによるスライド制限状態が解消されることを抑止する構成とされている。
そして、クラッシュボックス16がエネルギ吸収限度まで圧縮変形されると、図3(A)に示される如くストッパ46によってスライドスペーサ30のフロントサイドメンバ14に対するスライドが制限される。このため、張出部20に入力され続けている衝突荷重(矢印F1参照)は、フロントサイドメンバ14の特定部位に、スライドスペーサ30にて変換された車幅方向内向きの荷重である横力(矢印F2参照)として入力される(第2態様の荷重伝達)。
これに対して車体前部構造10では、ストッパ46によって、スライドスペーサ30が張出部20との成す角を広げる如き形態でフロントサイドメンバ14に対するスライドすることが防止又は効果的に抑制制限される。これにより、フロントサイドメンバ14を適所で効果的に折ることができ、上記した車体への荷重分散やパワーユニット26への効率良く荷重伝達することに寄与する。
またさらに、車体前部構造10におけるバンパリインフォースメント18は、リインフォース本体22の両端に、該リインフォース本体22を構成する材料よりも高強度の材料より成るエクステンション24をそれぞれ結合して構成されている。そして、エクステンション24は、クラッシュボックス16への固定部位からバンパリインフォースメント18すなわち張出部20の先端まで至る範囲に設けられている。このため、バンパリインフォースメント18を全長に亘りアルミ押出成形品にて構成した場合と比較して、微小ラップ衝突による張出部20の曲げ変形(折れ)や断面潰れが生じにくい。これにより、張出部20からスライドスペーサ30を介して衝突荷重を効率良くフロントサイドメンバ14に伝達することができる。

Claims (8)

  1. 車両前後方向に長手とされると共に車幅方向に並列され、車両前後方向の前端側がエネルギ吸収部とされた一対の骨格部材と、
    車幅方向に長手とされて前記一対の骨格部材における車両前後方向の前端間を架け渡し、前記骨格部材に対し車幅方向外側に張り出した張出部を有するバンパ骨格部と、
    前記張出部に固定された車両前後方向の前端部から平面視で車両前後方向及び車幅方向において前記骨格部材に向けて延びる第1部分と、該第1部分から車幅方向内向きに曲げられると共に車幅方向の内端部において前記骨格部材の車幅方向外側を向く壁部と対向する第2部分とを有するスペーサ部材と、
    を備えた車体前部構造。
  2. 前記スペーサ部材の第2部分における車両前後方向の後端部は、平面視で車両前後方向の後方に向けて車幅方向の寸法が徐減された鋭角形状を成している請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記スペーサ部材が、前記エネルギ吸収部によるエネルギ吸収ストロークを超えて前記骨格部材に対して車両前後方向の後側へ相対変位することを制限する後ストッパをさらに備えた請求項2記載の車体前部構造。
  4. 車両前後方向に長手とされると共に車幅方向に並列され、車両前後方向の前端側がエネルギ吸収部とされた一対の骨格部材と、
    車幅方向に長手とされて前記一対の骨格部材における車両前後方向の前端間を架け渡し、前記骨格部材に対し車幅方向外側に張り出した張出部を有するバンパ骨格部と、
    車両前後方向の前端側が前記張出部に固定されると共に、車両前後方向の後端側が前記骨格部材における車幅方向外側を向く壁部と対向され、かつ車両前後方向の後端部における平面視での形状が車両前後方向の後方に向けて車幅方向の寸法が徐減された鋭角形状とされたスペーサ部材と、
    前記スペーサ部材が、前記エネルギ吸収部によるエネルギ吸収ストロークを超えて前記骨格部材に対して車両前後方向の後側へ相対変位することを制限する後ストッパと、
    を備えた車体前部構造。
  5. 前記後ストッパの車幅方向の寸法は、前記スペーサ部材の車両前後方向の後端における車幅方向の寸法よりも大とされている請求項3又は請求項4記載の車体前部構造。
  6. 前記後ストッパの車幅方向外端側から車両前後方向の前方に延び、前記スペーサ部材の第2部分における車両前後方向の後端部の車幅方向外側への相対変位を制限する横ストッパをさらに備えた請求項5記載の車体前部構造。
  7. 前記後ストッパは、前記スペーサ部材における車両前後方向の後端部を前記骨格部材側にガイドするガイド形状を有する請求項請求項3〜請求項6の何れか1項記載の車体前部構造。
  8. 前記後ストッパは、前記骨格部材の前記壁部に固定された基部における車両前後方向の前端から車幅方向外向きに張り出されると共に、該後ストッパと前記基部とを連結する連結壁にて支持されている請求項3〜請求項7の何れか1項記載の車体前部構造。
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