JP2005153581A - 自動車ドアのシール構造及びガラスランユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアフレームまわりの外観品質を向上させることのできる自動車ドアのシール構造及びガラスランユニットを提供する。
【解決手段】自動車ドアにはガラスランユニット20が組付けられる。ガラスランユニット20は、ドアフレーム15のフランジ部32を挟持する外周側側壁部35及び内周側側壁部36と、両者の各車外側端部を連結しドアガラス16面に沿って延びる車外側側壁部37と、車外側側壁部37から延出した車外側シールリップ38と、車外側側壁部37と平行に内周側側壁部36の車内側端部から延出した車内側側壁部39と、当該車内側側壁部39から延出した車内側シールリップ40と、外周側側壁部35からドアフレーム15の外周側に向けて延出したボディシールリップ41とを備え、ドアガラス16の周縁をシールするとともに、ドア11と自動車ボディ1との間をシールする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車ドアのシール構造及びガラスランユニットに関するものである。
図3に示すように、自動車ドア70には、ウインド開口を囲むドアフレーム71が設けられ、ドアフレーム71にはこれに沿って、内周側にガラスラン72が取付けられ、外周側にドアウエザストリップ73が取付けられている。
より詳しくは、ドアフレーム71は金属板の成形体で、ウインド開口を囲むほぼ平坦な周壁部75の車外側の端部に縦壁状の外壁76が形成され、周壁部75の車内側の端部にはウインド開口側へ膨出する内端部77が形成されている。
周壁部75の内周側には、外壁76の内半部と、周壁部75と、内端部77の車外側の側面とで、ウインド開口に向けて開口する断面略コ字形のチャンネル部78が形成され、これに前記ガラスラン72が取付けられている。ガラスラン72は、相対向する側壁81,82の先端から延出するシールリップ83,84を備え、シールリップ83,84でドアガラス85の周縁をその両面からシールする。
ドアフレーム71の周壁部75の外周側にはリテーナ88が設けられ、これに前記ドアウエザストリップ73が取付けられている。ドアウエザストリップ73は、基底部90と中空状のシール部91とサブシールリップ92を備え、基底部90がリテーナ88に嵌着されている。そして、ドア閉時には、ドアウエザストリップ73のシール部91及びサブシールリップ92が自動車ボディ93のドア開口周縁に圧接する。
しかし、ドアフレーム71の内周側にガラスラン72を取付け、外周側にドアウエザストリップ73を取付けるといった上記構成では、ドアフレーム71の外壁76の幅W2を比較的幅広に構成する必要があるため、ドアフレーム71の車外側に露出する部分が増え、外観品質の低下を招くおそれがあった。これに対し、ドアフレームまわりの外観品質を向上させるために、ドアフレームを車外側から覆う合成樹脂のフレームモールを設けたものもある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−25847号公報
しかしながら、フレームモールを設ける場合にも、上記同様にフレームモールを比較的幅広に構成する必要があり、外観品質の低下を払拭することは困難であった。さらには、フレームモールを設けることで部品点数が増加するとともに、フレームモールでガラスランやドアウエザストリップをとめるといったように組付け作業の複雑化が懸念される。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ドアフレームまわりの外観品質を向上させ、組付け作業の簡素化を図ることのできる自動車ドアのシール構造及びガラスランユニットを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.自動車ボディの開口部に設けられ、ドアフレームと、当該ドアフレームの内周側において昇降可能なドアガラスとを有してなる自動車ドアにおいて、ドアガラス面と略直交する方向に沿って車外側に向けて延出するフランジ部を少なくとも前記ドアフレームの長手方向に沿って設けるとともに、少なくとも一部が前記フランジ部に沿って取着されるシール機構を備え、
前記シール機構は、
前記フランジ部に保持される取付部と、
前記取付部のうち前記ドアフレームの内周側に配設される内周側側壁部を基底部として前記ドアガラスの周縁を車内側及び車外側両面からシールするガラスラン部と、
前記取付部のうち前記ドアフレームの外周側に配設される外周側側壁部から前記ドアフレームの外周側に向けて延出し、前記自動車ドアと前記自動車ボディとの間をシールするためのボディシールリップとを有することを特徴とする自動車ドアのシール構造。
上記手段1によれば、上記シール機構により、ドアガラスの周縁部をシールするとともに、自動車ドアと自動車ボディとの間をシールできる。従って、従来技術のようにそれぞれ別体で構成されたガラスランやドアウエザストリップを覆うドアフレームの外壁部やフレームモールを設ける必要がないため、シール機構の外壁部分の幅を比較的狭く、すなわち車外に露出する部分を極めて少なくでき、ドアフレームまわりの外観品質の低下を抑制することができる。加えて、ドアフレームの外壁部を省略し、ドアひいては車体の軽量化を図るとともに、フレームモールを設けること等による部品点数の増加や組付け作業の複雑化を抑制することができる。
手段2.前記取付部は、前記内周側側壁部と前記外周側側壁部とを車外側において連結する車外側側壁部を有し、全体として断面略U字形状をなし、
前記車外側側壁部は、自身の内周側端部が前記内周側側壁部より前記ドアフレームの内周側に向け延出し、
前記ガラスラン部は、
基底部としての前記内周側側壁部と、
前記車外側側壁部の延出部と、
前記延出部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車外面をシールするための車外側シールリップと、
前記ドアガラスより車内側において、前記内周側側壁部の車内側端部又はその近傍から前記ドアガラス面と略平行に前記ドアフレームの内周側に向け延出する車内側側壁部と、
前記車内側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車内面をシールするための車内側シールリップとから構成されていることを特徴とする手段1に記載の自動車ドアのシール構造。
手段3.自動車ボディの開口部に設けられ、ドアフレームと、当該ドアフレームの内周側において昇降可能なドアガラスとを有してなる自動車ドアにおいて、ドアガラス面と略直交する方向に沿って車外側に向けて延出するフランジ部を少なくとも前記ドアフレームの長手方向に沿って設けるとともに、少なくとも一部が前記フランジ部に沿って取着されるシール機構を備え、
前記シール機構は、
前記フランジ部を前記ドアフレームの外周側及び内周側双方から挟持するように配設される外周側側壁部及び内周側側壁部と、
前記ドアガラスより車外側において前記ドアガラス面と略平行に形成され、前記外周側側壁部及び内周側側壁部の各車外側端部を連結するとともに、自身の内周側端部が前記内周側側壁部より前記ドアフレームの内周側に向け延出する車外側側壁部と、
前記車外側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車外面をシールするための車外側シールリップと、
前記ドアガラスより車内側において、前記内周側側壁部の車内側端部又はその近傍から前記ドアガラス面と略平行に前記ドアフレームの内周側に向け延出する車内側側壁部と、
前記車内側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車内面をシールするための車内側シールリップと、
前記外周側側壁部から前記ドアフレームの外周側に向けて延出し、前記自動車ドアと前記自動車ボディとの間をシールするためのボディシールリップとを有することを特徴とする自動車ドアのシール構造。
上記手段3によれば、上記手段1と同様の効果を奏する。
手段4.前記外周側側壁部、前記内周側側壁部、前記車外側側壁部及び前記車内側側壁部は硬質樹脂材料よりなり、前記車外側シールリップ、前記車内側シールリップ及び前記ボディシールリップは軟質樹脂材料よりなり、前記シール機構の各部位が一体的に成形されていることを特徴とする手段3に記載の自動車ドアのシール構造。
上記手段4によれば、シート機構の車外側側壁部が硬質樹脂材料より形成されているため、車外側側壁部に装飾部材を貼り付けたり、車外側側壁部に直接カラーリングを施すことが可能となり、装飾の多様化ひいては意匠性の向上を比較的容易に図ることができる。
手段5.前記軟質樹脂材料よりなり、前記車外側側壁部の車外側側面を被覆する皮膜部を、前記車外側シールリップ及び前記ボディシールリップと連続的に形成したことを特徴とする手段4に記載の自動車ドアのシール構造。
上記手段5によれば、車外側シールリップ及びボディシールリップと車外側側壁部との境界部に見切り線が現れにくく、外観品質の低下をさらに抑制することができる。
手段6.前記外周側側壁部及び内周側側壁部の各車内側端部にそれぞれ係止凸部を形成するとともに、前記各係止凸部が車外側方向に係止される被係止部を前記ドアフレームにそれぞれ形成し、前記各係止凸部が前記各被係止部に係止されることにより、前記シール機構が前記ドアフレームに固定されるようにしたことを特徴とする手段3乃至5のいずれかに記載の自動車ドアのシール構造。
上記手段6によれば、フレームモールやクリップのような他の係止部材を用いることなく、上記フランジ部からのシール機構の抜け落ちをより確実に防止することができる。
手段7.前記車内側側壁部の内周側端部又はその近傍に係合凹部を形成するとともに、前記係合凹部が係合される係合凸部を前記ドアフレームに形成したことを特徴とする手段3乃至6のいずれかに記載の自動車ドアのシール構造。
上記手段7によれば、車内側側壁部の係合凹部がドアフレームの係合凸部に係合されることにより、車内側側壁部の位置が安定して維持されるため、車内側シールリップによるシール性の低下を抑制することができる。
手段8.前記ドアフレームには、前記ドアガラス面と略直交する方向に対して前記シール機構よりも車内側において、前記自動車ドアと前記自動車ボディとの間をシールするドアウエザストリップが配設されていることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の自動車ドアのシール構造。
上記手段8によれば、ドアウエザストリップをシール機構より車内側に設けることにより、シール機構の外壁部分の幅をより確実に狭くすることができ、外観品質の低下を抑制することができる。
手段9.自動車ドアのドアフレームに沿って車外側に向け延出形成されたフランジ部に保持される取付部と、
前記取付部のうち前記ドアフレームの内周側に配設される内周側側壁部を基底部としてドアガラスの周縁を車内側及び車外側両面からシールするガラスラン部と、
前記取付部のうち前記ドアフレームの外周側に配設される外周側側壁部から前記ドアフレームの外周側に向けて延出し、前記自動車ドアと自動車ボディとの間をシールするためのボディシールリップとを有することを特徴とするガラスランユニット。
上記手段9によれば、上記手段1と同様の効果を奏する。
手段10.前記取付部は、前記内周側側壁部と前記外周側側壁部とを車外側において連結する車外側側壁部を有し、全体として断面略U字形状をなし、
前記車外側側壁部は、自身の内周側端部が前記内周側側壁部より前記ドアフレームの内周側に向け延出し、
前記ガラスラン部は、
基底部としての前記内周側側壁部と、
前記車外側側壁部の延出部と、
前記延出部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車外面をシールするための車外側シールリップと、
前記ドアガラスより車内側において、前記内周側側壁部の車内側端部又はその近傍から前記ドアガラス面と略平行に前記ドアフレームの内周側に向け延出する車内側側壁部と、
前記車内側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車内面をシールするための車内側シールリップとから構成されていることを特徴とする手段9に記載のガラスランユニット。
手段11.昇降可能なドアガラスを有してなる自動車ドアのドアフレームに沿って車外側に向け延出形成されたフランジ部を、前記ドアフレームの外周側及び内周側双方から挟持するように配設される外周側側壁部及び内周側側壁部と、
前記ドアガラスより車外側において前記ドアガラス面と略平行に形成され、前記外周側側壁部及び内周側側壁部の各車外側端部を連結するとともに、自身の内周側端部が前記内周側側壁部より前記ドアフレームの内周側に向け延出する車外側側壁部と、
前記車外側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車外面をシールするための車外側シールリップと、
前記ドアガラスより車内側において、前記内周側側壁部の車内側端部又はその近傍から前記ドアガラス面と略平行に前記ドアフレームの内周側に向け延出する車内側側壁部と、
前記車内側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車内面をシールするための車内側シールリップと、
前記外周側側壁部から前記ドアフレームの外周側に向けて延出し、前記自動車ドアと前記自動車ボディとの間をシールするためのボディシールリップとを有することを特徴とするガラスランユニット。
上記手段11によれば、上記手段1と同様の効果を奏する。
手段12.前記外周側側壁部、前記内周側側壁部、前記車外側側壁部及び前記車内側側壁部は硬質樹脂材料よりなり、前記車外側シールリップ、前記車内側シールリップ及び前記ボディシールリップは軟質樹脂材料よりなり、前記シール機構の各部位が一体的に成形されていることを特徴とする手段11に記載のガラスランユニット。
上記手段12によれば、上記手段4と同様の効果を奏する。
手段13.前記軟質樹脂材料よりなり、前記車外側側壁部の車外側側面を被覆する皮膜部を、前記車外側シールリップ及び前記ボディシールリップと連続的に形成したことを特徴とする手段12に記載のガラスランユニット。
上記手段13によれば、上記手段5と同様の効果を奏する。
手段14.前記外周側側壁部及び内周側側壁部の各車内側端部にそれぞれ前記ドアフレームに係止される係止凸部を形成し、前記ドアフレームに固定されるようにしたことを特徴とする手段11乃至13のいずれかに記載のガラスランユニット。
上記手段14によれば、上記手段6と同様の効果を奏する。
手段15.前記車内側側壁部の内周側端部又はその近傍において前記ドアフレームに係合される係合凹部を形成したことを特徴とする手段11乃至14のいずれかに記載のガラスランユニット。
上記手段15によれば、上記手段7と同様の効果を奏する。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、自動車ボディ1(図2参照)の開口部において開閉可能に設けられる自動車ドア(図ではフロントドア:以下、単に「ドア」という)11は、ドア本体13と、ウインド開口14を囲むようにして設けられたドアフレーム15と、当該ドアフレーム15の内周側(ウインド開口14側)において昇降可能なドアガラス16とを備えている。
さらに、ドア11には、その外周形状に対応してドアフレーム15の車外側においてガラスランユニット20が組付けられ、ガラスランユニット20より車内側においてドアウエザストリップ51(図2参照)が組付けられている。ガラスランユニット20が本実施の形態におけるシール機構を構成する。
本実施の形態におけるガラスランユニット20は、後述するように硬質PP(ポリプロピレン)等の硬質樹脂材料及び軟質TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)等の軟質樹脂材料よりなり、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成された後、ベンダー曲げ加工が施されることにより、ドアフレーム15に沿って取着される主要部が形成される。当該主要部は、ドア11の前部に対応し略鉛直方向に延びる前縦辺部21、ドア11の後部に対応し略鉛直方向に延びる後縦辺部22、及び、ドア11の上部に対応し自動車ボディ1のフロントピラー部からルーフサイド部に沿うようにして延びる上辺部23に区分される。さらに、ガラスランユニット20には、前記主要部に加え、上辺部23がディビィジョンバー25より前方に延び出すように形成された前上辺部26が形成されている。但し、前上辺部26には、後述するガラスラン部(車外側シールリップ38等)が形成されておらず、取付部(外周側側壁部35等)やボディシールリップ41のみが形成されている。
次に図1のJ−J線部分断面図である図2を参照して、ガラスランユニット20の主要部である上辺部23の構成とドアフレーム15の構成を基に、ドア11のシール構造について詳細に説明する。なお、各辺部21,22,23は同様の構成のため、前縦辺部21及び後縦辺部22についてはその詳細な説明を省略する。
ドアフレーム15は、ドアガラス16近傍から車内側(図2の左側)へ延びる断面中空状のフレーム本体部30と、当該フレーム本体部30の車外側(図2の右側)の端部近傍よりドアフレーム15の外周側(図2の上側)に向け延出形成されたフレーム延出部31と、ドアガラス16面と略直交する方向に沿ってフレーム延出部31の先端部から車外側に向けて延出形成されたフランジ部32とを備えている。なお、本実施の形態におけるドアフレーム15は、アルミニウム又はその合金によって押出成形(引抜成形)により形成されているが、1枚のスチール製金属板をロール曲げ加工することにより形成されていてもよい。
一方、ガラスランユニット20は、前記フランジ部32をドアフレーム15の外周側及び内周側(図2の下側)双方から挟持するように配設される外周側側壁部35及び内周側側壁部36と、ドアガラス16より車外側において外周側側壁部35及び内周側側壁部36の各車外側端部を連結する車外側側壁部37とを備えている。なお、車外側側壁部37は、ドアガラス16面と略平行に形成され、その内周側端部が内周側側壁部36よりドアフレーム15の内周側に向け延出している。
外周側側壁部35及び内周側側壁部36の各車内側端部にはそれぞれ係止凸部としての係止爪35a,36aが形成されている。これに対し、ドアフレーム15側には、フレーム延出部31の先端部とフランジ部32の車内側端部と境界部において前記係止爪35aを車外側方向に係止する被係止部としての係止溝45が形成され、フレーム延出部31の車外側側面には前記係止爪36aを車外側方向に係止する被係止部としての係止受部46が略鉤状に突出形成されている。
外周側側壁部35、内周側側壁部36及び車外側側壁部37により、断面略U字形状に構成される部分が本実施の形態における取付部を構成し、係止爪35a,36aがそれぞれ係止溝45及び係止受部46に係止されることにより、ガラスランユニット20がドアフレーム15に固定される。
さらに、ガラスランユニット20は、前記車外側側壁部37の内周側端部からドアフレーム15の外周側に向け延出形成された車外側シールリップ38と、ドアガラス16を挟んで車外側側壁部37と平行に前記内周側側壁部36の車内側端部近傍からドアフレーム15の内周側に向け延出形成された車内側側壁部39と、当該車内側側壁部39の内周側端部からドアフレーム15の外周側に向け延出形成された車内側シールリップ40と、外周側側壁部35からドアフレーム15の外周側に向けて延出形成されたボディシールリップ41とを備えている。
従って、内周側側壁部36を基底部として、車外側側壁部37のうち内周側側壁部36よりドアフレーム15の内周側に向け延出した延出部、車内側側壁部39、車外側シールリップ38及び車内側シールリップ40により、本実施の形態におけるガラスラン部すなわち従来技術のガラスランに相当する部分が構成される。
また、車内側側壁部39の内周側端部には係合凹部47が形成されている。これに対し、ドアフレーム15側には、フレーム本体部30の車外側端部において、係合凹部47が係合される係合凸部48が形成されている。これにより、車内側側壁部39の位置が安定して維持されるよう構成されている。
外周側側壁部35、内周側側壁部36、車外側側壁部37及び車内側側壁部39は硬質PP(ポリプロピレン)等の硬質樹脂材料よりなり、車外側シールリップ38、車内側シールリップ40及びボディシールリップ41は軟質TPO等の軟質樹脂材料よりなり、ガラスランユニット20は、これら各部位が一体的に成形される。さらに、車外側側壁部37の車外側側面には、軟質TPO等の軟質樹脂材料よりなる皮膜部49が、車外側シールリップ38及びボディシールリップ41と連続的に形成されている。
次に上記ドアウエザストリップ51の構成について説明する。ドアフレーム15のフレーム本体部30には、ドアフレーム15の外周側側面においてリテーナ50が設けられている。そして、リテーナ50に上記ドアウエザストリップ51が取付けられる。ドアウエザストリップ51は、基部52と、該基部52に一体形成された中空状のシール部53とを備えている。従って、ドアウエザストリップ51は、ドアガラス16面と略直交する方向に対してガラスランユニット20よりも車内側において、ドア11と自動車ボディ1との間をシールする。
以上詳述したように、ガラスランユニット20は、車外側シールリップ38及び車内側シールリップ40によりドアガラス16の両面をそれぞれシールするとともに、ボディシールリップ41によりドア11と自動車ボディ1との間をシールすることができる。従って、従来技術のようにそれぞれ別体で構成されたガラスランやドアウエザストリップを覆うドアフレームの外壁部やフレームモールを設ける必要がないため、ガラスランユニット20の外壁部分(車外側側壁部37)の幅W1を比較的狭く、すなわち車外に露出する部分を極めて少なくでき、ドアフレーム15まわりの外観品質の低下を抑制することができる。加えて、ドアフレーム15の外壁部を省略し、ドア11ひいては車体の軽量化を図るとともに、フレームモール等を設けること等による部品点数の増加や組付け作業の複雑化を抑制することができる。
さらに、係止爪35a,36aを設けること等によりガラスランユニット20をドアフレーム15に固定することができるため、フレームモールやクリップのような他の係止部材を用いることなく、フランジ部32からのガラスランユニット20の抜け落ちをより確実に防止することができる。
加えて、ガラスランユニット20の車外側側壁部37が硬質樹脂材料より形成されているため、車外側側壁部37に装飾部材を貼り付けることも可能となり、装飾の多様化ひいては意匠性の向上を比較的容易に図ることができる。
また、ドアウエザストリップ51が、ドアガラス16面と略直交する方向に対してガラスランユニット20よりも車内側に配設されているため、ガラスランユニット20の外壁部分(車外側側壁部37)の幅W1をより確実に狭くすることができる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施の形態では、フロントドア11用のシール構造について具体化したが、このようなシール構造が採用されるドアの部位は何ら限定されるものではなく、例えばリアドアにおいて適用することもできる。
(b)ガラスランユニット20を構成する硬質樹脂材料及び軟質樹脂材料は、上記硬質PP及び軟質TPO等に限られるものではなく、例えば、硬質樹脂材料としてEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)ソリッドゴム、軟質樹脂材料としてEPDMスポンジゴム等のように適宜の材料を採用することができる。
(c)上記実施の形態では、車外側側壁部37の車外側側面に皮膜部49が形成されているが、皮膜部49を省略した構成を採用してもよい。皮膜部49を省略することにより、車外側側壁部37に直接カラーリングを施すことも可能となり、装飾の多様化ひいては意匠性の向上を比較的容易に図ることができる。
ガラスランユニットの組付け構造等を示すためのドアの正面図である。 ドアのシール構造を説明するための図1におけるJ−J線部分断面図である。 従来のドアのシール構造を説明するための図である。
符号の説明
1…自動車ボディ、11…自動車ドア、15…ドアフレーム、16…ドアガラス、20…シール機構を構成するガラスランユニット、30…フレーム本体部、31…フレーム延出部、32…フランジ部、35…外周側側壁部、36…内周側側壁部、37…車外側側壁部、35a,36a…係止凸部としての係止爪、38…車外側シールリップ、39…車内側側壁部、40…車内側シールリップ、41…ボディシールリップ、45…被係止部としての係止溝、46…被係止部としての係止受部、47…係合凹部、48…係合凸部、49…皮膜部、51…ドアウエザストリップ。

Claims (9)

  1. 自動車ボディの開口部に設けられ、ドアフレームと、当該ドアフレームの内周側において昇降可能なドアガラスとを有してなる自動車ドアにおいて、ドアガラス面と略直交する方向に沿って車外側に向けて延出するフランジ部を少なくとも前記ドアフレームの長手方向に沿って設けるとともに、少なくとも一部が前記フランジ部に沿って取着されるシール機構を備え、
    前記シール機構は、
    前記フランジ部に保持される取付部と、
    前記取付部のうち前記ドアフレームの内周側に配設される内周側側壁部を基底部として前記ドアガラスの周縁を車内側及び車外側両面からシールするガラスラン部と、
    前記取付部のうち前記ドアフレームの外周側に配設される外周側側壁部から前記ドアフレームの外周側に向けて延出し、前記自動車ドアと前記自動車ボディとの間をシールするためのボディシールリップとを有することを特徴とする自動車ドアのシール構造。
  2. 自動車ボディの開口部に設けられ、ドアフレームと、当該ドアフレームの内周側において昇降可能なドアガラスとを有してなる自動車ドアにおいて、ドアガラス面と略直交する方向に沿って車外側に向けて延出するフランジ部を少なくとも前記ドアフレームの長手方向に沿って設けるとともに、少なくとも一部が前記フランジ部に沿って取着されるシール機構を備え、
    前記シール機構は、
    前記フランジ部を前記ドアフレームの外周側及び内周側双方から挟持するように配設される外周側側壁部及び内周側側壁部と、
    前記ドアガラスより車外側において前記ドアガラス面と略平行に形成され、前記外周側側壁部及び内周側側壁部の各車外側端部を連結するとともに、自身の内周側端部が前記内周側側壁部より前記ドアフレームの内周側に向け延出する車外側側壁部と、
    前記車外側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車外面をシールするための車外側シールリップと、
    前記ドアガラスより車内側において、前記内周側側壁部の車内側端部又はその近傍から前記ドアガラス面と略平行に前記ドアフレームの内周側に向け延出する車内側側壁部と、
    前記車内側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車内面をシールするための車内側シールリップと、
    前記外周側側壁部から前記ドアフレームの外周側に向けて延出し、前記自動車ドアと前記自動車ボディとの間をシールするためのボディシールリップとを有することを特徴とする自動車ドアのシール構造。
  3. 前記外周側側壁部、前記内周側側壁部、前記車外側側壁部及び前記車内側側壁部は硬質樹脂材料よりなり、前記車外側シールリップ、前記車内側シールリップ及び前記ボディシールリップは軟質樹脂材料よりなり、前記シール機構の各部位が一体的に成形されていることを特徴とする請求項2に記載の自動車ドアのシール構造。
  4. 前記外周側側壁部及び内周側側壁部の各車内側端部にそれぞれ係止凸部を形成するとともに、前記各係止凸部が車外側方向に係止される被係止部を前記ドアフレームにそれぞれ形成し、前記各係止凸部が前記各被係止部に係止されることにより、前記シール機構が前記ドアフレームに固定されるようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の自動車ドアのシール構造。
  5. 前記ドアフレームには、前記ドアガラス面と略直交する方向に対して前記シール機構よりも車内側において、前記自動車ドアと前記自動車ボディとの間をシールするドアウエザストリップが配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動車ドアのシール構造。
  6. 自動車ドアのドアフレームに沿って車外側に向け延出形成されたフランジ部に保持される取付部と、
    前記取付部のうち前記ドアフレームの内周側に配設される内周側側壁部を基底部としてドアガラスの周縁を車内側及び車外側両面からシールするガラスラン部と、
    前記取付部のうち前記ドアフレームの外周側に配設される外周側側壁部から前記ドアフレームの外周側に向けて延出し、前記自動車ドアと自動車ボディとの間をシールするためのボディシールリップとを有することを特徴とするガラスランユニット。
  7. 昇降可能なドアガラスを有してなる自動車ドアのドアフレームに沿って車外側に向け延出形成されたフランジ部を、前記ドアフレームの外周側及び内周側双方から挟持するように配設される外周側側壁部及び内周側側壁部と、
    前記ドアガラスより車外側において前記ドアガラス面と略平行に形成され、前記外周側側壁部及び内周側側壁部の各車外側端部を連結するとともに、自身の内周側端部が前記内周側側壁部より前記ドアフレームの内周側に向け延出する車外側側壁部と、
    前記車外側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車外面をシールするための車外側シールリップと、
    前記ドアガラスより車内側において、前記内周側側壁部の車内側端部又はその近傍から前記ドアガラス面と略平行に前記ドアフレームの内周側に向け延出する車内側側壁部と、
    前記車内側側壁部の内周側端部又はその近傍から延出し、前記ドアガラスの車内面をシールするための車内側シールリップと、
    前記外周側側壁部から前記ドアフレームの外周側に向けて延出し、前記自動車ドアと前記自動車ボディとの間をシールするためのボディシールリップとを有することを特徴とするガラスランユニット。
  8. 前記外周側側壁部、前記内周側側壁部、前記車外側側壁部及び前記車内側側壁部は硬質樹脂材料よりなり、前記車外側シールリップ、前記車内側シールリップ及び前記ボディシールリップは軟質樹脂材料よりなり、前記シール機構の各部位が一体的に成形されていることを特徴とする請求項7に記載のガラスランユニット。
  9. 前記外周側側壁部及び内周側側壁部の各車内側端部にそれぞれ前記ドアフレームに係止される係止凸部を形成し、前記ドアフレームに固定されるようにしたことを特徴とする請求項7又は8に記載のガラスランユニット。
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