JP2004158376A - シールドコネクタ - Google Patents

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紘敬 野口
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Abstract

【課題】金属シェルによるシールド機能を高める。
【解決手段】互いに嵌合される雌雄のハウジング30,60は、それぞれアウタハウジング32,62内に、シールド電線の端末に接続された雌端子または雄端子が収容されるインナハウジング31,61がリブ35,69を介して宙吊り状態で設けられ、インナハウジング31,61の外周に、リブ35,69をそれぞれ逃がすスリット56,86を切った金属シェル50,80が嵌着されている。両ハウジング30,60が嵌合されると、両金属シェル50,80の突出端同士が嵌合しつつ、雌雄の端子金具の接続部分付近の回りを覆って電磁遮蔽する。ここで、雌側金属シェル50と雄側金属シェル80とで、それぞれのスリット56,86の形成位置が整合しないようにずらしてあり、両金属シェル50,80の嵌合部分では、互いにスリット56,86を塞いで全周を隙間無く覆う。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールドコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シールドコネクタの一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。
このものは、互いに嵌合される雌雄のコネクタハウジングを備え、各コネクタハウジングは、アウタハウジング内に、シールド電線の端末に接続された雌端子または雄端子が収容されるインナハウジングが、複数本のリブ状の連結部を介して宙吊り状態で設けられるとともに、そのインナハウジングの外周に、リブを逃がすスリットを有する金属シェルが後方から嵌着されて、シールド電線の編組線と接触されている。そして、両コネクタハウジングが嵌合されると、対応する雌雄の端子金具が接続されるとともに、両金属シェルの突出端同士が嵌合しつつ、端子金具の接続部分付近の回りを覆って電磁遮蔽するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−219758号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インナハウジングの外周に金属シェルを嵌着するに当たり、インナハウジングは上記したようにリブ状の連結部を介してアウタハウジングの内側に宙吊り状態で支持された構造となっているために、金属シェルには連結部を逃がすスリットを切る必要がある。そのため、雌雄のコネクタハウジングの嵌合に伴って雌側と雄側の金属シェルの突出端同士が嵌合した場合に、スリット同士が整合した位置では金属シェルが開口した状態となり、その分シールド機能が低下するという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、金属シェルによるシールド機能を高めるところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合される雌雄のコネクタハウジングを備え、各コネクタハウジングは、アウタハウジング内に、シールド電線の端末に接続された雌端子または雄端子が収容されるインナハウジングが連結部を介して宙吊り状態で設けられるとともに、前記インナハウジングの外周に、前記連結部を逃がすスリットを有して前記シールド電線の編組線と接触可能な金属シェルが後方から嵌着された構造になり、両コネクタハウジングが嵌合されると、対応する雌雄の端子金具が接続されるとともに、両金属シェルの突出端同士が嵌合しつつ、端子金具の接続部分付近の回りを覆って電磁遮蔽するようにしたシールドコネクタにおいて、前記雌側のコネクタハウジングに装着された金属シェルと、雄側のコネクタハウジングに装着された金属シェルとで、それぞれのスリットの形成位置を整合しないようにずらした構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記金属シェルのスリットの入口に、相手の連結部を誘い込む誘い込み部が設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記金属シェルが二分割され、両分割シェルの結合部分が対向する二面にそれぞれ設定されているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
スリットの位置がずれて形成されているから、両金属シェルの突出端同士が嵌合された場合に、互いにスリットを塞ぎつつ全周にわたって隙間無く覆うことができ、もってシールド性能を高めることが可能となる。
<請求項2の発明>
金属シェルをインナハウジングに嵌着するに当たり、連結部が入口の誘い込み部によりスリット内にスムーズに導かれる。金属シェルの嵌着作業が簡単にできる。
<請求項3の発明>
金属シェルは、対向する二面で結合されて開き防止がなされるから、形状の維持機能に優れたものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図14に基づいて説明する。
この実施形態では、図1に示すように、互いに嵌合される雌雄一対のコネクタF,Mを備えている。なお以下では、それぞれのコネクタF,Mについて、嵌合面側を前方として説明する。
雌コネクタFは、図2ないし図4にも示すように、雌側のコネクタハウジング30(以下、雌ハウジングという)と、シールド電線10の端末に固着されて雌ハウジング30内に収容される3個の雌端子20と、金属シェル50(以下、雌側金属シェルという)とを有している。
【0009】
シールド電線10は公知の構造であって、芯線11と、絶縁内皮12と、編組線13と、絶縁外皮14とが、内側から同心に配されており、端末では順次に露出され、編組線13の端末が後方に捲られて絶縁外皮14の端末の上に被せられ、金属管15でかしめ固着された状態に処理されている。
雌端子20は、金属板をプレス加工して形成され、相手の雄端子25のタブ26と接触される接触片21を内部に設けた角筒形の接続部22を有し、後端に設けられたバレル23を芯線11と絶縁内皮12とにかしめることで、シールド電線10の端末に圧着されている。
【0010】
雌ハウジング30は合成樹脂材により一体形成され、大まかにはインナハウジング31とアウタハウジング32とから構成される。インナハウジング31は横長断面に形成され、その内部には、前後方向を向いた図示3個のキャビティ33が横方向に並んで形成されている。各キャビティ33内には、上記したシールド電線10の端末に固着された雌端子20が後方から挿入され、底面に設けられたランス33Aに係止されることで、雌端子20からシールド電線10における絶縁内皮12の端末の露出部分が抜け止め状態に収容されるようになっている。
【0011】
アウタハウジング32は、上記したインナハウジング31の後端部からその後方の回りを覆うようにして、インナハウジング31よりも一回り大きく形成されている。より詳細には、インナハウジング31の外周には雌側金属シェル50が嵌着されるようになっており、そのため図2に示すように、インナハウジング31の後端部の外周面と、アウタハウジング32の前端部の内周面との間に、横長の環形をなす雌側金属シェル50の挿入空間34が形成されているとともに、インナハウジング31の後端部の外周面と、アウタハウジング32の前端部の内周面との互いにラップした部分が、上下2箇所ずつにおいて軸線方向に沿って延びたリブ35で連結され、したがってインナハウジング31はアウタハウジング32の内側において、リブ35を介して宙吊りの状態で支持されている。
雌ハウジング30側ではリブ35の位置は、図2に示すように、左右両側のキャビティ33における幅方向の中央部と対応する位置に設定されている。
【0012】
なお、アウタハウジング32の外周にはさらに、インナハウジング31の先端に達するフード部37が形成されている。また、アウタハウジング32の上面には、後記する相手の雄側のコネクタハウジング60(以下、雄ハウジングという)との間を嵌合状態にロックするロックアーム38が設けられているとともに、フード部37の下面には、ブラケット(図示せず)に対する取付部39が形成されている。
【0013】
雌側金属シェル50は全体としては、上記したようにインナハウジング31の外周に嵌装可能で、かつインナハウジング31の奥行方向のほぼ中央部から、アウタハウジング32の奥行方向の中央部から少し後方位置にわたる長さを持った扁平な角筒状に形成されている。
雌側金属シェル50は、同一形状に二分割された2つの分割シェル51により構成され、各分割シェル51は、図5に示す展開形状から、図6ないし図8に示すように浅いチャンネル形に曲げ形成されている。
【0014】
各分割シェル51では、左右の側板の一方から前後一対の差込片52が突設されているとともに、他方の側板から、前後一対の被差込部53が叩き出して形成されている。そして、図7(A)及び図8(A)に示すように、両分割シェル51が点対称をなすように対向され、図7(B)及び図8(B)に示すように、差込片52を対応する被差込部53に差し込んでかしめることによって、上記したように扁平な角筒状をなす雌側金属シェル50が形成されている。
【0015】
この一体に組み付けられた雌側金属シェル50では、上下両面の後縁側から、各シールド電線10における編組線13の端末の外周に嵌着された金属管15を挟むように接触すべく内側に折り返された3組の接触片54が、左右方向に並んで形成されている。また、上下、左右の4面の前縁側には、後記する相手の雄側金属シェル80と接触する接触板55が切り起こし形成されている。
【0016】
一方、この雌側金属シェル50の上下両面には、図4に示すように、雌ハウジング30においてアウタハウジング32内にインナハウジング31を宙吊り状態で支持すべく設けられたリブ35を逃がすスリット56が、上下2本ずつ形成されている。このスリット56は、リブ35をほぼ緊密に挿通する幅を持って、上下両面の前縁から奥行方向のほぼ中央位置まで切り込み形成されている。各スリット56の入口には、拡幅された誘い込み部57が形成され、その奥の段付き部分には丸み57Aが付けられている。
また、上下両面における各スリット56の内側の位置には、係止爪58が内方に向けて切り起こし形成されているとともに、インナハウジング31の上下両面の対応した位置には、係止爪58に係止する係止溝40が形成されている。
【0017】
次に、雄コネクタM側を説明する。雄コネクタMは、図9ないし図11にも示すように、雄ハウジング60と、シールド電線10の端末に固着されて雄ハウジング60内に収容される3個の雄端子25と、雄側金属シェル80とを有している。
雄端子25は、同じく金属板をプレス加工して形成され、先端にタブ26を有するとともに、後端に設けられたバレル27を芯線11と絶縁内皮12とにかしめることで、シールド電線10の端末に圧着されている。
【0018】
雄ハウジング60も合成樹脂製であって、同様にインナハウジング61とアウタハウジング62とから構成されている。インナハウジング61は横長断面に形成され、図示3個のキャビティ63が横方向に並んで形成された本体部64の前面に、上記した雌ハウジング30側のインナハウジング31の前端側が嵌合可能な嵌合凹部65が設けられた構造である。各キャビティ63内には、シールド電線10の端末に固着された雄端子25が後方から挿入され、底面に設けられたランス66に係止されることで、タブ26を嵌合凹部65内に突出させた状態で抜け止めされて収容されるようになっている。
【0019】
アウタハウジング62は、インナハウジング61の前方と後方の回りまでを覆うようにして、インナハウジング61よりも一回り大きくかつ長く形成されており、上面の背が高くされた前端部62Aが、上記した雌ハウジング30のフード部37内に嵌合可能とされている。
インナハウジング61の外周には、同様に雄側金属シェル80が嵌着されるようになっており、そのため図9に示すように、インナハウジング61の外周面と、アウタハウジング62の内周面との間に、横長の環形をなす雄側金属シェル80の挿入空間68が形成されているとともに、インナハウジング61における長さ方向の中央部の外周面と、アウタハウジング62における背が高くされた前端部62Aの後方位置の内周面との間が、上下2箇所ずつで軸線方向に沿って延びたリブ69で連結され、したがってインナハウジング61はアウタハウジング62の内側において、リブ69を介して宙吊りの状態で支持されている。
【0020】
雄ハウジング60側におけるリブ69の位置は、図9に示すように、左右両側のキャビティ63における中央のキャビティ63に寄った端部側に設定されている。
なお、アウタハウジング62の前端側の上面には、雌ハウジング30のロックアーム38と嵌合するロック突部70が設けられているとともに、下面には、ブラケット(図示せず)に対する取付部72が形成されている。
【0021】
雄側金属シェル80は全体としては、上記のようにインナハウジング61の外周に嵌装可能で、かつ雌側金属シェル50に外嵌可能な扁平な角筒状をなし、インナハウジング61の前方並びに後方に所定寸法突出する長さを有している。この雄側金属シェル80のインナハウジング61の前端から突出した部分が、上記した雌側金属シェル50の前端部分に嵌合可能となっている。
なお雄側金属シェル80も、雌側金属シェル50と同様に、同一形状に二分割された2つの分割シェル81を結合して構成されているが、結合構造等は同様であるから、詳細な説明は割愛する。
【0022】
一体に組み付けられた雄側金属シェル80では、上下両面の後縁側から、各シールド電線10における編組線13の外周の金属管15を挟むように接触すべく内側に折り返された3組の接触片84が、左右に並んで形成されている。
一方、この雄側金属シェル50の上下両面には、図11に示すように、雌ハウジング30においてアウタハウジング62内にインナハウジング61を宙吊り状態で支持すべく設けられたリブ69を逃がすスリット86が、上下2本ずつ形成されている。このスリット86は、リブ69をほぼ緊密に挿通する幅を持って、上下両面の前縁から奥行方向のほぼ中央位置まで切り込み形成されている。
【0023】
ここで、図12に参照して示すように、雄側金属シェル80の両スリット86は、雌側金属シェル50の両スリット56と整合しないように、幅方向の内側にずれた位置に形成されている。
なお、雄側金属シェル80の各スリット86の入口には、同様に拡幅された誘い込み部87が形成され、その奥の段付き部分には丸み87A8が付けられている。また、上下両面における各スリット86の後方でやや内側の位置には、係止爪89が内方に向けて切り起こし形成されているとともに、インナハウジング61の上下両面の対応した位置には、係止爪89に係止する係止孔74が形成されている。
【0024】
続いて、本実施形態の作用を説明する。
雌コネクタFは、以下のようにして組み付けられる。まず雌側金属シェル50が、図3及び図4の矢線に示すように、雌ハウジング30におけるアウタハウジング32内に後方から挿入され、引き続いて、インナハウジング31との間の挿入空間34に向けて挿入される。雌側金属シェル50の前端が挿入空間34に掛かると、連結用のリブ35が対応するスリット56内に相対的に進入しつつ押し込まれる。このとき雌側金属シェル50の軸線が多少振れていても、リブ35が誘い込み部57から進入して丸み57Aで誘い込まれつつスリット56内に進入し、雌側金属シェル50は真直に押し込まれる。
【0025】
リブ35がスリット56の後端に突き当たる位置まで押し込まれると、係止爪58が係止溝40の位置に達することで、図1に示すように、係止爪58が復元変形して係止溝40に係止され、雌側金属シェル50が、インナハウジング31の後端部からその後方に達する外周に抜け止め状態で装着される。このとき、雌側金属シェル50における接触板55を設けた部分を含む前端部が、アウタハウジング32の前端から前方に突出する。
【0026】
そののち、シールド電線10の端末に固着された雌端子20が、雌ハウジング30のキャビティ33内に後方から挿入され、ランス33Aで係止される。それに伴い、各シールド電線10の端末の編組線13の外周に嵌着された金属管15が、上下の接触片54の間に弾性的に挟持される。続いて、一括型の防水ゴム栓42がアウタハウジング32の後端部内に嵌着され、ゴム栓押さえ43により抜け止めされる。またこの間に、アウタハウジング32の前端側の外周に、相手の雄ハウジング60との間のシールを取るべくシールリング45が嵌着される。
【0027】
一方の雄コネクタM側では、雄側金属シェル80が、図10及び図11の矢線に示すように、雄ハウジング60におけるアウタハウジング62内に後方から挿入され、引き続いてインナハウジング61との間の挿入空間68に向けて挿入される。雄側金属シェル80が挿入空間68の途中位置に掛かると、連結用のリブ69が対応するスリット86内に相対的に進入しつつ押し込まれる。このとき雄側金属シェル80の軸線が多少振れていても、リブ69が誘い込み部87から進入して丸み87Aで誘い込まれつつスリット86内に進入し、それ以降、雄側金属シェル80は真直に押し込まれる。
【0028】
リブ35がスリット86の後端に突き当たる位置まで押し込まれると、係止爪89が係止孔74の位置に達することで、図1に示すように、係止爪89が復元変形して係止孔74に係止され、雄側金属シェル80がインナハウジング61の外周面において、その前後両側からそれぞれ所定量ずつ突出した状態で抜け止めされて装着される。
そののち、シールド電線10の端末に固着された雄端子25が、雄ハウジング60のキャビティ63内に後方から挿入され、ランス66により係止される。それに伴い、各シールド電線10の端末における編組線13の外周に嵌着された金属管15が、上下の接触片84の間に弾性的に挟持される。続いて、一括型の防水ゴム栓76がアウタハウジング62の後端部内に嵌着され、ゴム栓押さえ77により抜け止めされる。
【0029】
雌雄のコネクタF,Mの組付けが完了したら、図1及び図12に示すように、両コネクタF,Mを対向させて嵌合する。雌雄のハウジング30,60は、ロックアーム38を撓み変形させつつ嵌合され、正規に嵌合されると、図13に示すように、ロックアーム38が復元してロック突部70に係止することで嵌合状態にロックされる。
この状態では、雌ハウジング30のインナハウジング31が、雄ハウジング60のアウタハウジング62の嵌合凹部65内に嵌合することで、対向した雌雄の端子金具20,25同士が嵌合接続される。それとともに、雄側金属シェル80の前端部分が、雌側金属シェル50の前端部分の外周に嵌合し、雌側金属シェル50の各接触板55が、雄側金属シェル80の内周面に弾力的に接触される。これにより、雌雄の端子金具20,25の接続部分から、雌側と雄側の両シールド電線10の端末における金属管15の嵌着部分にわたり、電気的に一体接続された雌雄の金属シェル50,80で覆われた状態となる。
【0030】
ここで、雌雄の金属シェル50,80では、リブ35,69の逃がし用のスリット56,86が、互いに整合しないように金属シェル50,80の幅方向にずれて形成されているから、雌雄の金属シェル50,80の前端部同士が嵌合した場合に、図14に示すように互いにスリット56,86を塞ぎ、少なくとも互いに嵌合した領域では、全周にわたって隙間無く金属シェル50,80で覆われた状態となる。
【0031】
このように本実施形態によれば、雌雄の金属シェル50,80において、リブ35,69を逃がすためのスリット56,86の位置がずれて形成されているから、両金属シェル50,80の前端部同士が嵌合された場合に、互いにスリット56,86を塞ぎつつ全周にわたって隙間無く覆うことができ、その分シールド性能を高めることが可能となる。
また、各金属シェル50,80のスリット56,86の入口には誘い込み部57,87が形成されているから、金属シェル50,80を、それぞれ雌雄のハウジング30,60のインナハウジング31,61の外周に嵌着するに当たり、リブ35,69が誘い込み部57,87によりスリット56,86内にスムーズに導かれ、もって金属シェル50,80の嵌着作業が簡単にできる。
【0032】
金属シェル50,80は、浅いチャンネル形をなす同一形状に二分割された2つの分割シェル51,81により形成され、左右の側面といった対向する二面でかしめによって結合されているから、開き防止が有効になされて、形状の維持機能に優れたものとなる。
また、分割シェル51,81自身は、一枚板で形成するものと比べると小型にできるから、プレス用の金型として順送り形式が採用できる等、金型の数を少なく抑える等が可能となり、ひいてはコスト低減を図ることができる。
【0033】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)金属シェルは、上記実施形態に例示した二分割形式に限らず、一枚板から組み立てられたものであってもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)また本発明は、非防水型のシールドコネクタや、機器直結型のシールドコネクタにも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌雄のコネクタの嵌合前の縦断面図
【図2】雌ハウジングの正面図
【図3】雌側金属シェルの装着動作を示す縦断面図
【図4】その平断面図
【図5】雌側金属シェルを構成する分割シェルの展開図
【図6】その成形完了状態の斜視図
【図7】(A)雌側金属シェルの結合前の縦断面図
(B)結合後の縦断面図
【図8】(A)雌側金属シェルの結合前の横断面図
(B)結合後の横断面図
【図9】雄ハウジングの正面図
【図10】雄側金属シェルの装着動作を示す縦断面図
【図11】その平断面図
【図12】雌雄のコネクタの嵌合前の横断面図
【図13】雌雄のコネクタの嵌合完了後の縦断面図
【図14】その平断面図
【符号の説明】
F…雌コネクタ
M…雄コネクタ
10…シールド電線
12…編組線
20…雌端子
25…雄端子
30…雌ハウジング
31…インナハウジング
32…アウタハウジング
33…キャビティ
34…挿入空間
35…リブ(連結部)
50…雌側金属シェル
51…分割シェル
56…スリット
57…誘い込み部
57A…丸み
60…雄ハウジング
61…インナハウジング
62…アウタハウジング
63…キャビティ
68…挿入空間
69…リブ(連結部)
80…雄側金属シェル
81…分割シェル
86…スリット
87…誘い込み部
87A…丸み

Claims (3)

  1. 互いに嵌合される雌雄のコネクタハウジングを備え、
    各コネクタハウジングは、アウタハウジング内に、シールド電線の端末に接続された雌端子または雄端子が収容されるインナハウジングが連結部を介して宙吊り状態で設けられるとともに、前記インナハウジングの外周に、前記連結部を逃がすスリットを有して前記シールド電線の編組線と接触可能な金属シェルが後方から嵌着された構造になり、
    両コネクタハウジングが嵌合されると、対応する雌雄の端子金具が接続されるとともに、両金属シェルの突出端同士が嵌合しつつ、端子金具の接続部分付近の回りを覆って電磁遮蔽するようにしたシールドコネクタにおいて、
    前記雌側のコネクタハウジングに装着された金属シェルと、雄側のコネクタハウジングに装着された金属シェルとで、それぞれのスリットの形成位置を整合しないようにずらしたことを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記金属シェルのスリットの入口に、相手の連結部を誘い込む誘い込み部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
  3. 前記金属シェルが二分割され、両分割シェルの結合部分が対向する二面にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のシールドコネクタ。
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