JP2009532370A - インダゾール化合物 - Google Patents

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Abstract

治療薬として有用である、式(I)の新規化合物又は式(I)(式中、置換基は本明細書に定義したとおりである。)の薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ及び生物活性代謝産物。

Description

特定のアミノ酸残基におけるタンパク質リン酸化は、細胞周期進行及び***、シグナル伝達並びにアポトーシスを含めて、多数の細胞プロセスの調節に重要である。リン酸化は、通常、ATPからタンパク質基質への末端リン酸基の転移反応である。リン酸が転移する標的基質中の特定の構造は、チロシン、セリン又はトレオニン残基である。これらのアミノ酸残基は、ホスホリル転移の標的構造であり、大部分のキナーゼは、チロシン、又はセリンとトレオニンの両方を標的にするので、これらのプロテインキナーゼ酵素は、チロシンキナーゼ又はセリン/トレオニン(S/T)キナーゼと一般に称される。チロシン、セリン及びトレオニン残基上のリン酸化反応及び相殺的な脱リン酸化酵素反応は、多様な細胞内シグナルに対する応答、細胞機能の調節、及び細胞プロセスの活性化又は非活性化の基礎をなす多数の細胞プロセスに含まれる。一連のプロテインキナーゼは、細胞内シグナル伝達において機能することが多い。プロテインキナーゼは、原形質膜に細胞質酵素として組み込まれて、又は核中に、しばしば酵素複合体の成分として局在して、見ることができる。多くの場合、これらのプロテインキナーゼは、酵素の必須要素であり、細胞プロセスが細胞内で起こる場所及び時期を決定する構造タンパク質複合体である。プロテインキナーゼ機能の重要性及び多様性を考慮に入れると、リン酸化現象が、癌、糖尿病、炎症、高血圧症などの多数の疾患に関連した細胞プロセスに必要であることは驚くことではない。
したがって、異常若しくは不適当な細胞増殖、シグナル伝達、分化、タンパク質産生又は代謝に関与するプロテインキナーゼを特異的に阻害する有効な小分子を特定することが望ましい。免疫調節又は増殖性疾患に関与するキナーゼの機能を特異的に阻害する方法及び化合物を特定することが特に望ましい。
本発明は、1種類以上の受容体、又は非受容体、チロシン若しくはS/Tキナーゼを阻害する新規化合物を提供する。
発明の要旨
本発明は式(I)の化合物を提供する。
Figure 2009532370
式中、
は、H、OCHで置換されたベンジル、置換されていてもよい(C−C)アルキル、NHで置換されたピリミジン、及びアミノ(C−C)アルキルからなる群から選択され、
は、H、ハロゲン、NH、OH、COOH、−C(O)−NH−CH−C(O)−OCH、−NH−CH−フェニル、−C(O)−ピリジニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択され、フェニルは、N(CH若しくはOCHで置換されていてもよく、又は
は、(C−C)アルキル、ベンゾ[b]チエニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、イソキノリニル、モルホリニル、ナフチル、フェニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル及びチエニルからなる置換されていてもよい群から選択され(この置換基は、1個以上のCH、NH、Cl、F、ジメチルアミノ、OH、CHOH、−C(O)NH、COOH、CF、イソプロピル、OCF、OCH、−O−CH−フェニル、CN、OCHCH、−NH−C(O)−シクロブチル、−NH−C(O)−フェニル、NH−C(O)−CH、NHC(O)CH、N(CH、S(O)CH及びC(O)NH−フェニルから選択される。)、又は
は、−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
xは0、1、2又は3であり、
100は独立にH又は(C−C)アルキルであり、
は、−C(O)−CHであり、若しくは置換されていてもよい基(C−C)アルキル、アミノ、アミノアルキル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾトリアゾリル、ビフェニル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル−2−オン、イミダゾリル、インドリル、ナフチル、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、テトラヒドロピラニル及びチアゾリルから選択される。)、又は、
はA−Bであり(式中、Aはインダゾールと結合しており、
Aは、−C≡C、−C≡C−フェニル、インダゾリル、フェニル、ピリジニル及びチエニルからなる群から選択され、
Bは、ベンジルオキシ、モルホリニル、フェニル、チエニル、t−ブチル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択される。)、
はH又はNHであり、
は、H、NH、NO、ハロからなる群から選択され、又は
は、ベンゾイミダゾリル、3,4−ジヒドロベンゾ[1,4]チアジニル、ベンジルオキシフェニル、フロ[3,2−c]ピリジン、インダゾリル、インドリル、イソキノリニル、フェニル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−d]ピリジニル、ピリミジニル、ピロロ[3,2−d]ピリジン、ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、ピリジニル、ピロリル、キノリニル、キナゾリニル、チエニル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジン、チエノ[3,2−c]ピリジン、7−アザインドリニル及び7−アザインドリルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は
は−C(O)−Rであり(式中、
は、OH、(C−C)アルコキシ、フェニル、置換されていてもよいピペリジニル、置換されていてもよいピリジニル、及び置換されていてもよいピロリジニルからなる群から選択され、又は
はD−Eである(式中、DはC(O)と結合しており、
Dは、ピペリジニル及びピロリジニルからなる群から選択され、
Eは、ピリジニル及びピリミジニルアミンメチルからなる群から選択される。)。)、
は−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
aは0、1、2又は3であり、
は−CONHであり、又は
は、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、ジメチルアミノ、フルオレン、イミダゾリル、インダニル、インダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、フェニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル、キナゾリニル、チアジアゾリル及び1,2,4−トリアゾリルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は、
はJ100−J200である(式中、J100は(CHと結合しており、
100は、イソオキサゾリル、ピペラジニル、ピラゾリル ピリジニル及びフェニルからなる置換されていてもよい群から選択され、
200は、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、シクロヘキシル、フラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、インドリル、イソオキサゾリル、−NH−C(O)−フェニル、フェノキシ、及び置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される。)。)、
は−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
nは0から3であり、
は−C(CH−CH−C(O)−CHであり、又は
は、(C−C)アルコキシ、アルキルアミノ、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキサゾリル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾフラニル、ベンジルオキシ、シクロプロピル、シクロヘキシル、クロメニル、ジメチルアミノ、フラニル、ヘキサヒドロピリミジニル、イミダゾリル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾリジニル、インドリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、フェニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリル、キノリニル、キノキサリニル、テトラヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロフラニル、チアゾリル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、チエニル、2,3−ジヒドロチアゾロ[3,2−a]ピリミジン、−S−ピリミジニル、−O−フェニル、−O−Si(CH−C(CH、−NH−S(O)−フェニル、−NH−C(O)−NH、1,2,3,4−テトラヒドロナフチリジニル又はN(CHからなる置換されていてもよい群から選択され、
はM−Qであり(式中、Mは(CHと結合しており、
Mは、置換されていてもよいメチレン、シクロプロピリデン、置換されていてもよいイソオキサゾリル、フェニル、ピラゾリル、−NH−C(O)、及び置換されていてもよい1,3,5−トリアジニルからなる群から選択され、
Qは、フラニル、モルホリニル、フェニル、フェニルアミン、及び置換されていてもよい1,3,4−チアジアゾリルからなる群から選択される。)。)、
は、−NH−CH−C(Y200−Rであり(式中、Y200は独立にH又は(C−C)アルキルであり、Rは、(C−C)アルコキシ、イミダゾリル、フェニル、ピペリジニル、ピロリジニル及び1,2,3,4−テトラヒドロ[1,8]ナフチリジンからなる置換されていてもよい群から選択される。)、又は
は−NH−C(O)−N(Rであり(式中、Rは独立にH、又は置換されていてもよい(C−C)アルキルである。)、又は
は−NH−(C(O))−NY300−(CH−Rであり(式中、
mは0、1又は2であり、
300は、H又は置換されていてもよい(C−C)アルキルであり、
pは1又は2であり、
は、アミノ、(C−C)アルコキシ、ベンゾ[1,3]ジオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル、イミダゾル[1,2−a]ピリジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、フェニル、ピペリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、チアゾリル及びトリアゾリルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は
はW−Xである(式中、Wは(CHと結合しており、
Wはチアゾリルであり、Xはチエニルである。)。)、
は−NH−S(O)であり(式中、Rは、置換されていてもよいベンゾ[1,2,5]オキソジアゾリル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ベンゾ[1,4]オキサジニル、ピラゾリル、フェニル、キノリニル、チアゾリル、チエニル及びチエニルからなる群から選択され、又は
はT−Uである(式中、TはS(O)と結合しており、
Tはフェニル又はチエニルであり、
Uは、ピリジニル、置換されていてもよいチアゾリル及び−NH−ピリミジニルからなる群から選択される(式中、ピリミジニルは置換されていてもよい。)。)。)、又は
は−N(Y400)−Rであり(式中、
400はHであり、又はY400は、(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル及びピリジニルメチルからなる置換されていてもよい群から選択され、
は、(C−C)アルキル、6−アザインドリル シクロブテニル、フェニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリミジニル、ピロロ[3,2−d]ピリミジニル、ピロロ[3,4−b]ピリミジニル、ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、キナゾリニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、チエノ[3,2−b]ピリジニル及びトリアジニルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は
はV−Wである(式中、Vは窒素と結合しており、
Vは結合であり、又はイソキノリニル、ピリジニル、ピリミジニル及びピロロ[3,2−d]ピリミジニルからなる置換されていてもよい群から選択され、
Wは、(C−C)アルキル、アルコキシアルキル、シクロペンチル、モルホリニル、フェニル、ピリミジニル、ピロリジニル、チエノ[3,2−b]ピリジニル、−NH−フェニル、−NH−CH−CH−N(CH、−NH−NH、NH−C(O)−CH、CH−フェニル、NH−C(O)−フラニル、S−イソプロピル、S−ナフチル、S−フェニル及びS−CH−CH−NHからなる置換されていてもよい群から選択される。)。)、又は
はZ100−Z200であり(式中、Z100はインダゾールと結合しており、
100は、ブチル、エチル、インダゾリル、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジニル、置換されていてもよいピリミジニル、ピロロ[3,2−d]ピリミジニル、及び置換されていてもよいチエニルからなる群から選択され、
200は、−C(O)−NH−CHCH−NH、NH、−NH−C(O)−チエニル、−NH−C(O)−CH(CH、−NH−C(O)−CH、−NH−C(O)C(CH、−NH−C(O)−NH−フラニル、−NH−C(O)−NH−フェニル、ベンゾ[b]チエニル、モルホリニルエチル、フェニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル及びテトラゾリルからなる群から選択される。)、又は
は−NH−C(O)−Y500−C(O)−Rであり(式中、
500は、置換されていてもよい(C−C)アルキルであり、
はHであり、又はRは、フェニル、フェニルアミノ及びチエニルからなる置換されていてもよい群から選択される。)、又は
は−NH−C(O)−(CH−NH−T−Rであり(式中、
yは1又は2であり、
TはC(O)又はS(O)であり、
は、フラニル、フェニル及びチエニルからなる群から選択される。)、
はHであり、又はRは、(C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ベンゾ[b]チエニル、−NH−ピリミジニル、−NH−S(O)−フェニル−NH−ピリミジニル、−NH−C(O)−ベンゾ[b]チエニル、ピロロ[2,3−b]ピリミジニル及びピリジニルからなる置換されていてもよい群から選択され、
は、H、ハロ、NHからなる群から選択され、又はRは、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、アミノアルキニル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[b]チエニル、フラニル、インドリル、イソキノリニル、ナフチル、フェニル、フェニルアルキル、フェニル(C−C)アルケニル、フェニル(C−C)アルキニル、ピペリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、キノキサリニル、チエノ[2,3−b]ピリジニル、チエニル、−NH−S(O)−CH、−NH−C(O)−CH、−NH−C(O)−フェニル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は
はY−Zであり(式中、Yはインダゾールと結合しており、
Yはベンゾ[b]チエニル又はチエニルであり、
Zは、フェニル、チエニル、CHNHCHCH−モルホリニル、及び置換ピペラジニルからなる群から選択される。)、又は
は−C(O)−NH−(CH−フェニルであり(式中、rは0又は1であり、フェニルは置換されていてもよい。)、
ただし、この化合物は、
Figure 2009532370
ではなく(式中、
は、H、OH及びCOOHからなる群から選択され、
はH又はNOであり、
はH又はNHであり、
100はOCHであり、
200はH又は−C(O)−OCHである。)、
ただし、この化合物は、
Figure 2009532370
ではなく(式中、
はNH又はフェニルであり、
はH又はNOである。)、
ただし、この化合物は、
Figure 2009532370
ではなく(式中、
はH、メチル又はプロピルであり、
はH、F又はメチルであり、
RはH、メチル、OH、NH又はOCHである。)、
ただし、この化合物は、
Figure 2009532370
ではなく(式中、
は、I、Br、COOH、NH、チエニル、ピリジニル、ピロリル、−C(O)−NH−CH−(CHOH)、−C(O)−NH−CH−X100
Figure 2009532370
(式中、X100は、メチルで置換されていてもよい、ピリジニル又はフェニルである。)
からなる群から選択される。)、
ただし、この化合物は、
Figure 2009532370
ではなく(式中、
はモルホリニル又は4−メチルピペラジニルであり、
はH、Cl又はNOであり、
はH又はClであり、
はH、Cl又はNOである。)、
ただし、化合物は、
Figure 2009532370
ではなく(式中、
はH、メチル又はOCHであり、
はH又はOCHであり、
100はH又はイソプロピルであり、
200はフェニル又は4−クロロフェニルである。)、
ただし、この化合物は、
Figure 2009532370
ではなく(式中、
はH又はCHであり、X300は、ベンジル、フェニル、2−アミノフェニル又は2−ヒドロキシフェニルである。)、
ただし、この化合物は、
Figure 2009532370
ではなく(式中、
は、H、CHOH、メチル、フェニル又は4−メトキシベンジルであり、
は、H、I、ピリジニル又は
Figure 2009532370
であり、
は、H、Br、F、C(OH)、−C(O)−OCHCH又は−NH−C(O)−NH−ベンジルである。)。
第2の実施形態においては、本発明は、
が、Hであり、又はNHで置換されたピリミジニルであり、
が、H、CH、OH、Cl、ベンゾ[b]チエニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、ナフチル、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、チエニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択され(ここで、
インドリルはCHで置換されていてもよく、
ナフチルはOCH又はOHで置換されていてもよく、
フェニルはCH、NH、Cl、F、N(CH、OH、CHOH、C(O)NH、COOH、CF、OCF、OCH、CN、OCHCH、NHC(O)CH、−S(O)CH及び−C(O)−NH−フェニル(pheny)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。)、又は
が、−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
xは0又は1であり、
100はHであり、
は、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル−2−オン、ベンゾトリアゾリル、ビフェニル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、インドリル、ナフチル及びフェニルからなる置換されていてもよい群から選択される(ここで、
ナフチルはOH又はOCHで置換され、
フェニルは、1個以上のCl、F、OH、CHOH、CHCHOH、COOH、C(O)NH、N(CH又はメチルで置換されていてもよい。)。)、又は
がA−Bであり(式中、
Aは、−C≡C、−C≡C−フェニル、フェニル及びチエニルからなる群から選択され、
Bは、ベンジルオキシ、フェニル、チエニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択される。)、
がHであり、
が、C(O)H、CHOH、SCHCHNH又はNHで置換されたピリジニルであり、又は
が、
Figure 2009532370
からなる群から選択され(式中、
Eは、H、OH、CH、−CHCHNH、CHCHCHOH、CHCHOCH、CHCHCHNH、CHC(O)OH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、CHCHC(O)OCH、CHCHCHOCH、NHCHCHCH、CHCHC(O)NH(CH)、CHCHC(O)N(CH、C(O)NHCHCHNH(CH)、NHCHCHOCH、NHCHCHOH、NHCHCHN(CH、イソプロピル、CHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OH、CHCHCHC(O)OH、CHCH(CH)C(O)OCH、CHCHCHCHNH、CHCHCHC(O)NH、N(CH、モルホリニルエチル、ピペリジニルエチル
Figure 2009532370
及び4−メチルピペラジニルシクロヘキシルからなる群から選択される
300はH又はCHCHOCHであり、
Gは、H、Cl、NH、CHCHC(O)NHCHCHNH、C(O)NH、C(O)NHCHCHNH、C(O)NHCHCHN(CH、CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、NHCHCHN(CH、NHCHCH−ピリジニル及びNHCHCHNHからなる群から選択される。)、又は
が−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
aは0であり、
は、オキソで置換された、ベンゾイミダゾリル又はフルオレンであり、又は
はJ100−J200である(式中、
100は、ピラゾリル、ピリジニル、ピペラジニル及びフェニルからなる群から選択され(ここで、
フェニルは、F、OH及びOCHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
ピペラジニルはメチルで置換されている。)、
200は、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、フラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル及び1,8a−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジニルからなる群から選択される。)。)、又は
が−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
nは0、1又は2であり、
はベンゾイミダゾリル、ベンゾ[b]チエニル、イミダゾリル、フェニル又はピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルである(ここで、
フェニルはNOで置換されている。)。)、
が−NH−(C(O))−NY300−(CH−Rであり(式中、
mは2であり、
300はHであり、
pは1であり、
はベンゾ[1,3]ジオキサゾリルである。)、又は
が−N(Y400)−Rであり(式中、
400は、H、CHCHCHOH、CHCHNH又はピリジニルメチルから選択され、
はV−Wである(式中、
Vは結合又はピリミジニルであり、
Wは、NHで置換されたピリミジニル、又はOHで置換されたピロリジニルである。)。)、又は
がZ100−Z200であり(式中、
100は、CHで置換された、チエニル又はピリジニルであり、Z200はチエニル又はNH−C(O)−フラニルである。)、
が、H、ピロロ[2,3−b]ピリミジニル及び
Figure 2009532370
からなる群から選択され、
が、H、Br、Cl、I、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、フラニル、インドリル、ナフチル、フェニル、ピリジニル、ピロリル、キノリニル、キノキサリニル、チエノ[2,3−b]ピリジニル、チエニル、−CH=CH−フェニル、−C≡C−フェニル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され(ここで、
ナフチルはOH又はOCHで置換されていてもよく、
ベンゾ[b]チエニルは、OH、CH、OCH、N(CH、OH、CH=CHNHCH、CHNH、CHCHNH又はCHNHCHCHN(CHで置換されていてもよく、
インドリルは、C(O)N(CH(CH、CHOH、CHC(O)NH、COOH、C(O)NH、N(CH又はS(O)CHで置換され、
フェニルは、Cl、F、CH、CHOH、CN、−C(O)NH、OH、OCH、N(CH、NH−C(O)CH、−NH−S(O)−CHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
チエニルはCHOHで置換されている。)、又は
がY−Zである(式中、
Yはベンゾ[b]チエニル又はチエニルであり、
Zは、CH=CHNHCH、NHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCH、CHNHCHCHN(CH、N(CH、CHNHCHCH−モルホリニル、ベンゾ[b]チエニル、モルホリニルメチル、ピペラジニルメチルフェニル及びチエニルからなる置換されていてもよい群から選択される。)、又は
が−C(O)−NH−(CH−フェニルである(式中、
rは0又は1であり、
フェニルはNHで置換されていてもよい。)、
前記発明のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を提供する。
第3の実施形態においては、本発明は、
が、Hであり、又はNHで置換されたピリミジニルであり、
が、H、CH、OH、Cl、ベンゾ[b]チエニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、ナフチル、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、チエニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択され(ここで、
インドリルはCHで置換されていてもよく、
ナフチルはOHで置換されていてもよく、
フェニルはOH、F、CH、CF、CN、−C(O)NH、NH、NHC(O)CH、OCH、OCF、OCHCH、N(CH、−C(O)−NH−フェニル及び−S(O)CHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。)、又は
が、−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
100はHであり、
xは0であり、
は、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル−2−オン、ベンゾトリアゾリル、ビフェニル、インドリル、ナフチル及びフェニルからなる置換されていてもよい群から選択される(ここで、
ナフチルはOH又はOCHで置換され、
フェニルは、1個以上のCl、F、OH、CHOH、CHCHOH、C(O)NH、N(CH又はメチルで置換されていてもよい。)。)、又は
がA−Bであり(式中、
Aは、フェニル及びチエニルからなる群から選択され、
Bは、ベンジルオキシ、フェニル、チエニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択される。)、
が、NHで置換されたピリジニルであり、又は
が、
Figure 2009532370
からなる群から選択され(式中、
Eは、H、CH、CHC(O)OH、CHCHCHOH、CHCHCHNH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、CHCHC(O)OCH、CHCHCHOCH、NHCHCHCH、CHCHC(O)NH(CH)、NHCHCHOCH、NHCHCHOH、イソプロピル、CHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OH、モルホリニルエチル、ピペリジニルエチル、CHCHCHC(O)OH、CHCH(CH)C(O)OCH、CHCHNH、CHCHCHCHNH、CHCHCHC(O)NH、CHCHC(O)N(CH及びN(CHからなる群から選択され、
Gは、H、NH、Cl、CHCHC(O)NHCHCHNH、C(O)NHCHCHNH、C(O)NHCHCHN(CH、NHCHCHN(CH、NHCHCHNH、CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH及びNHCHCH−ピリジニルからなる群から選択される。)、
が−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
aは0であり、
はJ100−J200である(式中、
100はピラゾリル又はフェニルであり(ここで、フェニルはOCHで置換されていてもよい。)、
200は、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、フラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル又は1,8a−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジニルである。)。)、又は
が−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
nは0、1又は2であり、
は、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ[b]チエニル(thieny)、イミダゾリル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルからなる群から選択される。)、
が−N(Y400)−Rであり(式中、
400は、H、CHCHCHOH、CHCHNH又はピリジニルメチルから選択され、
はV−Wである(式中、
Vは結合又はピリミジニルであり、Wは、NHで置換されたピリミジニル、又はOHで置換されたピロリジニルである。)。)、
がZ100−Z200であり(式中、
100はチエニルであり、
200はチエニルである。)、
が、H又は
Figure 2009532370
であり、
が、H、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、フラニル、インドリル、ナフチル、キノリニル、フェニル、ピロリル、キノキサリニル、チエニル、チエノ[2,3−b]ピリジニル、−CH=CH−フェニル、−C≡C−フェニル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され(ここで、
ベンゾ[b]チエニルは、OH、CH、OCH、N(CH、CH=CHNHCH、CHNH、CHCHNH又はCHNHCHCHN(CHで置換されていてもよく、
インドリルは、メチル、CN、C(O)H、CHCHCHNH、CHNHCHCH=CH、C(O)CH、C(O)OCH、OCH、C(O)N(CH(CH、CHOH、CHC(O)NH、C(O)NH、CHNHCHCHN(CH又はピペリジニルメチルで置換され、
フェニルは、Cl、F、CH、CHOH、CN、−C(O)NH、OH、OCH、N(CH及び−NH−S(O)−CHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。)、又は
がY−Zである(式中、
Yはベンゾ[b]チエニル又はチエニルであり、
Zは、CH=CHNHCH、NHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCH、CHNHCHCHN(CH、N(CH、CHNHCHCH−モルホリニル、ベンゾ[b]チエニル、モルホリニルメチル及びピペラジニルメチルからなる置換されていてもよい群から選択される(ここで、ピペラジニルはメチルで置換されていてもよい。)。)、
前記発明のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を提供する。
第4の実施形態においては、本発明は、
及びRがHであり、
が、H、OH、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ナフチル、ピラゾリル及びピロリルからなる置換されていてもよい群から選択され、
が−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
100はHであり、
xは0であり、
は、ナフチル及びフェニルからなる置換されていてもよい群から選択される(ここで、
ナフチルはOHで置換されていてもよく、
フェニルはOHで置換されていてもよい。)。)、又は
が、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択され、
がA−Bであり(式中、
Aは、フェニル及びチエニルからなる群から選択され、
Bは、ベンジルオキシ、フェニル及びチエニルからなる群から選択される。)、
が、
Figure 2009532370
からなる群から選択され(式中、
Eは、H、CHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OCH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OCH、CHCHCHOCH、CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、CHCHCHCHNH、CHCHCHOCH、CHCHCHC(O)OH、CHCHCHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OH、CHCHC(O)NH(CH)、CHCHC(O)N(CH、N(CH、イソプロピル、モルホリニルエチル及びピペリジニルエチルからなる群から選択され、
Gは、H、NH又はNHCHCH−ピリジニルである。)、又は
が−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
aは0であり、
はJ100−J200である(式中、
100は、OCHで置換されていてもよいフェニルであり、
200は、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル又は1,8a−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジニルである。)。)、又は
が−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
nは2であり、Rはイミダゾリルである。)、又は
がZ100−Z200であり(式中、
100はチエニルであり、
200はチエニルである。)、
が、H又は
Figure 2009532370
であり、
が、H、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、ナフチル、キノリニル、CH=CH−フェニル、−C≡C−フェニル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され(ここで、
ベンゾ[b]チエニルは、OH、CH、OCH、N(CH、CH=CHNHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCHCHN(CH、ピペリジニルメチル又はCHNHCHN(CHで置換されていてもよく、
インドリルは、メチル、CN、C(O)H、CHCHCHNH、CHNHCHCH=CH、C(O)CH、C(O)OCH又はOCH、メチル、CN、C(O)H、CHCHCHNH、CHNHCHCH=CH、C(O)CH、C(O)OCH又はOCHで置換されていてもよく、
フェニルは、OH及びOCHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。)、
がY−Zである(式中、
Yはベンゾ[b]チエニル又はチエニルであり、
Zは、CH=CHNHCH、NHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCH、CHNHCHCHN(CH、N(CH、CHNHCHCH−モルホリニル、ベンゾ[b]チエニル、モルホリニルメチル及びピペラジニルメチルからなる群から選択される(ここで、ピペラジニルはメチルで置換されていてもよい。)。)、
前記発明のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を提供する。
第5の実施形態においては、本発明は、
及びRがHであり、
が、H、OH、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ピロリル、及び置換されていてもよいナフチルからなる群から選択され、又は
が−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
100はHであり、
xは0であり、
は、OHで置換されたフェニルである。)、
Figure 2009532370
であり(式中、
Eは、H、CHC(O)NH、CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHCHCHNH、CHCHCHOCH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OH、CHCHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、CHCHCHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OCH CHCH(CH)C(O)OH、CHCHC(O)OCH、CHCHC(O)NH(CH)、CHCHC(O)N(CH、N(CH、イソプロピル、モルホリニルエチル及びピペリジニルエチルからなる群から選択され、
Gは、H、NH又はNHCHCH−ピリジニルである。)、又は
が−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
aは0であり、
はJ100−J200である(式中、
100はフェニルであり、J200は1,8a−ジヒドロイミダゾ[1,2a]ピリジニルである。)。)、又は
が−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
nは2であり、Rはイミダゾリルである。)、又は
がZ100−Z200であり(式中、
100はチエニルであり、Z200はチエニルである。)、
が、H又は
Figure 2009532370
であり、
が、H、−CH=CH−フェニル、−C≡C−フェニル、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、キノリニル、ナフチル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され(ここで、
ナフチルは、OH、C(O)H又はOCHで置換されていてもよく、
ベンゾ[b]チエニルは、OH、CH、OCH、CH=CH−NHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCHCHN(CH、N(CH又はピペリジニルメチルで置換されていてもよく、
インドリルは、メチル、CN、C(O)H、CHCHCHNH、CHNHCHCH=CH、C(O)CH、C(O)OCH又はOCHで置換されていてもよく、
フェニルは、OH又はOCHで置換されていてもよい。)、又は
がY−Zである(式中、
Yはベンゾ[b]チエニルであり、
Zは、CHNHCHCH−モルホリニル、モルホリニルメチル及びピペラジニルメチルからなる群から選択される(ここで、ピペラジニルはメチルで置換されていてもよい。)。)、
前記発明のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を提供する。
第6の実施形態においては、本発明は、
、R、R及びRがHであり、
Figure 2009532370
であり(式中、
Eは、H、−CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OH及びCHCHC(O)NHからなる群から選択される。)、
が、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる群から選択される(ここで、
ベンゾ[b]チエニルは、ピペリジニルメチルで置換されていてもよく、
インドリルは、CN、メチル又はC(O)Hで置換されていてもよい。)、
前記発明のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を提供する。
第7の実施形態においては、本発明は、
、R、R及びRがHであり、
Figure 2009532370
であり(式中、
EはHである。)、
が、−C(O)−NH−CH−フェニル又は−C(O)−NH−フェニルである、
前記発明のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を提供する。
第8の実施形態においては、本発明は、
、R、R及びRがHであり、
Figure 2009532370
であり(式中、
Eは、H、−CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OH及びCHCHC(O)NHからなる群から選択される。)、
がベンゾ[b]チエニル又はインドリルである(ここで、
ベンゾ[b]チエニルは、ピペリジニルメチルで置換されていてもよく、
インドリルは、CN、メチル又はC(O)Hで置換されていてもよい。)、
前記発明のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を提供する。
第9の実施形態においては、本発明は、
、R、R及びRがHであり、
Figure 2009532370
であり(式中、
Eは、−CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OH及びCHCHC(O)NHからなる群から選択される。)、
がベンゾ[b]チエニルである、
前記発明のいずれかに記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を提供する。
発明の詳細な説明
プロテインキナーゼ
プロテインキナーゼは、成長因子受容体、シグナル伝達中間体、アポトーシス関連キナーゼ及びサイクリン依存性キナーゼを含めて、500種類を超える酵素の多種多様なクラスである。多くは、発癌遺伝子として機能し得る。プロテインキナーゼは、特定のチロシン、セリン又はトレオニンアミノ酸残基にリン酸基を転移させる役割を担い、その基質特異性の結果としてチロシン及びS/Tキナーゼとして大別される。
セリン/トレオニンキナーゼ
S/Tキナーゼは、特定のセリン又はトレオニン残基の末端ヒドロキシル部分にリン酸基を特異的に転移させるプロテインキナーゼの大きいサブファミリーである(Hanks et al., (1988)Science, 241:42−52)。幾つかのS/Tキナーゼファミリーメンバーは、炎症性シグナル伝達、腫よう成長又は細胞形質転換に関与する。例えば、***促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)は、TLR4などのToll様受容体(TLR)、EGFなどの成長/生存因子、及びTNF受容体などの細胞死受容体のシグナル伝達カスケード内の中間体として作用するS/Tキナーゼである。細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK1−2)、p38α、c−Jun N末端キナーゼ(JNK)、MAPKAP−K2(MK2)などのMAPKが活性化すると、マクロファージなどの細胞においてシグナルが伝達され、TNFなどの炎症誘発性サイトカインが産生され、分泌されることが示された。
TPL−2は、その触媒ドメインにおけるMAPキナーゼキナーゼキナーゼ(MAP3K)と呼ばれるキナーゼサブファミリーと同種であるS/Tキナーゼであり(Salmeron, et al., (1996)EMBO J., 15, 817−826)、ヒトCOTの癌原遺伝子産物と>90%同一である(Aoki et al., (1993)J. Biol. Chem., 268, 22723−22732)。TPL−2は、ラットにおいてモロニーマウス白血病ウイルスによって引き起こされたT細胞リンパ腫に関連した発癌遺伝子の産物として、C末端が欠失した形態で最初に特定された(Patriotis, et al., (1993) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90, 2251−2255)。TPL−2は、キナーゼNIKとも極めて類似している。キナーゼNIKは、IκB−αの誘導性分解を調節することが示された(Malinin et al., (1997)Nature, 385, 540−544、国際公開第97/37016号、May and Ghosh, (1998) Immunol. Today, 19, 80−88)。TPL−2は、MAP2K(MEK1−2)の活性化に不可欠であり、MAP2K(MEK1−2)は、リポ多糖(lipopolysachharide)(LPS)などのTLR作動物質によって刺激される、マクロファージにおけるMAPK(細胞外シグナル制御キナーゼ、ERK1−2)を活性化する。TPL−2は、マクロファージにおいて、LPSによって誘導されるTNF、IL−1β、及びCOX−2により誘導されるプロスタグランジン−E2産生の調節に極めて重要な役割を果たす(Tsichlis et al, (2000), Cell, 103, 1071;Tsichlis et al, (2002), EMBO J, 21, 4831−4840)。種々の腫ようにおけるCOT/TPL−2の発現(Tsanisi et al., (2000), Int J Mol Med, 5, 583)、及びCOTノックアウトマウスにおいて認められるTNF産生の欠陥(Tsichlis et al, (2000), Cell, 103, 1071)は、COTの阻害が、癌、炎症、又は炎症誘発性サイトカインによって媒介される他の疾患の治療における有用な手法であり得ることを示唆している。
MK2(MAPKAP−K2)は、炎症過程に重大な関与をするS/Tキナーゼである。MK2は、MAPK p38の基質である(Stokoe et al., (1992), EMBO J., 11, 3985−3994;Ben−Levy et al., (1995), EMBO J., 14, 5920−5930)。免疫細胞におけるMK2の活性化によって、サイトカインの産生、増殖及び活性化を含めて、一連の細胞応答がもたらされる。MK2産生に欠陥のあるノックアウトマウスは、健康で稔性であるが、炎症性刺激に応じて腫よう壊死因子(TNF)などのサイトカインを産生することができない(Kotlyarov et al., (1999), Nat. Cell Biol, 1, 94−97)。MK2は、mRNA結合タンパク質(Winzen et al., (1999), EMBO J., 18, 4969−4980;Lasa et al., (2000), Mol Cell. Biol., 20, 4265−4274;Rousseau et al., (2002), EMBO J., 21, 6505−6514;Bollig et al., (2003), Biochem. Biophys. Res. Commun, 301, 665−670;Tran et al., (2003), Mol. Cell. Biol., 23, 7177−7188.)、Chrestensen, C.A. et al. J. Biol. Chem. 2004, 279, 10176−10184及びStoecklin, G. et al. EMBO J. 2004, 23, 1313−1324)転写因子(Heidenreich et al., (1999), J. Biol. Chem., 274, 14434−14443)又は他のタンパク質(Stokoe et al,. (1992), FEBS Lett., 313, 307−313;Sutherland et al., (1993), Eur. J. Biochem., 217, 715−722;Werz et al, (2000), Proc. Natl. Acad. Sci._USA, 97, 5261−5266)のリン酸化によって遺伝子発現を変え得る。MK2ノックアウトマウスにおけるTNF産生の欠陥は、p38 MAPK阻害剤の抗炎症効果が、主として、MK2の活性化の遮断により得ることを示唆している。MK2阻害剤は、炎症、又は炎症誘発性サイトカインによって媒介される他の疾患の有効な治療法となり得る。
タンパク質チロシンキナーゼ
タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)は、細胞タンパク質中の特定のチロシン残基のリン酸化を触媒する酵素である。酵素自体であることが多い、これらの基質タンパク質のこの翻訳後修飾は、細胞の増殖、活性化又は分化を調節する分子スイッチとして作用する(総説として、Schlessinger and Ulrich, 1992, Neuron 9:383−391を参照されたい。)。異常又は過剰なPTK活性は、良性及び悪性増殖性疾患、並びに免疫系の不適当な活性化に起因する疾患(例えば、自己免疫疾患)、同種移植片拒絶、及び移植片対宿主病を含めて、多数の病態において認められている。また、KDR、Tie−2などの内皮細胞特異的受容体PTKは、血管形成プロセスを媒介し、したがって癌、及び不適当な血管新生を含む他の疾患(例えば、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性症による脈絡膜血管新生、乾せん、関節炎、未熟児網膜症、及び小児血管腫)の進行を支える。
チロシンキナーゼには、(細胞外、膜貫通及び細胞内のドメインを有する)受容体タイプもあれば、(完全に細胞内である)非受容体タイプもある。
受容体チロシンキナーゼ(RTK)。RTKは、多様な生物活性を有する膜貫通受容体の大きいファミリーを含む。現在、少なくとも19種類のRTKサブファミリーが特定された。受容体チロシンキナーゼ(RTK)ファミリーは、様々な細胞タイプの増殖及び分化に極めて重要である受容体を含む(Yarden and Ullrich, Ann. Rev. Biochem. 57:433−478, 1988;Ullrich and Schlessinger, Cell 61:243−254, 1990)。RTK固有の機能は、リガンドの結合によって活性化され、受容体及び複数の細胞基質のリン酸化をもたらし、続いて多様な細胞応答をもたらす(Ullrich & Schlessinger, 1990, Cell 61:203−212)。したがって、受容体チロシンキナーゼによって媒介されるシグナル伝達は、特定の成長因子(リガンド)との細胞外相互作用によって惹起され、典型的には続いて受容体の2量体化が起こり、内在性タンパク質チロシンキナーゼ活性及び受容体トランスリン酸化を刺激する。それによって、細胞内シグナル伝達分子に対する結合部位が生成し、適切な細胞応答(例えば、細胞***、分化、代謝的効果、及び細胞外微小環境の変化;Schlessinger and Ullrich, 1992, Neuron 9:1−20参照)を促進する一連の細胞質シグナル伝達分子との複合体が形成される。
非受容体チロシンキナーゼ。非受容体チロシンキナーゼは、細胞外及び膜貫通配列を欠く細胞酵素集団である。11種類のサブファミリー(Src、Frk、Btk、Csk、Abl、Zap70、Fes/Fps、Fak、Jak、Ack及びLIMK)を含む、24種類を超える個々の非受容体チロシンキナーゼが特定された。非受容体チロシンキナーゼのSrcサブファミリーは、最大数のPTKからなり、Src、Yes、Fyn、Lyn、Lck、Blk、Hck、Fgr及びYrkを含む。酵素のSrcサブファミリーは、発癌及び免疫応答と関連付けられた。非受容体チロシンキナーゼのより詳細な考察は、参照により本明細書に組み込む、Bohlen, 1993, Oncogene 8:2025−2031に記載されている。
キナーゼの多くは、受容体でも、非受容体チロシンキナーゼでも、又はS/Tキナーゼでも、免疫調節、炎症、又は癌などの増殖性疾患を含めて、多数の病原性症状に関与する細胞シグナル伝達経路に関与することが判明した。
関係する態様においては、本発明は、ヒト対象におけるCOT活性を阻害し、治療が達成されるように、式(I)の化合物をヒト対象に投与することを含む、COT活性が有害である障害に罹患したヒト対象におけるCOTを阻害する方法を提供する。
別の関係する態様においては、本発明は、ヒト対象におけるMK2活性を阻害し、治療が達成されるように、式(I)の化合物をヒト対象に投与することを含む、MK2活性が有害である障害に罹患したヒト対象におけるMK2を阻害する方法を提供する。
式(I)の化合物若しくはその塩、又はその治療有効量を含む薬剤組成物は、ヒトにおける、リウマチ様関節炎、骨関節炎、若年性慢性関節炎、ライム関節炎、乾せん性関節炎、反応性関節炎、及び敗血症性関節炎、脊椎関節症、全身性エリテマトーデス、クローン病、潰よう性大腸炎、炎症性腸疾患、インスリン依存性糖尿病、甲状腺炎、ぜん息、アレルギー疾患、乾せん、皮膚炎 強皮症、移植片対宿主病、(骨髄及び固形臓器拒絶を含めて、ただしこれらだけに限定されない)臓器移植拒絶、臓器移植に付随する急性又は慢性免疫疾患、サルコイドーシス、アテローム性動脈硬化症、播種性血管内凝固、川崎病、グレーブス病、ネフローゼ症候群、慢性疲労症候群、ウェゲナー肉芽腫症、へノッホ シェーンライン紫斑病、腎臓の顕微鏡的血管炎、慢性活動性肝炎、ブドウ膜炎、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、敗血症症候群、悪液質、感染症、寄生虫症、後天性免疫不全症候群、急性横断性脊髄炎、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中、原発性胆汁性肝硬変、溶血性貧血、悪性腫よう、心不全、心筋梗塞、アジソン病、散発(sporadic)、多内分泌腺機能低下I型及び多内分泌腺機能低下II型、シュミット症候群、成人(急性)呼吸窮迫症候群、脱毛症、円形脱毛症、血清反応陰性関節症(arthopathy)、関節症、ライター病、乾せん性関節症、潰よう性結腸炎性関節症、腸性(enteropathic)滑膜炎、クラミジア、エルシニア及びサルモネラ関連関節症、アテローム性疾患/動脈硬化症、アトピー性アレルギー、自己免疫性水ほう症、尋常性天ぽうそう、落葉状天ほうそう、類天ほうそう、線状IgA病、自己免疫性溶血性貧血、クームス陽性溶血性貧血、後天性悪性貧血、若年性悪性貧血、筋痛性脳炎/ロイヤルフリー病、慢性粘膜皮膚カンジダ症、巨細胞性動脈炎、原発性硬化性肝炎、特発性自己免疫性肝炎、後天性免疫不全疾患症候群、後天性免疫不全関連疾患、B型肝炎、C型肝炎、分類不能型免疫不全(分類不能型低ガンマグロブリン血症)、拡張型心筋症、女性不妊症、卵巣機能不全、早期卵巣機能不全、線維性肺疾患、慢性創傷治癒、特発性線維化肺胞炎、炎症後間質性肺疾患、間質性肺炎、結合組織病に関連した間質性肺疾患、混合性結合組織病に関連した肺疾患、全身性硬化症に関連した間質性肺疾患、リウマチ様関節炎に関連した間質性肺疾患、全身性エリテマトーデスに関連した肺疾患、皮膚筋炎/多発性筋炎に関連した肺疾患、シェーグレン病に関連した肺疾患、強直性脊椎炎に関連した肺疾患、血管炎性びまん性肺疾患、ヘモシデローシスに関連した肺疾患、薬物性間質性肺疾患、放射線線維症、閉塞性細気管支炎、慢性好酸球性肺炎、リンパ球浸潤性肺疾患、感染後間質性肺疾患、痛風性関節炎、自己免疫性肝炎、1型自己免疫性肝炎(古典的な自己免疫又はルポイド肝炎)、2型自己免疫性肝炎(抗LKM抗体肝炎)、自己免疫媒介性低血糖症、黒色表皮腫を伴うB型インスリン抵抗性、副甲状腺機能低下症、臓器移植に付随した急性免疫疾患、臓器移植に付随した慢性免疫疾患、骨関節症、原発性硬化性胆管炎、1型乾せん、2型乾せん、特発性白血球減少症、自己免疫性好中球減少症、腎疾患NOS、糸球体腎炎、腎臓の顕微鏡的血管炎(vasulitis)、ライム病、円板状エリテマトーデス、男性不妊症特発性又はNOS、***自己免疫、多発性硬化症(全サブタイプ)、交感性眼炎、結合組織病に続発する肺高血圧症、グッドパスチャー症候群、結節性多発性動脈炎の肺症状、急性リウマチ熱、リウマチ様脊椎炎、スティル病、全身性硬化症、シェーグレン症候群、高安病/動脈炎、自己免疫性血小板減少症、特発性血小板減少症、自己免疫性甲状腺疾患、甲状腺機能亢進症、甲状腺腫性自己免疫性甲状腺機能低下症(橋本病)、萎縮性自己免疫性甲状腺機能低下症、原発性粘液水腫、水晶体原性ブドウ膜炎、原発性血管炎、白斑、急性肝疾患、慢性肝疾患、アルコール性肝硬変、アルコール性肝障害、胆汁うっ滞(choleosatatis)、特異体質性肝疾患、薬物性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎、アレルギー及びぜん息、B群レンサ球菌性(GBS)感染、精神障害(例えば、うつ病及び統合失調症)、Th2型及びTh1型媒介性疾患、及び肺癌、乳癌、胃癌、ぼうこう癌、結腸癌、すい臓癌、卵巣癌、前立腺癌、直腸癌、造血器悪性腫よう(白血病及びリンパ腫)、造血器悪性腫よう(白血病及びリンパ腫)などの癌、及び不適当な血管新生を含む疾患、例えば、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、加齢黄斑変性症による脈絡膜血管新生、並びに小児血管腫を含む群から選択される障害の治療に有用である。また、かかる化合物は、例えば、黄斑浮腫、脳浮腫を含めた、浮腫、腹水、浸出、及び浸出物、急性肺傷害、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、再狭窄などの増殖性疾患、肝硬変、アテローム性動脈硬化症などの線維性障害、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、悪性腎硬化症、血栓性微小血管症症候群、糸球体症などのメサンギウム細胞増殖性疾患、心筋血管新生、冠動脈及び大脳側枝、虚血性肢血管新生、虚血/再潅流傷害、消化性潰ようヘリコバクター関連疾患、ウイルス性血管形成障害、クロー−深瀬症候群(POEMS)、子かん前症、機能性子宮出血、ネコひっかき熱、ルベオーシス、血管新生緑内障、及び糖尿病性網膜症に付随する網膜症、未熟児網膜症、加齢黄斑変性症などの網膜症などの障害の治療に有用であり得る。また、これらの化合物は、固形腫よう、悪性腹水、フォンヒッペル リンダウ病、造血器癌、甲状腺過形成(特にグレーブス病)などの過剰増殖障害、(多嚢胞性卵巣症候群(スタイン−レベンタール症候群)に特徴的な卵巣間質の血管像分布過多などの)嚢胞、及び多発性嚢胞腎に対する活性薬剤として使用することができる。というのは、かかる疾患は、成長及び/又は転移のために血管細胞の増殖を必要とするからである。
本発明の式(I)の化合物は、単独で、又はかかる疾患を治療する別の治療薬と組み合わせて、使用することができる。本発明の化合物は、単独で、又は追加の薬剤、例えば、治療薬と組み合わせて、使用できることを理解すべきである。追加の薬剤は、その意図する目的に合わせて、当業者によって選択される。例えば、追加の薬剤は、本発明の化合物によって治療される疾患又は症状を治療するのに有用であると当該分野において認識されている治療薬であり得る。追加の薬剤は、治療用組成物に有益な特質を付与する薬剤、例えば、組成物に粘性をもたらす薬剤でもあり得る。
さらに、本発明に包含される組合せは、その意図する目的に有用である組合せであることを理解すべきである。以下の薬剤は、説明のためのものであって、限定的なものではない。本発明の一部である組合せは、本発明の化合物と、下表から選択される少なくとも1種類の追加の薬剤であり得る。組合せは、形成される組成物がその意図した機能を果たすことができるような組合せである場合、1種類を超える追加の薬剤、例えば、2又は3種類の追加の薬剤も含み得る。
好ましい組合せは、イブプロフェンのような薬物を含む、NSAIDとも称される非ステロイド性抗炎症薬である。他の好ましい組合せは、プレドニゾロンを含めたコルチコステロイドである。ステロイド使用の周知の副作用は、本発明の抗IL−18抗体と組み合わせて患者を治療するときに必要なステロイド用量を漸減させることによって軽減することができ、又は排除することさえできる。本発明の式(I)の化合物と組み合わせることができるリウマチ様関節炎治療薬の非限定的例としては、サイトカイン抑制性抗炎症薬(CSAID)、他のヒトサイトカイン又は成長因子、例えば、TNF、LT、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−12、IL−15、IL−16、IL−21、IL−23、インターフェロン、EMAP−II、GM−CSF、FGF及びPDGFに対する抗体又は拮抗物質が挙げられる。本発明の抗体、又はその抗原結合部分は、CD2、CD3、CD4、CD8、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD80(B7.1)、CD86(B7.2)、CD90、CTLA、又はCD154(gp39又はCD40L)を含めたこれらのリガンドなどの細胞表面分子に対する抗体と組み合わせることができる。
治療薬の好ましい組合せは、自己免疫及びそれに続く炎症カスケードの異なるポイントにおいて干渉し得る。好ましい例としては、キメラ、ヒト化又はヒトTNF抗体、D2E7(HUMIRA(商標))、(国際公開第97/29131号)、CA2(REMICADE(商標))、CDP 571、及び可溶性p55又はp75 TNF受容体、その誘導体(p75TNFR1gG(ENBREL(商標))又はp55TNFR1gG(Lenercept)のようなTNF拮抗物質、並びにTNFα変換酵素(TACE)阻害剤が挙げられる。同様に、IL−1阻害剤(インターロイキン1変換酵素阻害剤、IL−1RAなど)も同じ理由で有効であり得る。他の好ましい組合せとしては、インターロイキン11が挙げられる。更に別の好ましい組合せは、IL−18機能と並行して、IL−18機能に依存して、又はIL−18機能と協調して作用し得る自己免疫応答の他の重要な物質(key player)である。特に好ましいのは、IL−12抗体若しくは可溶性IL−12受容体を含めたIL−12拮抗物質、又はIL−12結合タンパク質である。IL−12とIL−18は、重複するが、別個の機能を有し、IL−12とIL−18の両方に対する拮抗物質の組合せが最も有効であり得ることが示された。更に別の好ましい組合せは、非減少性(non−depleting)抗CD4阻害剤である。更に別の好ましい組合せとしては、抗体、可溶性受容体又は拮抗性リガンドを含めた、同時刺激経路の拮抗物質CD80(B7.1)又はCD86(B7.2)が挙げられる。
本発明の式(I)の化合物は、メトトレキサート、6−MP、アザチオプリン スルファサラジン、メサラジン、オルサラジン クロロキニーネ/ヒドロキシクロロキン、ペニシラミン(pencillamine)、金チオリンゴ酸塩(筋肉内及び経口)、アザチオプリン、コルヒチン(cochicine)、コルチコステロイド(経口、吸入及び局所注射)、ベータ2アドレナリン受容体作動物質(サルブタモール、テルブタリン、サルメテロール(salmeteral))、キサンチン(テオフィリン、アミノフィリン)、クロモグリク酸、ネドクロミル、ケトチフェン、イプラトロピウム及びオキシトロピウム、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノミド、NSAID、例えば、イブプロフェン、プレドニゾロンなどのコルチコステロイド、ホスホジエステラーゼ阻害薬、アデノシン(adensosine)作動物質、抗血栓薬、補体阻害剤、アドレナリン作動薬、TNFα又はIL−1などの炎症誘発性サイトカインによってシグナル伝達を妨害する薬剤(例えば、IRAKファミリー、NIK、IKKファミリー、p38又は他のMAPキナーゼ阻害剤)、IL−1β変換酵素阻害剤、TNFα変換酵素(TACE)阻害剤、キナーゼ阻害剤などのT細胞シグナル伝達阻害剤、メタロプロテイナーゼ阻害剤、スルファサラジン、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、可溶性サイトカイン受容体及びその誘導体(例えば、可溶性p55又はp75 TNF受容体及び誘導体p75TNFRIgG(Enbrel(商標)及びp55TNFRIgG(Lenercept))、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R)、抗炎症性サイトカイン(例えば、IL−4、IL−10、IL−11、IL−13及びTGFβ)、セレコキシブ、葉酸、硫酸ヒドロキシクロロキン、ロフェコキシブ、エタネルセプト、インフリキシマブ、ナプロキセン、バルデコキシブ、スルファサラジン、メチルプレドニゾロン、メロキシカム、酢酸メチルプレドニゾロン、金チオリンゴ酸ナトリウム、アスピリン、トリアムシノロンアセトニド、ナプシル酸プロポキシフェン/apap、葉酸塩、ナブメトン、ジクロフェナク、ピロキシカム、エトドラク、ジクロフェナクナトリウム、オキサプロジン、オキシコドンHCl、ヒドロコドン酒石酸水素塩/apap、ジクロフェナクナトリウム/ミソプロストール、フェンタニル、アナキンラ、ヒト組換え、トラマドールHCl、サルサラート、スリンダク、シアノコバラミン/fa/ピリドキシン、アセトアミノフェン、アレンドロン酸ナトリウム、プレドニゾロン、硫酸モルヒネ、塩酸リドカイン、インドメタシン、グルコサミンsulf/コンドロイチン、アミトリプチリンHCl、スルファジアジン、オキシコドンHCl/アセトアミノフェン、オロパタジンHCl、ミソプロストール、ナプロキセンナトリウム、オメプラゾール、シクロホスファミド、リツキシマブ、IL−1 TRAP、MRA、CTLA4−IG、IL−18 BP、抗IL−12、抗IL15、BIRB−796、SCIO−469、VX−702、AMG−548、VX−740、ロフルミラスト、IC−485、CDC−801、メソプラムなどの薬剤と組み合わせることもできる。好ましい組合せとしては、メトトレキサート又はレフルノミドが挙げられ、中度又は重度のリウマチ様関節炎では、上述したシクロスポリン及び抗TNF抗体が挙げられる。
本発明の式(I)の化合物と組み合わせることができる炎症性腸疾患治療薬の非限定的例としては、Budenoside;上皮成長因子;コルチコステロイド;シクロスポリン、スルファサラジン;アミノサリチル酸;6−メルカプトプリン;アザチオプリン;メトロニダゾール;リポキシゲナーゼ阻害剤;メサラミン;オルサラジン;バルサラジド;抗酸化剤;トロンボキサン阻害剤;IL−1受容体拮抗物質;抗IL−1βモノクローナル抗体;抗IL−6モノクローナル抗体;成長因子;エラスターゼ阻害剤;ピリジニル−イミダゾール化合物;他のヒトサイトカイン又は成長因子、例えば、TNF、LT、IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−8、IL−12、IL−15、IL−16、EMAP−II、GM−CSF、FGF及びPDGFに対する抗体又は拮抗物質;CD2、CD3、CD4、CD8、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD90、これらのリガンドなどの細胞表面分子;メトトレキサート;シクロスポリン;FK506;ラパマイシン;ミコフェノール酸モフェチル;レフルノミド;NSAID、例えば、イブプロフェン;プレドニゾロンなどのコルチコステロイド;ホスホジエステラーゼ阻害薬;アデノシン作動物質;抗血栓薬;補体阻害剤;アドレナリン作動薬;TNFα、IL−1などの炎症誘発性サイトカインによってシグナル伝達を妨害する薬剤(例えば、IRAK、NIK、IKK、p38又はMAPキナーゼ阻害剤);IL−1β変換酵素阻害剤;TNFα変換酵素阻害剤;キナーゼ阻害剤などのT細胞シグナル伝達阻害剤;メタロプロテイナーゼ阻害剤;スルファサラジン;アザチオプリン;6−メルカプトプリン;アンジオテンシン変換酵素阻害薬;可溶性サイトカイン受容体及びその誘導体(例えば、可溶性p55又はp75 TNF受容体、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R)及び抗炎症性サイトカイン(例えば、IL−4、IL−10、IL−11、IL−13及びTGFβ)が挙げられる。式(I)の化合物と組み合わせることができるクローン病治療薬の好ましい例としては、TNF拮抗物質、例えば、抗TNF抗体、D2E7(国際公開第97/29131号;HUMIRA(商標))、CA2(REMICADE(商標))、CDP 571、TNFR−Ig構築物、(p75TNFRIgG(ENBREL(商標))及びp55TNFRIgG(LENERCEPT(商標)))阻害剤及びPDE4阻害剤が挙げられる。式(I)の化合物は、コルチコステロイド、例えば、Budenoside及びデキサメタゾン;スルファサラジン、5−アミノサリチル酸;オルサラジン;及びIL−1などの炎症誘発性サイトカインの合成又は作用を妨害する薬剤、例えば、IL−1β変換酵素阻害剤及びIL−1ra;T細胞シグナル伝達阻害剤、例えば、チロシンキナーゼ阻害剤6−メルカプトプリン;IL−11;メサラミン;プレドニゾン;アザチオプリン;メルカプトプリン;インフリキシマブ;コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム;ジフェノキシラート/硫酸アトロピン(atrop sulfate);塩酸ロペラミド;メトトレキサート;オメプラゾール;葉酸塩;シプロフロキサシン/デキストロース−水;ヒドロコドン酒石酸水素塩/apap.;テトラサイクリン塩酸塩;フルオシノニド;メトロニダゾール;チメロサール/ホウ酸;コレスチラミン/スクロース;塩酸シプロフロキサシン;硫酸ヒヨスチアミン;塩酸メペリジン;塩酸ミダゾラム;オキシコドンHCl/アセトアミノフェン;塩酸プロメタジン;リン酸ナトリウム;スルファメトキサゾール/トリメトプリム;セレコキシブ;ポリカルボフィル;ナプシル酸プロポキシフェン;ヒドロコルチゾン;マルチビタミン剤;バルサラジド二ナトリウム;リン酸コデイン/apap;コレセベラムHCl;シアノコバラミン;葉酸;レボフロキサシン;メチルプレドニゾロン;ナタリズマブ及びインターフェロンガンマと組み合わせることができる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる多発性硬化症治療薬の非限定的例としては、コルチコステロイド;プレドニゾロン;メチルプレドニゾロン;アザチオプリン;シクロホスファミド;シクロスポリン;メトトレキサート;4−アミノピリジン;チザニジン;インターフェロンβ1a(AVONEX;Biogen);インターフェロンβ1b(BETASERON;Chiron/Berlex);インターフェロンα−n3)(Interferon Sciences/Fujimoto)、インターフェロンα(Alfa Wassermann/J&J)、インターフェロンβ1A−IF(Serono/Inhale Therapeutics)、ペグインターフェロンα 2b(Enzon/Schering−Plough)、コポリマー1(Cop−1;COPAXONE;Teva Pharmaceutical Industries, Inc.);高圧酸素;静脈内免疫グロブリン;クラドリビン(clabribine);他のヒトサイトカイン又は成長因子及びその受容体、例えば、TNF、LT、IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−8、IL−12、IL−23、IL−15、IL−16、EMAP−II、GM−CSF、FGF及びPDGFに対する抗体又は拮抗物質が挙げられる。式(I)の化合物は、CD2、CD3、CD4、CD8、CD19、CD20、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD80、CD86、CD90、これらのリガンドなどの細胞表面分子に対する抗体と組み合わせることができる。式(I)の化合物は、メトトレキサート、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノミド、NSAID、例えば、イブプロフェン、プレドニゾロンなどのコルチコステロイド、ホスホジエステラーゼ阻害薬、アデノシン作動物質、抗血栓薬、補体阻害剤、アドレナリン作動薬、TNFα、IL−1などの炎症誘発性サイトカインによってシグナル伝達を妨害する薬剤(例えば、IRAK、NIK、IKK、p38又はMAPキナーゼ阻害剤)、IL−1β変換酵素阻害剤、TACE阻害薬、キナーゼ阻害剤などのT細胞シグナル伝達阻害剤、メタロプロテイナーゼ阻害剤、スルファサラジン、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、可溶性サイトカイン受容体及びその誘導体(例えば、可溶性p55又はp75 TNF受容体、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R)、抗炎症性サイトカイン(例えば、IL−4、IL−10、IL−13及びTGFβ)などの薬剤と組み合わせることもできる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる多発性硬化症治療薬の好ましい例としては、インターフェロンβ、例えば、IFNβ1a及びIFNβ1b;Copaxone、コルチコステロイド、カスパーゼ阻害剤、例えばカスパーゼ−1阻害剤、IL−1阻害剤、TNF阻害剤、並びにCD40リガンド及びCD80に対する抗体が挙げられる。
式(I)の化合物は、アレムツズマブ、ドロナビノール、Unimed、ダクリズマブ、ミトキサントロン、キサリプロデン塩酸塩、Fampridine、酢酸グラチラマー、ナタリズマブ、シンナビドール(sinnabidol)、a−immunokine NNSO3、ABR−215062、AnergiX.MS、ケモカイン受容体拮抗物質、BBR−2778、カラグアリン(calagualine)、CPI−1189、LEM(リポソームに包まれたミトキサントロン)、THC.CBD(カンナビノイド作動物質)MBP−8298、メソプラム(PDE4阻害剤)、MNA−715、抗IL−6受容体抗体、NeuroVax、ピルフェニドンAllotrap 1258(RDP−1258)、sTNF−R1、タランパネル、テリフルノミド、TGF−ベータ2、チプリモチド、VLA−4拮抗物質(例えば、TR−14035、VLA4 Ultrahaler、Antegran−ELAN/Biogen)、インターフェロンガンマ拮抗物質、IL−4作動物質などの薬剤と組み合わせることもできる。
本発明の式(I)の化合物と組み合わせることができるアンギナ治療薬の非限定的例としては、アスピリン、ニトログリセリン、一硝酸イソソルビド、コハク酸メトプロロール、アテノロール、酒石酸メトプロロール、ベシル酸アムロジピン、塩酸ジルチアゼム、二硝酸イソソルビド、硫酸クロピドグレル、ニフェジピン、アトルバスタチンカルシウム、塩化カリウム、フロセミド、シンバスタチン、ベラパミルHCl、ジゴキシン、塩酸プロプラノロール、カルベジロール、リシノプリル、スピロノラクトン、ヒドロクロロチアジド、マレイン酸エナラプリル、ナドロール、ラミプリル、エノキサパリンナトリウム、ヘパリンナトリウム、バルサルタン、塩酸ソタロール、フェノフィブラート、エゼチマイブ、ブメタニド、ロサルタンカリウム、リシノプリル/ヒドロクロロチアジド、フェロジピン、カプトプリル、フマル酸ビソプロロールが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる強直性脊椎炎治療薬の非限定的例としては、イブプロフェン、ジクロフェナク及びミソプロストール、ナプロキセン、メロキシカム、インドメタシン、ジクロフェナク、セレコキシブ、ロフェコキシブ、スルファサラジン、メトトレキサート、アザチオプリン、ミノサイクリン、プレドニゾン、エタネルセプト、インフリキシマブが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができるぜん息治療薬の非限定的例としては、アルブテロール、サルメテロール/フルチカゾン、モンテルカストナトリウム、プロピオン酸フルチカゾン、ブデソニド、プレドニゾン、キシナホ酸サルメテロール、レバルブテロールHCl、硫酸アルブテロール/イプラトロピウム、リン酸プレドニゾロンナトリウム、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、臭化イプラトロピウム、アジスロマイシン、酢酸ピルブテロール、プレドニゾロン、無水テオフィリン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、クラリスロマイシン、ザフィルルカスト、フマル酸フォルモテロール、インフルエンザウイルスワクチン、メチルプレドニゾロン、アモキシシリン三水和物、フルニソリド、アレルギー注射、クロモリンナトリウム、塩酸フェキソフェナジン、フルニソリド/メントール、アモキシシリン/クラブラナート、レボフロキサシン、吸入補助装置、グアイフェネシン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、モキシフロキサシンHCl、ドキシサイクリンヒクラート、グアイフェネシン/d−メトルファン、ガチフロキサシン、p−エフェドリン/cod/クロルフェニラミン(chlorphenir)、ガチフロキサシン、塩酸セチリジン、フランカルボン酸モメタゾン、キシナホ酸サルメテロール、ベンゾナタート、セファレキシン、pe/ヒドロコドン/クロルフェニラミン、セチリジンHCl/プソイドエフェドリン(pseudoephed)、フェニレフリン/cod/プロメタジン、コデイン/プロメタジン、セフプロジル、デキサメタゾン、グアイフェネシン/プソイドエフェドリン、クロルフェニラミン/ヒドロコドン、ネドクロミルナトリウム、硫酸テルブタリン、エピネフリン、メチルプレドニゾロン、硫酸メタプロテレノールが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができるCOPD治療薬の非限定的例としては、硫酸アルブテロール/イプラトロピウム、臭化イプラトロピウム、サルメテロール/フルチカゾン、アルブテロール、キシナホ酸サルメテロール、プロピオン酸フルチカゾン、プレドニゾン、無水テオフィリン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、モンテルカストナトリウム、ブデソニド、フマル酸フォルモテロール、トリアムシノロンアセトニド、レボフロキサシン、グアイフェネシン、アジスロマイシン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、レバルブテロールHCl、フルニソリド、セフトリアキソンナトリウム、アモキシシリン三水和物、ガチフロキサシン、ザフィルルカスト、アモキシシリン/クラブラナート、フルニソリド/メントール、クロルフェニラミン/ヒドロコドン、硫酸メタプロテレノール、メチルプレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン、p−エフェドリン/cod/クロルフェニラミン、酢酸ピルブテロール、p−エフェドリン/ロラタジン、硫酸テルブタリン、臭化チオトロピウム、(R,R)−フォルモテロール、TgAAT、シロミラスト、ロフルミラストが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができるHCV治療薬の非限定的例としては、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、インターフェロンアルファcon1、インターフェロンアルファn1、PEG化インターフェロンアルファ2a、PEG化インターフェロンアルファ2b、リバビリン、ペグインターフェロンアルファ2b+リバビリン、ウルソデオキシコール酸、グリチルリジン酸、チマルファシン、Maxamine、VX−497、及び以下の標的、すなわち、HCVポリメラーゼ、HCVプロテアーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV IRES(配列内リボソーム進入部位)との干渉によってHCVの治療に使用される任意の化合物が挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる特発性肺線維症治療薬の非限定的例としては、プレドニゾン、アザチオプリン、アルブテロール、コルヒチン、硫酸アルブテロール、ジゴキシン、ガンマインターフェロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、ロラゼパム、フロセミド、リシノプリル、ニトログリセリン、スピロノラクトン、シクロホスファミド、臭化イプラトロピウム、アクチノマイシンd、アルテプラーゼ、プロピオン酸フルチカゾン、レボフロキサシン、硫酸メタプロテレノール、硫酸モルヒネ、オキシコドンHCl、塩化カリウム、トリアムシノロンアセトニド、無水タクロリムス、カルシウム、インターフェロンアルファ、メトトレキサート、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロンガンマ1βが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる心筋梗塞治療薬の非限定的例としては、アスピリン、ニトログリセリン、酒石酸メトプロロール、エノキサパリンナトリウム、ヘパリンナトリウム、硫酸クロピドグレル、カルベジロール、アテノロール、硫酸モルヒネ、コハク酸メトプロロール、ワルファリンナトリウム、リシノプリル、一硝酸イソソルビド、ジゴキシン、フロセミド、シンバスタチン、ラミプリル、テネクテプラーゼ、マレイン酸エナラプリル、トルセミド、Retavase、ロサルタンカリウム、キナプリルHCl/mag carb、ブメタニド、アルテプラーゼ、エナラプリラート、塩酸アミオダロン、チロフィバンHCl m−水和物、塩酸ジルチアゼム、カプトプリル、イルベサルタン、バルサルタン、塩酸プロプラノロール、フォシノプリルナトリウム、塩酸リドカイン、エプチフィバチド、セファゾリンナトリウム、硫酸アトロピン、アミノカプロン酸、スピロノラクトン、インターフェロン、塩酸ソタロール、塩化カリウム、ドクサートナトリウム、ドブタミンHCl、アルプラゾラム、プラバスタチンナトリウム、アトルバスタチンカルシウム、塩酸ミダゾラム、塩酸メペリジン、二硝酸イソソルビド、エピネフリン、塩酸ドパミン、ビバリルジン、ロスバスタチン、エゼチマイブ/シンバスタチン、アバシミベ、カリポリドが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる乾せん治療薬の非限定的例としては、カルシポトリエン、プロピオン酸クロベタゾール、トリアムシノロンアセトニド、プロピオン酸ハロベタゾール、タザロテン、メトトレキサート、フルオシノニド、増強ジプロピオン酸ベタメタゾン、フルオシノロンアセトニド、アシトレチン、タールシャンプー、吉草酸ベタメタゾン、フランカルボン酸モメタゾン、ケトコナゾール、プラモキシン/フルオシノロン、吉草酸ヒドロコルチゾン、フルランドレノリド、尿素、ベタメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール/emoll、プロピオン酸フルチカゾン、アジスロマイシン、ヒドロコルチゾン、保湿製剤(moisturizing formula)、葉酸、デソニド、ピメクロリムス、コールタール、酢酸ジフロラゾン、エタネルセプト葉酸塩、乳酸、メトキサレン、hc/次没食子酸ビスマス/znox/resor、酢酸メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、日焼け止め、ハルシノニド、サリチル酸、アントラリン、ピバル酸クロコルトロン、石炭抽出物、コールタール/サリチル酸、コールタール/サリチル酸/硫黄、デスオキシメタゾン、ジアゼパム、皮膚軟化薬、フルオシノニド/皮膚軟化薬、鉱油/ヒマシ油/na lact、鉱油/落花生油、石油/ミリスチン酸イソプロピル、ソラレン、サリチル酸、石鹸/トリブロムサラン、チメロサール/ホウ酸、セレコキシブ、インフリキシマブ、シクロスポリン、アレファセプト、エファリツマブ、タクロリムス、ピメクロリムス、PUVA、UVB、スルファサラジンが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる乾せん性関節炎治療薬の非限定的例としては、メトトレキサート、エタネルセプト、ロフェコキシブ、セレコキシブ、葉酸、スルファサラジン、ナプロキセン、レフルノミド、酢酸メチルプレドニゾロン、インドメタシン、硫酸ヒドロキシクロロキン、プレドニゾン、スリンダク、増強ジプロピオン酸ベタメタゾン、インフリキシマブ、メトトレキサート、葉酸塩、トリアムシノロンアセトニド、ジクロフェナク、ジメチルスルホキシド、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウム、ケトプロフェン、メロキシカム、メチルプレドニゾロン、ナブメトン、トルメチンナトリウム、カルシポトリエン、シクロスポリン、ジクロフェナクナトリウム/ミソプロストール、フルオシノニド、硫酸グルコサミン、金チオリンゴ酸ナトリウム、ヒドロコドン酒石酸水素塩/apap、イブプロフェン、リセドロナートナトリウム、スルファジアジン、チオグアニン、バルデコキシブ、アレファセプト、エファリツマブが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる再狭窄治療薬の非限定的例としては、シロリムス、パクリタキセル、エベロリムス、タクロリムス、ABT−578、アセトアミノフェンが挙げられる。
式(I)の化合物と組み合わせることができる坐骨神経症治療薬の非限定的例としては、ヒドロコドン酒石酸水素塩/apap、ロフェコキシブ、シクロベンザプリンHCl、メチルプレドニゾロン、ナプロキセン、イブプロフェン、オキシコドンHCl/アセトアミノフェン、セレコキシブ、バルデコキシブ、酢酸メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、リン酸コデイン/apap、トラマドールHCl/アセトアミノフェン、メタキサロン、メロキシカム、メトカルバモール、塩酸リドカイン、ジクロフェナクナトリウム、ガバペンチン、デキサメタゾン、カリソプロドール、ケトロラックトロメタミン、インドメタシン、アセトアミノフェン、ジアゼパム、ナブメトン、オキシコドンHCl、チザニジンHCl、ジクロフェナクナトリウム/ミソプロストール、ナプシル酸プロポキシフェン/apap、asa/オキシコドン/オキシコドンter、イブプロフェン/ヒドロコドン酒石酸水素塩、トラマドールHCl、エトドラク、プロポキシフェンHCl、アミトリプチリンHCl、カリソプロドール/リン酸コデイン/asa、硫酸モルヒネ、マルチビタミン剤、ナプロキセンナトリウム、クエン酸オルフェナドリン、テマゼパムが挙げられる。
式(I)の化合物が以下を含むSLE(ループス)治療薬の好ましい例:NSAIDS、例えば、ジクロフェナク、ナプロキセン、イブプロフェン、ピロキシカム、インドメタシン;COX2阻害剤、例えば、セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ;抗マラリア薬、例えば、ヒドロキシクロロキン;ステロイド、例えば、プレドニゾン、プレドニゾロン、Budenoside、デキサメタゾン;細胞傷害薬(cytotoxic)、例えば、アザチオプリン、シクロホスファミド、ミコフェノール酸モフェチル、メトトレキサート;PDE4阻害剤又はプリン合成阻害剤、例えばCellcept。式(I)の化合物は、スルファサラジン、5−アミノサリチル酸、オルサラジン、イムラン、並びにIL−1などの炎症誘発性サイトカインの合成、産生又は作用を妨害する薬剤、例えば、IL−1β変換酵素阻害剤及びIL−1raのようなカスパーゼ阻害剤などの薬剤と組み合わせることもできる。式(I)の化合物は、T細胞シグナル伝達阻害剤、例えば、チロシンキナーゼ阻害剤、又はT細胞活性化分子を標的にする分子、例えば、CTLA−4−IgG又は抗B7ファミリー抗体、抗PD−1ファミリー抗体と併用することもできる。式(I)の化合物は、IL−11又は抗サイトカイン抗体、例えば、フォントリズマブ(fonotolizumab)(抗IFNg抗体)、又は抗受容体受容体抗体、例えば、抗IL−6受容体抗体、及びB細胞表面分子に対する抗体と組み合わせることができる。式(I)の化合物は、LJP 394(アベチムス)、B細胞を減少させる、又は不活性化する薬剤、例えば、リツキシマブ(抗CD20抗体)、LymphoStat−B(抗BlyS抗体)、TNF拮抗物質、例えば、抗TNF抗体、D2E7(国際公開第97/29131号;HUMERA(商標))、CA2(REMICADE(商標))、CDP 571、TNFR−Ig構築物、(p75TNFRIgG(ENBREL(商標))及びp55TNFRIgG(LENERCEPT(商標))と併用することもできる。
本発明においては、以下の定義を適用することができる。
「治療有効量」は、症状の進行を完全に、若しくはある程度阻害する、又は症状の1つ以上の症候を少なくともある程度軽減する、式Iの化合物、又は2種類以上のかかる化合物の組合せの量である。治療有効量は、予防的に有効な量でもあり得る。治療上有効な量は、患者の体格及び性別、治療する症状、症状の重症度、並びに求める成果によって決まる。所与の患者に対して、治療有効量は、当業者に公知の方法によって決定することができる。
「生理的に許容される塩」とは、遊離塩基の生物学的効果及び諸性質を保持し、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸及びリン酸、又はスルホン酸、カルボン酸、有機リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、安息香酸、サリチル酸、乳酸、酒石酸(例えば、(+)若しくは(−)酒石酸又はその混合物)、アミノ酸(例えば、(+)若しくは(−)アミノ酸又はその混合物)などの有機酸との反応によって得られる塩を指す。これらの塩は、当業者に公知の方法によって調製することができる。
酸性置換基を有する式Iのある化合物は、薬学的に許容される塩基との塩として存在し得る。本発明はかかる塩を包含する。かかる塩の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、リジン塩及びアルギニン塩が挙げられる。これらの塩は、当業者に公知の方法によって調製することができる。
式Iのある化合物及びその塩は、1つを超える結晶形で存在し得る。本発明は、各結晶形及びその混合物を包含する。
式Iのある化合物及びその塩は、溶媒和化合物、例えば水和物の形でも存在し得る。本発明は、各溶媒和化合物及びその混合物を包含する。
式Iのある化合物は、1個以上のキラル中心を含み得、異なる光学活性型で存在し得る。式Iの化合物が1個のキラル中心を含むとき、化合物は、2種類の鏡像異性型で存在する。本発明は、鏡像異性体と、ラセミ混合物などの鏡像異性体混合物との両方を包含する。鏡像異性体は、当業者に公知の方法によって分割することができ、例えば結晶化によって分離することができる、例えばジアステレオ異性体の塩の形成によって分割することができ、例えば結晶化、気液若しくは液体クロマトグラフィーによって分離することができる、ジアステレオ異性体の誘導体若しくは複合体の形成によって分割することができ、1種類の鏡像異性体と鏡像異性体特異的試薬との選択的反応、例えば酵素的エステル化によって分割することができ、又は鏡像異性環境における、例えば鏡像異性担体上、例えば結合したキラル配位子を有するシリカ上、若しくは鏡像異性溶媒の存在下での、気−液若しくは液体クロマトグラフィーによって分割することができる。所望の鏡像異性体を上記分離手順の1つによって別の化学物質に転化する場合、所望の鏡像異性型を遊離させるのに更なる段階が必要であることを理解されたい。或いは、光学活性な試薬、基質、触媒若しくは溶媒を用いた不斉合成によって、又は1種類の鏡像異性体を不斉変化によって他の鏡像異性体に転化させることによって、特定の鏡像異性体を合成することができる。
式Iの化合物が1個を超えるキラル中心を含むとき、式Iの化合物はジアステレオ異性体の形で存在し得る。ジアステレオ異性体の対は、当業者に公知の方法によって、例えばクロマトグラフィー又は結晶化によって分離することができ、各対の個々の鏡像異性体を、上述したように分離することができる。本発明は、式Iの化合物の各ジアステレオ異性体及びその混合物を包含する。
式Iのある化合物は、異なる互変異性型で存在し得、又は異なる幾何異性体として存在し得る。本発明は、式Iの化合物の各互変異性体及び/又は幾何異性体並びにその混合物を包含する。
式Iのある化合物は、分離可能である異なる安定な立体配置型で存在し得る。例えば立体障害又は環ひずみのために、非対称単結合の周りの回転が制限されたことによるねじれ非対称によって、異なる配座異性体の分離が可能になり得る。本発明は、式Iの化合物の各配座異性体及びその混合物を包含する。
式Iのある化合物は、双性イオン型で存在し得る。本発明は、式Iの化合物の各双性イオン型及びその混合物を包含する。
本明細書では「プロドラッグ」という用語は、ある生理学的化学プロセスによってインビボで親薬物に転化される薬剤を指す(例えば、プロドラッグを生理学的pHにすると、所望の薬物の形に転化される。)。プロドラッグは、一部の状況においては、親薬物よりも容易に投与することができるので、有用であることが多い。例えば、親薬物を経口投与によって生物学的に利用できない場合でも、プロドラッグを経口投与によって生物学的に利用することができる。プロドラッグは、薬理学的組成物への溶解性を親薬物よりも改善することもできる。プロドラッグの非限定的例は、エステル(「プロドラッグ」)として投与されて、水溶性が不利である細胞膜を容易に透過するが、次いで、水溶性が有利である細胞内部に入ると、代謝的に加水分解されてカルボン酸になる、本発明の化合物である。
プロドラッグは、多数の有用な性質を有する。例えば、プロドラッグは、最終薬物よりも水溶性であり得、それによって薬物の静脈内投与が容易になり得る。プロドラッグは、最終薬物よりも高度の経口生物学的利用能も有し得る。投与後、プロドラッグは、酵素的又は化学的に開裂して、血液又は組織中に最終薬物を送達する。
例示的なプロドラッグは、開裂によって、対応する遊離酸を遊離する。本発明の化合物のかかる加水分解性エステル形成残基としては、カルボン酸置換基(例えば、−(CH)C(O)H、又はカルボン酸を含む部分)が挙げられるが、これだけに限定されない。ここで、遊離水素は、(C−C)アルキル、(C−C12)アルカノイルオキシメチル、(C−C)1−(アルカノイルオキシ)エチル、5から10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3から6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4から7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5から8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3から9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4から10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトンラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、(β−ジメチルアミノエチルなどの)ジ−N,N−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、カルバモイル−(C−C)アルキル、N,N−ジ(C−C)−アルキルカルバモイル−(C−C)アルキル及びピペリジノ−、ピロリジノ−又はモルホリノ(C−C)アルキルで置換されている。
他の例示的なプロドラッグは、式Iのアルコールを遊離する。ここで、ヒドロキシル置換基の遊離水素(例えば、Rはヒドロキシルを含む。)は、(C−C)アルカノイルオキシメチル、1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、(C−C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C−C)アルコキシカルボニルアミノ−メチル、スクシノイル、(C−C)アルカノイル、α−アミノ(C−C)アルカノイル、アリールアクチル(arylactyl)及びα−アミノアシル、又はα−アミノアシル−α−アミノアシル(式中、α−アミノアシル部分は独立に、タンパク質中に存在する天然L−アミノ酸のいずれかである。)、P(O)(OH)、−P(O)(O(C−C)アルキル)又はグリコシル(炭水化物のヘミアセタールのヒドロキシルの脱離に起因する基)で置換されている。
本明細書では複素環式芳香族基としては、ヘテロアリール環構造(例えば、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでない例示目的で、チエニル、ピリジル、ピラゾール、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、インダゾリル、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピラジン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾリル又はテトラゾール)、炭素環式芳香環、炭素環式非芳香環又はヘテロアリール環が1個以上の他のヘテロアリール環と縮合したヘテロアリール環構造(例えば、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでない例示目的で、ベンゾ(b)チエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、インドール、テトラヒドロインドール、アザインドール、インダゾール、キノリン、イミダゾピリジン、キナゾリン プリン、ピロロ[2,3−d]ピリミジン、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン)、及びこれらのN酸化物が挙げられる。置換ヘテロアリール基は、好ましくは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アルキル−O−C(O)−、アルコキシアルキル、ヘテロシクロアルキル基、置換されていてもよいフェニル、ニトロ、アミノ、一置換アミノ又は二置換アミノからなる群から各々独立に選択される1個以上の置換基で置換されている。
本明細書では「複素環式」又は「ヘテロシクリル」という用語は、単環式、二環式及び三環式環を含めて、ただしこれらだけに限定されない、芳香族及び非芳香族の環構造を包含する。該環構造は、完全飽和でも、1個以上の不飽和単位を含んでいてもよく、窒素、酸素、硫黄などの少なくとも1個のヘテロ原子を含めて、3から12個の原子を有する。本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでない例示目的で、アザインドール、アゼチジニル フラン、イミダゾール、イミダゾピリジン、インドール、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、オキサゾール、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、キノリン、キナゾリン、トリアゾール、チアゾール、テトラヒドロインドール、テトラゾール、チアジアゾール、チエニル、チオモルホリノ又はトリアゾール(triazle)。
「置換複素環式」(又はヘテロシクリル)という用語を使用するときには、複素環式基は、当業者によってなされ得る1個以上の置換基で置換され、キナーゼ阻害剤である分子が生成するものとする。本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでない例示目的で、本発明のヘテロシクリルの好ましい置換基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルヘテロシクロアルコキシ、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルエステル、アルキル−O−C(O)−、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ニトリル、アルキニル、アミド基、アミノ、アミノアルキル、アミノカルボニル、カルボニトリル、カルボニルアルコキシ、カルボキサミド、CF、CN、−C(O)OH、−C(O)H、−C(O)−)(CH、−OH、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−シクロアルキル、−C(O)O−ヘテロシクリル、−C(O)−アルキル、−C(O)−シクロアルキル、−C(O)−ヘテロシクリル、シクロアルキル、ジアルキルアミノアルコキシ、ジアルキルアミノカルボニルアルコキシ、ジアルキルアミノカルボニル、ハロゲン、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクリルオキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、NO、OCF、オキソ、フェニル、−SOCH、−SOCR、テトラゾリル、チエニルアルコキシ、トリフルオロメチルカルボニルアミノ、トリフルオロメチルスルホンアミド、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリル−S(O)、シクロアルキル−S(O)、アルキル−S−、ヘテロシクリル−S、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロチオ、シクロアルキルチオ、−Z105−C(O)N(R)、−Z105−N(R)−C(O)−Z200、−Z105−N(R)−S(O)−Z200、−Z105−N(R)−C(O)−N(R)−Z200、−N(R)−C(O)R、−N(R)−C(O)OR、OR−C(O)−ヘテロシクリル−OR、R及び−CHORからなる置換されていてもよい群から各々独立に選択される。
上記式中、
は、存在ごとに独立に、水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、−(C−C)−NR、−E−(CH−NR、−E−(CH−O−アルキル、−E−(CH−S−アルキル、又は−E−(CH−OHであり、
tは約1から約6の整数であり、
105は、存在ごとに独立に、共有結合、アルキル、アルケニル又はアルキニルであり、
200は、存在ごとに、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、アルキル−フェニル、アルケニル−フェニル又はアルキニル−フェニルからなる群から選択される置換されていてもよい基から独立に選択され、
Eは、直接の結合、O、S、S(O)、S(O)又はNR(式中、RはH又はアルキルである。)であり、R及びRは独立にH、アルキル、アルカノイル又はSO−アルキルであり、又はR、R及びこれらが一緒に結合している窒素原子は、5又は6員の複素環を形成する。
本明細書では「ヘテロシクロアルキル」基は、1から約8個の炭素原子を有する脂肪族基によって化合物に結合した複素環式基である。例えば、好ましいヘテロシクロアルキル基はイミダゾリルエチル基である。
本明細書では「脂肪族」若しくは「脂肪族基」、又は「(C−C)」などの表記は、完全飽和である、又は1個以上の不飽和単位を含む、直鎖又は分枝炭化水素を包含し、したがって、アルキル、アルケニル、アルキニル、並びに単結合、二重結合及び三重結合の混合物を含む炭化水素を包含する。基がCであるときには、その部分が存在せず、換言すれば、結合であることを意味する。本明細書では「アルキル」はC−Cを意味し、完全飽和である直鎖又は分枝炭化水素を包含する。好ましいアルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びこれらの異性体である。本明細書では「アルケニル」及び「アルキニル」はC−Cを意味し、1個以上の不飽和単位、すなわち、アルケニルの場合は1個以上の二重結合、アルキニルの場合は1個以上の三重結合を含む直鎖又は分枝炭化水素を包含する。
本明細書では芳香族基(又はアリール基)は、芳香族炭素環構造(例えば、フェニル及びシクロペンチルジエニル)及び縮合多環式芳香環構造(例えば、ナフチル、ビフェニレニル及び1,2,3,4−テトラヒドロナフチル)を包含する。
本明細書ではシクロアルキルは、完全飽和である、又は1個以上の不飽和結合を有するが芳香族基にはならない、C−C12単環式又は多環式(例えば、二環式、三環式など)炭化水素を意味する。シクロアルキル基の好ましい例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルである。
本明細書では、アミド基は−NHC(=O)−を意味する。
本明細書では、アシルオキシ基は−OC(O)Rである。
本明細書では、多数の部分又は置換基が「置換された」又は「置換されていてもよい」と称される。部分がこれらの用語の1つで修飾されているときには、置換可能であることが当業者に知られている、その部分の任意の一部を置換できることをそれは示している。その部分は、1個以上の置換基を含み、1個を超える置換基の場合、各置換基が独立に選択される。かかる置換手段は、当分野で周知であり、及び/又は本開示によって教示される。本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでない例示目的で、置換基である基の幾つかの例は、アルケニル基、(−O−C−C−アルキル−OR、−O−C−C−アルキル−N(R)、OCFなど、それ自体置換し得る)アルコキシ基、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルピペリジニルアルコキシ、(−C−C−アルキル−OR、−C−C−アルキル−N(R)、−CFなど、やはりそれ自体置換し得る)アルキル基、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルエステル、アルキルニトリル、アルキルスルホニル、アミノ、アミノアルコキシ、CF、COH、COOH、CN、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルコキシ、ジアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルアルコキシ、ジアルキルアミノスルホニル、エステル(−C(O)−OR(式中、Rはアルキル、(置換し得る)ヘテロシクロアルキル、置換し得るヘテロシクリルなどの基である。))、ハロゲン又はハロ基(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ、モルホリノアルコキシ、モルホリノアルキル、ニトロ、オキソ、OCF、置換されていてもよいフェニル、S(O)CH、S(O)CF、及びスルホニル、N−アルキルアミノ又はN,N−ジアルキルアミノ(アルキル基はやはり置換し得る。)である。
有効投与量
本発明における使用に適切な薬剤組成物としては、活性成分が、その意図した目的を達成するのに有効な量で含まれる、組成物が挙げられる。より具体的には、治療有効量は、治療対象の既存の症候の進行防止又は軽減に有効な量を意味する。有効量の決定は、当業者の能力の範囲内に十分ある。
本発明の方法に使用されるいづれの化合物についても、治療有効用量は、細胞アッセイから最初に推定することができる。例えば、細胞アッセイにおいて測定されるIC50(すなわち、所与のプロテインキナーゼ活性の最高値の半分を阻害する試験化合物の濃度)を含む循環濃度範囲が得られるように、細胞及び動物モデルにおける用量を定式化することができる。3から5%血清アルブミンの存在下でIC50を測定することが適切である場合もある。かかる測定によって、化合物に対する血しょうタンパク質の結合効果が見積もられるからである。かかる情報を使用して、ヒトにおける有用な用量をより正確に決定することができる。さらに、全身投与に最も好ましい化合物は、無傷細胞において、血しょう中で安全に達成可能であるレベルで、プロテインキナーゼシグナル伝達を効果的に阻害する。
治療有効用量は、症状の進行を完全に、若しくはある程度阻害する、又は症状の1つ以上の症候を少なくともある程度軽減する、式Iの化合物、又は2種類以上のかかる化合物の組合せの量を指す。治療有効量は、予防的に有効な量でもあり得る。かかる化合物の毒性及び治療効力は、培養細胞又は実験動物において、例えば最大耐量(MTD)及びED50(50%最大応答に対する有効量)を測定する、標準の薬学手順によって、測定することができる。毒作用と治療効果の用量比は治療指数であり、MTDとED50の比として表すことができる。高い治療指数を示す化合物が好ましい。これらの細胞培養アッセイ及び動物試験から得られるデータは、ヒト用の投与量範囲を定式化するのに使用することができる。かかる化合物の投与量は、ほとんど又は全く毒性がない、ED50を含む循環濃度範囲内にあることが好ましい。投与量は、使用剤形及び利用する投与経路に応じてこの範囲内で変動し得る。治療有効量は、予防的に有効な量でもあり得る。治療上有効な量は、患者の体格及び性別、治療する症状、症状の重症度、並びに求める成果によって決まる。所与の患者に対して、治療有効量は、当業者に公知の方法によって決定することができる。正確な処方、投与経路及び投与量は、個々の医師が、患者の症状を考慮して選択することができる。(例えば、Fingl et al., 1975, ”The Pharmacological Basis of Therapeutics”, Ch.1 p1を参照されたい。)急性発症の治療においては、MTDに近い短時間の大量瞬時投与又は注入投与が、迅速な応答を得るのに必要となり得る。
投与量及び間隔を個々に調節して、キナーゼ調節効果を維持するのに十分な活性成分の血しょう中濃度、又は最小有効濃度(MEC)を得ることができる。MECは、化合物ごとに変動するが、本明細書に記載のアッセイによって、インビトロでのデータ、例えばプロテインキナーゼを50−90%阻害するのに必要な濃度から推定することができる。MECを得るのに必要な投与量は、個々の特性及び投与経路によって決まる。しかし、HPLCアッセイ又はバイオアッセイによって、血しょう中濃度を測定することができる。
投与間隔は、MEC値を用いて決定することもできる。化合物は、症候が所望どおりに回復するまで、時間の10−90%、好ましくは30−90%、最も好ましくは50−90%、MECを超える血しょう中濃度を維持する投薬計画によって投与すべきである。局所投与又は選択的取り込みの場合、薬物の有効局所濃度は、血しょう中濃度に関係しない場合もある。
投与する組成物の量が、治療対象、対象の体重、病気の重症度、投与方式、処方する医師の判断に依存することは言うまでもない。
包装
組成物は、必要に応じて、活性成分を含む1つ以上の単位剤形を含み得る分包(pack)又は分注装置として提供し得る。分包は、例えば、ブリスターパックなどの金属又はプラスチック箔を含み得る。分包又は分注装置は、投与説明書を添付し得る。適合した薬剤担体中に調剤された本発明の化合物を含む組成物を調製し、適切な容器に入れ、適応症(indicated condition)の治療のための表示をすることもできる。
一部の処方では、例えば流体エネルギーミルによって得られる、極めて小さなサイズの粒子の形で、本発明の化合物を使用することが有利な場合もある。
薬剤組成物の製造における本発明の化合物の使用を以下の記述によって説明する。この記述では、「活性化合物」という用語は、本発明の任意の化合物を指すが、特に前述の実施例の1つの最終生成物である任意の化合物を指す。
a)カプセル剤
カプセル剤の調製においては、活性化合物10重量部とラクトース240重量部を粉砕し(de−aggregate)、混合することができる。混合物を硬カプセルに充填することができる。各カプセル剤は、活性化合物の単位用量又は単位用量の一部を含む。
b)錠剤
錠剤は、例えば、以下の成分から調製することができる。
重量部
活性化合物 10
ラクトース 190
トウモロコシデンプン 22
ポリビニルピロリドン 10
ステアリン酸マグネシウム 3
活性化合物、ラクトース、及びデンプンの一部を粉砕し、混合し、生成した混合物をポリビニルピロリドンのエタノール溶液で顆粒化することができる。乾燥顆粒をステアリン酸マグネシウム、及びデンプンの残部と混合することができる。次いで、混合物を錠剤成形機で圧縮して、活性化合物の単位用量又は単位用量の一部を各々含む錠剤を得る。
c)腸溶錠
錠剤は、上記(b)に記載の方法によって調製することができる。錠剤は、20%酢酸フタル酸セルロースと3%フタル酸ジエチルのエタノール:ジクロロメタン(1:1)溶液を用いて、従来の方式で、腸溶コーティングすることができる。
d)坐剤
坐剤の調製においては、例えば、活性化合物100重量部をトリグリセリド坐剤基剤1300重量部に混合し、混合物を活性成分の治療有効量を各々含む坐剤に成形することができる。
本発明の組成物においては、活性化合物を、必要に応じて、他の適合性の薬理活性成分と会合させることができる。例えば、本発明の化合物を、本明細書に記載の疾患又は症状を治療することが知られている別の治療薬と組み合わせて投与することができる。例えば、VEGF又はアンジオポエチンの産生を阻害又は阻止する、VEGF又はアンジオポエチンに対する内細胞応答を減衰させる、細胞内シグナル伝達を遮断する、血管透過性亢進を阻害する、炎症を抑制する、又は浮腫の形成若しくは血管新生を阻害若しくは阻止する、1種類以上の追加の薬剤と組み合わせて投与することができる。本発明の化合物は、投与過程が適切であるかを問わず、追加の薬剤の前に、後に、又は同時に、投与することができる。追加の薬剤としては、例えば20−28ページに記載の薬剤のいずれかが挙げられるが、これらだけに限定されない。本発明の化合物と追加の薬剤は、相加的又は相乗的に作用する。したがって、血管新生、血管透過性亢進を阻害し、及び/又は浮腫の形成を阻害する物質のかかる組合せの投与は、いずれかの物質単体の投与よりも、過剰増殖障害、血管新生、血管透過性亢進又は浮腫の有害作用を軽減することができる。悪性疾患の治療において、増殖抑制薬又は細胞障害性化学療法若しくは照射との組合せは、本発明の範囲に包含される。
本発明は、医薬品としての式Iの化合物の使用も包含する。
本発明の別の態様は、ほ乳動物、特にヒトにおける血管透過性亢進、血管新生依存性障害、増殖性疾患、及び/又は免疫系の障害を治療するための医薬品の製造における式Iの化合物又はその塩の使用を提供する。
本発明は、式Iの化合物の治療有効量をそれを必要とするほ乳動物、特にヒトに投与することを含む、血管透過性亢進、不適当な血管新生、増殖性疾患、及び/又は免疫系の障害を治療する方法も提供する。
本願を通して引用するすべての参考文献、特許及び特許出願公報の内容全体を参照により本明細書に組み込む。
式(I)の化合物のスクリーニングアッセイ
酵素アッセイ
本明細書で考察する、又は当分野で記述されたプロテインキナーゼの1種類以上を阻害する化合物のインビトロでの効力は、以下に詳述する手順によって求めることができる。
化合物の効力は、対照と比較した、試験化合物による外来基質(例えば、合成ペプチド(Z. Songyang et al., Nature. 373:536−539)のリン酸化の阻害量によって求めることができる。
均一時間分解蛍光(HTRF)インビトロキナーゼアッセイ(その内容を参照によりその全体を本明細書に組み込むMathis, G., HTRF(R) Technology. J Biomol Screen, 1999. 4(6):p.309−314参照):
(商業供給源から入手可能な)精製酵素を、異なる反応緩衝剤中の阻害剤の様々な濃度で、異なる量のNビオチン化基質又はGST標識基質(表参照)と混合した(最終体積40μL、表参照)。黒色96ハーフウェルプレート(Perkin Elmer)中で、ATP(最終濃度0.01−0.1mM)を添加することによって、キナーゼ反応を開始した。室温で50−60分間インキュベーション後、EDTA(最終濃度100mM)を添加して反応をクエンチし、酵素反応に特異的である顕色試薬(最終近似濃度:30mM HEPES、pH7.0、0.06%BSA、0.006%Tween−20、0.24M KF、様々な量の供与体ユウロピウム標識抗体及び受容体ストレプトアビジン標識アロフィコシアニン(SAXL)又は抗GST−XLを添加して展開した。(表参照)。展開された反応物を、室温で10分間、又は4℃で終夜(表参照)暗所でインキュベートし、次いで時間分解蛍光検出器(Discovery、Perkin Elmer又はRubystar、BMG)によって620nmと665nmで同時に読み取った。337nm窒素レーザーを使用して励起させた。620nmと665nmの信号比を用いてIC50を計算した。
種々の酵素に対する特定の詳細な反応条件を以下に示す。
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
反応緩衝剤:
COT緩衝剤:
50mM Tris−HCl、pH7.5;10mM MgCl;1mM EGTA;2mM DTT;0.01%Brij;5mMベータホスホグリセリン
MK2緩衝剤:
20mM MOPS、pH7.2;10mM MgCl;5mM EGTA;5mMベータホスホグリセリン;1mM NaVO;0.01%Triton−X−100;1mM DTT
Akt緩衝剤:
20mM HEPES、pH7.5;10mM MgCl;0.01%Triton X−100;1mM DTT
CKII緩衝剤:
20mM Tris、pH7.5;10mM MgCl;10mM KCl;0.01%Triton−X−100;1mM DTT;0.5mM NaVO
PKA緩衝剤:
25mM HEPES、pH7.4;10mM MgCl;0.01%Triton−X−100;0.5mM DTT;0.1mM NaVO
PKC緩衝剤:
20mM MOPS、pH7.2;10mM MgCl;5mM EGTA;1.2mM DTT;0.01%Triton−X−100;10mMベータホスホグリセリン;1.2mM N3VO;0.1mg/mLホスファチジルセリン;0.01mg/mLジアシルグリセリン;0.5mM CaCl
基質:
ビオチン−IκBα−ペプチド:ビオチン−Ahx−LDDRHDSGLDSMKDC−アミド
ビオチン−Bad−ペプチド:ビオチン−EELSPFRGRSRSAPPNLWAAQR−アミド
ビオチン−CKII−基質−ペプチド:ビオチン−Ahx−RRADDSDDDDD−アミド
ビオチン−cdc25−ペプチド:ビオチン−Ahx−AKVSRSGLYRSPSMPENLNRPR
ビオチン−MEK−ペプチド:ビオチン−AGAGSGQLIDSMANSFVGTR
ビオチン−MBPタンパク質、GST−非活性MEK1、非活性Erk2はすべてUBIから購入した。
検出試薬:
抗P−MBPをUBIから購入し、Cis−Bio Internationalによって標識した。
抗P−MEK、抗P−BAD、抗P−IκBα、抗P−ErkをすべてCell−Signalingから購入し、Cis−Bio Internationalによって標識した。
抗P−14−3−3結合モチーフをCell−Signalingから購入し、Perkin Elmerによって標識した。
SAXLをProzymeから購入した。
CR130−100をPerkin Elmerから購入した。
抗GST−XLをCis−Bio Internationalから購入した。
細胞アッセイ
THP−1細胞におけるHSP27細胞アッセイ
THP−1細胞を約24時間血清不足(0.5%FBS)にし、96ウェルプレートの低血清培地100ulに密度2×10細胞/ウェルで蒔いた。試験化合物をDMSOに可溶化し、25uM−8nMの範囲で細胞に添加した(最終DMSO濃度0.5%)。1ug/ml LPSの添加前に化合物を約30分間事前温置した。細胞を約45分間刺激し、洗浄し、Biorad細胞溶解緩衝剤100ulに溶解させた。Upstate製pHSP27 Beadmatesを利用したBio−Plexリンタンパク質アッセイによってHSP27リン酸化レベルを測定した。
THP−1細胞中でLPSによって誘導されるTNF
Thp−1細胞を約24時間血清不足(0.5%FBS)にし、96ウェルプレートの低血清培地100ulに密度2×10細胞/ウェルで蒔いた。試験化合物をDMSOに可溶化し、25uM−8nMの範囲で細胞に添加した(最終DMSO濃度0.5%)。1ug/ml LPSの添加前に化合物を30分間事前温置した。細胞を約3時間刺激した。上清培養液を除去し、TNF遊離をELISAによって定量した。残りの細胞にMTTを添加して細胞毒性を求めた。
末梢血単核球(PBMC)アッセイプロトコルにおいてLPSによって誘導されるTNF:
PBMCをフィコール分離によってleukopakから調製する。細胞密度を培地によって1×10細胞/mlに調節する。
使用培地は、100U/mlペニシリン(Gibco BRL、カタログ番号15140)、2mM L−グルタミン(Gibco BRL、カタログ番号25030)、1×MEM非必須アミノ酸(Gibco BRL、カタログ番号11140)及び10mM pH7.3 Hepesを含むRPMI Medium 1640(Gibco BRL、Grand Island、NY、カタログ番号31800)+2%ヒトAB血清(Sigma Chemical Company、St. Louis、MO、カタログ番号S7148、熱不活性化)である。培地を0.2ミクロンフィルターユニットによってろ過する。
96ウェルプレートのウェルに阻害剤(2×濃度)の1%ジメチルスルホキシド溶液100uL/ウェル、99%培地+PBMC100uL/ウェル(1E6細胞/ウェル)を適用する。
細胞及び阻害剤(試験化合物)を37℃のCOインキュベーター中で約30分間事前温置する。
10ng/mlリポ多糖エシェリキア コリ(Escherichia coli)(Calbiochem、La Jolla、CA、カタログ番号437625)を適用し、プレートを37℃のCOインキュベーター中で終夜(約16時間)温置して、サイトカイン産生を刺激する。
サイトカイン分析用上清を収集する:プレートを遠心分離機中で180gでブレーキをかけずに約10分間回転させて、細胞をペレット化する(本発明者らは、Beckman GPKR遠心分離機を使用し、1,000rpmで回転させた。)。サイトカイン分析用上清100uL/ウェルを取り出す。
hTNF ELISAの場合、R&D Systemsカタログ番号DTA50キットを使用し、試料を約1/20に希釈する。
上清を収集後、細胞をMTTアッセイに用いて、化合物毒性を評価する。
細胞毒性を評価するPBMC MTTアッセイ:
MTTは、代謝的に活性な細胞中に存在するミトコンドリア還元酵素系によって切断されると、着色生成物に転化する。MTTアッセイは、細胞生存度の尺度として使用することができる。
LPSによって誘導されるTNF末梢血単核球(PBMC)アッセイプロトコルに従い、サイトカイン分析用上清を収集する。96ウェルプレート中の残りのPBMCをMTTアッセイに使用する。
細胞(約1×10細胞/100μL/ウェル)にMTT(2.5mg/ml D−PBS溶液、臭化3−[4,5−ジメチルチアゾル−2−イル]−2,5−ジフェニル−テトラゾリウム、Sigma Chemical Company、カタログ番号M−2128)50μL/ウェルを適用し、37℃のCOインキュベーター中で4時間温置する。
20%ドデシル硫酸ナトリウム(Natriumlauryl−sulfat、BioRad、Hercules、CA、カタログ番号161−0301)50μL/ウェルを適用し、37℃のCOインキュベーター中で終夜温置する。570nM−630nMの吸光度をELISAプレートリーダーによって読み取る。次いで、細胞の生存率を計算する。推定上の阻害剤からの毒性を、阻害剤を含まない対照との比較によって求める。この対照は、100%生存可能な対照(1%DMSO/培地+細胞+MTT+SDS)である。試料のOD570/630/100%生存可能な対照のOD570/630×100=試料の%生存度。
PEC中でLPSによって誘導されるTNF
4日前に3%チオグリコール酸2mlをIP注射したB6マウスの腹腔を洗浄することによってPEC(腹膜の浸出細胞)を収集する。
細胞をD−PBSで洗浄し、96ウェルプレート中のペニシリン−ストレプトマイシン及び2mM L−グルタミンを補充した10%FBS RPMI培地に2.5×10/0.25ml/ウェルを蒔く。細胞を37℃のCOインキュベーター中で終夜増殖させる。細胞及び阻害剤を1%DMSO/培地0.5%FBS中で約30分間事前温置する。リポ多糖エシェリキア コリ(1μg/ml、Calbiochem、La Jolla、CA、カタログ番号437625)を適用し、37℃のCOインキュベーター中で細胞を2時間刺激する。
サイトカイン分析用上清を収集する:
− プレートを遠心分離機中で180gでブレーキをかけずに約10分間回転させて、細胞をペレット化する。
− サイトカイン分析用上清50uL/ウェルを取り出す。
mTNFサイトカインレベルを測定するために、R&D Systemsカタログ番号MTA00 ELISAキットを使用する。TNFIC50を計算する。
分化型ヒト末梢血単核球(PBMC)中でLPSによって誘導されるTNF及びIL−1β
PBMCをleukopakから調製し、液体窒素冷凍庫中のバイアル中に凍結保存する。
PBMCを解凍し、48ウェルプレートの培地(RPMI+2%Hu ab血清+ペニシリン/ストレプトマイシン+L−グルタミン+非必須アミノ酸+Hepes+50ng/ml組換えヒトMCSF)400μl中に2×10細胞/ウェルで蒔く。37℃、5%COで24時間インキュベートする。(MCSFを含まない)培地で細胞を3回洗浄する。別の48ウェルプレート中で化合物を培地+2%Hu ab血清で希釈する。10mMの化合物の場合、化合物10ulを培地990μlに添加し、次いで培地+1%DMSO 200μl+培地800μlで1:5段階希釈する。
細胞から培地を除去し、希釈化合物250μlを48ウェルプレートの2つ組ウェルの細胞に添加する。負及び正の対照ウェルに、培地250μl+1%DMSOを添加する。37℃、5%COで約30分間温置する。細胞を10ng/ml LPSで37℃、5%COで3時間30分間刺激する。LPS貯蔵液500μg/ml:貯蔵液を培地で1:5000希釈し、次いで培地のみの負の対照を除いて、各ウェルに25μl添加する。37℃、5%COで約3時間30分間温置する。
ナイジェリシン(Sigma Cat.# N−7143 FW=747)を添加する:
(ナイジェリシン最終濃度=20μM:2.7mgをエタノール805μlに溶解させる。これを培地250μlで1:8希釈して、1.75mlにする。48ウェルプレートの1ウェル当たり10μlを添加する。)37℃、5%COで30分間インキュベートする。30分後、上清を96ウェルプレートに取り出し、ヒトIL−1β及びヒトTNFαをR&D Systems ELISA Kitによって分析する。
式Iの化合物は、式Iの化合物によって阻害される、本明細書に記載しないタンパク質チロシンキナーゼを含めて、同定されたタンパク質チロシンキナーゼと、今のところまだ同定されていないタンパク質チロシンキナーゼとの両方を含む疾患の治療において治療上有用であり得る。本明細書に例示する化合物はすべて、50マイクロモル以下の濃度でCOT又はMK2をかなり阻害する。
インビボモデル
LPSによって誘導されるサイトカインのインビボでの阻害
食塩水に溶解させた(エシェリキア コリ血清型0111:B4、Sigma #L−4130由来の)LPSをマウスにi.v.注射する。TNF−α産生をモニターするために0.1mpk LPSを投与し、IFN−γ、IL−1β、IL−18、IL−6及びIL−12を測定するために5mpk LPSを投与する。次いで、下記適切な時点において血清用にマウスの心臓から採血する(cardiac bled)。動物をTNF−α用に90分で採血し、又はIFN−γ、IL−1β、IL−18、IL−6、IL−12用に4時間で採血し、次いで血清サイトカインレベルをELISAによって測定する。化合物の効力試験では、LPS注射の1時間前に化合物をp.o.又はi.p.投与し、標的サイトカインレベルを測定し、ED50レベルを計算するために、対照群から得られたサイトカインレベルと比較する。
化合物をヒト疾患の動物モデルにおいて試験することもできる。これらの動物モデルは、実験上の自己免疫性脳脊髄炎(EAE)及びコラーゲン誘発関節炎(CIA)によって例示される。ヒト多発性硬化症の状況を模倣したEAEモデルが、ラットとマウスの両方で記述されている(FASEB J. 5:2560−2566, 1991;murine model:Lab. Invest. 4(3):278, 1981;rodent model:J. Immunol 146(4):1163−8, 1991に概説されている。)。手短に述べると、マウス又はラットをミエリン塩基性タンパク質(MBP)又はその神経原性ペプチド誘導体とCFAの乳濁液で免疫する。ボルデテラ パータシス(bordetella pertussis)などの細菌毒素の添加によって急性疾患を誘発することができる。再発/寛解型疾患は、MBP/ペプチド免疫動物由来のT細胞の養子移入によって誘発される。
CIAは、DBA/1マウスにおいてII型コラーゲンによる免疫化によって誘発され得る(J. Immunol:142(7):2237−2243)。マウスは、抗原曝露後わずか10日で関節炎の徴候を示し、免疫化後、90日もの間スコア化することができる。EAEとCIAの両方のモデルにおいて、化合物は、予防的に、又は疾患発症時に投与することができる。効果的な薬物は、重症度及び/又は発生率を低下させるはずである。
1種類以上の血管形成受容体PTK、及び/又は炎症反応の媒介に関与するlckなどのプロテインキナーゼを阻害する本発明のある化合物は、これらのモデルにおいて、関節炎の重症度及び発生率を低下させることができる。
雑誌の論文、特許、及び公開された特許出願を含めて、すべての参考文献の教示を参照によりその全体を本明細書に組み込む。
以下の実施例は、説明のためのものであって、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
略語
ACN アセトニトリル
ラセミ−BINAP (±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン
(R)−BINAP (R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン
(S)−BINAP (S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン
Boc tert−ブトキシカルボニル
t−BuOH tert−ブチルアルコール
t−BuOK カリウムtert−ブトキシド
Cbz ベンジルオキシカルボニル
DCC N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DIC N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMFDMA N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
DMSO ジメチルスルホキシド
DPPF 1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
EtO ジエチルエーテル
EtN トリエチルアミン
EtOAc 酢酸エチル
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
HBTU O−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
HOAc 酢酸
HOAT 1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
HOBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
KOAc 酢酸カリウム
LDA リチウムジイソプロピルアミド
MP−カルボナート ポリマーに結合した炭酸テトラアルキルアンモニウム
PMB p−メトキシベンジル
PPh トリフェニルホスフィン
PPTS P−トルエンスルホン酸ピリジニウム
i−PrOH 2−プロパノール
RP 逆相
保持時間
SEM 2−(トリメチルシリル)エトキシメチル
SEM−Cl 塩化2−(トリメチルシリル)エトキシメチル
Si−DCT シリカに結合したジクロロトリアジン
TBAF フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム
TBDMS tert−ブチルジメチルシラン
TFA トリフルオロ酢酸
TFFH フルオロ−N,N,N’,N’−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート
THF テトラヒドロフラン
TMS トリメチルシリル
XANTPHOS 9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン
合成の詳細
分析データを一般的手順、又は実施例の表中で規定する。別段の記載がないかぎり、H又は13C NMRデータはすべてVarian Mercury Plus 400 MHzを用いて収集した。化学シフトを百万分率(ppm)で示す。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析データを実験の項で詳述し、又は表1のHPLC条件の表に小文字の方法文字(lower case method letter)を用いて記載する。
表1 HPLC法の一覧表
Figure 2009532370
一般的手順及び実施例
本願に開示する化合物の大多数を構築するのに利用した一般的合成スキームを以下に記述する(スキーム1−25)。
スキーム1. 7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾールの一般的合成変換(一般的手順A、B、C、N、O、S及びW)
Figure 2009532370
スキーム2. カルボン酸とアミンからのアミドの付加形成(一般的手順B)
Figure 2009532370
スキーム3. トリメチル−シラニルエトキシメチル基を用いたインダゾールの保護(一般的手順D)
Figure 2009532370
スキーム4. 臭化物からボロン酸への転化(一般的手順E)
Figure 2009532370
スキーム5. ボロナート又はボロン酸とハロゲン化アリール基質との鈴木カップリングの一般例(一般的手順F)
Figure 2009532370
スキーム6. SEMで保護されたインダゾールの脱保護(一般的手順6)
Figure 2009532370
スキーム7. ベンジルエーテルの脱保護(一般的手順I)
Figure 2009532370
スキーム8. アルデヒドからアルコールへの還元(一般的手順J)
Figure 2009532370
スキーム9. アリールスルホンの求核置換(一般的手順K)
Figure 2009532370
スキーム10. ニトロ芳香族化合物からアニリンへの還元(一般的手順L)
Figure 2009532370
スキーム11. エステルからのアミド形成(一般的手順M)
Figure 2009532370
スキーム12. アミンによる芳香族ハロゲン化物の付加求核置換(一般的手順N)
Figure 2009532370
スキーム13. アルデヒド又はケトンを用いたアミンの還元的アルキル化の一般例(一般的手順O)
Figure 2009532370
スキーム14. 三臭化ホウ素を用いた、メチルで保護されたアルコールの脱保護(一般的手順P)
Figure 2009532370
スキーム15. カルバミン酸エステルの酸触媒による開裂の一般例(一般的手順Q)
Figure 2009532370
スキーム16. 塩基によって促進されるアミンのアルキル化(一般的手順R)
Figure 2009532370
スキーム17. アルコールの光延カップリング(一般的手順T)
Figure 2009532370
スキーム18. ハロゲン化物とアセチレン化合物の薗頭カップリングの一般例(一般的手順U)
Figure 2009532370
スキーム19. エステルからカルボン酸への加水分解の一般例(一般的手順V)
Figure 2009532370
スキーム20. 酸塩化物とアミンのアミドカップリングの一般例(一般的手順W)
Figure 2009532370
スキーム21. ヒドラジンを用いたインダゾール形成(一般的手順X)
Figure 2009532370
スキーム22. Pdによって媒介されるハロゲン化アリールとアミンのカップリングと、それに続く酸脱保護の一般例(一般的手順Y)
Figure 2009532370
スキーム23. THP保護基の酸開裂(一般的手順Z)
Figure 2009532370
スキーム24. Cbzで保護されたアミノ基の脱保護(一般的手順AA)
Figure 2009532370
スキーム25. TBDMS保護基の酸開裂(一般的手順H)
Figure 2009532370
一般的手順の一覧
一般的手順A:アミンからの尿素の形成
一般的手順B:カルボン酸とアミンからのアミドの形成
一般的手順C:Si−DCTを用いたカルボン酸とアミンからのアミドの形成
一般的手順D:トリメチル−シラニルエトキシメチル基を用いたインダゾールの保護
一般的手順E:臭化物からボロン酸又はボロナートへの転化
一般的手順F:ボロナート又はボロン酸とハロゲン化アリール基質との鈴木カップリング
一般的手順G:トリメチルシラニルエトキシメチル(SEM)で保護されたインダゾールの脱保護
一般的手順H:TBDMS保護基の酸開裂
一般的手順I:ベンジルエーテルの脱保護
一般的手順J:アルデヒドからアルコールへの還元
一般的手順K:アリールスルホンの求核置換
一般的手順L:ニトロ芳香族化合物からアニリンへの還元
一般的手順M:エステルからのアミド形成
一般的手順N:アミンによる芳香族ハロゲン化物の求核置換
一般的手順O:アルデヒド又はケトンを用いたアミンの還元的アルキル化
一般的手順P:三臭化ホウ素を用いた、メチルで保護されたアルコールの脱保護
一般的手順Q:エステル、アミジン及びカルバミン酸エステルの酸触媒による開裂
一般的手順R:塩基によって促進されるアミンアルキル化
一般的手順S:アミンからのスルホンアミドの形成
一般的手順T:光延カップリング
一般的手順U:ハロゲン化アリールとアセチレンの薗頭カップリング
一般的手順V:エステルからカルボン酸への加水分解
一般的手順W:酸塩化物とアミンからのアミド形成
一般的手順X:ヒドラジンを用いたインダゾール形成
一般的手順Y:Pdによって媒介されるハロゲン化アリールとアミンのカップリングと、それに続く酸脱保護
一般的手順Z:THP保護基の酸開裂
一般的手順AA:Cbzで保護されたアミノ基の脱保護。
一般的手順の文字符号は、最終生成物への合成経路に相当する。経路を決定する方法の実施例(worked example)を、実施例G.19の合成を非限定的実例として用いて以下に記述する。実施例G.19を、2−(3−{2−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル}−プロパン−1−オキシ)テトラヒドロピランから、一般的手順Gを用いて、以下の合成スキームに示すように調製した。
Figure 2009532370
実施例G.19の前駆体である2−(3−{2−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル}−プロパン−1−オキシ)テトラヒドロピランを、記載した一連の反応、すなわち、調製23、E、(調製4を用いた)F、(2−(3−ブロモ−プロパン−1−オキシ)テトラヒドロピランを用いたRによって調製した。以下の合成スキームで示される。
Figure 2009532370
各一般的手順に用いられる一般的合成方法は、示した一般的手順を用いて合成された化合物の説明に従い、その説明を包含する。以下に示す具体的条件及び試薬はいずれも、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではなく、単なる説明のためのものではない。
一般的手順A:アミンからの尿素の形成
Figure 2009532370
チオカルバミン酸メチルエステルと有機溶媒(例えば、塩化メチレン又はエタノール、好ましくはエタノール)の混合物に、アミン(2から4当量、好ましくは3当量)を添加する。反応混合物を約40−70℃(好ましくは約50℃)で約3−24時間(好ましくは、約5−10時間)撹拌する。溶媒を減圧除去して、粗生成物を得る。粗生成物は、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。
一般的手順Aの説明
(実施例11)
1−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−3−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−尿素
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−イル−チオカルバミン酸メチルエステル(調製14、25.0mg、0.074mmol)と2−ピリジン−2−イル−エチルアミン(23mg、0.185mmol)の混合物のエタノール(2mL)中溶液を約50℃で約8時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、生成物をエタノール中で結晶化させて精製して、1−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−3−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−尿素(12mg、収率39%)を得た。RP HPLC(表1、方法e)R=1.82min;MS m/z:(M−H) 412。
表A. 一般的手順Aを用いて調製14から合成された実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順B:カルボン酸とアミンからのアミドの形成
Figure 2009532370
有機溶媒(例えば、THF、EtOAc、EtO又はDMF、好ましくはDMF)中のカルボン酸(1−2.5当量、好ましくは1−1.5当量)とアミン(1−2.5当量、好ましくは1−1.5当量)の混合物に、カップリング添加剤(例えば、HOBT又はHOAT、好ましくはHOBT)(0.1−5当量、好ましくは0.2当量)と一緒に、又はカップリング添加剤なしで、カップリング試薬(例えば、DCC、DIC、EDC、HBTU、HATU又はTFFH、好ましくはHBTU)(1−5当量、好ましくは1.2当量)と、場合によってはDIEA(0.1−25当量、好ましくは3当量)とを添加する。反応混合物を約20−70℃(好ましくは約50℃)で約5−40時間(好ましくは約35時間)撹拌し、次いで周囲温度に冷却する。反応混合物は、以下の3通りの方法で精製することができる。1).メタノールと一緒に、又はメタノールなしで、MP−カルボナート(3−10当量、好ましくは5当量)を用いて、反応混合物を処理する。約4−48時間(好ましくは約14時間)後、反応溶液をろ過によって樹脂から分離し、減圧濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物は、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。樹脂のろ過前に生成物が沈殿した場合、生成物を含む懸濁液をピペットによって樹脂から分離し、ろ過して、粗生成物を得る。粗生成物は、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。2).反応混合物を水と有機溶媒(例えば、CHCl、EtOAc又はEtO、好ましくはCHCl)に分配する。有機層を分離し、水層を有機溶媒で更に抽出する。混合有機抽出物を乾燥剤を用いて脱水し、減圧濃縮して、生成物を得る。生成物は、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。3).反応混合物を直接減圧濃縮し、残留物を結晶化又はクロマトグラフィーによって精製する。
一般的手順Bの説明
(実施例12)
N−ベンジル5−(5−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−7−カルボキサミドアセタート
Figure 2009532370
5−(5−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−7−カルボン酸塩酸塩(調製13、32.9mg、0.10mmol)とベンジルアミン(24.0μL、0.22mmol)のDMF(1.0mL)中溶液を、o−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(38.0mg、0.10mmol)によって周囲温度で処理し、反応物を約1時間撹拌した。反応物を減圧濃縮し、分取HPLCによって残留物を精製した(10%−100%CHCN/0.1%TFA水溶液の勾配を用いたWaters Symmetry C8カラム(25×100mm、粒径7μm)、8分間(運転時間10分間)、流量40mL/min)。各生成物画分を混合し、濃縮して、有機溶媒を除去し、次いで凍結乾燥させて、N−ベンジル5−(5−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−7−カルボキサミドアセタート(10mg、23%)をオフホワイト粉末として得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.94min;m/z:(M−H) 381。
表B.1. 実施例を一般的手順Bによって調製した。
Figure 2009532370
表B.2. 実施例F.8.1から一般的手順Bによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表B.3. 調製7から一般的手順Cによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
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Figure 2009532370
Figure 2009532370
表B.4. 実施例N.2.8から一般的手順Cによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順C:Si−DCTを用いたカルボン酸とアミンからのアミドの形成
Figure 2009532370
20mLバイアル中で、N−メチルモルホリン(2−5当量、好ましくは4当量)の有機溶媒(例えば、THF、CHCl、CHCN又はCHCN/CHCl 1:1)溶液をSi−ジクロロトリアジン(Si−DCT)(2−4当量、好ましくは3当量)に添加する。カルボン酸(1.1−2.5当量、好ましくは1.25当量)の有機溶媒(例えば、THF、CHCl、CHCN又は1:1 CHCN/CHCl、好ましくは1:1 CHCN/CHCl)溶液を添加し、約1分間混合する。次いで、アミン(1当量)の有機溶媒(例えば、THF、CHCl、CHCN又は1:1 CHCN/CHCl、好ましくは1:1 CHCN/CHCl)溶液を添加する。反応物を約10−60℃、好ましくはほぼ周囲温度で、約10−24時間、好ましくは約16時間振とうする。粗製反応溶液をDMFと混合し、追加の有機溶媒(例えば、MeOH)を用いて、Si−カルボナート(1g、6mL)カートリッジに通して溶出させ、減圧濃縮する。粗生成物は、次いで、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。
一般的手順Cの説明
(実施例13)
フラン−2−カルボン酸(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−アミド
Figure 2009532370
20mLバイアル中で、N−メチルモルホリン(0.060g、0.60mmol)のMeCN/CHCl(1:1、0.688mL)中溶液をSi−ジクロロトリアジン(SiliCycle, Inc;0.60mmol/g、0.74g、0.44mmol)に添加した。次いで、2−フランカルボン酸(0.021g、0.19mmol)のMeCN(0.925mL)溶液を添加し、約1分間混合した後、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミン(実施例F.8.1、0.039g、0.15mmol)のMeCN/CHCl(1:1、0.688mL)溶液を添加した。反応混合物を周囲温度で約16時間振とうした。粗製反応溶液をDMF(5mL)と混合して溶解を助け、MeOH(約3mL)を用いてSi−カルボナート(SiliCycle, Inc;1g、6mL)カートリッジに通して溶出させ、減圧濃縮した。次いで、粗生成物を分取HPLC(10%−100%CHCN/0.1%TFA水溶液の勾配を用いたWaters Symmetry C8カラム(25×100mm、粒径7μm)、8分間(運転時間10分間)、流量40mL/min)によって精製して、フラン−2−カルボン酸(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−アミド(0.0025g、4.7%)を得た。RP−HPLC(表1、方法I)R 2.51min;m/z:(M+H) 360。
表C.1. 実施例F.8.1を用いて一般的手順Cによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
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Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順D:トリメチル−シラニルエトキシメチル基を用いたインダゾールの保護
Figure 2009532370
水と混合された溶媒(例えば、DME又はCHCl、好ましくはCHCl)中の、又は無水溶媒(例えば、DMF又はDMA、好ましくはDMF)中のインダゾール(1当量)、塩基(例えば、NaCO、NaOH、CsCO又はt−BuOK、好ましくはNaCO)(1−10当量、好ましくは1−2当量)及びSEMCl(1−2当量、好ましくは1.2当量)の混合物を不活性雰囲気下で約10−40℃(好ましくは約20−25℃)で約0.5−24時間(好ましくは約1−2時間)撹拌する。飽和NHCl水溶液を添加し、溶媒を減圧除去する。残留物を有機溶媒(CHCl又はEtOAc、好ましくはEtOAc)に溶解させ、水で洗浄する。有機層を乾燥剤(例えば、硫酸マグネシウム又は硫酸ナトリウム、好ましくは硫酸マグネシウム)を用いて乾燥させ、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製する。
一般的手順Dの説明
調製23. 7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール、及び
調製24. 7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾール
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1H−インダゾール(調製26、38.0g、0.116mol)とDMF(570mL)の約5℃の混合物にt−BuOK(15.5g、0.139mmol)を添加した。混合物を約30分間撹拌し、次いで温度を約0−5℃に維持しながらSEM−Cl(23.2g、0.139mmol)を約5分間かけて添加した。溶液を約30分間周囲温度に加温し、撹拌後、飽和NHCl水溶液(約5mL)で処理した。溶媒を減圧除去し、残留物をEtOAc:水(1:1、700mL)に分配した。有機層を更に水(150mL)及び塩水(150mL)で洗浄し、無水MgSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮して、オイルを得た。オイルは、静置すると固化した。ヘプタン(500mL)を添加し、混合物を約100℃に加熱して、固体全部を溶解させた。混合物を周囲温度に冷却し、生成した固体をろ過収集して、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾール(33g、62%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 8.73(s、1H)、8.61(s、1H)、8.11(d、1H)、8.04(m、1H)、7.95(m、1H)、7.79(d、1H)、7.45(m、2H)、5.89(s、2H)、3.79(m、2H)、0.96(m、2H)、0.00(s、9H);RP−HPLC(表1、方法e)R 3.63min;m/z:(M+H) 461。ろ液を濃縮し、溶離剤としてヘプタン/EtOAc(9:1)を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール7.8g(15%)をオイルとして得た。オイルは、静置すると固化した。(DMSO−d、400MHz)δ 8.50(s、1H)、8.40(s、1H)、8.26(m、1H)、8.12(m、1H)、7.89(s、1H)、7.80(d、1H)、7.67(m、2H)、5.64(s、2H)、3.34(m、2H)、0.81(m、2H)、0.00(s、9H);RP−HPLC(表1、方法e)R 3.63min;m/Z:(M+H) 461。
一般的手順E:ハロゲン化アリールからボロン酸又はボロナートへの転化
Figure 2009532370
ホウ素化(boronating)試薬(ビス(ピナコラート)ジボロン又はピナコラートボラン、好ましくはビス(ピナコラート)ジボロン)(1−1.5当量、好ましくは1.3当量)、ハロゲン化アリール(例えば、臭化アリール又はヨウ化アリール、好ましくはヨウ化アリール)(0.5−3当量、好ましくは1当量)、パラジウム触媒(例えば、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(アセタト)トリフェニルホスフィンパラジウム(II)(約5%Pd) ポリマーに結合したFibreCat(商標)、又は[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体)(好ましくはジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−パラジウム(II)ジクロロメタン付加体)(0.03−0.15当量、好ましくは0.10当量)及び塩基(例えば、NaOAc又はKOAc、好ましくはKOAc)(1.5−3.0当量、好ましくは2.5当量)の混合物に、有機溶媒(例えば、DMF、ジオキサン又はTHF、好ましくはDMF)を添加する。混合物を不活性雰囲気下で約50−100℃(好ましくは約80℃)で約1−24時間(好ましくは約15時間)加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、溶媒を減圧除去する。残留物は、次いで、クロマトグラフィー又は結晶化によって更に精製することができる。
一般的手順Eの説明
調製25:7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾール
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1H−インダゾール(調製26、5.0g、15.2mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(5.78、22.8mmol)、KOAc(3.72g、38mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(1:1)(0.99g、1.22mmol)の混合物のDMF(125mL)中溶液を窒素雰囲気下で約100℃で約18時間加熱した。暗色の反応溶液を周囲温度に冷却し、CHCl(25mL)で希釈し、次いで水(2×20mL)で洗浄した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、CHCl(175mL)を用いてすりつぶし、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。生成した材料を、溶離剤としてCHCl/EtOAc(97:3)を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、ヘプタン(25mL)を用いてすりつぶして、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾールを白色固体として得た(2.23g、39%)。(DMSO−d、400MHz)δ 13.5(s、1H)、8.31(s、1H)、8.22(s、1H)、8.06(s、1H)、8.02(d、1H)、7.89(d、1H)、7.83(s、1H)、7.43(m、2H)、1.35(s、12H);RP−HPLC(表1、方法e)R 2.77min;m/z(M−H) 374.5。
一般的手順F:ボロナート又はボロン酸とハロゲン化アリール基質との鈴木カップリング
Figure 2009532370
脱気した有機溶媒(例えば、THF、DME、DMF、1,4−ジオキサン、DME/水又はトルエン、好ましくはDMF又はDME/水)中のボロン酸エステル又はボロン酸(1−5当量、好ましくは2当量)、ハロゲン化アリール(例えば、臭化アリール、塩化アリール又はヨウ化アリール、好ましくはヨウ化アリール)(0.7−3当量、好ましくは1当量)及び無機塩基(例えば、KF、NaCO又はCsCO、好ましくはCsCO)(2−16当量、好ましくは2.5当量)の混合物に、パラジウム触媒(例えば、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(アセタト)トリフェニルホスフィンパラジウム(H)(約5%Pd) ポリマーに結合したFibreCat(商標)又は[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体、好ましくはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))(0.01−0.10当量、好ましくは0.05当量)を添加する。必要に応じて、トリブチルホスフィンテトラフルオロボラート(0.01から0.20当量、好ましくは0.05当量)も添加する。反応混合物を約40−150℃(好ましくは約80℃)で約2−24時間(好ましくは約18時間)、又は約100−200℃(好ましくは150℃)で約5−60分間(好ましくは約15分間)、不活性雰囲気下でマイクロ波加熱する。反応混合物を周囲温度に冷却する。続いて、溶媒を減圧除去し、残留物をEtOAcと水の混合物に懸濁させる。混合物を30分間撹拌し、生成した固体をろ過収集する。生成物は、クロマトグラフィー又は結晶化によって更に精製することができる。或いは、冷却した反応混合物を水又は(飽和NaHCO水溶液などの)塩基水溶液で希釈し、(EtOAc、CHClなどの)適切な溶媒で抽出し(1−5回、好ましくは3回)、次いで混合有機抽出物を(例えば、NaSO又はMgSOを用いて)脱水し、上澄みを流し、又はろ過し、減圧濃縮して、生成物を得る。生成物は、クロマトグラフィー又は結晶化によって更に精製することができる。tert−ブトキシカルボニル(Boc)で保護されたアミンを使用する場合、材料を続いてメタノール/6N HClの混合物に懸濁させ、約65℃に約1時間加熱し、次いで冷却し、濃縮し、クロマトグラフィー又は結晶化によって精製する。
一般的手順Fの説明
(実施例13a)
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1H−インダゾール
Figure 2009532370
5−ブロモ−7−ヨード−1H−インダゾール(調製22a、30.0g、92.9mmol)及びチアナフテン−2−ボロン酸(21.5g、120.7mmol)、DME(480mL)、水(48mL)、NaCO(29.5g、279mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(8.6g、7.43mmol)の混合物を油浴中で窒素雰囲気下で約90℃で約15時間加熱した。溶媒を減圧除去し、残留物を酢酸エチル(600mL)と水(300mL)の混合物に懸濁させた。混合物を約30分間撹拌し、生成した固体をろ過収集し、乾燥させて、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1H−インダゾール(21.4g、70%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 13.63(s、1H)、8.24(s、1H)、8.05−8.09(m、3H)、7.92(d、1H)、7.65(s、1H)、7.16(m、2H);RP−HPLC(表1、方法e)R=2.69min;m/z:(M−H) 328.4。
(実施例13c)
N−フェニル−5−ピリジン−3−イル−1H−インダゾール−7−カルボキサミド
Figure 2009532370
N−フェニル−5−ブロモ−1H−インダゾール−7−カルボキサミド(実施例B.1.2、0.05g、0.16mmol)及びピリジン−3−イル−ボロン酸(0.11g、0.8mmol)、1,2−ジメトキシエタン(1.3mL)、水(0.7mL)、CsCO(0.16g、0.48mmol)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体(0.013g、0.016mmol)の混合物を窒素雰囲気下で約150℃で約15分間マイクロ波加熱した。粗生成物をろ過し、溶媒を減圧除去した。残留物をDMSOに溶解させ、次いで逆相HPLC(10%−100%CHCN/0.1%TFA水溶液の勾配を用いたWaters Symmetry C8カラム(25×100mm、粒径7μm)、8分間(運転時間10分間)、流量40mL/min)によって精製して、N−フェニル−5−ピリジン−3−イル−1H−インダゾール−7−カルボキサミド(0.014g、6%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 13.4(bs、1H)、10.5(bs、1H)、9.12(d、1H)、8.62(d、1H)、8.48(s、1H)、8.34(s、1H)、8.28(m、2H)、7.84(d、2H)、7.56(m、1H)、7.42(m、2H)、7.16(m、2H);RP−HPLC(表1、方法e)R=1.81min;m/z:(M+H) 315.3。
表F.1. 調製25から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表F.2. 実施例N.2.2から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表F.3. 6−ブロモ−1H−インダゾールを用いて一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
表F.4. 5−(2−アミノピリミジン−4−イル)アミノ−3−クロロ−7−ヨード−1H−インダゾールを用いて一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
(調製22aの合成に用いたハロゲン化条件、及び(2−アミノ−4−クロロ−ピリミジンを用いた)一般的手順Nによって)5−(2−アミノピリミジン−4−イル)アミノ−3−クロロ−7−ヨード−1H−インダゾールを3−クロロ−5−ニトロ−1H−インダゾールから調製した(J. Med. Chem., 46(26);2003;5663−5673)。
Figure 2009532370
表F.5. 実施例N.2.7から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表F.6. 3−ヨード−5−(2−アミノピリミジン−4−イル)アミノ−1H−インダゾールを用いて一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
3−ヨード−5−(2−アミノピリミジン−4−イル)アミノ−1H−インダゾールを、2−アミノ−4−クロロピリミジン(pyrimdine)を用いて一般的手順Nによって調製28から調製した。
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表F.7. (6−アミノ−4−クロロピロロ[2,3−d]ピリミジンから出発して、調製28から一般的手順Nによって調製した)3−ヨード−5−(6−アミノピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ−1H−インダゾールから一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
表F.8. 調製6から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
表F.9. 実施例2から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
表F.10. 7−(1H−インデン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール(調製23、次いでE)から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
表F.11. 実施例N.2.2から一般的手順Fによって調製した実施例
アリールボロナート又はアリールボロン酸
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表F.12. 実施例X.1.2から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
* 3−アミノ−4−ブロモ−インダゾールと反応
** 3−アミノ−6−ブロモ−インダゾールと反応
表F.13. 実施例B.1.2から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表F.14. 調製56から一般的手順Fによって調製した実施例
Figure 2009532370
表F.15. 5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−ヨード−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを用いて一般的手順Fによって調製し、続いて(手順5、段階1に概説した)脱保護した実施例
Figure 2009532370
5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−ヨード−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、4−メチル−5−ニトロ−ピリジン−2−イルアミンを用いて、調製10a及び10bを経由して、調製4に従って調製した。
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順G:SEMで保護されたインダゾールの脱保護
Figure 2009532370
SEMで保護されたインダゾールと溶媒(例えば、MeOH、EtOH、i−PrOH、CHCl又はジオキサン、好ましくはMeOH)の混合物を、過剰の鉱酸(例えば、HCl、HF又はTFA、好ましくはHCl)で処理し、次いで約25−85℃(好ましくは約65℃)で約1−24時間(好ましくは約1時間)撹拌する。溶媒を蒸発させ、生成物を単離し、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製する。
一般的手順Gの説明
(実施例14)
5−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−ピリミジン−2−イルアミン
Figure 2009532370
6N HCl(1mL)と(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾール(調製23、E)及び5−ヨード−ピリミジン−2−イルアミンから一般的手順Fに従って調製した)5−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾル−5−イル]−ピリミジン−2−イルアミン(0.063g、0.133mmol)の混合物のMeOH(2mL)溶液を約65℃に約1時間加熱した。溶媒を減圧除去し、残留物をNaHCO(4mL)及びEtOAc(2mL)で処理した。不溶性生成物をろ過収集し、次いで乾燥させて、5−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−ピリミジン−2−イルアミン(27mg、60%)をオフホワイト固体として得た。(DMSO−d、400MHz)δ 13.56(bs、1H)、8.66(s、2H)、8.29(s、1H)、8.15(s、1H)、8.04(m、2H)、7.93(m、1H)、7.79(d、1H)、7.43(m、2H)、7.76(bs、2H);RP−HPLC(表1、方法e)R=2.03 MS m/z:(M−H) 341.7。
表G. 一般的手順Gによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順H:TBDMS保護基の酸開裂
Figure 2009532370
TBDMSで保護された基質と有機溶媒(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール(ispropanol)、CHCl又はジオキサン、好ましくはメタノール)の混合物に、過剰の酸(5−50当量、好ましくは20当量)(例えば、HCl又はTFA、好ましくはHCl)を添加する。次いで、反応混合物を約25−85℃(好ましくは約65℃)で約0.5−24時間(好ましくは約1時間)撹拌する。溶媒を蒸発させ、生成物を結晶化又はクロマトグラフィーによって単離する。
一般的手順Hの説明
(実施例30)
(3−[(2−アミノ−ピリミジン−4−イル)−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−アミノ]−プロパン−1−オール
Figure 2009532370
(一般的手順O、次いでNによって実施例F.8.1から調製した)N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−N−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロピル]−ピリミジン−2,4−ジアミン(0.179g、0.339mmol)とエタノール(2mL)の混合物に6N塩酸(1mL)を添加した。反応混合物を約65℃に約1時間加熱し、次いでほぼ周囲温度に冷却した。溶媒を蒸発させ、残留物を逆相クロマトグラフィー(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム水溶液−100%アセトニトリル20分間、100%アセトニトリル5分間保持、21mL/min)によって精製して、(3−[(2−アミノ−ピリミジン−4−イル)−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−アミノ]−プロパン−1−オール(0.022g、0.053mmol)をオフホワイト固体として得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.77min;m/z:(M+H) 417.1。
表H.1. 一般的手順Hによって調製した実施例
Figure 2009532370
一般的手順I:ベンジルエーテルの脱保護
Figure 2009532370
脱気した有機溶媒(例えば、MeOH又はEtOH、好ましくはMeOH)中の、ベンジルで保護されたエーテル(1当量)とPd触媒(例えば、炭素担持10wt%Pd、又は酸化パラジウム(II)、好ましくは炭素担持10wt%Pd)(5−10mol%、好ましくは7mol%)の混合物を、水素ガス雰囲気下で約30−50psi(210−340kPa)(好ましくは40psi(280kPa))で約10−50℃(好ましくは約25℃)で約2−24時間(好ましくは約18時間)振とうする。反応混合物を排気し、不活性ガス(例えば、窒素又はアルゴン、好ましくは窒素)を流し、ろ過する。溶媒を減圧除去して、生成物を得る。生成物は、クロマトグラフィー又は結晶化によって更に精製することができる。
一般的手順Iの説明:
(実施例15)
5−[3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾル−5−イル]−ピリジン−3−オール
Figure 2009532370
5−(5−ベンジルオキシ−ピリジン−3−イル)−3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾール(調製16c、E、及び(5−ベンジルオキシ−3−ブロモピリジンを用いた)F、0.015g、0.4mmol)のMeOH(5mL)中溶液と10wt%Pd/C(3mg)の混合物を水素雰囲気(約40psi(280kPa))下で約24時間振とうした。粗生成物をろ過し、溶媒を減圧除去して、5−[3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾル−5−イル]−ピリジン−3−オール(0.088g、80%)を得た。RP−HPLC(表1、方法e)R=1.78min;m/z:(M+H) 277、(M−H) 275。
一般的手順J:アルデヒドからアルコールへの還元
Figure 2009532370
アルデヒド(1−1.2当量、好ましくは1当量)と還元剤(例えば、ボラン、ボラン−ピリジン、ボラン−ジメチルスルフィド(diemethylsulfide)、LiBH又はNaBH、好ましくはNaBH)(1.0−3.0当量、好ましくは2.0当量)の混合物の有機溶媒(例えば、DMF、ジオキサン、THF、MeOH又はEtOH、好ましくはMeOH)中溶液を、不活性雰囲気下で約5−65℃(好ましくは約25℃)で約0.5−24時間(好ましくは約1時間)撹拌する。加熱した場合、混合物を周囲温度に冷却し、溶媒を減圧除去する。固形残留物は、次いで、クロマトグラフィー又は結晶化によって精製することができる。
一般的手順Jの説明:
(実施例16)
[3−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−フェニル]−メタノール
Figure 2009532370
3−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−ベンズアルデヒド(調製25、(3−ブロモベンズアルデヒドを用いた)F、50mg、0.14mmol)とNaBH(0.01g、0.26mmol)の混合物のMeOH(2mL)中溶液を周囲温度で約1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、次いで残留物を逆相分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持;5−50%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液20分間;50−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液1分間;100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって精製して、[3−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−フェニル]−メタノール(6mg、12%)を得た。(DMSO−d、400MHz)8.8(d、1H)、8.55(d、1H)、8.37(s、1H)、8.19(d、1H)、8.18(s、1H)、8.10(t、1H)、8.04(dd、1H)、7.93(dd、1H)、7.89(d、1H、7.45(m、2H)、5.40(t、1H)、4.6(d、2H);RP−HPLC(表1、方法e)R=1.85min;m/z:(M−H) 355.8。
一般的手順K:アリールスルホンの求核置換
Figure 2009532370
アリールスルホンを、有機溶媒の非存在下で大過剰の求核剤(例えば、アミン又はアルコール、好ましくはアミン)(100−500当量、好ましくは250当量)で処理する。混合物を約0−100℃(好ましくは約20℃)で5−60時間(好ましくは約16時間)撹拌する。加熱した場合、混合物を周囲温度に冷却し、ろ過し、必要に応じて、固体を結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製する。
一般的手順Kの説明
(実施例17)
(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−(2−ヒドラジノ−ピリミジン−4−イル)−アミン
Figure 2009532370
(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−イミダゾル−5−イル)−(2−メタンスルホニル−ピリミジン−4−イル)−アミン(調製8、20mg、0.048mmol)をヒドラジン(0.4mL、12.2mmol)によって周囲温度で約5時間処理した。固体をろ別し、ジクロロメタン中ですりつぶして更に精製し、続いてろ過して、(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−(2−ヒドラジノ−ピリミジン−4−イル)−アミン(4mg、収率23%)を得た。LC/MS(方法f)R 6.0min;m/z(ESI−):(M−H) 371.7。
表K. (7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−(2−メタンスルホニル−ピリミジン−4−イル)−アミン(調製8)から調製した、一般的手順Kを用いた実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順L:ニトロ芳香族化合物からアニリンへの還元
溶媒(例えば、EtOAc、EtOH、HOAc、9M NHOH、好ましくはEtOAc)中のニトロ芳香族化合物(好ましくは1当量)溶液に、還元試薬(例えば、ヨウ化水素酸、鉄粉、水和硫酸鉄、脱水塩化スズ又は炭素担持パラジウム)(0.2−10当量、好ましくは3当量)を添加する。反応混合物を約20−100℃(好ましくは約90℃)で約1−20時間(好ましくは約2時間)撹拌する。水素雰囲気(約15−60psi(100−410kPa)、好ましくは約40psi(280kPa))は、パラジウム触媒を使用するときである。水和硫酸鉄を還元試薬として使用する場合、混合物を熱ろ過し、次いでHOAcを用いてpH=約4に酸性化し、次いで生成物をろ別し、水でリンスする。塩化スズ又は鉄粉を使用する場合、混合物を周囲温度に冷却し、次いで有機溶媒(例えば、EtOAc又はCHCl、好ましくはCHCl)で希釈する。パラジウムを還元試薬として使用する場合、反応混合物をセライトに通してろ過し、有機溶媒でリンスする。ヨウ化水素酸を使用する場合、有機層をチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。次いで、有機層を塩基水溶液(例えば、NaCO又はNaOH、好ましくはNaOH)で洗浄する。有機層を分離し、乾燥剤を用いて脱水し、濃縮して、アニリン化合物を得る。
一般的手順Lの説明
調製28:3−ヨード−1H−インダゾル−5−イルアミン
Figure 2009532370
3−ヨード−5−ニトロ−1H−インダゾール(2.0g、6.92mmol)の安定化ヨウ化水素酸(57%wt水溶液、21mL)懸濁液を約90℃で約2時間加熱した。反応の進行とともに、反応混合物は均一になった。周囲温度に冷却後、暗紫色混合物をEtOAc(500mL)で希釈し、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(200mL)、NaHCO飽和水溶液(200mL)及び塩水(200mL)で連続洗浄した。無色有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて脱水し、濃縮乾固させて、3−ヨード−1H−インダゾル−5−イルアミンを得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 13.03(s、1H)、7.26(d、1H)、6.85(m、1H)、6.44(d、1H)、5.03(s、2H);LC/MS(30%から95%アセトニトリル/0.01M酢酸アンモニウム水溶液、4.5分間、0.8mL/min;λ=190−700nm;Genesis C18、3μm、30×4.6mmカラム;エレクトロスプレーイオン化法によって+veと−veの両方のイオンを測定)R 1.25min;m/z:260(M+H)
一般的手順M:エステルからのアミド形成
Figure 2009532370
室温で、アルコール溶媒(MeOH、EtOH又はi−PrOH、好ましくはi−PrOH)で希釈されていてもよい、エステル(1.0当量)とアミン(例えば、アンモニア、第一級アミン又は第2のアミン)(10−500当量、好ましくは20当量)の混合物を、密封容器中で撹拌しながら約60−140℃(好ましくは約100℃)で約0.5−7日(好ましくは約1日)加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、濃縮し、クロマトグラフィー若しくは結晶化によって更に精製し、又はそれ以上精製せずに後続段階に使用する。
一般的手順Mの説明:
実施例1参照。
一般的手順N:アミノ化合物による芳香族ハロゲン化物の求核置換
Figure 2009532370
有機溶媒(例えば、EtOH、MeOH又はジオキサン、好ましくはEtOH)中の、塩基(EtN又はDIEA、好ましくはEtN)を含む、又は塩基を含まないアミン(1.0当量)溶液に、芳香族ハロゲン化物(1.0−10当量、好ましくは1.0当量)を添加する。反応混合物を、撹拌しながら約25−160℃(好ましくは約80℃)で約20分間−4時間(好ましくは約30分間)加熱し、又はマイクロ波反応器中で約120−180℃(好ましくは約150℃)で約5−30分間(好ましくは約10分間)加熱する。混合物を周囲温度に冷却する。次いで、溶媒を減圧除去して、又は混合物をろ過して、粗生成物を得る。次いで、粗生成物をクロマトグラフィー若しくは結晶化によって直接精製し、又は以下の水系処理(aqueous work up)に供する。粗製材料を塩基性溶液(例えば、NHOHのMeOH溶液、NaHCO飽和水溶液又は2M NaCO水溶液、好ましくはNaHCO飽和水溶液)に懸濁させ、次いでろ過し、有機溶媒(例えば、MeOH、EtOAc又はCHCl)で洗浄する。必要に応じて、生成した固体を、次いで、クロマトグラフィー又は結晶化によって精製することができる。tert−ブトキシカルボニル(Boc)で保護されたジアミンを使用する場合、材料をメタノール/6N塩酸混合物に懸濁させ、約65℃に約1時間加熱し、次いで冷却し、濃縮し、クロマトグラフィー又は結晶化によって精製する。
一般的手順Nの説明:
調製46. (7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−(2−メタンスルホニル−ピリミジン−4−イル)−アミン
Figure 2009532370
4−クロロ−2−メタンスルホニル−ピリミジン(2.54g、13.2mmol)とDME(20mL)の混合物に、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミン(実施例F.8.1、1.95g、7.35mmol)とEtN(1.43mL、10.3mmol)の混合物のDME(160mL)溶液を添加した。反応混合物を室温で約16時間撹拌し、次いでろ過し、次いでろ液をアルミナに吸着させた。溶離剤としてCHCl/MeOH(99:1)を用いたアルミナフラッシュカラムクロマトグラフィーによって混合物を精製して、最初の生成物を得た。アルミナをCHCl/MeOH(8:2)中ですりつぶすことによって、第2の生成物を得た。第2の生成物を第1の生成物と混合して、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−(2−メタンスルホニル−ピリミジン−4−イル)−アミン(1.09g、収率36%)を得た。LC/MS(方法e)R 1.8min;m/z(ESI−):(M−H) 419.9。
表N.1 実施例F.8.1から一般的手順Nによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表N.2 4−クロロ−2−アミノピリミジンから一般的手順Nを用いた実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
実施例N.2.8の代表的NMRデータ
H NMR(DMSO−d、400MHz);8.28(br、1H)、8.10(m、1H)、8.03(d、1H)、7.92(d、1H)、7.78(s、1H)、7.61(d、1H)、7.43(m、3H)、6.07(m、2H)、5.42(d、1H)、3.92(d、2H)、3.82(m、2H)、3.21(t、2H)、2.33(m、1H)、1.91(s、3H)、1.60(m、2H)、1.29(m、2H)。
表N.3. 調製3から一般的手順Nによって調製した実施例
Figure 2009532370
表N.4. 実施例F.8.1から一般的手順Nによって調製した実施例
Figure 2009532370
表N.5. 実施例N.4.3から一般的手順Nによって調製した実施例
Figure 2009532370
表N.6. 実施例N.4.1から一般的手順Nによって調製した実施例
Figure 2009532370
表N.7. 調製22dから一般的手順Nによって調製した実施例
Figure 2009532370
表N.8. 調製3から一般的手順Nによって調製した実施例
Figure 2009532370
表N.9. 実施例N.4.3から一般的手順Nによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順O:アルデヒド又はケトンを用いたアミンの還元的アルキル化
Figure 2009532370
酢酸(1−10当量、好ましくは1当量)を含む又は酢酸を含まない、アミンとアルデヒド又はケトン(1−10当量、好ましくは1−2当量)との有機溶媒(例えば、1,2−ジクロロエタン、THF、CHCl、DMF又はEtOAc、好ましくは1,2−ジクロロエタン)中の懸濁液に、還元剤(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム又はシアノ水素化ホウ素ナトリウム、好ましくはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム)(1−10当量、好ましくは約2当量)を添加する。必要なときには、追加の酢酸(1−10当量、好ましくは3当量)を添加して、反応を進行させる。生成した混合物を室温で2−112時間(好ましくは24時間)撹拌する。以下の2通りの方法の1つで反応混合物を精製する。1).反応溶液を適切な塩基(例えば、NaOH、NaHCO又はNaCO、好ましくはNaHCO)水溶液及び有機溶媒(例えば、CHCl又はEtOAc、好ましくはCHCl)で処理する。2層を約15分間撹拌し、次いで分離させる。有機相を減圧濃縮する。生成した粗生成物を、適切な溶媒(水、EtOH、トルエン又はEtOAc、好ましくはEtOH)を用いてすりつぶしすことによって、又はクロマトグラフィーによって、精製することができる。或いは、2).反応混合物を直接減圧濃縮し、残留物をクロマトグラフィー、すりつぶし又は結晶化によって精製する。
一般的手順Oの説明
(実施例19a)
N−ベンジル−(5−ニトロ−1H−インダゾル−3−イル)−アミン
Figure 2009532370
5−ニトロ−1H−インダゾル−3−イルアミン(0.025g、0.140mmol)とベンズアルデヒド(0.067g、0.60mmol)のCHCl(3.0mL)懸濁液に、酢酸(0.024mL、0.42mmol)、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.059g、0.28mmol)を添加した。生成した溶液を室温で約19時間撹拌した。反応溶液をCHCl(5mL)で希釈し、NaOH(1N、5mL)水溶液で処理した。二相を分離させ、有機溶媒を減圧除去した。残留物を分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8 Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム水溶液−100%アセトニトリル20分間、100%アセトニトリル5分間保持、21mL/min)によって更に精製して、ベンジル−(5−ニトロ−1H−インダゾル−3−イル)−アミン(0.012g、0.046mmol)をオレンジ色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 2.15min;m/z:(M+H) 269。
表O.1. 実施例F.1.9から一般的手順Oによって調製した実施例
Figure 2009532370
表O.2. 実施例F.8.1から一般的手順Oによって調製した実施例
Figure 2009532370
表O.3. 実施例F.5.4から一般的手順Oによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
表O.4. 実施例5から一般的手順Oによって調製した実施例
Figure 2009532370
一般的手順P. 三臭化ホウ素を用いた、メチルで保護されたアルコールの脱保護
メチルで保護されたアルコールの有機溶媒(1,2−ジクロロエタン又はCHCl、好ましくは1,2−ジクロロエタン)中懸濁液に、BBr(8−20当量、好ましくは10当量)のCHCl溶液を添加する。反応混合物を約−10から5℃(好ましくは約0℃)で約0.5−3時間(好ましくは約2時間)撹拌し、次いで約30−100℃(好ましくは約80℃)で約2−8時間(好ましくは約3時間)加熱する。反応混合物は、以下の2通りの方法で処理することができる。1).反応混合物を約−10−10℃(好ましくは約0℃)に冷却し、水溶液(例えば、NaHCO飽和水溶液又はNaCO、好ましくはNaHCO)でクエンチし、有機溶媒(EtOAc、EtO又はCHCl、好ましくはCHCl)で抽出する。残留物を水と有機溶媒に分配する。有機層を分離し、水層を有機溶媒で更に抽出する。混合有機抽出物を乾燥剤を用いて脱水し、溶媒を減圧除去する。2).反応混合物を室温に冷却し、MeOHで希釈することができ、次いで溶媒を減圧除去する。化合物は、クロマトグラフィー又は結晶化によって更に精製することができる。
一般的手順Pの説明
(実施例19b)
7−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−3−イル]−ナフタレン−2−オールジアセタート
Figure 2009532370
4−[3−(7−メトキシ−ナフタレン−2−イル)−1H−インダゾル−5−イルアミノ]−ピリミジン−2−アミン(調製28、続いて一般的手順N及びF、20mg、0.05mmol)のCHCl(1mL)中懸濁液に、1M BBrのTHF(1mL)溶液を添加した。混合物を室温で約2時間撹拌し、次いでメタノール(1mL)を添加し、減圧濃縮した。残留物を分取逆相HPLCによって精製して、7−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−3−イル]−ナフタレン−2−オールジアセタート(12mg、60%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 9.08(s、1H)、8.35(s、1H)、8.30(s、1H)、8.03(d、1H)、7.89(d、1H)、7.80(m、2H)、7.72(d、1H)、7.53(d、1H)、7.16(s、1H)、7.11(d、1H)、6.06(bs、2H)、5.99(d、1H)、1.87(s、6H);RP−HPLC(表1、方法e)R 1.43min;m/z:(M+H) 369.2。
表P.1. 一般的手順Pを用いて合成された実施例
Figure 2009532370
一般的手順Q:エステル、アミジン及びカルバミン酸エステルの酸触媒による開裂
有機溶媒(MeOH、CHCl又はジオキサン、好ましくはMeOH)に溶解していてもよい、カルバマート又はアミジン部分で保護されたアミンに、酸(HCl又はTFA、好ましくはHCl)を約0−100℃、好ましくは40℃で添加した。TLC又はHPLC分析によって判断して、反応が完結するまで、反応混合物を約5分間から24時間(好ましくは16時間)撹拌する。必要に応じて、追加の酸を添加して、完全に転化させる。次いで、溶媒を減圧除去する。粗生成物は、以下の2通りの方法で処理することができる。1)材料をクロマトグラフィー、すりつぶし又は結晶化によって精製する。2)材料を適切な塩基(例えば、NaOH、NaHCO又はNaCO、好ましくはNaHCO)水溶液で処理し、ろ過収集し、又は有機溶媒(例えば、CHCl、CHCl/MeOH(9:1)又はEtOAc、好ましくはCHCl)に抽出する。生成した粗生成物は、クロマトグラフィー、すりつぶし又は結晶化によって精製することができる。
一般的手順Qの説明
(実施例19c)
#48. 7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−カルボン酸[4−(1H−インドル−2−イル)−フェニル]−アミド
Figure 2009532370
2−4−[(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−カルボニル)−アミノ]−フェニル−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(調製7、次いでB、0.100g、0.137mmol)のCHCl(2.5mL、0.039mol)中溶液にTFA(0.078g、0.68mmol)を約0℃で添加した。反応混合物を約0℃で約30分間撹拌し、次いで追加のTFA(80uL)を添加した。約30分後、反応物を室温に加温し、約16時間撹拌し、TFA(150uL)を更に添加した。2時間後、混合物を減圧濃縮し、粗生成物をRP−HPLCによって精製して、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−カルボン酸[4−(1H−インドル−2−イル)−フェニル]−アミド(13mg、収率20%)を得た。RP−HPLC(表1、方法e)R=2.4min MS m/z:(M−H) 483.2。
表Q.1. 一般的手順Qによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順R:塩基によって促進されるアミンアルキル化
Figure 2009532370
有機溶媒(例えば、THF、DME又はDMF、好ましくはDMF)中のアミン基質と塩基(例えば、NaH、KCO、CsCO、t−BuOK又はNaCO、好ましくはNaCO)(2−6当量、好ましくは2当量)の混合物を、不活性雰囲気下で約−10−25℃(好ましくは約0℃)で約0−60分間(好ましくは40分間)撹拌する。有機ハロゲン化物(例えば、有機臭化物又は有機塩化物、好ましくは有機臭化物)(2−6当量、好ましくは3当量)を添加し、反応物を約20−100℃(好ましくは約60℃)で約4−96時間(好ましくは約24時間)撹拌する。溶媒を減圧除去する。粗生成物は、クロマトグラフィー、結晶化によって精製することができ、又はそれ以上精製せずに次の段階に使用することができる。
一般的手順Rの説明:
(実施例20)
3−[7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−2−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−イル]−プロピオン酸メチルエステル
Figure 2009532370
{7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(調製5、240mg、0.42mmol)とDMF(3mL)の混合物に約0℃で不活性雰囲気下でKCO(140mg、1.02mmol)を添加した。反応混合物を約0℃で約40分間撹拌し、次いで3−ブロモ−プロピオン酸メチルエステル(0.12mL、1.02mmol)を添加した。反応混合物を約60℃で約24時間撹拌し、次いで溶媒を減圧除去し、残留した材料をそれ以上精製せずに次の段階に使用した。LC/MS(表1、方法h)R 3.29min;ESI−MS[M+H]=654.4。
一般的手順S:アミンからのスルホンアミドの形成:
Figure 2009532370
約0−50℃(好ましくは約20℃)で不活性雰囲気下の有機溶媒(例えば、CHCl、DME又はDMF、好ましくはDMF)中のアミンと塩基(例えば、ピリジン、EtN又はエチル−ジイソプロピル−アミン、好ましくはエチル−ジイソプロピル−アミン)(1−5当量、好ましくは1.5当量)の混合物に、塩化スルホニル(1−5当量、好ましくは1.05当量)を添加する。反応混合物を約1−6時間(好ましくは2時間)撹拌し、次いで減圧濃縮し、クロマトグラフィー、結晶化によって精製し、又はそれ以上精製せずに次の段階に使用することができる。
一般的手順Sの説明:
(実施例21)
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−スルホン酸(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−アミド
Figure 2009532370
室温で不活性雰囲気下の7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミン(実施例F.8.1、32mg、0.12)とエチル−ジイソプロピルアミン(0.032mL、0.18mmol)の混合物のDMF(1mL)中溶液に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−スルホニルクロリド(33mg、0.13mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧濃縮した。粗製材料を分取HPLC(pH4.5に緩衝された20%から80%アセトニトリル/0.05M酢酸アンモニウム水溶液、30分間、20mL/min;Hyperprep C18、300Å、8μm、250×21.1mmカラム)によって精製して、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−スルホン酸(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−アミドを白色固体として得た(34mg、58%)。LC/MS(表1、方法e)R 1.75min;ESI−MS[M+H]=475.3。
表S.1. 実施例F.8.1から一般的手順Sを用いて合成された実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順T:光延カップリング
Figure 2009532370
約−10から20℃(好ましくは約0℃)で不活性雰囲気下の有機溶媒(例えば、THF、DME又はCHCl、好ましくはTHF)中のアルコール(1−5当量、好ましくは3当量)とPPh(1−5当量、好ましくは2当量)の混合物に、ピロロ[3,2−d]ピリミジン(好ましくは1当量)を添加し、続いて光延カップリング試薬(例えば、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)又はアゾジカルボン酸ジエチル、好ましくはアゾジカルボン酸ジイソプロピル)(2−4当量、好ましくは2当量)を徐々に添加する。反応混合物を約0から60℃(好ましくは20℃)で約1−6時間(好ましくは2時間)撹拌する。次いで、反応混合物を減圧濃縮し、残留粗生成物をクロマトグラフィー、結晶化によって精製し、又はそれ以上精製せずに次の段階に使用することができる。
一般的手順Tの説明:
(実施例23)
N’−{7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5−イソプロピル−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン
Figure 2009532370
約0℃で不活性雰囲気下のi−PrOH(0.023uL、0.3mmol)とPPh(52.4mg、0.2mmol)の混合物のTHF中溶液に、{7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン(調製5a、50mg、0.1mmol)を添加し、続いてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.04mL、0.2mmol)を徐々に添加した。反応混合物を約20℃で約4時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、それ以上精製せずに次の段階に利用した。LC/MS(表1、方法e)R 2.80min;ESI−MS[M+H]=555.4。
一般的手順U:ハロゲン化物とアセチレン化合物の薗頭カップリング
Figure 2009532370
有機溶媒(例えば、DMF又はピペリジン、好ましくはDMF)中のハロゲン化物(好ましくは1.0当量)溶液に、末端アセチレン(1.0−12.0当量、好ましくは1.2当量)、パラジウム触媒(例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、好ましくはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II))(0.02−0.05当量、好ましくは0.05当量)、塩基(例えば、ピペリジン、トリエチルアミン、好ましくはトリエチルアミン)(0.03−0.06当量、好ましくは0.05当量)、及び銅塩(例えば、臭化銅(I)、ヨウ化銅(I)、好ましくはヨウ化銅(I))(0.03−0.15当量、好ましくは0.10当量)を添加する。反応混合物をマイクロ波反応器中で約80−130℃(好ましくは約120℃)で約2−40分間(好ましくは約5分間)加熱する。混合物を周囲温度に冷却する。不溶性残留物をろ過除去し、ろ液を減圧濃縮する。残留粗生成物をクロマトグラフィー又は結晶化によって精製する。
一般的手順Uの説明
(実施例24)
4−(7−フェニルエチニル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−ピリミジン−2−アミン
Figure 2009532370
マイクロ波管中のN’4’−(7−ブロモ−1H−インダゾル−5−イル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例N.2.7、0.060g、0.197mmol)のDMF(1mL)中溶液に、フェニルアセチレン(0.028mL、0.256mmol)、ヨウ化銅(I)(0.004g、0.020mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.011g、0.009mmol)を添加した。マイクロ波管を密閉し、反応混合物を約120℃で約5分間マイクロ波加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。不溶性残留物をろ過除去し、DMF(2mL)で洗浄した。ろ液を分取RP−HPLC(Rainin C18、8mm、300Å、35cm;5−100%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム20分間、100%アセトニトリル10分間保持、21mL/min)によって精製して、4−(7−フェニルエチニル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−ピリミジン−2−アミンを白色固体として得た(0.015g、0.046mmol)。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.70min;m/z:(M+H) 327.2。
表U.1 3−ヨード−5−(2−アミノピリミジン−4−イル)アミノ−1H−インダゾールを用いて一般的手順Uによって調製した実施例
Figure 2009532370
3−ヨード−5−(2−アミノピリミジン−4−イル)アミノ−1H−インダゾールを、2−アミノ−4−クロロピリミジンを用いて一般的手順Nによって調製28から調製した。
Figure 2009532370
表U.2. 実施例N.2.7から一般的手順Uによって調製した実施例
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順V:エステルからカルボン酸への加水分解
Figure 2009532370
エステルの有機溶媒(例えば、THF、MeOH又は1,4−ジオキサン、好ましくは1,4−ジオキサン)溶液に、塩基水溶液(例えば、NaCO、NaOH又はKOH、好ましくはNaCO)(3−20当量、好ましくは5当量)を約10−50℃(好ましくは約25℃)で添加する。混合物を約10−80℃(好ましくは約25℃)で約0.5−2時間(好ましくは約1時間)撹拌する。混合物を酸(好ましくは1M HCl溶液)でpH約3に酸性化する。沈殿が形成された場合には、沈殿をろ別し、水で洗浄する。沈殿が形成されない場合には、溶媒を減圧除去し、残留物を酸性水溶液(例えば、HCl)と有機溶媒(例えば、EtOAc又はCHCl、好ましいCHCl)に分配する。有機層を分離し、水層を有機溶媒で更に抽出する。混合有機抽出物を乾燥剤を用いて脱水する。溶媒を減圧除去して、生成物を得る。生成物は、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。
一般的手順Vの説明
(実施例25)
{[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾール−3−カルボニル]−アミノ}−酢酸
Figure 2009532370
(実施例N.2.8、B、0.014g、0.043mmolから調製した){[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾール−3−カルボニル]−アミノ}酢酸メチルエステルと2M NaOH水溶液(1.0mL、2.0mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液を周囲温度で約30分間撹拌した。1M HCl水溶液を用いて反応混合物をpH3に酸性化した。白色沈殿をろ別し、水(3mL)で洗浄し、減圧乾燥させて、{[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾール−3−カルボニル]−アミノ}−酢酸(0.001g、0.003mmol)を得た。RP HPLC(表1、方法a)R=0.42min;m/z:(M+H) 328.2。
表V.1. 一般的手順Vによって調製した実施例
Figure 2009532370
一般的手順W:酸塩化物とアミンからのアミド形成
Figure 2009532370
酸塩化物とアミン(好ましくは1当量)の有機溶媒(例えば、ピリジン、CHCl又は1,2−ジクロロエタン、好ましくはCHCl)中溶液に塩基(例えば、EtN又はピリジン、好ましくはピリジン)を添加する。反応混合物を約0−50℃(好ましくは約25℃)で約0.5−20時間(好ましくは約1時間)撹拌する。混合物を有機溶媒(例えば、EtOAc又はCHCl、好ましくはCHCl)で希釈し、水で洗浄し、次いで減圧乾燥させる。生成物は、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。
一般的手順Wの説明
(実施例26)
3−ジメチルアミノ−N−(5−ニトロ−1H−インダゾル−3−イル)−ベンズアミド
Figure 2009532370
氷浴で約0℃に冷却した5−ニトロ−1H−インダゾル−3−イルアミンのピリジン中溶液(Ryan Scientific、0.150g、0.838mmol)に、塩化3−ジメチルアミノ−ベンゾイル(0.154g、0.838mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度に加温しながら撹拌した。約1時間後、反応混合物を砕氷に注ぎ、次いでEtOAc(10mL)で抽出した。有機溶媒部分を1M HCl水溶液で洗浄し、次いで濃縮し、減圧乾燥させた。残留物を分取RP−HPLC(Rainin C18、8mm、300Å、35cm;5−100%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム20分間、100%アセトニトリル10分間保持、21mL/min)によって更に精製して、3−ジメチルアミノ−N−(5−ニトロ−1H−インダゾル−3−イル)−ベンズアミドを白色固体として得た(0.002g、0.006mmol)。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.95min;m/z:(M+H) 326.4。
表W.1 5−ニトロ−1H−インダゾル−3−イルアミンから一般的手順Wによって調製した実施例
Figure 2009532370
表W.2. 実施例F.2.16から一般的手順Wによって調製した実施例
Figure 2009532370
表W.3 調製15からの一般的手順Wによるシュウ酸塩の調製
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
Figure 2009532370
一般的手順X:ヒドラジンを用いたインダゾール形成
Figure 2009532370
オルト−ハロベンゾニトリル(1当量)と30%ヒドラジン水溶液(1−10当量、好ましくは約3当量)の混合物を封管中で約50−200℃(好ましくは約120℃)に約30−120分間(好ましくは約45分間)加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、沈殿をろ別し、水で洗浄し、減圧乾燥させて、所望のインダゾールを得る。
一般的手順Xの説明
調製49. 7−ニトロ−1H−インダゾル−3−イルアミン
Figure 2009532370
5−ニトロ−2−フルオロ−ベンゾニトリル(Aldrich、1.00g、6.02mmol)と30%ヒドラジン水溶液(5.00mL、18.1mmol)の混合物を封管中で約120℃に約40分間加熱した。混合物を周囲温度に冷却し、沈殿をろ別し、水(10mL)で洗浄し、減圧乾燥させて、7−ニトロ−1H−インダゾル−3−イルアミン(0.470g、26.4mmol)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 12.16(br、1H)、8.90(m、1H)、8.05(dd 1H)、7.35(d、1H)、5.98(br、2H);RP−HPLC(表1、方法j)R 8.07min。
表X.1. 一般的手順Xによって調製した実施例
Figure 2009532370
一般的手順Y:Pdによって媒介されるハロゲン化アリールとアミンのカップリングと、それに続く酸脱保護
脱気した有機溶媒(例えば、THF、DME、DMF、1,4−ジオキサン、トルエン、好ましくは1,4−ジオキサン)中のアミン(1−5当量、好ましくは1.25当量)、ハロゲン化アリール(例えば、臭化アリール、塩化アリール又はヨウ化アリール、好ましくはヨウ化アリール)(0.7−3当量、好ましくは1当量)及び無機塩基(例えば、KF、NaCO又はCsCO、好ましくはCsCO)(2−16当量、好ましくは2.5当量)の混合物に、パラジウム触媒(例えば、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)及びXANTPHOS、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(アセタト)トリフェニルホスフィンパラジウム(II)(約5%Pd) ポリマーに結合したFibreCat(商標)又は[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン錯体、好ましくはトリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)及びXANTPHOS)(0.01−0.10当量、好ましくは0.05当量)を添加する。反応混合物を約40−150℃(好ましくは約95℃)で約0.5−24時間(好ましくは約2時間)、又は約100−200℃(好ましくは150℃)で約5−60分間(好ましくは約15分間)、不活性雰囲気下でマイクロ波加熱する。反応混合物を冷却し、陽イオン捕捉剤(好ましくはトリイソプロピルシラン)(0.7−2.5当量、好ましくは1.2当量)を含んでいてもよい酸(好ましくはトリフルオロ酢酸)(5−80M溶液、好ましくは20M溶液)を用いて封管中で従来の加熱又はマイクロ波加熱によって粗生成物を約70−150℃(好ましくは約100℃)で約10−150分間(好ましくは約15分間)処理する。溶媒を減圧除去して、生成物を得る。生成物は、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。
一般的手順Yの説明
(実施例27)
N−フェニル−5−(ピリジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾール−7−カルボキサミド
Figure 2009532370
5−ブロモ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2H−インダゾール−7−カルボン酸、(調製12aから一般的手順V及びBによって調製した)フェニルアミド(75.0mg、0.20mmol)、4−アミノピリジン(24.0mg、0.25mmol)、炭酸セシウム(195mg、0.60mmol)及びXANTPHOS(11.6mg、0.02mmol)の混合物を、1,4−ジオキサン(2.5mL)に周囲温度で不活性雰囲気下で懸濁させた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9.2mg、0.01mmol)を添加し、生成した懸濁液に窒素ガスを約5分間バブリングさせた。反応混合物を約95℃で約2時間加熱した。生成した混合物を周囲温度に冷却し、セライトパッドに通してろ過し、溶媒を減圧除去した。トリイソプロピルシラン(51.0uL、0.25mmol)を含むトリフルオロ酢酸(4.0mL)に残留物を溶解させ、混合物をマイクロ波反応器中で約100℃で約15分間加熱した。溶媒を減圧除去し、残留物を分取RP−HPLC(Rainin C18、8mm、300Å、35cm;5−100%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム20分間、100%アセトニトリル10分間保持、21mL/min)によって精製して、N−フェニル−5−(ピリジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾール−7−カルボキサミド(30mg、46%)をオフホワイト固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=1.32;MS m/z:(MH) 330。
表Y.1. 一般的手順Yを用いて合成された実施例
Figure 2009532370
表Y.2. (調製11d及び12aの調製に用いた条件を用いて4−メトキシベンジル化された)調製F.8.1から一般的手順Yによって調製した実施例
Figure 2009532370
一般的手順Z:THP保護基の酸開裂
Figure 2009532370
THPで保護されたアルコールと有機溶媒(例えば、MeOH、EtOH、i−PrOH又はジオキサン、好ましくはMeOH)の混合物に、酸(例えば、HCl又はPPTS水溶液、好ましくはPPTS)(0.1−1.0当量、好ましくは0.5当量)を添加する。反応混合物を約10−85℃(好ましくは約25℃)で約1−24時間(好ましくは約6時間)撹拌する。反応混合物を有機溶媒(例えば、EtOAc、EtO又はCHCl、好ましくはEtOAc)で希釈し、塩基水溶液(例えば、NaCO又はNaOH水溶液、好ましくはNaCO)で洗浄した。溶媒を蒸発させる。生成物は、結晶化又はクロマトグラフィーによって更に精製することができる。
一般的手順Zの説明
(実施例28)
(E)−4−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−ブタ−3−エン−1−オール
Figure 2009532370
(トランス−2−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アリルオキシ(allyoxy)]−テトラヒドロピランと反応させた実施例N.2.7から一般的手順Fによって調製した)4−{7−[(E)−4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−ブタ−1−エニル]−1H−インダゾル−5−イルアミノ}−ピリミジン−2−アミン(0.037g、0.100mmol)とMeOH(3.0mL)の混合物にPPTS(0.019g、0.075mmol)を添加した。反応混合物を約25℃で約5時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、NaCO水溶液(5mL)で洗浄した。有機部分を減圧濃縮して、(E)−4−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−ブタ−3−エン−1−オール(0.015g、0.051mmol)をオフホワイト固体として得た。RP−HPLC(表1、方法e)Rt 0.62min;m/z:(M+H) 297.0。
一般的手順AA:Cbzで保護されたアミノ基の脱保護
Figure 2009532370
Cbzで保護されたアミン基質とギ酸(5−20当量、好ましくは10当量)の有機溶媒(例えば、メタノール又はエタノール、好ましくはメタノール)溶液を、パラジウム黒(1−10当量、好ましくは2当量)の有機溶媒(例えば、メタノール又はエタノール、好ましくはメタノール)中懸濁液に滴下する。生成した混合物を室温で約2−20時間(好ましくは16時間)撹拌する。懸濁液をセライトの詰め物に通してろ過し、溶媒を減圧除去する。生成した粗生成物は、適切な溶媒(水、エタノール、トルエン又は酢酸エチル、好ましくはエタノール)を用いた滴定によって、又はクロマトグラフィーによって、精製することができる。
一般的手順AAの説明
(実施例29)
−(3−アミノ−プロピル)−N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 2009532370
(実施例F.8.1から一般的手順O及びNによって調製した){3−[(2−アミノ−ピリミジン−4−イル)−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ベンジルエステル(0.169g、0.308mmol)とギ酸(0.116mL、3.08mmol)のメタノール(2mL)中溶液を、パラジウム黒(0.080g、0.752mmol)のメタノール(1.5mL)中懸濁液に滴下した。生成した混合物を周囲温度で約19時間撹拌した。生成した懸濁液をセライトに通してろ過し、溶媒を減圧除去した。生成した粗生成物を逆クロマトグラフィー(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム水溶液−100%アセトニトリル20分間、100%アセトニトリル5分間保持、21mL/min)によって精製して、N−(3−アミノ−プロピル)−N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(0.021g、収率17%)を緑色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.62min;m/z:(M+H) 416.1。
具体的実施例及び中間体調製
(実施例1)
2−アミノ−4−(1H−インダゾル−5−イルアミノ)−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸アミド
Figure 2009532370
2−アミノ−4−(1H−インダゾル−5−イルアミノ)−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル(実施例N.7.1、0.050g、0.15mmol)とアンモニア(約7Nメタノール溶液、1.0mL)の混合物を、密封容器中で約60℃で約1.5時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却し、追加のアンモニア(約7Nメタノール溶液、5.0mL)を添加した。次いで、反応混合物を約75℃で約18時間加熱し、周囲温度に冷却し、追加のアンモニア(約7Nメタノール溶液、2.0mL)を添加し、約75℃で更に約3日間加熱し続けた。混合物を減圧濃縮し、残留物を分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持、5−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液30分間、100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって精製して、2−アミノ−4−(1H−インダゾル−5−イルアミノ)−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸アミド(0.015g、31%)をベージュ色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法a)R 0.68min、m/z(ESI+)325.9(M+H)
(実施例2)
1−ベンジル−3−(3−ヨード−2H−インダゾル−5−イル)−尿素
Figure 2009532370
ベンジルイソシアナート(0.25mL、2.0mmol)を3−ヨード−1H−インダゾル−5−イルアミン(調製28、0.50g、1.9mmol)のTHF(10mL)溶液に添加した。周囲温度で約2.5時間撹拌後、混合物をろ過し、EtOで洗浄して、1−ベンジル−3−(3−ヨード−1H−インダゾル−5−イル)−尿素(0.41g、55%)を象牙色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 0.98min、m/z(ESI)393.0(M+H)
(実施例3)
2−アミノ−4−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
Figure 2009532370
(実施例F.8.1と[POCl(Tet., 2004, 60, 943−959)を用いた4−オキソ誘導体(J. Med. Chem., 2001, 44(12), 1993−2003)の塩素化によって調製した6−アミノ−4−クロロ−3−シアノ−ピロロ[2,3−d]ピリミジンとの反応から一般的手順Nによって調製した)2−アミノ−4−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(0.10g、0.24mmol)と1N KOH(2.4mL)の混合物に過炭酸ナトリウム(0.040g、0.25mmol)を周囲温度で添加した。約21時間後、反応混合物を5N HClで酸性化し、ろ過した。生成した固体を分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持、5−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液30分間、100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって精製して、不純物の混じった固体を得た。この固体をヘプタンを用いてすりつぶし、ろ過して、2−アミノ−4−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(6.9mg、7%)を得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.64min;m/z(ESI):441.0(M+H)
(実施例4)
3−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−4−メトキシ−シクロブタ−3−エン−1,2−ジオン
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミン(実施例F.8.1、0.020g、0.075mmol)、3,4−ジメトキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(0.011g、0.077mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(14μL、0.080mmol)及びMeOH(1.5mL)の溶液を含むバイアルを周囲温度で約16時間振とうし、次いでろ過して、3−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−4−メトキシ−シクロブタ−3−エン−1,2−ジオン(0.022g、78%)を黄褐色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.80min、m/z(ESI)375.9(M+H)
(実施例5)
5−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−1H−インドール−3−カルボキシアルデヒドジアセタート
Figure 2009532370
塩化ホスホリル(43μL、0.46mmol)をDMF(0.17mL)に約0℃で滴下した。約20分後、5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(Aldrich、0.10g、0.42mmol)のDMF(0.70mL)溶液を滴下した。反応物を周囲温度に徐々に加温した。約7.5時間後、反応混合物を減圧濃縮して、5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボキシアルデヒドを含む粗製混合物を得た。混合物をDME(3.0mL)に溶解させ、マイクロ波バイアルに移した。N−(7−ブロモ−1H−インダゾル−5−イル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例N.2.7、0.10g、0.34mmol)、Pd(PPh(0.039g、0.034mmol)及びNaCO(2.0M水溶液、2.1mL、4.2mmol)を添加し、バイアルをCEMマイクロ波装置中で約150℃で約10分間加熱した。反応物を水で希釈し、次いでEtOAc(3×15mL)で抽出した。層界面に存在する沈殿を有機物と一緒に維持した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOを用いて脱水し、上澄みを流し、濃縮した。粗生成物をCHClを用いてすりつぶし、ろ過して、固体を得た。固体をDMSOに溶解させ、分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持;5−50%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液15分間;50−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液1分間;100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって精製した。不純物の混じった生成物を含む混合画分を減圧濃縮し、凍結乾燥させ、DMSOに溶解させ、分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持;5−50%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液20分間;50−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液1分間;100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって更に精製して、5−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−1H−インドール−3−カルボアルデヒドジアセタート(12.3mg、6%)を得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.18min、m/z(ESI)370.3(M+H)
(実施例6)
−(7−ピペリジン−3−イル−1H−インダゾル−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンジアセタート
Figure 2009532370
−7−ピリジン−3−イル−1H−インダゾル−5−イル)−ピリミジン−2,4−ジアミンジアセタート(実施例F.5.5、0.040g、0.090mmol)を含むバイアルに、L−Selectride(登録商標)(1.0M THF溶液、0.45mL、0.45mmol)を添加した。約130℃で約16時間加熱し、室温に冷却し、L−Selectride(登録商標)(1.0M THF溶液、1.0mL、1.0mmol)を添加した。約130℃の加熱を約24時間再開した。室温に冷却し、L−Selectride(登録商標)(1.0M THF溶液、0.5mL、0.5mmol)を添加した。約130℃の加熱を更に約24時間再開した。次いで、反応物を室温に冷却し、MeOHでクエンチし、濃縮した。粗生成物をDMSOに溶解させ、分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持;5−50%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液20分間;50−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液1分間;100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって精製して、N−(7−ピペリジン−3−イル−1H−インダゾル−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミンジアセタート(9.1mg、23%)を白色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法g)R 0.94min、m/z(ESI)310.3(M+H)
(実施例7)
−{7−[5−(アミノメチル)−1−ベンゾチエン−2−イル]−1H−インダゾル−5−イル}ピリミジン−2,4−ジアミンアセタート
Figure 2009532370
−(7−5−[(アリルアミノ)メチル]−1−ベンゾチエン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)ピリミジン−2,4−ジアミントリアセタート(実施例O.3.8、0.022g、0.036mmol)、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)−ロジウム(I)(8.4mg、0.0090mmol)、CHCN(0.84mL)及びHO(0.16mL)を含むマイクロ波バイアルを、CEMマイクロ波装置中で約120℃で約30分間加熱した。反応物をCHCN(5mL)で希釈し、ろ過し、CHCN及びEtOAcで洗浄して、N−7−[5−(アミノメチル)−1−ベンゾチエン−2−イル]−1H−インダゾル−5−イル}ピリミジン−2,4−ジアミンアセタート(12.8mg、76%)を黄褐色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法g)R 1.05min、m/z(ESI)388.3(M+H)
調製1:4−クロロ−2−メタンスルホニル−ピリミジン
Figure 2009532370
約0℃の4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピリミジン(Aldrich、41.37g、0.252mol)のDCM(800mL)中溶液を、3−クロロ過安息香酸(75重量%、127.76g、0.555mol)で分割処理した。反応混合物を周囲温度に加温し、約2.5時間撹拌した。不溶性残留物をろ過収集し、ジクロロメタン(100mL)で洗浄した。ろ液及び洗液を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3×150mL)及び塩化ナトリウム飽和水溶液(200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて脱水し、濃縮乾固させて、4−クロロ−2−メタンスルホニル−ピリミジン(41.83g、86%)を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 9.08(d、1H)、8.10(d、1H)、3.44(s、3H);LCTMS(表1、方法a)R 0.70min;m/z:(M+H) 193。
調製2:4−クロロ−ピリミジン−2−イルアミン
Figure 2009532370
4−クロロ−2−メタンスルホニル−ピリミジン(調製1、41.83g、0.217mol)のエタノール(30mL)中懸濁液を、飽和アンモニアガスのエタノール(300mL)溶液で処理した。それを周囲温度で約2時間撹拌し、白色沈殿を収集し、メタノール(100mL)で洗浄し、減圧乾燥させて、4−クロロ−ピリミジン−2−イルアミン(15.99g、57%)を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 8.18(d、1H)、7.13(br、2H)、6.65(d、1H);LC/MS(表1、方法a)R 1.18min。
調製3:4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン
Figure 2009532370
2−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−オール(Sigma、150mg、1.0mmol)とオキシ塩化リン(1.5mL)の混合物を約110℃で約30分間加熱した。オキシ塩化リンを慎重に減圧除去し、氷水(10mL)を徐々に添加して反応混合物をクエンチした。生成した混合物を炭酸ナトリウム飽和水溶液(約5mL)でpH7に中和した。粗生成物をジクロロメタン(20mL)に抽出し、水(15mL)で洗浄した。有機層を分離し、水相をジクロロメタン(3×30mL)で更に抽出した。混合有機抽出物を無水硫酸ナトリウムを用いて脱水し、濃縮して、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミン(0.036g、0.21mmol)を淡黄色固体として得た。LC/MS(表1、方法a)R 1.17min;MS m/z:(M+H) 169。
調製4:tert−ブチル−1,2−(ジメチルアミノメチレンアミノ)−7−ヨード−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−メタノアート
Figure 2009532370
段階1.
調製4a. N’−(7−ヨード−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
N−ヨードスクシンイミド(3.2g、14.2mmol)を、N,N−ジメチル−N’−(5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)−ホルムアミジン(Journal of Medicinal Chemistry, 2003, 46(14), 3060−3071、2.68g、14.2mmol)のDMF(50mL)氷冷撹拌懸濁液に分割添加した。周囲温度で終夜撹拌後、反応物を濃縮し、DCM(40mL)に溶解させ、EtOAc(250mL)を用いて生成物を沈殿させた。ろ過後、淡黄色粉末を収集し、EtOAc(2×20mL)で洗浄し、終夜減圧乾燥させて、N’−(7−ヨード−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(3.8g、85%)を黄色粉末として得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 12.38(s、1H)、8.74(s、1H)、8.04(s、1H)、7.93(s、1H)、3.29(s、3H)、3.19(s、3H);ESI−MS[M+H]=316.1。
段階2.
調製4:tert−ブチル−1,2−(ジメチルアミノメチレンアミノ)−7−ヨード−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−メタノアート
N’−(7−ヨード−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(調製4a、1g、3.17mmol)の無水THF(20mL)撹拌懸濁液にNaCO(1.27g、12mmol)を添加した。ジ−tert−ブチルジカルボナート(2.76g、12mmol)を周囲温度で分割添加し、混合物を周囲温度で約16時間撹拌し、DCM(150mL)で希釈し、ろ過し、ろ液を濃縮乾固させた。生成物は、EtOAc/ヘプタン(50:50、100mL)を用いて残留物から沈殿した。沈殿をろ過し、乾燥させて、tert−ブチル−1,2−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−7−ヨード−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−メタノアート(0.95g、72%)を淡黄色固体として得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 9.10(s、1H)、8.74(s、1H)、7.96(s、1H)、3.23(s、3H)、3.18(s、3H)、1.68(s、9H);ESI−MS[M+H]=416.2。
調製5:N’−{7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
Figure 2009532370
段階1.
調製5a. 7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミン
2−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−7−ヨード−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル(調製4、0.415g、1.0mmol)を、炭酸セシウム(977mg、3.0mmol)、Pd(PPh(0.12g、0.1mmol)と7−(1H−インデン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール(調製23、次いでE、0.7g、1.1mmol)の混合物のDME(10mL)と水(0.9mL)の溶液に周囲温度で添加した。反応物を約65℃で約16時間加熱し、次いで溶媒を減圧蒸発させた。EtOH(4mL)及び30%NaOH水溶液(4mL)を添加し、混合物を約85℃に約1時間加熱した後、EtOHを減圧除去した。混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及び塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムを用いて脱水し、ろ過し、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0−5%MeOHのCHCl溶液)によって精製して、7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミン(0.3g、60%)を淡褐色固体として得た。LC/MS(表1、方法e)R 2.66min;ESI−MS[M+H]=511.3。
段階2.
調製5:N’−{7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミン(調製5a、490mg、0.96mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(1.27mL、9.6mmol)のCHCl/CHCl(3:2、5mL)溶液に周囲温度で添加した。混合物を約45℃に約16時間加熱した。濃縮後、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(5−10%MeOHのCHCl溶液)によって精製して、7’−{7−[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾル−5−イル]−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル}−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(0.4g、73%)を淡褐色固体として得た。LC/MS(表1、方法h)R 2.97min;ESI−MS[M+H]=568.4。
調製6:7−ブロモ−1H−インダゾル−5−イルアミン
Figure 2009532370
段階1.
調製6a. 2−ブロモ−4−ニトロ−6−メチル−アニリン
臭素(34.0mL、662mmol)を添加漏斗から2−メチル−4−ニトロアニリン(100g、657mmol)の氷HOAc(1L)中懸濁液に周囲温度で約40分間滴下した。反応混合物を周囲温度で更に約30分間撹拌し、次いでHO(1L)で希釈した。生成した固体をろ過し、追加のHO(1L)で洗浄し、次いで真空乾燥機中で(約50−60℃で)終夜乾燥させて、材料の第1の生成物(138.5g、91%)を得た。ろ液中に形成された更なる沈殿を収集し、HO(300mL)で洗浄し、次いで真空乾燥機中で(約50−60℃で)終夜乾燥させて、2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロアニリン(11.4g、7%)の追加のバッチを得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 8.14(d、J=2.4Hz、1H)、7.92(d、J=2.4Hz、1H)、6.49(br s、2H)、2.23(s、3H);LC/MS(表1、方法e)R 2.02min;m/z(ESI)230.7。
段階2.
調製6b. 7−ブロモ−5−ニトロ−1H−インダゾール
機械撹拌機及び温度計を備え、粗製2−ブロモ−6−メチル−4−ニトロアニリン(145.0g、627.6mmol)と氷HOAc(2.5L)の混合物を含む5L三口丸底フラスコに、NaNO(65.00g、942.0mmol)のHO(140mL)溶液を添加漏斗によって添加した。添加中、反応混合物を氷浴で冷却して、内部反応温度を25℃未満に維持した。添加終了から約1時間後、追加のNaNO(21.65g、313.8mmol)のHO(50mL)溶液を反応混合物に比較的急速に(<5分)添加した。発熱の形跡はなかった。更に1時間、反応混合物を減圧濃縮した。生成した固体をMeOH/HO(1:1、1L)を用いてすりつぶし、次いでろ過し、追加のMeOH/HO(1:1、500mL)で洗浄し、真空乾燥機中で約50−60℃で約16時間乾燥させて、7−ブロモ−5−ニトロ−1H−インダゾール(109.4g、72%、HPLC純度90%)を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 14.28(br s、1H)、8.87(d、J=1.9Hz、1H)、8.57(s、1H)、8.40(d、J=1.9Hz、1H);LC/MS(表1、方法e)R 1.75min;m/z(ESI) 241.7。
段階3.
調製6:7−ブロモ−1H−インダゾル−5−イルアミン
氷酢酸(100mL)中の鉄(Aldrich 99.99+%、13.85g、248.0mmol)と粗製7−ブロモ−5−ニトロ−1H−インダゾール(20.00g、82.63mmol)の混合物を、機械撹拌機とバブラー付き窒素ラインとを備えた2口丸底フラスコ中で約80℃で加熱した。約2.5時間後、MeOH(100mL)を添加し、加温し、セライト(登録商標)に通して熱ろ過した。セライト(登録商標)パッドを、追加のMeOH(4×100mL)で洗浄し、混合有機層を減圧濃縮した。NaCO水溶液(2M)を用いて残留物をpH約7に塩基性化し、生成物をEtOAc(1L)に約16時間抽出した。層分離させ、水層を追加のEtOAc(3×500mL)で更に抽出した。混合有機抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOを用いて脱水し、上澄みを流し、濃縮した。生成した固体をシリカに前もって吸着させ、溶離剤としてヘプタン/EtOAc(1:1)を用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、7−ブロモ−1H−インダゾル−5−イルアミン(6.92g、40%)を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 12.92(br s、1H)、7.87(s、1H)、7.03(d、J=1.6Hz、1H)、6.77(d、J=1.2Hz、1H)4.96(br s、2H);LC−MS(表1、方法e)R 0.83。
調製7. 7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−カルボン酸
Figure 2009532370
段階1.
調製7a. メチル7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルカルボキシラート
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1H−インダゾール(調製26、4.5g、13.7mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)溶液を脱気し、一酸化炭素でパージした。トリエチルアミン(4.1g、41mmol)、メタノール(13.1g、410mmol)及びジクロロ[ビス(トリフェニルホスフィン)]パラジウム(II)(1.45g、2.05mmol)を添加し、混合物を約90℃に約15時間加熱した。混合物を冷却し、溶媒を減圧除去した。残留物を酢酸エチル(75mL)と水(35mL)を用いてすりつぶし、次いで溶離剤としてジクロロメタン/酢酸エチル(95:5)を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって更に精製して、メチル−7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−メタノアート(3.37g、80%)を得た。
段階2.
調製7b. 7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−カルボン酸
1,4−ジオキサン(65mL)と水(9mL)の混合物中のメチル−7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−メタノアート(3.37g、10.71mmol)の懸濁液に水酸化リチウム一水和物(2.25g、53.5mmol)を添加した。混合物を約65℃に約18時間加熱し、次いで約40℃に冷却し、ろ過した。ろ液を塩酸水溶液(1N、54mL)で酸性化し、生成した沈殿をろ過収集し、減圧乾燥させて、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾール−5−カルボン酸(3.16g、100%)を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 13.56(bs、1H)、8.51(d、1H)、8.47(s、1H)、8.14(d、1H)、8.04(d、1H)、7.94(d、1H)、7.45(d、2H);RP−HPLC(表1、方法e)R=1.06、m/z:(M−H) 292.8。
調製8. (7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−(2−メタンスルホニル−ピリミジン−4−イル)−アミン
調製物9. 4−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−ピリミジン−2−オール
Figure 2009532370
4−クロロ−2−メタンスルホニル−ピリミジン(調製1、2.54g、13.2mmol)とDME(20mL)の混合物に、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミン(実施例F.8.1、1.95g、7.35mmol)とトリエチルアミン(1.43mL、10.3mmol)のDME(160mL)溶液を添加した。約16時間後、混合物をろ過し、ろ液を蒸発させ、溶離剤としてジクロロメタン/メタノール(99:1)を用いたアルミナフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物(190mg、収率6%)を得た。アルミナをジクロロメタン/メタノール(8:2)で洗浄し、溶液を濃縮して、(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−(2−メタンスルホニル−ピリミジン−4−イル)−アミン(900mg、収率30%)を生成することによって、追加の生成物を得た。LC/MS(方法e)R 1.8min;m/z(ESI−):(M−H) 419.9。
代替処理において、粗製反応混合物をろ過し、固体をRP−HPLCによって精製して、4−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−ピリミジン−2−オール(2mg、0.006mmol、収率0.1%)を得た。LC/MS R(表1、方法e)R 1.3min;m/z(ESI−):(M−H) 358.3。
調製10. N’−(1−ベンゼンスルホニル−3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−イル−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
Figure 2009532370
段階1.
調製10a. N’−[4−((E)−2−ジメチルアミノ−ビニル)−5−ニトロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジン
Figure 2009532370
4−メチル−5−ニトロ−ピリジン−2−イルアミン(Aldrich、4.80g、31.4mmol)をジメトキシメチル−ジメチルアミン(50mL)に懸濁させ、混合物を密封容器中で撹拌しながら約120℃で約4日間加熱した。反応物を冷却し、濃縮して、N’−[4−((E)−2−ジメチルアミノ−ビニル)−5−ニトロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(8.36g、101%)を暗色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=1.62、m/z:(MH) 264。
次いで、粗生成物をそれ以上精製せずに次の段階に使用した。
段階2.
調製10b. N,N−ジメチル−N’−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−ホルムアミジン
Figure 2009532370
N’−[4−((E)−2−ジメチルアミノ−ビニル)−5−ニトロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(調製10a、8.36g、31.4mmol)と炭素担持10%Pd(800mg)のエタノール(120mL)中懸濁液を、水素化容器中で10−55psi(70−380kPa) H雰囲気下で約24時間振とうした。反応物をセライト(登録商標)に通してろ過し、濃縮して、N,N−ジメチル−N’−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−ホルムアミジン(6.19g、105%)を暗色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=0.84、m/z:(MH) 189。粗生成物をそれ以上精製せずに次の段階に使用した。
段階3.
調製10. N’−(1−ベンゼンスルホニル−3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−イル−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
Figure 2009532370
N,N−ジメチル−N’−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−ホルムアミジン(調製10b、6.00g、31.9mmol)のDMF(200mL)撹拌溶液に1−ブロモ−ピロリジン−2,5−ジオン(5.34g、30mmol)を約0℃で添加した。反応物を周囲温度に加温し、次いで約1時間撹拌した。塩化ベンゼンスルホニル(3.83mL、30.0mmol)及びNaCO(6.36g、60.0mmol)を添加し、混合物を約60℃で約1時間加温した。反応混合物を減圧濃縮し、暗色固体をEtOAc(2×100mL)を用いてすりつぶし、ろ過した。混合EtOAc層を6インチシリカゲルカラムに通し、EtOAcで溶出させた。各生成物画分を混合し、濃縮して、N’−(1−ベンゼンスルホニル−3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(4.29g、35%)を黄褐色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.18、m/z:(MH) 407/409。
調製11. メチル1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾール−7−カルボキシラート
調製12. メチル2−(4−メトキシ−ベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2H−インダゾール−7−カルボキシラート
Figure 2009532370
段階1.
調製11a. メチル2−アミノ−5−ブロモ−3−ヨード−ベンゾアート
Figure 2009532370
1−ヨード−ピロリジン−2,5−ジオン(10.35g、46.0mmol)をメチル2−アミノ−5−ブロモ−ベンゾアート(10.35g、45.0mmol)のトリフルオロ酢酸(90mL)中溶液に周囲温度で一括添加した。反応物を周囲温度で約1時間撹拌し、次いで減圧濃縮した。残留物をCHCl(150mL)に溶解させ、飽和NaCO溶液(2×150mL)及び10%Na水溶液(2×100mL)で洗浄し、無水MgSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮して、メチル2−アミノ−5−ブロモ−3−ヨード−ベンゾアート(15.5g、97%)を黄色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.45、H NMR(DMSO−d、400MHz)δ 3.83(s、3H)、7.74(ブロード s)、2H)、7.86−7.88(d、2H)、8.00−8.02(d、1H)。
段階2.
調製11b. メチル2−アミノ−5−ブロモ−3−メチルベンゾアート
Figure 2009532370
メチル2−アミノ−5−ブロモ−3−ヨード−ベンゾアート(調製11a、15.5g、43.6mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)ジクロロパラジウム(II)の1:1ジクロロメタン錯体(1.67g、2.05mmol)、及び炭酸セシウム(42.9g、132mmol)の1,4−ジオキサン(200mL)撹拌懸濁液に、2,4,6−トリメチル−シクロトリボロキサン(cyclotriboroxane)(6.99mL、50.0mmol)をN下で添加した。約90℃で約4時間後、追加の2,4,6−トリメチル−シクロトリボロキサン(1.00mL、7.15mmol)を添加し、反応物を更に約2時間加熱し続けた。反応物を冷却し、短いシリカゲルパッドに通してろ過し、濃縮して、オイルを得た。溶離剤としてヘプタン:EtOAc(92:8)を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、メチル2−アミノ−5−ブロモ−3−メチル−ベンゾアート(5.9g、55%)を淡黄色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.72、m/z:(MH) 244/246。
段階3.
調製11c. メチル5−ブロモ−1H−インダゾール−7−カルボキシラート
Figure 2009532370
3−メチル−1−ニトロソオキシ−ブタン(3.39mL、25.2mmol)を、約17℃に冷却した2−メチルアミノ−5−ブロモ−3−メチル−ベンゾアート(5.38g、22.0mmol)の氷酢酸(300mL)中溶液に添加した。反応物を約17℃で約10分間撹拌し、次いで60℃に保持された酢酸(60mL)と酢酸カリウム(20.0g、0.20mol)の混合物に撹拌しながら約1時間かけて移した。混合物を約1時間撹拌し、次いで周囲温度に冷却し、減圧濃縮した。残留物をEtOAc(約350mL)に溶解させ、水(3×150mL)及びNaCl飽和水溶液(100mL)で洗浄し、次いで無水MgSOを用いて脱水した。残留物をエーテル(50mL)を用いてすりつぶし、ろ過し、追加のエーテル(2×10mL)で洗浄し、乾燥させて、5−ブロモ−1H−インダゾール−7−カルボン酸メチルエステル(4.42g、79%)を黄褐色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.43、m/z:(MH) 255/257。
段階4.
調製11d. メチル1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−ブロモ−1H−インダゾール−7−カルボキシラート、及び
調製12a. メチル2−(4−メトキシ−ベンジル)−5−ブロモ−2H−インダゾール−7−
Figure 2009532370
メチル5−ブロモ−1H−インダゾール−7−カルボキシラート(調製11c、2.60g、10.2mmol)、炭酸カリウム3.31g、24.0mmol)及び塩化4−メトキシ−ベンジル(1.62mL、12.0mmol)の混合物のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中溶液を約60℃で約4時間加温した。反応物をろ過し、減圧濃縮し、残留物をEtOAc(100mL)と水(50mL)に分配した。層分離させ、有機層を水(2×50mL)で洗浄し、無水MgSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮して、メチル1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−ブロモ−1H−インダゾール−7−カルボキシラートとメチル2−(4−メトキシ−ベンジル)−5−2H−インダゾール−7−カルボキシラートの混合物をオイルとして得た(4.07g、106%)。RP HPLC(表1、方法e)R=2.17、m/z:(MH) 244/246、及びR=2.46、m/z:(MH) 244/246。粗生成物をそれ以上精製せずに使用した。
段階5.
調製11. メチル1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾール−7−カルボキシラート
調製12. メチル2−(4−メトキシ−ベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2H−インダゾール−7−カルボキシラート
Figure 2009532370
メチル1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−ブロモ−1H−インダゾール−7−カルボキシラート、メチル2−(4−メトキシ−ベンジル)−5−2H−インダゾール−7−カルボキシラート(調製11d及び12a、3.70g、9.87mmol)、4,4,5,5,4’,4’,5’,5’−オクタメチル−[2,2’]ビ[[1,3,2]ジオキサボロラニル](7.62g、30.0mmol)及び酢酸カリウム(5.88g、60.0mmol)の混合物のジメチルホルムアミド(50mL)中溶液に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)ジクロロパラジウム(II)の1:1ジクロロメタン錯体(408mg、0.50mmol)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を密封し、約80℃で約1時間加熱し、次いで周囲温度に冷却し、ろ過し、濃縮した。第1の異性体を含む画分を溶出させる溶離剤としてCHClを用いたシリカゲルカラムによって混合物を精製した。これらの混合画分をヘプタン(約15mL)を用いてすりつぶし、ろ過し、乾燥させて、異性体A(2.06g、純度94%、収率46%)を得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.50、m/z:(MH) 423。第2の異性体をEtOAcを用いて溶出させ、各画分を再度混合し、濃縮し、乾燥させて、異性体B(2.31g、55%)を得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.24、m/z:(MH) 423。
調製13. 5−(5−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−7−カルボン酸一塩酸塩
Figure 2009532370
メチル5−ブロモ−1−(4−メトキシ−ベンジル)−1H−インダゾール−7−カルボン酸エステル、メチル5−ブロモ−2−(4−メトキシ−ベンジル)−2H−インダゾール−7−カルボキシラート(調製11及び12、1:1、3.99g、9.45mmol)、炭酸セシウム(9.75g、30.0mmol)及びN’−(1−ベンゼンスルホニル−3−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(調製10、3.85g、9.45mmol)の混合物の1,2−ジメトキシエタン(100mL)と水(25mL)の溶液に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)ジクロロパラジウム(II)の1:1ジクロロメタン錯体(408mg、0.50mmol)をN雰囲気下で添加した。反応混合物を約90℃で約4時間加熱した。反応物を周囲温度に冷却し、層分離させた。有機層をシリカゲルパッドに通してろ過し、5%MeOH/EtOAcで溶出させ、ろ液を減圧濃縮した。トリイソプロピルシラン(2.05mL、10.0mmol)を含むトリフルオロ酢酸(50mL)に残留物を溶解させ、混合物を封管中で約100℃で約30分間加熱し、次いで周囲温度に冷却し、減圧濃縮した。残留物をエーテル(100mL)を用いてすりつぶし、生成した固体をろ過収集した。次いで、固体をメタノール(75mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液(2N、50mL、100mmol)で処理し、約6時間加熱還流させた。反応物を熱ろ過し、次いで冷却し、酢酸を用いてpH約5.5に酸性化した。生成物をろ別し、水(2×10mL)で洗浄し、乾燥させて、5−(5−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−7−カルボン酸(2.60g、78%)を酢酸塩として得た。酢酸塩をメタノール(300mL)に溶解させ、HCl水溶液(2N、25mL)を添加した。混合物を濃縮し、乾燥させて5−(5−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−7−カルボン酸一塩酸塩(2.35g、75%)を淡黄色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=1.31、m/z:(MH) 294。
調製14:(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−チオカルバミン酸S−メチルエステル
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミン(実施例F.8.1、530mg、2.0mmol)とクロロチオギ酸メチル(0.25mL、2.8mmol)のエタノール(10mL)溶液に、トリエチルアミン(0.56mL、4.0mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で約16時間撹拌し、生成した固体をろ過収集し、水(3×50mL)で洗浄し、乾燥させて、(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−チオカルバミン酸S−メチルエステル(448mg、66%)を得た。LC/MS(表1、方法e)R 2.14min;m/z:[M−H] 338。
調製15: 2−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−2−オキサリルクロリド
Figure 2009532370
段階1.
調製15a. エチル−N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−オキサマート
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミン(実施例F.8.1、151mg、0.57mmol)のジクロロメタン(6mL)中懸濁液にトリエチルアミン(0.088mL、0.63mmol)を添加した。反応混合物を約−5℃で約10分間撹拌し、塩化エチルオキサリル(0.064mL、0.57mmol)を滴下した。反応混合物を約−5℃で約90分間撹拌した後、反応物を水(約10mL)でクエンチした。懸濁液をEtOAc(3×50mL)で抽出し、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて脱水した。溶媒を減圧除去し、溶離剤としてヘプタン:EtOAc(30:70)を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、エチル−N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−オキサマート(169mg、81%)を淡黄色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.03、m/z:(M−H) 364。
段階2.
調製15b. N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−オキサマート
エチル−N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−オキサマート(調製15a、83mg、0.23mmol)のメタノール(3mL)懸濁液に水酸化ナトリウム溶液(2%水溶液、2mL)を添加し、反応混合物を100℃で約1時間還流させた。溶媒を減圧除去し、残留物に水を添加した。塩酸水溶液(1N)を用いて水層を酸性化し、生成した固体をろ過収集し、水(3×5mL)で洗浄し、乾燥させて、N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−オキサマート(76mg、99%)を得た。LC/MS(表1、方法e)R 0.89min;m/z:[M−H] 336。
段階3.
調製15: 2−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−2−オキサリルクロリド
N−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−オキサマート(調製15b、30mg、0.089mmol)と塩化チオニル(0.5mL、6.7mmol)の混合物を約80℃で約1時間撹拌した。過剰の塩化チオニルを減圧除去し、2−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−2−オキサリルクロリド(31mg、98%)をそれ以上精製せずに使用した。
調製16. 5−ピリジン−3−イル−3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾール
Figure 2009532370
段階1.
調製16a. 5−ブロモ−2−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド
Figure 2009532370
5−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸(Aldrich、5.0g、22.8mmol)とトルエン(45mL)の混合物に塩化チオニル(19.8mL、228mmol)を添加した。生成した混合物を約3時間加熱還流させ、周囲温度に冷却し、溶媒を減圧除去した。残留物をTHF(40mL)中で約0℃で撹拌し、次いで反応物をガス状ジメチルアミンで処理した。混合物を約15分間撹拌し、濃縮し、EtOAc(100mL)に溶解させ、2N HCl溶液(2×50mL)、2N NaOH溶液(2×50mL)、最後に飽和NaCl溶液(50mL)で洗浄した。有機層を無水MgSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮し、乾燥させて、5−ブロモ−2−フルオロ−N,N−ジメチル−ベンズアミド(4.82g、86%)をオイルとして得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.33、m/z:(MH) 246/248。
段階2.
調製16b. (5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−(1H−ピロル−2−イル)−メタノン
Figure 2009532370
5−ブロモ−2−フルオロ−N,N−ジメチル−ベンズアミド(調製16a、4.75g、19.3mmol)とオキシ塩化リン(5.46mL、40.5mmol)を混合し、約35℃で約28時間加温した。混合物を周囲温度に冷却し、ピロール(1.38mL、20.0mmol)とCHCl(40mL)の混合物を添加し、反応物を周囲温度で約3時間撹拌した。NaCO水溶液(10%w/v、約150mL)を慎重に添加して反応をクエンチし、生成した混合物を約2時間加熱還流させた。生成物をCHCl(3×50mL)で抽出し、無水MgSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮した。溶離剤としてEtOAc:ヘプタン(1:1)を用いたシリカゲルによって粗生成物を更に精製して、5−ブロモ−2−フルオロ−N,N−ジメチル−ベンズアミド(2.57g、50%)をオイルとして得た。オイルは、静置すると固化した。RP HPLC(表1、方法e)R=2.57;m/z:(M−H) 266/268。
段階3.
調製16c. 5−ブロモ−3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾール
Figure 2009532370
(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−(1H−ピロル−2−イル)−メタノン(調製16b、2.40g、8.96mmol)とヒドラジン水和物(35mL)を含むスラリーを密封し、約150℃で約1時間マイクロ波加熱した。反応物を周囲温度に冷却し、水(150mL)で希釈した。生成物をEtOAc(150mL)で抽出し、2N HCl溶液(50mL)、飽和NaHCO溶液(50mL)、最後に飽和NaCl溶液で洗浄した。EtOAc層を無水MgSOを用いて脱水し、ろ過し、減圧濃縮して、5−ブロモ−3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾール(2.38g、99%)をオイルとして得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.95;m/z:(MH) 262/264。
段階4.
調製16. 5−ピリジン−3−イル−3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾール
Figure 2009532370
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)ジクロロパラジウム(II)の1:1ジクロロメタン錯体(40.8mg、0.05mmol)を5−ブロモ−3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾール(調製16c、105mg、0.40mmol)、ピリジン−3−ボロン酸水溶液(1M、1.0mL)の混合物に添加し、CsCO(391mg、1.20mmol)のDMF(2.0mL)中溶液を窒素雰囲気下で添加し、混合物を再度Nパージし、次いで約3日間加熱還流させた。反応物を周囲温度に冷却し、有機層をシリカゲルによってろ過し、減圧濃縮した。残留物を分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持;5−50%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液20分間;50−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液1分間;100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって更に精製した。各生成物画分を混合し、濃縮して有機溶媒を除去し、凍結乾燥させて、5−ピリジン−3−イル−3−(1H−ピロル−2−イル)−1H−インダゾール(44mg、42%)をオフホワイト粉末として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.23;m/z:(MH) 261。
調製17. 5−ピリジン−3−イル−1H−インダゾール
Figure 2009532370
段階1.
調製17a. 5−ヨード−2H−インダゾール
Figure 2009532370
約−10℃に予冷した1H−インダゾル−5−イルアミン(Aldrich、12.0g、90.1mmol)、水(36mL)、アセトニトリル(12mL)及び濃HCl(14.4mL)の混合物に、NaNO(6.24g、90.0mmol)の水(36mL)溶液を滴下した。添加中、反応温度を約−5℃未満に維持した。添加終了後、混合物を約−5℃で約10分間撹拌し、次いで、KI(15.0g、90.0mmol)の冷水(30mL)溶液、続いて冷アセトニトリル(50mL)を添加した。冷浴を除去し、反応物を撹拌しながら周囲温度に終夜加温した。有機溶媒を減圧除去し、固体生成物をろ別し、次いでアセトニトリル(125mL)に再溶解させ、チャコール(約5g)の存在下で約30分間撹拌した。混合物をろ過し、濃縮して、5−ヨード−1H−インダゾール(13.1g、60%)を淡褐色固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=2.38;m/z:(MH) 245。
段階2.
調製17b. 5−ヨード−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール
Figure 2009532370
1H−インダゾル−5−イルアミン(調製17a、12.9g、52.9mmol)をCHCl(66mL)に溶解させ、約0℃に冷却し、KOH(66.0g、1.18mol)の水(66mL)溶液及び臭化テトラブチルアンモニウム(175mg、0.54mmol)で処理した。激しく撹拌しながら、(2−クロロメトキシ−エチル)−トリメチル−シラン(10.5mL、59.3mmol)を約0℃で約5分間添加した。次いで、反応物を約0℃で約30分間撹拌し、水(100mL)で希釈し、CHCl(3×100mL)で抽出した。CHCl層を無水MgSOを用いて脱水し、ろ過し、濃縮して、オイルを得た。溶離剤としてEtOAc:ヘプタン(95:5)を用いたシリカゲルによって粗生成物を更に精製して、5−ヨード−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール(11.2g、56%)をオイルとして得た。RP HPLC(表1、方法e)R=3.04;NMR(d−DMSO、400MHz)δ −0.12(s、9H)、0.77−0.80(t、2H)、3.47−3.51(t、2H)、5.74(s、2H)、7.60−7.63(d、1H)、7.67−7.70(d,d 1H)、8.09−8.10(d、1H)、8.21−8.22(m、1H)。
段階3.
調製17c. 5−ピリジン−3−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール
Figure 2009532370
5−ヨード−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール(調製17a、1.87g、5.00mmol)、ピリジン−3−ボロン酸(737mg、6.00mmol)及びCsCO(4.89g、15.0mmol)の混合物の1,2−ジメトキシ−エタン(16mL)と水(3.2mL)の溶液に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)ジクロロパラジウム(II)の1:1ジクロロメタン錯体(204mg、0.25mmol)を窒素雰囲気下で添加した。反応物を約100℃で終夜加熱し、冷却し、濃縮し、CHCl(約30mL)で抽出した。抽出物をシリカに吸着させ、シリカゲルカラムにかけ、最初にヘプタン:EtOAc(85:15)で、次いでヘプタン:EtOAc(3:2)で溶出させて精製して、5−ピリジン−3−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール(857mg、53%)をオイルとして得た。RP HPLC(表1、方法e)R=3.04、m/z:(MH) 326。
段階4.
調製17. 5−ピリジン−3−イル−1H−インダゾール
Figure 2009532370
5−ピリジン−3−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール(調製17c、100mg、0.31mmol)及びエチレンジアミン(133μL、2.00mmol)を、1Mフッ化テトラブチルアンモニウムのTHF(4.0mL)溶液に溶解させ、混合物を約2時間加熱還流させた。反応物を周囲温度に冷却し、減圧濃縮した。残留物をEtOAc(25mL)に溶解させ、水(2×10mL)で洗浄し、減圧濃縮した。粗生成物を逆相分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持;5−50%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液20分間;50−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液1分間;100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって更に精製して、5−ピリジン−3−イル−1H−インダゾール(61mg、64%)をオフホワイト固体として得た。RP HPLC(表1、方法e)R=1.65、m/z:(MH) 196。
調製18. インドール−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
Figure 2009532370
1H−インドール−4−カルボン酸メチルエステル(Aldrich、0.050g、28mmol)と4−ジメチルアミノピリジン(0.7mg、0.006mmol)の塩化メチレン(1.0mL、0.016mol)中溶液にジ−tert−ブチルジカルボナート(0.068g、0.31mmol)を添加した。45分後、混合物をクエンチし、1N HClでpH約4に酸性化した。塩化メチレンを添加し、層分離させた。水層を塩化メチレンで更に抽出し、混合有機層を無水MgSOを用いて脱水し、濃縮して、インドール−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル(0.072g、収率92%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 8.37(d、1H)、7.91(d、1H)、7.86(d、1H)、7.46(t、1H)、7.21(d、1H)、3.92(s、3H)、1.65(s、10H);RP−HPLC(表1、方法e)R=2.7、m/z:(M+H) 276.3。
調製19. インドール−1,7−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル7−メチルエステル
Figure 2009532370
1H−インドール−7−カルボン酸メチルエステル(Acros chemicals、5.0g、0.028mol)と4−ジメチルアミノピリジン(0.3g、0.003mol)の塩化メチレン(100mL)中溶液にジ−tert−ブチルジカルボナート(16g、0.071mol)を添加した。混合物を約45℃で約16時間加熱した。混合物をクエンチし、1N HClでpH約4に酸性化した。塩化メチレンを添加し、層分離させた。水層を塩化メチレンで更に抽出し、混合有機層を無水MgSOを用いて脱水し、濃縮して、インドール−1,7−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル7−メチルエステル(9.5g、収率97%)を得た。RP−HPLC(表1、方法e)R=2.5、m/z:(M+H) 276.2。
調製20. インドール−2−ボロニック−1,7−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル7−メチルエステル
Figure 2009532370
インドール−1,7−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル7−メチルエステル(調製19、9.5g、0.028mol)とテトラヒドロフラン(39mL、0.48mol)の混合物にホウ酸トリイソプロピル(9.5mL、0.041mol)を添加した。不均一混合物を約0−5℃に冷却し、リチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラン溶液(2.0M、25mL)を徐々に添加した。約2時間後、混合物を1N HClでクエンチし、層分離させた。水層をDCMで洗浄し、混合有機層を無水MgSOを用いて脱水し、濃縮した。エーテル/ヘプタン中ですりつぶして、インドール−2−ボロニック−1,7−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル7−メチルエステルを黄色固体として3回(それぞれ4.10g、1.6g及び3.0g)得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.7min;m/z(M+H) 378.4。
調製21. インドール−2−ボロニック−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
Figure 2009532370
インドール−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル(調製18、0.207g、0.752mmol)のTHF(1.1mL)中溶液にホウ酸トリイソプロピル(260μL、0.0011mol)を添加した。溶液を約0−5℃に冷却し、リチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラン溶液(2.0M、600μL)を約1時間徐々に添加した。約30分後、混合物を1N HClでクエンチし、層分離させた。水層をDCMで洗浄し、混合有機層を無水MgSOを用いて脱水し、濃縮した。混合物をヘプタン(50mL)とエーテル(5mL)中ですりつぶし、ろ過して、インドール−2−ボロニック−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル(175mg、収率51%)を得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.84min;m/z 377.9(M−H)
調製22. 4−ジイソプロピルカルバモイル−インドール−2−ボロニック−1−カルボン酸1−tert−ブチルエステル
Figure 2009532370
インドール−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル(調製18、0.70g、0.0025mol)のTHF(36mL)中溶液にホウ酸トリイソプロピル(870μL、0.0038mol)を添加した。溶液を約0−5℃に冷却し、リチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラン溶液(2M、2.8mL)を約1時間徐々に添加した。更に約1.5時間後、混合物を1N HClでクエンチし、層分離させた。水層をDCMで抽出し、混合有機層を脱水し、濃縮し、ヘプタン(50mL)とエーテル(5mL)中ですりつぶし、ろ過した。溶離剤としてDCM/MeOH(98:2)を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーによって材料を更に精製して、4−ジイソプロピルカルバモイル−インドール−2−ボロニック−1−カルボン酸1−tert−ブチルエステル(20mg、収率2%)を得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 2.0min;m/z 389.4(M+H)
(実施例8)
4−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−ピリミジン−2−オール
Figure 2009532370
4−クロロ−2−メタンスルホニル−ピリミジン(調製1、1.35g、7.0mmol)とDME(10mL)の混合物に、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミン(実施例F.8.1、1.03g、3.9mmol)とトリエチルアミン(0.76mL、5.4mmol)の混合物のDME(70mL)中溶液を添加した。周囲温度で約16時間後、混合物をろ過し、固体を逆相分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持;5−50%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液20分間;50−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液1分間;100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって精製して、4−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−ピリミジン−2−オール(2mg、0.006mmol、収率0.1%)を得た。LC/MS R(方法e)1.3min;m/z(M−H) 358.3。
(実施例9)
{2−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−1H−インドル−7−イル}−メタノール
Figure 2009532370
2−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−1H−インドール−7−カルボン酸メチルエステル(調製F.8.1、0.100g、0.000250mol)を、水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン中溶液(1.0M、1.0mL)に約0℃で3分割添加した。約10分後に追加のTHF(1.0mL)を添加し、約40分後に混合物を周囲温度に加温した。更に約60分後に、水素化アルミニウムリチウムのTHF溶液(1.0M、1mL)を添加した。約16時間後、混合物を水でクエンチし、塩化アンモニウム飽和水溶液で中和した。混合物をEtOAcで希釈し、層分離させた。水層をEtOAcで更に抽出し、混合有機層を無水MgSOを用いて脱水し、濃縮して、{2−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−1H−インドル−7−イル}−メタノール(28mg、収率30%)を得た。LC/MS R(方法e)0.8min;m/z(M−H) 370.5。
(実施例10)
2−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−1H−インドール−7−カルボン酸アミド
Figure 2009532370
2−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−1H−インドール−7−カルボン酸(実施例F.5.11、0.100g、0.000259mol)とN,N−カルボニルジイミダゾール(0.0842g、0.000519mol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL、0.032mol)中溶液を約55℃で約45分間加熱した。混合物を氷浴で冷却し、アンモニアガスによって約0℃で約15分間処理した。混合物を密封し、周囲温度に加温した。約1時間後、混合物を大気開放し、混合物の1.2mLを逆相分取HPLC(Thermo Hypersil−Keystone 250×21.2mm 8μ Hypersil(登録商標)HS C18カラム;5%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液5分間保持;5−50%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液20分間;50−100%CHCN/50mM酢酸アンモニウム水溶液1分間;100%CHCNで5分間保持、21mL/min)によって精製し、次いでろ過して、残りの酸を除去した。次いで、ろ液を凍結乾燥させて、2−[5−(2−アミノ−ピリミジン−4−イルアミノ)−1H−インダゾル−7−イル]−1H−インドール−7−カルボン酸アミド(2mg、収率2%)を得た。LC/MS R(方法e)0.7min;m/z(M+H) 385.4。
調製22a. 5−ブロモ−7−ヨード−1H−インダゾール
Figure 2009532370
撹拌棒を備えた1L丸底フラスコに、4−ブロモ−2−メチルアニリン(Aldrich、24.3g、0.130mmol)及びジクロロメタン(250mL)を充填した。ビス(ピリジン)ヨードニウム(I)テトラフルオロボラート(50.0g、0.13mmol)を4分割して、約10分間添加した。混合物を周囲温度で約30分間撹拌し、次いで追加のビス(ピリジン)ヨードニウム(I)テトラフルオロボラート(各2.5g)を2回添加し、反応を約1時間続けた。水(150mL)を添加し、約10分間撹拌後、混合物を分液漏斗に移し、層分離させた。次いで、有機溶液をNa飽和水溶液(100mL)、次いで水(50mL)で洗浄した。有機溶液を無水硫酸マグネシウムを用いて脱水し、次いでろ過し、濃縮してオイル(51.4g)を得た。オイルをシリカゲルカラム(400g)にかけ、ヘプタン/ジクロロメタン/酢酸エチル(12:7:1)で溶出させて、4−ブロモ−2−ヨード−6−メチル−フェニルアミン(31.08g、76.6%)を暗色固体として得た。撹拌棒を備えた1L丸底フラスコ中の氷酢酸(400mL)に4−ブロモ−2−ヨード−6−メチル−フェニルアミン(31.08g、99.6mmol)を溶解させた。次いで、水(18.7mL)に溶解させた亜硝酸ナトリウム(7.56g、109.6mmol)をフラスコに一括充填した。混合物を約15分間撹拌し、次いで溶媒をロータリーエバポレーターによって約35℃の浴温で蒸発除去した。残留物を水(200mL)と一緒に15分間撹拌し、生成した固体をろ過収集し、乾燥させて、5−ブロモ−7−ヨード−1H−インダゾール(30.6g、95%)を茶色がかった黄褐色固体として得た。(DMSO−d、400MHz)δ 13.6(bs、1H)、8.24(s、1H)、8.04(d、J=1.54Hz、1H)及び7.88(d、J=1.54Hz、1H);RP−HPLC(表1、方法e)R=3.63min;m/z:(M−H) 322.8。
調製22b:N,N−ジメチル−1−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドル−3−イル]メタンアミン
Figure 2009532370
CHCN(3mL)とHOAc(1.5mL)中のEschenmoser塩(0.91g、4.9mmol)の懸濁液に、5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(1.0g、4.1mmol)のCHCN(3mL)溶液を室温で約10分間滴下した。約2時間後、反応物をNaHCO飽和水溶液でクエンチし、CHCl(3×15mL)で抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOを用いて脱水し、上澄みを流し、濃縮して、粗製N,N−ジメチル−1−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドル−3−イル]メタンアミン(0.60g、50%)を得た。RP−HPLC(表1、方法g)R 1.39min;H NMR(d−DMSO、400MHz)δ 11.26(br s、1H)、8.07(s、1H)、7.44(d、J=8.2Hz、1H)、7.37(m、2H)、3.92(s、2H)、2.40(s、6H)、1.31(s、12H)。
調製22c:チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イルボロン酸
Figure 2009532370
チエノ[2,3−b]ピリジン(0.50g、3.7mmol)のTHF(25mL)中溶液にn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液、2.5mL、4.1mmol)を約−78℃で約10分間滴下した。約45分後、ホウ酸トリイソプロピル(0.93mL、4.1mol)を添加した。約−78℃で約1時間、次いで約0℃で約30分間撹拌した。10%HCl水溶液(10mL)を添加し、氷浴を除去した。約30分後、EtOAc(30mL)を添加した。反応混合物をろ過して、沈殿を除去した。沈殿を追加の水及びEtOAcで洗浄した。混合層を分離させ、水層を追加のEtOAc(2×30mL)で抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOを用いて脱水し、上澄みを流し、濃縮して、固体を得た。固体をEtOAc及びヘプタンを用いてすりつぶし、次いでろ過して、チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イルボロン酸(0.043g、6%)を得た。RP−HPLC(表1、方法g)R 1.67min、m/z(ESI+)180.1(M+H)
調製22d:2−アミノ−4−クロロ−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2009532370
段階1.
調製22e. (2−アミノ−6−クロロ−5−ホルミル−ピリミジン−4−イルスルファニル)−酢酸メチルエステル
2−アミノ−4,6−ジクロロ−5−ピリミジンカルボアルデヒド(Apin、2.00g、10.4mmol)とジオキサン(20mL)の混合物に、トリエチルアミン(1.60mL、11.5mmol)及びチオグリコール酸メチル(1.90mL、21.2mmol)を添加した。約3時間後、反応混合物を水(30mL)で希釈し、次いでろ過し、追加の水で洗浄して、(2−アミノ−6−クロロ−5−ホルミル−ピリミジン−4−イルスルファニル)−酢酸メチルエステル(1.801g、66%)を黄色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法a)R 1.85min、m/z(ESI+)262.0(M+H)
段階2.
調製22d:2−アミノ−4−クロロ−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル
(2−アミノ−6−クロロ−5−ホルミル−ピリミジン−4−イルスルファニル)−酢酸メチルエステル(調製22e、0.20g、0.76mmol)とジオキサン(7.6mL)の混合物にKCO(0.21g、1.5mmol)を添加した。生成した混合物を約100℃で終夜加熱し、室温に冷却し、水(1mL)を添加して塩基を溶解させた。残留固体をろ過し、MeOHで洗浄して、2−アミノ−4−クロロ−チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸メチルエステル(0.16g、84%)を淡黄色固体として得た。RP−HPLC(表1、方法a)R 2.38min;H NMR(d−DMSO、400MHz)δ 7.82(s、1H)、7.72(br s、2H)、3.86(s、3H)。
調製50. 7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ニトロ−1H−インダゾル−3−オール
Figure 2009532370
3−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−2−クロロ−5−ニトロ−安息香酸(0.11g、0.33mmol)、ヒドラジン(0.35mL)及びイソプロピルアルコール(3mL)の混合物を約90℃に約1時間加熱した。混合物を冷却し、次いで溶媒を減圧蒸発させた。残留物を6N塩酸水溶液(5mL)で処理し、混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を混合し、次いで濃縮して、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ニトロ−1H−インダゾル−3−オールを得た。RP−HPLC(表1、方法e)Rt 1.41min;m/z:(M−H) 310.24。
(実施例51)
2−(7−ブロモ−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−2−メチル−プロパン−1−オール
Figure 2009532370
2,2−ジメチル−オキシラン(0.100mL、1.13mmol)のTHF(5.0mL)中溶液に、7−ブロモ−1H−インダゾル−5−イルアミン(調製6、0.100g、0.472mmol)及び塩化サマリウム(0.012g、0.047mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で約20時間撹拌し、続いてTHFを減圧除去した。粗製反応混合物を逆相クロマトグラフィー(RP−HPLC(Rainin C18、8mm、300Å、35cm;5−100%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム20分間、100%アセトニトリル10分間保持、21mL/min)によって精製して、2−(7−ブロモ−1H−インダゾル−5−イルアミノ)−2−メチル−プロパン−1−オール(0.033g、0.116mmol)を得た。RP−HPLC(表1、方法e)R 1.18min;m/z:(M+H) 286.1。
調製52. (7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−フェニル−メタノン
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1H−インダゾール(調製26、0.25g、0.76mol)、トリブチルフェニルスズ(0.56g、1.52mmol)、トリエチルアミン(0.23g、2.28mmol)及びトランス−ジクロロ[ビス(トリフェニルホスフィン)]パラジウム(II)(0.08g、0.114mmol)の混合物のN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中溶液を一酸化炭素でパージし、次いで一酸化炭素雰囲気下で油浴中で約90℃で約2時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、残留物をシリカゲルカラムにかけ、次いでジクロロメタン/メタノール(95:5)で溶出させた。生成物含有画分を混合し、ヘプタンを用いてすりつぶし、次いで固体をろ過収集し、分取逆相HPLCによって精製して、(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−フェニル−メタノン(23mg、8.5%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 13.85(bs、1H)、8.49(bs、1H)、8.27(s、1H)、8.18(bs、1H)、8.06(m、2H)、7.93(m、1H)、7.81(m、2H)、7.71(m、1H)、7.61(m、2H)、7.45(m、2H);RP−HPLC(表1、方法e)R 2.50min;m/z:(M+H) 353.0。
調製53. (7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−3−イル)−ピリジン−2−イル−メタノン
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾール(調製23、0.15g、0.326mmol)とテトラヒドロフラン(2mL)の混合物を約−65℃に冷却し、次いでn−ブチルリチウム溶液(1.6M、0.36mL、0.36mmol)を滴下した。約30分後、2−ピリジンカルボキシアルデヒド(0.042g、0.39mmol)を添加した。混合物をメタノール(1mL)でクエンチし、次いで室温に加温した。溶媒を減圧除去し、残留物を分取逆相HPLCクロマトグラフィー(RP−HPLC(Rainin C18、8mm、300Å、35cm;5−100%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム20分間、100%アセトニトリル10分間保持、21mL/min)によって精製して、中間体[7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾル−3−イル]−ピリジン−2−イル−メタノール(50mg)を得た。この中間体を1,4−ジオキサン(2mL)と二酸化マンガン(90mg、31%)の混合物に懸濁させた。混合物を約90℃に15分間加熱し、次いでろ過し、濃縮した。残留物を逆相HPLC(RP−HPLC(Rainin C18、8mm、300Å、35cm;5−100%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム20分間、100%アセトニトリル10分間保持、21mL/min)によって精製して、(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−3−イル)−ピリジン−2−イル−メタノン(22mg、44%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 8.8(bs、1H)、8.31(d、1H)、8.09(m、4H)、7.93(d、1H)、7.78(bs、1H)、6.96(bs、1H)、7.51(t、1H)、7.43(m、2H);RP−HPLC(表1、方法e)R 2.60min;m/z:(M−H) 353.8。
調製54. (7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−ピリジン−2−イル−メタノン
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−インダゾール(調製23、0.2g、0.435mmol)から出発し、(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−3−イル)−ピリジン−2−イル−メタノン(上記調製52)の調製手順によって、(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−1H−インダゾル−5−イル)−ピリジン−2−イル−メタノン(17mg、11%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 8.79(d、1H)、8.65(s、1H)、8.54(s、1H)、8.27(s、1H)、8.24(s、1H)、8.11(m、1H)、8.05(m、2H)、7.95(m、1H)、7.72(m、1H)、7.45(m、2H);RP−HPLC(表1、方法e)Rt 2.28min;m/z:(M−H) 354.1。
Figure 2009532370
調製55. 7−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−3−メチル−1H−インダゾル−5−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミン
Figure 2009532370
7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾール(調製24、1.0g、2.18mmol)とテトラヒドロフラン(15mL)の混合物を約−65℃に冷却し、次いでn−ブチルリチウム溶液(1.6M、1.5mL、2.4mmol)を滴下した。約5分後、ヨウ化メチル(0.37g、2.6mmol)を添加し、次いで溶液を約−20℃に加温した。飽和塩化アンモニウム(1mL)を添加し、次いで混合物を酢酸エチル(25mL)及び水(10mL)で希釈した。層分離させ、次いで有機層を硫酸マグネシウムを用いて脱水し、ろ過し、濃縮して、粗製7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−5−ブロモ−3−メチル−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾールを得た。これを、一般的手順Eによって、7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−2H−インダゾール(2段階で0.29g、25%)に転化した。ボロナート(200mg、0.385mmol)を2−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−7−ヨード−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.135g、0.32mmol)と一般的手順Fによって結合させ、得られた生成物を一般的手順Gによって脱保護して、7−(7−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−3−メチル−1H−インダゾル−5−イル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミン(24mg、19%)を得た。(DMSO−d、400MHz)δ 12.48(bs、1H)、11.44(s、1H)、8.50(m、3H)、8.18(d、1H)、8.07(bs、1H)、8.02(d、1H)、7.90(d、1H)、7.43(m、2H)、5.94(bs、2H)、2.61(s、3H);RP−HPLC(表1、方法e)R 1.76min;m/z:(M−H) 394.9。

Claims (9)

  1. 式(I)の化合物。
    Figure 2009532370
    (式中、
    は、H、OCHで置換されたベンジル、置換されていてもよい(C−C)アルキル、NHで置換されたピリミジン、及びアミノ(C−C)アルキルからなる群から選択され、
    は、H、ハロゲン、NH、OH、COOH、−C(O)−NH−CH−C(O)−OCH、−NH−CH−フェニル、−C(O)−ピリジニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択され、フェニルは、N(CH若しくはOCHで置換されていてもよく、又は
    は、(C−C)アルキル、ベンゾ[b]チエニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、イソキノリニル、モルホリニル、ナフチル、フェニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル及びチエニルからなる置換されていてもよい群から選択され(この置換基は、1個以上のCH、NH、Cl、F、ジメチルアミノ、OH、CHOH、−C(O)NH、COOH、CF、イソプロピル、OCF、OCH、−O−CH−フェニル、CN、OCHCH、−NH−C(O)−シクロブチル、−NH−C(O)−フェニル、NH−C(O)−CH、NHC(O)CH、N(CH、S(O)CH及びC(O)NH−フェニルから選択される。)、又は
    は、−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
    xは0、1、2又は3であり、
    100は独立にH又は(C−C)アルキルであり、
    は、−C(O)−CHであり、若しくは置換されていてもよい基(C−C)アルキル、アミノ、アミノアルキル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾトリアゾリル、ビフェニル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル−2−オン、イミダゾリル、インドリル、ナフチル、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、テトラヒドロピラニル及びチアゾリルから選択される。)、又は、
    はA−Bであり(式中、Aはインダゾールと結合しており、
    Aは、−C≡C、−C≡C−フェニル、インダゾリル、フェニル、ピリジニル及びチエニルからなる群から選択され、
    Bは、ベンジルオキシ、モルホリニル、フェニル、チエニル、t−ブチル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択される。)、
    はH又はNHであり、
    は、H、NH、NO、ハロからなる群から選択され、又は
    は、ベンゾイミダゾリル、3,4−ジヒドロベンゾ[1,4]チアジニル、ベンジルオキシフェニル、フロ[3,2−c]ピリジン、インダゾリル、インドリル、イソキノリニル、フェニル、ピペリジニル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−d]ピリジニル、ピリミジニル、ピロロ[3,2−d]ピリジン、ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、ピリジニル、ピロリル、キノリニル、キナゾリニル、チエニル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジン、チエノ[3,2−c]ピリジン、7−アザインドリニル(azaindolinyl)及び7−アザインドリルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は
    は−C(O)−Rであり(式中、
    は、OH、(C−C)アルコキシ、フェニル、置換されていてもよいピペリジニル、置換されていてもよいピリジニル、及び置換されていてもよいピロリジニルからなる群から選択され、又は
    はD−Eである(式中、DはC(O)と結合しており、
    Dは、ピペリジニル及びピロリジニルからなる群から選択され、
    Eは、ピリジニル及びピリミジニルアミンメチルからなる群から選択される。)。)、
    は−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
    aは0、1、2又は3であり、
    は−CONHであり、又は
    は、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、ジメチルアミノ、フルオレン、イミダゾリル、インダニル、インダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、フェニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル、キナゾリニル、チアジアゾリル及び1,2,4−トリアゾリルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は、
    はJ100−J200である(式中、J100は(CHと結合しており、
    100は、イソオキサゾリル、ピペラジニル、ピラゾリル ピリジニル及びフェニルからなる置換されていてもよい群から選択され、
    200は、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、シクロヘキシル、フラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、インドリル、イソオキサゾリル、−NH−C(O)−フェニル、フェノキシ、及び置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される。)。)、
    は−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
    nは0から3であり、
    は−C(CH−CH−C(O)−CHであり、又は
    は、(C−C)アルコキシ、アルキルアミノ、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキサゾリル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾフラニル、ベンジルオキシ、シクロプロピル、シクロヘキシル、クロメニル、ジメチルアミノ、フラニル、ヘキサヒドロピリミジニル、イミダゾリル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾリジニル、インドリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、フェニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリル、キノリニル、キノキサリニル、テトラヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロフラニル、チアゾリル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、チエニル、2,3−ジヒドロチアゾロ[3,2−a]ピリミジン、−S−ピリミジニル、−O−フェニル、−O−Si(CH−C(CH、−NH−S(O)−フェニル、−NH−C(O)−NH、1,2,3,4−テトラヒドロナフチリジニル又はN(CHからなる置換されていてもよい群から選択され、
    はM−Qである(式中、Mは(CHと結合しており、
    Mは、置換されていてもよいメチレン、シクロプロピリデン、置換されていてもよいイソオキサゾリル、フェニル、ピラゾリル、−NH−C(O)、及び置換されていてもよい1,3,5−トリアジニルからなる群から選択され、
    Qは、フラニル、モルホリニル、フェニル、フェニルアミン、及び置換されていてもよい1,3,4−チアジアゾリルからなる群から選択される。)。)、
    は、−NH−CH−C(Y200−Rであり(式中、Y200は独立にH又は(C−C)アルキルであり、Rは、(C−C)アルコキシ、イミダゾリル、フェニル、ピペリジニル、ピロリジニル及び1,2,3,4−テトラヒドロ[1,8]ナフチリジンからなる置換されていてもよい群から選択される。)、又は
    は−NH−C(O)−N(Rであり(式中、Rは独立にH、又は置換されていてもよい(C−C)アルキルである。)、又は
    は−NH−(C(O))−NY300−(CH−Rであり(式中、
    mは0、1又は2であり、
    300は、H又は置換されていてもよい(C−C)アルキルであり、
    pは1又は2であり、
    は、アミノ、(C−C)アルコキシ、ベンゾ[1,3]ジオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル、イミダゾル[1,2−a]ピリジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、フェニル、ピペリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、チアゾリル及びトリアゾリルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は
    はW−Xである(式中、Wは(CHと結合しており、
    Wはチアゾリルであり、Xはチエニルである。)。)、
    は−NH−S(O)であり(式中、Rは、置換されていてもよいベンゾ[1,2,5]オキソジアゾリル(oxodiazolyl)、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ベンゾ[1,4]オキサジニル、ピラゾリル、フェニル、キノリニル、チアゾリル、チエニル及びチエニルからなる群から選択され、又は
    はT−Uである(式中、TはS(O)と結合しており、
    Tはフェニル又はチエニルであり、
    Uは、ピリジニル、置換されていてもよいチアゾリル及び−NH−ピリミジニルからなる群から選択される(式中、ピリミジニルは置換されていてもよい。)。)。)、又は
    は−N(Y400)−Rであり(式中、
    400はHであり、又はY400は、(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル及びピリジニルメチルからなる置換されていてもよい群から選択され、
    は、(C−C)アルキル、6−アザインドリル シクロブテニル、フェニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリミジニル、ピロロ[3,2−d]ピリミジニル、ピロロ[3,4−b]ピリミジニル、ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、キナゾリニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、チエノ[3,2−b]ピリジニル及びトリアジニルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は
    はV−Wである(式中、Vは窒素と結合しており、
    Vは結合であり、又はイソキノリニル、ピリジニル、ピリミジニル及びピロロ[3,2−d]ピリミジニルからなる置換されていてもよい群から選択され、
    Wは、(C−C)アルキル、アルコキシアルキル、シクロペンチル、モルホリニル、フェニル、ピリミジニル、ピロリジニル、チエノ[3,2−b]ピリジニル、−NH−フェニル、−NH−CH−CH−N(CH、−NH−NH、NH−C(O)−CH、CH−フェニル、NH−C(O)−フラニル、S−イソプロピル、S−ナフチル、S−フェニル及びS−CH−CH−NHからなる置換されていてもよい群から選択される。)。)、又は
    はZ100−Z200であり(式中、Z100はインダゾールと結合しており、
    100は、ブチル、エチル、インダゾリル、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジニル、置換されていてもよいピリミジニル、ピロロ[3,2−d]ピリミジニル、及び置換されていてもよいチエニルからなる群から選択され、
    200は、−C(O)−NH−CHCH−NH、NH、−NH−C(O)−チエニル、−NH−C(O)−CH(CH、−NH−C(O)−CH、−NH−C(O)C(CH、−NH−C(O)−NH−フラニル、−NH−C(O)−NH−フェニル、ベンゾ[b]チエニル、モルホリニルエチル、フェニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル及びテトラゾリルからなる群から選択される。)、又は
    は−NH−C(O)−Y500−C(O)−Rであり(式中、
    500は、置換されていてもよい(C−C)アルキルであり、
    はHであり、又はRは、フェニル、フェニルアミノ及びチエニルからなる置換されていてもよい群から選択される。)、又は
    は−NH−C(O)−(CH−NH−T−Rであり(式中、
    yは1又は2であり、
    TはC(O)又はS(O)であり、
    は、フラニル、フェニル及びチエニルからなる群から選択される。)、
    はHであり、又はRは、(C)アルコキシ、(C−C)アルキル、ベンゾ[b]チエニル、−NH−ピリミジニル、−NH−S(O)−フェニル−NH−ピリミジニル、−NH−C(O)−ベンゾ[b]チエニル、ピロロ[2,3−b]ピリミジニル及びピリジニルからなる置換されていてもよい群から選択され、
    は、H、ハロ、NHからなる群から選択され、又はRは、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、アミノアルキニル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[b]チエニル、フラニル、インドリル、イソキノリニル、ナフチル、フェニル、フェニルアルキル、フェニル(C−C)アルケニル、フェニル(C−C)アルキニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、キノキサリニル、チエノ[2,3−b]ピリジニル、チエニル、−NH−S(O)−CH、−NH−C(O)−CH、−NH−C(O)−フェニル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され、又は
    はY−Zであり(式中、Yはインダゾールと結合しており、
    Yはベンゾ[b]チエニル又はチエニルであり、
    Zは、フェニル、チエニル、CHNHCHCH−モルホリニル、及び置換ピペラジニルからなる群から選択される。)、又は
    は−C(O)−NH−(CH−フェニルであり(式中、rは0又は1であり、フェニルは置換されていてもよい。)、
    ただし、この化合物は、
    Figure 2009532370
    ではなく(式中、
    は、H、OH及びCOOHからなる群から選択され、
    はH又はNOであり、
    はH又はNHであり、
    100はOCHであり、
    200はH又は−C(O)−OCHである。)、
    ただし、この化合物は、
    Figure 2009532370
    ではなく(式中、
    はNH又はフェニルであり、
    はH又はNOである。)、
    ただし、この化合物は、
    Figure 2009532370
    ではなく(式中、
    はH、メチル又はプロピルであり、
    はH、F又はメチルであり、
    RはH、メチル、OH、NH又はOCHである。)、
    ただし、この化合物は、
    Figure 2009532370
    ではなく(式中、
    は、I、Br、COOH、NH、チエニル、ピリジニル、ピロリル、−C(O)−NH−CH−(CHOH)、−C(O)−NH−CH−X100
    Figure 2009532370
    (式中、X100は、メチルで置換されていてもよい、ピリジニル又はフェニルである。)
    からなる群から選択される。)、
    ただし、この化合物は、
    Figure 2009532370
    ではなく(式中、
    はモルホリニル又は4−メチルピペラジニルであり、
    はH、Cl又はNOであり、
    はH又はClであり、
    はH、Cl又はNOである。)、
    ただし、この化合物は、
    Figure 2009532370
    ではなく(式中、
    はH、メチル又はOCHであり、
    はH又はOCHであり、
    100はH又はイソプロピルであり、
    200はフェニル又は4−クロロフェニルである。)、
    ただし、この化合物は、
    Figure 2009532370
    ではなく(式中、
    はH又はCHであり、X300は、ベンジル、フェニル、2−アミノフェニル又は2−ヒドロキシフェニルである。)、
    ただし、この化合物は、
    Figure 2009532370
    ではない(式中、
    は、H、CHOH、メチル、フェニル又は4−メトキシベンジルであり、
    は、H、I、ピリジニル又は
    Figure 2009532370
    であり、
    は、H、Br、F、C(OH)、−C(O)−OCHCH又は−NH−C(O)−NH−ベンジルである。)。)
  2. が、Hであり、又はNHで置換されたピリミジニルであり、
    が、H、CH、OH、Cl、ベンゾ[b]チエニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、ナフチル、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、チエニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択され(ここで、
    インドリルはCHで置換されていてもよく、
    ナフチルはOCH又はOHで置換されていてもよく、
    フェニルはCH、NH、Cl、F、N(CH、OH、CHOH、C(O)NH、COOH、CF、OCF、OCH、CN、OCHCH、NHC(O)CH、−S(O)CH及び−C(O)−NH−フェニル(pheny)からなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。)、又は
    が、−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
    xは0又は1であり、
    100はHであり、
    は、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル−2−オン、ベンゾトリアゾリル、ビフェニル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル、インドリル、ナフチル及びフェニルからなる置換されていてもよい群から選択される(ここで、
    ナフチルはOH又はOCHで置換され、
    フェニルは、1個以上のCl、F、OH、CHOH、CHCHOH、COOH、C(O)NH、N(CH又はメチルで置換されていてもよい。)。)、又は
    がA−Bであり(式中、
    Aは、−C≡C、−C≡C−フェニル、フェニル及びチエニルからなる群から選択され、
    Bは、ベンジルオキシ、フェニル、チエニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択される。)、
    がHであり、
    が、C(O)H、CHOH、SCHCHNH又はNHで置換されたピリジニルであり、又は
    が、
    Figure 2009532370
    からなる群から選択され(式中、
    Eは、H、OH、CH、−CHCHNH、CHCHCHOH、CHCHOCH、CHCHCHNH、CHC(O)OH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、CHCHC(O)OCH、CHCHCHOCH、NHCHCHCH、CHCHC(O)NH(CH)、CHCHC(O)N(CH、C(O)NHCHCHNH(CH)、NHCHCHOCH、NHCHCHOH、NHCHCHN(CH、イソプロピル、CHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OH、CHCHCHC(O)OH、CHCH(CH)C(O)OCH、CHCHCHCHNH、CHCHCHC(O)NH、N(CH、モルホリニルエチル、ピペリジニルエチル、
    Figure 2009532370
    及び4−メチルピペラジニルシクロヘキシルからなる群から選択され、
    300はH又はCHCHOCHであり、
    Gは、H、Cl、NH、CHCHC(O)NHCHCHNH、C(O)NH、C(O)NHCHCHNH、C(O)NHCHCHN(CH、CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、NHCHCHN(CH、NHCHCH−ピリジニル及びNHCHCHNHからなる群から選択される。)、又は
    が−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
    aは0であり、
    は、オキソで置換された、ベンゾイミダゾリル又はフルオレンであり、又は
    はJ100−J200である(式中、
    100は、ピラゾリル、ピリジニル、ピペラジニル及びフェニルからなる群から選択され(ここで、
    フェニルは、F、OH及びOCHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
    ピペラジニルはメチルで置換されている。)、
    200は、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、フラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル及び1,8a−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジニルからなる群から選択される。)。)、又は
    が−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
    nは0、1又は2であり、
    はベンゾイミダゾリル、ベンゾ[b]チエニル、イミダゾリル、フェニル又はピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルである(ここで、
    フェニルはNOで置換されている。)。)、
    が−NH−(C(O))−NY300−(CH−Rであり(式中、
    mは2であり、
    300はHであり、
    pは1であり、
    はベンゾ[1,3]ジオキサゾリルである。)、又は
    が−N(Y400)−Rであり(式中、
    400は、H、CHCHCHOH、CHCHNH又はピリジニルメチルから選択され、
    はV−Wである(式中、
    Vは結合又はピリミジニルであり、
    Wは、NHで置換されたピリミジニル、又はOHで置換されたピロリジニルである。)。)、又は
    がZ100−Z200であり(式中、
    100は、CHで置換された、チエニル又はピリジニルであり、Z200はチエニル又はNH−C(O)−フラニルである。)、
    が、H、ピロロ[2,3−b]ピリミジニル及び
    Figure 2009532370
    からなる群から選択され、
    が、H、Br、Cl、I、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、フラニル、インドリル、ナフチル、フェニル、ピリジニル、ピロリル、キノリニル、キノキサリニル、チエノ[2,3−b]ピリジニル、チエニル、−CH=CH−フェニル、−C≡C−フェニル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され(ここで、
    ナフチルはOH又はOCHで置換されていてもよく、
    ベンゾ[b]チエニルは、OH、CH、OCH、N(CH、OH、CH=CHNHCH、CHNH、CHCHNH又はCHNHCHCHN(CHで置換されていてもよく、
    インドリルは、C(O)N(CH(CH、CHOH、CHC(O)NH、COOH、C(O)NH、N(CH又はS(O)CHで置換され、
    フェニルは、Cl、F、CH、CHOH、CN、−C(O)NH、OH、OCH、N(CH、NH−C(O)CH、−NH−S(O)−CHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく、
    チエニルはCHOHで置換されている。)、又は
    がY−Zであり(式中、
    Yはベンゾ[b]チエニル又はチエニルであり、
    Zは、CH=CHNHCH、NHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCH、CHNHCHCHN(CH、N(CH、CHNHCHCH−モルホリニル、ベンゾ[b]チエニル、モルホリニルメチル、ピペラジニルメチルフェニル及びチエニルからなる置換されていてもよい群から選択される。)、又は
    が−C(O)−NH−(CH−フェニルである(式中、
    rは0又は1であり、
    フェニルはNHで置換されていてもよい。)、
    請求項1に記載の化合物。
  3. が、Hであり、又はNHで置換されたピリミジニルであり、
    が、H、CH、OH、Cl、ベンゾ[b]チエニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、ナフチル、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、チエニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択され(ここで、
    インドリルはCHで置換されていてもよく、
    ナフチルはOHで置換されていてもよく、
    フェニルはOH、F、CH、CF、CN、−C(O)NH、NH、NHC(O)CH、OCH、OCF、OCHCH、N(CH、−C(O)−NH−フェニル及び−S(O)CHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。)、又は
    が−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
    100はHであり、
    xは0であり、
    は、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル−2−オン、ベンゾトリアゾリル、ビフェニル、インドリル、ナフチル及びフェニルからなる置換されていてもよい群から選択される(ここで、
    ナフチルはOH又はOCHで置換され、
    フェニルは、1個以上のCl、F、OH、CHOH、CHCHOH、C(O)NH、N(CH又はメチルで置換されていてもよい。)。)、又は
    がA−Bであり(式中、
    Aは、フェニル及びチエニルからなる群から選択され、
    Bは、ベンジルオキシ、フェニル、チエニル、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択される。)、
    が、NHで置換されたピリジニルであり、又は
    が、
    Figure 2009532370
    からなる群から選択され(式中、
    Eは、H、CH、CHC(O)OH、CHCHCHOH、CHCHCHNH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、CHCHC(O)OCH、CHCHCHOCH、NHCHCHCH、CHCHC(O)NH(CH)、NHCHCHOCH、NHCHCHOH、イソプロピル、CHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OH、モルホリニルエチル、ピペリジニルエチル、CHCHCHC(O)OH、CHCH(CH)C(O)OCH、CHCHNH、CHCHCHCHNH、CHCHCHC(O)NH、CHCHC(O)N(CH及びN(CHからなる群から選択され、
    Gは、H、NH、Cl、CHCHC(O)NHCHCHNH、C(O)NHCHCHNH、C(O)NHCHCHN(CH、NHCHCHN(CH、NHCHCHNH、CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH及びNHCHCH−ピリジニルからなる群から選択される。)、
    が−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
    aは0であり、
    はJ100−J200である(式中、
    100はピラゾリル又はフェニルであり(ここで、フェニルはOCHで置換されていてもよい。)、
    200は、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、フラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル又は1,8a−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジニルである。)。)、又は
    が−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
    nは0、1又は2であり、
    は、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ[b]チエニル(thieny)、イミダゾリル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルからなる群から選択される。)、
    が−N(Y400)−Rであり(式中、
    400は、H、CHCHCHOH、CHCHNH又はピリジニルメチルから選択され、
    はV−Wである(式中、
    Vは結合又はピリミジニルであり、Wは、NHで置換されたピリミジニル、又はOHで置換されたピロリジニルである。)。)、
    がZ100−Z200であり(式中、
    100はチエニルであり、
    200はチエニルである。)、
    が、H又は
    Figure 2009532370
    であり、
    が、H、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、フラニル、インドリル、ナフチル、キノリニル、フェニル、ピロリル、キノキサリニル、チエニル、チエノ[2,3−b]ピリジニル、−CH=CH−フェニル、−C≡C−フェニル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され(ここで、
    ベンゾ[b]チエニルは、OH、CH、OCH、N(CH、CH=CHNHCH、CHNH、CHCHNH又はCHNHCHCHN(CHで置換されていてもよく、
    インドリルは、メチル、CN、C(O)H、CHCHCHNH、CHNHCHCH=CH、C(O)CH、C(O)OCH、OCH、C(O)N(CH(CH、CHOH、CHC(O)NH、C(O)NH、CHNHCHCHN(CH又はピペリジニルメチルで置換され、
    フェニルは、Cl、F、CH、CHOH、CN、−C(O)NH、OH、OCH、N(CH及び−NH−S(O)−CHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。)、又は
    がY−Zである(式中、
    Yはベンゾ[b]チエニル又はチエニルであり、
    Zは、CH=CHNHCH、NHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCH、CHNHCHCHN(CH、N(CH、CHNHCHCH−モルホリニル、ベンゾ[b]チエニル、モルホリニルメチル及びピペラジニルメチルからなる置換されていてもよい群から選択される(ここで、ピペラジニルはメチルで置換されていてもよい。)。)、
    請求項2に記載の化合物。
  4. 及びRがHであり、
    が、H、OH、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ナフチル、ピラゾリル及びピロリルからなる置換されていてもよい群から選択され、
    が−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
    100はHであり、
    xは0であり、
    は、ナフチル及びフェニルからなる置換されていてもよい群から選択される(ここで、
    ナフチルはOHで置換されていてもよく、
    フェニルはOHで置換されていてもよい。)。)、又は
    が、−NH−C(O)−シクロブチル及び−NH−C(O)−フェニルからなる群から選択され、
    がA−Bであり(式中、
    Aは、フェニル及びチエニルからなる群から選択され、
    Bは、ベンジルオキシ、フェニル及びチエニルからなる群から選択される。)、
    が、
    Figure 2009532370
    からなる群から選択され(式中、
    Eは、H、CHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OCH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OCH、CHCHCHOCH、CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、CHCHCHCHNH、CHCHCHOCH、CHCHCHC(O)OH、CHCHCHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OH、CHCHC(O)NH(CH)、CHCHC(O)N(CH、N(CH、イソプロピル、モルホリニルエチル及びピペリジニルエチルからなる群から選択され、
    Gは、H、NH又はNHCHCH−ピリジニルである。)、又は
    が−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
    aは0であり、
    はJ100−J200である(式中、
    100は、OCHで置換されていてもよいフェニルであり、
    200は、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル又は1,8a−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジニルである。)。)、又は
    が−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
    nは2であり、Rはイミダゾリルである。)、又は
    がZ100−Z200であり(式中、
    100はチエニルであり、
    200はチエニルである。)、
    が、H又は
    Figure 2009532370
    であり、
    が、H、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、ナフチル、キノリニル、CH=CH−フェニル、−C≡C−フェニル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され(ここで、
    ベンゾ[b]チエニルは、OH、CH、OCH、N(CH、CH=CHNHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCHCHN(CH、ピペリジニルメチル又はCHNHCHN(CHで置換されていてもよく、
    インドリルは、メチル、CN、C(O)H、CHCHCHNH、CHNHCHCH=CH、C(O)CH、C(O)OCH又はOCH、メチル、CN、C(O)H、CHCHCHNH、CHNHCHCH=CH、C(O)CH、C(O)OCH又はOCHで置換されていてもよく、
    フェニルは、OH及びOCHからなる群から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。)、
    がY−Zである(式中、
    Yはベンゾ[b]チエニル又はチエニルであり、
    Zは、CH=CHNHCH、NHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCH、CHNHCHCHN(CH、N(CH、CHNHCHCH−モルホリニル、ベンゾ[b]チエニル、モルホリニルメチル及びピペラジニルメチルからなる群から選択される(ここで、ピペラジニルはメチルで置換されていてもよい。)。)、
    請求項3に記載の化合物。
  5. 及びRがHであり、
    が、H、OH、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ピロリル、及び置換されていてもよいナフチル(napthyl)からなる群から選択され、又は
    が−C(O)−NY100−(C(Y100−Rであり(式中、
    100はHであり、
    xは0であり、
    は、OHで置換されたフェニルである。)、

    Figure 2009532370
    であり(式中、
    Eは、H、CHC(O)NH、CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHCHCHNH、CHCHCHOCH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OH、CHCHCHC(O)OH、CHCHC(O)NH、CHCHCHC(O)NH、CHCH(CH)C(O)OCH CHCH(CH)C(O)OH、CHCHC(O)OCH、CHCHC(O)NH(CH)、CHCHC(O)N(CH、N(CH、イソプロピル、モルホリニルエチル及びピペリジニルエチルからなる群から選択され、
    Gは、H、NH又はNHCHCH−ピリジニルである。)、又は
    が−C(O)−NH−(CH−Rであり(式中、
    aは0であり、
    はJ100−J200である(式中、
    100はフェニルであり、J200は1,8a−ジヒドロイミダゾ[1,2a]ピリジニルである。)。)、又は
    が−NH−C(O)−(CH−Rであり(式中、
    nは2であり、Rはイミダゾリルである。)、又は
    がZ100−Z200であり(式中、
    100はチエニルであり、Z200はチエニルである。)、
    が、H又は
    Figure 2009532370
    であり、
    が、H、−CH=CH−フェニル、−C≡C−フェニル、ベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、キノリニル、ナフチル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる置換されていてもよい群から選択され(ここで、
    ナフチルは、OH、C(O)H又はOCHで置換されていてもよく、
    ベンゾ[b]チエニルは、OH、CH、OCH、CH=CH−NHCH、CHNH、CHCHNH、CHNHCHCHN(CH、N(CH又はピペリジニルメチルで置換されていてもよく、
    インドリルは、メチル、CN、C(O)H、CHCHCHNH、CHNHCHCH=CH、C(O)CH、C(O)OCH又はOCHで置換されていてもよく、
    フェニルは、OH又はOCHで置換されていてもよい。)、又は
    がY−Zである(式中、
    Yはベンゾ[b]チエニルであり、
    Zは、CHNHCHCH−モルホリニル、モルホリニルメチル及びピペラジニルメチルからなる群から選択される(ここで、ピペラジニルはメチルで置換されていてもよい。)。)、
    請求項4に記載の化合物。
  6. 、R、R及びRがHであり、

    Figure 2009532370
    であり(式中、
    Eは、H、−CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OH及びCHCHC(O)NHからなる群から選択される。)、
    が、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、−C(O)−NH−CH−フェニル及び−C(O)−NH−フェニルからなる群から選択される(ここで、
    ベンゾ[b]チエニル(theinyl)は、ピペリジニルメチルで置換されていてもよく、
    インドリルは、CN、メチル又はC(O)Hで置換されていてもよい。)、
    請求項5に記載の化合物。
  7. 、R、R及びRがHであり、

    Figure 2009532370
    であり(式中、
    EはHである。)、
    が、−C(O)−NH−CH−フェニル又は−C(O)−NH−フェニルである、
    請求項6に記載の化合物。
  8. 、R、R及びRがHであり、

    Figure 2009532370
    であり(式中、
    Eは、H、−CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OH及びCHCHC(O)NHからなる群から選択される。)、
    がベンゾ[b]チエニル又はインドリルである(ここで、
    ベンゾ[b]チエニルは、ピペリジニルメチルで置換されていてもよく、
    インドリルは、CN、メチル又はC(O)Hで置換されていてもよい。)、
    請求項6に記載の化合物。
  9. 、R、R及びRがHであり、

    Figure 2009532370
    であり(式中、
    Eは、−CHCHNH、CHCHCHNH、CHCHCHOH、CHCHC(O)OH及びCHCHC(O)NHからなる群から選択される。)、
    がベンゾ[b]チエニルである、
    請求項8に記載の化合物。
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