JP2010120630A - 車両用クォータウィンドウ - Google Patents

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Eiko Sato
栄亮 佐藤
Hiroaki Yamazaki
洋明 山▲崎▼
Katsuhiko Takeuchi
克彦 竹内
Kazunobu Kondo
和宜 近藤
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Abstract

【課題】
ドアガラスと一体感のある外観を実現できるクォータウィンドウの構造を提案する。
【解決手段】
後部ドア10の窓部10aの中にドアガラス15を支持する前側枠部21aを備えて分割窓部20aを形成する枠体21と、分割窓部20aを塞ぐように枠体21に取付けられたクォータウィンドウパネル22とを備えるクォータウィンドウ20であって、クォータウィンドウパネル22と枠体21を共に樹脂材料で形成し、且つクォータウィンドウパネル22によって枠体21の車両外側を覆う構成にした。
【選択図】図3

Description

車両のドアの窓部に分割窓部を備えるクォータウィンドウに関する。
クォータウィンドウは車両外観のデザインに大きく係り、ドアに備えられ昇降して窓部を開閉するドアガラスと連続した一体感のある外観がクォータウィンドウには求められる。
従来のクォータウィンドウは後部ドアに設けられている。このクォータウィンドウは、枠体を備え、枠体で囲むようにして分割窓部を形成している。そして、弾性体のウェザーストリップを介してクォータウィンドウガラスを分割窓部に固定して嵌めた構成となっている。枠体の前方側に位置して上下に延びる前側枠部が配置され、前側枠部はドアガラスの昇降を案内するデビジョンバーとなっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−137346号公報
しかしながら、特許文献1に示されるクォータウィンドウでは、車両の外観でドアガラスとクォータウィンドウガラスとの間に、デビジョンバーとなっている前側枠部が車両外観で露出するように配置された構成となる。このために、ドアガラスとクォータウィンドウガラスの表面光沢が前側枠部で分断される外観となり、両ガラスに一体感がなく車両外観デザインの妨げとなる。
本発明の課題は上記問題点に鑑み、ドアガラスと一体感のある外観を実現できるクォータウィンドウの構造を提案することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両のドアの窓部の中にドアガラスを支持する一方側枠部を備えて分割窓部を形成する枠体と、前記分割窓部を塞ぐように前記枠体に取付けられたクォータウィンドウパネルと、を備えるクォータウィンドウであって、前記クォータウィンドウパネルと前記枠体を共に樹脂材料で形成し、且つ前記クォータウィンドウパネルによって前記枠体の車両外側を覆う構成にした。
また、請求項2に記載の発明は、前記クォータウィンドウパネルは光を透過する樹脂材料で、前記枠体はフィラーを添加した有色樹脂材料で成形した。
また、請求項3に記載の発明は、前記一方側枠部に接合される前記クォータウィンドウパネルの一方端部分の厚さを部分的に薄く形成した。
また、請求項4に記載の発明は、前記一方側枠部は、車両前後方向の一方に向けて開口し且つガラスランが取付けられるガイド溝を備え、前記ガイド溝は、互いに対向する側面の少なくとも一方に、他方に対して突出してガラスランと係合するガラスラン係合突部を有する。
また、請求項5に記載の発明は、前記ガラスラン係合突部は、前記ガイド溝の両側面に設けられ、且つ前記ガイド溝の長手方向に対する両端部位にのみ設けられている。
さらに、請求項6に記載の発明は、前記クォータウィンドウを前記ドアに取付けたとき、前記ドアのフレーム部に対して車両幅方向の外側に配置されて接合される前記枠体の他方側枠部に、前記ドアと車体との間の水密性を保つウェザーストリップの取付け部を前記枠体と前記フレーム部で挟持して保持するための保持部を設けた。
請求項1に記載の発明では、枠体の車両外側はクォータウィンドウパネルで覆われているので、ドアガラスを支持する一方側枠部が車両の外観で露出されない。加えて、クォータウィンドウパネルと前記枠体を共に樹脂材料でウェザーストリップを介在させずに接合可能となり、ドアガラスとクォータウィンドウパネルの間隔を小さくできる。このために、ドアガラスとクォータウィンドウパネルの表面光沢が連続した外観が実現可能となり、更に、ドアのフレーム部とガラスを面一とすることも可能となるので車両外観デザインを向上できる。
請求項2に記載の発明では、フィラーを添加することで枠体の剛性を高めたものとすることができる。また、有色の枠体が光を透過するクォータウィンドウパネルの見栄えの上での縁となる効果を出すことができる。
請求項3に記載の発明では、クォータウィンドウパネルの縦枠との接合部分は他の部分より薄いため、クォータウィンドウの車両外側への凹凸を少なくでき、車両の空力抵抗および風切り音の軽減に寄与できる。
請求項4に記載の発明では、ガイド溝が互いに対向する側面の少なくとも一方に他方に対して突出してガラスランと係合するガラスラン係合突部を備えているため、ガラスランの抜け止めが確実にできる。
請求項5に記載の発明では、ガラスラン係合突部を長手方向の両端部位にのみ設けることで、ガイド溝を成形型により成形する際に、長手方向のスライド型を短くすることができ、成形性を向上させることが可能となる。加えて、ガラスラン係合突部がガイド溝の両側面に設けられているため、ガラスランの抜け止めが確実にできる。
請求項6に記載の発明では、ドアのフレーム部の車両幅方向外側にクォータウィンドウパネル及び枠体が位置する構成であり、フレーム部が意匠面を構成しないため、ドアの車両幅方向外側に枠体とフレーム部との接合部が存在せず、この接合部にシール材を充填する必要がない。また、ドアの車両幅方向内側に、枠体とフレーム部との接合部が位置することになるが、枠体とフレーム部で挟持して保持されるウェザーストリップの取付け部によって、この接合部の水密性が確保される。このために、クォータウィンドウをドアに組付ける際に、枠体とフレーム部の接合部にシール剤を充填する必要がなく、組付け工程の削減が可能となる。また、シール剤のドア表面へのはみ出しの懸念も解消される。ここで、「挟持して保持する」とは、必ずしも挟み込む力が発生している場合のみに限らず、保持部とフレーム部が協働して保持していることを意味する。
本発明の第1実施形態のクォータウィンドウを備えた車両の側面図である。 本発明の第1実施形態のクォータウィンドウを車室内から見た図である。 図2におけるA‐A断面図である。 図2におけるB‐B断面図である。 図2におけるC‐C断面図である。 本発明の第2実施形態のクォータウィンドウを備えた車両の側面図である。 図6におけるF‐F断面図である。 本発明の第2実施形態のクォータウィンドウを車室内から見た図である。 図8におけるG‐G断面図である。 図7におけるK矢視の斜視図で、ガイド溝に形成されるガラスラン係合突部の種々の形態を示す図である。 枠体の成形方法を示す断面図である。 枠体の成形方法を示す断面図である。 枠体の成形方法を示す斜視図である。 枠体の成形方法を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
図1は、車両1の側方外観を示す側面図である。図1に示されるように、車両1が備える後部ドア10(ドア)は、ドア本体部11とフレーム部12を有して、ドア本体部11とフレーム部12で囲まれた空間が窓部10aとなっている。窓部10aは、ドアガラス15が図示しないウィンドウレギュレータ装置によって昇降することで開閉が可能となっている。図1において、ドアガラス15の後方に位置して、窓部10aの後方部分の面積を分割して占めるようにクォータウィンドウ20が取付けられる。クォータウィンドウ20は、フレーム部12及びドア本体部11に固定して取付けられている。
図2は、クォータウィンドウ20を車両1の車室内の方向から見た側面図で示している。又、図3は図2におけるA‐Aの、図4は図2におけるB‐Bの、更に図5は図2におけるC‐Cの部分断面図を示している。
図2に示されるように、クォータウィンドウ20は、夫々長尺形状の前側枠部21a(一方側枠部)、後側枠部21b(他方側枠部)及び下側枠部21cで構成され、三角形の枠体21を備える。枠体21で囲まれた空間がクォータウィンドウ20の分割窓部20aとなる。
更に、図3に良く示されるように、平板形状のクォータウィンドウパネル22が、枠体21を車両外側から覆い、分割窓部20aを塞ぐようにして枠体21に接合されている。クォータウィンドウパネル22は光を透過する樹脂材料を、また枠体21は剛性を高めるためのフィラーが添加された黒色などの有色の樹脂材料を採用して成形される。クォータウィンドウパネル22と枠体21は共に、例えばポリカーボネートの同一の樹脂材料を採用して二色成形工法を用いて成形され、互いに一体的に接合された構成となる。成形後、クォータウィンドウパネル22にはハードコーテング処理が施され、表面は光沢を有し傷の付き難い固さに仕上げられる。
前側枠部21aは、図3で車両前方に開口するU字形状の断面形状となって、ガイド溝21fを備えている。ガイド溝21f内に弾性体のガラスラン15aが取付けられ、ガラスラン15aを介してドアガラス15が昇降可能にガイドされる。
前側枠部21aを車両外側から覆うクォータウィンドウパネル22の前端部分22a(一方端部分)は、クォータウィンドウパネル22の他の部分より厚みが薄く成形されている。これによって、図3に示されるように、ドアガラス15とクォータウィンドウパネル22の車両外側方向への段差Dを小さくしている。
図2に示されるように、クォータウィンドウ20を後部ドア10に固定するために、前側枠部21aの下端部分に1箇所の取付け部27が、又後側枠部21bの上下端部分に2箇所の取付け部28、29が形成されている。各取付け部27、28、29には同様に、ナット41(図4)が埋め込まれている。クォータウィンドウ20は取付け部27でドア本体部11に、また取付け部28、29でフレーム部12にネジ手段61で固定される。
尚、クォータウィンドウ20とフレーム部12間の隙間から車室内への漏水を防ぐためのシール部材62(図3)が、後側枠部21bとフレーム部12に挟まれて取付けられている。シール部材62には、クォータウィンドウパネル22を保持する機能は必要がなく、単純な帯形状の弾性材料で安価に作成できる。
以上のように構成されたクォータウィンドウ20では、ドアガラス15を支持する前側枠部21aが車両1の外観で表面に露出されない。更にクォータウィンドウパネル22を保持するためのウェザーストリップが不要である。このために、ドアガラス15とクォータウィンドウパネル22の間隔(図3に表示の間隔E)は極小さくすることができ、ドアガラス15とクォータウィンドウパネル22の表面光沢が連続した外観が実現可能となる。そして、後部ドア10の分割窓部20aが同一面で構成された見栄えの良好な車両外観デザインを得ることができる。
また、図3、図4及び図5に示されている構成からも分かるように、黒色などの有色な枠体21は、光を透過するクォータウィンドウパネル22を透かして車外側から見える。そして、クォータウィンドウ20の分割窓部20aに縁取りを与える効果を出して、車両外観デザインの向上に寄与できる。
更に、クォータウィンドウ20の主要構成部品であるクォータウィンドウパネル22と枠体21は、共に樹脂製で成形時に接合できる構成であるために、相互間の接合部品が不要で組み立て作業も必要がなく、安価に且つ軽量に作成できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について詳細に説明する。
図6は、車両101の側方外観を示す側面図である。図6に示されるように、車両101が備える後部ドア110は、ドア本体部111とフレーム部112を有して、ドア本体部111とフレーム部112で囲まれた空間が窓部110aとなっている。窓部110aは、ドアガラス115が図示しないウィンドウレギュレータ装置によって昇降することで開閉が可能となっている。図6において、ドアガラス115の後方に位置して、窓部110aの後方部分の面積を分割して占めるようにクォータウィンドウ120が取付けられる。クォータウィンドウ120は、フレーム部112及びドア本体部111に固定して取付けられている。
図7は、図6におけるF‐F断面図で、クォータウィンドウ120の部分断面図を示している。図8は、図7におけるJ矢視図で、クォータウィンドウ120を車両101の車室内の方向から見た側面図である。更に図9は、図8における、G‐G断面図である。
先ず、図8に示されるように、クォータウィンドウ120は、夫々長尺形状の前側枠部121a、後側枠部121b及び下側枠部121cで構成された三角形の枠体121を備える。枠体121で囲まれた空間が分割窓部120aとなる。
次に、図7と図8に示されているように、枠体121を車両外側から接合された平板形状のクォータウィンドウパネル122によって、分割窓部120aが塞がれた構成になっている。クォータウィンドウパネル122は光を透過する樹脂材料を、また枠体121は剛性を高めるためのフィラーが添加された黒色などの有色の樹脂材料を採用して成形される。クォータウィンドウパネル122と枠体121は共に、例えばポリカーボネートなどの同質の樹脂材料を採用して二色成形工法を用いて成形され、互いに一体となっている。
前側枠部121aは、図7に示されるように、車両前方に開口するU字形状の断面形状となっていて、ガイド溝121fを備えている。ガイド溝121f内に弾性体のガラスラン115aが取付けられ、ガラスラン115aを介してドアガラス115が昇降可能にガイド溝121fでガイドされる。
尚、ガイド溝121fのU字の断面形状の開口する先端部には、ガラスラン115aを取付け位置に保持しガラスラン115aがガイド溝121fから容易に脱落しないようにためのガラスラン係合突部121eが形成されている。ガラスラン係合突部121eの形状としては、例えば、図7におけるK矢視の図10の(a)〜(c)による斜視図で示されるように種々の形態が考えられる。即ち、ガイド溝121fのU字形状の両側(両側面121A)に、ガイド溝121fの長さ方向に所定の長さで、複数のガラスラン係合突部121eを同位置に配置した(aの場合)、又は交互に配置した(bの場合)、更にはガイド溝121fの両側の長さ全体に亘って連続したガラスラン係合突部121eを配置した(cの場合)等である。クォータウィンドウ120の全体の成形し易さを考慮した上で、最適な形態を選べば良い。このように、ガラスラン係合突部121eがガイド溝121fの両側面121Aに設けられているため、ガラスラン115aの抜け止めを確実に行うことができる。なお、ガラスラン係合突部121eは必ずしも両側面121Aに設けられている必要はなく、例えばガイド溝121fが互いに対向する側面121Aのうち少なくとも一方の側面121Aから他方の側面121Aに対して突出しているものであってもよい。なお、いうまでもなく、図10(a)、(b)、(c)に示された第二実施形態のガラスラン係合突部121eの形状、機能は、第1実施形態のガイド溝21fに対しても適用され得るものである。
ここで、ガラスラン係合突部121eの形成方法について説明する。
図11(a)に示すように、枠体121を成形する樹脂成形金型171は、上型171a、下型171b、ガラスラン係合突部121eを成形するための主抜き型171cおよび二分割された副抜き型171dからなる。
図11(a)に示すように、主抜き型171cは、ガラスラン係合突部121e側が両テーパとなっていて、上下型171a、171bによって形成される空間内に片テーパの2個の副抜き型171dと係合して配置されている。
図11(b)、(c)に示すように、成形終了後、枠体121を上下型171a、171bから取り出し、ガラスラン係合突部121eと反対側に主抜き型171cを引き抜くとともに、テーパの作用によってガイド溝121fの側面から離隔した副抜き型171dをガイド溝121fから引き抜く。
上述のような二種類の抜き型を用いることで、型抜き方向にオーバーハングを有する部位も容易に成形可能となる。
図12は、ガイド溝121fの下側側面にガラスラン係合突部121eを設けない場合の成形金型および成形手順である。主抜き型172cが片テーパで副抜き型172dが1個であること以外は、図11に示す成形金型および成形手順と同様である。
図13の成形金型173は、主抜き型173cと副抜き型173dにテーパが形成されておらず、ガイド溝121fのガイド長方向の中間付近で副抜き型173dが二分割されている。成形終了後、副抜き型173dがガイド長方向に引き抜かれる。図13のように枠体121が湾曲していて主抜き型173cと副抜き型173dとにテーパを形成しにくい場合に用いられる成形金型である。
図14の成形金型174は、ガイド溝121fのガイド長の中央付近にガラスラン係合突部121eが形成されていない場合に用いられるもので、主抜き型174cの中央部にガイド溝121f内で2個の副抜き型174dと係合する突部174eを有する以外は、図13に示す成形金型173と同様である。このように、ガラスラン係合突部121eをガイド溝121fのガイド長の両端部位121Bにのみ設けることで、図13に示す成形金型173の副抜き型173dに比べて副抜き型174dのガイド長方向の長さを短くすることができ、成形性を向上させることができる。
図8に更に示されるように、クォータウィンドウ120を後部ドア110に固定して取付けるために、後側枠部121bの上下端部分に2箇所の取付け部128、129が、また前側枠部121aの下端部分には1箇所の取付け部127が設けられている。
また、図9の取付け部129での断面図に示されるように、取付け部129にはナット141が埋め込まれ成形されている。尚、図示しないが、取付け部127、128も、取付け部129と同様に、ナット141が埋め込まれた構成となっている。
図7、図8及び図9に示されるように、後側枠部121bは、後側枠部121bの長さ方向に沿って延びる保持部121dを備える。保持部121dは、後側枠部121bの車室方向側の向きになる面上に突起する形状で一体形成されている。
次に、クォータウィンドウ120の後部ドア110の取付けについて、詳しく説明する。
クォータウィンドウ120が後部ドア110に取付けられた状態では、後側枠部121bはフレーム部112に対して車両幅方向の外側に配置される。そして、フレーム部112上の座面部112bに設けられた貫通穴112cを通して、取付け部129のナット141にネジ手段161が締め付けられ、後側枠部121bはフレーム部112に固定される。取付け部128でも同様に、ネジ手段161で後側枠部121bがフレーム部112に固定される。更に、取付け部127ではドア本体部111に対して前側枠部121aの下端部が、ネジ手段161で固定される。
クォータウィンドウ120が後部ドア110に取付けられた状態で、保持部121dは、フレーム部112の車両後方側に近接して位置する。そして、フレーム部112の車両幅方向外側にクォータウィンドウパネル122及び後側枠部121bが位置することになる。すなわち、車両幅方向にドアフレーム部112とクォータウィンドウ120が重なる構成である。フレーム部112には、フレーム部112の長さ方向に沿って延びる係止部112aが備えられている。保持部121dと係止部112aは互いに対向するように配置され、互いに平行に延びる配置となる。
保持部121dと係止部112aに保持されてウェザーストリップ116が取付けられる。即ち、ウェザーストリップ116が備える取付け部116aが、ドアフレーム部112の座面部112b上に支持され、且つ保持部121dと係止部112aによって挟まれて後部ドア110に装着された構成となっている。ウェザーストリップ116は、後部ドア110が閉じたとき、後部ドア110と車体117との間で圧縮されて、相互間の水密性を確保する。
上記のように、構成された後部ドア110に取付けられるクォータウィンドウ120では、以下のような利点が得られる。
フレーム部112の車両幅方向外側にクォータウィンドウパネル122及び後側枠部121bが位置する構成であり、フレーム部112が意匠面を構成しないため、後部ドア110の車両幅方向外側に後側枠部121bとフレーム部112との接合部が存在せず、この接合部にシール材を充填する必要がない。また、後部ドア110の車両幅方向内側に、後側枠部121bとフレーム部112との接合部(座面部112bに設けられた貫通穴112c及び貫通穴112cを通して取付けられるネジ手段161)が位置することになるが、後側枠部121bとフレーム部112で挟持して保持されるウェザーストリップ116の取付け部116aに覆れることによって、この接合部の水密性が確保される。このために、クォータウィンドウ120を後部ドア10に組付ける際に、後側枠部121bとフレーム部112の接合部にシール剤を充填する必要がなく、組付け工程の削減が可能となる。また、シール剤のドア表面へのはみ出しの懸念も解消される。
また、フレーム部112の断面形状では、車両幅方向にウェザーストリップ116を装着するために必要な所定の幅寸法が確保されている。ネジ手段161はウェザーストリップ116の取付け部116aと車両幅方向で重なる配置となっているために、例えばクォータウィンドウを有しない車両のフレーム部と比較して、断面形状を大きくする必要がない。
更に、一般的にフレーム部は、鋼板を折り曲げ成形するロール成形工法によって、安価に製造される。フレーム部112では、ウェザーストリップ116を挟み保持するために、一方側の係止部112aのみを有する。このために、折り曲げの少ない簡素化された断面形状とすることができ、成形コストの低減が図られる。
上述のように、後側枠部121bはフレーム部112に対して車両幅方向の外側に配置されている。フレーム部112を後側枠部121bに対して、車両前後方向に幅が同等もしくは狭く設定すると、車両の側面視で、後側枠部121bの背後にフレーム部112を隠すように配置できる。そして、分割窓部120aは大きい面積に設定できる。
また、クォータウィンドウパネル122に覆われて前側枠部121aと後側枠部121bが車両の外観で表面に露出しない構成のために、ドアガラス115とクォータウィンドウパネル122、更にはクォータウィンドウ120後方の車体117に、光沢パネル部117aを採用する車両では、大きな面積で表面光沢が連続するように一体化された外観を実現できる。
なお、本実施形態では、クォータウィンドウ20(120)は、車両1(101)の後側に位置する後部ドア10(110)に配置され、ドアガラス15(115)の後方に位置して、窓部10a(110a)の後方部分の面積を分割して占めるように取付けられていた。しかしながら、例えば、クォータウィンドウ20(120)は、車両1(101)の前側に位置する前側ドアに配置され、ドアガラスの前方に位置して、窓部の前方部分の面積を分割して占めるように取付けるよう変更してもよい。この場合、一方側端部と他方端部との関係は逆になる。
1、101 車両
10、110 後部ドア(ドア)
10a、110a 窓部
11、111 ドア本体部
12、112 フレーム部
15、115 ドアガラス
15a、115a ガラスラン
20、120 クォータウィンドウ
20a、120a 分割窓部
21、121 枠体
21a、121a 前側枠部(一方側枠部)
21b、121b 後側枠部(他方側枠部)
21e、121e ガラスラン係合突部
21f、121f ガイド溝
22、122 クォータウィンドウパネル
116 ウェザーストリップ
22a 前端部分(一方端部分)
121d 保持部
121A 側面
121B 両端部位

Claims (6)

  1. 車両のドアの窓部の中にドアガラスを支持する一方側枠部を備えて分割窓部を形成する枠体と、
    前記分割窓部を塞ぐように前記枠体に取付けられたクォータウィンドウパネルと、を備えるクォータウィンドウであって、
    前記クォータウィンドウパネルと前記枠体を共に樹脂材料で形成し、且つ前記クォータウィンドウパネルによって前記枠体の車両外側を覆う構成にしたクォータウィンドウ。
  2. 前記クォータウィンドウパネルは光を透過する樹脂材料で、前記枠体はフィラーを添加した有色樹脂材料で成形したことを特徴とする請求項1に記載のクォータウィンドウ。
  3. 前記一方側枠部に接合される前記クォータウィンドウパネルの一方端部分の厚さを部分的に薄く形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のクォータウィンドウ。
  4. 前記一方側枠部は、車両前後方向の一方に向けて開口し且つガラスランが取付けられるガイド溝を備え、
    前記ガイド溝は、互いに対向する側面の少なくとも一方に、他方に対して突出してガラスランと係合するガラスラン係合突部を有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のクォータウィンドウ。
  5. 前記ガラスラン係合突部は、前記ガイド溝の両側面に設けられ、且つ前記ガイド溝の長手方向に対する両端部位にのみ設けられた、請求項4に記載のクォータウィンドウ。
  6. 前記クォータウィンドウを前記ドアに取付けたとき、前記ドアのフレーム部に対して車両幅方向の外側に配置されて接合される前記枠体の他方側枠部に、前記ドアと車体との間の水密性を保つウェザーストリップの取付け部を前記枠体と前記フレーム部で挟持して保持するための保持部を設けた、請求項1〜5の何れか一項に記載のクォータウィンドウ。
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