JP2000222747A - 光ディスク装置およびサーボパラメータ調整装置 - Google Patents

光ディスク装置およびサーボパラメータ調整装置

Info

Publication number
JP2000222747A
JP2000222747A JP11021300A JP2130099A JP2000222747A JP 2000222747 A JP2000222747 A JP 2000222747A JP 11021300 A JP11021300 A JP 11021300A JP 2130099 A JP2130099 A JP 2130099A JP 2000222747 A JP2000222747 A JP 2000222747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
servo control
light beam
servo
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11021300A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Inoue
隆史 井上
Yasuhiro Hayashi
泰弘 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11021300A priority Critical patent/JP2000222747A/ja
Publication of JP2000222747A publication Critical patent/JP2000222747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランド/グルーブ各トラックにそれぞれ最適
なサーボパラメータの調整を可能とした光ディスク装置
を提供する。 【解決手段】 フォーカスサーボゲインおよびトラッキ
ングサーボゲインを調整するゲイン自動調整回路131
と、フォーカスエラー信号FEおよびトラッキングエラ
ー信号TEのそれぞれのバランスを調整するバランス調
整回路132を有し、光ディスク101上のランド/グ
ルーブトラックの一方のトラックのみを光学ヘッド10
3により連続的にトレースした状態でゲイン自動調整回
路131による各サーボゲインの調整とバランス自動調
整回路132によるフォーカスエラー信号FEのバラン
ス調整をランド/グルーブの各トラック毎に行って各々
の調整結果をレジスタより記憶保持し、この記憶保持さ
れた調整結果を記録/再生時にトレースするトラックの
種類に応じて読み出して設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理的な構造の異
なる複数種類のトラックを有する光ディスクを用いて情
報の記録および再生を行う光ディスク装置に係り、特に
サーボパラメータの調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク装置では、光ディス
クと呼ばれる記録媒体に半導体レーザからの光ビームを
対物レンズで集束させて照射し、その反射光を光検出器
で検出して、光ディスクに記録されている信号を読み出
すことで情報の再生を行う。
【0003】また、光ディスクとして相変化媒体や光磁
気媒体のような記録/再生が可能な媒体を用い、光ビー
ムの照射により記録膜の相変化や磁化反転を生じさせる
ことで情報の記録を行い、再生は光ディスクからの反射
光を検出することで行う記録/再生可能な光ディスク装
置も実用化されている。
【0004】これらの光ディスク装置においては、対物
レンズのフォーカス位置を光ディスクの記録面に正確に
一致させるフォーカスサーボと、光ディスクに照射する
光ビームをトラックに追従させるトラッキングサーボが
必須である。フォーカスサーボおよびトラッキングサー
ボは、光ディスクからの反射光を検出する多分割光検出
器の出力信号から演算によりフォーカスエラー信号およ
びトラッキングエラー信号を生成し、これらフォーカス
エラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいてそ
れぞれの対象をサーボ制御することで実現される。
【0005】光ディスク装置の量産を考えた場合、光学
ヘッドを含んだフォーカスサーボおよびトラッキングサ
ーボのサーボループの特性(以下、単にサーボ特性とい
う)は、設計した特性に対して光学ヘッドの特性ばらつ
きに応じた量だけ装置毎に異なるのが一般的であり、ま
た経時変化によっても変化する。さらに、同一の光ディ
スク装置で複数の光ディスクからの再生を行うことを考
慮した場合、光ディスクの規格が同一であっても各ディ
スク毎の反射率や、ピット形状の違い、環境温度などの
要因により、ディスク毎にフォーカスエラー信号、トラ
ッキングエラー信号およびRF信号等が変化する。
【0006】従来の光ディスク装置では、これらの要因
で生じる実際のサーボ特性のばらつきをサーボイコライ
ザのゲイン調整によって吸収し、その調整結果をレジス
タに格納しておき、通常再生時にはレジスタに格納され
ている調整結果を読み出してサーボイコライザに対して
設定することにより、実際の光ディスク装置のサーボ特
性を設計した特性に近づけることができるようにしてい
る。
【0007】また、フォーカスエラー信号およびトラッ
キングエラー信号には、光学ヘッドの光学系やアナログ
信号処理系のゲインバランスのばらつきによりサーボの
基準レベルに対して偏る現象が現れる。このような偏り
を放置すると、正しいサーボ制御ができなくなる。
【0008】そこで、従来の光ディスク装置では、フォ
ーカスエラー信号に対してはRF信号の振幅、トラッキ
ングエラー信号に対してはトラッキングエラー信号の中
心とサーボの基準レベルとの差をそれぞれ監視しなが
ら、アナログ演算回路でのゲインバランスを変化させる
ことによってフォーカスエラー信号およびトラッキング
エラー信号のバランス(これらをそれぞれフォーカスバ
ランス、トラッキングバランスという)を自動的に調整
して上述した偏りを補正し、これらの調整結果をレジス
タに格納しておき、通常再生時にはこのレジスタに格納
されている調整結果を読み出してフォーカスサーボ系お
よびトラッキングサーボ系にそれぞれ設定することで、
サーボに必要なフォーカスエラー信号およびトラッキン
グエラー信号が安定して出力されるようにしている。
【0009】しかし、上述したようなサーボパラメータ
調整システムを有する従来の光ディスク装置では、記録
/再生可能な光ディスクの中でも特にランド・グルーブ
方式をとるDVD−RAMを用いた場合、以下のように
DVD−RAMに特有の問題が生じる。
【0010】CD/DVD−ROMでは、ディスク上の
情報が記録されている領域はグルーブのみであり、ディ
スクの内周から外周まで連続したグルーブトラックに情
報は記録されている。これに対して、DVD−RAMで
はランドおよびグルーブの双方のトラックに情報が記録
される(ランド/グルーブ記録)。さらに、DVD−R
AMではトラックの配列に関して、一つの連続したスパ
イラル上でランドトラックとグルーブトラックを交互に
配列する、いわゆるシングルスパイラル構造がとられて
いる。シングルスパイラル構造では、ディスクの内周か
ら外周までの間に各トラックで1回ずつ、トラックの最
終セクタから次のトラックの第1セクタヘ移り変わる部
分でランドトラックからグルーブトラックへ、あるいは
グルーブトラックからランドトラックへと情報の記録/
再生領域が変化する。
【0011】このため、ランドトラックおよびグルーブ
トラックの双方に対して安定的に情報の記録/再生を行
う必要があり、そのためにはランドトラックおよびグル
ーブトラックをトレース中のそれぞれのサーボ特性に違
いが無いことが好ましい。従って、サーボループゲイン
の調整およびエラー信号のバランス調整をランドトラッ
クおよびグルーブトラック双方に対して行うことが望ま
れるが、従来ではこのような調整を如何に効率よく行う
かの知見がなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
光ディスク装置では、サーボ系のループゲインやエラー
信号のバランスといったサーボパラメータの調整を全て
のトラックについて共通に行っており、ランドトラック
とグルーブトラックのように物理的な構造の異なる複数
種類のトラックを有する光ディスクに対してそれぞれの
種類のトラックに適したサーボパラメータの調整を行う
ことはできない。このため、いずれかのトラックに対す
るサーボパラメータの調整が不適切で良好な記録/再生
ができなくなる場合があるという問題点があった。
【0013】本発明は、物理的な構造の異なる複数種類
のトラックを有する光ディスクに対して記録/再生を行
う場合に、各種類のトラックに最適なサーボパラメータ
の調整を行っていずれの種類のトラックにおいても常に
安定した記録/再生を行うことができる光ディスク装置
およびサーボパラメータ調整装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は例えばランドトラックとグルーブトラック
ように物理的な構造が異なる複数種類のトラックを有す
る光ディスクに対して、対物レンズを介して光ビームを
照射し、この光ビームによりトラックをトレースして情
報信号の記録/再生を行う光ディスク装置において、光
ディスクに対して対物レンズのフォーカス位置を一致さ
せるフォーカスサーボ制御を行うフォーカスサーボ制御
手段と、光ディスク上のトラックに対して光ビームを追
従させるトラッキングサーボ制御を行うトラッキングサ
ーボ制御手段と、フォーカスサーボ制御手段およびトラ
ッキングサーボ制御手段のサーボパラメータを調整して
調整結果を記憶保持し、この記憶保持された調整結果を
光ディスクの記録/再生時に読み出してフォーカスサー
ボ制御手段およびトラッキングサーボ制御手段に対して
設定するサーボパラメータ調整手段とを有する。
【0015】そして、サーボパラメータ調整手段は、サ
ーボパラメータの少なくとも一つについては、光ビーム
により一種類のトラックを連続的にトレースした状態で
そのサーボパラメータの調整を各種類のトラック毎に行
って各々の調整結果を記憶保持し、この記憶保持された
調整結果を光ディスクの記録/再生時に光ビームがトレ
ースするトラックの種類に応じて読み出して設定するこ
とを特徴とする。
【0016】サーボパラメータ調整手段は、より具体的
には(a)サーボパラメータのうち少なくともフォーカ
スサーボ制御手段およびトラッキングサーボ制御手段の
それぞれのループゲインについては、光ビームにより一
種類のトラックを連続的にトレースした状態でループゲ
インの調整を各種類のトラック毎に行って各々の調整結
果を記憶保持するか、または(b)サーボパラメータの
うち少なくともフォーカスサーボ制御手段におけるフォ
ーカスエラー信号のバランスについては、光ビームによ
り一種類のトラックを連続的にトレースした状態でフォ
ーカスエラー信号のバランスの調整を各種類のトラック
毎に行って各々の調整結果を記憶保持する。
【0017】また、本発明に係るサーボパラメータ調整
装置は、光ディスク装置に備えられたフォーカスサーボ
制御手段およびトラッキングサーボ制御手段のサーボパ
ラメータを調整する調整手段と、この調整手段の調整結
果を記憶保持する記憶手段と、この記憶手段に記憶保持
された調整結果を光ディスクの記録/再生時に読み出し
てフォーカスサーボ制御手段およびトラッキングサーボ
制御手段に対して設定する設定手段とを有する。そし
て、サーボパラメータの少なくとも一つについては、光
ビームにより一種類のトラックを連続的にトレースした
状態で該サーボパラメータの調整を各種類のトラック毎
に行って各々の調整結果を記憶保持し、この記憶保持さ
れた調整結果を光ディスクの記録/再生時に光ビームが
トレースするトラックの種類に応じて読み出して設定す
ることを特徴とする。
【0018】このサーボパラメータ調整装置は、より具
体的には、(a)サーボパラメータのうち少なくともフ
ォーカスサーボ制御手段およびトラッキングサーボ制御
手段のそれぞれのループゲインについては、光ビームに
より一種類のトラックを連続的にトレースした状態で該
ループゲインの調整を各種類のトラック毎に行って各々
の調整結果を記憶保持し、この記憶保持された調整結果
を光ディスクの記録/再生時に光ビームがトレースする
トラックの種類に応じて読み出して設定するか、また
は、(b)サーボパラメータのうち少なくともフォーカ
スサーボ制御手段におけるフォーカスエラー信号のバラ
ンスについては、光ビームにより一種類のトラックを連
続的にトレースした状態で該フォーカスエラー信号のバ
ランスの調整を各種類のトラック毎に行って各々の調整
結果を記憶保持し、この記憶保持された調整結果を光デ
ィスクの記録/再生時に光ビームがトレースするトラッ
クの種類に応じて読み出して設定する。
【0019】このように本発明では、ランドトラックと
グルーブトラックのような物理的な構造の異なる複数種
類のトラックを有する光ディスクに対して記録/再生を
行う光ディスク装置において、トラックの種類によって
条件が異なるような特定のサーボパラメータについて
は、光ビームにより一種類のトラックを連続的にトレー
スした状態でサーボパラメータの調整を各種類のトラッ
ク毎に個別に行って各々の調整結果を記憶保持し、これ
を実際の記録/再生時に光ビームがトレースするトラッ
クの種類に対応させて読み出して設定することで、各種
類のトラックに対して最適なサーボパラメータの調整が
可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (光ディスク装置の全体構成)図1に、本発明の一実施
形態に係る光ディスク装置の構成を示す。図1におい
て、光ディスク101は例えばCD−ROMやDVD−
VIDEO,DVD−ROMのような再生専用ディス
ク、あるいはまたは相変化媒体や光記録媒体で構成され
るDVD−RAMのような記録/再生の両方が可能なデ
ィスクであり、本実施形態の光ディスク装置は、これら
種々の光ディスクを使用できるものとする。光ディスク
101は、スピンドルモータ102により回転駆動され
ながら、光学ヘッド103を介して情報の記録/再生が
行われる。
【0021】光学ヘッド103は、光ディスク101の
記録再生時に送りモータ104によって光ディスク10
1の半径方向に移動される。また、光学ヘッド103は
例えば電磁コイルを用いたアクチュエータ105によっ
てフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動され
る。
【0022】図2は、光学ヘッド103の光学系の構成
を示す図である。図2において、光源である半導体レー
ザ(LD)201から出射されたレーザビームは、コリ
メータレンズ202により平行光とされた後、ビームス
プリッタ203を介して対物レンズ204に導かれ、こ
の対物レンズ204により絞り込まれて、微小なスポッ
トとして光ディスク101の記録面に照射される。こう
してレーザビームが照射された光ディスク101からの
反射光は、ビームスプリッタ203を反射して集光レン
ズ205により多分割検出器からなる光検出器206に
導かれる。
【0023】光検出器206の出力信号は、アナログ演
算回路106に入力される。アナログ演算回路106で
は、光ディスク101の記録面に対する対物レンズ20
4のフォーカス位置の誤差(フォーカスエラー)を示す
フォーカスエラー信号FE、光ディスク101上のトラ
ックに対する照射レーザビームのトラッキング方向(光
ディスク101の半径方向)の位置の誤差(トラッキン
グエラー)を示すトラッキングエラー信号TE、および
全加算信号RFが生成される。
【0024】図3に、光検出器206とアナログ演算回
路106の具体的な構成の一例を示す。光検出器206
は、この例では検出面を光ディスク101のトラック接
線方向とトラック幅方向にそれぞれ2分割してなる4つ
の分割領域211,212,213,214を有する4
分割検出器である。この光検出器206の各分割領域2
11,212,213,214からの出力信号をそれぞ
れA,B,C,Dとすると、アナログ演算回路106は
FE=(A+C)−(B+D),TE=(A+B)−
(C+D),RF=(A+B+C+D)なる演算によ
り、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TE、全加算信号(高周波信号)RFを生成する。
【0025】アナログ演算回路106には、光検出器2
06の出力信号(電流信号)を電圧信号に変換するため
の電流−電圧変換増幅器221〜224,231〜23
4,241〜244と、フォーカスエラー信号演算部2
51、トラッキングエラー信号演算部252および全加
算信号演算部253が設けられている。ここで、フォー
カスエラー信号演算部251、トラッキングエラー信号
演算部252の前段に挿入された電流−電圧変換増幅器
221〜224,231〜234はゲイン可変増幅器に
より構成され、後述するシステムコントローラ120か
らのバランス制御信号BCによってゲインが制御され
る。
【0026】図1に説明を戻すと、アナログ演算回路1
06から出力されるトラッキングエラー信号TEはトラ
ッキングサーボイコライザ107に入力され、ここでゲ
インと位相の補償が行われる。トラッキングサーボイコ
ライザ107の内部では、トラッキングエラー信号TE
はシステムコントローラ120からのランド/グルーブ
設定信号で制御される符号反転器109により適宜符号
反転された後、ゲイン補償のための乗算器110に入力
される。乗算器110で乗じられるゲイン(ループゲイ
ン)は、ゲイン自動調整回路131によって与えられ
る。
【0027】ランド/グルーブ設定信号は、DVD−R
AMである光ディスク101上のトレースすべきトラッ
クとして、ランドトラック、グルーブトラックのいずれ
を選択するかをシステムコントローラ120によって任
意に設定するための信号である。このランド/グルーブ
設定信号に従って、符号反転器109でトラッキングエ
ラー信号FEを符号反転するか否かを選ぶことにより、
トラッキングサーボループの極性を任意に設定すること
が可能である。
【0028】トラッキングサーボイコライザ107から
出力されるゲインおよび位相補償後のトラッキングエラ
ー信号は、送りモータ制御回路112および送りモータ
ドライバ113を介して送りモータ104に供給され
る。送りモータ104は、送りモータ制御回路112に
よる制御下で送りモータドライバ113により駆動さ
れ、後述するシステムコントローラ120によって指定
された目標トラック上を光学ヘッド103からのレーザ
ビームが走査するように、光学ヘッド103を光ディス
ク101の半径方向に移動させる。
【0029】トラッキングサーボイコライザ107の出
力信号は、さらにトラッキング用のアクチュエータドラ
イバ114に供給される。アクチュエータ105は、ア
クチュエータドライバ114によって駆動され、トラッ
キングエラーが0となるように、光学ヘッド103から
光ディスク101上に照射されるレーザビームをトラッ
キング方向(光ディスク101の半径方向)に移動させ
る。
【0030】一方、アナログ演算回路106から出力さ
れるフォーカスエラー信号FEはフォーカスサーボイコ
ライザ108に入力され、ここでゲインと位相の補償が
行われる。フォーカスサーボイコライザ108内の乗算
器111はゲイン補償のためのものであり、この乗算器
111で乗じられるゲイン(ループゲイン)は、ゲイン
自動調整回路131によって与えられる。
【0031】フォーカスサーボイコライザ108から出
力されるゲインおよび位相補償後のフォーカスエラー信
号は、フォーカスサーボ用のアクチュエータドライバ1
15に供給される。アクチュエータ105は、アクチュ
エータドライバ115によって駆動され、フォーカスエ
ラーが0となるように光学ヘッド103内の対物レンズ
204をフォーカス方向(光軸方向)に移動させる。
【0032】アナログ演算回路106から出力されるフ
ォーカスエラー信号FEおよびトラッキングエラー信号
TEはゲイン自動調整回路131にも入力され、またト
ラッキングエラー信号TEおよび全加算信号RFはバラ
ンス自動調整回路132にも入力される。
【0033】ゲイン自動調整回路131は、システムコ
ントローラ120からの制御に基づいて、フォーカスサ
ーボのループゲイン(以下、フォーカスゲインという)
とトラッキングサーボのループゲイン(以下、トラッキ
ングゲインという)をそれぞれランドトラック、グルー
ブトラック別に自動調整するものであり、フォーカスサ
ーボイコライザ107内の乗算器110およびトラッキ
ングサーボイコライザ108内の乗算器111にゲイン
制御信号GCを供給することで調整を行う。
【0034】このゲイン自動調整回路131は、それぞ
れの調整結果を格納するレジスタFOLG,FOGG,
TRLG,TRGGを有する。すなわち、レジスタFO
LGはランドトラック用のフォーカスゲイン(ランドフ
ォーカスゲイン)、FOGGはグルーブトラック用のフ
ォーカスゲイン(グルーブフォーカスゲイン)、TRL
Gはランドトラック用のトラッキングゲイン(ランドト
ラッキングゲイン)、TRGGはグルーブトラック用の
トラッキングゲイン(グルーブトラッキングゲイン)の
調整結果をそれぞれ格納する。
【0035】バランス自動調整回路132は、システム
コントローラ120からの制御に基づいて、アナログ演
算回路106におけるフォーカスエラー信号FEのバラ
ンス調整とトラッキングエラー信号TEのバランス調整
をそれぞれランドトラック、グルーブトラック別に自動
調整するものであり、バランス制御信号BCをアナログ
演算回路106内の電流−電圧増幅器221〜224,
231〜234にゲイン制御信号として供給することで
調整を行う。
【0036】このバランス自動調整回路132は、それ
ぞれの調整結果を格納するレジスタFOLBL,FOG
BL,TRLBL,TRGBLを有する。すなわち、レ
ジスタFOLBLはランドトラック用のフォーカスエラ
ー信号のバランス(ランドフォーカスバランス)、FO
GBLはグルーブトラック用のフォーカスエラー信号の
バランス(グルーブフォーカスバランス)、TRLBL
はランドトラック用のトラッキングエラー信号のバラン
ス(ランドトラッキングバランス)、TRGBLはグル
ーブトラック用のトラッキングエラー信号のバランス
(グルーブトラッキングバランス)の調整結果をそれぞ
れ格納する。
【0037】(再生動作)本実施形態における光ディス
ク101からの再生動作について説明する。光ディスク
101に記録された情報の再生時には、光ディスク10
1に記録されている情報に対応した再生信号がアナログ
演算回路106から出力される全加算信号RF信号に現
れる。この全加算信号RFは、ヘッダ信号検出回路11
6を経由してデータ抜き取り回路117に入力され、こ
こでデータ信号の部分が抜き取られて二値化されると共
に、ビットクロックおよび同期信号が抽出・生成され
る。
【0038】データ抜き取り回路117で二値化された
信号はCD/DVDデータ信号処理回路118に入力さ
れ、ここで復調とECC用RAM119を用いた誤り訂
正が行われる。CD/DVDデータ信号処理回路118
により復調および誤り訂正された信号は、システムコン
トローラ120による制御下でビデオ・オーディオエン
コーダ/デコーダ121またはデータバッファ122に
入力される。
【0039】すなわち、光ディスク101が例えばDV
D−VIDEOディスクであって、MPEG2規格に基
づいて圧縮符号化されたビデオ・オーディオ信号が光デ
ィスク101に記録されている場合は、復調・誤り訂正
後のデータ信号はMPEG2規格に基づくビデオ・オー
ディオエンコーダ/デコーダ121のデコーダ部で復号
され、元のビデオ信号およびオーディオ信号が再生され
る。
【0040】また、光ディスク101が例えばDVD−
ROMであり、ビデオ・オーディオ信号以外のディジタ
ルデータ信号が記録されている場合には、復調・誤り訂
正後のデータ信号はデータバッファ120に一旦バッフ
ァリングされ、パーソナルコンピュータなどのホストコ
ンピュータへ送られる。
【0041】(記録動作)次に、光ディスク101への
記録動作について説明する。光ディスク101が例えば
DVD−RAMのような大容量の媒体であって、記録す
べき情報がビデオ・オーディオ信号の場合には、外部か
ら入力されるビデオ・オーディオ信号がMPEG2規格
に基づくビデオ・オーディオエンコーダ/デコーダ12
1のエンコーダ部で圧縮符号化され、符号化データが生
成される。生成された符号化データは、CD/DVDデ
ータ信号処理回路118に入力され、ECC用RAM1
19を用いた誤り訂正符号化(ECCエンコード)と変
調が施される。誤り訂正符号化・変調後の信号は、ビッ
トクロックと同期がとられながらLDドライバ123に
入力され、このLDドライバ123によって図2の半導
体レーザ201が駆動されることにより、光ディスク1
01上に圧縮されたビデオ・オーディオ信号が記録され
る。
【0042】また、光ディスク101が例えばDVD−
RAMまたはCD−Rなどであり、記録すべき情報がビ
デオ・オーディオ信号以外のディジタルデータ信号であ
る場合には、外部から入力されるデータ信号がデータバ
ッファ122でバッファリングされ、CD/DVDデー
タ信号処理回路118によりIDデータ、パリティビッ
ト等が付加された後、ECC用RAM119を用いた誤
り訂正符号化(ECCエンコード)と変調が施される。
誤り訂正符号化・変調後のデータ信号は、ビットクロッ
クと同期がとられながらLDドライバ123に入力さ
れ、このLDドライバ123によって図2の半導体レー
ザ201が駆動されることにより、光ディスク101上
にデータ信号が記録される。
【0043】一方、光ディスク101には予めプリピッ
トなどの形態でヘッダ情報が書き込まれており、光ディ
スク101の記録/再生時に光学ヘッド101がヘッダ
情報を読み取った際、アナログ演算回路106から出力
される全加算信号RFからヘッダ信号検出回路116で
ヘッダ信号が検出される。この検出されたヘッダ信号は
システムコントローラ120に供給され、光ディスク1
01のヘッダ部分でのサーボ制御に用いられると共に、
データ抜き取り回路117でのヘッダ内の情報抽出に用
いられる。
【0044】(光ディスクの回転速度制御)光ディスク
101の回転速度制御方式には、大別してCLV(線速
度一定)方式とCAV(角速度一定)方式があり、これ
らの方式別にスピンドルモータ102は異なる方法で駆
動される。すなわち、光ディスク101の回転速度制御
方式がCLV方式の場合は、データ抜き取り回路117
により抽出された同期信号がスピンドルモータ制御回路
124に供給され、スピンドルモータドライバ125を
介して線速度(光ディスク101と照射レーザビームの
相対速度)が一定となるようにスピンドルモータ102
の回転速度が制御される。また、光ディスク101の回
転速度制御方式がCAV方式の場合は、スピンドルモー
タ102の内部で生成されたFG信号がスピンドルモー
タ制御回路124に供給され、スピンドルモータドライ
バ125を介して角速度、つまり光ディスク101の回
転速度が一定となるようにスピンドルモータ102の回
転速度が制御される。
【0045】(サーボパラメータ調整)次に、サーボパ
ラメータ(フォーカスゲイン、トラッキングゲイン、フ
ォーカスバランス、トラッキングバランス)の調整につ
いて説明する。本発明は、物理的な構造の異なる複数種
類のトラック(本実施形態では、ランドトラックとグル
ーブトラック)別にこれらのサーボパラメータの調整を
可能としたことが特徴であり、まずその必要性について
述べる。
【0046】(1)フォーカスゲイン調整について フォーカスゲイン(フォーカスサーボのループゲイン)
が変動する要因の一つとして、フォーカスエラー信号F
Eの感度の違いがある。フォーカスエラー信号FEの感
度とは、合焦位置近傍でのレーザビームのビームウェス
ト位置変化に対するフォーカスエラー信号FEの変化量
である。
【0047】ここで、光ディスク101が図4に示すよ
うなDVD−RAMの場合には、ランドトラック、グル
ーブトラック双方にピットが形成されており、各々のト
ラックに形成されるピット形状が異なることがあり得
る。また、ディスク面上でのビームスポットはトラック
ピッチよりも大きくなるのが一般的となっているため、
レーザビームがランドトラックをトレースしたときには
隣接するグルーブトラックからの干渉が存在し、グルー
ブトラックをトレースしたときには隣接するランドトラ
ックからの干渉が存在する。
【0048】これらのことから、フォーカスエラー信号
FEの感度がランドトラックとグルーブトラックとで異
なることがある得る。従って、DVD−RAM再生時に
はランドトラック、グルーブトラック双方に対してフォ
ーカスゲインの調整が必要となる。
【0049】(2)トラッキングゲイン調整について トラッキングゲイン(トラッキングサーボのループゲイ
ン)が変化する要因のーつとして、トラッキングエラー
信号TEの感度の違いがある。トラッキングエラー信号
TEの感度は、トラック中心近傍でのビームスポットの
トラック中心からのずれに対するトラッキングエラー信
号TEの変化量であり、図4に示したようなDVD−R
AMの場合にはランドトラック、グルーブトラック双方
でトラッキングをオンにする必要があるため、ランドト
ラック、グルーブトラック双方についてトラッキングゲ
インの調整を行う必要がある。
【0050】(3)フォーカスバランス調整について アナログ演算回路106から出力される全加算信号RF
は、光ディスク101に記録されている情報に対応する
再生信号であるから、その信号品位を最良に保つことが
エラーレートの低い再生を行う上で必須である。一般
に、図2に示すような光学ヘッド103においては、焦
点深度内でデフォーカス量を変えていった場合、全加算
信号RFの信号品位はその信号振幅が最大となるところ
で最良となる。
【0051】従って、このような光学ヘッド103を使
用する場合、全加算信号RFの信号品位を最良に保つた
めには、全加算信号RFの振幅が最大となったときにフ
ォーカスエラー信号FEが基準レベルに等しくなること
が必要となる。フォーカスエラーバランスが崩れている
と、すなわちフォーカスエラー信号FEが基準レベルに
対して一方の側に偏っていると、フォーカスエラー信号
FEが基準レベルを横切る位置が実際の合焦位置と異な
ることになり、全加算信号RFの信号品位が劣化してし
まう。
【0052】ここで、光ディスク101が図4に示すよ
うなDVD−RAMの場合には、前述したようにランド
トラック、グルーブトラックにそれぞれ形成されるピッ
ト形状が異なることがあり、さらに、レーザビームがラ
ンドトラックをトレースするときは隣接するグルーブト
ラックからの干渉、グルーブトラックをトレースすると
きは隣接するランドトラックからの干渉がそれぞれ存在
するので、フォーカスバランスの崩れ方がランドトラッ
クとグルーブトラックで異なる可能性がある。従って、
ランドトラック、グルーブトラックの双方に対してフォ
ーカスバランスの調整が必要となる。
【0053】(4)トラッキングバランスの調整につい
て トラッキングエラー信号TEは、ランドトラックとグル
ーブトラックとで同一の信号となり、基準レベルに対す
る偏り具合、すなわちトラッキングバランス(トラッキ
ングエラー信号TEのバランス)も同じである。従っ
て、トラッキングバランスを調整すると、原理的にラン
ドトラックとグルーブトラックに対して同時に調整した
こととなるため、トラッキングバランス調整はランドト
ラックとグルーブトラックで区別する必要はない。
【0054】(サーボパラメータ調整の運用例)次に、
図5および図6を参照して本実施形態における上述した
サーボパラメータ調整の実際の運用例について説明す
る。図5はサーボパラメータの調整手順とレジスタへの
調整結果の格納手順を示す図であり、図6はレジスタに
格納されたサーボパラメータを用いた通常再生時の動作
手順を示している。
【0055】[ステップS1]まず、ヘッドアンプコマ
ンド設定によりアナログ演算回路106内の電流−電圧
変換増幅器221〜224,231〜234のゲインを
初期設定した後、レーザビームをオフ、またフォーカス
サーボおよびトラッキングサーボをいずれもオフ(サー
ボループが開の状態)として、フォーカスオフセットお
よびトラッキングのオフセット調整を電気的オフセット
を取り込んで行う。また、迷光によるオフセットも同時
に取り込んで補正したい場合は、レーザビームをオンに
した状態でオフセット調整をしてもよい。これらのオフ
セット調整は、ランドトラックとグルーブトラックにつ
いて共通とする。オフセット調整結果は、図示しないレ
ジスタに格納される。
【0056】[ステップS2]ステップS1でのオフセ
ット調整の終了後、レーザビームをオンとし、フォーカ
スサーボもオンとして、以下のようにバランス調整を行
う。この際には、オフセット調整結果格納レジスタに格
納されているオフセット調整結果をアナログ演算回路1
06に対して設定する。
【0057】この例では、まずトラッキングバランスの
調整を行うが、トラッキングバランスについては前述し
たようにランドトラックとグルーブトラックとで区別す
る必要がなく、共通でよいと考えられるため、バランス
自動調整回路132内のレジスタTRLBL,TRGB
Lに、ランドトラッキングバランスおよびグルーブトラ
ッキングバランスの調整結果として同じ値を書き込む。
なお、物理的な構造の異なる複数種類のトラックでトラ
ッキングバランスが異なるような場合は、レジスタTR
LBL,TRGBLに相当するレジスタに各トラックに
個別の調整結果を書き込むようにしてもよい。
【0058】次に、ランド/グルーブ設定信号によって
グルーブトラックを指定し、グルーブトラックのみを連
続してトレースさせる。このときトラッキングバランス
の調整が終了しているため、グルーブトラッキングバラ
ンスについては、バランス自動調整回路132内のレジ
スタTRGBLに格納されている調整結果の値を読み出
してアナログ演算回路106に対して設定する。
【0059】一方、グルーブトラックでのフォーカスバ
ランス調整およびゲイン調整は行われていないため、既
定値である「00」をアナログ演算回路106に対して
設定する。この期間中にグルーブトラックでのフォーカ
スバランスを調整し、バランス自動調整回路132内の
レジスタFOGBLにグルーブフォーカスバランスの調
整結果を書き込む。
【0060】この後、ランド/グルーブ設定信号によっ
てランドトラックを指定し、ランドトラックのみを連続
してトレースさせる。このときトラッキングバランスの
調整が終了しているため、トラッキングバランスについ
てはレジスタTRLBLに格納されている調整結果の値
を読み出してアナログ演算回路106に対して設定す
る。
【0061】一方、ランドトラックでのフォーカスバラ
ンスおよびゲイン調整は行われていないため、既定値で
ある「00」をアナログ演算回路106に対して設定す
る。この期間中にランドトラックでのフォーカスバラン
スを調整し、バランス自動調整回路132内のレジスタ
FOLBLにランドフォーカスバランスの調整結果を書
き込む。
【0062】[ステップS3]次に、ランド/グルーブ
設定信号によってグルーブトラックを指定し、グルーブ
トラックのみを連続してトレースさせて、以下のように
グルーブトラックのフォーカスゲインおよびトラッキン
グゲインを調整する。
【0063】すなわち、この段階ではステップS1,S
2でオフセット調整およびバランス調整が終了している
ため、オフセット調整結果格納レジスタに格納されてい
るオフセット調整結果、レジスタFOGBL,TRGB
Lに格納されているグルーブトラックのフォーカスバラ
ンスおよびトラッキングバランスの調整結果を読み出し
てアナログ演算回路106に対して設定する。
【0064】そして、この期間中にグルーブトラックの
フォーカスゲイン調整およびトラッキングゲイン調整を
行い、ゲイン自動調整回路131内のレジスタFOG
G,TRGGに、グルーブフォーカスゲインおよびグル
ーブトラッキングゲインの調整結果をそれぞれ書き込
む。
【0065】[ステップS4]次に、ランド/グルーブ
設定信号によってランドグルーブを指定し、ランドトラ
ックのみを連続してトレースさせて、以下のようにラン
ドトラックのフォーカスゲインおよびトラッキングゲイ
ンを調整する。
【0066】この場合もステップS3と同様に、ステッ
プS1,S2でオフセット調整およびバランス調整が終
了しているため、オフセット調整結果格納レジスタに格
納されているオフセット調整結果、レジスタFOLB
L,TRLBLに格納されているランドトラックのフォ
ーカスバランスおよびトラッキングバランスの調整結果
を読み出してアナログ演算回路106に対して設定す
る。
【0067】そして、この期間中にランドトラックのフ
ォーカスゲイン調整およびトラッキングゲイン調整を行
い、ゲイン自動調整回路131内のレジスタFOLG,
TRLGに、ランドフォーカスゲインおよびランドトラ
ッキングゲインの調整結果をそれぞれ書き込む。
【0068】以上のステップS1〜S4で、全てのサー
ボパラメータの調整と調整結果の格納動作が終了する。
なお、各サーボパラメータの調整の順序は図5に限定さ
れず、種々変更することができる。
【0069】通常の記録/再生時には、図6に示すよう
に光ディスク101の1周毎にランドトラック、グルー
ブトラックを切り替えてトレースさせるが、その際に各
調整結果をランドトラック、グルーブトラック毎に切リ
替えながらアナログ演算回路106、フォーカスサーボ
イコライザ107およびトラッキングサーボイコライザ
108に対し設定して記録/再生を行うことで、ランド
トラック、グルーブトラック双方に対して、設計したサ
ーボの特性により近い特性を実際の装置上で再現するこ
とが可能となる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればラ
ンドトラックとグルーブトラックのような物理的な構造
の異なる複数種類のトラックを有する光ディスクに対し
て記録/再生を行う場合、トラックの種類によって反射
率やピット形状等の条件が異なるような特定のサーボパ
ラメータについては、光ビームにより一種類のトラック
を連続的にトレースした状態でサーボパラメータの調整
を各種類のトラック毎に個別に行って各々の調整結果を
記憶保持し、これを実際の記録/再生時に光ビームがト
レースするトラックの種類に対応させて読み出して設定
することで、各種類のトラックに対して最適なサーボパ
ラメータの調整を行うことができる。
【0071】すなわち、反射率やピット形状の違い等の
ディスクの製造時のばらつき、装置の特性ばらつきによ
って生じる実際のサーボ特性の変化を個々のトラックに
対して個別にサーボパラメータを調整することにより吸
収でき、これによってより設計値に近いサーボ特性を実
際の光ディスク装置上で再現することが可能となり、装
置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の
構成を示すブロック図
【図2】 同実施形態における光学ヘッドの光学系の具
体的な構成の一例を示す図
【図3】 同実施形態における光検出器およびアナログ
演算回路の具体的な構成の一例を示すブロック図
【図4】 物理的な構造の異なる複数種類のトラックを
有する光ディスクの例であるDVD−RAMのトラック
フォーマットを説明する斜視図および拡大平面図
【図5】 同実施形態におけるサーボパラメータの調整
手順を説明するための図
【図6】 同実施形態におけるサーボパラメータ調整結
果の通常再生時における使用法を説明する図
【符号の説明】
101…光ディスク 102…スピンドルモータ 103…光学ヘッド 104…送りモータ 105…アクチュエータ 106…アナログ演算回路 107…トラッキングサーボイコライザ 108…フォーカスサーボイコライザ 109…符号反転器 110,111…ゲイン乗算器 112…送りモータ制御回路 113…送りモータドライバ 114…トラッキング用アクチュエータドライバ 115…フォーカス用アクチュエータドライバ 116…ヘッダ信号検出回路 117…データ抜き取り回路 118…CD/DVDデータ信号処理回路 119…ECC用RAM 120…システムコントローラ 121…ビデオ・オーディオエンコーダ/デコーダ 122…データバッファ 123…LDドライバ 124…スピンドルモータ制御回路 125…スピンドルモータドライバ 131…ゲイン自動調整回路 132…バランス自動調整回路 211〜214…分割領域 221〜224,231〜234…ゲイン可変の電流−
電圧変換増幅器 241〜244…電流−電圧変換増幅器 251…フォーカスエラー信号演算部 252…トラッキングエラー信号演算部 253…全加算信号演算部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物理的な構造が異なる複数種類のトラック
    を有する光ディスクに対して光ビームを照射し、該光ビ
    ームにより該トラックをトレースして情報信号の記録/
    再生を行う光ディスク装置において、 前記光ディスクに対して前記光ビームのフォーカス位置
    を一致させるフォーカスサーボ制御を行うフォーカスサ
    ーボ制御手段と、 前記光ディスク上のトラックに対して光ビームを追従さ
    せるトラッキングサーボ制御を行うトラッキングサーボ
    制御手段と、 前記フォーカスサーボ制御手段およびトラッキングサー
    ボ制御手段のサーボパラメータを調整して調整結果を記
    憶保持し、この記憶保持された調整結果を前記光ディス
    クの記録/再生時に読み出して前記フォーカスサーボ制
    御手段およびトラッキングサーボ制御手段に対して設定
    するサーボパラメータ調整手段とを備え、 前記サーボパラメータ調整手段は、前記サーボパラメー
    タの少なくとも一つについては、前記光ビームにより一
    種類のトラックを連続的にトレースした状態で該サーボ
    パラメータの調整を前記一種類のトラック個別に行って
    その調整結果を記憶保持し、この記憶保持された調整結
    果を前記光ディスクの記録/再生時に前記光ビームがト
    レースするトラックの種類に応じて読み出して設定する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】物理的な構造が異なる複数種類のトラック
    を有する光ディスクに対して光ビームを照射し、該光ビ
    ームにより該トラックをトレースして情報信号の記録/
    再生を行う光ディスク装置において、 前記光ディスクに対して前記光ビームのフォーカス位置
    を一致させるフォーカスサーボ制御を行うフォーカスサ
    ーボ制御手段と、 前記光ディスク上のトラックに対して光ビームを追従さ
    せるトラッキングサーボ制御を行うトラッキングサーボ
    制御手段と、 前記フォーカスサーボ制御手段およびトラッキングサー
    ボ制御手段のサーボパラメータを調整して調整結果を記
    憶保持し、この記憶保持された調整結果を前記光ディス
    クの記録/再生時に読み出して前記フォーカスサーボ制
    御手段およびトラッキングサーボ制御手段に対して設定
    するサーボパラメータ調整手段とを備え、 前記サーボパラメータ調整手段は、前記サーボパラメー
    タのうち少なくとも前記フォーカスサーボ制御手段およ
    び前記トラッキングサーボ制御手段のそれぞれのループ
    ゲインについては、前記光ビームにより一種類のトラッ
    クを連続的にトレースした状態で該ループゲインの調整
    を各種類のトラック毎に行って各々の調整結果を記憶保
    持し、この記憶保持された調整結果を前記光ディスクの
    記録/再生時に前記光ビームがトレースするトラックの
    種類に応じて読み出して設定することを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】物理的な構造が異なる複数種類のトラック
    を有する光ディスクに対して光ビームを照射し、該光ビ
    ームにより該トラックをトレースして情報信号の記録/
    再生を行う光ディスク装置において、 前記光ディスクに対して前記光ビームのフォーカス位置
    を一致させるフォーカスサーボ制御を行うフォーカスサ
    ーボ制御手段と、 前記光ディスク上のトラックに対して光ビームを追従さ
    せるトラッキングサーボ制御を行うトラッキングサーボ
    制御手段と、 前記フォーカスサーボ制御手段およびトラッキングサー
    ボ制御手段のサーボパラメータを調整して調整結果を記
    憶保持し、この記憶保持された調整結果を前記光ディス
    クの記録/再生時に読み出して前記フォーカスサーボ制
    御手段およびトラッキングサーボ制御手段に対して設定
    するサーボパラメータ調整手段とを備え、 前記サーボパラメータ調整手段は、前記サーボパラメー
    タのうち少なくとも前記フォーカスサーボ制御手段にお
    けるフォーカスエラー信号のバランスについては、前記
    光ビームにより一種類のトラックを連続的にトレースし
    た状態で該フォーカスエラー信号のバランスの調整を各
    種類のトラック毎に行って各々の調整結果を記憶保持
    し、この記憶保持された調整結果を前記光ディスクの記
    録/再生時に前記光ビームがトレースするトラックの種
    類に応じて読み出して設定することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】前記光ディスクは、前記複数種類のトラッ
    クとしてランドトラックとグルーブトラックを有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の光
    ディスク装置。
  5. 【請求項5】物理的な構造が異なる複数種類のトラック
    を有する光ディスクに対して光ビームを照射し、該光ビ
    ームにより該トラックをトレースして情報信号の記録/
    再生を行う光ディスク装置のサーボパラメータを調整す
    るサーボパラメータ調整装置において、 前記光ディスク装置に備えられたフォーカスサーボ制御
    手段およびトラッキングサーボ制御手段のサーボパラメ
    ータを調整する調整手段と、 前記調整手段の調整結果を記憶保持する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶保持された調整結果を前記光ディス
    クの記録/再生時に読み出して前記フォーカスサーボ制
    御手段およびトラッキングサーボ制御手段に対して設定
    する設定手段とを備え、 前記サーボパラメータの少なくとも一つについては、前
    記光ビームにより一種類のトラックを連続的にトレース
    した状態で該サーボパラメータの調整を前記一種類のト
    ラック個別に行ってその調整結果を記憶保持し、この記
    憶保持された調整結果を前記光ディスクの記録/再生時
    に前記光ビームがトレースするトラックの種類に応じて
    読み出して設定することを特徴とする光ディスク装置の
    サーボパラメータ調整装置。
  6. 【請求項6】物理的な構造が異なる複数種類のトラック
    を有する光ディスクに対して光ビームを照射し、該光ビ
    ームにより該トラックをトレースして情報信号の記録/
    再生を行う光ディスク装置のサーボパラメータを調整す
    るサーボパラメータ調整装置において、 前記光ディスク装置に備えられたフォーカスサーボ制御
    手段およびトラッキングサーボ制御手段のサーボパラメ
    ータを調整する調整手段と、 前記調整手段の調整結果を記憶保持する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶保持された調整結果を前記光ディス
    クの記録/再生時に読み出して前記フォーカスサーボ制
    御手段およびトラッキングサーボ制御手段に対して設定
    する設定手段とを備え、 前記サーボパラメータのうち少なくとも前記フォーカス
    サーボ制御手段および前記トラッキングサーボ制御手段
    のそれぞれのループゲインについては、前記光ビームに
    より一種類のトラックを連続的にトレースした状態で該
    ループゲインの調整を各種類のトラック毎に行って各々
    の調整結果を記憶保持し、この記憶保持された調整結果
    を前記光ディスクの記録/再生時に前記光ビームがトレ
    ースするトラックの種類に応じて読み出して設定するこ
    とを特徴とする光ディスク装置のサーボパラメータ調整
    装置。
  7. 【請求項7】物理的な構造が異なる複数種類のトラック
    を有する光ディスクに対して光ビームを照射し、該光ビ
    ームにより該トラックをトレースして情報信号の記録/
    再生を行う光ディスク装置のサーボパラメータを調整す
    るサーボパラメータ調整装置において、 前記光ディスク装置に備えられたフォーカスサーボ制御
    手段およびトラッキングサーボ制御手段のサーボパラメ
    ータを調整する調整手段と、 前記調整手段の調整結果を記憶保持する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶保持された調整結果を前記光ディス
    クの記録/再生時に読み出して前記フォーカスサーボ制
    御手段およびトラッキングサーボ制御手段に対して設定
    する設定手段とを備え、 前記サーボパラメータのうち少なくとも前記フォーカス
    サーボ制御手段におけるフォーカスエラー信号のバラン
    スについては、前記光ビームにより一種類のトラックを
    連続的にトレースした状態で該フォーカスエラー信号の
    バランスの調整を各種類のトラック毎に行って各々の調
    整結果を記憶保持し、この記憶保持された調整結果を前
    記光ディスクの記録/再生時に前記光ビームがトレース
    するトラックの種類に応じて読み出して設定することを
    特徴とする光ディスク装置のサーボパラメータ調整装
    置。
JP11021300A 1999-01-29 1999-01-29 光ディスク装置およびサーボパラメータ調整装置 Pending JP2000222747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11021300A JP2000222747A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 光ディスク装置およびサーボパラメータ調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11021300A JP2000222747A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 光ディスク装置およびサーボパラメータ調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000222747A true JP2000222747A (ja) 2000-08-11

Family

ID=12051306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11021300A Pending JP2000222747A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 光ディスク装置およびサーボパラメータ調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000222747A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100505639B1 (ko) * 2002-09-07 2005-08-03 삼성전자주식회사 서보 레지스터의 최적 데이터 검출 장치 및 방법
KR100688535B1 (ko) 2004-05-07 2007-03-02 삼성전자주식회사 강제 유발된 트랙 이동 신호를 이용하는 디스크 드라이브의 조정 파라메터 값 결정 방법, 및 강제 유발된 트랙 이동 신호를 이용하여 디스크 드라이브를 조정하는 디스크 드라이브, 광디스크 트래킹 시스템 및 광디스크 재생 시스템.
JP2008027568A (ja) * 2006-06-22 2008-02-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
CN100382163C (zh) * 2002-09-18 2008-04-16 松下电器产业株式会社 跟踪控制装置以及跟踪控制方法
WO2009154000A1 (ja) * 2008-06-19 2009-12-23 パナソニック株式会社 光ディスク装置および光ディスク装置の駆動方法
US7778121B2 (en) 2006-11-15 2010-08-17 Funai Electric Co., Ltd. Optical disc apparatus capable of precisely reading address information and method of controlling optical disc apparatus

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100505639B1 (ko) * 2002-09-07 2005-08-03 삼성전자주식회사 서보 레지스터의 최적 데이터 검출 장치 및 방법
CN100382163C (zh) * 2002-09-18 2008-04-16 松下电器产业株式会社 跟踪控制装置以及跟踪控制方法
KR100688535B1 (ko) 2004-05-07 2007-03-02 삼성전자주식회사 강제 유발된 트랙 이동 신호를 이용하는 디스크 드라이브의 조정 파라메터 값 결정 방법, 및 강제 유발된 트랙 이동 신호를 이용하여 디스크 드라이브를 조정하는 디스크 드라이브, 광디스크 트래킹 시스템 및 광디스크 재생 시스템.
JP2008027568A (ja) * 2006-06-22 2008-02-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
JP4699423B2 (ja) * 2006-06-22 2011-06-08 パナソニック株式会社 光ディスク装置
US7778121B2 (en) 2006-11-15 2010-08-17 Funai Electric Co., Ltd. Optical disc apparatus capable of precisely reading address information and method of controlling optical disc apparatus
WO2009154000A1 (ja) * 2008-06-19 2009-12-23 パナソニック株式会社 光ディスク装置および光ディスク装置の駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4407623B2 (ja) 再生装置、球面収差補正値及びフォーカスバイアス調整方法
JP4863601B2 (ja) 光記録媒体の記録再生方法
JP2003168216A (ja) 光記録媒体、並びに、光記録媒体に対する記録装置及び方法
JP4231072B2 (ja) 光記録媒体駆動装置、球面収差調整方法
JPWO2005088613A1 (ja) 情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JPH0896534A (ja) ディスク装置
JP4690871B2 (ja) 光ディスク記録・再生装置及びそのフォーカスサーボ制御方法
JP3872619B2 (ja) バイアス電圧制御装置並びに情報再生装置及び情報記録装置
JP2000222747A (ja) 光ディスク装置およびサーボパラメータ調整装置
JP2000285485A (ja) 光ディスク記録再生装置
JP4264653B2 (ja) 光ディスク装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法
CN101154402B (zh) 盘驱动设备和用于调整聚焦偏移和球面象差校正值的方法
US20070217317A1 (en) Optical disk device, playback method of the optical disk device, and reproduction signal generating circuit
JP2002288848A (ja) 光ディスク装置及びその調整方法
JP3656025B2 (ja) 光ヘッドの光軸調整方法および光情報記録再生装置
JPH0684284A (ja) 光磁気ディスク及び記録再生装置
US20060158978A1 (en) Optical disk apparatus
JP2004199840A (ja) ディスク装置とディスク記録方法及びディスク
JP2005071545A (ja) 光ディスク装置及びトラッキングバランス調整方法
JP3914223B2 (ja) フォーカス位置調整方法及び記録再生装置
KR20050107586A (ko) 광디스크 기록/재생 장치
JP2000311369A (ja) 傾き補正装置
JP2000003553A (ja) 光ディスク装置
JP2000251264A (ja) ディスク装置
JPH0916983A (ja) 情報記録/再生装置におけるフォーカス制御方法