JP6048318B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体前部構造に関する。
下記特許文献1に記載された車両の車体前部構造では、サイドフレームには、その側方部から車幅方向外方に向けて延びる第1突出部が設けられている。また、バンパビームには、その左右両側部からそれぞれ車幅方向外方に向けて延びるバンパビーム延設部が設けられている。このバンパビーム延設部は、サイドフレームの第1突設部に向けて車体後方に延びる第2突設部を有している。
特開2012−228907号公報
上述の如き車体前部構造では、車体の前部におけるサイドフレームよりも車体幅方向外側の部分が他車両等の衝突物に対して正面衝突した際(所謂微小ラップ衝突時)には、バンパビーム延設部が衝突荷重によって後退することにより、第2突設部をサイドフレームの第1突設部に当接させることができる。それにより、バンパビーム延設部への衝突荷重を第2突設部及び第1突設部を介してサイドフレームに効率的に伝達することができるので、サイドフレームを効果的に変形させて、衝撃エネルギを効果的に吸収することができる。
しかしながら、上述の如き車体前部構造では、第2突設部がバンパビーム延設部に設けられているため、バンパビーム延設部を交換する際には、第2突設部も併せて交換する必要がある。このため、修理コストを低減する観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車体前部における車体幅方向外側の部分に入力される車体前方側からの衝突荷重を、フロントサイドメンバの本体部に効率的に伝達することができると共に、修理コストの低減に寄与することができる車体前部構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車体前部構造は、車体前部の側部に車体前後方向を長手方向として配置され、車体前後方向に脆弱な衝撃吸収部が本体部の前部に設けられたフロントサイドメンバと、車体前部に車体幅方向を長手方向として配置され、前記フロントサイドメンバの前端に固定されたバンパリインフォースメントと、前記衝撃吸収部の車体後方側で前記フロントサイドメンバから車体幅方向外側へ突出した第1荷重伝達部材と、前記バンパリインフォースメントが備えるサイドメンバ連結部と前記衝撃吸収部との間に挟まれた状態で両者に固定された固定部を有し、前記衝撃吸収部の車体前方側で前記フロントサイドメンバから車体幅方向外側へ突出した第2荷重伝達部材と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、車体前部における車体幅方向外側の部分に車体前方側から衝突荷重が入力された際には、フロントサイドメンバの本体部の前部に設けられた衝撃吸収部が車体前後方向に圧壊することにより、第2荷重伝達部材が第1荷重伝達部材側(車体後方側)へ後退する。これにより、第2荷重伝達部材を第1荷重伝達部材に当接させることができるので、第2荷重伝達部材に入力される衝突荷重を、第1荷重伝達部材を介してフロントサイドメンバの本体部に伝達することができる。その結果、フロントサイドメンバの本体部への衝突荷重の伝達経路が増加するので、フロントサイドメンバの本体部への衝突荷重の伝達効率を向上させることができる。しかも、上記第2荷重伝達部材は、バンパリインフォースメントに設けられたものではないため、第2荷重伝達部材とは別にバンパリインフォースメントの交換を行うことができる。したがって、修理コストの低減に寄与することができる。
さらに、この発明では、第2荷重伝達部材が上記のような固定部を有しているので、第2荷重伝達部材の固定構造を簡素で強固なものにすることができる。また、第2荷重伝達部材の固定構造が、衝撃吸収部の衝撃吸収ストロークに影響を及ぼさないようにすることができる。
請求項に記載の発明に係る車体前部構造は、請求項において、前記第2荷重伝達部材は、前記固定部よりも車体幅方向外側に設けられ、前記固定部よりも車体前後方向の寸法が長く設定された荷重伝達部を有する。
請求項に記載の発明では、第2荷重伝達部材が上記のような荷重伝達部を有しているので、車体前方側からの荷重を早期に第1荷重伝達部材に伝達することができる。
請求項に記載の発明に係る車体前部構造は、請求項において、前記第2荷重伝達部材は、前記固定部と前記荷重伝達部との間に設けられて両者を連結すると共に、前記荷重伝達部よりも剛性が低く設定された中間部を有する。
請求項に記載の発明では、第2荷重伝達部材が上記のような中間部を有しているので、当該中間部が車体前方側から衝突荷重によって変形することにより、荷重伝達部を車体後方側かつ車体幅方向内側へ変位(回転)させることができる。したがって、荷重伝達部の車体前後方向の寸法を短く設定した場合でも、上記変位によって荷重伝達部を第1荷重伝達部材に当接させることができる。これにより、第2荷重伝達部材の小型化を図ることができる。
請求項に記載の発明に係る車体前部構造は、請求項において、前記荷重伝達部と前記フロントサイドメンバとの間には、隙間が設けられている。
請求項に記載の発明では、上記のような隙間が設けられているため、第2荷重伝達部材の荷重伝達部が前述した如く車体後方側かつ車体幅方向内側へ変位する際に、フロントサイドメンバに不用意に干渉しないようにすることができる。
請求項に記載の発明に係る車体前部構造は、請求項1〜請求項の何れか1項において、前記第1荷重伝達部材は、後面が車体幅方向内側へ向かうほど車体後方側へ向かうように傾斜している。
請求項に記載の発明では、第1荷重伝達部材に入力される衝突荷重によってフロントサイドメンバが車体幅方向内側へ折れ曲がる際には、第1荷重伝達部材の後端が起点となる。この点、本発明では、上記のように構成されているため、第1荷重伝達部材の後端をより車体後方側に配置させて、フロントサイドメンバの折れ曲がり部をパワーユニット等に当接させる構成にした場合でも、第1荷重伝達部材の大型化を抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る車体前部構造では、車体前部における車体幅方向外側の部分に入力される車体前方側からの衝突荷重を、フロントサイドメンバの本体部に効率的に伝達することができると共に、修理コストの低減に寄与することができる。
本発明の第1実施形態に係る車体前部構造の部分的な構成を示す平面図である。 同車体前部構造を車体後方側から見た斜視図である。 同車体前部構造において第2荷重伝達部材が第1荷重伝達部材に当接した状態を示す平面図である。 同車体前部構造において第1荷重伝達部材への衝突荷重によりフロントサイドメンバの本体部が折れ曲がった状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る車体前部構造の部分的な構成を示す平面図である。 (A)〜(D)は、第2荷重伝達部材の変形例を示す斜視図である。 (A)〜(D)は、第1荷重伝達部材の変形例を示す斜視図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1実施形態に係る車体前部構造10について、図1〜図4に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車体の前方向(進行方向)、上方向、車体幅方向の外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車体前後方向の前後、車体上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1〜図4に示される車体前部構造10は、例えばセダンタイプの自動車の車体に適用されており、左右一対のフロントサイドメンバ12を備えている。左右のフロントサイドメンバ12は、車体前後方向から見て矩形閉断面形状に形成された車体の骨格部材であり、車体前部の両側部に車体前後方向を長手方向として配置されている。なお、本車体前部構造10は左右対称に構成されているため、図1〜図4では、車体右側の図示を省略している。
左右のフロントサイドメンバ12間には、パワーユニット14が配設されている。このパワーユニット14は、本実施形態ではエンジン及びトランスミッションを含んで構成されており、エンジンマウント16を介して左右のフロントサイドメンバ12に支持されている。なお、図示は省略するが、左右のフロントサイドメンバ12を介してパワーユニット14とは反対側には、それぞれ車両の前輪が配設される構成になっている。
左右のフロントサイドメンバ12の前部には、それぞれ衝撃吸収部(低剛性部:脆弱部)としてのクラッシュボックス18が設けられている。これらのクラッシュボックス18は、フロントサイドメンバ12の本体部20とは別体に形成されたものであり、ボルト締結等の手段によって本体部20の前端に固定されている。
左右のクラッシュボックス18は、例えば車体前後方向から見て矩形閉断面形状に形成されており、本体部20よりも脆弱に形成されている。具体的には、これらのクラッシュボックス18は、本体部20よりも車体前後方向に沿った軸圧縮荷重に対する剛性(耐力)が低く設定されており、車両が正面衝突した際には、本体部20が変形する前に変形してエネルギを吸収する構成になっている。
左右のクラッシュボックス18の前端には、後述する第2荷重伝達部材28を介してバンパリインフォースメント22が固定されている。このバンパリインフォースメント22は、車体前部に車体幅方向を長手方向として配置されている。なお、バンパリインフォースメント22の後面には、第2荷重伝達部材28を介してクラッシュボックス18の前端(すなわちフロントサイドメンバ12の前端)を固定するためのサイドメンバ連結部24が車体後方側へ突出して設けられている。このサイドメンバ連結部24は、例えば溶接によってバンパリインフォースメント22の後面に固定されている。
このバンパリインフォースメント22は、例えば車体幅方向から見た断面形状が略B型状に形成された所謂B型断面タイプとされており、左右のクラッシュボックス18よりも車体幅方向外側へ延出された左右のバンパ延出部22Aを有している。左右のバンパ延出部22Aは、車体幅方向外側へ向かうに従い車体後方側へ向かうように緩やかに湾曲している。なお、図示は省略するが、バンパリインフォースメント22の前端面には発泡体等からなるアブソーバ(緩衝材)が取り付けられ、当該アブソーバとバンパリインフォースメント22とがバンパカバーによって覆われる構成になっている。
一方、上記バンパ延出部22Aの車体後方側で本体部20の前端部には、第1荷重伝達部材としての第1荷重伝達部材26(ガセット)が取り付けられている。この第1荷重伝達部材26は、例えば金属材料によって中空の三角柱状に形成されており、クラッシュボックス18の車体後方側で本体部20の前端部から車体幅方向外側へ突出している(フロントサイドメンバ12におけるクラッシュボックス18の車体後方側から車体幅方向外側へ突出している)。
この第1荷重伝達部材26は、例えばボルト及びナット等の締結具によって、本体部20の車体幅方向外側の壁部である外側壁20Aに締結固定されている。なお、第1荷重伝達部材26の材料(材質)は、金属に限定されるものではなく、例えば樹脂であってもよい。また、フロントサイドメンバ12への第1荷重伝達部材26の固定方法は、締結に限るものではなく、例えば溶接、接着、リベット止めなど、種々の方法を用いることができる。また、第1荷重伝達部材26がフロントサイドメンバ12の本体部20と一体に形成された構成にしてもよい。
この第1荷重伝達部材26は、平面視で直角三角形状に形成されており、前面26Aが車体幅方向に沿って配置される一方、後面26Bが車体幅方向内側へ向かうほど車体後方側へ向かうように傾斜している。この後面26Bの車体幅方向内側端部(後端部)は、平面視でパワーユニット14の車体前方側端部14Aよりも車体後方側で、かつパワーユニット14の車体前後方向略中央部(エンジンマウント16)よりも車体前方側に位置している。
さらに、本実施形態では、上記第1荷重伝達部材26の車体前方側でバンパリインフォースメント22の車体後方側には、第2荷重伝達部材28が設けられている。この第2荷重伝達部材28は、例えば金属材料によって平面視で略L字形に形成されており、クラッシュボックス18の車体前方側でフロントサイドメンバ12から車体幅方向外側へ突出している(フロントサイドメンバ12におけるクラッシュボックス18の車体前方側から車体幅方向外側へ突出している)。
具体的には、第2荷重伝達部材28は、バンパリインフォースメントのサイドメンバ連結部24とクラッシュボックス18との間に挟まれた状態で両者に固定された固定部28Aと、当該固定部28Aよりも車体幅方向外側に設けられ、固定部28Aよりも車体前後方向の寸法が長く設定された荷重伝達部28Bと、固定部28Aと荷重伝達部28Bとの間に設けられて両者を連結した中間部28Cとによって構成されている。
固定部28Aは、ボルト締結等の手段によってクラッシュボックス18の前端及びサイドメンバ連結部24の後端に固定されている。また、荷重伝達部28Bは、固定部28Aよりも車体後方側へ突出しており、荷重伝達部28Bとクラッシュボックス18との間には、隙間30が設けられている。この荷重伝達部28Bは、本実施形態では、平面視で略四角形状に形成されている。また、中間部28Cは、荷重伝達部28Bよりも車体前方側からの荷重に対する剛性が低く設定されている。この中間部28Cの剛性を低下させる方法としては、例えば、中間部28Cの部位で第2荷重伝達部材28の肉厚を薄くする、中間部28Cの部位の材質を剛性の低いものにする、又は上下方向に沿ったビードを中間部28Cに設ける等の方法を採用することができる。なお、第2荷重伝達部材28の材料(材質)は、金属に限定されるものではなく、例えば樹脂であってもよい。
ここで、本実施形態では、車体の前部におけるフロントサイドメンバ12よりも車体幅方向外側の部分が他車両等の衝突物(ここではバリアB)に対して正面衝突した際(所謂微小ラップ衝突時)には、図3に示されるように、クラッシュボックス18が車体前方側からの衝突荷重Fによって車体前後方向に軸圧縮変形することにより、第2荷重伝達部材28が第1荷重伝達部材26の側へ後退する。また、バンパ延出部22Aが車体後方側へ折れ曲がって第2荷重伝達部材28に衝突することにより、第2荷重伝達部材28が中間部28Cにおいて折れ曲がる。これにより、第2荷重伝達部材28の荷重伝達部28Bが第1荷重伝達部材26の前面26Aに当接(衝突)するようになっている。
つまり、本実施形態では、クラッシュボックス18が軸圧縮変形すると共に、第2荷重伝達部材28が中間部28Cにおいて折れ曲がることにより、荷重伝達部28Bが第1荷重伝達部材26の前面26Aに当接するように、荷重伝達部28Bの車体前後方向の長さ寸法及び第1荷重伝達部材26の配設位置が設定されている。
なお、クラッシュボックス18は、バンパリインフォースメント22よりも衝突荷重Fに対する耐力が低く設定されているため、通常はバンパ延出部22Aよりも先に変形する。また、衝突形態によっては、クラッシュボックス18が軸圧縮変形せずに座屈する場合もあり得るが、本実施形態では、第2荷重伝達部材28と第1荷重伝達部材26との当接によってクラッシュボックス18の変形が阻害されないように構成されている。
(作用及び効果)
次に、本第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車体前部構造10では、車体前部における車体幅方向外側の部分に車体前方側から衝突荷重Fが入力された際には、フロントサイドメンバ12の前部に設けられたクラッシュボックス18が車体前後方向に圧壊することにより、第2荷重伝達部材28が第1荷重伝達部材26側(車体後方側)へ後退する。これにより、第2荷重伝達部材28を第1荷重伝達部材26に当接させることができるので、第2荷重伝達部材28に入力される衝突荷重Fを、第1荷重伝達部材26を介してフロントサイドメンバ12の本体部20に伝達することができる。その結果、本体部20への衝突荷重Fの伝達経路が増加するので、本体部20への衝突荷重Fの伝達効率を向上させることができる。
しかも、第2荷重伝達部材28は、バンパリインフォースメント22に設けられたものではないため、第2荷重伝達部材28とは別にバンパリインフォースメント22の交換を行うことができる。したがって、修理コストの低減に寄与することができる。また、本実施形態における第1荷重伝達部材26及び第2荷重伝達部材28は、既存の車両に対して後付けすることもできるため、既存の車両の衝突安全性能を低コストで向上させることができる。
さらに、本実施形態では、車体後方側へ折れ曲がったバンパ延出部22AとバリアBとが摺接することにより、車体に対してバリアBから横方向(車体幅方向)に離れる力を作用させることができる。その結果、バリアBから車体に入力される衝突荷重Fを効果的に低減することが可能になり、車室(キャビン)の変形を大幅に抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、第2荷重伝達部材28の固定部28Aが、バンパリインフォースメント22のサイドメンバ連結部24とクラッシュボックス18との間に挟まれた状態で両者に固定されている。これにより、第2荷重伝達部材28の固定構造を簡素で強固なものにすることができる。また、第2荷重伝達部材28の固定構造が、クラッシュボックス18の衝撃吸収ストロークに影響を及ぼさないようにすることができる。
さらに、この第2荷重伝達部材28では、固定部28Aよりも車体前後方向の寸法が長く設定された荷重伝達部28Bを有しているため、車体前方側からの衝突荷重Fを早期に第1荷重伝達部材26に伝達することができる。
また、この第2荷重伝達部材28は、固定部28Aと荷重伝達部28Bとの間に設けられて両者を連結すると共に、荷重伝達部28Bよりも剛性が低く設定された中間部28Cを有している。このため、当該中間部28Cが衝突荷重Fによって変形することにより、荷重伝達部28Bを車体後方側かつ車体幅方向内側へ変位(回転)させることができる。したがって、荷重伝達部28Bの車体前後方向の寸法を短く設定した場合でも、上記変位によって荷重伝達部28Bを第1荷重伝達部材26に当接させることができる。これにより、第2荷重伝達部材28の小型化を図ることができる。
また、この第2荷重伝達部材28では、荷重伝達部28Bとフロントサイドメンバ12との間に隙間30が設けられているため、第2荷重伝達部材28の荷重伝達部28Bが前述した如く車体後方側かつ車体幅方向内側へ変位する際に、フロントサイドメンバ12に不用意に干渉しないようにすることができる。
また、本実施形態では、第1荷重伝達部材26がフロントサイドメンバ12の本体部20の前端部から車体幅方向外側へ突出して設けられているため、車体前方側からの衝突荷重Fが第1荷重伝達部材26に入力された際には、本体部20に曲げモーメントが作用する。その結果、図4に示されるように、本体部20を車体幅方向内側へ折れ曲がらせてパワーユニット14に当接させることができるので、パワーユニット14を介して衝突荷重Fの一部を車体の反衝突側へと分散させることができる(図4の矢印F1参照)。
しかも、本体部20の前端部に固定された第1荷重伝達部材26の後面26Bが、車体幅方向内側へ向かうほど車体後方側へ向かうように傾斜しているため、フロントサイドメンバ12の折れ曲がりの起点となる第1荷重伝達部材26の後端をパワーユニット14の側方に配置させた構成であっても、第1荷重伝達部材26の大型化を抑制することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図5には、本発明の第2実施形態に係る車体前部構造40が平面図にて示されている。この実施形態では、バンパリインフォースメント22のサイドメンバ連結部24’が、クラッシュボックス18と同様の衝撃吸収性(脆弱性)を備えている点で前記第1実施形態とは異なっている。つまり、この実施形態では、バンパリインフォースメント22に設けられた衝撃吸収部(サイドメンバ連結部24’)と、フロントサイドメンバ20の前部に設けられた衝撃吸収部(クラッシュボックス18)との間に、第2荷重伝達部材28の固定部28Aが固定されている。この実施形態では、サイドメンバ連結部24’及びクラッシュボックス18が車体前方側からの衝突荷重Fによって車体前後方向に圧壊した際に、第2荷重伝達部材28が第1荷重伝達部材26に当接する構成になっている。この実施形態においても、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を得ることができる。
<実施形態の補足説明>
前記各実施形態では、第2荷重伝達部材28の荷重伝達部28Bが平面視で四角形状に形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、第2荷重伝達部材28の形状は適宜設定変更することができる。例えば図6(A)に示されるように、荷重伝達部28Bが平面視で台形状に形成された構成にしてもよい。この例では、荷重伝達部28Bの後面が広いため、荷重伝達部28Bの後面を第1荷重伝達部材26の前面26Aに良好に当接させることができる。
また例えば、図6(B)に示されるように、荷重伝達部28Bの前部が中間部28Cよりも車体前方側に突出した構成にしてもよい。この例では、バンパ延出部22Aを早期に荷重伝達部28Bに当接させることができるので、荷重伝達部28Bを早期に車体後方側へ後退させて、第1荷重伝達部材26に当接させることができる。
また例えば、図6(C)に示されるように、中間部28Cと荷重伝達部28Bとの間に段差が設けられていない構成にしてもよいし、図6(D)に示されるように、荷重伝達部28Bが第2荷重伝達部材28の車体幅方向外側端部に設けられていない構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、第1荷重伝達部材26が平面視で三角形状に形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、第1荷重伝達部材26の形状は適宜設定変更することができる。例えば図7(A)に示されるように、第1荷重伝達部材26が平面視で台形状に形成された構成にしてもよい。
また例えば、図7(B)に示されるように、第1荷重伝達部材26が車体前方側へ延長された構成にしてもよい。この例では、第2荷重伝達部材28を第1荷重伝達部材26に対して早期に当接させることができる。
また例えば、図7(C)に示されるように、第1荷重伝達部材26が平面視で半円状に形成された構成にしてもよい。この例においても、第1荷重伝達部材26の後面26Bが車体幅方向内側へ向かうほど車体後方側へ向かうように傾斜しているため、前記各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また例えば、図7(D)に示されるように、第1荷重伝達部材26の前面26Aが車体幅方向内側へ向かうほど車体後方側へ向かうように傾斜した構成にしてもよい。この例では、第2荷重伝達部材28が第1荷重伝達部材26の前面26Aに当接した状態では、前面26Aが第2荷重伝達部材28の後端と干渉することにより、両者の当接状態が不用意に解除されないようにすることができる。
また、前記各実施形態では、衝撃吸収部としてのクラッシュボックス18がフロントサイドメンバ12の本体部20に連結された構成にしたが、本発明はこれに限らず、衝撃吸収性部がフロントサイドメンバの前部に一体に設けられた構成にしてもよい。
また、前記各実施形態における第2荷重伝達部材28では、荷重伝達部28Bとフロントサイドメンバ12のクラッシュボックス18との間に隙間30が設けられた構成にしたが、本発明はこれに限らず、荷重伝達部28Bがクラッシュボックス18の側面に接触した構成にしてもよい。
また、前記各実施形態における第2荷重伝達部材28では、固定部28Aと荷重伝達部28Bとの間に中間部28Cが設けられた構成にしたが、本発明はこれに限らず、中間部28Cが省略された構成にしてもよい。
さらに、前記各実施形態では、第2荷重伝達部材28の荷重伝達部28Bが、固定部28Aよりも車体前後方向の寸法が長く設定された構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、第1荷重伝達部材26が図7(B)に示されるような形状の場合には、荷重伝達部と固定部との車体前後方向の寸法が同等に設定された構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、バンパリインフォースメント22のサイドメンバ連結部24が、バンパリインフォースメント22の後面から車体後方側へ突出した構成にしたが、本発明はこれに限らず、サイドメンバ連結部がバンパリインフォースメントの後面に設けられた構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車体前部構造
12 フロントサイドメンバ
18 クラッシュボックス(衝撃吸収部)
20 本体部
22 バンパリインフォースメント
24 サイドメンバ連結部
26 第1荷重伝達部材
28 第2荷重伝達部材
28A 固定部
28B 荷重伝達部
28C 中間部
30 隙間

Claims (5)

  1. 車体前部の側部に車体前後方向を長手方向として配置され、車体前後方向に脆弱な衝撃吸収部が本体部の前部に設けられたフロントサイドメンバと、
    車体前部に車体幅方向を長手方向として配置され、前記フロントサイドメンバの前端に固定されたバンパリインフォースメントと、
    前記衝撃吸収部の車体後方側で前記フロントサイドメンバから車体幅方向外側へ突出した第1荷重伝達部材と、
    前記バンパリインフォースメントが備えるサイドメンバ連結部と前記衝撃吸収部との間に挟まれた状態で両者に固定された固定部を有し、前記衝撃吸収部の車体前方側で前記フロントサイドメンバから車体幅方向外側へ突出した第2荷重伝達部材と、
    を備えた車体前部構造。
  2. 前記第2荷重伝達部材は、前記固定部よりも車体幅方向外側に設けられ、前記固定部よりも車体前後方向の寸法が長く設定された荷重伝達部を有する請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記第2荷重伝達部材は、前記固定部と前記荷重伝達部との間に設けられて両者を連結すると共に、前記荷重伝達部よりも剛性が低く設定された中間部を有する請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記荷重伝達部と前記フロントサイドメンバとの間には、隙間が設けられている請求項3に記載の車体前部構造。
  5. 前記第1荷重伝達部材は、後面が車体幅方向内側へ向かうほど車体後方側へ向かうように傾斜している請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体前部構造。
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