JP2009246069A - パターン描画装置およびパターン描画方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板90上の各領域に対応する照射データを照射位置(画素)ごとの照射強度値の最大値を求める論理和演算処理によって合成した合成データ824に基づいて、基板90の露光処理を行う。合成データ824によれば、レジスト層RGが比較的厚い周縁領域902を、レジスト層RGが比較的薄いパターン領域901よりも十分に大きな照射強度で光ビームの照射が行われる(照射強度値がFF(HEX)>55(HEX))。これにより、時間的に連続した描画処理でレジストを変性させるのに十分な露光処理を行うことができる。
【選択図】図8
Description
<1.1. 構成および機能>
図1は、本発明に係る第1の実施の形態におけるパターン描画装置1を示す斜視図である。また、図2は、パターン描画装置1を示す上面図である。
架台11は、略直方体状の外形を有しており、その上面の略水平な領域には、架橋構造体12や移動プレート群2が備えられる。架橋構造体12は、移動プレート群2の上方に略水平に掛け渡されるようにして架台11上に固定されている。図1に示すように、架台11は、移動プレート群2と架橋構造体12とを一体的に支持する機能を有する。
移動プレート群2は、主に、基板90を保持する基板保持プレート21、基板保持プレート21を下方から支持する支持プレート22、支持プレート22を下方から支持するベースプレート23、ベースプレート23を下方から支持する基台24、基板保持プレート21をZ軸回りに回動させる回動機構211、支持プレート22をX軸方向(副走査方向)に移動させるための副走査機構221、およびベースプレート23をY軸方向(主走査方向)に移動させるための主走査機構231から構成される。
照明光学系3は、主にレーザ発振器31、ビームスプリッタ32、および照射ユニット33を備える。照明光学系3は、架台11上において、移動プレート群2を跨ぐようにして設けられた架橋構造体12の上部に備えられる。
再び図1に戻って、レーザ測長器41は、図示しないレーザ光源(半導体レーザ)、リニア干渉系およびレシーバを備え、被検出対象物の位置を検出(測長)する機能を有する。レーザ測長器41は、ベースプレート23の(−Y)側に配置されている。
図4は、パターン描画装置1の各部と制御部8との間の接続を示すブロック図である。
図5は、基板90の主面領域900における各領域の位置を示す図である。一般に、1枚の基板90の中央部分には、複数のパネル用パターンが描画される。本実施の形態では、図5に示す例では、主面領域900の中央部分の4箇所に、パターン領域901が配置されており、このパターン領域901の一つ分が単一パネル用のパターンが形成される領域に相当する。なお、パターン領域901に対応する光ビームの照射位置情報は、パターン領域照射データ821に記録されている。
また、基板90の主面領域900のうち、パターン領域901外の領域(周辺領域)には、周縁領域902が含まれる。周縁領域902とは、周辺領域のうちの基板90の端縁に沿った所定幅の領域であって、レジスト層RGの厚みが、パターン領域901よりも厚い部分を含んだ領域である(図11参照)。なお、本実施の形態では、周縁領域902は、主面領域900の外側領域を含んでいるものとする。なお、周縁領域902に対応する光ビームの照射位置情報は、周縁領域照射データ822に記録されている。
周辺領域には、周縁領域902の他に、識別領域903が含まれる。識別領域903とは、上述した各パターン領域901の近傍に位置する領域であって、識別情報(例えばロット等)が記録される領域である。識別領域903には、識別情報がバーコードとして描画され、後の工程において、所定の読取り装置により当該識別情報が読み取られる。なお、識別領域903に対応する光ビームの照射位置情報は、識別領域照射データに記録されている。
図6は、パターン領域901描画用のパターン領域照射データ821を示す図である。パターン領域照射データ821は、CAD(Computer Aided Design)によって設計された配線パターンに関するデータをラスタライズ化した画像データであり、各画素が、基板90上の各部分に対応する。
図7は、周縁領域902描画用の周縁領域照射データ822を示す図である。周縁領域照射データ822は、パターン領域照射データ821と同様の画像データである。なお本実施の形態では、周縁領域照射データ822に含まれる各画素のうち、周縁領域902に対応する画素では、照射強度値をFF(HEX)とし、周縁領域902外に対応する画素については、照射強度値を00(HEX)としている。
識別領域照射データは、図示を省略するが、パターン領域照射データ821および周縁領域照射データ822と同様の画像データであり、識別情報を記録する識別領域903内の露光部分に対応する画素では、照射強度値を55(HEX)とし、識別領域903内の非露光部分および識別領域903外の領域に対応する画素については、照射強度値を00(HEX)としている。
図8は、基板90描画用の合成データ824を示す図である。前述のように、合成データ824は、データ合成部813によって生成されるデータであって、パターン領域照射データ821、周縁領域照射データ822、および識別領域照射データが1つに合成させた(具体的には、画素ごとの照射強度値の最大値を求めるという論理和演算処理を行った)データである。
図9は、パターン描画装置1の動作の流れを示す図である。まず、オペレータにより各照射データ(パターン領域照射データ821,周縁領域照射データ822,識別領域照射データ)が入力されると、パターン描画装置1は、データ合成部813を動作させて、上述の合成データ824を生成する(ステップS1)。生成された合成データ824は、記憶部82に格納される。
上記実施の形態では、パターン領域照射データ821(図6参照)および周辺領域照射データ(周縁領域照射データ822および識別領域照射データが含まれる)に、光ビームの照射を行わない(すなわち、照射強度値=00(HEX))部分の画素データも含んでいるものとして説明したが、このようなものに限られるものでない。すなわち、パターン領域照射データおよび周辺領域照射データを、光ビームの照射を行わない部分の位置情報が含まないデータとして取得してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
10 基板保持プレート
2 移動プレート群
21 基板保持プレート
221 副走査機構
231 主走査機構
3 照明光学系
33 照射ユニット
333 投影照明光学系
41 レーザ測長器
8 制御部
811 移動機構制御部
812 照射制御部
813 データ合成部
821 パターン領域照射データ
822 周縁領域照射データ
824 合成データ
90 基板
900 主面領域
901 パターン領域
902 周縁領域
903 識別領域
RG レジスト層
Claims (8)
- 主面に感材層を有する基板にパターンを描画するパターン描画装置であって、
基板を保持する保持手段と、
前記保持手段に保持された基板に対して、照射強度が可変である描画用のエネルギービームを照射する照射手段と、
前記照射手段に対して前記保持手段を相対的に移動させる移動手段と、
前記照射手段に多値形式の制御信号を与えることによって、前記エネルギービームの照射強度を多段階制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするパターン描画装置。 - 請求項1に記載のパターン描画装置であって、
前記制御手段は、
基板の主面領域のうちの、パターンを描画するパターン領域と前記パターン領域外の周辺領域とにそれぞれ対応する前記エネルギービームの照射位置情報を含むパターン領域照射データと周辺領域照射データとに基づいて、前記照射手段の照射制御を行うことを特徴とするパターン描画装置。 - 請求項2に記載のパターン描画装置であって、
前記パターン領域照射データと前記周辺領域照射データとを、照射強度について多値形式で合成するデータ合成手段、
を含み、前記データ合成手段が合成した合成データの各照射位置での照射強度情報に基づいて、照射強度を変化させつつ前記照射手段の照射制御を行うことを特徴とするパターン描画装置。 - 請求項2または3に記載のパターン描画装置であって、
前記基板がポジ型の感材層を有しており、
前記制御手段は、
前記周辺領域のうちの基板の端縁に沿った所定幅の周縁領域を、前記パターン領域よりも照射強度の大きいエネルギービームで照射するように前記照射手段を制御することを特徴とするパターン描画装置。 - 請求項2ないし4のいずれかに記載のパターン描画装置であって、
前記周辺領域照射データには、基板の識別情報に関する識別領域照射データが含まれることを特徴とするパターン描画装置。 - 請求項2ないし5のいずれかに記載のパターン描画装置であって、
前記パターン領域照射データおよび前記周辺領域パターンデータには、前記エネルギービームの照射を行わない部分の位置情報が含まれないことを特徴とするパターン描画装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載のパターン描画装置であって、
前記エネルギービームが光ビームであることを特徴とするパターン描画装置。 - 照射強度が可変な描画用のエネルギービームを照射する照射手段に対して主面に感材層を有する基板を相対移動させて、基板にパターンを描画するパターン描画方法であって、
(a) 前記照射手段による前記エネルギービームの各照射位置に対応づけられた照射強度情報を、多値形式で有する照射データを取得する工程と、
(b) 前記(a)工程にて取得された照射データの各照射位置での照射強度情報に基づいて、照射強度を変化させつつ前記基板に向けて前記照射手段から前記エネルギービームを照射する工程と、
を含むことを特徴とするパターン描画方法。
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