JP2013193963A - 水中油型乳化皮膚化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して、下記成分(a)を1.0〜3.0質量%と、成分(b)を0.1〜0.5質量%と、成分(c)を0.005〜2.0質量%とを含有することを特徴とする水中油型乳化皮膚化粧料。
(a)下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタン
〔式(I)中、R1は炭素原子数2〜4のアルキル基を示し;R2およびR4はそれぞれ独立に炭素原子数2〜4のアルキレン基またはフェニルエチレン基を示し;R3はウレタン結合を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキレン基を示し;R5は炭素原子数8〜36の直鎖、分岐または2級のアルキル基を示し;mは2以上の数であり;hは1以上の数であり;kは1〜500の数であり;nは1〜200の数である。〕
(b)ゲル化能を有する親水性化合物からなるゲルの破砕により得られるミクロゲル
(c)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル及び/又はN−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル
【選択図】なし
Description
当該増粘剤組成物は、使用感触に優れ(みずみずしく、べたつき感がなく、肌なじみがよい)、常温25℃における粘度が50〜50000mPa・sといった低〜中粘度域において粘度を安定に保つことができ、塩型成分を配合した場合であっても粘度の変化を生じない増粘性組成物としては、有用な技術である。
しかしながら、上記構成成分のみでは、塗布時の使用感触(肌へののびがよく、みずみずしく、べたつかない)や塗布直後のエモリエント感は得られるが、塗布直後のはりの向上実感が得られず、したがって、塗布直後のしわ・たるみ改善効果は得られないものであった。
(a)下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタン
(b)ゲル化能を有する親水性化合物からなるゲルの破砕により得られるミクロゲル
(c)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル及び/又はN−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル
本発明に用いる成分(a)は下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンであり、会合性増粘剤として作用する。会合性増粘剤とは、親水基部を骨格とし、末端に疎水性部分をもつコポリマーであり、水性媒体中でコポリマーの疎水性部分同士が会合し増粘作用を示すものをいう。このような会合性増粘剤は、図1に示すように水性媒体中でコポリマーの疎水性部分同士が会合し、親水部がループ状、ブリッジ状をなし、増粘作用を示す。
R3は、ウレタン結合を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキレン基を示す。
R5は、炭素原子数8〜36、好ましくは12〜24の、直鎖、分岐または2級のアルキル基を示す。
mは、2以上の数である。好ましくは2である。
hは、1以上の数である。好ましくは1である。
kは、1〜500の数である。好ましくは100〜300の数である。
nは、1〜200の数である。好ましくは10〜100の数である。
この場合、式(I)中のR1〜R5は、用いるR1−[(O−R2)k−OH]m、R3−(NCO)h+1、HO−(R4−O)n−R5により決定される。
上記3者の仕込み比は、特に限定されるものでないが、ポリエーテルポリオール及びポリエーテルモノアルコール由来の水酸基と、ポリイソシアネート由来のイソシアネート基のモル比が、NCO/OH=0.8:1〜1.4:1であるのが好ましい。
上記式R1−[(O−R2)k−OH]mで表されるポリエーテルポリオール化合物は、m価のポリオールに、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロルヒドリン等のアルキレンオキシド、スチレンオキシド等を付加重合することにより得られる。
ここでポリオールとしては、2〜8価のものが好ましく、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の2価アルコール;グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタトリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、ペンタメチルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール等の4価のアルコール;アドニット、アラビット、キシリット等の5価アルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビット、マンニット、イジット等の6価アルコール;ショ糖等の8価アルコール等が挙げられる。
付加させるアルキレンオキシド、スチレンオキシド等は単独重合、2種類以上のランダム重合あるいはブロック重合であってよい。付加の方法は通常の方法であってよい。重合度kは1〜500である。R2に占めるエチレン基の割合は、好ましくは全R2の50〜100質量%である。
脂肪族ジイソシアネートとしては、例えば、メチレンジイソシアネート、ジメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジプロピルエーテルジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイソシアネート、3−メトキシヘキサンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、3
−ブトキシヘキサンジイソシアネート、1,4−ブチレングリコールジプロピルエーテルジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香族ジイソシアネートとしては、例えば、メタフェニレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジメチルベンゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネート、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環族ジイソシアネートとしては、例えば、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
ビフェニルジイソシアネートとしては、例えば、ビフェニルジイソシアネート、3,3'−ジメチルビフェニルジイソシアネート、3,3'−ジメトキシビフェニルジイソシアネート等が挙げられる。
フェニルメタンのジイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、2,2'−ジメチルジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、ジフェニルジメチルメタン−4,4'−ジイソシアネート、2,5,2',5'−テトラメチルジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、シクロヘキシルビス(4−イソシオントフェニル)メタン、3,3'−ジメトキシジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、4,4'−ジメトキシジフェニルメタン−3,3'−ジイソシアネート、4,4'−ジエトキシジフェニルメタン−3,3'−ジイソシアネート、2,2'−ジメチル−5,5'−ジメトキシジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、3,3'−ジクロロジフェニルジメチルメタン−4,4'−ジイソシアネート、ベンゾフェノン−3,3'−ジイソシアネート等が挙げられる。
フェニルメタンのトリイソシアネートとしては、例えば、1−メチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,5−トリメチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,7−ナフタレントリイソシアネート、ビフェニル−2,4,4'−トリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4,4'−トリイソシアネート、3−メチルジフェニルメタン−4,6,4'−トリイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4',4''−トリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8
−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート等が挙げられる。
また、これらのポリイソシアネート化合物のダイマー、トリマー(イソシアヌレート結合)で用いられてもよく、また、アミンと反応させてビウレットとして用いてもよい。
さらに、これらのポリイソシアネート化合物と、ポリオールを反応させたウレタン結合を有するポリイソシアネートも用いることができる。ポリオールとしては、2〜8価のものが好ましく、前述のポリオールが好ましい。なお、R3−(NCO)h+1として3価以上のポリイソシアネートを用いる場合は、このウレタン結合を有するポリイソシアネートが好ましい。
ここでいう直鎖アルコールとは、下記式(II)で表される。
R6−OH (II)
また、ここでいう分岐鎖アルコールとは、下記式(III)で表される。
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ターシャリブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、イソステアリル、イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリアコンチル、2−オクチルドデシル、2−ドデシルヘキサデシル、2−テトラデシルオクタデシル、モノメチル分岐−イソステアリル等が挙げられる。
アルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、ペンテニル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。
アルキルアリール基としては、フェニル、トルイル、キシリル、クメニル、メシチル、ベンジル、フェネチル、スチリル、シンナミル、ベンズヒドリル、トリチル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ブチルフェニル、ペンチルフェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチルフェニル、オクチルフェニル、ノニルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等が挙げられる。
シクロアルキル基、シクロアルケニル基としては、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニル基等が挙げられる。
上記式(III)において、R9は炭化水素基、またはフッ化炭素基であり、例えば、アルキレン基、アルケニレン基、アルキルアリーレン基、シクロアルキレン基、シクロアルケニレン基等である。
また、R5は、炭化水素基またはフッ化炭素基であり、そのうちアルキル基であることが好ましく、さらにその合計の炭素原子数が8〜36が好ましく、12〜24が特に好ましい。
また、付加させるアルキレンオキシド、スチレンオキシド等は、単独重合、2種以上のランダム重合あるいはブロック重合であってよい。付加の方法は通常の方法であってよい。重合度nは0〜1000であり、好ましくは1〜200、さらに好ましくは10〜200が良い。また、R4に占めるエチレン基の割合が、好ましくは、好ましくは全R4の50〜100重量%、さらに好ましくは、65〜100重量%であると、本発明の目的に良好な会合性増粘剤が得られる。
また、R1−[(O−R2)k−OH]mで表されるポリエーテルポリオール(A)と、R3−(NCO)h+1で表されるポリイソシアネート(B)と、HO−(R4−O)n−R5で表されるポリエーテルモノアルコール(C)とを反応させる場合には、式(I)の構造のコポリマー以外のものも副生することがある。例えば、ジイソシアネートを用いた場合、主生成物としては式(I)で表されるC−B−A−B−C型のコポリマーが生成するが、その他、C−B−C型、C−B−(A−B)x−A−B−C型等のコポリマーが副生することがある。この場合、特に式(I)型のコポリマーを分離することなく、式(I)型のコポリマーを含む混合物の状態で本発明に使用することができる。
1.0質量%未満では、成分(a)の添加効果が認められず、一方、3.0質量%超では、粘度が高くなりすぎ、組成物製造の作用効率が低下したり、使用性の点でべたつきを生じたりすることがあるので好ましくない。
本発明に用いる成分(b)のゲル化能を有する親水性化合物からなるゲルの破砕により得られるミクロゲルは、ゲル化能を有する親水性化合物を水または水性成分に溶解した後、放置冷却して形成したゲルを粉砕してなる平均粒子径0.1〜1000μmのミクロゲルが好ましく用いられる。平均粒子径は透過電子顕微鏡写真の画像解析による個数平均径などの常法によって測定される。
ゲル化(固化)は、溶解後、加熱を止めてゲル化温度(固化温度)より低温となるまで放置(静置)することにより行う。
水性成分としては、化粧料、医薬品分野において用いられ得る水性成分であれば特に限定されるものでなく、例えば1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類や、エタノール、プロパノール等の低級アルコールのほか、一般に化粧料の水相成分として配合される成分(メタリン酸塩、エデト酸塩等のキレート剤や、pH調整剤、防腐剤等)を含有することができる。
成分(a)が上記比率より多いとみずみずしさが損なわれ、一方、少ないと粘度を安定に保つことができず、好ましくない。
粘度20000mPa・s未満では、成分(c)のN−ラウロイル−L−グルタミン酸エステルを配合した際、十分な安定性を保てない。一方、80000mPa・sを超えると、使用時の肌へののび、肌へのなじみが悪くなるからである。
本発明に用いる成分(c)は、N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル及び/又はN−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステルである。
本発明に用いる成分(c)は、水を抱含して均一なペースト状態となることができ、自重単体の場合の質量と比較し、抱含した水の質量分多くなることができる抱水性を有する油分である。
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)の市販品としてはエルデュウCL−202(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)が挙げられ、ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル・コレステリル・ベヘニル)の市販品としてはエルデュウCL−301(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)が挙げられ、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)の市販品としてはエルデュウPS−203(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)が挙げられ、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル・フィトステリル・ベヘニル)の市販品としてはエルデュウPS−304(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)が挙げられる。
本発明の水中油型乳化皮膚化粧料は、薬剤成分、塩類を配合しても粘度低下などの変化を生じないという効果もある。薬剤成分や塩類は水溶性、油溶性のいずれも用いることができる。
薬剤成分としては、ビタミン類、抗炎症剤、抗菌剤等が例示される。薬剤成分の具体例としては、ビタミンB、P、水溶性ビタミンA、D等のビタミン類およびその誘導体、パントテニールエチルエーテル、カルシウムパントテネート、グリチルリチン、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン、グリチルレチン酸塩、ロ−ヤルゼリー、ポリフェノール、ニコチン酸およびその誘導体(例えばニコチン酸アミド)、レゾルシンおよびその誘導体、イオウ、サリチル酸およびその誘導体、アルコキシサリチル酸およびその塩、L−アスコルビン酸およびその誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体グルコシド、尿素、キシリトール、トレハロース、カフェイン等が挙げられる。
また、塩類としては、有機酸塩、アミノ酸塩、無機塩などが挙げられる。有機酸塩としては、クエン酸、乳酸、シュウ酸、スルホン酸等の塩酸塩、金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩)、アミン塩などが例示される。アミノ酸塩としては、グリシン、アラニン、プロリン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸等の塩酸塩、金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩)、アミン塩などが例示される。無機塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の炭酸塩、リン酸塩、硝酸塩、ホウ酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、ハロゲン化合物(塩化ナトリウム、塩化カリウム等)等が挙げられる。
なお、従来、寒天、カラギーナン、カードラン、ゼラチン等のゲル化能を有する化合物を増粘剤として用いることもあったが、その場合、これら化合物を加熱、溶解し、攪拌しながら徐冷することにより、固化(ゲル化)させることなく粘稠な状態を得ていた(例えば、特開平11−209262号公報、等)。しかしながら、上記従来法に示すようにゲル化能を有する化合物を攪拌しながら徐冷して増粘剤とする場合、系の増粘の程度に限界がある。特に薬剤成分や塩類等を配合した場合、系の粘度低下が生じる。
これに対し、本発明では、これら化合物をいったん完全にゲル化(固化)した後、これを粉砕してミクロゲルとしたものを増粘剤として用いる。このようにして得られる本発明の(b)成分の増粘剤は、従来化粧料に用いられてきた増粘多糖類あるいは合成高分子増粘剤と異なり、分子レベルの絡み合いにより増粘効果を発揮するものではなく、ゲルを粉砕したミクロゲル同士の摩擦によるものである。したがって、高分子溶液に特徴的な曳糸性は全くみられず、非常にさっぱりとした使用感を実現することができる。また、高分子溶液は配合する薬剤、塩等による影響を受けて粘度低下を起こし、配合が制限される場合があるが、本発明の場合そのような心配がなく、化粧料等の処方の幅を広げることができる。
一方、薬剤成分や塩類等として油溶性のものを用いる場合、上記ゲル化能を有する親水性成分を水あるいは水性成分中に溶解させた後、これを放置冷却し固化させてゲルを形成し、次いで該ゲルを粉砕してミクロゲルとする一方、これとは別に、油溶性薬剤成分や塩類等を他の油性成分とともに水系中で予備乳化しておき、この予備乳化物と上記ミクロゲルとを混合、乳化して用いるのが好ましい。
本発明の水中油型乳化皮膚化粧料には、上記必須成分の他に、水中油型乳化皮膚化粧料を製造するために必要な界面活性剤(乳化剤)、油分、水を配合する。以下に説明する。
製品に応じて任意の界面活性剤を配合する。
例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、モノラウロイルモノエタノールアミドPOEスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、カゼインナトリウム等のアニオン系界面活性剤;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム塩等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム等のカチオン系界面活性剤;2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキシド−1−カルボキシエチロキシ二ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等の両性界面活性剤;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタントリオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸塩等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POE・メチルポリシロキサン共重合体等の親油性非イオン性界面活性剤;POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノオレエート、POEグリセリンジステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEコレスタノールエステル等のPOEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという。)モノブチルエーテル、POE・POPセチルエーテル、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POE脂肪酸アミド、POEアルキルアミン、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド等の親水性非イオン性界面活性剤等を挙げることができる。
本発明に特に好ましい界面活性剤としては、POEアルキルエーテル類、POE脂肪酸エステル類の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
製品に応じて任意の油分が配合される。例えば、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、月見草油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;
カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固型油脂;
ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナバロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホホバロウ、硬質ラノリン、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)ラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のロウ類;
流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素;
ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアレン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、アセトグリセライド、パルミチン酸−2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソプロピル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2−ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、パルミチン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸−2−エチルヘキシル等のエステル油;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸等の高級脂肪酸;
ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の直鎖若しくは分岐高級アルコール;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油;
パーフルオロヘキサン、トリパーフルオロ−n−ブチルアミン等のパーフルオロカーボンないしパーフルオロポリエーテル等を挙げることができる。
本発明に特に好ましい油分としては、高級アルコール、エステル油、シリコーン油が挙げられる。
水はイオン交換水や精製水が好ましく使用される。その配合量は製品の種類によって適宜決定されるが、好ましくは、水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して40.0〜80.0質量%である。
なお、本実施例においては、(a)成分及び(b)成分は下記化合物を用いた。
また、水中油型乳化皮膚化粧料の粘度は、BH型粘度計、ローターNo.6、10回転、30℃で測定した。
上記式(I)に示すコポリマー(但し、式中、R1はエチル基、R2及びR4はそれぞれエチレン基、R3はヘキサメチレン基、R5は2−ドデシルドデシル基、h=1、m=2、k=120、n=20)(「アデカノールGT−700」;旭電化工業(株)製)を用いた。
〔(b)成分〕寒天ミクロゲル
寒天2質量%水分散液を90℃に加熱し完全に溶解したことを確認した後、静置して流動しないゲル状組成物を得た。このゲルをホモジナイザーにより粉砕して得た寒天ミクロゲル(平均粒子径約50μm)を用いた。
〔(b)成分〕ジェランガムミクロゲル
ジェランガム1質量%水分散液を80℃に加熱し完全に溶解したことを確認した後、塩化ナトリウム2.8質量%水溶液を添加し均一に攪拌し、静置して流動しないゲル状組成物を得た。このゲルをホモジナイザーにより破砕して得たジェランガムミクロゲル(平均粒子径約50μm)を用いた。
下記処方に示す水中油型乳化型皮膚化粧料を調製し、得られた水中油型乳化型皮膚化粧料について、後述の各方法により、使用性(肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布直後のエモリエント感、塗布12時間後のエモリエント感、塗布直後のはり感、連用1ヶ月間後のはり感)評価した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌へののびについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
○:7〜9名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
△:3〜6名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
×:0〜2名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌へのなじみについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、肌へのなじみがあると判定した。
○:7〜9名が、肌へのなじみがあると判定した。
△:3〜6名が、肌へのなじみがあると判定した。
×:0〜2名が、肌へのなじみがあると判定した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、べたつきについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
○:7〜9名が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
△:3〜6名が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
×:0〜2名が、べたつきがなく、しっとりした判定した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、塗布直後および塗布12時間後にエモリエント感について、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、エモリエント感があると判定した。
○:7〜9名が、エモリエント感があると判定した。
△:3〜6名が、エモリエント感があると判定した。
×:0〜2名が、エモリエント感があると判定した。
◎:10名全員が、はり感があると判定した。
○:7〜9名が、はり感があると判定した。
△:3〜6名が、はり感があると判定した。
×:0〜2名が、はり感があると判定した。
◎:10名全員が、しわ・たるみ改善効果があると判定した。
○:7〜9名が、しわ・たるみ改善効果があると判定した。
△:3〜6名が、しわ・たるみ改善効果があると判定した。
×:0〜2名が、しわ・たるみ改善効果があると判定した。
<製法>
一部の(1)、(2)、一部の(4)、(8)、(9)、(15)、(16)、(17)、(20)、(21)を90℃で均一に混合溶解し、一昼夜常温で放置する。翌日、このゲルをホモミキサーで粉砕する。次いで、残部の(1)、(7)、(18)と、残部の(4)、(13)、(10)、(12)、(14)、(19)、(22)とを、順次、先に粉砕したゲルに添加する。これに、(5)、(11)、(23)を添加してホミミキサーで乳化する。最後に、(3)、(6)の混合物を95℃に加熱して均一としたものを先の乳化物に添加して、脱気して目的の水中油型乳化皮膚化粧料を得る。
これに対し、本願発明の必須成分である成分(A)〜(C)のいずれかを欠いた比較例1〜3は、上記の使用感のいずれかを欠いたものとなり、実施例のように全ての使用感を発揮することが出来ないことが分かる。
配合成分 配合量(質量%)
(1)イオン交換水 残 余
(2)グリセリン 8.0
(3)ジプロピレングリコール 6.0
(4)サン酸オクチル 2.0
(5)成分(a)疎水変性ポリエーテルウレタン(PEG−240/
デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 1.5
(6)タルク/二酸化チタン/酸化アルミニウム/二酸化ケイ素 0.5
(7)塩化ナトリウム 1.0
(8)成分(b)寒天ミクロゲル 0.8
(9)緑茶エキス 0.1
(10)成分(c)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(オクチルドデシル・フィトステリル・ベヘニル) 1.2
商品名:エルデュウPS−304、
(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
(11)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 1.0
(12)メタリン酸Na 0.01
(13)フェノキシエタノール 0.5
(14)エタノール 5.0
(15)香料 適 量
<製法>
表1の実施例1と同様の方法により製造した。粘度は64000mPa・sであった。
配合成分 配合量(質量%)
(1)イオン交換水 残 余
(2)ジメチコン(1.5mPa・s) 3.0
(3)グリセリン 2.0
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)ポリエチレングリコール1500 3.0
(6)ポリエチレングリコール20000 3.0
(7)オクタン酸セチル 3.0
(8)クエン酸 0.01
(9)クエン酸ナトリウム 0.1
(10)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
(11)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(12)アスコルビン酸グルコシド 2.0
(13)酢酸トコフェロール 0.1
(14)ユキノシタエキス 0.1
(15)成分(c)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル) 1.5
商品名:エルデュウCL−202
(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
(16)エデト酸塩 0.01
(17)キサンタンガム 0.1
(18)ステアリン酸PEG−40 0.5
(19)成分(a)疎水変性ポリエーテルウレタン(PEG−240/
デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 1.0
(20)成分(b)ジェランガムミクロゲル 2.0
(21)フェノキシエタノール 0.5
(22)パラベン 0.15
<製法>
表1の実施例1と同様の方法により製造した。粘度は38000mPa・sであった。
配合成分 配合量(質量%)
(1)イオン交換水 残 余
(2)ジメチコン(5mPa・s) 3.0
(3)グリセリン 2.0
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)エリスリトール 3.0
(6)ポリエチレングリコール20000 3.0
(7)ピバリン酸イソデシル 3.0
(8)クエン酸 0.01
(9)クエン酸ナトリウム 0.1
(10)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
(11)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(12)カルノシン 3.0
(13)酢酸トコフェロール 0.1
(14)チオタウリン 0.1
(15)成分(c)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル・オクチルドデシル) 1.5
商品名:エルデュウPS−203
(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
(16)エデト酸塩 0.01
(17)アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30)コポリマー
0.05
(18)アセンヤクエキス 0.01
(19)成分(a)疎水変性ポリエーテルウレタン(PEG−240/
デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 1.0
(20)成分(b)ジェランガム 2.0
(21)フェノキシエタノール 0.5
(22)パラベン 0.15
<製法>
表1の実施例1と同様の方法により製造した。粘度は45000mPa・sであった。
配合成分 配合量(質量%)
(1)イオン交換水 残 余
(2)ジメチコン(2mPa・s) 2.0
(3)イソドデカン 2.0
(4)グリセリン 2.0
(5)1,3−ブチレングリコール 5.0
(6)キシリトール 3.0
(7)ポリエチレングリコール20000 3.0
(8)ピバリン酸イソデシル 3.0
(9)クエン酸 0.01
(10)クエン酸ナトリウム 0.1
(11)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
(12)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(13)4−メトキシサリチル酸カリウム 1.0
(14)酢酸トコフェロール 0.1
(15)トラネキサム酸 2.0
(16)成分(c)N−ミリストイル−メチルアラニン
(フィトステリル/デシルテトラデシル) 1.5
商品名:エルデュウAPS−307
(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
(17)エデト酸塩 0.01
(18)アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30)コポリマー
0.05
(19)ビャクレンカエキス 0.01
(20)成分(a)疎水変性ポリエーテルウレタン(PEG−240/
デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 1.0
(21)成分(b)ジェランガム 2.0
(22)フェノキシエタノール 0.5
(23)パラベン 0.15
<製法>
表1の実施例1と同様の方法により製造した。粘度は25000mPa・sであった。
Claims (6)
- 水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して、下記成分(a)を1.0〜3.0質量%と、成分(b)を0.1〜0.5質量%と、成分(c)を0.005〜2.0質量%とを含有することを特徴とする水中油型乳化皮膚化粧料。
(a)下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタン
(b)ゲル化能を有する親水性化合物からなるゲルの破砕により得られるミクロゲル
(c)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル及び/又はN−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル - 前記成分(c)のN−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル及び/又はN−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステルが、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)、N−ミリストイル−メチルアラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)からなる群から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
- 前記成分(a)の下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンと前記成分(b)ゲル化能を有する親水性化合物からなるゲルの破砕により得られるミクロゲルとの含有量の質量比が、成分(a)/成分(b)=5/1〜8/1であり、水中油型乳化皮膚化粧料の粘度が20000〜80000mPa・sであることを特徴とする請求項1又は2記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
- 前記(b)成分が、ゲル化能を有する親水性化合物を水または水性成分に溶解した後、放置冷却して形成したゲルを粉砕してなる平均粒径0.1〜1000μmのミクロゲルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
- 前記ゲル化能を有する親水性化合物が、寒天、カラギーナン、カードラン、ゼラチン、ジェランガム、アルギン酸からなる群から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
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