JP2012104415A - シールドシェル及びシールドコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】加工工数を削減でき、ハウジングへの組付け後の軸ズレを防止することが可能なシールドシェルを提供する。
【解決手段】同一形状をなす複数の分割シェル21からなり、この分割シェル21は、インナハウジング11の外周面に沿ってその周方向に延出する板状の本体部25、26A、26Bと、本体部25、26A、26Bの延出方向の両端のうち一端に設けられた連結部27と、本体部25、26A、26Bの延出方向の両端のうち他端に設けられ隣り合う分割シェル21の連結部27に連結される被連結部28と、を備え、被連結部28には連結部27を被連結部28に重ね合わせた状態に保持する係合部29が設けられており、係合部29は連結部27が分割シェル21同士の組付け方向と交差する幅方向と厚さ方向とへ移動することを規制するとともに、分割シェル21同士の組付け方向への遊動を許容する。
【選択図】図10

Description

本発明は、シールドシェル及びシールドコネクタに関する。
従来、インナハウジングの外周をシールドシェルで覆いアウタハウジングに収容されることでシールドコネクタを構成するものとして特許文献1に記載のものが知られている。このシールドコネクタを構成するシールドシェルは同一形状の一対の分割シェルを組み合わせてなる。分割シェルは、導電金属製の平板をプレス成形する等して形成され、底壁と底壁の両端から立ち上がる一対の側壁を有するコの字型をなし、この側壁のうち、一方の突出端縁には差込片が設けられ、他方の突出端縁には被差込部が設けられている。このような分割シェルは、その一方の差込片を相手側となる分割シェルの被差込部に差し込んでカシメることによって角筒状のシールドシェルに成形される。
特開2004−158376号公報
しかしながらこのような構成によると、シールドシェルを成形するためには、分割シェルを成形するプレス工程の他に、分割シェルの差込片と被差込部とをカシメる加工工程が必要であるため、加工工数が多くなり、製造コストの増大が懸念される。また、このシールドシェルは一対の分割シェルをカシメ付けて成形した後にインナハウジングに装着するため、インナハウジングに対してシールドシェルの軸ズレが起こり、ガタ付きが生じる可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、加工工数を削減でき、ハウジングへの組付け後の軸ズレを防止することが可能なシールドシェル及びシールドコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、同一形状をなす複数の分割シェルからなり、インナハウジングの外周に組み付けた状態でアウタハウジングに収容される筒状のシールドシェルであって、前記分割シェルは、前記インナハウジングの外周面に沿ってその周方向に延出する板状の本体部と、前記本体部の延出方向の両端のうち一端に設けられた連結部と、前記本体部の延出方向の両端のうち他端に設けられ隣り合う前記分割シェルの前記連結部に連結される被連結部と、を備え、前記被連結部には前記連結部を前記被連結部に重ね合わせた状態に保持する係合部が設けられており、前記係合部は前記連結部が前記分割シェル同士の組付け方向と交差する幅方向と厚さ方向とへ移動することを規制するとともに、前記分割シェル同士の組付け方向への遊動を許容することに特徴を有する。
このような構成によれば、シールドシェルは同一形状をなす複数の分割シェルから構成され、しかも分割シェルを互いにカシメることなく、インナハウジングの外周に筒状に保持されるから、加工工数を削減することができる。従来の加工方法として例えば、材料となる金属板を四角形状に屈曲し、端部同士を突き合わせてカシメ付けることで筒状のシールドシェルを成形していた場合には、一体型のシールドシェルに対して複数回の曲げ加工を施さなければならず、さらに端部同士をカシメる加工工程が別途必要であった。これに対して、本発明は複数の分割シェルから一つのシールドシェルを構成するから、一つの分割シェルに施す曲げ加工を簡易なものとし、その複数の分割シェルを同一形状とすることで加工工数及びそれに付随する金型数を削減することができる。さらに、分割シェルの端部をカシメつけることなく、隣り合う連結部を被連結部に重ね合わせた状態に保持する係合部が設けられているから、分割シェルを互いにカシメ付ける加工工数を削減することができる。
また、係合部は、連結部が分割シェル同士の組付け方向と交差する幅方向と厚さ方向へ移動することを規制しつつ、分割シェル同士の組付け方向への遊動を許容するから、分割シェル同士の2方向のズレを防止しつつも、シールドシェルのインナハウジングへの組付け後のインナハウジングに対する軸ズレを防止することができる。従来の加工方法として例えば、金属製の平板を四角形状にプレス成型したり、複数の分割シェルを組み合わせる等して隣り合う開放端同士をカシメ付けて予め筒状にしたシールドシェルをインナハウジングの外周に装着する場合には、インナハウジング及びシールドシェルの双方の成形誤差等により、インナハウジングに対するシールドシェルの軸ズレが起こり、ガタ付きが生じる可能性があった。これに対して、本発明のシールドシェルは、被連結部の係合部が分割シェル同士の組付け方向への遊動を許容しているから、インナハウジングの外側面に本体部が当接する位置まで連結部を被連結部に重ね合わせることができ、分割シェル同士の組付け方向においてインナハウジングに対するシールドシェルの軸ズレを解消することができる。
前記連結部は前記本体部の延出方向に突出する差込片を有し、前記係合部は前記被連結部に開口し前記差込片を挿入する差込口であってもよい。係合部により、連結部の幅方向と厚さ方向(分割シェル同士の組付け方向と交差する方向)への移動を規制し、連結部の本体部の延出方向への遊動を許容するためには、差込片の各方向の寸法に対して差込口の寸法を調整すれば容易に実現することができる。
前記被連結部は、同被連結部の先端側を前記本体部よりも前記インナハウジングから離れる外側にオフセットさせることで形成された段差部を有しており、前記差込口は前記段差部に跨って形成され、前記被連結部におけるオフセット寸法は前記差込片の厚さ方向の寸法に等しい構成であってもよい。係合部である差込口による連結部の厚さ方向への移動の規制を行うために、差込口の厚さ方向の寸法は、予め決められた公差範囲となるように精度管理を行う必要がある。従来の例えば差込口の厚さ方向の寸法を叩き出して確保するのではその精度管理は困難を極めることが予想される。しかしながら、本発明のように、被連結部自体をオフセットさせて段差部を形成するには、例えばプレス成型等で一括して形成することができ、そのオフセット寸法の寸法精度管理は比較的容易なものとなる。このようにして段差部に跨る態様で差込口を形成すれば、比較的容易とされるオフセット寸法の寸法精度管理によって間接的に差込口の厚さ方向の寸法の精度管理を行ったこととなる。さらに、差込口を材料となる金属板から叩き出して成形するよりも、段差部に跨る差込口を形成する方が加工工程を容易なものとすることができる。例えば差込口となる部分に予め孔を形成しておき、この孔を跨ぐようにして段差部をプレス成型で形成することにより、段差部を跨ぐようにして差込口を形成すればよい。なお、被連結部におけるオフセット寸法は差込片の厚さ方向の寸法に「等しい」としたが、この「等しい」とはそのオフセット寸法と差込片の厚さ方向の寸法の完全同一を指しているわけではない。差込口に差込片が挿入可能であって、かつ差込片の厚さ方向の動きを規制できる寸法関係にあればよく、寸法公差は含むものとする。
前記分割シェルは一対からなるものであってもよい。このような構成によれば、インナハウジングの外側面に筒状に組み付けられた分割シェルはその分割シェル同士の組付け方向への遊動が許容されているから、その結果としてシールドシェルはインナハウジングの対向する一対の外側面を挟み込むことができる。この挟み込んだ外側面側を持ってアウタハウジングに収容する組立作業を行えば、インナハウジングに対してシールドシェルが軸ズレすることを防止しつつ、アウタハウジングへの収容が容易となるから、作業効率を向上させることができる。
本発明によれば、加工工数を削減でき、ハウジングへの組付け後の軸ズレを防止することが可能なシールドシェル及びシールドコネクタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシールドコネクタの背面図 図1のA−A断面図 図1のB−B断面図 シールドコネクタの平面図 図4のC−C断面図 シールドシェルを構成する分割シェルの平面図 同背面図 同側面図 図8のD−D断面図 シールドシェルの平面図 図10のE−E断面図 シールドシェルの背面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図12によって説明する。
本実施形態におけるシールドシェルは、図示しない車載機器に電力を供給するシールドコネクタ10に収容されるシールドシェル20に適用した場合を例示するものである。シールドコネクタ10は、図1に示すように、端子金具(図示せず)を収容するインナハウジング11と、インナハウジング11の外周を包囲するシールドシェル20と、インナハウジング11及びシールドシェル20を収容するアウタハウジング30とを備えている。以下、図1の上下方向を上下方向とし、紙面手前側を後側、紙面奥側を前側、として説明する。
インナハウジング11は合成樹脂製であって、図1ないし図3に示すように、図示しない端子金具を収容可能な2つのキャビティ12が前後方向に貫通して横並びに形成されている。キャビティ12の内側壁には前方に向かって片持ち状に延出するランス13が形成されており、キャビティ12に挿入された端子金具はこのランス13に係止されることで抜止めがなされる。キャビティ12の後部からは、挿入された端子金具の後端に固着されたシールド電線が導出される。一方、キャビティ12は、その前端開口を通して後述するアウタハウジング30のフード部31の内部に連通している。
アウタハウジング30は合成樹脂製であって、前後方向に貫通する筒状をなしており、その前部は、図示しない相手側コネクタと嵌合可能なフード部31が開口形成されている。アウタハウジング30の前後方向略中央位置からは、その全周にわたって外周に張り出すフランジ部32が設けられており、その四隅には図示しない被取付部材に取り付けるための取付孔33が貫通形成されている。また、フランジ部32の後面側には、シールドコネクタ10と被取付部材との間をシールするためのシールリング34及びそれを収容するシールリング収容溝35が設けられている。
シールドシェル20は、導電金属製であって、詳しくは後述するが、同一形状をなす2つの分割シェル21を組み合わせてなり、インナハウジング11の外周に嵌着された状態でアウタハウジング30に挿入可能とされている。シールドシェル20の幅方向両側部には、図3に示すように、係止爪22が内方に向けて切り起こし形成され、インナハウジング11の幅方向両側部のうちこの係止爪22に対応する位置には、係止段部14が設けられている。この係止段部14に係止爪22を係止させることにより、シールドシェル20をインナハウジング11に対して後方へ抜け止めされた状態で取り付けることができる。
シールドシェル20の後部には複数の弾性接触片23が設けられている。具体的には、その幅方向両側部に一対が設けられ、上下方向両側部に二対が設けられ、全体としてインナハウジング11の周方向に所定の間隔を空けて設けられている。この弾性接触片23は、分割シェル21の後縁から前方に折り返すことによって形成されている。そして、アウタハウジング30のフランジ部32の後面側であって、シールリング収容溝35よりも内周側にはこの弾性接触片23の前縁を収容する収容溝36が形成されている(図2及び図3参照)。アウタハウジング30の後方から挿入されるインナハウジング11及びその外周に嵌着されたシールドシェル20は、弾性接触片23が収容溝36に収容され、シールドシェル20をアウタハウジング30に対して前方に抜け止めされた状態で取り付けることができる。また、収容溝36の間口寸法は、弾性接触片23が撓み変形した際に、同弾性接触片23の前縁と干渉しないように設定されている。
図5に示すように、アウタハウジング30の内壁30Aには、上下に2箇所ずつ、左右1箇所ずつ軸線方向に沿って延びるリブ37が突設されている。アウタハウジング30に挿入されたインナハウジング11及びシールドシェル20は、リブ37によって支持されるから、アウタハウジング30の内壁30Aにシールドシェル20の外周面が接しない宙吊り状態で、アウタハウジング30に収容されることとなる。
続いて、シールドシェル20を構成する2つの分割シェル21について、図6ないし図12を用いて説明する。なお、2つの分割シェル21はいずれも同じ構成とされているため、以下においては図10における図示右側の分割シェル21を代表として説明する。
分割シェル21は、所定形状に打ち抜いた金属板材に、曲げ加工等を施して成形されたものであり、インナハウジング11の外周面に沿って配される本体部は、インナハウジング11の幅方向両側面に対応し、係止爪22が形成された側壁25と、側壁25の両端から立ち上がり、インナハウジング11の上下両側面のいずれかに対応する上壁26A、下壁26Bとから構成される。下壁26Bは、側壁25に対して略垂直をなして略直線状に延出した態様をなし、その延出端部は、分割シェル21を組み付けた際に、後述する被連結部28に重なり合う連結部27とされている。連結部27には、図10に示すようにその延出方向に沿って突出する2本の差込片27Aが設けられている。
上壁26Aは、側壁25に対して略垂直をなして略直線状に延出する基部26Cと、基部26Cからさらに延出して形成された被連結部28とから構成される。被連結部28には基部26Cを基準として外側(インナハウジング11が配される側とは反対側であって下壁26Bから離れる側)にオフセットさせることで段差部28Aが形成されている。図9に示すように段差部28Aの上下方向の高さaは、差込片27Aの厚さbの略2倍とされている。
被連結部28には、この段差部28Aに跨って開口形成された差込口29が前後方向に並んで2つ設けられており、相手側となる分割シェル21の連結部27を被連結部28の内側(インナハウジング11側)に重ね合わせた状態で、差込片27Aを挿入可能とされている。この差込口29の前後方向の幅寸法cは、図10に示すように、挿入された差込片27Aの幅寸法dと略同じ寸法とされている。また、差込口29の厚さ方向の寸法、つまり図9に寸法eとして表されるオフセット寸法は、差込片27Aの厚さbと略同じ寸法とされている。
このような分割シェル21を組み付けるには、まず一方の分割シェル21の連結部27が他方の分割シェル21の被連結部28の内側にくるように位置決めし、それぞれ差込片27Aを対応する差込口29に挿入していく。上下に2対ずつ設けられた差込片27A及び差込口29において、上側の2つの差込片27Aと下側の2つの差込片27Aは互いに反対方向に向かって各差込口29に挿入されていき、挿入された差込片27Aはその先端縁が対向する差込口29の内周縁部29Aに突き当たって、図10ないし図12に示す筒状のシールドシェル20が完成する。このシールドシェル20として組み付けられた状態においては、各差込片27の外周縁部は差込口29の内周縁部29Aに対向する配置となり、連結部27は被連結部28に重なり合い、連結部27及び差込片27Aと上壁26Aの基部26Cとが一直線上に連なった態様をなしている。
続いて、本実施形態における作用について説明する。
まず、インナハウジング11の外周を覆うようにシールドシェル20を組み付ける。インナハウジング11の幅方向両側部上に各分割シェル21の側壁25がくるように、インナハウジング11の幅方向両側から分割シェル21を組み付け、各差込片27Aを対応する差込口29に挿入していく。ここで、差込口29に差込片27Aが挿入されることで一対の分割シェル21は互いに連結されるが、差込口29は差込片27Aを介して連結部27を分割シェル同士の組付け方向への遊動を許容した状態にある。詳しく説明すると、一対の分割シェル21は、互いの側壁25が遠ざかる方向に関しては何ら規制がされておらず、近づく方向に関しては差込片27Aの先端縁が差込口29の内周縁部29Aに突き当たる位置までその変位が可能であるから、シールドシェル20の幅寸法は所定の範囲ではあるが、インナハウジング11の幅寸法に合わせることができる。よって、側壁25がインナハウジング11の幅方向両側部に当接するまで差込片27Aを差込口29に差し込むことができるから、インナハウジング11の係止段部14に分割シェル21の係止爪22を確実に係止させることができ、少なくともインナハウジング11に対してシールドシェル20を後方に抜け止めした状態で保持させることができる。こうして、インナハウジング11に対するシールドシェル20の組付けが完了する。その後、インナハウジング11の幅方向両側部をシールドシェル20の側壁25で挟み込んで持ち、これらをアウタハウジング30に挿入することで、シールドコネクタ10を組み立てることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、シールドシェル20は同一形状をなす一対の分割シェル21から構成され、しかも分割シェル21を互いにカシメることなくインナハウジング11の外周に筒状に保持することができるから、加工工数を削減することができる。従来の例えば、材料となる金属板を四角形状に屈曲し、端部同士を突き合わせてカシメ付けることで筒状のシールドシェルを成形していた場合には、一体型のシールドシェルに対して複数回の曲げ加工を施さなければならず、さらに端部同士をカシメる加工工程が別途必要であった。これに対して、本実施形態では一対の分割シェル21から一つのシールドシェル20を構成するから、一つの分割シェル21に施す曲げ加工を簡易なものとし、また分割シェル21を同一形状とすることで加工工数及びそれに付随する金型数を削減することができる。さらに、分割シェル21の端部を互いにカシメつけることなく、差込口29に差込片27Aを挿入することで分割シェル21を組み付けた状態、つまり筒状のシールドシェル20として保持することができるから、分割シェルを互いにカシメ付けるために必要となる加工工数を削減することができる。
また、差込口29の厚さ方向の寸法eは差込片27Aの厚さbと略同じとされ、同じく差込口29の幅寸法cは差込片27Aの幅寸法dと略同じとされているから、分割シェル21は互いに上下方向及び前後方向の2方向が規制され、分割シェル21同士の同2方向のズレを阻止することができる。また、分割シェル同士の組付け方向に関しては遊動が許容されており、上述したように互いの側壁25が遠ざかる方向に関しては何ら規制がされておらず、近づく方向に関しては差込片27Aの先端縁が差込口29の内周縁部29Aに突き当たる位置までその変位が可能であるから、所定の範囲ではあるが、インナハウジング11の幅寸法に合わせることができ、インナハウジング11に対するシールドシェル20の軸ズレを阻止することができる。
つまり、従来の例えば、金属製の平板を四角形状にプレス成型したり、複数の分割シェルを組み合わせる等して隣り合う開放端同士をカシメ付けて予め筒状にしたシールドシェルをインナハウジングの外周に装着する場合には、インナハウジング及びシールドシェルの双方の成形誤差等により、インナハウジングに対するシールドシェルの軸ズレが起こり、ガタ付きが生じる可能性があった。これに対して、本実施形態のシールドシェル20は、インナハウジング11の幅寸法に合わせることが可能であるから、少なくとも分割シェル同士の組付け方向に関してのインナハウジング11に対するシールドシェル20の軸ズレを確実に阻止することができるのである。
さらに、シールドシェル20を組み付けたインナハウジング11をアウタハウジング30に挿入する際、幅方向の寸法を変更可能なシールドシェル20によってインナハウジング11を挟み付けて持つことができるから、アウタハウジング30にそれらを挿入する際の作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態のように分割シェル21を筒状に保持する連結構成を、差込口29及び差込片27Aとすることで分割シェル21同士の上下方向及び前後方向の2方向の規制を容易に行うことができる。つまり、差込口29の厚さ方向の寸法e及び幅寸法cと、差込片27Aの厚さb及び幅寸法dの寸法精度管理を行えば上記2方向の規制を実現することができることとなる。
また、差込口29を段差部28Aに跨って形成することで、差込口を上下壁から外側に叩き出して確保するよりも、その厚さ方向の寸法eの寸法精度管理を容易に行うことができ、差込口29自体の加工も容易なものとすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態において、シールドシェル20は2つの分割シェル21から構成されていたが、これに限られず、3つ以上の分割シェル21から構成されていてもよい。シールドシェル20をより多数の同一形状をなす分割シェル21で構成すれば、一つの分割シェル21の形状が簡略化され、その加工を容易なものとすることができる。また例えば4つの分割シェルによりシールドシェルを構成する場合には、2方向のシールドシェルの寸法を変更可能なものとすることができるから、2方向に関してのインナハウジング11に対するシールドシェル20の軸ズレを防止することができる。
(2)上記実施形態において係合部は差込口29とされ、この差込口29に差込片27Aを挿入することで分割シェル21を互いに筒状に連結していたが、これに限られず、例えば被連結部の両側部にその被連結部に重ね合わされた連結部全体を挟みこんで保持するような片持ち状の弾性片を設け、この弾性片を係合部としてもよい。
10…シールドコネクタ
11…インナハウジング
14…係止段部
20…シールドシェル
21…分割シェル
22…係止爪
23…弾性接触片
25…側壁(本体部)
26A…上壁
26B…下壁
26C…基部
27…連結部
27A…差込片
28…被連結部
28A…段差部
29…差込口(係合部)
30…アウタハウジング
31…フード部
32…フランジ部

Claims (5)

  1. 同一形状をなす複数の分割シェルからなり、インナハウジングの外周に組み付けた状態でアウタハウジングに収容される筒状のシールドシェルであって、
    前記分割シェルは、前記インナハウジングの外周面に沿ってその周方向に延出する板状の本体部と、前記本体部の延出方向の両端のうち一端に設けられた連結部と、前記本体部の延出方向の両端のうち他端に設けられ隣り合う前記分割シェルの前記連結部に連結される被連結部と、を備え、
    前記被連結部には前記連結部を前記被連結部に重ね合わせた状態に保持する係合部が設けられており、前記係合部は前記連結部が前記分割シェル同士の組付け方向と交差する幅方向と厚さ方向とへ移動することを規制するとともに、前記分割シェル同士の組付け方向への遊動を許容することを特徴とするシールドシェル。
  2. 前記連結部は前記本体部の延出方向に突出する差込片を有し、前記係合部は前記被連結部に開口し前記差込片を挿入する差込口であることを特徴とする請求項1に記載のシールドシェル。
  3. 前記被連結部は、同被連結部の先端側を前記本体部よりも前記インナハウジングから離れる外側にオフセットさせることで形成された段差部を有しており、前記差込口は前記段差部に跨って形成され、前記被連結部におけるオフセット寸法は前記差込片の厚さ方向の寸法に等しいことを特徴とする請求項2に記載のシールドシェル。
  4. 前記分割シェルは一対からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシールドシェル。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のシールドシェルを備えることを特徴とするシールドコネクタ。
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