JP2011178693A - 美容方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】皮膚上に、油性成分を5〜50質量%含有する乳化化粧料を塗布した後、シート基材層と皮膚表面に粘着可能な粘着剤層を有し、かつ、シート基材層と粘着剤層を含むシート全体の水蒸気透過度が200〜2,000g/m2・24hrsである皮膚貼付用シートを貼付することからなる美容方法である。シート基材層と粘着剤層を含むシート全体の引張強度が20〜200N/cm、シート基材層がポリウレタン、シート基材層の厚みが30〜250μm、粘着剤層が有機液状成分を含有するゲル系粘着剤であることなどが好ましい。
【選択図】なし
Description
(1)皮膚上に、油性成分を5〜50質量%含有する乳化化粧料を塗布した後、シート基材層と皮膚表面に粘着可能な粘着剤層を有し、かつ、シート基材層と粘着剤層を含むシート全体の水蒸気透過度が200〜2,000g/m2・24hrsである皮膚貼付用シートを貼付することからなる美容方法、
(2)皮膚の皺を改善又は皺の発生を抑制する美容方法であることを特徴とする上記(1)記載の美容方法、
(3)シート基材層と粘着剤層を含むシート全体の引張強度が20〜200N/cmであることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の美容方法、
(4)シート基材層がポリウレタンからなることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の美容方法、
(5)シート基材層の厚みが30〜250μmであることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の美容方法、
(6)粘着剤層が、有機液状成分を含有するゲル系粘着剤からなることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の美容方法、
(7)油性成分中に抱水性油性成分を10〜80質量%含有することを特徴とする、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の美容方法、及び、
(8)乳化化粧料が、高級アルコール、脂肪酸モノグリセリル及びグリセリンアルキルエーテルから選ばれる一種又は二種以上の両親媒性物質を0.5〜6質量%含有することを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の美容方法に関する。
(9)シート基材層、皮膚表面に粘着可能な粘着剤層及び剥離層を有し、かつ水蒸気透過度が200〜2,000g/m2・24hrsである皮膚貼付用シート、及び、油性成分を5〜50質量%含有する乳化化粧料を有する美容キットに関する。
(皮膚貼付用シート)
本発明において使用する皮膚貼付用シートは、シート基材層と皮膚表面に粘着可能な粘着剤層を有する。粘着剤層側には、剥離可能な剥離層を設け、使用前に剥離するようにしてもよい。また、シート基材層における粘着剤層形成面と反対側には印刷層などを有していてもよい。剥離層を設ける場合は、剥離層を皮膚貼付用シート1枚ごとに設けてもよいし、1枚の剥離シートに複数枚の皮膚貼付用シートを設けるようにしてもよい。
本発明において使用するシート基材層は、上記のとおり、乳化化粧料中の水分が容易に蒸発しない程度に水蒸気透過度が大きくないことが必要であると共に、貼付する部位の皮膚全体のカーブに追従する程度の柔らかさを有し、かつ、皮膚の皺の凹凸や微細な表情の動きには追従しない程度の硬さを有する必要がある。このようなシート基材層を構成するための材質としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリテトラエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエーテルポリウレタンやポリエステルポリウレタンなどのポリウレタン、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの各種プラスチック材料の単層体もしくは積層体を用いることができる。これらのうち、皮膚追従性等の優れた柔軟性を発揮させるためには、特にポリウレタンが好ましい。本発明のシート基材層として用いられるポリウレタンは、主鎖の繰り返し単位中にウレタン結合(−NHCOO−)を有する重合体であって、本発明の皮膚貼付用シートとして使用しうるものであれば特に制限はないが、主として、イソシアネート類とポリヒドロキシ化合物との反応により製造されるポリエーテル系、ポリエステル系の重合体である。
本発明の粘着剤層に使用される粘着剤は、シート基材層に塗布でき、かつ、貼着した皮膚に対して粘弾性を有し、皮膚に対して刺激の少ないものであることが必要である。さらに、乳化化粧料中の水分が容易に蒸発しない程度に水蒸気透過性が小さいことが必要であると共に、貼付する部位の皮膚全体のカーブに追従する程度の柔らかさを有し、かつ、皮膚の皺の凹凸に追従しない硬さを有する必要がある。そのため、粘着剤層に使用される粘着剤としては、その材料について特に限定されるものではなく、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などを用いることができる。これらのうち、粘着特性の調整、皮膚低刺激性などの観点から、アクリル系粘着剤を用いることが好ましい。また、粘着剤の性状の点からは皮膚面への低刺激性や乳化化粧料との相性(相溶性等)の観点から、ゲル系粘着剤が好ましく、特に、有機液状成分を含有するゲル系粘着剤が好ましい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合する不飽和モノマーとしては、アルコキシ基含有エチレン性不飽和モノマーや、カルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマーなどを用いることができる。
また、カルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマーとしては、粘着剤層に凝集性を与えたり、粘着剤を架橋処理する際の反応点を確保するため含有させることが好ましく、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、(無水)マレイン酸が挙げられる。これらのうち、共重合性や取り扱い性などの点から、アクリル酸やメタクリル酸を用いることが好ましい。
また、貼付する皮膚面の凹凸に対する粘着剤層表面の密着性を向上させ、さらに耐汗接着性を発揮させる観点からは、アクリル系粘着剤100質量部に対して20〜120質量部の有機液状成分を含有させてオルガノゲル状の粘着剤を作製することが好ましい。
さらに、皮膚に対する粘着力は以下の測定方法で0.2〜1.5N/10mmが好ましい。
本発明に使用されるシート形状としては、皮膚下の筋肉に沿った形状であることが望ましい。筋肉に沿った形状でない場合は、微細な表情の動きに追随してシート自体が波打つことにより物理的な力による皺伸ばし効果が減少するからである。特に顔への貼付に関しては表情筋にそった形が望ましく、目じりの周辺の皺に関しては、眼輪筋に沿った形状が好ましい。一つの具体例を図1に示す。
本発明の乳化化粧料における油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源を問わず、炭化水素類、エステル類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類等を挙げることができ、具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン、ポリイソブチレン等の炭化水素油類;オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアリン酸イソセチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、パルミチン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、オクタン酸セチル、テトラ−2−エチルヘキサン酸セチル、コハク酸−2−エチルヘキシル、モノイソステアリン酸アルキレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、イソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、テトラ−2−エチルへキサン酸ペンタエリトリット、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・べへニル・オクチルドデシル)エステル等のエステル類;低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類を挙げることができ、これらは一種又は二種以上用いることができる。油性成分を配合することにより、水分だけでなく皮膚への油分の浸透を促し柔らかくしたり、シート除去時に皮膚がひっぱられて感じる痛みを緩和したり、シート除去後に皮膚の乾燥を防ぎ保護する他、皮膚を柔軟にすることにより皺伸ばし効果を持続させる。なかでも分子量300〜400の油性成分を配合すると皺改善効果がさらに高くなり好ましい。分子量300〜400の油剤としては、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸オクチル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、オレイン酸エチルなどが挙げられる。
グリセリンアルキルエーテルとしては、炭素原子数は16〜18のものであり、具体的には、グリセリンモノステアリルエーテル、グリセリンモノセチルエーテル等を例示することでできる。これらは必要に応じて1種、又は2種以上用いることができる。
レシチンは、大豆やその他植物由来でも、卵黄由来でも、水素添加されていてもされてなくとも良い。また、酵素処理でリゾ化していても良い。レシチンの配合により、配合成分の肌への浸透性が高まり、より高い皺改善効果が得られる。
目尻、口元、額、首部など、皺のできている部位あるいはできやすい部位に、まず、上記乳化化粧料を適量塗布する。塗布後、その上に上記皮膚貼付用シートを貼付する。皮膚貼付用シートの貼付時間は、適宜設定しうるが、通常、一回当り1時間〜1日、必要ならば繰り返し行う。皮膚貼付用シートは、使用の都度取り替えてもよく、繰り返し使用してもよい。また就寝前に使用し、起床後シートを剥がすといった使用方法が、皮膚の動きが少なくもっとも効果が高い。
本発明は、上記乳化化粧料1種類以上と上記皮膚貼付用シート1枚以上とをセットにしたキットとすることもできる。
1 皮膚添付用シートの製造
(1)シート基材の評価
まず、シート基材の違いによる肌への使用性について検討した。
本発明のシート基材を用いた皮膚添付用シートを下記の試験方法に従って皮膚面へ貼付した際の使用感を試験し、下記の表に記載した。また、各シート基材の剛軟度をJIS L1096に規定する剛軟性A法(45°カンチレバー法)に従って測定した結果(n=5)を表1中に併記した。
<使用感の試験方法>
前腕内側部の中央部に縦1cm×横5cmの大きさに裁断した皮膚貼付用シートを貼付し、指で軽く圧着した。貼付圧着後、約5時間経過した際の使用感を以下の判断基準で3段階評価し、その平均点を表1に示した。(n=5)
<評価基準>
3:全く違和感がない。
2:ほとんど違和感がない。
1:やや違和感がある。
<粘着剤Aを使用した皮膚貼付用シート>
不活性ガス雰囲気下で、イソノニルアクリレート65部、2−メトキシエチルアクリレート30部、アクリル酸5部を共重合させて得られたアクリル系共重合体100部にカプリル酸トリグリセリル100部、架橋剤として三官能性イソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートHL)0.1部をトルエン中で配合し、粘着剤の溶液を調製した。 得られた粘着剤の溶液をセパレーター上に塗布、乾燥し、粘着剤の厚みが30μmになるように調整し、以下の実施例及び比較例における表3〜5に示される様に、シート基材の片面に積層、転写した。シート基材は図1に示される形状の物を使用した。
窒素ガス雰囲気下でアクリル酸5部、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル95部を共重合させて得られたアクリル系共重合体100部にトリオレイン酸ソルビタン67部、架橋剤として三官能性イソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートHL)0.14部を酢酸エチル中で配合し、粘着剤の溶液を調製した。
得られた粘着剤の溶液をセパレーター上に塗布、乾燥し、粘着剤の厚みが50μmになるように調整し、接着剤Aと同様に、シート基材の片面に積層、転写した。
窒素ガス雰囲気下でアクリル酸5部、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル95部を共重合させて得られたアクリル系共重合体100部にトリオレイン酸ソルビタン40部、架橋剤として三価のエポキシ化合物(日産化学工業社製、テピック−S)0.05部を酢酸エチル中で配合し、粘着剤の溶液を調製した。
得られた粘着剤の溶液を、接着剤Aと同様に、シート基材の片面に直接塗布、乾燥し、不織布より上の粘着剤の厚みが20μmになるように調整した。
表2に示す処方の乳化化粧料(保湿用アイクリーム)を以下に示す方法で調製した。
1.No.1〜No.10を均一に混合し、70℃に加熱する。
2.No.11及びNo.12を70℃に加熱する。
3.No.13及びNo.14をアジディスパーにて、3000rpmで20min分散する。
4.アジディスパーにて3000rpmで攪拌しながら2に1を徐注入し3min混合する。
5.4を40℃まで冷却し、3を投入しアジディスパーで1500rpmで3min混合後、No.15及びNo.16を注ぎ、さらに3min混合する。
女性ボランティア14名に、夜のお手入れ後に上記2で製造した保湿用アイクリーム(表中では「クリーム1」という)を0.05g塗布した後、上記2で製造した表3〜5に示すような各種の皮膚貼付用シート(図1の形状で実施例1〜10、比較例1〜3の組成)を目じりに貼付し、指で軽く圧着した。
皺の評価に関しては、「皺改善度」、「肌の弾力」、「肌のキメ」、「皮膚粘着性」、「皮膚トラブル」、「はがすときの痛みのなさ」に関して以下のような評価を行った。なお、「はがすときの痛みのなさ」については、シート単独・粘着剤違いの評価のときのみ行った。
日本香粧品学会の抗皺製品評価ガイドライン(日本化粧品学会誌 30(4),316−336(2006)より)に基づいて判定し、皺スコアを0〜7の8段階のスコアで評価した。初期の皺スコアから2週間使用後の皺スコアの差の4人の平均を皺改善度として表に示す。
1.使用前と変化なし
2.使用前より肌の弾力がわずかに上がった。
3.使用前より肌の弾力が上がった
4.使用前より肌の弾力がかなり上がった。
「肌のキメ」
1.使用前と変化なし
2.使用前より皮溝・皮丘がわずかに鮮明になった。
3.使用前より皮溝・皮丘が鮮明になった。
4.使用前より皮溝・皮丘がかなり鮮明になった。
「皮膚粘着性」
1.使用中シートがはがれることが5回以上であった。
2.使用中シートがはがれることが3回から4回であった。
3.使用中シートがはがれることが2回以内であった。
4.使用中シートがはがれることがなかった。
「皮膚トラブル」
1.皮膚に違和感を感じ、皮膚がかゆくなる若しくは赤くなる。
2.皮膚に違和感を感じることがある。
3.皮膚に違和感をほとんど感じない
4.皮膚に違和感を全く感じない
「はがすときの痛みのなさ」
1.シートをはがすときに強い痛みがあった。
2.シートをはがすときに痛みがあった。
3.シートをはがすときにほとんど痛みはなかった。
4.シートをはがすときにまったく痛みはなかった。
専門の評価者4名が評価を行い、以下の判定を行った。
◎:評点の平均が3.5以上4以下
○:評点の平均が3以上3.5未満
△:評点の平均が2以上3未満
×:評点の平均が2未満
粘着剤の種類としては、有機液状成分を含有するアクリル系粘着剤のようなゲル系粘着剤が好ましい。
目じりに、表6及び7に示される実施例11〜21、比較例4〜10の水中油型の乳化化粧料保湿用アイクリームを0.05g塗布し、実施例1と同じゲル系粘着剤の皮膚貼付用シート(ブーメラン型 図1参照)を貼付し指で軽く圧着する。そのまま就寝し起床後シートを除去するといった生活を2週間続けた後、評価を行った。各実施品につきn=4で測定。女性ボランティア36名対象。比較例10に関しては、クリーム塗布後、シートを貼付せずに就寝し、シート貼付部と同様に評価を行った。
1.No.11及びNo.12をアジディスパーにて、3000rpmで20min分散する。
2.No.1〜No.9を均一に混合し、70℃に加熱する。
3.No.10を70℃に加熱する。
4.アジディスパーにて3000rpmで攪拌しながら、3に2を徐注入し3min混合する。
5.4を40℃まで冷却し、1を投入しアジディスパーで1500rpmで3min混合後、水酸化ナトリウムを溶解させたNo.14を注ぎ、さらに3min混合する。
評価は、「皺改善度」「肌の弾力」「肌のキメ」「皮膚粘着性」の4項目で、各効果の判定についても、実施例1〜10の評価試験と同様に行った。なお、表中、各成分の数値の単位は質量%を示す。
流動パラフィン等非極性油は単独塗布ではゲル系粘着剤の粘着力を低下させるのであるが、実施例19−21のように乳化することによって粘着性は向上した。さらに、非極性油も極性油と混合することによって、使用中にはがれないものとなり、皺改善することができた。また被験者の使用後の感想から、ペースト系油剤配合のサンプルは、被験者自身の肌改善効果感が非常に高いことがわかった。
表8に示す処方のアイクリーム(油中水型乳化化粧料:乳液)を以下に示す方法で調製した。
1.No.1〜No.7を均一に混合する。
2.No.8〜No.10を均一に混合する。
3.アジディスパーにて3000rpmで攪拌しながら1に2を徐注入し5min混合する。
表9に示す処方のアイクリーム(水中油型乳化化粧料:マッサージクリーム)を以下に示す方法で調製した。
1.No.1〜No.4を75℃に加温し均一に混合する。
2.No.5〜No.11を75℃に加温し均一に混合する。
3.75℃にてアジディスパーにて3000rpmで攪拌しながら1に2を徐注入し5min混合する。
表10に示す処方のアイクリーム(水中油型乳化化粧料)を以下に示す方法で調製した。
1.No.1〜No.6を75℃に加温し均一に混合する。
2.No.7〜No.9を75℃に加温し均一に混合する。
3.75℃にてアジディスパーにて3000rpmで攪拌しながら1に2を徐注入し5min混合する。
4.75℃にてアジディスパーにて3000rpmで攪拌しながら3に75℃まで加温したNo.10を徐注入し5min混合する。
5.4を40℃まで冷却する。
6.アジディスパーにて1500rpmで攪拌しながら5にNo.11〜No.13を混合する。
7.アジディスパーにて1500rpmで攪拌しながら6にNo.14及びNo.15を混合する。
翌日目じりを観察したところ、小じわの低減が見られ、角質層の乾燥状態、キメを改善が確認できた。2週間連続使用後の皺改善度は0.5であった。
Claims (9)
- 皮膚上に、油性成分を5〜50質量%含有する乳化化粧料を塗布した後、シート基材層と皮膚表面に粘着可能な粘着剤層を有し、かつ、シート基材層と粘着剤層を含むシート全体の水蒸気透過度が200〜2,000g/m2・24hrsである皮膚貼付用シートを貼付することからなる美容方法。
- 皮膚の皺を改善又は皺の発生を抑制する美容方法である請求項1記載の美容方法。
- シート基材層と粘着剤層を含むシート全体の引張強度が20〜200N/cmであることを特徴とする請求項1又は2記載の美容方法。
- シート基材層がポリウレタンからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の美容方法。
- シート基材層の厚みが30〜250μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の美容方法。
- 粘着剤層が、有機液状成分を含有するゲル系粘着剤からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の美容方法。
- 油性成分中に抱水性油性成分を10〜80質量%含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の美容方法。
- 乳化化粧料が、高級アルコール、脂肪酸モノグリセリル及びグリセリンアルキルエーテルから選ばれる一種又は二種以上の両親媒性物質を0.5〜6質量%含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の美容方法。
- シート基材層、皮膚表面に粘着可能な粘着剤層及び剥離層を有し、かつ水蒸気透過度が200〜2,000g/m2・24hrsである皮膚貼付用シート、及び、油性成分を5〜50質量%含有する乳化化粧料を有する美容キット。
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