JP2015113311A - 泡状酸化染毛用前処理剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、界面活性剤を用いることなく弾力性を有し展性に優れた泡状に生成せしめることが出来るものであって、新生部と既染部との明度差の大きい毛髪を簡単に短時間で均一に染毛施術することが出来るのみならず、ヘアカラ−の色持ちに関する耐洗性を著しく向上せしめることが出来る、泡状酸化染毛用前処理剤に関する。【解決手段】本発明は下記の成分(A)及び(B)を含有することを特徴とする泡状酸化染毛用前処理剤。(A)(PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネ−ト)コポリマ−(B)塩基性染料、HC染料、タ−ル色素からなる群から選択される1種又は2種以上【選択図】なし

Description

本発明は、新生部と既染部との明度差が大きい毛髪を染毛する場合において、簡単にか
つ耐洗性に優れ均一に染毛することが出来る、泡状酸化染毛用前処理剤に関する。
従来より毛髪を染毛する場合、酸化染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水
素を含有する第2剤を使用時に混合し、毛髪に塗付する2剤式の酸化染毛剤が一般的に汎
用されている。しかしながら、毛髪は過度なシャンプ−、ブロ−、ブラッシング等といっ
た日ごろの手入れにおいて少しずつ損傷しており、さらに酸化染毛剤を施術することによ
り損傷を受けている。すなわち、毛髪は酸化染毛剤中の第1剤に含まれるアルカリおよび
第2剤に含まれる過酸化水素の作用により、毛髪表面における18−MEAの欠如、毛髪
の膨潤、メラニン色素の分解などの損傷が進み、また明るいおしゃれ染めを繰り返し施術
することにより毛髪はより損傷を受ける。より損傷を受けた毛髪は、酸化重合した色素の
溶出を生じやすくなり、その結果として、新生部と既染部との明度差が大きくなり、1種
類の酸化染毛剤だけで染毛した場合、新生部と既染部との染まりに差があり、均一に染毛
することが困難であるといった問題があった。このような新生部と既染部の明度差の大き
い毛髪を染毛するためには、2種類以上の酸化染毛剤を新生部と既染部に塗り分けて染毛
する施術方法が知られているが、非常に高度な美容技術が必要であり、誰もが簡単に染毛
することが出来ないため、簡単でかつ均一に染毛することができる酸性染毛用前処理剤が
待ち望まれている。
上記従来の問題点を解決するものとして、特開2003−252729号公報(特許文
献1)には、塩基性染料を含有することを特徴とする染毛用前処理剤組成物、特開200
5−170838号公報(特許文献2)には、(a)直接染料、(b)グリシン及び/又
はタウリン、(c)水を含有することを特徴とする染毛用前処理剤組成物が提案されてい
る。
特開2003−252729号公報 特開2005−170838号公報
しかしながら、上記特許文献1の塩基性染料を含有する染毛用前処理剤組成物を用いて
処理しただけでは、既染部に塗付した場合に直接染料が付着した部分に濃く吸着して毛髪
全体に塩基性染料がいきわたらず、均一に染着することが出来なくなり、ムラ染まりにな
るばかりでなく、乳液状、クリ−ム状、エアゾ−ル状等の剤型とするために界面活性剤を
用いる必要があり、ひいては、界面活性剤の影響により塩基性染料の染着が阻害され、十
分な均染性が期待できないものである。
また、上記特許文献2の染毛用前処理剤組成物は、均染性効果と染毛色のシャンプ−堅
牢性の効果を向上させ、退色時の不自然な色味を抑えることが出来ると記載されている。
そして、その処理方法は、処理剤を塗付した後に数分放置し、温水で洗い流し、乾燥させ
てから染毛剤で染毛処理を行なうという方法であり、これまで美容業界で行われてきた毛
先への2度処理などと同様、非常に煩雑な作業が必要となるばかりでなく、乳液状、クリ
−ム状、エアゾ−ル状等の剤型とするために界面活性剤を用いる必要があり、界面活性剤
の影響により塩基性染料の染着が阻害され、均染性や堅牢性も十分な効果を期待すること
が出来ないものである。
なお、上述の如く酸化染毛用前処理剤の型剤としては、ミスト状、クリ−ム状、泡状な
どが採用されている。しかしながら、ミスト状の場合は、塗付時において均一に染毛しよ
うとする毛髪以外の頭皮や衣服等に付着してしまう可能性が高く、毛髪以外の部分に付け
ないように塗付しようとすると一部分に酸化染毛用前処理剤が濃く付着し、その部分だけ
染まるためムラに染まるという不具合が生じる。
また、クリ−ム状の場合では、均一に塗付するためにハケなどを使用する必要があり、
酸化染毛剤を2種以上塗付する方法と変わらず、煩雑な操作となるばかりでなく、クリ−
ム状とするためにはアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオ
ン界面活性剤等の界面活性剤を必要とし、界面活性剤を含有することにより毛髪への染着
が阻害され、均染性も十分でないという不具合が生じる。
さらに、泡状の場合は、毛髪以外の部分への付着を防ぐことができ、毛髪になじませる
だけという簡単な塗付方法で処理することが出来る。しかしながら、泡状の剤型とするた
めには、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面
活性剤等の界面活性剤が必要不可欠であり、界面活性剤を含有することにより毛髪への染
着が阻害され、均一に染毛することが出来ないものである。
本発明は、上記従来例の問題点に着目してなされたもので、界面活性剤を用いることな
く泡状に生成せしめ、新生部と既染部との明度差の大きい毛髪を簡単に短時間で均一に染
毛施術することが出来るのみならず、耐洗性に優れた泡状酸化染毛用前処理剤を提供しよ
うとするものである。
上記の目的を達成するため、本発明は下記の成分(A)及び(B)を含有することを特
徴とする泡状酸化染毛用前処理剤を提供するものである。
(A)(PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネ−
ト)コポリマ−
(B)塩基性染料、HC染料、タ−ル色素からなる群から選択される1種又は2種以上
また、本発明は、前記成分(A)の含有量が0.5〜2重量%、成分(B)の含有量が
0.001〜1重量%であり、酸化染毛剤を適用する前に使用することを特徴とする泡状
酸化染毛用前処理剤を提供するものである。
本発明は、界面活性剤を用いることなく弾力性を有し展性に優れた泡状に生成せしめる
ことが出来るものであって、新生部と既染部との明度差の大きい毛髪を簡単に短時間で均
一に染毛施術することが出来るのみならず、ヘアカラ−の色持ちに関する耐洗性を著しく
向上せしめることが出来るものである。
次に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
本発明の泡状酸化染毛用前処理剤に用いられる成分(A)(PEG−240/デシルテ
トラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネ−ト)コポリマ−は、疎水基と親水基を
持つ両親媒性のポリエ−テルウレタンである。そして、かかる成分(A)(PEG−24
0/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネ−ト)コポリマ−を含有せ
しめることにより界面活性剤を含有せしめることなく泡状の剤型に生成せしめることがで
き、一般的に使用される界面活性剤による泡に比べて弾力性があり展性に優れた泡状剤型
を得ることが出来るものであって、長い毛髪に泡状酸化染毛用前処理剤をより簡単に塗付
することができ、耐洗性に優れ、均一に染毛することが出来る。また、泡状の剤型にする
ために、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性
剤等の界面活性剤を含有した場合には毛髪に吸着した染料が界面活性剤の作用により染料
の溶出を生じるために染着性が阻害されるが、本発明の成分(A)(PEG−240/デ
シルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネ−ト)コポリマ−を含有した泡状
酸化染毛用前処理剤は、染料の染着性を阻害しないため耐洗性に優れ均一に染毛すること
が出来るものである。
上記成分(A)(PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソ
シアネ−ト)コポリマ−の含有量は、0.5〜2重量%が好ましく、さらに好ましくは、
0.7〜1重量%である。0.5重量%未満では、粘性が低く泡状にすることができず、
新生部と既染部との明度差の大きい毛髪を均一に染毛することが出来ないため好ましくな
い。2重量%を越えるとやや粘性があり泡状にすることが出来ず、新生部と既染部との明
度差の大きい毛髪を均一に染毛することが出来ないため好ましくない。
本発明の成分(B)に使用される塩基性染料として有効なものを具体的に挙げると、塩
基性青99、塩基性青75、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性赤51
、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性橙31、赤色213号等である。
また、本発明の成分(B)に使用されるHC染料として有効なものを具体的に挙げると
、分散黒9、HC青2、HC赤1、HC赤3、HC赤7、HC橙1、HC橙2、HC黄2
、HC黄4、HC黄9、HC紫1、HC紫2、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェ
ノ−ル、2−アミノ−3−ニトロフェノ−ル、4−アミノ−3−ニトロフェノ−ル、4−
ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノ−ル、ヒドロキシアントラキノンアミノプ
ロピルメチルモルホニウムメトサルフェ−ト、3−メチルアミノ−4ニトロフェノキシエ
タノ−ル、2−ニトロ−5−グリセリルメチルアニリン、3−ニトロ−p−ヒドロキシエ
チルアミノフェノ−ル等である。
さらに本発明の成分(B)に使用されるタ−ル色素として有効なものを具体的に挙げる
と、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)
、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の
(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤
色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号
の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色4
07号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑
色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青
色2号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、黒色401号等
であり、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることが出来る。
本発明の成分(B)は、上記塩基性染料、HC染料、タ−ル色素からなる群から選択さ
れる1種又は2種以上を含有せしめる。そして、上記成分(B)から選ばれる1種又は2
種以上の染料の含有量は、0.001〜1重量%が好ましい。さらに好ましくは、0.0
5〜0.6重量%である。染料の含有量が0.001重量%未満では、染着効果が弱くな
り、新生部と既染部との明度差が大きい毛髪を均一に染毛することが出来ず好ましくない
。1重量%を超えると染着効果が強くなり、新生部と既染部との明度差が大きい毛髪を均
一に染毛することが出来ず好ましくない。
その他の成分として、本発明の効果を失わない程度にキレ−ト剤、油剤、アミノ酸類、
ポリペプチド類、タンパク質、保湿剤、有機溶媒、高分子化合物、pH調整剤、植物抽出
物、噴射剤、紫外線吸収剤、香料など一般に化粧品に用いられるものを適宜配合しても良
い。
本発明の泡状酸化染毛用前処理剤を適用せしめる酸化染毛剤は、一般に液体やクリ−ム
など適切な媒体に酸化染料(主要中間体とカップラ−)を含有した第1剤と、過酸化水素
を含有した第2剤とからなり、使用時に両者を混合することにより染料を酸化発色させる
もので、永久染毛剤とも呼ばれる。その他にも、過酸化水素の代わりに過炭酸ナトリウム
、過ホウ酸ナトリウムなどの固体の酸化剤を用いることにより染料と同時に配合すること
を可能とし、水で溶いて使用する粉末状染毛剤がある。
そして、上記の酸化染料として有効なものを具体的に挙げると、5−アミノオルトクレ
ゾ−ル、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3−イミノジフェノ−ル、
2,4−ジアミノフェノキシエタノ−ル、2,4−ジアミノフェノ−ル、2−アミノ−4
−ニトロフェノ−ル、2−アミノ−5−ニトロフェノ−ル、トルエン−2,5−ジアミン
、トルエン−3,4−ジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミ
ン、パラニトロメタフェニレンジアミン、N−フェニルパラフェニレンジアミン、メタフ
ェニレンジアミン、オルトアミノフェノ−ル、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6
−ジアミノピリジン、1,5−ヒドロキシナフタレン、パラアミノフェノ−ル、パラニト
ロオルトフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノ−ル、ピクラミン酸、ピクラミン
酸ナトリウム、N,N−ビス(4−アミノフェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノ
ンジイミン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノ−ル、メタアミノ
フェノ−ル、メタフェニレンジアミン、オルトクロルパラフェニレンジアミン、4,−4
−ジアミノジフェニルアミン、カテコ−ル、ジフェニルアミン、α−ナフト−ル、ヒドロ
キノン、ピロガロ−ル、フロログルシン、没食子酸、レゾルシンおよびそれらの塩類とし
て塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等、直接染料等が挙げられ、一種または二種以上を組み合わせ
て用いることが出来る。
なお、上記本発明の泡状酸化染毛用前処理剤は、酸化染毛剤を適用する前に使用するも
のであるが、必要に応じて適宜染毛料として単独使用することが出来るものである。
以下に、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるもの
ではない。なお、配合量は特記しない限り重量%を表わす。
実施例1〜3、比較例1〜2
本発明の剤型が泡状の酸化染毛用前処理剤として、下記の表1に示す配合割合に基づい
て酸化染毛用前処理剤を調製した。また、剤型がミスト状及びクリ−ム状の酸化染毛用前
処理剤を比較例として、下記の表1に示す配合割合に基づいて酸化染毛用前処理剤を調製
した。
実施例4〜6、比較例3〜6
本発明の剤型が泡状の酸化染毛用前処理剤として、下記の表2に示す配合割合に基づい
て泡状酸化染毛用前処理剤を調製した。また、剤型が泡状の酸化染毛用前処理剤を比較例
として、下記の表2に示す配合割合に基づいて泡状酸化染毛用前処理剤を調製した。
実施例7、比較例7〜10
本発明の剤型が泡状の酸化染毛用前処理剤として、下記の表3に示す配合割合に基づい
て泡状酸化染毛用前処理剤を調製した。また、界面活性剤を含有する泡状の酸化染毛用前
処理剤を比較例として、下記の表3に示す配合割合に基づいて泡状酸化染毛用前処理剤を
調製した。
酸化染毛剤
本発明の泡状酸化染毛用前処理剤を処理した後に用いる酸化染毛剤として、下記の表4
に示す配合割合に基づいて酸化染毛剤の第1剤および第2剤を調製した。
Figure 2015113311
Figure 2015113311
Figure 2015113311
Figure 2015113311
次に、上記表1〜3の実施例1〜7及び比較例1〜10について、酸化染毛用前処理剤
の塗付のしやすさ、酸化染毛用前処理剤の染着性試験、均染性試験並びに耐洗性試験を行
い、その評価結果を表5〜7に示す。
<酸化染毛用前処理剤の塗付のしやすさ>
人毛の黒髪(30cm、2g)の毛先15cmにブリ−チ剤を塗付した後、30℃の恒
温槽に30分放置し、その後、毛束を十分に水洗し市販のシャンプ−で洗浄した後、ドラ
イヤ−を用いて乾燥したものを試験用毛束とした。表1〜3の酸化染毛用前処理剤は、各
々の剤型に合わせて、泡状の場合はポンプフォ−マ−を用い、ミスト状の場合はアトマイ
ザ−を用い、クリ−ム状の場合はハケを用いて毛束に2gを塗付した後、コ−ムでなじま
せた。この時、酸化染毛用前処理剤の塗付のしやすさについて10名の専門パネラ−によ
り下記の評価基準によって評価した。
〔評価〕
◎:延びが良く、均一に塗付しやすい
○:延びが良く、ほぼ均一に塗付しやすい
△:やや延びが悪く、やや塗付しにくい
×:延びが悪く、塗付しにくい
<酸化染毛用前処理剤の染着性試験>
人毛の黒髪(30cm、2g)の毛先15cmにブリ−チ剤を塗付した後、30℃の恒
温槽に30分放置し、その後、毛束を十分に水洗し市販のシャンプ−で洗浄した後、ドラ
イヤ−を用いて乾燥したものを試験用毛束とした。表1の酸化染毛用前処理剤は、各々の
剤型に合わせて、泡状の場合はポンプフォ−マ−を用い、ミスト状の場合はアトマイザ−
を用い、クリ−ム状の場合はハケを用いて毛束に2gを塗付し、コ−ムでなじませたのち
洗い流し、酸化染毛用前処理剤の染着性について10名の専門パネラ−により下記の評価
基準によって評価した。
〔評価〕
◎:均一に染着できる
○:ほぼ均一に染着できる
△:少しムラがあり、やや均一に染着できない
×:ムラがあり、均一に染着できない
<均染性試験>
人毛の黒髪(30cm、2g)の毛先15cmにブリ−チ剤を塗付した後、30℃の恒
温槽に30分放置し、その後、毛束を十分に水洗し市販のシャンプ−で洗浄した後、ドラ
イヤ−を用いて乾燥したものを試験用毛束とした。表1〜3の酸化染毛用前処理剤は、各
々の剤型に合せ、泡状の場合はポンプフォ−マ−を用い、ミスト状の場合はアトマイザ−
を用い、クリ−ム状の場合はハケを用いて毛束に2g塗付しなじませた後、表4の酸化染
毛剤の第1剤及び第2剤を1:1で混合したものを用いて染毛を行い、十分に洗い流し、
シャンプ−で洗浄した。その後、均染性について10名の専門パネラ−により下記の評価
基準によって評価した。
〔評価〕
◎:新生部と既染部の染まりの差がなく、均一に染毛される
○:新生部と既染部の染まりの差がほとんどなく、ほぼ均一に染毛される
△:新生部と既染部の染まりの差が少しあり、不均一に染毛される
×:新生部と既染部の染まりの差があり、不均一に染毛される
<耐洗性試験>
均染性試験と同様に施術した後、市販のシャンプ−を精製水で2倍に希釈した水溶液1
00mlに各毛束を浸漬し、1時間穏やかに撹拌した。その後、一度流水で十分に洗い流
し、水100mlに各毛束を浸漬し、1時間穏やかに撹拌した。そして、ドライヤ−を用
いて乾燥し、シャンプ−処理していない毛束を対照とし、耐洗性について10名の専門パ
ネラ−により下記の評価基準によって評価した。
〔評価〕
◎:対照毛束との明度・色調の差が無い
○:対照毛束との明度・色調の差がほとんど無い
△:対照毛束との明度・色調の差が僅かに有る
×:対照毛束との明度・色調の差が有る
Figure 2015113311
Figure 2015113311
Figure 2015113311
上記表5の評価結果から明らかなように、本発明の実施例1〜3における泡状酸化染毛
用前処理剤は、操作性、染着性、均染性が良好であり、さらに耐洗性に優れていることが
分かる。
これに対し、比較例1のミスト状で使用した場合、均一に塗付しようとするとき毛髪以
外の部分に付着したり、ミストが触れた部分が濃く染まりムラとなり不均一で染着性が悪
いことが分かる。また、比較例2のクリ−ム状は、ハケで塗らなければ均一に塗付できず
塗付に時間がかかり、明度も目的とする明度にならず染着性、均染性、耐洗性も劣ってい
ることが分かる。
上記表6の評価結果から明らかなように、本発明の実施例4〜6における泡状酸化染毛
用前処理剤は、操作性、均染性が良好であり、さらに耐洗性に優れていることが分かる。
これに対し、比較例3は成分(A)(PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘ
キサメチレンジイソシアネ−ト)コポリマ−の含有量が0.5重量%未満のために、泡状
にならず塗付しにくく、均染性並びに耐洗性も劣っていることがわかる。また、比較例4
は成分(A)(PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシア
ネ−ト)コポリマ−の含有量が2重量%を超えているため、崩れやすい泡となり均一に塗
付しにくく、均染性、耐洗性もあまり良くないことがわかる。
また、比較例5は、染料の含有量が0.001重量%未満のため、染着が弱く新生部と
既染部の明度が均一にならず、均染性並びに耐洗性が悪いことがわかる。比較例6は、染
料の含有量が1重量%を超えているため、染着が濃くなり新生部と既染部の明度差が均一
にならず、均染性が悪いことがわかる。
上記表7の評価結果から明らかなように、本発明の実施例7における泡状酸化染毛用前
処理剤は、操作性、均染性が良好であり、さらに耐洗性に優れていることが分かる。
これに対し、比較例7〜10は、各々アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性
界面活性剤、ノニオン界面活性剤を含有しており、毛髪に吸着した染料は界面活性剤の作
用により染料の溶出を生じるために染着性が悪くなり、新生部と既染部の明度差が均一に
ならず均染性が悪いことがわかる。
以上の次第で、上記表5、表6及び表7の結果より、本発明の泡状酸化染毛用前処理剤
は、新生部と既染部との明度差の大きい毛髪を簡単に短時間でかつ耐洗性に優れ、均一に
染毛することが出来るものである。

Claims (3)

  1. 下記の成分(A)及び(B)を含有することを特徴とする泡状酸化染毛用前処理剤。
    (A)(PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネ−
    ト)コポリマ−
    (B)塩基性染料、HC染料、タ−ル色素からなる群から選択される1種又は2種以上
  2. 前記成分(A)の含有量が0.5〜2重量%、成分(B)の含有量が0.001〜1重
    量%であることを特徴とする、請求項1記載の泡状酸化染毛用前処理剤。
  3. 酸化染毛剤を適用する前に使用するための請求項1又は2記載の泡状酸化染毛用前処
    理剤。
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