JP2013164475A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主電源ON後の2回目の定着動作時のコールドオフセットを抑制することができる定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御手段としての制御部200は、一連の定着動作が主電源ON後の最初の定着動作か否かをチェックする(S3)。主電源ON後の最初の定着動作の場合は、一連の定着動作における最終のシートとしての用紙の後端がニップ部Nを抜けた後に行う表面無端移動体としての定着ベルト121を所定温度に維持しながら、定着ベルト121と加圧部材としての加圧ローラ122とを回転させる事後動作の設定時間を、設定時間Aに設定し(S4)、2回目以降の定着動作後の事後動作よりも長い時間、事後動作を実施する。
【選択図】図6

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の各種画像形成装置に用いられる定着装置として、金属基材と弾性ゴム層などから成る無端移動体としての薄肉の定着ベルトを備えるものが知られている。このように、低熱容量化された薄肉の定着ベルトを備えることで、定着ベルトの加熱に必要なエネルギーを大幅に低減することができ、ウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)にするまでに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化を図れる。
従来、この種の定着装置には、図8に示すように、無端ベルト(定着ベルト)901と、無端ベルト901の内部に配設された略パイプ状の金属熱伝導体902と、金属熱伝導体902内に配設された加熱源たる熱源903と、無端ベルト901を介して金属熱伝導体902に当接してニップ部Nを形成する加圧部材としての加圧ローラ904を備えているものがある(特許文献1参照)。金属熱伝導体902の加圧ローラ904と対向する部分は、他の部分に比べ薄肉に形成され、かつ、外周面が平面状に加工されている。無端ベルト901は、加圧ローラ904の回転により連れ回りし、このとき、金属熱伝導体902は無端ベルト901の移動をガイドする。また、金属熱伝導体902内の加熱源たる熱源903により金属熱伝導体902を介して無端ベルト901が加熱されることで、無端ベルト901全体を温めることを可能にしている。低熱容量化された薄肉の定着ベルトを備えることで、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
また、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイム短縮のために、無端ベルトを直接(金属熱伝導体を介さずに)加熱する定着装置が提案されている(特許文献2参照)。
図9に示す例では、無端ベルト901の内側から上記パイプ状の金属熱伝導体を取り除き、代わりに、加圧ローラ904と対向する位置に板状のニップ形成手段としてのニップ形成部材905を設けている。ニップ形成部材905を配設した箇所以外で無端ベルト901を熱源903によって直接加熱することができるので、伝熱効率が大幅に向上し消費電力の低減を図ることができる。このため、加熱待機時からのファーストプリントタイムをさらに短縮することが可能となる。また、金属熱伝導体を設けないことによるコストダウンも期待できる。
しかしながら、無端ベルト901を直接加熱する定着装置においては、主電源ON後の2回目の定着動作時にコールドオフセットが生じる場合があるという課題が発生した。コールドオフセットとは、定着動作時の熱量の不足により、トナー像内の各トナー粒子を十分に軟化させることができずに、一部のトナー粒子が用紙から剥がれてしまう現象である。
本発明者らは、上記課題について、鋭意研究した結果、次のことがわかった。すなわち、主電源ON後、ウォームアップ動作を行い、無端ベルト901を所定の温度にまで昇温させる。このとき、ニップ形成部材905にも無端ベルト901や熱源903から熱が与えられる。主電源ON直後は、定着装置内部の温度、定着装置の各部材(無端ベルト901、ニップ形成部材905、加圧ローラ904など)の温度は、低い温度である。このため、熱源903から無端ベルト901に付与された熱は、無端ベルト901の周囲に放熱されたり、加圧ローラ904やニップ形成部材905に奪われたりして、無端ベルト901の表面温度が上記所定の温度に到達するまでに時間を要する。この間、ニップ形成部材905には、熱源903や無端ベルト901から多くの熱量が付与され、蓄熱される。このため、主電源をONして、ウォームアップ動作後に行われるファーストプリントは、ニップ形成部材905に十分な熱量が蓄熱されており、通紙時のニップ形成部材905の温度低下が抑制される。従って、無端ベルト901の熱がニップ形成部材905に奪われるのが抑制され、ファーストプリントにおいては、コールドオフセットは発生しなかったと考えられる。
ファーストプリント終了後、定着装置は、熱源903への通電をOFFにするスリープモードや、無端ベルト901の温度を定着温度よりも低い所定の温度に維持する待機モードなどに遷移する。ニップ形成部材905は、両端を不図示の側板に支持されており、待機またはスリープモード中にニップ形成部材905から側板へと熱が移動する。無端ベルト901の周囲(定着装置内)は、ファーストプリント時に十分に暖められているが、画像形成装置内は、未だ十分には暖められていない。このため、ニップ形成部材905から側板に移動した熱が側板から放熱され、ファーストプリント終了後の待機中にニップ形成部材905の温度が低下する。2回目の定着動作前のウォームアップ動作時は、上述したように無端ベルト901の周囲(定着装置内)は、ファーストプリント前のウォームアップ動作時よりも暖められているため、無端ベルト901から周囲への放熱が抑制され、無端ベルト901は、1回目に比べ早い段階で所定の温度に達する。その結果、2回目の定着動作前のウォームアップ動作でニップ形成部材905に付与される熱量が少なくなり、ニップ形成部材905が十分に加熱されない。従って、2回目の定着動作時に無端ベルト901からニップ形成部材905へ奪われる熱量がファーストプリント時よりも多くなる。その結果、無端ベルト901の温度がファーストプリント時よりも低下して、2回目の定着動作時にコールドオフセットが発生したと考えられる。また、3回目以降においては、画像形成装置内部も十分に暖められ、側板からの放熱も少なくなるため、待機中のニップ形成部材905の温度低下が抑えられ、コールドオフセットの発生が抑えられたと考えられる。
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、主電源ON後の2回目の定着動作時のコールドオフセットを抑制することができる定着装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、内部が中空の表面無端移動体と、前記表面無端移動体を加熱する加熱源と、前記表面無端移動体とニップを形成する加圧部材と、前記表面無端移動体内部で前記加圧部材と対向しニップを形成するニップ形成手段とを備えた定着装置において、主電源ONしてから最初の一連の定着動作における最終の記録部材の後端が上記ニップを抜けた後に前記表面無端移動体を所定の温度に維持しながら前記表面無端移動体と前記加圧部材とを回転させる最初の事後動作の時間を、2回目以降の事後動作時間よりも長くしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、主電源ONしてから最初の事後動作時間を、2回目以降の事後動作時間よりも長くすることで、ニップ形成手段に十分な熱量が供給される。これにより、2回目の定着動作までの間の待機中におけるニップ形成手段の温度低下を抑制することができる。よって、2回目の定着動作時に、無端移動体の熱が、ニップ形成手段に奪われるのを抑制することができ、無端移動体の温度低下を抑制することができる。これにより、2回目の定着動作時のコールドオフセットを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の一構成例を示す概略構成図。 本実施形態に係る定着装置の一構成例を示す概略構成図。 (a)、(b)及び(c)はそれぞれ定着ベルトの端部の構成を示す斜視図、平面図及び側面図。 本実施形態に係る定着装置の他の構成例を示す概略構成図。 定着装置を制御する制御系の要部の一例を示すブロック図。 定着動作の制御フロー図。 変形例1における定着動作の制御フロー図。 従来例に係る定着装置の概略構成図。 他の従来例に係る定着装置の概略構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の一構成例を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、タンデム方式のカラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央部に、複数の色画像を形成する作像部(図示の例では4つの作像部)からなる画像ステーションが設けられている。複数の作像部は、無端ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト(以下「転写ベルト」という。)11の展張方向に沿って並置され、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
図1において、画像形成装置1000は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する複数の像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkが並設されている。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された各色の可視像であるトナー像は、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な転写ベルト11に対して1次転写工程が実行され、各色のトナー像が転写ベルト11に重畳転写される。その後、転写ベルト11に重畳転写された各色のトナー像は、記録媒体としての用紙Sに対して2次転写工程が実行されることにより、用紙Sに一括転写される。
各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための各種装置が配置されている。ここで、ブラックの画像形成を行う感光体ドラム20Bkを対象として説明すると、感光体ドラム20Bkの周囲には、その感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う、帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写手段としての1次転写ローラ12Bk、およびクリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後の感光体ドラム20Bkに対して行われる静電潜像の書き込みには、感光体ドラム20Bkの表面を露光する露光手段としての光書込装置8が用いられる。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー、光偏向手段としての回転多面鏡(ポリゴンミラー)などを備えている。光書込装置8は、画像データに基づいて、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面へ書き込み光(レーザー光)Lbを照射し、感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに静電潜像を形成するように構成されている。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11が図中A1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像(トナー像)が転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように行われる。より具体的には、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対向して配設された複数の1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkそれぞれに1次転写バイアスが印加される。この1次転写バイアスが印加された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkにより、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像(トナー像)が、転写ベルト11のA1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして重畳転写される。
複数の1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkはそれぞれ対応する感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkとの間で転写ベルト11を挟み込んで1次転写ニップを形成している。また、各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkには、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)からなる1次転写バイアスが各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkに印加されるようになっている。
各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、図中A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成する前記複数の作像部に設けられている。
また、画像形成装置1000は、前記複数の作像部のほか、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの上方に配設された転写ベルトユニット(転写装置)10と、2次転写手段としての2次転写ローラ5と、転写ベルトクリーニング装置13と、複数の作像部の下方に配設された光書込装置8とを備えている。
転写ベルトユニット10は、前述の無端状のベルトである転写ベルト11及び複数の1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkのほか、転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72や従動ローラ73等の複数のベルト支持部材を備えている。駆動ローラ72が回転駆動されることことにより、転写ベルト11は図中矢印A1で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。駆動ローラ72は、転写ベルト11を介して2次転写ローラ5に対向する2次転写バックアップローラとしても機能する。従動ローラ73は、転写ベルト11を介してクリーニング装置13に対向するクリーニングバックアップローラとしても機能する。また、従動ローラ73は、転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えているため、従動ローラ73には、バネなどを用いた付勢手段が設けられている。これらの転写ベルトユニット10と1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと2次転写ローラ5と転写ベルトクリーニング装置13とを有するように、転写装置71が構成されている。
2次転写ローラ5は、転写ベルト11に対向して配設され、転写ベルト11に従動して連れ回りする。また、2次転写ローラ5は、2次転写バックアップローラとしても機能する駆動ローラ72との間で転写ベルト11を挟み込んで2次転写ニップを形成している。また、上記1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと同様に、2次転写ローラ5にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)からなる2次転写バイアスが2次転写ローラ5に印加されるようになっている。
転写ベルトクリーニング装置13は、転写ベルト11を介して従動ローラ73に対向するように配設され、転写ベルト11の表面をクリーニングする。図示の例では、ベルトクリーニング装置35は、転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有する。また、ベルトクリーニング装置35から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
更に、画像形成装置1000には、記録媒体としての用紙Sが収容された記録媒体収容手段としての給紙カセット(用紙給送装置)61と、記録媒体繰り出し手段としてのレジストローラ対4と、記録媒体先端検知手段としての図示しない用紙先端センサとが設けられている。給紙カセット61は、画像形成装置1000の本体下部に配設され、最上位の用紙Sの上面に当接する記録媒体給送手段としての給送ローラ3を有し、給送ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Sをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
また、プリンタ本体内には、用紙Pを給紙カセット61から2次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための用紙搬送路が配設されている。この用紙搬送路Rの2次転写ローラ5の位置よりも用紙搬送方向上流側に、2次転写部(2次転写ニップ)へ用紙Pを繰り出すように搬送するレジストローラ対4が配設されている。レジストローラ対4は、給紙カセット61から搬送されてきた用紙Sを、上記複数の作像部からなる画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、2次転写ローラ5と転写ベルト11との間の2次転写部(2次転写ニップ)に向けて繰り出す。用紙先端センサは、用紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する。
ここで、記録媒体としての用紙には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、記録シート等が含まれる。また、給紙カセットなどの給紙カセット61のほかに、手差しで用紙を供給できるように手差し給紙機構を備えてもよい。
また、画像形成装置1000は、トナー像が転写された用紙Sにトナー像を定着させるための定着手段としての定着装置100と、記録媒体排出手段としての排紙ローラ7と、記録媒体積載手段としての排紙トレイ17と、複数のトナー容器としてのトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkとを備えている。排紙ローラ7は、定着済みの用紙Sを画像形成装置1000の本体外部に排出する。排紙トレイ17は、画像形成装置1000の本体上部に配設され、排紙ローラ7により画像形成装置1000の本体外部に排出された用紙Sを積載する。
複数のトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーが充填され、プリンタ本体の上部であって排紙トレイ17の下側に設けられた複数のボトル収容部それぞれに着脱可能に装着されている。また、各トナーボトル9Y、9C、9M、9Bkと各現像装置40Y、40C、40M、40Bkとの間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル9Y、9C、9M、9Bkから対応する現像装置40Y、40C、40M、40Bkへトナーが補給されるようになっている。
転写装置71に装備されているクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。このクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより、転写ベルト11上の残留トナー等の異物が掻き取り除去されて転写ベルト11がクリーニングされる。クリーニング装置13は、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための図示しない排出手段を有している。
次に、上記構成の画像形成装置1000の基本的動作について説明する。
画像形成装置1000において作像動作が開始されると、各作像部における各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkが図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面が帯電装置30Y、30C、30M、30Bkによって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面には、光書込装置8からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bk上に形成された静電潜像に、各現像装置40Y、40C、40M、40Bkによってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、駆動ローラ(2次転写バックアップローラ)72が図1の反時計回りに回転駆動し、転写ベルト11を図の矢印A1で示す方向に周回走行させる。そして、各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkに、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkとの間の1次転写ニップにおいて所定の転写電界が形成される。
その後、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの回転に伴い、感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bk上の各色のトナー画像が1次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bk上のトナー画像が転写ベルト11上に順次重ね合わせて転写される。かくして転写ベルト11の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、転写ベルト11に転写しきれなかった各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bk上のトナーは、クリーニング装置50Y、50C、50M、50Bkによって除去される。その後、図示しない除電装置によって各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの表面が除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置の下部では、給送ローラ3が回転駆動を開始し、給紙カセット61から用紙Pが搬送路に送り出される。搬送路に送り出された用紙Pは、レジストローラ対4によってタイミングをはかられて、2次転写ローラ5と駆動ローラ(2次転写バックアップローラ)72との間の2次転写ニップに送られる。このとき、2次転写ローラ5には、転写ベルト11上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、2次転写ニップに所定の転写電界が形成されている。
その後、転写ベルト11の周回走行に伴って、転写ベルト11上のトナー画像が2次転写ニップに達したときに、上記2次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、転写ベルト11上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった転写ベルト11上の残留トナーは、転写ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは図示しない廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置100へと搬送され、定着装置100によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ7によって装置外へ排出され、排紙トレイ17上にストックされる。
なお、以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、上記構成の画像形成装置1000に用いることができる定着装置100のより具体的な構成例について説明する。
図2は、本実施形態に係る定着装置100の一構成例を示す概略構成図である。図2において、定着装置100は、回転可能に設けられた加熱回転体からなる無端移動体としての定着ベルト121と、定着ベルト121に対向して回転可能に設けられた対向回転体からなる加圧部材としての加圧ローラ122と、定着ベルト121を加熱する加熱源としてのハロゲンヒータ123とを備えている。更に、定着装置100は、定着ベルト121を介して対向する加圧ローラ122とニップ部Nを形成するニップ形成部材124と、ニップ形成部材124を支持する支持部材としてのステー125とで構成されるニップ形成手段と、ハロゲンヒータ123から放射される光を定着ベルト121へ反射する反射部材126とを備えている。また、定着装置100は、定着ベルト121の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ127と、定着ベルト121から用紙を分離する記録媒体分離手段としての分離部材128と、加圧ローラ122を定着ベルト121へ加圧する図示しない加圧手段等を備えている。
定着ベルト121は、その内周側から、ハロゲンヒータ123により輻射熱で直接加熱される。また、ニップ形成部材124は、定着ベルト121の内側すなわち定着ベルト121の内周側で囲まれた内部に設けられ、定着ベルト121の内面と直接摺動するように、又は図示しない摺動シートを介して間接的に摺動するように配置されている。
なお、図2の例では、上記ニップ部Nの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状であってもよい。上記ニップ部の形状が凹形状の場合は、用紙Sの先端の排出方向が加圧ローラ122寄りになり、分離性が向上するので、ジャムの発生が抑制される。
定着ベルト121は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト121は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。離型層により、トナーが付着しないように離型性を持たせている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。シリコーンゴム層などの弾性層がある場合は、未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残りにくい。このようなユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)の発生を効果的に防止するには、例えばシリコーンゴム層を所定の厚さ以上(例えば100[μm]以上)設けるのが好ましい。このシリコーンゴム層が変形することにより、ベルト表面の微小な凹凸が吸収され、ユズ肌画像が改善する。
加圧ローラ122は、芯金122aと、芯金122aの外周面側に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層122bと、弾性層122bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層122cとを有する。加圧ローラ122は、図示しないスプリング等の加圧手段によって定着ベルト121側へ加圧され、定着ベルト121を介してニップ形成部材124に当接している。この加圧ローラ122と定着ベルト121とが圧接する箇所では、加圧ローラ122の弾性層122bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。
また、加圧ローラ122は、画像形成装置1000の本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源からギヤ等を介して駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されている。加圧ローラ122が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト121に伝達され、定着ベルト121が従動回転するようになっている。
定着ベルト121は加圧ローラ122により連れ回り回転する。図2の構成例の場合は、加圧ローラ122が図示しないモータ等の駆動源により回転し、ニップ部Nで定着ベルト121に駆動力が伝達されることにより、定着ベルト121が回転する。定着ベルト121は、ニップ部Nで挟み込まれて回転し、ニップ部N以外では両端部で後述のベルト保持部材140にガイドされて走行する。
なお、本実施形態では、加圧ローラ122を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ122の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることで、弾性層122bの弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。
加圧ローラ122の弾性層122bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ122の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムなどの断熱性の高いゴムを用いてもよい。スポンジゴムなどの断熱性が高いゴムを用いることで定着ベルト121の熱が奪われにくくなるので、より望ましい。また、上記加熱回転体からなる定着ベルト121等のベルト部材及び対向回転体からなる加圧ローラ122等の加圧部材は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
ハロゲンヒータ123は、両端部が定着装置100の側板142(図3参照)に固定されている。ハロゲンヒータ123は、画像形成装置1000の本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されている。この電源部によるハロゲンヒータ123の出力制御は、例えば上記温度センサ127による定着ベルト121の表面温度の検知結果に基づいて、ハロゲンヒータ123のオン/オフ又は通電量を制御するように行われる。このようなヒータ123の出力制御によって、定着ベルト121の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。また、定着ベルト121を加熱する加熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH(電磁誘導加熱)、抵抗発熱体、又はカーボンヒータ等を用いてもよい。
ニップ形成部材124は、ベースパッド131と、ベースパッド131の表面に設けられた摺動シート(低摩擦シート)130とを有する。ベースパッド131は、定着ベルト121の軸方向又は加圧ローラ122の軸方向に渡って連続して長手状に配設されており、加圧ローラ122の加圧力を受けてニップ部Nの形状を決めるものである。
また、ニップ形成部材124のベースパッド131は、ステー125によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ122による圧力でニップ形成部材124に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ122の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られるようにしている。
ニップ形成部材124のベースパッド131は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材124の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ベースパッド131には、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
摺動シート130は、ベースパッド131の少なくとも定着ベルト121と対向する表面に配設されていればよい。これにより、定着ベルト121が回転する際、この低摩擦シートに対し定着ベルト121が摺動することで、定着ベルト121に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト121への摩擦力による負荷が軽減される。なお、摺動シートを有しない構成とすることも可能である。
ステー125は、ニップ形成部材124の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましい。また、ベースパッド131も、強度確保のためにある程度硬い材料で構成されていることが望ましい。ベースパッド131の材料としては、液晶ポリマー(LCP)等の樹脂や、金属、あるいはセラミックなどを適用することができる。
反射部材126は、ステー125とハロゲンヒータ123との間に配設されている。本実施形態では、反射部材126をステー125に固定している。反射部材126の材料としては、アルミニウムやステンレス等が挙げられる。このように反射部材126を配設していることにより、ハロゲンヒータ123からステー125側に放射された光(輻射熱)が定着ベルト121へ反射される。これにより、定着ベルト121に照射される輻射熱の光量を多くすることができ、定着ベルト121を効率良く加熱することが可能となる。反射部材126を備える代わりに、ステー125等の表面に鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る定着装置100は、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイムなどの向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。
具体的には、ハロゲンヒータ123によって定着ベルト121をニップ部N以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。本実施形態では、ハロゲンヒータ123と定着ベルト121の図2の左側の部分の間に何も介在させないようにし、その部分においてハロゲンヒータ123からの輻射熱を定着ベルト121に直接与えるようにしている。
また、定着ベルト121の低熱容量化を図るために、定着ベルト121を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト121を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50[μm]、100〜300[μm]、10〜50[μm]の範囲に設定し、全体としての厚さを1[mm]以下に設定している。また、定着ベルト121の直径は、20〜40[mm]に設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト121全体の厚さを0.2[mm]以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16[mm]以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト121の直径は、30[mm]以下とするのが望ましい。
なお、本実施形態では、加圧ローラ122の直径を20〜40[mm]に設定しており、定着ベルト121の直径と加圧ローラ122の直径を同等となるように構成している。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト121の直径が加圧ローラ122の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト121の曲率が加圧ローラ122の曲率よりも小さくなるため、ニップ部Nから排出される用紙(記録媒体)Pが定着ベルト121から分離されやすくなる。
また、前述のように定着ベルト121を小径化した結果、定着ベルト121の内側のスペースが小さくなるが、ステー125を両端側において折り曲げられた凹状に形成し、その凹状に形成した部分の内側にハロゲンヒータ123を収容することで、小さいスペース内でもステー125やハロゲンヒータ123の配設を可能にしている。
図3は、定着ベルト121の端部の構成を示す図である。同図中、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は定着ベルト121の回転軸方向から見た側面図を示す。なお、図3(a)〜(c)では、片側の端部の構成のみを図示しているが、反対側の端部も同様の構成となっているので、以下、図3に基づき片側の端部の構成についてのみ説明する。
図3(a)又は(b)に示すように、定着ベルト121の表面移動方向と直交する方向(軸方向)における端部にはベルト保持部材140が挿入されており、このベルト保持部材140によって定着ベルト121の端部は回転可能に保持されている。また、図3(c)に示すように、ベルト保持部材140は、例えばフランジのような形状を有し、ニップ部Nの位置(ニップ形成部材124を配設した位置)で開口したC字形に形成されている。また、ベルト保持部材140は、側板142に固定されている。また、上記ステー125の長手方向の端部も側板142に固定され位置決めされている。側板142は、ステー125と同様、ステンレスや鉄等の金属材料で形成されている。側板142をステー125と同じ材質にすることで、取り付け精度を容易に出すことができる。
また、図3(a)又は(b)に示すように、定着ベルト121の端面とそれに対向するベルト保持部材140の対向面との間には、定着ベルト121の端部を保護する保護部材としてのスリップリング141が設けられている。これにより、定着ベルト121に軸方向の寄りが生じた場合に、定着ベルト121の端部がベルト保持部材140に直接当接するのを防止することができ、端部の摩耗や破損を防ぐことができる。また、スリップリング141は、ベルト保持部材140に外周に対し余裕を持って嵌められている。このため、定着ベルト121の端部がスリップリング141に接触した際に、スリップリング141は定着ベルト121と連れ回り可能となっているが、スリップリング141が連れ回りせず、静止していても構わない。スリップリング141の材料としては、耐熱性に優れたいわゆるスーパーエンプラ、例えば、PEEK、PPS、PAI、PTFE等を適用することが好ましい。
なお、図示省略するが、定着ベルト121の軸方向両端部には、定着ベルト121とハロゲンヒータ123との間に、ハロゲンヒータ123からの熱を遮蔽する遮蔽部材を配設している。これにより、特に、連続通紙時の定着ベルトの非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制することができ、定着ベルトの熱による劣化や損傷を防止することができる。
以下、図2を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置100の基本動作例について説明する。
画像形成装置1000の本体の主電源スイッチが投入(主電源ON)されると、ウォームアップ動作が開始される。具体的には、ハロゲンヒータ123に電力が供給されると共に、加圧ローラ122が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト121は、加圧ローラ122との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。定着ベルト121の温度を温度センサ127で検知し、定着ベルト121が所定の温度に達するまで、ウォームアップ動作を実施する。主電源ON時のウォームアップ動作においては、定着ベルト121を定着温度よりも高い所定の温度(158℃〜170℃)に定着ベルト121を加熱する。
定着ベルト121が、所定の温度に達したらハロゲンヒータ123への通電をOFFにし、定着ベルト121が定着温度にまで下降させる。上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト121及び加圧ローラ122のニップ部Nに送入される。このとき、温度センサ127の検知結果に基づいて、定着ベルト121が定着温度に維持されるようハロゲンヒータ123に供給される電力が制御される。具体的一例を挙げると、定着ベルト121の温度が定着温度+α℃であることを温度センサ127が検知したら、ハロゲンヒータ123への電力供給を停止にし、定着ベルト121の温度が定着温度−α℃を温度センサ127が検知したら、ハロゲンヒータ123への電力供給をONにする。そして、ハロゲンヒータ123によって加熱された定着ベルト121による熱と、定着ベルト121と加圧ローラ122との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図2中の矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材128の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト121から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラによって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
画像形成動作が終了したら、定着装置は、定着ベルト121を定着温度よりも低い所定の温度(本実施形態では、90℃)に維持して待機する待機モード、または、ハロゲンヒータ123への電力供給や加圧ローラ122の回転駆動を停止するスリープモード(省エネモード)に遷移する。画像形成動作終了後、待機モードに遷移させるか、スリープモードに遷移させるかは、操作部151(図5参照)などから設定することができる。待機モードに設定すれば、次の画像形成動作におけるウォームアップ動作のとき、定着ベルト121を定着温度にまですばやく昇温させることができ、画像形成動作開始までの待機時間を短縮することができる。一方、スリープモードにおいては、待機時の電力の消費が抑えられ、省エネルギー化を図ることができる。また、待機モードからの立ち上げのときは、定着ベルト121が定着温度に達したらウォームアップ動作を終了し、スリープモードからの立ち上げのときは、定着ベルト121が定着温度よりも高い所定の温度に達したらウォームアップ動作を終了する。
図4は、本実施形態に係る定着装置100の他の構成例を示す概略構成図である。なお、図4の定着装置の構成例において、図2、3にて説明した構成と同様な部分については同じ符号を付し、それらの説明を省略する。
図4に示す定着装置100は、加熱源としてのハロゲンヒータ123を3本備えている。この場合、ハロゲンヒータ123ごとに発熱領域を異ならせることで、種々の幅の用紙幅に対応した範囲で定着ベルト121を加熱することが可能となっている。また、この場合、ニップ形成部材124を囲むように板金132が設けられており、この板金132を介してニップ形成部材124はステー125に支持されている。
また、図4に示す定着装置100では、小さいスペース内でもステー125をできるだけ大きく配設するために、ニップ形成部材124を反対にコンパクトに形成している。具体的には、ベースパッド131の用紙搬送方向の幅を、ステー125の用紙搬送方向の幅よりも小さく形成している。さらに、図4において、ニップ形成部材124の用紙搬送方向上流側端部及び下流側端部におけるそれぞれのニップ部N又はその仮想延長線Eに対する高さをh1,h2とし、上流側端部及び下流側端部以外のニップ形成部材124の部分におけるニップ部N又はその仮想延長線Eに対する最大高さをh3とすると、h1≦h3、h2≦h3となるように構成している。このように構成することで、ニップ形成部材124の上流側端部と下流側端部は、ステー125の用紙搬送方向上流側及び下流側の各折り曲げ部と定着ベルト121との間に介在しないので、ステー125の各折り曲げ部を定着ベルト121の内周面に近づけて配設することができる。これにより、定着ベルト121内の限られたスペース内でステー125をできるだけ大きく配設できるようになり、ステー125の強度を確保することができるようになる。その結果、加圧ローラ122によるニップ形成部材124の撓みを防止でき、定着性の向上を図れる。
さらにステー125の強度を確保するために、本実施形態では、ステー125が、ニップ形成部材124と接触し用紙搬送方向(図4の上下方向)に延在するベース部125aと、そのベース部125aの用紙搬送方向上流側と下流側の各端部から加圧ローラ122の当接方向(図4の左側)に向かって延びる立ち上がり部125bとを有するように構成している。すなわち、ステー125に立ち上がり部125bを設けることで、ステー125が加圧ローラ122の加圧方向に延在する横長の断面を有するようになり、断面係数が大きくなって、ステー125の機械的強度を向上させることが可能となる。
また、ステー125の立ち上がり部125bを加圧ローラ122の当接方向により長く形成する方が、ステー125の強度が向上する。従って、立ち上がり部125bの先端は、定着ベルト121の内周面に対し、できる限り近接していることが望ましい。しかし、回転中、定着ベルト121には大小なりとも振れ(挙動の乱れ)が生じるので、立ち上がり部125bの先端を定着ベルト121の内周面に近づけすぎると、定着ベルト121が立ち上がり部125bの先端に接触するおそれがある。特に、本実施形態のように、薄い定着ベルト121を用いている構成においては、定着ベルト121の振れ幅が大きいので、立ち上がり部125bの先端の位置設定には注意が必要である。
具体的に、本実施形態の場合、ステー125の立ち上がり部125bの先端と定着ベルト121の内周面との加圧ローラ122の当接方向の距離dは、少なくとも2.0[mm]、望ましくは3.0[mm]以上に設定するのが好ましい。一方、定着ベルト121にある程度厚みがあって振れがほとんど無い場合は、上記距離dは0.02[mm]に設定することが可能である。なお、本実施形態のように、立ち上がり部125bの先端に反射部材126が取り付けられている場合は、反射部材126が定着ベルト121に接触しないように上記距離dを設定する必要がある。
このように、ステー125の立ち上がり部125bの先端を定着ベルト121の内周面に対し可能な限り近接するように配設することで、立ち上がり部125bを加圧ローラ122の当接方向に長く配設することができる。これにより、小径の定着ベルト121を用いた構成においても、ステー125の機械的強度を向上させることが可能となる。
上記図2乃至図4に示した構成例の定着装置100によれば、ニップ形成部材124によって、ニップ部Nに進入しようとする定着ベルト121をガイドすることができるので、定着ベルト121がニップ部Nに進入する前にベルトの挙動を抑えて、定着ベルト121をニップ部Nへ安定的かつ円滑に進入させることができる。このようにニップ形成部材124によって定着ベルト121をガイドすることにより、定着ベルト121の両端部以外ではニップ形成部材124以外にガイド部材を設けていない構成においても、定着ベルト121を安定的かつ円滑に回転させることができるようになる。これにより、回転時における定着ベルト121への負荷を軽減して摩耗を抑制することができるので、定着ベルト121の破損や破断を防止することができ、装置としての信頼性が向上する。特に、上記各構成例の定着装置100のように低熱容量化のために定着ベルト121を薄くした構成においても、定着ベルト121の破損や破断を防止することができる。
また、上記図2乃至図4に示した構成例の定着装置100によれば、ニップ形成部材124によって定着ベルト121をガイドすることができるので、構成の簡素化、コンパクト化及び低コスト化を図ることができる。これにより、定着装置100のさらなる低熱容量化を図ることができるため、ウォームアップの時間を短くすることができ、省エネ性の向上及びファーストプリントタイムの短縮化を実現することが可能となる。
また、ニップ形成部材124がガイド機能を果たすことで、別途ガイドを設けなくてもよいため、ステー125の用紙搬送方向上流側及び下流側の部分と定着ベルト121の内周面との間に、何も介在させないように(互いに直接対向するように)構成することができる。これにより、ステー125を、用紙搬送方向上流側及び下流側において定着ベルト121の内周面に近づけて配設することが可能となり、定着ベルト121内の限られたスペース内でステー125をできるだけ大きく配設することができるようになる。その結果、上記各構成例の定着装置100のように低熱容量化のため定着ベルト121を小径化した構成においても、ステー125の強度を確保することができるようになり、加圧ローラ122によるニップ形成部材124の撓みを防止でき、定着性の向上を図れるようになる。
さらに、上記図2乃至図4に示した構成例の定着装置100においては、定着ベルト121に加圧ローラ122を当接させない状態において、ニップ形成部材124を定着ベルト121よりも内側に離れた位置に配設することで、ニップ部Nの用紙搬送方向上流側及び下流側それぞれにおいて、定着ベルト121をニップ形成部材124に対して強く押し付けられない状態にすることが可能である。これにより、定着ベルト121がニップ形成部材124に接触することによる摺動負荷や摩耗を抑制することが可能となる。また、定着ベルト121がニップ形成部材124に接触する力が弱まることで、ニップ部Nへの定着ベルト121の進入経路の最適化を図れる。
また、加圧ローラ122の回転速度が速く、1分間の通紙枚数が多いような装置の場合には、加圧ローラ122の温度を検知するサーミスタ(加圧サーミスタ)を設けてもよい。加圧ローラ122の回転速度を速くした高速機においては、定着ベルト121の熱量不足が起こりやすい。よって、ウォームアップ動作時において、加圧サーミスタで加圧ローラ122の表面温度を検知して、加圧ローラ122の表面温度および定着ベルト121の表面温度がそれぞれ所定の温度となったら、定着動作に遷移するようにする。これにより、加圧ローラ122に十分な熱量が蓄えられた状態で定着動作を行うことができ、定着ベルト121の熱量不足を抑制することができる。また、加圧ローラ122の非通紙領域にも加圧ローラ122の温度を検知するサーミスタを設けてもよい。小サイズの用紙を連続通紙したときなどに、加圧ローラ122や定着ベルト121の端部が異常高温となり、装置が故障するおそれがあるため、このような故障が生じないようにするため、この非通紙領域に配置したサーミスタで温度検知をして、所定の温度以上となったら、装置を停止する制御を行う。
図5は、本実施形態の定着装置100を制御する制御系の要部の一例を示すブロック図である。
制御手段としての制御部200は、コントローラ部200aとエンジン制御部200bとを備えている。
コントローラ部200aは、CPU、ROM、RAMなどを備え、エンジン制御部200b、操作部151、外部通信インターフェース部152等と接続されている。コントローラ部200aは、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、画像形成装置1000全体の制御や、外部通信インターフェース部152及び操作部151からの入力の制御などを行う。例えば、コントローラ部200aは、操作部151を介して入力されたユーザからの指示入力を受け付け、その指示入力に従って各種処理を行う。また、コントローラ部200aは、外部通信インターフェース部152を介して外部のホストコンピュータ装置などから印刷ジョブ(画像形成ジョブ)の指令や画像データを受信し、エンジン制御部200bを制御し、用紙にカラー画像やモノクロ画像を形成して出力する画像形成動作を制御する。
エンジン制御部200bは、CPU、ROM、RAMなどを備え、予め組み込まれている制御プログラムを実行することにより、コントローラ部200aからの指令に基づいて、画像形成処理を行うためのプリンタエンジン(複数の作像部、光書込装置8、定着装置100など)の制御を行う。例えば、エンジン制御部200bは、画像形成動作モードにおいて、温度センサ127で検出した定着ベルト121の温度が所定の目標温度となるように、ハロゲンヒータ123への通電を制御したり、加圧ローラ122を回転駆動する加圧ローラ駆動部129を制御したりする。
本実施形態の画像形成装置1000は、画像形成動作モード、待機モード、スリープモードの3つのモードを有している。ここで、画像形成動作モードとは、画像形成装置1000が画像形成処理を実行している状態を示す。待機モードは、画像形成装置1000が画像形成処理の実行指示を待っている状態を示す。スリープモードとは、待機モードよりも更に消費電力が少ない低電力消費の状態を示す。画像形成動作モードのときは、例えば、定着装置100において、定着ベルト121を所定の定着目標温度(例えば、158〜170℃)に昇温させるウォームアップ動作が行われた後、定着動作が実行される。待機モードのときは、定着装置100の定着ベルト121は、上記画像形成動作モードのときの定着目標温度よりも低い所定の温度(例えば、90℃)に維持される。スリープモードのときは、定着装置100等のプリンタエンジンやエンジン制御部200bへの通電が停止され、ハロゲンヒータ123への通電や加圧ローラ122の回転駆動ができない状態になる。
上述したように、上記ステー125は、熱伝導性の高いステンレスや鉄等の金属材料で形成され、ステンレスや鉄等の金属材料で形成された側板142に固定されている。その結果、ハロゲンヒータ123や定着ベルト121などからステー125に付与されステー125に蓄えられた熱は、側板142へと移動し、側板142から画像形成装置内へと放熱する。
画像形成装置1000の本体の主電源スイッチが投入(主電源ON)されたときのウォームアップ動作は、定着装置100内部が常温のため、ハロゲンヒータ123から定着ベルト121に付与された熱が放熱され、定着ベルト121が所定の温度に達するまで時間を要す。その結果、ステー125などの定着ベルト121内部に配置されている部材も、十分に加熱される。よって、主電源ON後の最初の定着動作(印刷ジョブ)においては、ステー125にも十分な熱が蓄えられる。また、一連の定着動作中においても、ハロゲンヒータ123が、定着ベルト121を定着温度に保つために点灯するので、定着動作時にもステー125に熱が付与されるので、ステー125の温度低下が抑えられている。よって、定着ベルト121から、用紙Pの表面のトナーに十分な熱量を付与でき、良好に定着を行うことができる。
主電源ON後の最初の定着動作(印刷ジョブ)終了後においては、定着ベルト121の周囲(定着装置100内部)は、十分に暖まっているが、画像形成装置の内部は、さほど暖まっていない。そのため、最初の定着動作終了後の待機中にステー125から側板142に移動した熱が、画像形成装置内部に放熱される。これにより、主電源ON後の最初の定着動作終了後の待機中にステー125に蓄えられた熱が減少していき、ステー125の温度が低下していく。
主電源ON後の2回目の定着動作前のウォームアップ動作においては、定着装置100内部(定着ベルト121の周囲)は、温度が高い状態であるので、定着ベルト121からの放熱が抑えられ、定着ベルト121は、所定の温度にまですばやく昇温する。よって、2回目のウォームアップ動作の時間は、1回目のウォームアップ動作時間よりも短縮される。その結果、2回目のウォームアップ動作時においては、最初の定着動作前のウォームアップ動作に比べて、ステー125に付与される熱が減少し、ステー125に十分な熱が蓄えられず、温度が低い状態である。その結果、2回目の定着動作時において、定着ベルト121からステー125に奪われる熱量が増加し、定着ベルト121からトナーに十分な熱量が付与されなくなり、コールドオフセットが生じてしまう。2回目の定着動作後においては、画像形成装置内部もかなり暖められ、側板142からの放熱が抑えられることで、2回目定着動作後の待機時においては、ステー125の温度低下が抑えられる。よって、3回目以降の定着動作においては、定着ベルト121からステー125に奪われる熱量が抑えられ、コールドオフセットが生じることがない。
また、装置の仕様などによっては、一連の定着動作における最終の用紙後端がニップ部Nを抜けた後、定着ベルト121を所定の温度に維持した状態で15秒程度回転させた後に、待機モードやスリープモードに遷移するものもある。しかし、15秒程度では、十分にステー125に熱量を付与することができず、2回目の定着動作時にコールドオフセットが生じてしまう。
このように、主電源ON後の2回目の定着動作時にコールドオフセットが生じるおそれがあるため、本実施形態においては、主電源ON後の最初の一連の定動作における最終用紙の後端がニップ部Nを抜けた後の定着ベルト121を所定温度に維持しながら定着ベルト121と加圧ローラ122を所定時間回転させる事後動作の時間を、2回目以降の事後動作の時間よりも長くした。以下に、具体的に説明する。
図6は、定着動作の制御フロー図である。
図6に示すように、外部通信インターフェース部152を介して外部のホストコンピュータ装置などから印刷ジョブが制御部200に入力されると、定着ベルト121を所定温度に立ち上げるウォームアップ動作を行う(S1)。主電源ON後や、スリープモードからの立ち上げのときのウォームアップにおける設定温度は、定着温度よりも高く設定されており、待機モードからの立ち上げのときの設定温度は、定着温度に設定される(本実施形態においては、158℃〜170℃)。そして、温度センサ127が、定着ベルト121が設定された温度に到達したことを検知したら、ウォームアップ動作を終了し、定着動作に遷移する(S2)。具体的には、ウォームアップにおける設定温度が定着温度よりも高く設定されているときは、定着ベルト121の温度が、定着温度にまで低下したら、定着動作が開始される。一方、ウォームアップにおける設定温度が定着温度のときは、設定温度に達してウォームアップ動作終了直後に定着動作が開始される。
次に、制御部200は、主電源ON後の最初の定着動作か否かをチェックする(S3)。主電源ON後の最初の定着動作の場合(S3のYES)は、一連の定着動作における最終の用紙の後端がニップ部Nを抜けた後に行う事後動作の設定時間を、設定時間Aに設定する(S4)。一方、主電源ON後の最初の定着動作ではない場合(S3のNO)は、事後動作の設定時間を、設定時間Bに設定する(S9)。なお、設定時間A>設定時間Bである。主電源ON後の最初の定着動作後の最初の事後動作の設定時間Aは、ステー125に十分な熱が蓄えられるような時間に設定されており、本実施形態においては、60秒に設定されている。一方、2回目以降の定着動作後の事後動作は、一連の定着動作終了後(最終用紙の後端がニップ部を抜けた後)に直ぐに定着動作に遷移できるように待機しておくもので、設定時間Bは15秒程度である。また、設定時間Bを0秒に設定し、一連の定着動作における最終用紙の後端がニップ部を抜けたら、直ぐに待機モードやスリープモードに遷移させてもよい。
そして、一連の定着動作における最終の用紙の後端がニップ部Nを抜けた後、定着ベルト121を158℃〜170℃に維持しながら、定着ベルト121と加圧ローラ122とを設定時間回転させる事後動作を実施する。主電源ON後の最初の定着動作後の事後動作の設定時間Aを、2回目以降の定着動作後の事後動作の設定時間Bよりも長くしているので、事後動作時に加熱源たるハロゲンヒータ123や定着ベルト121からステー125に十分な熱が付与され、ステー125に蓄熱される熱量が増える。これにより、主電源ON後の最初の定着動作から、2回目の定着動作までの待機モードやスリープモードのときにステー125から側板142へと熱移動し、側板142から画像形成装置内部へ熱が放熱されたとしても、ステー125に蓄えられた熱量が増加しているので、2回目の定着動作時のステー125の温度を、事後動作を行わない構成に比べて、高い温度に維持できる。これにより、2回目の定着動作時において、定着ベルト121からステー125に熱が奪われるの抑制することができ、コールドオフセットを抑制することができる。
また、最初の事後動作における定着ベルト121の温度条件や、設定時間Aを、操作部151で適宜変更できるようにしてもよい。例えば、画像形成装置の使用環境が、高温環境の場合、変更手段としての操作部151で設定温度Aを低めに設定することで、最初の事後動作における消費電力を低減することができる。これとは逆に、画像形成装置の使用環境が、低温環境の場合は、操作部151で設定温度Aを高めに設定することで、2回目の定着動作時のコールドオフセットの発生を良好に抑制できる。また、例えば頻繁に主電源をOFF/ONするユーザーの場合には、設定時間Aを短くして、消費電力を低減させることもできる。
下記表1は、不図示の操作部での最初の事後動作の設定時間Aおよび設定温度条件の設定の一例を示す表である。
Figure 2013164475
上記表1に示すように、温度条件は、1℃単位で設定でき、設定時間Aは1秒単位で設定できるようにした。また、温度条件は、0℃〜180℃の範囲で設定できるようにし、設定時間Aは、0秒〜100秒の範囲で設定できるようにした。また、初期設定においては、温度条件158℃、設定時間Aは60秒である。
また、1回目の通紙が厚紙などの坪量の大きい紙の場合には、制御部が、自動で最初の事後動作の温度条件を高めに設定するようにしてもよい。また、画像形成装置内に温度検知手段たる温度検知素子を設け、温度検知素子の検知結果に基づいて、温度条件を自動で変更するようにしてもよい。例えば、温度検知素子が、画像形成装置内の温度が低温であることを検知したときは、最初の事後動作の温度条件を高めの温度に変更する。
次に、変形例について説明する。
[変形例1]
図7は、変形例1における最初の事後動作の動作フロー図である。
図7に示すように、この変形例1においては、最初の事後動作中に、印刷要求を受信した場合は、事後動作を中止して、定着動作に遷移するようにしたものである。
具体的には、事後動作を開始したら、制御部200は、設定時間A経過したか否かをチェックする(S11)。設定時間A経過していない(S11のNO)ときは、印刷要求を受信したか否かをチェック(S12)し、印刷要求を受信(S12のYES)したら、設定時間Aの経過を待たずに、2回目の定着動作に遷移する(S13)。
このように、最初の事後動作中に印刷要求があった場合は、事後動作を中止して定着動作に遷移するので、2回目の印刷を待たせることがない。また、最初の事後動作は、最初の一連の定着動作における最終の用紙後端がニップ部Nを抜けた直後(一連の定着動作終了時)に行われる動作であり、事後動作中におけるステー125は、十分な熱を蓄えた状態である。よって、最初の事後動作を中止して定着動作に遷移しても、2回目の定着動作時に熱量不足となって、コールドオフセットが発生することはない。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の(1)〜(7)態様毎に特有の効果を奏する。
(1)
定着ベルト121などの内部が中空の表面無端移動体と、無端移動体を加熱するハロゲンヒータ123などの加熱源と、無端移動体とニップを形成する加圧ローラ122などの加圧部材と、無端移動体内部で加圧部材と対向しニップを形成するニップ形成手段(本実施形態では、ステー125とニップ形成部材124とで構成)とを備えた定着装置100において、主電源ONしてから最初の一連の定着動作における最終の記録部材の後端が上記ニップを抜けた後に前記表面無端移動体を所定の温度に維持しながら前記表面無端移動体と前記加圧部材とを回転させる最初の事後動作の時間を、2回目以降の事後動作時間よりも長くした。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、主電源ON後の2回目の定着動作時にコールドオフセットが生じるのを抑制することができる。
(2)
また、上記(1)に記載の態様の定着装置100において、最初の事後動作の動作時間および無端移動体の維持温度を変更する操作部151などの変更手段を備えた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、2回目の定着動作時のコールドオフセットの発生を良好に抑制できたり、消費電力の低減を図れたりすることができる。
(3)
また、上記(1)または(2)に記載の態様の定着装置100において、事後制御終了後、加熱源への通電および無端移動体と加圧部材との回転駆動が停止するスリープモードに遷移するよう制御する。
スリープモードに遷移することで、待機モードに比べて、次の定着動作開始までの待機中の消費電力を低減することができる。
(4)
また、上記(1)乃至(3)いずれかに記載の態様の定着装置100において、事後動作中に、定着動作を指示する信号を受信したとき、事後動作を中止して、定着動作に遷移するよう制御する。
かかる構成とすることで、次の定着動作を待たせることがない。また、最初の事後動作は、最初の定着動作直後に行われる動作であり、最初の事後動作中におけるニップ形成手段は、十分な熱を蓄えた状態である。よって、最初の事後動作を中止して定着動作に遷移しても、2回目の定着動作時に熱量不足となって、コールドオフセットが発生することはない。
(5)
また、上記(1)乃至(4)いずれかに記載の態様の定着装置100において、加熱源の輻射熱により無端移動体が直接加熱されるよう構成した。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、省エネ性及びファーストプリントタイムなどの向上を図ることができる。
(6)
用紙など記録部材にトナー像を形成するトナー像形成手段(本実施形態においては、画像ステーション、光書込装置8、転写装置71で構成)と、記録部材に形成された未定着トナー像を記録部材に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、定着手段として、上記(1)乃至(5)いずれかに記載の態様の定着装置100を用いた。
かかる構成を備えることで、良好な画像を形成することができる。
5:2次転写ローラ
8:光書込装置
71:転写装置
100:定着装置
121:定着ベルト
122:加圧ローラ
123:ハロゲンヒータ
124:ニップ形成部材
125:ステー
126:反射部材
127:温度センサ
129:加圧ローラ駆動部
142:側板
151:操作部
200:制御部
1000:画像形成装置
特開2007−334205号公報 特開2007−233011号公報

Claims (6)

  1. 内部が中空の表面無端移動体と、
    前記表面無端移動体を加熱する加熱源と、
    前記表面無端移動体とニップを形成する加圧部材と、
    前記表面無端移動体内部で前記加圧部材と対向しニップを形成するニップ形成手段とを備えた定着装置において、
    主電源ONしてから最初の一連の定着動作における最終の記録部材の後端が上記ニップを抜けた後に前記表面無端移動体を所定の温度に維持しながら前記表面無端移動体と前記加圧部材とを回転させる最初の事後動作の時間を、2回目以降の事後動作時間よりも長くしたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    前記最初事後動作の動作時間および前記表面無端移動体の維持温度を変更する変更手段を備えたことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2の定着装置において、
    前記事後動作終了後、前記加熱源への通電および前記表面無端移動体と前記加圧部材との回転駆動が停止するスリープモードに遷移するよう制御する制御手段を備えたことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかの定着装置において、
    前記事後動作中に、定着動作を指示する信号を受信したとき、前記事後動作を中止して、定着動作に遷移するよう制御することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかの定着装置において、
    前記加熱源の輻射熱により前記無端移動体が直接加熱されるよう構成したことを特徴とする定着装置。
  6. 記録部材にトナー像を形成するトナー像形成手段と、記録部材に形成された未定着トナー像を記録部材に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    上記定着手段として、請求項1乃至5いずれかの定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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