JP2013233820A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の微小ラップ衝突時に車両を衝突体から効率よく逃がす。
【解決手段】車両前部構造Sが適用された車両10では、隙詰部材30が、クラッシュボックス16の車両幅方向外側でバンパR/F20の屈曲部22の車両後側面に固定されると共に、サイドメンバ12と車両上下方向に重なって配置されている。また、サイドメンバ12、14はクロスメンバ40によって連結されている。このため、車両10の微小ラップ衝突時にクラッシュボックス16が車両前後方向に圧縮変形して、屈曲部22が曲げ変形することで、隙詰部材30がサイドメンバ12に当接されて、衝突荷重がサイドメンバ12に伝達される。さらに、サイドメンバ12に伝達された衝突荷重は、クロスメンバ40を介してサイドメンバ14に伝達される。これにより、隙詰部材30とサイドメンバ12との当接部位には、サイドメンバ12、14における車両幅方向の曲げ剛性による反力が作用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
車両前部構造では、バンパリインフォースメントの車両幅方向両端部にリインフォースエクステンションが設けられたものがある(例えば、下記特許文献1参照)。この車両前部構造では、車両が相手車両等の衝突体とフロントサイドメンバよりも車両幅方向外側で前面衝突(所謂微小ラップ衝突)する際に、リインフォースエクステンションの凸部が一対のフロントサイドメンバの一方に当接される。これにより、リインフォースエクステンションに入力された衝突荷重が一方のフロントサイドメンバへ伝達されて、このフロントサイドメンバとリインフォースエクステンションとの当接部位に車両幅方向外側への反力が作用する。したがって、この反力を衝突体から車両を逃がす力として利用できる。
特開2008−213739号公報 特開2012−035760号公報 特開平11−334648号公報 特開2002−249079号公報
しかしながら、この車両前部構造では、フロントサイドメンバとリインフォースエクステンションとの当接部位に作用する反力は、一方のフロントサイドメンバにおける車両幅方向の曲げ剛性のみによって発生するため、車両の微小ラップ衝突時に車両を衝突体から効率よく逃がすという点で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、車両の微小ラップ衝突時に車両を衝突体から効率よく逃がすことができる車両前部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両前部構造は、車両前部の車両幅方向両側部に設けられ、車両前後方向に延びる一対のフロントサイドメンバと、軸方向を車両前後方向にして一対の前記フロントサイドメンバの車両前端部にそれぞれ結合された一対のクラッシュボックスと、一対の前記クラッシュボックスの車両前端部に結合され、車両幅方向に延びるバンパリインフォースメントと、前記バンパリインフォースメントにおける前記クラッシュボックスよりも車両幅方向外側の車両後側部に固定され、前記フロントサイドメンバと車両上下方向に重なる位置に配置された荷重伝達部材と、車両幅方向に延びて一対の前記フロントサイドメンバを連結すると共に、前記荷重伝達部材によって一方の前記フロントサイドメンバに入力された荷重を他方の前記フロントサイドメンバへ伝達する連結部材と、を備えている。
請求項1に記載の車両前部構造では、車両前後方向に延びる一対のフロントサイドメンバの車両前端部に一対のクラッシュボックスが結合されており、このクラッシュボックスの車両前端部には、バンパリインフォースメントが結合されている。
ここで、バンパリインフォースメントにおけるクラッシュボックスよりも車両幅方向外側の車両後側部には、荷重伝達部材が固定されており、荷重伝達部材は、フロントサイドメンバと車両上下方向に重なる位置に配置されている。
これにより、車両が相手車両等の衝突体と微小ラップ衝突する際には、主として車両後方の衝突荷重がバンパリインフォースメントを介してクラッシュボックス及びフロントサイドメンバに入力されて、クラッシュボックスの一方が車両前後方向に圧縮変形する(潰れる)。このため、一方のクラッシュボックスの圧縮変形に伴って、バンパリインフォースメントと共に荷重伝達部材が車両後方へ変位される。さらに、衝突体によってバンパリインフォースメントの車両幅方向外側端部(フロントサイドメンバよりも車両幅方向外側部分)が車両幅方向内側へ倒れるように曲げ変形することで、荷重伝達部材がフロントサイドメンバに当接されて、衝突荷重の車両幅方向内側への分力がバンパリインフォースメントから荷重伝達部材を介して一方のフロントサイドメンバへ伝達される。
また、一対のフロントサイドメンバが、連結部材によって連結されており、一方のフロントサイドメンバへ入力された荷重が、連結部材によって他方のフロントサイドメンバへ伝達される。
このため、荷重伝達部材とフロントサイドメンバとの当接部位に作用する反力は、一方のフロントサイドメンバにおける車両幅方向の曲げ剛性と、他方のフロントサイドメンバにおける車両幅方向の曲げ剛性と、によって発生される。つまり、一対のフロントサイドメンバにおける車両幅方向の曲げ剛性を利用して、この当接部位に反力を作用させることができる。これにより、この当接部位に作用する反力を向上でき、車両の微小ラップ衝突時に車両を衝突体から効率よく逃がすことができる。
請求項2に記載の車両前部構造は、請求項1に記載の車両前部構造において、前記連結部材における前記フロントサイドメンバとの固定部位には、車両幅方向外側へ開放された切欠部が形成されている。
請求項2に記載の車両前部構造では、連結部材におけるフロントサイドメンバとの固定部位に、車両幅方向外側へ開放された切欠部が形成されているため、例えば、連結部材の切欠部内にボルト等の締結部材を挿入して、この締結部材によって連結部材をフロントサイドメンバに固定できる。
そして、車両が一方のクラッシュボックス側でオフセット衝突する際には、車両後方の衝突荷重がバンパリインフォースメントを介して一方のクラッシュボックス及び一方のフロントサイドメンバに入力されて、一方のクラッシュボックスが、該衝突荷重によって車両前後方向に圧縮変形する。さらに、一方のクラッシュボックスが車両前後方向に圧縮変形した後に一方のフロントサイドメンバが車両前後方向に圧縮変形し始めると、連結部材が、他方のフロントサイドメンバとの固定部を中心に車両後側へ回動するように変位する。これにより、連結部における一方のフロントサイドメンバとの固定部位と連結部における他方のフロントサイドメンバとの固定部位との間の車両前後方向の位相差が基準値を超えると、切欠部から締結部材が抜けて、連結部材と一方のフロントサイドメンバとの固定が解除される。これにより、連結部材によって一対のフロントサイドメンバを連結しても、車両のオフセット衝突時にフロントサイドメンバの変形モードが変化することを抑制できる。
請求項3に記載の車両前部構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造において、前記バンパリインフォースメントに入力された荷重を前記荷重伝達部材が前記フロントサイドメンバへ伝達する際には、前記クラッシュボックスの圧縮変形及び前記バンパリインフォースメントの曲げ変形によって前記荷重伝達部材が前記連結部材と車両前後方向に重なる位置に変位される。
請求項3に記載の車両前部構造では、クラッシュボックスの圧縮変形及びバンパリインフォースメントの曲げ変形によって、荷重伝達部材が連結部材と車両前後方向に重なる位置に変位されるため、フロントサイドメンバに伝達された荷重を連結部材に効率よく伝達できる。
請求項1に記載の車両前部構造によれば、車両の微小ラップ衝突時に車両を衝突体から効率よく逃がすことができる。
請求項2に記載の車両用前部構造によれば、車両のオフセット衝突時にフロントサイドメンバの変形モードが変化することを抑制できる。
請求項3に記載の車両前部構造によれば、フロントサイドメンバへ伝達された荷重を連結部材に効率よく伝達できる。
本発明の実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両の要部を車両左斜め下方から見た斜視図である。 (A)は、図1に対応する車両下方から見た平面図であり、(B)は、(A)に示されるクロスメンバとフロントサイドメンバとの固定部位を拡大した拡大図((A)の2B部拡大図)である。 図1に示される車両が衝突体に微小ラップ衝突した際を示す車両下方から見た平面図である。 図3に示される隙詰部材がフロントサイドメンバに当接した状態を示す車両下方から見た平面図である。 (A)は、図2(A)に示される車両が衝突体にオフセット衝突した際を示す車両下方から見た平面図であり、(B)は、(A)に示されるクロスメンバとフロントサイドメンバとの固定が解除された状態を示す拡大図((A)の5B部拡大図)である。
本発明の実施の形態に係る車両前部構造Sが適用された車両10を図面に基づいて説明する。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両左方(車両幅方向一側)を矢印LHで示し、車両上方を矢印UPで示す。
図1及び図2(A)に示すように、車両10は、一対のフロントサイドメンバ(以下、「サイドメンバ」と称する)12、14と、一対のクラッシュボックス16、18と、バンパリインフォースメント(以下、「バンパR/F」と称する)20と、「荷重伝達部材」としての一対の隙詰部材30と、「連結部材」としてのクロスメンバ40と、を含んで構成されている。
サイドメンバ12、14は、車両10の前部における車両幅方向両側部にそれぞれ設けられている。このサイドメンバ12、14は、略矩形環状の閉断面形状を成して、車両前後方向に延びている。このサイドメンバ12、14の車両前端部には、フランジ部13、15がそれぞれ形成されており、フランジ部13、15は板厚方向を車両前後方向にして配置されている。
クラッシュボックス16、18は、略矩形筒状に形成されると共に、軸方向を車両前後方向にして配置されている。クラッシュボックス16、18の車両後端部には、フランジ部17、19がそれぞれ形成されており、フランジ部17、19は、サイドメンバ12、14のフランジ部13、15に対向して配置されて、フランジ部13、15に結合されている。そして、クラッシュボックス16、18における車両前後方向の耐圧縮変形荷重は、サイドメンバ12、14における車両前後方向の耐圧縮変形荷重に比して低く設定されている。
バンパR/F20は、略矩形環状の閉断面形状を成して、車両幅方向に延びると共に、クラッシュボックス16、18の車両前方に配置されている。そして、バンパR/F20の車両幅方向両端部には、屈曲部22が形成されている。この屈曲部22は、平面視で車両幅方向外側へ向かうに従い車両後方へ若干傾斜して配置されており、車両幅方向に対する屈曲部22の傾斜角度が角度aとされている(図2(A)参照)。そして、屈曲部22の車両後側面には、クラッシュボックス16、18の車両前端部が結合されている。
隙詰部材30は、車両下方から見て略五角柱状に形成されている。この隙詰部材30は、軸方向(高さ方向)を車両上下方向にして、クラッシュボックス16、18よりも車両幅方向外側の位置でバンパR/F20の屈曲部22の車両後方に配置されると共に、車両上下方向でサイドメンバ12、14及びバンパR/F20と重なる位置に配置されている。
隙詰部材30におけるバンパR/F20の屈曲部22と対向する面は、固定面32とされており、固定面32は屈曲部22の車両後側面に固定されている(図面では、説明の便宜上、固定面32と屈曲部22とが離間されて図示されている)。また、隙詰部材30の固定面32と隣接する車両幅方向内側の面(クラッシュボックス16、18側の面)が当接面34とされている。ここで、詳細については後述するが、車両10が衝突体GとバンパR/F20の屈曲部22の部位(サイドメンバ12、14よりも車両幅方向外側)で微小ラップ衝突してクラッシュボックス16、18が車両前後方向に圧縮変形した際には、屈曲部22が車両上下方向を軸方向として車両幅方向内側へ曲げ変形することで、隙詰部材30の当接面34がサイドメンバ12、14の車両幅方向外側面に当接されるように構成されている。また、この当接面34と固定面32との成す角度bは、45°に設定されており(図2(A)参照)、当接面34は、平面視で車両後方へ向かうに従い車両幅方向外側へ傾斜して配置されて、クラッシュボックス16、18から離間されている。また、隙詰部材30における固定面32と隣接する車両幅方向外側の面は、外側面36とされており、外側面36は当接面34と略平行に配置されている。
クロスメンバ40は、車両幅方向に沿って延びる略長尺板状に形成されて、一対のサイドメンバ12、14を連結している。図2(B)に示すように、クロスメンバ40の長手方向両端部には、切欠部42がそれぞれ形成されており、切欠部42は、平面視で車両幅方向外側へ開放された略U字形状に形成されている。そして、切欠部42内にボルト50(広義には、「締結部材」として把握される要素である)が挿通されると共に、ボルト50のネジ部がサイドメンバ12、14にそれぞれ螺合されて、クロスメンバ40の両端部(切欠部42の周縁部)が、ボルト50の頭部とサイドメンバ12、14とにそれぞれ狭持されている。これにより、クロスメンバ40は、ボルト50によってサイドメンバ12、14に締結(固定)されている。
また、車両10が衝突体GとバンパR/F20の屈曲部22の部位で微小ラップ衝突して、隙詰部材30の当接面34がサイドメンバ12、14の車両幅方向外側面に当接された際には、隙詰部材30とクロスメンバ40とが平面視で車両前後方向に重なるように、クロスメンバ40の車両前後方向の位置が設定されている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
図3に示すように、車両前部構造Sが適用された車両10が、衝突体Gに接近して衝突体GとバンパR/F20の屈曲部22の部位(サイドメンバ12、14よりも車両幅方向外側)で微小ラップ衝突すると、衝突体GからバンパR/F20(屈曲部22)に衝突荷重Fが入力される。この際には、屈曲部22が車両幅方向外側へ向かうに従い車両後方へ若干傾斜して配置されているため、バンパR/F20に作用する衝突荷重F(屈曲部22に対して直交する方向に作用する荷重)における車両後方の分力が、衝突荷重Fにおける車両右方(車両幅方向内側)の分力に比して大きくなる。このため、主として衝突荷重Fの車両後方の分力が、バンパR/F20(屈曲部22)を介して、クラッシュボックス16及びサイドメンバ12に作用する(図3の矢印C参照)。これにより、この分力がクラッシュボックス16の耐圧縮変形荷重を上回ると、クラッシュボックス16が車両前後方向に圧縮変形(潰れ変形)し始める。
ここで、隙詰部材30は、クラッシュボックス16よりも車両幅方向外側の位置でバンパR/F20の車両後側面に固定されると共に、サイドメンバ12及びバンパR/F20と車両上下方向に重なって配置されている。また、一対のサイドメンバ12、14は、クロスメンバ40によって連結されている。
このため、クラッシュボックス16が車両前後方向に圧縮変形すると、バンパR/F20の車両左側部が車両後方へ変位されて、隙詰部材30がバンパR/F20と共に車両後方へ変位される。さらに、衝突体GによってバンパR/F20の屈曲部22が軸方向を車両上下方向として車両右方(図4の矢印B方向)へ倒れるように曲げ変形する。これにより、角度aが徐々に大きくなり、衝突荷重Fの車両右方の分力が徐々に大きくなる。
そして、当接面34がサイドメンバ12の車両幅方向外側面に当接されて、衝突荷重Fの車両右方の分力が隙詰部材30を介してサイドメンバ12に伝達される。
さらに、このサイドメンバ12に伝達された衝突荷重Fの車両右方の分力は、クロスメンバ40を介してサイドメンバ14へ伝達される(図4の矢印E参照)。これにより、隙詰部材30の当接面34とサイドメンバ12との当接部位には、サイドメンバ12における車両幅方向の曲げ剛性による反力が直接作用すると共に、サイドメンバ14における車両幅方向の曲げ剛性による反力がクロスメンバ40を介して作用する。つまり、衝突体Gが隙詰部材30の外側面36の車両幅方向外側へ移動するまで、当接面34とサイドメンバ12との当接部位に、一対のサイドメンバ12、14における車両幅方向の曲げ剛性による反力が作用する。したがって、当接面34とサイドメンバ12との当接部位における反力を向上でき、車両10の微量ラップ衝突時に車両10を衝突体Gから効率よく逃がすことができる。
また、クロスメンバ40は車両幅方向に沿って配置されており、隙詰部材30の当接面34がサイドメンバ12に当接された際には、平面視で隙詰部材30とクロスメンバ40とが車両前後方向に重なるように、クロスメンバ40の車両前後方向の位置が設定されている(図4参照)。これにより、隙詰部材30によってサイドメンバ12に伝達された衝突荷重Fをクロスメンバ40に効率よく伝達でき、ひいてはクロスメンバ40によって該衝突荷重Fを効率よくサイドメンバ14に伝達できる。
さらに、車両10では、バンパR/F20とサイドメンバ12、14との間にクラッシュボックス16、18が設けられている。このため、車両10が衝突体Gに微小ラップ衝突した初期段階では、クラッシュボックス16、18が車両前後方向に圧縮変形して、隙詰部材30を介して衝突荷重Fをサイドメンバ12、14に伝達できる。つまり、車両10に入力された衝突エネルギーをクラッシュボックス16、18の圧縮変形によって吸収しつつ、隙詰部材30を介して衝突荷重Fをサイドメンバ12、14に伝達できる。
また、衝突荷重Fが隙詰部材30及びクロスメンバ40を介して一対のサイドメンバ12、14に伝達されるため、例えば、一対のサイドメンバ12、14に伝達された衝突荷重Fを車両10のエンジンユニットやサスペンションメンバやキャビンへと伝達できる。これにより、車両10に入力された衝突エネルギーを低減できる。
一方、図5に示すように、車両10がバンパR/F20の車両左側の部位で衝突体Gにオフセット衝突する場合には、衝突体GからバンパR/F20へ主として車両後方の衝突荷重Fが入力されて(図5の矢印H参照)、この衝突荷重Fがクラッシュボックス16及びサイドメンバ12に作用する。そして、この衝突荷重Fによってクラッシュボックス16が車両前後方向に圧縮変形して(潰れて)、クラッシュボックス16が車両前後方向に潰れ切ると、サイドメンバ12が車両前後方向に圧縮変形し始める。これにより、クロスメンバ40は、サイドメンバ14との固定部位を中心に車両後方へ回動するように変位される。
ここで、クロスメンバ40とサイドメンバ12、14との固定部位には、切欠部42が形成されおり、切欠部42は、平面視で車両幅方向外側へ開放された略U字形状に形成されている。このため、クロスメンバ40の車両左端部が、車両後方へ基準距離D変位されると(切欠部42の車両前後方向における位相差が基準距離Dになると)、切欠部42の開口部からボルト50が抜けて、クロスメンバ40とサイドメンバ12との固定(締結)が解除される。これにより、一対のサイドメンバ12、14をクロスメンバ40によって連結しても、車両10のオフセット衝突時にサイドメンバ12、14の変形モードが変化することを抑制できる。
なお、本実施の形態では、隙詰部材30が略五角柱状に形成されているが、隙詰部材30の形状はこれに限らない。例えば、隙詰部材30の外側面36が固定面32と当接面34とを接続するように隙詰部材30を略三角柱状に形成してもよい。また、例えば、隙詰部材30を筒状に形成すると共に、隙詰部材30内に補強用のリブを形成してもよい。つまり、隙詰部材30の機械的強度がサイドメンバ12、14における車両幅方向の曲げ剛性より高く設定されるように、隙詰部材30を中空状に形成してもよい。
また、本実施の形態では、クロスメンバ40は車両幅方向に沿って配置されており、隙詰部材30の当接面34がサイドメンバ12、14に当接される際には、隙詰部材30とクロスメンバ40とが車両前後方向に重なるように、クロスメンバ40の車両前後方向の位置が設定されている。これに替えて、クロスメンバ40の車両前後方向の位置を隙詰部材30の当接面34とサイドメンバ12、14との当接部位に対して若干車両後側に設定してもよい。この場合においても、クロスメンバ40を介して衝突荷重Fにおける車両幅方向内側への分力をサイドメンバ12、14に伝達できる。
さらに、本実施の形態では、隙詰部材30における固定面32と当接面34との成す角度bが45°に設定されているが、角度bの角度は任意に設定することができる。
10 車両
12 フロントサイドメンバ
14 フロントサイドメンバ
16 クラッシュボックス
18 クラッシュボックス
30 隙詰部材(荷重伝達部材)
40 クロスメンバ(連結部材)
42 切欠部

Claims (3)

  1. 車両前部の車両幅方向両側部に設けられ、車両前後方向に延びる一対のフロントサイドメンバと、
    軸方向を車両前後方向にして一対の前記フロントサイドメンバの車両前端部にそれぞれ結合された一対のクラッシュボックスと、
    一対の前記クラッシュボックスの車両前端部に結合され、車両幅方向に延びるバンパリインフォースメントと、
    前記バンパリインフォースメントにおける前記クラッシュボックスよりも車両幅方向外側の車両後側部に固定され、前記フロントサイドメンバと車両上下方向に重なる位置に配置された荷重伝達部材と、
    車両幅方向に延びて一対の前記フロントサイドメンバを連結すると共に、前記荷重伝達部材によって一方の前記フロントサイドメンバに入力された荷重を他方の前記フロントサイドメンバへ伝達する連結部材と、
    を備えた車両前部構造。
  2. 前記連結部材における前記フロントサイドメンバとの固定部位には、車両幅方向外側へ開放された切欠部が形成された請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記バンパリインフォースメントに入力された荷重を前記荷重伝達部材が前記フロントサイドメンバへ伝達する際には、前記クラッシュボックスの圧縮変形及び前記バンパリインフォースメントの曲げ変形によって前記荷重伝達部材が前記連結部材と車両前後方向に重なる位置に変位される請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造。
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