JP2008299968A - 光ディスク装置及びシーク方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク装置において、ステッピングモータの脱調を検出する特別な手段を必要とせず、光ピックアップがステッピングモータの脱調により停止した場合にリカバリー時間を大幅に低減する。
【解決手段】周波数計測手段によって検出されたRF信号の周波数を基にビットレート算出手段がチャネルビットのデータのビットレートを計算し、パラメータ設定手段がPLL回路に対して最適な同期信号の中心周波数を設定する等、停止位置における適切なパラメータを設定することによって、途中の停止位置でもアドレス情報の再生ができ、再移動できるリカバリー処理が可能となる構成としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CD、DVDあるいはHD DVDなどを扱う光ディスク装置に関する。
CD(Compact Disc)規格やDVD(Digital Versatile Disk)規格と呼ばれる複数種類の記録密度の光ディスクが既に広く普及しているが、近年、青紫色の波長のレーザ光を用いて情報を記録することにより、さらに記録密度が高められた超高密度光ディスク HD DVD(High Density Digital Versatile Disk)も市場に投入されるようになった。
CD,DVD,HD DVDといった光ディスクには、螺旋状のトラックに情報が記録されているが、その記録方式は、光ディスクの内周から外周に亘ってトラック方向の記録密度が一定であって記録容量を大きくできる線速度一定方式(CLV,Constant Linear Velocity)と呼ばれる方式が一般的に採用されている。
このようなディスクを、角速度一定方式(CAV,Constant Angular Velocity)と呼ばれる方式で再生する場合、光ディスクの回転数を一定に保つため、光ピックアップが光ディスクの外周側のトラックに行くほど、一定時間に光ピックアップを通過するトラックは長くなる。情報はCLV方式で記録されているため、その距離が長くなれば、一定時間に通過するビット数も増加し、単位時間のビットレートが増加する。
図5は、光ディスクの半径位置とビットレートの関係を示した図である。CLV方式で記録された光ディスクをCAV方式で再生した場合において、光ディスクの半径位置と、光ディスク装置の光ピックアップから出力される信号を2値化した復号化前のチャネルビットデータのビットレートとの関係を示している。
図5のようにビットレートが変化した場合、CAV方式におけるデータ再生方式では、一般的にデータ再生処理で用いられているPLLなどのパラメータは、ビットレートの変化に応じて最適な値に設定する必要がある。データ再生処理のシステムにより程度の差はあるが、最適値と異なるパラメータを設定してしまった場合、データの再生ができなくなる恐れがある。
一方、光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動するため、スレッドモータとギヤとラック或いはリードスクリュー等を組み合わせた光ピックアップの送り機構が設けられている。スレッドモータには、近年ステッピングモータが用いられることが多い。ステッピングモータは、パルスモータとも言われ、パルス電力に同期して決められたステップ単位で動作する同期電動機である。運動量が駆動パルスの数に比例し、位置制御や速度制御のためのフィードバック回路の必要性がなく、オープン制御で正確な位置きめ制御を実現できるため、装置の位置決めを行なう場合などによく使われる。
しかしながら、ステッピングモータは負荷が大き過ぎたり、パルス周波数が高過ぎると同期外れを起こし正常に回転制御できなくなることがある。この状態は「脱調」と言われている。脱調はステッピングモータや連結された機構系に関する温度や湿度などの環境変化や、部品の経年変化などの影響により発生することがある。脱調が発生した場合、ステッピングモータはオープン制御を行っているため、光ピックアップは目的の位置まで到達できず、光ピックアップの位置は不明な状態となり、何らかの方法を用いて位置を確認し再移動しなければならない。
例えば、脱調によって光ピックアップが停止した位置において、光ディスクのアドレス情報を読み出して位置を確認し、目的位置までの移動距離を計算し直して再び移動することが考えられている。また光ピックアップが光ディスクのトラックを横切った本数をカウントし、ステッピングモータに印加されたパルス数と比較し、誤差が所定値以上のとき脱調と判定する方法が提案されている。(例えば特許文献1参照。)
特開平11−306701号公報
CAV方式におけるデータ再生方式では、データ再生処理で用いられているPLLなどのパラメータは、ビットレートの変化に応じて最適な値に設定する必要があるが、脱調によって光ピックアップが途中で停止した位置において、光ディスクのアドレス情報を読み出そうとする場合、停止した位置におけるビットレートが目的地と異なる場合には、データの再生ができず、従って停止した位置のアドレス情報が得られない可能性がある。
従来は、アドレス情報が得られない場合、次の移動距離計算を行うことができないので、光ディスク装置は、一旦レーザーを消灯、フォーカスサーボを停止し、光ピックアップを内周の初期位置へ戻し、再度フォーカスを掛け直してから再び目標に向けた移動を開始する処理を行っていた。この一連のリカバリー処理には数秒程度の時間を要し、シーク時間が長くなるという問題があった。
また例えば特許文献1の方法では、脱調検出を行うためにフィードバックループを構成する必要があり、そのために回路の規模が大きくなり、また偏芯のある光ディスクや欠陥のある光ディスクでは横切ったトラックの本数がカウントできない状態になることも考えられ、そのような場合には誤動作してしまう懸念がある。
本発明は上記したような事情に鑑み成されたものであって、ステッピングモータの脱調を検出する特別な手段を必要とせず、光ピックアップがステッピングモータの脱調により停止した場合にリカバリー時間を大幅に低減することができ、シーク時間が長くなるのを防ぐことができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光ディスク装置は、光ディスクの情報記録面上にレーザ光を集光させるための対物レンズと前記光ディスクからの反射光を受光する受光部を備えた光検出器とを有する光ピックアップと、前記光検出器の出力信号からRF信号を生成し前記RF信号からチャネルビットデータを生成する信号処理手段と、前記RF信号の周波数を計測する周波数計測手段と、前記周波数計測手段によって計測された周波数から前記チャネルビットデータのビットレートを算出するビットレート算出手段と、前記チャネルビットデータから再生データを生成するデータ再生手段と、前記データ再生手段が前記再生データを生成する際の同期信号を発生し前記データ再生手段へ供給する同期信号発生手段と、前記同期信号発生手段に対して前記ビットレートに対応した前記同期信号の周波数を設定するパラメータ設定手段とを有することを特長とする。
また本発明の光ディスク装置のシーク方法は、光ディスクの情報記録面上にレーザ光を集光させるための対物レンズと前記光ディスクからの反射光を受光する受光部を備えた光検出器とを有する光ピックアップと、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動する移動手段と、前記光検出器の出力信号からRF信号を生成し前記RF信号からチャネルビットデータを生成する信号処理手段と、前記RF信号の周波数を計測する周波数計測手段と、前記周波数計測手段によって計測された周波数から前記チャネルビットデータのビットレートを算出するビットレート算出手段と、前記チャネルビットデータから再生データを生成するデータ再生手段と、前記データ再生手段が前記再生データを生成する際の同期信号を発生し前記データ再生手段へ供給する同期信号発生手段と、前記同期信号発生手段に対して前記ビットレートに対応した前記同期信号の周波数を設定するパラメータ設定手段とを有する光ディスク装置のシーク方法であって、前記光ディスクの第1の位置のアドレス情報を再生し第2の位置のアドレス情報とから移動距離を計算する工程と、前記第2の位置における前記ビットレートを前記第2の位置のアドレス情報から計算し該ビットレートに対応する前記同期信号を設定する工程と、前記移動手段によって前記光ピックアップを移動し移動終了した位置である第3の位置のアドレス情報を再生する工程と、前記第3の位置のアドレス情報が再生できない場合に前記第3の位置における前記ビットレートを前記周波数計測手段によって計測された周波数から計算し該ビットレートに対応する前記同期信号を設定し、前記第3の位置のアドレス情報を再生する工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ステッピングモータの脱調を検出する特別な手段を必要とせず、光ピックアップがステッピングモータの脱調により停止した場合にリカバリー時間を大幅に低減することができ、シーク時間が長くなるのを防ぐことができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明が適用される光ディスク装置1の構成を示すブロック図である。光ディスク2は、例えばDVD−RAMのようなユーザデータを記録可能な光ディスクである。光ディスク2の表面にはスパイラル状にランドトラックおよびグループトラックが形成されており、この光ディスク2はディスクモータ3によって回転駆動される。ディスクモータ3はディスクモータ制御回路4によって制御されている。
光ディスク2に対する情報の記録、再生は、光ピックアップ5によって行われる。光ピックアップ5には、図示しないワイヤあるいは板バネによって移動可能に支持された対物レンズ6が設けられており、対物レンズ6はフォーカシングアクチュエータ7の駆動によりフォーカスシング方向(レンズの光軸方向)への移動が可能で、またトラッキングアクチュエータ8の駆動によりトラッキング方向(レンズの光軸と直交する方向)への移動が可能である。
光ピックアップ5は、図示しないギアおよびスクリューシャフト等からなる送り機構9を介してステッピングモータ10と連結されている。ステッピングモータ10は駆動制御手段としてのステッピングモータ制御回路11により送出される制御信号によって駆動される。ステッピングモータ10がステッピングモータ制御回路11から印加された駆動電圧によって回転することで、光ピックアップ5が光ディスク2の半径方向に移動する。光ピックアップ5の移動手段は上記送り機構9、ステッピングモータ10及び駆動制御手段より構成されている。
変調回路12は情報記録時にホスト装置33からインターフェース回路32を介して供給されるユーザデータを変調し、変調された記録データをレーザ制御回路13へ提供する。変調方式は例えばDVD系の場合には8−16変調であり、CD系の場合にはEFM変調である。レーザ制御回路13は光ディスク2への情報記録時(マーク形成時)に、変調回路12から供給される変調された記録データに基づいて、書き込み用信号を光ピックアップ5内の半導体レーザダイオード14に供給する。
半導体レーザダイオード14は、レーザ制御回路13から供給される信号に応じてレーザ光を発生する。半導体レーザダイオード14から発せられるレーザ光は、光学系部品15及び対物レンズ6を介して光ディスク2の記録面上に照射される。光ディスク2からの反射光は、対物レンズ6及び光学系部品15を通過して光ピックアップ5内の光検出器16に導かれる。光検出器16からの出力信号は、信号処理回路17へ供給される。
光検出器16からの出力信号は、信号処理回路17のRFアンプ18に出力される。RFアンプ18は、光検出器16からの検出信号を処理し、ジャストフォーカスからの誤差を示すフォーカス誤差信号(FE信号)、レーザ光のビームスポット中心とトラック中心との誤差を示すトラッキング誤差信号(TE信号)、および再生信号(RF信号)を生成し、生成されたFE信号、TE信号、およびRF信号をA/D変換器19に供給する。A/D変換器19から出力された信号はバス27を介してCPU28等に供給される。
フォーカシング制御回路20は、信号処理回路17から出力された信号に応じてフォーカシング制御信号を生成し、フォーカシングアクチュエータ7に出力し対物レンズを駆動する。これにより、レーザ光が光ディスク2の情報記録面上に常時ジャストフォーカスとなるフォーカシングサーボが行われる。
トラックキング制御回路21は、信号処理回路17から出力された信号に応じてトラッキング制御信号を生成し、トラッキングアクチュエータ8に出力し対物レンズを駆動する。これにより、レーザ光が光ディスク2上に形成されたトラック上を常にトレースするトラッキングサーボが行われる。
RF信号は、A/D変換器19でデジタル信号に変換されチャネルビットのデータとしてデータ再生回路22に供給される。データ再生回路22は、A/D変換器19から供給されたチャネルビットの信号とPLL(Phase Locked Loop)回路23から供給される同期信号に基づいて再生信号を生成し、生成した再生信号を復号化しエラー訂正回路26に出力する。同期信号発生手段としてのPLL(Phase Locked Loop)回路23は再生信号を生成する際に必要な同期信号を発生する回路である。データ再生回路22で再生された再生データは、付与されているエラー訂正コードを用いてエラー訂正回路26でエラー訂正を行った後、インターフェース回路29を介してホスト装置30に出力される。
ディスクモータ制御回路4、ステッピングモータ制御回路11、変調回路12、レーザ制御回路13、A/D変換器19、フォーカシング制御回路20、トラッキング制御回路21、PLL回路23、エラー訂正回路26は、バス24を介してCPU(Central Processing Unit)25によって制御される。
CPU25は、インターフェース回路29を介してホスト装置30から供給される動作コマンドに従うとともに、RAM(Random Access Memory)27を記録再生時のバッファメモリ等の作業エリアとして使用し、ROM(Read Only Memory)28に記憶されたプログラムに従って各種の処理を実行し、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより光ディスク装置1を統括的に制御する。
周波数計測手段31は、信号処理回路17のRFアンプ18の出力を得てRF信号の周波数を測定する手段である。計測結果はバス24を介してCPU25に出力される。RF信号の周波数計測は常時実行されており、CPU25は常時監視することができる。周波数の計測の方法としては、所定時間に含まれるRF信号のピーク値の数をカウントする方法や、所定時間に含まれるRF信号の周期の平均値から算出する方法等がある。
CPU25は、周波数計測手段31から得られたRF信号の周波数より信号処理回路17からデータ再生回路22へ出力されているチャネルビットのデータのビットレートを算出するビットレート算出手段25aの機能を有している。RF信号の周波数は常時CPUで監視できるので、ビットレート算出手段25aは必要な時点でチャネルビットのビットレートを計算することができる。
またCPU25は、ビットレート算出手段25aによって算出されたビットレートを基にして、PLL回路23に対してデータ再生回路22に供給する同期信号の中心周波数周波数を設定するパラメータ設定手段25bの機能を有している。データ再生回路22に供給されているチャネルビットのビットレートと同期信号が不整合である場合、データ再生回路22は再生データビットに変換できない(再生データを生成できない)状態となるため、パラメータ設定手段25bは、チャネルビットのビットレートに相応しい同期信号の中心周波数を算出し設定する。パラメータ設定手段25bはデータ再生回路22におけるカットオフ周波数やフィルタの帯域等についても最適値を設定する。
本実施例における光ディスクの再生方法について説明する。CD,DVD,HD DVDといった光ディスクには、螺旋状のトラックに情報が記録されているが、その記録方式は、光ディスクの内周から外周に亘ってトラック方向の記録密度が一定であって記録容量を大きくできるCLV方式と呼ばれる方式が一般的に採用されている。
このようなディスクを、CAV方式と呼ばれる方式で再生する場合、光ディスクの回転数を一定に保つため、光ピックアップ5が光ディスクの外周側のトラックに行くほどビットレートが増加するため、データ再生処理で用いられている同期信号などのパラメータを、ビットレートの変化に応じて最適な値に設定する必要がある。
本実施例においては、光ディスクの半径方向に亘って光ディスクの情報記録領域を複数のゾーンに分割し、ゾーン毎に最適なパラメータを設定し、ビットレートの変化に対応する構成としている。
図2は、光ディスクの半径方向に亘って光ディスクの情報記録領域を複数のゾーンに分割した様子とチャネルビットのビットレートの関係を示した図である。図2では、例として光ディスクの最内周から最外周に亘って、ゾーン0からゾーン5まで6分割している。図2に示すように、CAV方式によって再生されたチャネルビットのデータのビットレートは最内周から最外周に亘って直線的に増加している。最内周と最外周の半径比は略2.5倍であるから線記録密度が等しい場合にビットレートも略2.5倍である。
データ再生回路22において、チャネルビットのデータを同期信号によって再生データビットに変換し、復調して再生データとする際、同期信号の中心周波数はチャネルビットのビットレートの変化に応じて最適な値に設定されなければならない。例えば同期信号発生手段であるPLL回路23には、ある範囲のキャプチャレンジがあるため、チャネルビットのビットレートがそのキャプチャレンジ内に存在することが望ましい。キャプチャレンジ内に存在する場合には、チャネルビットの入力周波数に容易に同期しロックすることができ、再生データビットに変換することができる。他にも、データ再生回路22におけるカットオフ周波数やフィルタの帯域等ビットレートに依存して最適な値とした方がよいパラメータがある。
しかし、チャネルビットのビットレートがキャプチャレンジ外に存在する場合には、同期をとることができず、再生データビットに変換できず、このような場合にはデータを再生できない。従ってチャネルビットのデータのビットレートに対して同期信号の中心周波数を最適な値に設定する必要がある。
本実施例では、図2のように光ディスクの半径方向に亘って光ディスクの情報記録領域を複数のゾーン分割し、予め設定される回転数モード(または倍速モード)に対して、各ゾーンにおけるビットレートがどの程度になるかを求め、更にそのビットレートに相応しい最適な同期信号の中心周波数を求め、ROM28内の周波数設定値記憶手段28aに記憶させておく構成としている。
周波数設定値記憶手段28aは、光ディスクの半径方向に亘って情報記録領域を複数のゾーンに分割し各ゾーン毎及び各回転数モード毎における前記同期信号の周波数について予め設定された周波数を記憶している。回転数モードとは、ホスト装置30から設定される回転数の倍速モードで、例えば2倍速再生、8倍速再生、16倍速再生等の複数の回転数モードが存在し、CD系、DVD系、HD DVD系でそれらの回転数は異なる。
光ディスク装置1はホスト装置30からの設定値に応じて回転数を設定する。回転数に比例してビットレートも大きくなる。ホスト装置30から設定された回転数モードと、光ディスク2の目標とする再生位置の位置情報を元に常に最適なビットレートに依存した値に設定されるように制御を行う。
図3は、周波数設定値記憶手段28aの設定値の一部を示した図である。この例では光ディスク2の情報記録領域を6分割し分割したゾーン毎に、そしてCD−ROM、DVD−ROM、HD DVD−ROM毎に、またそれぞれの光ディスクの回転数モード毎に設定値を設定している。例えばDVD−ROMが1倍速で回転しているとき、ゾーン0における同期信号の中心周波数の設定値はD10である。また2倍速、ゾーン3ではD23、n倍速、ゾーン2ではDn2である。このような設定値が記憶されている。同期信号の設定値だけでなく、データ再生回路22におけるカットオフ周波数やフィルタの帯域等ビットレートに依存して最適な値とした方がよいパラメータについても同様な方式で設定値を記憶させることができる。なお同期信号の中心周波数の設定値は、光ディスク2の種類、回転数、ゾーンの番号が判明すれば、CPU25等において計算によって算出することも可能である。
CAV方式において、光ピックアップ5が、光ディスク2の他のゾーンへ移動するようなある程度離れた位置に移動するケースについて説明する。例えば光ディスク2はDVD−ROMで回転数モードは2倍速とする。図2の例で、光ピックアップ5がゾーン0の範囲に位置しているときに、ホスト装置30からゾーン5に移動してデータを読み込む指示が出された場合を考える。ゾーン5では、ゾーン0のビットレートに依存する設定値では再生データビットに変換できずデータを再生することができないため、ゾーン5のビットレートに対応する設定値に変更する必要がある。
光ピックアップ5がゾーン5に移動完了した時点では、ゾーン5のビットレートに対応する設定値となっている必要がある。図3のテーブルを用いるとD20からD25へ変更することを意味する。パラメータ設定手段25bは、PLL回路23に対して移動先であるゾーン5のビットレートに対応した同期信号の設定値D25を設定することにより、PLL回路23はデータ再生回路22に対してD25の値に設定された同期信号を供給する。
一方、ホスト装置30から指示される移動先は一般的には光ディスク2のアドレス情報で指定される。光ディスク装置1のCPU25はこの移動先のアドレス情報と現在のアドレス情報との差から移動距離を計算し、ステッピングモータ制御回路11にステップ数を出力する。ステッピングモータ制御回路11がステッピングモータ10に駆動電圧を印加することによって、ステッピングモータ10が指示されたステップ回数だけ回転する。ステッピングモータ10が回転することによって光ピックアップ5がゾーン0内の現在位置からゾーン5内の目的位置まで移動する。
ステッピングモータ10は、負荷が大き過ぎたり、パルス周波数が高過ぎると同期外れ(脱調)を起こし正常に回転制御できなくなり、途中で停止しまうことがある。脱調はステッピングモータ10や連結された送り機構9等の機構系に関する温度や湿度などの環境変化や、部品の経年変化などの影響によりステッピングモータ10に加わる負荷が大きくなることによって発生することがある。脱調が発生した場合、光ピックアップ5は目的の位置まで到達できない。
例えば、光ピックアップ5がゾーン0からゾーン5への移動途中で脱調が発生し、ゾーン2で移動が停止してしまったとする。ステッピングモータ10はオープン制御を行っているため、従来ならば光ディスク装置1でこのような問題が発生した場合、光ピックアップ5はゾーン5に移動したつもりで処理を継続する。光ピックアップ5はゾーン2で移動停止しており、PLL回路23はゾーン5のビットレートに対応する同期信号(D25)を供給しているため、PLLがロック状態とならず、再生データを生成することができない。
本実施例においては、脱調が発生して途中の位置で停止し、目的の位置まで到達できない場合に、周波数計測手段31によって検出されたRF信号の周波数を基にビットレート算出手段25aがチャネルビットのデータのビットレートを計算し、パラメータ設定手段25bがPLL回路23に対して最適な同期信号の中心周波数を設定することによって、途中の位置でもアドレス情報の再生が可能となるようにし、再移動できるような構成としている。
図4は本実施例におけるシーク動作のフローチャートである。ホスト装置30から光ディスク装置1に対してシーク動作が含まれたコマンドが入力されると、光ディスク装置1は現在位置(第1の位置)から移動先である目的位置(第2の位置)までのシーク動作を開始する。ホスト装置30からは、移動先である目的位置(第2の位置)のアドレス情報が指定される。また場合によって回転数モードを変更するコマンドが含まれることもある。
S1において、CPU25はピックアップ5が現在位置のアドレス情報を読み出し再生する。S2において、アドレス情報が再生できアドレス情報が確定したならば、S3へ進む。アドレス情報が確定しない場合はS1に戻って再度アドレス情報を読み出す。
S3において、CPU25はS2で確定した現在位置のアドレス情報とホスト装置30から指定された目的位置のアドレス情報との差から移動距離を計算する。さらにその距離に応じたステッピングモータ10のステップ数を計算する。
S4において、CPU25は目的位置のチャネルビットのデータのビットレートを計算する。目的位置のビットレートは、光ディスク2の種類、回転数モード、アドレス情報等の既知情報から算出できる。また目的位置のアドレス情報からどのゾーンに含まれるかを判別することもできる。
S5において、CPU25は、S4で計算したビットレートから、目的位置のビットレートに合わせたパラメータを設定する。パラメータの設定は、パラメータ設定手段25bによって実行される。PLL回路23からデータ再生回路22へ供給する同期信号の中心周波数、データ再生回路22におけるカットオフ周波数やフィルタの帯域等の値を設定する。同期信号の設定値については、目的位置のゾーン位置から図3で示した周波数設定記憶手段28aから選択することも可能である。
S6において、CPU25はピックアップ5の移動を開始する。CPU25はステッピングモータ制御回路11にその距離に応じたステップ数を出力する。また加速や減速の速度を指定するステップ周波数(ステップ時間間隔)も同時に出力する。ステッピングモータ制御回路11がステッピングモータ10に駆動電圧を印加し、ステッピングモータが回転し送り機構9を介してピックアップ5が移動する。
S7において、CPU25は移動が完了したかを判定する。判定方法としては、ステッピングモータ制御回路11のステッピングモータ10への駆動電圧の印加が終了したかを確認する方法やステッピングモータ制御回路11が印加したステップ数をカウントする方法等があるが、適宜選択すればよい。移動が完了していない場合は再度判定し、完了した場合には、S8へ進む。
S8において、CPU25は光ピックアップ5が移動終了位置(第3の位置)のアドレス情報を読み出し再生する。第3の位置は、移動が正常に終了すれば、目的位置である第2の位置と一致するが、正常に終了しない場合は一致しない。S9において、アドレス情報が再生できたならばシーク動作の処理を終了する。S9において、S8でアドレス情報が再生できないために確定しない場合はS10へ進む。
光ピックアップ5の移動中にステッピングモータ5が脱調を起こした場合、光ピックアップ5の移動終了位置(第3の位置)は、目的位置(第2の位置)に到達する前の途中の位置となる。S5において、CPU25は、目的位置のビットレートに合わせたパラメータを既に設定しているため、途中の位置におけるビットレートが異なるためにパラメータが不整合な値となり、データ再生回路22で再生データビットに変換できずアドレス情報を再生することができない。
S10において、移動終了位置(第3の位置)におけるチャネルビットのビットレートを計算する。ビットレートの計算は、周波数計測手段31によって検出されたRF信号の周波数を基にビットレート算出手段25aがチャネルビットのデータのビットレートを計算する。この方法によれば、S8においてアドレス情報が再生できない場合でも、移動終了位置におけるビットレートを計算することができる。
S11において、S10で計算したビットレートから、移動終了位置のビットレートに合わせたパラメータを設定する。パラメータの設定はCPU25内のパラメータ設定手段25bによって実行される。PLL回路23からデータ再生回路22へ供給する同期信号の中心周波数、データ再生回路22におけるカットオフ周波数やフィルタの帯域等の値を設定する。同期信号の設定値については、ビットレートからゾーン位置を判別し周波数設定値記憶手段28aから選択することも可能である。
S12において、CPU25は移動終了位置のアドレス情報を再び読み出し再生する。S13において、アドレス情報が再生できアドレス情報が確定したならば、S3へ進んで、再度目的位置までのシーク動作を実行する。アドレス情報が確定しない場合はS12に戻って再度アドレス情報を読み出す。
S10からS13におけるアドレス読み出しに必要とされる時間は、最長でも100ms(ミリ秒)程度であり、リカバリー時間を大幅に低減することができ、シーク時間が長くなるのを防ぐことができる。S9において、S8でアドレス情報が再生できないために、一旦レーザーを消灯、フォーカスサーボを停止し、光ディスク2の内周の初期位置へ光ピックアップ5を移動し、再度フォーカスを掛けなおしてから再び目標に向けたシークを開始するようなリカバリー処理では数秒程度の時間を要するため、本実施例は極めて有効なリカバリー処理である。
以上のように脱調が発生して途中の位置で停止し、目的位置まで到達できない場合に、周波数計測手段31によって検出されたRF信号の周波数を基にビットレート算出手段25aがチャネルビットのデータのビットレートを計算し、パラメータ設定手段25bがPLL回路23に対して最適な同期信号の中心周波数を設定する等、停止位置における適切なパラメータを設定しデータ再生回路22へ出力することによって、途中の停止位置でもアドレス情報の再生ができ、再移動できるリカバリー処理が可能となる構成としている。このように、ステッピングモータ10の脱調を検出する特別な手段を必要とせず、光ピックアップ5がステッピングモータ10の脱調により停止した場合に、リカバリー時間を大幅に低減することができ、シーク時間が長くなるのを防ぐことができる。
本発明は以上の構成に限定されるもではなく種々の変形が可能である。
光ディスク装置1の構成を示すブロック図。 光ディスクの半径方向に亘って光ディスクの情報記録領域を複数のゾーンに分割した様子とチャネルビットのビットレートの関係を示した図。 周波数設定値記憶手段の設定値の一部を示した図。 シーク動作のフローチャート。 光ディスクの半径位置とビットレートの関係を示した図。
符号の説明
1 光ディスク装置
2 光ディスク
5 光ピックアップ
9 送り機構
10 ステッピングモータ
11 ステッピングモータ制御回路
12 レーザダイオード
16 光検出器
17 信号処理回路
18 RFアンプ
19 A/D変換器
22 データ再生回路
23 PLL回路
25 CPU
25a ビットレート算出手段
25b パラメータ設定手段
27 RAM
28 ROM
28a 周波数設定値記憶手段
29 インターフェース回路
30 ホスト装置
31 周波数計測手段

Claims (5)

  1. 光ディスクの情報記録面上にレーザ光を集光させるための対物レンズと前記光ディスクからの反射光を受光する受光部を備えた光検出器とを有する光ピックアップと、
    前記光検出器の出力信号からRF信号を生成し前記RF信号からチャネルビットデータを生成する信号処理手段と、
    前記RF信号の周波数を計測する周波数計測手段と、
    前記周波数計測手段によって計測された周波数から前記チャネルビットデータのビットレートを算出するビットレート算出手段と、
    前記チャネルビットデータから再生データを生成するデータ再生手段と、
    前記データ再生手段が前記再生データを生成する際の同期信号を発生し前記データ再生手段へ供給する同期信号発生手段と、
    前記同期信号発生手段に対して前記ビットレートに対応した前記同期信号の周波数を設定するパラメータ設定手段と
    を有することを特長とする光ディスク装置。
  2. 更に前記光ディスクの半径方向に亘って情報記録領域を複数のゾーンに分割し各ゾーン毎及び各回転数モード毎における前記同期信号の周波数について予め設定された周波数を記憶する周波数設定値記憶手段を有することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 光ディスクの情報記録面上にレーザ光を集光させるための対物レンズと前記光ディスクからの反射光を受光する受光部を備えた光検出器とを有する光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動する移動手段と、
    前記光検出器の出力信号からRF信号を生成し前記RF信号からチャネルビットデータを生成する信号処理手段と、
    前記RF信号の周波数を計測する周波数計測手段と、
    前記周波数計測手段によって計測された周波数から前記チャネルビットデータのビットレートを算出するビットレート算出手段と、
    前記チャネルビットデータから再生データを生成するデータ再生手段と、
    前記データ再生手段が前記再生データを生成する際の同期信号を発生し前記データ再生手段へ供給する同期信号発生手段と、
    前記同期信号発生手段に対して前記ビットレートに対応した前記同期信号の周波数を設定するパラメータ設定手段と
    を有する光ディスク装置のシーク方法であって、
    前記光ディスクの第1の位置のアドレス情報を再生し第2の位置のアドレス情報とから移動距離を計算する工程と、
    前記第2の位置における前記ビットレートを前記第2の位置のアドレス情報から計算し該ビットレートに対応する前記同期信号を設定する工程と、
    前記移動手段によって前記光ピックアップを移動し移動終了した位置である第3の位置のアドレス情報を再生する工程と、
    前記第3の位置のアドレス情報が再生できない場合に前記第3の位置における前記ビットレートを前記周波数計測手段によって計測された周波数から計算し該ビットレートに対応する前記同期信号を設定し、前記第3の位置のアドレス情報を再生する工程と
    を有することを特徴とする光ディスク装置のシーク方法。
  4. 更に前記第3のアドレス情報と第2の位置のアドレス情報とから移動距離を計算し再びシークを実行する工程とを有する請求項3記載の光ディスク装置のシーク方法。
  5. 前記移動手段はステッピングモータを有することを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置のシーク方法。
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